【文献】
中野 貴志,限られた時間でも、少ない予算でも大丈夫! 厳しい条件や制約に負けないデザインのアイデア!,MdN,日本,(株)エムディエヌコーポレーション,2009年 4月 1日,vol.180,p.43
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に示すような従来の勤務管理システムは、リアルタイムに勤務者の映像を管理者の端末に表示させており、管理者は事後に振り返って勤務者の勤務状況を確認することができないという問題があった。そのため、例えば、勤務者の業務の進捗が明らかに遅れている場合に、管理者は勤務者の勤務態度に問題があるのではないか疑ってしまうことがあった。
【0006】
さらに、従来の勤務管理システムは、勤務者の映像をそのままリアルタイムに管理者の端末に表示させており、勤務者のプライバシーの保護や個人情報保護に配慮していないという問題もある。
【0007】
本発明は、以上の課題に鑑みたものであり、その目的は、会社から離れた場所にいる勤務者の勤務状況を管理者が事後に確認することができ、更に勤務者のプライバシーや個人情報を保護することが可能なプログラム、及び勤務管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明は、
端末とネットワークを介して接続されたサーバのためのプログラムであって、
会社から離れた場所にいる勤務者の端末のスクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像を当該勤務者の端末から受信し、当該勤務者の識別情報に対応付けて当該画像を記憶部に記憶する処理を行う画像制御部と、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を、前記管理者の端末に送信する処理を行う情報制御部として、コンピュータを機能させ、
前記画像制御部が、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像全体の削除要求を、前記勤務者
の端末から受信した場合に、当該画像全体を削除する処理を行うと共に、画像全体が削除されたことを示す削除情報を前記画像の識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶する処理を行い、
前記情報制御部が、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、前記画像の識別情報に対応付けて削除情報が記憶されている場合には、前記削除情報を前記管理者の端末に送信する処理を行うことを特徴とするプログラムに関する。
【0009】
また本発明は、コンピュータにより読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。また本発明は、上記各部を含むサーバに関する。
【0010】
本発明によれば、管理者が端末を用いてサーバに勤務者の勤務状況を示す画像の閲覧要求をすることにより、会社から離れた場所にいる勤務者の勤務状況を事後に確認することができる。
【0011】
また、本発明によれば、勤務者は画像全体の削除要求を行うことにより、他人に見せたくない画像全体を削除することができ、勤務者のプライバシーや個人情報を保護することができる。
【0012】
(2)また、本発明は、
端末とネットワークを介して接続されたサーバのためのプログラムであって、
会社から離れた場所にいる勤務者の端末のスクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像を当該勤務者の端末から受信し、当該勤務者の識別情報に対応付けて当該画像を記憶部に記憶する処理を行う画像制御部と、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を、前記管理者の端末に送信する処理を行う情報制御部として、コンピュータを機能させ、
前記画像制御部が、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像の一部の削除要求を、前記勤務者の端末から受信した場合に、当該画像の一部を削除する処理を行うことを特徴とするプログラムに関する。
【0013】
また本発明は、コンピュータにより読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。また本発明は、上記各部を含むサーバに関する。
【0014】
本発明によれば、管理者が端末を用いてサーバに勤務者の勤務状況を示す画像の閲覧要求をすることにより、会社から離れた場所にいる勤務者の勤務状況を事後に確認することができる。
【0015】
また、本発明によれば、勤務者は画像の一部の削除要求を行うことにより、他人に見せたくない画像の一部を削除することができ、勤務者のプライバシーや個人情報を保護することができる。
【0016】
(3)また、本発明は、
端末とネットワークを介して接続されたサーバのためのプログラムであって、
会社から離れた場所にいる勤務者の端末のスクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像を当該勤務者の端末から受信し、当該勤務者の識別情報に対応付けて当該画像を記憶部に記憶する処理を行う画像制御部と、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を、前記管理者の端末に送信する処理を行う情報制御部として、コンピュータを機能させ、
前記画像制御部が、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像のぼかし要求を、前記勤務者の端末から受信した場合に、当該画像のぼかし処理を行うことを特徴とするプログラムに関する。
【0017】
また本発明は、コンピュータにより読み取り可能な情報記憶媒体であって、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶した情報記憶媒体に関する。また本発明は、上記各部を含むサーバに関する。
【0018】
本発明によれば、管理者が端末を用いてサーバに勤務者の勤務状況を示す画像の閲覧要求をすることにより、会社から離れた場所にいる勤務者の勤務状況を事後に確認することができる。
【0019】
また、本発明によれば、勤務者は画像のぼかし要求を行うことにより、他人に見せたくない画像をぼかすことができ、勤務者のプライバシーや個人情報を保護することができる。
【0020】
ここで、ぼかし処理とは、元の画像が不明瞭となる状態のぼかし処理であり、例えば、モザイク処理等である。また、本発明のぼかし処理は画像の一部又は全部に行うことができる。
【0021】
(4)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体及びサーバは、
所定期間中の前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている前記画像に基づいて、当該所定期間中の勤務者の勤務状況を評価する処理を行う評価処理部として、コンピュータを更に機能させてもよい。
【0022】
本発明によれば、会社から離れた場所にいる勤務者の端末のスクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像に基づいて、勤務者の勤務状況を評価するので、管理者は評価結果を参考に、勤務者の勤務態度を容易に確認することができる。
【0023】
(5)また、本発明は、
端末とサーバとがネットワークを介して接続された勤務管理システムであって、
会社から離れた場所にいる勤務者の前記端末が、
スクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像を端末の記憶部に記憶する処理を行い、前記画像をサーバに送信する処理を行う画像制御部を含み、
前記サーバが、
前記画像を前記勤務者の端末から受信し、前記勤務者の識別情報に対応付けて前記画像を記憶部に記憶する処理を行う画像制御部と、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を、前記管理者の端末に送信する処理を行う情報制御部と、を含み、
前記勤務者の前記端末の前記画像制御部が、
前記画像をサーバに送信する前に画像全体の削除要求を入力部から受け付けた場合には、当該画像全体を削除する処理を行うと共に、画像全体が削除されたことを示す削除情報を前記画像の識別情報に対応付けて前記サーバに送信する処理を行い、
前記サーバの前記画像制御部が、
前記削除情報を前記勤務者の端末から受信した場合には、前記画像の識別情報に対応付けて前記削除情報を前記記憶部に記憶する処理を行い、
前記サーバの前記情報制御部が、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、前記画像の識別情報に対応付けて削除情報が記憶されている場合には、前記削除情報を前記管理者の端末に送信する処理を行うことを特徴とする勤務管理システムに関する。
【0024】
本発明によれば、管理者が端末を用いてサーバに勤務者の勤務状況を示す画像の閲覧要求をすることにより、会社から離れた場所にいる勤務者の勤務状況を事後に確認することができる。
【0025】
また、本発明によれば、勤務者は、画像をサーバに送信する前に、画像全体の削除要求を行うことにより、他人に見せたくない画像全体を削除することができ、勤務者のプライバシーや個人情報を保護することができる。
【0026】
(6)また、本発明は、
端末とサーバとがネットワークを介して接続された勤務管理システムであって、
会社から離れた場所にいる勤務者の前記端末が、
スクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像を端末の記憶部に記憶する処理を行い、前記画像をサーバに送信する処理を行う画像制御部を含み、
前記サーバが、
前記画像を前記勤務者の端末から受信し、前記勤務者の識別情報に対応付けて前記画像を記憶部に記憶する処理を行う画像制御部と、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を、前記管理者の端末に送信する処理を行う情報制御部と、を含み、
前記勤務者の前記端末の前記画像制御部が、
前記画像をサーバに送信する前に画像の一部の削除要求を入力部から受け付けた場合には、当該画像の一部を削除する処理を行い、一部が削除された当該画像を前記サーバに送信する処理を行うことを特徴とする勤務管理システムに関する。
【0027】
本発明によれば、管理者が端末を用いてサーバに勤務者の勤務状況を示す画像の閲覧要求をすることにより、会社から離れた場所にいる勤務者の勤務状況を事後に確認することができる。
【0028】
また、本発明によれば、勤務者は、画像をサーバに送信する前に、画像の一部の削除要求を行うことにより、他人に見せたくない画像の一部を削除することができ、勤務者のプライバシーや個人情報を保護することができる。
【0029】
(7)また、本発明は、
端末とサーバとがネットワークを介して接続された勤務管理システムであって、
会社から離れた場所にいる勤務者の前記端末が、
スクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像を端末の記憶部に記憶する処理を行い、前記画像をサーバに送信する処理を行う画像制御部を含み、
前記サーバが、
前記画像を前記勤務者の端末から受信し、前記勤務者の識別情報に対応付けて前記画像を記憶部に記憶する処理を行う画像制御部と、
前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を、前記管理者の端末に送信する処理を行う情報制御部と、を含み、
前記勤務者の前記端末の前記画像制御部が、
前記画像をサーバに送信する前に画像のぼかし要求を入力部から受け付けた場合には、当該画像のぼかし処理を行い、ぼかし処理が行われた当該画像をサーバに送信する処理を行うことを特徴とする勤務管理システムに関する。
【0030】
本発明によれば、管理者が端末を用いてサーバに勤務者の勤務状況を示す画像の閲覧要求をすることにより、会社から離れた場所にいる勤務者の勤務状況を事後に確認することができる。
【0031】
また、本発明によれば、勤務者は、画像をサーバに送信する前に、画像のぼかし要求を行うことにより、他人に見せたくない画像をぼかすことができ、勤務者のプライバシーや個人情報を保護することができる。なお、本発明のぼかし処理は画像の一部又は全部に行うことができる。
【0032】
(8)本発明の勤務管理システムは、
前記サーバが、
所定期間中の前記勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている前記画像に基づいて、当該所定期間中の勤務者の勤務状況を評価する処理を行う評価処理部を更に含むようにしてもよい。本発明によれば、勤務者の端末のスクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像に基づいて、勤務者の勤務状況を評価するので、管理者は評価結果を参考に、勤務者の勤務態度を容易に確認することができる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必要構成要件であるとは限らない。
【0035】
1.構成
図1は、本実施形態の勤務管理システム(ネットワークシステム)を示す。本実施形態では、複数の端末10(クライアントシステム)とサーバ20(サーバシステム)とによって構成される。つまり、
図1に示すように、本実施形態の勤務管理システムは、サービスを提供するサーバ20と、端末10とが、ネットワークに接続され構成される。
【0036】
サーバ20は、会社毎に会社に勤務するユーザ(例えば、勤務者)の勤務状況を管理するための情報処理装置であり、本実施形態では特に在宅など会社外で勤務する勤務者の勤務状況を管理するためのサービスを提供する。また、サーバ20は、ユーザ名やパスワード等のユーザ登録を行ったユーザに限定してサービスを提供している。サーバ20は、1又は複数のサーバ(認証サーバ、業務処理サーバ、通信サーバ、データベースサーバ等)により構成してもよい。
【0037】
また、サーバ20は、端末10のブラウザ等によって閲覧可能なWebページを送信するWebサーバ機能、端末10に電子メールを送受信するメールサーバ機能を有していてもよい。
【0038】
端末10は、携帯端末(スマートフォン、携帯電話)、パーソナルコンピュータ(PC)、などの情報処理装置であり、インターネット(WAN)、LANなどのネットワークを介してサーバ20に接続可能な装置である。なお、端末10とサーバ20との通信回線は、有線でもよいし無線でもよい。
【0039】
2.構成
2.1 端末の構成
図2に本実施形態の端末10の機能ブロック図の一例を示す。なお、本実施形態の端末は
図2の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0040】
入力部160は、ユーザ(例えば、勤務者、管理者などの社員)からの入力情報を入力するための機器であり、入力情報を処理部に出力する。本実施形態の入力部160は、ユーザの入力情報(入力信号)を検出する検出部162を備える。入力部160は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル型ディスプレイ、レバー、ボタン、マイクなどがある。
【0041】
また、入力部160は、3軸の加速度を検出する加速度センサや、角速度を検出するジャイロセンサを備えた入力機器でもよい。例えば、入力機器は、ユーザが身につけるものであってもよい。また、入力機器には、ユーザが身につけるメガネ型コントローラも含まれる。また、入力機器には、入力機器と一体化されている端末(携帯電話、スマートフォンなど)も含まれる。本実施形態の端末は、複数の入力部160を備えていてもよい。
【0042】
撮影部164は、被写体を撮影するためのもので、例えばCCDカメラ、CMOSカメラ、又はビデオカメラなどにより実現できる。本実施形態の撮影部164は、ユーザを被写体として撮影を行ってもよいし、ユーザを視点とし、ユーザの視界を撮る撮影を行ってもよい。
【0043】
表示部190は、処理部100で生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、CRT、或いはタッチパネルなどのディスプレイにより実現できる。
【0044】
表示部190がタッチパネルである場合には、ユーザが指を接触させることにより、各種指示入力(例えば、アプリケーション(アプリ)の起動、等)を行うことができるように制御される。つまり、表示部190がタッチパネルである場合には、表示部190は、入力部160としても機能する。
【0045】
記憶部170は、処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムや各種データを記憶するとともに、処理部100のワーク領域として機能し、その機能はハードディスク、RAMなどにより実現できる。記憶部170は、ワーク領域として使用される主記憶部172を含む。
【0046】
また、記憶部170は、端末から受信した勤務状況を示す画像を記憶するための画像記憶部173を含む。画像記憶部173は、一部又は全部が削除された画像や、一部又は全部にぼかし処理が行われた画像を記憶してもよい。なお、記憶部170は、本実施形態で用いられる削除情報や注釈メッセージ等を記憶する。
【0047】
情報記憶媒体180(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。処理部100は、情報記憶媒体180に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。情報記憶媒体180には、本実施形態の処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶することができる。
【0048】
通信部196はサーバ20との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0049】
なお、サーバ20が有する情報記憶媒体や記憶部に記憶されている処理部100の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムやデータを、ネットワークを介して受信し、受信したプログラムやデータを記憶部170に記憶してもよい。このようにプログラムやデータを受信して端末10を機能させる場合も本発明の範囲内に含む。
【0050】
処理部100(プロセッサ)は、入力部160からの入力情報、プログラム、通信部196を介して受信したデータなどに基づいて、各種処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0051】
処理部100は、画像制御部110、表示制御部112を含む。
【0052】
画像制御部110は、スクリーンショット画像、勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一
つの画像を端末の記憶部170(例えば、画像記憶部173)に記憶する処理を行い、画像をサーバに送信する処理を行う。
【0053】
また、画像制御部110は、画像をサーバ20に送信する前に画像全体の削除要求を入力部160から受け付けた場合には、当該画像全体を削除する処理を行うと共に、画像全体が削除されたことを示す削除情報を画像の識別情報(例えば、画像のファイル名や、画像の取得時間)に対応付けて端末の記憶部170に記憶する処理を行い、当該画像の識別情報と共に当該削除情報をサーバに送信する処理を行う。
【0054】
また、画像制御部110は、画像をサーバ20に送信する前に画像の一部の削除要求を入力部160から受け付けた場合には、当該画像の一部を削除する処理を行い、一部が削除された当該画像をサーバに送信する処理を行う。
【0055】
また、画像制御部110は、画像をサーバ20に送信する前に画像全体のぼかし要求を入力部160から受け付けた場合には、当該画像全体のぼかし処理を行い、ぼかし処理が行われた当該画像をサーバ20に送信する処理を行うようにしてもよい。
【0056】
また、画像制御部110は、画像をサーバ20に送信する前に画像の一部のぼかし要求を入力部160から受け付けた場合には、当該画像の一部のぼかし処理を行い、ぼかし処理が行われた当該画像をサーバ20に送信する処理を行うようにしてもよい。
【0057】
また処理部100は、勤務を開始した場合には、勤務を開始したことを通知するための情報をサーバ20に送信し、勤務を終了した場合には、勤務を終了したことを通知するための情報をサーバ20に送信する。また、処理部100は、勤務が終了した場合には、勤務した仕事に関する情報をサーバ20に送信する。
【0058】
なお、処理部100は、ユーザ名やパスワードをサーバに送信してログイン要求を行う。また、処理部100は、サーバ20からログインが許可された場合には、ユーザ情報に関するデータや勤務状況の履歴(画像、メールの履歴、電話の履歴、マウスの移動量等のデータ)を受信する処理を行ってもよい。
【0059】
2.2 サーバの構成
本実施形態のサーバは、1又は複数のサーバ(コンピュータ、情報処理装置)により構成することができる。この場合には、サーバは、ネットワークを介して接続された端末10から送信された入力情報に基づいて、処理を行う。
【0060】
図3に本実施形態のサーバ20の機能ブロック図の例を示す。本実施形態のサーバ20は
図3の構成要素(各部)の一部を省略した構成としてもよい。
【0061】
記憶部270は、処理部200や通信部296などのワーク領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などにより実現できる。記憶部270は、主記憶部272、画像記憶部273を含む。
【0062】
記憶部270には、サーバ20が管理するユーザ名(ユーザの識別情報、ユーザ名)に対応づけて、パスワード、メールアドレス等を格納する。
【0063】
また、画像記憶部273は、ユーザ名に対応付けて、ユーザの勤務状況を示す画像(勤務者の端末のスクリーンショット画像、勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像)を記憶する。
【0064】
情報記憶媒体280(コンピュータにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などにより実現できる。処理部200は、情報記憶媒体280に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち情報記憶媒体280には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)が記憶される。
【0065】
通信部296は外部(例えば、端末、他のサーバや他のネットワークシステム)との間で通信を行うための各種制御を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどのハードウェアや、プログラムなどにより実現できる。
【0066】
処理部200(プロセッサ)は、情報記憶媒体280に記憶されるプログラム等に基づいて、処理を行う。
【0067】
また、処理部200は記憶部270内の主記憶部272をワーク領域として各種処理を行う。処理部200の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0068】
特に、本実施形態のサーバの処理部200は、画像制御部210、情報制御部211、評価処理部214を含む。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0069】
画像制御部210は、会社から離れた場所にいる勤務者の端末のスクリーンショット画像、当該勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、当該勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも一つの画像を当該勤務者の端末から受信し、当該勤務者の識別情報に対応付けて当該画像を記憶部270(例えば、画像記憶部273)に記憶する処理を行う。
【0070】
また、画像制御部210は、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像全体の削除要求を、勤務者の端末から受信した場合に、当該画像全体を削除する処理を行うと共に、画像全体が削除されたことを示す削除情報を画像の識別情報に対応付けて記憶部270(例えば、画像記憶部273)に記憶する処理を行う。
【0071】
また、画像制御部210は、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像の一部の削除要求を、勤務者の端末から受信した場合に、当該画像の一部を削除する処理を行う。
【0072】
また、画像制御部210は、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像全体のぼかし要求を、勤務者の端末から受信した場合に、当該画像全体のぼかし処理を行う。
【0073】
また、画像制御部210は、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像の一部のぼかし要求を、勤務者の端末から受信した場合に、当該画像の一部のぼかし処理を行う。
【0074】
また、画像制御部210は、削除情報を勤務者の端末から受信した場合には、画像の識別情報に対応付けて削除情報を記憶部270に記憶する処理を行う。
【0075】
また、画像制御部210は、一部の削除処理が行われた画像を端末から受信した場合には、勤務者の識別情報に対応付けて、一部の削除処理が行われた画像を記憶部270(例
えば、画像記憶部273)に記憶する処理を行う。
【0076】
また、画像制御部210は、一部又は全部にぼかし処理が行われた画像を端末から受信した場合には、勤務者の識別情報に対応付けて、ぼかし処理が行われた当該画像を記憶部270(例えば、画像記憶部273)に記憶する処理を行う。
【0077】
情報制御部211は、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を、管理者の端末に送信する処理を行う。
【0078】
また、情報制御部211は、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、画像の識別情報に対応付けて削除情報が記憶されている場合には、削除情報を管理者の端末に送信する処理を行う。
【0079】
また、情報制御部211は、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像の一部が削除されている場合には、当該一部が削除された画像を、管理者の端末に送信する処理を行う。
【0080】
情報制御部211は、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像を閲覧するための閲覧要求を管理者の端末から受信した場合に、勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像の一部又は全部にぼかし処理が行われている場合には、ぼかし処理が行われた当該画像を、管理者の端末に送信する処理を行う。
【0081】
また、評価処理部214は、所定期間中の勤務者の識別情報に対応付けて記憶されている画像に基づいて、当該所定期間中の勤務者の勤務状況を評価する処理を行う。
【0082】
また、処理部200は、メールサーバ機能やWebサーバ機能を備えていてもよい。
【0083】
3.本実施形態の手法
3.1 概要
本実施形態の管理システムでは、会社から離れた場所にいる勤務者の勤務状況を管理し、管理者が当該勤務者の勤務状況を確認可能である。また、本実施形態の勤務管理システムは、勤務者が自分の端末を用いてサーバにアクセスすることによって、自身の勤務状況も確認することができる。なお、本実施形態で説明する勤務者は、主に、会社以外での場(例えば、勤務者の自宅や外出先)で働く人を例に説明する。
【0084】
3.2 画像の説明
次に、本実施形態における勤務者の勤務状況を示す画像について説明する。本実施形態の端末は、所定のタイミングで、勤務者の勤務状況を示す画像を取得する処理を行う。ここで画像とは、端末の表示部(画面)に表示されるスクリーンショット(スクリーンショット画像)、勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像、勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像等である。
【0085】
図4は、端末10の表示部に表示されるスクリーンショットの一例である。また、
図5(A)は、勤務者を被写体として端末の撮影部CA1によって撮影される様子を示したものであり、
図5(B)は、勤務者を被写体として端末の撮影部CA1によって撮影された撮影画像の一例である。本実施形態では、パーソナルコンピュータが備える撮影部CA1によって、勤務者を被写体とする撮影画像を取得しているが、スマートフォンやタブレット型コンピュータが備える撮影部によって、勤務者を被写体とする撮影画像を取得しても
よい。
【0086】
また、
図6(A)は、勤務者を視点に撮影部CA2によって撮影される様子を示したものであり、
図6(B)は、勤務者を視点に撮影部CA2によって撮影された撮影画像の一例である。例えば、
図6(A)に示すように、勤務者は撮影部CA2が装備されたメガネを装着することによって、勤務者を視点に撮影を行うことができる。
【0087】
本実施形態の勤務管理システムでは、
図4に示すスクリーンショットだけを用いてもよいし、
図5(B)に示すように、勤務者を被写体として端末の撮影部CA1によって撮影された撮影画像だけを用いてもよいし、
図6(B)に示すように、勤務者を視点に撮影部CA2によって撮影された撮影画像だけを用いてもよい。
【0088】
本実施形態の端末は、勤務開始の指示入力を受け付けると、勤務終了の指示入力を受け付けるまで、所定の回数分、勤務者の勤務状況を示す画像を取得する処理行う。例えば、端末は、1時間に3回、端末10のスクリーンショット、勤務者を被写体として端末の撮影部によって撮影された撮影画像、勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像を端末の記憶領域(例えば、画像記憶部173)に記憶する処理を行う。本実施形態では、端末10のスクリーンショットの撮影タイミング(取得タイミング)、勤務者を被写体として端末の撮影部によって撮影された撮影画像の撮影タイミング、勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の撮影タイミングをユーザの端末10に通知しないように制御する。このようにすれば、勤務者に対して、常に緊張感を持って仕事に取り組める環境を提供することができる。
【0089】
また、本実施形態では、勤務者(ユーザ)毎に勤務者の勤務状況を示す画像の取得回数を決めてもよい。例えば、サーバは、
図7に示すように、各ユーザ名に対応づけて単位時間あたり(例えば1時間あたり)の画像の取得回数を決めて記憶し、各端末のログイン後にログインしたユーザの端末に当該取得回数を送信する。例えば、仕事に不慣れな新人のユーザはベテランのユーザよりも画像の取得回数を多くするように設定し、新人については勤務状況をより確実に管理できるようにしてもよい。
【0090】
3.3 勤務状況を示す画像をサーバで管理する手法
本実施形態の端末は、取得した勤務状況を示す画像を端末からサーバに送信する。そして、サーバは、各ユーザ(各勤務者)の勤務状況を示す画像を管理する。
【0091】
例えば、端末は、取得した勤務状況を示す画像を、取得時点t1から保存期間が経過するまで端末の記憶領域に記憶し、保存期間が終了した時点t2において、当該画像をサーバに送信する。そして、端末がサーバに画像の送信を完了すると、記憶領域から当該画像を削除する処理を行う。なお、サーバは、
図7に示すように、各ユーザ名に対応付けて保存期間(勤務状況を示す画像を端末に保存する保存期間)を、予め決めてもよい。例えば、サーバは、各端末のログイン後にログインしたユーザ名に対応する保存期間を送信する。
【0092】
例えば、端末は、ユーザ名に対応付けて勤務状況を示す画像のデータ、画像の識別情報(画像のファイル名、画像の取得時間等)を送信する。そして、サーバは、各端末から勤務状況を示す画像のデータ、画像の識別情報(画像のファイル名、画像の取得時間等)を受信し、受信したこれらのデータをサーバの記憶領域(例えば、画像記憶部273)に蓄積して記憶する処理を行う。
【0093】
3.4 画像の閲覧
本実施形態のサーバは、端末から勤務状況データの閲覧要求を受信した場合に、当該端
末に所定期間中のユーザ名に対応付けられた勤務状況を示す画像を送信する。これにより、ユーザは、端末のブラウザ等を用いて勤務状況を確認することができる。例えば、サーバは、管理者端末が2014年1月10日におけるUSER1の勤務状況データ(例えば、勤務状況を示す画像)の閲覧要求を受信した場合には、2014年1月10日のUSER1の勤務状況データを、管理者端末に送信する。
【0094】
図8は、ユーザ名が「USER1」であるユーザの勤務状況を表示する画面の一例である。
【0095】
本実施形態では、勤務時間、勤務状況を示す画像、電子メールの送受信履歴、電話の履歴、マウスの移動量等を、勤務状況データとしている。そして、サーバは端末から閲覧要求を受信した際に、これらの勤務状況データを端末に送信し、端末で表示できるように制御している。例えば、端末は、
図8に示すように、勤務時間A1、スクリーンショットA2、撮影画像1(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像)A3、撮影画像2(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像)A4、電子メールの送受信履歴A5、電話の履歴A6、端末のマウスの移動量A7を時系列に表示する。
【0096】
図8の例では、USER1の端末のスクリーンショットの画像C1〜C8、撮影画像1(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像E1〜E8)、撮影画像2(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像G1〜G8)を表示している。例えば、本実施形態では各画像の取得時間(撮影時間)に基づき、時系列に各画像を配置して表示する。
【0097】
なお、サーバは、閲覧表示する所定期間に、ユーザ名に対応付けてスクリーンショットの画像が記憶されていない場合には、送信するスクリーンショットの画像データがないので、端末においてA2の欄は非表示となる。また、サーバは、閲覧表示する所定期間に撮影画像1(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像)が記憶されていない場合には、送信する撮影画像1のデータがないので、端末においてA3の欄は非表示となる。また、サーバは、閲覧表示する所定期間に撮影画像2(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像)が記憶されていない場合には、送信する撮影画像2のデータがないので、端末においてA4の欄は非表示となる。
【0098】
なお、サーバは、通常、端末から閲覧要求を受信した日の勤務状況のデータを端末に送信しているが、過去の特定の日を指定した閲覧要求を端末から受信した場合には、当該特定の日の勤務状況のデータを端末に送信する。これにより、ユーザは、過去の勤務状況を確認することができる。
【0099】
また、本実施形態では、スクリーンショットの各画像C1〜C8、撮影画像1(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像)の各画像E1〜E8、撮影画像2(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像)の各画像G1〜G8をユーザが選択(クリック)すると、
図9に示すように、別画面で画像(例えば、C1)を拡大表示して参照することができるようにしている。
【0100】
また、本実施形態では、電子メールの履歴L1、L2、L3、L4、電話の履歴M1をユーザが選択すると、電子メールの送受信の内容や電話の通話先の記録内容等を別画面で表示して参照することができるようにしている。
【0101】
また、本実施形態では、上司(管理者)などの特定のユーザが、部下などの他のユーザの勤務状況を確認できるように制御する。例えば、サーバは、特定のユーザ名に対応付けて当該特定のユーザ(管理者)が参照できる他のユーザのユーザ名を予め記憶する。そし
て、サーバは、特定のユーザ(管理者)から他のユーザの勤務状況データの閲覧要求を受信した場合には、当該特定のユーザの端末(管理者の端末)に、他のユーザの識別情報に対応付けて記憶されている画像(スクリーンショット、撮影画像1(端末の撮影部から撮影された撮影画像)、撮影画像2(勤務者を視点に撮影された撮影画像))等の勤務状況データを送信する。このように、本実施形態の勤務管理システムでは、上司が部下の勤務状況を把握することができる環境を提供している。
【0102】
また、本実施形態では、ユーザの端末がサーバにログインした場合には、自身の勤務状況を確認できるようにしてもよい。つまり、USER1の端末が自身の勤務状況データの閲覧要求をサーバに送信すると、サーバは、USER1の勤務状況データをUSER1の端末に送信する。これにより、ユーザは自身の勤務状況を事後に確認することができ、日報作成など容易に行うことができる。
【0103】
3.5 画像の編集
本実施形態では、サーバに記憶されている画像をユーザの申請により削除やモザイク処理(広義には、ぼかし処理)などの編集処理を行うことができる。例えば、ユーザが、
図9に示すように、画像の編集ボタンD1を指示入力(クリック)すると、編集画面に移行する。
【0104】
図10は、編集画面の一例である。例えば、ユーザは、スクリーンショットの画像C1の全部、又は、一部を削除することができる。例えば、本実施形態では、
図10に示すように、ユーザが画像C1の一部分F1を指定し、その後、削除ボタンD3を指示入力(クリック)すると、F1部分の画像を削除する処理を行う。また、ユーザが画像C1全体を削除することを希望する場合には、全部選択のボタンD5を指示入力(クリック)し、削除ボタンD3を指示入力することによって、画像C1の全部(全体)を削除することできる。
【0105】
つまり、本実施形態のサーバは、USER1の端末から画像C1の一部分F1の削除要求を受信した場合に、サーバの記憶領域に記憶されている画像C1の一部分F1を削除する処理を行う。また、本実施形態のサーバは、USER1の端末から画像C1の全部の削除要求を受信した場合に、サーバの記憶領域に記憶されている画像C1の全体を削除する処理を行う。
【0106】
なお、本実施形態のサーバは、画像全体を削除した場合には、画像が削除されたことを示す削除情報を画像の識別情報(例えば、画像のファイル名や、画像の取得時間)に対応付けて記憶する。このようにすることで、個人情報やプライバシーの保護を図る一方、ユーザの希望で削除した行為を管理者が認識できるようにし、勤務状況を管理する目的を達成できるようにしている。
【0107】
また、本実施形態では、画像にモザイク処理を行うことができる。ここでモザイク処理とは、元画像の内容を不明瞭にするために行うぼかし処理である。例えば、本実施形態のモザイク処理では、画像を格子状(例えば、8×8の画素のブロック)に区切り、各ブロックを、ブロックの画素値の平均値で置き換える処理を行う。
【0108】
例えば、本実施形態では、
図10に示すように、ユーザが画像C1の一部分F1を指定し、その後、モザイク処理ボタンD4を指示入力(クリック)すると、F1部分の画像にモザイク処理を行う。また、ユーザが画像C1全体をモザイクにすることを希望する場合には、全部選択のボタンD5を指示入力(クリック)し、モザイク処理ボタンD4を指示入力することによって、画像C1の全部(全体)をモザイクにすることできる。
【0109】
つまり、本実施形態のサーバは、USER1の端末から画像C1の一部分F1のモザイク処理の要求を受信した場合に、サーバの記憶領域に記憶されている画像C1の一部分F1にモザイク処理を行う。また、本実施形態のサーバは、USER1の端末から画像C1の全部のモザイク処理の要求を受信した場合に、サーバの記憶領域に記憶されている画像C1の全体にモザイク処理を行う。
【0110】
図11は、画像編集後に端末に表示される画面の一例である。本実施形態では、画像編集後、ユーザが注釈メッセージ欄D6に、メッセージを入力することができる。例えば、個人情報の保護、プライバシー保護という理由があってユーザが画像を削除、モザイクを行った場合には、その理由を記録できた方が望ましい。そこで、本実施形態では、画像の削除、或いはモザイク処理後、ユーザの希望により、注釈メッセージを入力することができるようにしている。つまり、本実施形態の端末は、削除又はモザイク処理を行った画像についてメッセージの入力を受け付けた場合には、サーバに当該メッセージを送信し、サーバは、当該メッセージを削除又はモザイク処理を行った画像の識別情報に対応付けて記憶する処理を行う。
【0111】
図12は、画像編集が行われた場合の、USER1の勤務状況を表示する画面の一例である。スクリーンショットの画像C1の一部F1、撮影画像G1の一部F2が削除された場合には、
図12に示すように削除後の画像C1、画像G1が表示される。また、注釈のメッセージがある場合には、注釈ボタンB1、B3を表示させ、ユーザが指示(クリック)することによって、注釈メッセージを参照できるようにしている。つまり、サーバは、端末が削除又はモザイク処理を行った画像に対応するメッセージの閲覧要求を受信した場合には、当該メッセージを端末に送信する。
【0112】
また、例えば、
図12に示すように、スクリーンショット画像C4、撮影画像G4の全体が削除された場合には、画像データ自体は消失しても、削除情報が画像C4、G4の識別情報に対応付けて記憶されているので削除されたことをサーバは検出することができる。サーバは、端末に画像C4、G4の識別情報に対応付けて削除情報を送信する。そして、端末は、
図12に示すように、スクリーンショット画像C4、撮影画像G4が取得された時刻に、削除があったこと示す情報(例えば、削除の文字)を表示するようにする。また、注釈のメッセージがある場合には、注釈ボタンB2、B4を表示させ、ユーザが指示(クリック)することによって、注釈メッセージを参照できるようにしている。
【0113】
なお、サーバは、画像の編集(削除又はモザイク処理の編集)ができるユーザを特定のユーザに限定してもよい。例えば、勤務者は編集の権限を無に設定、管理者は編集の権限を有に設定してもよい。
【0114】
また、サーバは、編集権限がないユーザであっても、特定の画像について編集可能に制御してもよい。例えば、勤務者が特定の画像について管理者に対して予め編集許可申請を行い、管理者が許可した場合には、特定の画像について勤務者が編集可能にしてもよい。例えば、ユーザ毎、画像の識別情報毎に、編集許可・不許可のデータを設定するようにしてもよい。
【0115】
なお、本実施形態では、端末からサーバに未送信の勤務状況を示す画像が保存されている場合には、サーバに送信する前に、画像を削除又はモザイク処理の編集を行うようにしている。このようにすれば、確実にプライバシーや個人情報を保護することができる。本実施形態では、
図7に示すように、ユーザ毎に、端末が取得した勤務状況を示す画像の保存期間を定めており、ユーザに対し、削除やモザイク処理の編集ができる機会を与えている。
【0116】
例えば、端末は、未送信の画像を表示部に表示し、削除又はモザイク処理の入力を受け付け可能に制御する。つまり、端末は、サーバに送信する前に画像C4の全体の削除要求の入力を受け付けた場合には、画像C4の全体を端末の記憶領域から削除する処理を行う。そして、画像C4の全体が削除されたことを示す削除情報を当該画像C4の識別情報(画像C4のファイル名や取得時間)に対応付けて記憶する。そして、端末は、サーバに、当該画像C4の識別情報と共に、当該画像C4の削除情報を送信する。サーバは、画像C4の識別情報に対応付けて削除情報をサーバの記憶領域に記憶する処理を行う。そして、管理者等の端末から閲覧要求を受信した場合には、画像C4の識別情報に対応付けて削除情報が記憶されている場合には、削除情報を当該端末に送信する。
【0117】
また、端末は、サーバに送信する前に、画像C1の一部を削除する削除要求の入力を受け付けた場合には、画像C1の一部を削除する処理を行う。そして、端末は、サーバに、当該一部が削除された画像C1を送信する。サーバは、一部が削除された画像C1をサーバの記憶領域に記憶する処理を行う。そして、管理者等の端末から閲覧要求を受信した場合には、一部が削除された画像C1を当該端末に送信する。
【0118】
また、端末は、サーバに送信する前に、画像C1の一部又は全部にモザイク処理(広義には、ぼかし処理)の要求の入力を受け付けた場合には、画像C1の一部又は全部にモザイク処理を行う。そして、端末は、サーバに、一部又は全部に当該モザイク処理が行われた画像C1を送信する。サーバは、一部又は全部にモザイク処理が行われた画像C1をサーバの記憶領域に記憶する処理を行う。そして、管理者等の端末から閲覧要求を受信した場合には、一部又は全部にモザイク処理が行われた画像C1を当該端末に送信する。
【0119】
3.6 画像に基づく評価
本実施形態では、勤務状況を示す画像に基づいて勤務者の勤務状況を評価する処理を行う。例えば、連続する複数の画像の変化量を求め、変化量が所定量よりも多い場合には動きがあるものと判断し、評価値に加算する。
【0120】
例えば、本実施形態のサーバは、
図13に示すように、所定のタイミングT1で取得したスクリーンショットの画像C1と次の所定のタイミングT2で取得したスクリーンショットの画像C2との変化量K1を求める。変化量は、画像の変化量であり、各位置(各画素)に対する画素値(色値、明度値)の変化量、画像の格子状にした各ブロック(例えば、8×8の画素ブロック)に対する画素の平均値(色の平均値、明度の平均値)の変化量である。そして、画像C1、C2との変化量K1が予め定めた所定量以上であれば、変化が多く良い評価として判定する。一方、画像C1、C2との変化量K1が予め定めた所定量未満であれば、変化が少なく悪い評価として判定する。そして、本実施形態のサーバは、次の連続する2つの画像C2、C3の変化量K2、そして、次の連続する2つの画像C3、C4の変化量K3、そして、次の連続する2つの画像C4、C5の変化量K4を求め、同様に評価を判定する。
【0121】
また、本実施形態のサーバが、撮影画像1(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像)を管理している場合には、当該連続する2つの撮影画像の変化量を求め、評価を判定する。
【0122】
また、本実施形態のサーバが、撮影画像2(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像)を管理している場合には、当該連続する2つの撮影画像の変化量を求め、評価を判定する。
【0123】
図14は、評価結果を表示した画面の一例である。本実施形態では、管理者が管理する勤務者の評価結果を閲覧することができる。例えば、管理者の端末は、サーバに所定期間
中の評価結果の閲覧要求を送信する。すると、サーバは、管理者の端末に、所定期間中の各勤務者の評価結果を送信する。
【0124】
例えば、サーバは、勤務者毎に、所定期間中の画像数と評価値を求める。評価値の初期値を0に設定し、上述した2つの画像間における変化量が所定量以上であれば、評価値に1を加算する。そして、所定期間中の評価率を求める。評価率は下式(1)によって求めることができる。
【0125】
評価率=(評価値)÷((所定期間の画像数)−1)・・・(1)
例えば、
図13に示すように、所定期間中に5枚のスクリーンショット画像C1〜C5が取得され、連続する2つの画像間の各変化量K1、K2、K3、K4の全てが所定量以上である場合には、評価値が4となり、評価率は1となる。
【0126】
本実施形態では、評価率が0.5以上であれば「良」の判定、評価率が0.25以上0.5未満であれば「可」、評価率が0.25未満である場合には、「不可」の判定を行う。
【0127】
管理者は、評価結果を参照することによって、勤務状況を確認する必要のあるユーザを特定することができる。例えば、
図14に示すように、USER9の勤務状況の評価結果が不可の判定であるので、管理者はUSER9の勤務状況の閲覧ボタンをクリックすることにより、USER9のその日の勤務状況を確認することができる。なお、サーバは評価結果が不可であると判定されたユーザの情報を、管理者の端末に送信するようにしてもよい。例えば、サーバは、所定期間において評価結果が不可であると判定されたユーザの情報管理者宛てに電子メールで送信するように制御してもよい。
【0128】
なお、本実施形態は、勤務状況を示す画像だけでなく他のデータに基づいて評価処理を行ってもよい。例えば、所定期間の勤務状況を示す画像、所定期間の一部又は全体が削除された画像数、所定期間の一部又は全部にモザイク処理が行われた画像数、所定期間の電子メールの送受信履歴、所定期間の電話の履歴、所定期間のマウスの移動量の少なくとも1つに基づいて、所定期間におけるユーザの勤務状況の評価処理を行ってもよい。
【0129】
本実施形態のサーバは、画像を取得するタイミングで順次評価処理を行ってもよいし、所定のタイミングに評価処理(例えば、毎日0時に前日の評価処理)を行ってもよい。
【0130】
3.7 フローチャート
(1)端末及びサーバの画像の送受信の処理の流れ
まず、
図15を用いて、画像の送受信の処理の流れについて説明する。なお、説明の便宜上、端末はユーザ名が「USER1」であるユーザの端末とする。
【0131】
まず、サーバは、ログイン処理を行う(ステップS1)。つまり、サーバは、端末からユーザ名(USER1)とパスワードを受信し、受信したユーザ名及びパスワードが、サーバの記憶部に記憶されているユーザ名及びパスワードと一致するか否かを判定し、ユーザ名及びパスワードが一致したと判定した場合に、USER1のログインを許可する処理を行う(ステップS1)。ログイン処理では、ログインが許可されたユーザのみ以後の処理を行い、ログインが不許可のユーザは不許可の情報を端末に送信し処理を終了する。
【0132】
そして、サーバは、勤務開始情報を端末から受信する(ステップS2)。そして、USER1の勤務時間の計測を開始する(ステップS3)。例えば、サーバは日単位でユーザの勤務時間を計測する。
【0133】
そして、サーバは、USER1の単位時間あたりの画像の取得回数と、画像の保存期間を端末に送信する(ステップS4)。そして、サーバは端末から画像又は削除情報を受信する(ステップS5)。例えば、サーバは、端末から送信されたユーザ名(USER1)、画像の識別情報、画像のデータ、画像の取得時間等を受信する。なお、端末において取得した画像全体が既に削除されている場合には、端末から送信されたユーザ名(USER1)、画像の識別情報、削除情報、画像の取得時間等を受信する。
【0134】
そして、サーバは、USER1に対応付けてサーバの記憶領域に画像を記憶する処理を行う(ステップS6)。つまり、サーバは、端末から送信されたユーザ名(USER1)に対応付けて、画像の識別情報、画像のデータ、画像の取得時間等をサーバの記憶領域に記憶する。なお、端末において取得した画像が既に削除され削除情報を受信した場合には、端末から送信されたユーザ名(USER1)に対応付けて、画像の識別情報、削除情報、画像の取得時間等をサーバの記憶領域に記憶する。
【0135】
そして、サーバは、勤務終了情報を端末から受信すると(ステップS7)、USER1の勤務時間の計測を終了する(ステップS8)。なお、勤務終了後において端末から画像を受信した場合には(ステップS9)、USER1に対応付けてサーバの記憶領域に画像を記憶する処理を行う(ステップS10)。なお、ステップS9は、ステップS5と同様の処理を行い、ステップS10は、ステップS6と同様の処理を行う。以上で処理が終了するが、サーバは常にS1〜S10の処理を行う。サーバは、USER1だけでなくサーバが管理する複数のユーザの端末それぞれから、ステップS1〜S10の処理を行っている。
【0136】
次に、USER1の端末の処理について説明する。まず、ユーザ名(USER1)とパスワードをサーバに送信する(ステップS21)。そして、端末は、サーバからログイン許可の情報を受信すると、以後の処理を行う。
【0137】
まず、端末は、入力部から勤務開始情報を受け付けたか否かを判断し(ステップS22)、勤務開始情報を受け付けた場合に(ステップS22のY)、勤務開始情報をサーバに送信する(ステップS23)。
【0138】
そして、端末は、サーバから、USER1の単位時間あたりの画像の取得回数と、画像の保存期間とを受信する(ステップS24)。
【0139】
そして、端末は、画像取得処理を行う(ステップS25)。画像取得処理について、
図16を用いて詳細に説明する。まず、端末は、画像取得タイミングを計算する(ステップS41)。例えば、1時間あたりに3回の画像を取得する場合には、勤務開始時刻を基準に1時間毎に3回の画像取得タイミングを決定する。なお、一の取得タイミングと次の取得タイミングとの間隔が少なくとも所定期間(例えば、3分間)空くように制御してもよい。
【0140】
そして、画像取得タイミングが到来したか否かを判断し(ステップS42)、画像取得タイミングが到来すると、画像を取得する処理を行う(ステップS43)。つまり、端末の表示部に表示されるスクリーンショット、勤務者を被写体として端末10の撮影部によって撮影された撮影画像、勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像の少なくとも1つを取得する。そして、端末の記憶領域に取得した画像を記憶する処理を行う(ステップS44)。
【0141】
図15に戻り端末の次の処理について説明すると、端末は、画像送信処理を行う(ステップS26)。画像送信処理について、
図17を用いて詳細に説明する。まず、
図17に
示すように、端末は、端末の記憶領域に画像が記憶されているか否かを判断する(ステップS51)。そして、端末の記憶領域に画像が記憶されている場合には(ステップS51のY)、画像の保存期間が経過しているか否かを判断する(ステップS52)。そして、画像の保存期間が経過している場合には(ステップS52のY)、画像をサーバに送信する(ステップS53)。具体的には、端末は、ユーザ名(USER1)に対応付けて、画像の識別情報、画像のデータ、画像の取得時間等をサーバに送信する。そして、端末は、画像を端末の記憶領域から削除する処理を行う(ステップS54)。
【0142】
一方、端末の記憶領域に画像が記憶されていない場合には(ステップS51のN)、端末の記憶領域に削除情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS55)。この削除情報は、未送信の画像を削除したことを示す情報である。そして、画像の識別情報に対応付けて、削除情報をサーバに送信する(ステップS56)。
【0143】
つまり、端末は、画像が既に削除されている場合には、ユーザ名(USER1)に対応付けて、画像の識別情報、削除情報、画像の取得時間等をサーバに送信する。
【0144】
図15に戻り端末の次の処理について説明すると、端末は、入力部から勤務終了情報を受け付けたか否かを判断する(ステップS27)。端末は、勤務終了情報を受け付けた場合には(ステップS27のY)は勤務終了情報をサーバに送信する(ステップS28)。一方、勤務終了情報を受け付けていない場合には(ステップS27のN)、ステップS25、に戻り、引き続き、画像取得処理(ステップS25)、画像送信処理(ステップS26)を行う。
【0145】
次に、端末は、未送信の画像があるか否かを判断する(ステップS29)。つまり、端末の記憶領域に記憶されている画像があるか否かを判断する。そして、未送信の画像がある場合には(ステップS29のY)、画像送信処理(ステップS30)を行い、未送信の画像がない場合には(ステップS29のN)は処理を終了する。以上で端末の処理が終了する。
【0146】
(2)画像の編集処理の流れ
次に、
図18を用いて、画像編集の処理の流れについて説明する。なお、説明の便宜上、端末は、ユーザ名が「USER1」であるユーザの端末とする。
【0147】
まず、端末は、編集対象の画像が端末の記憶領域に記憶されているか否かを判断する(ステップS81)。そして、編集対象の画像が端末に記憶されている場合には(ステップS81のY)、端末において画像編集処理を行い、編集対象の画像が端末に記憶されていない場合には(ステップS81のN)、編集内容をサーバに送信し(ステップS82)、サーバにおいて画像編集処理を行う。
【0148】
まず、編集対象の画像が端末の記憶領域に記憶されている場合(ステップS81のY)、つまり、端末において画像編集を行う場合は、端末において画像編集処理を行う(ステップS87)。つまり、編集対象の画像の一部又は全部を削除する処理、或いは、編集対象の画像の一部又は全部のモザイク処理を端末において行う。
【0149】
そして、端末は、注釈メッセージがあるか否かを判断する(ステップS88)。つまり、画像の編集を行うにあたってユーザが特記したい場合には注釈欄にメッセージを入力することができ、端末は、注釈メッセージを受け付けたか否かを判断する。
【0150】
そして、注釈メッセージがある場合には(ステップS88のY)、画像の識別情報に対応付けて、注釈メッセージを記憶する処理を行う(ステップS89)。一方、注釈メッセ
ージがない場合には、ステップS90の処理に進む。
【0151】
次に、画像の全体(全部)が削除されたか否かを判断する(ステップS90)。画像の全体が削除された場合には(ステップS90のY)、画像の識別情報に対応付けて、削除情報を記憶する処理を行う(ステップS91)。つまり、画像全体が削除された場合には、画像データ自体がなくなってしまうので、画像全体が削除されたことを示す情報を記録する。一方、画像の全体が削除されていない場合には(ステップS90のN)は、処理を終了する。
【0152】
次に、編集対象の画像が端末の記憶領域に記憶されていない場合(ステップS81のN)、つまり、サーバにおいて画像編集を行う場合について説明する。サーバは、端末から編集要求を受信すると(ステップS61)、編集を許可するか否かを判断する(ステップS62)。例えば、サーバは、USER1が画像を編集できる権限があるか否か、或いは、画像自体の編集を許可しているか否かを判断する。例えば、USER1が画像を編集できる権限があるユーザである場合は画像編集を許可する。また、USER1が画像編集の権限があるか否かにかかわらず、編集対象の画像自体が編集を許可する設定になっている場合には、画像編集を許可する。
【0153】
そして、サーバは、画像の編集を許可する場合(ステップS62のY)は、受信した編集要求に基づいて、画像の編集処理を行う(ステップS63)。つまり、編集対象の画像の一部又は全部を削除する処理、或いは、編集対象の画像の一部又は全部のモザイク処理を行う。
【0154】
そして、サーバは、受信した編集要求に注釈メッセージがあるか否かを判断する(ステップS64)。つまり、画像の編集を行うにあたってユーザが特記したい場合には注釈欄にメッセージを入力することができ、サーバは、端末から注釈メッセージを受信したか否かを判断する。
【0155】
そして、注釈メッセージがある場合には(ステップS64のY)、画像の識別情報に対応付けて、注釈メッセージを記憶する処理を行う(ステップS65)。一方、注釈メッセージがない場合には、ステップS66の処理に進む。
【0156】
次に、画像の全体(全部)が削除されたか否かを判断する(ステップS66)。画像の全体が削除された場合には(ステップS66のY)、画像の識別情報に対応付けて、削除情報を記憶する処理を行う(ステップS67)。つまり、画像全体が削除された場合には、画像データ自体がなくなってしまうので、画像全体が削除されたことを示す情報を記録する。一方、画像の全体が削除されていない場合には(ステップS66のN)は、処理を終了する。
【0157】
なお、サーバは、画像の編集を許可しない場合(ステップS62のN)は、編集不許可の情報を端末に送信する(ステップS68)。端末は、サーバから編集不許可の情報を受信すると(ステップS83)、編集不許可を画面に表示し(ステップS84)、編集申請を受け付けた場合に(ステップS85のY)、編集申請情報をサーバに送信する(ステップS86)。編集申請情報は、画像の識別情報、画像の取得時間、ユーザ名(USER1)を含む。なお、編集申請情報には、編集の理由内容なども含んでいてもよい。サーバは、編集申請情報を受信すると(ステップS69)、管理者宛にUSER1の画像の編集申請情報を送信する(ステップS70)。例えば、サーバは、管理者がログインした際に、画面に画像の編集申請情報を表示するように制御する。或いは、サーバは、管理者を宛先として電子メールを送信してもよい。例えば、電子メールの本文には、画像の編集申請情報の内容を記載する。
【0158】
(3)画像に基づく評価処理の流れ
次に、
図19を用いて、勤務状況を示す画像に基づいて、ユーザの勤務状況を評価するサーバの処理について説明する。まず、評価値に初期値(0)を設定する(ステップS101)。そして、所定期間(例えば0時〜24時の24時間の期間)において、連続する2つの画像の変化量を求める(ステップS102)。変化量が所定量以上か否かを判断する(ステップS103)。変化量が所定量以上である場合(ステップS103のY)は、評価値に1を加算する(ステップS104)。そして、所定期間において、全ての連続する2つの画像について変化量を求めたか否かを判断する(ステップS105)。所定期間において、全ての連続する2つの画像について変化量を求めた場合(ステップS105のY)、次のステップに進み、所定期間において、全ての連続する2つの画像について変化量を求めていない場合(ステップS105のN)、ステップS102に戻る。
【0159】
そして、サーバは、評価率=評価値÷((所定期間の画像数)−1)により評価率を求める。評価率が0.5以上である場合は(ステップS107のY)、良の判定を行い(ステップS110)、評価率が0.25以上である場合は(ステップS108のY)、可の判定を行い(ステップS111)、評価率が0.25未満である場合は(ステップS108のN)、不可の判定を行う(ステップS109)。以上で処理が終了する。
【0160】
4. その他
なお、本発明の適用形態は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
【0161】
[その1]
本実施形態では、勤務者の位置情報(GPSから得られる位置情報)を勤務状況データに含むようにしてもよい。また、勤務者の位置情報を用いて勤務状況を評価してもよい。
【0162】
また、本実施形態では、サーバが複数の会社の勤務状況を管理してもよい。例えば、サーバは、各ユーザ名を、会社の識別情報(例えば、会社名)に対応づけて管理し、会社単位で勤務状況データを管理してもよい。
【0163】
[その2]
本実施形態では、評価処理において連続する複数の画像の変化量が多い程良い評価であることについて記載したが、勤務状況を示す画像の種別に応じて、評価処理を異ならせてもよい。
【0164】
例えば、(1)スクリーンショット画像(端末の表示部に表示される画像)を第1の種類の画像、(2)勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像を第2の種類の画像、(3)勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像を第3の種類の画像とする。
【0165】
そして、第1、第2の種類の画像の評価処理においては、上述した評価処理により連続する複数の画像の変化量が多い程良い評価とし、連続する複数の画像の変化量が少ない程悪い評価として判定する。通常、勤務者が仕事をしている場合、勤務者が用いる端末の画面が変化することが多く、その結果、第1、第2の種類の画像の変化量が多い場合、勤務者が仕事をしている可能性が高いからである。
【0166】
一方、第3の種類の画像は、連続する複数の画像の変化量が少ない程良い評価とし、連続する複数の画像の変化量が多い程悪い評価として判定する。通常、勤務者が仕事に取り組んでいる際は勤務者の動きが少ない。つまり、第3の種類の画像において画像の変化量
が少ない方が、勤務者が仕事をしている可能性が高いと考えられる。一方、勤務者が離席して仕事に取り組んでいない場合は勤務者の動きが大きい或いは勤務者が存在しないことになる。つまり、第3の種類の画像については、画像の変化量が多い場合又は画像において勤務者が検出されない場合、勤務者が仕事をしていない可能性が高いと考えられる。
【0167】
なお、本実施形態では、予め画像毎に画像の識別情報に対応づけて画像の種類を記憶するように制御し、評価処理において、画像の種類を参照して、画像の種類毎に評価処理を行う。また、第3の種類の画像についての評価処理は、評価率が0.5未満であれば「良」の判定、評価率が0.75未満0.5以上であれば「可」、評価率が0.75以上である場合に「不可」の判定を行う。
【0168】
このように、本実施形態では、画像の種別に応じて評価処理を行うことにより、より適切に勤務者の勤務状況を評価することができる。
【0169】
[その3]
なお、本実施形態の評価処理では、画像編集処理を行った画像のうち画像全体が削除されたものがある場合には、当該全体が削除された画像については評価から除外するようにしてもよい。
【0170】
[その4]
また、本実施形態では、評価処理においては、ぼかし処理や削除処理等の画像編集処理を行う前の画像に基づいて評価処理を行ってもよい。例えば、端末はサーバに画像編集処理前の画像を送信し、サーバは画像編集処理前の画像に基づいて、評価処理を行うようにしてもよい。なお、サーバは、閲覧要求を端末から受信した場合には、画像編集処理が施された画像を端末に送信しプライバシーの保護を図るように制御する。
【0171】
[その5]
また、本実施形態では
図7に示すように、単位時間あたりの画像の取得回数を決める例について説明したが、ユーザ毎に単位時間あたりにサーバに送信する画像の数を予め決め、画像の取得回数に制限を設けずに制御してもよい。
【0172】
例えば、1時間に3回サーバに画像を送信する場合には、端末は1分毎に画像を取得し、連続する2つの画像を比較して評価を行い、評価結果に基づいてサーバに3枚の画像を送信する。
【0173】
例えば、第1の種類の画像(スクリーンショット画像)或いは第2の種類の画像(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像)については、1番目に取得した画像をサーバに送信後、1番目に取得した画像と2番目に取得した画像の変化量が所定量以上である場合に、2番目に取得した画像をサーバに送信する。一方、1番目に取得した画像と2番目に取得した画像の変化量が所定量未満である場合に、2番目に取得した画像をサーバに送信せずに、次の画像を比較し、次の画像をサーバに送信するか否かを判断する。例えば、1番目に取得した画像と3番目に取得した画像の変化量が所定量以上である場合に、3番目に取得した画像をサーバに送信する。このように、順次比較し、最終的に1時間に3枚の画像をサーバに送信する。
【0174】
また、第3の種類の画像(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像)については、連続する2つの画像の変化量が所定量未満である場合に画像を送信する。例えば、1番目に取得した画像をサーバに送信後、1番目に取得した画像と2番目に取得した画像の変化量が所定量未満である場合に、2番目に取得した画像をサーバに送信する。一方、1番目に取得した画像と2番目に取得した画像の変化量が所定量以上である場合に
、2番目に取得した画像をサーバに送信せずに、次の画像を比較し、次の画像をサーバに送信するか否かを判断する。例えば、1番目に取得した画像と3番目に取得した画像の変化量が所定量未満である場合に、3番目に取得した画像をサーバに送信する。このように、順次比較し、最終的に1時間に3枚の画像をサーバに送信する。
【0175】
このようにすれば、勤務者が仕事をしている最中である可能性の高い画像をサーバに送信することができる。ただし、この例では、評価の良い画像がサーバに送信されてしまうことになるので、画像間の変化量が所定量以上(所定量未満)か否かにかかわらず所定数の画像を含めてサーバに送信してもよい。
【0176】
[その6]
また、本実施形態の端末は、サーバに送信する画像の枚数に制限を設けず、勤務者の勤務状況に変化があった可能性が高いと考えられる画像をサーバに送信するように制御してもよい。
【0177】
具体的に、端末の処理について説明すると、端末は、取得した2つの画像の変化量に基づいて、サーバに優先的に送信する画像か否かを判定し、サーバに優先的に送信する画像であると判定された場合に当該画像をサーバに送信する。
【0178】
例えば、端末は、勤務開始後、所定のタイミング(例えば、1分毎)に画像を取得する。まず、端末は、初期の勤務状況として1番目、2番目に取得した画像をサーバに送信する。
【0179】
そして、1番目に取得した画像と2番目に取得した画像の変化量をX1とし、2番目に取得した画像と3番目に取得した画像の変化量をX2とし、3番目に取得した画像と4番目に取得した画像の変化量をX3とし、4番目に取得した画像と5番目に取得した画像の変化量をX4とし、5番目に取得した画像と6番目に取得した画像の変化量をX5とし、6番目に取得した画像と7番目に取得した画像の変化量をX6とし、7番目に取得した画像と8番目に取得した画像の変化量をX7とし、8番目に取得した画像と9番目に取得した画像の変化量をX8とする。また、所定量をYとする。
【0180】
すると、端末は、比較対象の画像の変化量が所定量以上である場合において次の比較対象の画像の変化量が所定量未満に転じた場合に、当該所定量未満に転じた画像をサーバに送信する。例えば、X1≧Y、X2≧Y、X3≧Y、X4<Yとすると、4番目と5番目の画像の変化量X4が所定量Y未満に転じたので、5番目に取得した画像をサーバに送信する。
【0181】
また、端末は、比較対象の画像の変化量が所定量未満である場合において次の比較対象の画像の変化量が所定量以上に転じた場合に、当該所定量以上に転じた画像をサーバに送信する。例えば、X5<Y、X6<Y、X7<Y、X8≧Yとすると、8番目と9番目の変化量X8が所定量Y以上に転じたので、9番目に取得した画像をサーバに送信する。
【0182】
このようにすれば、ユーザは、後から画像の内容や画像の撮影時刻をもとに仕事をしていた時間と仕事を中断していた時間の切り分けや、行っていた仕事の内容の確認などを少ない画像で効率よく実現することができる。
【0183】
また、端末は、第1の種類の画像(スクリーンショット画像)或いは第2の種類の画像(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像)の変化量が所定量以上から所定量未満に転じた場合、勤務者が仕事をしている状態から仕事を中断している状態に変化した可能性が高いと考えられる画像をサーバに送信することができる。また、端末は、第1、
第2の種類の画像の変化量が所定量未満から所定量以上に転じた場合、勤務者が仕事を中断している状態から仕事をしている状態に変化した可能性が高いと考えられる画像をサーバに送信することができる。
【0184】
また、端末は、第3の種類の画像(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像)の変化量が所定量以上から所定量未満に転じた場合、勤務者が仕事を中断している状態から仕事をしている状態に変化した可能性が高いと考えられる画像をサーバに送信することができる。また、端末は、第3の種類の画像の変化量が所定量未満から所定量以上に転じた場合、勤務者が仕事をしている状態から仕事を中断している状態に変化した可能性が高いと考えられる画像をサーバに送信することができる。
【0185】
なお、端末は、比較対象の2つの画像の変化量が所定量以上或いは所定量未満である状態が継続している場合においても、当該継続状態を示す画像をサーバに送信するようにしてもよい。
【0186】
例えば、端末は、比較対象の2つの画像の変化量が所定量以上或いは所定量未満である状態が継続している場合の画像を記憶部の一時記憶領域に記憶させ、画像の数が所定数(例えば、10枚)に達した場合に、当該所定数の画像をサーバに送信するように制御してもよい。
【0187】
また、端末は、比較対象の2つの画像の変化量が所定量以上或いは所定量未満である状態が継続している場合の画像を記憶部の一時記憶領域に記憶させ、直前にサーバに送信した時刻から所定時間(例えば、1時間)経過した際には、一時記憶領域に記憶されている画像のうちの所定数(例えば、3枚)の画像を、サーバに送信するように制御してもよい。
【0188】
また、端末は、4番目と5番目の画像の変化量X4が所定量Y未満に転じ、当該5番目に取得した画像をサーバに送信する際に、3、4番目の画像もサーバに送信してもよい。また、端末は、8番目と9番目の変化量X8が所定量Y以上に転じ、9番目に取得した画像をサーバに送信する際に、6、7、8番目の画像をサーバに送信してもよい。
【0189】
また、端末は、サーバに画像を送信せずに、勤務状況の変化を示す情報をサーバに送信してもよい。例えば、勤務状況の変化を示す情報とは、「比較した画像の変化量が所定量以上から所定量未満に転じたことを示す情報」、「比較した画像の変化量が所定量以上から所定量未満に転じた時刻」、「比較した画像の変化量が所定量未満から所定量以上に転じたことを示す情報」、「比較した画像の変化量が所定量未満から所定量以上に転じた時刻」等である。
【0190】
例えば、X1≧Y、X2≧Y、X3≧Y、X4<Y、X5<Y、X6<Y、X7<Y、X8≧Yの場合、端末は、5番目の画像において変化量が所定量未満に転じたことを示す情報、当該5番目の画像の取得時刻、9番目の画像において変化量が所定量以上に転じたことを示す情報と、当該9番目の画像の取得時刻を、勤務状況の変化を示す情報としてサーバに送信する。なお、端末は、初期状態である1、2番目の画像の取得時刻もサーバに送信する。
【0191】
そして、サーバは、端末から勤務状況の変化を示す情報を受信すると、当該情報をユーザの識別情報に対応付けて記憶部に記憶する。また、サーバは、端末から勤務状況データの閲覧要求を受信した際に、ユーザの識別情報に対応付けて記憶されている勤務状況の変化を示す情報を当該端末に送信するように制御する。
【0192】
このようにすれば、ユーザの画像編集の手間を省くことができる。また、ユーザは、画像よりも比較的容量の少ないデータで、勤務者の勤務状況の変化を把握することができる。
【0193】
なお、本実施形態では、取得した連続する2つの画像間において変化量を求める例について説明したが、直近にサーバに送信した画像と取得した画像とを逐次比較し、比較した変化量に基づいて、画像をサーバに送信するか否かを決めてもよい。
【0194】
例えば、1番目に取得した画像と2番目に取得した画像の変化量をX1´とし、X1´≧Yであるとする。
【0195】
次に、2番目に取得した画像(直近にサーバに送信した画像)と3番目に取得した画像の変化量をX2´とし、X2´≧Yであるか否かを判断する。X2´≧Yである場合には、3番目に取得した画像を送信せずに、次の画像を比較する。
【0196】
つまり、2番目に取得した画像(直近にサーバに送信した画像)と4番目に取得した画像の変化量をX3´としX3´≧Yであるか否かを判断する。X3´≧Yである場合には、4番目に取得した画像を送信せずに、次の画像を比較する。
【0197】
そして、2番目に取得した画像(直近にサーバに送信した画像)と5番目に取得した画像の変化量をX4´としX4´≧Yであるか否かを判断する。X4´≧Yでない場合、つまり、X4´<Yの場合には、変化量X4´が所定量未満に転じたので、5番目に取得した画像を優先的にサーバに送信する。
【0198】
そして、端末は5番目に取得した画像(直近にサーバに送信した画像)と、6番目に取得した画像の変化量をX5´とし、X5´<Yであるか否かを判断する。X5´<Yである場合には、6番目に取得した画像を送信せずに、次の画像を比較する。
【0199】
つまり、5番目に取得した画像(直近にサーバに送信した画像)と7番目に取得した画像の変化量をX6´とし、X6´<Yであるか否かを判断する。X6´<Yである場合には、7番目に取得した画像を送信せずに、次の画像を比較する。
【0200】
そして、5番目に取得した画像(直近にサーバに送信した画像)と8番目に取得した画像の変化量をX7´とし、X7´<Yであるか否かを判断する。X7´<Yである場合には、8番目に取得した画像を送信せずに、次の画像を比較する。
【0201】
そして、5番目に取得した画像(直近にサーバに送信した画像)と9番目に取得した画像の変化量をX8´とし、X8´<Yであるか否かを判断する。X8´<Yでない場合に、つまり、X8´≧Yである場合には、変化量X8´が所定量以上に転じたので、9番目に取得した画像を優先的にサーバに送信する。
【0202】
このように、直近にサーバに送信した画像と取得した画像との変化量に基づいて、優先的にサーバに送信する画像を決めるようにしてもよい。
【0203】
なお、端末は、第1、第2の種類の画像について、変化量が所定量以上から所定量未満、或いは、変化量が所定量未満から所定量以上に転じた場合の画像をサーバに送信する際に、第3の種類の画像を取得(撮影)し、当該第3の種類の画像をサーバに送信するように制御してもよい。このようにすれば、勤務者が仕事をしている状態或いは仕事を中断している状態に切り替わった状況を、第3の種類の画像を見ることにより客観的に確実に把握することができるからである。
【0204】
[その7]
なお、本実施形態では、サーバにおいて記憶されている複数の画像から一部の画像を選定する制御を行ってもよい。
【0205】
例えば、サーバが、USER1の端末から1日あたり100枚の画像を受信して記憶する場合には、当該100枚の画像のうち所定条件に基づき所定数(例えば、10枚)の画像を選定し、閲覧者の端末から閲覧要求を受信した場合に、選定された所定数の画像を当該端末に送信する。
【0206】
例えば、USER1について1日あたり100枚の画像を記憶する場合において当該1日においてUSER1の評価が「良」又は「可」の場合は、評価が良い10枚の画像を選定する。例えば、第1の種類の画像(スクリーンショット画像)或いは第2の種類の画像(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像)の場合には、画像間の変化量が多かった画像を選定し、第3の種類の画像(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像)の場合には、画像間の変化量が少なかった画像を選定する。例えば、USER1について1日あたり100枚の画像を記憶する場合において当該1日においてUSER1の評価が「不可」の場合は、評価が悪い10枚の画像を選定する。例えば、第1、第2の種類の画像の場合には、画像間の変化量が少なかった画像を選定し、第3の種類の画像の場合には、画像間の変化量が多かった画像を選定する。このようにすれば、閲覧者は評価結果に準じた意義のある画像を閲覧することができる。
【0207】
また、本実施形態では、一日のユーザの評価結果(良、可、不可)にかかわらず、評価が良い画像及び評価の悪い画像の少なくとも一方を選定し、選定された画像を当該端末に送信するようにしてもよい。例えば、閲覧者の端末からの閲覧要求により、評価が良い10枚の画像のみを選定してもよいし、評価の悪い10枚の画像を選定してもよいし、評価の良い5枚の画像及び評価の悪い5枚の画像を選定するようにしてもよい。
【0208】
また、サーバは、勤務者の勤務状況に変化があった可能性が高いと考えられる画像を選定してもよい。
【0209】
例えば、サーバは、ユーザ毎に勤務開始時点から時系列に連続する2つの画像を比較し、2つの画像の変化量に基づいて、選定するようにしてもよい。
【0210】
例えば、サーバが管理するUSER1の所定の日の勤務状況の画像を選定する例について説明すると、サーバは、まず、初期の勤務状況としてUSER1の時系列順の1番目、2番目の画像を選定する。
【0211】
そして、USER1の時系列順の1番目の画像と2番目の画像の変化量をX1とし、2番目の画像と3番目の画像の変化量をX2とし、3番目の画像と4番目の画像の変化量をX3とし、4番目の画像と5番目の画像の変化量をX4とし、5番目の画像と6番目の画像の変化量をX5とし、6番目の画像と7番目の画像の変化量をX6とし、7番目の画像と8番目の画像の変化量をX7とし、8番目の画像と9番目の画像の変化量をX8とする。また、所定量をYとする。
【0212】
すると、サーバは、比較対象の画像の変化量が所定量以上である場合において次の比較対象の画像の変化量が所定量未満に転じた場合に、当該所定量未満に転じた画像を選定する。例えば、X1≧Y、X2≧Y、X3≧Y、X4<Yとすると、4番目と5番目の変化量X4が所定量Y未満に転じたので、5番目の画像を選定する。
【0213】
また、端末は、比較対象の画像の変化量が所定量未満である場合において次の比較対象の画像の変化量が所定量以上に転じた場合に、当該所定量以上に転じた画像を選定する。例えば、X5<Y、X6<Y、X7<Y、X8≧Yとすると、8番目と9番目の変化量X8が所定量Y以上に転じたので、9番目の画像を選定する。
【0214】
このようにすれば、ユーザは、後から画像の内容や画像の撮影時刻をもとに仕事をしていた時間と仕事を中断していた時間の切り分けや、行っていた仕事の内容の確認などを少ない画像で効率よく閲覧することができる。
【0215】
また、サーバは、第1の種類の画像(スクリーンショット画像)或いは第2の種類の画像(勤務者を視点に撮影部によって撮影された撮影画像)の変化量が所定量以上から所定量未満に転じた場合、勤務者が仕事をしている状態から仕事を中断している状態に変化した可能性が高いと考えられる画像を選定することができる。また、サーバは、第1、第2の種類の画像の変化量が所定量未満から所定量以上に転じた場合、勤務者が仕事を中断している状態から仕事をしている状態に変化した可能性が高いと考えられる画像を選定することができる。
【0216】
また、サーバは、第3の種類の画像(勤務者を被写体として撮影部によって撮影された撮影画像)の変化量が所定量以上から所定量未満に転じた場合、勤務者が仕事を中断している状態から仕事をしている状態に変化した可能性が高いと考えられる画像を選定することができる。また、サーバは、第3の種類の画像の変化量が所定量未満から所定量以上に転じた場合、勤務者が仕事をしている状態から仕事を中断している状態に変化した可能性が高いと考えられる画像を選定することができる。
【0217】
また、サーバは、端末から勤務状況データの閲覧要求を受信した際に、画像を送信せずに、勤務状況の変化を示す情報を当該端末に送信してもよい。
【0218】
例えば、X1≧Y、X2≧Y、X3≧Y、X4<Y、X5<Y、X6<Y、X7<Y、X8≧Yの場合、サーバは、端末から勤務状況データの閲覧要求を受信した際に、5番目の画像において変化量が所定量未満に転じたことを示す情報、当該5番目の画像の取得時刻、9番目の画像において変化量が所定量以上に転じたことを示す情報と、当該9番目の画像の取得時刻を、勤務状況の変化を示す情報として端末に送信する。
【0219】
このようにすれば、ユーザの画像編集の手間を省くことができる。また、ユーザは、画像よりも比較的容量の少ないデータで、勤務者の勤務状況の変化を把握することができる。
【0220】
なお、本実施形態では、取得した連続する2つの画像間において変化量を求める例について説明したが、直近に選定した画像と次の画像とを逐次比較し、比較した変化量に基づいて、次に選定する画像を決めてもよい。
【0221】
例えば、USER1の時系列順の1番目の画像と2番目の画像の変化量をX1´とし、X1´≧Yであるとする。
【0222】
次に、2番目の画像(直近に選定した画像)と3番目の画像の変化量をX2´とし、X2´≧Yであるか否かを判断する。X2´≧Yである場合には、3番目の画像を選定せずに、次の画像を比較する。
【0223】
つまり、2番目の画像(直近に選定した画像)と4番目に取得した画像の変化量をX3´としX3´≧Yであるか否かを判断する。X3´≧Yである場合には、4番目に取得し
た画像を選定せずに、次の画像を比較する。
【0224】
そして、2番目に取得した画像(直近に選定した画像)と5番目に取得した画像の変化量をX4´としX4´≧Yであるか否かを判断する。X4´≧Yでない場合、つまり、X4´<Yの場合には、変化量X4´が所定量未満に転じたので、5番目に取得した画像を選定する。
【0225】
そして、端末は5番目に取得した画像(直近に選定した画像)と、6番目に取得した画像の変化量をX5´とし、X5´<Yであるか否かを判断する。X5´<Yである場合には、6番目に取得した画像を選定せずに、次の画像を比較する。
【0226】
つまり、5番目に取得した画像(直近に選定した画像)と7番目に取得した画像の変化量をX6´とし、X6´<Yであるか否かを判断する。X6´<Yである場合には、7番目に取得した画像を選定せずに、次の画像を比較する。
【0227】
そして、5番目に取得した画像(直近に選定した画像)と8番目に取得した画像の変化量をX7´とし、X7´<Yであるか否かを判断する。X7´<Yである場合には、8番目に取得した画像を選定せずに、次の画像を比較する。
【0228】
そして、5番目に取得した画像(直近に選定した画像)と9番目に取得した画像の変化量をX8´とし、X8´<Yであるか否かを判断する。X8´<Yでない場合に、つまり、X8´≧Yである場合には、変化量X8´が所定量以上に転じたので、9番目に取得した画像を選定する。
【0229】
このように、直近に選定した画像と次の比較対象の画像との変化量に基づいて、選定する画像を決めるようにしてもよい。
【0230】
また、サーバは、上述した手法により画像を選定した場合には、選定した画像のみを記憶部に記憶し、選定されなかった画像を記憶部から削除するように制御してもよい。