特許第6676856号(P6676856)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6676856
(24)【登録日】2020年3月17日
(45)【発行日】2020年4月8日
(54)【発明の名称】車両のスライドドア干渉防止装置
(51)【国際特許分類】
   E05B 83/40 20140101AFI20200330BHJP
   B60J 5/06 20060101ALI20200330BHJP
   E05B 53/00 20060101ALI20200330BHJP
   E05B 77/34 20140101ALI20200330BHJP
   E05B 83/34 20140101ALI20200330BHJP
   E05B 85/22 20140101ALI20200330BHJP
   E05C 21/00 20060101ALI20200330BHJP
【FI】
   E05B83/40
   B60J5/06 A
   E05B53/00 E
   E05B77/34
   E05B83/34
   E05B85/22
   E05C21/00 Z
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2017-140897(P2017-140897)
(22)【出願日】2017年7月20日
(65)【公開番号】特開2019-19619(P2019-19619A)
(43)【公開日】2019年2月7日
【審査請求日】2019年3月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000148896
【氏名又は名称】三井金属アクト株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一
(74)【代理人】
【識別番号】100083389
【弁理士】
【氏名又は名称】竹ノ内 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100198317
【弁理士】
【氏名又は名称】横堀 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】奧山 恵一郎
(72)【発明者】
【氏名】池田 充
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−64700(JP,A)
【文献】 特開2005−153575(JP,A)
【文献】 実開平5−54772(JP,U)
【文献】 実開昭58−37355(JP,U)
【文献】 特開2008−291434(JP,A)
【文献】 特開2014−47491(JP,A)
【文献】 特開2007−56576(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00−85/28
E05C 21/00
B60J 5/00− 5/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の側面に沿ってスライド可能に支持されるスライドドアの移動範囲内に位置するフューエルリッドが閉じているとき、前記スライドドアの開作動を許可し、前記フューエルリッドが開いているとき、前記スライドドアの開作動を阻止するようにした車両のスライドドア干渉防止装置において、
車体パネルに設けられる貫通孔から進退可能であって、前記フューエルリッドが閉じているとき、前記貫通孔に退避して前記スライドドアの開作動を許可し、前記フューエルリッドが開いているとき、ストライカに当接することにより前記スライドドアの開作動を阻止するラッチと、
前記車体パネル内に固定され、前記ラッチが進退方向へ摺動自在に挿入される円筒状のガイド筒及び当該ガイド筒内に浸入した浸入水を排出する排水口を有するラッチガイドと、
前記ラッチガイドに接続され、前記排水口から排出される前記浸入水を排出するドレーンチューブとを備えることを特徴とする車両のスライドドア干渉防止装置。
【請求項2】
前記ガイド筒に、前記浸入水を前記排水口へ向けて流下させる水路を設けたことを特徴とする請求項1記載の車両のスライドドア干渉防止装置。
【請求項3】
前記ラッチガイドの下側に、前記浸入水を受け止めて前記排水口へ誘導するウォーターカバーを設けたことを特徴とする請求項1または2記載の車両のスライドドア巻装防止装置。
【請求項4】
前記ラッチガイドの下部に、前記ドレーンチューブが接続される下向きのジョイント部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両のスライドドア干渉防止装置。
【請求項5】
前記ドレーンチューブを前記車体パネルのドア開口壁に沿うように下方へ延伸させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両のスライドドア干渉防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フューエルリッドの開時、スライドドアの開作動を阻止する車両のスライドドア干渉防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スライドドア式の車両において、給油のため、スライドドア開口に隣接して配設されたフューエルリッドが開放されているとき、スライドドアがフューエルリッドや給油ガンに干渉することのないようにするため、車体側には、フューエルリッドの開放時、スライドドアの開作動を阻止するスライドドア干渉防止装置が配置される。
【0003】
特許文献1に記載されているように、スライドドア干渉防止装置は、車体のスライドドア開口壁の内側に配置され、当該開口壁に形成された貫通孔から進退可能な棒状のラッチ(特許文献1においては「ストッパー」)を有し、フューエルリッドが開放されると、ラッチがフューエルリッドの開放を検出する検出機構(同「レバー機構」)の作動に連動してスライドドア開口壁の貫通孔から突出することにより、スライドドアの開作動を阻止し、また、フューエルリッドが閉じられると、検出機構の作動に連動してラッチが貫通孔から後退させられることで、スライドドアの開作動を許可する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−64700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された車両のスライドドア干渉防止装置においては、ラッチがフューエルリッドの開閉動作に連動して貫通孔から進退可能な構成であるため、雨や洗車時の水が貫通孔からスライドドア開口壁の内側の車体パネル内に浸入することを完全に阻止できない。そのために、スライドドア開口壁における貫通孔の周囲及び各種部品間にシールが介在されるものの、それでも、水浸入の阻止には限界がある。
【0006】
もしも、スライドドア開口壁の貫通孔から車体パネル内に水が浸入すると、車体パネル内に収容された後席のシートベルトのリトラクタ(巻取機)や電装部品(スライドドアDに電気を供給するための給電装置等)等の機能部品が被水する虞がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、車体パネル内に収容される機能部品の被水を抑止することができる車両のスライドドア干渉防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記技術的課題を解決するために、本発明における技術的手段は、車体の側面に沿ってスライド可能に支持されるスライドドアの移動範囲内に位置するフューエルリッドが閉じているとき、前記スライドドアの開作動を許可し、前記フューエルリッドが開いているとき、前記スライドドアの開作動を阻止するようにした車両のスライドドア干渉防止装置において、車体パネルに設けられる貫通孔から進退可能であって、前記フューエルリッドが閉じているとき、前記貫通孔に退避して前記スライドドアの開作動を許可し、前記フューエルリッドが開いているとき、ストライカに当接することにより前記スライドドアの開作動を阻止するラッチと、前記車体パネル内に固定され、前記ラッチが進退方向へ摺動自在に挿入される円筒状のガイド筒及び当該ガイド筒内に浸入した浸入水を排出する排水口を有するラッチガイドと、前記ラッチガイドに接続され、前記排水口から排出される前記浸入水を排出するドレーンチューブとを備える。
【0009】
好ましくは、前記ガイド筒に、前記浸入水を前記排水口へ向けて流下させる水路を設ける。
【0010】
さらに好ましくは、前記ラッチガイドの下側に、前記浸入水を受け止めて前記排水口へ誘導するウォーターカバーを設ける。
【0011】
さらに好ましくは、前記ラッチガイドの下部に、前記ドレーンチューブが接続される下向きのジョイント部を設ける。
【0012】
さらに好ましくは、前記ドレーンチューブを前記車体パネルのドア開口壁に沿うように下方へ延伸させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、ラッチガイドに車体パネルの貫通孔から浸入する浸入水を排水する排水口を設けるとともに、ラッチガイドに排水口から排水される浸入水を排出するドレーンチューブを接続したことにより、車体パネル内に収容される機能部品への被水を抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係るスライドドア干渉防止装置を適用した車両の側面図である。
図2図1におけるII−II線断面図である。
図3】スライドドア干渉防止装置及び検出機構の斜視図である。
図4】スライドドア干渉防止装置の分解斜視図である。
図5】スライドドア干渉防止装置の正面図である。
図6】スライドドア干渉防止装置の側面図である。
図7】スライドドア干渉防止装置の平面図である。
図8図5におけるVIII−VIII線断面図である。
図9図6におけるIX−IX線断面図である。
図10図1におけるX−X線断面図である。
図11】車体パネルの要部の拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1において、本実施形態におけるスライドドア干渉防止装置1が適用される車両は、車体Bの側面に沿って前後方向にスライド可能に支持されるスライドドアDと、スライドドアDの移動範囲内に位置して、車体Bの側面に配設される給油口のフューエルリッドFとを備える。
【0016】
図2、3に示すように、給油口内には、フューエルリッドFの開閉状態を検出する検出機構2が取り付けられる。車体パネルのドア開口壁P11の内側、すなわち、車体Bの後部を形成する車体アウタパネルP1と車体インナパネルP2間(以下、「車体パネル内」という)には、フューエルリッドFが開いているときスライドドアDの開作動を阻止するスライドドア干渉防止装置1が取り付けられる。
【0017】
スライドドアDには、ドア閉鎖時にドア開口壁P11に対向する面にあって、スライドドア干渉防止装置1の後述のラッチ13に当接することによりスライドドアDの閉鎖位置からの開作動を阻止するストライカ3が固定される。
【0018】
検出機構2は、車体パネル内に固定されるベース21と、ベース21に支持され、フューエルリッドFの開閉方向へ進退可能な円柱状の作動子22と、ベース21に枢支されるとともに作動子22に連結されるレバー23と、レバー23を介して作動子22を進出方向へ付勢するスプリング(図示略)を備える。
【0019】
図4に示すように、スライドドア干渉防止装置1は、主要な部品として、矩形板状のバックプレート11を介してドア開口壁P11の内面にボルト(図示略)により固定されるラッチガイド12と、ラッチガイド12に進退方向へ摺動可能に支持されるとともに、検出機構2のレバー23にロッド4を介して連結されるラッチ13と、ラッチ13を進出方向(ドア開口壁P11に設けた貫通孔P12から突出する方向)へ付勢するスプリング14と、ラッチガイド12内に浸入して流下した水を受け止めるウォーターカバー15と、ラッチガイド12に固定されるガイドプレート16と、ラッチガイド12に接続されるドレーンチューブ17とを備える。
【0020】
図2から理解できるように、フューエルリッドFが開放されると、検出機構2の作動子22がフューエルリッドFの開放に追随して外方に突出する。これにより、レバー23及びロッド4を介してスライドドア干渉防止装置1のラッチ13がスプリング14の付勢力により、ドア開口壁P11の貫通孔P12から突出して、スライドドアD側のストライカ3の移動軌跡内に進出する。
【0021】
したがって、この状態でスライドドアDの開作動を試みても、ストライカ3がラッチ13に当接するため、スライドドアDの開方向への移動が阻止されて、フューエルリッドFや図示されない給油ガンに対するスライドドアDの干渉が防止される。
【0022】
給油が終了して、フューエルリッドFが閉鎖されると、作動子22がフューエルリッドFの閉鎖に追随して、車体パネル内に後退し、レバー23を介してロッド4が後方へ引張られる。これにより、ラッチ13は、ロッド4の牽引力により、スプリング14の付勢力に抗してドア開口壁P11の貫通孔12から後退し、ストライカ3の移動軌跡外に退避する。これにより、スライドドアDの開作動を許可する。
【0023】
次に、図4〜10に基づいて、スライドドア干渉防止装置1の詳細構造について説明する。
【0024】
ラッチガイド12は、ラッチ13が進退方向へ摺動可能に挿入される円筒状のガイド筒12aと、ガイド筒12aを両側から挟むように形成されるフランジ部12b、12bと、ガイド筒12aの前下部に連設されるドレーン部12cと、ドレーン部12cの最下部に形成される下向きの排水用のジョイント部12dを有する。
【0025】
バックプレート11は、ラッチガイド12のフランジ部12b、12bの前面に固定され、中央にはラッチ13が貫通する丸孔11aが設けられる。バックプレート11の表面(前面)には、ドア開口壁P11の貫通孔P12の周囲に密接する環状のシール部材18Aが貼着される。
【0026】
ラッチガイド12は、フランジ部12b、12bに固定したバックプレート11をドア開口壁P11の内面にボルト(図示略)により固定することによりドア開口壁P11の内面に固定される。ラッチガイド12の前面とバックプレート11の後面との間には、環状のシール部材18Bが介在される。
【0027】
ラッチガイド12のガイド筒12aの略後半部の上面には、前後方向のスリット12eが設けられる。図8、9に示すように、ドレーン部12cの内面(上を向く面)は、下向き円弧状を呈して、その最下部には、後述のようにドレーン部12cに流入してくる水をジョイント部12dに接続される排水用チューブ17に流出させる排水口12fが設けられる。
【0028】
図8に示すように、ラッチガイド12のガイド筒12aの最前部で、かつ下部には、ガイド筒12a内に浸入する水をドレーン部12cへ向けて流下させる第1水路12gが形成される。これにより、ドア開口壁P11の貫通孔P12及びバックプレート11の丸孔11aを通って、ガイド筒12aの内周面とラッチ13の外周面との間の隙間に浸入した水は、第1水路12gを通ってドレーン部12cに流れ込んで排水口12fから排出される。
【0029】
ラッチガイド12のガイド筒12aの最後部で、かつ下部には、ガイド筒12a内に浸入した水をウォーターカバー15の後述のドレーン部15aに流下させる第2水路12hが設けられる。
【0030】
ラッチ13は、ラッチガイド12のガイド筒12a内に進退方向(前後方向)へ摺動可能に挿入されるとともに、先端部にテーパ面13aが形成され、後端部に翼片13bが立設される。翼片13bには、前後方向の長孔13cが設けられる。翼片13bは、ラッチガイド12のスリット12eから上方へ突出し、長孔13cには、ロッド4の前端部が前後方向へ摺動可能に連結される。
【0031】
図8に示すように、スプリング14は、前端がラッチ13の後部に設けられた有底孔13dの底部で受けられ、後端がガイド棒19のフランジ部19aを介してガイドプレート16の後片16aにより受けられて、ラッチ13をドア開口壁P11の貫通孔P12から突出する方向に常時付勢している。ガイドプレート16は、ラッチガイド12のガイド筒12aの両側及び後側を囲むようにしてラッチガイド12のフランジ部12bの後側に固定される。
【0032】
ウォーターカバー15は、ラッチガイド12のガイド筒12aの略下半部を被うドレーン部15aと、ドレーン部15aの前端に設けられるフランジ部15bと、ドレーン部15aの後部に立設される立上部15cとを有し、フランジ部15bの前面がラッチガイド12のドレーン部12cの後面に密接するように付き合わせて固定される。図8に示すように、フランジ部15bをラッチガイド12に固定した状態においては、ラッチガイド12のドレーン部12cの内面とウォーターカバー15のドレーン部15aの底面とは段差が生じないように連なるか、または、ラッチガイド12のドレーン部12cよりもウォーターカバー15のドレーン部15aの方が高い段差とする。
【0033】
ウォーターカバー15のドレーン部15aは、ラッチガイド12の第2水路12hから流下した水を受け止めるためのものであって、その内面は、受け止めた水がラッチガイド12の排水口12fに向けて流れるように前方へ向けて下り傾斜する。これにより、ラッチガイド12の第2水路12hから流下した水は、ウォーターカバー15のドレーン部15aを伝わってラッチガイド12の排水口12fから排出される。よって、ドア開口壁P11の貫通孔P12及びバックプレート11の丸孔11aを通ってガイド筒12a内に浸入した水は、第1水路12g及び第2水路12hを通って排水口12fから排出される。
【0034】
図10、11に示すように、ドレーンチューブ17は、ポリ塩化ビニル等の軟質樹脂により形成され、上端部17aがラッチガイド12のジョイント部12dに接続されるとともに、ドア開口壁P11に沿うように下方へ延伸して下端部17bが車体パネル内の底部P3に接近し、上下方向の略中央部が車体インナパネルP2またはドア開口壁P11の内面にクリップ5により固定される。好ましくは、ドレーンチューブ17の下端部17bを、車体パネル内の底部P3に設けられる水抜き孔P31の真上に位置させる。これにより、ラッチガイド12の排水口12fから排出される水は、ドレーンチューブ17により車体パネル内の底部P3に近い位置で排水されて底部P3の水抜き孔P31により車体パネル外に排出される。このようにすると、車体パネル内の底部P3において、ドレーンチューブ17の下端部17bから排出される水の跳ね返りを最小限に抑止できる。なお、図11は、説明の便宜上、スライドドアDを省略し、フューエルリッドFが開いている状態を示す。
【0035】
以上のように、スライドドア干渉防止装置1は、ラッチガイド2にガイド筒12a内に浸入した浸入水を受け止めるためのドレーン部12cと、ドレーン部12cにより受け止められた浸入水を排水するための排水口12fとを設け、さらに、ラッチガイド2に設けたジョイント部12dに排水口12fから排出される浸入水を車体パネル内の底部P3の近傍で排出するドレーンチューブ17を接続したことによって、車体パネル内に収容されるシートベルトのリトラクタ及び電装部品等の機能部品への被水を抑止できる。
【0036】
さらに、ラッチガイド2のガイド筒12aに前側の第1水路12g及び後側の第2水路12hを設けたことによって、ラッチ13の外周面とガイド筒12aの内周面との間の隙間に浸入した浸入水を、第1、2水路12g、12hを通して排水口12fへ向けて確実に流下させることが可能となる。
【0037】
さらに、ラッチガイド12の下側半部を被うようにウォーターカバー15を設けたことによって、第2水路12hから流下する浸入水を排水口12fへ確実に誘導することができる。
【0038】
さらに、ラッチガイド2の下部にジョイント部12dを設けたことによって、ドレーンチューブ17を簡単かつ確実にラッチガイド2に接続できる。
【0039】
さらに、ドレーンチューブ17をドア開口壁P11に沿うように下方へ延伸して下端部17bを車体パネル内の底部P3に接近させたことによって、ドレーンチューブ17から排出される水の跳ね返りを最小限に抑えて車体パネル内の機能部品への被水をより確実に防止できる。
【符号の説明】
【0040】
1 スライドドア干渉防止装置 11 バックプレート
11a 丸孔 12 ラッチガイド
12a ガイド筒 12b フランジ部
12c ドレーン部 12d ジョイント部
12e スリット 12f 排水口
12g 第1水路 12h 第2水路
13 ラッチ 13a テーパ面
13b 翼片 13c 長孔
13d 有底孔 14 スプリング
15 ウォーターカバー 15a ドレーン部
15b フランジ部 15c 立上部
16 ガイドプレート 16a 後片
17 ドレーンチューブ 17a 上端部
17b 下端部 18A、18B シール部材
19 ガイド棒 19a フランジ部
2 検出機構 21 ベース
22 作動子 23 レバー
3 ストライカ 4 ロッド
5 クリップ B 車体
D スライドドア F フューエルリッド
P1 車体アウタパネル P11 ドア開口壁
P12 貫通孔 P2 車体インナパネル
P3 底部 P31 水抜き孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11