(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記報酬付与手段は、前記作業依頼手段が前記依頼情報を送信してから前記検知手段が作業の完了を検知するまでの間に行われた前記担当者の動作結果に基づいて付加ポイントを算出し、当該付加ポイントを前記基本ポイントに加算することで前記報酬ポイントを算出する請求項1に記載の作業割当支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、作業割当支援装置、端末装置及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、本発明の作業割当支援装置、端末装置及びプログラムをスーパーマーケット等の店舗に適用した例について説明するが、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0008】
図1は、本実施形態に係る作業管理システム1の全体構成を模式的に示す図である。作業管理システム1は、作業管理サーバ10と、店員端末20とを有する。作業管理サーバ10と店員端末20とは、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して接続される。
【0009】
作業管理サーバ10は、作業割当支援装置に対応するサーバ装置である。作業管理サーバ10は、リアルタイムに発生する各種の作業を管理し、当該作業の割り当てを支援する。
【0010】
作業管理サーバ10は、例えば
図2に示すような構成を有している。ここで、
図2は、作業管理サーバ10の構成例を示す図である。
【0011】
図2に示すように、作業管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるコンピュータ構成の制御部11を備える。また、制御部11は、RTC(Real Time Clock)等の計時機能を備える。
【0012】
制御部11には、バス12を介して、通信I/F(インタフェース)13と、入力部14と、表示部15と、記憶部16とが接続される。
【0013】
通信I/F13は、ネットワークNに接続するための、有線又は無線の通信I/Fである。入力部14は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。入力部14は、入力デバイスを介して操作者からの操作入力を受け付け、その操作内容に応じた信号を制御部11に通知する。表示部15は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部15は、制御部11の制御に従い、各種の情報を表示する。
【0014】
記憶部16は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を有する。記憶部16は、制御部11(CPU)が実行する各種プログラムや設定情報等を記憶する。
【0015】
また、記憶部16は、店員端末20の各々を識別する端末IDに対応付けて、店員端末20との通信に係るアドレスや、店員端末20を所持する店員(従業員)を識別する店員IDを格納した端末情報テーブルT1を記憶する。制御部11は、端末情報テーブルT1を参照することで、各種情報の送信先となる店員端末20のアドレスを特定する。また、制御部11は、端末情報テーブルT1を参照することで、店員端末20の端末IDから店員(店員ID)を特定したり、その逆引きを行ったりする。
【0016】
また、記憶部16は、作業を管理するための作業管理テーブルT2を記憶する。
図3は、作業管理テーブルT2のデータ構成の一例を模式的に示す図である。
図3に示すように、作業管理テーブルT2は、各作業を識別するための作業IDに対応付けて、作業タイプと、作業場所と、依頼日時とを格納する。「作業タイプ」欄には、店舗内で発生した作業の種別が登録される。作業タイプは、例えば、客からの呼び出しに対応する作業(店員呼出)や、釣り銭機に釣り銭を補充する作業(釣銭補充)、POS端末にレシートを補充する作業(レシート補充)等である。「作業場所」欄には、作業を行う場所や作業の対象となる装置の識別情報等が登録される。登録場所は、例えば、エリア名や、店舗内に設置された各レジを識別する識別情報(以下、レジナンバーという)等である。「依頼日時」欄には、作業を登録した日時が格納される。
【0017】
また、作業管理テーブルT2は、作業IDに対応付けて、レスポンス時間、割当状況、応答者数、作業時間及び作業結果等を格納する。これらの情報は、作業の依頼が行われてから当該作業が完了するまでの間に行われた店員の動作結果を示すものである。具体的には、「レスポンス時間」欄には、作業を依頼してから最初に応答があるまでの経過時間が格納される。「割当状況」欄には、作業を割り当てた担当者の店員IDが格納される。「応答者数」欄には、作業の依頼に応答した店員の総数が格納される。「作業時間」欄には、担当者が確定してから作業が完了するまでの経過時間が格納される。「作業結果」欄には、作業の実行結果が格納される。
【0018】
また、作業管理テーブルT2は、作業ID又は「割当状況」欄の店員IDに対応付けて、報酬ポイントを格納する。この「報酬ポイント」には、作業に対する報酬として店員(店員ID)に付与されたポイント値が格納される。
【0019】
また、記憶部16は、各作業タイプの基本情報を格納した作業情報テーブルT3を記憶する。
図4は、作業情報テーブルT3のデータ構成の一例を模式的に示す図である。
図4に示すように、作業情報テーブルT3は、各作業タイプに対応付けて、基本ポイント及び作業見込時間等を記憶する。「基本ポイント」欄には、報酬として付与するポイントの基準値が格納される。「作業見込時間」欄には、作業を完了するまでに要する見込み時間が格納される。なお、基本ポイントは、作業の重要度や作業負荷等の所定の評価基準に基づいて定めることが好ましい。作業見込時間は、過去の実績値等から定めることが好ましい。
【0020】
また、作業管理サーバ10は、制御部11(CPU)と、ROMや記憶部16に記憶されたプログラムとの協働により実現される機能部を備える。具体的には、
図2に示すように、制御部11(CPU)がプログラムを実行することで、作業登録部111、作業依頼部112、応答受付部113、作業割当部114、作業状況管理部115、報酬付与部116及び情報提供部117等の機能部がRAM上に実現される。
【0021】
作業登録部111は、依頼の対象となる作業を、作業管理テーブルT2に登録する機能部である。具体的には、作業登録部111は、作業の作業タイプ及び作業場所を作業管理テーブルT2の該当する欄に登録する。また、作業登録部111は、その登録日時を、作業管理テーブルT2の「依頼日時」欄に登録する。なお、作業管理テーブルT2の作業IDは、作業登録部111自身が付与する構成としてもよいし、自動で付与される構成としてもよい。
【0022】
ここで、作業タイプ及び作業場所の入力は、入力部14等を介して人手で行われる構成としてもよいし、外部装置から入力される構成としてもよい。前者の場合、例えば、作業管理サーバ10を操作する店員が、リアルタイムで発生した作業の作業タイプ及び作業場所を、入力部14を介して入力することで、作業管理テーブルT2への登録が行われる。
また、後者の場合、店舗内に設置されたレジ等の外部装置が自発的に入力を行う構成としてもよい。例えば、セルフレジにおいて店員の呼出を指示する操作が行われた場合、当該レジが作業タイプ(店員呼出)と作業場所(レジナンバー)とを、作業管理サーバ10に自動で送信する構成としてもよい。
【0023】
作業依頼部112は、作業管理テーブルT2に新たな作業が登録されると、その作業を依頼する作業依頼情報を店員端末20の各々に送信する。また、作業依頼部112は、所定の時間間隔で作業管理テーブルT2を確認し、割当状況が未確定(空欄)の作業を検出すると、その作業を依頼する作業依頼情報を店員端末20の各々に送信する。ここで、作業依頼情報は、依頼の対象となった作業の作業ID、作業タイプ及び作業場所を少なくとも含む。
【0024】
応答受付部113は、作業依頼部112が送信した作業依頼情報に対する店員端末20からの応答を、所定の受付期間(例えば5分間)の間受け付ける。応答受付部113は、受付期間において最初の応答を受け付けると、作業依頼情報が送信されてからその応答を受け付けるまでの経過時間を、対応する作業IDの「レスポンス時間」欄に登録する。なお、店員端末20からの応答には、基となった作業依頼情報の作業ID、店員端末20の端末IDが含まれているとする。
【0025】
作業割当部114は、作業依頼情報で依頼した作業の割り当てを制御する機能部である。具体的に、作業割当部114は、応答受付部113と協働し、受付期間の間に応答した店員端末20の中から、最も早く応答した店員端末20の端末IDを特定する。そして、作業割当部114は、特定した端末IDに対応する店員IDを、該当する作業IDの「割当状況」欄に登録する。これにより、作業が登録されたタイミングで各店員に作業を依頼し、応答した店員の中から最も早く応答した店員を作業の担当者とすることができるため、作業の割り当てを公平且つ効率的に行うことができる。また、積極的な店員を作業の担当者とすることができるため、店舗オペレーションの稼働率や店員の生産性を向上させることができる。
【0026】
また、作業割当部114は、一の作業依頼情報について担当者を確定すると、この担当者が所持する店員端末20宛に、作業の割り当てを通知する割当情報を送信する。また、作業割当部114は、一の作業依頼情報について担当者を確定すると、この担当者以外の他の店員が所持する店員端末20宛に、作業の依頼の取り消しを通知する取消情報を送信する。なお、割当情報及び取消情報には、割り当て又は取り消しの対象となった作業の作業IDが少なくとも含まれるものとする。
【0027】
また、作業割当部114は、一の作業依頼情報について作業担当者を確定すると、受付期間の間に応答受付部113が受け付けた応答の個数を、該当する作業IDの「応答者数」欄に登録する。なお、作業割当部114は、「割当状況」欄が登録済の作業について、店員端末20の応答があった場合には、当該店員端末20にエラーを返すものとする。
【0028】
作業状況管理部115は、作業割当部114で担当者に割り当てられた作業の作業状況を管理する。例えば、作業状況管理部115は、作業割当部114により担当者に割り当てられた作業の完了を検知する。具体的には、作業状況管理部115は、「割当状況」欄が登録済で且つ「作業結果」欄が未登録の作業を作業管理テーブルT2から検索し、「作業結果」欄に情報が登録されると、その作業が完了したと検知する。
【0029】
ここで、「作業結果」欄への登録は入力部14を介して手動で行われる構成としてもよいし、外部装置からの指示に応じて作業状況管理部115等が行う構成としてもよい。後者の場合、例えば、作業状況管理部115は、担当者の店員端末20から作業完了が通知されたことを条件に、対応する作業の「作業結果」欄に作業結果(OK)を示す情報を登録する。なお、作業完了の通知は、対象となる作業の作業IDを少なくとも含むものとする。
【0030】
また、作業状況管理部115は、作業の完了を検知すると、その作業の作業IDに対応付けて登録された依頼日時から、当該作業の完了を検知した日時までの経過時間を作業時間として算出する。そして、作業状況管理部115は、算出した作業時間を、該当する作業の「作業時間」欄に登録する。
【0031】
報酬付与部116は、作業を完了した担当者(店員)に対し、当該作業の報酬として報酬ポイントを付与する。具体的には、報酬付与部116は、作業管理テーブルT2を参照し、作業状況管理部115で完了が検知された作業(作業ID)の作業タイプを特定する。報酬付与部116は、特定した作業タイプに対応する基本ポイントを作業情報テーブルT3から読み出すと、その基本ポイントを基に報酬ポイントを算出する。そして、報酬付与部116は、算出した報酬ポイントを、作業状況管理部115で完了が検知された作業(作業ID)の「報酬ポイント」欄に登録することで、担当者に対する付与を行う。
【0032】
ここで、報酬ポイントは、基本ポイントに付加ポイントを加算することで算出される。付加ポイントの導出方法は特に問わないものとする。例えば、付加ポイントは、作業依頼情報が送信されてから作業を完了するまでの間に行われた担当者の動作内容に基づいて導出してもよい。
【0033】
一例として、付加ポイントは、担当者の作業時間に基づいて導出してもよい。この場合、報酬付与部116は、特定した作業タイプに対応する作業見込時間を作業情報テーブルT3から読み出す。また、報酬付与部116は、作業が完了した作業IDの作業時間を作業管理テーブルT2から読み出す。そして、報酬付与部116は、作業見込時間と作業時間との比率や差分に応じて付加ポイントを導出する。この場合、付加ポイントは、作業見込時間より作業時間が早い(短い)ほど、高ポイントとすることが好ましい。このように、作業時間に応じて付加ポイントを増減させることで、作業依頼に対する店員のモチベーションを向上させることができる。また、店舗オペレーションの稼働率や店員の生産性を向上させることができる。
【0034】
また、他の例として、付加ポイントは、担当者のレスポンス時間に基づいて導出してもよい。この場合、付加ポイントは、レスポンス時間が早い(短い)ほど、高ポイントとすることが好ましい。このように、レスポンス時間に応じて付加ポイントを増減させることで、作業依頼に対する店員の応答時間やモチベーションを向上させることができる。
【0035】
また、他の例として、付加ポイントは、応募者数に基づいて導出してもよい。この場合、付加ポイントは、応答者数が少ないほど、高ポイントとすることが好ましい。このように、応募者数に応じて付加ポイントを増減させることで、作業依頼に対する店員の応答率やモチベーションを向上させることができる。
【0036】
また、他の例として、作業結果が多段階の評価値(優、良、可等)で表される場合、付加ポイントは、その作業結果に基づいて導出してもよい。この場合、付加ポイントは、作業結果がより良好な評価値を表すほど、高ポイントとすることが好ましい。このように、作業結果に応じて付加ポイントを増減させることで、依頼された作業に対する店員の作業品質やモチベーションを向上させることができる。
【0037】
なお、報酬ポイントの付与対象は担当者に限らないものとする。例えば、報酬付与部116は、作業依頼情報に応答した全ての店員に対し、所定の報酬ポイント(例えば1ポイント等)を付与してもよい。これにより、作業依頼に対する店員の応答率を向上させることができる。
【0038】
情報提供部117は、店員端末20の各々に対し情報提供を行う機能部である。具体的には、情報提供部117は、作業管理テーブルT2から各店員に関するデータを提供情報として生成し、当該店員が所持する店員端末20に提供する。ここで、提供情報は特に問わず、種々の形態が可能である。
【0039】
例えば、情報提供部117は、「依頼状況」欄に店員IDが登録されたデータ列について、作業ID、作業タイプ及び依頼日時等を店員ID毎に抽出し、その抽出結果を提供情報としてもよい。また、情報提供部117は、全店員に付与された報酬ポイントのうち、特定の店員に付与された報酬ポイントが占める割合やその順位を、店員ID毎に月単位で集計し、その集計結果を提供情報としてもよい。また、例えば、情報提供部117は、特定の店員に付与された報酬ポイントを集計し、その集計結果を提供情報としてもよい。
【0040】
なお、情報提供部117が提供情報を送信するタイミングは特に問わないものとする。例えば、情報提供部117は、作業依頼部112が店員端末20の各々に作業依頼情報を送信するタイミングで、各店員端末20の店員用の提供情報をそれぞれ送信してもよい。また、情報提供部117は、店員端末20からの要求に応じて、当該店員端末20の店員用の提供情報を送信してもよい。
【0041】
図1に戻り、店員端末20は、各店員が所持するスマートフォンや腕時計型等の携帯端末である。店員端末20は、例えば
図5に示すような構成を有している。ここで、
図5は、店員端末20の構成例を示す図である。
【0042】
店員端末20は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部21を備える。また、制御部21は、RTC等の計時機能を備える(図示せず)。
【0043】
制御部21には、バス22を介して、通信I/F23と、入力部24と、表示部25と、報知部26と、記憶部27とが接続される。
【0044】
通信I/F23は、ネットワークNに無線接続するためのI/Fである。入力部24は、キーボードやポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。入力部24は、入力デバイスを介して操作者からの操作入力を受け付け、その操作内容に応じた信号を制御部21に通知する。
【0045】
表示部25は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを有する。表示部25は、制御部21の制御に従い各種の情報を表示する。報知部26は、光や音、振動等によって報知を行う。記憶部27は、HDDやSSD等の記憶装置を有する。記憶部27は、制御部21(CPU)が実行する各種プログラムや設定情報等を記憶する。
【0046】
また、店員端末20は、制御部21(CPU)と、ROMや記憶部27に記憶されたプログラムとの協働により実現される機能部を備える。具体的には、
図5に示すように、制御部21(CPU)がプログラムを実行することで、情報受信部211、表示制御部212、応答処理部213等の機能部がRAM上に実現される。
【0047】
情報受信部211は、通信I/F23と協働することで、作業管理サーバ10から送信される各種の情報を受信する。例えば、情報受信部211は、作業管理サーバ10から送信される作業依頼情報、割当情報、取消情報及び提供情報等を受信する。また、情報受信部211は、作業管理サーバ10から情報を受信したことを条件に、報知部26を動作させることで報知を行う。なお、情報受信部211は、表示制御部212と協働することで、画面表示により報知を行ってもよい。
【0048】
表示制御部212は、店員端末20の操作に係る各種の操作画面を表示部25に表示させる。また、表示制御部212は、情報受信部211が受信した各種の情報に基づき、当該情報に応じた画面を表示部25に表示させる。例えば、表示制御部212は、作業依頼情報に基づき、この作業依頼情報で依頼された作業に応答するか否かを選択させるための応答画面を表示部25に表示させる。
【0049】
図6は、応答画面の一例を示す図である。
図6に示すように、応答画面G1は、第1領域G11と、第2領域G12とを有する。
【0050】
第1領域G11には、作業依頼情報を受信したことを示すアイコン画像G11a、現在の日時を示す時刻情報G11b、プログレスバーG11c等が表示される。
【0051】
ここで、プログレスバーG11cは、作業依頼情報を受信してからの経過時間を表すものであり、時間の経過に伴いバーの長さが伸びるよう構成されている。また、プログレスバーG11cは、予め定められた待機時間(例えば5分)が経過すると、バーの長さが最大値(100%)となるよう構成されている。
【0052】
店員端末20を所持する店員は、このプログレスバーG11cを確認することで、作業が依頼されてからの経過時間を直観的に把握することができる。なお、表示制御部212は、時間経過に伴い、プログレスバーG11cの表示色を変えてもよい。また、応答時間に応じて付加ポイントを増減させる構成の場合、表示制御部212は、時間経過に伴い、付加ポイントの増加率等をあわせて表示してもよい。
【0053】
第2領域G12には、作業依頼情報に含まれた作業場所G12a、作業タイプG12b等が表示される。
図6の例では、レジナンバー(レジNo)が「セルフ01」のセルフレジにて、店員の呼び出しが行われたことを示している。また、第2領域G12には、作業の依頼に応答するか否かを選択するための応答ボタンG12cが表示される。この応答ボタンG12cは、右側にスライド操作されると応答を指示し、左側にスライド操作されると非応答を指示する。
【0054】
また、例えば、表示制御部212は、作業依頼情報及び提供情報に基づき、作業依頼に対する操作者(店員)の応答状況を表した応答状況画面を表示部25に表示させる。
【0055】
図7は、応答状況画面の一例を示す図である。
図7に示すように、応答状況画面G2は、第1領域G21と、第2領域G22とを有する。
【0056】
第1領域G21には、自端末の操作者(店員)用に提供された提供情報が表示される。具体的には、全店員に付与された報酬ポイントのうち、自端末の操作者に付与された報酬ポイントが占める割合及び順位が、円グラフG21a等の形態で表示される。ここで、第1領域G21に表示される情報は、月単位で切り替えることができるよう構成されており、月の切り替え操作に応じて表示内容が更新される。
【0057】
第2領域G22には、作業依頼の履歴が表示される。この履歴は、「未対応」、「今日」及び「今月」の項目をタブによって切り替え可能に構成されている。例えば、表示制御部212は、「未対応」のタブが選択されると、作業管理サーバ10から送信された作業依頼のうち、未対応(未応答)の作業依頼情報を時系列順に表示する。また、表示制御部212は、「今日」のタブが選択されると、今日送信された作業依頼情報のうち、未対応の作業依頼情報と、自端末の操作者が担当する作業の作業依頼情報とを時系列順に表示する。また、表示制御部212は、「今月」のタブが選択されると、今月送信された作業依頼情報のうち、未対応の作業依頼情報と、自端末の操作者が担当する作業の作業依頼情報とを時系列順に表示する。
【0058】
なお、表示制御部212は、表示色等を変えることで、未対応の作業依頼情報と自端末の操作者が担当する作業の作業依頼情報とを視認可能に表示することが好ましい。また、表示制御部212は、未対応の作業依頼情報の表示色を、
図6のプログレスバーG11cと同様に、時間経過に伴って変化させてもよい。
【0059】
また、表示制御部212は、第2領域G22から、未対応の作業依頼情報が選択されると、この作業依頼情報に関する応答画面G1(
図6参照)を表示部25に表示させてもよい。また、第2領域G22から、自端末の操作者が担当する作業の作業依頼情報が選択された場合には、表示制御部212は、当該作業の担当者に割り当てられていることを確認させる確認画面を表示部25に表示させる。確認画面の画面構成は特に問わないものとする。例えば、応答ボタンG12cを無効化した
図6と同様の画面を、担当者に割り当てられていることを示すメッセージとともに表示させてもよい。また、作業依頼情報や提供情報が自端末のRAM等に保持されている場合には、表示制御部212は、自端末上に保持されている情報を用いて応答画面G1や応答状況画面G2を表示してもよい。
【0060】
図5に戻り、応答処理部213は、作業依頼情報に対する応答処理を実行する機能部である。具体的には、応答処理部213は、作業依頼情報に対し応答が指示されると、その作業依頼情報の作業IDと自端末の端末IDとを含んだ応答情報を、作業管理サーバ10に送信する。
【0061】
また、応答処理部213は、応答情報に対する回答として、情報受信部211が割当情報を受信すると、表示制御部212と協働することで、その旨を報知する割当報知画面を表示部25に表示させる。例えば、応答処理部213は、割当情報で指示された作業(作業ID)の作業依頼情報とともに、当該作業が割り当てられたことを示すメッセージを表示部25に表示させる。
【0062】
また、応答処理部213は、応答情報に対する回答として、情報受信部211が取消情報を受信すると、表示制御部212と協働することで、その旨を報知する報知画面を表示部25に表示させる。例えば、応答処理部213は、取消情報で指示された作業(作業ID)の作業依頼情報とともに、当該作業が取り消されたことを示すメッセージを表示部25に表示させる。また、応答処理部213は、作業管理サーバ10から取消情報を受信したことを条件に、この取消情報で指定された作業IDを含む作業依頼情報を自端末上から消去する。
【0063】
次に、上記した作業管理サーバ10及び店員端末20の動作について説明する。
図8は、作業管理サーバ10及び店員端末20で実行される、作業の割り当てに係る処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理では、作業管理サーバ10から、作業依頼情報、割当情報及び取消情報が送信される場合を想定している。
【0064】
まず、作業依頼部112は、作業登録部111により新たな作業が作業管理テーブルT2に登録されるまで待機する(ステップS11;No)。作業依頼部112は、作業管理テーブルT2に新たな作業が登録されたことを条件に(ステップS11;Yes)、当該作業の作業依頼情報を店員端末20の各々に送信する(ステップS12)。
【0065】
続いて、応答受付部113は、ステップS12で送信された作業依頼情報に対する店員端末20からの応答(応答情報)を、所定の受付期間の間受け付けるため待機する(ステップS13)。受付期間が終了すると、作業割当部114は、応答した店員端末20のうち、最初に応答した店員端末20宛に、割当情報を送信する(ステップS14)。また、作業割当部114は、ステップS13で割当情報を送信した店員端末20以外の他の店員端末20の各々に、取消情報を送信し(ステップS15)、本処理を終了する。なお、受付期間の終了を待たずに、最初に応答した店員端末20宛に割当情報を先行して送信する形態としてもよい。
【0066】
一方、店員端末20では、情報受信部211が作業管理サーバ10から送信される情報を待機する(ステップS21;No)。情報受信部211は、作業管理サーバ10から情報を受信すると(ステップS21;Yes)、報知部26を動作させることで受信の報知を行う(ステップS22)。
【0067】
例えば、表示制御部212は、入力部24を介した操作等に応じて、上記した応答画面G1(
図6参照)や応答状況画面G2(
図7参照)を表示部25に表示させる。
【0068】
ステップS21で受信された情報が作業依頼情報の場合(ステップS23;Yes)、応答処理部213は、作業依頼情報を表示部25に表示させる(ステップS24)。次いで、応答処理部213は、ステップS24で表示された作業依頼情報について、応答が指示されたか否かを判定する(ステップS25)。応答処理部213は、応答が指示されたことを条件に(ステップS25;Yes)、作業管理サーバ10に応答情報を送信する(ステップS26)。次いで、応答処理部213は、ステップS21に戻る。また、ステップS25において、非応答が指示された場合(ステップS25;No)、応答処理部213は、ステップS21に戻る。
【0069】
また、ステップS21で受信された情報が割当情報の場合(ステップS23;No→ステップS27;Yes)、応答処理部213は、その旨を報知する割当報知画面を表示部25に表示させ(ステップS28)、ステップS21に戻る。
【0070】
また、ステップS21で受信された情報が取消情報の場合(ステップS23;No→ステップS27;No)、応答処理部213は、その旨を報知する取消報知画面を表示部25に表示させる(ステップS29)。次いで、応答処理部213は、取消情報で指示された作業依頼情報を自端末上から消去し(ステップS30)、ステップS21に戻る。
【0071】
次に、
図9を参照して、報酬ポイントの付与に係る動作について説明する。ここで、
図9は、作業管理サーバ10で実行される、報酬ポイントの付与に係る処理の一例を示すフローチャートである。
【0072】
作業管理サーバ10の報酬付与部116は、作業管理テーブルT2に登録された「作業結果」欄が空欄の各作業(作業ID)について、作業結果が登録されるまで待機する(ステップS41;No)。報酬付与部116は、作業結果が登録されたことを条件に(ステップS41;Yes)、その作業結果が登録された作業の作業タイプを特定する(ステップS42)。
【0073】
続いて、報酬付与部116は、ステップS42で特定した作業タイプに対応する基本ポイントを、作業情報テーブルT3から読み出す(ステップS43)。次いで、報酬付与部116は、その作業結果が登録された作業に係る各種の要素に基づき、付加ポイントを導出する(ステップS44)。
【0074】
続いて、報酬付与部116は、ステップS43で読み出した基本ポイントに、ステップS44で導出した付加ポイントを加算することで、報酬ポイントを算出する(ステップS45)。そして、報酬付与部116は、作業結果が登録された作業の作業IDに対応付けて、ステップS45で算出した報酬ポイントを作業管理テーブルT2に登録することで、その作業の担当者に報酬ポイントを付与し(ステップS46)、本処理を終了する。
【0075】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0076】
例えば、上記の実施形態では、店舗内で発生する作業を割り当ての対象としたが、これに限らず、他の分野や他の環境で発生する作業を対象としてもよい。
【0077】
また、上記の実施形態では、店員端末20で非応答が指示された場合、その旨を作業管理サーバ10に通知しない構成としたが、これに限らず、作業管理サーバ10に通知する構成としてもよい。この場合、店員端末20の応答処理部213は、非応答の指示に応じて、対応する作業依頼情報を自端末上から消去する形態としてもよい。また、作業管理サーバ10の応答受付部113は、店員端末20から非応答を指示する通知に応じて、当該店員端末20を取消情報の送信対象から除外する等の処理を行ってもよい。