(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数個の前記レセプタクルコネクタ対向部は、それぞれ、前記携帯情報端末の前面に対向する第1側面と、前記携帯情報端末の背面に対向する第2側面と、前記レセプタクルコネクタに対向する底面と、を有し、
前記プラグの個数と同等の個数の前記底面には、前記プラグが個別に突設されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の充電スタンド。
前記載置部は、前記携帯情報端末の前面に対向する第1対向面と、前記携帯情報端末の背面に対向する第2対向面と、前記携帯情報端末のスピーカー側の側面が載置される載置底面と、を有し、
前記第1対向面、前記第2対向面および前記載置底面には、複数個の前記レセプタクルコネクタ対向部の前記第1側面、前記第2側面および前記底面がそれぞれ位置する前記開口部が、設けられていて、
前記載置部の前記第1対向面、前記第2対向面および前記載置底面と、複数個の前記レセプタクルコネクタ対向部の前記第1側面、前記第2側面および前記底面とは、前記回転部材の回転中心線方向に設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載の充電スタンド。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明にかかる充電スタンドの実施形態(実施例)のうち2例について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図面においては、概略図であるため、主な構成部品を図示し、主な構成部品以外の構成部品の図示を省略する。また、断面図において、一部の構成部品のハッチングを省略する。
【0021】
(実施形態1の構成の説明)
図1から
図15は、この発明にかかる充電スタンドの実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかる充電スタンド1の構成について説明する。
【0022】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、
図8、
図13および
図14に示すように、テーブルなどの載置面10上に載置して、携帯情報端末100(この例では、スマートフォン100)を充電するスタンドである。
【0023】
充電スタンド1は、
図1から
図10、
図13から
図15に示すように、スタンド本体2と、コネクタユニット3と、を備えるものである。
【0024】
(スマートフォン100の説明)
スマートフォン100は、
図5から
図8に示すように、前面(正面)と、背面(後面)と、4側面(左側側面、右側側面、平面(上面)および底面(下面))と、を備える。
【0025】
前面には、主に、ディスプレイ(画面)101が設けられている。背面には、主に、カメラ102やカメラフラッシュ103などが設けられている。底面には、主に、スピーカー(図示せず)やレセプタクルコネクタ(図示せず)などが設けられている。
【0026】
レセプタクルコネクタを充電スタンド1のプラグ80に電気的に接続することにより、スマートフォン100は、充電スタンド1を介して、充電される。レセプタクルコネクタは、アップルインコーポレーテッドが提案するLightningコネクタ、USB規格コネクタ(たとえば、MicroBコネクタやTYPE Cのコネクタ)、その他の規格のコネクタなどがある。
【0027】
このように、スマートフォン100は、規格が異なるレセプタクルコネクタを備える。このため、スマートフォン100を充電する場合は、スマートフォン100のレセプタクルコネクタの規格に合ったプラグ80を使用する必要がある。
【0028】
(スタンド本体2の説明)
スタンド本体2は、
図1から
図10、
図13から
図15に示すように、中空形状をなす。スタンド本体2は、上側ハウジング(上蓋部分)20と、下側ハウジング(下蓋部分)21と、から構成されている。スタンド本体2の下側ハウジング21の下面が載置面10上に載置される。
【0029】
上側ハウジング20は、正面(前面)部分、背面部分、平面(上面)部分および左右両側面部分が閉塞し、かつ、底面(下面)部分が開口した中空形状をなす。上側ハウジング20の正面部分、背面部分、平面部分および左右両側面部分は、一体に成型されている。
【0030】
下側ハウジング21は、
図13および
図14に示すように、上側部分210と、平板形状をなす下側部分211と、からなる。上側部分210の下面と下側部分211の上面とは、接着剤などにより一体に接着されている。上側部分210の正面(前面)側端面は、下側部分211の上面に対して段差となっている。
【0031】
なお、下側ハウジング21は、別個の上側部分210と下側部分211とを一体に成型したものであっても良い。また、
図9および
図10に示すように、上側部分210を無くして段差が無い下側部分211のみからなるものであっても良い。
【0032】
図9および
図10に示すように、下側ハウジング21の上面には、複数個この例では4個の取付円筒部22が一体に設けられている。また、下側ハウジング21には、4個の取付円形孔(図示せず)が、取付円筒部22に対応して、設けられている。一方、上側ハウジング20の内面には、4個の取付ボス部(図示せず)が、下側ハウジング21の取付円筒部22および取付円形孔に対応して、一体に設けられている。
【0033】
上側ハウジング20の取付ボス部と下側ハウジング21の取付円筒部22とを、下側ハウジング21の取付孔を介して、スクリュー(図示せず)により固定する。この結果、上側ハウジング20と下側ハウジング21とは、一体に固定される。また、上側ハウジング20の底面部分の開口部分は、下側ハウジング21の上側部分210および下側部分211の一部分により閉塞される。これにより、スタンド本体2、すなわち、上側ハウジング20および下側ハウジング21は、中空形状をなす。
【0034】
図2、
図6および
図10に示すように、上側ハウジング20の背面部分の右上の箇所には、後記する操作部材9の撮部90が配置される操作口23が設けられている。
【0035】
また、
図1、
図5および
図9に示すように、上側ハウジング20の正面部分の右下の箇所には、後記するソケット82が配置される接続口24が設けられている。
【0036】
さらに、
図1、
図5、
図9および
図13から
図15に示すように、スタンド本体2の上側ハウジング20の正面部分(スタンド本体2の前面側)には、後記する音声拡大部6により拡大された音声をスタンド本体2の外部に放出するための放出孔25が複数個設けられている。なお、この例の放出孔25は、楕円形状をなすが、放出孔25の形状は、特に限定しない。また、放出孔25は、上下7段、左右4個、6個、8個、10個設けられているが、放出孔25の設ける配列および個数も、特に限定しない。
【0037】
スタンド本体2(上側ハウジング20および下側ハウジング21)は、支持部4と、載置部5と音声拡大部6と、を有する。
【0038】
(支持部4の説明)
支持部4は、
図9、
図10および
図13に示すように、スタンド本体2中に収容されているコネクタユニット3を、スタンド本体2に、回転可能に支持するものである。支持部4は、スタンド本体2の上側ハウジング20と下側ハウジング21の上側部分210とに、それぞれ、一体に設けられている。なお、下側ハウジング21に設けられている支持部4は、
図9、
図10および
図13に示されているが、上側ハウジング20に設けられている支持部4は、図示されていない。
【0039】
支持部4は、左右に平行に立てて設けられた板形状の一対の立壁からなる。一対の支持部4の上端部には、半円形の軸受部40がそれぞれ設けられている。なお、上側ハウジング20の軸受部は、一対の支持部の下端部にそれぞれ設けられている。この結果、上側ハウジング20と下側ハウジング21とを一体に固定することにより、上側ハウジング20の軸受部と下側ハウジング21の軸受部40とは、円形をなす。
【0040】
左側の支持部4の軸受部40の中心と右側の支持部4の軸受部40の中心とを結ぶ中心線は、コネクタユニット3が回転する回転中心線30である。
【0041】
図9および
図10に示すように、下側ハウジング21の上面には、立壁形状の補助支持部41が一体に設けられている。補助支持部41の上端部には、4分の1円形の補助軸受部42が設けられている。
【0042】
(載置部5の説明)
載置部5は、
図1から
図10、
図13および
図14に示すように、スタンド本体2の上側ハウジング20の上部に設けられている。載置部5には、スマートフォン100が載置される。載置部5は、スマートフォン100が立て掛けられる凹形状をなしている。すなわち、載置部5は、第1対向面51と、第2対向面52と、載置底面50と、を有する凹形状をなす。
【0043】
第1対向面51は、スマートフォン100の前面に対向する。第2対向面52は、スマートフォン100の背面に対向する。載置底面50は、スマートフォン100のスピーカー側の側面(レセプタクルコネクタも設けられている側面である底面)に対向する。載置底面50には、スマートフォン100のスピーカー側の側面が載置される。第1対向面51、第2対向面52および載置底面50は、左右方向であって、コネクタユニット3の回転中心線30方向に設けられている。
【0044】
第1対向面51の背面視形状(後から見た形状)は、左右に細長い長方形形状をなす。また、第2対向面52の正面視形状(前から見た形状)は、左右に細長い長方形形状をなす。さらに、載置底面50の平面視形状(上から見た形状)は、左右に細長い長方形形状をなす。
【0045】
第1対向面51の左右の長さと載置底面50の左右の長さとは、同等である。また、第2対向面52の左右の長さは、第1対向面51および載置底面50の左右の長さに対して若干短い。載置底面50は、載置面10に対して平行であり、かつ、水平をなす。第1対向面51および第2対向面52は、上から下にかけて、後から前に若干傾斜している。
【0046】
第1対向面51、第2対向面52および載置底面50の中央部には、開口部53が設けられている。開口部53の左右方向の幅は、コネクタユニット3の左右方向の幅よりも若干広い。
【0047】
載置底面50の開口部53の左右両側には、取入口54がそれぞれ設けられている。取入口54は、スマートフォン100のスピーカーからの音声104(
図14および
図15中の実線矢印を参照)をスタンド本体2中に取り入れる。取入口54の平面視形状は、左右に細長い長方形形状をなす。取入口54は、スタンド本体2の前後方向の中間部分に設けられている。
【0048】
(音声拡大部6の説明)
音声拡大部6は、スマートフォン100のスピーカーからの音声104を拡大させる手段である。音声拡大部6は、
図13から
図15に示すように、スタンド本体2により形成された空間60から構成されている。すなわち、音声拡大部6は、取入口54側から放出孔25側にかけて広がっている空間60である。
【0049】
この例の音声拡大部6の空間60の平面視形状(上から見た形状)は、
図15に示すように、スタンド本体2の後側から前側にかけて広がっている空間形状、たとえば、ラッパ形状やメガホン形状をなす。この結果、音声拡大部6は、取入口54からスタンド本体2中に取り入れられた音声104を、空間60中を通して拡大させて、放出孔25から外部に放出させることができる。
【0050】
(コネクタユニット3の説明)
コネクタユニット3は、
図1から
図4、
図7から
図13に示すように、中空形状のスタンド本体2中に、回転中心線30回りに回転可能に、収容されている。コネクタユニット3は、回転部材7と、複数個この例では3個のプラグ80と、ケーブル81と、ソケット82と、操作部材9と、を有する。
【0051】
(回転部材7の説明)
回転部材7は、
図3、
図9から
図13に示すように、スタンド本体2の支持部4に、回転中心線30回りに回転可能に、支持されている。回転部材7の回転中心線30方向は、スタンド本体2の前後方向に対して交差(直交)する。回転部材7は、円盤形状をなす中空形状のケーシングから構成されている。
【0052】
すなわち、回転部材7は、ケーシングを回転中心線30に対して垂直(直角)に左右に2分割されている左側ケーシング(左蓋部分)70と、右側ケーシング(右蓋部分)71と、から構成されている。
【0053】
左側ケーシング70の周縁部分には、複数個この例では4個の円形の取付孔72が設けられている。右側ケーシング71の周縁部分の内面には、複数個この例では4個の円筒形の取付ボス部73が、取付孔72に対応して設けられている。
【0054】
左側ケーシング70の取付孔72と右側ケーシング71の取付ボス部73とを、スクリュー(図示せず)により固定する。この結果、左側ケーシング70と右側ケーシング71とは、一体に固定される。これにより、回転部材7、すなわち、左側ケーシング70および右側ケーシング71は、中空形状の円盤形状をなす。
【0055】
(レセプタクルコネクタ対向部74の説明)
図3、
図9から
図13に示すように、回転部材7の周縁部分であって、4個の取付孔72および取付ボス部73の間には、複数個この例では4個のレセプタクルコネクタ対向部74が、回転部材7の回転方向に等間隔に設けられている。
【0056】
すなわち、4個のレセプタクルコネクタ対向部74は、回転部材7の周縁部分に、回転部材7の回転中心角90°毎に、設けられている。レセプタクルコネクタ対向部74の個数は、3個のプラグ80よりも1個多い4個である。なお、レセプタクルコネクタ対向部74の個数とプラグ80の個数とは、同数個であっても良い。
【0057】
4個のレセプタクルコネクタ対向部74は、それぞれ、載置部5と同様に、凹形状をなしている。すなわち、4個のレセプタクルコネクタ対向部74は、それぞれ、第1側面75と、第2側面76と、底面(凹面)77と、を有する凹形状をなす。これにより、4個のレセプタクルコネクタ対向部74は、それぞれ、載置部5と共に、スマートフォン100を立て掛けることができる。
【0058】
第1側面75は、スマートフォン100の前面に対向する。第2側面76は、スマートフォン100の背面に対向する。底面77は、スマートフォン100のレセプタクルコネクタ側の側面(スピーカーも設けられている側面である底面)に対向する。底面77には、スマートフォン100のレセプタクルコネクタ側の側面が載置される。
【0059】
第1側面75、第2側面76および底面77は、載置部5の第1対向面51、第2対向面52および載置底面50と同様に、左右方向であって、コネクタユニット3の回転中心線30方向に設けられている。
【0060】
第1側面75の背面視形状(後から見た形状)は、四角形形状をなす。また、第2側面76の正面視形状(前から見た形状)は、同じく、四角形形状をなす。さらに、底面77の平面視形状(上から見た形状)は、同じく、四角形形状をなす。
【0061】
ここで、操作部材9の回転操作および停止操作を介して、回転部材7を回転させてかつ停止させると、
図3および
図13に示すように、4個のレセプタクルコネクタ対向部74のうち、任意の1個のレセプタクルコネクタ対向部74の第1側面75、第2側面76および底面77は、それぞれ、載置部5の開口部53に位置する。
【0062】
この時、レセプタクルコネクタ対向部74の第1側面75は、載置部5の第1対向面51と面一となっている。また、レセプタクルコネクタ対向部74の第2側面76は、載置部5の第2対向面52と面一となっている。さらに、底面77は、載置部5の載置底面50に対して、前側が下側に、傾斜している。すなわち、回転部材7のレセプタクルコネクタ対向部74の凹形状とスタンド本体2の載置部5の凹形状とは、合致する。
【0063】
4個のレセプタクルコネクタ対向部74のうち3個のレセプタクルコネクタ対向部74の底面77には、3個のプラグ80が、それぞれ、個別に突設されている。なお、4個のレセプタクルコネクタ対向部74のうち、プラグ80が突出している3個のレセプタクルコネクタ対向部74以外の1個のレセプタクルコネクタ対向部74の底面77は、平面のままである。すなわち、1個のレセプタクルコネクタ対向部74の底面77には、プラグ80が突出されていない。この結果、プラグ80が突出されていないレセプタクルコネクタ対向部74においては、スマートフォン100を立て掛けることができるが、充電することができない。このように、プラグ80が突出されていないレセプタクルコネクタ対向部74は、スタンド機能を有するが、充電機能を有していない。
【0064】
(左側軸部78、右側軸部79の説明)
図3、
図9から
図13に示すように、回転部材7の回転中心部分の左側、すなわち、左側ケーシング70の回転中心部分には、左側軸部78が、回転中心線30方向に、一体に設けられている。また、回転部材7の回転中心部分の右側、すなわち、右側ケーシング71の回転中心部分には、右側軸部79が、回転中心線30方向に、一体に設けられている。
【0065】
左側軸部78、右側軸部79は、スタンド本体2の支持部4の軸受部40および補助支持部41の補助軸受部42に、回転中心線30回りに回転可能に支持されている。
【0066】
左側軸部78は、中空形状をなしている。左側軸部78中には、ケーブル81が配線されている。右側軸部79の先端には、操作部材9が連結されている。なお、右側軸部79は、左側軸部78と同様に、中空形状をなしているものであっても良い。
【0067】
(プラグ80の説明)
図3、
図4、
図9から
図13に示すように、3個のプラグ80は、回転部材7に、回転方向に間隔を開けて設けられている。すなわち、3個のプラグ80は、回転部材7の4個のレセプタクルコネクタ対向部74のうち3個のレセプタクルコネクタ対向部74の底面77から回転部材7の外側に径方向に突出している。
【0068】
3個のプラグ80は、それぞれ、載置部5に載置されるスマートフォン100のレセプタクルコネクタを電気的に接続される。すなわち、3個のプラグ80は、たとえば、アップルインコーポレーテッドが提案するLightningコネクタに接続されるプラグ、USB規格コネクタ(たとえば、MicroBコネクタやTYPE Cのコネクタ)に接続されるプラグ、その他の規格のコネクタに接続されるプラグなどがある。
【0069】
この例において、プラグ80は、規格が異なるレセプタクルコネクタを電気的に接続するために、3個備える。すなわち、3個のプラグ80は、それぞれ、規格が異なるプラグである。これにより、3個のプラグ80は、スマートフォン100を充電する時に、スマートフォン100のレセプタクルコネクタの規格に合ったプラグ80を使用する必要がある。
【0070】
(ケーブル81の説明)
図9から
図12に示すように、ケーブル81の一端は、3個のプラグ80にそれぞれ電気的に接続されている。ケーブル81の一端側の部分は、回転部材7中に収容されていて、左側軸部78中に配線されている。ケーブル81の他端側の部分は、左側軸部78から回転部材7の外側に引き出されている。
【0071】
(ソケット82の説明)
図1、
図5、
図9、
図11および
図12に示すように、ソケット82は、ケーブル81の他端に電気的に接続されている。ソケット82は、スタンド本体2の接続口24に配置されていて、スタンド本体2の上側ハウジング20に取り付けられている。
【0072】
(操作部材9の説明)
図1から
図3、
図5から
図7、
図9から
図12に示すように、操作部材9は、撮部90を有する。撮部90は、回転部材7の右側軸部79の先端に連結されている。撮部90の一部は、スタンド本体2の操作口23から、スタンド本体2の外側に配置されている。
【0073】
ここで、操作部材9の撮部90の一部を回転中心線30回りに回転操作させることにより、右側軸部79を介して、回転部材7が回転中心線30回りに回転する。また、操作部材9の撮部90の一部の回転操作を停止させることにより、右側軸部79を介して、回転部材7の回転中心線30回りの回転が停止する。この結果、3個のプラグ80のうち使用するプラグ80が、スタンド本体2の開口部53を経てスタンド本体2の外側に位置する。ここで、使用するプラグ80とは、充電するスマートフォン100のレセプタクルコネクタの規格に合う規格のプラグ80である。
【0074】
(ストッパの説明)
図示されていないが、固定側のスタンド本体2と回転側の回転部材7とには、回転部材7を所定の位置に停止させるためのストッパが設けられている。ストッパは、回転部材7が所定の位置に位置した時にその所定の位置に停止するための手段である。
【0075】
すなわち、ストッパは、撮部90を90°回転操作させて、回転部材7を90°回転させた時に、回転部材7を停止させるものである。ストッパとしては、たとえば、嵌合凹凸や弾性部材などを使用する。また、ストッパは、回転部材7が所定の位置に位置した時に、節度感が得られるものであっても良い。
【0076】
回転部材7がストッパにより停止する所定の位置とは、回転部材7の4個のレセプタクルコネクタ対向部74のうち、任意の1個のレセプタクルコネクタ対向部74がスタンド本体2の載置部5の開口部53に位置して、回転部材7のレセプタクルコネクタ対向部74の凹形状とスタンド本体2の載置部5の凹形状とが合致する位置である。なお、ストッパは、設けなくても良い。
【0077】
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、以上のごとき構成からなり、以下、この実施形態1にかかる充電スタンド1の作用について説明する。
【0078】
まず、充電スタンド1を載置面10上に載置する。充電スタンド1のソケット82に電源側のプラグ(図示せず)を電気的に接続する。
【0079】
つぎに、充電するスマートフォン100のレセプタクルコネクタの規格に合ったプラグ80を、充電スタンド1の3個のプラグ80の中から選択して、充電スタンド1の載置部5の開口部53に位置させる。
【0080】
すなわち、スタンド本体2の操作口23からスタンド本体2の外側に配置されている操作部材9の撮部90の一部を、回転操作させて、回転部材7を回転させる。回転部材7の3個のプラグ80のうち使用するプラグ80が、スタンド本体2の開口部53に位置した時に、撮部90の回転操作を止めて、回転部材7の回転を止め、使用するプラグ80を開口部53に位置させる。
【0081】
なお、撮部90を90°毎回転操作させて、回転部材7を90°毎回転させることにより、回転部材7の3個のプラグ80を1個ずつスタンド本体2の開口部53に位置させることができる。
【0082】
プラグ80が開口部53に位置した時、図示されていないストッパの作用により、使用するプラグ80が開口部53に正確に位置する。すなわち、回転部材7のレセプタクルコネクタ対向部74の凹形状とスタンド本体2の載置部5の凹形状とが正確に合致する。
【0083】
それから、スマートフォン100のレセプタクルコネクタ側の側面を、充電スタンド1の凹形状の載置部5に載置させる。かつ、スマートフォン100のレセプタクルコネクタを、充電スタンド1の選択された1個のプラグ80に、電気的に接続する。これにより、スマートフォン100は、充電される。
【0084】
スマートフォン100のスピーカー側の側面は、レセプタクルコネクタ側の側面でもある。この結果、スマートフォン100のスピーカー側の側面は、充電スタンド1の凹形状の載置部5に載置して、載置部5の取入口54に対向する。
【0085】
ここで、スマートフォン100のスピーカーを作動させると、スピーカーからの音声104は、充電スタンド1の取入口54からスタンド本体2中の音声拡大部6の空間60中に取り入れられて、空間60中を通って拡大される。拡大された音声104は、充電スタンド1の放出孔25から外部に放出される。
【0086】
このように、充電スタンド1は、スマートフォン100を充電しながら、スマートフォン100のスピーカーからの音声を拡大して聞くことができる。すなわち、充電スタンド1は、充電機能とスピーカー機能とを兼ね備えるものである。
【0087】
なお、充電スタンド1は、スマートフォン100の充電のみに使用しても良い。また、充電スタンド1は、ソケット82から電源側のプラグ(図示せず)を外して、スマートフォン100のスピーカーからの音声を拡大させるためのみに、あるいは、スマートフォン100を立て掛けるスタンドとしてのみに、使用しても良い。
【0088】
充電スタンド1をスマートフォン100の充電に使用しない場合。すなわち、充電スタンド1をスピーカー機能あるいはスタンド機能として使用する場合は、載置部5の開口部53に、回転部材7のプラグ80が突出されていないレセプタクルコネクタ対向部74を、位置させて、充電スタンド1を使用することが好ましい。
【0089】
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、以上のごとき構成、作用からなり、以下、この実施形態1にかかる充電スタンド1の効果について説明する。
【0090】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、スタンド本体2と、スタンド本体2中に回転可能に支持されている回転型のコネクタユニット3と、を備えるものである。この実施形態1にかかる充電スタンド1のスタンド本体2は、支持部4と、載置部5と、音声拡大部6と、を有するものである。この実施形態1にかかる充電スタンド1の回転型のコネクタユニット3は、回転部材7と、3個のプラグ80と、ケーブル81と、ソケット82と、操作部材9と、を有し、3個のプラグ80が、それぞれ、規格が異なるプラグである。
【0091】
この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、それぞれ規格が異なる3個のプラグ80により、スマートフォン100の規格が異なるレセプタクルコネクタを電気的に接続することができ、大部分のスマートフォン100(携帯情報端末)を充電することができる。
【0092】
すなわち、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、操作部材9を操作して回転部材7を回転させて、3個のプラグ80のうち使用するプラグ80(充電するスマートフォン100のレセプタクルコネクタの規格に合う規格のプラグ80)を載置部5の開口部53を経てスタンド本体2の外側に位置させることができる。これにより、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、外側に位置するプラグ80にスマートフォン100のレセプタクルコネクタを電気的に接続することができる。しかも、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、それぞれ規格が異なる3個のプラグ80のうち使用するプラグ80を任意に選択することができるので、大部分のスマートフォン100(携帯情報端末)を充電することができる。
【0093】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、回転部材7の回転中心部分の両側に左側軸部78、右側軸部79をそれぞれ設け、右側軸部79を中空形状になし、右側軸部79中にケーブル81を配線するものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、回転部材7の3個のプラグ80に接続したケーブル81が回転部材7の回転を妨げるようなことが無く、回転部材7をスムーズに回転させることができる。
【0094】
また、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、回転部材7の回転中心部分の両側に左側軸部78、右側軸部79をそれぞれ設け、左側軸部78に操作部材9を連結したものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、操作部材9とケーブル81とを左右に分けることができ、操作部材9を、ケーブル81による妨げが無く、スムーズに操作させることができる。
【0095】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、回転部材7の周縁部分に3個のプラグ80よりも1個多い4個のレセプタクルコネクタ対向部74を回転方向に間隔を開けて設け、4個のレセプタクルコネクタ対向部74のうち3個のレセプタクルコネクタ対向部74に3個のプラグ80を個別に設けたものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、4個のレセプタクルコネクタ対向部74のうち、プラグ80を設けていない1個のレセプタクルコネクタ対向部74を、充電機能ではなく、スタンド機能として使用することができる。
【0096】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、4個のレセプタクルコネクタ対向部74が、それぞれ、スマートフォン100の前面に対向する第1側面75と、スマートフォン100の背面に対向する第2側面76と、レセプタクルコネクタに対向する底面77と、を有し、3個の底面77に3個のプラグ80を個別に突設してなるものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、レセプタクルコネクタ対向部74の第1側面75、第2側面76および底面77がスマートフォン100のレセプタクルコネクタ側の側面の部分を確実に保持することができる。これにより、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、レセプタクルコネクタ対向部74の底面77のプラグ80にスマートフォン100のレセプタクルコネクタを確実に接続することができる。
【0097】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、載置部5が、スマートフォン100の前面に対向する第1対向面51と、スマートフォン100の背面に対向する第2対向面52と、スマートフォン100のスピーカー側の側面が載置される載置底面50と、を有するものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、載置部5の第1対向面51、第2対向面52および載置底面50がスマートフォン100のスピーカー側の側面の部分を確実に保持することができる。
【0098】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、載置部5の第1対向面51、第2対向面52および載置底面50に、レセプタクルコネクタ対向部74の第1側面75、第2側面76および底面77がそれぞれ位置する開口部53を、設けるものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、プラグ80を開口部53を経てスタンド本体2の外側に確実に位置させることができる。
【0099】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、載置部5の第1対向面51、第2対向面52および載置底面50と、レセプタクルコネクタ対向部74の第1側面75、第2側面76および底面77とを、回転部材7の回転中心線30方向に、設けるものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、載置部5の第1対向面51、第2対向面52と、開口部53に位置するレセプタクルコネクタ対向部74の第1側面75、第2側面76とを、面一にすることができる。これにより、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、スタンド本体2にスマートフォン100をさらに確実に保持することができる。
【0100】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、載置底面50にスマートフォン100からの音声104を音声拡大部6中に取り入れる取入口54を設け、スタンド本体2に取入口54から音声拡大部6中に取り入れられ、かつ、音声拡大部6により拡大された音声104を外部に放出する放出孔25を設けるものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、スマートフォン100からの音声104を確実に拡大させることができる。
【0101】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、音声拡大部6が、スタンド本体2により形成されている空間60から構成されていて、取入口54側から放出孔25側にかけて広がっている空間であり、取入口54から空間60中に取り入れられた音声104を、空間60中を通して拡大させて、放出孔25から外部に放出させるものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、スマートフォン100からの音声104をさらに確実に拡大させることができる。
【0102】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、音声拡大部6が空間60から構成されているものであるから、前記の特許文献1のクレードルスピーカー装置のような受信コイル、オーディオアンプおよびスピーカーを設けたり、また、前記の特許文献2の電子機器システムのような振動子を備えたりする必要が無い。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、前記の特許文献1のクレードルスピーカー装置および前記の特許文献2の電子機器システムに比較して、構造が簡単であり、製造コストを安価にすることができる。
【0103】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、音声拡大部6の空間60が、
図15に示すように、後側から前側にかけて広がっている空間形状、たとえば、ラッパ形状やメガホン形状をなす。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、取入口54からスタンド本体2中に取り入れられた音声104を、ラッパ形状やメガホン形状をなす音声拡大部6の空間60中を通すことにより、確実に拡大させることができる。これにより、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、拡大された音声104を、放出孔25から外部に放出させることができる。
【0104】
この実施形態1にかかる充電スタンド1は、音声拡大部6が、スタンド本体2により形成されている空間60から構成されていて、音声拡大部6の空間60が、
図15に示すように、スタンド本体2の後側から前側にかけて広がっているラッパ形状やメガホン形状の空間形状をなし、スタンド本体2の前面側には、放出孔25が設けられていて、コネクタユニット3の回転部材7が、音声拡大部6の空間60中に収容されていて、回転部材7の回転中心線30方向が、スタンド本体2の前後方向に対して交差(直交)するものである。この結果、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、平面視形状がラッパ形状やメガホン形状をなす空間60中に、円盤形状の回転部材7を、回転可能に収容することができ、ラッパ形状やメガホン形状の空間60を有効に利用することができる。
【0105】
しかも、この実施形態1にかかる充電スタンド1は、取入口54を、スタンド本体2の前後方向の中間部分に設けているので、ラッパ形状やメガホン形状をなすスタンド本体2の音声拡大部6の空間60中に、コネクタユニット3の円盤形状の回転部材7を、回転可能に収容しても、音声104の拡大効果を十分に得ることができる。
【0106】
(実施形態2の説明)
図16から
図23は、この発明にかかる充電スタンドの実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかる充電スタンド1Aについて説明する。図中、
図1から
図15と同符号は、同一物を示す。
【0107】
(実施形態2の構成の説明)
この実施形態2にかかる充電スタンド1Aは、前記の実施形態1にかかる充電スタンド1と同様に、スタンド本体2Aと、コネクタユニット3Aと、を備えるものである。
【0108】
スタンド本体2Aは、
図23に示すように、中空形状をなす。スタンド本体2Aの前面、左右両側面、平面および底面は、平面板からなる。また、スタンド本体2Aの後面は、上側部分が平面板からなり、下側部分が凹曲面板からなる。スタンド本体2Aは、支持部4Aと、載置部5と、音声拡大部6Aと、を有する。
【0109】
図16から
図18に示すように、スタンド本体2Aの前面には、接続口24が設けられていて、接続口24には、ソケット82が設けられている。スタンド本体2Aの側面には、放出孔25Aが設けられている。音声拡大部6Aは、
図23に示すように、スタンド本体2Aにより形成されている空間60Aから構成されている。
【0110】
コネクタユニット3Aは、
図16および
図23に示すように、回転部材7Aと、3個のプラグ80と、ケーブル81と、ソケット82と、操作部材9と、を有するものである。回転部材7Aの回転中心部分の両側には、前側軸部78A、後側軸部79Aがそれぞれ設けられている。
【0111】
後側軸部79Aは、中空形状をなしていて、この後側軸部中には、ケーブル81が配線されている。ケーブル81には、ソケット82が接続されている。前側軸部78Aの先端部分は、スタンド本体2Aの前面から外側に突出している。前側軸部78Aの先端部分には、操作部材9が連結されている。
【0112】
回転部材7Aの前側軸部78Aは、スタンド本体2Aに、また、回転部材7の後側軸部79Aは、支持部4Aに、それぞれ、回転可能に支持されている。コネクタユニット3Aの回転中心線30Aは、スタンド本体2Aの前後方向である。この結果、載置部5の第1対向面51、第2対向面52および載置底面50は、コネクタユニット3Aの回転中心線30A方向に対して交差(上から見て直交)する方向に設けられている。
【0113】
回転部材7Aの周縁部分には、4個のレセプタクルコネクタ対向部74Aが、回転部材7Aの回転方向に、90°毎の間隔を開けて、設けられている。レセプタクルコネクタ対向部74Aは、回転部材7Aの径方向に突出した凸部形状をなす。3個のレセプタクルコネクタ対向部74Aの凸面(頂面)には、3個のプラグ80が個別に突設されている。
【0114】
(実施形態2の作用、効果の説明)
この実施形態2にかかる充電スタンド1Aは、以上のごとき構成からなるので、前記の実施形態1にかかる充電スタンド1と同様の作用効果を達成することができる。
【0115】
(実施形態3の説明)
図24および
図25は、この発明にかかる充電スタンドの実施形態3を示す。以下、この実施形態3にかかる充電スタンド1Bについて説明する。図中、
図1から
図23と同符号は、同一物を示す。
【0116】
(実施形態3の構成の説明)
前記の実施形態1にかかる充電スタンド1は、操作部材9の撮部90の一部がスタンド本体2の操作口23からスタンド本体2の外側に配置されているものである。これに対して、この実施形態3にかかる充電スタンド1Bは、操作部材9の撮部90の全部がスタンド本体2の外側に露出して配置されているものである。なお、操作部材9の撮部90の形状および大きさなどは、図面に示されている形状および大きさに限定されない。
【0117】
この実施形態3にかかる充電スタンド1Bは、操作部材9の撮部90の全部がスタンド本体2の外側に露出して配置されているものであるから、操作部材9の撮部90の回転操作および回転操作の停止が容易である。なお、前記の実施形態1にかかる充電スタンド1は、操作部材9の撮部90の一部がスタンド本体2の外側に配置されているものであるから、充電スタンド1を小型化にまとめることができる。
【0118】
(実施形態1、2、3以外の例の説明)
なお、この発明は、前記の実施形態1、2、3により限定されるものではない。
【0119】
また、この発明は、前記の実施形態1、2、3において、固定側のスタンド本体2、2Aと回転側の回転部材7、7Aとに、回転部材7、7Aを所定の位置に停止させるためのストッパ(図示せず)を、設けても良い。ストッパは、回転部材7、7Aが所定の位置に位置した時にその所定の位置に停止するための手段である。ストッパとしては、たとえば、嵌合凹凸や弾性部材などを使用する。また、ストッパは、回転部材7、7Aが所定の位置に位置した時に、節度感が得られるものであっても良い。
【0120】
さらに、前記の実施形態1、2、3においては、規格がそれぞれ異なるプラグ80を3個設けているものである。しかしながら、この発明においては、規格がそれぞれ異なるプラグ80を2個または4個以上設けても良い。
【0121】
さらにまた、前記の実施形態1、2、3においては、レセプタクルコネクタ対向部74、74Aの個数が、プラグ80の個数に対して、1個多いものである。しかしながら、この発明においては、レセプタクルコネクタ対向部74、74Aの個数をプラグ80の個数と同等であっても良いし、あるいは、レセプタクルコネクタ対向部74、74Aの個数を、プラグ80の個数に対して、2個以上多くしても良い。
【解決手段】この発明の充電スタンド1は、スタンド本体2と、回転型のコネクタユニット3と、を備える。スタンド本体2は、支持部4と、載置部5と、音声拡大部6と、を有する。回転型のコネクタユニット3は、回転部材7と、それぞれ規格が異なる3個のプラグ80と、ケーブル81と、ソケット82と、操作部材9と、を有する。この結果、この発明の充電スタンド1は、大部分のスマートフォン100(携帯情報端末)を充電することができる。