【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本第1発明は、有底筒状
で且つ開口部がテーパー状に拡がっているキャップを管の開口端部に装着する装着方法であって、
保持装置でキャップを保持した状態で、キャップと矯正装置とを当接させてキャップの形状を矯正し、
矯正後のキャップを矯正装置から離間させて管の開口端部に嵌め、
保持装置によるキャップの保持を解除して、保持装置をキャップから離間させるものである。
【0010】
これによると、保持装置でキャップを保持した状態で、キャップと矯正装置とを当接させてキャップの形状を矯正してから、キャップを管の開口端部に装着するため、容易にキャップを正しく管に装着することができ、キャップの装着に要する手間を軽減することができる。
【0011】
本第2発明における管へのキャップの装着方法は、保持装置でキャップの外側を保持した状態で、キャップと矯正装置とを当接させた際、矯正装置の矯正体がキャップの内側に挿入されてキャップの形状を矯正するものである。
【0012】
これによると、保持装置でキャップの外側を保持した状態で、キャップと矯正装置とを当接させることにより、矯正装置の矯正体がキャップの内側に挿入されてキャップの形状を矯正する。このため、容易に、キャップを、変形した形状のままではなく、正規の形状で管の開口端部に装着することができる。
【0013】
本第3発明における管へのキャップの装着方法は、共通の保持装置で、直径の異なる複数種類のキャップを保持するものである。
【0014】
これによると、直径の異なる複数種類のキャップに、複数種類の保持装置をその都度対応させて使用する場合に比べて、コスト低減を図ることができる。
【0015】
本第4発明における管へのキャップの装着方法は、保持装置を備えたロボットを用いて、キャップを管の開口端部に装着するものである。
【0016】
これによると、ロボットを用いてキャップを管の開口端部に自動的に装着することができるため、キャップの装着作業に要する作業者の労力を軽減することができる。
【0017】
本第5発明における管へのキャップの装着方法は、管はダクタイル鉄管である。
【0018】
本第6発明は、有底筒状
で且つ開口部がテーパー状に拡がっているキャップを管の開口端部に装着する装着設備であって、
キャップを保持する保持装置を備えたロボットと、
保持装置で保持されたキャップの形状を矯正する矯正装置とを有
し、
矯正装置はキャップの内側に挿脱自在な矯正体を有し、
矯正体がキャップの内側に挿入されることによってキャップの形状を矯正するものである。
【0019】
これによると、ロボットの保持装置でキャップを保持した状態で、キャップを矯正装置に押し付けてキャップの形状を矯正する。矯正後のキャップを、矯正装置から離間させて、管の開口端部に嵌める。その後、保持装置によるキャップの保持を解除して、保持装置をキャップから離間させる。
【0020】
このようにロボットを用いてキャップを管の開口端部に自動的に装着するため、キャップの装着作業に要する作業者の労力を軽減することができる。この際、ロボットと矯正装置とを用いてキャップの形状を矯正してから、キャップを管の開口端部に装着するため、容易にキャップを正しく管に装着することができ、キャップの装着に要する手間を軽減することができる。
【0022】
尚、ロボットを用いてキャップを矯正装置に押し付けることにより、矯正装置の矯正体がキャップの内側に挿入されてキャップの形状を矯正する。このため、容易に、キャップを、変形した形状のままではなく、正規の形状で管の開口端部に装着することができる。
【0023】
本第
7発明における管へのキャップの装着装置は、矯正体はキャップの内径に対応した大きさの円板である。
【0024】
これによると、例えば円形状のキャップが楕円形状に変形していた場合、矯正装置の矯正体がキャップの内側に挿入されることにより、キャップの形状が楕円形状から円形状(正規の形状)に矯正される。
【0025】
本第
8発明は、
有底筒状で且つ開口部がテーパー状に拡がっているキャップを管の開口端部に装着する装着設備であって、
キャップを保持する保持装置を備えたロボットと、
保持装置で保持されたキャップの形状を矯正する矯正装置とを有し、
保持装置は直径の異なる複数種類のキャップを保持可能である。
【0026】
これによると、共通の保持装置を用いて、直径の異なる複数種類のキャップを保持することができるため、コスト低減を図ることができる。
【0027】
本第
9発明は、
有底筒状で且つ開口部がテーパー状に拡がっているキャップを管の開口端部に装着する装着設備であって、
キャップを保持する保持装置を備えたロボットと、
保持装置で保持されたキャップの形状を矯正する矯正装置とを有し、
保持装置は保持装置の周方向において配置された複数の把持爪を有し、
これら把持爪は保持装置の径方向において開閉自在である。
【0028】
これによると、複数の把持爪を閉じることにより、把持爪でキャップの外周を把持することができ、これにより、キャップが保持装置によって保持される。
【0029】
また、複数の把持爪を開くことにより、把持爪によるキャップの把持が解除され、これにより、保持装置によるキャップの保持が解除され、保持装置をキャップから離間させることができる。
【0030】
本第
10発明における管へのキャップの装着装置は、保持装置は、把持爪を閉じた状態で、内側に、内径の異なる複数段の凹部を有し、キャップの外径に対応した内径の凹部においてキャップを把持するものである。
【0031】
これによると、複数の把持爪を閉じることにより、キャップは、その外径に対応した内径の凹部において把持される。これにより、共通の保持装置を用いて、直径の異なる複数種類のキャップを保持することができるため、コスト低減を図ることができる。
【0032】
本第
11発明における管へのキャップの装着装置は、管はダクタイル鉄管である。