(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は多様に変更することができ、さまざまな実施例を有することができるが、ここでは特定の実施例を図面に例示して説明しようとする。
【0025】
しかし、これは本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されなければならない。
【0026】
第1、第2などの序数を含む用語を多様な構成要素を説明するのに使うことができるが、前記構成要素は前記用語によって限定されない。
【0027】
前記用語は一構成要素を他の構成要素と区別する目的のみで使われる。
【0028】
例えば、本発明の権利範囲を逸脱しない範疇内で第2構成要素は第1構成要素と名付けられることができ、同様に第1構成要素も第2構成要素と名付けられることができる。
【0029】
及び/又はという用語は複数の関連した項目の組合せ又は複数の関連した項目のいずれか項目を含む。
【0030】
ある構成要素が他の構成要素に“連結されている”とか“接続されている”と言及された場合には、その他の構成要素に直接連結されているとか又は接続されていることもあるが、中間にさらに他の構成要素が存在することもあると理解されなければならないであろう。
【0031】
一方、ある構成要素が他の構成要素に“直接連結されている”とか“直接接続されている”と言及された場合には、中間にさらに他の構成要素が存在しないと理解されなければならないであろう。
【0032】
本出願で使用した用語はただ特定の実施例を説明するために使用したももので、本発明を限定しようとする意図ではない。
【0033】
単数の表現は文脈上特に他の指示がない限り、複数の表現を含む。
【0034】
本出願で、“含む”又は“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組合せが存在することを示そうとするものであるだけ、一つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品又はこれらの組合せなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものと理解されなければならない。
【0035】
以下、添付図面に基づいて実施例を詳細に説明する。図面全般にわたり、同一であるとか対応する構成要素は同じ参照符号を付け、これについての重複説明は省略する。
【0036】
図1に示すように、本発明によるメガネは、レンズが結合されるメガネフレーム10と、メガネフレーム10の側面に回動可能に連結され、広げられるか折り畳まれることができるメガネつる20とを含む。
【0037】
メガネフレーム10は通常金属素材又は合成樹脂素材からなり、メガネつる20も金属素材又は合成樹脂素材からなることができる。
【0038】
メガネフレーム10の側部にはメガネつる20が回動可能に取り付けられる取付部11が備えられ、取付部11はメガネフレーム10の外側に突出するように構成されることが好ましい。
【0039】
取付部11の下面(又は上面)にはヒンジ孔11aを備える。
【0040】
ヒンジ孔11aには、メガネつる20を構成するヒンジ軸23、及びヒンジ軸23を取り囲み、ヒンジ軸23とヒンジ孔11aの内面間の直接的な接触を防止するチューブ30が備えられることができる。
【0041】
すなわち、ヒンジ孔11aの内面にチューブ30が挿入され、チューブ30の内部にヒンジ軸23が挿入されることで、メガネつる20の回動支持を具現する。
【0042】
メガネつる20の具体的な構成要素について説明する。
【0043】
メガネつる20は、完全に広げられた状態を基準にして、メガネフレーム10(又は取付部11)の前面に接触して支持され、左右方向(水平方向)に配列される第1支持部21と、第1支持部21に対して後方に折り曲げられ、メガネフレーム10(又は取付部11)の側面に接触して支持され、前後方向に配列される第2支持部22とを含む。
【0044】
第2支持部22の後方には、強度補強及び外力の印加時の緩衝のためのコイル部25が備えられ、コイル部25の後方には使用者の頭部の側面及び耳にかかる掛け部28が備えられる。
【0045】
一方、メガネつる20は、その端部を構成するヒンジ軸23の下端部(又は上端部)から一方向に伸びて左右方向(水平方向)に配置される第1延長部26と、第1延長部26の一端部から上下方向に伸びる垂直柱状又は垂直バー状のトーションバー(torsion bar)の機能をする第2延長部27とをさらに含む。
【0046】
第2延長部27の一端部は第1支持部21と連結され、第2延長部27と第1支持部21は弾性変形可能に連結される。弾性変形可能に連結される領域は、ヒンジ軸23と第1延長部26間の領域、第1延長部26と第2延長部27間の領域及び第1支持部21と第2支持部22間の領域である。
【0047】
図2〜
図5はメガネつる20の具体的な状態を示す図である。
【0048】
図2及び
図3に示すように、ヒンジ軸23は上下方向に配置されており、第1延長部26はヒンジ軸23の下端部から一方向に伸びるように配列され、第2延長部27は第1延長部26の一端部から上方に伸びており、第1支持部21は第2延長部27の上端部から他方向(第1延長部26が伸びる方向と全体的に見て反対方向)に伸びるように配列され、第2支持部22は第1支持部21の端部から後方に伸びて配列される。
【0049】
一方、ヒンジ軸23と第1支持部21及び第2支持部22の間は離隔している。
【0050】
一方、ヒンジ軸23と第2延長部27は左右方向又は側方に離隔している。これは正面から見れば明らかに現れる。
【0051】
第1支持部21と第1延長部26は上下方向に離隔して配置され、
図3に示すように、これらの配置状態を前面から見ると、‘ロ’字形を具現している。
【0052】
図4(a)はメガネつるを下側から見た図、
図4(b)はメガネつるを上側から見た図である。
【0053】
図4(a)及び
図4(b)に示すように、第1支持部21と第1延長部26は互いに直接連結されてはいないが、第2延長部27を介して間接的に連結される。
【0054】
これを上側又は下側から見た場合、第1支持部21と第1延長部26は互いに重ならず、第2延長部27が位置する部分を頂点として互いに傾くように配置される。
【0055】
すなわち、第1支持部21が水平状態を維持し、第1延長部26が第1支持部21に対して所定の傾斜角で傾いた状態を維持することができるものである。ただ、この関係はメガネフレーム10の状態によって変わることができる。すなわち、第1延長部26が水平状態を維持し、第1支持部21が第1延長部26に対して所定の傾斜角で傾いた状態を維持することもできる。
【0056】
ここで、第1支持部21と第1延長部26間の傾斜角は鋭角を維持することが好ましい。
【0057】
一方、第1支持部21と第2支持部22も互いに折り曲げられて傾いた状態を維持する。すなわち、第1支持部21が水平状態を維持した状態で第2支持部22は第1支持部21の端部から折り曲げられて後方に伸びる状態となり、これによって第1支持部21と第2支持部22が互いに傾いた状態となる。
【0058】
ここで、第1支持部21と第2支持部22間の傾斜角は鈍角となることが好ましい。
【0059】
図5(a)はメガネつる20の左側面図、
図5(b)は右側面図である。
【0060】
図5に示すように、第2延長部27はヒンジ軸23より前方に配置され、ヒンジ軸23の下端部と第2延長部27の下端部が第1延長部26を介して連結される。
【0061】
ヒンジ軸23の上端部はその高さが第1支持部21及び第2支持部22の上端領域まで至るように配置されることにより、メガネつる20を前方から見たときは、
図3のように、ヒンジ軸23の上端部が第1支持部21と重なり、メガネつる20を側面から見た場合には、
図5に示すように、ヒンジ軸23の上端部が第2支持部22と重なって見える。
【0062】
第2支持部22の後方にコイル部25が備えられ、コイル部25の後方に掛け部28が備えられるから、第2支持部22の高さと掛け部28の高さの間に差があるように配置される。
【0063】
図6及び
図7に示すように、メガネつる20がメガネフレーム10に対して広げられた状態を維持する場合、メガネつる20は、ヒンジ軸23がヒンジ孔13及びチューブ30によって1次的に支持される。
【0064】
そして、第2延長部27及び第1支持部21がメガネフレーム10(又は取付部11)の前面に接触して2次的に支持され、第2支持部22がメガネフレーム10(又は取付部11)の側面に接触して3次的に支持される。
【0065】
したがって、本発明によれば、メガネつる20がメガネフレーム10に対して3領域でそれぞれ支持されるので、メガネフレーム10に対する姿勢がより安定的に維持されることができる。
【0066】
特に、
図6に示したように、外方にメガネつる20が広げられる場合、第2支持部22がメガネフレーム10(又は取付部11)の側面によって支持され、さらに第1支持部21がメガネフレーム10(又は取付部11)の前面によって支持されることで、外方に変形されることを防止することができる。
【0067】
また、位置が固定されるヒンジ軸23と位置が変わることができる第1支持部21の間にある第1延長部26及び第2延長部27の弾性復元力及び抑制力によってメガネつる20が外方に変形されることを防止することができる。
【0068】
特に、第2延長部27の場合、ヒンジ軸23と連結されている第1延長部26が第2延長部27の下端に連結され、第1支持部21がその上端に連結されている。メガネつる20が外方に広げられれば、第1支持部21はちょっと前方に動こうとするが、ヒンジ軸23及びこれと連結された第1延長部26はその位置を維持しようとするから、第2延長部27の上端部は第1支持部21に従って回転しようとし、下端部は第1延長部26のようにその位置を維持しようとするか、さらに第1延長部26が引っぱる力によって相対的に第2延長部27の上端部の回転方向の反対方向に回転しようとするから、第2延長部27が全体的にねじれる。
【0069】
ところが、第2延長部27のねじれ抵抗によって上端部の回転運動が最大限抑制され、このような抑制力によってメガネつる20が外方に変形されて反らされることを防止することができるものである。このような観点で、第2延長部27はメガネつる20の外方に反らされること又は変形を防止する一種のトーションバー(torsion bar)の役割をする。
【0070】
図8及び
図9に示すように、メガネフレーム10(又は取付部11)の側面には、メガネつるの広げられた状態を維持するための側面係止溝12が備えられる。メガネつる20が広げられた状態では第2支持部22が側面係止溝12に挿入されてかかる。
【0071】
一方、メガネつる20が広げられた状態で第1延長部26はメガネフレーム10(又は取付部11)の表面から離隔しており、第2延長部27の下部領域はメガネフレーム10(又は取付部11)の表面から離隔しており、第2延長部27の上部領域はメガネフレーム10(又は取付部11)の表面と接触して支持され、第1支持部21もメガネフレーム10(又は取付部11)の表面と接触して支持される。
【0072】
メガネフレーム10(又は取付部11)に備えられるヒンジ孔13は下部から上方に伸びるように形成され、その上部は塞がっているが、その反対の場合も可能である。
【0073】
ヒンジ孔13にはチューブ30が挿入され、チューブ30の内部に形成された挿入孔32にヒンジ軸23が挿入されて回動可能に支持される。
【0074】
チューブ30はシリコン、ゴム、又はその他の金属素材からなることができる。チューブ30は、メガネフレーム10とメガネつる20が異種素材からなる場合、相互間の摩耗を防止するためにバッファーの役割をするとともに、メガネつる20のヒンジ軸23がメガネフレーム10に安定的に回動可能に固定されることができるようにホルダーの役割をするものである。
【0075】
チューブ30の外周面の上部領域には、ヒンジ孔13に挿入された後にその離脱を防止するために係合突起31が形成されており、下部領域には平坦な外周部33が備えられている。チューブ30の上部領域でチューブ30をヒンジ孔13に固定させ、平坦な外周部33の加圧によってヒンジ軸23がその内部に回動可能に固定されることができる。
【0076】
図10はメガネつる20がメガネフレーム10に対して広げられた状態を概略的に示す図、
図11はメガネつる20がメガネフレーム10に対して折り畳まれた状態を概略的に示す図である。
【0077】
図10に示すように、メガネつる20が広げられた状態では、ヒンジ軸23がヒンジ孔に位置する状態で第1延長部26は内側方に傾くように配置され、第2延長部27及び第1支持部21はメガネフレーム10(又は取付部11)の前面に接触して支持される。
【0078】
そして、第2支持部22は側面係止溝12にかかって支持される状態を維持する。一方、メガネフレーム10(又は取付部11)の前面かあら側面係止溝12に遷移する角部の傾斜角は第1支持部21と第2支持部22の間に形成される傾斜角に対応することが好ましい。
【0079】
したがって、このような両傾斜角が同一であれば、第1支持部21のメガネフレーム10(又は取付部11)の前面との密着状態及び第2支持部22の側面係止溝12との密着状態が同時に具現されることができる。
【0080】
図11に示すように、メガネつる20が折り畳まれた状態では、ヒンジ軸23がヒンジ孔に位置する状態で第1延長部26は外方に傾くように配置され、第2延長部27はメガネフレーム10(又は取付部11)の前面から離隔する。
【0081】
一方、第1支持部21の前方領域もメガネフレーム10(又は取付部11)の前面から離隔し、第1支持部21の後方領域は側面係止溝12にかかって支持される。メガネフレーム10(又は取付部11)の後面には側面係止溝12から伸びる後面係止溝14が備えられる。第2支持部22の一部が後面係止溝14にかかって支持される。
【0082】
図12〜
図14に基づき、本発明によるメガネつる20が広げられた状態及び折り畳まれた状態とその中間状態間の状態変化及び各構成要素の位置及び相互関係の変化について説明する。
【0083】
図12に示すように、ヒンジ軸23の中心からメガネフレーム10(又は取付部11)の前面11aまでの距離、ヒンジ軸23の中心から側面係止溝12までの距離、及びヒンジ軸23の中心から後面係止溝14までの距離はいずれも‘a’で表示され、同一である。
【0084】
一方、aという距離はヒンジ軸23の中心から第1支持部21までの距離及びヒンジ軸23の中心から第2支持部22までの距離と見なすことができる。
【0085】
ヒンジ軸23の中心から第1支持部21までの距離及びヒンジ軸23の中心から第2支持部22までの距離がaの状態は、メガネつる20が
図12及び
図14に示すように折り畳まれた最終の状態を維持するか広げられた最終の状態を維持する場合なので、構造的に安定化した状態と見なすことができる。
【0086】
一方、前面11aと側面係止溝12の間には第1角部15が形成され、側面係止溝12と後面係止溝14の間には第2角部16が形成される。
【0087】
前面11aと側面係止溝12は互いに傾くように形成され、側面係止溝12と後面係止溝14の間も互いに傾くように形成されるので、このように第1及び第2角部15、16が形成される。
【0088】
ヒンジ軸23の中心から第1角部15までの距離及びヒンジ軸23の中心から第2角部16までの距離はbで表示され、bはaより大きい値を有する。
【0089】
第1及び第2角部15、16は、メガネつる20が広げられた状態(
図12状態)から折り畳まれた状態(
図14状態)に変化するか、あるいは折り畳まれた状態から広げられた状態に変化する場合、一種の係止突起の役割をし、使用者の意図と反してメガネつる20の状態が変わることを防止するものである。
【0090】
使用者が第1及び第2角部15、16を越えることができるほどに外力を加える場合にはメガネつる20の状態が変わることができるが、使用者の意図に反して小さな外力(メガネ自体の動き、振動、衝撃など)が加わり、その外力が第1及び第2角部15、16を越えることができないほどに小さければ、第1及び第2角部15、16が係止突起の役割をして、現在の状態を持続して維持することができるようにする。
【0091】
図12の状態で、第1延長部26と第1支持部21間の平面上の傾斜角をθ
1と定義し、第1支持部21と第2支持部22がなす平面上の傾斜角をθ
2と定義する。
【0092】
一方、θ
2は前面11aと側面係止溝12間の傾斜角にもなることができ、
図14に示すように、側面係止溝12と後面係止溝14間の傾斜角にもなることができる。
【0093】
図12の状態で、ヒンジ軸23と第1延長部26の間、第1延長部26と第2延長部27の間、第2延長部27と第1支持部21の間、そして第1支持部21と第2支持部22の間には弾性復元力を持っているので、外力が加わってこれら間の配列状態又は傾斜角状態を変化させようとする場合には、自分が保有している弾性復元力によって、変化させようとする外力に抵抗する抑止力を提供し、外力がなくなれば、メガネつるが前記構成要素の配列状態及びθ
1、θ
2の傾斜角状態に復帰しようとする特性を有する。
【0094】
一方、外力が加わってメガネつる20が折り畳まれる方向に移動する場合を見ると、
図13のように、掛け部28がメガネフレーム10の内側に移動し、第2支持部22が側面係止溝12から離隔し、第2角部16に点接触又は線接触してヒンジ軸23の中心と第2支持部22間の距離がaからbに増加する。
【0095】
また、第1支持部21が前面11aから離隔し、第1角部15に点接触又は線接触してヒンジ軸23の中心と第1支持部22間の距離がaからbに増加する。
【0096】
そして、ヒンジ軸23が回転し、ヒンジ軸23と連結された第1延長部26が外方に移動し、第1延長部26と連結された第2延長部27も前面11aから離隔する。
【0097】
この状態で、第1支持部21が前面11aから離隔し、第1角部15に点接触又は線接触してヒンジ軸23の中心と第1支持部22間の距離がaからbに増加しようとする場合、これを邪魔するための弾性復元力が発生し、また、第2支持部22が側面係止溝12から離隔し、第2角部16に点接触又は線接触してヒンジ軸23の中心と第2支持部22間の距離がaからbに増加しようとする場合にも、これを邪魔するための弾性復元力が発生する。
【0098】
このように位置変更が発生しようとする場合、第1傾斜角θ
1と第2傾斜角θ
2もそれぞれ増加しようとするが、この傾斜角を元の傾斜角θ1、θ2に維持させようとする弾性復元力が発生する。
【0099】
ここで、弾性復元力の発生領域は、第1延長部26−第2延長部27−第1支持部21間の‘コ’字形に折り曲げられた領域と、第1支持部21−第2支持部22間の‘L’字形に折り曲げられた領域である。
【0100】
第1支持部21が第1角部15を越える場合、第1傾斜角はθ
1からθ
1’に増加する。上述したように、第1支持部21からヒンジ軸23までの距離がaからbに増加するが、ヒンジ軸23と第2延長部27間の距離は第1延長部26の長さであって一定に維持されるので、aからbに増えた長さに相応する角度だけ第1傾斜角がθ
1からθ
1’に弾性変形して増加する。
【0101】
また、第2支持部22が第2角部16を越える場合、第2傾斜角はθ
2からθ
2’に増加し、第1支持部21と第2支持部22間の間隔又は傾斜角が一時弾性変形して増加する。
【0102】
一方、メガネつる20の位置を変更するために外部から加わる衝撃又は振動の大きさがこの弾性復元力より小さな場合、第1支持部21は第1角部15を越えることができなく、第2支持部22は第2角部を越えることができなく、弾性復元力によって元の位置に復帰する。
【0103】
特に、第2延長部27の場合、第1延長部26と連結された下端部はねじれないか、ひいては上端部のねじれ方向と反対方向にねじれる。第1支持部21と連結される上端部はaからbに増加する距離量に対応するねじれ角度増加量(θ
1’−θ
1)だけねじれ、第2延長部27が有するねじれ抵抗を付与する弾性復元力が第1支持部21が第1角部15を越えるのに抵抗として作用することができる。
【0104】
そして、第1支持部21と第2支持部22間の元の第2傾斜角θ
2を維持しようとする弾性復元力も、第1支持部21が第1角部15を越えるのに抵抗として作用し、第2支持部22が第2角部16を越えるのに抵抗として作用する。
【0105】
前述した多様な領域で発生する弾性復元力を克服する外力が持続して加われば、
図14のように、第1支持部21が第1角部15を越え、第2支持部22が第2角部16を超えて、メガネつる20が折り畳まれた状態に転換される。
【0106】
第1傾斜角は再びθ
1に復元し、第2傾斜角も再びθ
2に復元し、ヒンジ軸23から第1支持部21までの距離もbからaに復元し、ヒンジ軸23から第2支持部22までの距離もbからaに復元する。
【0107】
第1支持部21は側面係止溝12に密着して支持され、第2支持部22は後面係止溝14に密着して支持される。
【0108】
前述したメガネつる20が第1角部15及び第2角部16を越える場合の弾性復元力が抵抗として作用する状況及びその抵抗を克服してメガネつる20の状態が変わる状況は
図12の展開状態から
図14の折畳状態に変わる場合だけでなく、その逆の状況である
図14の折畳状態から
図12の展開状態に変わる場合にも同様に適用される。
【0109】
図15(a)はメガネつる20がメガネフレーム10に挿合される前の状態、
図15(b)〜15(d)はメガネつる20がメガネフレーム10に結合された状態で、メガネつる20がメガネフレーム10に支持される状態及びこのため支持力の方向を示す図である。
【0110】
図15(a)に示すように、メガネつる20がメガネフレーム10に挿合される前の状態でヒンジ軸23と第1支持部21の間に一定の間隔α
0が形成され、ヒンジ軸23と第2支持部22の間にも一定の間隔β
0が形成される。
【0111】
この状態で、
図15(b)のようにメガネつる20がメガネフレーム10に結合されれば、ヒンジ軸23と第1支持部21間の間隔が増加し(α
1)、ヒンジ軸23と第2支持部22間の間隔も増加する(β
1)。
【0112】
このようにヒンジ軸23と第1支持部21間の間隔及びヒンジ軸23と第2支持部22間の間隔が増加することは該当部分間で弾性変形が起こることを意味し、弾性変形による弾性復元力によってメガネつる20がメガネフレーム10に安定的に固定される。
【0113】
すなわち、その支持領域は、上述したように、ヒンジ軸23が支持される領域と、第1支持部21からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力によって支持される領域、つまり第1支持部21とメガネフレーム10の前面で支持される領域と、第2支持部22からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力によって支持される領域、つまり第2支持部22とメガネフレーム10の側面で支持される領域とに区分することができる。すなわち、3個の領域でメガネつる20がメガネフレーム10に支持される。
【0114】
第1支持部21からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力及び第2支持部22からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力が合成して発生する合力をF1で現すことができ、その方向は、メガネを上側から見たとき、
図15(b)のように、メガネフレーム10の後面で斜めな方向に具現される(図面上で第2/4分面)。
【0115】
この状態で、
図15(c)のようにメガネつる20が折り畳まれる過程を経る場合、第1支持部21が第1角部15に接触すれば、第1支持部21とヒンジ軸23間の距離はもっと増加する(α
1+α
2)。また、第2支持部22が第2角部16に接触すれば、第2支持部22とヒンジ軸23間の距離ももっと増加する(β
1+β
2)。
【0116】
第1支持部21からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力及び第2支持部22からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力がもっと増加すること(F
1+F
2)を意味し、増加した弾性復元力によってメガネつる20のメガネフレーム10に対する緊張状態が増加することになり、これによる合力の方向は
図15(a)の場合よりメガネフレームの内側にもっと向かう(図面上で2/4分面の方向)。
【0117】
上述したように、メガネつる20を折り畳もうとする力が第1支持部21からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力及び第2支持部22からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力を克服することができなければ、第1支持部21及び第2支持部22が第1及び第2角部15、16を越えることができなくて元の位置に回帰し、これを克服すれば、第1及び第2角部15、16を超えて折畳方向に速かに移動する。これはメガネつる20が折り畳まれた状態から広げられた状態に変わる場合に同様に適用される。
【0118】
図15(d)のように、第1支持部21が第1角部15を越え、第2支持部22が第2角部16を越えて折畳状態になれば、ヒンジ軸23と第1支持部21間の間隔が再び減少し(α
1)、ヒンジ軸23と第2支持部22間の間隔も減少する(β
1)。この場合、加わる弾性復元力の合力は再びF1になり、その方向は
図15(c)のようにF
1+F
2の方向よりメガネフレーム10の前方にもっと向かうことになる(図面上で第3/4分面)
【0119】
メガネつる20が折り畳まれた状態でも依然として第1支持部21からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力と、第2支持部22からヒンジ軸23の方向に加わる弾性復元力が存在する。
【0120】
ヒンジ軸23で支持する第1領域と、第1支持部21からメガネフレーム10の側方に力が加わる第2領域と、第2支持部22からメガネフレーム10の後方に加わる第3領域とがあるので、メガネつる20はメガネフレーム10に安定的に結合された状態を維持することができる。
【0121】
以上のように、本発明を図面に示した実施例に基づいて説明したが、これは本発明を説明するためのものであるだけ、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者であれば発明の詳細な説明から多様な変形又は均等な実施例が可能であることが理解可能であろう。
【0122】
したがって、本発明の真正な権利範囲は特許請求範囲の技術的思想によって決定されなければならない。