(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0013】
図1は、本発明を適用した撮影制御システム100の概略構成を示す図である。
図1に示すように、撮影制御システム100は、撮像装置1と、複数(例えば、2つ)の端末装置2と、を備えている。
【0014】
先ず、撮像装置1について、
図2を参照して説明する。
図2は、撮影制御システム100を構成する撮像装置1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、撮像装置1は、具体的には、中央制御部101と、メモリ102と、撮像部103と、信号処理部104と、画像処理部105と、動作制御部106と、画像記録部107と、計時部108と、表示部109と、通信部110と、操作入力部111と、を備えている。
また、中央制御部101、メモリ102、撮像部103、信号処理部104、画像処理部105、動作制御部106、画像記録部107、計時部108、表示部109、及び通信部110は、バスライン112を介して接続されている。
【0015】
中央制御部101は、撮像装置1の各部を制御するものである。具体的には、中央制御部101は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)等を備え、撮像装置1用の各種処理プログラム(図示略)に従って各種の制御動作を行う。
【0016】
メモリ102は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成され、中央制御部101や動作制御部106等によって処理されるデータ等を一時的に格納する。
【0017】
撮像部103は、所定の被写体(例えば、人物等)を撮像してフレーム画像を生成する。具体的には、撮像部103は、レンズ部103aと、電子撮像部103bと、撮像制御部103cと、を備えている。
【0018】
レンズ部103aは、例えば、ズームレンズやフォーカスレンズ等の複数のレンズ、レンズを通過する光の量を調整する絞り等から構成されている。
電子撮像部103bは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-oxide Semiconductor)等のイメージセンサ(撮像素子)から構成されている。そして、電子撮像部103bは、レンズ部103aの各種レンズを通過した光学像を二次元の画像信号に変換する。
撮像制御部103cは、例えば、タイミング発生器やドライバにより電子撮像部103bを走査駆動して、レンズ部103aを通過した光学像を電子撮像部103bにより所定周期毎に二次元の画像信号に変換させ、当該電子撮像部103bの撮像領域から一画面分ずつフレーム画像を読み出して信号処理部104に出力させる。
【0019】
信号処理部104は、電子撮像部103bから転送されたフレーム画像のアナログ値の信号に対して各種の画像信号処理を施す。具体的には、信号処理部104は、例えば、フレーム画像のアナログ値の信号に対してRGBの色成分毎にゲイン調整し、サンプルホールド回路(図示略)でサンプルホールドしてA/D変換器(図示略)でデジタルデータに変換し、カラープロセス回路(図示略)で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を行って、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb,Cr(YUVデータ)を生成する。また、信号処理部104は、生成された輝度信号Y及び色差信号Cb,Crをバッファメモリとして使用されるメモリ102に出力する。
【0020】
画像処理部105は、信号処理部104により生成された画像データを所定の圧縮形式(例えば、JPEG形式、MPEG形式等)で符号化して記録用の画像データを生成する。
また、画像処理部105は、メモリ102や画像記録部107から読み出された表示対象に係る画像データを対応する所定の符号化方式に従って復号して、表示部109に出力する。このとき、画像処理部105は、例えば、後述する表示パネル109bの表示解像度等に基づいて所定サイズ(例えば、VGAやフルHDサイズ)に変形して表示部109に出力しても良い。
なお、画像処理部105は、所定のロジック回路から構成されているが、当該構成は一例であってこれに限られるものではない。例えば、画像処理部105は、その画像処理の内容に応じてロジック回路とCPUの両方で分担して実行するようにしても良い。
【0021】
動作制御部(制御手段)106は、複数の端末装置2からのリモート操作に基づいて撮像装置1の各部の動作を制御する。
具体的には、動作制御部106は、撮像装置1と各端末装置2の各々との間で時刻の同期をとることを目的として、後述する計時部108により取得された現在の時刻を示す時刻情報を通信部110により送信可能となるように制御する。より具体的には、複数の端末装置2のうちのいずれか一の端末装置2からの時刻問い合わせ信号が第2通信部110bにより受信された場合、動作制御部106は、計時部108により取得された現在の時刻を示す時刻情報を第2通信部110bに出力し、第2通信部110bは、入力された時刻情報を、時刻問い合わせ信号を送信した端末装置2に送信する。時刻問い合わせ信号を送信した端末装置2は、受信した上記時刻情報に基づき時刻の設定を行うことによって、撮像装置1との間で時刻の同期をとることとなる。
【0022】
また、動作制御部106は、撮像装置1の動作状態がスリープ状態(第1状態)のときに、複数の端末装置2のうちのいずれか一の端末装置2からのスリープ解除要求信号(動画の撮影動作(所定動作)の開始要求信号)が第2通信部110bにより受信された場合、スリープ状態を解除して通常動作状態(第2状態)に移行させる。ここで、スリープ状態とは、電源オフ、又は通常動作状態に比べて低消費電力の状態であるが、少なくとも、スリープ状態を解除して通常動作状態に移行させるためのコマンド(スリープ解除要求信号)を通信することが可能な状態をいう。
そして、動作制御部106は、撮像部103に所定の撮像フレームレートで動画の撮影動作を開始させる。ここで、撮像装置1に対してスリープ解除要求信号を送信した端末装置2が複数ある場合、動作制御部106は、当該スリープ解除要求信号を送信した全ての端末装置2からのスリープ設定要求信号(動画の撮影動作(所定動作)の終了要求信号)が第1通信部110aにより受信されるまでの間は、撮像部103に上記動画の撮影動作を継続して実行させる。そして、全ての端末装置2からのスリープ設定要求信号が第1通信部110aにより受信された場合、動作制御部106は、撮像部103による上記動画の撮影動作を終了させ、動作状態を通常動作状態からスリープ状態に移行させる。
【0023】
また、動作制御部106は、各端末装置2からの再生要求に応じて、撮像部103により撮影された動画を再生させるように制御する。具体的には、複数の端末装置2のうちのいずれか一の端末装置2からの録画指定範囲情報が第1通信部110aにより受信された場合、動作制御部106は、当該録画指定範囲情報が示す動画の録画開始時刻及び録画停止時刻を含む時間帯に撮影された動画の画像データを画像記録部107から読み出し、画像処理部105によって、当該画像データを対応する所定の符号化方式に従って復号させる。そして、動作制御部(特定手段)106は、復号された画像データのうち、上記録画指定範囲情報が示す動画の録画開始時刻及び録画停止時刻の範囲の画像データを表示部109に出力させる。そして、表示部(再生手段)109は、入力された画像データに基づき、撮像部103により撮影された動画のうち、上記端末装置2により指定された動画の録画開始時刻と録画停止時刻の範囲の動画(部分動画)を再生する。また、上記部分動画の再生が終了した場合、動作制御部106は、当該再生が終了したことを示す再生終了通知信号を第1通信部110aに出力し、第1通信部110aは、入力された再生終了通知信号を、上記指定時刻範囲情報を送信した端末装置2に送信する。
【0024】
なお、動作制御部106は、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、構成は一例であってこれに限られるものではない。
【0025】
画像記録部107は、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等により構成され、画像処理部105により所定の圧縮形式で符号化された記録用の画像データを記録する。例えば、画像記録部107は、被写体が連続して撮像された複数のフレーム画像からなる動画を記録する。なお、画像記録部107は、例えば、記録媒体(図示略)が着脱自在に構成され、装着された記録媒体からのデータの読み出しや記録媒体に対するデータの書き込みを制御する構成であっても良い。
【0026】
計時部108は、例えば、タイマや計時回路等を備えて構成され、現在の時刻を計時して時刻情報を取得する。
【0027】
表示部(再生手段)109は、表示制御部109aと、表示パネル109bと、を具備している。
表示制御部109aは、画像記録部107から読み出され画像処理部105により復号された所定サイズの画像データに基づいて、所定の動画を表示パネル109bの表示画面に表示させる制御を行う。
なお、表示制御部109aは、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、構成は一例であってこれに限られるものではない。
【0028】
表示パネル109bは、表示領域内に画像を表示する。また、表示パネル109bとしては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどが挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。
【0029】
通信部(受信手段、通信手段)110は、複数の端末装置2の各々との間でパーソナルな無線通信を行う。
具体的には、通信部110は、撮像装置1と端末装置2との両方が、電源オンの状態であり、かつ、所定速度での画像送信が可能な状態にあることを条件として通信を行う第1通信部(第1の通信手段)110aと、所定速度での画像送信はできないが、撮像装置1と端末装置2とのうちのいずれか一方がスリープ状態においても通信を行うことが可能な第2通信部(第2の通信手段)110bと、を具備している。
【0030】
第1通信部110aは、Wi−Fi(Wireless Fidelity)(登録商標)の規格により通信を行う。
第2通信部110bは、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)の規格により通信を行う。第2通信部110bは、例えば、予めペアリングと呼ばれる通信設定処理を行うことで、互いのデバイス情報や認証鍵のデータを無線信号により端末装置2と交換する。これにより、その後、通信設定処理を毎回行わなくとも、例えば、撮像装置1と端末装置2とが電波が届かない範囲に離れれば通信接続が解除される一方で、電波が届く範囲に近づけば自動的に通信接続される。また、このペアリングが行われることにより、第1通信部110aにおける通信設定も自動で行われるようになっている。また、このペアリングは、複数の端末装置2の各々と行うことが可能となっている。
なお、第1通信部110a、第2通信部110bは、アンテナ、復調回路、信号処理回路等により構成されている。
【0031】
操作入力部111は、例えば、撮像装置1本体の電源のON/OFFに係る電源ボタン、被写体の撮影指示に係るシャッタボタン、撮影モードや機能等の選択指示に係る選択決定ボタン(何れも図示略)等を備えている。
そして、ユーザにより各種ボタンが操作されると、操作入力部111は、操作されたボタンに応じた操作指示を中央制御部101に出力する。例えば、ユーザによりシャッタボタンが操作されると、操作入力部111は、画像の撮像指示を中央制御部101に出力する。中央制御部101は、操作入力部111から出力され入力された操作指示に従って所定の動作を各部に実行させる。例えば、操作入力部111から出力された撮像指示が入力されると、中央制御部101は、撮像指示に従って撮像部103を制御して、被写体を撮像させる。
【0032】
次に、撮影制御システム100を構成する端末装置2について説明する。
端末装置2は、例えば、撮像装置1をリモート操作可能な専用のコントローラのほか、スマートフォン、リストバンド型のリスト端末などの携帯端末である。
【0033】
図3は、端末装置2の概略構成を示すブロック図である。
図3に示すように、端末装置2は、中央制御部201と、メモリ202と、記録部203と、計時部204と、表示部205と、通信部206と、操作入力部207と、を備えている。
また、中央制御部201、メモリ202、記録部203、計時部204、表示部205、及び通信部206は、バスライン208を介して接続されている。
【0034】
中央制御部201は、端末装置2の各部を制御するものである。具体的には、中央制御部201は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)等を備え、端末装置2用の各種処理プログラム(図示省略)に従って各種の制御動作を行う。
【0035】
メモリ202は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成され、中央制御部201等によって処理されるデータ等を一時的に格納する。
【0036】
記録部203は、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等により構成され、ユーザによる操作入力部207の録画開始操作及び録画停止操作がなされた時刻を示す録画指定範囲情報を記録する。具体的には、記録部203は、例えば、撮像装置1による動画の撮影動作が開始されている状態において、ユーザ所望の録画開始タイミングで操作入力部207による録画開始操作がなされた場合、及び、ユーザ所望の録画停止タイミングで操作入力部207による録画停止操作がなされた場合、当該録画開始操作及び当該録画停止操作がなされた時刻を示す録画指定範囲情報を記録する。
【0037】
計時部204は、例えば、タイマや計時回路等を備えて構成され、現在の時刻を計時し時刻情報を取得する。
【0038】
表示部205は、表示制御部205aと、表示パネル205bと、を具備している。
表示制御部205aは、所定の画像を表示パネル205bの表示画面に表示させる制御を行う。
なお、表示制御部205aは、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、構成は一例であってこれに限られるものではない。
【0039】
表示パネル205bは、表示領域内に画像を表示する。また、表示パネル205bとしては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどが挙げられるが、一例であってこれらに限られるものではない。
【0040】
通信部206は、撮像装置1との間でパーソナルな無線通信を行う。
具体的には、通信部206は、撮像装置1の通信部110と略同様の構成をなし、端末装置2と撮像装置1との両方が、電源オンの状態であり、かつ、所定速度での画像送受信が可能な状態にあることを条件として通信を行う第1通信部(第1の通信手段)206aと、所定速度での画像送受信はできないが、端末装置2と撮像装置1とのうちのいずれか一方がスリープ状態においても通信を行うことが可能な第2通信部(第2の通信手段)206bと、を具備している。
【0041】
第1通信部206aは、Wi−Fi(Wireless Fidelity)の規格により通信を行う。
第2通信部206bは、BLE(Bluetooth Low Energy)の規格により通信を行う。
なお、第1通信部206a、第2通信部206bは、アンテナ、復調回路、信号処理回路等により構成されている。
【0042】
操作入力部207は、端末装置2本体に対して各種指示を入力するためのものである。
具体的には、操作入力部207は、端末装置2本体の電源のON/OFFに係る電源ボタン、モードや機能等の選択指示に係る上下左右のカーソルボタンや決定ボタン(何れも図示略)を備えている。
そして、ユーザにより各種ボタンが操作されると、操作入力部207は、操作されたボタンに応じた操作指示を中央制御部201に出力する。中央制御部201は、操作入力部207から出力され入力された操作指示に従って所定の動作を各部に実行させる。
【0043】
本実施形態にあっては、例えば、端末装置2と撮像装置1との間で時刻の同期をとるための操作指示がなされた場合、中央制御部201は、撮像装置1に対して時刻問い合わせ信号を送信する処理を第2通信部206bに実行させる。そして、撮像装置1から送信された現在の時刻を示す時刻情報を受信した場合、中央制御部201は、当該時刻情報に基づき、時刻の設定を行う。また、撮像装置1のスリープ状態を解除するための操作指示がなされた場合、中央制御部201は、撮像装置1に対してスリープ解除要求信号を送信する処理を第2通信部206bに実行させる。また、ユーザ所望の録画開始タイミングで録画開始操作がなされた場合、及び、ユーザ所望の録画停止タイミングで録画停止操作がなされた場合、中央制御部201は、当該録画開始操作及び当該録画停止操作がなされた時刻を示す録画指定範囲情報を記録部203に記録する。また、撮像装置1をスリープ状態に設定するための操作指示がなされた場合、中央制御部201は、撮像装置1に対してスリープ設定要求信号を送信する処理を第2通信部206bに実行させる。また、記録部203に記録された録画指定範囲情報を選択指示する操作がなされた場合、中央制御部201は、撮像装置1に対して当該録画指定範囲情報を送信する処理を第1通信部206aに実行させる。
【0044】
なお、操作入力部207は、表示パネル205bと一体となって設けられたタッチパネル(図示略)を有していても良く、ユーザによるタッチパネルの所定操作に基づいて、所定操作に応じた操作指示を中央制御部201に出力しても良い。
【0045】
次に、上記撮影制御システム100における動画の撮影処理について、
図4及び
図5を参照しながら説明する。
図4は、動画の撮影処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。なお、撮像装置1と端末装置2とは、いつでも互いの第2通信部による通信が可能なように予めペアリングされているものとする。
【0046】
図4に示すように、先ず、ユーザによる操作入力部207の所定の操作によって、端末装置2の電源がONの状態とされ、撮像装置1との第2通信部206bを介する通信接続がなされた場合、端末装置2の中央制御部201は、撮像装置1に対して時刻問い合わせ信号を送信する処理を第2通信部206bに実行させる(ステップS101)。
そして、端末装置2からの時刻問い合わせ信号が第2通信部110bにより受信された場合、撮像装置1の動作制御部106は、計時部108により取得された現在の時刻を示す時刻情報を端末装置2に送信する処理を第2通信部110bに実行させる(ステップS201)。そして、端末装置2の中央制御部201は、受信した上記時刻情報に基づき時刻の設定を行う(ステップS102)。これにより、端末装置2は、撮像装置1との間で時刻の同期をとることとなる。
【0047】
次いで、端末装置2の中央制御部201は、操作入力部207によって撮像装置1のスリープ状態を解除するための操作指示がなされたか否かを判定する(ステップS103)。
ステップS103において、撮像装置1のスリープ状態を解除するための操作指示がなされていないと判定された場合(ステップS103;NO)、端末装置2の中央制御部201は、当該操作指示がなされるまでステップS103の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS103において、撮像装置1のスリープ状態を解除するための操作指示がなされたと判定された場合(ステップS103;YES)、端末装置2の中央制御部201は、撮像装置1に対してスリープ解除要求信号を送信する処理を第2通信部206bに実行させる(ステップS104)。
【0048】
次いで、端末装置2からのスリープ解除要求信号が第2通信部110bにより受信された場合、撮像装置1の動作制御部106は、スリープ解除要求を行った端末装置2の端末装置番号(識別番号)をメモリ102に記録する(ステップS202)。
【0049】
次いで、撮像装置1の動作制御部106は、第2通信部110bにより受信したスリープ解除要求信号が最初のものであるか否かを判定する(ステップS203)。
ステップS203において、第2通信部110bにより受信したスリープ解除要求信号が最初のものであると判定された場合(ステップS203;YES)、撮像装置1の動作制御部106は、動画の撮影動作を開始する処理(録画開始処理)を撮像部103に実行させる(ステップS204)。
一方、ステップS203において、第2通信部110bにより受信したスリープ解除要求信号が最初のものでないと判定された場合(ステップS203;NO)、ステップS204をスキップして、ステップS205へ移行する。
【0050】
次いで、撮像装置1による動画の撮影動作が開始された状態において、端末装置2の中央制御部201は、操作入力部207による録画開始操作がなされたか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS105において、操作入力部207による録画開始操作がなされていないと判定された場合(ステップS105;NO)、端末装置2の中央制御部201は、当該録画開始操作がなされるまで、ステップS105の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS105において、操作入力部207による録画開始操作がなされたと判定された場合(ステップS105;YES)、端末装置2の中央制御部201は、当該録画開始操作がなされた時刻を示す情報を録画指定範囲情報として記録部203に記録する(ステップS106)。
【0051】
次いで、端末装置2の中央制御部201は、操作入力部207による録画停止操作がなされたか否かを判定する(ステップS107)。
ステップS107において、操作入力部207による録画停止操作がなされていないと判定された場合(ステップS107;NO)、端末装置2の中央制御部201は、当該録画停止操作がなされるまで、ステップS107の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS107において、操作入力部207による録画停止操作がなされたと判定された場合(ステップS107;YES)、端末装置2の中央制御部201は、当該録画停止操作がなされた時刻を示す情報を録画指定範囲情報として記録部203に記録する(ステップS108)。
【0052】
次いで、端末装置2の中央制御部201は、操作入力部207によって撮像装置1をスリープ状態に設定するための操作指示がなされたか否かを判定する(ステップS109)。
ステップS109において、撮像装置1をスリープ状態に設定するための操作指示がなされていないと判定された場合(ステップS109;NO)、ステップS105へ戻り、それ以降の処理を行う。つまり、撮像装置1をスリープ状態に設定するための操作指示がなされるまでの間は、撮像装置1によって撮影されている動画の録画指定範囲を複数回指定することができるようになっている。
一方、ステップS109において、撮像装置1をスリープ状態に設定するための操作指示がなされたと判定された場合(ステップS109;YES)、端末装置2の中央制御部201は、撮像装置1に対してスリープ設定要求信号を送信する処理を第1通信部206aに実行させ(ステップS110)、端末装置2側の処理を終了する。
【0053】
次いで、端末装置2からのスリープ設定要求信号が第1通信部110aにより受信された場合、撮像装置1の動作制御部106は、スリープ設定要求を行った端末装置2の端末装置番号(識別番号)をメモリ102に記録する(ステップS205)。
【0054】
次いで、撮像装置1の動作制御部106は、スリープ解除要求を行った全ての端末装置2からスリープ設定要求がなされたか否かを判定する(ステップS206)。ここで、スリープ解除要求を行った端末装置2は、ステップS202でメモリ102に記録されたスリープ解除要求を行った端末装置番号から把握することが可能となっている。
ステップS206において、スリープ解除要求を行った全ての端末装置2からスリープ設定要求がなされていないと判定された場合(ステップS206;NO)、当該全ての端末装置2からスリープ設定要求がなされるまで、ステップS206の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS206において、スリープ解除要求を行った全ての端末装置2からスリープ設定要求がなされたと判定された場合(ステップS206;YES)、撮像装置1の動作制御部106は、動画の撮影動作を停止する処理(録画停止処理)を撮像部103に実行させ(ステップS207)、撮像装置1側の処理を終了する。
【0055】
次に、上述した撮影制御システム100による動画の撮影処理に係る動作の一例を、
図5に示すタイミングチャートを参照して説明する。なお、
図5に示す例では、端末装置2として、端末装置2A及び端末装置2Bの各々が撮像装置1と予めペアリングされているものとする。
【0056】
図5に示すように、タイミングt1のとき、端末装置2Aにおいて、撮像装置1のスリープ状態を解除するための操作指示がなされ(ステップS103;YES)、撮像装置1に対してスリープ解除要求信号が送信されると(ステップS104)、当該スリープ解除要求信号を受信した撮像装置1は、スリープ解除要求を行った端末装置2Aの端末装置番号(識別番号)をメモリ102に記録する(ステップS202)。そして、端末装置2Aから受信したスリープ解除要求信号は最初のものであるため(ステップS203;YES)、撮像装置1は、動画の撮影動作を開始する(ステップS204)。
【0057】
次に、タイミングt2のとき、端末装置2Aの操作入力部207による録画開始操作がなされると(ステップS105;YES)、端末装置2Aは、当該録画開始操作がなされた時刻を示す情報を録画指定範囲情報として記録部203に記録する(ステップS106)。
【0058】
次に、タイミングt3のとき、端末装置2Bにおいて、撮像装置1のスリープ状態を解除するための操作指示がなされ(ステップS103;YES)、撮像装置1に対してスリープ解除要求信号が送信されると(ステップS104)、当該スリープ解除要求信号を受信した撮像装置1は、スリープ解除要求を行った端末装置2Bの端末装置番号(識別番号)をメモリ102に記録する(ステップS202)。そして、端末装置2Bから受信したスリープ解除要求信号は最初のものでないため(ステップS203;NO)、撮像装置1は、動画の撮影動作を開始する録画開始処理(ステップS204)をスキップする。
【0059】
次に、タイミングt4のとき、端末装置2Bの操作入力部207による録画開始操作がなされると(ステップS105;YES)、端末装置2Bは、当該録画開始操作がなされた時刻を示す情報を録画指定範囲情報として記録部203に記録する(ステップS106)。
【0060】
次に、タイミングt5のとき、端末装置2Aの操作入力部207による録画停止操作がなされると(ステップS107;YES)、端末装置2Aは、当該録画停止操作がなされた時刻を示す情報を録画指定範囲情報として記録部203に記録する(ステップS108)。
【0061】
次に、タイミングt6のとき(ステップS109;NO)、再度、端末装置2Aの操作入力部207による録画開始操作がなされると(ステップS105;YES)、端末装置2Aは、当該録画開始操作がなされた時刻を示す情報を録画指定範囲情報として記録部203に記録する(ステップS106)。
そして、タイミングt7のとき、端末装置2Aの操作入力部207による録画停止操作がなされると(ステップS107;YES)、端末装置2Aは、当該録画停止操作がなされた時刻を示す情報を録画指定範囲情報として記録部203に記録する(ステップS108)。
【0062】
次に、タイミングt8のとき、端末装置2Bの操作入力部207による録画停止操作がなされると(ステップS107;YES)、端末装置2Bは、当該録画停止操作がなされた時刻を示す情報を録画指定範囲情報として記録部203に記録する(ステップS108)。
【0063】
次に、タイミングt9のとき、端末装置2Aにおいて、撮像装置1をスリープ状態に設定するための操作指示がなされ(ステップS109;YES)、撮像装置1に対してスリープ設定要求信号が送信されると(ステップS110)、当該スリープ設定要求信号を受信した撮像装置1は、スリープ設定要求を行った端末装置2Aの端末装置番号(識別番号)をメモリ102に記録する(ステップS205)。そして、端末装置2Aからスリープ設定要求信号を受信した段階では、スリープ解除要求を行った全ての端末装置2(端末装置2A及び端末装置2B)からスリープ設定要求がなされていないため(ステップS206;NO)、撮像装置1は、動画の撮影動作を継続して行う。
【0064】
次に、タイミングt10のとき、端末装置2Bにおいて、撮像装置1をスリープ状態に設定するための操作指示がなされ(ステップS109;YES)、撮像装置1に対してスリープ設定要求信号が送信されると(ステップS110)、当該スリープ設定要求信号を受信した撮像装置1は、スリープ設定要求を行った端末装置2Bの端末装置番号(識別番号)をメモリ102に記録する(ステップS205)。そして、端末装置2Bからスリープ設定要求信号を受信したことによって、スリープ解除要求を行った全ての端末装置2(端末装置2A及び端末装置2B)からスリープ設定要求がなされたこととなるため(ステップS206;YES)、撮像装置1は、動画の撮影動作を停止する(ステップS207)。
【0065】
次に、上記撮影制御システム100における動画の再生処理について、
図6を参照しながら説明する。
図6は、動画の再生処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【0066】
図6に示すように、先ず、操作入力部207の所定の操作によって、ユーザ所望の動画の録画開始時刻及び録画停止時刻を示す録画指定範囲情報が選択指示された場合、端末装置2の中央制御部201は、撮像装置1に対して当該録画指定範囲情報を送信する処理を第1通信部206aに実行させ(ステップS121)、端末装置2側の処理を終了する。
そして、端末装置2からの録画指定範囲情報が第1通信部110aにより受信された場合、撮像装置1の動作制御部106は、当該録画指定範囲情報が示す録画開始時刻及び録画停止時刻を含む時間帯に撮影された動画の画像データを画像記録部107から読み出す(ステップS221)。そして、撮像装置1の画像処理部105は、当該画像データを対応する所定の符号化方式に従って復号する(ステップS222)。そして、撮像装置1の動作制御部106は、復号された画像データのうち、上記録画指定範囲情報が示す録画開始時刻及び録画停止時刻の範囲の画像データを表示部109に出力させ、表示部109は、入力された画像データに基づき、撮像部103により撮影された動画のうち、上記端末装置2により指定された動画の録画開始時刻と録画停止時刻の範囲の動画(部分動画)を再生する(ステップS223)。
【0067】
次いで、上記部分動画の再生が終了した場合、撮像装置1の動作制御部106は、当該再生が終了したことを示す再生終了通知信号を第1通信部110aに出力し、第1通信部110aは、入力された再生終了通知信号を、上記指定時刻範囲情報を送信した端末装置2に送信し(ステップS224)、撮像装置1側の処理を終了する。
【0068】
以上説明したように、本実施形態の撮影制御システム100によれば、端末装置2は、ユーザからの撮像装置1のスリープ解除操作が行われた際に、撮像装置1に対してスリープ解除要求信号を送信し、ユーザからの動画記録の開始操作が行われた際に、当該開始操作が行われた時刻情報(録画指定範囲情報)を記録するとともに、ユーザからの動画記録の終了操作が行われた際に、当該終了操作が行われた時刻情報(録画指定範囲情報)を記録し、ユーザからの撮像装置1のスリープ設定操作が行われた際に、撮像装置1に対してスリープ設定要求信号を送信し、撮像装置1に対して前記開始操作及び前記終了操作が行われた時刻情報(録画指定範囲情報)を送信し、撮像装置1は、複数の端末装置2のうちのいずれか一の端末装置2から最初にスリープ解除要求信号を受信した際に、スリープ状態を解除して動画の撮影動作を開始し、スリープ解除要求信号を送信した全ての端末装置2からスリープ設定要求信号を受信するまでの間はスリープ状態に移行することなく動画の撮影動作を継続し、全ての端末装置2からスリープ設定要求信号を受信した後に動画の撮影動作を終了するとともに、スリープ状態に移行し、複数の端末装置2のうちのいずれか一の端末装置2から前記開始操作及び前記終了操作が行われた前記時刻情報(録画指定範囲情報)を受信した場合に、当該時刻情報に基づいて、前記動画の撮影動作によって記録された動画の中から当該端末装置2に対応する部分動画を特定したこととなる。
従って、各端末装置2の各々によって要望された動画の録画開始時刻及び録画終了(停止)時刻を示す録画指定範囲情報を各端末装置2によって記録しておくようにしているので、各端末装置2の間で排他制御を行わなくても、撮像装置1による動画の録画開始タイミング及び録画終了(停止)タイミングに関する異なる制御を各端末装置2から同時に(同じ期間内に)行うことができるようになる。また、撮像装置1による動画の録画開始タイミング及び録画終了(停止)タイミングに関する異なる制御が端末装置2でなされた際に、上記録画指定範囲情報を撮像装置1に対して送信する必要がないため、撮像装置1と端末装置2との通信接続が遮断されている場合でも、上記録画開始タイミング及び録画終了(停止)タイミングに関する異なる操作を支障なく行うことができる。
【0069】
また、本実施形態の撮影制御システム100によれば、撮像装置1は、動画の録画開始タイミング及び録画終了(停止)タイミングに関する異なる制御がなされた各時刻を示す時刻情報(録画指定範囲情報)を各端末装置2から受信することによって、各端末装置2に対応する部分動画を特定するようにしているので、動画の撮影動作時における撮像装置1の処理負担を軽減することができる。
【0070】
また、本実施形態の撮影制御システム100によれば、各端末装置2からの部分動画の再生要求に応じて、各端末装置2に対応して特定される部分動画を撮像装置1によって再生するので、各端末装置2に対して部分動画の画像データを送信する必要がなく使い勝手が良い。
【0071】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態にあっては、各端末装置2からの部分動画の再生要求に応じて、各端末装置2に対応して特定される部分動画を撮像装置1によって再生するようにしたが、撮像装置1は、第1通信部(送信手段、第1の通信手段)110aを用いることによって、各端末装置2からの部分動画の送信要求に応じて、各端末装置2に対応して特定される部分動画を当該送信要求を行った端末装置2に送信するようにしても良い。
【0072】
また、上記実施形態にあっては、各端末装置2の各々によって要望された動画の録画開始時刻及び録画終了(停止)時刻を示す録画指定範囲情報を各端末装置2によって記録しておくようにしたが、例えば、録画開始タイミング及び録画終了(停止)タイミングに関する異なる制御が各端末装置2でなされた際に、録画指定範囲情報を撮像装置1に対して送信し、撮像装置1によって、当該録画指定範囲情報を、撮影された動画の画像データと対応付けて、画像記録部(記録手段)107に記録するようにしても良い。なお、上記録画指定範囲情報を画像記録部107に記録する際は、当該録画指定範囲情報を送信した端末装置2の識別情報も対応付けて記録するようにする。
【0073】
また、上記実施形態にあっては、撮像装置1による撮影に関する所定動作を動画の撮影動作と定義したが、当該所定動作は、スリープ状態(第1状態)から当該スリープ状態よりも消費電力が高い通常動作状態(第2状態)に移行した後に撮影動作を開始し、当該撮影動作が終了した後に通常動作状態からスリープ状態に移行する一連の動作であっても良い。
【0074】
また、上記実施形態にあっては、複数の端末装置2が撮像装置1を制御するものとしたが、この端末装置2は、スマートフォンのような小型で移動可能な携帯機器などの他、備え付けのパーソナルコンピュータなどであっても良い。
【0075】
また、上記実施形態にあっては、受信手段、制御手段としての機能を、撮像装置1の中央制御部101の制御下にて、動作制御部106が駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、中央制御部101によって予定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
すなわち、プログラムメモリ(図示略)に、受信処理ルーチン、制御処理ルーチンを含むプログラムを記録しておく。そして、受信処理ルーチンにより中央制御部101のCPUを、複数の端末装置2の各々から任意のタイミングで撮影に関する所定動作の開始要求信号(スリープ解除要求信号)と終了要求信号(スリープ設定要求信号)とを受信する受信手段として機能させるようにしても良い。また、制御処理ルーチンにより中央制御部101のCPUを、複数の端末装置2のうちのいずれか一の端末装置2から最初に開始要求信号(スリープ解除要求信号)を受信した際に所定動作を開始し、開始要求信号(スリープ解除要求信号)を送信した全ての端末装置2から終了要求信号(スリープ設定要求信号)を受信するまでの間は所定動作を継続して実行させる制御手段として機能させるようにしても良い。
【0076】
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【0077】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
複数の端末装置の各々から任意のタイミングで撮影に関する所定動作の開始要求信号と終了要求信号とを受信する受信手段と、
前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から最初に開始要求信号を受信した際に前記所定動作を開始し、前記開始要求信号を送信した全ての端末装置から前記終了要求信号を受信するまでの間は前記所定動作を継続して実行させる制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
<請求項2>
前記所定動作は、第1状態から当該第1状態よりも消費電力が高い第2状態に移行した後に撮影動作を開始し、当該撮影動作が終了した後に第2状態から第1状態に移行する動作であり、
前記制御手段は、前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から最初に開始要求信号を受信した際に前記第1状態から前記第2状態に移行させ、その後に撮影動作を開始させ、前記開始要求信号を送信した全ての端末装置から前記終了要求信号を受信するまでの間は前記撮影動作を継続して実行させ、当該全ての端末装置から前記終了要求信号を受信した後に、前記撮影動作を終了させ、その後に前記第2状態から前記第1状態に移行させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
<請求項3>
前記所定動作は、動画の撮影動作であり、
前記制御手段は、前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から最初に開始要求信号を受信した際に動画の撮影動作を開始させ、前記開始要求信号を送信した全ての端末装置から前記終了要求信号を受信するまでの間は動画の撮影動作を継続して実行させ、当該全ての端末装置から前記終了要求信号を受信した後に、動画の撮影動作を終了させることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
<請求項4>
前記撮影動作によって撮影された前記動画のうち、前記複数の端末装置の各々において記録開始要求がなされてから記録終了要求がなされるまでの期間に撮影された各部分動画を、端末装置毎に特定する特定手段を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
<請求項5>
前記受信手段は、前記記録開始要求と前記記録終了要求とがなされた各時刻を示す時刻情報を各端末装置から受信し、
前記特定手段は、前記受信手段によって受信された前記時刻情報に基づいて、各端末装置に対応する前記部分動画を特定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
<請求項6>
各端末装置からの前記部分動画の再生要求に応じて、各端末装置に対応して特定される前記部分動画を再生する再生手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
<請求項7>
各端末装置からの前記部分動画の送信要求に応じて、各端末装置に対応して特定される前記部分動画を当該送信要求を行った端末装置に送信する送信手段を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
<請求項8>
前記記録開始要求と前記記録終了要求とがなされた各時刻を示す時刻情報を記録する記録手段を備え、
前記特定手段は、前記記録手段に記録された前記時刻情報に基づいて、各端末装置に対応する前記部分動画を特定することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
<請求項9>
前記第1状態において前記複数の端末装置の各々との通信が可能な通信手段を有し、
前記制御手段は、前記第1状態において、前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から最初に開始要求信号を前記通信手段によって受信した際に前記第1状態から前記第2状態に移行させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
<請求項10>
複数の端末装置の各々から任意のタイミングで撮影に関する所定動作の開始要求信号と終了要求信号とを受信する処理と、
前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から最初に開始要求信号を受信した際に前記所定動作を開始し、前記開始要求信号を送信した全ての端末装置から前記終了要求信号を受信するまでの間は前記所定動作を継続して実行させる処理と、
を含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
<請求項11>
撮像装置のコンピュータを、
複数の端末装置の各々から任意のタイミングで撮影に関する所定動作の開始要求信号と終了要求信号とを受信する受信手段、
前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から最初に開始要求信号を受信した際に前記所定動作を開始し、前記開始要求信号を送信した全ての端末装置から前記終了要求信号を受信するまでの間は前記所定動作を継続して実行させる制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
<請求項12>
複数の端末装置と撮像装置とを含む撮影制御システムであって、
前記端末装置は、
ユーザからの前記撮像装置のスリープ解除操作が行われた際に、前記撮像装置に対してスリープ解除要求信号を送信し、
ユーザからの動画記録の開始操作が行われた際に、当該開始操作が行われた時刻情報を記録するとともに、ユーザからの動画記録の終了操作が行われた際に、当該終了操作が行われた時刻情報を記録し、
ユーザからの前記撮像装置のスリープ設定操作が行われた際に、前記撮像装置に対してスリープ設定要求信号を送信し、
前記撮像装置に対して前記開始操作及び前記終了操作が行われた前記時刻情報を送信し、
前記撮像装置は、
前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から最初に前記スリープ解除要求信号を受信した際に、スリープ状態を解除して動画の撮影動作を開始し、
前記スリープ解除要求信号を送信した全ての端末装置から前記スリープ設定要求信号を受信するまでの間はスリープ状態に移行することなく前記動画の撮影動作を継続し、
前記全ての端末装置から前記スリープ設定要求信号を受信した後に前記動画の撮影動作を終了するとともに、スリープ状態に移行し、
前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から前記開始操作及び前記終了操作が行われた前記時刻情報を受信した場合に、当該時刻情報に基づいて、前記動画の撮影動作によって記録された動画の中から当該端末装置に対応する前記部分動画を特定することを特徴とする撮影制御システム。
<請求項13>
前記端末装置と前記撮像装置との両方が電源オンの状態にあり、当該端末装置と当該撮像装置との間で、所定速度での画像送信が可能な第1の通信手段と、
前記端末装置と前記撮像装置との間で、前記所定速度での画像送信はできないが、当該端末装置と当該撮像装置とのうちのいずれか一方が前記スリープ状態においても通信が可能な第2の通信手段と、
を有し、
前記撮像装置は、
前記スリープ状態において、前記第2の通信手段によって、前記複数の端末装置のうちのいずれか一の端末装置から最初に前記スリープ解除要求信号を受信した際に、当該スリープ状態を解除して前記電源オンの状態とし、
前記電源オンの状態において、各端末装置から前記開始操作及び前記終了操作が行われた前記時刻情報を受信した際に特定された前記部分動画を、前記第1の通信手段によって、各端末装置に送信することを特徴とする請求項12に記載の撮影制御システム。