(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
小細胞肺がん、非小細胞肺がん、大腸がん、多発性骨髄腫、および急性骨髄性白血病(AML)から選択されるがんを治療するための、請求項9〜11のいずれか1項に記載の医薬組成物。
【発明を実施するための形態】
【0015】
第1の態様において、本発明は、式(I):
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、または所望により置換されてもよいヘテロアリールであり、ここで置換基は1または複数のRであり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、または−NR
6SO
2R
4であり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであるか;あるいは
R
3およびR
4は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、所望により置換されてもよい(C
4−C
8)ヘテロアリール、または(C
4−C
8)ヘテロ環式環を形成してもよく;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルであり;
R
7は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−OR
4、CN、またはハロゲンである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体を提供する。
【0016】
第2の態様において、本発明は、式(II):
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、または所望により置換されてもよいヘテロアリールであり、ここで該置換基は1または複数のRであり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、または−NR
6SO
2R
4であり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、−CONR
3R
4、−NR
6COOR
4、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6COR
4、−NR
6SO
2R
5、−SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール−SO
2、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであるか;または
R
3およびR
4は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、所望により置換されてもよい(C
4−C
8)ヘテロアリール、または(C
4−C
8)ヘテロ環式環を形成してもよく;
R
5は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルであり;
R
7は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−OR
4、CN、またはハロゲンである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体であって、請求項1に記載の化合物を提供する。
【0017】
第3の態様において、本発明は、最初の2つの態様の範囲内にある、式(II):
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、または所望により置換されてもよいヘテロアリールであり、ここで該置換基は1または複数のRであり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、または−NR
6SO
2R
4であり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6) アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであるか;または
R
3およびR
4は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、所望により置換されてもよい(C
4−C
8)ヘテロアリール、または(C
4−C
8)ヘテロ環式環を形成してもよく;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体を提供する。
【0018】
上記の態様の範囲内にある第4の態様において、式:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、または−NR
6SO
2R
4であり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6) アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであるか;または
R
3およびR
4は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、所望により置換されてもよい(C
4−C
8)ヘテロアリール、または(C
4−C
8)ヘテロ環式環を形成してもよく;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体を提供する。
【0019】
第5の態様において、本発明は、上記の態様の範囲内にある、式:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、または−NR
6SO
2R
4であり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであるか;または
R
3およびR
4は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、所望により置換されてもよい(C
4−C
8)ヘテロアリール、または(C
4−C
8)ヘテロ環式環を形成してもよく;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体を提供する。
【0020】
第6の態様において、本発明は、上記の態様の範囲内にある、式:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rは、独立して、1または複数の水素、CD
3、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、CN、CF
3、CH
2F、CHF
2、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
6)シクロアルキル、所望により置換されてもよいヘテロシクロ、−OR
4、−CONR
3R
4、−NR
3R
4、NR
3R
4(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6OCOR
3、−NR
6COR
3、NR
6COR
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CO
2R
3、NR
6CO
2R
3(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6CONR
3R
4、−SO
2NR
3R
4、SO
2(C
1−C
6)アルキル−、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、またはNR
6SO
2R
4(C
1−C
6)アルキル−であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、または−NR
6SO
2R
4であり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6) アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであるか;または
R
3およびR
4は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、所望により置換されてもよい(C
4−C
8)ヘテロアリール、または(C
4−C
8)ヘテロ環式環を形成してもよく;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体を提供する。
【0021】
第7の態様において、本発明は、上記の態様の範囲内にある、式:
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
[式中:
Aは
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
XおよびYは、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロより独立して選択され;
Zは、水素、ハロゲン、−OH、(C
1−C
6)アルキル、(C
1−C
6)アルコキシ、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、または−NR
6SO
2R
4であり;
R
1は、各々独立して、1または複数の水素、ハロゲン、−CN、−OR
4、−NR
3R
4、−CONR
3R
4、−COOH、−OCONR
3R
4、−NR
6OCOR
3、−NR
6CONR
3R
4、−NR
6SO
2NR
3R
4、−NR
6SO
2R
4、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−CO−、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル−CO−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、−NR
6SO
2−所望により置換されてもよいヘテロシクロ、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−NR
6SO
2−、または所望により置換されてもよいヘテロシクロ−NR
6SO
2−であり;
R
2は、水素、ハロゲン、−CN、OH、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルコキシ、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロシクロであり;
R
3は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルケニル、所望により置換されてもよい(C
2−C
6)アルキニル、シアノ(C
1−C
6)アルキル、ヒドロキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリール、所望により置換されてもよいアリール(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいアリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル−SO
2−、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル、所望により置換されてもよいヘテロサイクリル(C
1−C
6)アルキル、所望により置換されてもよいヘテロアリール、または所望により置換されてもよいヘテロアリール(C
1−C
6)アルキルであり;
R
4は、水素、所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキル、または所望により置換されてもよい(C
3−C
8)シクロアルキルであるか;または
R
3およびR
4は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、所望により置換されてもよい(C
4−C
8)ヘテロアリール、または(C
4−C
8)ヘテロ環式環を形成してもよく;
R
6は、水素、または所望により置換されてもよい(C
1−C
6)アルキルである]
で示される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体を提供する。
【0022】
もう一つ別の態様において、第1の態様の範囲内にある具体的な実施例より選択される化合物、あるいはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0023】
もう一つ別の態様において、上記の態様の範囲内にある下位群の化合物より選択される化合物が提供される。
【0024】
もう一つ別の態様において、以下:プロパン
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(1,1,1,7,7,7−ヘキサフルオロヘプタン−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1S)−4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、
2−{3−[4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール、
5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール、
2−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
(1R)−1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール、
2−{3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−[3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、
(1R)−1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール、
2−{6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
(1S)−1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール、
(1R)−1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール、
2−{5−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
(1R)−1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール、
2−{6−フルオロ−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{6−クロロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−[(R)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({9−フルオロ−7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン、
(1S)−1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール、
2−{8−フルオロ−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{5−[(5−クロロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{5−[(3−クロロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{5−[(4−クロロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メチル]−6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{6−フルオロ−5−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{8−フルオロ−5−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
2−{3−[4−メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール、
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン、
N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}アセトアミド、
N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}メタンスルホンアミド、
メチル N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}カルバマート、
5−{6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール、
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール、
5−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール、
N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル]シクロプロパンスルホンアミド、
5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール、
5−{9−メタンスルホニル−6,7−ジメトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール、および
2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
より選択される化合物、および/またはその医薬的に許容される塩、互変異性体または立体異性体が提供される。
【0025】
本発明の第1の実施態様は、Aが所望により置換されてもよいヘテロシクロまたは所望により置換されてもよいヘテロアリールであり、ここで置換基が1または複数のRである、化合物を提供する。
【0026】
本発明のもう一つ別の実施態様は、Aが
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rが、独立して、1または複数の水素、CD
3、OCD
3、CF
3、CHF
2、または(C
1−C
3)アルキルである、化合物を提供する。
【0027】
本発明のもう一つ別の実施態様は、Aが
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
であり;
Rが、独立して、1または複数の水素、CD
3、OCD
3、CF
3、CHF
2、または(C
1−C
3)アルキルである、化合物を提供する。
【0028】
もう一つ別の実施態様において、本発明の化合物はIC
50値が
<250nMである。
【0029】
もう一つ別の実施態様において、本発明の化合物はIC
50値が
<25nMである。
【0030】
もう一つ別の実施態様において、本発明の化合物はIC
50値が
<5nMである。
【0031】
発明の他の実施態様
別の実施態様において、本発明は、医薬的に許容される担体と、治療上有効量の少なくとも1つの本発明の化合物またはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩もしくは溶媒和物とを含む医薬組成物を提供する。
【0032】
別の実施態様において、本発明は、本発明の化合物、あるいはその立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩、または溶媒和物の製造方法を提供する。
【0033】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、ブロモドメインを持つタンパク質が介在する障害の活性を阻害する必要のある患者にて、その活性を阻害する方法であって、該患者に少なくとも1つの本発明の化合物を投与する工程を含む、方法を提供する。
【0034】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、種々の型のがんを治療および/または予防する方法であって、かかる治療および/または予防を必要とする患者に、治療上有効量の1または複数の本発明の化合物を単独で、あるいは所望により、本発明の別の化合物および/または他の型の治療薬と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
【0035】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、限定されるものではないが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、大腸がん、多発性骨髄腫、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、膵臓がん、肝臓がん、肝細胞がん、神経芽細胞腫、他の固形腫瘍、または他の血液がんを含む、種々の型のがんの治療および/または予防の方法を提供する。
【0036】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、限定されるものではないが、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、大腸がん、多発性骨髄腫、AMLを含む、種々の型のがんの治療および/または予防の方法を提供する。
【0037】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、療法に用いるための本発明の化合物を提供する。
【0038】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、療法における同時の、別個の、または連続的な使用のための、本発明の化合物と、さらなる治療薬との併用製剤を提供する。
【0039】
もう一つ別の実施態様において、本発明は、ブロモドメインを持つタンパク質を阻害する方法であって、該タンパク質を例示される化合物またはその医薬的に許容される塩もしくは組成物と接触させることを含む、方法を提供する。
【0040】
治療適用
本発明の式(I)の化合物はブロモドメイン阻害剤であり、ブロモドメイン阻害剤の必要性を示す疾患および症状の治療にて有益である可能性がある。
【0041】
ある実施態様において、ブロモドメイン阻害剤の必要性を示す疾患または症状の治療方法であって、その必要とする対象において、治療上有効量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
【0042】
もう一つ別の実施態様にて、慢性の自己免疫および/または炎症性症状の治療方法であって、その必要とする対象において、治療上有効量の式(I)の1または複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
【0043】
さらなる実施態様において、がんの治療方法であって、その必要とする対象において、治療上有効量の式(I)の1または複数の化合物あるいはその医薬的に許容される塩を投与することを含む方法が提供される。
【0044】
ある実施態様において、その必要とする対象は、哺乳類、特にヒトである。
【0045】
ブロモドメイン阻害剤は、全身性または組織炎症、感染または低酸素症に対する炎症性応答、細胞の活性化および増殖、脂質代謝作用、線維症と関連する種々の疾患または症状の治療にて、およびウイルス感染の予防および治療にて有用であると考えられる。
【0046】
ブロモドメイン阻害剤は、関節リウマチ、骨関節炎、急性痛風、乾癬、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎)、喘息、慢性閉塞性気道疾患、肺炎、心筋炎、心膜炎、筋炎、湿疹、皮膚炎、脱毛症、白斑、水疱皮膚疾患、腎炎、血管炎、アテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、鬱病、網膜炎、ブドウ膜炎、強膜炎、肝炎、膵炎、原発性胆汁性肝硬変、硬化性胆管炎、アジソン病、下垂体炎、甲状腺炎、I型糖尿病、および移植臓器の急性拒絶反応などの、多種多様な慢性自己免疫または炎症性症状の治療に有用である可能性がある。
【0047】
ブロモドメイン阻害剤は、急性痛風、巨細胞動脈炎、腎炎(ループス腎炎を含む)、糸球体腎炎などの器官が関与する血管炎、血管炎(巨細胞動脈炎を含む)、ウェグナー肉芽腫症、結節性多発動脈炎、ベーチェット病、カワサキ病、高安動脈炎および移植臓器の急性拒絶反応などの多種多様な急性炎症性症状の治療に有用である可能性がある。
【0048】
ブロモドメイン阻害剤は、敗血症、敗血症症候群、敗血症ショック、エンドトキシン血症、全身性炎症反応症候群(SIRS)、多臓器機能不全症候群、毒素ショック症候群、急性肺傷害、ARDS(成人呼吸窮迫症候群)、急性腎不全、劇症肝炎、熱傷、急性膵炎、術後症候群、サルコイドーシス、ヘルクスハイマー反応、脳炎、脊髄炎、髄膜炎、マラリア、インフルエンザ、帯状ヘルペス、単純ヘルペスおよびコロナウイルスなどのウイルス感染に伴うSIRSなどの細菌、ウイルス、真菌、寄生虫またはそれらのトキシンでの感染に対する炎症性応答に関する疾患または症状の予防または治療に有用である可能性がある。
【0049】
ブロモドメイン阻害剤は、心筋梗塞、脳血管虚血(脳卒中)、急性冠症候群、腎再灌流傷害、臓器移植、冠動脈バイパス移植術、心肺バイパス術、ならびに肺、腎臓、肝臓、胃腸または末梢肢の塞栓症などの虚血−再灌流傷害に付随する症状の予防または治療に有用である可能性がある。
【0050】
ブロモドメイン阻害剤は、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症およびアルツハイマー病などのAPO−A1の制御を介して脂質代謝の障害を治療するのに有用である可能性がある。
【0051】
ブロモドメイン阻害剤は、突発性肺線維症、腎線維症、術後狭窄、ケロイド形成、強皮症および心線維症などの線維性症状の治療に有用である可能性がある。
【0052】
ブロモドメイン阻害剤は、ヘルペスウイルス、ヒトパピローマウイルス、アデノウイルス、ポックスウイルスおよび他のDNAウイルスなどのウイルス感染の予防および治療に有用である可能性がある。
【0053】
ブロモドメイン阻害剤は、血液性がん、肺、乳房および大腸がんを含む上皮性がん、正中線がん、ならびに間葉、肝臓、腎臓および神経性腫瘍を含むがんの治療にも有用である可能性がある。
【0054】
ある実施態様において、ブロモドメイン阻害剤の必要性を示す疾患または症状は、肺血症、熱傷、膵炎、大きな外傷、出血および虚血などの全身性炎症応答症候群に付随する疾患より選択される。この実施態様にて、ブロモドメイン阻害剤は、診断の時点で、SIRS、発作開始、多臓器機能不全症候群(急性肺傷害、ARDS、急性の腎臓、肝臓、心臓および胃腸の傷害を含む)の発生率および死亡率を減少させるのに投与される。もう一つ別の実施態様にて、ブロモドメイン阻害剤は、敗血症、出血、広範囲に及ぶ組織損傷、SIRSまたはMODS(多臓器機能不全症候群)のリスクが高い外科手術または他の操作の前に投与される。特定の実施態様において、ブロモドメイン阻害剤の必要性を示す疾患または症状は、敗血症、敗血症性症候群、敗血症性ショックおよび内毒血症である。別の実施態様において、ブロモドメイン阻害剤は、急性膵炎または急性/慢性膵炎の治療にその必要性が示唆される。もう一つ別の実施態様にて、ブロモドメイン阻害剤は熱傷の治療に示唆される。
【0055】
ある実施態様において、ブロモドメイン阻害剤の必要性が示される疾患または症状は、単純ヘルペスの感染および再活性化、口唇ヘルペス、帯状ヘルペスの感染および再活性化、水痘、帯状疱疹、ヒトパピローマウイルス症、頚部異常増殖、アデノウイルス感染(急性呼吸器疾患を含む)、およびポックスウイルス感染(牛痘および天然痘およびアフリカブタコレラウイルスなどの感染)より選択される。
【0056】
「ブロモドメイン阻害剤の必要性が示される疾患または症状」なる語は、上記したいずれかの、あるいはすべての病状を包含するものとする。
【0057】
一の実施態様にて、ブロモドメインを阻害する方法であって、ブロモドメインを式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と接触させることを含む方法が提供される。
【0058】
療法にて用いるのに、式(I)の化合物ならびにその医薬的に許容される塩を化合物そのものとして投与することも可能であるが、医薬組成物として投与されるのがより一般的である。
【0059】
医薬組成物は、単位用量に付き、所定量の活性成分を含有する単位剤形にて投与されてもよい。好ましい単位剤形の組成物は、活性成分を一日の用量またはそれ以下の用量で、あるいはその適切なフラクションで含有する組成物である。かくして、かかる単位剤形は一日に1回よりも多く投与されてもよい。好ましい単位剤形の組成物は、上記されるように、活性成分を、一日の用量またはそれ以下の用量(一日に1回より多く投与する場合に適用)にて、あるいはその適切なフラクションにて含有する組成物である。
【0060】
本発明の化合物で処理され得る型のがんとして、以下に限定されないが、脳がん、皮膚がん、膀胱がん、卵巣がん、乳がん、胃がん、膵臓がん、前立腺がん、大腸がん、血液がん、肺がんおよび骨がんが挙げられる。かかる型のがんの例として、神経芽細胞腫、腸のがん、例えば直腸がん、大腸がん、家族性腺腫性ポリポーシスがんおよび遺伝性非ポリポーシス結腸直腸がん、食道がん、口唇がん、喉頭がん、下咽頭がん、舌がん、唾液腺がん、胃がん、腺がん、延髄甲状腺がん、乳頭甲状腺がん、腎臓がん、腎臓軟組織がん、卵巣がん、頚部がん、子宮体がん、子宮内膜がん、絨毛膜がん、膵臓がん、前立腺がん、精巣がん、乳がん、泌尿器がん、メラノーマ、脳腫瘍、例えば、神経膠芽腫、星細胞腫、髄膜腫、髄芽腫および末梢神経外胚葉腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、バーキットリンパ腫、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、成人型T細胞白血病リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、肝細胞がん、胆嚢がん、気管支がん、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、多発性骨髄腫、基礎細胞腫、奇形腫、網膜芽細胞腫、脈絡膜メラノーマ、精上皮腫、横紋筋肉腫、頭蓋咽頭腫、骨肉腫、軟骨肉腫、筋肉肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、ユーイング肉腫および形質細胞腫が挙げられる。
【0061】
腫瘍にて認められるアポトーシスの欠如に加えて、アポトーシス耐性による免疫系の自己反応性細胞を排除する能力の欠陥は、自己免疫疾患の病理発生において重要な役割を果たしていると考えられる。自己免疫疾患は、免疫系細胞が自分自身の臓器および分子に対する抗体を産生するか、あるいは分子の破壊をもたらす組織を直接攻撃する点で特徴付けられる。その自己反応性細胞がアポトーシスを受けないことは疾患の発症をもたらす。アポトーシス制御の欠陥は、全身性エリトマトーデスまたは関節リウマチなどの自己免疫疾患にて確認されている。
【0062】
かくして、もう一つ別の実施態様において、本発明は、自己免疫疾患の治療方法であって、その治療を必要とする患者に本発明の化合物または組成物を付与することからなる方法を提供する。かかる自己免疫疾患の例として、以下に限定されないが、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シャープ症候群、CREST症候群(石灰沈着、レイノー現象症候群、下部食道拡張症、毛細血管拡張症)、皮膚筋炎、血管炎(ウェゲナー病)およびシェーグレン症候群などの膠原病;グッドバスチャー症候群、急速進行性糸球体腎炎およびII型膜性増殖性糸球体腎炎などの腎疾患;I型糖尿病、自己免疫性多腺性内分泌不全症・カンジダ症・外胚葉ジストロフィー(APECED)、自己免疫性副甲状腺機能亢進症、悪性貧血、生殖腺機能不全、突発性アジソン病、甲状腺機能亢進症、橋本甲状腺炎および原発性粘液水腫などの内分泌疾患;尋常性天疱瘡、水疱類天疱瘡、妊娠性疱疹、表皮水疱症および主要多形性紅斑などの皮膚疾患;原発性胆汁性肝硬変、自己免疫性胆道炎、自己免疫性1型肝炎、自己免疫性2型肝炎、原発性硬化性胆管炎などの肝疾患;多発性硬化症、重症筋無力症、ランバート・イートン筋無力症症候群、後天性神経筋緊張症、ギランバレー症候群(ミラー・フィッシャ症候群)、スティッフマン症候群、小脳変性、運動失調症、眼球クローヌス、感覚神経障害およびアカラシアなどの神経性疾患;自己免疫溶血性貧血、突発性血小板減少性紫斑病(ヴェールホフ病)などの血管疾患;AIDS、マラリアおよびシャーガス病などの自己免疫反応に付随する感染症が挙げられる。
【0063】
本発明の化合物は、それ単独で、あるいは他の治療薬または放射線療法と組み合わせもしくは共同投与することで、特定の型のがんを治療するのに有用である。かくして、一の実施態様にて、本発明の化合物は、放射線療法あるいは細胞分裂停止または抗悪性腫瘍活性を有する別の治療薬と共同投与される。適切な細胞分裂停止のための化学療法用化合物として、以下に限定されないが、(i)代謝拮抗剤;(ii)DNA断片化剤;(iii)DNA架橋剤;(iv)挿入剤;(v)タンパク質合成阻害剤;(vi)カンプトテシンまたはトポテカンなどのトポイソメラーゼ−I毒;(vii)トポイソメラーゼII毒;(viii)微小管作用性(microtubule-directed)剤;(ix)キナーゼ阻害剤;(x)多種多様な治験剤;(xi)ホルモン;および(xii)ホルモンアンタゴニストが挙げられる。本発明の化合物は、上記した12種に分類される既知の薬剤、ならびに現在開発中の将来性のある薬剤と併用して用いるのが有用である可能性がある。特に、本発明の化合物は、現行の治癒標準薬ならびに将来予知可能な薬剤よりも発展する薬剤と併用して用いるのが有用である可能性がある。個々の投与量および投与計画は、医師の高度な知識あるいは当該分野における一般的な技法に基づいて定められる。
【0064】
さらには、本発明の化合物が1または複数の免疫−腫瘍学の薬剤(immuno-oncology agent)と一緒に投与される、治療方法が提供される。がんの免疫治療薬としても知られる、本発明にて使用される免疫−腫瘍学の薬剤は、対象での免疫応答を強化し、刺激し、および/またはアップレギュレートするのに効果的である。一の態様にて、本発明の化合物と、免疫−腫瘍学の薬剤との投与は腫瘍増殖の阻害にて相乗効果を有する。
【0065】
一の態様にて、本発明の化合物は、免疫−腫瘍学の薬剤を投与する前に順次投与される。もう一つ別の態様にて、本発明の化合物は、免疫学−腫瘍学の薬剤と同時に投与される。さらにもう一つ別の態様にて、本発明の化合物は免疫−腫瘍学の薬剤を投与した後に順次投与される。
【0066】
もう一つ別の態様において、本発明の化合物は免疫−腫瘍学の薬剤と一緒に共同処方されてもよい。
【0067】
免疫−腫瘍学の薬剤は、例えば、小分子薬物、抗体、または他の生物学的または小分子を包含する。生物学的な免疫−腫瘍学の薬剤の例として、限定されるものではないが、がんワクチン、抗体、およびサイトカインが挙げられる。一の態様において、抗体はモノクローナル抗体である。もう一つ別の態様にて、モノクローナル抗体はヒト化またはヒト抗体である。
【0068】
一の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は(i)刺激(共刺激を含む)受容体のアゴニスト、または(ii)T細胞に対する阻害(共阻害を含む)シグナルのアンタゴニストであり、それらは共に抗原特異的T細胞応答(しばしば、免疫チェックポイントレギュレータとも称される)をもたらす。
【0069】
特定の刺激および阻害分子は免疫グロブリンスーパーファミリー(IgSF)の構成員である。共刺激または共阻害受容体に結合する膜結合リガンドのうちの一の重要なファミリーがB7ファミリーであり、B7−1、B7−2、B7−H1(PD−L1)、B7−DC(PD−L2)、B7−H2(ICOS−L)、B7−H3、B7−H4、B7−H5(VISTA)、およびB7−H6を包含する。共刺激または共阻害受容体に結合する膜結合リガンドのもう一つ別のファミリーが、同種TNF受容体ファミリーの構成員に結合するTNFファミリーの分子であり、CD40およびCD40L、OX−40、OX−40L、CD70、CD27L、CD30、CD30L、4−1BBL、CD137(4−1BB)、TRAIL/Apo2−L、TRAILR1/DR4、TRAILR2/DR5、TRAILR3、TRAILR4、OPG、RANK、RANKL、TWEAKR/Fn14、TWEAK、BAFFR、EDAR、XEDAR、TACI、APRIL、BCMA、LTβR、LIGHT、DcR3、HVEM、VEGI/TL1A、TRAMP/DR3、EDAR、EDA1、XEDAR、EDA2、TNFR1、リンホトキシンα/TNFβ、TNFR2、TNFα、LTβR、リンホトキシンα1β2、FAS、FASL、RELT、DR6、TROY、NGFRを包含する。
【0070】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、T細胞活性化を阻害するサイトカイン(例、IL−6、IL−10、TGF−β、VEGF、および他の免疫抑制サイトカイン)であるか、免疫応答を刺激するためにT細胞活性化を刺激するサイトカインである。
【0071】
一の態様において、T細胞応答は、本発明の化合物と、1または複数の(i)T細胞の活性化を阻害するタンパク質のアンタゴニスト(例えば、免疫チェックポイント阻害剤)、例えばCTLA−4、PD−1、PD−L1、PD−L2、LAG−3、TIM−3、ガレクチン9、CEACAM−1、BTLA、CD69、ガレクチン−1、TIGIT、CD113、GPR56、VISTA、2B4、CD48、GARP、PD1H、LAIR1、TIM−1、およびTIM−4、および(ii)T細胞の活性化を刺激するタンパク質のアゴニスト、例えばB7−1、B7−2、CD28、4−1BB(CD137)、4−1BBL、ICOS、ICOS−L、OX40、OX40L、GITR、GITRL、CD70、CD27、CD40、DR3およびCD28Hとを併用することによって刺激され得る。
【0072】
がんを治療するのに本発明の化合物と合わせることのできる他の薬剤として、NK細胞に対する阻害受容体のアンタゴニストまたはNK細胞に対する活性化受容体のアゴニストが挙げられる。例えば、本発明の化合物は、リリルマブなどのKIRのアゴニストと併用され得る。
【0073】
併用療法のさらに別の薬剤として、限定されないが、CSF−1Rアンタゴニスト抗体(RG7155(WO11/70024、WO11/107553、WO11/131407、WO13/87699、WO13/119716、WO13/132044)またはFPA−008(WO11/140249;WO13169264;WO14/036357を含む)などのCSF−1Rアンタゴニストを含む、マクロファージまたは単球を阻害するかまたは枯渇させる薬剤が挙げられる。
【0074】
もう一つ別の態様において、本発明の化合物は、1または複数の、共刺激陽性受容体をライゲートするアゴニスト剤;阻害受容体、アンタゴニストを介してシグナル化を弱める遮断剤;および1または複数の、抗腫瘍T細胞の頻度を全身的に増大させる薬剤、腫瘍微小環境の範囲内で異なる免疫抑制経路を克服する(例えば、阻害受容体の関与(例、PD−L1/PD−1の相互作用)を遮断するか、Tregを(例えば、抗CD25モノクローナル抗体(例、ダクリズマブ)を用いて、またはエクスビボ抗CD25ビーズ枯渇により)枯渇させるかまたは阻害するか、IDOなどの代謝酵素を阻害するか、あるいはT細胞アネルギーまたはその枯渇を反転/防止する)薬剤;および腫瘍部位での固有の免疫活性化および/または炎症にトリガー作用を及ぼす薬剤と共に使用され得る。
【0075】
一の態様にて、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用を有するCTLA−4抗体などのCTLA−4アンタゴニストである。適切なCTLA−4抗体は、例えば、YERVOY(イピリムマブ)またはトレメリムマブを包含する。
【0076】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤はアンタゴニスト作用を有するPD−1抗体などのPD−1アンタゴニストである。適切なPD−1抗体は、例えば、OPDIVO(ニボルマブ)、KEYTRUDA(ペムブロリズマブ)、またはMEDI−0680(AMP−514;WO2012/145493)を包含する。免疫−腫瘍学の薬剤はまた、そのPD−1結合についての特異性は問題であるが、ピジリズマブ(CT−011)を包含する。PD−1受容体を標的とする別の方法が、AMP−224と称される、IgG1のFc部分に融合したPD−L2(B7−DC)の細胞外ドメインからなる組換えタンパク質である。
【0077】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用のあるPD−L1抗体などのPD−L1アンタゴニストである。適切なPD−L1抗体は、例えば、MPDL3280A(RG7446;WO2010/077634)、ヅルバルマブ(MEDI4736)、BMS−936559(WO2007/005874)、およびMSB0010718C(WO2013/79174)を包含する。
【0078】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用のあるLAG−3抗体などのLAG−3アンタゴニストである。適切なLAG3抗体は、例えば、BMS−986016(WO10/19570、WO14/08218)、またはIMP−731またはIMP−321(WO08/132601、WO09/44273)を包含する。
【0079】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるCD137抗体などのCD137(4−1BB)アゴニストである。適切なCD137抗体は、例えばウレルマブおよびPF−05082566(WO12/32433)を包含する。
【0080】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるGITR抗体などのGITRアゴニストである。適切なGITR抗体は、例えば、BMS−986153、BMS−986156、TRX−518(WO06/105021、WO09/009116)およびMK−4166(WO11/028683)を包含する。
【0081】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、IDOアンタゴニストである。適切なIDOアンタゴニストは、例えば、INCB−024360(WO2006/122150、WO07/75598、WO08/36653、WO08/36642)、インドキシモド、またはNLG−919(WO09/73620、WO09/1156652、WO11/56652、WO12/142237)を包含する。
【0082】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるOX40抗体などのOX40アゴニストである。適切なOX40抗体は、例えば、MEDI−6383またはMEDI−6469を包含する。
【0083】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用のあるOX40抗体などのOX40Lアンタゴニストである。適切なOX40Lアンタゴニストは、例えば、RG−7888(WO06/029879)を包含する。
【0084】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるCD40抗体などのCD40アゴニストである。さらに別の実施態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アンタゴニスト作用のあるCD抗体などのCD40アンタゴニストである。適切なCD40抗体は、例えばルカツムマブまたはダセツズマブを包含する。
【0085】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、アゴニスト作用のあるCD27抗体などのCD27アゴニストである。適切なCD27抗体は、例えばバルリルマブを包含する。
【0086】
もう一つ別の態様において、免疫−腫瘍学の薬剤は、MGA271(ないしB7H3)(WO11/109400)である。
【0087】
併用療法は、これらの治療剤を、別々の方法で投与すること、すなわち、各治療剤が異なる時間に投与されること、ならびにこれらの治療剤を、あるいは少なくとも2種のこれらの治療剤を実質的に同時に投与することを含むものである。実質的に同時に投与することは、例えば、各治療剤を一定割合で含む単一の剤形を、あるいは各治療剤の単一の剤形を複数で対象に投与することにより達成され得る。各治療剤の連続的投与または実質的に同時に投与することは、以下に限定されないが、経口投与、静脈内経路、筋肉内投与、および粘膜組織を介する直接吸収を含む、いずれか適切な経路によりなされ得る。治療剤は同じ経路でも異なる経路でも投与され得る。例えば、選択される組み合わせの第1の治療剤は静脈内注射により投与され、一方でその組み合わせの別の治療剤は経口的に投与されてもよい。あるいは、例えば、すべての治療剤が経口的に投与されても、またはすべての治療剤が静脈内注射により投与されてもよい。併用療法はまた、上記の治療剤の投与と、生物学的に活性な他の薬剤または非薬物療法(例えば、手術または放射線療法)とのさらなる組み合わせを包含しうる。併用療法が非薬物治療をさらに含む場合、治療剤と非薬物治療との組み合わせの共同作用から由来の効果的な作用が得られる限り、その非薬物治療を適当な時期に行ってもよい。例えば、適切な場合には、非薬物治療を時間的に、おそらくは数日、または数週間にもわたって治療剤の投与から離したとしても、その効果的な作用はまだ得られる。
【0088】
本発明は、その精神または本質的属性から逸脱することなく、他の特異的形態にて具現化されてもよい。本発明は本明細書に記載の発明の好ましい態様のあらゆる組み合わせをも包含する。本発明のいかなる実施態様も、いずれか他の実施態様と一緒になってさらなる実施態様を記載しうると考えられる。実施態様の個々の要素はそれ自体が独立した実施態様であるとも考えられる。さらには、一の実施態様のいずれの要素も、どのような実施態様のいずれか他の要素と合わさってさらなる実施態様も記載するものとする。
【0089】
医薬組成物および投与量
本発明はまた、治療上有効量の一または複数の式Iの化合物を含み、1または複数の医薬的に許容される担体(添加剤)および/または希釈剤と一緒に処方され、所望により1または複数の上記のさらなる治療剤と処方されてもよい、医薬的に許容される組成物を提供する。後記に詳細に記載されるように、本発明の医薬組成物は、次の適用:(1)経口投与、例えば、ドレンチ(水性または非水性溶液または懸濁液)、錠剤、例えば、バッカル的、舌下的、および全身的吸収を標的とする錠剤、ボーラス、散剤、顆粒剤、舌に塗布するためのペーストとしての投与;(2)非経口投与、例えば、皮下、筋肉内、静脈内または硬膜外注射、例えば、滅菌溶液または懸濁液、あるいは徐放性製剤としての投与;(3)局所的投与、例えば、クリーム、軟膏、あるいは皮膚に塗布される放出制御パッチまたはスプレーとしての投与;(4)経膣内または経直腸内投与、例えば、ペッサリー、クリームまたは泡沫体としての投与;(5)舌下投与;(6)点眼投与;(7)経皮投与;または(8)経鼻投与;に適する形態を含め、固体または液体形態の投与のために特別に処方されてもよい。
【0090】
「医薬的に許容される」なる文言は、本明細書にて、正当な医学的判断の範囲内にて、合理的な利益/危険の割合に見合うもので、過度の毒性、刺激、アレルギー応答あるいは他の問題または合併症がなく、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに適する、これらの化合物、材料、組成物および/または剤形についていう。
【0091】
本明細書にて使用されるような「医薬的に許容される担体」なる文言は、液体または固体の充填剤、希釈剤、賦形剤、製造助剤(例えば、滑沢剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム、カルシウムまたは亜鉛、あるいはステアリン酸)、対象となる化合物を体内の一の器官または部分から体内の別の器官または部分に運ぶまたは輸送することに関与する溶媒カプセル化材料などの、医薬的に許容される材料、組成物またはベヒクルを意味する。各担体は、製剤の他の成分と適合可能であり、患者に対して傷害性がない、という意味で「許容され」なければならない。医薬的に許容される担体として供することのできる材料のいくつかの例として、(1)乳糖、グルコースおよびシュークロースなどの糖;(2)コーンデンプンおよびイモデンプンなどのデンプン;(3)セルロースおよびその誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロースおよび酢酸セルロース;(4)トラガント粉末;(5)モルト;(6)ゼラチン;(7)タルク;(8)賦形剤、例えばカカオ脂肪および坐剤用ワックス;(9)落花生油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリーブ油、コーン油および大豆油などの油類;(10)プロピレングリコールなどのグリコール;(11)グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコールなどのグリコール;(12)オレイン酸エチルおよびラウリル酸エチルなどのエステル;(13)寒天;(14)水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;(15)アルギン酸;(16)ピロゲン不含水;(17)等張生理食塩水;(18)リンガー溶液;(19)エチルアルコール;(20)pH緩衝溶液;(21)ポリエステル、ポリカーボネートおよび/またはポリ無水物;および(22)医薬製剤にて利用される他の非毒性適合性物質が挙げられる。
【0092】
湿潤剤、乳化剤および滑沢剤、例えばラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウム、ならびに着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、矯味矯臭剤、香料、保存剤および酸化防止剤も組成物に配合することができる。
【0093】
医薬的に許容される酸化防止剤の例として、(1)アスコルビン酸、システイン・塩酸塩、硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等などの水可溶性酸化防止剤;(2)パルミチン酸アスコルビル、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、胆汁酸プロピル、アルファ−トコフェロール等などの油溶性酸化防止剤;および(3)クエン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸等などの金属キレート化剤が挙げられる。
【0094】
本発明の製剤は、経口、経鼻、局所(バッカルおよび舌下を含む)、直腸、膣および/または非経口投与に適する製剤を包含する。該製剤は、都合よくは、単位剤形にて投与されてもよく、製薬の分野にて周知ないずれの方法で調製されてもよい。単一の剤形を生成するのに担体材料と合わせることのできる活性成分の量は、治療されるべき患者、および個々の投与方法に応じて変化するであろう。単一の剤形を生成するのに担体材料と合わせることのできる活性成分の量は、一般に、治療的効果を引き起こす化合物の量であろう。一般に、100%の内の量であり、この量は約0.1%〜約99%の活性成分、好ましくは約5%〜約70%、最も好ましくは約10%〜約30%の範囲にあろう。
【0095】
ある実施態様において、本発明の製剤は、シクロデキストリン、セルロース、リポソーム、ミセル形成剤、例えば、胆汁酸、およびポリマー担体、例えば、ポリエステルおよびポリ無水物からなる群より選択される賦形剤と、本発明の化合物とを含む。ある実施態様にて、上記した製剤は本発明の化合物を経口的に生物学的に利用可能なものとする。
【0096】
これらの製剤または組成物を調製する方法は、本発明の化合物を担体と会合させる工程を含み、所望により1または複数のアクセサリー成分と会合させてもよい工程を含む。一般に、製剤は、本発明の化合物を液体担体と、または細分化した固体担体と、あるいはその両方と均一かつ緊密に会合させ、ついで必要に応じて生成物を成形することにより調製される。
【0097】
経口投与に適する本発明の製剤は、カプセル、カシュ、ピル、錠剤、トローチ(フレーバー基剤、通常はシュークロース、およびアカシアまたはトラガントを含む)、散剤、顆粒の形態であってもよく、あるいは水性または非水性液体の溶液または懸濁液の形態として、または水中油型または油中水型液体乳濁液の形態として、またはエリキシルもしくはシロップとして、またはトローチ(ゼラチンとグリセリン、またはシュークロースとアカシアなどの不活性基剤を用いる)として、および/または洗口剤等として処方されてもよく、その各々が所定量の本発明の化合物を活性成分として含有してもよい。本発明の化合物はまた、ボーラス、舐剤またはペーストとして投与されてもよい。
【0098】
経口投与用の本発明の固体剤形(カプセル、錠剤、ピル、糖衣錠、散剤、顆粒、トローチ等)において、活性成分は、クエン酸ナトリウムまたはリン酸ジカルシウムなどの1または複数の医薬的に許容される担体と、および/または次の:(1)デンプン、乳糖、シュークロース、グルコース、マンニトールおよび/またはケイ酸などの充填剤または増量剤;(2)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、シュークロースおよび/またはアカシアなどの結合剤;(3)グリセロールなどの保湿剤;(4)寒天−寒天、炭酸カルシウム、イモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のシリケート、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;(5)パラフィンなどの溶解遅延剤;(6)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、およびポロキサマーとラウリル硫酸ナトリウムなどの界面活性剤;(7)例えば、セチルアルコール、グリセロールモノステアラートなどの湿潤剤、および非イオン性界面活性剤;(8)カオリンおよびベントナイトクレイなどの吸収剤;(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固形ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、およびそれらの混合物などの滑沢剤;(10)着色剤;および(11)クロスポビドンまたはエチルセルロースなどの放出調整剤からなる群より選択されるいずれかの担体と混合される。カプセル、錠剤およびピルの場合には、医薬組成物はまた、緩衝剤を含んでもよい。ソフトおよびハード殻ゼラチンカプセルにおける充填剤として、同型の固形組成物を利用してもよく、かかる賦形剤として、ラクトースまたは乳糖、ならびに高分子量ポリエチレングリコール等が用いられる。
【0099】
錠剤は、所望により1または複数のアクセサリー成分と共に、圧縮または成型により製造されてもよい。圧縮錠は、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性な希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウムまたは架橋ナトリウムカルボキシメチルセルロース)、界面活性剤または分散剤を用いて調製されてもよい。成型錠は、不活性な液体希釈剤と、それで湿らせた化合物の粉末との混合物を適切な成形機にて成型することで製造されてもよい。
【0100】
本発明の医薬組成物の錠剤、ならびに他の固形剤形、例えば糖衣錠、カプセル、ピルおよび顆粒は、所望により、腸溶性コーティング、および他のコーティング、例えば製薬の分野にて周知のコーティング剤、および殻でコア(score)に供され、あるいは製造されてもよい。錠剤等は、その中に含まれる活性成分の放出を遅延または制御するように処方されてもよく、例えば、所望の放出特性を得るのに、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを種々の割合で用いてもよく、あるいは他のポリマーマトリックス、リポソームおよび/またはミクロスフェアを用いてもよい。迅速な放出を提供するために、例えば凍結乾燥して処方されてもよい。例えば、細菌捕獲フィルターを通して濾過することで、あるいは使用する直前に滅菌剤を滅菌水または他の滅菌注射可能な媒体に溶かすことのできる滅菌した固形組成物の形態にて配合することで、滅菌処理されてもよい。これらの組成物はまた、所望により、乳白剤を含有してもよく、活性成分だけを放出するか、あるいは優先的に、胃腸管の特定の部分で、所望により遅延様式にて、活性成分を放出する組成物であってもよい。使用され得る包埋剤の例として、ポリマー材料およびワックスが挙げられる。活性成分は、可能ならば、上記した1または複数の賦形剤とのマイクロカプセルの形態とすることができる。
【0101】
本発明の化合物の経口投与用の液体剤形として、医薬的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、液剤、懸濁液、シロップおよびエリキシルが挙げられる。活性成分の他に、液体剤形は、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチルカルボネート、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾアート、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油類(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにそれらの混合物などの、当該分野にて一般的に使用される不活性な希釈剤を含有してもよい。
【0102】
不活性な希釈剤の他に、経口用組成物はまた、湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、矯味矯臭剤、着色剤、香料および保存剤などの補助剤を含み得る。
【0103】
活性化合物の他に、懸濁液は、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天およびトラガカント、ならびにそれらの混合物などの懸濁化剤を含有してもよい。
【0104】
経直腸または経膣投与用の本発明の医薬組成物の製剤は、坐剤として投与されてもよく、それは本発明の1または複数の化合物を、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、坐剤ワックス、またはサリチレートを含む、1または複数の適切な刺激性の少ない賦形剤または担体と混合することで調製されてもよく、該製剤は、室温にて固体であるが、体温では液体であって、したがって直腸または膣腔にて融解し、活性成分を放出するであろう。
【0105】
経膣投与に適する本発明の製剤はまた、当該分野にて適切であることが分かっている担体などを含有する、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡沫体またはスプレー製剤を包含する。
【0106】
本発明の化合物の局所投与または経皮投与用の剤形として、散剤、スプレー、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、液剤、パッチおよび吸入剤が挙げられる。活性化合物は、滅菌条件下で、医薬的に許容される担体と、そして必要となる可能性がある保存剤、緩衝剤または噴射剤と混合されてもよい。
【0107】
軟膏、ペースト、クリームおよびゲルは、本発明の活性成分の他に、動物または植物油脂、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、および酸化亜鉛、またはそれらの混合物などの賦形剤を含有してもよい。
【0108】
散剤およびスプレーは、本発明の化合物の他に、乳糖、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミド粉末、またはこれらの物質の混合物などの賦形剤を含有しうる。スプレーは、さらに、クロロフルオロ炭化水素および揮発性の置換されていない炭化水素、例えばブタンまたはプロパンなどの通常の噴射剤を含有しうる。
【0109】
経皮パッチは本発明の化合物の体内へのデリバリーを制御するさらなる利点がある。かかる剤形は該化合物を適切な媒体に溶かすか分散させることで製造され得る。吸収促進剤はまた、皮膚を通過する化合物の流量を大きくするために使用され得る。かかる流量の速度は、速度調整膜を設けるか、化合物をポリマーマトリックスまたはゲル中に分散させるかのいずれかで制御され得る。
【0110】
眼用製剤、すなわち眼の軟膏、散剤、液剤等もまた、本発明の範囲内あると考えられる。
【0111】
非経口投与に適する本発明の医薬組成物は、本発明の1または複数の化合物と、1または複数の医薬的に許容される滅菌性等張水性または非水性溶液、分散液、懸濁液またはエマルジョンとを、あるいは使用する直前に注射可能な滅菌性溶液または分散液に復元され得る滅菌散剤とを組み合わせて含み、該組成物は、糖類、アルコール、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤、該製剤を意図する受容者の血液と等張にする溶質、あるいは懸濁化剤または増粘剤を含有してもよい。
【0112】
本発明の医薬組成物に利用され得る適切な水性または非水性担体の例として、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)およびそれらの適切な混合物、オリーブ油などの植物油、オレイン酸エチルなどの注入可能な有機エステルが挙げられる。例えば、レシチンなどのコーティング材料の使用により、分散剤の場合に必要とされる粒径の維持により、および界面活性剤の使用により、適切な流動性が維持され得る。
【0113】
これらの組成物は、保存剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤などの補助剤を含有してもよい。微生物の対象となる化合物に対する作用の妨げは、種々の抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸等を配合することで確保されてもよい。糖類、塩化ナトリウム等などの等張剤を組成物に配合することも望ましい。さらには、注入可能な医薬形態の長期にわたる吸収が、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収を遅らせる薬剤を配合することでもたらされてもよい。
【0114】
ある場合には、薬物の作用を延ばすために、薬物の皮下または筋肉内注射からの吸収を遅らせることが望ましい。このことは、水可溶性に乏しい結晶性または非晶質の物質の液体懸濁液を用いることで、達成されてもよい。その場合、薬物の吸収速度は薬物の溶解速度に依存しており、それは、順次、結晶の大きさおよび結晶形に依存することとなる。あるいはまた、非経口的に投与される形態の薬物の吸収の遅れは、薬物を油性ベヒクルに溶解または懸濁させることにより達成される。
【0115】
注射可能なデポー形態は、目的とする化合物をポリラクチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマーにマイクロカプセル化したマトリックスを形成することにより製造される。薬物のポリマーに対する割合、および使用される個々のポリマーの特性に応じて、薬物の放出速度は調整され得る。他の生分解性ポリマーの例として、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)が挙げられる。注射可能なデポー形態はまた、薬物を、体内組織と適合しうる、リポソームまたはマイクロサスペンジョンに封入することで調製される。
【0116】
本発明の化合物が、医薬として、ヒトまたは動物に投与される場合、該化合物はそのままで、あるいは、例えば0.1〜99%(より好ましくは、10〜30%)の活性成分を医薬的に許容される担体と合わせて含有する医薬組成物として投与され得る。
【0117】
選択される投与経路にかかわらず、本発明の化合物(適切な水和形態にて使用されてもよい)、および/または本発明の医薬組成物は、当業者に既知の従来の方法により医薬的に許容される剤形に処方される。
【0118】
本発明の医薬組成物中の活性成分の実際の投与量レベルは、個々の患者、組成物および投与経路に対して所望の治療応答を達成するのに効果的であって、該患者に対して毒性でない量の活性成分が得られるように変動させてもよい。
【0119】
選択される投与量レベルは、使用される本発明の特定の化合物、あるいはそのエステル、塩またはアミドの活性、投与経路、投与時間、使用される特定の化合物の排泄または代謝速度、吸収速度または吸収度、治療期間、他の薬物、使用される特定の化合物と併用して用いられる化合物および/または物質、治療すべき患者の年齢、性別、体重、状態、一般的な健康状態、およびこれまでの病歴、および医学分野にて周知の同様の因子を含む、種々の要因に応じて変化する
【0120】
当該分野にて通常の技量を有する医師または獣医師は、必要とされる医薬組成物の有効量を容易に決定し、処方することができる。例えば、医師または獣医師は医薬組成物に使用される本発明の化合物の用量を所望の治療的効果を達成するのに必要とされる量よりも低いレベルで開始し、所望の効果が達成されるまで、その投与量を徐々に増加させることができる。
【0121】
一般に、本発明の化合物の適切な日用量は、治療的効果を生じさせるのに効果的である最低用量である、化合物の量であろう。かかる効果的な用量は、一般に、上記した因子に依存するであろう。一般に、一人の患者に対して、本発明の化合物の経口的、静脈内的、脳室内的および皮下的用量は、一日当たり体重1kgに付き約0.01〜約50mgの範囲にあるであろう。
【0122】
所望により、活性な化合物の効果的な日用量を、一日を通して適当な間隔で分けて、2回、3回、4回、5回、6回またはそれ以上に細分割した用量で、必要に応じて、単位剤形にて投与してもよい。本発明のある態様において、投与は一日に1回である。
【0123】
本発明の化合物はそれだけで投与することも可能であるが、該化合物は医薬製剤(組成物)として投与することが好ましい。
【0124】
定義
本明細書にて特記されない限り、単数形での言及は複数形を含んでもよい。例えば、「a」および「an」は、1、あるいは1または複数のいずれを言うものであってもよい。
【0125】
特に断りがなければ、原子価が満たされないヘテロ原子はいずれも原子価を満たすのに十分な水素原子を有するものと考えらえる。
【0126】
明細書および添付の特許請求の範囲を通して、所定の化学式および名称は、立体異性体および光学異性体ならびにそのような異性体が存在する場合のそのラセミ体のすべてを包含する。特に断りがなければ、すべてのキラル(エナンチオマーおよびジアステレオマー)およびラセミ体は本発明の範囲内にある。本発明の化合物には、C=C二重結合、C=N二重結合、環系等の多数の幾何異性体も存在し得、そのような安定した異性体もすべて本発明に含まれるものとする。本発明の化合物のシス−およびトランス−(あるいはE−およびZ−)幾何異性体が記載され、異性体の混合物として、または分離した異性体の形態として単離されてもよい。本発明の化合物は光学活性な形態またはラセミ体で単離され得る。光学活性な形態は、ラセミ体を分割することにより、または光学活性な出発材料より合成することにより調製され得る。本発明の化合物を調製するのに使用されるすべての方法、およびその中で製造される中間体は本発明の一部であると考えられる。エナンチオマーまたはジアステレオマーの生成物が調製される場合、それらは、従来の方法、例えば、クロマトグラフィーまたは分別結晶化により分離されてもよい。そのプロセス条件に応じて、本発明の最終生成物は、遊離(中性)形態または塩形態のいずれかで得られる。これらの最終生成物の遊離形態および塩は共に本発明の範囲内にある。必要とあれば、化合物の一の形態はもう一つ別の形態に変換されてもよい。遊離塩基または酸は塩に変換されてもよく;塩は遊離化合物またはもう一つ別の塩に変換されてもよく;本発明の化合物の異性体の混合物は個々の異性体に分離されてもよい。本発明の化合物、その遊離形態および塩は、複数の互変異性体型で存在してもよく、その場合、水素原子はその分子の他の部分に移動し、結果として、分子の原子間の化学結合が転位することとなる。互変異性体型はすべて、それらが存在する限り、本発明の範囲内に含まれると、認識すべきである。
【0127】
「所望により置換されてもよい」のように置換基が示される場合、置換基は、特記されない限り、例えば、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロ、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、オキソ、アルカノイル、アリールオキシ、アルカノイルオキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アリールアルキルアミノ、二置換アミン(ここで、2個のアミノ置換基はアルキル、アリールまたはアリールアルキルより選択される)、アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アラルカノイルアミノ、置換アルカノイルアミノ、置換アリールアミノ、置換アラルカノイルアミノ、チオール、アルキルチオ、アリールチオ、アリールアルキルチオ、アルキルチオノ、アリールチオノ、アリールアルキルチオノ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アリールアルキルスルホニル、スルホンアミド、例、−SO
2NH
2、置換スルホンアミド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバミル、例、−CONH
2、置換カルバミル、例、−CONHアルキル、−CONHアリール、−CONHアリールアルキル、あるいは窒素上にアルキル、アリールまたはアリールアルキルより選択される2個の置換基がある基;アルコキシカルボニル、アリール、置換アリール、グアニジノ、ヘテロサイクリル、例えば、インドリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、チアゾリル、ピロリジル、ピリジル、ピリミジル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル等、および置換ヘテロサイクリルなどの置換基より選択される。
【0128】
明確にすることを目的とするものであって、当該分野における慣習によれば、記号:
【化15】
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は、式および表中で、部分または置換基が構造物のコア/核と連結する結合点を示すのに使用される。
【0129】
さらには、明確にすることを目的とするものであって、置換基が2つの文字または記号の間にないダッシュ(−)を有する場合、これは置換基の連結する点を示すのに使用される。例えば、−CONH
2は炭素原子を通して連結される。
【0130】
さらには、明確にすることを目的とするものであって、実線の末端に置換基がない場合、これはメチル(CH
3)基がその結合に連結することを示す。
【0131】
本明細書で用いるように、「アルキル」または「アルキレン」なる語は、特定数の炭素原子を有する分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を包含するものとする。例えば、「C
1−C
6アルキル」は1〜6個の炭素原子を有するアルキルを意味する。アルキル基の例として、、以下に限定されないが、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(例えば、n−プロピルおよびイソプロピル)、ブチル(例えば、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル)およびペンチル(例えば、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル)が挙げられる。
【0132】
「アルケニル」なる語は、1または複数の二重結合を有し、鎖長が典型的には2〜20個の炭素原子を有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素基を意味する。例えば、「C
2−C
8アルケニル」は2〜8個の炭素原子を含有する。アルケニル基として、以下に限定されないが、例えば、エテニル、プロペニル、ブテニル、1−メチル−2−ブテン−1−イル、ヘプテニル、オクテニル等が挙げられる。
【0133】
「アルキニル」なる語は、1または複数の三重結合を有し、鎖長が典型的には2〜20個の炭素原子を有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素基を意味する。例えば、「C
2−C
8アルキニル」は2〜8個の炭素原子を含有する。代表的なアルキニル基として、以下に限定されないが、例えば、エチニル、1−プロピニル、1−ブチニル、ヘプチニル、オクチニル等が挙げられる。
【0134】
「アルコキシ」または「アルキルオキシ」なる語は−O−アルキル基をいう。「C
1−6アルコキシ」(またはアルキルオキシ)はC
1、C
2、C
3、C
4、C
5、およびC
6アルコキシ基を含むものとする。アルコキシ基の例として、以下に限定されないが、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、n−プロポキシおよびイソプロポキシ)、およびt−ブトキシが挙げられる。同様に、「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」は、硫黄架橋を介して連結した、所定の数の炭素原子を有する上記のアルキル基;例えばメチル−S−およびエチル−S−を表す。
【0135】
「アリール」なる語は、それ単独であっても、「アラルキル」、「アラルコキシ」または「アリールオキシアルキル」などの大きな部分の一部としてのいずれであっても、合計で5ないし15個の環原子を有する単環式、二環式および三環式の環系であって、その環系のうちの少なくとも1つの環が芳香族であり、該環系の各環が3ないし7個の環原子を有する環系をいう。本発明の特定の実施態様において、「アリール」は、以下に限定されないが、フェニル、ビフェニル、インダニル、1−ナフチル、2−ナフチルおよびテトラヒドロナフチルを含む芳香族環系をいう。「アラルキル」または「アリールアルキル」なる語は、アリール環に連結したアルキル残基をいう。限定されるものではないが、例えば、ベンジル、フェネチル等が挙げられる。縮合アリールは、例えば、
【化16】
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に示されるように、シクロアルキル環または芳香族環上のいずれかの適当な位置で他の基に連結してもよい。
【0136】
環系より示される矢印は、適当ないずれかの環原子に連結して結合しうることを示す。
【0137】
「シクロアルキル」なる語は環状アルキル基をいう。C
3−6シクロアルキルはC
3、C
4、C
5、およびC
6シクロアルキル基を含むものとする。シクロアルキル基の例として、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、およびノルボルニルが挙げられる。1−メチルシクロプロピルおよび2−メチルシクロプロピルなどの分岐したシクロアルキル基も「シクロアルキル」の定義に含まれる。「シクロアルケニル」なる語は環化アルケニル基をいう。C
4−6シクロアルケニルは、C
4、C5およびC
6シクロアルケニル基を含むものとする。シクロアルケニル基の例として、限定されないが、シクロブテニル、シクロペンテニル、およびシクロヘキセニルが挙げられる。
【0138】
「シクロアルキルアルキル」なる語は、本発明の化合物のカルバゾールコアに連結するアルキル基に結合したシクロアルキルまたは置換シクロアルキルをいう。
【0139】
「ハロ」または「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを包含する。「ハロアルキル」は、1または複数のハロゲンで置換される、特定数の炭素原子を有する分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。ハロアルキルの例として、以下に限定されないが、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ペンタクロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、およびヘプタクロロプロピルが挙げられる。ハロアルキルの例としてまた、1または複数のフッ素原子で置換される、特定数の炭素原子を有する分岐鎖および直鎖の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする「フルオロアルキル」が挙げられる。
【0140】
「ハロアルコキシ」または「ハロアルキルオキシ」は、酸素架橋を介して連結した、所定の数の炭素原子を有する上記のハロアルキル基を表す。例えば、「C
1−6ハロアルコキシ」はC
1、C
2、C
3、C
4、C
5、およびC
6ハロアルコキシ基を含むものとする。ハロアルコキシの例として、以下に限定されないが、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、およびペンタフルオロエトキシが挙げられる。同様に、「ハロアルキルチオ」または「チオハロアルコキシ」は、硫黄架橋を介して連結した、所定の数の炭素原子を有する上記のハロアルキル基;例えばトリフルオロメチル−S−およびペンタフルオロエチル−S−を表す。
【0141】
本明細書にて使用されるような「ベンジル」なる語は水素原子の一つがフェニル基で置換されているメチル基をいう。
【0142】
本明細書で使用されるような「ヘテロサイクル」、「ヘテロサイクリル」または「ヘテロ環基」なる語は、飽和、部分不飽和または完全に不飽和の、炭素原子ならびにN、OおよびSからなる群より独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有する、安定した3、4、5、6または7員の単環もしくは二環のヘテロ環式環あるいは7、8、9、10、11、12、13または14員の多環のヘテロ環式環であって、上記したいずれかのヘテロ環式環が一のベンゼン環に縮合するどのような多環基を含むことを意味するものとする。窒素および硫黄ヘテロ原子は所望により酸化されてもよい(すなわち、N→OおよびS(O)p(ここでpは0、1または2である))。窒素原子は置換されても、されなくてもよい(すなわち、NまたはNRであり、ここでRは、定義されるとすれば、Hまたは別の置換基である)。ヘテロ環式環は、安定構造をもたらすいずれかのヘテロ原子または炭素原子で、そのペンダント基に結合してもよい。本明細書に記載のヘテロ環式環は、得られる化合物が安定しているならば、炭素または窒素原子上で置換されてもよい。ヘテロサイクリル中の窒素は所望により四級化されてもよい。そのヘテロサイクリル中のSおよびOの総数が1より大きい場合、その時にはこれらのヘテロ原子は相互に隣接しないことが好ましい。ヘテロサイクリル中のSおよびOの総数は多くて1であることが好ましい。「ヘテロサイクリル」なる語が用いられる場合、それはヘテロアリールを含むものとする。
【0143】
ヘテロサイクリルの例として、限定されるものではないが、アクリジニル、アゼチジニル、アゾチニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズオキサゾリル、ベンズオキサゾリニル、ベンズチアゾリル、ベンズトリアゾリル、ベンズテトラゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズイミダゾリニル、カルバゾリル、4aHカルバゾリル、カルボリニル、クロマニル、クロメニル、シンノリニル、デカヒドロキノリニル、2H,6H 1,5,2−ジチアジニル、ジヒドロフロ[2,3−b]テトラヒドロフラン、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、1H−インダゾリル、イミダゾロピリジニル、インドレニル、インドリニル、インドリジニル、インドリル、3H− インドリル、イサチノイル、イソベンゾフラニル、イソクロマニル、イソインダゾリル、イソインドリニル、イソインドリル、イソキノリニル、イソチアゾリル、イソチアゾロピリジニル、イソキサゾリル、イソキサゾロピリジニル、メチレンジオキシフェニル、モルホリニル、ナフチリジニル、オクタヒドロイソキノリニル、オキサジアゾリル、1,2,3− オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾロピリジニル、オキサゾリジニルペリミジニル、オキシインドリル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサチイニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリドニル、4−ピペリドニル、ピペロニル、フテリジニル、プリニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾリル、ピリドイミダゾリル、ピリドチアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、2−ピロリドニル、2H−ピロリル、ピロリル、キナゾリニル、キノリニル、4H−キノリジニル、キノキサリニル、キヌクリジニル、テトラゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、6H−1,2,5−チアジアジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、チアトレニル、チアゾリル、チエニル、チアゾロピリジニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオフェニル、トリアジニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,5−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、およびキサンテニルが挙げられる。また、上記のヘテロサイクルを含む、縮合環およびスピロ化合物も含まれる。
【0144】
本明細書にて使用されるような、「二環式ヘテロサイクリル」または「二環式ヘテロ環基」なる語は、2つの縮合環を有し、炭素原子と、N、OおよびSからなる群より独立して選択される1、2、3または4個のヘテロ原子とからなる、安定した9または10員のヘテロ環式環系を意味するものとする。2つの縮合環のうちの一つの環は、5員のヘテロアリール環、6員のヘテロアリール環またはベンゾ環を含む5員または6員の単環式芳香族環であり、その各々が別の環に縮合している。第2の環は、飽和、部分不飽和または不飽和の5員または6員の単環式環であり、5員のヘテロサイクル、6員のヘテロサイクルまたはカルボサイクルを含む(ただし、第2の環がカルボサイクルの場合、第1の環はベンゾ以外の環である)。
【0145】
二環式ヘテロ環基は、安定構造をもたらすいずれかのヘテロ原子または炭素原子で、そのペンダント基に結合してもよい。本明細書に記載の二環式ヘテロ環基は、得られる化合物が安定しているならば、炭素または窒素原子上で置換されてもよい。ヘテロサイクリル中のSおよびOの総数が1より大きい場合、その時にはこれらのヘテロ原子は相互に隣接しないことが好ましい。ヘテロサイクリル中のSおよびOの総数は多くて1であることが好ましい。
【0146】
二環式ヘテロ環基の例として、限定されるものではないが、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、クロマニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリニルおよび1,2,3,4−テトラヒドロキナゾリルが挙げられる。
【0147】
本明細書で使用されるような「芳香族ヘテロ環基」または「ヘテロアリール」なる語は、少なくとも1つの硫黄、酸素または窒素などのヘテロ原子の環原子を含む、安定した単環式または多環式の芳香族炭化水素を意味するものとする。ヘテロアリール基は、限定されるものではないが、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、フリル、キノリル、イソキノリル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンズチアゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、インダゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、イソチアゾリル、プリニル、カルバゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリニル、ベンゾジオキソラニルおよびベンゾジオキサンを包含する。ヘテロアリール基は置換されているか、されていないかである。窒素原子は置換されているか、されていないかである(すなわち、NまたはNRであり、ここでRは、定義されるとすれば、Hまたは別の置換基である)。窒素および硫黄原子は所望により酸化されてもよい(すなわち、N→OおよびS(O)p(ここでpは0、1または2である))。
【0148】
架橋環もヘテロサイクルの定義に含まれる。架橋環は、1または複数の、好ましくは1〜3個の原子(すなわち、C、O、NまたはS)が2個の隣接しない炭素または窒素原子を連結する場合に生じる。例えば、架橋環は、限定されるものではないが、1個の炭素原子、2個の炭素原子、1個の窒素原子、2個の窒素原子、および炭素−窒素基を包含する。架橋により単環式環は常に三環式環に変換される。環が架橋されると、その環にある置換基が架橋上に存在することもある。
【0149】
「ヘテロサイクリルアルキル」なる語は、化合物のカルバゾール核に連結したアルキル基に結合したヘテロサイクリルまたは置換ヘテロサイクリルをいう。
【0150】
「対イオン」なる語は、クロリド、ブロミド、ヒドロキシ、アセタート、およびサルファートなどの負に荷電した種を、あるいはナトリウム(Na+)、カリウム(K+)、アンモニウム(R
nNH
m+、ここでn=0−4で、m=0−4である)等などの正に荷電した種を表すのに使用される。
【0151】
「電子求引基」(EWG)なる語は、結合を分極化させ、電子密度を該基そのものに引っ張り、他の結合基より遠ざける置換基をいう。EWGの例として、以下に限定されないが、CF
3、CF
2CF
3、CN、ハロゲン、ハロアルキル、NO
2、スルホン、スルホキシド、エステル、スルホンアミド、カルボキサミド、アルコキシ、アルコキシエーテル、アルケニル、アルキニル、OH、C(O)アルキル、CO
2H、フェニル、ヘテロアリール、−O−フェニル、および−O−ヘテロアリールが挙げられる。EWGの好ましい例として、以下に限定されないが、CF
3、CF
2CF
3、CN、ハロゲン、SO
2(C
1−4アルキル)、CONH(C
1−4アルキル)、CON(C
1−4アルキル)
2、およびヘテロアリールが挙げられる。EWGのより好ましい例として、以下に限定されないが、CF
3およびCNが挙げられる。
【0152】
本明細書で用いるように、「アミン保護基」なる語は、アミン基の保護について、有機合成の分野で知られる基であって、エステル還元剤、二置換ヒドラジン、R
4−MおよびR7−M、求核物質、ヒドラジン還元剤、アクチベータ、強塩基、ヒンダードアミン塩基および環化剤に対して安定しているいずれの基も意味する。これらの基準に適合するかかるアミン保護基は、Wuts, P.G.M.およびGreene, T.W.、Protecting Groups in Organic Synthesis, 4th Edition, Wiley (2007) およびThe Peptide: Analysis, Synthesis, Biology, vol.3, Academic Press, New York (1981)(出典を明示することでその内容が本明細書に組み込まれる)に列挙される基を包含する。アミン保護基の例として、以下に限定されないが、次の基:(1)ホルミル、トリフルオロアセチル、フタリル、およびp−トルエンスルホニルなどのアシル型;(2)ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および置換ベンジルオキシカルボニル、1−(p−ビフェニル)−1−メチルエトキシカルボニル、および9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)などの芳香族カルバマート型;(3)tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、およびアリルオキシカルボニルなどの脂肪族カルバマート型;(4)シクロペンチルオキシカルボニルおよびアダマンチルオキシカルボニルなどの環状アルキルカルバマート型;(5)トリフェニルメチルおよびベンジルなどのアルキル型;(6)トリメチルシランなどのトリアルキルシラン;(7)フェニルチオカルボニルおよびジチアスクシノイルなどのチオール含有型;ならびに(8)トリフェニルメチル、メチルおよびベンジルなどのアルキル型;および2,2,2−トリクロロエチル、2−フェニルエチルおよびt−ブチルなどの置換アルキル型;およびトリメチルシランなどのトリアルキルシラン型が挙げられる。
【0153】
本明細書に言及されるように、「置換される」なる語は、少なくとも1つの水素原子が水素以外の原子と置換されることを意味する;ただし、規定の結合価は維持されており、置換が安定した化合物をもたらすものとする。本明細書で使用されるように環二重結合は、隣接する2個の環原子間で形成される二重結合(例えば、C=C、C=N、またはN=N)である。
【0154】
本発明の化合物に窒素原子がある場合(例えば、アミンの場合)には、これらの窒素は酸化剤(例えば、mCPBAおよび/または過酸化水素)と反応することでN−オキシドに変換され、本発明の別の化合物が得られる。かくして、特定される窒素原子は、その示されている窒素とそのN−オキシド(N→O)誘導体の両方に及ぶと考えられる。
【0155】
任意の可変基が化合物の構成要素または式中で2回以上示される場合、その定義は、各々、他の場合のその定義からは独立している。かくして、例えば、一の基が0〜3個のR基で置換して示される場合、その場合、該基は3個までのR基で所望により置換されてもよく、Rは、各々、Rの定義から独立して選択される。また、置換基および/または可変基の組み合わせは、かかる組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0156】
置換基との結合が環の2つの原子を連結する結合と交差して示される場合、その場合にはかかる置換基は環上の任意の原子に結合してもよい。置換基が、結合する所定の式で示される化合物の残基に存する原子を示すことなく、示される場合には、その時にはかかる置換基はその置換基にある任意の原子を介して結合してもよい。置換基および/または可変基の組み合わせは、かかる組み合わせが安定した化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0157】
本発明は、本発明の化合物に存する原子のあらゆる同位元素を包含するものとする。同位元素は原子番号は同じであるが、質量数の異なる原子を包含する。一般例として、限定されるものではないが、水素の同位元素として、重水素および三重水素が挙げられる。水素の同位元素は
1H(水素)、
2H(重水素)および
3H(三重水素)で表すことができる。それらはまた一般には、重水素についてはDで、三重水素についてはTで表される。本願において、CD
3は全ての水素原子が重水素であるメチル基を表す。炭素の同位元素として
13Cおよび
14Cが挙げられる。同位元素で標識された本発明の化合物は、一般には、当業者に公知の慣用的技法により、あるいは本明細書の記載の技法と同様の技法によって利用される非標識の試薬の代わりに同位元素で標識された試薬を用いて調製され得る。
【0158】
本明細書で用いるように、「医薬的に許容される塩」は開示される化合物の誘導体をいい、ここで親化合物はその酸または塩基塩を製造することで修飾される。医薬的に許容される塩の例として、以下に限定されないが、アミノ等の塩基性基の鉱酸または有機酸塩;カルボン酸等の酸性基のアルカリまたは有機塩基塩である。医薬的に許容される塩は、例えば、無毒の無機または有機酸より形成される、親化合物の通常の無毒の塩または四級アンモニウム塩を包含する。例えば、かかる通常の無毒の塩は、無機酸(塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸等)より誘導される塩;有機酸(酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸およびイセチオン酸等)より形成される塩を包含する。
【0159】
本発明の医薬的に許容される塩は、従来の化学的方法により、塩基性または酸性の部分を含有する親化合物より合成され得る。一般に、かかる塩は、遊離した酸または塩基の形態のこれらの化合物を、化学量論量の適切な塩基または酸と、水または有機溶媒、あるいはその2種の混合液中で反応させることにより調製することができ;一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノールまたはアセトニトリル等の非水性媒体が好ましい。適当な塩の一覧は、Remington: The Science and Practice of Pharmacy, 22nd Wdition, Allen, L.V.Jr.編; Pharcaceutical Press, London, UK (2012) に記載されており、出典を明示することでその内容を本明細書に組み入れることとする。
【0160】
また、式Iの化合物はプロドラッグの形態を有してもよい。インビボにて変換して生物活性剤(すなわち、式Iの化合物)を提供する化合物はいずれも、本発明の範囲および精神内にあるプロドラッグである。種々の形態のプロドラッグが当該分野にて周知である。かかるプロドラッグ誘導体の例として、以下の文献を参照のこと:
a)Bundgaard, H.編, Design of Prodrugs, Elsevier(1985);およびWidder, K.ら編, Methods in Enzymology, 112:309-396, Academic Press(1985);
b)Bundgaard、H.、Chapter 5, 「プロドラッグの設計および適用」(Design and Application of Prodrugs), A Textbook of Drug Design and Development、pp.113-191, Krosgaard-Larsen, P.ら編、Harwood Academic Publishers(1991);
c)Bundgaard, H., Adv. Drug Deliv Rev., 8:1-38(1992);
d)Bundgaard, H.ら、J. Pharm. Sci., 77:285(1988);
e)Kakeya, N.ら、Chem. Pharm. Bull., 32:692(1984);および
f)Rautio, J (編集者)、Prodrug and Targeted Delivery (Method and Principles in Medicinal Chemistry), Vol 47, Wiley-VCH, 2011
【0161】
カルボキシ基を有する化合物は、体内で加水分解されて式Iの化合物そのものを生成するプロドラッグとして役立つ、生理学的に加水分解され得るエステルを形成し得る。かかるプロドラッグは、加水分解が、大抵の場合で、主に消化酵素の影響下で生じるため、経口投与されるのが好ましい。非経口投与は、エステルそのものが活性であるか、または加水分解が血中で起こる場合に、使用され得る。式Iの化合物の生理学的に加水分解可能なエステルの例として、C
1−6アルキル、C
1−6アルキルベンジル、4−メトキシベンジル、インダニル、フタリル、メトキシメチル、C
1−6アルカノイルオキシ−C
1−6アルキル(例えば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチルまたはプロピオニルオキシメチル)、C
1−6アルコキシカルボニルオキシ−C
1−6アルキル(例えば、メトキシカルボニル−オキシメチルまたはエトキシカルボニルオキシメチル、グリシルオキシメチル、フェニルグリシルオキシメチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)−メチル)、ならびに、例えば、ペニシリンおよびセファロスポリンの分野にて使用される別の周知の生理的に加水分解されるエステルである。かかるエステルは当該分野で公知の一般的技法により製造され得る。
【0162】
プロドラッグの調製は当該分野にて周知であり、例えば、King, F.D.編、Medicinal Chemistry: Principles and Practice, The Royal Society of Chemistry, Cambridge, UK (2nd edition, reproduced, 2006);Testa, B.ら、Hydrolysis in Drug and Prodrug Metabolism. Chemistry, biochemistry and Enzymology, VCHA and Wiley VCH, Zurich, Switzerland (2003); Wermuth, C.G.編、The Practice of Medicinal Chemistry, 3rd edition, Academic Press, San Diego, CA (2008)に記載される。
【0163】
「溶媒和物」なる語は、本発明の化合物と、有機または無機溶媒のいずれかの、1または複数の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は水素結合を包含する。ある場合には、溶媒和物は、例えば、1または複数の溶媒分子が結晶固体の結晶格子に組み込まれた場合に、単離可能となる。溶媒和物中の溶媒分子は、規則的配置および/または非規則的配置にて存在し得る。溶媒和物は化学量論量または非化学量論量の溶媒分子を含みうる。「溶媒和物」は液相および分離可能な溶媒和物の両方を包含する。溶媒和物の例は、以下に限定されないが、水和物、エタノレート、メタノレート、およびイソプロパノレートを包含する。溶媒和の方法は一般に当該分野で公知である。
【0164】
本明細書で用いるように、「患者」なる語は、本発明の方法により治療されるべき生物をいう。かかる生物は、好ましくは、以下に限定されないが、哺乳類(例えば、ネズミ、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ等)を包含し、最も好ましくはヒトをいう。
【0165】
本明細書で用いるように、「有効量」なる語は、例えば、研究員または臨床医により探求されている、組織、システム、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を惹起するであろう、薬物または医薬品、すなわち本発明の化合物の量を意味する。さらには、「治療上の有効量」なる語は、有効量が投与されていない対応する対象と比べて、疾患、障害または副作用の治療、治癒、防止または寛解の改善、あるいは疾患または障害の進行速度の減少をもたらす量を意味する。有効量は1または複数の投与、適用または投与量で投与でき、特定の処方または投与経路に限定されないものとする。該用語はまた、その範囲内に、正常な生理学的機能を亢進するのに効果的な量を包含する。
【0166】
本明細書で用いるように、「治療する」なる語は、病態、疾患、障害等の改善をもたらすか、それらの症状を寛解するいずれの作用も、例えば、和らげる作用、小さくする作用、調整する作用、改良する作用、または排除する作用も包含する。
【0167】
本明細書で用いるように、「医薬組成物」なる語は、活性剤と、その組成物をインビボまたはエクスビボでの診断または治療に用いるのに特に適するようにする、不活性または活性な担体との組み合わせをいう。
【0168】
塩基の例として、以下に限定されないが、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)の水酸化物、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)の水酸化物、アンモニア、および式:NW
4+(ここで、WはC
1−4アルキルである)で示される化合物等が挙げられる。
【0169】
療法にて用いるのに、本発明の化合物の塩は医薬的に許容されるものと考えられる。しかしながら、医薬的に許容されない酸および塩基の塩も、例えば、医薬的に許容される化合物の調製または精製においてその用途を見出す可能性がある。
【0170】
調製方法
本発明の化合物は有機合成の分野における当業者に周知の多くの方法にて調製され得る。本発明の化合物は、下記の方法を、合成有機化学の分野にて公知の合成方法と一緒に用いて、あるいは当業者によって認識されるようにそれに変化を加えて合成され得る。好ましい方法は、限定されるものではないが、下記の方法を包含する。本明細書にて引用される文献はすべてその内容が出典明示により本明細書に組み込まれる。
【0171】
本発明の化合物はこのセクションに記載の反応および技法を用いて調製されてもよい。反応は利用される試薬および材料に適切な溶媒中で実施され、その反応は変形がなされるのに適している。また、下記の合成方法の記載において、溶媒の選択、反応温度、実験の継続時間および後処理操作を含め、提案されるすべての反応条件はその反応に標準的な条件であるように選択され、そのことは当業者であれば容易に認識すると理解すべきである。当業者であれば分子の種々の部分にある官能基が提案される試薬および反応と適合するものでなければならないことを理解する。反応条件と適合する置換基に対するかかる制限は当業者に明らかであり、制限がある場合には変法を用いる必要がある。このことは、時に、本発明の所望とする化合物を得るために、合成工程の順序を修飾するか、あるいは一の特定のプロセススキームを別のスキームに優先して選択する判断を要求するであろう。また、この分野での合成経路を計画するにおいてもう一つ別の大きな要因が、本発明に記載の化合物に存する反応性官能基の保護に使用される保護基の賢明な選択であることが理解されよう。当業者に対して多くの変形を教示する権威あるアカウントがGreeneおよびWuts(有機合成における保護基(protective Groups in Organic Synthesis)、第3版、Wiley and Sons, 1999)である。
【0172】
式(I)の化合物は次のスキームで説明される方法に言及することで調製されてもよい。それらのスキームに示されるように、最終生成物は式(I)と同じ構造式を有する化合物である。式(I)のいずれの化合物も適切な置換基を有する試薬を適切に選択することにより該スキームに従って生成され得ることが理解されよう。溶媒、温度、圧力および他の反応条件は当業者により容易に選択され得る。出発材料は商業的に利用可能であるか、または当業者により容易に調製される。化合物の構成要素は本明細書のスキームにて、あるいはいずれかの箇所に定義されるとおりである。
【0173】
【化17】
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【0174】
本発明に記載の化合物に至る一般的経路はスキーム1−13に示されるとおりであり、ここでR
1、R
2、X、Y、ZおよびAの置換基は該明細書にて上記されるとおりであるか、所望とする最終の置換基に変換可能な官能基である。置換基のHalはハライドである。Lはハライドなどの脱離基またはトリフラートなどの脱離基に容易に変換され得るOHである。スキーム1に示されるように、本発明の化合物を調製するための一般的操作は置換されるアミノピリジン
1を用いて出発することを含む。
1を芳香族ヘテロサイクルA(
2、ここでMはボロン酸、ボロン酸エステルまたはスタンナンなどの適当なカップリングパートナーである)と適当な触媒を用いてカップリングさせ、官能基を有するアミノピリジン
3を生成し得る。例えば、
3は、触媒としてPd(dppf)Cl
2を用い、5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミンとヘテロ芳香族ボロン酸との間のスズキ(Suzuki)カップリング反応から生じ得る。官能基を有するアニリン
6を得るためのその後のカップリングは、文献に記載の種々の条件を用いて達成され得る。例えば、アミノピリジン
3は適切に置換されたアレーン
4(ここでMはボロン酸、ボロン酸エステルまたはスタンナンである)との銅介在性カップリング反応を経てアニリン
6を生成し得る。別法として、
6は
3と芳香族ハライド
5(ここでHalはハライドである)とのブッフバルト(Buchwald)N−アリール化反応より生じ得る。カルボリン
7を生成するための閉環は、酢酸ナトリウムなどの塩基の存在下でPd触媒を用いて達成され得る。最終工程において、カルボリンの窒素は、ミツノブ(Mitsunobu)条件下でトリフェニルホスフィンおよびジイソプロピルアゾジカルボキシラート(DIAD)を用いてアルキル化剤
8(ここでXはOHである)で置換され得る。別法として、官能基を有するカルボリン
10は、炭酸カリウムなどの塩基の存在下、カルボリン
7とアルキル化剤
9(ここで、Lはハライド、メシラートまたはトリフラートなどの脱離基である)との置換反応から生成され得る。
10がラセミ体である場合には、キラル分離に付し、エナンチオマーの純粋な生成物を得ることができる。R
1をさらに誘導化し、本発明のさらなる化合物を得ることができる。例えば、R
1がエステルである場合、グリニャール(Grignard)試薬またはアルキルリチウムを添加し、第三アルコールを生成し得る。同じR
1エステルでも、例えば水酸化ナトリウムを用いて加水分解に供し、最終置換基としてカルボン酸(R
1=CO
2H)を得ることができる。
【0175】
【化18】
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【0176】
カルボリン
7と
10を合成するもう一つ別の方法は、スキーム2〜4に示されるように、ニトロピリジン
11から出発する。例えば、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジンと、適宜置換されたアレーン(
12、ここでMはボロン酸またはボロン酸エステルなどの適当なカップリングパートナーである)との間でスズキ反応に付し、官能基を有するピリジン
13を得ることができる。1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(dppe)などのホスフィン試薬が介在する還元的環化に供し、カルボリン
14を得ることができる。次に
14と芳香族ヘテロサイクルA(
2、ここでMはボロン酸、ボロン酸エステルまたはスタンナンなどの適当なカップリングパートナーである)とを適当な触媒を用いてカップリングさせ、スキーム3に示されるようにカルボリン
7を生成する。
【0177】
あるいはまた、中間体
14のカルボリンの窒素は、スキーム1に上記されるように、炭酸カリウムなどの塩基の存在下にて、ミツノブ条件下で、アルキル化剤
8(ここでXはOHである)またはアルキル化剤
9(ここでLはハライド、メシラートまたはトリフラートなどの脱離基である)でまず置換され、中間体
15を得ることができる。次に、スキーム4に示されるように、
15を適切な触媒を用いて芳香族ヘテロサイクルA(
2、ここでMはボロン酸、ボロン酸エステルまたはスタンナンなどの適切なカップリングパートナーである)とカップリングさせ、最終のカルボリン
10を生成する。
【0178】
【化19】
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【0179】
【化20】
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【0180】
カルボリン
10を合成する別の方法はスキーム5の概要に従って達成され得る。
15(スキーム4の記載に従って調製した)の脱離基Lは、パラジウム触媒の作用により、適切なカップリングパートナーであるM(好ましくはボロン酸エステルまたはボロン酸)に変換され、
16を得ることができる。
16と芳香族ヘテロサイクルA(
17、Lがハロゲンまたはトリフラートなどの適切な脱離基である)との適切な触媒を用いるカップリングはカルボリン
10を生成し得る。
【0181】
【化21】
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【0182】
20などのヒドロキシメチルピラゾール誘導体はスキーム6に従って利用することができる。中間体
16(ここで、Mは、スキーム5などで調製されるボロン酸またはボロン酸エステルのような適切なカップリングパートナーである)は、適切な触媒の作用によって、適宜保護されたトリアゾール
18にカップリングされ得る。トリアゾール
18は(アジドメチル)トリメチルシランと保護プロパルギルアルコールとの銅媒介の付加環化反応によって一工程にて入手できる。次に中間体
19は種々の条件を用いて脱保護され得る。例えば、PGがtert−ブチルジメチルシリルである場合、テトラブチルアンモニウムフルオリドと反応させて最終化合物
20を得ることができる。ヒドロキシル基のさらなる誘導体化(例えば:アルキル化、脱離基への変換および置換、アルデヒドまたはカルボン酸のいずれかへの酸化、およびその後のエラボレーション)は、当業者にとって容易相当であろう方法を適用することにより本発明のさらなる化合物を得ることができる。
【0183】
【化22】
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【0184】
別法として、中間体
15(スキーム4などで調製される)を、パラジウム介在のC−H活性化を通して、適切な芳香族ヘテロサイクルである
21と直接カップリングさせ、化合物
10を得ることができる。これはスキーム7にて説明される。
【0185】
【化23】
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【0186】
別法として、芳香族ヘテロサイクル
21は、n−BuLiなどの強塩基で脱プロトン化され、亜鉛、錫またはボロンに金属交換されて化合物
2を得ることができる。次に化合物
2は、ネギシ、スティルまたはスズキ(Negishi, StillまたはSuzuki)カップリング反応にて適切なパラジウム触媒の作用によって中間体
15(スキーム4などで調製される)にカップリングし、化合物
10を得ることができる。これはスキーム8にて説明される。
【0187】
【化24】
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【0188】
カルボリン
14の別の合成は、スキーム9に概説されるように、達成され得る。アニリン
22をブッフバルト(Buchwald)N−アリール化反応を用いてピリジン
23(ここで、LおよびL’は、ハライドまたはトリフラートなどの2つの脱離基である)にカップリングさせ、中間体
24を得ることができる。例えば、
24は3,5−ジブロモピリジンと適切なアミンとの間のブッフバルトN−アリール化反応より生じさせることができる。トリフルオロ酢酸などの酸性媒体中、Pd(OAc)
2などの適切な触媒を用いて酸化的閉環に付し、カルボリン
14を得ることができる。これはスキーム9にて説明される。
【0189】
【化25】
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【0190】
ピリジン
23(ここで、LおよびL’は、ハライドまたはトリフラートなどの適切な脱離基である)はまた、スキーム1、3、4、7および8にて説明される方法と同様の方法により、芳香族へテロサイクル
2(ここで、Mは、ボロン酸エステル、ボロン酸、またはスタンナンなどの適切なカップリングパートナーである)または
21にカップリングされ得る。ピリジン
25をブッフバルトN−アリール化反応を用いてアニリン
22にカップリングさせ、中間体
26を得ることができる。トリフルオロ酢酸などの酸性媒体中、Pd(OAc)
2などの適切な触媒を用いて酸化的閉環に付し、カルボリン
7を得ることができる。これはスキーム10にて説明される。
【0191】
【化26】
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【0192】
アルコキシ置換のトリアゾール
32はスキーム11にて説明されるように調製され得る。アルデヒド
27は、酸または脱水剤(CaCl
2など)の存在下でアルコール
28(ここで、Alkは重水素で所望により置換されてもよいC
1−C
6アルキルまたはC
3−C
6シクロアルキルである)と反応させることによりアセタール
29に変換され得る。アセタール
29はリチウムジエチルアミドまたはナトリウムアミドなどの強塩基で処理することによりアルコキシ置換のアルキン
30に変換され得る。化合物
30はアジド
31との銅触媒の(3+2)付加環化反応を通してトリアゾール
32に変換され得る。トリアゾール
32はスキーム7に説明されるようにカルボリンと直接カップリングさせることができる。大抵の場合、該カップリングはトリメチルシリル基の喪失をもたらす。トリメチルシリル基が失われない場合には、それはテトラブチルアンモニウムフルオリドで処理することにより除去され得る。
【0193】
【化27】
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【0194】
アルキル置換のトリアゾール
39はスキーム12に説明されるように調製されうる。アセチレン
33は、n−BuLiなどの強塩基の作用により、
34(ここで、Alkは重水素で所望により置換されてもよいC
1−C
6アルキルまたはC
3−C
6シクロアルキルであり、Lはヨーダイド、ブロミド、クロリドまたはスルホナートなどの適切な脱離基である)でアルキル化され得る。アルキン
35は
31との銅触媒の(3+2)付加環化反応を通してトリアゾール
36に変換され得る。トリアゾール
36はスキーム7に説明されるようにカルボリンと直接カップリングさせることができる。別法として、
36のトリメチルシリル基はテトラブチルアンモニウムフルオリドの作用により直接除去され、N−メチル−トリアゾール
37を生成し得る。
37をn−BuLiなどの強塩基で脱プロトン化し、つづいて適切な求電子剤
38(ここで、Lはハライドまたはアルコキシドなどの脱離基であり、Mはトリブチル錫またはボロン酸エステル;例えば、M−L=Bu
3SnClまたはB(OMe)
3などの金属介在のカップリングを容易とする適切な基である)と反応させ、スキーム1、3、4、8および10にて説明されるように、容易にカップリングさせ得るトリアゾール
39を得ることができる。
【0195】
【化28】
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【0196】
スキーム13に示されるようにトリアゾールの置換基は変更可能である。
34(ここで、Alkは重水素で所望により置換されてもよいC
1−C
6アルキルまたはC
3−C
6シクロアルキルであり、Lはヨーダイド、ブロミド、クロリドまたはスルホナートなどの適切な脱離基である)の脱離基は、アジ化ナトリウムでの処理により置換され、
40を生成し得る。アルキン
41または
42はアジド
40とカップリングし、銅触媒の(3+2)付加環化反応を通してトリアゾール
43を生成し得る。トリアゾール
43はスキーム7にて説明されるようにカルボリンと直接カップリングし得る。別法として、
43をn−BuLiなどの強塩基で脱プロトン化し、つづいて適切な求電子剤
38(ここで、Lはハライドまたはアルコキシドなどの脱離基であり、Mはトリブチル錫またはボロン酸エステル;例えば、M−L=Bu
3SnClまたはB(OMe)
3などの金属介在のカップリングを容易とする適切な基である)と反応させ、スキーム1、3、4、8および10にて説明されるように、容易にカップリングさせ得るトリアゾール
44を得ることができる。
【0197】
【化29】
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【0198】
実施例
本発明は次の実施例にてさらに規定される。実施例は単なる例示として提供されることを理解すべきである。当業者は、上記の記載と、この実施例とから、発明の本質的特徴を確認することができ、発明の精神および範囲を逸脱することなく、本発明を種々の使用および条件に適応させるのに種々の変形および修飾を行うことができる。その結果、本発明は下記の本明細書に開示される例示としての実施例によって限定されるものではなく、むしろ本明細書に添付の特許請求の範囲により規定されるものである。
【0199】
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【0200】
次に示されるような以下のHPLC条件を使用してもよい:
アナリティカルHPLC 方法1:カラム:ウォーターズ・アクイティ(Waters Acquity)UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1分間にわたって2−98%Bとし、次に98%Bで0.5分間保持する;流速:0.8mL/分;検出:UV(254nm)
【0201】
アナリティカルHPLC 方法2:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.7分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(254nm)
【0202】
LC/MS方法1:カラム:フェノメネックス・ルナ(Phenomenex Luna)2.0x30mm、3μm粒子;移動相A:10/90 メタノール:水+0.1%TFA;移動相B:90/10 メタノール:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0%−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm)
【0203】
LC/MS方法2:カラム:ウォーターズ・アクイティ・SDS;移動相A:100%水、0.1%TFA;移動相B:100%アセトニトリル、0.1%TFA;温度:50℃;勾配:2分間にわたって2%−98%Bとする;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm)
【0204】
LC/MS方法3:ウォーターズ(Waters)BEH C18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;検出:UV(220nm)
【0205】
LC/MS方法4:ウォーターズ・BEH C18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0%−100%Bとし、次に100%Bで0.5分間保持する;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm)
【0206】
プレパラティブHPLC 方法1:カラム:エックスブリッジ(XBridge)C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分
【0207】
プレパラティブHPLC 方法2:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分
【0208】
プレパラティブHPLC 方法3:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって15−55%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分
【0209】
実施例1&2
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化30】
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【0210】
工程1:2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン
5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(Matrix、4.0g、19.3ミリモル)および(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(AOB Chem、3.26g、23.1ミリモル)/THF(150mL)を含有する500mLの丸底フラスコに、リン酸三カリウム(2M水溶液、28.9mL、57.8ミリモル)を添加し、黄色懸濁液を得た。次にPd(dppf)Cl
2−CH
2Cl
2(1.58g、1.93ミリモル)を加え、N
2を該混合物に4分間にわたって通気した。得られた反応混合物を80℃で1時間加熱し、濃縮して、ついで10%LiCl溶液で希釈し、CH
2Cl
2で抽出した。有機層を濃縮し、セライト(登録商標)を通して濾過した。母液ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(220gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製した。冷却Et
2Oを用いてトリチュレートし、標記化合物(3.14g、73%)を淡橙色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.71(d,J=2.1Hz,1H)、6.92(d,J=2.1Hz,1H)、4.20(brs,2H)、2.42(s,3H)、2.27(s,3H);LCMS(M+H)=224.1;HPLC RT=1.39分(カラム:クロモリス(Chromolith)ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0211】
工程2:メチル 3−((2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート
2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(2.0g、8.9ミリモル)、(3−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(Aldrich、3.22g、17.9ミリモル)、Cu(OAc)
2(2.43g、13.4ミリモル)および粉末状4Åモレキュラーシーブ(7.0g)を含有する250mLの丸底フラスコに、CHCl
3(50mL)およびピリジン(1.45mL、17.9mL)を添加した。環境をO
2で置き換え、反応物をO
2バルーン下で6時間にわたって攪拌した。さらなる(3−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(3.22g、17.9ミリモル)、ピリジン(1.45mL、17.9ミリモル)および4Åモレキュラーシーブ(1.7g)を添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌した。さらなる(3−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(3.22g、17.9ミリモル)、ピリジン(1.45mL、17.9ミリモル)およびCu(OAc)
2(400mg)を該反応物に添加した。室温で7時間攪拌した後、反応混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、CHCl
3で濯いだ。濾液を水で希釈し、水酸化アンモニウム(18.6mL、143ミリモル)を添加した。水層をCHCl
3で抽出し、有機層を合わせ、10%LiClで洗浄した。有機層を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(220gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)に付して精製した。白色沈殿物を形成するまでフラクションを減圧下で濃縮し、それを濾過で集め、EtOAcで濯ぎ、標記化合物(1.33g、57%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.94(t,J=1.8Hz,1H)、7.85(d,J=2.1Hz,1H)、7.82(dt,J=7.7、1.3Hz,1H)、7.48(t,J=7.9Hz,1H)、7.40(d,J=2.1Hz,1H)、7.36(ddd,J=8.0、2.3、1.0Hz,1H)、6.32(s,1H)、3.94(s,3H)、2.45(s,3H)、2.29(s,3H);LCMS(M+H)=358.2;HPLC RT=2.70分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0212】
工程3:メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−((2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート(515mg、1.44ミリモル)および酢酸ナトリウム・三水和物(480mg、3.52ミリモル)/DMA(5.0mL)を含有する40mLのバイアルに、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(81mg、0.12ミリモル)を添加した。N
2をその反応混合物に1分間通気した。該バイアルに栓をし、180℃で15−30分間加熱した。次に反応混合物を濃縮し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて直接精製した。得られた橙色油をEtOAc(7mL)に溶かし、室温で一夜攪拌した。得られた黄色沈殿物を濾過で集め、EtOAcで洗浄した。母液を濃縮し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて再び精製した。冷却EtOAcでトリチュレートした後、固体を合わせ、標記化合物(301mg、65%)を得た。HPLC RT=2.01分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0213】
工程4:メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(87mg、0.27ミリモル)およびフェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(104mg、0.54ミリモル)[Orjales, A.ら、J. Med. Chem. 2003, 46, 5512-5532]/THF(2.0mL)を含有する5mLのバイアルに、Ph
3P(141mg、0.54ミリモル)およびDIAD(0.11mL、0.54ミリモル)を添加した。得られた懸濁液を室温で一夜攪拌し、次に濃縮した。残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(139mg)を不純物の混合物として得、それをさらに精製することなく後の工程に持ち越した。LCMS(M+H)=496.2;HPLC RT=3.06分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0214】
工程5:2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(1.58g、3.19ミリモル)/CH
2Cl
2(50mL)を含有する250mLの丸底フラスコを氷/MeOH浴中で冷却した。MeMgBr(Et
2O中3M、17.0mL、51.0ミリモル)を2分間にわたってゆっくりと添加した。得られた懸濁液を2.5時間攪拌し、次に飽和NH
4Clで注意してクエンチした。氷を、つづいて10%LiCl溶液を該反応混合物に添加した。水層をCH
2Cl
2(2x)で抽出した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮してラセミ体の2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールを得、それをキラルプレパラティブ(chiral prep)SFC(カラム:キラル(Chiral)OD−H 25x3cm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)を用いて分割した。先に溶出するピークを濃縮して小容量とした。水を加えて白色沈殿物を形成させ、それを濾過で集め、水で濯いで白色固体を得、それをエナンチオマーA(0.59g、36%)として帰属させた。後に溶出するピークを同じように処理し、エナンチオマーB(0.51g、31%)として帰属させた。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.40(d,J=1.8Hz,1H)、8.33(d,J=8.2Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.53(d,J=1.8Hz,1H)、7.46(d,J=7.3Hz,2H)、7.42(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.37−7.31(m,2H)、7.30−7.28(m,1H)、5.56(d,J=10.5Hz,1H)、4.06(d,J=8.9Hz,1H)、3.89−3.83(m,1H)、3.55(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.10(q,J=10.8Hz,1H)、2.39(s,3H)、2.23(s,3H)、2.03(d,J=14.2Hz,1H)、1.89(s,1H)、1.74(s,6H)、1.68−1.59(m,1H)、1.46−1.36(m,1H)、1.12(d,J=12.2Hz,1H);LCMS(M+H)=496.4;HPLC RT=2.46分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=5.36分(カラム:キラルセル(Chiralcel)OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.40(d,J=1.8Hz,1H)、8.33(d,J=8.2Hz,1H)、7.94(s,1H)、7.53(d,J=1.8Hz,1H)、7.46(d,J=7.3Hz,2H)、7.42(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.36−7.31(m,2H)、7.30−7.28(m,1H)、5.56(d,J=10.7Hz,1H)、4.06(dd,J=11.7、2.5Hz,1H)、3.86(dd,J=11.5、2.8Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.15−3.05(m,1H)、2.39(s,3H)、2.23(s,3H)、2.03(d,J=13.6Hz,1H)、1.90(s,1H)、1.74(s,6H)、1.68−1.58(m,1H)、1.46−1.36(m,1H)、1.12(d,J=12.4Hz,1H);LCMS(M+H)=496.4;HPLC RT=2.46分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=14.95分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0215】
実施例3−24
表1に列挙される化合物は実施例1に記載の操作に従って調製された:
【化31】
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【0216】
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【0217】
表1についてのHPLC条件1:
方法A:
カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分;検出:UV(220nm)
方法B:
カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm)
方法C:
カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm粒子;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
方法D:
カラム:キラルパック(Chiralpak)IB、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
方法E:
カラム:フェノメネックス・ラックス・セルロース(Phenomenex Lux Cellulose)2、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
【0218】
実施例25&26
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化32】
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【0219】
工程1:(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール
マグネシウム(0.39g、16.1ミリモル)/THF(15mL)を含有する40mLのバイアルに、4−ブロモテトラヒドロ−2H−ピラン(PharmaBlock、1.8mL、16.1ミリモル)を必要に応じて水浴中で冷却しながらゆっくりと添加した。得られた反応混合物を室温で1.5時間攪拌し、次に水浴中で冷却した。4−フルオロベンズアルデヒド(Aldrich、1.2mL、10.7ミリモル)をゆっくりと添加した。得られた橙色反応混合物を水浴から取り出し、10分後に飽和NH
4Clでクエンチさせた。10%LiCl溶液を加え、混合物をEt
2O(2x)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮させた。残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(80gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(1.12g、33%)を無色油として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 7.31−7.27(m,2H)、7.08−7.02(m,2H)、4.37(dd,J=7.7、2.4Hz,1H)、4.06−3.99(m,1H)、3.94−3.87(m,1H)、3.37(td,J=11.9、2.2Hz,1H)、3.29(td,J=11.8、2.3Hz,1H)、1.94−1.87(m,2H)、1.81(tdt,J=11.6、7.7、3.8Hz,1H)、1.45(qd,J=12.3、4.7Hz,1H)、1.36−1.27(m,1H)、1.16(ddq,J=13.2、3.9、2.0Hz,1H);LCMS(M+H−H
2O)=193.1;HPLC RT=1.65分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0220】
工程2:2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(100mg、0.31ミリモル)および(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(131mg、0.62ミリモル)をラセミ体の2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(18mg、11%)およびエナンチオマーB(22mg、12%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.41(d,J=1.8Hz,1H)、8.33(d,J=8.2Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.50(d,J=1.5Hz,1H)、7.46−7.37(m,3H)、7.06−6.99(m,2H)、5.53(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.5Hz,1H)、3.87(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.54(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.34(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.11−3.01(m,1H)、2.41(s,3H)、2.25(s,3H)、1.98(d,J=13.4Hz,1H)、1.89(s,1H)、1.73(s,6H)、1.66−1.59(m,1H)、1.46−1.36(m,1H)、1.13(d,J=13.3Hz,1H);LCMS(M+H)=514.4;HPLC RT=2.55分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=6.56分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.41(d,J=1.8Hz,1H)、8.33(d,J=8.2Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.50(d,J=1.5Hz,1H)、7.46−7.37(m,3H)、7.06−6.99(m,2H)、5.53(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.5Hz,1H)、3.87(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.54(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.34(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.11−3.01(m,1H)、2.41(s,3H)、2.25(s,3H)、1.98(d,J=13.4Hz,1H)、1.89(s,1H)、1.73(s,6H)、1.66−1.59(m,1H)、1.46−1.36(m,1H)、1.13(d,J=13.3Hz,1H);LCMS(M+H)=514.4;HPLC RT=2.55分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=8.58分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=+89.91(c=0.14、CHCl
3)
【0221】
実施例27&28
2−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化33】
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【0222】
工程1:(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノン
4,4−ジフルオロ−N−メトキシ−N−メチルシクロヘキサンカルボキシアミド(500mg、2.41ミリモル)[Lehmann-Lintz, T.ら、PCT国際特許出願、2011、WO2011104334]/THF(10mL)を含有する50mLの丸底フラスコに、−78℃でフェニルリチウム(ジブチルエーテル中1.8M、4.69mL、8.45ミリモル)をゆっくりと添加した。1時間後、反応混合物を攪拌しながら氷および1M HCl(10.8mL、10.8ミリモル)中に注いだ。その混合物を飽和NaClで希釈し、Et
2Oで抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮し、標記化合物(532mg、98%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.98−7.89(m,2H)、7.64−7.55(m,1H)、7.54−7.44(m,2H)、3.46−3.27(m,1H)、2.36−2.11(m,2H)、2.09−1.73(m,6H);HPLC RT=2.39分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0223】
工程2:(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノール
氷水浴中で(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノン(532mg、2.37ミリモル)/MeOH(15mL)を含有する100mLの丸底フラスコに、NaBH
4(135mg、3.56ミリモル)を20秒間かけて少しずつ添加した。氷水浴中で30分間攪拌した後、反応混合物を水で希釈し、濃縮させた。残渣を1Nクエン酸でpH6の酸性にし、CH
2Cl
2(2x)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮し、粗標記化合物(562mg)を得、それをさらに精製することなく後の工程にて使用した。HPLC RT=2.35分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0224】
工程3:2−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
実施例1の工程4および5に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(80mg、0.25ミリモル)および(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノール(141mg、0.62ミリモル)をラセミ体の2−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付してエナンチオマーA(23mg、30%)およびエナンチオマーB(23mg、30%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.40(d,J=1.7Hz,1H)、8.33(d,J=8.1Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.51(d,J=1.7Hz,1H)、7.47−7.39(m,3H)、7.37−7.32(m,2H)、7.31−7.28(m,1H)、5.56(d,J=10.5Hz,1H)、2.94(d,J=8.1Hz,1H)、2.39(s,3H)、2.28−2.15(m,5H)、2.05−1.83(m,3H)、1.77−1.72(m,6H)、1.71−1.58(m,2H)、1.44−1.31(m,2H);LCMS(M+H)=530.4;HPLC RT=2.81分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=3.54分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=−101.98(c=0.07、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.40(d,J=1.7Hz,1H)、8.33(d,J=8.1Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.51(d,J=1.7Hz,1H)、7.47−7.39(m,3H)、7.37−7.32(m,2H)、7.31−7.28(m,1H)、5.56(d,J=10.5Hz,1H)、2.94(d,J=8.1Hz,1H)、2.39(s,3H)、2.28−2.15(m,5H)、2.05−1.83(m,3H)、1.77−1.72(m,6H)、1.71−1.58(m,2H)、1.44−1.31(m,2H);LCMS(M+H)=530.4;HPLC RT=2.81分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=7.58分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=+104.36(c=0.10、CHCl
3)
【0225】
実施例29&30
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[フェニル(1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化34】
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【0226】
工程1:フェニル(チアゾール−4−イル)メタノール
チアゾール−4−カルボアルデヒド(0.32g、2.83ミリモル)のTHF(18.9mL)中溶液を0℃に冷却した。臭化フェニルマグネシウム(Et
2O中3M、2.83mL、8.49ミリモル)を添加した。1.5時間後、反応物を飽和NH
4Clでクエンチさせ、次に水で希釈した。反応物をEtOAcで抽出し、有機層を飽和NaClで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(0.45g、82%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.80(d,J=2.1Hz,1H)、7.49−7.44(m,2H)、7.42−7.36(m,2H)、7.35−7.29(m,1H)、7.13(dd,J=2.0、0.9Hz,1H)、6.01(d,J=4.2Hz,1H)、2.94(d,J=4.3Hz,1H);LCMS(M+H−H
2O)=174.1
【0227】
工程2:2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[フェニル(1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(80mg、0.25ミリモル)およびフェニル(チアゾール−4−イル)メタノール(95mg、0.50ミリモル)をラセミ体の2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[フェニル(1,3−チアゾール−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(10mg、8%)およびエナンチオマーB(10mg、8%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 9.05(d,J=2.0Hz,1H)、8.35(d,J=1.5Hz,1H)、8.30(d,J=8.4Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.57(s,1H)、7.53−7.44(m,3H)、7.39−7.33(m,3H)、7.27−7.18(m,2H)、2.32(s,3H)、2.14(s,3H)、1.58(s,6H);LCMS(M+H)=495.4;HPLC RT=7.24分(カラム:サンファイア(Sunfire)C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=8.45分(カラム:キラルパックAD-H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速: 2mL/分);[α]
D20=+42.45(c=0.06、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 9.05(d,J=2.0Hz,1H)、8.35(d,J=1.5Hz,1H)、8.30(d,J=8.4Hz,1H)、7.72(s,1H)、7.57(s,1H)、7.53−7.44(m,3H)、7.39−7.33(m,3H)、7.27−7.18(m,2H)、2.32(s,3H)、2.14(s,3H)、1.58(s,6H);LCMS(M+H)=495.4;HPLC RT=7.24分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=11.91分(カラム:キラルパックAD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速: 2mL/分);[α]
D20=−35.86(c=0.06、CHCl
3)
【0228】
実施例31
2−[5−(ジシクロブチルメチル)−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化35】
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【0229】
工程1:ジシクロブチルメタノール
マグネシウム(0.58g、23.8ミリモル)のTHF(32mL)中懸濁液に、1,2−ジブロモエタン(4滴)を添加した。その懸濁液を50℃に加熱し、次にブロモシクロブタン(3.21g、23.8ミリモル)を滴下して加えた。反応物を氷浴中で冷却し、次にシクロブタンカルボアルデヒド(1.0g、11.9ミリモル)/THF(7.9mL)を添加した。1時間後、反応物を飽和NH
4Clでクエンチさせ、次にEtOAcで抽出した。有機層を飽和NaClで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(1.04g、62%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 3.40(td,J=6.9、4.8Hz,1H)、2.38−2.23(m,2H)、1.98−1.68(m,12H)、1.30−1.27(m,1H)
【0230】
工程2:メチル 5−(ジシクロブチルメチル)−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(100mg、0.31ミリモル)およびジシクロブチルメタノール(87mg、0.62ミリモル)のトルエン(3.1mL)中懸濁液に、2−(トリメチルホスホラニリデン)アセトニトリル(THF中0.5M、1.2mL、0.62ミリモル)を添加した。反応混合物を110℃で一夜加熱した。さらなるジシクロブチルメタノール(87mg、0.62ミリモル)および2−(トリメチルホスホラニリデン)アセトニトリル(THF中0.5M、1.2mL、0.62ミリモル)を添加し、攪拌を一夜続けた。反応混合物を濃縮し、残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(57mg、41%)を得た。LCMS(M+H)=444.5
【0231】
工程3:2−[5−(ジシクロブチルメチル)−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 5−(ジシクロブチルメチル)−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(80mg、0.25ミリモル)を、プレパラティブHPLC(カラム:フェン・ルナ(Phen Luna)C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:14分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する;流速:40mL/分)に付して精製した後に、分離できないアトロプ異性体の混合物としての標記化合物(19mg、30%)に変換した。LCMS(M+H)=444.5;HPLC RT=6.96分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm))
【0232】
実施例32&33
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(1−フルオロシクロブチル)(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化36】
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【0233】
工程1:(1−フルオロシクロブチル)(フェニル)メタノン
Accufluor(登録商標)NFTh(Aldrich、アルミナ上50%、6.03g、9.36ミリモル)およびシクロブチル(フェニル)メタノン(0.75g、4.68ミリモル)[Bauser, M.ら、PCT国際特許出願、2005、WO2005039569]のMeOH(46.8ml)中懸濁液を2個の圧力バイアル(40mL)に分けて入れ、70℃で一夜攪拌した。さらなるAccufluor(登録商標)NFTh(2.0g)を加え、加熱を一夜続けた。反応物を冷却し、次にデカントして濃縮した。CH
2Cl
2を加え、不溶性材料を濾去した。有機層を水および飽和NaClで連続して洗浄し、次にNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗標記化合物(600mg、72%)を得、それをさらに精製することなく後の工程に使用した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.90−8.05(2H,m)、7.52−7.63(1H,m)、7.41−7.50(2H,m)、2.71−2.91(2H,m)、2.42−2.64(2H,m)、2.00(1H,dd,J=11.1、3.7Hz)、1.74(1H,dtd,J=11.2、8.9、8.9、2.3Hz)
【0234】
工程2:(1−フルオロシクロブチル)(フェニル)メタノール
(1−フルオロシクロブチル)(フェニル)メタノン(0.780g、4.38ミリモル)のMeOH(14.59ml)中溶液を0℃に冷却し、NaBH
4(0.248g、6.57ミリモル)を少しずつ加えた。1時間後、少量の水を添加し、ついで反応物を濃縮した。残渣をCH
2Cl
2に懸濁させ、次にNH
4Cl飽和溶液を注意して添加した。触媒を分離し、次に水層をCH
2Cl
2で再び抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。残渣をISCO(40gカラム;ヘキサン/EtOAc;0から30%までの勾配)を通して精製し、(1−フルオロシクロブチル)(フェニル)メタノール(0.651g、3.61ミリモル、収率83%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.48−7.43(m,2H)、7.41−7.31(m,3H)、4.77(dd,J=18.5、4.7Hz,1H)、2.48−2.13(m,5H)、1.83−1.70(m,1H)、1.25−1.13(m,1H);19F NMR(376MHz、CDCl
3) δ −142.70(s,1F)
【0235】
工程3:2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(1−フルオロシクロブチル)(フェニル)メチル]
−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(75mg、0.23ミリモル)および(1−フルオロシクロブチル)(フェニル)メタノール(84mg、0.47ミリモル)をラセミ体の2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(1−フルオロシクロブチル)(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(29mg、18%)およびエナンチオマーB(30mg、19%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.39−8.35(m,2H)、7.89(brs,1H)、7.47(dd,J=8.2、1.3Hz,1H)、7.31−7.28(m,6H)、6.27−6.10(m,1H)、2.92−2.65(m,2H)、2.40−2.26(m,2H)、2.25(s,3H)、2.06(s,3H)、1.95−1.83(m,2H)、1.74(s,6H);LCMS(M+H)=484.5;HPLC RT=8.20分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=6.57(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=−10.66(c=0.08、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.39−8.35(m,2H)、7.89(brs,1H)、7.47(dd,J=8.2、1.3Hz,1H)、7.31−7.28(m,6H)、6.27−6.10(m,1H)、2.92−2.65(m,2H)、2.40−2.26(m,2H)、2.25(s,3H)、2.06(s,3H)、1.95−1.83(m,2H)、1.74(s,6H);LCMS(M+H)=484.5;HPLC RT=8.20分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=13.73(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=+15.73(c=0.08、CHCl
3)
【0236】
実施例34および35
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[4,4,4−トリフルオロ−1−(1,3−オキサゾール−4−イル)ブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化37】
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【0237】
工程1:N−メトキシ−N−メチルオキサゾール−4−カルボキシアミド
オキサゾール−4−カルボン酸(0.50g、4.42ミリモル)およびHOBT(0.74g、4.86ミリモル)の懸濁液を10分間攪拌し、次にN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・HCl(0.47g、4.86ミリモル)およびDIEA(0.85mL、4.86ミリモル)を添加した。10分後、EDC(0.93g、4.86ミリモル)を添加した。得られた反応混合物を一夜攪拌し、次に1M HClで希釈した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出した。有機層を飽和NaHCO
3および飽和NaClで連続して洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮して標記化合物(0.22g、33%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.22(s,1H)、7.93(s,1H)、3.78(s,3H)、3.41(s,3H)
【0238】
工程2:4,4,4−トリフルオロ−1−(オキサゾール−4−イル)ブタン−1−オン
マグネシウム(0.070g、2.88ミリモル)のTHF(15mL)中懸濁液に、1,2−ジブロモエタン(2滴)を、つづいて3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン(0.51g、2.88ミリモル)のTHF(5.0mL)中溶液を添加した。得られた反応混合物を0℃に冷却し、次にN−メトキシ−N−メチルオキサゾール−4−カルボキシアミド(0.22g、1.44ミリモル)のTHF(5.0mL)中溶液を添加した。1.5時間後、反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、ついでEtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせ、飽和NaClで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して標記化合物(0.25g、収率89%)を得、それをその後の工程にてさらに精製することなく使用した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.30(d,J=1.0Hz,1H)、7.94(d,J=0.7Hz,1H)、3.31−3.19(m,2H)、2.57(dt,J=10.8、7.7Hz,2H)
【0239】
工程3:4,4,4−トリフルオロ−1−(オキサゾール−4−イル)ブタン−1−オール
4,4,4−トリフルオロ−1−(オキサゾール−4−イル)ブタン−1−オン(0.25g、1.28ミリモル)のMeOH(4.3mL)中溶液を0℃に冷却し、NaBH
4(0.073g、1.92ミリモル)を添加した。1.5時間後、少量の水を加え、反応混合物を濃縮した。残渣をCH
2Cl
2で希釈し、次に飽和NH
4Clで注意して希釈した。層を分離し、水層をCH
2Cl
2で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(0.16g、63%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.88(s,1H)、7.62(t,J=0.9Hz,1H)、4.85−4.76(m,1H)、2.40(d,J=5.4Hz,1H)、2.38−2.19(m,2H)、2.16−2.06(m,2H)
【0240】
工程4:2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[4,4,4−トリフルオロ−1−(1,3−オキサゾール−4−イル)ブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(100mg、0.31ミリモル)および4,4,4−トリフルオロ−1−(オキサゾール−4−イル)ブタン−1−オール(91mg、0.47ミリモル)をラセミ体の2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[4,4,4−トリフルオロ−1−(1,3−オキサゾール−4−イル)ブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(26mg、17%)およびエナンチオマーB(27mg、17%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CD
3OD) δ 8.41(d,J=1.7Hz,1H)、8.30(d,J=8.4Hz,1H)、8.17(s,1H)、8.12(s,1H)、8.04(d,J=1.6Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.51(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、6.16(dd,J=10.2、5.4Hz,1H)、2.98−2.73(m,2H)、2.47(s,3H)、2.37(dt,J=14.9、5.6Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.91−1.76(m,1H)、1.64(s,6H);LCMS(M+H)=499.5;HPLC RT=7.19分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=4.21分(カラム:フェノメネックス・ラックス・セルロース−2 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=+16.38(c=0.17、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CD
3OD) δ 8.41(d,J=1.7Hz,1H)、8.30(d,J=8.4Hz,1H)、8.17(s,1H)、8.12(s,1H)、8.04(d,J=1.6Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.51(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、6.16(dd,J=10.2、5.4Hz,1H)、2.98−2.73(m,2H)、2.47(s,3H)、2.37(dt,J=14.9、5.6Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.91−1.76(m,1H)、1.64(s,6H);LCMS(M+H)=499.5;HPLC RT=7.19分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=5.10分(カラム:フェノメネックス・ラックス・セルロース−2 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=−9.16(c=0.08、CHCl
3)
【0241】
実施例36&実施例37
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[4,4,4−トリフルオロ−1−(1,2−オキサゾール−4−イル)ブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化38】
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【0242】
工程1:4,4,4−トリフルオロ−1−(イソキサゾール−4−イル)ブタン−1−オール
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン(1.37g、7.73ミリモル)、マグネシウム(0.19g、7.73ミリモル)およびジブロモエタン(2−3滴)のTHF(13mL)中混合物を50℃で30分間加熱した。次に反応混合物を氷浴中で冷却し、イソキサゾール−4−カルボアルデヒド(0.50g、5.15ミリモル)/THF(5.0mL)をゆっくりと添加した。混合物を室温で3時間攪拌し、次に飽和NH
4Cl(3mL)でクエンチさせ、水で希釈した。水層をEtOAc(3x)で抽出した。有機層を分離し、濃縮し、残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から40%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)に付して精製し、標記化合物(710mg、71%)を無色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.63(d,J=0.7Hz,1H)、8.45(s,1H)、4.77(dd,J=8.1、4.9Hz,1H)、2.48−2.17(m,2H)、2.08−1.86(m,2H)
【0243】
工程2:2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[4,4,4−トリフルオロ−1−(1,2−オキサゾール−4−イル)ブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(75mg、0.23ミリモル)および4,4,4−トリフルオロ−1−(イソキサゾール−4−イル)ブタン−1−オール(68mg、0.35ミリモル)をラセミ体の2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[4,4,4−トリフルオロ−1−(1,2−オキサゾール−4−イル)ブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(6mg、5%)およびエナンチオマーB(5mg、4%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.89(d,J=1.1Hz,1H)、8.43(d,J=1.5Hz,1H)、8.34(d,J=8.4Hz,1H)、8.25(s,1H)、7.84(d,J=14.5Hz,2H)、7.53(dd,J=8.3、1.2Hz,1H)、6.21(dd,J=11.1、4.5Hz,1H)、3.01−2.87(m,1H)、2.83−2.71(m,1H)、2.44(s,3H)、2.40−2.29(m,1H)、2.26(s,3H)、1.84−1.67(m,1H)、1.64(s,6H);LCMS(M+H)=499.4;HPLC RT=9.35分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=8.36分(カラム:キラルパックIC、250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.89(d,J=1.1Hz,1H)、8.43(d,J=1.5Hz,1H)、8.34(d,J=8.4Hz,1H)、8.25(s,1H)、7.84(d,J=14.5Hz,2H)、7.53(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、6.21(dd,J=11.2、4.4Hz,1H)、3.02−2.88(m,1H)、2.82−2.72(m,1H)、2.44(s,3H)、2.39−2.29(m,1H)、2.26(s,3H)、1.82−1.68(m,1H)、1.64(s,6H);LCMS(M+H)=499.3;HPLC RT=9.28分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=12.41分(カラム:キラルパックIC、250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0244】
実施例38&39
4−[7−メタンスルホニル−5−(4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化39】
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【0245】
ラセミ体の4−[7−メタンスルホニル−5−(4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾールを実施例1について記載される操作に従って、工程2にて(3−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸の代わりに(3−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(CombiBlocks)を用いて調製した。キラルプレパラティブSFCを用いて分離し、エナンチオマーAおよびBを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.63(d,J=8.2Hz,1H)、8.56(d,J=1.7Hz,1H)、8.17(s,1H)、7.95(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.42−7.32(m,4H)、7.28(d,J=1.7Hz,2H)、6.06(dd,J=10.9、5.1Hz,1H)、3.17(s,3H)、2.98−2.89(m,1H)、2.81(ddt,J=19.7、10.6、5.2Hz,1H)、2.33(s,3H)、2.25−2.16(m,1H)、2.15(s,3H)、1.88−1.76(m,1H);LCMS(M+H)=528.3;HPLC RT=2.87分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=10.03分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=−56.9(c=0.12、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.63(d,J=8.2Hz,1H)、8.56(d,J=1.7Hz,1H)、8.17(s,1H)、7.95(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.42−7.32(m,4H)、7.28(d,J=1.7Hz,2H)、6.06(dd,J=10.9、5.1Hz,1H)、3.17(s,3H)、2.98−2.89(m,1H)、2.81(ddt,J=19.7、10.6、5.2Hz,1H)、2.33(s,3H)、2.25−2.16(m,1H)、2.15(s,3H)、1.88−1.76(m,1H);LCMS(M+H)=528.3;HPLC RT=2.87分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=19.50分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=+62.7(c=0.14、CHCl
3)
【0246】
実施例40&41
2−{5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(5−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化40】
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【0247】
工程1:メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアート
2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(2.00g、7.09ミリモル)、(4−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(1.28g、7.09ミリモル)、Pd(dppf)Cl
2(0.36g、0.50ミリモル)のTHF(30mL)中混合物に、リン酸三カリウム(水中3M)(7.09mL、21.3ミリモル)を添加した。反応混合物をN
2(3x)でパージし、次に80℃で3時間攪拌した。水層を分離した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、セライト(登録商標)の小プラグを介して濾過し、EtOAcで洗浄して濃縮させた。有機残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(120gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(1.64g、69%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.15(d,J=2.0Hz,1H)、8.88(d,J=2.2Hz,1H)、8.17−8.02(m,2H)、7.78−7.63(m,2H)、3.90(s,3H)
【0248】
工程2:メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアート(1.64g、4.86ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(2.42g、6.08ミリモル)の1,2−ジクロロベンゼン(30mL)中混合物をN
2(3x)でパージし、次に還流温度にまで加温した。4時間後、該混合物を室温に冷却して濃縮した。残渣をCHCl
3に懸濁させ、音波処理に付し、次に濾過した。固体をCHCl
3で洗浄し、乾燥させて標記化合物(0.84g、57%)をベージュ色固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.85(s,1H)、8.60(d,J=2.0Hz,1H)、8.29(dd,J=5.1、3.1Hz,2H)、8.22(s,1H)、7.88(dd,J=8.3、1.4Hz,1H)、3.93(s,3H);LCMS(M+H)=305.1
【0249】
工程3:メチル 3−ブロモ−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
実施例1の工程4に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(840mg、2.75ミリモル)および(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(実施例25の工程1、868mg、4.13ミリモル)をラセミ体としての標記化合物(1.26g、92%)に変換し、それをその後の工程にてさらに精製することなく使用した。LCMS(M+H)=497.2
【0250】
工程4:メチル 5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(500mg、1.01ミリモル)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(306mg、1.21ミリモル)、Pd(dppf)Cl
2(37mg、0.050ミリモル)およびKOAc(197mg、2.01ミリモル)のスクリューキャップ式バイアル中の混合物に、ジオキサン(10mL)を添加した。該バイアルにテフロンで裏打ちしたセプタムのキャップを嵌め、N
2(3x)をパージした。反応混合物を90℃で16時間加熱し、ついで室温に冷却し、濾過した。濾液をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から90%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(254mg、46%)を得た。LCMS(M+H)=463.4
【0251】
工程5:メチル 5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(5−メチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
スクリュートップのバイアルに、メチル 5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(125mg、0.23ミリモル)、4−ヨード−5−メチルイソキサゾール(48mg、0.23ミリモル)、Pd(dppf)Cl
2(8mg、0.011ミリモル)およびリン酸カリウム塩(0.23mL、0.69ミリモル)を加え、つづいてTHF(1.5mL)を添加した。得られた懸濁液を80℃で45分間加熱し、次に室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水でクエンチさせた。有機層を水、飽和NaClで洗浄し、乾燥させ、真空下で濃縮させた。粗生成物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(83mg、72%)を得た。LCMS(M+H)=500.1;HPLC RT=3.68分(カラム:ウォーターズ・サンファイアC18 5μm、2.1x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm))
【0252】
工程6:2−{5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(5−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
実施例1の工程5に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(5−メチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(105mg、0.21ミリモル)をラセミ体の2−{5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(5−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(60mg、57%)に変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーAおよびBを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.75(s,1H)、8.52(d,J=1.8Hz,1H)、8.34−8.13(m,2H)、8.05(s,1H)、7.79−7.62(m,2H)、7.46(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、7.10(t,J=8.8Hz,2H)、5.76(d,J=11.0Hz,1H)、4.19−3.75(m,3H)、3.68−3.54(m,1H)、3.50−3.35(m,2H)、2.64(s,2H)、2.08−1.86(m,1H)、1.86−1.74(m,1H)、1.74−1.53(m,6H)、1.53−0.99(m,4H);LCMS(M+H)=500.5;SFC RT=7.68(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=−79.08(c=0.11、MeOH);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.75(s,1H)、8.52(d,J=1.5Hz,1H)、8.26(s,2H)、8.12−7.90(m,1H)、7.81−7.60(m,2H)、7.58−7.34(m,1H)、7.10(s,2H)、5.88−5.64(m,1H)、4.15−3.74(m,3H)、3.72−3.55(m,1H)、3.37(s,2H)、2.64(s,2H)、2.10−1.90(m,1H)、1.68(d,J=3.7Hz,6H)、1.51−1.26(m,2H)、1.25−1.01(m,2H);LCMS(M+H)=500.5;SFC RT=10.51(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0253】
実施例42&43
2−{5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化41】
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【0254】
ラセミ体の2−{5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールを、実施例40について記載される操作に従って、工程5での4−ヨード−5−メチルイソキサゾールの代わりに4−ブロモ−3−メチルイソキサゾール[Gibson, C.ら、J. Med. Chem. 2009, 52, 4370-4279]を用いて調製した。キラルプレパラティブSFCを用いて分割し、エナンチオマーAおよびBを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.96(s,1H)、8.51(d,J=1.8Hz,1H)、8.40−8.16(m,2H)、8.05(s,1H)、7.68(dd,J=8.6、5.3Hz,2H)、7.47(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、7.10(t,J=8.8Hz,2H)、5.76(d,J=11.0Hz,1H)、4.18−3.76(m,3H)、3.37(s,4H)、2.46(s,3H)、2.39−2.21(m,1H)、1.68(d,J=3.7Hz,11H)、1.46−0.95(m,3H);LCMS(M+H)=500.5;SFC RT=7.92(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=−25.54(c=0.35、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.96(s,1H)、8.51(d,J=1.8Hz,1H)、8.40−8.16(m,2H)、8.05(s,1H)、7.68(dd,J=8.6、5.3Hz,2H)、7.47(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、7.10(t,J=8.8Hz,2H)、5.76(d,J=11.0Hz,1H)、4.18−3.76(m,3H)、3.37(s,4H)、2.46(s,3H)、2.39−2.21(m,1H)、1.68(d,J=3.7Hz,11H)、1.46−0.95(m,3H);LCMS(M+H)=500.5;SFC RT=10.45(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0255】
実施例44
3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸
【化42】
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【0256】
メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(実施例1の工程4、54mg、0.11ミリモル)/MeOH(2.0mL)を含有する5mLのバイアルに、1N NaOH(1.10mL、1.10ミリモル)を加えた。得られた反応混合物を80℃で30分間加熱し、次に濃縮した。1Mクエン酸(1.10mL、1.10ミリモル)を添加し、その白色固体を濾過で集め、水で濯ぎ、減圧下で乾燥させて標記化合物をラセミ体(17mg、31%)として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.57−8.47(m,3H)、8.15(dd,J=8.3、1.1Hz,1H)、7.63(d,J=1.4Hz,1H)、7.48(d,J=7.5Hz,2H)、7.40−7.34(m,2H)、7.31(d,J=7.2Hz,1H)、5.62(d,J=10.5Hz,1H)、4.13−4.04(m,1H)、3.92−3.81(m,1H)、3.62−3.52(m,1H)、3.42−3.33(m,1H)、3.14(q,J=10.9Hz,1H)、2.41(s,3H)、2.25(s,3H)、2.05(d,J=13.0Hz,1H)、1.69−1.63(m,1H)、1.48−1.40(m,1H)、1.12(d,J=13.3Hz,1H);LCMS(M+H)=482.1;HPLC RT=2.74分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0257】
実施例45
3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−(ジフェニルメチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸
【化43】
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【0258】
実施例44について記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−ベンズヒドリル−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(実施例3の工程4、17mg、0.035ミリモル)を標記化合物(14mg、84%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.57−8.48(m,2H)、8.26(s,1H)、8.16(d,J=8.0Hz,1H)、7.42−7.34(m,6H)、7.31(s,1H)、7.25−7.19(m,4H)、6.96(d,J=1.7Hz,1H)、2.25(s,3H)、2.07(s,3H);LCMS(M+H)=474.0;HPLC RT=3.11分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0259】
実施例46
2−[5−ベンジル−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化44】
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【0260】
工程1:メチル 5−ベンジル−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(実施例1の工程3、39mg、0.12ミリモル)およびK
2CO
3(50mg、0.36ミリモル)/DMF(0.5mL)を含有する5mLのバイアルに、臭化ベンジル(0.021mL、0.18ミリモル)を加えた。得られた反応混合物を70℃で1時間加熱した。さらなる臭化ベンジル(0.021mL、0.18ミリモル)を添加し、加熱を70℃で10分間続け、ついで80℃で1時間続けた。反応混合物を室温に冷却し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて直接精製し、標記化合物(36mg、74%)を黄色固体として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.52(d,J=1.9Hz,1H)、8.48(dd,J=8.0、0.6Hz,1H)、8.28(d,J=0.6Hz,1H)、8.08(dd,J=8.2、1.2Hz,1H)、7.45(d,J=1.9Hz,1H)、7.34−7.28(m,3H)、7.16(dd,J=7.6、1.8Hz,2H)、5.61(s,2H)、3.99(s,3H)、2.39(s,3H)、2.22(s,3H);LCMS(M+H)=412.1;HPLC RT=3.03分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0261】
工程2:2−[5−ベンジル−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程5に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−ベンジル−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(36mg、0.087ミリモル)を、プレパラティブHPLC(カラム:フェン・ルナ−C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:12分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する;流速:40mL/分)に付して精製した後に、標記化合物(2mg、4%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.45(d,J=1.7Hz,1H)、8.38(d,J=8.3Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.45(dd,J=8.3、1.4Hz,1H)、7.38(d,J=1.9Hz,1H)、7.34−7.29(m,4H)、7.19−7.15(m,2H)、5.57(s,2H)、2.38(s,3H)、2.22(s,3H)、1.70(s,6H);LCMS(M+H)=412.1;HPLC RT=2.42分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0262】
実施例47−49
表2に列挙される化合物を実施例46について記載される操作に従って調製した:
【化45】
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【0263】
【表3】
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【0264】
表2についてのHPLC条件:
方法A:
カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分;検出:UV(220nm)
【0265】
実施例50
4−[5−ベンジル−7−(ジフルオロメチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化46】
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【0266】
工程1:3−((2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンズアルデヒド
2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(実施例1の工程1、1.00g、4.47ミリモル)、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(X−ホスプレカタリスト、0.21g、0.27ミリモル)および3−ブロモベンズアルデヒド(1.56mL、13.4ミリモル)/トルエン(20mL)を含有する100mLの丸底フラスコに、炭酸セシウム(2.91g、8.94ミリモル)を添加した。反応混合物を100℃で16時間加熱し、次に室温に冷却し、EtOAc(100mL)で希釈した。セライト(登録商標)を通して濾過し、濃縮して粗残渣を得、それをISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(359mg、24%)を得た。LCMS(M+H)=328.1;HPLC RT=1.63分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1mL/分;検出:UV(220nm))
【0267】
工程2:3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボアルデヒド
3−((2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンズアルデヒド(359mg、1.10ミリモル)および酢酸ナトリウム(225mg、2.74ミリモル)/DMA(5.0mL)を含有する5mLのマイクロ波バイアルに、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(62mg、0.088ミリモル)を添加した。得られた懸濁液を、マイクロ波反応器中にて170℃で20分間、次に180℃で20分間、ついで200℃で40分間加熱した。反応混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて直接精製し、標記化合物(69mg、22%)を得た。LCMS(M+H)=292.2;HPLC RT=0.88分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1mL/分;検出:UV(220nm))
【0268】
工程3:5−ベンジル−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボアルデヒド
3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボアルデヒド(22mg、0.076ミリモル)および炭酸セシウム(98mg、0.30ミリモル)/DMF(1.0mL)を含有する25mLの丸底フラスコに、臭化ベンジル(0.018mL、0.15ミリモル)を添加した。得られた懸濁液を室温で3時間攪拌し、次に濃縮した。粗生成物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(4gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(9mg、31%)を得た。LCMS(M+H)=382.2;HPLC RT=1.18分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1mL/分;検出:UV(220nm))
【0269】
工程4:4−[5−ベンジル−7−(ジフルオロメチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
5−ベンジル−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボアルデヒド(9mg、0.024ミリモル)/CH
2Cl
2(2.0mL)を含有する25mLの丸底フラスコに、デオキソフルオル(deoxofluor)(104mg、0.24ミリモル)を添加した。得られた反応混合物を窒素下室温で一夜攪拌し、次に減圧下で濃縮した。粗材料をプレパラティブLC−MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−100%Bとし、ついで100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を通して精製し、標記化合物(1mg、14%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.58(s,1H)、8.40(d,J=8.1Hz,1H)、8.21(s,1H)、8.04(s,1H)、7.53(d,J=8.1Hz,1H)、7.36−7.20(m,6H)、5.83(s,2H)、2.47(s,3H)、2.29(s,3H);LCMS(M+H)=404.3;HPLC RT=1.98分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm))
【0270】
実施例51
4−(5−ベンジル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化47】
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【0271】
工程1:2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−N−フェニルピリジン−3−アミン
実施例50の工程1に記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(実施例1の工程1、0.50g、2.24ミリモル)およびブロモベンゼン(1.05g、6.71ミリモル)を標記化合物(200mg、30%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 7.98(s,1H)、7.92(d,J=2.2Hz,1H)、7.46(d,J=2.0Hz,1H)、7.36−7.28(m,2H)、7.22(d,J=7.5Hz,2H)、7.02(t,J=7.3Hz,1H)、2.40(s,3H)、2.21(s,3H);LCMS(M+H)=300.2;HPLC RT=1.23分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1mL/分;検出:UV(220nm))
【0272】
工程2:3,5−ジメチル−4−(5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)イソキサゾール
実施例50の工程2に記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−N−フェニルピリジン−3−アミン(200mg、0.67ミリモル)を標記化合物(73mg、42%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.51(s,1H)、8.45(d,J=2.0Hz,1H)、8.21(d,J=7.9Hz,1H)、7.88(d,J=2.0Hz,1H)、7.63−7.57(m,1H)、7.57−7.50(m,1H)、7.28(td,J=7.4、1.1Hz,1H)、2.49(s,3H)、2.30(s,3H);LCMS(M+H)=264.2;HPLC RT=0.84分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1mL/分;検出:UV(220nm))
【0273】
工程3:4−(5−ベンジル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
実施例46の工程1に記載される操作と同様の操作に従って、3,5−ジメチル−4−(5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)イソキサゾール(73mg、0.28ミリモル)を標記化合物(51mg、52%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.55(s,1H)、8.30(d,J=7.7Hz,1H)、8.24(s,1H)、7.80(d,J=8.4Hz,1H)、7.62(t,J=7.7Hz,1H)、7.36(t,J=7.6Hz,1H)、7.31−7.18(m,5H)、5.77(s,2H)、2.46(s,3H)、2.28(s,3H);LCMS(M+H)=354.2;HPLC RT=1.98分(ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm))
【0274】
実施例52
4−(5−ベンジル−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化48】
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【0275】
工程1:2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−N−(3−(メチルスルホニル)フェニル)ピリジン−3−アミン
実施例1の工程2に記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(実施例1の工程1、284mg、1.27ミリモル)および(3−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(CombiBlocks、533mg、2.67ミリモル)を標記化合物(100mg、21%)に変換した。LCMS(M+H)=378.3;HPLC RT=2.08分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0276】
工程2:4−(5−ベンジル−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
実施例50の工程2および3に記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−N−(3−(メチルスルホニル)フェニル)ピリジン−3−アミン(99mg、0.26ミリモル)を標記化合物(23mg、2工程にわたって20%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=8.2Hz,1H)、8.57(d,J=1.7Hz,1H)、8.17(d,J=1.0Hz,1H)、7.93(dd,J=8.3、1.4Hz,1H)、7.49(d,J=1.7Hz,1H)、7.38−7.30(m,3H)、7.15(dd,J=7.2、2.2Hz,2H)、5.63(s,2H)、3.16(s,3H)、2.40(s,3H)、2.23(s,3H);LCMS(M+H)=432.4;HPLC RT=2.55分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0277】
実施例53
2−[5−ベンジル−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル]プロパン−2−オール
【化49】
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【0278】
工程1:5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン
5−ブロモピリジン−3−アミン(Aldrich、200mg、1.16ミリモル)および3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキサゾール(Aldrich、516mg、2.31ミリモル)/THF(10mL)を含有する40mLのバイアルに、水性リン酸三カリウム(2M、1.7mL、3.47ミリモル)を添加し、黄色懸濁液を得た。次にPd(dppf)Cl
2−CH
2Cl
2(94mg、0.12ミリモル)を添加し、N
2を該混合物に2分間吹き込んだ。得られた反応混合物を80℃で1時間加熱し、濃縮し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から10%の勾配のMeOH/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(213mg、97%)を淡橙色固体として得た。LCMS(M+H)=190;HPLC RT=0.51分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0279】
工程2:メチル 3−((5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート
5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(212mg、1.12ミリモル)、メチル 3−ブロモベンゾアート(Lancaster、241mg、1.12ミリモル)およびCs
2CO
3(730mg、2.24ミリモル)/トルエン(10mL)含有の40mLの圧力バイアルに、クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(88mg、0.11ミリモル)を添加した。N
2を該反応混合物に1分間吹き込んだ。バイアルを密封し、100℃で16時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を濃縮し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(80gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(130mg、36%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.37(d,J=2.5Hz,1H)、8.13(d,J=1.9Hz,1H)、7.89−7.79(m,1H)、7.70(dt,J=7.6、1.2Hz,1H)、7.41(t,J=7.9Hz,1H)、7.34−7.31(m,1H)、7.28(dd,J=2.4、1.0Hz,1H)、5.90(s,1H)、3.92(s,3H)、2.46(s,3H)、2.32(s,3H);LCMS(M+H)=324;HPLC RT=1.90分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0280】
工程3:メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート
メチル 3−((5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート(130mg、0.40ミリモル)、酢酸パラジウム(II)(18mg、0.08ミリモル)およびK
2CO
3(11.1mg、0.08ミリモル)/ピバリン酸(2mL)含有の40mLの圧力バイアルを空気中に開放して110℃で12時間加熱した。室温に冷却した後、該混合物をMTBE(6mL)で希釈し、沈殿物を濾過し、MTBEで濯いだ。40mLの圧力バイアル中で、固体をTFA(3mL)に溶かし、酢酸パラジウム(II)(18.1mg、0.08ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、100℃で15時間加熱した。室温に冷却した後、さらなる酢酸パラジウム(II)(18mg、0.08ミリモル)を添加した。反応物に栓をし、さらに24時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を濃縮し、プレパラティブHPLC(ルナ−C18 30x100カラム、10%Bから100%Bに至る12分間の勾配)を用いて精製し、標記化合物(4mg、3%)を黄色固体として得た。
1H NMR(500MHz、CD
3OD) δ 8.85(d,J=1.7Hz,1H)、8.78(d,J=1.7Hz,1H)、8.32(dd,J=7.5、0.8Hz,1H)、8.17(dd,J=8.5、0.7Hz,1H)、7.98(dd,J=8.5、7.6Hz,1H)、4.21(s,3H)、2.58(s,3H)、2.40(s,3H);LCMS(M+H)=322;HPLC RT=1.78分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0281】
工程4:メチル 5−ベンジル−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート
実施例46の工程1に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート(4mg、0.012ミリモル)を標記化合物(4mg、76%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=1.9Hz,1H)、7.75(dd,J=7.2、1.1Hz,1H)、7.67−7.62(m,1H)、7.61−7.55(m,1H)、7.45(d,J=1.9Hz,1H)、7.35−7.27(m,3H)、7.11(dd,J=7.4、2.1Hz,2H)、5.59(s,2H)、4.15(s,3H)、2.38(s,3H)、2.21(s,3H)
【0282】
工程5:2−[5−ベンジル−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル]プロパン−2−オール
5mLのバイアルに、メチル 5−ベンジル−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート(4mg、9.5マイクロモル)/THF(0.2mL)を入れ、−78℃に冷却し、MeLi(Et
2O中1.6M、36μL、57マイクロモル)を滴下して加えた。得られた反応混合物を−78℃で30分間攪拌し、次に飽和NH
4Clでクエンチさせ、EtOAc(2x)で抽出した。有機層を濃縮し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(12gカラム、50%から100%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製し、プレパラティブHPLC(カラム:フェン・ルナ−C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:12分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持した;流速:40mL/分)を用いてさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションをNaHCO
3飽和溶液で希釈し、そして濃縮した。残渣をNaHCO
3飽和溶液で再び希釈し、CHCl
3(3x)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮し、標記化合物(2mg、43%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.81(brs,1H)、8.42(d,J=1.9Hz,1H)、7.58−7.52(m,1H)、7.48(d,J=1.7Hz,1H)、7.42(d,J=7.8Hz,1H)、7.36−7.28(m,4H)、7.18−7.12(m,2H)、5.57(s,2H)、2.39(s,3H)、2.23(s,3H)、1.85(s,6H);LCMS(M+H)=412.2;HPLC RT=2.73分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0283】
実施例54&55
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化50】
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【0284】
工程1:2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン
100mLの丸底フラスコに5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(2.90g、14.0ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(2.70g、6.99ミリモル)[Seefeld, M.A.ら、PCT国際特許出願、2008、WO2008098104]およびPd(PPh
3)
4(0.61g、0.52ミリモル)/DMF(20mL)を入れ、そこにヨウ化第一銅(0.20g、1.05ミリモル)およびEt3N(1.9mL、14.0ミリモル)を添加した。反応混合物をN
2で3分間パージし、次に100℃で1時間加熱した。室温に冷却した後、その混合物を10%LiCl溶液で希釈し、EtOAc(2x)で抽出した。有機液を合わせ、飽和NaClで洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。CH
2Cl
2を加え、得られた沈殿物を濾過で集めた。母液を濃縮し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製した。得られた固体を沈殿物と合わせ、冷EtOAcでトリチュレートし、標記化合物(740mg、47%)を明黄褐色固体として得た。LCMS(M+H)=224.1;HPLC RT=1.03分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0285】
工程2:メチル 3−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート
実施例1の工程2に記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン(740mg、3.31ミリモル)を標記化合物(644mg、54%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.94(t,J=1.9Hz,1H)、7.88(d,J=2.1Hz,1H)、7.83(dt,J=7.8、1.3Hz,1H)、7.49(t,J=7.9Hz,1H)、7.40(d,J=2.1Hz,1H)、7.36(ddd,J=8.0、2.3、0.9Hz,1H)、6.38(s,1H)、3.99(s,3H)、3.93(s,3H)、2.34(s,3H);LCMS(M+H)=358.2;HPLC RT=2.34分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0286】
工程3:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
実施例1の工程3に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート(2.82g、7.88ミリモル)を標記化合物(1.58g、62%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.93(s,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(dd,J=8.2、0.6Hz,1H)、8.29−8.22(m,1H)、8.16(d,J=1.8Hz,1H)、7.91(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.94(s,3H)、2.31(s,3H);LCMS(M+H)=322.3;HPLC RT=1.98分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0287】
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートの別の合成
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(実施例40の工程2、3.000g、9.83ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(4.18g、10.82ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.281g、1.475ミリモル)、Pd(Ph
3P)
4(0.738g、0.639ミリモル)およびトリエチルアミン(2.74mL、19.66ミリモル)のDMF(25mL)中混合物を窒素流下でパージし、ついで95℃で2時間ヒートブロックにて加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルに抽出した。水、NH
4OH、塩水で洗浄し、濃縮した。残渣をCHCl
3(100mL)でトリチュレートし、固体を濾過してCHCl
3で濯ぎ、生成物(1.6g)を得た。濾液をISCOカラム(330gカラム、A:DCM;B:10%MeOH/DCM、0〜100%勾配)にロードし、クロマトグラフィー操作に付し、さらに0.7gのメチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(合計2.30g、7.16ミリモル、収率72.8%)を得た。
【0288】
工程4:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
実施例1の工程4に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(80mg、0.25ミリモル)を、プレパラティブHPLC(カラム:フェン・ルナ−C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:14分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持した;流速:40mL/分)に付して精製した後に、標記化合物(65mg、53%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.51(d,J=1.8Hz,1H)、8.50(s,1H)、8.47(d,J=8.1Hz,1H)、8.10(dd,J=8.1、1.1Hz,1H)、7.63(d,J=1.8Hz,1H)、7.46(d,J=7.3Hz,2H)、7.40−7.30(m,3H)、5.62(d,J=10.6Hz,1H)、4.11−4.03(m,4H)、3.92−3.83(m,4H)、3.56(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.18−3.05(m,1H)、2.30(s,3H)、2.04(d,J=13.0Hz,1H)、1.71−1.58(m,1H)、1.50−1.37(m,1H)、1.09(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=496.3;HPLC RT=2.93分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0289】
工程5:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程5に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(65mg、0.13ミリモル)をラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルパック・IB 25x2cm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:50mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(24mg、36%)およびエナンチオマーB(26mg、38%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(d,J=8.2Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.56(d,J=1.7Hz,1H)、7.47−7.41(m,3H)、7.37−7.32(m,2H)、7.31−7.28(m,1H)、5.59(d,J=10.5Hz,1H)、4.06(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.90−3.84(m,4H)、3.55(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.15−3.04(m,1H)、2.30(s,3H)、2.04(d,J=13.6Hz,1H)、1.92(s,1H)、1.75(s,6H)、1.69−1.58(m,1H)、1.47−1.38(m,1H)、1.12(d,J=13.4Hz,1H);LCMS(M+H)=496.4;HPLC RT=2.46分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=5.50分(カラム:キラルパック・IB 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);SFC RT=1.06分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:50/50 CO
2/(1:1 MeOH/CH
3CN);流速:2mL/分);[α]
D20=−117.23(c=0.08、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(d,J=8.2Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.56(d,J=1.7Hz,1H)、7.47−7.41(m,3H)、7.37−7.32(m,2H)、7.31−7.28(m,1H)、5.59(d,J=10.5Hz,1H)、4.06(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.90−3.84(m,4H)、3.55(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.15−3.04(m,1H)、2.30(s,3H)、2.04(d,J=13.6Hz,1H)、1.92(s,1H)、1.75(s,6H)、1.69−1.58(m,1H)、1.47−1.38(m,1H)、1.12(d,J=13.4Hz,1H);LCMS(M+H)=496.4;HPLC RT=2.46分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=8.30分(カラム:キラルパック・IB 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);SFC RT=2.83分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:50/50 CO
2/(1:1 MeOH/CH
3CN);流速:2mL/分);[α]
D20=+88.78(c=0.10、CHCl
3)
【0290】
実施例54の別の合成
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化51】
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【0291】
工程1:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール( 2.0g、10.4ミリモル)[Orjales, A.ら、J. Med. Chem. 2003, 46, 5512-5532]のエナンチオマーを、プレパラティブSFC(カラム:キラルパックAD 5x25cm、5μm;移動相:74/26 CO
2/MeOH;流速:270mL/分;温度:30℃)で分割した。分離したピークを濃縮し、減圧下で乾燥させ、白色固体を得た。エナンチオマーA:(S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.91g、45.5%):SFC RT=2.32分(カラム:Chiralpac AD 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:3mL/分);温度:40℃;エナンチオマーB:(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.92g、46%):SFC RT=3.09分(カラム:Chiralpac AD 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:3mL/分);温度:40℃
【0292】
溶媒としてトルエン(120mL)を用いることを除き、実施例1の工程4に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(4g、12.45ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(上記のエナンチオマーB、5.86g、30.5ミリモル)を標記化合物(5.0g、81%)に変換した。HPLC RT=2.91分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0293】
工程2:(S)−2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
500mLの丸底フラスコに(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(5.0g、10.09ミリモル)/THF(150mL)を入れ、それを氷/MeOH浴中で冷却した。MeMgBr(Et
2O中3M、17.0mL、51.0ミリモル)を4分間にわたってゆっくりと添加した。得られた溶液を2時間攪拌し、次に飽和NH
4Clで注意してクエンチさせた。反応混合物を10%LiCl溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。粗材料をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(120gカラム、0%から6%までの勾配のMeOH/CH
2Cl
2)を用いて精製した。生成物を集め、濃縮して、次に熱MeOH(35mL)に溶かした。この混合液に15mLの水を添加し、混合物を室温に冷却した。得られた白色沈殿物を濾過で集め、2:1 MeOH/水で濯ぎ、減圧下で乾燥させて標記化合物(3.2g、62%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.40(d,J=1.8Hz,1H)、8.33(d,J=8.2Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.53(d,J=1.8Hz,1H)、7.46(d,J=7.3Hz,2H)、7.42(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.37−7.31(m,2H)、7.30−7.28(m,1H)、5.56(d,J=10.5Hz,1H)、4.06(d,J=8.9Hz,1H)、3.89−3.83(m,1H)、3.55(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.10(q,J=10.8Hz,1H)、2.39(s,3H)、2.23(s,3H)、2.03(d,J=14.2Hz,1H)、1.89(s,1H)、1.74(s,6H)、1.68−1.59(m,1H)、1.46−1.36(m,1H)、1.12(d,J=12.2Hz,1H);LCMS(M+H)=496.3;HPLC RT=2.44分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=2.01分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/(1:1 MeOH/CH
3CN);流速:2mL/分);SFC RT=1.06分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:50/50 CO
2/(1:1 MeOH/CH
3CN);流速:2mL/分)
【0294】
実施例56−65
表3に列挙される化合物を実施例54について記載される操作に従って調製した:
【化52】
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【0295】
【表4】
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【0296】
表3についてのHPLC条件:
方法A:
カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分;検出:UV(220nm)
方法B:
カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm粒子;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
方法C:
キラルパックIC 250x4.6mm、5μm粒子;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
【0297】
実施例66&67
2−{5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
工程1:メチル 5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(244mg、0.66ミリモル)[Allgeier, H.ら、PCT国際特許出願、2006、WO2006108591]、メチル 3−ブロモ−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(実施例40の工程3、163mg、0.33ミリモル)、ヨウ化銅(I)(9mg、0.05ミリモル)、Pd(PPh
3)
4(28mg、0.02ミリモル)およびトリエチルアミン(0.091mL、0.65ミリモル)のDMF(2.0mL)中混合物をN
2(3x)でパージし、次に100℃に加熱し、2時間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物をセライト(登録商標)を通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を10%LiCl溶液および飽和NaClで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮させた。残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(64mg、39%)を得た。LCMS(M+H)=500.2
【0299】
工程2:2−{5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
実施例1の工程5に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(65mg、0.13ミリモル)をラセミ体の2−{5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(20mg、30%)およびエナンチオマーB(20mg、30%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.59(s,1H)、8.56−8.47(bs,1H)、8.15(d,J=8.4Hz,1H)、8.12−8.03(m,2H)、7.73(dd,J=8.6、5.5Hz,2H)、7.48(d,J=8.4Hz,1H)、7.18(t,J=8.8Hz,2H)、5.83(d,J=11.2Hz,1H)、5.22(s,1H)、4.14(s,3H)、3.92(d,J=9.7Hz,1H)、3.73(d,J=8.8Hz,1H)、3.56−3.35(m,2H)、3.27(d,J=13.6Hz,1H)、1.68(m,1H)、1.58(m,7H)、1.42−1.21(m,1H)、0.98(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=500.3;HPLC RT=7.29分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=9.86分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=−99.55(c=0.14、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.59(s,1H)、8.56−8.46(bs,1H)、8.15(d,J=8.4Hz,1H)、8.03−8.11(m,2H)、7.73(dd,J=8.6、5.5Hz,2H)、7.48(d,J=8.6Hz,1H)、7.18(t,J=8.8Hz,2H)、5.83(d,J=11.2Hz,1H)、5.22(s,1H)、4.14(s,3H)、4.01−3.84(m,1H)、3.81−3.66(m,1H)、3.49(s,2H)、3.30−3.18(m,1H)、1.82−1.65(m,1H)、1.58(m,7H、2つのCH
3と1つのCHの重複)、1.40−1.21(m,1H)、1.10−0.89(m,1H);LCMS(M+H)=500.3;HPLC RT=7.28分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=12.09分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=+98.84(c=0.14、CHCl
3)
【0300】
実施例69
2−[5−ベンジル−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化54】
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【0301】
実施例46に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(実施例54の工程3、58mg、0.18ミリモル)を標記化合物(57mg、2工程にわたって78%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.49(d,J=1.8Hz,1H)、8.40(d,J=8.2Hz,1H)、7.78(d,J=0.9Hz,1H)、7.48(dd,J=8.2、1.5Hz,1H)、7.42(d,J=1.8Hz,1H)、7.35−7.29(m,3H)、7.16(dd,J=7.7、1.8Hz,2H)、5.59(s,2H)、3.89(s,3H)、2.29(s,3H)、1.87(s,1H)、1.71(s,6H);LCMS(M+H)=412.4;HPLC RT=2.33分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0302】
実施例70&71
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化55】
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【0303】
工程1:メチル 3−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−フルオロベンゾアート
70mLの圧力バイアルに2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン(実施例54の工程1、500mg、2.24ミリモル)、メチル 3−ブロモ−2−フルオロベンゾアート(Oakwood、781mg、3.35ミリモル)およびCs
2CO
3(728mg、2.24ミリモル)/ジオキサン(10mL)を入れ、それに1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(62.0mg、0.11ミリモル)、Pd(OAc)
2(85mg、0.38ミリモル)およびキサントホス(Xantphos)(65mg、0.11ミリモル)を添加した。N
2を該反応混合物に2分間吹き込んだ。そのバイアルを密封し、100℃で24時間加熱した。ブレットホス・プレ触媒(BrettPhos precatalyst)(100mg、0.12ミリモル)と、さらなるメチル 3−ブロモ−2−フルオロベンゾアート(781mg、3.35ミリモル)を添加した。N
2を該反応混合物に2分間吹き込み、次に加熱を110℃で24時間続けた。さらにブレットホス・プレ触媒(100mg、012ミリモル)を添加し、攪拌を120℃で5時間続けた。ブレットホス・プレ触媒(100mg、0.12ミリモル)を再び添加し、反応混合物を120℃で5時間加熱した。室温に冷却した後、混合物をCHCl
3で希釈し、セライト(登録商標)を通して濾過し、CHCl
3で濯いだ。濾液を濃縮し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(140mg、17%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.90(d,J=2.1Hz,1H)、7.74(ddd,J=8.0、6.5、1.7Hz,1H)、7.52−7.44(m,1H)、7.24(d,J=0.9Hz,1H)、7.17(t,J=2.0Hz,1H)、6.34(s,1H)、3.97(d,J=0.7Hz,6H)、2.32(s,3H);LCMS(M+H)=376.3;HPLC RT=2.23分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0304】
工程2:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程3、4および5に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)−2−フルオロベンゾアート(139mg、0.37ミリモル)をラセミ体の2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(28mg、3工程にわたって15%)およびエナンチオマーB(27mg、3工程にわたって14%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.7Hz,1H)、8.15(d,J=8.2Hz,1H)、7.63(dd,J=8.2、6.7Hz,1H)、7.54−7.47(m,3H)、7.40−7.34(m,2H)、7.31(d,J=7.3Hz,1H)、6.15(brs,1H)、4.06(dd,J=11.6、2.3Hz,1H)、3.89(dd,J=11.5、2.1Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.56(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.39−3.28(m,1H)、3.03(d,J=7.0Hz,1H)、2.26(s,3H)、2.23(d,J=2.4Hz,1H)、2.11−2.03(m,1H)、1.85(d,J=2.7Hz,6H)、1.68−1.60(m,1H)、1.53−1.47(m,1H)、1.02(d,J=13.3Hz,1H);LCMS(M+H)=514.4;HPLC RT=2.84分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=9.50分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=−142.33(c=0.08、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.7Hz,1H)、8.15(d,J=8.2Hz,1H)、7.63(dd,J=8.2、6.7Hz,1H)、7.54−7.47(m,3H)、7.40−7.34(m,2H)、7.31(d,J=7.3Hz,1H)、6.15(brs,1H)、4.06(dd,J=11.6、2.3Hz,1H)、3.89(dd,J=11.5、2.1Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.56(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.39−3.28(m,1H)、3.03(d,J=7.0Hz,1H)、2.26(s,3H)、2.23(d,J=2.4Hz,1H)、2.11−2.03(m,1H)、1.85(d,J=2.7Hz,6H)、1.68−1.60(m,1H)、1.53−1.47(m,1H)、1.02(d,J=13.3Hz,1H);LCMS(M+H)=514.4;HPLC RT=2.84分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=11.86分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=+92.61(c=0.10、CHCl
3)
【0305】
実施例72−77
表4に列挙される化合物を実施例70について記載される操作に従って調製した:
【化56】
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【0306】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0307】
表4についてのHPLC条件:
方法A:
カラム:フェノメネックス・ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
方法B:
カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分;検出:UV(220nm)
方法C:
カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm粒子;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
【0308】
実施例78&79
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化57】
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【0309】
工程1:メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2−フルオロベンゾアート
実施例40の工程1について記載される操作と同様の操作に従って、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(2.28g、8.08ミリモル)および(3−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(1.60g、8.08ミリモル)を標記化合物(1.8g、63%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.97(d,J=2.1Hz,1H)、8.39(d,J=2.0Hz,1H)、8.05(t,J=7.7Hz,1H)、7.73−7.71(m,1H)、7.40(dd,J=10.9、1.7Hz,1H)、7.35(dd,J=8.1、1.7Hz,1H)、3.99(s,3H);LCMS(M+H)=355.2;HPLC RT=2.58分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0310】
工程2:メチル 3−ブロモ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
実施例40の工程2について記載される操作と同様の操作に従って、メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2−フルオロベンゾアート(1.80g、5.07ミリモル)を変換し、標記化合物の混合物を生成し、それをISCOシリカゲルクロマトグラフィー(120gカラム、50%から70%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて分離し、メチル 3−ブロモ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(200mg、12%)およびメチル 3−ブロモ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(240mg、15%)を白色固体として得た。メチル 3−ブロモ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.43(brs,1H)、8.64(d,J=2.0Hz,1H)、8.18(d,J=2.0Hz,1H)、8.06(d,J=8.1Hz,1H)、7.71(dd,J=8.3、6.1Hz,1H)、3.92(s,3H);LCMS(M+H)=323.1;HPLC RT=2.62分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);メチル 3−ブロモ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.81(s,1H)、8.59(d,J=2.0Hz,1H)、8.29(d,J=2.0Hz,1H)、8.11(d,J=5.9Hz,1H)、8.02(d,J=10.6Hz,1H)、3.91(s,3H);LCMS(M+H)=323.1;HPLC RT=2.56分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0311】
工程3:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
実施例66の工程1について記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−ブロモ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(240mg、0.74ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(344mg、0.89ミリモル)[Seefeld, M.A.ら、PCT国際特許出願、2008、WO2008098104]を標記化合物(115mg、46%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.58(d,J=1.7Hz,1H)、8.19(d,J=5.5Hz,1H)、8.12(d,J=10.8Hz,1H)、8.09(d,J=1.8Hz,1H)、4.08(s,3H)、4.01(s,3H)、2.38(s,3H);LCMS(M+H)=340.2;HPLC RT=2.13分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0312】
工程4:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
実施例1の工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(115mg、0.34ミリモル)および(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(実施例25の工程1、143mg、0.68ミリモル)をラセミ体の2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(10mg、11%)およびエナンチオマーB(10mg、11%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.46(d,J=1.7Hz,1H)、8.03(d,J=11.4Hz,1H)、7.99(d,J=6.1Hz,1H)、7.58(d,J=1.6Hz,1H)、7.43(dd,J=8.7、5.1Hz,2H)、7.10−7.02(m,2H)、5.53(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.7Hz,1H)、3.94(s,3H)、3.89(dd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.60−3.49(m,1H)、3.36(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.12−2.98(m,1H)、2.32(s,3H)、2.26(d,J=2.0Hz,1H)、1.99(d,J=13.4Hz,1H)、1.81(s,6H)、1.69−1.55(m,1H)、1.48−1.35(m,1H)、1.11(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=532.4;HPLC RT=10.52分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=6.71分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分). [α]
D20=−100.86(c=0.68、CHCl
3);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.46(d,J=1.7Hz,1H)、8.03(d,J=11.4Hz,1H)、7.99(d,J=6.1Hz,1H)、7.58(d,J=1.6Hz,1H)、7.43(dd,J=8.7、5.1Hz,2H)、7.11−7.02(m,2H)、5.53(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.94(s,3H)、3.89(dd,J=11.9、2.8Hz,1H)、3.60−3.51(m,1H)、3.36(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.12−2.99(m,1H)、2.32(s,3H)、2.28(d,J=2.1Hz,1H)、1.99(d,J=13.7Hz,1H)、1.81(s,6H)、1.68−1.55(m,1H)、1.49−1.36(m,1H)、1.11(d,J=12.6Hz,1H);LCMS(M+H)=499.3;HPLC RT=10.54分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=8.09分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);[α]
D20=91.50(c=1.58、CHCl
3)
【0313】
実施例80&81
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−6−フルオロ−5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化58】
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【0314】
ラセミ体である2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−6−フルオロ−5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールを、実施例70について記載される操作と同様の操作に従って、工程1における2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミンの代わりに2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(実施例1の工程1)を用いて調製した。キラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーAおよびBを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.47(brs,1H)、7.97(d,J=8.1Hz,1H)、7.53−7.81(m,3H)、7.12−7.23(m,3H)、5.94(d,J=11.0Hz,1H)、3.88(d,J=11.9Hz,1H)、3.75(dd,J=10.5、3.2Hz,1H)、3.44−3.53(m,1H)、3.26(dd,J=11.8、10.0Hz,2H)、2.42(brs,3H)、2.24(brs,3H)、1.78(d,J=12.1Hz,1H)、1.67(brs,6H)、1.25−1.40(m,1H)、0.98−1.09(m,1H);LCMS(M+H)=532.4;HPLC RT=9.36分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));SFC RT=15.16分(カラム:フェノメネックス・ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.47(brs,1H)、7.97(d,J=8.1Hz,1H)、7.54−7.77(m,3H)、7.17(t,J=7.7Hz,2H)、5.94(d,J=10.6Hz,1H)、3.88(d,J=9.2Hz,1H)、3.72−3.79(m,1H)、3.49(dd,J=11.6、10.0Hz,1H)、3.21−3.31(m,1H)、2.42(brs,3H)、2.24(brs,3H)、1.78(d,J=12.3Hz,1H)、1.67(brs,6H)、1.30(d,J=9.7Hz,1H)、1.03(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=532.4;HPLC RT=9.36分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分);SFC RT=18.88分(カラム:フェノメネックス・ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0315】
実施例82−87
表5に列挙される化合物を実施例80について記載される操作に従って調製した:
【化59】
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【0316】
【表6】
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【0317】
N/A:該当なし
表5についてのHPLC条件:
方法A:
カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm)
方法B:
カラム:キラルパックIC、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
【0318】
実施例88
(S)−2−(3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
工程1:4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−5−ヨード−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール
tert−ブチルジメチル(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)シラン(Aldrich、0.85mL、4.19ミリモル)、(アジドメチル)トリメチルシラン(TCI、0.560g、4.61ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.88g、4.61ミリモル)、1−ブロモピロリジン−2,5−ジオン(Aldrich、0.90g、5.03ミリモル)およびDIEA(0.73mL、4.19ミリモル)のTHF(35.0mL)中混合物を室温で一夜攪拌し、次に減圧下で濃縮した。残渣をEtOAcに溶かし、10/90の濃NH
4OH/飽和NH
4Cl溶液、水および飽和NaClで洗浄し、次にNa
2SO
4上で乾燥させた。濾過および濃縮を行い、粗製油を得、それをISCOシリカゲルクロマトグラフィー(80gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(0.40g、22%)を琥珀色油として得た。LCMS(M+H)=426.2;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 4.77(s,2H)、3.84(s,2H)、1.00−0.86(m,9H)、0.25−0.19(m,9H)、0.16−0.11(m,6H)
【0320】
工程2:(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
実施例1の工程4について記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(実施例40の工程2、1.00g、3.28ミリモル)および[Orjales, A.ら、J. Med. Chem. 2003, 46, 5512-5532に従って調製されるラセミ体のフェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをキラルSFCに付して得られる](R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(1.26g、6.55ミリモル)を標記化合物(2.06g)に(不純物の混合物として)変換し、それをさらに精製することなく、その後の工程に持ち越した。LCMS(M+H)=481.2
【0321】
工程3:(S)−メチル 5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
実施例40の工程について記載される操作と同様の操作に従って、(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(800mg、1.67ミリモル)を表記化合物(365mg、42%)に変換した。LCMS(M+H)=445.4(ボロン酸)
【0322】
工程4:(S)−メチル 3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
バイアルに、(S)−メチル 5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(360mg、0.68ミリモル)、4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−5−ヨード−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(393mg、0.92ミリモル)、PdCl
2dppf(25mg、0.034ミリモル)および水性三塩基性リン酸カリウム(3M、0.68mL、2.05ミリモル)のTHF(5mL)中混合物を入れ、それをN
2(3x)でパージした。得られた混合物を80℃に加熱し、1時間攪拌し、次に室温に冷却した。混合物をEtOAcで希釈し、分離漏斗に移し、水および飽和NaClで洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させた。濾過および濃縮を行って粗製油を得、それをISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(277mg、58%)を得た。LCMS(M+H)=698.6
【0323】
工程5:(S)−2−(3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール
実施例1の工程5について記載される操作と同様の操作に従って、(S)−メチル 3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(270mg、0.39ミリモル)を表記化合物(212mg、79%)に変換した。LCMS(M+H)=698.7
【0324】
工程6:(S)−2−(3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール
TBAF(THF中1M、0.74mL、0.74ミリモル)を(S)−2−(3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(208mg、0.30ミリモル)のTHF(3.0mL)および水(11μL、0.60ミリモル)中0℃溶液に添加した。得られた反応混合物を0℃で30分間攪拌した。さらにTBAF(THF中1M、0.74mL、0.74ミリモル)を添加し、攪拌を室温で1時間続けた。TBAF(THF中1M、0.74mL、0.74ミリモル)を再び添加し、1時間攪拌した後、該反応混合物を飽和NH
4Clでクエンチさせ、それを分離漏斗に移した。水層をEtOAc(2x)で抽出した。有機液を合わせ、飽和NH
4Cl、水および飽和NaClで洗浄し、次にNa
2SO
4で乾燥させた。濾過および濃縮を行って残渣を得、それをISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から10%までの勾配のMeOH/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(128mg、78%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.54(brs,1H)、8.15(d,J=8.4Hz,2H)、7.67(d,J=7.3Hz,2H)、7.53−7.45(m,1H)、7.39−7.30(m,2H)、7.26(d,J=7.3Hz,1H)、5.79(d,J=11.2Hz,1H)、5.37(t,J=5.2Hz,1H)、5.23(s,1H)、4.54(t,J=4.6Hz,2H)、4.07(s,3H)、3.89(brs,1H)、3.74(brs,1H)、3.45(d,J=13.0Hz,2H)、3.29(brs,1H)、1.67(brs,1H)、1.59(m,7H)、1.40−1.20(m,1H)、1.05(brs,1H);LCMS(M+H)=512.4;HPLC:RT=6.08分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分)
【0325】
実施例89
2−{3−[4−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化61】
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【0326】
工程1:メチル 3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、16.1mL、16.1ミリモル)を実施例88の工程4にて調製した(S)−メチル 3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(750mg、1.07ミリモル)のTHF(10mL)中室温溶液に添加した。得られた混合物を15分間攪拌した。反応物をNH
4Cl飽和水溶液でクエンチさせ、分離漏斗に移し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を合わせ、NH
4Cl飽和水溶液、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色の透明油を得た。その粗生成物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%〜100%酢酸エチル/ジクロロメタン)を用いて精製し、(S)−メチル 3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(500mg、0.977ミリモル、91%)を得た。アナリティカルキラルSFCは93%キラル純度を示した。化合物をプレパラティブキラルSFC分離に供し、(S)−メチル 3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(400mg、0.782ミリモル、収率73%、アナリティカルキラルSFCにより測定した場合に>99.%キラル純度)を得た。LCMS(M+H)=512.3
【0327】
工程2:(S)−メチル 3−(4−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
水素化ナトリウム(油中60%、8.44mg、0.211ミリモル)を(S)−メチル 3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(54.0mg、0.106ミリモル)のDMF(1mL)中0℃溶液を含有するバイアルに添加した。ガス発生が起こり、反応物を10分間攪拌し、ヨードメタン(0.0130mL、0.211ミリモル)を添加した。10分後、さらに水素化ナトリウム(油中60%、8.44mg、0.211ミリモル)およびヨードメタン(0.0130mL、0.211ミリモル)を添加した。反応物を飽和水性NH
4Clでクエンチさせ、酢酸エチルで希釈し、分離漏斗に移し、10%LiCl溶液、水および塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗(S)−メチル 3−(4−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(72.0mg、0.137ミリモル、130%)を黄色油として得た。LCMS(M+H)=525.0。生成物をさらに精製することなく用いた。
【0328】
工程3:(S)−2−(3−(4−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、0.533mL、1.60ミリモル)を(S)−メチル 3−(4−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(56.0mg、0.107ミリモル)のTHF(1mL)中0℃溶液に添加した。15分後、反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液で注意してクエンチさせ、分離漏斗に移し、酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して透明な油を得た。その油を最小量のジクロロメタンに溶かし、ISCOコンパニオンクロマトグラフィーシステム(12gシリカカートリッジ、0−10%メタノール/ジクロロメタンで溶出する、30mL/分)上で精製し、(S)−2−(3−(4−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(41.4mg、0.0790ミリモル、74%)を不純な状態で得た。LCMS(M+H)=526.4;HPLC:RT=3.02分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:10:90 メタノール:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 メタノール:水+0.1%TFA;勾配:5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1.0mL/分)。該生成物をプレパラティブLC/MSに付して以下の条件(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x250mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって17−57%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)でさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心蒸発を通して乾燥させ(S)−2−(3−(4−(メトキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(32.4mg、0.0620ミリモル、58%)を得、LCMS分析によればその推定純度は100%であった。2つのアナリティカルLC/MSインジェクションを用いて最終純度を決定した。HPLC(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm);RT:1.59分;LCMS(M+H)=526.3nm;HPLC(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm));HPLC RT:1.39;LCMS(M+H)=526.3;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.57(s,1H)、8.49(brs,1H)、8.16(m,2H)、7.66(d,J=7.4Hz,2H)、7.49(d,J=8.1Hz,1H)、7.38−7.30(m,2H)、7.29−7.20(m,1H)、5.80(d,J=11.1Hz,1H)、4.47(s,2H)、4.07(brs,3H)、3.91(d,J=6.1Hz,1H)、3.75(d,J=9.1Hz,1H)、3.32−3.21(m,4H)、2.51(brs,2H)、1.70(d,J=12.5Hz,1H)、1.59(m,7H)、1.40−1.25(m,1H)、1.11−0.93(m,1H)
【0329】
実施例90&91
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化62】
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【0330】
工程1:N−メトキシ−N−メチルオキサン−4−カルボキシアミド
1LのRBフラスコにおいて、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボン酸(46.0g、353ミリモル)のジクロロメタン(250mL)中溶液を少しずつ注意して泡立たせながら1,1’−カルボニルジイミダゾール(63.0g、389ミリモル)で処理した。添加終了後に、混合物を室温で2時間攪拌し、ついでN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・HCl(37.9g、389ミリモル)で少しずつ処理し、次に室温で一夜攪拌した。水および塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮してN−メトキシ−N−メチルオキサン−4−カルボキシアミド(55.0g、302ミリモル、85%)を明琥珀色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 4.02(ddd,J=11.4、4.2、2.1Hz,2H)、3.71(s,3H)、3.46(td,J=11.8、2.2Hz,2H)、3.19(s,3H)、1.93−1.80(m,2H)、1.69−1.62(m,2H)
【0331】
工程2:4−ベンゾイルオキサン
RBフラスコ中のN−メトキシ−N−メチルオキサン−4−カルボキシアミド(5.00g、28.9ミリモル)のテトラヒドロフラン(50mL)中溶液を、ドライアイス/アセトン浴中、窒素下で−78℃に冷却した。該溶液をシリンジを通してジブチルエーテル中1.8Mフェニルリチウム(24.1mL、43.3ミリモル)で10分間にわたってゆっくりと処理した。得られたダーク混合物を該浴にて2時間攪拌し、それを氷/塩化アンモニウム飽和水溶液中に注ぎ、酢酸エチル中に抽出した。その有機液を水および塩水で洗浄して濃縮した。明黄色油をISCOコンパニオンでのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(120gシリカゲルカラム)に付して精製し、EtOAc/ヘキサン勾配(10−50%)で溶出した。生成物を含有するフラクションを集め、揮発性成分を除去して4−ベンゾイルオキサン(4.30g、22.6ミリモル、78%)をほとんど無色の油として得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDS カラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;RT=0.78分;(ES):m/z(M+H)
+=191.1;HPLC:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm(4分間の勾配)0−100%B;流速=4mL/分;インジェクション容量=10μL;波長=220;オーブン温度=40℃;溶媒A:10%MeOH−90%H
2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−10%H
2O−0.1%TFA;HPLC:RT=1.65分
【0332】
工程3:オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メタノール
シンチレーションバイアル中の4−ベンゾイルオキサン(300mg、1.58ミリモル)のメタノール(3mL)中溶液を重水素化ホウ素ナトリウム(sodium borodeuteride)98%D(99.0mg、2.37ミリモル)でゆっくりと少しずつ処理した。直ちに泡立ちが生じた。添加終了後、混合物を室温で1時間攪拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルに抽出した。有機液を水および塩水で洗浄し、濃縮してオキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メタノール(300mg、98%)を粘性油として得た。これをさらに精製することなく使用した。HPLC:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm(4分間の勾配)0−100%B;流速=4mL/分;インジェクション容量=10μL;波長=220;オーブン温度=40℃;溶媒A:10%MeOH−90%H
2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−10%H
2O−0.1%TFA;HPLC:RT=1.443分;LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.77分;(ES):m/z(M+H−H
2O)
+=176.1
【0333】
工程4:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(
2H)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(249mg、0.776ミリモル)、フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(
2H)メタノール(300mg、1.55ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(407mg、1.55ミリモル)のジクロロメタン(5mL)中懸濁液をRBフラスコ中で攪拌し、DIAD(0.302mL、1.55ミリモル)を滴下して処理した。該混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物をシリカゲルカラムに直接添加し、ISCOコンパニオンでのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカラム)を用いて精製し、酢酸エチルで溶出した。生成物を含有するフラクションを集め、揮発性成分を除去し、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(
2H)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(190mg、0.383ミリモル、49%)を白色固体として得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.89分;(ES):m/z(M+H)
+=497.2.
【0334】
工程5:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
RBフラスコ中、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(
2H)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(190mg、0.383ミリモル)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液を窒素下氷浴中にて冷却し、臭化メチルマグネシウム(エーテル中3M、3.06mL、9.20ミリモル)で処理した。2時間後、反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチさせ、酢酸エチルに抽出させた。有機液を水で洗浄し、揮発性成分を濃縮して120mgの白色固体を得た。該材料をISCOコンパニオンでのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカラム)を用いて精製し、(90:9:1 CH
2Cl
2:MeOH:NH
4OH)/CH
2Cl
2の勾配(0−100%)で溶出した。生成物を含有するフラクションを集め、揮発性成分を除去し、150mgのラセミ体を得、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x3cm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)に付して分割し、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールのエナンチオマーA(50.0mg、26%)および2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールのエナンチオマーB(50.0mg、26%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) d 8.42(d,J=1.8Hz,1H)、8.35(dd,J=8.3、0.5Hz,1H)、7.97(d,J=0.7Hz,1H)、7.55(d,J=1.7Hz,1H)、7.48−7.40(m,3H)、7.37−7.27(m,3H)、4.05(dd,J=11.2、3.3Hz,1H)、3.89−3.81(m,4H)、3.54(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.34(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.13−3.03(m,1H)、2.29(s,3H)、2.06−1.97(m,2H)、1.74(s,6H)、1.69−1.60(m,1H)、1.48−1.35(m,1H)、1.11(d,J=12.2Hz,1H);LCMS:RT=0.76分;(ES):m/z(M+H)
+=497.3(ウォーターズ・アクイティ・SDS カラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);HPLC:RT=8.148分;(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=1.06分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:50/50 CO
2/(1:1 MeOH/CH
3CN);流速:2mL/分). エナンチオマーB:キラルSFC RT=2.83分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:50/50 CO
2/MeOH流速:2mL/分)
【0335】
実施例92&93
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(2−フルオロフェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化63】
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【0336】
工程1:4−(2−フルオロベンゾイル)オキサン
RBフラスコ中、1−ブロモ−2−フルオロベンゼン(10.1g、57.7ミリモル)のテトラヒドロフラン(50mL)中溶液を、ドライアイス/アセトン浴中、−78℃に冷却し、シリンジを通して、ヘキサン中2.5M n−BuLi(23.1mL、57.7ミリモル)でゆっくりと処理し、得られた琥珀色溶液を浴中にて35分間攪拌した。混合物をシリンジを通してN−メトキシ−N−メチルオキサン−4−カルボキシアミド(5.00g、28.9ミリモル)のテトラヒドロフラン(10mL)中溶液で処理し、ダーク溶液を得た。2時間後、混合物を飽和水性NH
4Clでクエンチさせ、酢酸エチル中に抽出させた。有機液を水および塩水で洗浄し、揮発性成分を濃縮して暗黄色油を得た。材料をISCOコンパニオンでのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(120gシリカゲルカラム)を用いて精製し、EtOAc/ヘキサンにてヘキサンの勾配(10−40%)で溶出した。生成物を含有するフラクションを集め、揮発性成分を除去し、4−(2−フルオロベンゾイル)オキサン(4.50g、21.6ミリモル、75%)を明琥珀色油として得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.81分;(ES):m/z(M+H)
+=209.1;HPLC:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm(4分間の勾配)0−100%B;流速=4mL/分;インジェクション容量=10μL;波長=220;オーブン温度=40℃;溶媒A:10%MeOH−90%H
2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−10%H
2O−0.1%TFA;HPLC:RT=1.797分
【0337】
工程2:2−フルオロフェニル(オキサン−4−イル)(
2H)メタノール
シンチレーションバイアル中の(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノン(300mg、1.44ミリモル)のメタノール(3mL)中溶液を重水素化ホウ素ナトリウム(90.0mg、2.16ミリモル)をゆっくりと少しずつ処理した。直ちに泡立ちが生じた。添加終了後、混合物を室温で1.5時間攪拌した。混合物を水で希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水および塩水で洗浄し、揮発性成分を濃縮して2−フルオロフェニル(オキサン−4−イル)(
2H)メタノール(304mg、100%)を無色油として得た。HPLC:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm(4分間の勾配)0−100%B;流速=4mL/分;インジェクション容量=10μL;波長=220;オーブン温度=40℃;溶媒A:10%MeOH−90%H
2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−10%H
2O−0.1%TFA;HPLC:RT=1.557分
【0338】
工程3: 2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(2−フルオロフェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールおよび2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(R)−オキサン−4−イル(2−フルオロフェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(228mg、0.710ミリモル)および(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)(
2H)メタノール(300mg、1.42ミリモル)をラセミ体の2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(−オキサン−4−イル(2−フルオロフェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(150mg)に変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x3cm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)に付して分割し、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(2−フルオロフェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールのエナンチオマーA(70.0mg、35%)および2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(R)−オキサン−4−イル(2−フルオロフェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールのエナンチオマーB(50.0mg、25%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.46(d,J=1.7Hz,1H)、8.36−8.30(m,1H)、8.01(s,1H)、7.82−7.72(m,2H)、7.45(dd,J=8.3、1.4Hz,1H)、7.37−7.28(m,1H)、7.25−7.18(m,1H)、7.04(ddd,J=10.5、8.2、1.2Hz,1H)、4.05(dd,J=10.6、3.4Hz,1H)、4.00(s,3H)、3.87(dd,J=11.7、2.4Hz,1H)、3.57−3.48(m,1H)、3.33(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.16(t,J=11.3Hz,1H)、2.37(s,3H)、1.95(s,1H)、1.88(d,J=12.3Hz,1H)、1.73(d,J=2.9Hz,6H)、1.63(m,1H)、1.47−1.34(m,1H)、1.12(d,J=12.6Hz,1H);LCMS:RT=0.78分;(ES):m/z(M+H)
+=515.3(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);HPLC:RT=8.133分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=4.335分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=7.569分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0339】
実施例94&95
2−{5−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化64】
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【0340】
工程1:4−(2,3−ジフルオロベンゾイル)オキサン
RBフラスコ中の4−ブロモ−1,2−ジフルオロベンゼン(2.40g、12.4ミリモル)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液をドライアイスおよびアセトン浴中にて−78℃に冷却し、シリンジを通してヘキサン中2.5M n−BuLi(4.97mL、12.4ミリモル)をゆっくりと滴下して処理し、浴中にて20分間攪拌した。次に混合物をN−メトキシ−N−メチルオキサン−4−カルボキシアミド(0.718g、4.15ミリモル)のテトラヒドロフラン(2mL)中溶液でシリンジを介して処理し、明褐色溶液を得た。1時間後、該混合物を飽和水性NH
4Clでクエンチさせ、酢酸エチルに抽出させた。有機液を水および塩水で洗浄し、揮発性成分を濃縮して油を得た。LCMSによる分析は2種の異性体生成物の形成を示す。材料をISCOコンパニオンでのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカラム)を用いて精製し、EtOAc/ヘキサンにてヘキサン勾配(0−50%)で溶出した。主要異性体を含有するフラクションを集め、揮発性成分を除去し、4−(2,3−ジフルオロベンゾイル)オキサン(350mg、37%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.54(ddt,J=7.9、6.1、1.7Hz,1H)、7.37(dtd,J=9.5、8.0、1.7Hz,1H)、7.20(tdd,J=8.1、4.6、1.4Hz,1H)、4.05(dt,J=11.4、3.5Hz,2H)、3.55(td,J=11.3、2.9Hz,2H)、3.42−3.30(m,1H)、1.93−1.74(m,4H);従たる異性体を含有するフラクションを集め、揮発物を除去して4−(3,4−ジフルオロベンゾイル)オキサン(130mg、14%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.83−7.70(m,2H)、7.33−7.22(m,1H)、4.11−4.01(m,2H)、3.56(td,J=11.6、2.5Hz,2H)、3.43(tt,J=11.0、4.0Hz,1H)、1.95−1.82(m,2H)、1.81−1.71(m,2H)
【0341】
工程2:(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール
4−(2,3−ジフルオロベンゾイル)オキサン(350mg、1.55ミリモル)のメタノール(10mL)中溶液をNaBH
4(88.0mg、2.32ミリモル)でゆっくりと少しずつ処理した。直ちに泡立ちが起こった。添加終了後、その混合物を室温で攪拌した。揮発性成分を除去し、残渣を飽和水性NH
4Clおよび酢酸エチルの間に分配した。有機液を水で洗浄し、揮発性成分を濃縮して(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン4−イル)メタノール(350mg、99%)を無色油として得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.74分;(ES):m/z(M+H−H
2O)
+=211;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.26−7.17(m,1H)、7.14−7.06(m,2H)、4.80(dd,J=7.2、4.3Hz,1H)、4.03(dd,J=11.4、3.8Hz,1H)、3.95(dd,J=10.9、4.1Hz,1H)、3.42−3.26(m,2H)、2.12(d,J=4.4Hz,1H)、1.97−1.89(m,1H)、1.89−1.80(m,1H)、1.56−1.39(m,2H)、1.31−1.23(m,1H)
【0342】
工程3:2−{5−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールおよび2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(150mg、0.467ミリモル)および(2,3−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(213mg、0.934ミリモル)を140mgのラセミ体である2−{5−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに白色固体として変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x3cm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(50mg、23%)およびエナンチオマーB(40mg、22%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.49(d,J=1.7Hz,1H)、8.36(d,J=8.2Hz,1H)、8.00(s,1H)、7.80(s,1H)、7.58−7.51(m,1H)、7.46(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.23−7.11(m,2H)、5.77(d,J=11.6Hz,1H)、4.12−4.05(m,1H)、4.03(s,3H)、3.88(dd,J=11.9、2.6Hz,1H)、3.59−3.47(m,1H)、3.34(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.24−3.11(m,1H)、2.39(s,3H)、2.00(s,1H)、1.88(d,J=12.7Hz,1H)、1.74(d,J=4.9Hz,6H)、1.67−1.53(m,1H)、1.49−1.33(m,1H)、1.14(d,J=11.7Hz,1H);LCMS:RT=0.78分;(ES):m/z(M+H)
+=532.4(カラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);HPLC RT=9.133分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.5mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=6.660分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=11.635分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0343】
実施例96&97
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化65】
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【0344】
工程1:4−(3,4−ジフルオロベンゾイル)オキサン
4−ブロモ−1,2−ジフルオロベンゼン(1.18mL、10.4ミリモル)の乾燥THF(50mL)中溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム(5.21mL、10.4ミリモル)をシリンジを通して添加し、ついで室温で2時間攪拌した。N−メトキシ−N−メチルオキサン−4−カルボキシアミド(1.64g、9.47ミリモル)のエーテル性溶液を加え、その反応混合物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチさせ、酢酸エチルで抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させて濃縮した。粗残渣をまた精製(24gコンビフラッシュカラム/化合物をシリカに吸着させ、石油エーテル中10−15%EAで溶出する)し、4−(3,4−ジフルオロベンゾイル)オキサン(700mg、32%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.83−7.70(m,2H)、7.33−7.22(m,1H)、4.11−4.01(m,2H)、3.56(td,J=11.6、2.5Hz,2H)、3.43(tt,J=11.0、4.0Hz,1H)、1.95−1.82(m,2H)、1.81−1.71(m,2H)
【0345】
工程2:(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール
4−(3,4−ジフルオロベンゾイル)オキサン(2.80g、12.4ミリモル)のMeOH(60mL)中攪拌溶液に、NaBH
4(0.937g、24.8ミリモル)を2分間にわたって少しずつ添加し、ついで室温で2時間攪拌した。メタノールを蒸発させ、残渣を氷水(55mL)でクエンチさせ、EtOAc(2x100mL)で抽出した。EtOAc抽出液をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(2.50g、11.0ミリモル、88%)を無色液体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.23−7.10(m,2H)、7.03(ddd,J=1.8、4.1、8.2Hz,1H)、4.38(dd,J=2.8、7.3Hz,1H)、4.08−3.88(m,2H)、3.42−3.23(m,2H)、1.97(s,1H)、1.91−1.72(m,2H)、1.50−1.29(m,2H)、1.24−1.13(m,1H)
【0346】
工程3:2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(3,4−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(355mg、1.56ミリモル)を114mgのラセミ体である2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに白色固体として変換し、それをキラルプレパラティブHPLC(カラム:ラックス・セルロース4 25x2.1cm、5μm;移動相:70/30 ヘキサン/メタノール中0.2%DEA;流速:18mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(20.0mg、8%)およびエナンチオマーB(40mg、16%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.47(d,J=2.0Hz,1H)、8.31(d,J=8.0Hz,2H)、8.08(s,1H)、7.63(ddd,J=2.3、7.8、11.5Hz,1H)、7.53−7.49(m,1H)、7.47−7.41(m,1H)、7.24(td,J=8.5、10.5Hz,1H)、5.75(d,J=11.0Hz,1H)、4.04(s,3H)、4.00(dd,J=2.8、11.8Hz,1H)、3.82(dd,J=2.8、11.8Hz,1H)、3.60(dt,J=2.0、11.8Hz,1H)、3.45−3.34(m,2H)、2.34(s,3H)、1.89(d,J=12.5Hz,1H)、1.68(d,J=4.0Hz,7H)、1.65−1.57(m,1H)、1.44−1.38(m,1H)、1.13(d,J=12.0Hz,1H);LCMS:RT=1.852分;MS(ES):m/z=532.5 [M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレス(Ascentis Express)C18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=13.127分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:30分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルHPLC RT=15.105分(カラム:ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 ヘキサン/メタノール中0.2%DEA;流速:1mL/分);エナンチオマーB:キラルHPLC RT=18.032分(カラム:ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 ヘキサン/メタノール中0.2%DEA;流速:1mL/分)
【0347】
実施例98&99
2−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(3,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを40mgのラセミ体である2−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに白色固体として変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:ラックス・セルロース4、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/メタノール中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(14.0mg、8%)およびエナンチオマーB(14.0mg、8%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.47(d,J=1.5Hz,1H)、8.30(d,J=8.0Hz,2H)、8.08(s,1H)、7.51(dd,J=1.3、8.3Hz,1H)、7.36−7.23(m,2H)、6.93−6.84(m,1H)、5.76(d,J=11.0Hz,1H)、4.08−3.94(m,4H)、3.86−3.77(m,1H)、3.64−3.54(m,1H)、3.44−3.33(m,2H)、2.33(s,3H)、1.92−1.83(m,1H)、1.73−1.57(m,7H)、1.45−1.36(m,1H)、1.14(d,J=13.6Hz,1H);LCMS:RT=2.423分;MS(ES):m/z=532.2、[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.633分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=3.58分(カラム:ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/(メタノール中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=4.69分(カラム:ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/(メタノール中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0349】
実施例100&101
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
2−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(3−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(355mg、1.56ミリモル)を120mgのラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに白色固体として変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(48.0mg、19%)およびエナンチオマーB(47.0mg、18%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.46(d,J=1.5Hz,1H)、8.32−8.27(m,2H)、8.11(s,1H)、7.53−7.48(m,1H)、7.46−7.40(m,2H)、7.39−7.32(m,1H)、7.06−6.98(m,1H)、5.78(d,J=11.5Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.98(d,J=3.0Hz,1H)、3.82(dd,J=2.5、11.5Hz,1H)、3.60(dt,J=2.3、11.9Hz,1H)、3.43−3.33(m,2H)、2.33(s,3H)、1.92(d,J=13.1Hz,1H)、1.71−1.66(m,7H)、1.48−1.33(m,1H)、1.13(d,J=12.0Hz,1H);LCMS:RT=1.822分;MS(ES):m/z=514[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.155分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=6.16分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=3.81分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0351】
実施例102&103
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化68】
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【0352】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,4,6−トリフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを40mgのラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに白色固体として変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルパックOJ−H 25x2.1cm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(12.0mg、6%)およびエナンチオマーB(11.0mg、6%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.50(d,J=2.0Hz,1H)、8.37(brs,1H)、8.33−8.27(m,1H)、8.10−8.03(m,1H)、7.52(dd,J=1.5、8.5Hz,1H)、7.02−6.92(m,2H)、6.04(d,J=12.0Hz,1H)、4.15−4.07(m,3H)、4.06−3.98(m,1H)、3.80(d,J=11.5Hz,1H)、3.60−3.51(m,1H)、3.46−3.34(m,2H)、2.42−2.37(m,3H)、1.79(d,J=11.5Hz,1H)、1.71−1.55(m,7H)、1.40(d,J=8.0Hz,1H)、1.09(brs,1H);LCMS:RT=2.394分;MS(ES):m/z=550.2 [M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.445分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.94分(カラム:キラルパックOJ−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=4.29分(カラム:キラルパックOJ−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0353】
実施例104&105
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化69】
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【0354】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,4,6−トリフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:ラックス・セルロース−2、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(17.0mg、33%)およびエナンチオマーB(19.0mg、37%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.53(d,J=1.5Hz,1H)、8.43(brs,1H)、7.85(s,1H)、7.27−7.21(m,1H)、7.04−6.95(m,2H)、6.07(d,J=11.5Hz,1H)、4.11(s,3H)、4.03(d,J=14.6Hz,1H)、3.85−3.77(m,1H)、3.59−3.51(m,1H)、3.43−3.35(m,2H)、2.40(s,3H)、1.78(d,J=11.5Hz,1H)、1.69−1.61(m,7H)、1.42(m,1H)、1.07(d,J=11.5Hz,1H);LCMS:RT=1.859分;MS(ES):m/z=568.2 [M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.155分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=8.15分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=9.58分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0355】
実施例106&107
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化70】
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【0356】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体である2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(22.0mg、44%)およびエナンチオマーB(25.0mg、48%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.49(d,J=2.0Hz,1H)、8.39(brs,1H)、7.99−7.90(m,1H)、7.83(brs,1H)、7.21(d,J=12.5Hz,1H)、7.14−7.04(m,2H)、5.99(d,J=11.5Hz,1H)、4.05(s,3H)、4.02−3.95(m,1H)、3.81(dd,J=2.8、11.8Hz,1H)、3.65−3.56(m,1H)、3.42−3.34(m,2H)、2.35(s,3H)、1.97−1.86(m,1H)、1.72−1.59(m,7H)、1.45−1.40(m,1H)、0.98(d,J=13.1Hz,1H);LCMS:RT=1.85分;MS(ES):m/z=550.2;[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.838分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=8.39分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=10.10分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0357】
実施例108&109
2−{5−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0358】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体である2−{5−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:75mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(22.0mg、44%)およびエナンチオマーB(15.0mg、30%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.52(d,J=1.5Hz,1H)、8.39(brs,1H)、7.97−7.82(m,2H)、7.39−7.19(m,3H)、6.07(d,J=11.5Hz,1H)、4.12−3.99(m,4H)、3.83(dd,J=3.0、11.5Hz,1H)、3.67−3.56(m,1H)、3.46−3.37(m,2H)、2.37(s,3H)、1.93(d,J=13.6Hz,1H)、1.76−1.61(m,7H)、1.49−1.40(m,1H)、0.99(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.85分;MS(ES):m/z=550.2[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.918分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.609分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT 4.36分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0359】
実施例110&111
2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0360】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体である2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルパックIC、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(12.0mg、21%)およびエナンチオマーB(10.0mg、17%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.50(d,J=1.5Hz,1H)、8.37(brs,1H)、8.19−8.10(m,1H)、7.80(brs,1H)、7.24−7.07(m,2H)、6.95(ddd,J=2.5、8.7、10.9Hz,1H)、5.97(d,J=11.5Hz,1H)、4.09−3.97(m,4H)、3.81(d,J=9.0Hz,1H)、3.64−3.55(m,1H)、3.42−3.35(m,2H)、2.36(s,3H)、1.90(t,J=5.8Hz,2H)、1.70−1.60(m,7H)、1.45−1.39(m,1H)、0.96(d,J=14.6Hz,1H);LCMS:RT=1.86分;MS(ES):m/z=550.2[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.112分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=10.61分(カラム:キラルパックIC、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=12.94分(カラム:キラルパックIC、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0361】
実施例112&113
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:75mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(5.00mg、9%)およびエナンチオマーB(15.0mg、29%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.40(d,J=2.0Hz,1H)、8.2(brs,1H)、7.81(s,1H)、7.34−7.26(m,3H)、7.18(m,1H)、6.91(m,1H)、5.70(d,J=11.5Hz,1H)、3.92(s,3H)、3.90(d,J=3.0Hz,1H)、3.72(d,J=3.0Hz,1H)、3.51(m,1H)、3.40−3.37(m,2H)、2.23(s,3H)、1.93(d,J=13.6Hz,1H)、1.76−1.61(m,7H)、1.49−1.40(m,1H)、0.99(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.85分;MS(ES):m/z=532.2[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.907分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.09分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT 3.00分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0363】
実施例114
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(R)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートを2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換した。LCMS:RT=1.617分;(ES):m/z(M+H)
+=532.2(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.57(brs,1H)、8.23(brs,1H)、7.96(s,1H)、7.46−7.26(m,3H)、7.22(d,J=11.4Hz,1H)、7.18−7.05(m,1H)、6.05(d,J=11.4Hz,1H)、4.01(brs,3H)、3.94−3.86(m,1H)、3.73(d,J=9.4Hz,1H)、3.49(brs,1H)、3.22(t,J=11.4Hz,1H)、2.30(brs,3H)、1.75(d,J=11.1Hz,1H)、1.69−1.60(m,2H)、1.55(brs,6H)、1.36(d,J=9.1Hz,1H)
【0365】
実施例115&116
5−{5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0366】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体の5−{5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:75mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(14.0mg、9%)およびエナンチオマーB(15.0mg、9%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.71(d,J=2.0Hz,1H)、8.42(brs,2H)、8.21−8.14(m,1H)、8.08(d,J=7.5Hz,1H)、7.84(brs,1H)、7.43−7.33(m,2H)、7.12−7.03(m,1H)、6.16(d,J=11.5Hz,1H)、4.10−3.98(m,4H)、3.85−3.77(m,4H)、3.63(dd,J=10.0、11.5Hz,1H)、3.49−3.36(m,2H)、2.37(s,3H)、2.03−1.94(m,1H)、1.76−1.62(m,1H)、1.45(dt,J=7.8、12.4Hz,1H)、0.92(d,J=14.1Hz,1H);LCMS:RT=1.863分;MS(ES):m/z=534.2 [M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.004分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=3.58分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT:6.18分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0367】
実施例117&118
5−{9−メタンスルホニル−5−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化76】
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【0368】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,4,6−トリフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体である5−{9−メタンスルホニル−5−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:75mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(13.0mg、8%)およびエナンチオマーB(13.0mg、8%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.76(d,J=1.5Hz,1H)、8.47(brs,1H)、8.34(brs,1H)、8.11(d,J=7.0Hz,1H)、7.93−7.82(m,1H)、7.02(t,J=9.0Hz,2H)、6.22(d,J=11.5Hz,1H)、4.14(s,3H)、4.05(d,J=11.5Hz,1H)、3.86−3.76(m,4H)、3.61−3.52(m,1H)、3.46−3.36(m,2H)、2.42(s,3H)、1.83(d,J=12.0Hz,1H)、1.77−1.63(m,1H)、1.50−1.39(m,1H)、1.01(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.898分;MS(ES):m/z=570.2 [M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=9.683分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=3.18分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分). エナンチオマーB:キラルSFC RT 4.78分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0369】
実施例119&120
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化77】
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【0370】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)を用いて分割し、2つのエナンチオマーを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.47(d,J=1.5Hz,1H)、8.30(d,J=8.0Hz,2H)、8.06(s,1H)、7.98(t,J=8.8Hz,1H)、7.53−7.47(m,1H)、6.89(dd,J=2.0、8.5Hz,1H)、6.68(dd,J=2.5、12.5Hz,1H)、5.92(d,J=11.5Hz,1H)、4.10−3.97(m,4H)、3.86−3.75(m,4H)、3.66−3.57(m,1H)、3.43−3.36(m,2H)、2.42−2.34(m,3H)、1.95(d,J=9.5Hz,1H)、1.72−1.60(m,7H)、1.43(dq,J=4.5、12.4Hz,1H)、0.98(d,J=12.0Hz,1H);LCMS:RT=1.831分;MS(ES):m/z=544.4[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.114分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.20分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=3.40分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0371】
実施例121&122
2−{5−[(2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(2,3−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)を用いて分割し、2つのエナンチオマーを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.46(d,J=1.51Hz,1H)、8.29(d,J=8.53Hz,2H)、8.02(s,1H)、7.78(t,J=7.28Hz,1H)、7.48(d,J=8.03Hz,1H)、7.03(t,J=7.28Hz,1H)、5.92(d,J=11.04Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.99(d,J=9.04Hz,1H)、3.88(s,3H)、3.79(d,J=10.04Hz,1H)、3.58(t,J=11.04Hz,1H)、3.34−3.40(m,2H)、2.35(s,3H)、1.91(d,J=11.55Hz,1H)、1.57−1.70(m,7H)、1.37−1.46(m,1H)、0.95(d,J=14.06Hz,1H);LCMS:RT=2.38分;MS(ES):m/z=560[M−H]−(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=7.953分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.19分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=3.27分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0373】
実施例123&124
2−{5−[(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(2,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:ラックス・セルロース4、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/(メタノール中0.25%DEA);流速:75mL/分)を用いて精製し、2つのエナンチオマーを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ ppm 8.46(d,J=1.51Hz,1H)、8.34(brs,1H)、8.28(d,J=8.03Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.89(dd,J=12.05、7.03Hz,1H)、7.49(dd,J=8.28、1.25Hz,1H)、6.89(dd,J=11.55、7.03Hz,1H)、5.91(d,J=11.55Hz,1H)、4.06(s,3H)、4.00(d,J=7.03Hz,1H)、3.76−3.84(m,4H)、3.60(t,J=10.79Hz,1H)、3.35−3.41(m,2H)、2.36(s,3H)、1.83−1.93(m,1H)、1.58−1.69(m,7H)、1.43(brs,1H)、0.99(d,J=13.05Hz,1H);LCMS:RT=1.83分;MS(ES):m/z=562[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=7.953分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=6.70分(カラム:ラックス・セルロース4、250x21mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/(メタノール中0.25%DEA);流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=12.06分(カラム:ラックス・セルロース4、250x21mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/(メタノール中0.25%DEA);流速:4mL/分)
【0375】
実施例125&126
2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0376】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートおよび(2,4−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)を用いて分割し、2つのエナンチオマーを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、d
4−MeOH) δ 8.39(m,1H)、8.28−8.12(m,3H)、8.02(m,1H)、7.47(d,J=9.6Hz,1H)、7.12(m,1H)、6.96(m,1H)、5.95(d,J=11.2Hz,1H)、4.03(m,1H)、3.81(m,1H)、3.61(m,1H)、3.33(m,3H)、2.51(s,3H)、2.35(s,3H)、1.91(m,1H)、1.68(s,6H)、1.64(m,1H)、1.43(m,1H)、0.99(m,1H);LCMS:RT=2.00分;MS(ES):m/z=532.5[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.530分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=4.06分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=4.87分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0377】
実施例127&128
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0378】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートおよび(2,4,6−トリフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(2,4,6−トリフルオロフェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:ラックス・セルロース−2、25x2.1cm、5μm;移動相:75/25 CO
2/(メタノール中0.25%DEA);流速:60mL/分)を用いて分割し、2つのエナンチオマーを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、d
4−MeOH) δ 8.42(m,1H)、8.28(m,2H)、8.06(m,1H)、7.52(m,1H)、6.99(t,J=8.0Hz,2H)、6.05(d,J=11.6Hz,1H)、4.04(m,1H)、3.83(m,1H)、3.66(m,1H)、3.57(m,1H)、2.54(s,3H)、2.39(s,3H)、1.81(m,1H)、1.67(m,8H)、1.41(m,1H)、1.16(m,1H);LCMS:RT=2.01分;MS(ES):m/z=550.5[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.529分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=7.40分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/メタノール中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=8.59分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0379】
実施例129&130
2−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0380】
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートおよび(3,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:ラックス・セルロース−2、25x2.1cm、5μm;移動相:65/35 CO
2/メタノール中0.25%DEA;流速:60mL/分)を用いて分割し、2つのエナンチオマーを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.43−8.38(m,1H)、8.30(d,J=8.5Hz,1H)、8.19(s,1H)、8.09(s,1H)、7.54−7.48(m,1H)、7.30(d,J=6.5Hz,2H)、6.96−6.87(m,1H)、5.77(d,J=11.0Hz,1H)、4.02(d,J=12.0Hz,1H)、3.84(d,J=11.5Hz,1H)、3.69−3.58(m,1H)、3.48−3.36(m,2H)、2.49(s,3H)、2.33(s,3H)、1.92(d,J=12.5Hz,1H)、1.70(d,J=4.0Hz,6H)、1.67(m,1H)、1.43(m,1H)、1.16(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=2.26分;MS(ES):m/z=532.2[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.948分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=3.79分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/メタノール中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=4.67分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0381】
実施例131&132
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化83】
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【0382】
工程1:メチル 3−ブロモ−5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(300mg、0.983ミリモル)および(2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(449mg、1.97ミリモル)のDCM(18mL)中混合物に、トリフェニルホスフィン(516mg、1.97ミリモル)およびDIAD(0.382mL、1.97ミリモル)を2分間にわたって25℃で滴下して加え、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。混合物をISCOコンパニオンでのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルフラッシュカラム)を用い、30分間にわたって0〜1%の勾配でのMeOH/CHCl
3を用いて精製した。生成物を含有するフラクションを合わせ、濃縮して、得られた固体をジエチルエーテル(10mL)でトリチュレートし、メチル 3−ブロモ−5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(200mg、37%)を白色固体として得た。LCMS:HPLC:RT=1.21分;MS(ES):m/z=515、517 [M+H]
+;(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ・BEH C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0383】
工程2:メチル 5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.400g、0.287ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(0.122g、0.316ミリモル)のDMF(1.5ml)中攪拌溶液を窒素流下で数分間パージした。該混合物に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.022g、0.0190ミリモル)、ヨウ化銅(I)(8.20mg、0.0430ミリモル)およびEt3N(0.0800mL、0.574ミリモル)を加え、その混合物を95℃で2時間マイクロ波で加熱した。混合物を水(20mL)で希釈し、EtOAc(30mLx2)で抽出し、抽出液を濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ISCO、シリカ吸着性、12g フラッシュカラム、30分間にわたって0〜1.5%MeOH/CHCl
3)を用いて精製した。生成物を含有するフラクションを濃縮してメチル 5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.100g、0.188ミリモル、66%)を白色固体として得た。LCMS:HPLC:RT=1.04分;MS(ES):m/z=532[M+H]
+;(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ・BEH C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0384】
工程3:2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)(
2H)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの合成について工程2に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体である2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに白色固体として変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)に付して分割してエナンチオマーA(20.0mg、20%)およびエナンチオマーB(16.0mg、16%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.47(d,J=2.0Hz,1H)、8.37(brs,1H)、8.30(s,1H)、8.04(s,1H)、7.98−7.88(m,1H)、7.54−7.46(m,1H)、7.14−7.05(m,2H)、5.98(d,J=11.0Hz,1H)、4.06(s,3H)、4.00(d,J=8.5Hz,1H)、3.81(brs,1H)、3.66−3.57(m,1H)、3.43−3.34(m,2H)、2.36(s,3H)、1.90(d,J=13.1Hz,1H)、1.70−1.61(m,7H)、1.43(dt,J=7.8、12.4Hz,1H)、1.00(d,J=13.6Hz,1H);LCMS:RT=1.822分;MS(ES):m/z=532.5[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.178分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=8.76分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=8.17分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0385】
実施例133&134
2−{5−[(2,6−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化84】
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【0386】
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,6−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(2,6−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(30.0mg、22%)およびエナンチオマーB(30.0mg、22%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD): δ 8.50−8.51(m,1H)、8.41(s,1H)、8.32(d,J=8.00Hz,1H)、7.54−7.56(m,1H)、7.40−7.44(m,1H),7.39−7.43(m,1H)、7.05−7.09(m,2H)、6.09−6.12(m,1H)、4.12(s,3H)、4.03−4.06(m,1H)、3.81−3.84(m,1H)、3.54−3.62(m,1H)、3.45−3.51(m,1H)、2.41(s,3H)、1.82−1.85(m,1H)、1.70(s,6H)、1.31−1.46(m,2H)、1.23−1.31(m,1H)、1.08−1.12(m,1H);LCMS:RT=2.43分;MS(ES):m/z=532.2 [M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.053分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=7.83分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=9.03分(カラム:ラックス・セルロース−2、250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0387】
実施例135&136
2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化85】
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【0388】
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,4−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:ラックス・セルロース4、250x21.5mm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分))に付して分割し、エナンチオマーA(26.0mg、8%)およびエナンチオマーB(20.0mg、6%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD): δ 8.46(m,1H)、8.32−8.27(m,2H)、8.14(m,1H)、8.01(m,1H)、7.48(dd,J=8.0、0.8Hz,1H)、7.10(m,1H)、6.93(m,1H)、5.95(d,J=11.2Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.99(m,1H)、3.79(m,1H)、3.58(m,1H)、3.36(m,2H)、2.35(s,3H)、1.89(m,1H)、1.66(s,3H)、1.64(s,3H)、1.61(m,1H)、1.41(m,1H)、0.95(m,1H);LCMS:RT=1.84分;MS(ES):m/z=532.2 [M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.301分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=4.32分(カラム:ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=9.15分(カラム:ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0389】
実施例137&138
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化86】
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【0390】
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールおよびメチル 3−ブロモ−9−メトキシル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(30.0mg、22%)およびエナンチオマーB(30.0mg、22%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.4(s,1H)、8.3(brs,1H)、8.1(td,J=7.5、2.0Hz,1H)、7.6(s,1H)、7.3−7.4(m,2H)、7.0−7.1(m,2H)、6.0(d,J=11.5Hz,1H)、4.1(s,3H)、4.0−4.1(m,4H)、3.8(dd,J=11.5、3.0Hz,1H)、3.6−3.7(m,1H)、3.4(d,J=12.0Hz,2H)、2.4(s,3H)、1.9(d,J=13.1Hz,1H)、1.6−1.7(m,7H)、1.4(qd,J=12.3、4.3Hz,1H)、1.0(d,J=13.1Hz,1H);LCMS:RT=1.76分;MS(ES):m/z=544.4[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=7.960分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=1.90分(カラム:キラル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=2.90分(カラム:キラル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0391】
実施例139&140
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0392】
工程1:メチル 3−ブロモ−5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(300mg、0.983ミリモル)および(2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(449mg、1.97ミリモル)のDCM(18mL)中混合物に、トリフェニルホスフィン(516mg、1.97ミリモル)およびDIAD(0.382mL、1.97ミリモル)を25℃で2分間にわたって滴下して加え、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。その混合物をISCOコンパニオンでのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24gシリカゲルフラッシュカラム、30分間にわたって0〜1%MeOH/CHCl
3)を用いて精製した。生成物を含有するフラクションを合わせ、濃縮して、得られた固体をジエチルエーテル(10mL)でトリチュレートし、メチル 3−ブロモ−5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(250mg、49%)を白色固体として得た。LCMS:HPLC:RT=1.19分、MS(ES):m/z=515、517[M+H]
+;(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ・BEH C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0393】
工程2:メチル 5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
バイアル中のメチル 3−ブロモ−5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(200mg、0.388ミリモル)、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキサゾール(130mg、0.582ミリモル)、K
2CO
3(161mg、1.16ミリモル)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(31.7mg、0.0390ミリモル)、1,4−ジオキサン(6.5mL)および水(1.3mL)の混合物を、アルゴン流で5分間パージした。該バイアルをセプタムで栓をしてその中の気体を抜き、アルゴンを満たし、次に100℃で1時間加熱した。該混合物を30mLの水で希釈し、EtOAc(45mLx2)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗生成物をISCOを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12gフラッシュカラム、30分間にわたって0〜2%MeOH/CHCl
3)を使用して精製し、メチル 5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(200mg、0.376ミリモル、97%)を黄色液体として得た。LCMS:RT=0.96分;MS(ES):m/z=532[M+1]
+(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ・BEH C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0394】
工程3:2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
メチル 5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(150mg、0.282ミリモル)のテトラヒドロフラン(1mL)中攪拌溶液を−20℃に冷却し、シリンジを通して臭化メチルマグネシウム(THF中3M、0.470mL、1.41ミリモル)で処理し、添加終了後に、その反応混合物を5時間にわたって室温にまでゆっくりと加温した。混合物を氷浴中で冷却し、飽和水性NH
4Cl(20mL)でクエンチし、水層をEtOAc(30mLx2)で抽出した。抽出液をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残渣をプレパラティブHPLC(カラム:サンファイア−C18(250X30*7u)移動相A:水中10mM NH
4OAc、移動相B:ACN溶解性:MeOH+THF、流速:30mL/分)に付して精製し、ラセミ体の2−{5−((2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(100mg、0.184ミリモル、65%)を白色固体として得、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:85/15 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(40mg、26%)およびエナンチオマーB(40mg、26%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.38(d,J=1.8Hz,1H)、8.25(d,J=8.3Hz,1H)、8.20(brs,1H)、8.02(s,1H)、7.93(d,J=7.3Hz,1H)、7.47(dd,J=1.3、8.3Hz,1H)、7.13−7.05(m,2H)、5.95(d,J=11.5Hz,1H)、4.00(dd,J=2.8、11.5Hz,1H)、3.80(dd,J=3.0、11.8Hz,1H)、3.67−3.56(m,1H)、3.43−3.34(m,2H)、2.49(s,3H)、2.33(s,3H)、1.92(d,J=13.3Hz,1H)、1.66(d,J=3.8Hz,7H)、1.42(dd,J=4.3、12.5Hz,1H)、0.98(d,J=13.3Hz,1H);LCMS:RT=1.99分;MS(ES):m/z=532.4[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.487分(カラム:サンファイア−C18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=3.67分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=4.38分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0395】
実施例141&142
2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化88】
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【0396】
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(3,4−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(3,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(90.0mg、49%)に変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:ラックス・セルロース4、25x2.1cm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(25.0mg、14%)およびエナンチオマーB(23.0mg、13%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.37(d,J=2.0Hz,1H)、8.27(d,J=8.5Hz,1H)、8.15(s,1H)、8.05(s,1H)、7.68−7.57(m,1H)、7.52−7.39(m,2H)、7.24(td,J=8.5、10.5Hz,1H)、5.75(s,1H)、4.06−3.95(m,1H)、3.89−3.78(m,1H)、3.66−3.55(m,1H)、3.40(m,2H)、2.49(s,3H)、2.33(s,3H)、1.92(d,J=13.3Hz,1H)、1.68(d,J=3.5Hz,6H)、1.65−1.58(m,1H)、1.45−1.34(m,1H)、1.16−1.07(d,J=13.3Hz,1H);LCMS:RT=2.05分;MS(ES):m/z=532.4[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.911分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=3.36分(カラム:ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=3.89分(カラム:ラックス・セルロース4、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0397】
実施例143&144
2−{5−[(2,6−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化89】
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【0398】
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,6−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(2,6−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(7.00mg、9%)およびエナンチオマーB(6.00mg、7%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.40(d,J=1.5Hz,1H)、8.29−8.20(m,2H)、8.08(s,1H)、7.55−7.50(m,1H)、7.45−7.35(m,1H)、7.09−7.02(m,2H)、6.07(d,J=11.5Hz,1H)、4.03(d,J=9.0Hz,1H)、3.81(d,J=11.5Hz,1H)、3.61−3.50(m,1H)、3.45−3.35(m,2H)、2.53(s,3H)、2.37(s,3H)、1.83(d,J=14.1Hz,1H)、1.66(s,6H)、1.72−1.62(m,1H)、1.42(m,1H)、1.06(d,J=13.1Hz,1H);LCMS:RT=1.85分;MS(ES):m/z=532.4[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.403分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.62分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=3.66分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0399】
実施例145&146
2−{5−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化90】
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【0400】
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2,3−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−{5−[(2,3−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(52.0mg、30%)およびエナンチオマーB(54.0mg、31%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.38(d,J=1.60Hz,1H)、8.26(d,J=8.40Hz,1H)、8.20(s,1H)、8.02(s,1H)、7.89(t,J=7.60Hz,1H)、7.47(d,J=8.00Hz,1H)、7.20−7.32(m,2H)、6.00(d,J=12.00Hz,1H)、3.99(dd,J=3.20、11.00Hz,1H)、3.80(dd,J=2.80、11.40Hz,1H)、3.60(dt,J=11.60、Hz,1H)、3.33−3.40(m,2H)、2.48(s,3H)、2.32(s,3H)、1.89−2.04(m,1H)、1.60−1.70(m,7H)、1.37−1.47(m,1H)、0.97(d,J=12.80Hz,1H);LCMS:RT=2.013分;MS(ES):m/z=532.5[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.534分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.38分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=2.96分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0401】
実施例147&148
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化91】
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【0402】
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(3−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(110mg、48%)に変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:60mL/分)に付してエナンチオマーA(30.0mg、13%)およびエナンチオマーB(30.0mg、13%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.36(d,J=1.5Hz,1H)、8.27(d,J=8.5Hz,1H)、8.13(s,1H)、8.08(s,1H)、7.51−7.31(m,4H)、7.06−6.98(m,1H)、5.77(s,1H)、4.04−3.97(m,1H)、3.82(dd,J=2.5、11.5Hz,1H)、3.66−3.56(m,1H)、3.47−3.40(m,2H)、2.49(s,3H)、2.33(s,3H)、1.94(d,J=13.1Hz,1H)、1.68(d,J=3.0Hz,6H)、1.65−1.59(m,1H)、1.46−1.38(m,1H)、1.16−1.08(m,1H);LCMS:RT=2.02分;MS(ES):m/z=514.4[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.511分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=3.28分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=5.06分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:65/35 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0403】
実施例149&150
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0404】
2−{5−[(2,5−ジフルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]−3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールをラセミ体である2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(70.0mg、70%)に変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H、25x2.1cm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:70mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(35.0mg、34%)およびエナンチオマーB(35.0mg、34%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.34−8.35(m,1H)、8.24(d,J=8.00Hz,1H)、8.16(s,1H)、8.02−8.09(m,2H)、7.43−7.46(m,1H)、7.28−7.36(m,2H)、7.03−7.08(m,1H)、5.94−5.97(m,1H)、3.97−3.98(m,1H)、3.77−3.81(m,1H)、3.56−3.62(m,1H)、3.30−3.39(m,2H)、2.47(s,3H)、2.31(s,3H)、1.88−1.93(m,1H)、1.60−1.68(m,7H)、1.39−1.43(m,1H)、0.95−0.98(m,1H);LCMS:RT=2.28分;MS(ES):m/z=514.2 [M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=8.068分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.25分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=3.59分(カラム:キラルセル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:3mL/分)
【0405】
実施例151
N−シクロプロピル−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシアミド
【化93】
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【0406】
工程1:メチル 2−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアート
40mLのバイアルに2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(2.00g、7.09ミリモル)、(2−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(1.41g、7.80ミリモル)および2M水性リン酸三カリウム(7.09mL、14.2ミリモル)のテトラヒドロフラン(20mL)中混合物を入れ、その反応混合物を窒素流で数分間パージした。次に該混合物をPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.290g、0.355ミリモル)で処理し、セプタムで栓をしてその中の気体を抜き、窒素で3回パージした。ついで反応混合物を加熱ブロック中80℃で3時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水で洗浄し、揮発性成分を減圧下で除去し、ダークな残渣を得た。該材料をISCOコンパニオンでのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカラム)を用いて精製し、EtOAc/ヘキサンの勾配(10−50%)で溶出し、メチル 2−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアート(1.10g、3.26ミリモル、46%)を明黄色残渣として得、それはゆっくりと固化した。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.92分;(ES):m/z(M+H)
+=337.0、339.0
【0407】
工程2:3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート
メチル 2−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアート(1.00g、2.97ミリモル)および1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(1.35g、3.26ミリモル)の1,2−ジクロロベンゼン(10mL)中溶液を大きな20mLのバイアル中に密封し、加熱ブロック中155℃で一夜加熱した。溶媒を高真空下で除去してダークな残渣を得、それをISCOコンパニオン(80gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、EtOAc/ヘキサンの勾配(20−50%)で溶出し、メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート(220mg、0.721ミリモル、24%)を得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.60分;(ES):m/z(M+H)
+=305.0、307.0;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.71(d,J=2.0Hz,1H)、8.40(brs,1H)、7.90(s,1H)、7.75(dd,J=7.2、1.2Hz,1H)、7.66−7.54(m,2H)、4.12(s,3H)
【0408】
工程3:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート(220mg、0.721ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(334mg、0.865ミリモル)、ヨウ化銅(I)(27.5mg、0.144ミリモル)、Pd(Ph
3P)
4(83.0mg、0.0720ミリモル)、TEA(0.201mL、1.44ミリモル)およびDMF(5mL)の溶液を20mLのバイアル中で栓をし、加熱ブロック中95℃で一夜加熱した。反応混合物をNH
4OH(水溶液)および水で希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水および塩水で洗浄して濃縮した。残渣をISCOコンパニオン(40gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、MeOH/CH
2Cl
2の勾配(0−10%)で溶出してメチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート(70.0mg、0.218ミリモル、30%)を得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.56分;(ES):m/z(M+H)
+=322.2
【0409】
工程4:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート(70.0mg、0.218ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(84.0mg、0.436ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(114mg、0.436ミリモル)のジクロロメタン(4mL)中溶液にDIAD(0.0850mL、0.436ミリモル)を滴下して処理し、混合物を室温で一夜攪拌した。その混合物をシリカゲルカラムにロードした。その材料をISCOコンパニオン(40gシリカゲルカラム)を用いるシリカゲルカラムを利用して精製し、MeOH/CH
2Cl
2の勾配(0−10%)で溶出した。生成物を含有するフラクションを集め、揮発性成分を除去して黄色油を得、それを二回目のISCOコンパニオン(24gシリカゲルカラム)に付して精製し、酢酸エチルで溶出して(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート(35.0mg、35%)を得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.74分;(ES):m/z(M+H)
+=496.3;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.58(s,1H)、8.33(brs,1H)、7.96(s,1H)、7.67(d,J=7.4Hz,3H)、7.45(d,J=7.4Hz,1H)、7.37−7.30(m,2H)、7.28−7.21(m,1H)、5.90(d,J=11.1Hz,1H)、4.02(brs,2H)、3.95(s,3H)、3.91(d,J=9.4Hz,1H)、3.72(d,J=9.4Hz,1H)、3.52−3.38(m,2H)、3.27(t,J=11.3Hz,1H)、2.30(brs,3H)、1.73(d,J=13.1Hz,1H)、1.61−1.51(m,1H)、1.36−1.25(m,1H)、0.97(d,J=12.5Hz,1H)
【0410】
工程5:N−シクロプロピル−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシアミド
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシラート(35.0mg、0.0710ミリモル)のメタノール(2mL)中溶液を1N NaOH(0.706mL、0.706ミリモル)で処理し、その明黄色溶液を室温で攪拌した。混合物をロータリーエバポレーターで濃縮して固形残渣を得た。これを1N HClで処理し、メタノール(2mL)に溶かし、該溶液をロータリーエバポレーターで濃縮して(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボン酸(34.0mg、0.0710ミリモル)を白色固体として得、それを精製することなく使用した。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8ml/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.80分;(ES):m/z(M+H)
+=482.3
【0411】
(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボン酸(34.0mg、0.0710ミリモル)のDMF(2mL)中溶液をEDC(27.1mg、0.141ミリモル)、HOBT(21.6mg、0.141ミリモル)で、次にシクロプロピルアミン(20.2mg、0.353ミリモル)で処理し、該混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を水および1N HClで希釈した。水層を酢酸エチルで抽出し、有機液を水で洗浄して濃縮した。その粗材料をプレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって15−55%Bとし、次に55%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを集め、遠心分離での蒸発を介して乾燥させてN−シクロプロピル−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−カルボキシアミド(6.00mg、16%)を得た。LCMS:RT=1.72分;(ES):m/z(M+H)
+=521.3(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 12.17(d,J=3.7Hz,1H)、8.68(brs,1H)、8.64−8.36(m,1H)、8.15(d,J=6.1Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.76(brs,1H)、7.67(d,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.30(m,2H)、7.29−7.21(m,1H)、5.99(d,J=11.1Hz,1H)、4.03(brs,3H)、3.90(d,J=8.8Hz,1H)、3.71(d,J=9.1Hz,1H)、3.49(d,J=11.1Hz,1H)、3.42−3.35(m,1H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、3.07(td,J=7.2、3.9Hz,1H)、2.31(brs,3H)、1.76(d,J=11.4Hz,1H)、1.66−1.52(m,1H)、1.36−1.24(m,1H)、0.91(d,J=10.1Hz,1H)、0.83(d,J=7.1Hz,2H)、0.73(brs,2H)
【0412】
実施例152
[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−イル]メタノール
【化94】
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【0413】
工程1:メチル 3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−4−フルオロベンゾアート
2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(705mg、2.50ミリモル)および(2−フルオロ−5−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(495mg、2.50ミリモル)のテトラヒドロフラン(10mL)の混合物を20mLのバイアル中で窒素流の下でパージし、次に2M水性リン酸三カリウム(3.75mL、7.50ミリモル)で(固体を形成する)、つづいてPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(204mg、0.250ミリモル)で処理した。該バイアルをセプタムで栓をしてその中の気体を抜き、窒素を3回パージし、その反応混合物を加熱ブロックにて80℃で加熱した。注意−固体は加熱して徐々に溶解した。3時間後、該混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水で洗浄し、揮発性成分を減圧下で除去してダークな残渣を得た。その材料をISCOコンパニオン(80gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、EtOAc/ヘキサンの勾配(10−40%)で溶出し、メチル 3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−4−フルオロベンゾアート(507mg、1.43ミリモル、57%)を白色結晶固体として得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.99分;(ES):m/z(M+H)
+=355.0、356.9;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.99(d,J=2.1Hz,1H)、8.52(d,J=2.1Hz,1H)、8.39(dd,J=7.0、2.2Hz,1H)、8.18(ddd,J=8.7、5.1、2.3Hz,1H)、7.18(dd,J=9.7、8.8Hz,1H)、3.94(s,3H)
【0414】
工程2:メチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート
メチル 3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−4−フルオロベンゾアート(500mg、1.41ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(701mg、1.76ミリモル)の1,2−ジクロロベンゼン(5mL)中混合物を20mLのバイアル中に密封し、加熱ブロック中170℃で5時間加熱した。反応混合物をその加熱ブロックから取り外し、暗い色の混合物をRBフラスコに移し、高真空下で濃縮した。得られた黒色残渣をDCMに溶かし、ISCOコンパニオン(40gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、EtOAc/ヘキサンの勾配(15−50%)で溶出し、メチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート(170mg、0.526ミリモル、37%)を白色固体として得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA. LCMS:RT=0.93分;(ES):m/z(M+H)
+=323.0、325.0
【0415】
工程3:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート
20mLのバイアルに、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(264mg、0.684ミリモル)、メチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート(170mg、0.526ミリモル)、ヨウ化銅(I)(20.0mg、0.105ミリモル)およびTEA(0.147mL、1.05ミリモル)のDMF(5mL)中混合物を入れ、その混合物を窒素流の下でパージした。次にPd(Ph
3P)
4(60.8mg、0.0530ミリモル)を添加し、セプタムで栓をした。該バイアルの中の気体を抜き、窒素で3回パージし、次に反応混合物を加熱ブロック中95℃で3時間加熱した。混合物を室温に冷却し、水および水性水酸化アンモニウムで希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水および塩水で洗浄し、揮発性成分を除去した。得られた残渣をDCMに溶かし、ISCOコンパニオン(24gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gシリカゲルカラム)を用いて精製し、酢酸エチルで溶出し、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート(160mg、0.292ミリモル、56%)を灰白色固体として得た。LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA. LCMS:RT=0.75分;(ES):m/z(M+H)
+=340.1
【0416】
工程4:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート
20mLのバイアルにメチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート(160mg、0.472ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(181mg、0.943ミリモル)およびジクロロメタン(6mL)を入れ、次にその反応混合物をトリフェニルホスフィン(247mg、0.943ミリモル)で処理し、DIAD(0.183mL、0.943ミリモル)を滴下して処理した。反応混合物を室温で一夜攪拌した。粗反応混合物をシリカゲルカラムに直接ロードし、ISCOコンパニオン(40gシリカゲルカラム)を酢酸エチルを用いて精製し、(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート(150mg、60%)を白色固体として得た。LCMS4:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA;LCMS:RT=0.92分;(ES):m/z(M+H)
+=514.2
【0417】
工程5:[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−イル]メタノール
20mLのバイアル中の(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラート(40.0mg、0.0780ミリモル)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液を氷浴中で冷却し、固形のLiAlH
4(5.91mg、0.156ミリモル)で処理し、その混合物を該浴中で攪拌した。1時間後、さらなるLiAlH
4(5.91mg、0.156ミリモル)を添加した。2時間後、該混合物を飽和水性塩化アンモニウムでクエンチさせ、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水で洗浄し、揮発性成分を減圧下で除去して白色固体を得た。粗材料をプレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x250mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって15−55%Bとし、次に55%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−イル]メタノール(8.00mg、20%)を得た。LCMS:RT 1.39分;(ES):m/z(M+H)
+=486.2(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.57(s,1H)、7.96(s,1H)、7.67(d,J=7.7Hz,2H)、7.64−7.58(m,1H)、7.36−7.31(m,2H)、7.28−7.22(m,1H)、7.11(t,J=8.8Hz,1H)、6.41(d,J=11.1Hz,1H)、5.10−5.04(m,2H)、3.92−3.87(m,1H)、3.84(s,3H)、3.71(d,J=8.4Hz,1H)、3.55−3.40(m,2H)、3.23(t,J=11.4Hz,1H)、2.16(s,3H)、1.92(m,1H)、1.60−1.44(m,2H)、0.70(d,J=12.8Hz,1H)
【0418】
実施例153
4−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]−2−メチルブタン−2−オール
【化95】
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【0419】
工程1:メチル 3−(3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)プロパノアート
メチル 3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−4−フルオロベンゾアートの合成について記載される操作と同様の操作に従って、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1084mg、3.85ミリモル)および(3−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)フェニル)ボロン酸(800mg、3.85ミリモル)をメチル 3−(3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)プロパノアート(700mg、1.92ミリモル、50%)に明黄色の粘度のある油として変換した。LCMS:RT=1.00分;(ES):m/z(M+H)
+=365.0、367.0(LCMS:ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.91(d,J=2.0Hz,1H)、8.28(d,J=2.0Hz,1H)、7.45−7.31(m,4H)、3.69(s,3H)、3.02(t,J=7.7Hz,2H)、2.67(t,J=7.8Hz,2H)
【0420】
工程2:メチル 3−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−イル)プロパノアート
メチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラートの合成について記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)プロパノアート(700mg、1.92ミリモル)をメチル 3−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−イル)プロパノアート(280mg、0.840ミリモル、44%)に白色固体として変換した。LCMS:RT=0.83分;(ES):m/z(M+H)
+=333.0、335.0(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.21(brs,1H)、8.60(d,J=2.0Hz,1H)、8.22(d,J=7.5Hz,1H)、7.96(d,J=2.0Hz,1H)、7.38−7.34(m,1H)、7.30(d,J=7.6Hz,1H)、3.69(s,3H)、3.32−3.22(m,2H)、2.88−2.78(m,2H);さらには、該反応より、異性体のメチル 3−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)プロパノアート(210mg、0.630ミリモル、33%)が白色固体として得られた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.60(d,J=2.0Hz,1H)、8.18−8.16(m,1H)、8.06(brs,1H)、7.88(d,J=2.0Hz,1H)、7.44−7.39(m,2H)、3.69(s,3H)、3.17(t,J=7.8Hz,2H)、2.81−2.71(m,2H);LCMS:RT=0.79分;(ES):m/z(M+H)
+=333.0、335.0(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA)
【0421】
工程3:(S)−メチル 3−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)プロパノアート
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−カルボキシラートの合成について工程3および4に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)プロパノアート(210mg、0.630ミリモル)を(S)−メチル 3−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)プロパノアート(33.0mg、18%)に変換した。LCMS:RT=0.86分;(ES):m/z(M+H)
+=524.3(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.51(s,1H)、8.07(m,2H)、7.95(s,1H)、7.66(d,J=7.4Hz,2H)、7.50(d,J=7.4Hz,1H)、7.37−7.27(m,2H)、7.27−7.17(m,1H)、5.77(d,J=11.4Hz,1H)、4.01(brs,3H)、3.88(d,J=13.8Hz,1H)、3.72(d,J=8.8Hz,1H)、3.58(s,3H)、3.48−3.34(m,2H)、3.27(t,J=11.3Hz,1H)、3.05(t,J=7.4Hz,2H)、2.80−2.68(m,2H)、2.30(s,3H)、1.67(d,J=12.5Hz,1H)、1.60−1.45(m,1H)、1.37−1.19(m,1H)、1.00(d,J=12.5Hz,1H)
【0422】
工程4:4−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]−2−メチルブタン−2−オール
(S)−2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(S)−メチル 3−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)プロパノアートを4−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]−2−メチルブタン−2−オールに変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.50(s,1H)、8.04(s,2H)、7.94(s,1H)、7.66(d,J=7.7Hz,2H)、7.47(d,J=7.4Hz,1H)、7.37−7.27(m,2H)、7.27−7.17(m,1H)、5.76(d,J=11.1Hz,1H)、4.01(brs,3H)、3.88(d,J=13.5Hz,1H)、3.72(d,J=9.4Hz,1H)、3.55−3.36(m,2H)、3.27(t,J=11.3Hz,1H)、2.85−2.76(m,2H)、2.30(s,3H)、1.79−1.71(m,2H)、1.67(d,J=12.5Hz,1H)、1.58−1.46(m,1H)、1.35−1.24(m,1H)、1.18(s,6H)、1.01(d,J=12.1Hz,1H);LCMS:RT=1.75分;(ES):m/z(M+H)
+=524.35(LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分)
【0423】
実施例154&155
4−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0424】
工程1:3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
20mLのバイアルに、3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(300mg、0.923ミリモル)、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノール(417mg、1.85ミリモル)、トリフェニルホスフィン(484mg、1.85ミリモル)およびジクロロメタン(10mL)の混合物を入れ、DIAD(0.359mL、1.85ミリモル)を滴下して処理しながら、その混合物を室温で攪拌した。懸濁液は添加の間に徐々に溶液になった。5時間後、該混合物をシリカゲルカラムにロードし、ISCOコンパニオン(120gシリカゲルカラム)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを利用して精製し、EtOAc/ヘキサンの勾配(20−0%)で溶出し、3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(492mg、0.922ミリモル、100%)を得た。LCMS:RT=1.06分;(ES):m/z(M+H)
+=533.0、535.0(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA)
【0425】
工程2:4−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
2ドラムのバイアルに、3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(150mg、0.281ミリモル)、3,5−ジメチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)イソキサゾール(94.0mg、0.422ミリモル)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(34.4mg、0.0420ミリモル)、2M水性リン酸三カリウム(0.422mL、0.844ミリモル)およびテトラヒドロフラン(3mL)の混合物を加えた。該混合物を窒素流でパージした。バイアルに栓をし、加熱ブロック中90℃で3時間加熱した。その粗材料をプレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって25−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持した;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、ラセミ体である4−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾールを得、それをキラルプレパラティブHPLC(キラルセル・OD 20x250mm 20mL/分 ヘプタン中15%EtOH/0.5%DEA)に付して分割し、エナンチオマーA(5.00mg、3%)およびエナンチオマーB(4.00mg、3%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(brs,1H)、8.59(s,1H)、8.46(d,J=8.2Hz,1H)、8.38(brs,1H)、7.85(d,J=8.2Hz,1H)、7.66(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.31(m,2H)、7.30−7.22(m,1H)、6.05(d,J=11.3Hz,1H)、3.39(s,3H)、2.49(s,3H)、2.31(s,3H)、2.17−1.97(m,3H)、1.92(brs,2H)、1.84−1.68(m,1H)、1.64(brs,1H)、1.37(d,J=13.4Hz,1H)、1.28−1.13(m,1H);LCMS:RT=1.98分;(ES):m/z(M+H)
+=550.1(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);キラルHPLC:RT=11.761分(カラム:キラルセル・OD 250x4.6mm、5μm;移動相:ヘプタン(0.1%DEA)中20%エタノール(0.1%DEA);流速:1mL/分);エナンチオマーA:キラルHPLC:RT=13.669分(カラム:キラルセル・OD 250x4.6mm、5μm;移動相:ヘプタン(0.1%DEA)中20%エタノール(0.1%DEA);流速:1mL/分)
【0426】
実施例156&157
5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化97】
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【0427】
2ドラムのバイアルに、3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(150mg、0.281ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(163mg、0.422ミリモル)、ヨウ化銅(I)(10.7mg、0.0560ミリモル)、Pd(Ph
3P)
4(32.5mg、0.0280ミリモル)およびDMF(2mL)の混合物を加えた。該混合物をEt3N(0.118mL、0.844ミリモル)で処理し、窒素流でパージした。該バイアルに栓をし、加熱ブロック中90℃で4時間加熱し、0.45μmのナイロン膜フィルターを通して濾過し、粗材料をプレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを集め、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。その材料をキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルID 25x3cm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)に付してさらに精製し、5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール エナンチオマーA(20.0mg、13%)およびエナンチオマーB(20.0mg 13%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.79(brs,1H)、8.67(s,1H)、8.58−8.53(m,1H)、8.50(d,J=8.2Hz,1H)、7.87(d,J=8.2Hz,1H)、7.67(d,J=7.6Hz,2H)、7.41−7.31(m,2H)、7.30−7.22(m,1H)、6.06(d,J=11.0Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.39(brs,3H)、2.30(s,3H)、2.16−1.98(m,2H)、1.91(brs,2H)、1.83−1.53(m,3H)、1.38(d,J=11.9Hz,1H)、1.23(brs,1H);LCMS:RT=1.742分;(ES):m/z(M+H)
+=550.15(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);キラルSFC RT=7.50分(カラム:キラルセルID 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=8.50分(カラム:キラルセルID 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0428】
実施例158&159
5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化98】
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【0429】
5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、4−(2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールおよび3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドールを、キラルプレパラティブSFC(カラム:キラルID 25x3cm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)に付した後、5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールのエナンチオマーA(16.0mg、10%)およびエナンチオマーB(17.0mg、11%)に変換した。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.77(brs,1H)、8.67(s,1H)、8.59−8.52(m,1H)、8.50(d,J=8.2Hz,1H)、7.87(d,J=8.2Hz,1H)、7.66(d,J=7.6Hz,2H)、7.42−7.31(m,2H)、7.31−7.22(m,1H)、6.06(d,J=11.3Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.39(s,3H)、2.16−1.98(m,3H)、1.91(brs,2H)、1.83−1.67(m,1H)、1.65−1.52(m,1H)、1.38(d,J=12.0Hz,1H)、1.23(brs,1H);LCMS:RT=1.736分;(ES):m/z(M+H)
+=553.10(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);キラルSFC RT=7.50分(カラム:キラルセルID 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=8.50分(カラム:キラルセルID 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0430】
実施例160
5−{6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化99】
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【0431】
工程1:(2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファン
40mLのバイアルにて、1−ブロモ−2,4,5−トリフルオロベンゼン(2.00g、9.48ミリモル)のDMSO(15mL)中溶液をNaSMe(3.32g、47.4ミリモル)で処理し、得られた懸濁液を室温で4時間攪拌した。反応混合物をDCMで希釈し、有機液を水および塩水で洗浄した。揮発性成分を濃縮して(2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファン(2.20g、98%)を得、それを次の反応にてさらに精製することなく使用した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.23(dd,J=8.7、5.7Hz,1H)、6.98(dd,J=8.5、6.4Hz,1H)、2.46(s,3H);HPLC:RT=2.756分;(クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm(4分間の勾配)0−100%B;流速=4ml/分;インジェクション容量=10μL;波長=220;オーブン温度=40℃;溶媒A:10%MeOH−90%H
2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−10%H
2O−0.1%TFA)
【0432】
工程2:1−ブロモ−4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)ベンゼン
RBフラスコ中の(2−ブロモ−4,5−ジフルオロフェニル)(メチル)スルファン(2.20g、9.20ミリモル)の2−プロパノール(50mL)中溶液をオキソン(11.3g、18.4ミリモル)で処理し、懸濁液を激しく攪拌し、多少の水で希釈して固形のオキソンをいくらか溶かして乳白色の懸濁液を得、それを室温で攪拌し、一夜攪拌した。該混合物を水で希釈し、DCM中に抽出し、有機液を合わせ、濃縮して1−ブロモ−4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)ベンゼン(2.40g、8.85ミリモル、96%)を白色固体として得た。HPLC:RT=1.362分;(クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm(4分間の勾配)0−100%B;流速=4ml/分;インジェクション容量=10μL;波長=220;オーブン温度=40℃;溶媒A:10%MeOH−90%H
2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−10%H
2O−0.1%TFA);LCMS:RT=0.79分;(ES):m/z(M+H)
+=270.8、272.9(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.76(dd,J=7.1、5.7Hz,1H)、7.55(dd,J=8.4、5.0Hz,1H)、3.25(d,J=0.6Hz,3H)
【0433】
工程3:2−(4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
大きな40mLのバイアルに、1−ブロモ−4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)ベンゼン(2.40g、8.85ミリモル)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.70g、10.6ミリモル)、酢酸カリウム(2.61g、26.6ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.362g、0.443ミリモル)のジオキサン(20mL)中混合物を添加した。バイアルに栓をし、加熱ブロック中90℃で一夜加熱した。水で希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水で洗浄し、揮発性成分を減圧下で除去し、得られた黒色残渣をDCMに溶かし、ISCOコンパニオンの40gシリカゲルカラムでのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、EtOAc/ヘキサンの勾配(50−100%)で溶出し、2−(4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.1g、6.60ミリモル、74.6%)を黄色のゆっくりと固化する残基として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.69−7.58(m,2H)、3.25(d,J=0.6Hz,3H)、1.41−1.37(m,12H);LCMS:RT=0.54分;(ES):m/z(M+H)
+=237.1(ボロン酸)(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8ml/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA)
【0434】
工程4:5−ブロモ−2−(4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン
40mlのバイアルに、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.861g、6.60ミリモル)、2−(4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.1g、6.60ミリモル)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.404g、0.495ミリモル)および2モルの水性リン酸三カリウム(9.90mL、19.8ミリモル)の混合物を加え、その混合物を窒素流の下でパージした。バイアルに栓をし、加熱ブロック中80℃で3時間加熱した。水で希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水および塩水で洗浄し、濃縮して黒色の残渣を得、それをISCOコンパニオンの120gシリカゲルカラムを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーを利用して精製し、CH
2Cl
2/EtOAcの勾配(0−50%)に付して溶出し、5−ブロモ−2−(4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン(1.2g、3.05ミリモル、46.2%)を明黄色固体として得た。LCMS:RT=0.90分;(ES):m/z(M+H)
+=392.7、394.7.(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8ml/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.04(d,J=2.0Hz,1H)、8.61(d,J=2.1Hz,1H)、7.76(dd,J=8.6、5.3Hz,1H)、7.63(dd,J=9.2、5.1Hz,1H)、3.32(d,J=0.5Hz,3H)
【0435】
工程5:3−ブロモ−6,7−ジフルオロ−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
5−ブロモ−2−(4,5−ジフルオロ−2−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン(1.2g、3.05ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(1.459g、3.66ミリモル)の1,2−ジクロロベンゼン(15mL)中溶液を40mLのバイアルに栓をし、加熱ブロック中170℃で5時間加熱した。溶媒を高真空下で加熱しながらロータリーエバポレーターで蒸発させ、残渣をISCOコンパニオン(120gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、CH
2Cl
2/EtOAcの勾配(20−70%)で溶出し、3−ブロモ−6,7−ジフルオロ−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(230mg、0.637ミリモル、21%)を明黄色固体として得た。LCMS:RT=0.81分;(ES):m/z(M+H)
+=360.9、362.9.(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配) 2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.70(d,J=2.0Hz,1H)、8.09(d,J=2.1Hz,1H)、7.44(dd,J=8.8、4.2Hz,1H)、3.33(s,3H)
【0436】
工程6:(S)−3−ブロモ−6,7−ジフルオロ−9−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
RBフラスコに、3−ブロモ−6,7−ジフルオロ−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(230mg、0.637ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(245mg、1.27ミリモル)のジクロロメタン(6mL)中懸濁液を加え、得られた反応混合物をトリフェニルホスフィン(334mg、1.27ミリモル)で処理し、DIAD(0.248mL、1.27ミリモル)を室温で滴下して加えた。その混合物を室温で一夜攪拌した。材料をISCOコンパニオン(80gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、CH
2Cl
2/EtOAcの勾配(0−100%)で溶出し、(S)−3−ブロモ−6,7−ジフルオロ−9−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(315mg、0.588ミリモル、92%)を明黄色固体として得た。LCMS:RT=1.01分;(ES):m/z(M+H)
+=534.9、536.9(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA)
【0437】
工程7:5−{6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
2ドラムのバイアルに、(S)−3−ブロモ−6,7−ジフルオロ−9−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(30.0mg、0.0560ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(32.5mg、0.0840ミリモル)、ヨウ化銅(I)(2.13mg、0.0110ミリモル)、Pd(Ph
3P)
4(6.47mg、5.60マイクロモル)およびTEA(0.0230mL、0.168ミリモル)のDMF(1mL)中混合物を加えた。バイアルに栓をし、加熱ブロック中80℃で一夜加熱した。次に反応混合物を水酸化アンモニウムおよび水で希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水および塩水で洗浄し、有機液を濃縮した。材料をISCOコンパニオン(24gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、酢酸エチルで溶出した。生成物を含有するフラクションを集め、揮発性成分を除去し、15.0mgの白色固体を得た。この材料をプレパラティブLC/MSを介して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する:20mL/分でさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、5−{6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(5.10mg、16%)を得た。LCMS:RT=1.605分;(ES):m/z(M+H)
+=552.10;(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(brs,1H)、8.34(brs,1H)、7.69(brs,2H)、7.51(brs,1H)、7.38(brs,2H)、7.31(d,J=6.9Hz,1H)、5.97(brs,1H)、3.97−3.86(m,4H)、3.76(d,J=9.6Hz,1H)、3.63−3.45(m,5H)、3.28(t,J=10.6Hz,1H)、2.22(brs,3H)、1.83(brs,1H)、1.39(brs,2H)、1.04(d,J=12.2Hz,1H)
【0438】
実施例161
5−{6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0439】
5−{6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(S)−3−ブロモ−6,7−ジフルオロ−9−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドールおよび4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールを5−{6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに変換した。LCMS:RT=1.634分;(ES):m/z(M+H)
+=555.10;(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.76(brs,1H)、8.37(brs,1H)、7.71(brs,2H)、7.52(brs,1H)、7.38(brs,2H)、7.32(d,J=7.1Hz,1H)、5.98(brs,1H)、4.01−3.85(m,4H)、3.77(d,J=10.3Hz,1H)、3.60−3.41(m,5H)、3.34−3.22(m,1H)、1.81(brs,1H)、1.40(brs,2H)、1.05(d,J=12.3Hz,1H)
【0440】
実施例162
5−{9−メタンスルホニル−6,7−ジメトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0441】
2ドラムのバイアル中の、5−{6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(10.0mg、0.0180ミリモル)およびKOtBu(10.1mg、0.0900ミリモル)のメタノール(1mL)中混合物を加熱ブロック中90℃で一夜加熱した。粗材料をプレパラティブLC/MSを介して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジシールド・RP18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM 酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させて5−{9−メタンスルホニル−6,7−ジメトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(4.40mg、40%)を得た。LCMS:RT=1.605分;(ES):m/z(M+H)
+=579.2(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分);LCMS:RT=0.81分;(ES):m/z(M+H)
+=579.2(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.64(s,1H)、8.14(brs,1H)、7.61(d,J=7.5Hz,2H)、7.36−7.29(m,2H)、7.26(d,J=7.6Hz,2H)、6.26(d,J=10.9Hz,1H)、4.16(s,3H)、4.06(s,3H)、3.94−3.84(m,4H)、3.77(d,J=9.3Hz,1H)、3.47(brs,5H)、3.34(t,J=11.3Hz,1H)、1.80(d,J=12.5Hz,1H)、1.45(d,J=12.1Hz,2H)、1.11(d,J=12.1Hz,1H)
【0442】
実施例163
5−{7−フルオロ−9−メタンスルホニル−6−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0443】
2ドラムのバイアルにおいて、5−{6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(13.0mg、0.0230ミリモル)およびKOtBu(22.0mg、0.200ミリモル)のメタノール(2mL)中混合物を室温で11日間攪拌した。得られた白色懸濁液を水およびHClで希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水で洗浄し、揮発性成分を減圧下で除去して白色固体を得た。材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:5分間にわたって15−65%Bとし、次に100%Bで20分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、5−{7−フルオロ−9−メタンスルホニル−6−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(8.50mg、44%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.68(s,1H)、8.18(s,1H)、7.62(d,J=7.7Hz,2H)、7.53(d,J=8.9Hz,1H)、7.39−7.29(m,2H)、7.29−7.19(m,1H)、6.24(d,J=10.9Hz,1H)、4.19(s,3H)、3.93−3.83(m,4H)、3.76(d,J=9.9Hz,1H)、3.66−3.52(m,2H)、3.49(s,3H)、3.33(t,J=11.1Hz,1H)、1.80(d,J=12.4Hz,1H)、1.50−1.36(m,J=12.1、12.1Hz,2H)、1.10(d,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.696分;(ES):m/z(M+H)
+=567.1(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分)
【0444】
実施例164
5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−6,7−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(エナンチオマーA)
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0445】
工程1:3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−6,7,9−トリフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール
20mLのバイアルに、3−ブロモ−6,7,9−トリフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(400mg、1.33ミリモル)、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノール(601mg、2.66ミリモル)、トリフェニルホスフィン(697mg、2.66ミリモル)およびジクロロメタン(6mL)の懸濁液を加えた。混合物をDIAD(0.517mL、2.66ミリモル)を滴下して加える間に攪拌し、該混合物を室温で一夜攪拌した。その反応混合物をシリカゲルカラムにロードした。ISCOコンパニオン(80gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、EtOAc/ヘキサンの勾配(10−50%)で溶出し、3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−6,7,9−トリフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(300mg、0.589ミリモル、44%)を白色固体として得た。LCMS:RT=1.22分;(ES):m/z(M+H)
+=509.0、511.0.(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配) 2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA)
【0446】
工程2:5−{[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−6,7,9−トリフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
20mLのバイアルに、3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル)−6,7,9−トリフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(300mg、0.589ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(344mg、0.884ミリモル)、ヨウ化銅(I)(22.4mg、0.118ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(68.1mg、0.0590ミリモル)のDMF(6mL)中混合物を加えた。混合物を窒素流の下で2、3分の間パージし、次にEt3N(0.246mL、1.767ミリモル)を添加し、バイアルに栓をし、加熱ブロック中90℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水性水酸化アンモニウムおよび水で希釈し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を水および塩水で洗浄し、濃縮した。材料をISCOコンパニオン(40gシリカゲルカラム)でのシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、EtOAc/ヘキサンの勾配(50−100%)で溶出し、5−{−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−6,7,9−トリフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(230mg、0.435ミリモル、74%)を白色固体として得、それをキラルプレパラティブSFC(カラム ウェルク(Whelk)−O R,R 25x3cm、5μm;移動相:85/15 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(110mg、34%)およびエナンチオマーB(106mg、33%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) d 8.55(d,J=1.7Hz,1H)、7.54(s,1H)、7.50−7.45(m,2H)、7.43−7.31(m,3H)、6.98(ddd,J=10.5、9.0、5.3Hz,1H)、6.02(brs,1H)、3.82(s,3H)、2.95−2.82(m,J=8.4Hz,1H)、2.22(d,J=11.6Hz,2H)、2.11−2.01(m,1H)、2.00−1.82(m,1H)、1.76−1.62(m,1H)、1.51(d,J=12.7Hz,1H)、1.27(brs,1H)、0.91−0.84(m,1H);LCMS:RT=1.09分;(ES):m/z(M+H)
+=529.2;(ウォーターズ・アクイティ・SDSカラム:BEH C18 2.1x50mm 1.7u(1.6分間の勾配)2−98%B;流速=0.8mL/分;溶媒A:H
2O−0.1%TFA;溶媒B:アセトニトリル−0.1%TFA);HPLC:RT=3.468分;(クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm(4分間の勾配)0−100%B;流速=4mL/分;インジェクション容量=10μL;波長=220;オーブン温度=40℃ 溶媒A:10%MeOH−90%H
2O−0.1%TFA;溶媒B:90%MeOH−10%H
2O−0.1%TFA);HPLC:RT=14.067分;(サンファイアC18 3.5μm、3.0x150mm:95/5から5/95 H
2O/CH
3CN/0.05%TFA、流速=5mL/分、勾配=15分、220nmで);キラルSFC RT=12.219分(カラム:ウェルク−O R,R、250x21mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/ メタノール;流速:2mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=14.392分(カラム:ウェルク−O R,R、250x21mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/ メタノール;流速:2mL/分)
【0447】
工程3:5−{−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−6,7,−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール エナンチオマーA
2ドラムのバイアルにおいて、5−{−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−6,7,9−トリフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール エナンチオマーA(20.0mg、0.0380ミリモル)およびメタンスルフィン酸ナトリウム(38.0mg、0.372ミリモル)のDMSO(1mL)中混合物を添加し、そのバイアルに栓をし、加熱ブロック中90℃で一夜加熱した。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって20−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、5−{−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−6,7,−ジフルオロ−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール エナンチオマーA(6.80mg、30%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) d 8.75(brs,1H)、8.31(brs,1H)、7.67(brs,2H)、7.51(brs,1H)、7.41−7.26(m,3H)、5.97(brs,1H)、3.93(brs,3H)、3.56(brs,3H)、2.14−1.89(m,5H)、1.87−1.67(m,1H)、1.48−1.26(m,3H);LCMS:RT=1.93分;(ES):m/z(M+H)
+=589.1;(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分)
【0448】
実施例165および166
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン
【化104】
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【0449】
工程1:7−(2−アジドプロパン−2−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(600mg、0.847ミリモル)およびTMS−N3(0.281mL、2.12ミリモル)のDCM(20mL)中混合物を0℃に冷却し、BF
3・OEt
2(0.537mL、4.24ミリモル)を2分間にわたって滴下して処理した。反応物を2時間にわたってゆっくりと室温とし、次に室温で一夜攪拌した。混合物を25mLの水で、つづいて25mLの10%NaHCO
3溶液でクエンチさせ、DCM(50mLx2)で抽出した。有機液をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、7−(2−アジドプロパン−2−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(430mg、0.826ミリモル、84%)を白色固体として得た。LCMS:HPLC:RT=1.10分;MS(ES):m/z=521[M+1]
+(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ・BEH C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0450】
工程2:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン
7−(2−アジドプロパン−2−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.400g、0.768ミリモル)、MeOH(10mL)およびPd/C(炭素上10%パラジウム、0.0400g、0.376ミリモル)の攪拌懸濁液を室温で水素ガスのバルーン下で3時間水素添加した。混合物をセライトを通して濾過し、メタノール(50mL)で洗浄し、濾液を濃縮してラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン(0.300g、0.607ミリモル、86%)を白色固体として得、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x2.1cm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:75mL/分)により分割し、エナンチオマーAおよびエナンチオマーBを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.43(d,J=1.5Hz,1H)、8.34−8.29(m,1H)、8.22(s,1H)、8.09(s,1H)、7.64(d,J=7.5Hz,2H)、7.54(dd,J=1.5、8.0Hz,1H)、7.39−7.32(m,2H)、7.30−7.22(m,1H)、5.82(d,J=10.5Hz,1H)、4.03−3.96(m,4H)、3.82(dd,J=3.0、11.5Hz,1H)、3.66−3.57(m,1H)、3.45−3.35(m,2H)、2.33−2.29(m,3H)、1.98(d,J=13.6Hz,1H)、1.69−1.62(m,7H)、1.45(dd,J=4.0、13.1Hz,1H)、1.07(d,J=12.0Hz,1H);LCMS:HPLC:RT=1.73分;MS(ES):m/z=495.5[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(5x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=5.81分(カラム:サンファイアC18 3.5μm、4.6x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとする;流速:1mL/分;検出:UV(220nm));キラルSFC RT=2.41分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=3.65分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0451】
実施例167&168
N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド
【化105】
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【0452】
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン(50.0mg、0.101ミリモル)のDMF(1mL)中溶液を、2−(ジメチルアミノ)酢酸(13.6mg、0.131ミリモル)、Et3N(0.0420mL、0.303ミリモル)およびHATU(50.0mg、0.131ミリモル)で処理し、反応混合物を室温で16時間攪拌した。その混合物を10mLの水でクエンチさせ、EtOAc(25mLx2)で抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮し、残渣をプレパラティブHPLC(カラム:X ブリッジ C18(250x19,5μ)、移動相A=バッファー:H
2O中10mM酢酸アンモニウム、移動相B=ACN、流速:17mL/分、勾配:T%B:0/30、10/60)に付して精製し、ラセミ体であるN−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}−2−(ジメチルアミノ)アセトアミド(35.0mg、0.0590ミリモル、49%)を白色固体として得、をれをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)により分割してエナンチオマーAおよびエナンチオマーBを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD): δ 8.44(d,J=1.60Hz,1H)、8.30(s,1H)、8.28(s,1H)、8.20(s,1H)、7.58−7.60(m,2H)、7.45(dd,J=8.40、Hz,1H)、7.33−7.37(m,2H)、7.25−7.29(m,1H)、5.77(d,J=10.80Hz,1H)、3.90−4.00(m,1H)、3.90(s,3H)、3.81(dd,J=8.40、Hz,1H)、3.58−3.61(m,1H)、3.39−3.40(m,2H)、3.00(s,2H)、2.37(s,6H)、2.30(s,3H)、1.89−1.98(m,1H)、1.67−1.82(m,6H)、1.58−1.67(m,1H)、1.41−1.44(m,1H)、1.09(d,J=12.00Hz,1H);LCMS:RT=1.98分、MS(ES):m/z=580.4[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC RT=5.96分(サンファイアC18 (4.6X150)mm、3.5ミクロン、移動相 A:水中0.05%TFA:アセトニトリル(95:5)、移動相B:アセトニトリル:水中0.05%TFA(95:5)、流速:1mL/分、波長=220nm);キラルSFC RT=2.31(キラル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=4.86(キラル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0453】
実施例169および170
4−[7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−3,5−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−オン
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0454】
工程1:メチル 3−(5−ホルミル−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(489mg、0.929ミリモル)、4−クロロ−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−5−カルボアルデヒド(150mg、0.845ミリモル)およびリン酸三カリウム(水中2M、1.27ml、2.53ミリモル)のTHF(10mL)中混合物をアルゴン流の下で5分間パージした。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(69.0mg、0.0850ミリモル)を添加し、バイアルをセプタムで栓をして、その中の気体を抜き、アルゴンで3回パージし、次にマイクロ波で80℃で2時間加熱した。反応物を水(50mL)でクエンチさせ、EtOAc(75mLx2)で抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させて濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ISCO 49gフラッシュカラム、45分間にわたって0−2%MeOH/CHCl
3)に付して精製し、メチル 3−(5−ホルミル−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートを得た。LCMS:RT=1.17分;MS(ES):m/z=542 [M+1]
+(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ・BEH −C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0455】
工程2:メチル 3−(5−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(5−ホルミル−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(200mg、0.369ミリモル)のMeOH(10mL)中攪拌溶液をNaBH
4(18.2mg、0.480ミリモル)で処理し、室温で45分間攪拌した。混合物を飽和水性NH
4Cl(30mL)でクエンチさせ、DCM(50mLx2)で抽出し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮してメチル 3−(5−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(180mg、0.331ミリモル、90%)を黄色固体として得た。LCMS:HPLC:RT=1.03分;MS(ES):m/z=544[M+1]
+(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ・BEH C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0456】
工程3:メチル 3−(3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(5−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(100mg、0.184ミリモル)のDCM(10mL)中N
2(g)下での攪拌溶液に、トリエチルシラン(0.147ml、0.920ミリモル)を、つづいてTFA(10.0mL、130ミリモル)を添加し、反応物を還流温度で16時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を氷水でクエンチさせ、水性NaHCO
3(15mL)で塩基性にし、DCM(30mLx2)で抽出した。抽出液をNa
2SO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ISCOシリカゲル12gフラッシュカラム、45分間にわたって0−2%MeOH/CHCl
3とする)を用いて精製し、メチル 3−(3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(90.0mg、0.171ミリモル、93%)を黄色固体として得た。LCMS:HPLC:RT=1.15分;MS(ES):m/z=528[M+1]
+(ACN/H
2O+NH
4OAc、アクイティ・BEH C18 1.7μm(50x2.1)mm、勾配=3分、波長=220nm)
【0457】
工程4:4−[7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−3,5−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−オン
メチル 3−(3,5−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロチアゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(100mg、0.191ミリモル)のテトラヒドロフラン(0.7mL)中攪拌溶液を−20℃に冷却し、臭化メチルマグネシウム(THF中3M、0.316mL、0.948ミリモル)で処理した。反応混合物をゆっくりと5時間にわたって室温にまで加温させた。反応物を飽和水性NH
4Cl(30mL)でクエンチさせ、EtOAc(50mLx2)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。粗生成物をプレパラティブHPLC(カラム:フェニルエックスブリッジ(250x19,5μ)、移動相A:水中10mM酢酸アンモニウム、移動相B:ACN、流速:17mL/分、定組成溶出0/30、10/60)に付して精製し、ラセミ体である4−[7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−3,5−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1,3−チアゾール−2−オン(45.0mg、0.0840ミリモル、37%)を白色固体として得、それをプレパラティブキラルSFC(カラム:キラル・OD−H 250x30mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:80mL/分)に付して分割し、エナンチオマーA(18.0mg、0.0330ミリモル、17%)およびエナンチオマーB(17.0mg、0.0320ミリモル、16%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.37(d,J=1.5Hz,1H)、8.29(d,J=8.5Hz,1H)、8.20(s,1H)、8.11(s,1H)、7.62(d,J=7.5Hz,2H)、7.48(dd,J=1.3、8.3Hz,1H)、7.38−7.31(m,2H)、7.29−7.23(m,1H)、5.74(d,J=11.0Hz,1H)、4.00(d,J=11.5Hz,1H)、3.83(d,J=8.0Hz,1H)、3.66−3.57(m,1H)、3.50−3.38(m,2H)、3.06(s,3H)、2.09−2.04(m,3H)、1.95(d,J=10.0Hz,1H)、1.70−1.60(m,7H)、1.47−1.40(m,1H)、1.13(d,J=13.1Hz,1H);LCMS:RT=2.00分;MS(ES):m/z=528[M+H]
+(ACN/H
2O+HCOONH
4、アセンティス・エクスプレスC18 2.7μm(50x2.1)mm、勾配=4分、波長=220nm);HPLC− RT=8.67分サンファイアC18 (4.6x150)mm、3.5ミクロン、移動相A:水中0.05%TFA:アセトニトリル(95:5)、移動相B:アセトニトリル:水中0.05%TFA(95:5)、流速:1mL/分、波長=220nm);キラルSFC RT=2.92(キラル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分);エナンチオマーB:キラルSFC RT=10.04(キラル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:60/40 CO
2/MeOH中0.25%DEA;流速:4mL/分)
【0458】
実施例171
4−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化107】
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【0459】
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートに記載される操作と同様の操作に従って、中間体の4−(7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール(30.0mg、0.0880ミリモル)を標記化合物(18.5mg、37%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.57(d,J=8.2Hz,1H)、8.53(d,J=1.7Hz,1H)、8.33(s,1H)、7.90(dd,J=8.2、1.3Hz,1H)、7.66(d,J=1.5Hz,1H)、7.45(d,J=7.5Hz,2H)、7.40−7.34(m,2H)、7.34−7.29(m,1H)、5.58(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.87(dd,J=11.7、2.7Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.19(s,3H)、3.17−3.04(m,1H)、2.41(s,3H)、2.25(s,3H)、2.03(d,J=13.7Hz,1H)、1.67−1.59(m,1H)、1.45−1.34(m,1H)、1.07(d,J=13.1Hz,1H);LCMS(M+H)
+=516;HPLC RT=2.593分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0460】
実施例172
4−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化108】
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【0461】
(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノールのエナンチオマー(1.10g、5.23ミリモル)をプレパラティブSFC(カラム:キラルパックAD−H 5x25cm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:150mL/分;温度:40℃)に付して精製した。分離したピークを含有するフラクションを濃縮し、減圧下で乾燥させ、白色固体を得た。エナンチオマーA:(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(496mg、45%)SFC RT=2.30分(カラム:Chiralpac AD 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:3mL/分);温度:35℃;エナンチオマーB:(R)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(530mg、48%)SFC RT=3.17分(カラム:Chiralpac AD 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:3mL/分);温度:35℃
【0462】
4−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾールに記載される操作と同様の操作に従って、中間体の4−(7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール(30.0mg、0.0880ミリモル)および(R)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(37mg、0.176ミリモル)を標記化合物(13.9mg、29%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.57(d,J=8.2Hz,1H)、8.54(d,J=1.7Hz,1H)、8.30(s,1H)、7.91(dd,J=8.2、1.3Hz,1H)、7.63(s,1H)、7.44(dd,J=8.6、5.1Hz,2H)、7.10−7.02(m,2H)、5.55(d,J=10.7Hz,1H)、4.08(dd,J=11.6、2.7Hz,1H)、3.87(dd,J=11.8、2.7Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.39−3.30(m,1H)、3.20(s,3H)、3.12−3.02(m,1H)、2.44(s,3H)、2.28(s,3H)、1.99(d,J=13.6Hz,1H)、1.67−1.59(m,1H)、1.45−1.34(m,1H)、1.08(d,J=13.1Hz,1H);LCMS(M+H)
+=534.4;HPLC RT=2.645分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0463】
実施例173−174
表6に列挙される化合物を4−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾールについて記載される操作に従って調製した:
【化109】
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【0464】
【表7】
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【0465】
N/A:該当なし
表6についてのHPLC条件:方法A:カラム:キラル・IB、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分;検出:UV(220nm)
【0466】
実施例175
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]プロパン−2−オール
【化110】
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【0467】
工程1:メチル 4−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート
メチル 3−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアートに記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミン(200mg、0.894ミリモル)および4−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(322mg、1.79ミリモル)を標記化合物(122mg、38%)に変換した。LCMS(M+H)=358.2;HPLC RT=2.268分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0468】
工程2:メチル 4−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートに記載される操作と同様の操作に従って、メチル 4−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート(121mg、0.340ミリモル)を標記化合物(96.0mg、88%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.24−9.08(m,1H)、8.61(s,1H)、8.58(d,J=1.8Hz,1H)、8.32(dd,J=8.6、1.7Hz,1H)、7.73(d,J=1.8Hz,1H)、7.57(d,J=8.6Hz,1H)、4.04(s,3H)、4.00(s,3H)、2.40(s,3H);LCMS(M+H)=322.3;HPLC RT=1.895分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0469】
工程3:(S)−メチル 4−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 4−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(30.0mg、0.0930ミリモル)を標記化合物(19.6mg、42%)に変換した。LCMS(M+H)=496;HPLC RT=2.836分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0470】
工程4:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]プロパン−2−オール
(S)−2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、(S)−メチル 4−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(19.6mg、0.0400ミリモル)を標記化合物(19.6mg、100%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.50(d,J=1.5Hz,1H)、8.45(d,J=1.7Hz,1H)、7.90(dd,J=8.7、2.0Hz,1H)、7.71(d,J=8.7Hz,1H)、7.59(d,J=1.8Hz,1H)、7.45(d,J=7.2Hz,2H)、7.38−7.32(m,2H)、7.31−7.28(m,1H)、5.50(d,J=10.7Hz,1H)、4.06(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.94−3.84(m,4H)、3.54(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.10(qt,J=11.1、3.5Hz,1H)、2.31(s,3H)、2.01(d,J=13.4Hz,1H)、1.87(s,1H)、1.75(d,J=1.5Hz,6H)、1.65−1.59(m,1H)、1.47−1.36(m,1H)、1.19−1.11(m,1H);LCMS(M+H)=496.4;HPLC RT=2.535分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0471】
実施例176
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]プロパン−2−オール
【化111】
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【0472】
工程1:(S)−メチル 4−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(4−フルオロフェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 4−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(30.0mg、0.0930ミリモル)および(R)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(36.6mg、0.174ミリモル)を標記化合物(19.6mg、42%)に変換した。LCMS(M+H)=496;HPLC RT=2.836分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0473】
工程2:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、(S)−メチル 4−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(4−フルオロフェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(15.3mg、0.0300ミリモル)を標記化合物(14.8mg、95%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.50(d,J=1.4Hz,1H)、8.47(d,J=1.7Hz,1H)、7.89(dd,J=8.7、2.0Hz,1H)、7.67(d,J=8.9Hz,1H)、7.58(d,J=1.5Hz,1H)、7.46−7.39(m,2H)、7.07−7.01(m,2H)、5.46(d,J=10.7Hz,1H)、4.06(dd,J=11.6、2.6Hz,1H)、3.95(s,3H)、3.87(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.54(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.11−3.01(m,1H)、2.33(s,3H)、1.96(d,J=13.0Hz,1H)、1.86(s,1H)、1.74(s,6H)、1.65−1.59(m,1H)、1.45−1.36(m,1H)、1.20−1.13(m,1H);LCMS(M+H)=514.4;HPLC RT=2.577分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0474】
実施例177
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
工程1:2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール)−N−(3−(メチルスルホニル)フェニル)ピリジン−3−アミン
メチル 3−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアートについて記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロ−5−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン(500mg、2.24ミリモル)および(3−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(939mg、4.69ミリモル)を標記化合物(287mg、34%)に変換した。LCMS(M+H)=378.2;HPLC RT=1.700分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0476】
工程2:5−(7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール)−N−(3−(メチルスルホニル)フェニル)ピリジン−3−アミン(287mg、0.760ミリモル)を標記化合物(111mg、43%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.83(s,1H)、8.63(d,J=1.8Hz,1H)、8.60(d,J=8.2Hz,1H)、8.22(d,J=0.9Hz,1H)、7.94(dd,J=8.2、1.5Hz,1H)、7.82(d,J=1.8Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.19(s,3H)、2.41(s,3H);LCMS(M+H)=322.3;HPLC RT=1.512分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0477】
工程3:5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
4−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、5−(7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(30.0mg、0.0880ミリモル)を標記化合物(18.8mg、41%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.60(d,J=8.2Hz,1H)、8.57(d,J=1.7Hz,1H)、8.37(s,1H)、7.93(dd,J=8.2、1.3Hz,1H)、7.70(d,J=1.5Hz,1H)、7.47−7.42(m,2H)、7.41−7.35(m,2H)、7.35−7.31(m,1H)、5.61(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.6、2.9Hz,1H)、3.91(s,3H)、3.88(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.56(td,J=12.0、1.8Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.21(s,3H)、3.16−3.06(m,1H)、2.34−2.29(m,3H)、2.04(d,J=14.5Hz,1H)、1.68−1.60(m,1H)、1.47−1.36(m,1H)、1.07(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=516.4;HPLC RT=2.362分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0478】
実施例178
5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、5−(7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(30.0mg、0.0880ミリモル)を標記化合物(16.4mg、34%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=8.2Hz,1H)、8.58(d,J=1.7Hz,1H)、8.34(s,1H)、7.94(dd,J=8.2、1.2Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.43(dd,J=8.5、5.0Hz,2H)、7.07(t,J=8.5Hz,2H)、5.57(d,J=10.7Hz,1H)、4.08(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.96(s,3H)、3.88(dd,J=11.7、2.7Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.7Hz,1H)、3.39−3.32(m,1H)、3.21(s,3H)、3.12−3.02(m,1H)、2.33(s,3H)、1.99(d,J=13.3Hz,1H)、1.67−1.60(m,1H)、1.40(qd,J=12.3、4.5Hz,1H)、1.08(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=534.4;HPLC RT=2.408分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0480】
実施例179
(5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メタノール
【化114】
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【0481】
工程1:5−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルフェニル)−3−ニトロピリジン
メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアートについて記載される操作と同様の操作に従って、(3−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(114mg、0.568ミリモル)を標記化合物(185mg、91%)に変換した。LCMS(M+H)=357;HPLC RT=1.798分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0482】
工程2:3−ブロモ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−2−(4−メタンスルホニルフェニル)−3−ニトロピリジン(185mg、0.520ミリモル)を標記化合物(74.8mg、44%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.71(d,J=2.0Hz,1H)、8.52(d,J=8.2Hz,1H)、8.48(brs,1H)、8.16−8.13(m,1H)、8.02(d,J=2.0Hz,1H)、7.90(dd,J=8.2、1.5Hz,1H)、3.16(s,3H);LCMS(M+H)=325;HPLC RT=1.945分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0483】
工程3:3−ブロモ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(74.0mg、0.230ミリモル)を標記化合物(57.0mg、50%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.66(d,J=1.8Hz,1H)、8.51(d,J=8.1Hz,1H)、8.26(d,J=0.8Hz,1H)、8.07(d,J=1.8Hz,1H)、7.86(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.50−7.44(m,2H)、7.42−7.35(m,2H)、7.34−7.29(m,1H)、5.45(d,J=11.0Hz,1H)、4.07(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.87(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.56(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.38(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.19−3.07(m,4H)、1.98(d,J=13.1Hz,1H)、1.65−1.57(m,1H)、1.43−1.32(m,1H)、1.03(dd,J=13.4、1.3Hz,1H);LCMS(M+H)=499;HPLC RT=2.828分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0484】
工程4:(5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メタノール
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール(57.0mg、0.114ミリモル)および4−{[(tert−ブチルジメチルシリル)オキシ]メチル}−5−(トリブチルスタンニル)−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(101mg、0.171ミリモル)を、THF中1MTBAF(1.70mL、1.70ミリモル)で脱シリル化した後、標記化合物(61.0mg、99%)に変化した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.68(d,J=1.7Hz,1H)、8.60(d,J=8.2Hz,1H)、8.39(s,1H)、8.25(d,J=1.8Hz,1H)、7.92(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.56−7.50(m,2H)、7.40−7.35(m,2H)、7.34−7.29(m,1H)、5.58(d,J=10.8Hz,1H)、4.80−4.74(m,1H)、4.72−4.66(m,1H)、4.09(s,3H)、4.06(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.87(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.41(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.30−3.22(m,1H)、3.21(s,3H)、2.36(t,J=6.3Hz,1H)、1.97(d,J=13.4Hz,1H)、1.64−1.59(m,1H)、1.46−1.36(m,1H)、1.10(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=532;HPLC RT=2.107分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0485】
実施例180
4−(フルオロメチル)−5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化115】
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【0486】
20mLのフラスコに、(5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メタノール(47.0mg、0.0880ミリモル)を入れ、−78℃浴中にて冷却し、DAST(53.0μL、0.398ミリモル)を添加した。反応混合物を−78℃浴中で1時間攪拌し、ついで飽和水性NaHCO
3を添加し、反応物を室温に加温した。次に反応混合物を10%水性LiClで希釈し、CHCl
3で2回抽出した。有機層を合わせ、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮させた。粗残渣をシリカゲルカラム(40g)で精製し、100%CH
2Cl
2から4%MeOH/CH
2Cl
2までの勾配で溶出した。生成物を含むチューブを集め、濃縮して標記化合物(33.7mg、71%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.66(d,J=1.8Hz,1H)、8.61(d,J=8.4Hz,1H)、8.40(s,1H)、8.06(d,J=1.5Hz,1H)、7.94(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、7.48(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.34(m,2H)、7.34−7.29(m,1H)、5.58(d,J=10.8Hz,1H)、5.53−5.45(m,1H)、5.40−5.33(m,1H)、4.09(s,3H)、4.08−4.02(m,1H)、3.87(dd,J=12.0、2.8Hz,1H)、3.60−3.50(m,1H)、3.38(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.21(s,3H)、3.20−3.12(m,1H)、1.97(d,J=12.8Hz,1H)、1.65−1.57(m,1H)、1.47−1.35(m,1H)、1.09(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=534;HPLC RT=2.375分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0487】
実施例181
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0488】
工程1:5−ブロモ−2−(2−フルオロ−5−メタンスルホニルフェニル)−3−ニトロピリジン
メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアートについて記載される操作と同様の操作に従って、2−(2−フルオロ−5−メタンスルホニルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(500mg、1.66ミリモル)を標記化合物(325mg、52%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 9.02(d,J=2.0Hz,1H)、8.58(d,J=2.0Hz,1H)、8.34(dd,J=6.5、2.4Hz,1H)、8.10(ddd,J=8.7、4.7、2.4Hz,1H)、7.34(dd,J=9.4、8.8Hz,1H)、3.15(s,3H);LCMS(M+H)=375;HPLC RT=1.977分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0489】
工程2:3−ブロモ−9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−2−(2−フルオロ−5−メタンスルホニルフェニル)−3−ニトロピリジン(325mg、0.866ミリモル)を標記化合物(173mg、58%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.99(s,1H)、8.68(d,J=2.1Hz,1H)、8.30(d,J=2.1Hz,1H)、8.05(dd,J=8.5、4.9Hz,1H)、7.31(dd,J=9.8、8.7Hz,1H)、3.38(s,3H);LCMS(M+H)=343;HPLC RT=1.998分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0490】
工程3:3−ブロモ−9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(100mg、0.290ミリモル)を標記化合物(121mg、81%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.71(d,J=1.5Hz,1H)、8.36(dd,J=8.8、5.3Hz,1H)、7.78(d,J=1.5Hz,1H)、7.51(d,J=7.6Hz,2H)、7.44−7.31(m,3H)、7.18(t,J=8.6Hz,1H)、6.96(d,J=9.8Hz,1H)、4.06(d,J=8.9Hz,1H)、3.86−3.70(m,1H)、3.53(t,J=11.2Hz,1H)、3.34−3.15(m,4H)、2.92(q,J=11.0Hz,1H)、2.11(d,J=13.4Hz,1H)、1.97−1.79(m,1H)、1.54−1.44(m,1H)、0.37(d,J=12.4Hz,1H);LCMS(M+H)=517;HPLC RT=2.913分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0491】
工程4:5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール(60.0mg、0.116ミリモル)を標記化合物(21.8mg、33%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.64(d,J=1.7Hz,1H)、8.40(dd,J=8.9、5.3Hz,1H)、7.52(d,J=7.9Hz,2H)、7.46(d,J=1.8Hz,1H)、7.43−7.37(m,2H)、7.37−7.32(m,1H)、7.24(t,J=8.7Hz,1H)、7.00(d,J=9.8Hz,1H)、4.07(dd,J=11.6、2.6Hz,1H)、3.78(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.72(s,3H)、3.57−3.50(m,1H)、3.37(s,3H)、3.21(td,J=12.0、2.0Hz,1H)、3.00−2.87(m,1H)、2.20(brs,1H)、2.18(s,3H)、2.03−1.93(m,1H)、1.68−1.58(m,1H)、0.38(d,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=534;HPLC RT=2.463分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0492】
実施例182
5−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化117】
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【0493】
8mLのバイアルに5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(50.0mg、0.0940ミリモル)/DMSO(2mL)を入れ、NaOMe(101mg、1.87ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で20分間攪拌し、次に水で希釈し、氷で冷却し、1Mクエン酸水溶液で中和した。形成した白色沈殿物を濾過で集め、プレパラティブHPLC(カラム:フェン・ルナ−C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:12分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで3分間保持する;流速:40mL/分)で精製した。生成物を含有する管をK
2CO
3飽和水溶液で塩基性にし、濃縮してアセトニトリルを除去した。濃縮の際に白色沈殿物が形成し、濾過し、水で濯ぎ、減圧下で乾燥させて標記化合物(27.1mg、52%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.63(d,J=1.7Hz,1H)、8.40(d,J=8.9Hz,1H)、7.51(d,J=7.9Hz,2H)、7.42(d,J=1.7Hz,1H)、7.40−7.35(m,2H)、7.35−7.30(m,1H)、7.04−6.93(m,2H)、4.30(s,3H)、4.06(d,J=9.2Hz,1H)、3.75(dd,J=11.3、2.9Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.52(t,J=11.1Hz,1H)、3.32(s,3H)、3.23−3.13(m,1H)、2.98−2.85(m,1H)、2.22−2.14(m,4H)、2.03−1.91(m,1H)、1.63−1.58(m,1H)、0.36(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=546;HPLC RT=2.325分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0494】
実施例183
5−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化118】
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【0495】
工程1:5−ブロモ−2−(5−メタンスルホニル−2−メトキシフェニル)−3−ニトロピリジン
メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアートについて記載される操作と同様の操作に従って、2−(5−メタンスルホニル−2−メトキシフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.00g、3.20ミリモル)を標記化合物(789mg、63%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.96(d,J=2.0Hz,1H)、8.43(d,J=2.1Hz,1H)、8.25(d,J=2.3Hz,1H)、8.05(dd,J=8.7、2.4Hz,1H)、7.06(d,J=8.8Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.12(s,3H);LCMS(M+H)=387;HPLC RT=1.952分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0496】
工程2:3−ブロモ−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−2−(5−メタンスルホニル−2−メトキシフェニル)−3−ニトロピリジン(788mg、2.03ミリモル)を標記化合物(321mg、44%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.65(s,1H)、8.60(d,J=2.2Hz,1H)、8.22(d,J=2.0Hz,1H)、7.97(d,J=8.6Hz,1H)、7.04(d,J=8.8Hz,1H)、4.10(s,3H)、3.30(s,3H);LCMS(M+H)=355;HPLC RT=1.635分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0497】
工程3:3−ブロモ−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(166mg、0.470ミリモル)を標記化合物(172mg、69%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.70(d,J=2.0Hz,1H)、8.36(d,J=8.8Hz,1H)、7.74(d,J=2.0Hz,1H)、7.51(d,J=7.8Hz,2H)、7.44−7.36(m,2H)、7.35−7.30(m,1H)、6.98−6.91(m,2H)、4.25(s,3H)、4.05(d,J=11.2Hz,1H)、3.74(dd,J=11.9、2.7Hz,1H)、3.51(t,J=10.9Hz,1H)、3.27−3.15(m,4H)、2.98−2.83(m,1H)、2.10(d,J=13.3Hz,1H)、1.97−1.83(m,1H)、1.51−1.42(m,1H)、0.35(d,J=12.6Hz,1H);LCMS(M+H)=529;HPLC RT=2.766分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0498】
工程4:5−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
4mLのバイアル中のNMP(0.1mL)に、3−ブロモ−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール(30.0mg、0.0570ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(19.5mg、0.113ミリモル)、および酢酸テトラブチルアンモニウム(34.2mg、0.113ミリモル)を合わせた。該混合物に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム−クロロホルム・アダクツ(5.80mg、0.00500ミリモル)を添加し、バイアルをN
2(g)で密封し、100℃の加熱ブロックで3時間加熱した。反応混合物を冷却し、TBAFのTHF中1M溶液(0.560mL、0.560ミリモル)を添加した。10分間攪拌した後、NH
4OH飽和水溶液を加え、ついで該混合物を濃縮してTHFを除去した。残渣を10%水性LiClで希釈し、得られた沈殿物を濾過で集めた。粗製固体をプレパラティブHPLC(カラム:フェン・ルナ−C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:12分間にわたって10−100%Bとし、ついで100%Bで3分間保持する;流速:40mL/分)で精製した。生成物含有の管をK
2CO
3飽和水溶液で塩基性にし、濃縮してアセトニトリルを除去した。濃縮の際に白色沈殿物が形成し、それを濾過し、水で濯ぎ、減圧下で乾燥させて標記化合物(11.7mg、37%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.63(d,J=1.8Hz,1H)、8.41(d,J=8.9Hz,1H)、7.51(d,J=7.9Hz,2H)、7.42(d,J=1.8Hz,1H)、7.40−7.35(m,2H)、7.35−7.30(m,1H)、7.02−6.95(m,2H)、4.30(s,3H)、4.06(dd,J=11.7、2.7Hz,1H)、3.75(dd,J=11.3、3.1Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.52(t,J=10.8Hz,1H)、3.32(s,3H)、3.18(td,J=12.0、1.8Hz,1H)、2.99−2.87(m,1H)、2.24−2.14(m,1H)、2.04−1.92(m,1H)、1.63−1.57(m,1H)、0.36(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=549;HPLC RT=2.292分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0499】
実施例184
5−[6−(
2H
3)メタンスルホニル−9−(
2H
3)メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化119】
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【0500】
4mLのバイアルに、KOtBu(56.8mg、0.510ミリモル)のCD
3OD(0.750mL)中溶液を含め、(5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(27.0mg、0.0510ミリモル)を添加して白色懸濁液を得た。反応混合物をDMSO(0.4mL)で希釈し、固体を溶かした。室温で30分間攪拌した後、反応物を1M水性クエン酸で中和し、次に濃縮した。その混合物を水で希釈し、得られた白色沈殿物を濾過で集め、標記化合物(23.3mg、83%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.63(d,J=1.8Hz,1H)、8.40(d,J=9.0Hz,1H)、7.51(d,J=7.8Hz,2H)、7.42(d,J=1.8Hz,1H)、7.40−7.35(m,2H)、7.35−7.30(m,1H)、7.02−6.92(m,2H)、4.05(dd,J=11.8、2.7Hz,1H)、3.75(dd,J=11.6、3.1Hz,1H)、3.70(s,3H)、3.55−3.47(m,1H)、3.22−3.13(m,1H)、2.98−2.86(m,1H)、2.24−2.13(m,4H)、2.03−1.92(m,1H)、1.57−1.50(m,1H)、0.36(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=552;HPLC RT=2.325分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0501】
実施例185
4−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0502】
工程1:4−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
2−クロロ−5−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ピリジン−3−アミンについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール(60.0mg、0.116ミリモル)を標記化合物(55.0mg、88%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.60(d,J=1.7Hz,1H)、8.36(dd,J=8.9、5.3Hz,1H)、7.52(d,J=8.1Hz,2H)、7.43−7.37(m,3H)、7.36−7.30(m,1H)、7.21(t,J=8.7Hz,1H)、6.99(d,J=9.8Hz,1H)、4.06(dd,J=11.6、2.7Hz,1H)、3.77(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.52(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.34(s,3H)、3.21(td,J=12.0、2.0Hz,1H)、3.01−2.87(m,1H)、2.25(s,3H)、2.22−2.14(m,1H)、2.08(s,3H)、2.02−1.90(m,1H)、1.63−1.57(m,1H)、0.38(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=534;HPLC RT=2.731分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0503】
工程2:4−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
5−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、4−{9−フルオロ−6 −メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール(55.0mg、0.100ミリモル)を標記化合物(21.7mg、38%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.59(d,J=1.6Hz,1H)、8.37(d,J=8.9Hz,1H)、7.52(d,J=7.6Hz,2H)、7.43−7.35(m,3H)、7.32(d,J=7.2Hz,1H)、7.02−6.93(m,2H)、4.28(s,3H)、4.05(d,J=8.8Hz,1H)、3.80−3.68(m,1H)、3.50(t,J=11.2Hz,1H)、3.28(s,3H)、3.17(t,J=10.9Hz,1H)、2.99−2.85(m,1H)、2.24(s,3H)、2.17(d,J=14.1Hz,1H)、2.07(s,3H)、2.03−1.91(m,1H)、1.51(brs,1H)、0.36(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=546;HPLC RT=2.428分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0504】
実施例186
4−{5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化121】
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【0505】
工程1:3−ブロモ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(75.0mg、0.210ミリモル)および(R)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(89.0mg、0.422ミリモル)を標記化合物(96.3mg、83%)に変換した。LCMS(M+H)=547;HPLC RT=2.668分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0506】
工程2:4−{5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
4−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(30.0mg、0.0550ミリモル)を標記化合物(21.7mg、66%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.56(d,J=1.7Hz,1H)、8.45(d,J=9.0Hz,1H)、7.75(t,J=7.6Hz,1H)、7.46(d,J=1.7Hz,1H)、7.36−7.28(m,2H)、7.23(d,J=9.9Hz,1H)、7.01−6.94(m,2H)、4.27(s,3H)、4.11−4.04(m,1H)、3.84(dd,J=11.5、3.1Hz,1H)、3.58−3.47(m,1H)、3.35(s,3H)、3.29−3.21(m,1H)、3.05(q,J=11.1Hz,1H)、2.27(s,3H)、2.15−2.04(m,4H)、2.00−1.89(m,2H)、0.58(d,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=564;HPLC RT=2.280分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0507】
実施例187
4−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール
【化122】
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【0508】
4−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(32.5mg、0.0590ミリモル)を標記化合物(28.5mg、83%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.60(d,J=1.7Hz,1H)、8.32(d,J=9.0Hz,1H)、7.55(dd,J=8.5、5.1Hz,2H)、7.37(d,J=1.8Hz,1H)、7.11−7.04(m,2H)、6.96(d,J=9.0Hz,1H)、6.92(d,J=9.8Hz,1H)、4.28(s,3H)、4.05(d,J=9.2Hz,1H)、3.73(dd,J=11.6、2.9Hz,1H)、3.49(t,J=11.1Hz,1H)、3.31(s,3H)、3.20−3.11(m,1H)、2.93−2.82(m,1H)、2.29(s,3H)、2.17−2.08(m,4H)、1.97−1.85(m,1H)、1.51−1.40(m,1H)、0.33(d,J=13.4Hz,1H);LCMS(M+H)=564;HPLC RT=2.473分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0509】
実施例188
5−{5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化123】
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【0510】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(30.0mg、0.0550ミリモル)を標記化合物(13.5mg、43%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.59(brs,1H)、8.50(d,J=8.9Hz,1H)、7.75(t,J=7.7Hz,1H)、7.51(brs,1H)、7.39−7.28(m,2H)、7.03−6.87(m,2H)、4.28(s,3H)、4.12−4.02(m,1H)、3.85(d,J=8.5Hz,1H)、3.76(brs,3H)、3.53(t,J=11.1Hz,1H)、3.37(s,3H)、3.26(t,J=11.4Hz,1H)、3.04(d,J=10.7Hz,1H)、2.24−1.90(m,6H)、0.59(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=564;HPLC RT=2.243分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0511】
実施例189
5−{5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化124】
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【0512】
5−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(30.0mg、0.0550ミリモル)を標記化合物(6.70mg、21%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.60(d,J=1.8Hz,1H)、8.49(d,J=8.9Hz,1H)、7.75(t,J=7.6Hz,1H)、7.51(d,J=1.8Hz,1H)、7.37−7.31(m,1H)、7.31−7.28(m,1H)、7.24(s,1H)、7.02−6.94(m,2H)、4.28(s,3H)、4.10−4.06(m,1H)、3.85(dd,J=11.9、3.1Hz,1H)、3.76(s,3H)、3.57−3.49(m,1H)、3.37(s,3H)、3.26(td,J=12.0、1.8Hz,1H)、3.10−2.99(m,1H)、2.18−1.93(m,3H)、0.59(d,J=12.2Hz,1H);LCMS(M+H)=567;HPLC RT=2.237分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0513】
実施例190
5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化125】
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【0514】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(32.5mg、0.0590ミリモル)を標記化合物(26.0mg、77%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(d,J=8.9Hz,1H)、7.54(dd,J=8.5、5.2Hz,2H)、7.43(d,J=1.8Hz,1H)、7.12−7.04(m,2H)、6.99(d,J=9.0Hz,1H)、6.94(d,J=9.9Hz,1H)、4.29(s,3H)、4.05(dd,J=11.5、2.8Hz,1H)、3.80(s,3H)、3.75(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.54−3.46(m,1H)、3.34(s,3H)、3.16(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、2.94−2.82(m,1H)、2.20(s,3H)、2.12(d,J=13.6Hz,1H)、1.99−1.86(m,1H)、1.53−1.45(m,1H)、0.34(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=564;HPLC RT=2.405分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0515】
実施例191
5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
5−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(28.5mg、0.0520ミリモル)を標記化合物(2.80mg、9.4%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(d,J=8.9Hz,1H)、7.54(dd,J=8.3、5.1Hz,2H)、7.43(d,J=1.8Hz,1H)、7.10−7.05(m,2H)、6.99(d,J=9.0Hz,1H)、6.94(d,J=9.5Hz,1H)、4.29(s,3H)、4.05(d,J=9.2Hz,1H)、3.80(s,3H)、3.75(d,J=12.1Hz,1H)、3.50(t,J=11.0Hz,1H)、3.34(s,3H)、3.21−3.11(m,1H)、2.95−2.82(m,1H)、2.12(d,J=13.1Hz,1H)、1.98−1.86(m,1H)、1.50(d,J=4.6Hz,1H)、0.34(d,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=567;HPLC RT=2.392分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0517】
実施例192
2−{3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化127】
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【0518】
4mLのバイアル中のCD
3OD(1.5mL)に、2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(20.0mg、0.0400ミリモル)を含め、KOtBu(20.4mg、0.182ミリモル)を添加した。その混合物を80℃の加熱ブロックで23時間加熱し、次に室温でNaHCO
3飽和水溶液を添加し、混合物を濃縮してCD
3ODを除去した。該混合物を水で希釈し、得られた白色沈殿物を濾過で集め、標記化合物(18.1mg、89%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.39(d,J=1.7Hz,1H)、8.33(d,J=8.2Hz,1H)、7.94(s,1H)、7.52(d,J=1.7Hz,1H)、7.46(d,J=7.3Hz,2H)、7.42(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.37−7.31(m,2H)、7.30−7.28(m,1H)、5.56(d,J=10.7Hz,1H)、4.06(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.86(dd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.16−3.04(m,1H)、2.23(s,3H)、2.03(d,J=13.4Hz,1H)、1.93(s,1H)、1.74(s,6H)、1.68−1.59(m,1H)、1.47−1.36(m,1H)、1.11(d,J=13.6Hz,1H);LCMS(M+H)=499;HPLC RT=2.422分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0519】
実施例193
4−[6−(
2H
3)メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール
【化128】
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【0520】
2−{3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、4−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3,5−ジメチル−1,2−オキサゾール(11.0mg、0.0200ミリモル)を標記化合物(9.00mg、80%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.59(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(d,J=8.9Hz,1H)、7.52(d,J=8.1Hz,2H)、7.41−7.35(m,3H)、7.34−7.29(m,1H)、6.99−6.93(m,2H)、4.28(s,3H)、4.05(dd,J=11.5、2.7Hz,1H)、3.74(dd,J=11.6、3.2Hz,1H)、3.51(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.18(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.00−2.87(m,1H)、2.17(d,J=13.7Hz,1H)、2.07(s,3H)、2.03−1.92(m,1H)、1.53(dd,J=12.8、4.4Hz,1H)、0.35(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=552;HPLC RT=2.392分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0521】
実施例194
5−{9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化129】
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【0522】
工程1:5−ブロモ−2−(2−フルオロ−4−メタンスルホニルフェニル)−3−ニトロピリジン
メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアートについて記載される操作と同様の操作に従って、2−(2−フルオロ−4−メタンスルホニルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.96g、9.86ミリモル)を標記化合物(469mg、13%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.03(d,J=2.0Hz,1H)、8.59(d,J=2.1Hz,1H)、8.02−7.86(m,2H)、7.73(dd,J=9.2、1.5Hz,1H)、3.14(s,3H); HPLC RT=1.973分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0523】
工程2:3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−2−(2−フルオロ−4−メタンスルホニルフェニル)−3−ニトロピリジン(469mg、1.25ミリモル)を標記化合物(136mg、32%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 12.34(brs,1H)、8.69(brs,1H)、8.39(s,1H)、8.01(s,1H)、7.60(d,J=9.5Hz,1H)、3.34(brs,3H);LCMS(M+H)=343;HPLC RT=1.940分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0524】
工程3:3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(136mg、0.400ミリモル)を標記化合物(76.0mg、37%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.75(d,J=1.8Hz,1H)、8.09(d,J=1.8Hz,1H)、8.06(s,1H)、7.54(dd,J=8.9、0.9Hz,1H)、7.45(d,J=7.5Hz,2H)、7.41−7.36(m,2H)、7.35−7.31(m,1H)、5.46(d,J=11.0Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.88(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.57(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.38(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.15−3.05(m,4H)、2.00(d,J=13.3Hz,1H)、1.64−1.57(m,1H)、1.42−1.32(m,1H)、1.00(d,J=12.2Hz,1H);LCMS(M+H)=517;HPLC RT=2.761分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0525】
工程4:5−{9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール(38.0mg、0.0730ミリモル)を標記化合物(28.2mg、71%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.66(d,J=1.7Hz,1H)、8.18(s,1H)、7.71(d,J=1.5Hz,1H)、7.64−7.59(m,1H)、7.46−7.42(m,2H)、7.41−7.37(m,2H)、7.36−7.32(m,1H)、5.61(d,J=10.5Hz,1H)、4.08(dd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.95−3.84(m,4H)、3.56(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.21(s,3H)、3.15−3.04(m,1H)、2.31(s,3H)、2.06(d,J=13.3Hz,1H)、1.63(dd,J=13.4、4.0Hz,1H)、1.46−1.34(m,1H)、1.04(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=534;HPLC RT=2.363分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0526】
実施例195
5−{9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化130】
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【0527】
5−{6−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール(38.0mg、0.0730ミリモル)を標記化合物(18.0mg、45%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.66(d,J=1.7Hz,1H)、8.18(s,1H)、7.71(d,J=1.7Hz,1H)、7.62(dd,J=8.7、0.9Hz,1H)、7.46−7.42(m,2H)、7.41−7.37(m,2H)、7.37−7.32(m,1H)、5.61(d,J=10.5Hz,1H)、4.08(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.94−3.85(m,4H)、3.56(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.21(s,3H)、3.15−3.05(m,1H)、2.06(d,J=13.3Hz,1H)、1.68−1.59(m,1H)、1.41(qd,J=12.4、4.4Hz,1H)、1.04(d,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=537;HPLC RT=2.362分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0528】
実施例196
5−{9−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0529】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(150mg、0.280ミリモル)および4−(
2H
3)メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(194mg、0.420ミリモル)を標記化合物(68.7mg、44%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.68(d,J=1.5Hz,1H)、8.20(s,1H)、7.91(s,1H)、7.80(brt,J=7.2Hz,1H)、7.59(d,J=8.5Hz,1H)、7.41−7.34(m,1H)、7.33−7.28(m,1H)、7.11−7.03(m,1H)、5.78(brd,J=11.4Hz,1H)、4.07(brdd,J=11.8、2.8Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.88(brdd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.59−3.51(m,1H)、3.38−3.29(m,1H)、3.23−3.11(m,4H)、1.95(brd,J=13.3Hz,1H)、1.66−1.60(m,1H)、1.39(qd,J=12.3、4.4Hz,1H)、0.99(brd,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=555;HPLC RT=2.367分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0530】
実施例197
5−{7−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0531】
8mLのバイアル中のMeOH(2mL)に、5−{9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(20.0mg、0.0370ミリモル)を加えた。該混合物に、KOtBu(20.6mg、0.184ミリモル)を加え、80℃の加熱ブロックで加熱した。17時間加熱した後、反応物を室温に冷却し、1M水性クエン酸で中和した。混合物を濃縮してMeOHを除去し、水で希釈し、次に飽和水性K
2CO
3を添加し、白色沈殿物を濾過で集め、標記化合物(16.4mg、78%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.65(d,J=1.8Hz,1H)、7.99(s,1H)、7.66(s,1H)、7.46−7.40(m,2H)、7.40−7.30(m,4H)、5.60(d,J=10.5Hz,1H)、4.27(s,3H)、4.07(brdd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.91−3.82(m,4H)、3.60−3.51(m,1H)、3.39−3.30(m,1H)、3.21(s,3H)、3.15−3.04(m,1H)、2.06(brd,J=14.2Hz,1H)、1.69−1.60(m,1H)、1.45−1.33(m,1H)、1.01(brd,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=549;HPLC RT=2.273分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0532】
実施例198
5−{5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
5−{7−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、5−{9−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(20.0mg、0.0360ミリモル)を標記化合物(14.3mg、66%)に変換した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.68(d,J=1.7Hz,1H)、8.22−7.98(m,1H)、7.93−7.74(m,2H)、7.39−7.29(m,3H)、7.08−7.00(m,1H)、5.76(brd,J=11.0Hz,1H)、4.25(s,3H)、4.09−4.04(m,1H)、4.03−3.95(m,3H)、3.89−3.81(m,1H)、3.58−3.51(m,1H)、3.37−3.29(m,1H)、3.17(s,4H)、1.94(brd,J=13.0Hz,1H)、1.43−1.33(m,1H)、0.97(brd,J=14.2Hz,1H);LCMS(M+H)=567;HPLC RT=2.297分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0534】
実施例199&200
5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
工程1:3−ブロモ−5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(50.0mg、0.148ミリモル)を標記化合物(71.0mg、88%)に変換した。LCMS(M+H)=551;HPLC RT=3.045分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0536】
工程2:5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(80.0mg、0.145ミリモル)をラセミ体である5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して精製し、エナンチオマーA(19.1mg、22%)およびエナンチオマーB(20.7mg、24%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.67(d,J=1.7Hz,1H)、8.17(s,1H)、7.72(s,1H)、7.62(dd,J=8.7、0.9Hz,1H)、7.45−7.32(m,5H)、5.61(d,J=10.5Hz,1H)、3.92(s,3H)、3.21(s,3H)、2.95(q,J=11.2Hz,1H)、2.23(brd,J=12.5Hz,2H)、2.08−1.84(m,2H)、1.77−1.62(m,2H)、1.39(qd,J=12.9、3.5Hz,1H)、1.27(brd,J=10.2Hz,1H);LCMS(M+H)=571;HPLC RT=2.587分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=15.4分(カラム:キラルパックIC、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.67(d,J=1.8Hz,1H)、8.17(s,1H)、7.70(d,J=1.7Hz,1H)、7.62(dd,J=8.7、0.9Hz,1H)、7.45−7.32(m,5H)、5.61(d,J=10.7Hz,1H)、3.91(s,3H)、3.21(s,3H)、2.95(q,J=11.0Hz,1H)、2.23(brd,J=12.7Hz,2H)、2.10−1.84(m,2H)、1.76−1.59(m,2H)、1.44−1.34(m,1H)、1.28(brs,1H);LCMS(M+H)=571;HPLC RT=2.583分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=17.5分(カラム:キラルパックIC、250x4.6mm、5μm;移動相:55/45 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0537】
実施例201
5−{9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化135】
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【0538】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(72.7mg、0.136ミリモル)および4−(
2H
3)メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(79.0mg、0.200ミリモル)を標記化合物(40.5mg、53%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.68(d,J=1.7Hz,1H)、8.14(s,1H)、7.70(d,J=1.7Hz,1H)、7.62(dd,J=8.7、1.0Hz,1H)、7.43(dd,J=8.8、5.0Hz,2H)、7.13−7.04(m,2H)、5.57(d,J=10.6Hz,1H)、4.08(brdd,J=12.2、2.5Hz,1H)、3.96(s,3H)、3.89(brdd,J=11.9、2.7Hz,1H)、3.60−3.50(m,1H)、3.41−3.30(m,1H)、3.21(s,3H)、3.12−3.00(m,1H)、2.01(brd,J=12.3Hz,1H)、1.64−1.60(m,1H)、1.46−1.34(m,1H)、1.05(brd,J=12.2Hz,1H);LCMS(M+H)=555;HPLC RT=2.492分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0539】
実施例202
5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化136】
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【0540】
5−{7−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、5−{9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(30.0mg、0.0540ミリモル)を標記化合物(25.6mg、80%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.67(d,J=1.8Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.65(s,1H)、7.42(dd,J=8.6、5.1Hz,2H)、7.34(s,1H)、7.07(t,J=8.5Hz,2H)、5.56(brd,J=10.5Hz,1H)、4.27(s,3H)、4.07(brdd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.94(s,3H)、3.87(brdd,J=11.6、3.4Hz,1H)、3.54(br td、J=11.7、1.6Hz,1H)、3.34(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.21(s,3H)、3.12−2.99(m,1H)、2.01(brd,J=13.7Hz,1H)、1.68−1.60(m,1H)、1.38(qd,J=12.4、4.7Hz,1H)、1.02(brd,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=567;HPLC RT=2.443分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0541】
実施例203&204
2−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化137】
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【0542】
工程1:メチル 3−ブロモ−5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
3−ブロモ−5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(45.0mg、0.147ミリモル)を標記化合物に変換し、次の工程にてさらに精製することなく用いた。LCMS(M+H)=513;HPLC RT=3.520分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0543】
工程2:メチル 5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−ブロモ−5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートを標記化合物(25.4mg、32%)に変換した。LCMS(M+H)=533;HPLC RT=3.128分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0544】
工程3:2−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
(S)−2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(25.4mg、0.0480ミリモル)をラセミ体である2−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCで分割し、エナンチオマーA(11.1mg、42%)およびエナンチオマーB(10.7mg、41%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.45(d,J=1.7Hz,2H)、8.00(s,1H)、7.60(brs,1H)、7.49−7.41(m,3H)、7.38−7.34(m,2H)、7.33−7.29(m,1H)、5.61(brd,J=10.5Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.99−2.86(m,1H)、2.22(brd,J=10.8Hz,2H)、2.06−1.83(m,3H)、1.75(d,J=2.7Hz,6H)、1.72−1.69(m,1H)、1.45−1.31(m,2H);LCMS(M+H)=533;HPLC RT=2.783分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=7.4分(カラム:キラル・IB、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、8.35(d,J=8.2Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.47−7.41(m,3H)、7.37−7.32(m,2H)、7.32−7.28(m,1H)、5.59(d,J=10.5Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.99−2.89(m,1H)、2.21(brd,J=12.7Hz,2H)、2.05−1.96(m,1H)、1.96−1.83(m,2H)、1.75(d,J=2.6Hz,6H)、1.62(brs,1H)、1.45−1.32(m,2H);LCMS(M+H)=533;HPLC RT=2.781分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=11.0分(カラム:キラル・IB、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0545】
実施例205&206
2−{5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化138】
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【0546】
工程1:メチル 5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−ブロモ−5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(38.0mg、0.0740ミリモル)を標記化合物(19.8mg、50%)に変換した。LCMS(M+H)=530;HPLC RT=3.128分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0547】
工程2:2−{5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
(S)−2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(19.8mg、0.0370ミリモル)をラセミ体である2−{5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCで分割し、エナンチオマーA(7.90mg、39%)およびエナンチオマーB(8.20mg、40%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.7Hz,1H)、8.36(d,J=8.2Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.54(d,J=1.8Hz,1H)、7.47−7.41(m,3H)、7.37−7.33(m,2H)、7.32−7.29(m,1H)、5.59(d,J=10.5Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.99−2.89(m,1H)、2.30(s,3H)、2.21(brd,J=12.2Hz,2H)、2.06−1.96(m,1H)、1.96−1.83(m,2H)、1.75(d,J=2.7Hz,6H)、1.62(brs,1H)、1.45−1.33(m,2H);LCMS(M+H)=530;HPLC RT=2.785分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=7.4分(カラム:キラル・IB、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(d,J=7.9Hz,1H)、7.97(s,1H)、7.54(d,J=1.7Hz,1H)、7.47−7.42(m,3H)、7.37−7.33(m,2H)、7.32−7.29(m,1H)、5.59(d,J=10.5Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.94(brq,J=11.0Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.27−2.17(m,2H)、2.05−1.96(m,1H)、1.96−1.83(m,2H)、1.75(d,J=2.6Hz,6H)、1.64−1.59(m,1H)、1.44−1.32(m,2H);LCMS(M+H)=530;HPLC RT=2.786分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=11.0分(カラム:キラル・IB、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0548】
実施例207&208
3−フルオロ−2−[{7−メタンスルホニル−9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(オキサン−4−イル)メチル]ピリジン
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0549】
5−{7−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−フルオロ−2−({9−フルオロ−7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(オキサン−4−イル)メチル)ピリジン(53.0mg、0.0930ミリモル)をラセミ体である3−フルオロ−2−[{7−メタンスルホニル−9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(オキサン−4−イル)メチル]ピリジンに変換し、それをキラルプレパラティブSFCで分割してエナンチオマーA(4.00mg、7%)およびエナンチオマーB(4.0mg、7%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.68(d,J=1.7Hz,1H)、8.52(brs,1H)、8.28−8.04(m,1H)、7.45−7.39(m,1H)、7.37−7.31(m,2H)、5.86(brd,J=8.7Hz,1H)、4.25(s,3H)、4.06(s,3H)、4.00(brdd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.83(brdd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.51(brt,J=11.1Hz,2H)、3.30(brt,J=11.6Hz,1H)、3.21(brs,3H)、1.71(brd,J=10.4Hz,1H)、1.49(qd,J=11.9、4.0Hz,1H)、1.40−1.28(m,1H)、0.86(brd,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+H)=568;HPLC RT=2.213分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=5.1分(カラム:キラル・OJ−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.68(d,J=1.5Hz,1H)、8.52(brs,1H)、8.27−8.06(m,1H)、7.45−7.40(m,1H)、7.37−7.31(m,2H)、5.86(brd,J=7.5Hz,1H)、4.25(s,3H)、4.06(s,3H)、4.00(brdd,J=11.7、3.0Hz,1H)、3.83(brdd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.51(brt,J=11.4Hz,2H)、3.30(brt,J=11.4Hz,1H)、3.21(brs,3H)、1.71(brd,J=11.3Hz,1H)、1.53−1.44(m,1H)、1.39−1.29(m,1H)、0.91−0.82(m,1H);LCMS(M+H)=568;HPLC RT=2.208分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=6.9分(カラム:キラル・OJ−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0550】
実施例209&210
5−{5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−9−エトキシ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化140】
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【0551】
20mLのバイアル中のEtOH(3mL)に、KOtBu(72.4mg、0.645ミリモル)を入れ、ラセミ体の5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(36.6mg、0.0640ミリモル)を添加し、その反応混合物を80℃の加熱ブロックで2時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を1M水性クエン酸で中和し、濃縮してEtOHを除去した。水を該混合物に加え、得られた白色沈殿物を濾過で集め、ラセミ体である5−{5−[(S)−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−9−エトキシ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールを得、それをキラルプレパラティブSFCで分割し、エナンチオマーA(15.9mg、41%)およびエナンチオマーB(15.6mg、40%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.62(d,J=1.4Hz,1H)、7.43−7.39(m,2H)、7.38−7.34(m,2H)、7.34−7.31(m,2H)、5.59(d,J=10.5Hz,1H)、4.55(q,J=7.0Hz,2H)、3.87(s,3H)、3.20(s,3H)、2.93(q,J=10.7Hz,1H)、2.24(brd,J=11.0Hz,2H)、2.05−1.84(m,2H)、1.68(t,J=7.0Hz,4H)、1.62(brs,1H)、1.41−1.31(m,1H)、1.28−1.20(m,1H);LCMS(M+H)=597;HPLC RT=2.760分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=7.57分(カラム:キラル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、7.93(s,1H)、7.62(d,J=1.4Hz,1H)、7.42−7.39(m,2H)、7.38−7.34(m,2H)、7.34−7.30(m,2H)、5.59(d,J=10.5Hz,1H)、4.55(q,J=7.0Hz,2H)、3.87(s,3H)、3.20(s,3H)、2.93(q,J=10.8Hz,1H)、2.24(brd,J=11.6Hz,2H)、2.05−1.82(m,2H)、1.74−1.61(m,5H)、1.42−1.31(m,1H)、1.28−1.20(m,1H);LCMS(M+H)=597;HPLC RT=2.765分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=8.96分(カラム:キラル・OD−H、250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0552】
実施例211&212
2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({9−フルオロ−7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン
【化141】
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【0553】
工程1:2−({3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル)−3−フルオロピリジン
2−({3−ブロモ−9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル)−3−フルオロピリジンについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(60.0mg、0.175ミリモル)を標記化合物に変換し、次の工程にてさらに精製することなく使用した。LCMS(M+H)=570;HPLC RT=3.011分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0554】
工程2:2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({9−フルオロ−7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン
5−{5−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メチル]−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、2−({3−ブロモ−9−フルオロ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)メチル)−3−フルオロピリジンをラセミ体である2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({9−フルオロ−7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン(75.1mg、2工程にわたって72%)に変換した。ラセミ化合物(37.0mg、0.0630ミリモル)をキラルプレパラティブSFCを用いてキラル分割に付し、エナンチオマーA(17.4mg、46%)およびエナンチオマーB(17.4mg、46%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.70(d,J=1.7Hz,1H)、8.59−8.35(m,2H)、7.61(d,J=8.3Hz,1H)、7.48−7.41(m,1H)、7.39−7.33(m,1H)、5.88(brd,J=10.5Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.38(brs,1H)、3.21(s,3H)、2.16(brs,1H)、1.97(brd,J=3.9Hz,1H)、1.88(brd,J=14.7Hz,2H)、1.72−1.61(m,1H)、1.49(brd,J=11.4Hz,1H)、1.42−1.27(m,2H)、1.12(brd,J=13.0Hz,1H);LCMS(M+H)=590;HPLC RT=2.608分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=7.7分(カラム:キラルAS、250x4.6mm、5μm;移動相:90/10 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.70(d,J=1.7Hz,1H)、8.60−8.33(m,2H)、7.61(d,J=8.3Hz,1H)、7.49−7.41(m,1H)、7.40−7.34(m,1H)、5.87(brd,J=10.6Hz,1H)、4.08(s,3H)、3.38(brs,1H)、3.21(s,3H)、2.23−2.11(m,1H)、2.05−1.80(m,3H)、1.72−1.61(m,1H)、1.52−1.43(m,1H)、1.42−1.24(m,2H)、1.12(brd,J=12.2Hz,1H);LCMS(M+H)=590;HPLC RT=2.606分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=9.6分(カラム:キラルAS、250x4.6mm、5μm;移動相:90/10 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0555】
実施例213&214
2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({7−メタンスルホニル−9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン
【化142】
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【0556】
5−{7−メタンスルホニル−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、ラセミ体の2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({9−フルオロ−7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン(37.0mg、0.0630ミリモル)をラセミ体である2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({7−メタンスルホニル−9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジンに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーA(15.5mg、40%)およびエナンチオマーB(17.0mg、44%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.69(d,J=1.7Hz,1H)、8.53(brs,1H)、8.19(brs,1H)、7.46−7.39(m,1H)、7.38−7.31(m,2H)、5.86(brd,J=9.9Hz,1H)、4.25(s,3H)、4.05(s,3H)、3.37(brs,1H)、3.21(s,3H)、2.14(brs,1H)、2.02−1.79(m,3H)、1.70−1.59(m,1H)、1.51−1.44(m,1H)、1.39−1.25(m,2H)、1.07(brd,J=11.2Hz,1H);LCMS(M+H)=602;HPLC RT=2.575分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=7.8分(カラム:キラルAS、250x4.6mm、5μm;移動相:85/15 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.69(d,J=1.7Hz,1H)、8.53(brs,1H)、8.19(brs,1H)、7.46−7.39(m,1H)、7.38−7.32(m,2H)、5.86(brd,J=11.1Hz,1H)、4.25(s,3H)、4.05(s,3H)、3.38(brs,1H)、3.25−3.17(m,3H)、2.21−2.10(m,1H)、2.03−1.80(m,3H)、1.71−1.60(m,1H)、1.48(brd,J=14.2Hz,1H)、1.39−1.23(m,2H)、1.08(brd,J=11.7Hz,1H);LCMS(M+H)=602;HPLC RT=2.582分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分);SFC RT=10.0分(カラム:キラルAS、250x4.6mm、5μm;移動相:85/15 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0557】
実施例216
N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル]メタンスルホンアミド
【化143】
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【0558】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(15.0mg、0.0280ミリモル)およびメタンスルホンアミド(15mg、0.158ミリモル)のNMP(0.15mL)中攪拌溶液に、t−BuOK(11.0mg、0.0980ミリモル)を添加した。該混合物を65℃で24時間加熱し、室温に冷却した。混合物を10%LiCl溶液で希釈し、EtOAc(2x)で抽出した。有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残渣をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル(Waters XBridge Phenyl)、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって0−100%Bとする;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(1.6mg、9%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.58(brs,1H)、8.27(brs,1H)、7.80(brs,1H)、7.55(brd,J=7.7Hz,2H)、7.43(brd,J=7.4Hz,1H)、7.36−7.27(m,3H)、7.25−7.20(m,1H)、6.71(brd,J=10.4Hz,1H)、3.84(brd,J=8.8Hz,1H)、3.73(s,3H)、3.62(brs,1H)、3.58(brs,3H)、3.46(brt,J=11.3Hz,1H)、3.27(brd,J=10.4Hz,1H)、3.18(brt,J=11.8Hz,1H)、2.54(s,3H)、2.00(s,3H)、1.93(brs,1H)、1.66−1.50(m,2H)、0.44(brd,J=11.8Hz,1H);LCMS: RT=1.64分;(ES):m/z(M+H)
+=609.4;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:100%
【0559】
実施例217−219
表7に列挙される化合物を上記(実施例216)の操作に従って調製した:
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0561】
表7についてのHPLC条件:方法B:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm)
【0562】
実施例221
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0563】
4mLのバイアル中、(S)−3−ブロモ−9−フルオロ−6−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(150mg、0.290ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(241mg、0.522ミリモル)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(40.2mg、0.0350ミリモル)をDMF(1.00mL)に溶かし、橙色の懸濁液を得た。ヨウ化銅(I)(8.28mg、0.0430ミリモル)およびEt3N(0.0890mL、0.638ミリモル)を添加した。反応混合物を窒素で5分間パージし、次に95℃で40分間加熱した。混合物を室温に冷却し、THF中の1M nBu
4NF(1.16mL、1.16ミリモル)と合わせた。得られた混合b痛を室温で30分間攪拌し、EtOAcで希釈した。混合物を10%LiCl水溶液および塩水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗混合物を得た。この混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO コンビフラッシュ(CombiFlash)0%から100%の溶媒A/B=ヘキサン/EtOAc、RediSep SiO
2 80g、254nmで検出し、220nmでモニター観察する)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(156mg、65%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.68(s,1H)、8.38(dd,J=8.8、5.0Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.62(brd,J=7.7Hz,2H)、7.41(t,J=8.9Hz,1H)、7.37−7.31(m,2H)、7.29−7.23(m,1H)、6.79(brd,J=10.4Hz,1H)、3.93−3.82(m,1H)、3.76(s,3H)、3.71(s,3H)、3.65(brd,J=8.8Hz,1H)、3.54−3.46(m,1H)、3.40(brs,1H)、3.24−3.13(m,1H)、1.96(brd,J=13.1Hz,1H)、1.77−1.56(m,2H)、0.46(brd,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.572分;(ES):m/z(M+H)
+=537.10;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:99%
【0564】
実施例222
N−{6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル}シクロプロパンスルホンアミド
【化146】
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【0565】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(25.0mg、0.0500ミリモル)およびシクロプロパンスルホンアミド(22.6mg、0.190ミリモル)のNMP(0.25mL)中攪拌溶液に、t−BuOK(18.3mg、0.160ミリモル)を添加した。この混合物を65℃で17時間加熱し、その後で室温に冷却した。次に該混合物を10%LiCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗製の混合物を得た。それをプレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、N−{6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル}シクロプロパンスルホンアミド(14.7mg、50%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.70(s,1H)、8.34(d,J=8.8Hz,1H)、7.95−7.91(m,1H)、7.63(brd,J=7.7Hz,2H)、7.53(d,J=8.8Hz,1H)、7.37−7.31(m,2H)、7.30−7.22(m,1H)、6.76(s,1H)、3.88(brd,J=16.2Hz,1H)、3.79(s,3H)、3.68(brs,1H)、3.64(s,3H)、3.51(brd,J=12.1Hz,1H)、3.43(brd,J=10.1Hz,1H)、3.25−3.20(m,1H)、3.15(brd,J=4.4Hz,1H)、2.54(s,1H)、1.95(brd,J=12.5Hz,1H)、1.64(brd,J=8.4Hz,2H)、1.21(brs,2H)、1.10(brd,J=8.1Hz,2H)、0.51(brd,J=12.1Hz,1H);LCMS:RT=1.792分;(ES):m/z(M+H)
+=638.15;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:98%
【0566】
実施例223
表8に列挙される化合物を上記(実施例222)の操作に従って調製した:
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0567】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
表8についてのHPLC条件:方法B:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm)
【0569】
実施例225
4−({6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル}アミノ)ブタン酸
【化148】
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【0570】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(20.0mg、0.0400ミリモル)およびピロリジン−2−オン(0.100mL、0.0400ミリモル)のNMP(0.10mL)中攪拌溶液に、t−BuOK(20.0mg、0.180ミリモル)を添加した。この混合物を95℃で2時間加熱し、そして室温に冷却した。該混合物をMeOHで希釈し、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、4−({6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル}アミノ)ブタン酸(5.80mg、25%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.55(s,1H)、8.20(brs,1H)、8.10(brd,J=8.8Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.57(brd,J=7.4Hz,2H)、7.37−7.27(m,2H)、7.27−7.22(m,1H)、6.77−6.69(m,2H)、3.87(brd,J=9.8Hz,1H)、3.75(s,3H)、3.67(brd,J=10.4Hz,1H)、3.52(brs,1H)、3.46(s,1H)、3.36(brs,1H)、3.20(brt,J=11.8Hz,1H)、2.54(s,5H)、2.40(brt,J=7.1Hz,2H)、1.98−1.88(m,3H)、1.72−1.53(m,2H)、0.53(brd,J=11.8Hz,1H);LCMS:RT=1.328分;(ES):m/z(M+H)
+=620.10;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:98%
【0571】
実施例226
N−(2−アミノ−2−メチルプロピル)−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−アミン
【化149】
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【0572】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(22.0mg、0.0410ミリモル)および3,3−ジメチル−1,2,5−チアジアゾリジン−1,1−ジオン(44.1mg、0.290ミリモル)のNMP(0.10mL)中攪拌溶液に、t−BuOK(32.0mg、0.280ミリモル)を添加した。この混合物を95℃に3時間にわたって徐々に加熱し、室温に冷却した。該混合物をMeOHで希釈し、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、N−(2−アミノ−2−メチルプロピル)−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−アミン(8.60mg、35%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.51(s,1H)、8.42(brt,J=6.1Hz,1H)、8.04(d,J=9.1Hz,1H)、7.66(s,1H)、7.54(brd,J=7.7Hz,2H)、7.35−7.29(m,2H)、7.26−7.19(m,1H)、6.75(d,J=9.1Hz,1H)、6.70(brd,J=10.1Hz,1H)、3.85(brd,J=14.5Hz,1H)、3.71(brs,2H)、3.65(brs,3H)、3.60(brd,J=6.7Hz,1H)、3.51−3.45(m,1H)、3.42(s,2H)、3.30(brd,J=9.4Hz,1H)、3.19(brt,J=11.8Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.95(brd,J=12.1Hz,1H)、1.72−1.63(m,1H)、1.60(brd,J=12.1Hz,1H)、1.27(s,6H)、0.51(brd,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.299分;(ES):m/z(M+H)
+=605.15;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分. 220nmでのHPLC純度:100%
【0573】
実施例227
6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−アミン
【化150】
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【0574】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(8.00mg、0.0200ミリモル)をジオキサン中0.5M NH
3(0.200mL、0.100ミリモル)と混合した。この混合物を95℃で7時間加熱し、室温に冷却した。次にこの混合物に、ジオキサン中0.5M NH
3(0.500mL、0.250ミリモル)を添加し、圧力密封バイアル中、125℃で14時間加熱した。混合物を室温に冷却し、MeOHで希釈した。それをプレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させて6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−アミン(4.60mg、57%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.01(d,J=8.8Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.57(brd,J=7.7Hz,2H)、7.50(s,2H)、7.35−7.28(m,2H)、7.27−7.21(m,1H)、6.73(brd,J=10.1Hz,1H)、6.64(s,1H)、3.87(brd,J=9.1Hz,1H)、3.75(s,3H)、3.68(brd,J=8.4Hz,1H)、3.55−3.47(m,1H)、3.46−3.41(m,1H)、3.21(brt,J=11.6Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.94(brd,J=13.5Hz,1H)、1.73−1.56(m,2H)、0.55(brd,J=12.5Hz,1H);LCMS:RT=1.586分;(ES):m/z(M+H)
+=534.10、LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:99%
【0575】
実施例228
2,2,2−トリフルオロ−N−{6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル}エタン−1−スルホンアミド
【化151】
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【0576】
6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−アミン(41.2mg、0.0800ミリモル)のDCE(1.00mL)中攪拌溶液に、DIEA(0.200mL、1.15ミリモル)および2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルクロリド(0.0500mL、0.450ミリモル)を添加した。混合物を室温で45分間攪拌し、EtOAcで希釈した。得られた混合物をNaHCO
3飽和水溶液および塩水で洗浄した。EtOAc層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過して濃縮した。粗生成物をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2,2,2−トリフルオロ−N−{6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−9−イル}エタン−1−スルホンアミド(2.19mg、3%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.72(s,1H)、8.35(brd,J=8.8Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.63(brd,J=7.7Hz,2H)、7.53(brd,J=8.7Hz,1H)、7.34(brt,J=7.4Hz,2H)、7.29−7.22(m,1H)、6.77(brd,J=10.4Hz,1H)、5.14(brd,J=9.5Hz,2H)、3.87(brd,J=6.6Hz,1H)、3.79(s,3H)、3.75(brs,1H)、3.66−3.61(m,1H)、3.50(brt,J=10.6Hz,1H)、3.40(brd,J=18.8Hz,1H)、3.21(brt,J=11.6Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.94(brd,J=11.9Hz,1H)、1.70−1.58(m,2H)、0.50(brd,J=12.1Hz,1H);LCMS:RT=1.791分;(ES):m/z(M+H)
+=680.10;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分. 220nmでのHPLC純度:99%
【0577】
実施例229
5−[9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0578】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(28.0mg、0.0500ミリモル)および2,2−ジフルオロエタノール(37.0mg、0.450ミリモル)のNMP(0.30mL)中攪拌溶液に、t−BuOK(112mg、0.210ミリモル)を添加した。この混合物を65℃で5時間加熱し、室温に冷却した。該混合物をMeOHで希釈し、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、5−[9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(6.50mg、20%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(s,1H)、8.29(d,J=9.1Hz,1H)、7.76(s,1H)、7.56(brd,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.29(m,2H)、7.28−7.22(m,1H)、7.20(d,J=9.1Hz,1H)、6.75(brd,J=10.1Hz,1H)、6.69−6.39(m,1H)、4.78−4.67(m,2H)、3.85(brd,J=9.1Hz,1H)、3.74(s,3H)、3.62(brs,1H)、3.49(brt,J=11.4Hz,1H)、3.34(brd,J=10.8Hz,1H)、3.18(brt,J=11.8Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.96(brd,J=12.5Hz,1H)、1.77−1.66(m,1H)、1.63−1.51(m,1H)、0.42(brd,J=12.1Hz,1H) LCMS:RT=1.594分;(ES):m/z(M+H)
+=599.05、LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:95%
【0579】
実施例230
5−[9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0580】
5−{9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(31.0mg、0.0600ミリモル)および2,2−ジフルオロプロパン−2−オール(27.8mg、0.290ミリモル)のNMP(0.30mL)中攪拌溶液に、t−BuOK(25.9mg、0.230ミリモル)を添加した。この混合物を65℃で1時間加熱し、室温に冷却した。該混合物をMeOHで希釈し、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、5−[9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(13.8mg、37%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.60(s,1H)、8.29(d,J=8.8Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.56(brd,J=7.7Hz,2H)、7.36−7.29(m,2H)、7.28−7.22(m,1H)、7.18(d,J=8.9Hz,1H)、6.74(s,1H)、4.67(brt,J=12.0Hz,2H)、3.86(brd,J=15.1Hz,1H)、3.73(s,3H)、3.60−3.55(m,1H)、3.49(brt,J=11.5Hz,1H)、3.33(brd,J=11.8Hz,1H)、3.23−3.16(m,1H)、2.54(s,3H)、1.95(brt,J=19.4Hz,3H)、1.69(brd,J=10.8Hz,1H)、1.62−1.50(m,1H)、1.22(brd,J=8.8Hz,1H)、0.43(brd,J=12.0Hz,1H);LCMS:RT=1.731分;(ES):m/z(M+H)
+=613.15、LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:95%
【0581】
実施例231
5−{9−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化154】
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【0582】
工程1:(S)−3−ブロモ−9−フルオロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−9−フルオロ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(100mg、0.290ミリモル)および(R)−(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(123mg、0.580ミリモル)のトルエン(2.0mL)中攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(153mg、0.580ミリモル)およびDIAD(0.110mL、0.580ミリモル)を添加した。混合物を室温で2時間攪拌し、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO コンビフラッシュ(CombiFlash)0%から100%の溶媒A/B=ヘキサン/EtOAc、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して直接精製した。適切なフラクションを濃縮し、(S)−3−ブロモ−9−フルオロ−5−[(S)−2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(156mg)を定量的収率で得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.86(s,1H)、8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.42(dd,J=8.9、5.4Hz,1H)、8.17−8.12(m,1H)、8.11(d,J=1.8Hz,1H)、7.40(t,J=8.9Hz,1H)、7.37−7.31(m,1H)、7.07−6.99(m,1H)、6.96(d,J=10.4Hz,1H)、4.77(dt,J=12.3、6.2Hz,1H)、3.89(brd,J=10.5Hz,1H)、3.73(brdd,J=11.0、2.9Hz,1H)、3.64−3.58(m,1H)、3.56(s,3H)、3.40−3.33(m,1H)、1.93−1.66(m,3H)、0.70(brd,J=11.9Hz,1H);HPLC:RT=2.771分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間わたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAを用いて4mL/分で溶出し、220nmでモニターする);MS(ES):m/z=535、537(Brパターン)[M+H]
+
【0583】
工程2:5−{9−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
(S)−3−ブロモ−9−フルオロ−5−((2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(216mg、0.400ミリモル)および4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−H−1,2,3−トリアゾール(283mg、0.730ミリモル)のDMF(4.0mL)中攪拌溶液に、Et3N(0.120mL、0.880ミリモル)を添加し、該混合物を窒素でパージした。パージする間に、ヨウ化銅(I)(11.5mg、0.0600ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(55.9mg、0.0500ミリモル)を添加した。反応混合物を窒素でさらに5分間パージし、次に95℃で40分間加熱した。混合物を室温に冷却し、MeOHで希釈し、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、5−{9−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(9.50mg、4%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.63(s,1H)、8.42(dd,J=8.8、5.3Hz,1H)、8.14−8.07(m,1H)、7.98(s,1H)、7.41(t,J=8.8Hz,1H)、7.36−7.29(m,2H)、7.05−6.99(m,1H)、6.96(brd,J=10.4Hz,1H)、3.88(brd,J=9.8Hz,1H)、3.75(s,3H)、3.71(brs,1H)、3.57(brs,2H)、3.27(brt,J=11.3Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.95−1.84(m,1H)、1.83−1.69(m,2H)、0.74(brd,J=12.3Hz,1H);LCMS:RT=1.577分;(ES):m/z(M+H)
+=555.15;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:97%;LCMS:RT=1.577分;(ES):m/z(M+H)
+=555.15
【0584】
実施例233
5−{9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化155】
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【0585】
工程1:3−ブロモ−9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(100mg、0.290ミリモル)および(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(123mg、0.580ミリモル)のトルエン(2.0mL)中攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(153mg、0.580ミリモル)およびDIAD(0.110mL、0.580ミリモル)を添加した。混合物を室温で攪拌し 混合物を室温で3時間攪拌し、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=ヘキサン/EtOAc、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して直接精製した。適切なフラクションを濃縮し、3−ブロモ−9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(156mg)を定量的収率で得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.86(s,1H)、8.66(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(dd,J=8.9、5.3Hz,1H)、7.97(d,J=1.8Hz,1H)、7.71(dd,J=8.6、5.4Hz,1H)、7.39(t,J=8.9Hz,1H)、7.19(t,J=8.9Hz,1H)、6.71(d,J=10.4Hz,1H)、4.77(dt,J=12.4、6.2Hz,1H)、3.86(brdd,J=11.0、2.7Hz,1H)、3.71(s,3H)、3.63(brdd,J=11.1、3.2Hz,1H)、3.55(brt,J=11.0Hz,1H)、3.35(brs,1H)、3.26−3.15(m,1H)、1.91(brd,J=13.4Hz,1H)、1.71−1.47(m,1H)、1.23(brd,J=3.4Hz,1H)、0.36(brd,J=11.9Hz,1H);HPLC:RT=2.935分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%の水性MeOH+0.1%TFAで4mL/分で溶出し、220nmでモニターする);MS(ES):m/z=535、537(Brパターン)[M+H]
+
【0586】
工程2:5−{9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
3−ブロモ−9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(233mg、0.430ミリモル)のDMF(4.0mL)中攪拌溶液に、Et3N(0.140mL、0.960ミリモル)を添加し、その混合物を窒素でパージした。パージする間に、ヨウ化銅(I)(12.4mg、0.0700ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(60.3mg、0.0500ミリモル)を添加した。反応混合物を窒素でさらに5分間パージし、次に95℃で15時間加熱した。混合物を室温に冷却し、MeOHで希釈し、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させて5−{9−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(50.3mg、21%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.68(s,1H)、8.37(brdd,J=8.6、5.0Hz,1H)、7.89(s,1H)、7.70−7.64(m,2H)、7.40(brt,J=8.7Hz,1H)、7.17(brt,J=8.6Hz,2H)、6.75(brd,J=10.2Hz,1H)、3.86(brd,J=9.5Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.64(brd,J=8.8Hz,1H)、3.53−3.51(m,1H)、3.37(brs,1H)、3.18(brt,J=11.4Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.90(brs,1H)、1.69−1.54(m,2H)、0.46(brd,J=12.0Hz,1H);LCMS:RT=1.604分;(ES):m/z(M+H)
+=555.15、LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:99%
【0587】
実施例235&236
3−フルオロ−2−({9−フルオロ−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(オキサン−4−イル)メチル)ピリジン
【化156】
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【0588】
工程1:5−(9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリゾール
3−ブロモ−9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(50.0mg、0.150ミリモル)および4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−H−1,2,3−トリアゾール(102mg、0.260ミリモル)のDMF(1.00mL)中攪拌溶液に、Et3N(0.0500mL、0.320ミリモル)を添加した。窒素でパージしながら、混合物をヨウ化銅(I)(4.16mg、0.0200ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20.2mg、0.0200ミリモル)と合わせた。混合物を95℃で7時間加熱した。反応混合物を室温に冷却した。この冷却混合物に、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−H−1,2,3−トリアゾール(102mg、0.260ミリモル)、Et3N(0.0500mL、0.320ミリモル)、ヨウ化銅(I)(4.16mg、0.0200ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20.2mg、0.0200ミリモル)を窒素下で添加した。次に該混合物を95℃で14時間加熱し、室温に冷却した。混合物を10%LiCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗製混合物を得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、5−(9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリゾール(25.0mg、47%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 10.99(brs,1H)、8.64(s,1H)、8.08(dd,J=8.6、4.6Hz,1H)、7.98(d,J=1.6Hz,1H)、7.20(t,J=8.9Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.25(s,3H);HPLC:RT=0.65分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで4mL/分で溶出する;220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=363.1[M+H]
+
【0589】
工程2:3−フルオロ−2−({9−フルオロ−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(オキサン−4−イル)メチル)ピリジン
5−(9−フルオロ−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリゾール1(25.0mg、0.0700ミリモル)および(3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(29.1mg、0.140ミリモル)のトルエン(0.5mL)中攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(36.2mg、0.140ミリモル)およびDIAD(0.0270mL、0.140ミリモル)を添加した。混合物を室温で攪拌し、反応が終了するまでLCMSで該混合物をモニター観察した。次に反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/EtOAc、RediSep SiO
2 12g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して直接精製した。適切なフラクションを濃縮してラセミ体の3−フルオロ−2−({9−フルオロ−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル}(オキサン−4−イル)メチル)ピリジン(14.0mg)を得た。このラセミ混合物をキラルプレパラティブSFC(Berger SFC MGII、カラム:キラル・OD−H 25x3cm ID、5μm;流速:85.0mL/分;移動相:70/30 CO
2/MeOH検出器;波長:220nm)に付して分割し、エナンチオマーA(5.20mg、14%)およびエナンチオマーB(4.00mg、10%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.49(dt,J=4.2、1.6Hz,1H)、8.45(dd,J=8.9、5.4Hz,1H)、8.12(d,J=1.8Hz,1H)、7.42−7.33(m,2H)、7.30−7.29(m,1H)、7.25−7.18(m,1H)、4.06−3.98(m,1H)、3.96(s,3H)、3.83(brdd,J=11.6、3.4Hz,1H)、3.48(td,J=11.4、3.1Hz,1H)、3.42(s,3H)、3.23−3.22(m,1H)、3.22(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、1.96−1.88(m,1H)、1.84−1.74(m,2H)、0.56(brd,J=11.4Hz,1H);LCMS(M+H)=556.2;SFC RT=6.457分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分); エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.64(d,J=1.8Hz,1H)、8.49(dt,J=4.2、1.6Hz,1H)、8.45(dd,J=8.9、5.4Hz,1H)、8.12(d,J=1.8Hz,1H)、7.42−7.33(m,2H)、7.30−7.29(m,1H)、7.25−7.18(m,1H)、4.06−3.98(m,1H)、3.96(s,3H)、3.83(brdd,J=11.6、3.4Hz,1H)、3.48(td,J=11.4、3.1Hz,1H)、3.42(s,3H)、3.23−3.22(m,1H)、3.22(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、1.96−1.88(m,1H)、1.84−1.74(m,2H)、0.56(brd,J=11.4Hz,1H)LCMS(M+H)=556.2;SFC RT=8.286分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0590】
実施例239&240
2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン
【化157】
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【0591】
工程1:(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メタノン
窒素下、アセトン−ドライアイス浴中の2−ブロモ−3−フルオロピリジン(2.00g、11.4ミリモル)のTHF(20mL)中攪拌溶液に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、5.00mL、12.5ミリモル)を反応フラスコの側面を通して15分間にわたりゆっくりと添加した。反応混合物を窒素下−78℃で95分間攪拌した。この時点で、4,4−ジフルオロ−N−メトキシ−N−メチルシクロヘキサンカルボキシアミド(2.35g、11.4ミリモル)のTHF(4mL)中溶液を5分間にわたって添加した。混合物を−78℃で10分間、および室温で15分間攪拌した。混合物をNH
4Cl飽和水溶液でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮した。粗製混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から30%の溶媒A/B=DCM/EtOAc、RediSep SiO
2 40g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メタノン(722mg、2.97ミリモル、26%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.48(dt,J=4.1、1.5Hz,1H)、7.59−7.42(m,2H)、3.83−3.72(m,1H)、2.27−2.10(m,2H)、2.00(brdd,J=7.2、3.1Hz,2H)、1.92−1.78(m,4H);HPLC:RT=1.937分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで4mL/分で溶出する、220nmでモニターする);MS(ES):m/z=244.1[M+H]
+
【0592】
工程2:(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノール
(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メタノン(0.920g、3.78ミリモル)の0℃でのMeOH(10.0mL)中攪拌溶液に、NaBH
4(0.215g、5.67ミリモル)を5分間にわたって少しずつ添加した。混合物を氷水浴中で20分間攪拌し、水でクエンチさせた。得られた混合物をEtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、NaHCO
3飽和水溶液および塩水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(フェニル)メタノール(0.860g、93%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(dt,J=4.6、1.5Hz,1H)、7.68(ddd,J=10.4、8.4、1.3Hz,1H)、7.40(dt,J=8.4、4.3Hz,1H)、5.30(d,J=6.4Hz,1H)、4.62−4.52(m,1H)、2.09−1.87(m,3H)、1.84−1.57(m,2H)、1.40−1.08(m,4H);HPLC:RT=0.72分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=246.1[M+H]
+
【0593】
工程3:5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(4−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(60.0mg、0.185ミリモル)および(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(3−フルオロピリジン−2−イル)メタノール(91.0mg、0.369ミリモル)のトルエン(2.0mL)中攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(97.0mg、0.369ミリモル)およびDIAD(0.0720mL、0.369ミリモル)を添加した。混合物を室温で1.5時間攪拌し、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/EtOAc、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して直接精製した。適切なフラクションを濃縮し、5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(4−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(102mg)を定量的収率にて得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.86(d,J=1.8Hz,1H)、8.67(s,1H)、8.62(brd,J=4.6Hz,1H)、8.41(d,J=8.2Hz,1H)、7.82(brd,J=8.2Hz,1H)、7.74−7.64(m,1H)、7.51(dt,J=8.6、4.4Hz,1H)、7.46−7.30(m,1H)、6.32(brd,J=11.1Hz,1H)、5.48−5.23(m,1H)、4.87(dd,J=12.6、6.4Hz,1H)、4.78(ddd,J=18.6、12.4、6.3Hz,1H)、4.45−4.20(m,1H)、3.29(brs,3H)、1.45−1.34(m,1H)、1.23(brd,J=3.5Hz,2H)、1.21−1.12(m,2H);HPLC:RT=3.036分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=552.0[M+H]
+
【0594】
工程4:2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン
3−ブロモ−5−((4,4−ジフルオロシクロヘキシル)(4−フルオロピリジン−3−イル)メチル)−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(77.4mg、0.140ミリモル)および4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−H−1,2,3−トリアゾール(98.0mg、0.252ミリモル)のDMF(1.0mL)中攪拌溶液に、Et3N(0.0430mL、0.308ミリモル)を加え、該混合物を窒素でパージした。パージしながら、ヨウ化銅(I)(4.00mg、0.0210ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(19.4mg、0.0170ミリモル)を添加した。反応混合物を窒素でさらに5分間パージし、次に95℃で2時間加熱した。混合物を室温に冷却し、10%LiCl水溶液で希釈した。混合物をEtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗製の混合物を得た。次にこの粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、ラセミ体の2−[(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)({7−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル})メチル]−3−フルオロピリジン(125mg)を得た。このラセミ混合物をキラルプレパラティブSFC(Berger SFC MGII、カラム:キラルAD−H 25x3cmID、5μm;流速:85.0mL/分、移動相:85/15 CO
2/MeOH;検出器波長:220nm)に付して分割し、エナンチオマーA(11.8mg、14%)およびB(12.6mg、15%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.59(d,J=1.7Hz,2H)、8.56(s,1H)、8.53(brd,J=3.9Hz,1H)、7.93(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.46−7.39(m,1H)、7.37−7.31(m,2H)、5.89(brd,J=10.6Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.20(s,3H)、2.15(brs,1H)、1.99−1.91(m,1H)、1.86(brs,1H)、1.55−1.44(m,1H)、1.39−1.24(m,2H)、1.12(brd,J=12.6Hz,1H)、1.03−0.94(m,2H);LCMS(M+H)=572.3、SFC RT=7.453分(カラム:キラルセルAD 250x4.6mm、5μm;移動相:85/15 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.59(d,J=1.7Hz,2H)、8.57(d,J=8.2Hz,1H)、8.53(brd,J=3.9Hz,1H)、7.93(dd,J=8.2、1.2Hz,1H)、7.46−7.39(m,1H)、7.37−7.31(m,2H)、5.89(brd,J=10.8Hz,1H)、4.07(s,3H)、3.20(s,3H)、2.15(brs,1H)、1.95(brd,J=13.3Hz,1H)、1.88(brd,J=14.8Hz,1H)、1.55−1.44(m,1H)、1.42−1.22(m,2H)、1.12(brd,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+H)=572.3;SFC RT=8.218分(カラム:キラルセルAD 250x4.6mm、5μm;移動相:85/15 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0595】
実施例243
3−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]オキセタン−3−オール
【化158】
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【0596】
工程1:((3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン
3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−オール(6.24g、27.2ミリモル;WO2011/159760;(2011);(A1))、tert−ブチルクロロジメチルシラン(7.39g、49.0ミリモル)およびイミダゾール(3.71g、54.5ミリモル)のDMF(50.0mL)中攪拌反応溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(3.33g、27.2ミリモル)を添加した。混合物を室温で67時間攪拌し、次にエーテルで希釈した。得られた混合物を10%LiCl水溶液および塩水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗製の混合物を得た。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=ヘキサン/EtOAc、RediSep SiO
2 120g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、((3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(7.11g、76%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.57−7.44(m,4H)、5.04−4.95(m,2H)、4.80−4.72(m,2H)、0.96(s,9H)、0.04(s,6H);HPLC:RT=1.27分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する)
【0597】
工程2:tert−ブチルジメチル((3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)オキシ)シラン
((3−(4−ブロモフェニル)オキセタン−3−イル)オキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(100mg、0.291ミリモル)の窒素下−78℃でのTHF(2.00mL)中攪拌溶液に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、0.128mL、0.320ミリモル)をゆっくりと添加した。混合物を−78℃で15分間攪拌し、その時点で4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(74.0mg、0.291ミリモル)を添加した。混合物を室温に加温し、16時間攪拌した。次に混合物をNH
4Cl飽和水溶液でクエンチさせ、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮してtert−ブチルジメチル((3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)オキシ)シラン(105mg、92%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.72(d,J=8.3Hz,2H)、7.27−7.24(m,2H)、4.87−4.84(m,2H)、4.73−4.68(m,2H)、1.23(s,9H)、1.14(s,12H)、0.82(s,6H);HPLC:RT=3.875分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する)
【0598】
工程3:5−ブロモ−2−(4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)フェニル)−3−ニトロピリジン
tert−ブチルジメチル((3−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)オキセタン−3−イル)オキシ)シラン(1.25g、3.20ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(0.990g、3.51ミリモル)を窒素下のジオキサン(15mL)中で合わせた。この混合物に、2M水性リン酸三カリウム(4.80mL、9.61ミリモル)を添加し、それを窒素でパージした。パージしながら、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.392g、0.480ミリモル)を添加した。混合物を85℃で3時間加熱した。混合物を濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=ヘキサン/EtOAc、RediSep SiO
2 80g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、5−ブロモ−2−(4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)フェニル)−3−ニトロピリジン(0.570g、38%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.93(d,J=2.1Hz,1H)、8.30(d,J=2.1Hz,1H)、7.77−7.69(m,2H)、7.60(d,J=8.6Hz,2H)、5.03(d,J=7.1Hz,2H)、4.84(d,J=7.2Hz,2H)、0.98(s,9H)、0.08(s,6H);HPLC:RT=3.711分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=465;467.1(Brパターン)[M+H]
+
【0599】
工程4:3−ブロモ−7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
5−ブロモ−2−(4−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)フェニル)−3−ニトロピリジン(1.67g、3.59ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(1.79g、4.49ミリモル)を窒素下の1,2−ジクロロベンゼン(35.0mL)中に合わせた。混合物を160℃で2時間加熱し、室温に冷却した。混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/EtOAc、RediSep SiO
2 120g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、3−ブロモ−7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(1.03g、66%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.62(d,J=2.0Hz,1H)、8.35(d,J=8.3Hz,1H)、8.17(brs,1H)、7.90(d,J=2.0Hz,1H)、7.70(d,J=0.9Hz,1H)、7.64(dd,J=8.3、1.5Hz,1H)、5.08(d,J=7.1Hz,2H)、4.92(d,J=7.1Hz,2H)、0.99(s,9H)、0.01(s,6H);HPLC:RT=3.416分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=433.1;435.1(Brパターン)[M+H]
+
【0600】
工程5:7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(503mg、1.16ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(896mg、2.32ミリモル)、およびEt3N(0.485mL、3.48ミリモル)のDMF(8.00mL)中攪拌混合物を窒素でパージした。パージしながら、該混合物をヨウ化銅(I)(33.2mg、0.174ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(134mg、0.116ミリモル)で処理し、ついで該反応混合物を95℃で一夜加熱した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、10%LiCl水溶液および塩水で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過して濃縮させた。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%;つづいて100%フラッシュの溶媒A/B=ヘキサン/EtOAc、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(450mg、86%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.72(s,1H)、8.53(d,J=2.0Hz,1H)、8.28(d,J=8.2Hz,1H)、8.04(d,J=1.8Hz,1H)、7.77(s,1H)、7.50(dd,J=8.3、1.5Hz,1H)、4.92(s,4H)、4.01(s,3H)、2.30(s,3H)、0.92(s,9H)、−0.05(s,6H);HPLC:RT=3.048分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=450.2[M+H]
+
【0601】
工程6:(S)−7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(100mg、0.222ミリモル)および((R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(94.0mg、0.445ミリモル)の冷水浴におけるトルエン(1.50mL)中攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(117mg、0.445ミリモル)およびDIAD(0.0860mL、0.445ミリモル)を添加した。混合物を室温で4時間攪拌し、その時点で他のバッチの(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(94.0mg、0.445ミリモル)、トリフェニルホスフィン(117mg、0.445ミリモル)およびDIAD(0.0860mL、0.445ミリモル)を添加した。混合物を室温で15時間攪拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/EtOAc、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、(S)−7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(81.0mg、57%)を得た。HPLC:RT=3.578分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=642.3[M+H]
+
【0602】
工程7:3−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]オキセタン−3−オール
(S)−7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(81.0mg、0.126ミリモル)のTHF(4.00mL)中攪拌溶液に、THF中1M TBAF(1.20mL、1.20ミリモル)を添加した。混合物を室温で10分間攪拌し、濃縮した。その粗生成物をDMFに溶かし、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、3−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]オキセタン−3−オール(33.6mg、51%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.27(d,J=8.1Hz,1H)、8.20(brs,1H)、7.93(s,1H)、7.71−7.66(m,3H)、7.59(d,J=8.1Hz,1H)、7.15(brt,J=8.6Hz,2H)、5.86(brd,J=11.1Hz,1H)、4.88(brs,4H)、4.00(brs,3H)、3.88(brd,J=9.4Hz,1H)、3.71(brd,J=8.4Hz,1H)、3.47−3.41(m,1H)、3.23(brt,J=11.3Hz,1H)、3.17−3.09(m,1H)、2.28(s,3H)、1.67(brd,J=11.4Hz,1H)、1.56(brd,J=8.8Hz,2H)、0.97(brd,J=12.1Hz,1H);LCMS:RT=1.30分;(ES):m/z(M+H)
+=528.2、LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:100%
【0603】
実施例244
3−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]オキセタン−3−オール
【化159】
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【0604】
工程1:4−(7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチルイソキサゾール
3−ブロモ−7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(418mg、0.964ミリモル)および(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(272mg、1.93ミリモル)のTHF(8.0mL)中攪拌溶液に、リン酸三カリウム(H
2O中2M、1.21mL、2.41ミリモル)を添加した。反応物に窒素を吹き込むことで脱気し、次にPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(65.3mg、0.0800ミリモル)を添加し、反応混合物を85℃で55分間加熱した。冷却した混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、乾燥(MgSO
4)させて、濾過し、濃縮して粗製の混合物を得た。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/EtOAc、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、4−(7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチルイソキサゾール(254mg、59%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.59(s,1H)、8.48(d,J=1.8Hz,1H)、8.26(d,J=8.3Hz,1H)、7.91(d,J=2.0Hz,1H)、7.76(d,J=1.0Hz,1H)、7.49(dd,J=8.2、1.5Hz,1H)、4.94(s,4H)、2.50(s,3H)、2.32(s,3H)、0.94(s,9H)、−0.04(s,6H);HPLC:RT=2.983分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=450.2[M+H]
+
【0605】
工程2:(S)−4−(7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチルイソキサゾール
4−(7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチルイソキサゾール(250mg、0.556ミリモル)および((R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(214mg、1.11ミリモル)の冷水浴におけるトルエン(4.50mL)中攪拌溶液に、トリフェニルホスフィン(292mg、1.11ミリモル)およびDIAD(0.216mL、1.11ミリモル)を添加した。混合物を室温で2時間攪拌し、その時点で他のバッチの(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(214mg、1.11ミリモル)、トリフェニルホスフィン(292mg、1.11ミリモル)およびDIAD(0.216mL、1.112ミリモル)を添加した。混合物を室温で14時間攪拌した。混合物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/EtOAc、RediSep SiO
2 24g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、(S)−4−(7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチルイソキサゾール(400mg、0.641ミリモル、115%)を得た。HPLC:RT=3.573分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=624.3[M+H]
+
【0606】
工程3:3−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]オキセタン−3−オール
(S)−4−(7−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)オキセタン−3−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−3,5−ジメチルイソキサゾール(410mg、0.657ミリモル)のTHF(7.00mL)中攪拌溶液に、THF中1M TBAF(3.20mL、3.20ミリモル)を添加した。混合物を室温で15分間攪拌し、濃縮した。その粗生成物をDMFに溶かし、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ3−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]オキセタン−3−オール(16.5mg、5%)
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.48(s,1H)、8.27(brd,J=8.4Hz,3H)、7.68(brd,J=7.4Hz,2H)、7.61(brd,J=8.1Hz,1H)、7.36(brt,J=7.4Hz,2H)、7.31−7.23(m,1H)、6.59(s,1H)、5.88(brd,J=11.1Hz,1H)、4.91(brs,4H)、3.97−3.89(m,1H)、3.76(brd,J=8.4Hz,1H)、3.52(brd,J=10.8Hz,1H)、3.42(brs,1H)、3.28(brt,J=11.3Hz,1H)、2.54(brs,3H)、2.33(brs,3H)、1.76(brd,J=12.5Hz,1H)、1.62(brd,J=9.8Hz,1H)、1.35(brd,J=8.8Hz,1H)、1.00(brd,J=13.1Hz,1H)を得た。LCMS:RT=1.29分;(ES):m/z(M+H)
+=510.2;LCMS:カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;220nmでのHPLC純度:96%
【0607】
実施例245&246
2−{[9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル](オキサン−4−イル)メチル}−3−フルオロピリジン
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0608】
工程1:3−ブロモ−9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−9−フルオロ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(50.0mg、0.146ミリモル)および2,2−ジフルオロエタノール(120mg、1.46ミリモル)のNMP(0.50mL)中攪拌反応混合物に、t−BuOK(131mg、1.17ミリモル)を添加した。混合物を65℃で17時間加熱した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、塩水で洗浄した。EtOAc層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗製の混合物を得た。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、RediSep SiO
2 12g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、3−ブロモ−9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(64.0mg、108%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.75(brs,1H)、8.65(d,J=2.1Hz,1H)、8.24(d,J=2.1Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.13(d,J=8.7Hz,1H)、4.72(td,J=14.4、3.7Hz,2H)、3.33−3.32(m,1H)、2.69(s,3H);HPLC:RT=2.067分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=405.1;407(Brパターン)[M+H]
+
【0609】
工程2:5−[9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−メタンスルホニル−5Hピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
3−ブロモ−9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(62.3mg、0.154ミリモル)および4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−H−1,2,3−トリアゾール(108mg、0.277ミリモル)のDMF(0.80mL)およびEt3N(0.0470mL、0.338ミリモル)中攪拌溶液を窒素でパージした。窒素でパージしながら、この混合物にPd(PPh
3)
4(21.3mg、0.0180ミリモル)およびヨウ化銅(I)(4.39mg、0.0230ミリモル)を添加した。反応混合物を95℃で5時間加熱した。冷却した混合物を10%LiCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗製の混合物を得た。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、RediSep SiO
2 12g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、5−[9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(24.3mg、37%)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.58(d,J=2.0Hz,1H)、8.07(d,J=8.7Hz,2H)、8.02(d,J=2.0Hz,1H)、7.00(s,1H)、4.68(td,J=13.0、4.2Hz,3H)、4.06(s,3H)、3.25(s,3H);HPLC:RT=1.750分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=425.2[M+H]
+
【0610】
工程3:2−{[9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル](オキサン−4−イル)メチル}−3−フルオロピリジン
5−[9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(22.0mg、0.0520ミリモル)および(3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(21.9mg、0.104ミリモル)を冷水浴にてトルエン(0.50mL)中で合わせた。この混合物にトリフェニルホスフィン(27.2mg、0.104ミリモル)およびDIAD(0.0200mL、0.104ミリモル)を添加した。混合物を室温で4.5時間攪拌し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、RediSep SiO
2 12g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、ラセミ体の2−{[9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル](オキサン−4−イル)メチル}−3−フルオロピリジン(105mg)を得た。このラセミ混合物をキラルプレパラティブSFC(Berger SFC MGII、カラム:キラル・IB 25x2.1cm ID、5μm流速:50.0mL/分;移動相:78/22 CO
2/MeOH;検出器波長:220nm)に付して分割し、エナンチオマーA(1.10mg、3%)およびB(1.00mg、3%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.66(s,1H)、8.51(brd,J=4.4Hz,1H)、8.30(d,J=9.0Hz,1H)、8.07(s,1H)、7.63(brt,J=9.5Hz,1H)、7.46(dt,J=8.3、4.2Hz,1H)、7.23(d,J=8.9Hz,1H)、6.96(brd,J=10.2Hz,1H)、6.69−6.42(m,1H)、4.73(td,J=14.3、3.2Hz,2H)、3.89(s,3H)、3.83(brd,J=10.9Hz,1H)、3.62(brd,J=7.8Hz,1H)、3.58−3.53(m,1H)、3.36−3.28(m,1H)、3.12(brt,J=11.7Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.79−1.64(m,2H)、1.63−1.51(m,1H)、0.42(brd,J=12.2Hz,1H);LCMS(M+H)=618.3;SFC RT=5.019分(カラム:キラルセル・IB 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.67(s,1H)、8.52(brd,J=4.5Hz,1H)、8.30(d,J=8.9Hz,1H)、8.08(s,1H)、7.68−7.57(m,1H)、7.52−7.41(m,1H)、7.24(d,J=9.0Hz,1H)、6.96(brd,J=10.1Hz,1H)、6.71−6.38(m,1H)、4.74(td,J=14.3、3.2Hz,2H)、3.93−3.88(m,3H)、3.84(brd,J=9.8Hz,1H)、3.63(brd,J=9.2Hz,1H)、3.54(s,1H)、3.36−3.26(m,1H)、3.12(brt,J=11.7Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.79−1.65(m,2H)、1.63−1.50(m,1H)、0.42(brd,J=12.0Hz,1H);LCMS(M+H)=618.3. SFC RT=6.211分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0611】
実施例247&248
2−{[9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル](オキサン−4−イル)メチル}−3−フルオロピリジン
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
工程1:3−ブロモ−9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−9−フルオロ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(50.0mg、0.146ミリモル)および2,2−ジフルオロプロパン−1−オール(140mg、1.46ミリモル)のNMP(0.50mL)中攪拌反応混合物に、t−BuOK(131mg、1.17ミリモル)を添加した。混合物を65℃で2時間加熱した。冷却した混合物をEtOAcで希釈し、水および塩水で洗浄した。EtOAc層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗製の混合物を得た。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、RediSep SiO
2 12g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、3−ブロモ−9−(2,2−ジフルオロエトキシ)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(61.0mg、100%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.73(brs,1H)、8.64(d,J=2.1Hz,1H)、8.24(s,1H)、7.96(d,J=8.7Hz,1H)、7.12(d,J=8.7Hz,1H)、4.67(t,J=12.2Hz,2H)、3.32−3.27(m,3H)、2.69(s,3H);HPLC:RT=2.392分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=419;421(Brパターン)[M+H]
+
【0613】
工程2:5−[9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
3−ブロモ−9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(60.3mg、0.144ミリモル)および4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1−H−1,2,3−トリアゾール(101mg、0.259ミリモル)のDMF(0.80mL)およびEt3N(0.044mL、0.316ミリモル)中攪拌溶液に、窒素をパージした。窒素でパージしながら、この混合物にPd(PPh
3)
4(19.9mg、0.0170ミリモル)およびヨウ化銅(I)(4.11mg、0.0220ミリモル)を添加した。反応混合物を95℃で1.5時間加熱した。冷却した混合物を10%LiCl水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。EtOAc抽出液を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、濃縮して粗製の混合物を得た。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、RediSep SiO
2 12g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、5−[9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(40.0mg、63%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.79(s,1H)、8.68(d,J=2.0Hz,1H)、8.13(d,J=2.1Hz,1H)、7.98(d,J=8.6Hz,1H)、7.14(d,J=8.7Hz,1H)、4.70(t,J=12.1Hz,2H)、4.01(s,3H)、3.34(s,3H)、2.04−1.90(m,3H);HPLC:RT=1.995分(クロモリス・ODS 4.6x50mm(4分間の勾配)4分間にわたって10−90%水性MeOH+0.1%TFAで、4mL/分で溶出し、220nmでモニター観察する);MS(ES):m/z=439.2[M+H]
+
【0614】
工程3:2−{[9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル](オキサン−4−イル)メチル}−3−フルオロピリジン
5−[9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(38.0mg、0.0870ミリモル)および(3−フルオロピリジン−2−イル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(36.6mg、0.173ミリモル)を冷水浴におけるトルエン(1.00mL)中で攪拌した。この混合物にトリフェニルホスフィン(45.5mg、0.173ミリモル)およびDIAD(0.0340mL、0.173ミリモル)を加えた。混合物を室温で4.5時間攪拌し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash 0%から100%の溶媒A/B=DCM/DCM中10%MeOH、RediSep SiO
2 12g、254nmで検出し、220nmでモニターする)に付して精製した。適切なフラクションを濃縮し、ラセミ体の2−{[9−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−6−メタンスルホニル−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル](オキサン−4−イル)メチル}−3−フルオロピリジン(164mg)を得た。このラセミ混合物をキラルプレパラティブSFC(Berger SFC MGII、カラム:キラル・IB 25x2.1cm IB、5μm流速:50.0mL/分;移動相:78/22 CO
2/MeOH;検出器波長:220nm)に付して分割し、エナンチオマーA(4.30mg、8%)およびB(4.30mg、8%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.66(s,1H)、8.52(brd,J=4.4Hz,1H)、8.30(d,J=8.8Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.63(brt,J=9.6Hz,1H)、7.47(dt,J=8.3、4.2Hz,1H)、7.22(d,J=9.0Hz,1H)、6.98(brd,J=10.2Hz,1H)、4.68(brt,J=11.9Hz,2H)、3.89(s,3H)、3.84(brd,J=9.4Hz,1H)、3.63(brd,J=8.3Hz,1H)、3.56−3.50(m,1H)、3.34(brt,J=10.9Hz,1H)、3.13(brt,J=11.3Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.97(brt,J=19.4Hz,3H)、1.80−1.66(m,2H)、1.64−1.52(m,1H)、0.44(brd,J=11.8Hz,1H)LCMS(M+H)=632.3;SFC RT=6.376分(カラム:キラルセル・IB 250x4.6mm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.66(s,1H)、8.52(brd,J=4.5Hz,1H)、8.30(d,J=8.9Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.63(brt,J=9.6Hz,1H)、7.47(dt,J=8.3、4.2Hz,1H)、7.22(d,J=9.0Hz,1H)、6.98(brd,J=10.1Hz,1H)、4.68(brt,J=11.9Hz,2H)、3.89(s,3H)、3.83(brs,1H)、3.63(brd,J=8.4Hz,1H)、3.55−3.49(m,1H)、3.37−3.27(m,1H)、3.13(brt,J=11.2Hz,1H)、2.54(s,3H)、1.97(brt,J=19.4Hz,3H)、1.80−1.65(m,2H)、1.63−1.52(m,1H)、0.44(brd,J=11.4Hz,1H);LCMS(M+H)=632.2;SFC RT=7.707分(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:70/30 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0615】
実施例249&250
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化162】
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【0616】
工程1:N−メトキシ−N−メチルオキサン−4−カルボキシアミド
500mLの丸底フラスコにオキサン−4−カルボン酸(8.00g、61.5ミリモル)のCH
2Cl
2(100mL)中溶液を入れ、1,1’−カルボニルジイミダゾール(12.0g、73.8ミリモル)を少しずつ添加した。その反応溶液を室温で2時間攪拌した。次にN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(6.60g、67.6ミリモル)を一度に加えた。反応物を室温で16時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチさせた。有機層をNaHCO
3飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して標記化合物(9.50g、89%)を得、それを精製することなく用いた。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 3.99(ddd,J=11.5、4.2、2.1Hz,2H)、3.77(s,3H)、3.51(td,J=11.8、2.4Hz,2H)、1.7Hz,1H)、3.21(s,3H)、3.06(brs,1H)、1.88−1.52(m,4H);LCMS(M+H)=174.2;HPLC RT=1.39分(カラム:ウォーターズ・サンファイア C18、2.1x50mm、3.5μm粒子;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで1.00分間保持する;流速:4mL/分;検出:UV(220nm))
【0617】
工程2:4−(4−メトキシベンゾイル)オキサン
100mLの丸底フラスコに1−ブロモ−4−メトキシベンゼン(3.24g、17.3ミリモル)の−78℃に冷却したTHF(10mL)中溶液を入れ、ヘキサン中1.6M n−BuLi(10.8mL、17.3ミリモル)を滴下して加えた。その反応溶液は混濁し始め、−78℃で10分間、次に室温で10分間攪拌し、透明な溶液を得た。次に反応物を冷却して−78℃に戻し、N−メトキシ−N−メチルオキサン−4−カルボキシアミド(1.00g、5.77ミリモル)のTHF(5mL)中溶液で処理し、極めてダークな溶液を得た。該溶液を−78℃で1時間攪拌した。反応物を氷とNH
4Cl飽和水溶液の混合物中に注ぐことでそれをクエンチさせ、該生成物を酢酸エチルに抽出させた。有機相を水で洗浄し、濃縮して灰白色固体を得た。その粗生成物の混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、10分間で0%から25%までの勾配のEtOAc/DCM)を用いて精製し、標記化合物(1.02g、80%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.07−7.86(m,2H)、7.06−6.91(m,2H)、4.15−4.00(m,2H)、3.94−3.86(m,3H)、3.66−3.31(m,3H)、2.06−1.69(m,4H);LCMS(M+H)=221.0;HPLC RT=0.80分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.2分間保持した;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm))
【0618】
工程3:(4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール
100mLの丸底フラスコに、4−(4−メトキシベンゾイル)オキサン(1000mg、4.54ミリモル)のMeOH(10mL)中溶液を充填した。その反応溶液を氷浴にて冷却した。固体のNaBH
4(258mg、6.81ミリモル)を少しずつその反応溶液にゆっくりと添加した。反応物を氷/水浴中にて1時間攪拌した。反応物を水でクエンチさせ、その反応溶液を減圧下で濃縮した。溶液をクエン酸でpH4の酸性にし、DCM(2x)で抽出した。有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。その粗生成物の混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、15分間で0%から25%までの勾配のEtOAc/DCM)に付して精製し、標記化合物(0.910g、90%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.28−7.21(m,2H)、7.35−7.17(m,7H)、6.91(d,J=8.8Hz,2H)、4.48−3.85(m,4H)、3.83(s,3H)、3.69−3.17(m,2H)、1.79(d,J=2.9Hz,3H)、1.57−0.97(m,14H);LCMS(M−18)=205;HPLC RT=0.70分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.2分間保持する;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm))
【0619】
工程4:メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
25mLの丸底フラスコに、メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(85.0mg、0.265ミリモル)および4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(118mg、0.529ミリモル)の0℃でのDCM(10mL)中溶液を入れ、固体のトリフェニルホスフィン(139mg、0.529ミリモル)およびDIAD(0.103mL、0.529ミリモル)を添加した。得られた懸濁液を室温で一夜攪拌し、ついで濃縮した。その粗生成物の混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、15分間にて0%から100%までの勾配とするEtOAc/CH
2Cl
2)を用いて精製し、標記化合物(75.0mg、54%)を得た。LCMS(M+H)=526;HPLC RT=0.93分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.2分間保持する;流速:0.8mL/分;検出:UV(220nm))
【0620】
工程5:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
25mLの丸底フラスコに、メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−メトキシフェニル)(オキサン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(75.0mg、0.143ミリモル)/THF(8mL)を入れ、氷/MeOH浴中にて冷却した。臭化メチルマグネシウム溶液(Et
2O中3M、0.381mL、1.14ミリモル)をゆっくりと滴下して加えた。反応物を氷/MeOH浴中にて15分間攪拌し、次に10分間にわたって室温にまで加温させた。その反応物を氷/MeOH浴で再び冷却し、新たな臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、0.381mL、1.14ミリモル)を添加した。15分後、反応物を室温で10分間加温させた。反応物を氷/MeOH浴で再び冷却し、NH
4Cl飽和水溶液でクエンチさせ、10%LiCl水溶液で希釈した。水層をCHCl
3(2x)で抽出し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。その粗生成物の混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、15分間にわたって0%から100%までの勾配とするEtOAc /CH
2Cl
2)を用いて精製し、ラセミ体の標記化合物を得、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルパック・IB、25x2cm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:50mL/分)を用いて分割した。前期に溶出するピークをエナンチオマーA(16.0mg、20%)に帰属させた。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.44(s,1H)、8.31(d,J=8.1Hz,1H)、8.22(s,1H)、8.13(s,1H)、7.59−7.38(m,3H)、6.90(d,J=8.6Hz,2H)、5.73(d,J=11.0Hz,1H)、4.08−3.94(m,4H)、3.82(dd,J=11.3、3.0Hz,1H)、3.74(s,2H)、3.65−3.49(m,1H)、3.48−3.35(m,1H)、2.44−2.23(m,2H)、1.98(d,J=13.2Hz,1H)、1.81−1.50(m,7H)、1.51−1.02(m,3HLCMS(M+H)=526.5;HPLC RT=8.08分(カラム:サンファイア C18 3.5μm、3.0x150mm;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.05%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.05%TFA;勾配:15分間にわたって0−100%Bとする;流速:1.0mL/分;検出:UV(220nm));キラルHPLC RT=8.778分(カラム:キラルパック・IB、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2.0mL/分;検出:UV(220nm));後期に溶出するピークをエナンチオマーB(14.3mg、19%)に帰属させた。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.56−8.22(m,1H)、8.22−8.01(m,1H)、7.57(d,J=8.8Hz,1H)、7.46(d,J=8.1Hz,1H)、6.86(d,J=8.8Hz,2H)、5.73(d,J=11.1Hz,1H)、4.00(brs,2H)、3.89(d,J=9.1Hz,1H)、3.72(d,J=8.8Hz,1H)、3.67−3.54(m,2H)、3.46(t,J=11.4Hz,1H)、3.39−3.15(m,2H)、2.29(s,3H)、1.70(d,J=12.5Hz,1H)、1.65−1.40(m,6H)、1.30(d,J=9.1Hz,1H)、0.99(d,J=11.4Hz,1H)LCMS(M+H)=526.5;HPLC RT=1.608分カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm);キラルHPLC RT=12.020分(カラム:キラルパック・IB、250x4.6mm、5μm粒子;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:2.0mL/分;検出:UV(220nm))
【0621】
実施例251
2−{5−[シクロブチル(4−フルオロフェニル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化163】
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【0622】
工程1:シクロブチル(4−フルオロフェニル)メタノール
マグネシウム(0.783g、32.2ミリモル)、ブロモシクロブタン(4.35g、32.2ミリモル)、およびジブロモエタン(2滴)のTHF(40.3ml)中混合物を2分間音波処理に付し、次に1時間還流した。その混合物を0℃に冷却し、つづいて4−フルオロベンズアルデヒド(2.00g、16.1ミリモル)のTHF(5mL)中溶液をゆっくりと添加した。反応物を0℃で2時間攪拌した。反応物をNH
4Clでクエンチさせ、混合物をEtOAc(3x)で抽出した。有機層を分け、濃縮して、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から50%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)に付して精製し、標記化合物(1.50g、52%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.30(dd,J=8.6、5.7Hz,2H)、7.03(t,J=8.7Hz,2H)、4.58(dd,J=7.9、3.3Hz,1H)、2.72−2.53(m,1H)、2.17−2.07(m,1H)、2.05−1.95(m,1H)、1.91(d,J=3.3Hz,1H)、1.89−1.75(m,4H);LCMS(M+H−H
2O)=163.1;HPLC RT=0.87分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0623】
工程2:2−{5−[シクロブチル(4−フルオロフェニル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(75.0mg、0.230ミリモル)およびシクロブチル(4−フルオロフェニル)メタノール(84.0mg、0.480ミリモル)をラセミ体である2−{5−[シクロブチル(4−フルオロフェニル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、標記化合物(15.0mg、19%)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.45(d,J=1.6Hz,1H)、8.33(d,J=8.3Hz,1H)、7.94(brs,2H)、7.53−7.48(m,2H)、7.38−7.32(m,3H)、7.07(t,J=8.7Hz,2H)、6.13(d,J=11.0Hz,1H)、3.96(s,3H)、3.70(s,2H)、3.66(s,2H)、2.28(s,3H)、2.08−1.98(m,2H)、1.86−1.76(m,2H)、1.65(d,J=1.7Hz,6H);LCMS(M+H)=484.5;HPLC RT=0.85分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分);SFC RT=13.03分(カラム:キラルセル・OJ−H 250x4.6mm、5μm;移動相:89/11 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0624】
実施例252
1−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
【化164】
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【0625】
工程1:エチル 2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アセタート
エチル 2−(4−ブロモフェニル)アセタート(500mg、2.06ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.05mg、4.11ミリモル)および酢酸カリウム(606mg、6.17ミリモル)のジオキサン(4mL)中懸濁液に窒素を吹き込むことで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(84.0mg、0.100ミリモル)を添加し、反応物を85℃で4時間加熱した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、セライトを通して濾過した。有機層を塩水で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(40gカラム、0%から20%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)に付して精製し、標記化合物(471mg、79%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.79(d,J=7.9Hz,2H)、7.32(d,J=7.9Hz,2H)、4.16(q,J=7.1Hz,2H)、3.64(s,2H)、1.36(s,12H)、1.26(t,J=7.2Hz,3H);LCMS(M+H)=291.3;HPLC RT=1.03分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0626】
工程2:エチル 2−(4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)アセタート
エチル 2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アセタート(460mg、1.59ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(447mg、1.59ミリモル)のTHF(5mL)中溶液に、リン酸三カリウム(2M)(1.50mL、3.17ミリモル)を添加した。反応物に窒素を吹き込むことで脱気し、つづいてPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(64.7mg、0.0790ミリモル)を添加した。反応物を70℃で4時間加熱した。反応混合物をNaHCO
3飽和水溶液(25mL)を含有する分離漏斗に移した。水層を酢酸エチル(3x20mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(20mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(24gカラム、0%から20%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)に付して精製し、標記化合物(265mg、46%)を無色油として得た。LCMS(M+H)=365.2;HPLC RT=0.98分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0627】
工程3:エチル 2−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタート
エチル 2−(4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)アセタート(260mg、0.710ミリモル)およびDPPE(355mg、0.890ミリモル)のo−ジクロロベンゼン(2.4mL)中溶液を170℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(24gカラム、0%から30%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)に付して精製し、標記化合物(155mg、65%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=2.0Hz,1H)、8.28(d,J=8.1Hz,1H)、8.10(brs,1H)、7.88(d,J=2.0Hz,1H)、7.43(s,1H)、4.21(q,J=7.1Hz,2H)、3.82(s,2H)、1.30(t,J=7.1Hz,3H);LCMS(M+H)=334.9;HPLC RT=0.84分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0628】
工程4:エチル 2−(3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタート
エチル 2−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタート(150mg、0.450ミリモル)および(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(127mg、0.900ミリモル)のDMF(2mL)中懸濁液に、リン酸三カリウム(H
2O中3M)(675μl、1.35ミリモル)を添加した。該溶液を窒素で脱気した。PdCl
2(dppf)(16.5mg、0.0230ミリモル)を添加し、混合物を圧力バイアル中80℃で3時間加熱した。反応混合物をNaHCO
3飽和水溶液(25mL)を含有する分離漏斗に移した。水層を酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。有機層を合わせ、塩水(25mL)で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(24gカラム、0%から5%までの勾配のMeOH/DCM)に付して精製し、標記化合物(82.0mg、52%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.94(s,1H)、8.44(d,J=1.8Hz,1H)、8.26(d,J=8.1Hz,1H)、7.56(d,J=1.7Hz,1H)、7.44(s,1H)、7.24(dd,J=8.1、1.1Hz,1H)、4.22(q,J=7.2Hz,2H)、3.83(s,2H)、2.47(s,3H)、2.32(s,3H)、1.30(t,J=7.1Hz,3H);LCMS(M+H)=350.3;HPLC RT=0.68分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0629】
工程5:1−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、エチル 2−(3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタート(30.0mg、0.0900ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(33.0mg、0.170ミリモル)を標記化合物(9.50mg、47%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.56(d,J=1.5Hz,1H)、8.53(brs,1H)、8.31(d,J=8.2Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.66(d,J=7.3Hz,2H)、7.40−7.34(m,3H)、7.33−7.27(m,1H)、5.86(d,J=11.0Hz,1H)、4.01(dd,J=11.6、2.8Hz,1H)、3.84(dd,J=11.4、2.8Hz,1H)、3.62(td,J=11.8、1.9Hz,1H)、3.49−3.39(m,2H)、3.07(s,2H)、2.48(s,3H)、2.31(s,3H)、1.74−1.57(m,1H)、1.51−1.38(m,1H)、1.27(d,J=12.2Hz,6H)、1.14(d,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=510.4;HPLC RT=0.81分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0630】
実施例253&254
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[4,4,4−トリフルオロ−1−(ピリジン−2−イル)ブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化165】
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【0631】
工程1:4,4,4−トリフルオロ−1−(ピリジン−2−イル)ブタン−1−オール
マグネシウム(0.340g、14.0ミリモル)およびジブロモエタン(2滴)のTHF(23.3ml)中混合物に、3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロプロパン(2.45g、14.0ミリモル)を添加した。その混合物を60℃で40分間加熱した。反応物を0℃に冷却し、つづいてピコリンアルデヒド(1.00g、9.34ミリモル)をゆっくりと添加した。反応物を0℃で1時間攪拌した。該反応物を2mLのNH
4Cl溶液でクエンチさせ、水で希釈した。水層をEtOAc(2x)で抽出した。有機層を分離し、濃縮して乾燥させ標記化合物(1.10g、57%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.52−8.42(m,1H)、7.86(td,J=7.8、1.7Hz,1H)、7.63−7.53(m,1H)、7.32(ddd,J=7.5、4.9、1.0Hz,1H)、4.76(dd,J=8.3、4.3Hz,1H)、2.36−2.19(m,2H)、2.14−2.00(m,1H)、1.96−1.85(m,1H);LCMS(M+H)=206.2;HPLC RT=0.49分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0632】
工程2:2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(4,4,4−トリフルオロ−1−(ピリジン−2−イル)ブチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(100mg、0.310ミリモル)および4,4,4−トリフルオロ−1−(ピリジン−2−イル)ブタン−1−オール(128mg、0.620ミリモル)をラセミ体である2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(4,4,4−トリフルオロ−1−(ピリジン−2−イル)ブチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブSFCに付して分割し、エナンチオマーAおよびBを得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.67(dd,J=4.8、0.8Hz,1H)、8.51(d,J=1.7Hz,1H)、8.36(d,J=8.3Hz,1H)、8.08(d,J=1.6Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.74(td,J=7.7、1.8Hz,1H)、7.56(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、7.35(dd,J=7.2、5.3Hz,1H)、7.28(d,J=7.9Hz,1H)、6.32(dd,J=10.0、5.7Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.17−3.03(m,1H)、2.99−2.85(m,1H)、2.43(dt,J=14.7、5.5Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.98−1.80(m,1H)、1.64(s,6H);LCMS(M+H)=509.3;HPLC RT=0.79分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとした;流速:0.8mL/分);SFC RT=5.41(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分);エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.67(dd,J=4.8、0.8Hz,1H)、8.51(d,J=1.7Hz,1H)、8.36(d,J=8.3Hz,1H)、8.08(d,J=1.6Hz,1H)、7.88(s,1H)、7.74(td,J=7.8、1.8Hz,1H)、7.56(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、7.35(dd,J=7.2、5.3Hz,1H)、7.28(d,J=7.9Hz,1H)、6.32(dd,J=10.1、5.6Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.16−3.04(m,1H)、2.99−2.85(m,1H)、2.42(s,1H)、2.31(s,3H)、1.97−1.83(m,1H)、1.64(s,6H);LCMS(M+H)=509.4;HPLC RT=0.79分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分);SFC RT=6.68(カラム:キラルセル・OD−H 250x4.6mm、5μm;移動相:80/20 CO
2/MeOH;流速:2mL/分)
【0633】
実施例255
1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
【化166】
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【0634】
工程1:メチル 2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アセタート
メチル 2−(3−ブロモフェニル)アセタート(5.00g、21.8ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(11.1g、43.7ミリモル)および酢酸カリウム(6.43g、65.5ミリモル)のジオキサン(43.7ml)中懸濁液に窒素を吹き込むことで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.446g、0.546ミリモル)を添加し、反応物を85℃で4時間加熱した。反応物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、セライトを通して濾過した。有機層を塩水で洗浄し、分離して硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(220gカラム、0%から40%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)に付して精製し、標記化合物(6.00g、100%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.74(s,1H)、7.72(s,1H)、7.40(t,J=1.7Hz,1H)、7.38−7.33(m,1H)、3.70(s,3H)、3.65(s,2H)、1.36(s,12H);LCMS(M+H)=277.3;HPLC RT=0.99分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0635】
工程2:メチル 2−(3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)アセタート
エチル 2−(4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)アセタート(5.00g、18.1ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(5.10g、18.1ミリモル)を標記化合物(4.20g、66%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.10(d,J=2.1Hz,1H)、8.82(d,J=2.0Hz,1H)、7.49(s,1H)、7.44(d,J=1.6Hz,1H)、7.42−7.41(m,1H)、3.78(s,2H)、3.64(s,3H);LCMS(M+H)=351.1;HPLC RT=0.93分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0636】
工程3:メチル 2−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)アセタート
エチル 2−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 2−(3−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)アセタート(4.00g、11.4ミリモル)およびDPPE(5.67g、14.2ミリモル)を標記化合物(1.05g、29%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.57(s,1H)、8.51(d,J=2.0Hz,1H)、8.14(d,J=2.0Hz,1H)、8.07(s,1H)、7.56−7.52(m,1H)、7.45(dd,J=8.3、1.7Hz,1H)、3.86(s,2H)、3.64(s,3H);LCMS(M+H)=319.1;HPLC RT=0.78分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0637】
工程4:メチル 2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)アセタート
メチル 2−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)アセタート(100mg、0.313ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(242mg、0.627ミリモル)、トリエチルアミン(87.0μl、0.627ミリモル)およびヨウ化銅(I)(8.95mg、0.0470ミリモル)のDMF(2089μl)中溶液に窒素を吹き込んで脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(36.2mg、0.0310ミリモル)を加え、反応物を90℃で4時間加熱した。反応物を冷却し、水で希釈し、ついでEtOAc(2x)で2回抽出した。有機層を水酸化アンモニウム、塩水で洗浄し、分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。溶媒を濃縮して、残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(24gカラム、0%から5%までの勾配のMeOH/DCM)に付して精製し、標記化合物(32.0mg、31%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.08(s,1H)、8.47(d,J=1.8Hz,1H)、8.27(s,1H)、7.66(d,J=1.7Hz,1H)、7.54−7.49(m,1H)、7.48−7.43(m,1H)、4.03(s,3H)、3.86(s,2H)、3.75(s,3H)、2.39(s,3H);LCMS(M+H)=336.2;HPLC RT=0.59分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0638】
工程5:1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程4および5に記載の操作と同様の操作に従って、メチル 2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)アセタート(57.0mg、0.170ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(66.0mg、0.340ミリモル)を標記化合物(16.0mg、19%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.45(d,J=1.7Hz,1H)、8.27(s,1H)、8.24(d,J=1.3Hz,1H)、7.94(d,J=8.6Hz,1H)、7.64(d,J=7.5Hz,2H)、7.61(d,J=1.5Hz,1H)、7.39−7.33(m,2H)、7.30−7.25(m,1H)、5.75(d,J=11.0Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.99(brs,1H)、3.84(dd,J=11.1、2.6Hz,1H)、3.64−3.56(m,1H)、3.46−3.36(m,3H)、2.99(s,2H)、2.34(s,3H)、1.63(dd,J=12.6、3.9Hz,1H)、1.49−1.36(m,1H)、1.27(s,6H);LCMS(M+H)=510.4;HPLC RT=0.80分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0639】
実施例256
1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
【化167】
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【0640】
工程1:エチル 2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタート
メチル 2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、エチル 2−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタート(200mg、0.600ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(464mg、1.20ミリモル)を標記化合物(111mg、53%)に変換した。LCMS(M+H)=350.2;HPLC RT=0.66分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0641】
工程2:1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程4および5に記載される操作と同様の操作に従って、エチル 2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタート(55.0mg、0.160ミリモル)および(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(66.2mg、0.320ミリモル)を標記化合物(3.20mg、4%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.50(s,1H)、8.11(d,J=8.1Hz,1H)、7.92(brs,1H)、7.73(dd,J=8.2、5.6Hz,2H)、7.20(d,J=7.7Hz,1H)、7.14(t,J=8.8Hz,2H)、5.77(d,J=11.1Hz,1H)、4.03(brs,2H)、3.90(d,J=7.4Hz,1H)、3.73(d,J=9.1Hz,1H)、3.53−3.35(m,1H)、3.26(t,J=11.1Hz,1H)、2.92(brs,1H)、2.31(brs,3H)、1.77(s,1H)、1.65(d,J=12.5Hz,1H)、1.56−1.46(m,1H)、1.35−1.22(m,1H)、1.20(d,J=6.1Hz,1H)、1.16−1.07(m,6H)、1.05(d,J=12.5Hz,1H)、0.99(d,J=6.1Hz,1H);LCMS(M+H)=528.3;HPLC RT=0.79分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0642】
実施例257
5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化168】
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【0643】
工程1:4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−(メチルスルホニル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン
1−ブロモ−2−(メチルスルホニル)ベンゼン(800mg、3.40ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1040mg、4.08ミリモル)および酢酸カリウム(668mg、6.81ミリモル)のジオキサン(4ml)中懸濁液に窒素を吹き込んで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(139mg、0.170ミリモル)を添加し、反応物を95℃で2時間加熱した。反応物をEtOAc(30mL)で希釈し、セライトを通して濾過した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(40gカラム、0%から40%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)に付して精製し、標記化合物(626mg、65%)を無色油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.03(dd,J=7.6、1.2Hz,1H)、7.72−7.67(m,1H)、7.61(dtd,J=18.6、7.4、1.5Hz,2H)、5.32(s,1H)、3.24(s,3H)、1.43(s,12H);LCMS(M+H)=283.2;HPLC RT=0.89分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0644】
工程2:5−ブロモ−2−(2−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン
エチル 2−(4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロラン(620mg、2.20ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(650mg、2.31ミリモル)を標記化合物(554mg、71%)に変換した。LCMS(M+H)=359.0;HPLC RT=0.81分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0645】
工程3:3−ブロモ−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
エチル 2−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−2−(2−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン(550mg、1.54ミリモル)およびDPPE(767mg、1.93ミリモル)を標記化合物(201mg、40%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.28(s,1H)、8.71(d,J=2.1Hz,1H)、8.36(d,J=2.1Hz,1H)、8.00(dd,J=8.3、0.8Hz,1H)、7.90(dd,J=7.5、0.9Hz,1H)、7.82−7.72(m,1H)、3.75(s,3H);LCMS(M+H)=327.0;HPLC RT=0.76分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0646】
工程4:3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(200mg、0.615ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(475mg、1.23ミリモル)を標記化合物(195mg、93%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.37(s,1H)、8.74(d,J=1.8Hz,1H)、8.22(d,J=2.0Hz,1H)、8.06−8.00(m,1H)、7.93(dd,J=7.5、0.7Hz,1H)、7.82−7.75(m,1H)、4.04(s,3H)、3.83(s,3H)、2.33(s,3H);LCMS(M+H)=342.1;HPLC RT=0.60分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0647】
工程5:5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(50.0mg、0.146ミリモル)、(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(61.6mg、0.293ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(77.0mg、0.293ミリモル)の氷浴にて冷却したTHF(1.5mL)中懸濁液に、DIAD(57.0μl、0.293ミリモル)を添加した。得られた懸濁液を室温で一夜攪拌し、次に濃縮した。残渣を逆相HPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・フェニル、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって20−55%Bとし、次に55%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、標記化合物(18.6mg、24%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.77(brs,1H)、7.96(s,2H)、7.88(brs,1H)、7.75(dd,J=8.1、5.4Hz,2H)、7.18(t,J=8.6Hz,2H)、6.04(d,J=11.1Hz,1H)、4.05(brs,3H)、3.91(d,J=5.7Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.72(d,J=9.8Hz,1H)、3.49(d,J=10.8Hz,1H)、3.25(t,J=11.6Hz,1H)、2.33(brs,3H)、1.72(d,J=11.8Hz,1H)、1.58(d,J=9.4Hz,1H)、1.29(d,J=9.4Hz,1H)、0.94(brs,1H);LCMS(M+H)=534.2;HPLC RT=0.83分(カラム:クロモリス・ODS−S5 4.6x50mm;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:4mL/分)
【0648】
実施例258
2−{1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル]−4,4,4−トリフルオロブチル}ピリジン
【化169】
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【0649】
5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(50.0mg、0.150ミリモル)および4,4,4−トリフルオロ−1−(ピリジン−2−イル)ブタン−1−オール(60.1mg、0.290ミリモル)をラセミ体である2−{1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−5−イル]−4,4,4−トリフルオロブチル}ピリジンに変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラル・OD−H 25x3cm、5μm;移動相:77/23 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)を用いて分割した。ゆっくりと溶出するピークを濃縮し、11.2mg(15%)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.72(d,J=1.8Hz,1H)、8.64(d,J=5.6Hz,1H)、8.22−8.15(m,2H)、8.10(d,J=7.2Hz,1H)、7.85−7.78(m,1H)、7.74(td,J=7.7、1.8Hz,1H)、7.35(dd,J=7.1、5.0Hz,1H)、7.30(d,J=7.7Hz,1H)、6.44(dd,J=10.3、6.0Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.80(s,3H)、3.16−3.06(m,1H)、2.99−2.86(m,1H)、2.49−2.36(m,1H)、2.30(s,3H)、1.97−1.83(m,1H);LCMS(M+H)=529.3;HPLC RT=0.85分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0650】
実施例259
5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化170】
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【0651】
5−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(50.0mg、0.150ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(56.3mg、0.290ミリモル)を標記化合物(15.0mg、20%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.96(d,J=1.3Hz,1H)、8.84(d,J=8.4Hz,1H)、8.77(brs,1H)、8.69(s,1H)、8.16(d,J=7.7Hz,1H)、7.98−7.93(m,2H)、7.86(brs,1H)、7.28−7.22(m,1H)、6.03(d,J=11.1Hz,1H)、5.36(q,J=6.2Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.91(brs,1H)、3.81(s,3H)、3.72(d,J=9.1Hz,1H)、3.50(d,J=11.8Hz,1H)、3.26(t,J=11.6Hz,1H)、2.36(s,3H)、1.76(d,J=12.8Hz,1H)、1.63−1.56(m,1H)、1.31(d,J=9.8Hz,1H)、0.93(d,J=10.8Hz,1H);LCMS(M+H)=516.3;HPLC RT=0.83分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0652】
実施例260
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化171】
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【0653】
工程1:メチル 3−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート
4,4,5,5−テトラメチル−2−(2−(メチルスルホニル)フェニル)−1,3,2−ジオキサボロランについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 4−ブロモ−3−メトキシベンゾアート(1.30g、5.30ミリモル)およびビス(ピナコラト)ジボロン(1.62g、6.37ミリモル)を標記化合物(820mg、53%)に変換した。LCMS(M+H)=293.2;HPLC RT=0.97分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0654】
工程2:メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3−メトキシベンゾアート
エチル 2−(4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)フェニル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(820mg、2.81ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(831mg、2.95ミリモル)を標記化合物(705mg、68%)に変換した。LCMS(M+H)=367.0;HPLC RT=0.98分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0655】
工程3:メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
エチル 2−(3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3−メトキシベンゾアート(620mg、1.69ミリモル)およびDPPE(841mg、2.11ミリモル)を標記化合物(238mg、42%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.54(d,J=2.0Hz,1H)、8.10(d,J=2.0Hz,1H)、7.85(d,J=1.1Hz,1H)、7.42(d,J=1.0Hz,1H)、4.14(s,3H)、3.99(s,3H);LCMS(M+H)=335.1;HPLC RT=0.74分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0656】
工程4:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−イル)アセタートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(235mg、0.700ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(542mg、1.40ミリモル)を標記化合物(151mg、61%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 11.76(brs,1H)、8.56(s,1H)、7.90(s,1H)、7.80(d,J=6.8Hz,1H)、7.42(s,1H)、4.19(s,3H)、3.95(s,3H)、3.91(s,3H)、2.30(s,3H);LCMS(M+H)=352.2;HPLC RT=0.61分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0657】
工程5:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程4および5に記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(150mg、0.430ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(123mg、0.640ミリモル)を標記化合物(7.90mg、4%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.54(d,J=1.7Hz,1H)、7.53−7.50(m,2H)、7.44(d,J=7.2Hz,2H)、7.37−7.31(m,2H)、6.95(s,1H)、6.37(brs,2H)、5.58(d,J=10.5Hz,1H)、4.21(s,3H)、4.07(dd,J=12.0、2.7Hz,1H)、3.86(s,3H)、3.61−3.51(m,1H)、3.40−3.30(m,1H)、3.08(d,J=10.9Hz,1H)、2.28(s,3H)、2.09−2.00(m,2H)、1.76(d,J=3.4Hz,6H)、1.66(td,J=12.4、4.0Hz,2H)、1.41(dd,J=12.8、4.2Hz,1H);LCMS(M+H)=526.5;HPLC RT=0.71分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0658】
実施例261
1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]−2−メチルプロパン−2−オール
【化172】
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【0659】
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程4および5に記載される操作と同様の操作に従って、エチル 2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)アセタート(55.0mg、0.160ミリモル)および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(60.5mg、0.320ミリモル)を標記化合物(3.20mg、4%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.56(s,2H)、8.15(d,J=8.1Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.69(d,J=7.7Hz,2H)、7.35−7.28(m,2H)、7.24(t,J=7.7Hz,2H)、5.79(d,J=11.1Hz,1H)、4.02(brs,3H)、3.89(d,J=7.1Hz,1H)、3.73(d,J=10.1Hz,1H)、3.52−3.38(m,2H)、3.27(t,J=11.4Hz,1H)、2.94(s,2H)、2.31(s,3H)、1.68(d,J=12.8Hz,1H)、1.53(d,J=9.1Hz,1H)、1.35−1.25(m,1H)、1.12(d,J=10.4Hz,6H);LCMS(M+H)=510.3;HPLC RT=0.78分(カラム:BEH C18 2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;勾配:1.6分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0660】
実施例262
2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化173】
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【0661】
工程1:4−(
2H
3)メチル−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール
アスコルビン酸ナトリウム(344mg、1.74ミリモル)の水(2170μL)中溶液を、トリメチル(
2H
3−プロパ−1−イン−1−イル)シラン(PCT国際特許出願、WO2007/112352、2007年10月4日の記載に従って調製、200mg、1.74ミリモル)および(アジドメチル)トリメチルシラン(294mg、1.91ミリモル)の外界温度でのt−BuOH(4340μL)中攪拌溶液に添加した。その後で硫酸銅(II)・5水和物(87.0mg、0.347ミリモル)/水(2170μL)を滴下して加えた。反応物を外界温度で16時間攪拌し、その後で水(10mL)および酢酸エチル(20mL)で希釈した。2層を分け、水層をさらに酢酸エチル(2x20mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。その粗製の材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、酢酸エチル/ヘキサン(0−60%)の勾配で精製した。4−(
2H
3)メチル−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(125mg、0.725ミリモル、42%)を無色油として単離した。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 7.16(brs,1H)、3.89(s,2H)、0.15(s,9H);LC/MS(M+H)=173.2;LC/MS RT=1.20分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0662】
工程2:メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(174mg、0.363ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(125mg、0.725ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(25.5mg、0.0360ミリモル)、および酢酸テトラメチルアンモニウム(72.5mg、0.544ミリモル)を、N
2(g)下、90℃で16時間、NMP(1810μL)中にて攪拌した。その後で該反応混合物を外界温度にまで冷却し、さらなる部分のビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(25.5mg、0.0360ミリモル)および酢酸テトラメチルアンモニウム(72.5mg、0.544ミリモル)を添加した。反応容器をN
2(g)でパージし、さらに24時間加熱した。揮発性成分を減圧下で除去し、粗製の材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、酢酸エチル/ヘキサン(0−100%)の勾配で精製し、メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(51.0mg、0.102ミリモル、28%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6) δ:8.73(brs,1H)、8.64(s,1H)、8.53(brs,1H)、8.37(d,J=8.4Hz,1H)、7.93(d,J=8.4Hz,1H)、7.67(d,J=7.3Hz,2H)、7.32−7.37(m,2H)、7.24−7.28(m,1H)、6.00(d,J=11.4Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.97(s,3H)、3.86−3.93(m,1H)、3.72(d,J=8.8Hz,1H)、3.35−3.52(m,2H)、3.25(t,J=11.6Hz,1H)、1.59−1.77(m,2H)、1.27−1.40(m,1H)、0.96(d,J=13.9Hz,1H);LC/MS(M+H)=499.3;LC/MS RT=1.10分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0663】
工程3:2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
メチルリチウム(251μl、0.401ミリモル)/Et
2Oを、メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(50.0mg、0.100ミリモル)のN
2(g)下−78℃でのTHF(1000μL)中攪拌溶液に添加した。反応物をその温度で1時間攪拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(8mL)でクエンチさせ、なおも−78℃としながら、酢酸エチル(20mL)で希釈した。N
2(g)を用いて脱気したを該混合物から取り外し、外界温度まで加温させた。層を分け、水相を別の酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。粗製の材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:5分間にわたって40−100%Bとし、次に100%Bで20分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。該材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分でさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(6.70mg、0.0130ミリモル、13%);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.50(s,1H)、8.41(brs,1H)、8.15(d,J=8.1Hz,2H)、7.67(d,J=7.3Hz,2H)、7.48(d,J=8.4Hz,1H)、7.36−7.29(m,2H)、7.28−7.21(m,1H)、5.82(d,J=11.0Hz,1H)、5.26(s,1H)、4.01(s,3H)、3.90(d,J=10.3Hz,1H)、3.75(d,J=9.2Hz,1H)、3.53−3.36(m,2H)、3.27(t,J=11.0Hz,1H)、1.72(d,J=12.5Hz,1H)、1.59(s,7H)、1.40−1.25(m,1H)、1.02(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=499.3;LC/MS RT=0.92分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0664】
実施例263
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0665】
工程1:4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
TBAF(60.9ml、60.9ミリモル)を、4−(
2H
3)メチル−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートに至る経路で調製される、8.75g、50.8ミリモル)および水(1.83mL、102ミリモル)の0℃でのTHF(203mL)中攪拌溶液に滴下して加えた。反応物をその温度で1時間攪拌し、その後でN
2(g)を用いて脱気したをそこから取り外し、外界温度にまで加温させた。反応混合物を外界温度で16時間攪拌させた。揮発性成分を減圧下で水層から除去した。得られた油をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、メタノール/酢酸エチル(0−20%)の勾配で精製した。1−メチル−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(4.67g、46.6ミリモル、92%)を黄色油として単離した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 7.76(s,1H)、3.98(s,3H);LC/MS(M+H)=101.2;LC/MS RT=0.57分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0666】
工程2:4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール
n−BuLi(9.59mL、24.0ミリモル)/ヘキサンを、1−メチル−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(2.00g、20.0ミリモル)のN
2(g)下−78℃でのTHF(49.9mL)中攪拌溶液に滴下して加えた。添加により白色沈殿物を形成した。反応物をその温度で30分間攪拌し、塩化トリブチルスズ(5.96mL、22.0ミリモル)を滴下して加えた。反応物をさらに10分間攪拌し、その後でN
2(g)を用いて脱気したを取り外し、反応物を30分間にわたって外界温度にまで加温させた。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液(20mL)でクエンチさせ、10%水性LiCl(20mL)で希釈した。層を分離し、水層をジエチルエーテル(3x30mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。その粗製の材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、酢酸エチル/ヘキサン(0−50%)の勾配で精製した。1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(6.02g、15.5ミリモル、77%)を無色油として単離した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 3.97(s,3H)、1.62−1.39(m,6H)、1.35−1.25(m,6H)、1.24−1.10(m,6H)、0.91−0.83(m,9H)
【0667】
工程3:5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(139mg、0.278ミリモル)、1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(119mg、0.306ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(32.2mg、0.0280ミリモル)、ヨウ化銅(I)(10.6mg、0.0560ミリモル)、およびトリエチルアミン(46.6μL、0.334ミリモル)のDMF(2783μL)中溶液をN
2(g)を3分間用いて脱気した。次に反応混合物を80℃で16時間加熱した。揮発性成分を減圧下で除去し、粗製の材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、メタノール/酢酸エチル(0−20%)の勾配で精製した。5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(114.0mg、0.215ミリモル、77%)を白色固体として単離した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.78(brs,1H)、8.68(d,J=1.3Hz,1H)、8.56(brs,1H)、8.49(d,J=8.2Hz,1H)、7.88(d,J=9.1Hz,1H)、7.70(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.33(m,2H)、7.30−7.24(m,1H)、6.03(d,J=11.3Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.91(d,J=7.9Hz,1H)、3.74(d,J=8.5Hz,1H)、3.54−3.44(m,2H)、3.41(s,3H)、3.31−3.23(m,1H)、1.73(d,J=13.1Hz,1H)、1.68−1.56(m,1H)、1.44−1.30(m,1H)、0.97(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(M+H)=519.3;LC/MS RT=1.41分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0668】
実施例264−267
表9に列挙される化合物は、5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作に従って、調製された。メチルエステル中間体の最終化合物への変換は2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(工程3)について記載される操作に従って実施される:
【0669】
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0670】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0671】
表9についてのHPLC条件:方法A:カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分;方法B:カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 MeOH:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 MeOH:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分
【0672】
実施例268
5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0673】
工程1:5−{9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
3−ブロモ−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール(5−{5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路で調製される、300mg、0.923ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(395mg、1.02ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(107mg、0.0920ミリモル)、ヨウ化銅(I)(35.1mg、0.185ミリモル)、およびEt3N(154μL、1.11ミリモル)のDMF(9230μL)中溶液をN
2(g)を3分間用いて脱気した。次に反応混合物を80℃で16時間加熱した。粗製の反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用い、メタノール/酢酸エチル(0−15%)の勾配で精製した。5−{9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(121mg、0.352ミリモル、38%)を粘着性固体として単離した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 12.37(s,1H)、8.75(d,J=1.9Hz,1H)、8.23(d,J=1.9Hz,1H)、8.03(dd,J=8.2、0.9Hz,1H)、7.93(dd,J=7.5、0.9Hz,1H)、7.79(t,J=7.9Hz,1H)、4.05(s,3H)、3.83(s,3H);LC/MS(M+H)=345.2;LC/MS RT=1.04分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0674】
工程2:(R)−シクロヘキシル(フェニル)メチル メタンスルホナート
メタンスルホニルクロリド(24.3μL、0.312ミリモル)を(R)−シクロヘキシル(フェニル)メタノール((S)−2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路で調製される、40.0mg、0.208ミリモル)およびEt3N(58.0μL、0.416ミリモル)のN
2(g)下0℃でのDCM(2080μL)中攪拌溶液に滴下して加えた。反応物を15分間攪拌し、その後で反応容器を冷却浴から取り外し、反応混合物を外界温度で1時間加温させた。反応混合物をNaHCO
3飽和水溶液(5mL)でクエンチさせた。層を分離し、水層をジエチルエーテル(2x7mL)洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。生成物をさらに精製することなく使用した。
【0675】
工程3:5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
5−{9−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(40.0mg、0.116ミリモル)、(R)−シクロヘキシル(フェニル)メチル メタンスルホナート(62.8mg、0.232ミリモル)、および炭酸セシウム(151mg、0.465ミリモル)をDMF(581μL)中60℃のN
2(g)下で16時間攪拌した。揮発性成分を減圧下で除去し、粗製の材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させて5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(12.7mg、0.0240ミリモル、21%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.86−8.34(m,3H)、7.96(d,J=7.0Hz,1H)、7.92−7.77(m,1H)、7.69(d,J=7.7Hz,2H)、7.37−7.31(m,2H)、7.30−7.23(m,1H)、6.02(d,J=11.0Hz,1H)、4.04(brs,3H)、3.91(d,J=10.6Hz,1H)、3.80(s,3H)、3.72(d,J=8.8Hz,1H)、3.53−3.45(m,1H)、3.40(brs,1H)、3.27(t,J=11.4Hz,1H)、1.75(d,J=11.4Hz,1H)、1.65−1.53(m,1H)、1.37−1.23(m,1H)、0.94(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(M+H)=519.3;LC/MS RT=1.46分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0676】
実施例269&270
表10に列挙される化合物を5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作に従って調製した:
【化177】
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【0677】
【表11】
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【0678】
表10についてのHPLC条件:方法A:カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分;方法B:カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分
【0679】
実施例271
2−{6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化178】
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【0680】
工程1:メチル 6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート((1R)−1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールに至る経路で調製される、12.5mg、0.0370ミリモル)、(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路で工程2に従って調製される、15.8mg、0.0550ミリモル)、および炭酸セシウム(29.7mg、0.0910ミリモル)をDMF(183μL)中にてN
2(g)下の60℃で16時間攪拌した。別の(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(15.8mg、0.0550ミリモル)および炭酸セシウム(29.7mg、0.0910ミリモル)を添加した。反応物を60℃でさらに16時間加熱した。揮発性成分を減圧下で除去し、該材料をさらに精製することなく使用した。LC/MS(M+H)=535.4;LC/MS RT=1.66分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0681】
工程2:2−{6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(355μL、1.07ミリモル、3M)を、メチル 6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(19.0mg、0.0360ミリモル)のN
2(g)下−20℃でのTHF(355μL)中攪拌溶液に添加した。反応混合物をその温度で1時間攪拌した。ついでその反応混合物をなおも−20℃にしたままで塩化アンモニウム飽和水溶液(8mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(20mL)で希釈した。混合物を冷却浴より外し、外界温度に加温させた。層を分離し、水層を別の一部の酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。その粗製の材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−{6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(1.30mg、2.47マイクロモル、7%)を得た。LC/MS(M+H)=535.4;LC/MS RT=1.49分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0682】
実施例272
2−{6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化179】
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【0683】
2−{6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(3.60mg、6.73マイクロモル、19%)を2−{6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作に従って調製した。LC/MS(M+H)=535.4;LC/MS RT=1.44分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0684】
実施例273
2−{9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化180】
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【0685】
工程1:メチル 9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
(2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールを製造する経路で調製される)メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(300mg、0.895ミリモル)、(5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールを製造する経路にて調製される)1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−4−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(383mg、0.985ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(103mg、0.0900ミリモル)、ヨウ化銅(I)(34.1mg、0.179ミリモル)、およびEt3N(150μL、1.07ミリモル)のDMF(8950μL)中溶液をN
2(g)を用いて3分間脱気した。次に反応混合物を80℃で16時間加熱した。その粗製の反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いてメタノール/酢酸エチル(0−10%)の勾配で精製した。メチル 9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートを黄色結晶固体(239mg、0.673ミリモル、75%)として単離した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.98(s,1H)、8.59(s,1H)、8.09(d,J=1.5Hz,1H)、7.85(s,1H)、7.32(s,1H)、4.08(s,3H)、4.01(s,3H)、3.93(s,3H);LC/MS(M+H)=555.3;LC/MS RT=1.03分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0686】
工程2:メチル 9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(40.0mg、0.113ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路で調製される、61.0mg、0.226ミリモル)、および炭酸セシウム(147mg、0.451ミリモル)を60℃でのN
2(g)下にてDMF(564μL)中で16時間攪拌した。揮発性成分を減圧下で除去し、その材料をさらに精製することなく使用した。LC/MS(M+H)=529.5;LC/MS RT=1.39分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0687】
工程3:2−{9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(1120μL、3.35ミリモル)をメチル 9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(59.0mg、0.112ミリモル)のN
2(g)下−20℃でのTHF(1120μL)中攪拌溶液に添加した。反応物をその温度で1時間攪拌した。反応混合物を、なおも−20℃にしたままで、塩化アンモニウム飽和水溶液(8mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL)で希釈した。反応混合物を冷却浴から外し、外界温度で加温させた。層を分離し、水相を別の部分の酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。その粗製の材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:30分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−{9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(20.4mg、0.0370ミリモル、33%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.47(s,1H)、8.38−8.22(m,1H)、7.74−7.59(m,3H)、7.36−7.28(m,2H)、7.28−7.21(m,1H)、7.01(s,1H)、5.78(d,J=11.4Hz,1H)、4.03−3.95(m,6H)、3.89(d,J=12.1Hz,1H)、3.74(d,J=10.6Hz,1H)、3.51−3.45(m,2H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、1.73(d,J=13.6Hz,1H)、1.59(d,J=6.6Hz,7H)、1.35−1.20(m,1H)、0.97(d,J=13.2Hz,1H);LC/MS(M+H)=529.5;LC/MS RT=1.18分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0688】
実施例274&275
表11に列挙される化合物は、2−{9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに記載される操作に従って調製された:
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0690】
表11についてのHPLC条件:方法A:カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分
【0691】
実施例276
2−{8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0692】
工程1:メチル 8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路で調製される、105mg、0.307ミリモル)、(R)−(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路で工程2と同様にして調製される、221mg、0.767ミリモル)、および炭酸セシウム(400mg、1.23ミリモル)をDMF(1530μL)中N
2(g)下60℃で16時間攪拌した。揮発性成分を減圧下で除去し、メチル 8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートをさらに精製することなく使用した。LC/MS(M+H)=535.3;LC/MS RT=2.48分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0693】
工程2:2−{8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(2990μL、8.98ミリモル)をメチル 8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(160mg、0.299ミリモル)のN
2(g)下−20℃でのTHF(2990μL)中攪拌溶液に添加した。反応物をその温度で1時間攪拌した。反応混合物を、なおも−20℃にしたままで、塩化アンモニウム飽和水溶液(8mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(20mL)で希釈した。混合物を冷却浴より外し、外界温度まで加温させた。層を分離し、水相を別の部分の酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。粗製の材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。
【0694】
その材料を、プレパラティブLC/MSを通して、以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 メタノール:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分でさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−{8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(16.3mg、0.0290ミリモル、10%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.54(s,1H)、8.42(brs,1H)、8.14(brs,2H)、7.88(d,J=11.0Hz,1H)、7.43−7.28(m,2H)、7.17−7.10(m,1H)、5.94(brs,1H)、5.55(s,1H)、4.00(brs,3H)、3.90(d,J=9.2Hz,1H)、3.72(d,J=11.0Hz,1H)、3.54−3.44(m,1H)、3.40(brs,1H)、3.26−3.11(m,1H)、1.74(d,J=11.7Hz,1H)、1.64−1.48(m,7H)、1.32(d,J=11.7Hz,1H)、0.79(brs,1H);LC/MS(M+H)=535.3;LC/MS RT=2.23分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0695】
実施例277
2−{8−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化183】
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【0696】
工程1:2−{8−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{8−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(12.3mg、22.0マイクロモル、7%)を2−{8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作に従って調製した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.53(s,1H)、8.44(brs,1H)、8.21(brs,1H)、7.90(d,J=11.0Hz,1H)、7.72−7.66(m,2H)、7.18(t,J=8.8Hz,2H)、5.76(d,J=10.6Hz,1H)、5.61(s,1H)、4.01(s,3H)、3.90(d,J=8.8Hz,1H)、3.74(d,J=9.2Hz,1H)、3.41−3.38(m,2H)、3.25(t,J=11.2Hz,1H)、1.68(d,J=13.2Hz,1H)、1.64−1.44(m,7H)、1.36−1.21(m,1H)、0.97(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(M+H)=535.3;LC/MS RT=2.30分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0697】
実施例278
2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0698】
工程1:5−{7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
5−{7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(680mg、2.13ミリモル、85%)を、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路で工程1に従って、3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールに至る経路で調製される)より調製した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.47(s,1H)、8.63(d,J=2.0Hz,1H)、8.11−8.05(m,2H)、7.43(dd,J=8.6、6.4Hz,1H)、4.01(s,3H);LC/MS(M+H)=319.2;LC/MS RT=1.30分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0699】
工程2:5−{7−クロロ−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート(108mg、0.471ミリモル)/THF(1mL)をトリフェニルホスフィン(123mg、0.471ミリモル)の0℃でのTHF(2350μL)中攪拌溶液に滴下して加えた。反応混合物を10分間攪拌し、その後で(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メタノール((S)−2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路にて調製される、90.0mg、0.471ミリモル)を一度に加えた。反応物をさらに10分間攪拌し、その後で3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(75.0mg、0.235ミリモル)/THF(1mL)をさらに10分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を16時間にわたって室温にまで加温させた。TFA(181μL、2.35ミリモル)を加え、反応混合物を10分間攪拌した。一塩基性リン酸カリウム(5mL、1.5M)を反応混合物に加え、つづいて酢酸エチル(10mL)を添加した。層を分離し、有機液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。水層を酢酸エチル(2x10mL)で洗浄し、有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。粗製材料を逆相プレパラティブHPLC(TFA/アセトニトリル/水)を用いて精製した。5−{7−クロロ−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(116mg、0.235ミリモル、100%)を黄色油として単離した。LC/MS(M+H)=494.1;LC/MS RT=1.88分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0700】
工程3:1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オン
5−{7−クロロ−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(116mg、0.235ミリモル)、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(170mg、0.471ミリモル)、Pd
2(dba)
3(21.6mg、0.0240ミリモル)、トリシクロヘキシルホスフィン(13.2mg、0.0470ミリモル)および炭酸セシウム(153mg、0.471ミリモル)のジオキサン(2350μL)中溶液をN
2(g)で3分間脱気した。その後で反応混合物を105℃で72時間攪拌した。1N水性HCl(2mL)を滴下して加え、反応混合物を20分間攪拌した。反応混合物を1.5M水性塩基性リン酸カリウム(5mL)でクエンチさせ、層を分離した。水層を酢酸エチル(3x10mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オンをさらに精製することなく使用した。LC/MS(M+H)=501.5;LC/MS RT=1.60分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0701】
工程4:2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
臭化メチルマグネシウム(2360μL、7.07ミリモル)を1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オン(118mg、0.236ミリモル)のN
2(g)下−20℃でのTHF(2360μL)中攪拌溶液に添加した。反応物をその温度で1時間攪拌した。反応混合物を、なおも−20℃にしたままで、塩化アンモニウム飽和水溶液(8mL)でクエンチさせ、酢酸エチル(20mL)で希釈した。混合物を冷却浴から外し、外界温度にまで加温させた。層を分離し、水相を別の部分の酢酸エチル(20mL)で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で除去した。粗製の材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(11.1mg、0.0210ミリモル、9%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6) δ:8.51(brs,1H)、8.17(brs,1H)、8.02(d,J=8.1Hz,1H)、7.54−7.66(m,3H)、7.29−7.37(m,2H)、7.21−7.28(m,1H)、5.97(brs,1H)、3.82−3.97(m,4H)、3.75(d,J=7.7Hz,1H)、3.48(t,J=11.0Hz,2H)、3.28(t,J=11.6Hz,1H)、1.79(d,J=11.7Hz,1H)、1.68(s,6H)、1.33(d,J=10.6Hz,2H)、1.07(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=517.5;LC/MS RT=1.46分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0702】
実施例279
2−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0703】
工程1:5−{7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
5−{7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(334mg、1.05ミリモル、78%)は、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路の工程1に従って、3−ブロモ−7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールに至る経路で調製した)より調製された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 11.84(s,1H)、8.58(d,J=1.9Hz,1H)、8.20(d,J=9.0Hz,1H)、8.11(d,J=1.9Hz,1H)、7.85(d,J=6.0Hz,1H)、4.01(s,1H);LC/MS(M+H)=319.2;LC/MS RT=1.28分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0704】
工程2:5−{7−クロロ−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
5−{7−クロロ−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(60.7mg、0.123ミリモル、78%)は、2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程2に従って、5−{7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールより調製された。LC/MS(M+H)=493.5;LC/MS RT=1.74分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0705】
工程3:1−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オン
1−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オンは、2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程3に従って、5−{7−クロロ−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールより調製された。LC/MS(M+H)=501.3;LC/MS RT=1.15分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0706】
工程4:2−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(4.40mg、8.52マイクロモル、17%)は、2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程4に従って、1−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オンより調製された。
1H NMR(DMSO−d
6) δ:8.53(s,1H)、8.38−8.49(m,1H)、8.20−8.27(m,1H)、7.89(d,J=11.0Hz,1H)、7.66(d,J=7.7Hz,2H)、7.31−7.39(m,2H)、7.23−7.30(m,1H)、5.74(d,J=11.4Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.90(d,J=10.6Hz,1H)、3.74(d,J=9.5Hz,1H)、3.46(t,J=11.6Hz,1H)、3.32−3.39(m,1H)、3.26(t,J=11.2Hz,1H)、1.71(d,J=12.5Hz,1H)、1.48−1.65(m,7H)、1.31(d,J=9.2Hz,1H)、0.98(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=517.3;LC/MS RT=1.45分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0707】
実施例280&281
2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
工程1:メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(400mg、1.23ミリモル、100%)は、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路の工程1に従って、メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートより調製された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ:11.94(s,1H)、8.62(d,J=1.7Hz,1H)、8.36(d,J=8.2Hz,1H)、8.26(dd,J=1.3、0.7Hz,1H)、8.17(d,J=1.9Hz,1H)、7.91(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.94(s,3H)
【0709】
工程2:メチル 5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートは、2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程2に従って、メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートおよび(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メタノール(2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路にて調製された)より調製された。LC/MS(M+H)=535.1;LC/MS RT=1.15分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0710】
工程3:2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールは、2−{6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程2に従って、メチル 5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートより調製された。エナンチオマーAおよびBをキラルSFC(カラム:キラルセル・OD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中15%メタノール、150バール;流速:70mL/分;温度:35℃)を用いて分割した。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(11.4mg、0.0210ミリモル、13%)と定義し、次に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(13.7mg、0.0250ミリモル、15%)と定義した。
1H NMR(DMSO−d
6) δ:8.35−8.72(m,2H)、8.28(d,J=7.0Hz,1H)、8.15(d,J=8.4Hz,1H)、7.98(brs,1H)、7.47(d,J=7.7Hz,1H)、7.12−7.24(m,2H)、5.99(d,J=11.0Hz,1H)、4.02(brs,3H)、3.85−3.94(m,1H)、3.72(d,J=8.8Hz,1H)、3.34−3.54(m,2H)、3.14−3.25(m,2H)、1.66−1.78(m,1H)、1.45−1.66(m,6H)、1.28−1.42(m,1H)、0.74−0.89(m,1H);LC/MS(M+H)=535.6;LC/MS RT=1.32分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0711】
実施例282&283
2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化187】
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【0712】
工程1:2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールは、2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路に従って、上記の出発材料より調製される。エナンチオマーAおよびBをキラルプレパラトリーHPLC(カラム:キラルパックOD21x250mm 10u;移動相:ヘプタン中13%エタノール+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分)を用いて分割した。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(3.50mg、6.33マイクロモル、6%)と定義し、次に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(3.70mg、6.70マイクロモル、6%)と定義した。
1H NMR(DMSO−d
6) δ:8.49−8.56(m,1H)、8.22−8.33(m,1H)、8.07−8.14(m,1H)、8.00(d,J=8.4Hz,1H)、7.58−7.68(m,1H)、7.10−7.24(m,2H)、6.17−6.30(m,1H)、3.85−3.95(m,4H)、3.71−3.83(m,1H)、3.25(t,J=11.9Hz,1H)、3.17(d,J=4.8Hz,2H)、1.74−1.81(m,1H)、1.66(brs,6H)、1.31−1.43(m,2H)、0.99−1.09(m,1H);LC/MS(M+H)=553.3;LC/MS RT=1.50分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0713】
実施例284
2−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化188】
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【0714】
工程1:メチル 3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートは、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール)に至る経路の工程2および3に従って、メチル 3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路にて調製された)および(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナートより調製された。LC/MS(M+H)=514.3;LC/MS RT=1.71分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0715】
工程2:2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(40.0mg、0.0780ミリモル、50%)は、2−{6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程2に従って、メチル 3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートより調製された。LC/MS(M+H)=514.3;LC/MS RT=1.36分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0716】
工程3:2−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(40.0mg、0.0780ミリモル)およびナトリウムtert−ブトキシド(44.9mg、0.467ミリモル)をCD
3OD(779μL)中80℃で16時間攪拌した。その粗製の材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分より精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(8.40mg、0.0160ミリモル、20%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.23(brs,1H)、8.12(d,J=8.1Hz,2H)、7.75−7.63(m,2H)、7.45(d,J=8.1Hz,1H)、7.16(t,J=8.6Hz,2H)、5.80(d,J=11.0Hz,1H)、3.90(d,J=5.1Hz,1H)、3.74(d,J=11.0Hz,1H)、3.54−3.29(m,4H)、3.25(t,J=11.6Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.69(d,J=12.5Hz,1H)、1.58(s,6H)、1.30(d,J=8.8Hz,1H)、0.99(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(M+H)=517.3;LC/MS RT=1.36分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0717】
実施例285
2−{5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化189】
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【0718】
2−{5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(23.0、0.0450ミリモル、38%)は、2−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作に従って調製された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.42(s,1H)、8.30−8.07(m,3H)、7.95(s,1H)、7.44(d,J=8.1Hz,1H)、7.39−7.26(m,2H)、7.11(t,J=9.4Hz,1H)、5.98(d,J=11.4Hz,1H)、3.90(d,J=5.9Hz,1H)、3.72(d,J=11.0Hz,1H)、3.55−3.32(m,3H)、3.27−3.14(m,1H)、2.29(brs,3H)、1.74(d,J=12.8Hz,1H)、1.67−1.43(m,7H)、1.43−1.25(m,1H)、0.81(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(M+H)=517.4;LC/MS RT=1.37分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0719】
実施例286&287
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化190】
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【0720】
工程1:(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メタノール
4−ブロモオキサン(270μL、2.42ミリモル)をマグネシウム(58.9mg、2.42ミリモル)およびヨウ素(1結晶)の外界温度でのTHF(1700μL)中攪拌懸濁液に滴下して加えた。反応混合物を1時間攪拌し、その後で5−メチル−1,2−オキサゾール−3−カルボアルデヒド(119μL、1.28ミリモル)を一度に添加した。次に反応混合物を16時間攪拌した。反応混合物を最小量の塩化アンモニウム飽和水溶液(5mL)でクエンチさせ、揮発性成分を減圧下で除去した。粗製の反応材料を逆相プレパラトリーHPLC(TFA/アセトニトリル/水)を用いて精製した。(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メタノール(90.9mg、0.461ミリモル、36%)を無色油として単離した。LC/MS(M+H)=198.2;LC/MS RT=0.84分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0721】
工程2:(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナート
(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナート(119mg、0.431ミリモル、94%)は、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路の工程2に従って、(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メタノールより調製された。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 6.37(s,1H)、5.46(d,J=7.8Hz,1H)、3.92−3.79(m,2H)、3.42−3.18(m,2H)、3.16(s,3H)、2.42(s,3H)、2.12(dtd,J=11.5、7.6、3.9Hz,1H)、1.70(d,J=11.8Hz,1H)、1.47−1.18(m,2H)、0.98(brs,1H)
【0722】
工程3:メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートは、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路の工程3に従って、(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナートおよびメチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路にて調製された)より調製された。LC/MS(M+H)=501.3;LC/MS RT=1.42分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0723】
工程4:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールは、2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程3に従って、メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートより調製された。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:30分間にわたって15−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、ラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールを得た。エナンチオマーAおよびBはキラルプレパラトリーHPLC(カラム:キラルパックOD 21x250mm 10u;移動相:ヘプタン中10%エタノール+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分)を用いて分割された。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(6.10mg、0.0120ミリモル、4%)と定義し、2番目に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(6.00mg、0.0120ミリモル、4%)と定義した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.56(d,J=1.5Hz,1H)、8.34(brs,1H)、8.17(d,J=8.1Hz,1H)、8.04(brs,1H)、7.50(d,J=8.1Hz,1H)、6.30(brs,1H)、5.97(d,J=11.0Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.92(d,J=6.6Hz,1H)、3.69(d,J=8.1Hz,1H)、3.41(t,J=10.8Hz,1H)、3.19(q,J=11.9Hz,2H)、2.35−2.28(m,6H)、1.71−1.59(m,1H)、1.56(s,6H)、1.33−1.15(m,2H)、0.86(d,J=10.3Hz,1H);LC/MS(M+H)=501.3;LC/MS RT=1.19分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0724】
実施例288−307
表12に列挙される化合物は、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、または2−{5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、商業的に入手可能である出発材料、あるいは上記される出発材料より調製された:
【0725】
【表13-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表13-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表13-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表13-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0726】
脚注A:最終化合物は、2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程3に従って、メチルリチウムを用いて調製された。
脚注B:(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メタノールは、Amarasinghe, K. D. D.ら、Tetrahedron Lett. 2006, 47, 3629-3631に従って調製された。
【0727】
表12についてのHPLC条件:方法A:カラム:キラルセル・OD 21x250mm 10μm;移動相:20:80 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法B:カラム:キラルセルAD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%メタノール、100バール;流速:70mL/分;方法C:カラム:フェノメネックス・ルナ C18 50x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.8mL/分. 方法D:カラム:フェノメネックス・ルナ C18 50x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.8mL/分;方法E:カラム:キラルセル・OD 21x250mm 10μm;移動相:15:85 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法F:カラム:キラルセル・OD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中20%メタノール、150バール;流速:70mL/分;方法G:カラム:キラルセル・OD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中15%メタノール、150バール;流速:70mL/分;方法H:カラム:ウォーターズ・BEH C18、2.0x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:0%B、3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.5分間保持する;流速:1mL/分;方法I:カラム:キラルパックAD 21x250mm 10μm;移動相:12:78 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法J:カラム:キラルセル・OD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%メタノール、150バール;流速:70mL/分
【0728】
実施例308&309
2−{5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化191】
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【0729】
工程1:メチル 5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートは、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路の工程3に従って、(2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路にて調製された)メチル 3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートと、(2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路の工程2にて調製された)(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル) メタンスルホナートとから調製された。LC/MS(M+H)=504.3;LC/MS RT=1.43分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0730】
工程2:2−{5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールは、メチル 6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートに至る経路の工程2に従って、メチル 5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートより調製された。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させてラセミ体である2−{5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールを得た。エナンチオマーAおよびBは、キラルプレパラトリーHPLC(カラム:キラルセル・OD 21x250mm 10μm粒子;移動相A:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;移動相B:エタノール;勾配:41分間にわたって12%Bとする;流速:15mL/分)を用いて分割された。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(6.60mg、0.0130ミリモル、9%)と定義し、次に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(6.90mg、0.0140ミリモル、9%)と定義する。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.56(s,1H)、8.32(brs,1H)、8.17(d,J=8.1Hz,1H)、8.03(brs,1H)、7.50(d,J=8.1Hz,1H)、6.30(brs,1H)、5.97(d,J=11.0Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.95−3.88(m,1H)、3.69(d,J=9.5Hz,1H)、3.46−3.32(m,1H)、3.26−3.13(m,2H)、2.32(s,3H)、1.90(d,J=11.7Hz,1H)、1.70−1.59(m,1H)、1.56(s,6H)、1.33−1.19(m,1H)、0.87(d,J=11.0Hz,1H);LC/MS(M+H)=504.5;LC/MS RT=1.22分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0731】
実施例310−329
表13に列挙される化合物は、2−{5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、2−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、2−{5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール、または(1R)−1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、商業的に入手可能である出発材料、あるいは上記される出発材料より調製された。化合物はすべてホモキラルである:
【0732】
【表14-1】
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【表14-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表14-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表14-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0733】
脚注A:最終化合物は、2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程3に従って、メチルリチウムを用いて調製された。
【0734】
表13についてのHPLC条件:方法A:カラム:キラルセル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中30%メタノール、140バール;流速:70mL/分;方法B:カラム:キラルセル・OJ 21x250mm 10μm;移動相:10:90 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法C:カラム:キラルセル・OD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中15%メタノール、150バール;流速:70mL/分;方法D:カラム:キラルセルAD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%エタノール、150バール;流速:70mL/分;方法E:カラム:キラルセル・OD 21x250mm 10μm;移動相:15:85 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法F:カラム:キラルパックAD 21x250mm 10μm;移動相:8:92 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法G:カラム:キラルセル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%メタノール、150バール;流速:70mL/分;方法H:カラム:キラルパック・IB プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%メタノール、150バール;流速:70mL/分;方法I:カラム:キラルセル・OD 21x250mm 10μm;移動相:25:75 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法J:カラム:ラックス・セルロース−2 プレパラティブカラム、21x250mm、5μm;移動相:CO
2中20%エタノール、150バール;流速:50mL/分
【0735】
実施例330&331
5−{7−メタンスルホニル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0736】
工程1:5−{7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
5−{7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(233mg、0.677ミリモル、収率>100%)は、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールを製造する経路における工程1に従って、3−ブロモ−7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドールと、(5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールを製造する経路において調製される)4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールとから調製された。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.13(s,1H)、8.66(d,J=1.5Hz,1H)、8.51−8.43(m,1H)、8.24−8.13(m,2H)、7.83(dd,J=8.2、1.1Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.32(s,3H); LC/MS(M+H)=345.3;LC/MS RT=1.05分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0737】
工程2:5−{7−メタンスルホニル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
5−{7−メタンスルホニル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールは、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路の工程3に従って、5−{7−メタンスルホニル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールと、(2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路にて調製された)(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナートとから調製された。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:キラルセル・OD 21x250mm 10μm粒子;移動相A:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;移動相B:エタノール;勾配:41分間にわたって12%Bとする;流速:15mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、ラセミ体である5−{7−メタンスルホニル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールを得た。エナンチオマーAおよびBはキラルSFC(カラム:キラルセル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中20%メタノール、150バール;流速:70mL/分)を用いて分割された。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(12.1mg、0.0230ミリモル、10%)と定義し、次に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(12.6mg、0.0240ミリモル、10%)と定義する。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.79−8.58(m,2H)、8.52(d,J=8.1Hz,2H)、7.90(d,J=8.4Hz,1H)、6.38(brs,1H)、6.18(d,J=11.0Hz,1H)、4.06(s,3H)、3.92(d,J=8.4Hz,1H)、3.68(d,J=9.5Hz,1H)、3.42(t,J=12.1Hz,1H)、3.29−3.12(m,2H)、2.33(s,3H)、1.87(d,J=12.1Hz,1H)、1.68(d,J=11.7Hz,1H)、1.37−1.21(m,1H)、0.88−0.76(m,1H);LC/MS(M+H)=524.4;LC/MS RT=1.28分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0738】
実施例332−340
表14に列挙される化合物は、5−{7−メタンスルホニル−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールについて記載される操作に従って、商業的に入手可能であるアルデヒドより調製された。化合物はすべてホモキラルである:
【化193】
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【0739】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0740】
表14についてのHPLC条件:方法A:カラム:キラルパックAD 21x250mm 10μm;移動相:18:82 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法B:カラム:キラルパックAD 21x250mm 10μm;移動相:25:75 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法C:カラム:キラルパックAD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%メタノール、100バール;流速:70mL/分;方法D:カラム:キラルセル・OD 21x250mm 10μm;移動相:30:70 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法E:カラム:キラルパックAD 21x250mm 10μm;移動相:10:90 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法F:カラム:キラルパックAD 21x250mm 10μm;移動相:12:88 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法G:カラム:キラルパックAD 21x250mm 10μm;移動相:15:85 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分
【0741】
実施例341&342
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
工程1:(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メタノール
(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メタノールは、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路の工程1に従って、調製された。LC/MS(M+H)=211.2;LC/MS RT=0.92分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0743】
工程2:メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路にて調製される、92.0mg、0.285ミリモル)、(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メタノール(90.0mg、0.428ミリモル)、および2−(トリメチルホスホラニリデン)アセトニトリル(856μL、0.428ミリモル)をトルエン(2850μL)中85℃にてN
2(g)下で16時間攪拌した。揮発性成分を減圧下で除去し、その反応材料を精製することなく使用した。LC/MS(M+H)=514.3;LC/MS RT=0.98分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0744】
工程3:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールは、2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル) メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程3に従って、メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートから調製された。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:30分間にわたって15−45%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、ラセミ体である2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールを得た。エナンチオマーAおよびBをキラルSFC(カラム:キラルパック IC−H、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中40%メタノール、150バール;流速:70mL/分;温度:35℃)を用いて分割した。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(2.10mg、3.43マイクロモル、2%)と定義し、次に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(3.10mg、5.79マイクロモル、3%)と定義する。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.54(s,1H)、8.41−8.01(m,2H)、7.52(d,J=7.7Hz,1H)、7.39(d,J=4.4Hz,1H)、6.84(brs,1H)、5.96(d,J=11.0Hz,1H)、4.01(brs,3H)、3.91(brs,1H)、3.68(d,J=9.9Hz,1H)、3.43(brs,1H)、3.21−3.05(m,2H)、2.30(brs,3H)、2.14(s,3H)、1.97−1.82(m,1H)、1.72−1.46(m,7H)、1.31−1.21(m,3H)、0.89−0.77(m,1H)、0.72(d,J=10.6Hz,1H);LC/MS(M+H)=514.3;LC/MS RT=0.87分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.1x50mm 1.7u;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−98%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0745】
実施例343&344
2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)(
2H)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化195】
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【0746】
工程1:(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メタノール
(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メタノール(301mg、1.42ミリモル、47%)は、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路の工程1に従って、3−フルオロピリジン−4−カルボアルデヒドより調製された。LC/MS(M+H)=212.2;LC/MS RT=0.40分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0747】
工程2:(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナート
(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナートは、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路の工程2に従って、(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メタノールより調製された。
【0748】
工程3:メチル 3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートは、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路の工程3に従って、(2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路にて調製される)メチル 3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートと、(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナートとから調製された。LC/MS(M+H)=515.7;LC/MS RT=1.46分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0749】
工程4:3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールは、2−{3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程3に従って、メチル 3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートより調製された。LC/MS(M+H)=515.3;LC/MS RT=1.18分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0750】
工程5:2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)(
2H)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)(
2H)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールは、2−{5−[(2,4−ジフルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程3に従って、2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールより調製された。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、ラセミ体である2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)(
2H)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールを得た。エナンチオマーAおよびBをキラルSFC(カラム:キラルセル・OD−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中20%メタノール、150バール;流速:70mL/分;温度:35℃)を用いて分割した。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(1.90mg、3.66マイクロモル、2%)と定義し、次に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(2.10mg、3.89マイクロモル、2%)と定義した。LC/MS(M+H)=519.3;LC/MS RT=1.18分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0751】
実施例345&346
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化196】
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【0752】
工程1:2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(3−フルオロピリジン−2−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールは、2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)(
2H)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る工程1−4に従って、同様に調製された。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって30−70%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、ラセミ体である2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)(
2H)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールを得た。エナンチオマーAおよびBは、キラルプレパラトリーHPLC(カラム:キラルセル・OJ 21x250mm 10μm粒子;移動相A:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;移動相B:エタノール;勾配:110分間にわたって8%Bとする;流速:15mL/分)を用いて分割された。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(10.9mg、0.0210ミリモル、21%)と定義し、次に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(9.00mg、0.0170ミリモル、17%)と定義した。
1H NMR(DMSO−d
6) δ:8.60(brs,1H)、8.24−8.53(m,2H)、7.99−8.14(m,2H)、7.68(d,J=8.8Hz,1H)、7.40−7.52(m,2H)、6.14(d,J=10.6Hz,1H)、3.87(d,J=10.3Hz,1H)、3.69(d,J=10.3Hz,1H)、3.44−3.52(m,4H)、3.18(t,J=11.7Hz,1H)、2.35(brs,3H)、1.71(brs,1H)、1.43−1.64(m,8H)、1.26−1.38(m,1H)、0.70(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(M+H)=515.5;LC/MS RT=2.50分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18 50x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0753】
実施例347&348
2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化197】
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【0754】
工程1:メチル 3−ブロモ−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートは、5−{9−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールに至る経路の工程3に従って、(2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールに至る経路にて調製される)メチル 3−ブロモ−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートと、(2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)(
2H)メチル]−3−[5−(
2H
3)メチル−3−メチル−1,2−オキサゾール−4−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路にて調製される)(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル メタンスルホナートとから調製された。LC/MS(M+H)=528.2;LC/MS RT=2.24分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0755】
工程2:2−{3−ブロモ−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{3−ブロモ−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール(22.3mg、0.0420ミリモル、12%)は、2−{6−フルオロ−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに至る経路の工程2に従って、メチル 3−ブロモ−5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートより調製された。LC/MS(M+H)=528.2;LC/MS RT=1.83分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0756】
工程3:2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールは、5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾールを製造する経路における工程3に従って、調製された。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:20分間にわたって10−50%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、ラセミ体である2−{5−[(3−フルオロピリジン−4−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−9−メトキシ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールを得た。エナンチオマーAおよびBをキラルプレパラトリーHPLC(カラム:キラルセル・OJ 21x250mm 10μm粒子;移動相A:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;移動相B:エタノール;勾配:30分間にわたって30%Bとする;流速:15mL/分)を用いて分割した。最初に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーA(3.90mg、7.12マイクロモル、17%)と定義し、次に溶出するエナンチオマーをエナンチオマーB(4.00mg、7.30マイクロモル、18%)と定義する。LC/MS(M+H)=548.3;LC/MS RT=1.11分(カラム:フェノメネックス・ルナ 30x2.0mm 3u;移動相A:10:90 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 アセトニトリル:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0757】
実施例351
5−[7−(2−フルオロプロパン−2−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0758】
(S)−2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(43.2mg、0.0870ミリモル)の冷却した(−78℃)N
2下でのジクロロメタン(9.7mL)中攪拌溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.050mL、0.378ミリモル)を加え、その反応混合物を3時間攪拌し、0℃に加温し、30分間攪拌した。該反応物に、飽和水性NaHCO
3(2mL)を添加し、反応物を室温に加温した。該混合物をDCMで希釈し、H
2Oで洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過して濃縮した。その粗製材料をプレパラティブLC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって25−100%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、(5−[7−(2−フルオロプロパン−2−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(17.7mg、40%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.53(s,1H)、8.43(brs,1H)、8.22(d,J=8.1Hz,1H)、8.09(brs,1H)、7.66(d,J=7.4Hz,2H)、7.40(d,J=8.1Hz,1H)、7.28−7.36(m,2H)、7.21−7.27(m,1H)、5.89(d,J=11.1Hz,1H)、4.00(s,3H)、3.84−3.93(m,1H)、3.73(d,J=8.8Hz,1H)、3.48(t,J=11.1Hz,1H)、3.37(brs,1H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、2.29(s,3H)、1.75−1.88(m,6H)、1.70(d,J=12.8Hz,1H)、1.52−1.65(m,1H)、1.25−1.40(m,1H)、0.98(d,J=12.5Hz,1H);HPLC:RT=1.84分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm));MS(ES):m/z=498[M+1]
+
【0759】
実施例352
5−[6−フルオロ−7−(2−フルオロプロパン−2−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化199】
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【0760】
(S)−2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(50.4mg、0.0980ミリモル)の冷却した(−78℃)N
2(g)下でのジクロロメタン(4.9mL)中攪拌溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.050mL、0.378ミリモル)を添加した。反応物を−78℃で90分間攪拌した。反応物を0℃の浴槽に入れ、40分間攪拌した。該反応物に、飽和水性NaHCO
3(2mL)を添加し、その反応物を室温に加温した。混合物をDCMで希釈し、H
2Oで洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過して濃縮した。その粗製材料をプレパラティブLC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって25−95%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、5−[6−フルオロ−7−(2−フルオロプロパン−2−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(20.0mg、40%)を得た。
1H NMRによれば、アトロプ異性体の混合物のようである。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.25(brs,1H)、8.08(d,J=8.1Hz,2H)、7.94(s,1H)、7.64(brs,3H)、7.43(brs,2H)、7.34(brs,4H)、7.26(brd,J=7.1Hz,2H)、6.00−5.89(m,2H)、4.00−3.82(m,7H)、3.76(brd,J=9.1Hz,2H)、3.54−3.43(m,1H)、3.41(brd,J=7.4Hz,1H)、3.27(brt,J=11.3Hz,2H)、2.22(brs,6H)、2.01−1.69(m,14H)、1.34(brd,J=10.4Hz,4H)、1.06(brd,J=12.8Hz,2H);HPLC:RT=2.13分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm));MS(ES):m/z=516 [M+1]
+
【0761】
実施例353
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化200】
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【0762】
工程1:メチル 2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート
攪拌棒を設置した100mLの丸底フラスコに、メチル 4−ブロモ−2−メトキシベンゾアート(1.79g、7.30ミリモル)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.78g、10.9ミリモル)、PdCl
2(dppf)(0.267g、0.365ミリモル)、および酢酸カリウム(2.15g、21.9ミリモル)を外界温度で添加した。フラスコをセプタムで密封し、ジオキサン(36.5ml)を添加し、環境をN
2(g)でパージした。次に反応物を攪拌しながら3時間にわたって90℃に加熱し、そして室温に冷却した。反応物を濃縮し、残渣をEtOAcに溶かし、1M水性HClおよび飽和水性NaClで洗浄した。有機液を乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過して濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%〜100%の勾配で溶媒A/B=CH
2Cl
2/EtOAcを15倍以上のカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 80g、DCM溶液としてロードされる)に付して精製し、メチル 2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(1.87g、88%)を黄褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.76(d,J=7.7Hz,1H)、7.42(dd,J=7.7、0.9Hz,1H)、7.39(s,1H)、3.96(s,3H)、3.90(s,3H)、1.36(s,12H);HPLC:RT=1.284分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=293[M+1]
+
【0763】
工程2:メチル 3−ブロモ−6−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートおよびメチル 3−ブロモ−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 2−メトキシ−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾアート(1.30g、4.43ミリモル)、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.04g、3.69ミリモル)、およびPdCl
2(dppf)(0.140g、0.191ミリモル)のTHF(37mL)中攪拌溶液に、リン酸三カリウム(H
2O中3M、3.7mL、11.1ミリモル)を添加し、N
2(g)でパージし、反応物を攪拌しながら75℃に30分間にわたって加熱し、そして室温に冷却し、部分的に濃縮し、EtOAcで希釈し、H
2O、飽和水性NaClで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させた。固体を濾去し、揮発性成分を減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%〜100%の勾配で溶媒A/B=CH
2Cl
2/EtOAcを15倍より大きなカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 80g、DCM溶液としてロードされる)に付して精製し、淡黄色固体としてモノおよびビスでカップリングした生成物の混合物(1.04g)を得た。主たる生成物のついてのHPLC:RT=1.212分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=367/369 Br
79/Br
81[M+1]
+
【0764】
100mLのRBフラスコに、上記の混合物(1.04g)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(1.27g、3.19ミリモル)/1,2−ジクロロベンゼン(12mL)を加え、そのフラスコを予め加熱した加熱ブロックにて170℃で90分間加熱し、次に室温に冷却した。混合物を150mLのヘキサン中に注ぎ、固体を濾過で集め、ヘキサンで洗浄し、風乾させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%〜100%の勾配で溶媒A/B=ヘキサン/EtOAcを15倍より大きなカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 220gゴールド)に付して精製した。透明なフラクションを除外し、フラクションを混合し、フラッシュクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%〜30%の勾配で溶媒A/B=CH
2Cl
2/EtOAcを19倍より大きなカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 12gゴールド)に再び供した。2種の位置異性体:メチル 3−ブロモ−6−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(339.7mg、36%)をクリーム色固体として得:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.04(s,1H)、8.59(d,J=2.0Hz,1H)、8.12(d,J=2.0Hz,1H)、7.98(d,J=8.1Hz,1H)、7.61(d,J=8.1Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.90(s,3H);HPLC:RT=0.97分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.05%TFA、1分間の勾配、波長=220nm);MS(ES):m/z=335/337 Br
79/Br
81[M+1]
+;およびメチル 3−ブロモ−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(322mg、0.962ミリモル、34%)を黄色固体として得た:
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.55(s,1H)、8.53(d,J=2.0Hz,1H)、8.20(d,J=2.0Hz,1H)、7.87(s,1H)、7.80(s,1H)、3.92(s,3H)、3.85(s,3H);HPLC:RT=0.90分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.05%TFA、1分間の勾配、波長=220nm);MS(ES):m/z=335/337 Br
79/Br
81[M+1]
+
【0765】
工程3:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
50mLのRBフラスコに、メチル 3−ブロモ−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(322mg、0.962ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(533mg、1.38ミリモル)およびTEA(0.270mL、1.94ミリモル)のDMF(19mL)中混合物を添加し、その溶液に窒素を吹き込むことで該混合物をパージした。パージしながら、ヨウ化銅(I)(41.4mg、0.217ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(69.5mg、0.0600ミリモル)を添加し、フラスコにセプタムを取り付け、加熱ブロック中にて攪拌しながら95℃で一夜加熱した。反応物を室温に冷却して濃縮し、残渣をEtOAcに溶かし、H
2O、飽和水性NaClで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をMeOH/アセトンに溶かし、SiO
2(6g)を加え、揮発性成分を減圧下で除去し、次に減圧下で乾燥させた。ついで該材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%〜100%の勾配で溶媒A/B=CH
2Cl
2/アセトンを15倍より大きなカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 40g)に付して精製した。メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(167.3mg、50%)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.62(s,1H)、8.54(d,J=1.8Hz,1H)、8.07(d,J=2.0Hz,1H)、7.90(s,1H)、7.86(s,1H)、4.01(s,3H)、3.94(s,3H)、3.86(s,3H)、2.30(s,3H);HPLC:RT=0.917分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=352[M+1]
+
【0766】
工程4:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(89.6mg、0.255ミリモル)、(R)−(4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(110mg、0.522ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(108mg、0.413ミリモル)の冷却した(0℃)N
2(g)下でのトルエン(5.2mL)中攪拌懸濁液に、DIAD(0.100mL、0.514ミリモル)をシリンジを介して1分間にわたって滴下して加え、その溶液を5分間攪拌し、ついで氷浴を取り外し、室温で一夜攪拌した。THF(5mL)を添加し、攪拌を一夜続けた。反応物を真空下で濃縮し、減圧下で乾燥させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%〜30%の勾配で溶媒A/B=CH
2Cl
2/MeOHを20倍より大きなカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 40g、DCM溶液としてロードされる)に付して精製した。生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%〜100%の勾配で溶媒A/B=ヘキサン/EtOAcを12倍より大きなカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 12g、DCM溶液としてロードされ、次に0%〜10%の勾配でCH
2Cl
2:MeOHの溶媒を12倍よりも大きなカラム容量に変える)に付して再び精製した。(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(36.0mg、26%)をクリーム色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.47(d,J=1.8Hz,1H)、8.14(s,1H)、7.96(s,1H)、7.58(d,J=1.5Hz,1H)、7.42(dd,J=5.2、8.7Hz,2H)、7.05(t,J=8.6Hz,2H)、5.46(d,J=10.6Hz,1H)、4.06(s,3H)、4.03(s,3H)、3.99(brdd,J=2.6、3.7Hz,1H)、3.94(s,3H)、3.91−3.86(m,1H)、3.59−3.48(m,1H)、3.41−3.30(m,1H)、3.11−2.96(m,1H)、2.32(s,3H)、1.95(brd,J=13.2Hz,1H)、1.67−1.58(m,1H)、1.50−1.36(m,1H)、1.13(brd,J=12.8Hz,1H);HPLC:RT=1.125分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=544[M+1]
+
【0767】
工程5:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((4−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(36.0mg、0.0660ミリモル)の冷却した(−78℃)N
2(g)下でのTHF(1.3mL)中攪拌溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、0.330mL、0.990ミリモル)を添加した。20分後、反応物を−15℃(氷/MeOH)で10分間加温し、次に該反応物を飽和水性NH
4Clでクエンチし、EtOAcで希釈し、有機相を分離し、飽和水性NaClで洗浄し、ついで硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過して濃縮した。粗製材料をプレパラティブLC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:25分間にわたって15−50%Bとし、次に50%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−(4−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(22.8mg、60%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.46(s,1H)、8.35(brs,2H)、8.19(brs,1H)、7.71(s,1H)、7.70−7.63(m,2H)、7.15(brt,J=8.6Hz,2H)、5.67(brd,J=11.1Hz,1H)、4.00(brs,3H)、3.92(s,3H)、3.88(brd,J=7.7Hz,1H)、3.73(brd,J=9.8Hz,1H)、3.50−3.37(m,1H)、3.25(brt,J=11.1Hz,1H)、2.29(s,3H)、1.69−1.62(m,2H)、1.60(brd,J=12.8Hz,5H)、1.54−1.43(m,1H)、1.35−1.20(m,1H)、0.98(brd,J=12.5Hz,1H);HPLC:RT=1.52分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm));MS(ES):m/z=544 [M+1]
+
【0768】
実施例354
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0769】
工程1:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(39.6mg、0.113ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(46.6mg、0.242ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(62.1mg、0.237ミリモル)の、冷却した(0℃)N
2(g)下でのTHF(2.3mL)中攪拌溶液に、DIAD(0.0500mL、0.257ミリモル)をシリンジを用いて1分間にわたって滴下して加えた。懸濁液は速やかに溶解し、その黄色溶液を室温に加温し、一夜攪拌した。反応物を濃縮し、減圧下で一夜乾燥させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%から7%の勾配で溶媒A/B=CH
2Cl
2/MeOHを30倍より多くのカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 24g、DCM溶液としてロードされる)に付して精製した。(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(29.2mg、50%)を淡黄色フィルムとして単離した。HPLC:RT=1.111分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=526[M+1]
+
【0770】
工程2:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(29.2mg、0.0560ミリモル)の冷却した(−78℃)N
2(g)下でのTHF(1.1mL)中攪拌溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、296μl、0.889ミリモル)を添加した。15分後、反応物を氷水浴中に入れ、20分間攪拌した。反応物を飽和水性NH
4Cl(5mL)でクエンチさせ、EtOAcで希釈し、有機相を分離して濃縮した。その粗製残渣をプレパラティブLC/MS(カラム:エックスブリッジ C18、19x250mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって20−85%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(14.3mg、49%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.45(s,1H)、8.37(brs,1H)、8.21(s,1H)、7.93(s,1H)、7.71(s,1H)、7.63(brd,J=7.7Hz,2H)、7.36−7.29(m,2H)、7.27−7.20(m,1H)、5.65(brd,J=11.1Hz,1H)、3.99(s,3H)、3.91(s,3H)、3.87(brd,J=9.8Hz,1H)、3.72(brd,J=8.8Hz,1H)、3.52(brs,1H)、3.44(brt,J=11.3Hz,1H)、3.35(brs,1H)、3.26(brt,J=11.3Hz,1H)、2.28(s,3H)、1.67(brd,J=12.5Hz,1H)、1.60(brd,J=14.1Hz,6H)、1.53−1.42(m,1H)、1.35−1.23(m,1H)、0.98(brd,J=12.5Hz,1H);HPLC:RT=1.56分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm));MS(ES):m/z=526[M+1]
+
【0771】
実施例355
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化202】
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【0772】
工程1:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
50mLのRBフラスコに、メチル 3−ブロモ−6−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(340mg、1.01ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(603mg、1.56ミリモル)およびTEA(0.290mL、2.08ミリモル)のDMF(21mL)中混合物を添加し、該混合物を窒素流の下でパージした。パージしながら、ヨウ化銅(I)(39.0mg、0.205ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(75.1mg、0.0650ミリモル)を加え、バイアルに栓をし、加熱ブロック中にて攪拌しながら95℃で40時間加熱した。反応物を室温に冷却し、SiO
2(5g)を加え、揮発性成分を減圧下で除去した。次に該材料をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%から100%の勾配で溶媒A/B=CH
2Cl
2/アセトンを20倍より大きなカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 40g)に付して精製した。メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(304mg、85%)を黄色固体として単離した。HPLC:RT=0.948分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=352[M+1]
+
【0773】
工程2:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(40.5mg、0.115ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(47.1mg、0.245ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(60.2mg、0.230ミリモル)の冷却したN
2(g)下のTHF(2.4mL)中攪拌懸濁液に、DIAD(0.0500mL、0.257ミリモル)をシリンジを介して1分間にわたって滴下して加えた。懸濁液が速やかに溶解し、その黄色溶液を室温に加温し、一夜攪拌した。反応物を濃縮し、減圧下で一夜乾燥させた。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Teledyne ISCO CombiFlash Rf、0%から7%の勾配で溶媒A/B=CH
2Cl
2/MeOHを30倍より大きなカラム容量で用いる、RediSep SiO
2 24g、DCM溶液としてロードされる)に付して精製した。(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(53.0mg、87%)を淡黄色フィルムとして単離した。HPLC:RT=1.179分(ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 1.7μm 2.0x50mm、CH
3CN/H
2O/0.1%TFA、1.5分間の勾配、波長=254nm);MS(ES):m/z=526[M+1]
+
【0774】
工程3:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(53.0mg、0.101ミリモル)の冷却した(−78℃)N
2(g)下でのTHF(2017μl)中攪拌溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、538μl、1.61ミリモル)を加え、その反応物を30分間攪拌し、その後で0℃に加温し、15分間攪拌してそれを飽和水性NH
4Cl(5mL)でクエンチさせた。反応混合物をEtOAcで希釈し、有機相を分離し、揮発性成分を除去した。その粗製材料をプレパラティブLC/MS(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ・シールド(Waters XBridge Shield)RP18、19x250mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって20−75%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−メトキシ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(8.90mg、17%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.50(s,1H)、8.17(s,1H)、7.95(s,1H)、7.90(d,J=8.1Hz,1H)、7.64(d,J=8.4Hz,1H)、7.51(brd,J=7.4Hz,2H)、7.25−7.20(m,2H)、7.19−7.14(m,1H)、6.15(brd,J=11.1Hz,1H)、3.96(s,3H)、3.95(s,3H)、3.83(brt,J=12.3Hz,2H)、3.55−3.40(m,2H)、2.24(s,3H)、1.71(s,3H)、1.69(s,3H)、1.61(brd,J=12.5Hz,1H)、1.54(brd,J=9.4Hz,1H)、1.48−1.37(m,2H);HPLC:RT=1.56分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.11mL/分;検出:UV(220nm));MS(ES):m/z=526[M+1]
+
【0775】
実施例356
[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−イル]メタノール
【化203】
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【0776】
工程1:5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−1−オン
100mLの丸底フラスコに、5−ブロモイソベンゾフラン−1(3H)−オン(1.00g、4.69ミリモル)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.31g、5.16ミリモル)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.383g、0.469ミリモル)、および酢酸カリウム(1.15g、11.7ミリモル)/ジオキサン(20mL)を添加して懸濁液を得た。該フラスコに還流冷却器を取り付け、攪拌しながら窒素下で80℃に16時間加熱した。反応物を酢酸エチル(100mL)と水(50mL)の間に分配し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過して濃縮した。反応混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(0.695g、57%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 7.97(s,1H)、7.85(s,2H)、5.43(s,2H)、1.33(s,12H);HPLC RT=0.76分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0777】
工程2:5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−1−オン
メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアートについて記載される操作と同様の操作に従って、5−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−1−オン(695mg、2.67ミリモル)を標記化合物に変換し、それをISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、568mg(70%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 9.17(d,J=2.0Hz,1H)、8.91(d,J=2.0Hz,1H)、7.97(d,J=7.9Hz,1H)、7.90−7.86(m,1H)、7.75−7.69(m,1H)、5.50(s,2H);LCMS(M+H)=335;HPLC RT=1.12分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0778】
工程3:8−ブロモ−1H−フロ[3,4−g]ピリド[3,2−b]インドール−3(10H)−オン
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、5−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−1−オン(568mg、1.70ミリモル)を標記化合物に変換し、それをDCMを用いて反応混合物より沈殿させ、287mg(56%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.66(d,J=2.0Hz,1H)、8.41(d,J=2.0Hz,1H)、8.37(d,J=8.1Hz,1H)、7.69(d,J=8.1Hz,1H)、5.69(s,2H);LCMS(M+H)=303;HPLC RT=1.05分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0779】
工程4:(S)−8−ブロモ−10−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−フロ[3,4−g]ピリド[3,2−b]インドール−3(10H)−オン
メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、8−ブロモ−1H−フロ[3,4−g]ピリド[3,2−b]インドール−3(10H)−オン(215mg、0.710ミリモル)およびフェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(363mg、0.890ミリモル)を標記化合物(248mg、73%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.65(s,1H)、8.42(d,J=8.1Hz,2H)、7.78(d,J=7.9Hz,1H)、7.36(d,J=8.8Hz,2H)、7.33−7.27(m,3H)、5.76(s,2H)、3.95−3.85(m,2H)、3.71(d,J=11.0Hz,2H)、3.62−3.43(m,3H)、1.76(brs,1H)、1.65−1.53(m,1H)、1.41−1.30(m,1H);LCMS(M+H)=477;HPLC RT=1.32分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・Acquity BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0780】
工程5:(S)−8−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−フロ[3,4−g]ピリド[3,2−b]インドール−3(10H)−オン
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートの別の合成について記載される操作と同様の操作に従って、(S)−8−ブロモ−10−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−フロ[3,4−g]ピリド[3,2−b]インドール−3(10H)−オン(248mg、0.520ミリモル)を標記化合物(159mg、62%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.48(d,J=8.1Hz,1H)、8.36(brs,1H)、7.80(d,J=8.1Hz,1H)、7.72(d,J=7.0Hz,2H)、7.40−7.25(m,4H)、5.21(d,J=11.2Hz,1H)、3.94(s,3H)、3.91(brs,1H)、3.73(d,J=9.2Hz,1H)、3.56−3.42(m,2H)、3.26(t,J=10.8Hz,1H)、2.25(s,4H)、1.78(d,J=13.2Hz,1H)、1.60(d,J=8.4Hz,1H)、1.48−1.36(m,1H)、1.25(d,J=2.4Hz,1H);LCMS(M+H)=494;HPLC RT=1.08分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0781】
工程6:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、(S)−8−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−10−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−1H−フロ[3,4−g]ピリド[3,2−b]インドール−3(10H)−オン(15.0mg、0.0300ミリモル)を標記化合物(3.10mg、20%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.46(s,1H)、8.14(d,J=8.4Hz,1H)、7.89(s,1H)、7.63(d,J=7.7Hz,2H)、7.52(d,J=8.4Hz,1H)、7.31(t,J=7.6Hz,2H)、7.25−7.17(m,1H)、6.65(d,J=10.8Hz,1H)、5.52(d,J=10.4Hz,1H)、5.48(s,1H)、5.35(d,J=8.1Hz,1H)、5.26(t,J=4.4Hz,1H)、3.90(d,J=11.8Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.70(d,J=8.8Hz,1H)、3.50(t,J=11.4Hz,1H)、3.43−3.32(m,1H)、3.22(t,J=11.6Hz,1H)、2.15(s,3H)、1.90(d,J=12.8Hz,1H)、1.75(s,6H)、1.62−1.42(m,2H)、0.69(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=526;HPLC RT=1.01分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0782】
工程7:[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−6−イル]メタノール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−(ヒドロキシメチル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(122mg、0.230ミリモル)の溶液を濃水性H
2SO
4(100μl、1.88ミリモル)で処理し、50℃で60分間加熱した。反応物を酢酸エチルと飽和水性Na
2CO
3の間に分配した。有機相を乾燥させ、減圧下で蒸発させた。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって20−55%Bとし、次に55%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。生成物の収量は7.10mgであった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.23(d,J=7.7Hz,1H)、8.17(s,1H)、7.63(d,J=7.4Hz,2H)、7.39−7.33(m,2H)、7.30−7.21(m,2H)、5.77−5.70(m,1H)、5.68−5.62(m,1H)、5.14(d,J=11.1Hz,1H)、3.94−3.84(m,4H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.24(t,J=11.4Hz,1H)、2.22(s,3H)、1.77(d,J=12.5Hz,1H)、1.58(d,J=4.7Hz,6H)、1.52−1.42(m,2H)、1.32−1.18(m,2H)、0.88(d,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+H)=508;HPLC RT=1.16分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0783】
実施例357
2−[3−(ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−5−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化204】
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【0784】
工程1:メチル 3−ブロモ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(1.00g、3.28ミリモル)およびフェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(1.26g、6.55ミリモル)を標記化合物(0.902g、57%)に変換した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.33−8.27(m,1H)、7.89(dd,J=8.1、1.3Hz,1H)、7.63(d,J=7.3Hz,2H)、7.40−7.33(m,2H)、7.31−7.22(m,1H)、5.93(d,J=11.2Hz,1H)、3.94(s,3H)、3.92−3.85(m,1H)、3.71(dd,J=11.1、2.5Hz,1H)、3.57−3.47(m,1H)、3.31(s,3H)、3.29−3.22(m,1H)、1.78−1.70(m,1H)、1.69−1.54(m,1H)、1.31(qd,J=12.4、4.7Hz,1H)、0.85(d,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+H)=479;HPLC RT=1.42分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0785】
工程2:メチル 3−{[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]アミノ}−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
25mLのネジ蓋式のバイアルに、メチル 3−ブロモ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(800mg、1.67ミリモル)およびジオキサン(15mL)を入れた。次に2,4−ジメトキシベンジルアミン(0.500mL、3.33ミリモル)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(97.0mg、0.167ミリモル)、および炭酸セシウム(1090mg、3.34ミリモル)を添加し、つづいてビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(77.0mg、0.134ミリモル)を加えながら、窒素を該溶液に吹き込んだ。バイアルを密封し、100℃で24時間加熱した。反応物をセライトで濾過し、揮発性成分を減圧下で除去した。反応混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(80gカラム、0%から100%までの勾配のEtOAc/ヘキサン)を用いて精製し、標記化合物(0.394g、42%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(brs,1H)、8.07(d,J=2.2Hz,1H)、7.97(d,J=8.1Hz,1H)、7.74(d,J=8.1Hz,1H)、7.40(d,J=7.5Hz,2H)、7.33−7.15(m,5H)、6.79(brs,2H)、6.66(d,J=2.2Hz,2H)、6.49(dd,J=8.5、2.3Hz,2H)、5.66(d,J=11.0Hz,2H)、4.28(d,J=5.7Hz,2H)、3.68−3.59(m,1H)、3.35(t,J=11.0Hz,1H)、3.30(s,3H)、3.15−3.00(m,1H)、2.84(brs,2H)、1.58(brs,4H)、0.78(d,J=12.3Hz,2H);LCMS(M+H)=566;HPLC RT=1.17分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0786】
工程3:2−[3−(ジメチル−4H−1,2,4−トリアゾール−4−イル)−5−[(R)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
TFAのDCM中20%溶液に、メチル 3−{[(2,4−ジメトキシフェニル)メチル]アミノ}−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(394mg、0.697ミリモル)を加え、得られた溶液を室温で1時間攪拌した。次に該反応混合物を酢酸エチルと飽和Na
2CO
3の間に分配した。有機相を乾燥させ、減圧下で蒸発させた。その粗製混合物に、N−[1−(ジメチルアミノ)エチリデン]−N,N−ジメチル−エタンヒドラゾンアミド(205mg、1.20ミリモル)を添加し、それを155℃で16時間加熱した。反応混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、0%から20%までの勾配のMeOH/DCM)を用いて精製した。得られた残渣をTHF(2mL)に溶かし、0℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.320mL、0.970ミリモル)を添加した。反応混合物を室温に加温し、その温度で16時間攪拌した。次に反応混合物を酢酸エチルと飽和水性Na
2CO
3の間に分配した。有機相を乾燥させ、減圧下で蒸発させた。粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、12mg(20%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.57(brs,1H)、8.48(s,1H)、8.15(d,J=8.1Hz,2H)、7.67(d,J=7.7Hz,2H)、7.50(d,J=8.1Hz,1H)、7.37−7.29(m,2H)、7.28−7.21(m,1H)、5.78(d,J=11.1Hz,1H)、3.90(d,J=11.4Hz,1H)、3.76(d,J=9.8Hz,1H)、3.47(t,J=11.1Hz,1H)、3.32−3.23(m,1H)、2.90(s,3H)、2.74(s,3H)、1.66(d,J=12.1Hz,2H)、1.58(s,6H)、1.38−1.28(m,2H)、1.05(d,J=12.5Hz,2H);LCMS(M+H)=496;HPLC RT=1.00分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0787】
実施例364
3,3,3−トリフルオロプロピル N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]カルバマート
【化205】
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【0788】
工程1:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
200mLの丸底フラスコに、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(1.23g、2.49ミリモル)/THF(25mL)を入れ、水酸化ナトリウム(5M、2.49mL、12.5ミリモル)を添加し、反応混合物を60℃で加熱した。16時間経過した後、100gの氷を添加し、揮発性成分を減圧下で除去した。そのpHを濃HCl水溶液でpH2に調整し、酢酸エチル(2x250mL)で抽出した。反応混合物をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(80gカラム、0%から10%までの勾配のMeOH/DCM)を用いて精製し、標記化合物(1.15g、96%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.69−8.49(m,4H)、8.35−8.26(m,2H)、7.93(d,J=7.9Hz,1H)、7.67(s,1H)、7.36−7.32(m,2H)、7.32−7.28(m,3H)、5.94(d,J=11.2Hz,1H)、3.94−3.82(m,2H)、3.79−3.66(m,2H)、3.29−3.09(m,2H)、2.37−2.26(m,4H)、1.99(s,3H);LCMS(M+H)=482;HPLC RT=1.05分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0789】
工程2:5−{7−イソシアナト−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(ジオキサン中0.05M溶液)
25mLのネジ蓋式のバイアルに、(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸(0.193g、0.400ミリモル)、ジフェニルホスホリルアジド(0.216mL、1.00ミリモル)、およびTEA(0.139mL、1.00ミリモル)を入れ、ジオキサン(8mL)を添加して溶液とした。この溶液を60℃で2時間加熱した。該溶液を室温に冷却し、精製することなく使用した。
【0790】
工程3:3,3,3−トリフルオロプロピル N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]カルバマート
2mLの5−{7−イソシアナト−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾールのジオキサン中0.05M溶液に、3,3,3−トリフルオロ−1−プロパノール(200μL、2.27ミリモル)を添加し、該反応混合物を80℃で16時間加熱した。揮発性成分を減圧下で除去した。その粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって15−100%Bとし、次に100%Bで0分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させて7.50mg(16%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.09(brs,1H)、8.48(s,2H)、8.26(brs,1H)、8.14(d,J=8.4Hz,1H)、7.64(d,J=7.4Hz,2H)、7.43(d,J=8.4Hz,1H)、7.38−7.31(m,2H)、7.29−7.21(m,1H)、5.64(brs,1H)、4.41(t,J=5.7Hz,2H)、4.02(brs,3H)、3.90(brs,1H)、3.75(d,J=10.8Hz,1H)、3.45(brs,1H)、3.27(t,J=11.4Hz,1H)、2.84−2.70(m,3H)、2.30(s,3H)、1.69(d,J=12.8Hz,1H)、1.50(d,J=9.1Hz,1H)、1.35−1.21(m,1H)、1.07(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=593;HPLC RT=0.89分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0791】
実施例365
メチル N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]カルバマート
【化206】
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【0792】
標記化合物は3,3,3−トリフルオロプロピル N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]カルバマートについて記載される操作と同様の操作を利用し、MeOH(200μL、4.94ミリモル)を用いて調製され、7.90mg(19%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 10.02(brs,1H)、8.48(s,2H)、8.30(brs,1H)、8.12(d,J=8.8Hz,1H)、7.64(d,J=7.4Hz,2H)、7.42−7.31(m,3H)、7.29−7.20(m,1H)、5.64(brs,1H)、4.03(brs,3H)、3.91(s,2H)、3.76(s,5H)、2.31(s,4H)、1.69(d,J=12.5Hz,1H)、1.51(d,J=8.8Hz,1H)、1.34−1.20(m,1H)、1.08(d,J=11.8Hz,1H);LCMS(M+H)=511;HPLC RT=0.79分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0793】
実施例366
エチル N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]カルバマート
【化207】
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【0794】
標記化合物は3,3,3−トリフルオロプロピル N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]カルバマートについて記載される操作と同様の操作を利用し、EtOH(200μL、3.43ミリモル)を用いて調製され、8.70mg(21%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.98(brs,1H)、8.48(s,2H)、8.29(brs,1H)、8.12(d,J=8.4Hz,1H)、7.64(d,J=7.7Hz,2H)、7.42−7.18(m,4H)、5.64(brs,1H)、4.23(q,J=7.1Hz,2H)、4.03(brs,3H)、3.95−3.86(m,1H)、3.76(d,J=10.4Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.69(d,J=12.1Hz,1H)、1.50(d,J=12.1Hz,1H)、1.38−1.21(m,4H)、1.08(d,J=11.8Hz,1H);LCMS(M+H)=525;HPLC RT=0.84分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0795】
実施例367
プロパン−2−イル N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]カルバマート
【化208】
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【0796】
標記化合物は3,3,3−トリフルオロプロピル N−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]カルバマートについて記載される操作と同様の操作を利用し、i−PrOH(200μL、2.60ミリモル)を用いて7.20mg(17%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 9.91(brs,1H)、8.47(s,1H)、8.27(brs,1H)、8.11(d,J=8.4Hz,1H)、7.64(d,J=7.4Hz,2H)、7.48−7.14(m,4H)、5.63(brs,1H)、5.07−4.89(m,1H)、4.02(brs,3H)、3.91(s,1H)、3.75(d,J=7.7Hz,1H)、3.48−3.35(m,2H)、3.28(t,J=11.3Hz,2H)、2.31(s,3H)、1.68(d,J=12.1Hz,1H)、1.50(d,J=11.4Hz,1H)、1.38−1.21(m,7H)、1.08(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=539;HPLC RT=0.88分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18 2.0x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0797】
実施例369
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化209】
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【0798】
工程1:メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3−フルオロベンゾアート
(2−フルオロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(0.500g、2.53ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(0.712g、2.53ミリモル)のTHF(8.42mL)中溶液に、水性リン酸三カリウム(2M、2.53ml、5.05ミリモル)を添加した。窒素を吹き込み、反応物を脱気し、次にPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.124g、0.152ミリモル)を添加し、反応物を70℃で2時間加熱した。反応物を冷却し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機液を合わせて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム;ヘキサン/EtOAc;0〜100%)に付して精製し、メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3−フルオロベンゾアート(0.610g、68%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.01(d,J=2.1Hz,1H)、8.54(d,J=2.1Hz,1H)、8.02(dd,J=8.0、1.5Hz,1H)、7.84−7.73(m,2H)、3.97(s,3H);LCMS(M+H)=355.1;HPLC RT=1.15分;アナリティカルHPLC 方法1
【0799】
工程2:メチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3−フルオロベンゾアート(0.610g、1.72ミリモル)およびDPPE(0.855g、2.15ミリモル)のo−ジクロロベンゼン(5.73mL)中溶液を170℃に加熱した。1時間後、反応物をロトバップ(rotovap)上に置いて濃縮した。DCMおよび少量のヘキサンを該残渣に加え、固体を濾過し、該固体をDCMで2回洗浄した。濾液を濃縮して、残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム;ヘキサン/EtOAc;0〜50%勾配)に付して精製した。濾過による固体とカラムより得られた材料とを合わせ、メチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.380g、1.176ミリモル、68.5%)を得た。LCMS(M+H)=323.1;HPLC RT=0.88分. アナリティカルHPLC 方法1
【0800】
工程3:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(0.272g、0.706ミリモル)、メチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.190g、0.588ミリモル)、トリエチルアミン(0.164ml、1.176ミリモル)、およびヨウ化銅(I)(0.017g、0.088ミリモル)のDMF(3.92ml)中溶液に窒素を吹き込む、該溶液を脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.068g、0.059ミリモル)を加え、反応物を90℃で加熱した。4.5時間経過した後、トリエチルアミン(0.164ml、1.176ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(0.272g、0.706ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.017g、0.088ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.068g、0.059ミリモル)およびトリエチルアミン(0.164ml、1.176ミリモル)を添加した。さらに3時間経過した後、反応物を冷却し、水で希釈し、次にEtOAcで2回抽出した。有機層を水酸化アンモニウムで、ついで塩水で洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥させて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc;0〜100%勾配)に付して精製し、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.030g、30.1%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 10.22(s,1H)、8.65(d,J=1.8Hz,1H)、8.09(d,J=1.0Hz,1H)、7.82(d,J=1.8Hz,1H)、7.70(dd,J=10.6、1.0Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.99(s,3H)、2.39(s,3H);LCMS(M+H)=340.3;HPLC RT=0.73分;アナリティカルHPLC 方法1
【0801】
工程4:(S)−2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール
(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.0850g、0.442ミリモル)、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.0600g、0.177ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(0.116g、0.442ミリモル)のDCM(1.77ml)中懸濁液を氷浴にて冷却し、DIAD(0.0860mL、0.442ミリモル)を添加した。添加の際に懸濁している材料は溶解した。反応物を一夜攪拌し、次に揮発性成分を減圧下で除去した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24gカラム;DCM/EtOAc 0〜100%勾配)に付して精製し、部分的に純粋な(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートを得た。この材料をTHF(1770μL)に溶かし、氷浴中で冷却した。臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、472μL、1.42ミリモル)を添加した。1.25時間後、反応物を飽和水性NH
4Clでクエンチさせ、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12gカラム;DCM/MeOH;0から10%までの勾配)に付して精製した。この材料をプレパラティブHPLCに通して以下の条件:カラム:ルナ C18、30x100mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%TFA;勾配:15分間にわたって10−100%Bとし、次に100%Bで2分間保持する;流速:40mL/分でさらに精製し、(S)−2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(6.70mg、7%)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.46(d,J=1.7Hz,1H)、8.26(s,1H)、7.91(s,1H)、7.62(d,J=7.3Hz,2H)、7.40−7.32(m,2H)、7.29(d,J=7.2Hz,1H)、7.20(d,J=11.7Hz,1H)、5.79(d,J=11.1Hz,1H)、3.98(s,4H)、3.88−3.78(m,1H)、3.60(s,1H)、3.45−3.37(m,1H)、2.31(s,3H)、1.97(d,J=12.8Hz,1H)、1.66(s,6H)、1.62(d,J=3.3Hz,2H)、1.43(dd,J=13.0、4.6Hz,1H)、1.08(d,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=514.4;HPLC RT=0.81分;アナリティカルHPLC 方法1
【0802】
実施例370
2−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−9−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化210】
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【0803】
工程1:メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)ボロン酸(0.166g、1.18ミリモル)およびメチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.190g、0.588ミリモル)のDMF(3.92mL)中溶液に、リン酸三カリウム(2M水溶液、0.882mL、1.76ミリモル)を添加した。溶液に窒素を吹き込んで該溶液を脱気させ、次にPdCl
2(dppf)−DCMアダクツ(0.0480g、0.059ミリモル)を添加し、反応物を90℃で加熱した。2時間後、反応物を冷却し、水で希釈した。反応物をEtOAcで2回抽出した。有機層を10%LiCl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc;0〜100%勾配)に付して精製し、メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.0440g、0.130ミリモル、22%)を得た。LCMS(M+H)=340.3;HPLC RT=0.79分.アナリティカルHPLC 方法1
【0804】
工程2:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.0850g、0.442ミリモル)およびメチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.0600g、0.177ミリモル)を標記化合物(3.70mg、6%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.28(s,1H)、8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.06(d,J=1.1Hz,1H)、7.74−7.64(m,2H)、3.99(s,3H)、2.49(s,3H)、2.34(s,3H);LCMS(M+H)=514.3;HPLC RT=0.86分;アナリティカルHPLC 方法1
【0805】
実施例371&372
[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル](イミノ)メチル−λ
6−スルファノン
【化211】
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【0806】
工程1:5−ブロモ−2−(4−(メチルチオ)フェニル)−3−ニトロピリジン
(4−(メチルチオ)フェニル)ボロン酸(0.500g、2.98ミリモル)および(4−(メチルチオ)フェニル)ボロン酸(0.500g、2.98ミリモル)のTHF(9.92ml)中溶液に、水性リン酸三カリウム(2M、2.98ml、5.95ミリモル)を添加した。反応物に窒素を吹き込むことで該反応物を脱気させ、次にPdCl
2(dppf)−DCMアダクツ(0.146g、0.179ミリモル)を添加し、反応物を70℃に加熱した。約1.5時間後、反応物を冷却し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機層を濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム;ヘキサン/EtOAc;0〜50%勾配)を通して精製し、5−ブロモ−2−(4−(メチルチオ)フェニル)−3−ニトロピリジン(0.684g、71%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.89(d,J=2.1Hz,1H)、8.92−8.86(m,1H)、8.26(d,J=2.1Hz,1H)、7.51−7.45(m,2H)、7.36−7.29(m,2H)、2.53(s,3H)
【0807】
工程2:3−ブロモ−7−(メチルチオ)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
5−ブロモ−2−(4−(メチルチオ)フェニル)−3−ニトロピリジン(0.684g、2.10ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(1.05g、2.63ミリモル)のo−ジクロロベンゼン(7.01mL)中懸濁液を170℃に加熱した。反応物を加熱すると、懸濁している材料は溶解した。1.5時間後、反応物を濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム;ヘキサン/EtOAc 0〜100%勾配)に付して精製し、3−ブロモ−7−(メチルチオ)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.320g、1.09ミリモル、52%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.58(d,J=2.0Hz,1H)、8.21(d,J=8.3Hz,1H)、7.85(d,J=2.0Hz,1H)、7.32(s,1H)、7.25(d,J=1.6Hz,1H)、2.60(s,3H)
【0808】
工程3:3−ブロモ−7−(メチルスルフィニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−7−(メチルチオ)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.220g、0.750ミリモル)のTHF(12.5mL)および水(2.50mL)中溶液に、NBS(0.160g、0.900ミリモル)を添加した。反応物を一夜攪拌し、次に濃縮した。水およびNaHCO
3飽和水溶液を加え、次に固体を濾過し、水で洗浄した。乾燥させて3−ブロモ−7−(メチルスルフィニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.183g、0.592ミリモル、79%)を得た。LCMS(M+H)=309.0;HPLC RT=0.87分. アナリティカルHPLC 方法1
【0809】
工程4:3−ブロモ−7−(メチルスルフィニル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.280g、1.46ミリモル)、3−ブロモ−7−(メチルスルフィニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.180g、0.582ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(0.382g、1.46ミリモル)のDCM(5.82mL)中懸濁液を氷浴中で冷却した。DIAD(0.283mL、1.46ミリモル)を添加し、懸濁している材料を溶かした。反応物を一夜攪拌し、次に濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム;DCM/EtOAc 0〜100%勾配、次にDCM/MeOH 0〜10%勾配)に付して精製し、3−ブロモ−7−(メチルスルフィニル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.333g、0.689ミリモル、118%)をスルホキシド位置での2種のジアステレオマーの混合物として得た。LCMS(M+H)=483.2;HPLC RT=1.07分;アナリティカルHPLC 方法1
【0810】
工程5:3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−(メチルスルフィニル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(0.319g、0.827ミリモル)、3−ブロモ−7−(メチルスルフィニル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.333g、0.689ミリモル)(注記:重量は先の反応について100%よりも大きな収率を示す)、トリエチルアミン(0.192mL、1.38ミリモル)、およびヨウ化銅(I)(0.0200g、0.103ミリモル)のDMF(2.30mL)中溶液に窒素を吹き込むことで該溶液を脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.0520g、0.0450ミリモル)を添加し、反応物を90℃で加熱した。2時間後、反応物を冷却し、次に水およびEtOAcで希釈した。固体を濾過し、次に水酸化アンモニウムを添加し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム;DCM/MeOH;0から10%までの勾配)に付して精製し、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−(メチルスルフィニル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.111g、0.222ミリモル、32%)をスルホキシド位置での2種のジアステレオマーの混合物として得た。LCMS(M+H)=500.4;HPLC RT=1.02分;アナリティカルHPLC 方法1
【0811】
工程6:[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル](イミノ)メチル−λ
6−スルファノン
3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−(メチルスルフィニル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.111g、0.222ミリモル)、4−ニトロベンゼンスルホンアミド(0.0900g、0.444ミリモル)、ヨードベンゼンジアセタート(0.150g、0.467ミリモル)、および鉄アセチルアセトナート(0.0160g、0.0440ミリモル)をアセトニトリル(2.222mL)に溶かした。該反応物を一夜攪拌し、次にさらなる4−ニトロベンゼンスルホンアミド(0.0900g、0.444ミリモル)、鉄アセチルアセトナート(0.0160g、0.0440ミリモル)、およびヨードベンゼンジアセタート(0.150g、0.467ミリモル)を添加した。さらに5時間経過した後、反応物を濃縮させた。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム;DCM/MeOH;0から100%までの勾配)に付して精製し、ジアステレオマーの混合物として中間体のスルホキシイミンを得た。この中間体をアセトニトリル(2.22mL)に溶かし、Cs
2CO
3(0.289g、0.888ミリモル)およびチオフェノール(0.0870mL、0.844ミリモル)を添加した。6時間後に、さらなるCs
2CO
3(0.289g、0.888ミリモル)およびチオフェノール(0.0870mL、0.844ミリモル)を添加した。反応物を一夜攪拌し、次にアセトニトリルで希釈して濾過した。濾液を濃縮した。該残渣のDCMに可溶性の部分をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24gカラム;DCM/MeOH;0から10%までの勾配)に付して精製し、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−7−(S−メチルスルホンイミドイル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドールをジアステレオマーの混合物として得、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルパック・IB 25x2cm、5μm;移動相:78/22 CO
2/MeOH;流速:50mL/分)を用いて分割した。早くに溶出するピークをジアステレオマーA(13.0mg、11%)として帰属させ;遅くに溶出するピークをジアステレオマーB(11.6mg、10%)として帰属させる。ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.64−8.59(m,2H)、8.57(d,J=8.3Hz,1H)、8.42(s,1H)、7.99(dd,J=8.3、1.5Hz,1H)、7.65(d,J=7.3Hz,2H)、7.40−7.34(m,2H)、7.31−7.25(m,1H)、5.88(d,J=11.0Hz,1H)、4.04−3.96(m,4H)、3.81(d,J=9.0Hz,1H)、3.61(s,1H)、3.45−3.39(m,2H)、3.29−3.27(m,3H)、2.33(s,3H)、1.98(d,J=13.1Hz,1H)、1.73−1.59(m,1H)、1.52−1.38(m,1H)、1.06(d,J=12.7Hz,1H);LCMS(M+H)=515.3;HPLC RT=0.67分;アナリティカルHPLC 方法1;ジアステレオマーB:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.63(s,1H)、8.60(d,J=1.6Hz,1H)、8.57(d,J=8.3Hz,1H)、8.41(s,1H)、7.99(dd,J=8.3、1.5Hz,1H)、7.64(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.34(m,2H)、7.30(d,J=7.3Hz,1H)、5.88(d,J=11.1Hz,1H)、4.04−3.96(m,4H)、3.82(dd,J=11.5、2.9Hz,1H)、3.61(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.44−3.37(m,2H)、3.28(s,3H)、2.33(s,3H)、1.96(d,J=13.1Hz,1H)、1.73−1.60(m,1H)、1.55−1.41(m,1H)、1.07(d,J=13.3Hz,1H);LCMS(M+H)=515.3;HPLC RT=0.67分;アナリティカルHPLC 方法1
【0812】
実施例373&374
3−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]−3−ヒドロキシプロパンニトリル
【化212】
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【0813】
工程1:(S)−3−(3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)−3−オキソプロパンニトリル
アセトニトリル(0.0160mL、0.303ミリモル)の−78℃でのTHF(0.5mL)中溶液に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、0.121mL、0.303ミリモル)を添加した。1時間後、(S)−メチル 3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.0500g、0.101ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液を添加した。2.75時間後、反応物をMeOHでクエンチさせ、次に濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12gカラム;DCM/EtOAc;0から100%までの勾配)を通して精製し、(S)−3−(3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)−3−オキソプロパンニトリル(0.0520g、0.103ミリモル、102%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.55−8.47(m,2H)、8.41(s,1H)、7.83(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.66(d,J=1.7Hz,1H)、7.46(d,J=7.3Hz,2H)、7.40−7.29(m,3H)、5.59(d,J=10.6Hz,1H)、4.24(s,2H)、4.06(dd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.85(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.14(d,J=11.0Hz,1H)、2.42(s,3H)、2.26(s,3H)、2.01(brs,1H)、1.71−1.56(m,1H)、1.44−1.32(m,1H)、1.14−1.03(m,1H);LCMS(M+H)=505.4;HPLC RT=0.91分;アナリティカルHPLC 方法1
【0814】
工程2:3−[3−(ジメチル−1,2−オキサゾール−4−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]−3−ヒドロキシプロパンニトリル
(S)−3−(3−(3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)−3−オキソプロパンニトリル(0.0510g、0.101ミリモル)のメタノール(1.01mL)およびTHF(1.01mL)中溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(3.82mg、0.101ミリモル)を添加した。1時間後、反応物を少量の1M水性HClでクエンチさせ、ついで濃縮した。その材料をDCMに溶かし、ついで水で洗浄した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。粗製材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18、19x250mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:25分間にわたって23−63%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。ジアステレオマーをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OJ−H 25x3cm、5μm;移動相:75/25 CO
2/MeOH;流速:85mL/分)に付して分割した。早くに溶出するピークをジアステレオマーA(10.8mg、21%)に帰属させ;遅れて溶出するピークをジアステレオマーB(11.7mg、23%)に帰属させた。ジアステレオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.39(s,1H)、8.19(brd,J=8.1Hz,1H)、8.11(brs,1H)、7.64(brd,J=7.4Hz,2H)、7.37(brd,J=8.1Hz,1H)、7.32−7.26(m,2H)、7.24−7.16(m,1H)、6.30(brd,J=4.0Hz,1H)、5.72(brd,J=11.1Hz,1H)、5.15(brd,J=4.7Hz,1H)、3.95−3.83(m,2H)、3.69(brd,J=7.4Hz,1H)、3.53−3.43(m,1H)、3.36(brd,J=11.4Hz,1H)、3.26(brt,J=11.4Hz,1H)、2.99(brd,J=7.4Hz,2H)、2.43(s,3H)、2.25(brs,3H)、1.68(brd,J=10.8Hz,1H)、1.50(brd,J=9.8Hz,1H)、1.29(brd,J=7.7Hz,1H)、0.97(brd,J=9.8Hz,1H);LCMS(M+H)=507.3;HPLC RT=1.66分;アナリティカルHPLC 方法2;ジアステレオマーB:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.40(s,1H)、8.19(d,J=8.1Hz,1H)、8.13(brs,1H)、7.65(brd,J=7.4Hz,2H)、7.35(brd,J=8.1Hz,1H)、7.31−7.26(m,2H)、7.25−7.18(m,1H)、6.26(brd,J=4.0Hz,1H)、5.72(brd,J=11.1Hz,1H)、5.17(brd,J=5.0Hz,1H)、3.87(brd,J=9.1Hz,1H)、3.68−3.59(m,2H)、3.51−3.33(m,2H)、3.27(brt,J=11.8Hz,1H)、3.09−2.91(m,2H)、2.44(s,3H)、2.26(brs,3H)、1.68(brd,J=12.1Hz,1H)、1.51(brd,J=11.1Hz,1H)、1.28(brd,J=8.8Hz,1H)、0.97(brd,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=507.4;HPLC RT=1.66分;アナリティカルHPLC 方法1
【0815】
実施例375
5−{8−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化213】
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【0816】
工程1:5−ブロモ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン
メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3−フルオロベンゾアートについて記載される操作と同様の操作に従って、(3−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(1.00g、5.00ミリモル)および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(1.41g、5.00ミリモル)を標記化合物(0.740g、41%)に変換した。LCMS(M+H)=357.1;HPLC RT=0.82分;アナリティカルHPLC 方法1
【0817】
工程2:3−ブロモ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドールおよび3−ブロモ−8−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
メチル 3−ブロモ−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、5−ブロモ−2−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン(0.740g、2.07ミリモル)を3−ブロモ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.318g、47%)および3−ブロモ−8−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.105g、16%)に変換した。3−ブロモ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.63(brs,1H)、8.70(d,J=1.8Hz,1H)、8.62(d,J=7.7Hz,1H)、8.03(dd,J=7.7、1.0Hz,1H)、8.01(d,J=2.0Hz,1H)、7.51(t,J=7.8Hz,1H)、3.21(s,3H);3−ブロモ−8−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.98(s,1H)、8.71(d,J=2.0Hz,1H)、8.13(dd,J=8.6、1.9Hz,1H)、7.99(d,J=2.0Hz,1H)、7.63(d,J=8.6Hz,1H)、3.15(s,3H)
【0818】
工程3:3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、3−ブロモ−8−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(110mg、0.338ミリモル)を標記化合物(30.0mg、26%)に変換した。LCMS(M+H)=342.1;HPLC RT=0.57分;アナリティカルHPLC 方法1
【0819】
工程4:5−{8−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
3−ブロモ−7−(メチルスルフィニル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.0300g、0.0880ミリモル)を標記化合物(18.0mg、26%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.98(s,1H)、8.61(s,1H)、8.40(s,1H)、8.32−8.25(m,1H)、8.20(brd,J=9.0Hz,1H)、7.65(brd,J=7.8Hz,2H)、7.39−7.33(m,2H)、7.30(d,J=7.2Hz,1H)、5.88(d,J=10.9Hz,1H)、4.00(s,4H)、3.80(brs,1H)、3.65−3.56(m,2H)、3.43−3.38(m,1H)、3.22(s,3H)、2.32(s,3H)、2.03−1.90(m,1H)、1.66(s,1H)、1.45(s,1H)、1.07(brd,J=8.6Hz,1H););LCMS(M+H)=516.4;HPLC RT=0.78分;アナリティカルHPLC 方法1
【0820】
実施例376
5−{6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化214】
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【0821】
工程1:3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(0.449g、1.16ミリモル)、3−ブロモ−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.315g、0.969ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.221g、1.16ミリモル)およびトリエチルアミン(0.162mL、1.16ミリモル)のDMF(9.69mL)中溶液に窒素を吹き込むことにより該溶液を脱気した。
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.112g、0.0970ミリモル)を加え、反応物を100℃に加熱した。7.5時間後、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(0.449g、1.162ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.221g、1.16ミリモル)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.112g、0.0970ミリモル)を添加し、その反応物を一夜加熱した。反応物を冷却し、次に水および水性水酸化アンモニウムで希釈した。水層をEtOAcで2回抽出した。有機層を水性10%LiClで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム;DCM/MeOH;0から10%までの勾配)を通して精製し、3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.0890g、0.261ミリモル、27%)を得た。LCMS(M+H)=342.2;HPLC RT=0.63分.アナリティカルHPLC 方法1
【0822】
工程2:5−{6−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
(S)−2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.0510g、0.264ミリモル)および3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.0450g、0.132ミリモル)を標記化合物(15.0mg、22%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.75(dd,J=7.8、1.2Hz,1H)、8.56(d,J=1.7Hz,1H)、8.43(dd,J=7.9、1.2Hz,1H)、7.83(d,J=1.7Hz,1H)、7.66−7.56(m,3H)、7.41−7.33(m,2H)、7.32−7.26(m,1H)、6.97(d,J=10.0Hz,1H)、3.98(brdd,J=11.3、2.9Hz,1H)、3.77(s,3H)、3.73(brdd,J=11.2、3.6Hz,1H)、3.65−3.56(m,1H)、3.56(s,3H)、3.28−3.22(m,12H)、2.15(s,4H)、2.00−1.87(m,1H)、1.77(qd,J=12.5、4.5Hz,1H)、0.49(brd,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=516.4;HPLC RT=0.82分;アナリティカルHPLC 方法1
【0823】
実施例377
5−{6−メタンスルホニル−5−[(1S)−4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化215】
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【0824】
(S)−2−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−9−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、(R)−4,4,4−トリフルオロ−1−フェニルブタン−1−オール(0.0540g、0.264ミリモル)および3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.0450g、0.132ミリモル)を標記化合物(10.5mg、15%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.81(dd,J=7.7、1.1Hz,1H)、8.61(d,J=1.8Hz,1H)、8.45(dd,J=7.9、1.1Hz,1H)、7.68−7.58(m,2H)、7.44−7.28(m,6H)、3.74(s,3H)、3.40(s,3H)、3.04(s,1H)、2.88−2.76(m,1H)、2.68−2.54(m,1H)、2.11(s,3H)、1.67−1.47(m,1H);LCMS(M+H)=528.3;HPLC RT=0.92分;アナリティカルHPLC 方法1
【0825】
実施例378
2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化216】
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【0826】
工程1:(アジドメチル)トリメチルシラン
フラスコにアジ化ナトリウム(5.09g、78.0ミリモル)およびDMF(30mL)を入れた。これに(クロロメチル)トリメチルシラン(8.00g、65.2ミリモル)を添加した。該フラスコに窒素のバルーンを装着し、それを80℃の浴槽に入れ、室温で40時間攪拌した。反応物を室温に冷却させた。その反応フラスコにジャケット付ビグロウカラムおよび短路蒸留ヘッドを取り付けた。生成物をハウス真空下で蒸留して単一フラクションを得た。ヘッド温度が上がり始め、蒸留物がビグロウカラムと相互作用するように肉眼で変化が観察されるようになれば(ビグロウカラムのガラスが蒸留物で均一に被覆される状態からより不規則な分布状態となれば)収集を停止した。蒸留した材料を秤量すると7.60gであった(
1H NMRによれば純度は85%であり、収率は76%であった)。この材料をさらに精製することなく使用した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 2.77(s,2H)、0.13(s,9H);
13C NMR(101MHz、CDCl
3) δ 42.1、−2.6
【0827】
工程2:2−クロロ−1,1−ビス(
2H
3)メトキシエタン
フラスコに、2−クロロアセトアルデヒド(水中50%、20.0g、127ミリモル)およびD
4−MeOH(10mL)を入れた。この混合物に塩化カルシウム(16.5g、149ミリモル)を添加すると、かなり発熱した。発熱が終わった時に、反応物を55℃の浴槽に入れ、その温度で一夜保持した。一夜明けて、反応物を分離漏斗に注ぎ、層を分離した。下部の粘性のある水層をジエチルエーテル(15mL)で抽出し、それを第1の有機層に加えた。有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、ジャケット付ビグロウ/短路蒸留ヘッドを取り付け、加熱マントルにて熱を加えた。90℃と110℃の間で蒸留するフラクションを保持し、9.25g(56%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 4.54(t,J=5.4Hz,1H)、3.52(d,J=5.3Hz,2H);
13C NMR(101MHz、CDCl
3) δ 103.1、53.1(m)、43.0
【0828】
工程3:(
2H
3)メトキシエチン
ジエチルアミン(15.6mL、149ミリモル)の0℃でのTHF(250mL)中溶液に、n−BuLi(ヘキサン中2.5M、59.7mL、149ミリモル)を添加した。10分間攪拌した後、該反応物を2−クロロ−1,1−ビス(
2H
3)メトキシエタン(5.67mL、49.8ミリモル)で2、3分間処理した。0℃で30分間攪拌した後、揮発性成分を減圧下での濃縮を通して除去し、ロータリーエバポレーターを窒素で換気した。得られた粉末を高真空下で15分間ポンプで吸引し、その後で−78℃浴に浸した。これに125mLの塩水を滴下漏斗を通してできるだけ迅速に加え、フラスコを回転させて反応混合物を完全にクエンチさせる手助けを行った。フラスコに24/40→14/20アダプターおよびジャケット付きビグロウ/短路蒸留装置を取り付けた。レシービングフラスコを−78℃浴に浸した。加熱フラスコを加熱マントルで加熱した。かなりの量のフラクションがヘッド温度で何の変化もなく形成した(フラクション1)。ヘッド温度が上昇し始めたら、レシービングフラスコを取り換えた(フラクション2)。温度は38℃にまで上昇し、その温度で安定した。ヘッド温度が下がり始めたら、フラクション2の収集を止めた。両方のフラクションをH NMRで分析した。フラクション1:0.898g、純度=約94%;
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 1.54(s,1H)
【0829】
工程4:4−(
2H
3)メトキシ−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール
(アジドメチル)トリメチルシラン(純度85.2%)(2.17g、14.3ミリモル)および(
2H
3)メトキシエチン(0.898g、純度約94%、14.3ミリモル)の0℃でのDCM(40.8ml)中溶液に、硫酸銅(II)・5水和物(0.467g、1.87ミリモル)の水(30.7mL)中溶液を添加した。これにアスコルビン酸ナトリウム(1.30g、6.54ミリモル)をゆっくりと添加した。アスコルビン酸塩を添加すると、反応物は沈殿物で極めてダークとなり始め、攪拌が難しくなった。反応物を終末にわたって室温で攪拌した。得られた混合物をセライトで処理し、別のセライトバッドを通して濾過し、さらにDCMで濯いだ。有機液(セライトでの処理における水性部分を除去した)をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して0.750g(28%)を非常にダークな油として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 6.88(s,1H)、3.83(s,2H)、0.16(s,9H);
13C NMR(126MHz、CDCl
3) δ 161.3、106.6、56.65−55.97(m,1C)、43.07−42.42(m,1C)、−2.16 − −2.76(m,1C);LCMS(M+H)=189.1
【0830】
工程5:メチル 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
N
2(g)でフラッシュした、1ドラムの乾燥バイアルに、酢酸テトラメチルアンモニウム(22.2mg、0.167ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(5.86mg、8.34マイクロモル)、および(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(40.0mg、0.083ミリモル、2−[8−ブロモ−3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールおよび2−[3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程1−2を参照のこと)を入れた。これに4−(
2H
3)メトキシ−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(31.4mg、0.167ミリモル)を添加した。該バイアルを窒素で再びフラッシュさせた。これにNMP(0.4mL)を加えた。得られた混合物を窒素流の下で10分間激しく攪拌した。該バイアルを95℃の予め加熱した油浴に入れ、この温度で一夜加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水(2x)で、次に塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。その残渣をカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン→100%EtOAc)に付して精製し、32.0mg(75%)を灰白色固体として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.50(s,1H)、8.44(s,1H)、8.38(d,J=8.4Hz,1H)、8.08(d,J=8.4Hz,1H)、7.71(s,1H)、7.22(t,J=7.3Hz,1H)、7.21(d,J=7.5Hz,1H)、7.21(d,J=7.5Hz,1H)、7.18(dd,J=7.5、7.3Hz,1H)、7.18(dd,J=7.5、7.3Hz,1H)、6.52(d,J=5.8Hz,1H)、4.33(s,3H)、3.97(s,3H)、3.84(ddd,J=11.6、4.5、3.5Hz,1H)、3.84(ddd,J=11.6、4.5、3.5Hz,1H)、3.84(ddd,J=11.8、11.6、4.5Hz,1H)、3.84(ddd,J=11.8、11.6、4.5Hz,1H)、2.70(tdt,J=7.5、5.8、3.4Hz,1H)、1.70(dddd,J=4.5、3.5、3.4、−13.9Hz,1H)、1.67(dddd,J=4.5、3.5、3.4、−13.9Hz,1H)、1.60(dddd,J=11.8、7.5、4.5、−13.9Hz,1H)、1.57(dddd,J=11.8、7.5、4.5、−13.9Hz,1H);LCMS(M+H)=515.5
【0831】
工程6:2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
メチル 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(32.0mg、0.0620ミリモル)の0℃でのTHF(2mL)中溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、0.311mL、0.933ミリモル)を添加した。反応物をその温度で30分間攪拌した。反応物を飽和水性NH
4Clを添加してクエンチさせた。反応物を酢酸エチルで希釈し、水中に注いだ。層を分離した。有機液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)に付して精製し、ほとんどが純粋な生成物を得た。固体を水/EtOH(2:1)より再結晶した。母液をピペットを介して除去した。その操作で得られた固体をシリンジフィルターに集めた。その再結晶した固体をさらなる冷水/EtOH(2:1)で2回濯いだ。そのリンス液をシリンジフィルターに再び添加した。フィルターに残った固体をEtOHに溶かし、再結晶した固体に戻した。エタノールを濃縮し、27.0mg(80%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.59(d,J=1.9Hz,1H)、8.34(d,J=8.2Hz,1H)、7.95(s,1H)、7.86(d,J=1.9Hz,1H)、7.53−7.48(m,2H)、7.44(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.39−7.34(m,2H)、7.33−7.30(m,1H)、5.56(d,J=10.7Hz,1H)、4.08(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.88(dd,J=11.5、2.8Hz,1H)、3.56(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.19−3.07(m,1H)、2.01(d,J=13.6Hz,1H)、1.75(s,6H)、1.69−1.61(m,1H)、1.48−1.35(m,2H)、1.14(d,J=13.2Hz,1H);LCMS(M+H)=515.6
【0832】
実施例379
2−[3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
【0833】
工程1:4−メトキシ−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール
標記化合物は、メチル 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートの調製にて記載される操作と同様の操作に従って、市販されている2−クロロ−1,1−ジメトキシエタンで出発して調製された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 6.88(s,1H)、4.00(s,3H)、3.83(s,2H)、0.17(s,9H);
13C NMR(126MHz、CDCl
3) δ 161.3、106.6、57.2、42.8、−2.05−−2.90(m,1C);LCMS(M+H)=186.1
【0834】
工程2:(S)−メチル 3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
標記化合物は、メチル 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートの調製にて記載される操作と同様の操作に従って、市販されている4−メトキシ−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾールで出発して調製された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.66(d,J=1.7Hz,1H)、8.48(s,1H)、8.44(d,J=8.2Hz,1H)、8.07(dd,J=8.2、1.1Hz,1H)、7.94(d,J=1.7Hz,1H)、7.51(d,J=7.4Hz,2H)、7.40−7.35(m,2H)、7.34−7.29(m,1H)、5.59(d,J=10.7Hz,1H)、4.16(s,3H)、4.11−4.06(m,1H)、4.05(s,3H)、4.04(s,3H)、3.87(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.56(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.21−3.10(m,1H)、2.01(d,J=13.2Hz,1H)、1.70−1.58(m,1H)、1.49−1.37(m,1H)、1.10(d,J=12.6Hz,1H);LCMS(M+H)=512.5
【0835】
工程3:2−[3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
(S)−メチル 3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(77.0mg、0.151ミリモル)の0℃でのTHF(3mL)中溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、0.753mL、2.26ミリモル)を添加した。反応物を当該温度で30分間攪拌した。反応物を飽和水性NH
4Clを添加することでクエンチした。該反応物を酢酸エチルで希釈し、水中に注いだ。層を分離した。有機液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc)に付して精製し、ほぼ純粋な生成物を得た。得られた残渣をEtOH(1.5mL)に溶かした。これに水滴を加えた。各液滴毎に、瞬間的に沈殿物が発生し、つづいて溶解した。最終の液滴の添加で、多量の固体が沈殿した。得られた懸濁液を激しく攪拌しながらヒートガンで加熱するも、溶液に戻ることはほとんどなかった。その懸濁液を振盪器で48時間にわたってゆっくりとかき混ぜた。得られた固体をブフナー漏斗にて濾過により集め、2mLの冷水/EtOH(2:1)で濯いだ。該固体を風乾させて50.0mg(64%)を白色細粉として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.59(d,J=1.7Hz,1H)、8.34(d,J=8.2Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.86(d,J=1.7Hz,1H)、7.50(d,J=7.3Hz,2H)、7.44(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.39−7.34(m,2H)、7.33−7.30(m,1H)、5.56(d,J=10.7Hz,1H)、4.16(s,3H)、4.08(dd,J=11.4、2.4Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.88(dd,J=11.8、2.7Hz,1H)、3.56(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.13(q,J=11.2Hz,1H)、2.01(d,J=12.5Hz,1H)、1.96(s,1H)、1.75(s,6H)、1.69−1.61(m,1H)、1.48−1.36(m,1H)、1.14(d,J=13.2Hz,1H);LCMS(M+H)=512.6
【0836】
実施例380
2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化218】
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【0837】
工程1:4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
(
2H
3)メトキシエチン(THF中約11%、0.400g、0.745ミリモル)およびd
3−ヨードメタン(0.0700mL、1.127ミリモル)の0℃でのTHF(0.6mL)中溶液に、アジ化ナトリウム(0.0730g、1.12ミリモル)の水(1mL)中溶液を添加した。フラスコを密封し、室温で一夜攪拌した。反応物を0℃に冷却し、硫酸銅(II)・5水和物(0.0240g、0.0980ミリモル)およびアスコルビン酸ナトリウム(0.0740g、0.372ミリモル)で順次処理した。混合物を4日間激しく攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、セライトで処理し、別のセライトパッドを通して濾過して濃縮した。その粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、0.0670g(76%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 6.99(s,1H);LCMS(M+H)=120.1
【0838】
工程2:メチル 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
N
2(g)でフラッシュした、1ドラムの乾燥バイアルに、酢酸テトラメチルアンモニウム(16.7mg、0.125ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(4.39mg、6.26マイクロモル)、および(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(30.0mg、0.0630ミリモル、2−[8−ブロモ−3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールおよび2−[3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程1−2を参照のこと)を入れた。これに、4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(14.9mg、0.125ミリモル)を添加した。該バイアルを窒素で再びフラッシュした。これにNMP(0.5mL)を加えた。得られた混合物を窒素流の下で10分間激しく攪拌した。該バイアルを予め加熱した95℃の油浴に入れ、その温度で一夜加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水(2x)で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(50%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、31.7mg(98%)を透明な油として得た。LCMS(M+H)=518.5;HPLC RT=1.58分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x30mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする;流速:1mL/分)
【0839】
工程3:2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
メチル 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(31.7mg、0.0610ミリモル)の0℃でのTHF(1mL)中溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、0.408mL、1.23ミリモル)を添加した。反応物をこの温度で30分間攪拌した。反応物を飽和水性NH
4Clを添加することでクエンチさせた。反応物を酢酸エチルおよび塩水で希釈した。層を分離した。有機液を濃縮し、プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製した。生成物の収量は16.2mg(51%)であった。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.40(brs,1H)、8.14(d,J=8.4Hz,2H)、7.65(d,J=7.7Hz,2H)、7.46(d,J=8.1Hz,1H)、7.39−7.30(m,2H)、7.29−7.22(m,1H)、5.79(d,J=11.4Hz,1H)、3.90(d,J=8.4Hz,1H)、3.74(d,J=11.4Hz,1H)、3.54−3.32(m,4H)、3.26(t,J=11.6Hz,1H)、1.81−1.66(m,1H)、1.58(s,7H)、1.40−1.23(m,1H)、0.98(d,J=13.6Hz,1H);LCMS(M+H)=518.5
【0840】
実施例381
2−{3−[4−メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
【0841】
工程1:4−メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
標記化合物は、2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの操作に従って、メトキシエチン((
2H
3)メトキシエチンの調製に使用される操作により、市販されている2−クロロ−1,1−ジメトキシエタンで出発して調製された)で出発して調製された。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 6.99(s,1H)、4.00(s,3H);
13C NMR(126MHz、CDCl
3) δ 161.8、106.7、57.4(観察されないCD
3);LCMS(M+H)=117.1
【0842】
工程2:2−{3−[4−メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
標記化合物は、2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの操作に従って、4−メトキシ−1−(
2H
3)メチル−1H−1,2,3−トリアゾールで出発して調製された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.53(s,1H)、8.41(brs,1H)、8.14(d,J=8.1Hz,2H)、7.66(d,J=7.3Hz,2H)、7.47(d,J=8.4Hz,1H)、7.38−7.30(m,2H)、7.29−7.22(m,1H)、5.80(d,J=11.0Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.90(d,J=8.8Hz,1H)、3.74(d,J=9.2Hz,1H)、3.55−3.33(m,3H)、3.26(t,J=11.9Hz,1H)、1.76−1.67(m,1H)、1.58(s,6H)、1.39−1.21(m,1H)、1.10−0.93(m,2H);LCMS(M+H)=515.6
【0843】
実施例382
2−[3−(4−エトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
【0844】
標記化合物は、2−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールの操作に従って、市販されているエトキシエチンで出発して調製された。標記化合物は、プレパラティブHPLCにより次の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分を用いて精製された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.55(s,1H)、8.42(brs,1H)、8.14(d,J=8.1Hz,2H)、7.67(d,J=7.7Hz,2H)、7.47(d,J=8.1Hz,1H)、7.38−7.30(m,2H)、7.29−7.21(m,1H)、5.82(d,J=11.0Hz,1H)、4.40(q,J=7.0Hz,2H)、4.07(brs,3H)、3.96−3.86(m,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.56−3.33(m,2H)、3.27(t,J=11.2Hz,1H)、3.18(d,J=4.8Hz,1H)、1.73(d,J=12.5Hz,1H)、1.59(s,7H)、1.36(t,J=7.0Hz,3H)、1.34−1.25(m,1H)、1.00(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=526.3
【0845】
実施例383&384
2−[8−ブロモ−3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、および2−[3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化221】
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【0846】
工程1:(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート
(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.750g、3.90ミリモル)/DCM(26.0mL)に、トリエチルアミン(0.952mL、6.83ミリモル)を加え、それを0℃に冷却し、次にメタンスルホニルクロリド(0.380mL、4.88ミリモル)を滴下して加え、それを0℃で0.5時間、次に室温で0.5時間攪拌した。反応物を0℃に冷却し、80μLのMsClで処理した。10分後、氷浴を取り外し、反応物を室温で30分間攪拌した。反応物をエーテルで希釈し、水で、次に飽和水性NaHCO
3で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して白色固体を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.50−7.34(m,5H)、5.22(d,J=8.8Hz,1H)、4.07(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.93(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.40(td,J=11.9、2.3Hz,1H)、3.30(td,J=11.8、2.3Hz,1H)、2.63(s,3H)、2.20−2.07(m,1H)、2.06−1.97(m,1H)、1.58−1.50(m,1H)、1.39−1.28(m,1H)、1.19−1.10(m,1H)
【0847】
工程2:(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
バイアルにメチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(600mg、1.97ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(1060mg、3.93ミリモル)、炭酸セシウム(1920mg、5.90ミリモル)、およびDMF(5960μL)を入れた。バイアルを密封し、30℃で一夜加熱した。該バイアルを35℃に加温し、その温度を48時間保持した。該バイアルを45℃に加温し、その温度を一夜保持した。反応物を室温に冷却し、濾過して不溶な固体を除去した。該固体をEtOAcで濯いだ。有機液を水/EtOAcで希釈し、層を分離した。有機液を水で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残渣を4mLのDCMに懸濁させた。得られた懸濁液を5分間にわたって時折かき混ぜた。該懸濁液を4mLの25%EtOAc/ヘキサンでさらに希釈した。得られた懸濁液を綿のプラグを通して濾過し、シリカゲルカラム(150mL SiO
2、25%EtOAc/ヘキサン)に充填し、サンプルが該カラムに吸着されるまで溶出させた。生成物を25%EtOAc/ヘキサンを用いて溶出した。フラクションをまずUVで可視化し(生成物およびカルボリンを示す)、次にPMAで可視化した(炭化(charring)で青色を示すベンジルアルコールを示す)。2つのセットのフラクションを集めた。溶離した第1のフラクションは未反応のカルボリンで汚染された生成物であった。これらのフラクションを集めて濃縮した。得られた残渣をエーテルに溶かし、細かな白色沈殿物を得た。該沈殿物(未反応のカルボリン)を濾過で集め、処分した。この母液を濃縮し、極めて純粋な生成物(502mg、53%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=1.8Hz,1H)、8.42(s,1H)、8.38(d,J=8.3Hz,1H)、8.05−7.98(m,2H)、7.49(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.34(m,2H)、7.31(d,J=7.3Hz,1H)、5.46(d,J=10.8Hz,1H)、4.07(dd,J=11.4、2.9Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.86(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.57(td,J=11.9、1.6Hz,1H)、3.38(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.22−3.06(m,1H)、1.99(d,J=13.3Hz,1H)、1.68−1.51(m,1H)、1.47−1.31(m,1H)、1.04(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M(
81Br)+H)=481.2
【0848】
工程3:(S)−メチル 3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
N
2(g)でフラッシュした、1ドラムの乾燥バイアルに、酢酸テトラメチルアンモニウム(33.3mg、0.250ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウムジクロリド(8.79mg、0.0130ミリモル)および(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(60.0mg、0.125ミリモル)を入れた。これに1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(20.8mg、0.250ミリモル)を添加した。該バイアルを窒素で再びフラッシュした。これにNMP(0.5mL)を加えた。得られた混合物を窒素流の下で10分間激しく攪拌した。該バイアルを予め加熱した95℃の油浴に入れ、その温度で一夜加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水(2x)で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(100%EtOAc→1%MeOH/EtOAc)に付して精製し、39.5mg(66%)をオフホワイト固体として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=1.6Hz,1H)、8.50(s,1H)、8.47(d,J=8.2Hz,1H)、8.10(d,J=8.2Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.75(s,1H)、7.53−7.45(m,2H)、7.42−7.35(m,2H)、7.35−7.30(m,1H)、5.63(d,J=10.7Hz,1H)、4.11−4.03(m,4H)、3.98(s,3H)、3.86(dd,J=11.7、3.0Hz,1H)、3.57(td,J=11.9、1.7Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.22−3.09(m,1H)、2.11−2.01(m,1H)、1.72−1.59(m,1H)、1.50−1.38(m,1H)、1.07(d,J=13.1Hz,1H);LCMS(M+H)=482.3
【0849】
工程4:(S)−メチル 3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート、および(S)−メチル 8−ブロモ−3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
(S)−メチル 3−(1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(39.5mg、0.0820ミリモル)の室温でのDMF(0.5mL)中溶液に、NBS(16.1mg、0.0900ミリモル)を添加した。反応物を予め加熱した45℃の砂浴に入れ、その温度を2時間保持した。反応物を室温に冷却し、DCMで希釈し、水中に注いだ。有機液を水(2x)で、次に塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。カラムクロマトグラフィー(50%→100%EtOAc/ヘキサン)に付して、2つの接近して溶出するスポットを得、それを一緒に集めて21.0mg(約43%)を標記化合物の混合物として得た。LCMS(カラム:フェノメネックス・ルナ C18 2x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.8mL/分):モノブロミド:(M+H)=562.2;HPLC RT=3.14分;ジブロミド:(M(
79Br,
81Br)+H)=640.1;HPLC RT=3.37分
【0850】
工程5:2−[8−ブロモ−3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、および2−[3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
(S)−メチル 3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートおよび(S)−メチル 8−ブロモ−3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(21.0mg、0.0350ミリモル)の0℃でのTHF(350μL)中混合物に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、117μL、0.350ミリモル)を添加した。反応物をその温度で30分間攪拌した。反応物を飽和水性NH
4Clを添加することでクエンチさせた。反応物を酢酸エチルで希釈し、水中に注いだ。層を分離した。有機液を水で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(50%→100%EtOAc/ヘキサン→1%MeOH/EtOAc)に付して精製し、2つのフラクションを得た。上部スポット(フラクション1)を集め、濃縮し、プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって45−85%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して再び精製し、実施例383(6.30mg、28%)を得た。下部スポット(フラクション2)を集め、実施例384(9.40mg、43%)を得た。実施例383:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(s,2H)、8.49(brs,1H)、8.38(s,1H)、7.65(d,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.32(m,2H)、7.30−7.24(m,1H)、5.74(d,J=11.0Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.93−3.87(m,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.52−3.22(m,3H)、1.84−1.65(m,8H)、1.60−1.48(m,1H)、1.38−1.25(m,1H)、0.98(d,J=12.1Hz,1H);LCMSB(
79Br,
81Br)+H)=640.1;実施例384:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.53(d,J=1.7Hz,1H)、8.38(d,J=8.2Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.83(d,J=1.7Hz,1H)、7.50(d,J=7.4Hz,2H)、7.47(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.38−7.33(m,2H)、7.30(d,J=7.3Hz,1H)、5.59(d,J=10.7Hz,1H)、4.07(dd,J=12.1、3.5Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.87(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.56(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.37(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.22−3.09(m,1H)、2.03(d,J=13.1Hz,1H)、1.76(s,6H)、1.69−1.57(m,2H)、1.48−1.37(m,1H)、1.12(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M(
81Br)+H)=562.2
【0851】
実施例385
2−[3−(4−シクロプロピル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化222】
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【0852】
2−[3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(6.00mg、10.7マイクロモル)、シクロプロピルボロン酸(4.60mg、0.0540ミリモル)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウムジクロリド(1.98mg、2.68マイクロモル)、およびリン酸カリウム(11.4mg、0.0540ミリモル)をバイアルに入れ、その混合物を窒素でフラッシュした。これにトルエン(0.5mL)および水(0.05mL)を加えた。そのバイアルを激しく攪拌しながら窒素で15分間フラッシュした。バイアルに栓をし、予め加熱した110℃の浴に入れた。反応物を110℃で4時間保持し、室温に冷却し、窒素流の下で濃縮した。得られた残渣をDCM/水に懸濁させ、激しく攪拌した。混合物をEtOAcで希釈し、層を分離した。有機液をMgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣を反復性プレパラティブHPLC(第1HPLC:カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分;第2HPLC:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:30分間にわたって15−55%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分;第3HPLC:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;勾配:30分間にわたって10−50%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、3.8mg(55%)をTFA塩として得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.54(s,1H)、8.44(brs,1H)、8.15(d,J=8.4Hz,2H)、7.66(d,J=7.3Hz,2H)、7.48(d,J=8.1Hz,1H)、7.36−7.29(m,2H)、7.27−7.21(m,1H)、5.82(d,J=11.4Hz,1H)、3.98(s,3H)、3.93−3.86(m,1H)、3.74(d,J=11.0Hz,1H)、3.47(t,J=12.1Hz,1H)、3.26(t,J=11.7Hz,1H)、3.19−3.09(m,1H)、2.94(brs,1H)、1.83(brs,1H)、1.72(d,J=12.1Hz,1H)、1.58(s,6H)、1.37−1.22(m,2H)、1.02(d,J=12.5Hz,1H)、0.96−0.77(m,4H);LCMS(M+H)=522.3
【0853】
実施例386&387
2−[8−クロロ−3−(4−クロロ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、および
2−[3−(4−クロロ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化223】
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【0854】
標記化合物は、2−[8−ブロモ−3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、および2−[3−(4−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの調製に使用される方法と同様の方法にて、N−ブロモスクシンイミドの代わりにN−クロロスクシンイミドを用いて調製された。標記化合物の単離は、プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:40分間にわたって20−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)を用いて達成され、実施例386&387を得た。実施例386:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(s,2H)、8.48(s,1H)、8.18(s,1H)、7.65(d,J=7.7Hz,2H)、7.39−7.31(m,2H)、7.30−7.23(m,1H)、5.74(d,J=11.7Hz,1H)、4.09(brs,3H)、3.94−3.87(m,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.51−3.32(m,2H)、3.27(t,J=11.2Hz,1H)、1.73(d,J=15.0Hz,7H)、1.59−1.49(m,1H)、1.32(d,J=8.4Hz,1H)、0.97(d,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+H)=550.5;実施例387:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61−8.47(m,2H)、8.17(d,J=8.1Hz,2H)、7.66(d,J=7.3Hz,2H)、7.49(d,J=8.1Hz,1H)、7.38−7.29(m,2H)、7.28−7.21(m,1H)、5.82(d,J=11.4Hz,1H)、4.09(s,3H)、3.94−3.87(m,1H)、3.74(d,J=9.2Hz,1H)、3.52−3.22(m,4H)、1.70(d,J=13.2Hz,1H)、1.59(s,7H)、1.39−1.27(m,1H)、1.02(d,J=11.7Hz,1H);LCMS(M+H)=516.4
【0855】
実施例388
2−[3−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化224】
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【0856】
工程1:4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール
(アジドメチル)トリメチルシラン(純度85%、2.40g、15.7ミリモル)およびtert−ブチルジメチル(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)シラン(2.95g、17.3ミリモル)のt−ブタノール(40mL)中溶液に、アスコルビン酸ナトリウム(3.12g、15.7ミリモル)の水(20mL)中溶液を添加した。これに、硫酸銅(II)・5水和物(0.785g、3.15ミリモル)の水(20mL)中溶液をゆっくりと添加した。得られた明黄色の異種混合物を一夜激しく攪拌した。反応物をEtOAc/水で希釈して、一部で分離可能である、エマルジョンを得た。水性アンモニア(約10%)で複数回洗浄し、分離が容易な2つの層を得た。有機液を濃縮した後、該材料をカラムクロマトグラフィー(12%→25%EtOAc/ヘキサン)に付して精製し、4.36g(92%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.35(s,1H)、4.85(s,2H)、3.91(s,2H)、0.92(s,9H)、0.15(s,9H)、0.10(s,6H);
13C NMR(101MHz、CDCl
3) δ 148.5、122.1、58.1、42.0、25.9、18.3、−2.5、−5.2;LCMS(M+H)=300.2
【0857】
工程2:(S)−メチル 3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(562mg、1.88ミリモル)の−78℃でのTHF(6.3mL)中溶液に、n−BuLi(ペンタン中2.5M、801μL、2.00ミリモル)を添加した。得られた溶液を−78℃で1時間攪拌した。得られた黄色溶液を塩化亜鉛(290mg、2.13ミリモル)で処理した。30分間攪拌した後、氷浴を取り外し、反応物を最低1時間攪拌し、無色透明な溶液を得た。得られた溶液を、(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(600mg、1.25ミリモル)、Pd
2dba
3(22.9mg、0.0250ミリモル)、およびRu−Phos(46.7mg、0.100ミリモル)を固体の混合物として用い、窒素の一定の流れの下で一度に処理した。得られた赤みがかった−アンバー色溶液を密封し、70℃の予め加熱した油浴に浸した。反応物をその温度で20時間攪拌させた。反応物をDCMで希釈し、水中に注ぎ、層を分離した。有機液を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。カラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)に付し、650mg(74%)を泡沫固体として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.62(d,J=1.7Hz,1H)、8.51(s,1H)、8.47(d,J=8.2Hz,1H)、8.08(dd,J=8.2、1.3Hz,1H)、7.97(brs,1H)、7.54(d,J=7.3Hz,2H)、7.37−7.32(m,2H)、7.31−7.27(m,1H)、5.58(d,J=10.9Hz,1H)、4.80(s,2H)、4.05(s,4H)、3.85(dd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.66−3.51(m,2H)、3.35(td,J=11.9、1.7Hz,1H)、3.18(d,J=11.0Hz,1H)、1.99(d,J=13.2Hz,1H)、1.67−1.55(m,1H)、1.48−1.37(m,1H)、1.12(d,J=12.9Hz,1H)、0.82(s,10H)、0.09(s,3H)、0.07(s,3H)、0.02(s,9H);LCMS(M+H)=698.4
【0858】
工程3:(S)−2−(3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール
(S)−メチル 3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(650mg、0.931ミリモル)の−20℃でのTHF(4660μL)中溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、32483μL、7.45ミリモル)を添加した。得られた溶液を徐々に0℃にまで加温し、その温度を15分間保持した。反応物を飽和水性NH
4Clを注意して添加してクエンチさせた。反応物を酢酸エチルで希釈し、水中に注いだ。層を分離した。有機液を水、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して614mg(94%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.53(d,J=1.6Hz,1H)、8.38(d,J=8.2Hz,1H)、8.02(s,1H)、7.88(brs,1H)、7.50(d,J=7.3Hz,2H)、7.45(dd,J=8.4、1.3Hz,1H)、7.34−7.23(m,3H)、5.54(d,J=10.9Hz,1H)、4.79(s,2H)、4.03(dd,J=11.7、2.7Hz,1H)、3.84(dd,J=11.6、2.6Hz,1H)、3.65−3.50(m,2H)、3.32(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.19−3.09(m,1H)、1.96(d,J=13.2Hz,1H)、1.75(s,6H)、1.61−1.51(m,1H)、1.44−1.35(m,1H)、1.13(d,J=12.8Hz,1H)、0.86−0.79(m,11H)、0.07(s,3H)、0.05(s,3H)、−0.01(s,9H);LCMS(M+H)=698.5
【0859】
工程4:(S)−2−(3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール
(S)−2−(3−(4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(614mg、0.880ミリモル)および水(0.0320mL、1.76ミリモル)の0℃でのTHF(5.6mL)中溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、2.64mL、2.64ミリモル)を加えた。0℃で10分経過した後、氷浴を取り外し、攪拌を1時間続けた。反応物を飽和水性NH
4Clを添加することでクエンチさせ、EtOAcで希釈した。混合物を水中に注ぎ、層を分離した。有機液を水で、次に塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。カラムクロマトグラフィー(2%MeOH/EtOAc→10%MeOH/EtOAc)に付して376mg(84%)を白色固体として得た。LCMS(M+H)=512.3. HPLC RT=1.98分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、2x50mm;移動相A:10:90 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:90:10 ACN:水+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとする;流速:0.8mL/分)
【0860】
工程5:(S)−(5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル メタンスルホナート
(S)−2−(3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(125mg、0.244ミリモル)およびTEA(51.1μL、0.366ミリモル)の0℃でのDCM(1960μL)中溶液に、メタンスルホニルクロリド(20.9μL、0.269ミリモル)を滴下して加えた。反応物を0℃で30分間保持した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和水性NaHCO
3を添加してクエンチさせた。0℃で軽く攪拌した後、反応物を分離漏斗に注ぎ、層を分離した。有機液を水で、次に塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。得られた残渣を精製することなく使用した。LCMS(M+H)=590.1;HPLC RT=1.57分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・BEH C18、2.1x50mm;移動相A:水+0.05%TFA;移動相B:ACN+0.05%TFA;温度:40℃;勾配:1.5分間にわたって2−50%Bとする;0.5分間保持する;流速:0.8mL/分)
【0861】
工程6:2−[3−(4−エチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
フラスコにヨウ化銅(I)(34.9mg、0.183ミリモル)を入れ、窒素をフラッシュした。これにTHF(0.5mL)を添加した。得られた懸濁液を15分間激しく攪拌し、0℃に冷却し、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M、0.122mL、0.366ミリモル)で処理した。0℃で15分間攪拌した後、その不均一な混合物を(S)−(5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)メチル メタンスルホナート(18.0mg、0.0310ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液で滴下して処理した。30分間攪拌した後、反応物を飽和水性NH
4Clを添加することでクエンチさせ、EtOAcで希釈した。層を分離した。有機液を水中5%アンモニアで洗浄し、濃縮した。得られた残渣をプレパラティブ HPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19xmm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、5.50mg(35%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52−8.32(m,2H)、8.16(d,J=8.1Hz,2H)、7.67(d,J=7.3Hz,2H)、7.48(d,J=8.4Hz,1H)、7.37−7.29(m,2H)、7.28−7.20(m,1H)、5.82(d,J=11.4Hz,1H)、3.99(s,3H)、3.94−3.85(m,1H)、3.75(d,J=9.2Hz,1H)、3.56−3.34(m,2H)、3.27(t,J=11.4Hz,1H)、2.77−2.53(m,3H)、1.71(d,J=12.5Hz,1H)、1.64−1.51(m,7H)、1.40−1.27(m,1H)、1.17(t,J=7.5Hz,3H)、1.03(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=510.3
【0862】
実施例389
2−[3−(4−アミノ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化225】
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【0863】
工程1:(S)−5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボアルデヒド
(S)−2−(3−(4−(ヒドロキシメチル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)プロパン−2−オール(230mg、0.450ミリモル)の室温でのDCM(2997μL)中溶液に、デス−マーチン・ペルヨージナン(Dess−Martin Periodinane)(229mg、0.539ミリモル)を添加した。1時間後、反応物を別のデス−マーチン・ペルヨージナン(115mg)で処理した。1時間後、反応物をチオ硫酸ナトリウム(600mg)/水(3mL)を添加することでクエンチさせた。室温で10分間攪拌した後、混合物をEtOAcおよび飽和水性NaHCO
3で希釈し、層を分離した。有機液を飽和水性NaHCO
3で、次に塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して220mg(96%)を得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 10.25(s,1H)、8.54(d,J=1.7Hz,1H)、8.37(d,J=8.2Hz,1H)、8.09(d,J=1.7Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.53(d,J=7.3Hz,2H)、7.46(dd,J=8.2、1.3Hz,1H)、7.38−7.32(m,2H)、7.32−7.26(m,1H)、5.56(d,J=10.9Hz,1H)、4.09−4.03(m,4H)、3.86(dd,J=11.7、2.8Hz,1H)、3.58(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.47(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.31−3.19(m,1H)、2.21(s,1H)、1.99(d,J=13.2Hz,1H)、1.76(d,J=1.3Hz,6H)、1.64−1.55(m,1H)、1.46−1.36(m,1H)、1.11(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=510.5
【0864】
工程2:(S)−5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸
亜塩素酸ナトリウム(96.0mg、1.06ミリモル)、リン酸二水素ナトリウム・一水和物(73.1mg、0.530ミリモル)、および水(1.2mL)を合わせることで酸化体のストック溶液を調製した。別に、(S)−5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボアルデヒド(135mg、0.265ミリモル)をt−BuOH(2mL)およびTHF(1.3mL)に溶かし、反応混合物を0℃に冷却し、2−メチルブタ−2−エン(0.312mL、2.65ミリモル)で処理した。これに、酸化体のストック溶液(0.5mL)を添加した。10分間攪拌した後、ストック溶液の残りを滴下して加えた。添加後、氷浴を取り外し、反応物を2時間攪拌した。反応物を水(3mL)中に注ぎ、EtOAcで希釈した。その操作で沈殿物を溶解させることができなかった。固体をブフナー漏斗にて集め、水で、次にEtOAcで濯ぎ、風乾させて63.0mg(45%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74−8.48(m,2H)、8.20−8.05(m,2H)、7.67(d,J=7.3Hz,2H)、7.48(d,J=8.2Hz,1H)、7.33(t,J=7.6Hz,2H)、7.27−7.21(m,1H)、5.77(d,J=11.3Hz,1H)、3.99(brs,3H)、3.90(d,J=9.3Hz,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.54−3.22(m,5H)、1.72−1.49(m,8H)、1.38−1.26(m,1H)、1.04(d,J=11.8Hz,1H);LCMS(M+H)=526.6
【0865】
工程3:2−[3−(4−アミノ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール、および(S)−tert−ブチル (5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)カルバマート
バイアルに(S)−5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(63.0mg、0.120ミリモル)、t−BuOH(0.75mL)、TEA(0.0250mL、0.180ミリモル)、およびジフェニルホスホリルアジド(0.0310mL、0.144ミリモル)を入れた。バイアルを密封した。得られた白色懸濁液を85℃に加温し、この温度を4時間保持した。反応物を別のTEA(0.0250mL、0.180ミリモル)およびジフェニルホスホリルアシド(0.0310mL、0.144ミリモル)を添加することで処理した。反応物を密封し、85℃で8時間加熱し、室温に冷却し、窒素の流れの下で濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、飽和水性NaHCO
3で処理した。層を分離した。有機液を水(3x)で洗浄し、ブフナー漏斗を介して濾過し、不溶性の固体を除去して処分した。溶出液を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(100%EtOAcで、次に20%MeOH/EtOAcで溶出する)に付して精製した。カルバマートがまず溶出し、つづいて遊離アミンが溶出した。その遊離アミンをプレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して再び精製し、実施例389(13.5mg、22%)を得た。実施例389;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.35(brs,1H)、8.16−8.03(m,2H)、7.67(d,J=7.7Hz,2H)、7.45(d,J=8.4Hz,1H)、7.37−7.29(m,2H)、7.28−7.22(m,1H)、5.79(d,J=11.0Hz,1H)、4.90(brs,2H)、3.99−3.86(m,4H)、3.74(d,J=9.5Hz,1H)、3.49(t,J=11.6Hz,1H)、3.42(s,4H)、3.27(t,J=11.6Hz,1H)、1.72(d,J=12.1Hz,1H)、1.57(brs,7H)、1.32(d,J=12.8Hz,1H)、1.00(d,J=13.2Hz,1H);LCMS(M+H)=497.0;(S)−tert−ブチル (5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)カルバマート:
1H NMR(500MHz、CDCl
3) δ 8.48(d,J=1.7Hz,1H)、8.36(d,J=8.2Hz,1H)、7.98(s,1H)、7.91(brs,1H)、7.48(d,J=7.4Hz,2H)、7.45(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.36−7.31(m,2H)、7.29−7.25(m,1H)、6.46(s,1H)、5.53(d,J=10.7Hz,1H)、4.08−4.01(m,1H)、3.93−3.81(m,4H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.38(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.23−3.10(m,1H)、1.99−1.91(m,1H)、1.78−1.69(m,9H)、1.63−1.53(m,1H)、1.39(d,J=4.1Hz,2H)、1.32(brs,9H)、1.18−1.11(m,1H);LCMS(M+H)=597.7
【0866】
実施例390
2−{3−[1−メチル−4−(メチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化226】
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【0867】
バイアルに、(S)−tert−ブチル (5−(7−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)カルバマート(13.0mg、0.0220ミリモル、2−[3−(4−アミノ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールの工程3を参照のこと)およびDMF(0.75mL)を入れた。得られた溶液を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(1.74mg、0.0440ミリモル)で処理した。氷浴を取り外し、攪拌を10分間続けた。反応物を0℃に再び冷却し、ヨードメタン(2.72μL、0.0440ミリモル)で処理した。反応物を0℃で15分間攪拌し、飽和水性NH
4Clを添加することでクエンチさせた。反応物をEtOAcで希釈した。混合物を水(2x)で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。Boc保護の粗生成物をTFA/DCM(1:5 容量/容量)に溶かした。30分後、反応物を濃縮し、プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、11mg(99%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.48(s,1H)、8.34(brs,1H)、8.16−8.03(m,2H)、7.66(d,J=7.7Hz,2H)、7.45(d,J=8.1Hz,1H)、7.37−7.29(m,2H)、7.28−7.21(m,1H)、5.79(d,J=11.0Hz,1H)、5.21(d,J=5.1Hz,1H)、4.01−3.85(m,4H)、3.74(d,J=8.4Hz,1H)、3.53−3.45(m,1H)、3.26(t,J=11.6Hz,1H)、2.90(s,1H)、2.79(d,J=5.1Hz,3H)、2.74(s,1H)、1.72(d,J=13.2Hz,1H)、1.57(s,7H)、1.40−1.23(m,1H)、0.99(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=511.1
【0868】
実施例391
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化227】
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【0869】
工程1:(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
バイアルに、3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(200mg、0.615ミリモル)および炭酸セシウム(601mg、1.85ミリモル)を入れた。これに、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(333mg、1.23ミリモル)のDMF(3075μL)中溶液を添加した。バイアルを窒素でフラッシュし、密封し、50℃浴に入れた。反応物をこの温度で4日間攪拌した。得られた混合物をEtOAcで希釈し、コットンプラグを介して濾過し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付して精製し、215mg(70%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.68(d,J=2.0Hz,1H)、8.52(d,J=8.3Hz,1H)、8.28(s,1H)、8.09(d,J=1.7Hz,1H)、7.87(dd,J=8.2、1.3Hz,1H)、7.49(d,J=7.3Hz,2H)、7.42−7.36(m,2H)、7.36−7.31(m,1H)、5.47(d,J=11.0Hz,1H)、4.08(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.88(dd,J=11.6、3.1Hz,1H)、3.58(td,J=12.0、2.0Hz,1H)、3.40(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.17−3.11(m,5H)、2.00(d,J=13.0Hz,1H)、1.46−1.33(m,1H)、1.04(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M(
81Br)+H)=501.3
【0870】
工程2:5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
N
2(g)でフラッシュした、1ドラムの乾燥バイアルに、酢酸テトラメチルアンモニウム(18.7mg、0.140ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)・ジクロリド(4.92mg、7.01マイクロモル)、および(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(35.0mg、0.0700ミリモル)を入れた。これに4−メトキシ−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(26.0mg、0.140ミリモル)を添加した。該バイアルを窒素で再びフラッシュした。これにNMP(0.4mL)を加えた。得られた混合物を窒素流の下で10分間激しく攪拌した。該バイアルを予め加熱した95℃の油浴に入れ、その温度で一夜加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、水(2x)で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって10−50%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、7.00mg(18%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.75(brs,1H)、8.68(s,1H)、8.53(brs,1H)、8.48(d,J=8.1Hz,1H)、7.86(d,J=8.4Hz,1H)、7.68(d,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.32(m,2H)、7.31−7.24(m,1H)、6.01(d,J=11.0Hz,1H)、4.08(s,3H)、4.04(s,3H)、3.91(d,J=8.8Hz,1H)、3.72(d,J=8.8Hz,1H)、3.26(t,J=11.2Hz,1H)、2.51(brs,4H)、1.79−1.57(m,2H)、1.42−1.18(m,2H)、0.92(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=532.5
【0871】
実施例392
プロパン−2−イル N−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}カルバマート
【化228】
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【0872】
工程1:フェニル (テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート
(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(450mg、2.34ミリモル)のDCM(15mL)中溶液をトリエチルアミン(0.652mL、4.68ミリモル)で処理した。得られた溶液を0℃に冷却し、メタンスルホニルクロリド(0.274mL、3.51ミリモル)を滴下して処理した。それを0℃で1時間攪拌し、ついで室温で0.5時間攪拌した。それを炭酸水素ナトリウム飽和水溶液でクエンチさせ、エーテルで希釈した。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で、次に塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して620mg(定量的収率)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.44−7.36(m,5H)、5.23(d,J=8.78Hz,1H)、4.09−3.91(m,2H)、3.4−3.3(m,2H)、2.63(s,3H)、2.14−2.0(m,2H)、1.55(m,1H)、1.35−1.28(m,2H)、1.16−1.12(m,1H)
【0873】
工程2:(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(1.20g、3.93ミリモル)および炭酸セシウム(2.56g、7.87ミリモル)のDMF(6mL)中混合物に、フェニル (テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(1.17g、4.33ミリモル)/DMF(6mL)を添加した。それを室温で一夜攪拌した。反応物を40℃に加温し、その温度で24時間保持した。これに、さらなるフェニル (テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(1.06g、3.94ミリモル)および炭酸セシウム(1.28g、3.94ミリモル)を加えた。それを40℃で週末にわたって加熱した。濾過で固体を除去し、処分し、濾液を濃縮した。バイオタージ(Biotage)精製(30%EA/ヘキサン)に付し、300mgの生成物(16%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.6(d,J=2.0Hz,1H)、8.43(s,1H)、8.39(d,J=8.03Hz,1H)、8.05−8.01(m,2H)、7.50(m,2H)、7.39−7.35(m,2H)、7.32(m,1H)、5.48(d,J=11.0Hz,1H)、4.07(m,1H)、4.03(s,3H)、3.86(m,1H)、3.57(m,1H)、3.4(m,1H)、3.14(m,1H)、2.99(m,1H)、1.6(m,1H)、1.4(m,1H)、1.06(m,1H);LCMS(M+H)=479.1/481.1
【0874】
工程3:メチル 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
N
2(g)でフラッシュした、1ドラムの乾燥バイアルに、酢酸テトラメチルアンモニウム(38.9mg、0.292ミリモル)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(10.3mg、0.0150ミリモル)および(S)−メチル 3−ブロモ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(70.0mg、0.146ミリモル)を入れた。これに、4−(
2H
3)メトキシ−1−[(トリメチルシリル)メチル]−1H−1,2,3−トリアゾール(65.5mg、0.292ミリモル)を添加した。該バイアルを窒素で再びフラッシュし、次にNMP(1mL)を添加した。得られた混合物を窒素流の下で10分間激しく攪拌した。該バイアルを予め加熱した95℃の油浴に入れ、その温度で一夜加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、水(2x)で、ついで塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過して濃縮した。バイオタージ精製(70%EtOAc)に付し、53.0mg(71%)を黄色油として得た。LCMS(M+H)=515.5、LC RT=1.613分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、30x2、3u;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0875】
工程4: 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸
メチル 3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(53.0mg、0.103ミリモル)のTHF(1mL)中溶液に、水酸化カリウム(17.3mg、0.309ミリモル)を添加した。それを50℃で一夜攪拌し、濃縮した。水を加え、得られた混合物をEAで抽出した(それを処分した)。次に水層をpH5の酸性にした。pHが酸性領域に近づくにつれて、白色固体が沈殿した。混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して42.0mg(81%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.85(s,1H)、8.64(s,1H)、8.6(d,J=8.0Hz,1H)、8.29(d,J=8.3Hz,1H)、8.04(d,J=1.5Hz,1H)、7.56(m,2H)、7.42−7.31(m,3H)、5.67(d,J=10.8Hz,1H)、4.11(s,3H)、3.92(m,1H)、3.6(m,1H)、3.41(m,1H)、3.2(m,1H)、2.04(m,2H)、1.68(m,1H)、1.48(m,1H)、1.14(m,1H);LCMS(M+H)=501.4
【0876】
工程5:5−{7−イソシアナト−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
バイアルに3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸(42.0mg、0.0840ミリモル)、ジフェニルホスホリルアジド(0.0470mL、0.210ミリモル)、Et3N(0.0290mL、0.210ミリモル)およびジオキサン(1.7mL)を入れた。混合物を60℃で2時間加熱した。そのイソシナナートの溶液をそのまま次の反応に用いた。LCMS(M+H)=498.25、LC RT=1.73分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、30x2、3u;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0877】
工程6:プロパン−2−イル N−{3−[4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}カルバマート
イソプロパノール(210μL、2.73ミリモル)を5−{7−イソシアナト−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−4−(
2H
3)メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(41.8mg、0.0840ミリモル)に添加した。それを80℃で3時間加熱した。それを濃縮し、プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ 19x200mm、5μm;移動相A:5:95 ACN:水+10mm酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 ACN:水+10mm酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって35−75%Bとし、5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、33.8mgの生成物(72%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.49(s,1H)、8.42(bs,1H)、8.25(brs,1H)、8.10(d,J=8.4Hz,1H)、7.63(d,J=7.7Hz,2H)、7.40(d,J=8.4Hz,1H)、7.35(t,J=7.5Hz,2H)、7.29−7.23(m,1H)、5.6(m,1H)、5.06−4.91(m,1H)、4.08(brs,3H)、3.91(d,J=8.1Hz,1H)、3.75(d,J=11.0Hz,1H)、3.34−3.23(m,2H)、1.69(d,J=12.1Hz,1H)、1.50(d,J=12.5Hz,1H)、1.32(d,J=6.2Hz,8H)、1.05(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=558.5、LC RT=1.49分
【0878】
実施例393
2−{6−クロロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化229】
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【0879】
工程1:メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2−クロロベンゾアート
フラスコに、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(6.55g、23.24ミリモル)および(3−クロロ−4−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸(4.98g、23.24ミリモル)を入れ、窒素でフラッシュさせ、テトラヒドロフラン(65mL)で、つづいて2M水性リン酸三カリウム(23.24mL、46.5ミリモル)で処理した。得られた混合物に窒素を30分間吹き込みながら該混合物攪拌した。これにPdCl
2(dppf)(0.595g、0.813ミリモル)を添加し、75℃で2時間加熱した。反応物を室温に冷却し、水および酢酸エチルの攪拌混合液に注いだ。層を分離し、有機液を水(2x)で、ついで塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過して濃縮した。それをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100%DCM)に付して精製し、5.76gの生成物(67%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.97(m,1H)、8.40(m,1H)、7.94(m,1H)、7.71(m,1H)、7.44(m,1H)、3.99(s,3H);LCMS(M+H)=373.2
【0880】
工程2:メチル 3−ブロモ−6−クロロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
250mLのフラスコに、メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−2−クロロベンゾアート(5.76g、15.5ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(6.79g、17.0ミリモル)を入れ、それを窒素でフラッシュし、1,2−ジクロロベンゼン(77mL)で処理し、窒素の流れの下で15分間攪拌した。フラスコを密封し、165℃の油浴に3時間浸した。反応物を一夜にわたって室温に冷却させた。得られた沈殿物を濾過で集め、最小量のトルエンで濯いで処分した。溶出液を濃縮し、バイオタージ(5−50%EA/ヘキサン)に付して精製し、398mgの生成物(8%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.23(s,1H)、8.67(s,1H)、8.25(d,J=8.03Hz,1H)、8.17(s,1H)、7.76(d,J=8.28Hz,1H)、3.94(s,3H);LCMS(M+H)=341.2
【0881】
工程3:(S)−メチル 3−ブロモ−6−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
乾燥バイアルにメチル 3−ブロモ−6−クロロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(160mg、0.471ミリモル)、トリフェニルホスフィン(247mg、0.942ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(181mg、0.942ミリモル)、およびTHF(4712μL)を入れ、0℃に冷却し、ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート(217mg、0.942ミリモル)で処理した。該反応物を室温にまで一夜にわたって徐々に加温した。これにTFA(363μL、4.71ミリモル)を加え、該反応混合物を10分間攪拌した。リン酸カリウム(1.5M)を、つづいて酢酸エチルを該反応混合物に加えた。層を分離し、有機液を濃縮した。バイオタージ精製(25%EA/ヘキサン)に付し、246mgの生成物を灰白色固体(LCMSによれば純度57%)として得た。LCMS(M+H)=515.3、LC RT=2.08分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、30x2、3u;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0882】
工程4:メチル 6−クロロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
(S)−メチル 3−ブロモ−6−クロロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(30.0mg、0.0580ミリモル)、4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスズ)−1H−1,2,3−トリアゾール(34.1mg、0.0880ミリモル)、トリエチルアミン(0.0160mL、0.117ミリモル)、およびヨウ化銅(I)(1.11mg、5.84マイクロモル)/DMF(0.5mL)を窒素で脱気した。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.37mg、2.92マイクロモル)を添加し(ダークに変色し)、該反応物を90℃で3時間加熱した。LC/MSは生成物の塊を示した。それを酢酸エチルで希釈し、水(x3)および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過して濃縮した。バイオタージ精製(100%までのEA/ヘキサン)に付し、11.0mgの生成物(35%)を透明な油として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.5(d,J=1.5Hz,1H)、8.41(d,J=8.03Hz,1H)、7.71(d,J=8.03Hz,1H)、7.57−7.52(m,3H)、7.41−7.38(m,2H)、7.33(m,1H)、4.08(s,3H)、3.86(m,1H)、3.77(s,3H)、3.57(m,1H)、3.31(m,1H)、3.02(m,1H)、2.17(m,1H)、1.75−1.6(m,2H)、1.35(m,1H)、0.72(m,1H);LCMS(M+H)=533.5.
【0883】
工程5:2−{6−クロロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(1R)−2−シクロプロピル−1−(オキサン−4−イル)エチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 6−クロロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(22.0mg、0.0410ミリモル)を生成物(5.30mg、24%)に変換した。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.22(d,J=8.4Hz,1H)、8.04(s,1H)、7.95(d,J=8.1Hz,1H)、7.57(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.28(m,2H)、7.27−7.16(m,2H)、5.53(s,1H)、3.89(d,J=9.2Hz,1H)、3.85(s,3H)、3.75(d,J=9.9Hz,1H)、3.57−3.44(m,2H)、3.26(t,J=11.6Hz,1H)、1.92(d,J=12.5Hz,1H)、1.81(d,J=11.7Hz,6H)、1.53−1.40(m,2H)、0.89(d,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+H)=533.5
【0884】
実施例394&395
2−{5−[(1R)−2−シクロプロピル−1−(オキサン−4−イル)エチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
【0885】
工程1:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(0.800g、2.62ミリモル)、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(1.11g、2.88ミリモル)、トリエチルアミン(0.731mL、5.24ミリモル)、およびDMF(7mL)の混合物を窒素流の下でパージした。これにヨウ化銅(I)(0.0750g、0.393ミリモル)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.197g、0.170ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、85℃で1.5時間加熱し、次に95℃で1時間加熱した。得られた混合物を室温に冷却し、窒素で再びパージし、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(0.910g、2.36ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.0750g、0.393ミリモル)、およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.197g、0.170ミリモル)で処理した。バイアルを密封し、100℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機液を水で、ついで水性NH
4OHで、次に塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。残渣を少量の酢酸エチルに懸濁させた。得られた固体を少量の酢酸エチルでトリチュレートし、乾燥させて生成物(325mg)を淡黄色固体として得た。母液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g SiO
2、100%EAから5−10%MeOH/CH
2Cl
2の勾配)に付して精製し、もう一つ別の生成物(175mg)を淡黄色固体(合計0.500g、59%)として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 1.96(s,1H)、8.63(d,J=2Hz,1H)、8.36(d,J=8Hz,1H)、8.26(s,1H)、8.17(d,J=1.76Hz,1H)、7.91(dd,J1=1.25Hz,J2=8Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.94(s,3H)、2.31(s,3H);LCMS(M+H)=322.1
【0886】
工程2:2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノール
乾燥させた50mLのフラスコに、マグネシウム(173mg、7.13ミリモル)および一結晶のヨウ素を入れた。窒素下で、固体をヒートガンで加温しながら激しく攪拌し、ヨウ素をエアロゾル化させた。室温に冷却して、それをTHF(4mL)で処理した。該混合物をヒートガンで加温し、4−ブロモテトラヒドロ−2H−ピラン(0.530mL、4.76ミリモル)のTHF(4mL)中溶液を乾燥させた滴下漏斗を介して滴下して処理した。添加が終了したら、該混合物を予め加熱した油浴に入れ、その混合物を還流温度で30分間保持した。室温に冷却した後、該溶液を2−シクロプロパンアセトアルデヒド(400mg、2.38ミリモル)の−78℃でのTHF(4mL)中攪拌溶液に移した。5分間攪拌した後、氷浴を取り外し、反応物を室温にまで加温させた。反応物を0℃の浴に入れ、飽和水性NH
4Cl(約4mL)を注意して添加してクエンチさせた。反応物をEtOAcで希釈し、塩水(約10mL)に注いだ。層を分離し、水層を別のEtOAcで抽出した。得られた有機液を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して生成物(410mg、定量的収量)をほぼ無色の油状物として得、それを精製することなく使用した。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 4.03−4.0(m,2H)、3.54−3.35(m,3H)、1.51−1.34(m,4H)、0.8(m,1H)、0.59−0.46(m,2H)、0.19−0.05(m,2H)
【0887】
工程3:メチル 5−(2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
トリフェニルホスフィン(98.0mg、0.373ミリモル)のTHF(2mL)中溶液を−20℃に冷却し、DIAD(0.0730mL、0.373ミリモル)で処理した。−20℃で30分間攪拌した後、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(60.0mg、0.187ミリモル)を添加し、攪拌を−20℃で30分間続けた。これに2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノール(63.6mg、0.373ミリモル)のTHF(1mL)中溶液を滴下して加えた。反応物を一夜にわたって室温にまで加温させた。それを濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0−1%MeOH/DCM)に付して精製し、89.0mgの生成物(79%純度)を粘性の黄色油として得た。LCMS(M+H)=474.2;LC RT=1.40分(カラム:フェノメネックス・ルナ C18、30x2、3u;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0888】
工程4:2−{5−[(1R)−2−シクロプロピル−1−(オキサン−4−イル)エチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
メチル 5−(2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(89.0mg、0.187ミリモル)のTHF(2mL)中溶液を窒素下で−78℃に冷却した。これに臭化メチルマグネシウム(エーテル中3M、0.312mL、0.935ミリモル)を滴下して加えた。10分後に、氷浴を取り外し、攪拌を1時間続けた。反応物を0℃の浴に入れ、塩化アンモニウム飽和水溶液を注意して添加することでクエンチさせた。反応物を酢酸エチルで希釈し、塩水中に注いだ。層を分離し、水層を別の酢酸エチル部で抽出した。得られた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過して濃縮した。プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ19x200mm、5μm;移動相A:5:95 ACN:水+0.1%TFA;移動相B:95:5 ACN:水+0.1%TFA;勾配:30分間にわたって10−60%Bとし、5分間保持する;流速:20mL/分)に付し、17.5mg(ラセミ体、20%)を得、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルセル・OD−H 30x250mm、5μm;移動相:85/15 CO
2/MeOH;流速:70mL/分;圧力:150バール;温度:35℃;UV:272nm)に付してさらに精製し、エナンチオマーA(3.00mg、17%、SFC RT=14.6−16.75分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.51(d,J=14.67Hz,1H)、8.44−8.31(m,1H)、8.23−8.16(m,1H)、7.93−7.91(d,J=13.57Hz,1H)、7.47−7.43(m,1H)、4.66(brs,1H)、4.05(d,J=7.3Hz,3H)、3.92(d,J=11.4Hz,1H)、3.63(m, 1H)、3.23−2.93(m,2H)、2.33(d,J=4.4Hz,3H)、1.95−1.78(m,1H)、1.60(brs,1H)、1.56(s,5H)、1.53(brs,1H)、1.23−1.10(m,4H)、1.04(brs,1H)、0.75(d,J=13.6Hz,1H)、0.16− −0.09(m,4H)、−0.25(d,J=14.7Hz,1H);LCMS(M+H)=474.2;およびエナンチオマーB(3.70mg、21%、SFC RT=18.75−21.75分)、8.51(d,J=14.67Hz,1H)、8.44−8.31(m,1H)、8.23−8.16(m,1H)、7.93−7.91(d,J=13.57Hz,1H)、7.47−7.43(m,1H)、4.66(brs,1H)、4.05(d,J=7.3Hz,3H)、3.92(d,J=11.4Hz,1H)、3.63(m, 1H)、3.23−2.93(m,2H)、2.33(d,J=4.4Hz,3H)、1.95−1.78(m,1H)、1.60(brs,1H)、1.56(s,5H)、1.53(brs,1H)、1.23−1.10(m,4H)、1.04(brs,1H)、0.75(d,J=13.6Hz,1H)、0.16− −0.09(m,4H)、−0.25(d,J=14.7Hz,1H);LCMS(M+H)=474.2を得た。
【0889】
実施例396&397
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−(オキサン−4−イル)エチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化231】
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【0890】
工程1: N,2−ジメトキシ−N−メチルアセトアミド
2−メトキシ酢酸(1.70mL、22.2ミリモル)のジクロロメタン(10mL)中溶液を室温にて塩化オキサリル(2.14mL、24.4ミリモル)で処理した。これに2滴のDMFを添加し、反応物を一夜攪拌した。これをN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(3.25g、33.3ミリモル)およびTEA(6.19mL、44.4ミリモル)の0℃でのジクロロメタン(10mL)中溶液に添加した。氷浴を取り外し、得られた混合物を室温で一夜攪拌した。混合物を水で、1.5Mのリン酸水素カリウム、ついで1N塩酸で、次に塩水で洗浄して濃縮し、535mg(18%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 4.24(s,2H)、3.71(s,3H)、3.49(s,3H)、3.22(s,3H)
【0891】
工程2:2−メトキシ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノン
窒素下で乾燥させた50mLのフラスコに、マグネシウム(197mg、8.11ミリモル)および一結晶のヨウ素を入れた。固体をヒートガンで加温しながら激しく攪拌し、ヨウ素をエアロゾル化させた。室温に冷却して、それをTHF(4mL)で処理した。該混合物をヒートガンで加温し、4−ブロモテトラヒドロ−2H−ピラン(0.678mL、6.08ミリモル)のTHF(4mL)中溶液を乾燥させた滴下漏斗を介して滴下して処理した。添加が終了したら、該混合物を予め加熱した油浴に入れ、その混合物を還流温度で30分間保持した。室温に冷却した後、該溶液をN,2−ジメトキシ−N−メチルアセトアミド(270mg、2.03ミリモル)の−78℃でのTHF(12mL)中攪拌溶液に移した。5分間攪拌した後、氷浴を取り外し、反応物を室温にまで加温させた。反応物を0℃の浴に入れ、塩化アンモニウム飽和水溶液を添加してクエンチさせ、濃縮して、EtOAcで希釈し、水で、次に塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して260mg(81%)を透明な油として得た。材料を精製することなく用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 4.11(s,2H)、4.05−4.0(m,2H)、3.5−3.44(m,2H)、3.45(s,3H)、2.8(m,1H)、1.64(m,2H)、1.32(m,2H)
【0892】
工程3:2−メトキシ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノール
2−メトキシ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノン(60.0mg、0.379ミリモル)のメタノール(1mL)中溶液を水素化ホウ素ナトリウム(14.4mg、0.379ミリモル)で室温にて少しずつ処理した(泡立ちが生じる)。2時間攪拌した後、濃縮し、EAに溶かし、塩化アンモニウム飽和水溶液で、次に塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して60.0mg(定量的収量)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 4.07−3.96(m,2H)、3.59−3.47(m,1H)、3.46−3.31(m,4H)、1.87−1.77(m,1H)、1.74−1.58(m,4H)、1.53−1.40(m,2H)、1.32(s,1H)
【0893】
工程4:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(2−メトキシ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
マイクロ波バイアルに窒素をパージし、それにメチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(60.0mg、0.187ミリモル)、2−メトキシ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノール(59.8mg、0.373ミリモル)、および脱気したトルエン(1.5mL)を入れた。該バイアルを窒素でフラッシュし、シアノメチレントリメチルホスホラン(0.747mL、0.373ミリモル、THF中0.5M)を入れ、密封し、110℃で一夜加熱した。それを濃縮し、酢酸エチルで希釈し、水で、次に塩水で洗浄し、濃縮して108mgの生成物(50%純度)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.67(brs,1H)、8.55−8.45(m,2H)、8.39(brs,1H)、7.95(d,J=13.2Hz,1H)、4.99(brs,1H)、4.18(brs,1H)、4.07(s,3H)、3.96(s,4H)、3.88(brs,1H)、3.62(d,J=9.5Hz,1H)、3.33(brs,1H)、3.23−2.98(m,4H)、2.72−2.62(m,1H)、2.35(s,3H)、1.81(brs,1H)、1.69(brs,1H)、1.15(brs,1H)、0.66(brs,1H);LCMS(M+H)=464.2
【0894】
工程5:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(1S)−2−メトキシ−1−(オキサン−4−イル)エチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
2−{5−[(1R)−2−シクロプロピル−1−(オキサン−4−イル)エチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(2−メトキシ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(108mg、0.233ミリモル)をラセミ生成物(40.2mg、37%)に変換し、それをキラルプレパラティブSFC(カラム:キラルパック・AS−H 30x250mm、5μm;移動相:88/12 CO
2/MeOH;流速:70mL/分、圧力:150バール、温度:35℃、UV:268nm)に付してさらに精製し、エナンチオマーA(5.60mg、15%、SFC RT=8.75分):
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.5(brs,1H)、8.36−8.3(m,1H)、8.21−8.16(m,1H)、7.96(s,1H)、7.45(d,J=8.4Hz,1H)、4.81(brs,1H)、4.29−4.13(m,1H)、4.05(s,3H)、3.93−3.88(m,2H)、3.63(d,J=9.2Hz,1H)、3.42−3.23(m,1H)、3.15(s,3H)、3.05(m,1H)、3.63(m,1H)、2.33(s,3H)、1.87(m,1H)、1.63(d,J=12.1Hz,1H)、1.15(dd,J=12.1、4.0Hz,1H)、0.70(brs,1H);LCMS(M+H)=464.2、およびエナンチオマーB(6.40mg、17%、SFC RT=10.52分):
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.5(brs,1H)、8.36−8.3(m,1H)、8.21−8.16(m,1H)、7.96(s,1H)、7.45(d,J=8.4Hz,1H)、4.81(brs,1H)、4.29−4.13(m,1H)、4.05(s,3H)、3.93−3.88(m,2H)、3.63(d,J=9.2Hz,1H)、3.42−3.23(m,1H)、3.15(s,3H)、3.05(m,1H)、3.63(m,1H)、2.33(s,3H)、1.87(m,1H)、1.63(d,J=12.1Hz,1H)、1.15(dd,J=12.1、4.0Hz,1H)、0.70(brs,1H);LCMS(M+H)=464.2を得た。
【0895】
実施例398&399
2−{5−[(S)−(4−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化232】
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【0896】
工程1:(4−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール
2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノールについて記載される操作と同様の操作に従って、4−クロロベンズアルデヒド(200mg、1.42ミリモル)を生成物(186mg、58%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.36−7.33(m,2H)、7.26(m,2H)、4.4(m,1H)、4.04(m,1H)、3.93(m,1H)、3.41−3.27(m,2H)、1.84−1.78(m,1H)、1.49−1.45(m,1H)、1.37−1.28(m,2H)、1.2−1.17(m,1H)
【0897】
工程2:メチル 5−((4−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 5−(2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、(4−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(141mg、0.622ミリモル)を生成物(115mg、70%)に変換した。LCMS(M+H)=530.2、LC RT=1.64分(カラム:フェノメネックス・ルナ−C18、30x2、3u;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとする、保持時間:1分;流速:1mL/分)
【0898】
工程3:2−{5−[(S)−(4−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(1R)−2−シクロプロピル−1−(オキサン−4−イル)エチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−((4−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(115mg、0.217ミリモル)をラセミ体である2−{5−[(S)−(4−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブ(カラム:キラルセル・OD 21x250mm、10μm;移動相:溶媒A:0.1%ジエチルアミン/ヘプタン、溶媒B:エタノール;流速:15mL/分;定組成溶出:20%B、28分;UV:254nm)に付して分割し、エナンチオマーA(13.2mg、12%、SFC RT=12.4分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.51(s,1H)、8.38(m,1H)、8.15(d,J=8.1Hz,1H)、8.10(m,1H)、7.96(s,1H)、7.69(d,J=8.4Hz,2H)、7.49(d,J=8.1Hz,1H)、7.40(d,J=8.4Hz,2H)、5.84(d,J=11.4Hz,1H)、4.02(brs,3H)、3.90(d,J=7.7Hz,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.47(t,J=11.4Hz,1H)、3.25(t,J=11.2Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.72−1.64(m,1H)、1.58(brs,7H)、1.37−1.13(m,2H)、1.01(d,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+H)=530.3、LCMS(M+H)=530.3、およびエナンチオマーB(13.3mg、12%、SFC RT=22.5分);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.51(s,1H)、8.38(m,1H)、8.15(d,J=8.1Hz,1H)、8.10(m,1H)、7.96(s,1H)、7.69(d,J=8.4Hz,2H)、7.49(d,J=8.1Hz,1H)、7.40(d,J=8.4Hz,2H)、5.84(d,J=11.4Hz,1H)、4.02(brs,3H)、3.90(d,J=7.7Hz,1H)、3.74(d,J=8.8Hz,1H)、3.47(t,J=11.4Hz,1H)、3.25(t,J=11.2Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.72−1.64(m,1H)、1.58(brs,7H)、1.37−1.13(m,2H)、1.01(d,J=12.1Hz,1H);LCMS(M+H)=530.3を得た。
【0899】
実施例400&401
2−{5−[(S)−(3−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化233】
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【0900】
工程1:(3−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール
2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノールについて記載される操作と同様の操作に従って、3−クロロベンズアルデヒド(200mg、0.162ミリモル)を生成物(157mg、49%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.35−7.28(m,3H)、7.22−7.19(m,1H)、4.39(d,J=7.28Hz,1H)、4.06−4.02(m,2H)、3.96−3.92(m,2H)、3.42−3.28(m,2H)、1.93−1.23(m,5H)
【0901】
工程2:メチル 5−((3−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 5−(2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、(3−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(141mg、0.622ミリモル)を生成物(120mg、73%)に変換した。LCMS(M+H)=530.3、LC RT=1.62分(カラム:フェノメネックス・ルナ−C18、30x2、3u;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0902】
工程3:2−{5−[(S)−(3−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(1R)−2−シクロプロピル−1−(オキサン−4−イル)エチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−((3−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(120mg、0.226ミリモル)をラセミ体の2−{5−[(S)−(3−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブ(カラム:キラルセル・OD 21x250mm、10μm;移動相:溶媒A:0.1%ジエチルアミン/ヘプタン、溶媒B:エタノール;流速:15mL/分;定組成溶出:15%B、60分;UV:254nm)に付して分割し、エナンチオマーA(3.20mg、3%、SFC RT=18.1分):
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.50−8.39(m,1H)、8.55−8.31(m,2H)、8.15(d,J=8.1Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.62(d,J=7.3Hz,1H)、7.50(d,J=8.1Hz,1H)、7.40−7.29(m,2H)、5.85(d,J=11.4Hz,1H)、4.03(brs,3H)、3.90(d,J=7.7Hz,1H)、3.74(d,J=11.0Hz,1H)、3.54−3.41(m,2H)、3.26(t,J=11.4Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.70−1.51(m,8H)、1.31(d,J=9.2Hz,1H)、1.04(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=530.3、およびエナンチオマーB(3.60mg、3%、SFC RT=32.3分):
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.50−8.39(m,1H)、8.55−8.31(m,2H)、8.15(d,J=8.1Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.62(d,J=7.3Hz,1H)、7.50(d,J=8.1Hz,1H)、7.40−7.29(m,2H)、5.85(d,J=11.4Hz,1H)、4.03(brs,3H)、3.90(d,J=7.7Hz,1H)、3.74(d,J=11.0Hz,1H)、3.54−3.41(m,2H)、3.26(t,J=11.4Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.70−1.51(m,8H)、1.31(d,J=9.2Hz,1H)、1.04(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=530.3を得た。
【0903】
実施例402&403
2−{5−[(S)−(2−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化234】
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【0904】
工程1:(2−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール
2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エタノールについて記載される操作と同様の操作に従って、2−クロロベンズアルデヒド(200mg、0.162ミリモル)を生成物(96.0mg、30%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.54−7.52(m,1H)、7.37−7.3(m,2H)、7.25−7.22(m,1H)、4.98(m,1H)、4.02(m,2H)、3.35(m,2H)、1.76(m,1H)、1.63(m,2H)、1.32(m,2H)
【0905】
工程2:メチル 5−((2−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 5−(2−シクロプロピル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)エチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラートについて記載される操作と同様の操作に従って、(2−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(85.0mg、0.373ミリモル)を生成物(49.0mg、50%)に変換した。LCMS(M+H)=530.2、LC RT=1.59分(カラム:フェノメネックス・ルナ−C18、30x2、3u;移動相A:90:10 水:アセトニトリル+0.1%TFA;移動相B:10:90 水:アセトニトリル+0.1%TFA;温度:40℃;勾配:2分間にわたって0−100%Bとし、1分間保持する;流速:1mL/分)
【0906】
工程3:2−{5−[(S)−(2−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
2−{5−[(1R)−2−シクロプロピル−1−(オキサン−4−イル)エチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、メチル 5−((2−クロロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(49.0mg、0.0920ミリモル)をラセミ体である2−{5−[(S)−(2−クロロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールに変換し、それをキラルプレパラティブ(カラム:キラルセル・OD 21x250mm、10μm;移動相:溶媒A:0.1%ジエチルアミン/ヘプタン、溶媒B:エタノール;流速:15mL/分;定組成溶出:30%B、120分間;UV:254nm)に付して分割し、エナンチオマーA(10.2mg、21%、SFC RT=7.38分):
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.33(d,J=7.7Hz,1H)、8.13(d,J=8.1Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.52(t,J=7.5Hz,1H)、7.46(d,J=8.4Hz,1H)、7.42(s,1H)、7.37(d,J=7.3Hz,1H)、5.95(d,J=11.7Hz,1H)、4.00(brs,3H)、3.93−3.83(m,1H)、3.71(d,J=10.6Hz,1H)、3.48(t,J=11.7Hz,1H)、3.18(t,J=11.6Hz,1H)、2.29(m,3H)、1.71(brs,1H)、1.68−1.59(m,1H)、1.51(brs,7H)、1.42(d,J=12.5Hz,1H)、0.73(brs,1H);LCMS(M+H)=530.3、およびエナンチオマーB(10.2mg、21%、SFC RT=14.17分):
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.33(d,J=7.7Hz,1H)、8.13(d,J=8.1Hz,1H)、7.96(s,1H)、7.52(t,J=7.5Hz,1H)、7.46(d,J=8.4Hz,1H)、7.42(s,1H)、7.37(d,J=7.3Hz,1H)、5.95(d,J=11.7Hz,1H)、4.00(brs,3H)、3.93−3.83(m,1H)、3.71(d,J=10.6Hz,1H)、3.48(t,J=11.7Hz,1H)、3.18(t,J=11.6Hz,1H)、2.29(m,3H)、1.71(brs,1H)、1.68−1.59(m,1H)、1.51(brs,7H)、1.42(d,J=12.5Hz,1H)、0.73(brs,1H);LCMS(M+H)=530.3を得た。
【0907】
実施例405
[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]メタノール
【化235】
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【0908】
メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(188mg、0.379ミリモル)のテトラヒドロフラン(4.0mL)中溶液を氷水浴中で5分間冷却し、次に水素化アルミニウムリチウムのTHF中2.0M(0.379mL、0.759ミリモル)を約1分間にわたって滴下して加えた。10分後、冷却浴を取り外し、攪拌を45分間続けた。該混合物を氷水浴中で再び冷却し、28μLの水、28μLの15%NaOH、および84μLの水でクエンチさせた。少量の硫酸ナトリウムを添加し、該混合物を20分間攪拌し、濾過し、酢酸エチルで濯いだ。溶出液を濃縮した。この材料を、DCMにロードした20%アセトン/DCMと平衡にしたSiO
2(4g)上で精製し、20%アセトン/DCM(200mL)、30%アセトン/DCM(200mL)、40%アセトン/DCM(200mL)を用いて溶出した。生成物を含有するフラクションを濃縮して標記化合物(131mg、73%)を得た。これらのフラクションから取り出した最も純粋なサンプル(12.4mg)をプレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分でさらに精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.55−8.48(m,1H)、8.48−8.38(m,1H)、8.19(d,J=8.1Hz,1H)、8.11−8.03(m,1H)、7.96(s,1H)、7.68(d,J=7.3Hz,2H)、7.38−7.29(m,3H)、7.28−7.21(m,1H)、5.79(d,J=11.4Hz,1H)、4.76(s,2H)、4.01(brs,3H)、3.93−3.86(m,1H)、3.73(d,J=11.4Hz,1H)、3.27(t,J=11.4Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.70(d,J=12.8Hz,1H)、1.56(brs,1H)、1.38−1.22(m,1H)、1.00(d,J=13.9Hz,1H);LC/MS(468、[M+H]
+)
【0909】
実施例406
{[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]メチル}ジメチルアミン
【化236】
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【0910】
工程1:3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボアルデヒド
塩化オキサリル(0.0140mL、0.164ミリモル)の−78℃でのDCM(1.0mL)中溶液に、DMSO(0.0230mL、0.329ミリモル)を添加した。10分後、[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]メタノール(64.0mg、0.137ミリモル)のDCM(0.5mL)中溶液を(0.5mLのリンス液)と共に滴下して加えた。該混合物を約10分間攪拌し、次にトリエチルアミン(0.0570mL、0.411ミリモル)を加え、冷却浴を取り外した。2時間の全反応時間の経過後、氷浴に再び入れ、反応物を水でクエンチさせ、室温に加温し、酢酸エチル中に抽出した。有機液を合わせ、MgSO
4上で乾燥させ、濾過して濃縮した。この材料をDCMにて乾燥カラム上にロードしたSiO
2(4g)で精製し、10−30%アセトン/DCMを用いて溶出し、標記化合物(59.0mg、93%)を黄色フィルムとして得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 10.25(s,1H)、8.60−8.56(m,1H)、8.54(d,J=1.8Hz,1H)、8.31(s,1H)、7.92(d,J=8.0Hz,1H)、7.69(s,1H)、7.51−7.44(m,2H)、7.41−7.29(m,3H)、5.64(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(dd,J=11.4、2.9Hz,1H)、3.90(s,3H)、3.88−3.83(m,1H)、3.56(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.41−3.31(m,1H)、3.14(d,J=11.0Hz,1H)、2.32−2.28(m,3H)、2.05(d,J=13.3Hz,1H)、1.69−1.56(m,1H)、1.50−1.35(m,1H)、1.10(d,J=13.3Hz,1H);LC/MS(466、[M+H]
+)
【0911】
工程2:{[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]メチル}ジメチルアミン
3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボアルデヒド(24.9mg、0.0530ミリモル)のDCM(1.0mL)中溶液に、ジメチルアミン(メタノール中2.0M、0.267mL、0.535ミリモル)を添加した。5分後、トリアセトキシホウ水素化ナトリウム(22.7mg、0.107ミリモル)を添加した。混合物を室温で1時間攪拌した。さらに10当量のジメチルアミンを、つづいてトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(22.7mg、0.107ミリモル)を添加した。20時間後、さらに10当量のジメチルアミンを、つづいてトリアセトキシホウ水素化ナトリウム(22.7mg、0.107ミリモル)を加え、得られた混合物を3時間以上攪拌した。混合物を濃縮し、0.45μmのPVDFシリンジフィルターを介してメタノールを用いて濾過した。該粗材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させて標記化合物(5.10mg、19%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.45(brs,1H)、8.18(d,J=7.7Hz,1H)、8.04(brs,1H)、7.67(d,J=7.3Hz,2H)、7.38−7.21(m,4H)、5.81(d,J=11.4Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.92−3.87(m,1H)、3.73(d,J=11.7Hz,1H)、3.70(brs,2H)、3.48(t,J=11.4Hz,1H)、3.37(brs,1H)、3.26(t,J=11.2Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.25−2.18(m,6H)、1.69(d,J=13.2Hz,1H)、1.62−1.51(m,1H)、1.37−1.26(m,1H)、1.03(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(466、[M+H]
+)
【0912】
実施例407
[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル](
2H
2)メタノール
【化237】
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【0913】
メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(22.7mg、0.0460ミリモル)のTHF(4.0mL)中溶液を氷水浴中で5分間冷却した。これに重水素化アルミニウムリチウム(2.10mg、0.0500ミリモル)を固体として一度に添加した。1時間後、該混合物を2滴の水、2滴の15%NaOH溶液、および3滴の水でクエンチさせた。固形硫酸ナトリウムを加え、この混合物を酢酸エチルで希釈し、音波処理/濾過に供した。有機液を少量のMgSO
4でさらに乾燥させ、濾過して濃縮した。粗材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(8.50mg、39%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(s,1H)、8.44(brs,1H)、8.19(d,J=8.1Hz,1H)、8.08(brs,1H)、7.68(d,J=7.3Hz,2H)、7.39−7.29(m,3H)、7.29−7.23(m,1H)、5.80(d,J=11.4Hz,1H)、4.01(brs,3H)、3.94−3.87(m,1H)、3.73(d,J=8.1Hz,1H)、3.53−3.43(m,2H)、3.42(brs,1H)、3.27(t,J=11.7Hz,1H)、2.30(s,3H)、1.70(d,J=13.2Hz,1H)、1.61−1.48(m,1H)、1.31(d,J=11.7Hz,1H)、1.01(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(470、[M+H]
+)
【0914】
実施例408
ジシクロプロピル[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]メタノール
【化238】
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【0915】
メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(25.5mg、0.0510ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液をドライアイス−アセトン浴中に冷却した。これに臭化シクロプロピルマグネシウム(2−メチルテトラヒドロフラン中1.0M、0.515mL、0.515ミリモル)を約5分間にわたって添加した。該混合物を30分間攪拌し、ついで氷水浴に移した。2時間後、混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチさせ、酢酸エチル中に抽出し、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して40mgの黄色フィルムを得た。該粗材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって35−75%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(5.90mg、21%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.51(s,2H)、8.15(d,J=8.1Hz,2H)、7.66(d,J=7.7Hz,2H)、7.57(d,J=8.1Hz,1H)、7.38−7.30(m,2H)、7.28−7.19(m,1H)、5.81(d,J=11.0Hz,1H)、4.04(s,3H)、3.95−3.85(m,1H)、3.75(d,J=9.5Hz,1H)、3.48(t,J=11.2Hz,1H)、3.40(brs,1H)、3.27(t,J=11.2Hz,1H)、2.32(s,3H)、1.71(d,J=12.5Hz,1H)、1.63−1.47(m,1H)、1.40−1.24(m,3H)、1.05(d,J=13.9Hz,1H)、0.64(brs,2H)、0.54−0.34(m,4H)、0.26(dt,J=9.0、4.3Hz,2H);LC/MS(548、[M+H]
+)
【0916】
実施例409
2−[8−クロロ−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化239】
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【0917】
工程1:メチル 8−クロロ−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(26.0mg、0.0520ミリモル)およびNCS(7.36mg、0.0550ミリモル)の混合物をDMF(0.5mL)に溶かし、45℃に加熱した。45℃で20時間経過した後、温度を60℃に昇温させた。150時間後、混合物を冷却し、DCMで希釈し、水で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して26.8mgの黄色フィルムを得た。この材料をプレパラティブ HPLC(エックスブリッジ C18 30x100mm;A=95%水、5%アセトニトリル+10mm酢酸アンモニウム;B=95%アセトニトリル、5%水+10mm酢酸アンモニウム;方法:30mL/分で30分間にわたって30%Bとする;波長=254nm)を介して精製し、標記化合物を透明/白色フィルム(11.6mg、39%)として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.51(d,J=1.8Hz,1H)、8.48(s,1H)、8.22(s,1H)、7.62(s,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.39−7.31(m,3H)、5.53(d,J=10.5Hz,1H)、4.07(s,3H)、4.05(s,1H)、3.91−3.88(m,3H)、3.86(brs,1H)、3.55(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.15−3.00(m,J=11.0、11.0、11.0Hz,1H)、2.29(s,3H)、2.08−2.00(m,1H)、1.64(s,1H)、1.51−1.36(m,J=13.1、4.3Hz,1H)、1.07(d,J=12.5Hz,1H);LC/MS(530、[M+H]
+)
【0918】
工程2:2−[8−クロロ−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
メチル 8−クロロ−3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(8.50mg、0.0160ミリモル)のTHF(0.5mL)中溶液をドライアイス/アセトン浴中で冷却し、臭化メチルマグネシウム(THF中1.0M、0.160mL、0.160ミリモル)をゆっくりと約5分間にわたって添加した。添加終了後、該混合物をこの温度で5分間攪拌し、次に冷却浴を取り外した。30分後に、該混合物をドライアイス/アセトン浴にて再び冷却し、2〜3滴の水でクエンチさせ、次に室温として濃縮した。残渣を塩化アンモニウム飽和水溶液とジクロロメタンの間に分配した。水性部をジクロロメタンで2回さらに抽出した。有機液を合わせ、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して8.00mgの透明フィルムを得た。粗材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(4.00mg、47%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.56(s,1H)、8.46(brs,2H)、8.16(s,1H)、7.66(d,J=7.7Hz,2H)、7.40−7.31(m,2H)、7.30−7.24(m,1H)、5.74(d,J=11.0Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.93−3.86(m,1H)、3.74(d,J=10.3Hz,1H)、3.46(t,J=11.0Hz,1H)、3.36(d,J=4.8Hz,1H)、3.31−3.22(m,1H)、2.30(s,3H)、1.73(d,J=15.8Hz,7H)、1.60−1.47(m,1H)、1.31(d,J=9.2Hz,1H)、0.97(d,J=11.7Hz,1H);LC/MS(530、[M+H]
+)
【0919】
実施例411
N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}メタンスルホンアミド
【化240】
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【0920】
工程1:5−[7−(2−アジドプロパン−2−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール(195mg、0.393ミリモル)のDCM(5.0mL)中溶液を氷水浴中で冷却し、トリメチルシリルアジド(0.131mL、0.984ミリモル)を添加した。5分後、BF
3・OEt
2(0.249mL、1.97ミリモル)を加え、該混合物を20分間攪拌し、その後で冷却浴を取り外した。18時間後、混合物を水および重炭酸塩飽和水溶液で希釈し、酢酸エチル中に抽出し、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して標記化合物(200mg、70%)を黄色固体として得た。これは
1H NMRによれば所望の生成物と一致したが、不純物を有意に含有した(純度72%)。それをさらに精製することなく持ち越した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.46(d,J=1.8Hz,1H)、8.39(d,J=8.3Hz,1H)、7.84(d,J=1.0Hz,1H)、7.60(s,1H)、7.49−7.42(m,3H)、7.39−7.29(m,3H)、5.57(d,J=10.0Hz,1H)、4.09−4.04(m,1H)、3.92−3.88(m,3H)、3.88−3.84(m,1H)、3.56(td,J=12.0、2.1Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.11(dd,J=10.7、3.6Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.10−1.99(m,1H)、1.80(s,3H)、1.79(s,3H)、1.72−1.56(m,1H)、1.49−1.35(m,1H)、1.14(d,J=13.1Hz,1H);LC/MS(521、[M+H]
+)
【0921】
工程2:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン
5−[7−(2−アジドプロパン−2−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(200mg、0.384ミリモル)のMeOH(5mL)中溶液を含有するフラスコを窒素で真空パージに供した。Pd/C(82.0mg、0.0770ミリモル)を加え、該フラスコをH
2(g)で数回真空パージに供し、最後には水素のバルーンの下で外界温度で攪拌した。2時間後、該混合物を窒素で数回真空パージに供し、酢酸エチルで希釈し、セライトを通して濾過し、146mgの白色固体を得た。この材料を濾過の間は多少不溶性であった。その粗材料を10%アセトン/DCM(150mL)、20%アセトン/DCM(200mL)、40%アセトン/DCM(100mL)、50%アセトン/DCM(100mL)、10%MeOH/DCM(100mL)で溶出して精製した(12g、SiO
2)。所望の生成物はMeOH/DCMフラクションにて溶出し、標記化合物(56.0mg、30%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.49(t,J=1.9Hz,1H)、8.40(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、8.30(brs,1H)、8.13(d,J=4.8Hz,1H)、7.66(d,J=7.5Hz,2H)、7.55(dd,J=8.5、1.3Hz,1H)、7.42−7.34(m,2H)、7.32−7.25(m,1H)、5.86(d,J=10.8Hz,1H)、4.04−3.96(m,4H)、3.82(d,J=9.0Hz,1H)、3.62(t,J=11.2Hz,1H)、3.49−3.37(m,1H)、2.34−2.26(m,3H)、2.00(d,J=13.3Hz,1H)、1.82(s,6H)、1.72−1.60(m,1H)、1.46(dd,J=12.4、4.1Hz,1H)、1.07(d,J=12.8Hz,1H)、0.93−0.80(m,1H);LC/MS(495、[M+H]
+)
【0922】
工程3:N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}メタンスルホンアミド
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン(17.5mg、0.0350ミリモル)のDCM(1mL)中懸濁液に、2滴のトリエチルアミン(7.40μL、0.0530ミリモル)を添加した。混濁した懸濁液は均質となり、氷水浴にて簡単に冷却し、1滴の塩化メタンスルホニル(3.03μL、0.0390ミリモル)を添加した。バイアルを該浴から取り出した。15分後、混合物をDCMで希釈し、水および塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して透明なフィルム(20.4mg)を得た。粗材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(9.70mg、48%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.53(s,1H)、8.19(d,J=8.4Hz,2H)、7.72(d,J=7.3Hz,3H)、7.50(d,J=8.4Hz,1H)、7.41−7.28(m,2H)、7.27−7.22(m,1H)、5.82(d,J=11.0Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.95−3.88(m,1H)、3.73(d,J=9.2Hz,1H)、3.53−3.42(m,2H)、3.35(d,J=5.5Hz,1H)、3.29(t,J=11.4Hz,1H)、2.45(s,3H)、2.32(s,3H)、1.79(s,3H)、1.76(brs,3H)、1.71(d,J=13.6Hz,1H)、1.60−1.47(m,1H)、1.31(d,J=9.5Hz,1H)、1.01(d,J=12.1Hz,1H)。2つのアナリティカルLC/MSインジェクションを用いて最終純度を決定した;LC/MS(573、[M+H]
+)
【0923】
実施例412
メチル N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【化241】
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【0924】
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン(23.0mg、0.0460ミリモル)のTHF(1mL)およびDCM(1mL)中懸濁液に、ヒューニッヒ塩基(0.0160mL、0.0930ミリモル)を添加した。混合物を氷水浴にて簡単に冷却し、クロロギ酸メチル(4.31μl、0.0560ミリモル)を添加した。3時間後、さらに1滴のクロロギ酸エステルを添加した。30分後、該混合物を濃縮し、メタノールに溶かし、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって40−80%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(21.5mg、83%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.51(s,1H)、8.47(brs,1H)、8.14(d,J=8.4Hz,1H)、8.00(brs,1H)、7.75(brs,1H)、7.66(d,J=7.7Hz,2H)、7.33(t,J=8.1Hz,3H)、7.28−7.23(m,1H)、5.79(d,J=11.4Hz,1H)、4.03(s,3H)、3.95−3.86(m,2H)、3.75(d,J=9.2Hz,1H)、3.57−3.41(m,2H)、3.36(d,J=4.4Hz,1H)、3.27(t,J=11.2Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.68(d,J=4.8Hz,7H)、1.54(d,J=16.1Hz,1H)、1.30(d,J=8.4Hz,1H)、1.03(d,J=12.8Hz,1H);LC/MS(553、[M+H]
+)
【0925】
実施例413
5−[7−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
【0926】
工程1:3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸
20mLの圧力バイアルに、メチル 3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(200mg、0.404ミリモル)、THF(3363μL)、および水(673μL)を入れた。得られた溶液を水酸化カリウム(67.9mg、1.21ミリモル)で処理し、バイアルを密封した。3時間後、反応混合物を50℃に加熱し、その温度で一夜攪拌した。19時間後、有機液を窒素の流れの下で除去し、水性液を分離漏斗に移した。塩基性溶液を酢酸エチル(2x)で抽出し、それを処分した。水性液のpHを1N水性HCl(1mL)を用いて約4の酸性にした。ついでこの混合物をリン酸三カリウムの2M水溶液を用いてpHを約5の酸性にした。得られた混合物を酢酸エチル(3x)で抽出した。有機液を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物(192mg、99%)を白色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.59(s,1H)、8.55(d,J=1.5Hz,1H)、8.52(d,J=8.3Hz,1H)、8.17(dd,J=8.3、1.0Hz,1H)、7.66(d,J=1.5Hz,1H)、7.48(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.29(m,4H)、5.66(d,J=10.5Hz,1H)、4.13−4.05(m,1H)、3.92−3.86(m,4H)、3.63−3.53(m,1H)、3.38(td,J=12.0、1.5Hz,1H)、3.14(d,J=11.0Hz,1H)、2.32(s,3H)、2.10−2.02(m,1H)、1.74−1.61(m,1H)、1.55−1.43(m,1H)、1.11(d,J=14.3Hz,1H);LC/MS(481、[M+H]
+)
【0927】
工程2:5−[7−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸(10.8mg、0.0220ミリモル)、3−フルオロアゼチジン・塩酸塩(5.00mg、0.0450ミリモル)、ヒューニッヒ塩基(7.83μL、0.0450ミリモル)およびHATU(12.8mg、0.0340ミリモル)のDMF(0.5mL)中混合物を室温で攪拌した。1.5時間後、該混合物を0.45μmのPVDFシリンジフィルターを通して濾過し、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(7.10mg、56%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.60(s,1H)、8.49(brs,1H)、8.31(d,J=8.1Hz,1H)、7.68(d,J=7.7Hz,2H)、7.59(d,J=8.1Hz,1H)、7.40−7.29(m,2H)、7.29−7.22(m,1H)、5.96(d,J=11.0Hz,1H)、5.56(brs,1H)、5.45(brs,1H)、4.52(brs,3H)、4.17(brs,1H)、4.01(brs,3H)、3.94−3.88(m,1H)、3.72(d,J=9.5Hz,1H)、3.56−3.34(m,3H)、3.31−3.19(m,1H)、2.30(brs,3H)、1.79−1.68(m,1H)、1.61(d,J=11.0Hz,1H)、1.31(brs,1H)、0.95(brs,1H);LC/MS(539、[M+H]
+)
【0928】
実施例414
5−[7−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
【0929】
3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸(10.0mg、0.0210ミリモル)、3,3−ジフルオロアゼチジン・塩酸塩(5.38mg、0.0420ミリモル)、ヒューニッヒ塩基(7.25μL、0.0420ミリモル)、およびHATU(11.8mg、0.0310ミリモル)のDMF中混合物を室温で1.5時間攪拌した。該混合物を0.45μmのPVDFシリンジフィルターを通して濾過し、プレパラティブLC/MSを介して次の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させ、標記化合物(6.40mg、53%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(s,1H)、8.48(brs,1H)、8.33(d,J=8.1Hz,1H)、7.69(d,J=7.7Hz,2H)、7.64(d,J=8.1Hz,1H)、7.39−7.30(m,2H)、7.30−7.18(m,1H)、5.97(d,J=11.4Hz,1H)、4.90(brs,1H)、4.58(brs,1H)、4.01(brs,1H)、3.90(d,J=6.6Hz,1H)、3.73(d,J=8.8Hz,1H)、3.49(t,J=11.4Hz,1H)、3.40−3.32(m,4H)、3.25(t,J=11.7Hz,1H)、2.30(brs,3H)、1.73(d,J=13.2Hz,1H)、1.62(d,J=10.3Hz,1H)、1.33(d,J=10.3Hz,1H)、0.95(d,J=12.1Hz,1H);LC/MS(557、[M+H]
+)
【0930】
実施例415&416
1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール
【化244】
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【0931】
1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オールは、1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールについて記載される操作に従って、ジアステレオマーの混合物として調製された。その最終工程にて生成されるジアステレオマー混合物の分離はキラルプレパラティブSFCを用いて行われ、ジアステレオマーAおよびジアステレオマーB:キラルパックOJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%MeOH、150バール;温度:35℃;流速:70.0mL/分で47分間;270nmでのUVモニター観察;インジェクション:0.75mL(MeOH1mLに付き約6mg)(約19mgをスタック化インジェクションで精製した)を得た。ジアステレオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.49(s,1H)、8.43(brs,1H)、8.15(d,J=8.4Hz,1H)、8.11(brs,1H)、7.66(d,J=7.7Hz,2H)、7.50(d,J=8.1Hz,1H)、7.33(t,J=7.3Hz,2H)、7.28−7.18(m,1H)、5.80(d,J=11.0Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.89(d,J=8.8Hz,1H)、3.74(d,J=10.3Hz,1H)、3.49(s,1H)、3.41(brs,1H)、3.26(t,J=11.6Hz,1H)、1.75−1.66(m,1H)、1.57(brs,3H)、1.51(brs,1H)、1.29(brs,2H)、1.02(d,J=12.8Hz,1H)、0.52(brs,1H)、0.41(d,J=6.2Hz,2H)、0.26(d,J=7.3Hz,1H);SFC保持時間:33分;ジアステレオマーB:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.49(s,1H)、8.44(brs,1H)、8.15(d,J=8.1Hz,1H)、8.11(brs,1H)、7.65(d,J=7.7Hz,2H)、7.49(d,J=8.1Hz,1H)、7.32(t,J=7.3Hz,2H)、7.27−7.21(m,1H)、5.80(d,J=11.4Hz,1H)、4.01(brs,3H)、3.89(brs,1H)、3.74(d,J=10.3Hz,1H)、3.50(d,J=3.3Hz,1H)、3.39(brs,1H)、3.26(t,J=11.7Hz,1H)、1.71(d,J=13.2Hz,1H)、1.56(brs,3H)、1.54−1.50(m,1H)、1.31(d,J=8.8Hz,2H)、1.03(d,J=13.2Hz,1H)、0.51(brs,1H)、0.41(brs,2H)、0.25(brs,1H);SFC保持時間:39分
【0932】
実施例417
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール
【化245】
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【0933】
工程1:5−ブロモ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン
PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.732g、1.00ミリモル)、リン酸カリウム(21.2g、100ミリモル)、(4−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(10.0g、50.0ミリモル)、および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(14.1g、50.0ミリモル)のTHF(100mL)中混合物に、N
2(g)を10分間吹き込んだ。圧力容器を密封し、油浴中、80℃で3時間加熱した。混合物を冷却し、水およびEtOAc中に注ぎ、次にセライト層を通して濾過した。有機層を水および塩水で洗浄し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥させて固体を得、それをEt
2Oで十二分に洗浄して7.40gを得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.99(d,J=2.3Hz,1H)、8.43(d,J=2.0Hz,1H)、8.10−8.02(m,2H)、7.78−7.72(m,2H)、3.13(s,3H);LC/MS方法1; RT=1.8分;M+H=356
【0934】
工程2:3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
100mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン(2.00g、5.60ミリモル)、トリフェニルホスフィン(3.67g、14.0ミリモル)、および1,2−ジクロロベンゼン(50mL)を入れた。そのフラスコを油浴に入れ、冷却器で栓をし、170℃で1.5時間加熱した。揮発性成分を70℃での高真空下、ついで窒素流の下で36時間にわたって除去し、黒色油を得た。残渣を塩化メチレンに溶かし、220gのISCOカラム上、100%塩化メチレンから40%EtOAc/塩化メチレンに1800mLで、ついで40%EtOAc/塩化メチレンから80%EtOAc/塩化メチレンに1800mLで溶出して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを濃縮し、920mgの明黄褐色固体を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 12.07(s,1H)、8.66(d,J=2.0Hz,1H)、8.44(d,J=8.3Hz,1H)、8.37(d,J=2.0Hz,1H)、8.30−8.12(m,1H)、7.82(dd,J=8.2、1.6Hz,1H)、3.31(s,3H);LC/MS方法2;RT=0.92分. M+H=325
【0935】
工程3:(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.920g、2.83ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.816g、4.24ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(1.11g、4.24ミリモル)を100mLのTHFに溶かし、0℃に冷却した。これにDIAD(0.825ml、4.24ミリモル)を18ゲージの針を通して滴下して加えた。15分後、氷浴を取り外し、反応物を1時間以上攪拌した。揮発性成分を減圧下で除去し、粗材料を塩化メチレンに溶かし、80gのISCOカラム上、0%EtOAc/塩化メチレンから40%EtOAc/塩化メチレンに800mLで溶出して精製した。生成物を含有するフラクションを濃縮し、1.52gの明褐色固体として得た。LC/MS方法2は32%の純度の標記化合物と一致する質量での主たるピークを示した;RT=1.17分;M+H=499
【0936】
工程4:5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−ピラゾール
(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(80.0mg、0.0800ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(35.6mg、0.160ミリモル)を2mLのDMSOに溶かした。これに炭酸ナトリウム(25.5mg、0.240ミリモル)および0.1mLの水を加えた。アルゴンをこの混合物に5分間吹き込み、その後でPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(6.54mg、8.01マイクロモル)を添加し、30秒間にわたって音波処理に付しながらアルゴンを吹き込んだ。バイアルに栓をし、マイクロ波にて150℃で15分間加熱した。その粗材料をプレパラティブLC/MS(プレパラティブHPLC 方法1)を介して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。生成物の収量は14.1mg(33%)であり、その推定される純度はLCMSによれば98%であった。2つのアナリティカルLC/MSインジェクションを用いて最終純度を決定した。インジェクション1条件LC/MS方法3;HPLC RT=1.67分;インジェクション2条件:LC/MS方法4;HPLC RT=2.51分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.74(brs,1H)、8.60(s,1H)、8.48(d,J=8.4Hz,2H)、7.96(s,1H)、7.87(d,J=8.4Hz,1H)、7.69(d,J=7.7Hz,3H)、7.46(s,1H)、7.38−7.30(m,3H)、7.30−7.21(m,1H)、6.03(d,J=11.0Hz,1H)、3.95−3.86(m,2H)、3.73(d,J=8.4Hz,1H)、3.57−3.43(m,2H)、3.37(brs,1H)、3.27(t,J=12.1Hz,1H)、2.90(s,3H)、2.74(s,3H)、2.03(s,3H)、1.81−1.69(m,1H)、1.68−1.54(m,1H)、1.45−1.28(m,1H)
【0937】
実施例418
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1−メチル−1H−ピラゾール
【化246】
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【0938】
(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(40.0mg、0.0400ミリモル)および1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(16.7mg、0.0800ミリモル)を2mLのDMSOに溶かした。これに炭酸ナトリウム(12.7mg、0.120ミリモル)および0.1mLの水を加えた。アルゴンを該反応混合物に音波処理を施しながら5分間吹き込んだ。これにPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(3.27mg、4.00マイクロモル)を添加し、30秒間にわたって音波処理に付しながらアルゴンを吹き込んだ。バイアルをマイクロ波にて150℃で15分間加熱した。反応物を濾過し、プレパラティブLC/MS(プレパラティブHPLC 方法2)を介して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。生成物の収量は3.10mg(16%)であり、その推定される純度はLCMSによれば100%であった。2つのアナリティカルLC/MSインジェクションを用いて最終純度を決定した。インジェクション1条件:LC/MS方法3;HPLC RT=1.54分;インジェクション2条件:LC/MS方法4;HPLC RT=2.48分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.69(s,1H)、8.55(brs,1H)、8.47(d,J=8.1Hz,1H)、7.86(d,J=8.1Hz,1H)、7.70(d,J=7.7Hz,2H)、7.60(s,1H)、7.40−7.32(m,2H)、7.28(d,J=7.7Hz,1H)、6.64(s,1H)、6.03(d,J=11.0Hz,1H)、3.91(brs,3H)、3.72(d,J=10.3Hz,1H)、3.56−3.45(m,2H)、3.35(d,J=5.5Hz,3H)、3.26(t,J=11.4Hz,1H)、1.80−1.69(m,1H)、1.63(d,J=9.5Hz,1H)、1.37(d,J=12.5Hz,1H)
【0939】
実施例419
1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]シクロプロパン−1−オール
【化247】
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【0940】
工程1:メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアート
24/40−500mLの丸底フラスコに、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(8.07g、28.6ミリモル)、4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(4.97g、27.6ミリモル)、THF(143mL)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(II)(1.05g、1.43ミリモル)および三塩基性リン酸カリウム(2M、11.6mL、23.1ミリモル)を入れた。そのフラスコをゴムセプタムで密封し、反応混合物を超純粋なアルゴンおよび音波処理を5分間用いて脱気処理に付した。フラスコを65℃に予め加熱した油浴に移し、そこで4時間保持した。その混合物を水でクエンチさせ、酢酸エチルで希釈し、セライトのパッドを通して濾過した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、層を分離した。有機液を水(2x)および塩水(2x)で洗浄した。水層を合わせ、酢酸エチルで逆抽出し、水層を処分した。有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[200mL]、0−20%[300mL]、20%[1000mL]、20−50%[500mL]、50%[300mL]で溶出する)に付して精製し、1.39g(59%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.95(d,J=2.0Hz,1H)、8.36(d,J=2.0Hz,1H)、8.18−8.11(m,2H)、7.66−7.58(m,2H)、3.96(s,3H);質量の測定値:337[M+H]
+
【0941】
工程2:メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
14/20−100mLの丸底フラスコに、メチル 4−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)ベンゾアート(6.68g、19.81ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(9.87g、24.8ミリモル)を入れた。混合物を1,2−ジクロロベンゼン(20mL)に懸濁させ、そのフラスコを密封し、窒素で満ちたバルーンで通気した。フラスコを160℃に予め加熱した油浴に入れ、そこで1時間保持した。冷却して、溶液をエーテルで希釈し、褐色の沈殿物を形成させ、それを濾過により除去して処分した。上澄を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[200mL]、0−100%[300mL]、100%[1500mL]で溶出する)に付して精製し、2.80g(46%)をベージュ色固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.95(d,J=2.0Hz,1H)、8.36(d,J=2.0Hz,1H)、8.18−8.11(m,2H)、7.66−7.58(m,2H)、3.96(s,3H);質量の測定値:305 [M+H]
+
【0942】
工程3:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
40mLの圧力バイアルに1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(3.90g、10.1ミリモル)を入れ、DMF(23mL)で希釈した。その溶液に、メチル 3−ブロモ−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(2.80g、9.18ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.262g、1.38ミリモル)、トリエチルアミン(2.56mL、18.4ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(0.636g、0.551ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、反応混合物を超純粋なアルコンおよび音波処理を3分間用いて脱気処理に付した。その後で、該バイアルを予め100℃に加熱した反応ブロックに置いた。30分後、該混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、バイアルの中身をセライトパッドを通して濾過した。混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/DCM 0%[100mL]、0−30%[150mL]、30%[300mL]、30−60%[500mL]、60%[200mL]で溶出する)に付して精製し、1.75g(59%)を明黄褐色固体として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.94(s,1H)、8.61(d,J=2.0Hz,1H)、8.35(dd,J=8.3、0.5Hz,1H)、8.25(dd,J=1.4、0.6Hz,1H)、8.16(d,J=1.8Hz,1H)、7.90(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、4.02(s,3H)、3.93(s,3H)、2.30(s,3H);質量の測定値:321 [M+H]
+
【0943】
工程4:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
24/40−50mLの丸底フラスコに、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(250mg、0.778ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(299mg、1.56ミリモル)、およびトリフェニルホスフィン(408mg、1.56ミリモル)を入れた。該混合物をTHF(7780μL)に懸濁させ、0℃に冷却した。ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート(358mg、1.56ミリモル)を一度に添加した。0℃で30分経過した後、反応物を室温に加温すると、反応物はゆっくりと深紅に変色した。室温で30分間経過した後、該反応混合物をTFA(300μL、3.89ミリモル)でクエンチさせ、30分間攪拌した。混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、1.5Mリン酸カリウムを用いて中和した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、層を分離した。有機液を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、フラクションの大きさ:21mL 16x150mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[50mL]、0−20%[200mL]、20%[150mL]、20−30%[150mL]、30%[350mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、338mg(88%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.51(d,J=1.8Hz,1H)、8.47(d,J=8.3Hz,1H)、8.10(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.63(d,J=1.8Hz,1H)、7.46(d,J=7.3Hz,2H)、7.40−7.29(m,3H)、5.63(d,J=10.5Hz,1H)、4.11−4.01(m,4H)、3.92−3.82(m,4H)、3.61−3.51(m,1H)、3.41−3.31(m,1H)、3.12(q,J=11.3Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.05(d,J=13.3Hz,1H)、1.71−1.52(m,2H)、1.51−1.37(m,1H)、1.09(d,J=12.3Hz,1H);質量の測定値:495 [M+H]
+
【0944】
工程5:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート
14/20−15mLの丸底フラスコに、チタン(IV)イソプロポキシド(29.6μL、0.101ミリモル)を入れ、THF(1000μL)で希釈した。その溶液に、(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(100mg、0.202ミリモル)を添加した。次に臭化エチルマグネシウム(THF中1.0M、1210μL、1.210ミリモル)を室温で添加した。20分後、該反応混合物をメタノールでクエンチさせ、減圧下で濃縮した。その粗材料をプレパラティブLC/MSを通して以下の条件:カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって25−65%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分で精製した。フラクションを集め、8.3mg(8.17%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.49(s,1H)、8.39(brs,1H)、8.12(d,J=8.4Hz,1H)、7.95(brs,1H)、7.65(d,J=7.3Hz,2H)、7.36−7.29(m,2H)、7.27−7.21(m,1H)、7.15(d,J=7.0Hz,1H)、6.17(s,1H)、5.80(d,J=11.4Hz,1H)、4.05−3.94(m,3H)、3.89(d,J=10.6Hz,1H)、3.73(d,J=8.8Hz,1H)、3.47(t,J=11.2Hz,1H)、3.42−3.31(m,1H)、3.26(t,J=11.0Hz,1H)、2.34−2.23(m,3H)、1.71(d,J=13.2Hz,1H)、1.61−1.50(m,1H)、1.38−1.08(m,5H)、0.99(d,J=12.5Hz,1H);質量の測定値:494 [M+H]
【0945】
実施例420
1,4−ジメチル−5−{5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール
【化248】
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【0946】
工程1:5−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)−3−ニトロピリジン
24/40−3口で500mLの丸底フラスコに、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(12.1g、42.9ミリモル)および(4−クロロフェニル)ボロン酸(7.48g、47.8ミリモル)を入れた。該混合物をTHF(150mL)および三塩基性リン酸カリウム(2M、42.9mL、86.0ミリモル)に懸濁させた。PdCl
2(dppf)(0.314g、0.429ミリモル)を添加し、フラスコを密封し、音波処理および超純粋なアルゴンを5分間用いて脱気処理に付した。混合物を65℃に加熱した。2時間後、フラスコの中身を1Lの丸底フラスコに移し、減圧下で濃縮した。得られた黒色スラリーを酢酸エチルおよび水で希釈し、セライトパッドを通して濾過した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、有機液を塩水(3x)で洗浄した。その有機液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(120g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、フラクションの大きさ:18mL 16x150mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[300mL]、0−20%[450mL]、20%[1503mL]、20−50%[756mL]、50%[450mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、10.8g(80%)を得た。
1H NMRは所望の生成物と一致した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.92(d,J=2.0Hz,1H)、8.31(d,J=2.0Hz,1H)、7.53−7.43(m,4H);質量の測定値:314[M+H]
+
【0947】
工程2:3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール
24/40−250mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−(4−クロロフェニル)−3−ニトロピリジン(8.83g、28.2ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(22.4g、36.6ミリモル)を入れた。該混合物を1,2−ジクロロベンゼン(60mL)に懸濁させた。フラスコを密封し、窒素で満ちたバルーンで通気した。その反応容器を予め160℃に加熱した油浴に入れた。2時間後、該混合物を減圧下で濃縮して黒色スラリーを得た。該スラリーをDCMに懸濁させ、それで灰色沈殿物を得、濾過で集めて1.5gの生成物を得た。上澄みをカラムにロードし、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[200mL]、0−100%[300mL]、100%[1500mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、前に集めた生成物と合わせ、3.17g(40%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 11.75(brs,1H)、8.56(d,J=2.0Hz,1H)、8.22(d,J=2.0Hz,1H)、8.19(d,J=8.0Hz,1H)、7.69(d,J=1.5Hz,1H)、7.32(dd,J=8.3、1.8Hz,1H);質量の測定値:280[M+H]
+
【0948】
工程3:7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
40mLの圧力バイアルに1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(5.10g、13.2ミリモル)を入れ、DMF(16.5mL)で希釈した。その溶液に3−ブロモ−7−クロロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(1.86g、6.61ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.189g、0.991ミリモル)、トリエチルアミン(1.01mL、7.27ミリモル)およびPd(Ph
3P)
4(0.229g、0.198ミリモル)の各々を添加した。バイアルを密封し、音波処理および超純粋なアルゴンを用いて2分間脱気処理に付した。バイアルを予め100℃に加熱した反応ブロックに置いた。45分後、混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、セライトパッドを通して濾過した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、酢酸エチルおよび塩水でさらに希釈した。層を分離し、有機液を水(2x)および塩水(2x)で洗浄した。水層を合わせ、酢酸エチル(2x)で抽出し、その水層部を処分した。有機液を合わせ、塩水(2x)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をDCMに懸濁させて黄色固体を得、それを濾過により集めて520mgの所望の生成物を得た。上澄をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:38mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[151mL]、0−100%[501mL]、100%[250mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、前に集めた生成物と合わせ1.56(79%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.68(brs,1H)、8.53(d,J=1.8Hz,1H)、8.32(d,J=8.5Hz,1H)、7.70(d,J=2.0Hz,1H)、7.56(d,J=1.3Hz,1H)、7.37(dd,J=8.5、1.8Hz,1H)、4.04(s,3H)、2.39(s,3H);質量の測定値:298[M+H]
+
【0949】
工程4:(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
24/40−100mLの丸底フラスコに、7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(250mg、0.840ミリモル)、トリフェニルホスフィン(440mg、1.68ミリモル)、および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(242mg、1.26ミリモル)を入れた。混合物をTHF(8397μL)に溶かし、0℃に冷却した。ジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート(387mg、1.68ミリモル)を一度に添加した。15分後、氷浴を取り外した。1時間後、その混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[75mL]、15%[102mL]、20%[150mL]、20−60%[402mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、286mg(72%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.46(d,J=1.8Hz,1H)、8.32(d,J=8.3Hz,1H)、7.71(d,J=1.5Hz,1H)、7.58(d,J=1.5Hz,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.40−7.30(m,4H)、5.45(d,J=10.5Hz,1H)、4.06(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.92−3.84(m,4H)、3.55(td,J=11.8、2.0Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.14−3.00(m,1H)、2.29(s,3H)、2.03(d,J=14.1Hz,1H)、1.67−1.53(m,1H)、1.50−1.34(m,1H)、1.10(d,J=13.3Hz,1H);質量の測定値:472[M+H]
+
【0950】
工程5:1,4−ジメチル−5−{5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール
2−5mLのマイクロ波バイアルに、ジオキサン(10.1mL)およびトリシクロヘキシルホスフィン(トルエン中20重量%、0.784mL、0.503ミリモル)を入れた。その混合物に(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(475mg、1.01ミリモル)、炭酸セシウム(656mg、2.01ミリモル)、Pd
2(dba)
3(230mg、0.252ミリモル)、およびイソプロペニルボロン酸ピナコールエステル(338mg、2.01ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、該反応混合物を音波処理および超純粋なアルゴンを2分間用いて脱気処理に付した。バイアルを予め130℃に加熱した油浴に置いた。4時間後、該混合物を室温に冷却し、セライトパッドを通して濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[105mL]、15%[201mL]、20%[201mL]、30%[201mL]、30−100%[402mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、390mg(81%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.45(d,J=1.8Hz,1H)、8.35(d,J=8.3Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.56(td,J=4.1、1.3Hz,2H)、7.48−7.42(m,2H)、7.40−7.29(m,3H)、5.57(s,1H)、5.28(t,J=1.4Hz,1H)、4.07(d,J=12.0Hz,1H)、3.92−3.83(m,5H)、3.61−3.51(m,1H)、3.41−3.29(m,1H)、3.10(q,J=11.1Hz,1H)、2.36−2.26(m,5H)、2.10−1.99(m,1H)、1.71−1.53(m,2H)、1.50−1.38(m,1H)、1.13(d,J=13.3Hz,1H);質量の測定値:477[M+H]
+
【0951】
実施例421
1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オン
【化249】
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【0952】
40mLの圧力バイアルに(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(200mg、0.419ミリモル)を入れ、1,4−ジオキサン(4188μL)に溶かした。その攪拌溶液に、水(4188μL)を、つづいて過ヨウ素酸ナトリウム(269mg、1.26ミリモル)およびt−ブタノール中2.5重量%四酸化オスミウム(500μL、0.0400ミリモル)を添加した。反応混合物を一夜攪拌した。18.5時間後、バイアルの中身を分離漏斗に移し、混合物をDCMおよび水で希釈した。層を分離し、水層をDCM(2x)で抽出し、水層を処分した。有機液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:12mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[75mL]、0−100%[300mL]、100%[150mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、112mg(56%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.71(brs,1H)、8.62(s,1H)、8.53(brs,1H)、8.34(d,J=8.4Hz,1H)、7.91(d,J=8.1Hz,1H)、7.70(d,J=7.7Hz,2H)、7.37−7.30(m,2H)、7.28−7.21(m,1H)、6.02(d,J=11.4Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.94−3.85(m,1H)、3.72(d,J=8.4Hz,1H)、3.47(q,J=11.1Hz,2H)、3.25(t,J=11.4Hz,1H)、2.78(s,3H)、2.30(s,3H)、1.76−1.70(m,1H)、1.69−1.55(m,1H)、1.43−1.29(m,1H)、0.96(d,J=12.8Hz,1H);質量の測定値:480[M+H]
+
【0953】
実施例422&423
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
【化250】
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【0954】
工程1:1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
フレーム乾燥させた2.0−5.0のマイクロ波バイアルに、1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オン(75.0mg、0.156ミリモル)を入れて、それを密封した。バイアルの中の気体を抜き、窒素をパージした。THF(1mL)を添加し、該混合物を−78℃に冷却した。臭化シクロプロピルマグネシウム(1−メチルテトラヒドロフラン中1.0M(0.938mL、0.938ミリモル))を滴下して加えると、その溶液は黄色から褐色に色が変化した。15分後、バイアルを氷浴から取り外し、室温に加温させた。2.5時間後、反応物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチさせ、酢酸エチルで希釈した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、層を分離した。有機液を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(4g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[51mL]、0−60%[501mL]、60%[99mL]で溶出する)を用いて精製した。フラクションを集め、所望の生成物をジアステレオマーの混合物として得た。該混合物をキラルSFC:キラル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5mm、移動相:CO
2中10%MeOH、150バール、温度:35℃、流速:70mL/分で46分間;270nmでUVモニター観察する;インジェクション:0.75mL(MeOH1mLに付き約5mg)(20mgをスタック化インジェクションで精製した)に付して分割し、エナンチオマーA(9.10mg、17%)およびエナンチオマーB(10.5mg、19%)を得た。エナンチオマーA:
1H NMR(400MHz、メタノール−d) δ 8.44(d,J=1.5Hz,1H)、8.32−8.21(m,2H)、8.12(s,1H)、7.62(d,J=7.3Hz,2H)、7.53(dd,J=8.4、1.1Hz,1H)、7.38−7.30(m,2H)、7.30−7.22(m,1H)、5.76(d,J=11.0Hz,1H)、4.00(s,4H)、3.87−3.78(m,1H)、3.65−3.55(m,1H)、3.45−3.34(m,2H)、2.32(s,3H)、1.96(d,J=12.8Hz,1H)、1.71−1.55(m,4H)、1.49−1.20(m,2H)、1.12(d,J=13.3Hz,1H)、0.89(d,J=7.3Hz,1H)、0.53(t,J=6.8Hz,2H)、0.50−0.38(m,2H);SFC保持時間 33.12分;質量の測定値:521[M+H]
+;エナンチオマーB:
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、8.31−8.25(m,2H)、8.13(s,1H)、7.63(d,J=7.3Hz,2H)、7.56(dd,J=8.3、1.3Hz,1H)、7.38−7.31(m,2H)、7.29−7.23(m,1H)、5.76(d,J=11.0Hz,1H)、4.03−3.94(m,4H)、3.82(dd,J=11.4、2.9Hz,1H)、3.59(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.45−3.34(m,2H)、2.32(s,3H)、1.95(d,J=12.8Hz,1H)、1.71−1.54(m,4H)、1.50−1.33(m,2H)、1.12(d,J=12.8Hz,1H)、0.96−0.82(m,1H)、0.61−0.51(m,2H)、0.50−0.38(m,2H);SFC保持時間 40.02分;質量の測定値:521[M+H]
+
【0955】
実施例424
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−1,2−ジオール
【化251】
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【0956】
20mLのシンチレーションバイアルに1,4−ジメチル−5−{5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1H−1,2,3−トリアゾール(100mg、0.209ミリモル)を入れ、その後でn−PrOH(2094μL)に懸濁させた。その懸濁液にH
2O中50%NMO(66.3μL、0.314ミリモル)を、つづいてH
2O中4%四酸化オスミウム(133μL、0.0210ミリモル)を添加した。約5分後、反応混合物は均質状態になった。2.5時間後、揮発性成分を窒素の流れを用いて蒸発させ、得られた黄色油を酢酸エチルおよび水で希釈し、分離漏斗に移し、そこで層を分離した。有機液を水および塩水で洗浄した。水層を合わせ、酢酸エチル(2x)で抽出し、水層を処分した。有機液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(4g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:6mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[30mL]、0−100%[201mL]、100%[100mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、67.0mg(63%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.45(d,J=1.8Hz,1H)、8.39(d,J=8.0Hz,1H)、8.01(s,1H)、7.58(d,J=1.8Hz,1H)、7.45(d,J=7.8Hz,2H)、7.40−7.29(m,4H)、5.60(d,J=10.3Hz,1H)、4.07(d,J=8.8Hz,1H)、4.01−3.93(m,1H)、3.91−3.78(m,5H)、3.56(t,J=11.9Hz,1H)、3.35(t,J=11.8Hz,1H)、3.10(d,J=11.0Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.04(d,J=11.5Hz,1H)、1.85−1.77(m,1H)、1.70(s,3H)、1.64(dd,J=13.4、4.4Hz,1H)、1.49−1.36(m,1H)、1.12(d,J=12.8Hz,1H);質量の測定値:512[M+H]
【0957】
実施例427
1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボニル]−3−メチルアゼチジン−3−オール
【化252】
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【0958】
工程1:2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン
24/40−250mLの丸底フラスコに、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(5.00g、13.0ミリモル)を入れ、DMF(43.2mL)で希釈した。その溶液に、5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(5.37g、25.9ミリモル)、ヨウ化銅(I)(0.370g、1.94ミリモル)、トリエチルアミン(3.61mL、25.9ミリモル)を、最後にPd(Ph
3P)
4(1.12g、0.971ミリモル)を添加した。フラスコを密封し、音波処理および超純粋なアルゴンを5分間用いて脱気処理に付した。フラスコを予め100℃に加熱した油浴に入れた。15時間後、反応混合物を冷却し、セライトパッドを通して濾過した。黒色の液体を減圧下で濃縮した。得られた黒色スラリーをDCMおよび塩水で希釈し、分離漏斗に移した。エマルジョンは粘度が高く、層を分離することができなかった。混合物をセライトを介して再び濾過した。層を分離し、有機液を塩水(2x)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(80 g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:102mL、フラクションの大きさ:21mL 16x150mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[201mL]、0−20%[501mL]、20−50%[1002mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、898mg(31%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.76(d,J=2.0Hz,1H)、6.96(d,J=2.0Hz,1H)、4.32(brs,2H)、3.97(s,3H)、2.33(s,3H);質量の測定値:223[M+H]
+
【0959】
工程2:メチル 4−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート
24/40−100mLの丸底フラスコに、2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−アミン(300mg、1.34ミリモル)、4−メトキシカルボニルフェニルボロン酸(966mg、5.37ミリモル)、および酢酸銅(II)(609mg、3.35ミリモル)を入れた。4Åモレキュラーシーブ粉末(6g)を添加し、バイアルを密封し、その中の気体を抜き、アルゴンを2回フラッシュさせた。その混合物に、CHCl
3(13.4mL)を、つづいてピリジン(432μL、5.37ミリモル)を添加した。フラスコを密封し酸素および音波処理を4分間用いて脱気処理に付し、該反応物を酸素の雰囲気下で攪拌した。17時間後に、該反応混合物を水酸化アンモニウム(1000μL、25.1ミリモル)でクエンチさせ、クロロホルムで希釈した。セライトとサンドを濾過を助成するのに加えた。混合物を濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[51mL]、5%[51mL]、10%[150mL]、15%[150mL]、15−30%[252mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集めて160mg(33.3%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.10−8.03(m,2H)、7.93(d,J=2.0Hz,1H)、7.56(d,J=2.0Hz,1H)、7.23−7.18(m,2H)、6.48(s,1H)、3.99(s,3H)、3.92(s,3H)、2.38−2.31(m,3H);質量の測定値:357[M+H]
+
【0960】
工程3:メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボキシラート
2.0−5.0mLのマイクロ波バイアルに、メチル 4−((2−クロロ−5−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)ピリジン−3−イル)アミノ)ベンゾアート(276mg、0.771ミリモル)を入れ、DMA(5mL)に溶かした。その溶液に酢酸ナトリウム・三水和物(0.181mL、1.93ミリモル)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(54.1mg、0.0770ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を2分間用いて脱気処理に付した。反応混合物を予め110℃に加熱した反応ブロックに入れた。30分後、該反応物を冷却し、マイクロ波バイアルの中身を100mLの丸底フラスコに移し、DMAを減圧下で濃縮して褐色油を得た。そのフラスコの中身を分離漏斗に移し、酢酸エチルおよび塩化アンモニウム飽和水溶液で希釈した。有機液を合わせ、塩水(2x)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[51mL]、5%[51mL]、10%[150mL]、15%[150mL]、15−30%[252mL]、30−60%[500mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、165mg(67%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.20−9.15(m,1H)、8.58(d,J=2.0Hz,2H)、8.32(dd,J=8.7、1.6Hz,1H)、7.73(d,J=2.0Hz,1H)、7.63−7.53(m,1H)、4.04(s,3H)、4.00(s,3H)、2.40(s,3H);質量の測定値:306[M+H]
+
【0961】
工程4:(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート
24/40−100mLの丸底フラスコに、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(1.07g、5.57ミリモル)を入れ、DCM(27.8mL)に溶かした。その溶液にトリエチルアミン(2.33mL、16.7ミリモル)を加え、該混合物を氷浴を用いて0℃に冷却した。塩化メシル(0.651mL、8.35ミリモル)を滴下して加えた。氷浴を外し、2時間後に炭酸水素ナトリウムの飽和溶液でクエンチさせ、激しく攪拌し、分離漏斗に移し、層を分離した。有機液を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させた。混合物をジエチルエーテルを用いて減圧下で数回濃縮し、1.51g(100%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.46−7.38(m,3H)、7.38−7.34(m,2H)、5.21(d,J=9.0Hz,1H)、4.05(dd,J=11.7、3.1Hz,1H)、3.91(ddd,J=11.5、4.4、1.1Hz,1H)、3.38(td,J=11.9、2.3Hz,1H)、3.29(td,J=11.8、2.3Hz,1H)、2.61(s,3H)、2.18−2.05(m,1H)、2.05−1.96(m,1H)、1.60−1.48(m,1H)、1.39−1.26(m,1H)、1.17−1.10(m,1H)
【0962】
工程5:(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボキシラート
2ドラムの圧力バイアルに、メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボキシラート(165mg、0.513ミリモル)を入れ、DMF(5135μL)に溶かした。その溶液に炭酸セシウム(1000mg、3.08ミリモル)を、つづいて(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル メタンスルホナート(833mg、3.08ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、予め40℃に加熱した油浴に入れた。65時間後、該反応混合物を水でクエンチさせ、バイアルの中身を分離漏斗に移し、そこでそれを酢酸エチルおよび塩水溶液で希釈した。層を分離し、有機液を塩水(2x)で洗浄した。水層を合わせ、酢酸エチル(2x)で抽出し、水層を処分した。有機液を合わせ、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[51mL]、20%[150mL]、25%[252mL]、25−100%[150mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、147mg(58%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.16(d,J=1.3Hz,1H)、8.52(d,J=1.8Hz,1H)、8.36(dd,J=8.8、1.8Hz,1H)、7.76(d,J=8.8Hz,1H)、7.62(d,J=1.8Hz,1H)、7.45(d,J=7.0Hz,2H)、7.40−7.29(m,3H)、5.56(d,J=10.8Hz,1H)、4.09−4.03(m,1H)、4.00(s,3H)、3.93−3.84(m,4H)、3.60−3.51(m,1H)、3.40−3.31(m,1H)、3.10(d,J=11.0Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.09−1.99(m,1H)、1.68−1.58(m,1H)、1.44−1.35(m,1H)、1.10(d,J=12.8Hz,1H);質量の測定値:496[M+H]
+
【0963】
工程6:(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボン酸
24/40−50mLの丸底フラスコに、(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボキシラート(148mg、0.299ミリモル)を入れ、THF(2489μL)に溶かし、水(498μL)で希釈した。その混合物に、水酸化カリウム(50.3mg、0.896ミリモル)を添加した。バイアルをゴム製セプタムで密封し、予め50℃に加熱した油浴に入れた。17.5時間後、該反応混合物を減圧下で濃縮した。混合物を2mLの水に溶かし、5N水性HClを用いてpHを約5の酸性にした。pHが酸性領域に近づくにつれて、白色固体が沈降した。混合物を分離漏斗に移し、酢酸エチル(x4)で抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して128mg(89%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 9.56(d,J=1.5Hz,1H)、8.59(d,J=1.8Hz,1H)、8.43(dd,J=8.8、1.8Hz,1H)、7.81(d,J=8.8Hz,1H)、7.67(d,J=1.8Hz,1H)、7.46(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.30(m,3H)、5.59(d,J=11.0Hz,1H)、4.10−4.04(m,1H)、3.94−3.84(m,4H)、3.61−3.52(m,1H)、3.41−3.32(m,1H)、3.12(d,J=11.3Hz,1H)、2.32(s,3H)、2.06(s,1H)、1.70−1.56(m,2H)、1.46−1.40(m,1H)、1.12(d,J=13.3Hz,1H);質量の測定値:482[M+H]
+
【0964】
工程7:1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボニル]−3−メチルアゼチジン−3−オール
1ドラムのバイアルに、(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボン酸(20.0mg、0.0420ミリモル)を入れ、DMF(500μL)に溶かした。その溶液に、3−メチルアゼチジン−3−オール・塩酸塩(10.3mg、0.0830ミリモル)、ヒューニッヒ塩基(14.5μL、0.0830ミリモル)、およびHATU(23.7mg、0.0620ミリモル)を添加した。1時間後、混合物を800μLのメタノールで希釈し、プレパラティブHPLC(カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95%MeCN 5%水 B:95%水 5%MeCN バッファ:10mM酢酸アンモニウム、流速:30mL/分、1インジェクション)に付して精製した。フラクションを集め、9.70mg(42%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.64(d,J=1.5Hz,1H)、8.49(d,J=1.5Hz,1H)、8.11(dd,J=8.7、1.6Hz,1H)、7.79(d,J=8.8Hz,1H)、7.63(d,J=1.8Hz,1H)、7.44(d,J=7.0Hz,2H)、7.39−7.30(m,3H)、5.54(d,J=10.5Hz,1H)、4.54−4.17(m,4H)、4.09−4.02(m,1H)、3.92−3.83(m,4H)、3.59−3.49(m,1H)、3.40−3.31(m,1H)、3.17−3.03(m,1H)、2.40(s,1H)、2.30(s,3H)、2.02(d,J=13.6Hz,1H)、1.59(s,4H)、1.47−1.34(m,1H)、1.12(d,J=12.0Hz,1H);質量の測定値:550[M+H]
+
【0965】
実施例428
5−[8−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化253】
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【0966】
5−[8−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−カルボニル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール(14.6mg、63%)は、1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボニル]−3−メチルアゼチジン−3−オールの合成に記載される操作と同様の操作に従って、3,3−ジフルオロアゼチジン・塩酸塩より調製された。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(s,1H)、8.56(s,1H)、8.25(brs,1H)、8.00−7.92(m,1H)、7.69(d,J=7.3Hz,2H)、7.38−7.30(m,2H)、7.29−7.22(m,1H)、5.89(d,J=11.4Hz,1H)、4.02(brs,3H)、3.93−3.85(m,1H)、3.73(d,J=8.4Hz,1H)、3.51−3.44(m,1H)、3.43−3.35(m,6H)、3.27(t,J=11.6Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.70(d,J=12.8Hz,1H)、1.61−1.49(m,1H)、1.37−1.25(m,1H)、0.99(d,J=11.4Hz,1H);質量の測定値:556[M+H]
+
【0967】
実施例429
1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボニル]アゼチジン−3−オール
【化254】
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【0968】
標記化合物は、1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボニル]−3−メチルアゼチジン−3−オールの合成に記載される操作と同様の操作に従って、3−ヒドロキシアゼチジン・塩酸塩より調製され、20.7mg(63%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.61(s,1H)、8.48(s,1H)、8.22(brs,1H)、7.91(d,J=6.6Hz,1H)、7.69(d,J=7.3Hz,2H)、7.37−7.30(m,2H)、7.29−7.23(m,1H)、5.87(d,J=11.4Hz,1H)、4.68−4.47(m,2H)、4.32(brs,1H)、4.15(brs,1H)、4.02(brs,3H)、3.93−3.82(m,3H)、3.73(d,J=9.2Hz,1H)、3.51−3.43(m,1H)、3.43−3.36(m,2H)、3.27(t,J=11.6Hz,1H)、2.31(s,3H)、1.69(d,J=11.7Hz,1H)、1.60−1.49(m,1H)、1.31(d,J=9.2Hz,1H)、1.00(d,J=12.5Hz,1H);質量の測定値:536[M+H]
+
【0969】
実施例430
5−[8−(3−フルオロアゼチジン−1−カルボニル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル]−1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化255】
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【0970】
標記化合物は、1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−8−カルボニル]−3−メチルアゼチジン−3−オールの合成に記載される操作と同様の操作に従って、3−フルオロアゼチジンより調製され、17.2mg(77%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.62(s,1H)、8.51(s,1H)、8.55(brs,1H)、8.24(brs,1H)、7.93(d,J=8.8Hz,1H)、7.70(d,J=7.7Hz,2H)、7.38−7.30(m,2H)、7.29−7.22(m,1H)、5.89(d,J=11.0Hz,1H)、5.58−5.38(m,1H)、4.85−4.34(m,3H)、4.17(brs,1H)、4.03(s,3H)、3.94−3.86(m,1H)、3.74(d,J=8.1Hz,1H)、3.53−3.40(m,2H)、3.37−3.23(m,1H)、2.31(s,3H)、1.70(d,J=12.5Hz,1H)、1.56(d,J=10.3Hz,1H)、1.38−1.20(d,J=12.5Hz,1H);質量の測定値:538[M+H]
+
【0971】
実施例431&432
(1S)−1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール、および(1R)−1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
【化256】
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【0972】
工程1:5−ブロモ−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−3−ニトロピリジン
24/40−3口の500mLの丸底フラスコに、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(12.1g、42.9ミリモル)および4−クロロ−3−フルオロフェニルボロン酸(7.48g、42.9ミリモル)を入れた。混合物をTHF(150mL)および水性三塩基リン酸カリウム(2.0M、42.9mL、86ミリモル)で希釈した。PdCl
2(dppf)(0.314g、0.429ミリモル)を添加し、フラスコを密封し、音波処理および超純粋なアルゴンを5分間用いて脱気処理に付した。混合物を65℃に加熱した。2時間後、混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチルおよび水で希釈し、セライトを通して濾過した。バイアルの中身を分離漏斗に移し、有機液を塩水(3x)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(120g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、フラクションの大きさ:18mL 16x150mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[300mL]、0−20%[450mL]、20%[1503mL]、20−50%[756mL]、50%[450mL]で溶出する)に付して精製した。純粋な一対の生成物を含有するフラクションだけを集め、横に置いた。残りの不純なフラクションを集め、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(80g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:閾値で集める、フラクションの大きさ:18mL 16x150mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[200mL]、0−20%[300mL]、20%[1000mL]、20−50%[500mL]、50%[275mL]で溶出する)に付して再び精製した。フラクションを合わせ、10.77g(67%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.93(d,J=2.0Hz,1H)、8.34(d,J=2.0Hz,1H)、7.50(dd,J=8.2、7.4Hz,1H)、7.41(dd,J=9.4、2.1Hz,1H)、7.26−7.22(m,1H);質量の測定値:331[M+H]
+
【0973】
工程2:3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール&3−ブロモ−7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール
350mLの大口の圧力フラスコに、5−ブロモ−2−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−3−ニトロピリジン(10.7g、32.5ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(19.4g、48.7ミリモル)を入れた。混合物を1,2−ジクロロベンゼン(65mL)に懸濁させた。フラスコを密封し、予め160℃に加熱した油浴に入れた。30分後、該混合物を減圧下で濃縮した。得られた固体をDCMで希釈して淡黄色固体を得、それを濾過で集め、3.2gの位置異性体の混合物を得た。上澄を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(80g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、フラクションの大きさ:18mL 16x150mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[200mL]、0−100%[500mL]、100%[1500mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、前に集めた生成物と合わせた。NMRは1.5:1の割合の8F:6Fを示した。混合物をキラルSFCに付して分割した:キラルパック・IB プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%MeOH;150バール;温度:35℃;流速:70mL/分で10分間;316nmでのUVモニター;インジェクション:1.25mL(1mLの1:1:1のDMSO:MeOH:CHCl
3に付き約20mg)(4.9gをスタック化インジェクションで精製した);位置異性体1:3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(1.69g、5.64ミリモル、17%)を白色固体として単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.65(d,J=1.8Hz,1H)、8.30(brs,1H)、8.02(d,J=8.5Hz,1H)、7.96(d,J=2.0Hz,1H)、7.33(dd,J=8.5、6.3Hz,1H);SFC保持時間:15.4分;質量の測定値:300[M+H]
+;位置異性体2:3−ブロモ−7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(2.51g、8.38ミリモル、25.8%)を白色固体として単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.62(d,J=1.8Hz,1H)、8.06(d,J=8.5Hz,2H)、7.91(d,J=1.8Hz,1H)、7.53(d,J=5.8Hz,1H);SFC保持時間:19.67分;質量の測定値:300[M+H]
+
【0974】
工程3:(S)−3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
24/40−250mLの丸底フラスコに、トリフェニルホスフィン(2.63g、10.0ミリモル)およびTHF(30mL)を入れ、氷浴中に置いた。THF(5mL)に溶かしたジ−tert−ブチルアゾジカルボキシラート(2.31g、10.0ミリモル)の溶液を滴下して加え、その混合物を攪拌した。30分後、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(1.93g、10.0ミリモル)を一度に加え、該混合物を30分間攪拌させた。3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(1.50g、5.01ミリモル)を0℃で20分間にわたって少しずつ添加した。15分後、氷浴を取り外した。1時間後、TFA(3.86mL、50.1ミリモル)を加え、混合物を30分間攪拌させ、減圧下で濃縮した。その混合物を酢酸エチルで希釈し、フラスコの中身を分離漏斗に移し、そこで有機液を1.5Mリン酸カリウム水溶液を用いて中和した。層を分離し、有機液を塩水(2x)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:21mL 16x150mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[150mL]、0−100%[500mL]、100%[1000mL]に付して、DCM中2%酢酸エチル[500mL])に付して精製した。フラクションを集め、1.97g(83%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.56(s,1H)、8.03(d,J=7.8Hz,1H)、7.94(brs,1H)、7.55−7.43(m,2H)、7.41−7.28(m,4H)、5.92(brs,1H)、4.10−3.99(m,1H)、3.95−3.83(m,1H)、3.56(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.46−3.34(m,1H)、3.06(brs,1H)、1.98(d,J=14.1Hz,1H)、1.64−1.37(m,2H)、1.01(d,J=13.6Hz,1H);質量の測定値:473[M+H]
+
【0975】
工程4:(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
2.0−5.0mLのマイクロ波バイアルに、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(164mg、0.423ミリモル)およびDMF(3251μL)を入れた。これに(S)−3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(154mg、0.325ミリモル)、トリエチルアミン(49.8μL、0.358ミリモル)、およびヨウ化銅(I)(9.29mg、0.0490ミリモル)を加えた。Pd(Ph
3P)
4(28.2mg、0.0240ミリモル)を最後に添加し、バイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を1分間用いて脱気処理に付した。バイアルを予め100℃に加熱した反応ブロックに置いた。20分後、反応物を水および酢酸エチルで希釈し、セライトパッドを通して濾過し、黒色のエマルジョンを除去した。濾過した溶液を分離漏斗に移し、層を分離した。有機液を水(2x)および塩水で洗浄した。水層を合わせ、酢酸エチルで抽出し、水層を処分した。有機液を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:18mL 16x150mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[102mL]、0−20%[150mL]、20%[300mL]、20−60%[507mL]、60%[200mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、1.10g(89%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.47(d,J=1.8Hz,1H)、8.12(dd,J=8.3、0.5Hz,1H)、8.03(s,1H)、7.49(d,J=7.3Hz,2H)、7.44−7.30(m,4H)、6.06(brs,1H)、4.10−4.01(m,1H)、3.93−3.86(m,1H)、3.83(s,3H)、3.55(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.40−3.29(m,1H)、3.03(d,J=11.0Hz,1H)、2.05(d,J=13.6Hz,1H)、1.70−1.46(m,5H)、1.01(d,J=13.1Hz,1H);質量の測定値:493[M+H]
+
【0976】
工程5:(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノン
10−20mLのマイクロ波バイアルに、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(1.84mL、5.79ミリモル)を入れ、ジオキサン(19.3mL)に溶かした。これに(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(1.89g、3.86ミリモル)、炭酸セシウム(2.51g、7.71ミリモル)、Pd
2(dba)
3(0.265g、0.289ミリモル)、およびトリシクロヘキシルホスフィン(トルエン中20重量%、0.901mL、0.579ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を1分間用いて脱気処理に付した。バイアルを予め130℃に加熱した油浴に入れた。15時間後、該混合物を室温に冷却し、HCl(3.0N、12.9mL、38.6ミリモル)を添加した。30分後、混合物をセライトパッドを通して濾過し、1.5Mのリン酸カリウム水溶液でクエンチさせ、酢酸エチルで希釈した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、そこで層を分離した。有機液を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で、次に水、そして塩水で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[75mL]、5%[51mL]、10%[150mL]、10−35%[300mL]、40%[300mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、1.34g(70%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.51(d,J=1.8Hz,1H)、8.22(d,J=8.3Hz,1H)、7.84(dd,J=8.3、5.8Hz,1H)、7.60(brs,1H)、7.50(d,J=7.5Hz,2H)、7.43−7.36(m,2H)、7.34(d,J=7.0Hz,1H)、6.24−6.10(m,1H)、4.07(dd,J=11.9、2.9Hz,1H)、3.90(dd,J=11.8、2.5Hz,1H)、3.83(s,3H)、3.57(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.36(td,J=11.8、1.5Hz,1H)、3.13−2.99(m,1H)、2.85(d,J=5.3Hz,3H)、2.26(s,3H)、2.10(d,J=15.6Hz,1H)、1.59(s,2H)、1.00(d,J=9.5Hz,1H);質量の測定値:526[M+H]
+
【0977】
工程6:(1S)−1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール、および(1R)−1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
10−20mLのマイクロ波バイアルに、(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノン(221mg、0.444ミリモル)を入れ、密封した。該バイアルの中の気体を抜き、窒素をパージした。THF(2961μL)を添加し、該混合物を−78℃に冷却した。臭化シクロプロピルマグネシウム(1−メチルテトラヒドロフラン中1.0M、2670μL、2.66ミリモル)を滴下して加えた。15分後、バイアルを氷浴から取り外し、室温にまで加温させた。2.5時間後、反応物を塩化アンモニウム飽和溶液でクエンチさせ、酢酸エチルで希釈した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、層を分離した。有機液を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[75mL]、0−10%[201mL]、15%[201mL]、15−60%[300mL]、60%[150mL]で溶出する)に付して精製した。両方のジアステレオマーを含有するフラクションを集め、189mgを得た。そのジアステレオマーをプレパラティブHPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%B勾配(時間):33%(40分)、流速:30mL/分、UVモニター:254nmに付してさらに精製した。ジアステレオマーをキラルSFCを用いて分割し、ジアステレオマーAおよびBを得た:キラルセル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%MeOH、150バール;温度:35℃流速:70mL/分 35分間;UVモニター:220nm;インジェクション:0.25mL(MeOH1mLに付き約50mg);ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.42(s,1H)、8.13(d,J=8.3Hz,1H)、7.66(dd,J=7.9、6.7Hz,1H)、7.58−7.45(m,3H)、7.41−7.28(m,3H)、6.16(brs,1H)、4.05(d,J=9.3Hz,1H)、3.87(d,J=9.3Hz,1H)、3.80(s,3H)、3.56(t,J=11.2Hz,1H)、3.40−3.29(m,1H)、3.05(d,J=8.8Hz,1H)、2.37(d,J=18.1Hz,1H)、2.24(s,3H)、2.07(d,J=13.3Hz,1H)、1.80(s,3H)、1.71−1.46(m,3H)、1.01(d,J=11.8Hz,1H)、0.70−0.57(m,2H)、0.53(dd,J=8.2、5.6Hz,2H);SFC保持時間:25分;HPLC保持時間:25分;質量の測定値:539[M+H]
+;ジアステレオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.43(d,J=1.5Hz,1H)、8.14(d,J=8.3Hz,1H)、7.67(dd,J=8.2、6.7Hz,1H)、7.56−7.45(m,3H)、7.40−7.33(m,2H)、7.33−7.28(m,1H)、6.17(brs,1H)、4.05(dd,J=11.5、2.5Hz,1H)、3.89(dd,J=11.7、2.4Hz,1H)、3.80(s,3H)、3.56(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.40−3.30(m,1H)、3.04(d,J=7.8Hz,1H)、2.27−2.14(m,4H)、2.08(d,J=13.6Hz,1H)、1.81(s,3H)、1.70−1.45(m,3H)、1.03(d,J=13.1Hz,1H)、0.70−0.58(m,2H)、0.57−0.45(m,2H);SFC保持時間:30分;HPLC保持時間:28分;質量の測定値:539[M+H]
+
【0978】
3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドールの別の合成方法
工程1:5−ブロモ−N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−アミン
20mLのマイクロ波バイアルに、3−クロロ−2−フルオロアニリン(473μL、4.22ミリモル)を入れ、1,4−ジオキサン(16.9mL)で希釈した。その溶液に、3,5−ジブロモピリジン(1000mg、4.22ミリモル)、ナトリウムtert−ブトキシド(568mg、5.91ミリモル)、キサントホス(48.9mg、0.0840ミリモル)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(38.7mg、0.0420ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を1分間用いて脱気処理に付した。バイアルを予め80℃に加熱した反応ブロックに置いた。1時間後、バイアルの中身をフラスコに移し、揮発性成分を減圧下で濃縮した。得られた褐色固体を酢酸エチルおよび水に溶かした。フラスコの中身を分離漏斗に移し、そこで層を分離した。有機液を水および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーに付して精製した。サンプルをDCMに溶かすと、白色固体が残り、それを濾過により集め、ヘキサンで洗浄し、541mgの所望の生成物を得た。上澄を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、酢酸エチル/ジクロロメタン 0%[75mL]、0−5%[201mL]、5%[300mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、前に集めた固体と合わせ、921mg(72%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.35(d,J=2.5Hz,1H)、8.31(d,J=1.8Hz,1H)、7.58(t,J=2.1Hz,1H)、7.22−7.14(m,1H)、7.08−7.01(m,2H)、5.86(brs,1H);質量の測定値:302[M+H]
+
【0979】
工程2:3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール
10−20mLのマイクロ波バイアルに、5−ブロモ−N−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)ピリジン−3−アミン(541mg、1.79ミリモル)を入れ、TFA(8971μL)に溶かした。その溶液に、酢酸パラジウム(II)(604mg、2.69ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、予め85℃に加熱した油浴に入れた。30分後、さらに200mg(0.50当量)の酢酸パラジウムを添加し、反応物を1時間以上攪拌した。1時間後、マイクロ波バイアルの中身を丸底フラスコに移し、TFAを減圧下で濃縮して褐色固体を得た。固体を酢酸エチルに溶かし、35mLの水性アンモニア(27−35%)を加え、15分間攪拌した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、層を分離した。有機液を塩水(3x)で洗浄し、それを横に置いた。水層を合わせ、酢酸エチル(2x)で抽出し、その水層を処分した。有機液を合わせ、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:21mL 16x150mm、酢酸エチル/ジクロロメタン 0%[150mL]、0−5%[150mL]、5%[400mL]で溶出する)に付して精製した。生成物を含有するフラクションを集め、揮発性成分を減圧下で除去し、標記化合物(194mg、36%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.65(d,J=1.8Hz,1H)、8.30(brs,1H)、8.02(d,J=8.5Hz,1H)、7.96(d,J=2.0Hz,1H)、7.33(dd,J=8.5、6.3Hz,1H);質量の測定値:299[M+H]
+
【0980】
実施例433&実施例434
(1S)−1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール、および(1R)−1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
【0981】
ジアステレオマーの混合物、1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オールが、実施例431および実施例432について記載される操作に従って、工程4にて1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールの代わりに4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールを用いて調製された。その最終工程で生成されたジアステレオマーの混合物の分割はキラルプレパラティブSFCを用いてなされ、ジアステレオマーAおよびBを得た:キラルセル・OJ−Hプレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%MeOH、150バール;温度:35℃ 流速:70mL/分で35分間;UV:220nmでモニター;インジェクション:0.25mL(1mLのMeOHに付き約50mg)(34 8mgがスタック化インジェクションで精製される);ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、8.14(d,J=8.3Hz,1H)、7.65(dd,J=8.3、6.5Hz,1H)、7.54−7.46(m,3H)、7.40−7.34(m,2H)、7.31(t,J=7.5Hz,1H)、6.16(brs,1H)、4.06(d,J=9.0Hz,1H)、3.90(d,J=12.0Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.57(t,J=10.9Hz,1H)、3.41−3.31(m,1H)、3.04(brs,1H)、1.80(s,3H)、1.27(s,5H)、1.02(d,J=13.8Hz,1H)、0.69−0.58(m,2H)、0.57−0.48(m,2H);SFC保持時間:25分;質量の測定値:543[M+H]
+;ジアステレオマーB:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.54(brs,1H)、8.01(d,J=8.4Hz,1H)、7.78−7.06(m,7H)、6.00(brs,1H)、4.20−3.82(m,4H)、3.77(d,J=10.3Hz,1H)、3.49(t,J=11.4Hz,1H)、3.43−3.35(m,1H)、3.29(t,J=11.6Hz,1H)、1.88−1.46(m,6H)、1.35(d,J=9.9Hz,2H)、1.12(d,J=12.5Hz,1H)、0.65−0.18(m,4H);SFC保持時間:30分;質量の測定値:543[M+H]
+
【0982】
実施例435&436
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0983】
ジアステレオマーの混合物、1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールが、実施例431および実施例432について記載される操作に従って、工程3にて(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールの代わりに(R)−(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いて調製された。その最終工程で生成されたジアステレオマーはプレパラティブHPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%B勾配(時間):32%(50分)、流速:30mL/分;5インジェクションで分割された。ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.45(s,1H)、8.12(d,J=8.3Hz,1H)、7.77−7.60(m,3H)、7.37−7.29(m,1H)、7.26−7.19(m,1H)、7.06−6.97(m,1H)、6.37(brs,1H)、4.10−4.02(m,1H)、3.96−3.81(m,4H)、3.59−3.50(m,1H)、3.43−3.29(m,2H)、3.17−2.99(m,1H)、2.43−2.34(m,1H)、2.29(brs,3H)、1.97(d,J=15.3Hz,1H)、1.80(s,3H)、1.59(s,1H)、0.97−0.81(m,2H)、0.70−0.56(m,2H)、0.50(d,J=6.5Hz,2H);質量の測定値:557[M+H]
+;HPLC保持時間:39分;ジアステレオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.12(d,J=8.3Hz,1H)、7.77−7.60(m,3H)、7.36−7.29(m,1H)、7.26−7.20(m,1H)、7.06−6.98(m,1H)、6.38(brs,1H)、4.10−4.02(m,1H)、3.96−3.81(m,4H)、3.60−3.50(m,1H)、3.42−3.29(m,2H)、3.20−2.97(m,1H)、2.29(brs,3H)、2.08−2.02(m,1H)、1.97(d,J=13.6Hz,1H)、1.80(s,3H)、1.59(brs,2H)、1.10(brs,1H)、0.95−0.80(m,1H)、0.60(t,J=7.3Hz,2H)、0.53(d,J=6.5Hz,2H);質量の測定値:557[M+H]
+;HPLC保持時間:44分
【0984】
実施例437&実施例438
1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール
【化259】
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【0985】
ジアステレオマーの混合物、1−シクロプロピル−1−{6−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オールが、実施例431および実施例432について記載される操作に従って、工程3にて(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールの代わりに(R)−(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを、工程4にて1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールの代わりに4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールを用いて調製された。その最終工程で生成されたジアステレオマーはプレパラティブHPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%B勾配(時間):32%(50分)、流速:30mL/分;5インジェクションで分割された。ジアステレオマーA:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(brs,1H)、8.30−8.06(m,2H)、8.03−7.91(m,2H)、7.59(brs,1H)、7.32(d,J=8.1Hz,2H)、7.10(brs,1H)、6.30(brs,1H)、4.10(brs,1H)、3.89(brs,4H)、3.78(d,J=9.9Hz,1H)、3.49(t,J=11.6Hz,1H)、3.43−3.34(m,1H)、3.27(t,J=11.6Hz,1H)、3.17(brs,3H)、1.81(d,J=12.5Hz,1H)、1.73(brs,3H)、1.54(brs,1H)、1.39(brs,2H)、1.06(brs,1H);HPLC保持時間:33分;ジアステレオマーB:
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.52(brs,1H)、8.30−8.08(m,2H)、8.03−7.92(m,2H)、7.61(brs,1H)、7.33(dd,J=15.0、7.0Hz,2H)、7.09(brs,1H)、6.30(brs,1H)、4.07(brs,1H)、3.96−3.83(m,4H)、3.78(d,J=9.9Hz,1H)、3.54−3.41(m,2H)、3.26(t,J=11.7Hz,1H)、3.17(brs,3H)、1.82(d,J=12.8Hz,1H)、1.72(brs,3H)、1.57−1.29(m,3H)、1.04(d,J=11.0Hz,1H);HPLC保持時間:36分;質量の測定値:557[M+H]
+
【0986】
実施例439&440
1−シクロプロピル−1−[6−フルオロ−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
【化260】
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【0987】
工程1:(S)−7−クロロ−6−フルオロ−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
2.0−5.0mLのマイクロ波バイアルに、4−メトキシ−1−((トリメチルシリル)メチル)−1H−1,2,3−トリアゾール(156mg、0.844ミリモル)を入れ、NMP(2111μL)で希釈した。(S)−3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(200mg、0.422ミリモル)を加え、つづいてビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(29.6mg、0.042ミリモル)および酢酸テトラメチルアンモニウム(112mg、0.844ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を1分間用いて脱気処理に付した。バイアルを予め95℃に加熱した反応ブロックに置いた。2時間後、反応物を酢酸エチルおよび炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で希釈した。バイアルの中身を分離漏斗に移し、そこで層を分離した。有機液を水(2x)および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:18mL 16x150mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[75mL]、0−20%[150mL]、20%[300mL]、20−60%[300mL]、60%[200mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、218mg(100%)を黄色の非晶質固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.61(d,J=1.8Hz,1H)、8.08(d,J=8.3Hz,1H)、7.87(brs,1H)、7.73−7.63(m,1H)、7.59−7.44(m,2H)、7.42−7.29(m,3H)、6.01(brs,1H)、4.15(s,3H)、4.06(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.97(s,3H)、3.89(dd,J=12.0、2.5Hz,1H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.44−3.31(m,1H)、3.14−2.99(m,1H)、2.09−1.95(m,1H)、1.67−1.42(m,2H)、1.02(d,J=12.0Hz,1H);質量の測定値:505[M+H]
+
【0988】
工程2:(S)−1−(6−フルオロ−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノン
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、(S)−7−クロロ−6−フルオロ−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(218mg、0.431ミリモル)を(S)−1−(6−フルオロ−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノン(152mg、0.296ミリモル、69%)に変換した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.65(d,J=1.8Hz,1H)、8.18(d,J=8.0Hz,1H)、7.90(brs,1H)、7.72−7.64(m,1H)、7.59−7.51(m,2H)、7.42−7.29(m,3H)、6.13(brs,1H)、4.14(s,3H)、4.07(dd,J=11.9、2.4Hz,1H)、3.97(s,3H)、3.89(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.55(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.43−3.31(m,1H)、3.08(d,J=7.8Hz,1H)、2.83(d,J=5.0Hz,3H)、2.04(d,J=13.1Hz,1H)、1.69−1.45(m,2H)、1.00(d,J=12.5Hz,1H);質量の測定値 513[M+H]
+
【0989】
工程3:1−シクロプロピル−1−[6−フルオロ−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールの合成について記載される操作と同様の操作に従って、1−シクロプロピル−1−[6−フルオロ−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール(75mg、0.146ミリモル)を1−シクロプロピル−1−(6−フルオロ−3−(4−メトキシ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−((S)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノールに変換した。そのジアステレオマーをプレパラティブHPLCに付して分割した:58mgを3mLのメタノール(19mg/mL)に溶かした;カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%B勾配(時間):35%(40分)、流速:30mL/分;ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.58(d,J=1.5Hz,1H)、8.11(d,J=8.3Hz,1H)、7.80(s,1H)、7.63(dd,J=8.3、6.5Hz,1H)、7.53(d,J=7.5Hz,2H)、7.41−7.29(m,3H)、6.12(brs,1H)、4.14(s,3H)、4.06(dd,J=11.5、2.3Hz,1H)、3.94(s,3H)、3.88(dd,J=11.7、2.4Hz,1H)、3.56(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.41−3.29(m,1H)、3.06(d,J=8.0Hz,1H)、2.11−1.98(m,2H)、1.79(s,3H)、1.71−1.42(m,2H)、1.03(d,J=11.8Hz,1H)、0.92−0.78(m,1H)、0.69−0.58(m,2H)、0.57−0.45(m,2H);HPLC保持時間:33分;質量の測定値:555 [M+H]
+;ジアステレオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.58(d,J=1.8Hz,1H)、8.11(d,J=8.3Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.62(dd,J=8.3、6.5Hz,1H)、7.53(d,J=7.5Hz,2H)、7.41−7.28(m,3H)、6.11(brs,1H)、4.14(s,3H)、4.06(dd,J=11.8、2.5Hz,1H)、3.95(s,3H)、3.88(dd,J=11.8、2.5Hz,1H)、3.55(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.41−3.28(m,1H)、3.06(d,J=7.8Hz,1H)、2.14−1.97(m,2H)、1.79(s,3H)、1.70−1.43(m,2H)、1.03(d,J=12.8Hz,1H)、0.93−0.79(m,1H)、0.69−0.57(m,2H)、0.56−0.47(m,2H);HPLC保持時間:37分;質量の測定値:[M+H]
+
【0990】
実施例441&実施例442
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オール
【化261】
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【0991】
(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノン(100mg、0.201ミリモル)をTHF(4020μL)に溶かした。その溶液に(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(297μL、2.01ミリモル)を加え、該混合物を0℃に冷却した。TBAF(THF中1.0M、52.5mg、0.201ミリモル)を滴下して加えた。2.5時間後、2mLの3N水性HClを加えた。該混合物を酢酸エチルで希釈し、1.5Mリン酸カリウム水溶液でクエンチさせた。フラスコの中身を分離漏斗に移し、そこで層を分離した。有機液を水(2x)および塩水(2x)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[75mL]、0−10%[201mL]、15%[201mL]、15−60%[300mL]、60%[150mL]で溶出する)に付して精製した。ジアステレオマーをプレパラティブHPLCで分割した。粗混合物を2.5mLのメタノールに溶かした。カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:A:95:5 水/アセトニトリル;B:95:5 アセトニトリル/水;バッファー:10mM酢酸アンモニウム、%B勾配(時間):38%(22分)、流速:30mL/分、約16mg/インジェクション1mL;ジアステレオマーA(17.5mg、0.0300ミリモル、15%):
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.47(d,J=1.8Hz,1H)、8.22(d,J=8.3Hz,1H)、7.65(dd,J=8.3、6.8Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.48(d,J=7.5Hz,2H)、7.41−7.29(m,3H)、6.14(brs,1H)、4.06(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.89(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.56(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.47(d,J=6.3Hz,1H)、3.34(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.10−2.96(m,1H)、2.25(s,3H)、2.13−2.02(m,4H)、1.70−1.44(m,2H)、1.01(d,J=12.5Hz,1H);HPLC保持時間:16分;質量の測定値:567[M+H]
+;ジアステレオマーB(19.5mg、0.0340ミリモル、17%);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.47(d,J=1.8Hz,1H)、8.22(d,J=8.3Hz,1H)、7.68(dd,J=8.3、6.8Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.48(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.28(m,3H)、6.14(brs,1H)、4.06(dd,J=11.8、2.5Hz,1H)、3.89(dd,J=11.5、2.5Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.56(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.48(d,J=5.8Hz,1H)、3.35(td,J=11.8、1.8Hz,1H)、3.11−2.97(m,1H)、2.25(s,3H)、2.14−2.02(m,4H)、1.71−1.42(m,2H)、1.00(d,J=13.1Hz,1H);HPLC保持時間:19分;質量の測定値:567[M+H]
+
【0992】
実施例443&444
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
【化262】
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【0993】
工程1:(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノン
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールを、3−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドールの代わりに3−ブロモ−7−クロロ−8−フルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドールを用いることにより、実施例431および432の合成にて記載される操作に従って調製した。位置異性体を工程5でキラルクロマトグラフィー:カラム:キラルパックOD 21x250mm 10u、溶媒:A:0.1%ジエチルアミン/ヘプタン;B:エタノール、%B勾配(時間):15%定組成溶出(50分)、流速:15mL/分;約20mg/インジェクションに付して分割した。ピーク1を(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノンとして単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.50(d,J=1.8Hz,1H)、8.30(d,J=5.3Hz,1H)、8.13(d,J=10.5Hz,1H)、7.64(d,J=1.8Hz,1H)、7.46−7.40(m,2H)、7.39−7.29(m,3H)、5.56(d,J=10.5Hz,1H)、4.09−4.02(m,1H)、3.90(s,3H)、3.89−3.82(m,1H)、3.59−3.49(m,1H)、3.41−3.29(m,1H)、3.09(d,J=11.3Hz,1H)、2.82(d,J=5.8Hz,3H)、2.31(s,3H)、2.00(d,J=13.6Hz,1H)、1.41(qd,J=12.4、4.6Hz,2H)、1.09(d,J=12.8Hz,1H);質量の測定値:497[M+H]
+
【0994】
工程2:1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールは1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールの合成にて記載される操作に従って調製された。最終工程で生成されたジアステレオマーは、キラルSFC:キラルパックOJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中20%MeOH、130バール;温度:35℃;流速:70mL/分で12分間;270nmでのUVモニター;インジェクション:0.4mL(1mLのMeOH中に約10mg(41mgがスタック化インジェクションで精製された))で分割された。ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、8.06−7.97(m,2H)、7.57(d,J=1.8Hz,1H)、7.43(d,J=7.0Hz,2H)、7.38−7.28(m,3H)、5.54(d,J=10.5Hz,1H)、4.06(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.93−3.83(m,4H)、3.62−3.48(m,1H)、3.36(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.16−2.99(m,1H)、2.30(s,3H)、2.02(d,J=13.6Hz,1H)、1.94(d,J=2.3Hz,1H)、1.76(d,J=1.3Hz,3H)、1.69−1.51(m,1H)、1.47−1.35(m,1H)、1.14(d,J=12.0Hz,1H)、0.93−0.80(m,1H)、0.67−0.54(m,2H)、0.50−0.42(m,2H);SFC保持時間:7.35分;質量の測定値:539[M+H]
+;ジアステレオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.43(d,J=1.8Hz,1H)、8.07−7.98(m,2H)、7.57(d,J=1.8Hz,1H)、7.46−7.40(m,2H)、7.38−7.29(m,3H)、5.54(d,J=10.3Hz,1H)、4.05(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.92−3.84(m,4H)、3.59−3.50(m,1H)、3.35(td,J=11.9、2.1Hz,1H)、3.08(q,J=10.9Hz,1H)、2.30(s,3H)、2.04−1.94(m,2H)、1.76(d,J=1.0Hz,3H)、1.68−1.52(m,1H)、1.48−1.35(m,1H)、1.11(d,J=13.1Hz,1H)、0.93−0.81(m,1H)、0.69−0.57(m,2H)、0.51−0.40(m,2H);SFC保持時間:9.31分;質量の測定値:539[M+H]
+
【0995】
実施例445&446
1−シクロプロピル−1−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オール
【化263】
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【0996】
1−シクロプロピル−1−{8−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}エタン−1−オールは、1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールについて記載される操作に従って調製された。工程3にて、1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールの代わりに4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールが使用された。最終工程で生成されたジアステレオマーは、キラルSFC:キラルセル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中20%MeOH、130バール;温度:35℃;流速:70mL/分で12分間;270nmでのUVモニター;インジェクション:0.4mL(1mLのMeOH中に約10mg(41mgがスタック化インジェクションで精製された))で分割された。ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.43(d,J=1.8Hz,1H)、8.05−7.98(m,2H)、7.58(d,J=1.8Hz,1H)、7.43(d,J=7.3Hz,2H)、7.38−7.29(m,3H)、5.55(d,J=10.5Hz,1H)、4.06(dd,J=11.8、3.0Hz,1H)、3.93−3.84(m,4H)、3.55(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.36(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.08(q,J=11.0Hz,1H)、2.06−1.94(m,2H)、1.76(d,J=1.3Hz,3H)、1.68−1.50(m,1H)、1.48−1.36(m,1H)、1.13(d,J=13.1Hz,1H)、0.93−0.80(m,1H)、0.68−0.55(m,2H)、0.51−0.40(m,2H);SFC保持時間:7.05;質量の測定値:542[M+H]
+;ジアステレオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.43(d,J=1.8Hz,1H)、8.06−7.99(m,2H)、7.57(d,J=1.8Hz,1H)、7.46−7.41(m,2H)、7.38−7.29(m,3H)、5.55(d,J=10.5Hz,1H)、4.05(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、3.93−3.84(m,4H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.35(td,J=11.9、1.8Hz,1H)、3.15−3.01(m,1H)、2.06−1.96(m,2H)、1.76(d,J=1.0Hz,3H)、1.69−1.54(m,1H)、1.48−1.35(m,1H)、1.10(d,J=12.3Hz,1H)、0.89(t,J=6.8Hz,1H)、0.69−0.57(m,2H)、0.51−0.41(m,2H);SFC保持時間:8.91分;質量の測定値:542[M+H]
+
【0997】
実施例447&448
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
【化264】
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【0998】
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−(2−フルオロフェニル)(オキサン−4−イル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールは、1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−8−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールについて記載される操作に従って調製された。(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールの代わりに(R)−(2−フルオロフェニル)(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノールを用いた。最終工程にて生成されたジアステレオマーはキラルセル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm、移動相:CO
2中20%MeOH、130バール;温度:35℃;流速:70mL/分で10分間;270nmでのUVモニター;インジェクション:0.3mL(1mLのMeOH:CHCl
3(1;1)中に約6mg(35mgがスタック化インジェクションで精製された))に付して分割された。ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.47(d,J=1.8Hz,1H)、8.05(d,J=6.0Hz,1H)、8.00(d,J=11.3Hz,1H)、7.82(s,1H)、7.75(t,J=6.9Hz,1H)、7.35−7.29(m,1H)、7.25−7.20(m,1H)、7.08−7.01(m,1H)、5.72(d,J=11.3Hz,1H)、4.05(dd,J=12.0、3.0Hz,1H)、4.01(s,3H)、3.88(dd,J=11.9、2.9Hz,1H)、3.57−3.47(m,1H)、3.38−3.30(m,1H)、3.21−3.09(m,1H)、2.38(s,3H)、1.97(d,J=3.0Hz,1H)、1.88(d,J=12.5Hz,1H)、1.76(d,J=1.3Hz,3H)、1.64−1.49(m,1H)、1.46−1.32(m,1H)、1.13(d,J=13.8Hz,1H)、0.88(d,J=11.3Hz,1H)、0.67−0.54(m,2H)、0.49−0.37(m,2H);SFC保持時間:6.43分;質量の測定値:557[M+H]
+;ジアステレオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.46(d,J=1.5Hz,1H)、8.06(d,J=6.0Hz,1H)、8.00(d,J=11.5Hz,1H)、7.81(s,1H)、7.74(t,J=6.8Hz,1H)、7.36−7.29(m,1H)、7.25−7.20(m,1H)、7.09−7.02(m,1H)、5.72(d,J=11.5Hz,1H)、4.05(dd,J=11.8、2.8Hz,1H)、4.00(s,3H)、3.88(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.52(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.33(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.21−3.07(m,1H)、2.37(s,3H)、1.98(d,J=2.3Hz,1H)、1.87(d,J=13.6Hz,1H)、1.76(d,J=1.3Hz,3H)、1.66−1.50(m,1H)、1.46−1.32(m,1H)、1.09(d,J=12.8Hz,1H)、0.95−0.78(m,1H)、0.69−0.55(m,2H)、0.52−0.39(m,2H);SFC保持時間:7.59分;質量の測定値:557[M+H]
+
【0999】
実施例449&450
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
【化265】
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【1000】
工程1:2−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
乾燥24/40−250mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−クロロ−1,3−ジフルオロベンゼン(5.00g、22.0ミリモル)を入れ、DMSO(44.0mL)で希釈した。ビス(ピナコール)ジボラン(6.42g、25.3ミリモル)を加え、つづいて酢酸カリウム(4.32g、44.0ミリモル)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.161g、0.220ミリモル)を添加した。フラスコを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を5分間用いて脱気処理に付した。反応混合物を予め80℃に加熱した油浴に入れ、窒素で部分的に満たしたバルーンを用いて通気した。10時間後、該混合物を酢酸エチルおよび水で希釈し、分離漏斗に移し、そこで有機液を数倍容量の水で洗浄した。有機液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー:(40g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、酢酸エチル/ヘキサン 0%[201mL]、0−5%[150mL]、5−10%[252mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、3.53g(59%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 7.40−7.35(m,2H)、1.35(s,12H)
【1001】
工程2:5−ブロモ−2−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−3−ニトロピリジン
24/40−100mLの丸底フラスコに、2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(2.00g、7.09ミリモル)および2−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.95g、7.09ミリモル)を入れた。混合物をTHF(30mL)で希釈し、PdCl
2(dppf)(0.0520g、0.0710ミリモル)を加え、つづいて三塩基性リン酸カリウム水溶液(2.0M、7.09mL、14.2ミリモル)を添加した。バイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよびを2分間用いて脱気処理に付した。バイアルを予め65℃に加熱した油浴に入れた。35分後、該反応混合物を減圧下で濃縮し、酢酸エチルおよび塩水の溶液で希釈し、セライトパッドを通して濾過した。フラスコの中身を分離漏斗に移し、有機液を塩水(3x)で洗浄し、次に酢酸エチルで逆抽出した。有機液を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[102mL]、0−20%[150mL]、20%[501mL]、20−50%[252mL]、50%[150mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、1.59g(64%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.94(d,J=2.0Hz,1H)、8.37(d,J=2.3Hz,1H)、7.23−7.16(m,2H);質量の測定値:350[M+H]
+
【1002】
工程3:3−ブロモ−7−クロロ−6,8−ジフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール
40mLの圧力バイアルに、5−ブロモ−2−(4−クロロ−3,5−ジフルオロフェニル)−3−ニトロピリジン(1.59g、4.55ミリモル)および1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン(2.72g、6.82ミリモル)を入れた。該混合物を1,2−ジクロロベンゼン(15mL)に懸濁させ、バイアルを密封し、予め160℃に加熱した反応ブロックに置いた。15分後、バイアルの中身を250mLの丸底フラスコに移し、減圧下で濃縮した。褐色油をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、酢酸エチル/ジクロロメタン 0%[1500mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、722mg(50%)を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.57(s,1H)、8.16(s,1H)、7.94(d,J=8.5Hz,1H);質量の測定値:317[M+H]
+
【1003】
工程4:(S)−3−ブロモ−7−クロロ−6,8−ジフルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
24/40−100mLの丸底フラスコに、3−ブロモ−7−クロロ−6,8−ジフルオロ−5H−ピリド[3,2−b]インドール(349mg、1.10ミリモル)、トリフェニルホスフィン(432mg、1.65ミリモル)、および(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(317mg、1.65ミリモル)を入れた。混合物をTHF(22mL)に溶かし、0℃に冷却した。次にDIAD(342μL、1.65ミリモル)を滴下して加えた。氷浴を外した。5時間後、混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、ジクロロメタン/ヘキサン 0%[75mL]、0−100%[150mL]、100%[1002mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、445mg(82%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.56(s,1H)、7.95(brs,1H)、7.90(dd,J=7.7、1.6Hz,1H)、7.47(d,J=7.0Hz,2H)、7.42−7.29(m,3H)、5.82(brs,1H)、4.05(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.89(dd,J=11.9、2.4Hz,1H)、3.56(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.44−3.35(m,1H)、3.02(brs,1H)、1.97(d,J=11.0Hz,1H)、1.59−1.51(m,1H)、1.45(d,J=7.0Hz,1H)、1.02(d,J=12.5Hz,1H);質量の測定値:491[M+H]
+
【1004】
工程5:(S)−7−クロロ−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
2−5mLのマイクロ波バイアルに、(S)−3−ブロモ−7−クロロ−6,8−ジフルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(150mg、0.305ミリモル)を入れ、DMF(3050μL)に溶かした。その溶液に、ヨウ化銅(I)(11.6mg、0.0610ミリモル)、トリエチルアミン(85.0μL、0.610ミリモル)および1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾール(141mg、0.366ミリモル)を添加した。最後にPd(Ph
3P)
4(35.2mg、0.0310ミリモル)を加え、バイアルを密封し、超純粋なアルゴンおよび音波処理を2分間用いて脱気処理に付した。バイアルを予め100℃に加熱した反応ブロックに置いた。30分後、反応物を水および酢酸エチルで希釈し、セライトパッドを通して濾過し、黒色のエマルジョンを除去した。その濾過した溶液を分離漏斗に移し、層を分離した。有機液を水(2x)および塩水で洗浄した。水層を合わせ、酢酸エチルで抽出し、水層を処分した。有機液を合わせ、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g ISCO RediSep Rf、DCMにロードして乾燥させる、最初の廃棄量:0mL、フラクションの大きさ:9mL 13x100mm、アセトン/ジクロロメタン 0%[99mL]、0−10%[201mL]、10%[201mL]、15%[150mL]、20%[150mL]、30%[150mL]で溶出する)に付して精製した。フラクションを集め、159mg(103%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.47(d,J=1.8Hz,1H)、7.99(dd,J=7.7、1.6Hz,1H)、7.58(brs,1H)、7.51−7.29(m,5H)、6.00(brs,1H)、4.09−4.01(m,1H)、3.90(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.84(s,3H)、3.55(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.41−3.30(m,1H)、3.02(d,J=8.0Hz,1H)、2.27(s,3H)、2.08−2.00(m,1H)、1.67−1.44(m,2H)、1.01(d,J=12.5Hz,1H);質量の測定値:508[M+H]
+
【1005】
工程6:(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−7−(プロパ−1−エン−2−イル)−5H−ピリド[3,2−b]インドールは、1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オンの合成にて記載される操作と同様の操作を用いて合成された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.43(d,J=1.8Hz,1H)、7.88(dd,J=8.3、0.8Hz,1H)、7.56(s,1H)、7.49(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.28(m,3H)、6.05(brs,1H)、5.61−5.57(m,1H)、5.27(s,1H)、4.08−4.01(m,1H)、3.89(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.85−3.78(m,3H)、3.54(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.40−3.30(m,1H)、3.12−2.95(m,1H)、2.25(s,6H)、2.04(d,J=13.6Hz,1H)、1.66−1.44(m,2H)、1.00(d,J=12.5Hz,1H);質量の測定値:513[M+H]
+
【1006】
工程7:(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノン
(S)−1−(3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル)エタノンは、1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールの合成にて記載される操作と同様の操作を用いて合成された。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.49(d,J=1.8Hz,1H)、7.95(d,J=8.0Hz,1H)、7.59(brs,1H)、7.50−7.43(m,2H)、7.42−7.29(m,3H)、6.04(brs,1H)、4.11−4.01(m,1H)、3.90(d,J=8.8Hz,1H)、3.84(s,3H)、3.60−3.48(m,1H)、3.35(t,J=11.0Hz,1H)、2.99(brs,1H)、2.78(s,3H)、2.27(s,3H)、2.09−2.01(m,1H)、1.65−1.45(m,2H)、1.05−0.94(m,1H);質量の測定値:515 [M+H]
+
【1007】
工程8:1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オール
1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールは、1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールにて記載される操作と同様の操作を用いて合成された。ジアステレオマーは、キラルSFC:カラム:キラルセル・OJ−H、30x250mm、5μm 移動相:10%MeOH/90%CO
2;圧力:120バール、温度:35℃;流速:70mL/分;UV:270nm;インジェクション:0.75mL(1mLのMeOH:CHCl
3に付き約6mg)に付して分割された。ジアステレオマーA:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.45(s,1H)、7.96(d,J=12.0Hz,1H)、7.58(brs,1H)、7.52−7.29(m,5H)、6.09(brs,1H)、4.06(d,J=8.0Hz,1H)、3.91(d,J=9.0Hz,1H)、3.82(brs,3H)、3.56(t,J=10.8Hz,1H)、3.42−3.30(m,1H)、3.01(brs,1H)、2.25(brs,3H)、2.08(d,J=13.3Hz,1H)、1.89(brs,3H)、1.69−1.45(m,4H)、1.03−0.94(m,1H)、0.93−0.79(m,2H)、0.67−0.49(m,2H);SFC保持時間:30.6分;質量の測定値:557[M+H]
+;ジアステレオマーB:
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.5Hz,1H)、7.88(dd,J=11.8、1.0Hz,1H)、7.53(s,1H)、7.49−7.43(m,2H)、7.41−7.29(m,3H)、6.08(brs,1H)、4.06(dd,J=11.5、2.5Hz,1H)、3.90(dd,J=11.7、2.4Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.56(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.35(t,J=11.0Hz,1H)、3.09(dd,J=10.0、4.0Hz,1H)、3.05−2.94(m,1H)、2.25(s,3H)、2.06(d,J=13.6Hz,1H)、1.90(brs,3H)、1.69−1.46(m,2H)、1.39−1.18(m,1H)、1.00(d,J=13.6Hz,1H)、0.94−0.79(m,2H)、0.69−0.47(m,2H);SFC保持時間:37.1分;質量の測定値:557[M+H]
+
【1008】
実施例451
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール
【化266】
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【1009】
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オールは、1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールの合成について記載される操作に従って、工程8にてジエチルエーテル中1.6Mメチルリチウムの代わりに2−メチルテトラヒドロフラン中1.0M臭化シクロプロピルマグネシウムを用いることで調製された。該化合物はプレパラティブHPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:水/アセトニトリル/10mm酢酸アンモニウム、%B勾配(時間):40%(12分)、流速:30mL/分、6.8mg/インジェクション;
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、7.89(dd,J=11.8、1.0Hz,1H)、7.53(s,1H)、7.49−7.43(m,2H)、7.41−7.29(m,3H)、6.09(brs,1H)、4.06(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.90(dd,J=11.7、2.9Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.55(td,J=11.9、2.0Hz,1H)、3.40−3.29(m,1H)、3.21(d,J=6.5Hz,1H)、3.07−2.94(m,1H)、2.25(s,3H)、2.10−2.02(m,1H)、1.92(s,6H)、1.68−1.43(m,2H)、0.96(d,J=12.0Hz,1H);HPLC保持時間:7分;質量の測定値:531[M+H]
+
【1010】
実施例452
2−{6,8−ジフルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オール
【化267】
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【1011】
2−{6,8−ジフルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールは、1−シクロプロピル−1−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6,8−ジフルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]エタン−1−オールについて記載される操作に従って、工程5にて1,4−ジメチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールを4−(
2H
3)メチル−1−メチル−5−(トリブチルスタンニル)−1H−1,2,3−トリアゾールと置き換えることで調製された。または同じサンプルの工程8にてジエチルエーテル中1.6Mメチルリチウムの代わりに2−メチルテトラヒドロフラン中1.0M臭化シクロプロピルマグネシウムを用いた。該化合物をプレパラティブHPLC:カラム:ウォーターズ・エックスブリッジ C18 100x30mm 5u、溶媒:水/アセトニトリル/酢酸アンモニウム、%B 勾配(時間):37%(25分)、流速:30mL/分、2x250μL;インジェクション(10.8mg/インジェクション);
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.44(d,J=1.8Hz,1H)、7.89(dd,J=11.8、1.0Hz,1H)、7.53(s,1H)、7.46(d,J=7.5Hz,2H)、7.41−7.29(m,3H)、6.08(brs,1H)、4.06(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.90(dd,J=11.7、2.6Hz,1H)、3.81(s,3H)、3.55(td,J=11.9、1.9Hz,1H)、3.34(td,J=11.9、1.6Hz,1H)、3.21(d,J=6.3Hz,1H)、3.01(d,J=7.8Hz,1H)、2.11−2.02(m,1H)、1.92(brs,6H)、1.69−1.45(m,2H)、0.96(d,J=13.3Hz,1H);HPLC保持時間:9分;質量の測定値:534[M+H]
+
【1012】
実施例453
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
【化268】
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【1013】
工程1:5−ブロモ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン
圧力ボトル中のPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.732g、1.00ミリモル)、リン酸カリウム(21.2g、100ミリモル)、(4−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(10.0g、50.0ミリモル)、および2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(14.1g、50.0ミリモル)のTHF(100mL)中混合物に窒素を10分間にわたって吹き込んだ。そのボトルを密封し、80℃で3時間加熱した。冷却後、該混合物をEtOAcで希釈し、SiO
2層を通して濾過した。有機層を水および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。得られた固体をエーテルで洗浄し、7.40g(41%)の固体を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3) δ 8.99(d,J=2.0Hz,1H)、8.43(d,J=2.0Hz,1H)、8.07(dd,J=1.6、8Hz,2H)、7.63(dd,J=1.6、8Hz,2H)、3.14(s,3H)
【1014】
工程2:3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
100mLの丸底フラスコに、5−ブロモ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−3−ニトロピリジン(2.00g、5.60ミリモル)、トリフェニルホスフィン(3.67g、14.0ミリモル)および1,2−ジクロロベンゼン(50mL)を入れた。該フラスコを氷浴に入れ、液化装置を装着し、170℃で1.5時間加熱した。揮発性成分をロトバップを用いて高真空下70℃で、次に窒素の流れの下で36時間にわたって除去し、黒色油を得た。残渣を塩化メチレンに溶かし、220g ISCOカラム上、100%塩化メチレン〜40%EtOAc/塩化メチレンで1800mLの容量で溶出し、次に40%EtOAc/塩化メチレン〜80%EtOAc/塩化メチレンで1800mLの容量で溶出した。標記化合物を含有するフラクションを濃縮し、トリフェニルホスフィンオキシドで汚染された、920mgの明黄褐色固体を得た。LC/MS方法2を用いるLC/MSは、HPLC RT=0.93分である標記化合物およびHPLC RT=1.01分であるトリフェニルホスフィンオキシドの存在を示した。
【1015】
工程3:(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.92g、2.83ミリモル)、(R)−フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メタノール(0.816g、4.24ミリモル)およびトリフェニルホスフィン(1.11g、4.24ミリモル)を100mLのTHFに溶かし、0℃に冷却した。これにDIAD(0.825mL、4.24ミリモル)を18ゲージの針を通して滴下して加えた。15分後、氷浴を取り外し、反応物を1時間攪拌した。揮発性成分をロトバップで除去した。残渣を塩化メチレンに溶かし、80g ISCOカラム上で、0%EtOAc/塩化メチレン〜40%EtOAc/塩化メチレンで800mLの容量にて溶出して精製した。フラクションを含有する標記化合物を濃縮して1.52gの白色固体を得た。LC/MS方法2を用いるLC/MSは、HPLC RT=1.18分である不純な生成物の存在を示した。
【1016】
工程4:(S)−(7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)ボロン酸
(S)−3−ブロモ−7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(0.700g、1.40ミリモル)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(0.427g、1.68ミリモル)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(0.0570g、0.0700ミリモル)、および酢酸カリウム(0.275g、2.80ミリモル)の混合物を10mLのジオキサンに溶かした。音波処理に付しながら、該混合物を5分間にわたっってアルゴンを通気した。バイアルに栓をし、90℃で一夜加熱した。揮発性成分を除去し、残渣をEtOAcに溶かした。有機液を水および塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮して0.980gの褐色油を得た。その油を11mLのDMSOに溶かし、HPLCにより1.5mLのアリコートで精製した。カラム:Luna 10u−C18;30x100mm;方法:17分間にわたって10%Bを100%Bとする;A=90%水/10%メタノール/0.1%TFA;B=10%水/90%メタノール/0.1%TFA;11−12分で溶出するフラクションを集め、濃縮して210mgの黄色油を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD) δ 8.71(brs,1H)、8.60−8.40(m,3H)、7.85(dd,J=8.3、1.5Hz,1H)、7.70−7.58(m,2H)、7.42−7.30(m,2H)、7.30−7.16(m,1H)、5.87−5.78(m,1H)、4.02(d,J=15.1Hz,1H)、3.81(d,J=11.0Hz,1H)、3.64(t,J=11.5Hz,1H)、3.52−3.37(m,2H)、3.25−3.20(m,3H)、1.77−1.58(m,1H)、1.04(d,J=12.0Hz,1H);LC/MS方法2;HPLC RT=0.83分
【1017】
工程5:5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール
(S)−(7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)ボロン酸(30mg、0.065ミリモル)および5−ブロモ−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール(10.5mg、0.0650ミリモル)を1.5mLのジオキサンおよび0.5mLの水に溶かした。これに炭酸カリウム(26.8mg、0.194ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(3.69mg、4.52マイクロモル)を添加し、音波処理に付しながら5分間アルゴンを通気した。バイアルに栓をし、100℃で1時間加熱した。揮発性成分を除去した。残渣を1.5mLのDMSOに溶かし、濾過し、プレパラティブHPLC上でプレパラティブHPLC方法1を用いて精製したが、その方法では勾配を20分間にわたって20%B−80%Bとした。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。生成物の収量は6.30mg(18%)であり、その推定される純度はLCMSによれば94%であった。2つのアナリティカルLC/MSインジェクションを用いて最終純度を決定した。インジェクション1:LC/MS方法3;HPLC RT=1.39分;インジェクション2:LC/MS方法4;HPLC RT=2.20分;
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6) δ 8.79−8.68(m,J=1.5Hz,2H)、8.64(brs,1H)、8.48(d,J=8.3Hz,1H)、8.11(s,1H)、7.86(dd,J=8.2、1.4Hz,1H)、7.69(d,J=7.3Hz,2H)、7.41−7.31(m,2H)、7.31−7.23(m,1H)、6.01(d,J=11.3Hz,1H)、4.12(s,3H)、3.94−3.91(m,1H)、3.71(d,J=8.5Hz,1H)、3.56−3.42(m,2H)、3.38(s,3H)、2.32(t,J=1.8Hz,1H)、1.74(d,J=12.5Hz,1H)、1.68−1.56(m,1H)、1.36(d,J=8.3Hz,1H)、0.91(d,J=13.8Hz,1H)
【1018】
実施例454
5−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−1,4−ジメチル−1H−イミダゾール
【化269】
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【1019】
(S)−(7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)ボロン酸(30.0mg、0.0650ミリモル)および5−ブロモ−1,4−ジメチル−1H−イミダゾール(11.3mg、0.0650ミリモル)を1.5mLのジオキサンおよび0.5mLの水に溶かした。これに炭酸カリウム(26.8mg、0.194ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(3.69mg、4.52マイクロモル)を添加し、音波処理に付しながらアルゴンを5分間吹き込むことで反応混合物を脱気処理に付した。バイアルに栓をし100℃で1時間加熱した。その粗材料をプレパラティブLC/MS(プレパラティブ HPLC 方法1)を通して以下の修飾条件(20分間にわたって勾配を30−70%Bとする)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。生成物の収量は5.80mgであり、その推定される純度はLCMSによれば91%であった。2つのアナリティカルLC/MSインジェクションを用いて最終純度を決定した。インジェクション1:LC/MS方法3、HPLC RT=1.32分;インジェクション2:LC/MS方法4、HPLC RT=2.32分.
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.58(s,1H)、8.45(d,J=8.1Hz,1H)、7.85(d,J=8.4Hz,1H)、7.74(s,1H)、7.68(d,J=7.7Hz,2H)、7.34(t,J=7.5Hz,2H)、7.30−7.23(m,1H)、6.01(d,J=11.0Hz,1H)、3.91−3.84(m,1H)、3.73(d,J=8.1Hz,1H)、3.54−3.45(m,1H)、3.26(t,J=11.7Hz,1H)、2.17(s,3H)、1.91(s,6H)、1.73(brs,1H)、1.63(d,J=8.8Hz,1H)、1.46−1.28(m,1H)、0.94(d,J=11.7Hz,1H)
【1020】
実施例455
4−{7−メタンスルホニル−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル}−3−メチル−1H−ピラゾール
【化270】
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【1021】
(S)−(7−(メチルスルホニル)−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−3−イル)ボロン酸(20.0mg、0.0430ミリモル)および4−ブロモ−3−メチル−1H−ピラゾール(13.9mg、0.0860ミリモル)を1.5mLのジオキサンおよび0.2mLの水に溶かした。これに炭酸カリウム(17.9mg、0.129ミリモル)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2アダクツ(2.46mg、3.02マイクロモル)を添加し、音波処理に付しながら5分間にわたってアルゴンを吹き込んだ。バイアルに栓をし、100℃で50分間加熱して濾過した。粗材料をプレパラティブLC/MS(プレパラティブ HPLC 方法1)に次の修飾条件(40分間にわたって勾配を10−50%Bとする)に付して精製した。所望の生成物を含有するフラクションを合わせ、遠心分離での蒸発を介して乾燥させた。生成物の収量は1.20mgであり、その推定される純度はLCMSによれば96%であった。2つのアナリティカルLC/MSインジェクションを用いて最終純度を決定した。インジェクション1:LC/MS方法3、HPLC RT=1.83分;インジェクション2:LC/MS方法4、HPLC RT=2.37分;
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.69(s,2H)、8.42(d,J=8.4Hz,1H)、8.27(brs,1H)、8.01(s,1H)、7.82(d,J=8.4Hz,1H)、7.67(d,J=7.7Hz,2H)、7.36(t,J=7.5Hz,2H)、7.27(t,J=7.3Hz,1H)、5.99(d,J=11.0Hz,1H)、3.90(s,2H)、3.72(d,J=9.9Hz,2H)、3.60(brs,2H)、3.52(t,J=11.2Hz,3H)、3.27(t,J=11.6Hz,1H)、2.43(s,3H)、1.85−1.73(m,1H)、1.72−1.58(m,1H)、1.46−1.27(m,1H)、0.89(d,J=12.1Hz,1H)
【1022】
実施例456−459
表15に列挙される化合物は、2−{5−[(5−メチル−1,2−オキサゾール−3−イル)(オキサン−4−イル)メチル]−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールまたは2−{6−フルオロ−3−[4−(
2H
3)メチル−1−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル]−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル}プロパン−2−オールについて記載される操作と同様の操作に従って、市販されているか、または上記の出発材料より調製された。化合物はすべてホモキラルである:
【1023】
【表16】
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【1024】
表15についてのHPLC条件:方法A:カラム:キラルセル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中10%メタノール、150バール;流速:70mL/分;方法B:カラム:キラルパックOJ 21x250mm 10 μm;移動相:12:88 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分;方法C:カラム:キラルセル・OJ−H プレパラティブカラム、30x250mm、5μm;移動相:CO
2中15%メタノール、150バール;流速:70mL/分;方法D:カラム:キラルパックOD 21x250mm 10μm;移動相:25:75 エタノール:ヘプタン+0.1%ジエチルアミン;流速:15mL/分
【1025】
実施例460
3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシアミド
【化271】
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【1026】
工程1:(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸
(S)−メチル 3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシラート(実施例70の工程2を参照のこと)(330mg、0.643ミリモル)のTHF(7mL)中溶液に、水酸化ナトリウム(124mg、1.928ミリモル)の水(1.4mL)中溶液を添加した。反応物を50℃で一夜攪拌した。反応物を濃縮してTHFを除去した。反応物を水で希釈し、EtOAc(これは処分される)で抽出した。水層をpHを5の酸性にし、沈殿物を形成した。該混合物を酢酸エチルで抽出し、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮して274mg(85%)を得、それを精製することなく使用した。LCMS(M+H)=500.4
【1027】
工程2:3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボキシアミド
(S)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−カルボン酸(10.0mg、0.020ミリモル) のCH
2Cl
2(0.5mL)中溶液に、CDI(2.82mg、0.020ミリモル)を加えた。室温で1時間攪拌した後、飽和水酸化アンモニウム(0.03mL)を加え、攪拌を一夜続けた。反応物を濃縮し、プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:15分間にわたって20−60%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、8.3mg(83%)を得た。LCMS:RT=1.58分;MS(ES):m/z=499.1[M+H]
+(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:UV(220nm));HPLC RT=1.37分(カラム:ウォーターズ・アクイティ・UPLC・BEH C18、2.1x50mm、1.7μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+0.1%トリフルオロ酢酸;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、次に100%Bで0.75分間保持する;流速:1.0mL/分;検出:UV(220nm))
【1028】
実施例461
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン
【化272】
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【1029】
工程1:(S)−7−(2−アジドプロパン−2−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−オール−エナンチオマーA(実施例70)(250mg、0.487ミリモル)のDCM(6mL)中溶液を0℃に冷却し、トリメチルシリルアジド(0.162mL、1.217ミリモル)で処理した。5分後、BF
3・OEt
2(0.308mL、2.434ミリモル)を添加し、該混合物を20分間攪拌した。氷浴を取り外し、反応物を一夜攪拌した。該混合物を水および重炭酸塩飽和水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機液を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して236mg(90%)を得、それを精製することなく使用した。LCMS(M+H)=539.4
【1030】
工程2:2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン
(S)−7−(2−アジドプロパン−2−イル)−3−(1,4−ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−(フェニル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル)−5H−ピリド[3,2−b]インドール(235mg、0.436ミリモル)のTHF(7mL)中溶液に、トリメチルホスフィン(THF中1M、0.873mL、0.873ミリモル)を加え、得られた溶液を一夜攪拌した。該溶液を水(0.1mL)で処理し、その反応物を一夜攪拌した。反応物を濃縮して、EtOAcで希釈し、水中に注いだ。有機液を水(3x)で、ついで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥させ、濾過し、濃縮して200mgの粗生成物を得た。少量の反応混合物をプレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:40分間にわたって15−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、10.9mg(5%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.53(brs,1H)、8.20(brs,1H)、8.01(d,J=8.1Hz,1H)、7.72−7.50(m,3H)、7.40−7.20(m,3H)、5.99(brs,1H)、3.99−3.83(m,4H)、3.76(d,J=8.8Hz,1H)、3.50−3.46(m,1H)、3.28(t,J=11.9Hz,1H)、2.23(brs,3H)、1.89(s,6H)、1.80(d,J=12.1Hz,1H)、1.64(brs,3H)、1.35(d,J=8.4Hz,2H)、1.07(d,J=12.5Hz,1H);LCMS(M+H)=513.0
【1031】
実施例462
N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}アセトアミド
【化273】
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【1032】
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン(20mg、0.039ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、塩化アセチルクロリド(0.039mL、0.039ミリモル)およびトリエチルアミン(5.44μl、0.039ミリモル)を添加した。室温で1時間攪拌した後、その反応物を濃縮し、プレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:35分間にわたって25−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、8.6mg(39%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.53(brs,1H)、8.39(brs,1H)、8.20(brs,1H)、7.96(d,J=8.1Hz,1H)、7.61(brs,2H)、7.38−7.22(m,4H)、5.96(brs,1H)、4.02−3.82(m,4H)、3.77(d,J=11.0Hz,1H)、3.48(d,J=10.6Hz,1H)、3.28(t,J=11.2Hz,1H)、2.23(brs,3H)、1.90(d,J=12.8Hz,4H)、1.77(brs,7H)、1.32(brs,2H)、1.10(d,J=12.8Hz,1H);LCMS(M+H)=555.5
【1033】
実施例463
N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}メタンスルホンアミド
【化274】
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【1034】
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン(30.0mg、0.059ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、塩化メタンスルホニル(4.54μl、0.059ミリモル)およびトリエチルアミン(0.016mL、0.117ミリモル)を添加した。30分間攪拌した後、該反応物をDCMで希釈し、濾過して固体(処分される)を取り除き、濃縮した。残渣をプレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:35分間にわたって25−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、10.2mg(28%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.54(brs,1H)、8.23(brs,1H)、8.03(d,J=8.1Hz,1H)、7.79(brs,1H)、7.69−7.54(m,2H)、7.46(brs,1H)、7.39−7.22(m,3H)、5.98(brs,1H)、3.99−3.84(m,4H)、3.75(d,J=12.1Hz,1H)、3.55−3.44(m,4H)、3.28(t,J=11.2Hz,1H)、2.22(brs,3H)、1.86(brs,8H)、1.35(brs,2H)、1.09(brs,1H);LCMS(M+H)=591.4
【1035】
実施例464
メチル N−{2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−イル}カルバマート
【化275】
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【1036】
2−[3−(ジメチル−1H−1,2,3−トリアゾール−5−イル)−6−フルオロ−5−[(S)−オキサン−4−イル(フェニル)メチル]−5H−ピリド[3,2−b]インドール−7−イル]プロパン−2−アミン(30.0mg、0.059ミリモル)のDCM(1mL)中溶液に、クロロギ酸メチル(4.52μl、0.059ミリモル)および炭酸カリウム(8.09mg、0.059ミリモル)を得た。反応物を室温で一夜攪拌した。反応物をDCMで希釈し、濾過して固体(処分される)を取り除き、濃縮した。得られた残渣をプレパラティブHPLC(カラム:エックスブリッジ C18、19x200mm、5μm粒子;移動相A:5:95 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;移動相B:95:5 アセトニトリル:水+10mM酢酸アンモニウム;勾配:20分間にわたって40−90%Bとし、次に100%Bで5分間保持する;流速:20mL/分)に付して精製し、10.1mg(30%)を得た。
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6) δ 8.54(brs,1H)、8.22(brs,1H)、7.98(d,J=8.1Hz,1H)、7.85(brs,1H)、7.62(brs,2H)、7.39−7.21(m,4H)、5.97(brs,1H)、4.00−3.83(m,4H)、3.77(d,J=8.8Hz,1H)、3.49−3.39(m,4H)、3.29(t,J=11.2Hz,1H)、2.24(brs,3H)、1.77(brs,8H)、1.32(brs,2H)、1.10(d,J=11.0Hz,1H);LCMS(M+H)=571.5
【1037】
生物学的活性の評価
BRD2、BRD3、BRD4およびBRDT活性の阻害について代表的な化合物を試験した。実験の操作および結果を下記に示す。
【1038】
サーマル・シフト・アッセイ(TSA)用のヒトブロモドメインのクローニング、発現および精製
ヒトタンパク質のブロモドメインをコードする組換えDNAクローンをイー・コリでの発現用に最適化し、化学的に合成し(GenScript, Piscataway NJ)、修飾されたpET28発現ベクターに挿入し、タバコ葉脈斑紋ウイルス(TVMV)プロテアーゼで切断可能なN−末端のヘキサヒスチジン融合部を構築した。非天然アミノ酸(MGSSHHHHHHSSGETVRFQSM)(配列番号:1)が、以下の:
CECR2(420−543)、Q9BXF3−1;FALZ(2917−3037)、Q12830−1;GCN5(731−837)、Q92830−1;PCAF(715−831)、Q92831−1;BRD2(24−472)、P25440−1;BRD3(1−434)、Q15059−1;BRD4(44−168)、BRD4(333−460)、BRD4(44−460)、O60885−1;BRDT(1−383)、Q58F21−1;BAZ1B(1340−1457)、Q9UIG0−1;CREBBP(1081−1197)、Q92793−1;EP300(1040−1161)、Q09472−1;WDR9(1310−1430)、Q9NSI6−1;ATAD2(981−1108)、Q6PL18−1;BRD1(556−688)、O95696−1;BRD7(129−236)、Q9NPI1−1;BRD9(134−239)、Q9H8M2−1;BRPF1(626−740)、P55201−2;ATAD2B(952−1086)、Q9ULI0−1;BAZ2B(2054−2168)、Q9UIF8−1;SP140L(400−580)、Q9H930−4;SP140(687−862)、Q13342−1;TIF1(896−1014)、O15164−1;TRIM28(619−805)、Q13263−1;BRWD3(1295−1443)、Q6RI45−1;TAF1(1377−1503)、TAF1(1501−1635)、P21675−1;TAF1L(1402−1522)、TAF1L(1523−1654)、Q8IZX4−1;ASH1L(2433−2564)、Q9NR48−1;PB1(43−156)、PB1(178−291)、PB1(388−494)、PB1(645−766)、PB1(773−917)、Q86U86−1;SMARCA2(1367−1511)、P51531−1;SMARCA2−2(1367−1493)、P51531−2で示されるアミノ酸残基配列(Uniprot knowledgebase; Uniprot Consortium; www.uniprot.orgによって受け入れられているBRD4であって、それで番号が付されている)を有するブロモドメインタンパク質のすぐ後に続いた。
【1039】
組換えベクターをイー・コリBL21(DE3)に変換した。その形質転換細胞を、2.5Lのトムソン製ウルトライールド震盪フラスコ中、1LのTB(terrific broth)において、37℃にて230rpmで培養し、600nmのODが1.0である細胞密度で、該細胞を0.5mM IPTGを用いて誘発させ、該振盪器にて20℃で16−18時間インキュベートした。
細胞ペレットを沈降操作により集め、リゾチームを0.1mg/mlで含有する緩衝液中で音波処理に付すことで溶解させた。各サンプルを沈降操作で清澄にし、上澄みをHisTrapアフィニティカラム(GE Healthcare Life Sciences)に装填した。該カラムを洗浄し、次にイミダゾールのグラジエントで溶出した。ブロモドメインタンパク質を含むタンパク質のピークフラクションをプールし、濃縮し、該タンパク質をスーパーデックス(Superdex)200カラム(GE Healthcare Life Sciences)で、最終貯蔵緩衝液(20mMトリス塩酸(pH8.0)、200mM NaCl、5%グリセロール、2mM DTT)と平衡状態にしたサイズ排除クロマトグラフィーに付してさらに精製した。精製されたタンパク質を2−5mg/mlで含むSECピークフラクションをプールし、そのプールをアリコートに分け、液体窒素で瞬間冷凍させ、−80℃で貯蔵した。
【1040】
TR−FRETアッセイ用のビオチニル化ヒトブロモドメインのクローニング、発現および精製
ヒトBRD2、BRD3、BRD4およびBRDTのブロモドメインをコードする組換えDNAクローンをイー・コリでの発現用に最適化し、化学的に合成し(GenScript, Piscataway NJ)、修飾されたpET28発現ベクターに挿入し、イー・コリのビオチン・リガーゼにより認識される部位特異的ビオチニル化モチーフ(BirA)の後に続いて、タバコ葉脈斑紋ウイルス(TVMV)プロテアーゼで切断可能なN−末端のヘキサヒスチジン融合部を構築した。非天然アミノ酸(MGSSHHHHHHSSGETVRFQGLNDIFEAQKIEWHEDTGHM)(配列番号:2)が、以下の:BRD4(44−168)、BRD4(333−460)、BRD4(44−460)、BRD4(1−477)、O60885−1で示されるアミノ酸残基配列(Uniprot knowledgebase; Uniprot Consortium; www.uniprot.orgによって受け入れられているBRD4であって、それで番号が付されている)を有するBRD4のブロモドメイン構築物のすぐ後に続いた。
【1041】
組換えベクターの各々を、クロラムフェニコールの選択下で、BirAをコードするプラスミドを一緒に用いて、イー・コリBL21 STAR(DE3)に共同変換した。その形質転換細胞を、40μg/mlのカナマイシン、35μg/mlのクロラムフェニコール、および100μMのビオチンを補足した1LのM9−CAS培地(Teknova)を含む2.5Lのトムソン製ウルトライールド震盪フラスコ中、37℃で培養した。600nmのODが0.6に相当する細胞密度で、培養物を0.5mM IPTGを用いて誘発させ、該振盪器にて20℃でさらに20時間インキュベートした。細胞ペレットを沈降操作により集め、リゾチームを0.1mg/mlで含有する緩衝液中で音波処理に付すことで溶解させた。各サンプルを沈降操作で清澄にし、上澄みをHisTrapアフィニティカラムに装填した。該カラムを洗浄し、次にイミダゾールのグラジエントで溶出した。ブロモドメインタンパク質を含むタンパク質のピークフラクションをプールし、精製されたHis−TVMVプロテアーゼと一緒に4℃で18時間インキュベートした(TVMV:BRD4タンパク質の質量割合 1:15)。サンプルを低イミダゾール緩衝液にエクスチェンジし、HisTrapカラムに通し、切断されたHis−タグおよびHis−TVMV酵素を得た。HisTrapカラムを通した流れ中にあるタンパク質をさらに精製し、スーパーデックス200カラムでのサイズ排除クロマトグラフィーに付すことで最終貯蔵緩衝液(PBS(pH7.0)、5%グリセロール、1mM DTT)にエクスチェンジした。純度を高めるために、BRD4(1−477)およびBRD4(44−460)タンパク質を、サイズ排除クロマトグラフィーに付す前に、さらにカチオン交換クロマトグラフィー精製工程に供した。本質的に、各タンパク質において定量的なモノビオチニル化(+226Da)が、最終サンプルを電子噴射イオン化質量分析に付すことで確かめられた。精製されたサンプルをアリコートに分け、液体窒素で瞬間冷凍させ、−80℃で貯蔵した。
【1042】
時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)アッセイ
化合物のブロモドメインBRD4(44−168)、BRD4(333−460)およびBRD4(1−477または44−460)との結合を時間分解蛍光共鳴エネルギー転移結合アッセイ(1)(蛍光標識したプローブ分子とブロモドメインタンパク質との結合を測定する)を用いて評価した。
ブロモドメインタンパク質、蛍光プローブ分子(ビオチニル化ヒストンペプチドまたは蛍光標識した小型分子のいずれかのプローブ分子)および用量応答を示す試験化合物を一緒にインキュベートし、熱力学的に平衡にする。試験化合物が不在の場合、ブロモドメインと小型分子が結合し、高い蛍光シグナルが発生する。阻害剤が十分な濃度で存在すると、この相互作用が断たれ、蛍光共鳴エネルギー転移が喪失することとなる。
【1043】
すべてのアッセイ成分を、BRD4(1−477および44−460)用の緩衝組成液(20mM Hepes(pH7.5)、150mM NaCl、5mM DTT、0.005%ツィーン20、および100μg/mlのBSA)に溶かした。ブロモドメインタンパク質の最終濃度は1.6nM BRD4(44−168)、1nM BRD4(333−460)、および1nM BRD4(1−477または44−460)であり、蛍光プローブ分子は、その各々で、100nM、50nM、および7.5nMである。タンパク質はすべてビオチニル化した。テルビウムクリプテートで標識したストレプトアビジン(Cisbio SA−Tb)を検出剤として用い、0.2nMの最終濃度でブロモドメインタンパク質と予め混合した。BRD4(44−460)のある場合には、検出剤として抗−Hisテルビウムクリプテートを用いた。7.5nlの用量応答を示す試験化合物またはDMSOベヒクル(0.0375%)をコーニング社の黒色の384ウェルプレートに予め斑点をつけ、各10μlのブロモドメイン/検出試薬および蛍光性小型分子の溶液をプレートに添加して、その反応物を室温で60分間インキュベートした。次にプレートをEnVisionプレートリーダーで読み取った(λex=340nm、アクセプターλEm=520nm、ドナーλEm=615nm、LANCE D400ミラー)。時間分解蛍光強度測定を両方の発光で行い、アクセプター/ドナーの割合を計算し、データ分析に用いた。すべてのデータを16の高ベヒクルウェルおよび8の低対照ウェルで正規化し、次に4パラメータ曲線適合式:
Y=a+((b−a)/(1+(10x/10c)d)
[式中:「a」は最小値、「b」はヒル(Hill)スロープ、「c」はIC
50、および「d」は最大値を意味する]
を適用した。
ヒストンペプチド:GenScriptから購入
H4K5K8K12K16
ビオチン−AHA−SGRGK(Ac)GGK(Ac)GLGK(Ac)GGAK(Ac)RHRKV(配列番号:3)
【1044】
使用された蛍光標識した小型分子は当該分野にて公知のBRD4阻害剤であった。
1. F.Degorce、A.Card、S.Soh、E.Trinquet、G.P.KnapikおよびB.Xie、HTRF:A technology tailored for drug discovery-a review of theoretical aspects and recent applications. Curent Chemical Genomics(2009)3, 22-32
【1045】
サーマル・シフト・アッセイ
化合物の結合がブロモドメインの熱安定性に対して付与する効果を、バイオラッド(BioRad)CFXリアルタイムPCR装置を用い、外部プローブ(SYPROオレンジ)の、それはアンフォールドタンパク質(unfolded protein)に優先して結合するため、蛍光増大をモニター観察することで測定した。そのアンフォールディング反応を、384ウェルプレートにおいて、10mM Hepes(pH7.4)、500mM NaClを含有する4μLの容量の緩衝液中で、2−8μMのブロモドメインタンパク質、1−2%(v/v)のDMSOとで行った。SYPROオレンジ色素を1:500の希釈割合で添加した。化合物の濃度は1.6−100μMの範囲にあった。
アンフォールディング反応は、まず、装置を25℃で2.4秒間平衡状態にし、つづいて各温度で読み取りを行う前に60秒間の平衡状態を設けて25℃から95℃まで0.5℃の勾配で温度を上昇させることでモニター観察された。SYPROオレンジ色素用の励起および発光フィルターを、450−490nmの励起範囲で、および560−580nmの発光範囲でFRETにセットした。
二次導関数を用いて屈曲点を計算することで中点温度を測定した。観察温度のシフトを、DMSOを含むが、リガンドを含まないタンパク質を含有する標準ウェルと、化合物を含むタンパク質を含有するウェルとの間における、その中点の差として記録した。
【1046】
サーマル・シフト・アッセイは、リガンドの有無で得られるタンパク質のアンフォールディングの転移温度における変化を比較する、生物物理学的技法(1)である。典型的には、蛍光色素を用いて、タンパク質を加熱した際のタンパク質のアンフォールディングをモニターする。アンフォールディング工程の間に、タンパク質の疎水領域が露出し、結果として色素との結合が増加し、蛍光強度が増大する。タンパク質のアンフォールディング転移の中点はTmと定義される。タンパク質と結合するリガンドはタンパク質の熱安定性を増大させ、かくしてリガンド濃度およびその結合アフィニティの両方に比例して、Tmを大きくする。
【1047】
1. M.W.Pantoliano、E.C.Petrella、J.D.Kwasnoski、V.S.Lobanov、J.Myslik、E.Graf、T.Carver、E.Asel、B.A.Springer、P.Lane、F.R.Salemme、創薬のための一般戦略としての高密度な小型熱シフトアッセイ(High-density miniaturized thermal shift assays as a general strategy for drug discovery.)J.Biomol.Screen 6(2001)429-440
2. M.D.Cummings、M.A.Farnum、M.I.Nelen、サーモフローの普遍的スクリーニング方法および適用(Universal screening methods and application of ThermoFluor.)J.Biomol.Screen 11(2006)854-863
【1048】
MYC HCSアッセイ
10%FBSを補足した完全RPMI成長培地(Gibco、11875−085)にて腫瘍細胞を採取し、384ウェルの底部が黒色透明のPDL細胞培養プレートに、30μlの培地中に10,000細胞/ウェルの濃度で置いた。化合物を37℃で4時間処理した後、細胞を4%ホルムアルデヒド中に室温で30分間固定し、その後で透過処理に付した。洗浄し、ブロッキングに付した後、該プレートを抗−MYC一次抗体1:1000(Cell Signaling Technology、5605)と共に室温で終夜インキュベートした。翌日、細胞を洗浄し、ブロッキングに付して、二次抗体Alexa488ヤギ−抗ウサギ1:2000(Invitrogen、A11034)を室温にて暗室で1時間にわたって添加した。その後で細胞を洗浄し、Cellomics ArrayScanで10xの対物レンズを用いてスキャンした。
【1049】
MYS細胞増殖アッセイ
腫瘍細胞を、底部が黒色透明の384ウェルのマトリックスプレートに、ある播種密度にて40μl/ウェルで置き、アッセイする前に5%CO
2中、37℃で終夜インキュベートした。翌日、1セットの細胞プレート(T0プレート)を用いて時間ゼロでの細胞密度を測定し、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウム(CellTiter 96 Aqueous Non-Radioactive Cell proliferation Kitから由来(Promega、G5440))をT0プレートに4μl/ウェルで添加し、つづいて5%CO
2中、37℃で3時間インキュベートした。490nmでの吸光度をEnvisionリーダー(Perkin Elmer、Boston、MA)を用いて測定した。同日に、残りの細胞プレート(T72プレート)を化合物を用いて5%CO
2中、37℃で処理した。ついで、72時間後に、4μlのMTS試薬をそれらの細胞プレートに添加した。該プレートを5%CO
2中、37℃で3時間さらにインキュベートし、A490での吸光度をEnvisionリーダーで測定した。
【1050】
マウスにおけるヒト腫瘍異種移植体実験
げっ歯類はすべて、ジャクソン・ラボラトリー(Jackson Laboratory)(Bar Harbor, Maine)より入手し、所定の病原体フリーのコロニーにおいてアンモニアフリーの環境に維持した。腫瘍増殖および薬物の効能を試験する前に、すべてのマウスを約1週間隔離した。食べ物および水をマウスに自由に与えた。ブリストル−マイヤー・スクイーブ・ファーマシューティカル・リサーチ・インスティテュートの動物ケアプログラムはAmerican Association for Accreditation of Laboratory Animal Care(AAALAC)により正式に認定されている。すべての実験はブリストル−マイヤー・スクイーブ(BMS)の動物試験方法および指針に従ってなされた。
【1051】
腫瘍異種移植体はNSG(NODscidIL2受容体ガンマ鎖ノックアウト)マウス(ジャクソン・ラボラトリー)にて皮下的(SC)に増殖させて維持された。ドナーマウスより得られる腫瘍断片を用いて、腫瘍を皮下移植体として増殖させた。
【1052】
前臨床的化学療法実験
有意義な応答を検出するのに必要とされる所要の数の動物を実験の開始の際にプールし、各々に13−ゲージのトロカールを用いて2つの腫瘍断片のバイラテラル皮下移植体(約20mg)を付与した。腫瘍を所定の大きさのウィンドウになるまで増殖させ(範囲外の腫瘍を排除する)、動物を種々の処理群および対照群に公平に分けた。典型的には、処理および対照群に付き10−12の腫瘍からなる6−8匹のマウスを準備した。各動物の処理は個々の体重に基づいてなされた。処理動物を処理関連の毒性/死亡数について毎日チェックした。処理を始める前に各群の動物の体重を測定し(Wt
1)、ついで最終処理を行った後に再び測定した(Wt
2)。体重差(Wt
2−Wt
1)は処理関連の毒性の程度を提供する。
【1053】
腫瘍応答は、腫瘍の型に応じて、腫瘍が所定の「標的とする」大きさ、0.5gまたは1gに達するまで、キャリパを用いて腫瘍の大きさを週に2回測定することで測定された。腫瘍の重さ(mg)は次式:
腫瘍の重さ=(長さx幅
2)÷2
より概算された。
【1054】
腫瘍応答の基準は腫瘍増殖阻害(%TGI)で表される。腫瘍増殖遅延は、処理腫瘍細胞(T)が所定の標的とする大きさに達するのに要する時間(日数)を、対照群(C)の時間と比較した際の違いとして規定される。このために、一群の腫瘍の重さは、腫瘍の中間の重さ(MTW)として表される。
【1055】
腫瘍増殖阻害は、次式:
【数1】
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[式中:
C
t=処理の終わりの際の対照の腫瘍細胞の中間の大きさ
C
0=処理を始めた際の対照の腫瘍細胞の中間の大きさ
T
t=処理の終わりの際の処理群の腫瘍細胞の中間の大きさ
T
0=処理を始めた際の処理群の腫瘍細胞の中間の大きさ
を意味する]
に従って計算される。
【1056】
活性は、少なくとも1の腫瘍の体積を倍にする時間と同等の期間、50%またはそれ以上の恒久的な腫瘍細胞増殖阻害(すなわち、TGI
>50%)を達成するものとして定義され、薬物処理は腫瘍の体積を倍にする時間の少なくとも2倍の期間なされる必要がある。
【1057】
腫瘍応答はまた、腫瘍増殖遅延で表され、対数殺腫瘍細胞(LCK値)として表され;それは処理腫瘍細胞(T)が所定の標的とする大きさに達するのに要する時間(日数)を、対照群(C)の時間と比較した時の違いとして規定された。
【1058】
可能なら、抗腫瘍活性を、過剰な毒性(二匹以上の死亡)が生じるよりもすぐ下の用量レベルと規定される最大耐量(MTD)までの一連の用量レベルで測定した。死亡した場合、その死亡の日にちを記録した。腫瘍が標的とする大きさに達する前に死亡する処理マウスは薬物毒性に由来して死亡したとみなされた。対照となるマウスで、標的となる大きさに達する前の腫瘍で死亡したマウスはいなかった。薬物毒性により惹起された2匹以上のマウスが死亡した処理群は過剰な毒性処理があったと考えられ、そのデータは化合物の抗腫瘍活性を評価するのに含めなかった。
【1059】
治療薬耐性に影響を及ぼす可能性のある薬物毒性の相互作用は、併用化学療法試験で考慮すべき重要な事項の一つである。併用療法の結果の判断は、単一薬剤と、比較できる程度の耐性用量の併用薬剤との対比において、可能性として最高の応答である抗腫瘍活性を比較することに基づくものでなければならない。したがって、治療での相乗効果は、単独療法の耐性用量で達成される最適効果を越える、併用した薬剤の耐容性を示す治療方法で達成される治療効果として定義された。データの統計的評価をゲハン(Gehan)の一般化ウィルコクソン試験を用いて行った。統計的有意性はP<0.05で示された。
【1060】
薬物投与
BET阻害剤をげっ歯類に投与するのに、化合物を90%PEG300/10%TPGS/10%エタノールに溶かした。BET阻害剤は、典型的には、QDx7またはQDx10(5デイ−オン−2デイ−オフ)の投与計画で経口的に投与されたが、他の投与計画も評価され、効果的であることが明らかにされた。
【1061】
結果:
以下の表は、本発明の特定の化合物の、H187のヒト小細胞がん(Human Small Cell Carcinoma)およびJJN3Rの多発性骨髄腫の細胞系に対する結果を示す。
【1062】
【表17】
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【1063】
下記の活性データは記載のFRETアッセイの一つを用いることに基づく。IC
50が1500nM未満の化合物を(+)で示し、IC
50が25nM未満の化合物を(++)で示し、IC
50が5nM未満の化合物を0.05μM未満の化合物を(+++)で示す。
【1064】
【表18-1】
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【表18-2】
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【表18-3】
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【表18-4】
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【表18-5】
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【表18-6】
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【表18-7】
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【表18-8】
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【表18-9】
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【表18-10】
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【表18-11】
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【表18-12】
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【表18-13】
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