(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6676773
(24)【登録日】2020年3月16日
(45)【発行日】2020年4月8日
(54)【発明の名称】アトマイザーおよびその電子タバコ
(51)【国際特許分類】
A24F 47/00 20200101AFI20200330BHJP
【FI】
A24F47/00
【請求項の数】17
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2018-544390(P2018-544390)
(86)(22)【出願日】2016年11月9日
(65)【公表番号】特表2019-500895(P2019-500895A)
(43)【公表日】2019年1月17日
(86)【国際出願番号】CN2016105165
(87)【国際公開番号】WO2017088660
(87)【国際公開日】20170601
【審査請求日】2018年5月14日
(31)【優先権主張番号】201510831537.7
(32)【優先日】2015年11月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518168557
【氏名又は名称】ジョイテック・ユーロップ・ホールディング・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Joyetech Europe Holding GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100197561
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 三喜男
(72)【発明者】
【氏名】邱 偉華
【審査官】
大谷 光司
(56)【参考文献】
【文献】
中国実用新案第204157650(CN,U)
【文献】
中国実用新案第204763435(CN,U)
【文献】
中国実用新案第204393353(CN,U)
【文献】
中国実用新案第204742640(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化ユニットを備えるアトマイザーであって、
前記霧化ユニットは、霧化ヘッドと通気ユニットとを備え、前記霧化ヘッドは、霧化コアと霧化スリーブとを備え、前記霧化コアは、前記霧化スリーブ内に嵌合され、前記霧化スリーブの上端は、前記通気ユニットに固定接続され、前記霧化コアの外周側には、ガス流路が設けられており、前記ガス流路は、前記通気ユニットに連通し、ガスは、前記通気ユニットから前記ガス流路を介して前記霧化コアに進入し、
前記霧化スリーブの外周側には、入液口が設けられ、前記霧化コアの発熱線は、縦方向に配置されており、
前記入液口は、複数あり、複数の前記入液口の中心は、前記霧化スリーブの同じ径方向断面に位置し、
前記ガス流路は、複数あり、前記ガス流路によって、前記霧化コアの外周は、複数の入液領域に分けられ、前記入液領域のそれぞれには、対応的に一つの前記入液口が設けられ、
前記霧化コアには、前記入液領域のそれぞれにサブ入液口が設けられ、前記サブ入液口は、対応する前記入液口と対向して連通することを特徴とするアトマイザー。
【請求項2】
前記アトマイザーは、貯液ユニットをさらに備え、前記貯液ユニットは、貯液チャンバを具備し、前記霧化ユニットの上端は、前記貯液ユニットに嵌合され、前記霧化ユニットの下端は、前記貯液チャンバ内に懸架され、又は前記貯液ユニットの下端の内面に当接することを特徴とする請求項1に記載のアトマイザー。
【請求項3】
前記霧化ヘッドは、前記霧化ユニットの下端に位置し、前記通気ユニットは、前記霧化ユニットの上端に位置することを特徴とする請求項2に記載のアトマイザー。
【請求項4】
前記貯液ユニットは、第1電極を有し、前記霧化ユニットは、第2電極を有し、前記第1電極は、前記第2電極に電気的に接続されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のアトマイザー。
【請求項5】
前記貯液ユニットは、台座と、支持スリーブと、ガラス外管と、固定装置とを備え、前記ガラス外管は、前記支持スリーブ内に嵌合され、前記台座は、前記支持スリーブの一端に固定され、前記固定装置は、前記支持スリーブの他端に固定され、前記霧化ユニットは、前記固定装置を介して前記貯液ユニット内に固定されていることを特徴とする請求項4に記載のアトマイザー。
【請求項6】
前記固定装置は、雌ネジ付きカラーであることを特徴とする請求項5に記載のアトマイザー。
【請求項7】
前記台座には、第1貫通孔が設けられ、前記第1電極は、前記第1貫通孔内に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のアトマイザー。
【請求項8】
前記第1電極は、第1封止部材を介して前記第1貫通孔に係入されていることを特徴とする請求項7に記載のアトマイザー。
【請求項9】
前記霧化スリーブは、前記霧化スリーブの下端に設けられた霧化ヘッド台座をさらに備え、前記霧化ヘッド台座には、第2貫通孔が設けられ、前記第2電極は、第2封止部材を介して前記第2貫通孔に係入されていることを特徴とする請求項4に記載のアトマイザー。
【請求項10】
前記霧化ユニットは、調節装置をさらに備え、前記調節装置は、前記通気ユニットにおける、前記霧化ヘッドに対向する一端に設けられ、アトマイザーの内部に進入する空気の流量を調整するためのものであることを特徴とする請求項9に記載のアトマイザー。
【請求項11】
前記通気ユニットは、内スリーブ、外スリーブ及び通気キャップを備え、前記外スリーブは、一端が前記霧化ヘッド台座に固定接続され、他端が前記通気キャップに固定接続され、前記内スリーブは、前記外スリーブ内に嵌合され、前記内スリーブは、一端が前記通気キャップに固定され、他端が前記外スリーブ内に懸架されていることを特徴とする請求項10に記載のアトマイザー。
【請求項12】
前記調節装置は、前記外スリーブと前記通気キャップからなり、前記通気キャップは、前記外スリーブに回転可能に嵌合され、前記外スリーブには、第1通気部が設けられ、前記通気キャップには、第2通気部が設けられ、前記通気キャップを回転させることにより、前記第1通気部と前記第2通気部との連通面積を調節することができることを特徴とする請求項11に記載のアトマイザー。
【請求項13】
前記外スリーブには、ピンが設けられ、前記ピンは、前記通気キャップの回転角度を制限することを特徴とする請求項12に記載のアトマイザー。
【請求項14】
前記アトマイザーは、入液スリーブ及び注液調節リングをさらに備え、前記入液スリーブは、前記外スリーブに嵌合され、前記注液調節リングは、前記入液スリーブの外周側に回転可能に嵌合され、前記入液スリーブの側壁には、第1注液孔が設けられ、前記注液調節リングには、第2注液孔が開設され、前記注液調節リングを回転させることにより、前記第1注液孔と前記第2注液孔との連通面積を調節することができることを特徴とする請求項11に記載のアトマイザー。
【請求項15】
前記霧化コアの底側には、入液口が設けられ、前記霧化コアの発熱線は、横方向に配置されていることを特徴とする請求項4に記載のアトマイザー。
【請求項16】
前記霧化コアは、霧化コア台座と吸液具とをさらに備え、前記霧化コア台座は、内側に向かって凹んで凹部を形成し、前記発熱線と前記吸液具は、前記凹部内に設けられ、前記霧化コア台座は、前記霧化スリーブの基端に固定設置され、前記第2電極は、前記霧化コア台座に設けられていることを特徴とする請求項15に記載のアトマイザー。
【請求項17】
請求項1〜16の何れか一項に記載のアトマイザーを備えることを特徴とする電子タバコ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子タバコの技術分野に関し、特にアトマイザーおよびそれを応用した電子タバコに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子タバコは、カートリッジにおけるタバコリキッドを煙霧に霧化するものであり、伝統的なタバコのように、これらの煙霧を吸い込むことができる。電子タバコは、一般的に、アトマイザーと電源装置とを備える。アトマイザーには、発熱線を備える。発熱線は、アトマイザーに貯められたタバコリキッドを霧化させて、ユーザが吸い込む煙霧を形成することができる。従来のアトマイザーでは、一般的に、液体貯蔵カップ又は霧化スリーブ内で区画された収容空間がタバコリキッドの貯蔵容器として使用される。貯蔵容器には一つの液体セパレータが蓋設されることにより、貯蔵容器が封止される。また、液体セパレータには、電子タバコが動作するときにタバコリキッドが流れ出るように、複数のタバコリキッド透過孔が開設されている。しかしながら、電子タバコは、輸送中や保管中に振動を受けやすく、液漏れ現象が生じる。なお、タバコリキッド透過孔が完全に開いた状態にあり、使用後に封止手段がないことによって、タバコリキッドが滲み出てタバコリキッドの無駄な消費が生じるのみならず、アトマイザーは、ボトム吸気口を採用し、吸気口がアトマイザーの液体吸入部材に連通し、吸気口が外気に露出するため、ユーザが吸い込むとき、負圧が発生し、アトマイザーの液体吸入部材のタバコリキッドが吸気口から非常に滲み出やすい。そのため、タバコリキッドの利用率が低く、ユーザの使用効果にも影響する。
【発明の概要】
【0003】
上記の問題に鑑みて、本発明の一形態によれば、液漏れを効果的に防止することができ、タバコリキッドの利用率を向上させるアトマイザーを提供する必要がある。
【0004】
本発明は、電子タバコをさらに提供し、この電子タバコに前記のアトマイザーを応用することにより、タバコリキッドの利用率を向上させることができる。
【0005】
本発明に係るアトマイザーは、霧化ユニットを備え、霧化ユニットは、霧化ヘッドと通気ユニットとを備え、霧化ヘッドは、霧化コアと霧化スリーブとを備え、霧化コアは、霧化スリーブ内に嵌合され、霧化スリーブの上端は、通気ユニットに固定接続され、霧化コアの外周側には、ガス流路が設けられ、ガス流路は、通気ユニットに連通し、ガスは、通気ユニットからガス流路を介して霧化コアに進入する。
【0006】
さらに、アトマイザーは、貯液ユニットをさらに備え、貯液ユニットは、貯液チャンバを具備し、霧化ユニットの上端は、貯液ユニットに嵌合され、霧化ユニットの下端は、貯液チャンバ内に懸架され、又は貯液ユニットの下端の内面に当接する。
【0007】
さらに、霧化ヘッドは、霧化ユニットの下端に位置し、通気ユニットが霧化ユニットの上端に位置する。
【0008】
さらに、貯液ユニットは、第1電極を有し、霧化ユニットは、第2電極を有し、第1電極は、第2電極に電気的に接続されている。
【0009】
さらに、貯液ユニットは、台座、支持スリーブ、ガラス外管及び固定装置を備え、ガラス外管は、支持スリーブ内に嵌合され、台座は、支持スリーブの一端に固定され、固定装置は、支持スリーブの他端に固定され、霧化ユニットは、固定装置を介して貯液ユニット内に固定されている。
【0010】
さらに、固定装置は、雌ネジ付きカラーである。
【0011】
さらに、第1電極は、第1封止部材を介して第1貫通孔に係入されている。
【0012】
さらに、霧化スリーブは、霧化スリーブの下端に設けられた霧化ヘッド台座をさらに備え、霧化ヘッド台座には、第2貫通孔が設けられ、第2電極は、第2封止部材を介して第2貫通孔に係入されている。
【0013】
さらに、霧化ユニットは、調節装置をさらに備え、調節装置は、通気ユニットにおける、霧化ヘッドに対向する一端に設けられ、アトマイザーの内部に進入する空気の流量を調節するためのものである。
【0014】
さらに、通気ユニットは、内スリーブ、外スリーブ及び通気キャップを備え、外スリーブは、一端が霧化ヘッド台座に固定接続され、他端が通気キャップに固定接続され、内スリーブが外スリーブ内に嵌合され、内スリーブは、一端が通気キャップに固定され、他端が外スリーブ内に懸架されている。
【0015】
さらに、調節装置は、外スリーブと通気キャップからなり、通気キャップは、外スリーブに回転可能に嵌合され、外スリーブには、第1通気部が設けられ、通気キャップには、第2通気部が設けられ、通気キャップを回転させることにより、第1通気部と第2通気部との連通面積を調節することができる。
【0016】
さらに、外スリーブには、ピンが設けられ、ピンは、通気キャップの回転角度を制限する。
【0017】
さらに、アトマイザーは、入液スリーブ及び注液調節リングをさらに備え、入液スリーブは、外スリーブに嵌合され、注液調節リングは、入液スリーブの外周側に回転可能に嵌合され、入液スリーブの側壁には第1注液孔が設けられ、注液調節リングには第2注液孔が開設され、注液調節リングを回転させることにより、第1注液孔と第2注液孔との連通面積を調節することができる。
【0018】
さらに、霧化スリーブの外周側には、入液口が設けられ、霧化コアの発熱線は、縦方向に配置されている。
【0019】
さらに、入液口が複数あり、複数の入液口の中心は、霧化スリーブの同じ径方向断面に位置し、
ガス流路は、複数あり、ガス流路によって、霧化コアの外周は、複数の入液領域に分けられ、入液領域のそれぞれには、対応的に一つの入液口が設けられ、
霧化コアには、入液領域のそれぞれにサブ入液口が設けられ、サブ入液口は、対応する入液口と対向して連通する。
【0020】
さらに、霧化コアの底側には、入液口が設けられ、霧化コアの発熱線は、横方向に配置されている。
【0021】
さらに、霧化コアは、霧化コア台座と吸液具とをさらに備え、霧化コア台座は、内側へ凹んで凹部を形成し、発熱線と吸液具が凹部内に設けられ、霧化コア台座は、霧化スリーブの基端に固定設置され、第2電極は、霧化コア台座に設けられている。
【0022】
本発明は、上述した何れか一項に記載のアトマイザーを備える電子タバコをさらに提供する。
【0023】
従来技術に比べ、本発明は、下記有益な効果を奏することができ、即ち、本発明に係るアトマイザーの霧化ユニットは、霧化ヘッドと通気ユニットを備え、霧化ヘッドは、霧化コアと霧化スリーブを備える。霧化コアの外周側にガス流路が設けられていることにより、空気が通気ユニットからガス流路を介して霧化コアに進入することができるようになるため、霧化コアの下端で吸気するとき、ユーザの吸い込みに起因した負圧によって生じる回避できない液漏れ現象が回避され、ユーザがアトマイザーを使用する場合に、空気が、タバコリキッドが霧化されて形成された煙霧と十分に混合してユーザに吸い込まれ、ユーザの体験がより良好になる。本発明のアトマイザーが応用された電子タバコも、同じ技術効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の実施例1によって提供されるアトマイザーの正面図である。
【
図2】本発明の実施例1によって提供されるアトマイザー(吸口を含む)の貯液ユニットと霧化ユニットの分解図である。
【
図3】本発明の実施例1によって提供されるアトマイザーの貯液ユニットの爆発図である。
【
図4】
図1に示すアトマイザーのA−A断面図である。
【
図5】本発明の実施例1によって提供されるアトマイザーの霧化ユニットの台座と第1電極の取り付けを示す模式図である。
【
図6】本発明の実施例1によって提供されるアトマイザーの霧化ユニットの爆発図である。
【
図7】本発明の実施例1によって提供されるアトマイザーの爆発図である。
【
図8】本発明の実施例1によって提供される霧化コアの爆発図である。
【
図9】本発明の実施例1に係るアトマイザーの空気流れを示す模式図である。
【
図10】本発明の実施例2によって提供されるアトマイザーの正面図である。
【
図12】本発明の実施例2によって提供されるアトマイザー(吸口を含む)の貯液ユニットと霧化ユニットの分解図である。
【
図13】本発明の実施例2によって提供されるアトマイザー(吸口を含む)の爆発図である。
【
図14】本発明の実施例3によって提供されるアトマイザー(吸口を含む)の貯液ユニットと霧化ユニットの分解図である。
【
図15】本発明の実施例3によって提供されるアトマイザー(吸口を含む)の爆発図である。
【
図16】本発明によって提供される電子タバコの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下に、本発明の利点および特徴を当業者が容易に理解し、本発明の保護範囲をより明確にするために、図面に合わせて本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
【0027】
図1〜
図4を参照して、本発明の実施例1によれば、アトマイザー100が提供され、アトマイザー100は貯液ユニット1と霧化ユニット2とを備え、霧化ユニット2の上端は貯液ユニット1に嵌合する。霧化ユニット2の上端が貯液ユニット1内に嵌合すると、貯液ユニット1の内部空間が貯液チャンバ3を形成し、霧化ユニット2の下端が貯液チャンバ3に懸架され、又は霧化ユニット2の下端を貯液ユニット1の下端の内面に当接させてもよい。貯液チャンバ3はタバコリキッドを貯蔵するために用いられる。このように、霧化ユニット2が貯液チャンバ3に浸漬することに相当し、霧化ユニット2が貯液チャンバ3におけるタバコリキッドを吸収して霧化させ、煙霧を形成して、吸口4によるユーザの吸い込みに供される。貯液ユニット1は、タバコリキッドを貯蔵する貯液チャンバ3を提供する一方、アトマイザー100の外側輪郭を構成する。
【0028】
液漏れという技術的問題を効果的に解決するために、本実施例の貯液ユニット1は、貯液チャンバ3が形成され、貯液チャンバ3が貯液の機能要件に応じて良好な封止効果を有し、霧化ユニット2が貯液ユニット1内に嵌合され、貯液ユニット1が霧化ユニット2のために一つの密閉空間を提供しており、その中の貯液チャンバ3にタバコリキッドを貯蔵する。霧化ユニット2がタバコリキッドに浸漬することに相当するため、液漏れの発生が効果的に回避され、さらに、タバコリキッドの利用率を向上させることができる。
【0029】
図3を参照して、本実施例に係る貯液ユニット1は、順に設けられた台座11、支持スリーブ12、ガラス外管13及び固定装置14を備え、ガラス外管13は支持スリーブ12内に嵌合され、台座11は支持スリーブ12の下端に固定され、相対的に、固定装置14は支持スリーブ12の上端に固定されている。このように実装が完了した後、霧化ユニット2を貯液ユニット1に組み込むことができる。好ましくは、本実施例における固定装置14は、雌ネジ付きカラーであり、霧化ユニット2において対応する位置にも、対応するねじ山が設けられているため、貯液ユニット1に強固に封止されて固定されることができる。
【0030】
本実施例では、貯液ユニット1と霧化ユニット2に、それぞれ第1電極15と第2電極23が設けられている。第1電極15は第2電極23に電気的に接続されている。本実施例では、第1電極15は台座11における第1貫通孔112を通っている。貯液ユニット1の封止効果を影響しないように、第1電極15と第1貫通孔112との間には、締り嵌めの方式を採用してもよく、ねじ封止接続の方式を採用してもよい。封止効果をより向上させるために、第1電極15と第1貫通孔112との間に締り嵌めの方式を採用する場合、両者の間にさらに第1封止部材151が設けられてもよく、この場合、第1封止部材151は、シリコーン又はゴムのガスケットを用いることが好ましい。
【0031】
図5を参照すると、本実施例の一つの好ましい実施例によれば、第1電極15が第1貫通孔112を通した状態で、台座11の他方の側には第1電極15に係合する第1電極接触スリーブ153がさらに設けられ、第1電極接触スリーブ153が第1シリコーンガスケット152を介して第1貫通孔112に係入され、第1電極接触スリーブ153と第1シリコーンガスケット152との存在によって、第1電極15と第1貫通孔112との接触する箇所において、封止効果がより良くなり、組み立て完了後に、第1電極15を第1電極接触スリーブ153に挿入し、両者を接触させることができ、電気を通すことができる。アトマイザー100が電子タバコのバッテリに確実に電気的に接続できるように、本実施例に係る台座11には、接合部111がさらに設けられている。接合部111は、ねじ山又は留め具であってもよく、これにより、電子タバコのバッテリに確実に固定接続することができる。
【0032】
図2と
図6を参照すると、本実施例に係る霧化ユニット2は、霧化ヘッド21と通気ユニット22とを備え、霧化ヘッド21と通気ユニット22は、固定接続され、第2電極23は霧化ヘッド21に設けられている。具体的に、霧化ヘッド21は、霧化コア212と霧化スリーブ211とを備え、霧化コア212は霧化スリーブ211内に嵌合され、第2電極23は霧化スリーブ211の基端に設けられ、霧化スリーブ211の上端は通気ユニット22に固定接続されている。
【0033】
さらに、本実施例の一つ好ましい実施例によれば、霧化スリーブ211は、霧化スリーブ211の下端に設けられた霧化ヘッド台座2113をさらに備え、霧化ヘッド台座2113には第2貫通孔2112が設けられ、第2電極23は、第2貫通孔2112を通して、霧化ヘッド台座2113に固定接続されている。第1貫通孔112と第1電極15の組立方式と同様に、第2電極23と第2貫通孔2112との間に第2封止部材231を増設してもよく、これにより、封止の信頼性を向上させることができ、過度のタバコリキッドが霧化ヘッドに進入することによって、ユーザが吸い込むときに一部のタバコリキッドも吸い込んでしまい、ユーザの口当たりに影響を与えることを回避することができる。
【0034】
図7を参照すると、
図7に本実施例に係るアトマイザーの爆発図を示す。霧化ユニット2は調節装置をさらに備え、一般的に、調節装置は通気ユニット22に設けられている。調節装置を設置することにより、アトマイザー100の内部に進入する空気流量を調節することができ、異なるユーザの使用ニーズに良く適応することができる。具体的に、通気ユニット22は、内スリーブ223、外スリーブ222及び通気キャップ221を備え、外スリーブ222は、一端が霧化ヘッド台座2113に固定接続され、他端が通気キャップ221に固定接続されている。内スリーブ223が外スリーブ222内に嵌合されている。本実施例の一つの好ましい実施例によれば、内スリーブ223の一端の外側には内スリーブ上端フランジ2231が設けられ、通気キャップ221の下端には通気キャップ下端フランジ2211が設けられ、組み立てるときに、工具によって、内スリーブ223における内スリーブ上端フランジ2231を有した一端を外スリーブ222に押し込み、内スリーブ上端フランジ2231が通気キャップ下端フランジ2211に当接して締り嵌めの方式を形成することにより、内スリーブ223が外スリーブ222内に固定され、内スリーブ223の他端が懸架状態にある。これによりわかるように、本実施例の発明により、従来技術において空気が霧化コアの底部から進入し、且つ、霧化コアの吸気口がアトマイザーの外部に露出する方式と異なる。本実施例の霧化コア212は、相対的に密閉された霧化スリーブ211に嵌合され、且つ、霧化スリーブ211が霧化ユニット2の一部として貯液チャンバ3に配置されているため、液漏れの問題が起きることがなく、たとえ液漏れが発生しても、それがアトマイザー100の内部に起きるものであり、タバコリキッドがアトマイザー100の外部に漏れることはない。従って、ユーザが良い使用体験を得ることができる。それと共に、本実施例では、ガス流路とタバコリキッド流路が分離され、空気が、アトマイザーの上部、中部又は下部からガス流路2123を介して霧化コア212に進入することができ、煙霧と混合してユーザに吸い込まれる。
【0035】
具体的に、本実施例の調節装置は、外スリーブ222と通気キャップ221からなる。通気キャップ221は、外スリーブ222に回転可能に嵌合され、外スリーブ222には、第1通気部2221が設けられ、通気キャップ221には、第2通気部2212が設けられている。通気キャップ221が外スリーブ222に回転可能に嵌合されているため、通気キャップ221を回転させることにより、第1通気部2221と第2通気部2212との間の連通面積を調節することができる。好ましくは、通気キャップ221の回転角度を制限するとともに、ユーザを注意喚起させ、即ち、第1通気部2221と第2通気部2212との間の連通面積が既に最大又は最小になっていることをユーザに知らせるために、本実施例では、外スリーブ222にさらにピン2223が設けられ、ピン2223が外スリーブ222におけるピン取付孔2222に締まりばめて挿入されている。これにより、通気キャップ221を回転させる過程で、ピン2223が通気キャップ221の回転角度を制限することができる。
【0036】
図8を参照すると、本実施例の霧化コア212は、その外周側に設けられたガス流路2123をさらに備え、ガス流路2123の作用は以下の通りであり、即ち、外部の空気がアトマイザー100内に進入し、ガス流路2123を介して霧化コアの内部に進入することができ、本実施例における霧化コア212は螺旋状に巻かれた発熱線2121及び吸液具2124をさらに備え、発熱線2121は縦方向に配置され、中間の通路をガス流路の一部として使用することができ、タバコリキッドの霧化によって形成された煙霧はこのガス流路を介してユーザに吸い込まれる。好ましくは、ガス流路2123は、霧化コア212の表面に開けられた凹溝であり、凹溝の配置方向は霧化コアの軸方向に平行し、複数のガス流路2123で霧化コア212の外周は複数の入液領域に分けられ、それぞれの入液領域には対応的にサブ入液口2122が設けられ、サブ入液口2122は霧化スリーブ211に設けられた入液口2111に対応して連通するものである。このように、タバコリキッドは、入液口2111とサブ入液口2122を介して、吸液具2124に吸い込まれることができる。発熱線2121に通電すると、タバコリキッドを連続的に加熱して霧化させることができる。吸液具2124は、綿布、綿、多孔質セラミック、多孔質グラファイト、又は発泡金属のうちの一つ又は少なくとも二つの組み合わせであってもよい。吸液具2124は、発熱線2121を包み込んで、霧化コア212に組み付けられている。本実施例では、タバコリキッドの加熱時にタバコリキッドの飛散を防止するために、吸液具2124の上端にスチール網2125がさらに設けられ、さらに、霧化コア212の上端に霧化コアカバー2126を設けることにより、スチール網2125、吸液具2124及び発熱線2121が霧化コア212内に安定的に取り付けられるように押圧される。無論、気流の円滑な流れのために霧化コアカバー2126は、封止されておらず、その先端に貫通孔を有する。
【0037】
図9を参照すると、本実施例では、矢印方向が空気の流れ方向であり、通気キャップ221を回転して第1通気部2221と第2通気部2212とを連通させると、外部空気が、通気キャップ221に設けられた第2通気部2212と外スリーブ222に設けられた第1通気部2221に沿ってアトマイザー100内に進入し、外スリーブ222と内スリーブ223との間における通路を介して霧化ヘッド21内に進入する。霧化ヘッド21においてタバコリキッドが加熱されて霧化され、煙霧を形成する。空気が煙霧と混合して、内スリーブ223の内部通路を介してユーザによって吸い込まれる。タバコリキッドが不足してタバコリキッドを補充する必要がある場合には、通気キャップ221を逆方向に回転させることにより、ピン2223によって外スリーブ222を回転させて貯液ユニット1と分離することができる。このとき、ユーザは、貯液チャンバ3にタバコリキッドを補充することができる。補充完了後、霧化ユニット2を回転させて貯液ユニット1に取り付ければよく、非常に便利である。全ての注液プロセスにおいて、アトマイザーを反転させる必要がないため、注液プロセスが便利である。
【0039】
本実施例が実施例1と相違する点は、本実施例におけるアトマイザーにおいて入液スリーブ18と注液調節リング19とがさらに追加されていることにある。
【0040】
図10〜
図13を参照すると、本実施例の入液スリーブ18は霧化ユニット2に設けられている。好ましくは、本実施例の入液スリーブ18が外スリーブ222に嵌合され、入液スリーブ18の外周に入液スリーブフランジ181と第1注液孔182が設けられ、注液調節リング19の内壁に注液調節リングフランジ191が設けられていると共に、注液調節リング19の外周に第2注液孔192がさらに設けられている。注液調節リング19が入液スリーブ18の外周に回転可能に嵌合され、注液調節リングフランジ191と入液スリーブフランジ181が互いに当接することにより、注液調節リング19が滑り落ちて通常の使用に影響することがなくなる。注液調節リング19は、固体の金属材料で製造されてもよく、セラミックス材料やシリコーンゴム、ゴム材料で製造されてもよい。注液調節リング19を回転させることにより、第1注液孔182と第2注液孔192を連通させ、又は連通させないようにすることができ、両者間の接続面積の大きさを調節することもできる。
【0041】
実施例1で提案された注液方式では、霧化ユニット2の全体を回転させて貯液ユニット1から分離してから、タバコリキッドの補充を行う。一方で、実施例2における注液方式では、注液調節リング19を回転させて第1注液孔182と第2注液孔192とを連通させ、そして、アトマイザー100の側面で液体の注入操作を行うことができ、液体の注入完了後、注液調節リング19を回転させて、第1注液孔182と第2注液孔192とを連通させないようにする。これにより、注液プロセスの全体では、貯液ユニット1と霧化ユニット2を分離する必要がなく、操作が簡略化される。
【0043】
実施例1と比べ、本実施例は、以下の点で相違する。即ち、実施例1において、発熱線2121が縦方向に配置され、入液方式が側壁での入液である。本実施例において、発熱線2121が横方向に配置され、入液方式が底部での入液である。
【0044】
具体的に、
図14〜
図15を参照すると、本実施例のアトマイザー100は、円盤状に設けられた発熱線2121を備え、霧化コア212は、霧化コア台座2127と吸液具2124とを備え、霧化コア台座2127は内側へ凹んで、凹部2128を形成する。発熱線2121と吸液具2124は、凹部2128内に設けられ、霧化コア台座2127は霧化スリーブ211の基端に固定され、第2電極23は霧化コア台座2127の基端に嵌合されている。霧化コア台座2127の外周側には、複数の溝が設けられている。霧化コアを実装し、通気ユニット22と組み立てることにより、霧化ユニット2を構成すると、霧化コア台座2127の外周側における溝は、タバコリキッドが吸液具2124に進入する通路になる。霧化コア台座2127の底部から見て、これらの溝と霧化スリーブ211の内周壁との間に形成された孔は、入液口2111となる。本実施例では、霧化コア212は、底部での入液という入液方式を用いるため、実施例1における側壁での入液に比べ、タバコリキッドをより十分に利用することができ、貯液チャンバ3の底部でのタバコリキッドを吸収できず、タバコリキッドの無駄な消費が生じることを回避することができる。
【0045】
本実施例では、通気ホルダ24は、全体として環状をなし、円盤状の発熱線2121は、通気ホルダ24の内輪に嵌合され、通気ホルダ24の内輪は、内スリーブ223の下端の管口に対向して当接し、通気ホルダ24の上端のエッジには、溝や開口がさらに設けられ、この溝や開口は、通気ホルダ24の上端のエッジと下端のエッジとを連通させ、空気を流通させることができるものであればよく、その具体的な形状は特に限定されさい。また、吸液具2124の上端面には、通気ホルダ24の下端の溝や開口のエッジに連通する孔を有し、これによって、この孔から空気が入って吸液具2124の上端面の中心部位から排出されることができる。円盤状の発熱線2121は、吸液具2124の上端の中心部位に設けられている。タバコリキッドは、吸収され、加熱され、霧化されて煙霧を形成した後、煙霧が通気ホルダ24の内輪に溜まる。外部空気は、第2通気部2212と第1通気部2221を介して外スリーブ222と内スリーブ223との間における空間に進入し、下へ向かって通気ホルダ24に進入する。通気ホルダ24の上下のエッジが連通するため、気流は、さらに吸液具2124に進入することができ、最終的に、吸液具2124の上端面の中心部位から排出される。同時に、空気は、形成された煙霧と混合して、内スリーブ223の内部空間に沿って排出され、ユーザに吸い込まれる。
【0046】
本発明は、電子タバコをさらに提供し、当該電子タバコは、上述した実施例のいずれかに記載のアトマイザーを備える。
図16を参照すると、
図16には、本発明に係る電子タバコの実施形態が示されている。ユーザがバッテリ5を便利に把持するように、アトマイザー100は、バッテリ5の上部に設けられている。上記アトマイザーが上述した技術的効果を奏することができるため、上記アトマイザーが応用された電子タバコも、同じ技術的効果を奏することができる。従って、本発明は、信頼性が高く液漏れ防止が可能な電子タバコを提供する
【0047】
以上の説明は、本発明の好適な実施例にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。以上に好適な実施例にて本発明を説明したが、本発明を限定するためのものではない。当業者は、本発明の技術の範囲から逸脱することなく、上記の開示された技術内容を利用して同等の変更又は均等な変更を行い、等価な実施例を得ることができるが、本発明の技術的解決内容から逸脱することなく、上記の実施例に対する本発明の技術的要旨に基づいてなされたいずれかの追加、変更および置換は、依然として本発明の技術案の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0048】
100 アトマイザー
1 貯液ユニット
2 霧化ユニット
3 貯液チャンバ
4 吸口
11 台座
111 接合部
112 第1貫通孔
12 支持スリーブ
13 ガラス外管
14 固定装置
15 第1電極
21 霧化ヘッド
22 通気ユニット
221 通気キャップ
2212 第2通気部
2211 通気キャップ下端フランジ
222 外スリーブ
2221 第1通気部
2222 ピン取付孔
2223 ピン
223 内スリーブ
2231 内スリーブ上端フランジ
212 霧化コア
2121 発熱線
2122 サブ入液口
2123 ガス流路
2124 吸液具
2125 スチール網
2126 霧化コアカバー
2127 霧化コア台座
2128 凹部
211 霧化スリーブ
2111 入液口
2112 第2貫通孔
2113 霧化ヘッド台座
23 第2電極
231 第2封止部材
151 第1封止部材
152 第1シリコーンガスケット
153 第1電極接触スリーブ
18 入液スリーブ
181 入液スリーブフランジ
182 第1注液孔
19 注液調節リング
191 注液調節リングフランジ
192 第2注液孔
24 通気ホルダ