(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る物品特定装置は、例えば、物品の購入・精算、物品の検品、物品の棚卸、物品の輸送など、物品を特定する必要がある様々な場面で利用される装置である。以下の各実施形態において、本発明に係る物品特定装置、該物品特定装置としての役割を果たすコンピュータが実行する物品特定方法、コンピュータを本発明に係る物品特定装置として動作させるプログラムについて、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、ハードウエア構成図を除く各ブロック図において、各ブロックはハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
【0016】
[第1実施形態]
〔機能構成〕
図1は、第1実施形態の物品特定装置10の機能構成を概念的に示す図である。
図1に示されるように、物品特定装置10は、物品識別情報取得部110、画像取得部120、グループ識別情報取得部130、及び物品情報取得部140を備える。物品識別情報取得部110は、物品の物品識別情報を取得する。「物品識別情報」とは、各物品を識別するための情報であり、例えば物品のバーコードなどから取得することができる。但し、物品識別情報は、各物品を識別するための情報であればよく、バーコードから得られる情報に限定されない。ここで物品識別情報は、企業単位又は業態(経営母体が同じでブランド/屋号が異なる、所謂グループ会社)単位で固有の情報として管理されることもある。この場合、物品識別情報は、企業単位又は業態単位で物品を一意に特定する情報となる。そのため、複数の企業の物品または複数の業態の物品をまとめて扱うような場所では、物品識別情報のみでは物品を正確に特定することができないケースが生じ得る。例えば、ある物品識別情報が、一の企業又は一の業態の物品に対して割り当てられている場合に、その物品識別情報と同一の物品識別情報が、異なる企業又は異なる業態の異なる物品に対して割り当てられることもある。この場合、1つの物品識別情報が複数の物品に対応することになり、一意に物品が特定できない。そこで画像取得部120は、物品識別情報取得部110が物品識別情報を取得した物品に付与されている付与物の画像を取得する。ここで「付与物」とは、物品に対して物理的に付与されている物(例えば、物品に添付される又は貼付されるラベル、紐などで物品に括りつけられるタグなど)のみならず、物品に対して論理的に付与されている物(例えば、特定の物品の割引や値引といったサービスを受けるためのサービス券など)も含む。グループ識別情報取得部130は、画像取得部120が取得した画像を処理することにより、物品が属するグループを識別するグループ識別情報を取得する。本明細書において「グループ」とは、例えば、それぞれ経営母体が異なる企業単位のグループ、又は、経営母体が同一であって業態(ブランド/屋号)が異なる会社(所謂グループ会社)単位のグループを示す。物品情報取得部140は、取得したグループ識別情報及び取得した物品識別情報の組み合わせに対応する物品情報を取得する。
【0017】
〔作用・効果〕
本実施形態では、物品に設定された物品識別情報と共に、該物品に付与された付与物の画像が取得される。ここで取得される付与物の画像は、詳しくは後述するが、物品が属するグループを識別可能な情報(グループ識別情報)を含む。そして、取得された物品識別情報と、付与物の画像を処理した結果取得されるグループ識別情報との組み合わせに対応する物品情報が取得される。ここで、上述したように、物品識別情報が企業単位又は業態(経営母体が同じでブランド/屋号が異なる、所謂グループ会社)単位で固有の情報として管理されることもある。この場合、ある物品識別情報が、複数の物品を指し示す可能性があり、その場合、物品識別情報のみでは物品を正確に特定することができなくなってしまう。しかしながら本実施形態によれば、物品識別情報とグループ識別情報との組み合わせを用いることにより、各物品をそれぞれ正確に特定することができる。
【0018】
以下、本実施形態の物品特定装置10を更に詳細に説明する。
【0019】
〔ハードウエア構成〕
物品特定装置10の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、物品特定装置10の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
【0020】
図2は、物品特定装置10のハードウエア構成を例示する図である。物品特定装置10は、バス101、プロセッサ102、メモリ103、ストレージ104、入出力インタフェース105、及び通信インタフェース106を有する。バス101は、データを送受信するためのデータ伝送路である。プロセッサ102、メモリ103、ストレージ104、入出力インタフェース105、及び通信インタフェース106は、バス101を介して相互にデータを送受信する。但し、プロセッサ102などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
【0021】
プロセッサ102は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置である。メモリ103は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。ストレージ104は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はメモリカードなどの記憶装置である。また、ストレージ104は、RAMやROMなどのメモリであってもよい。
【0022】
ストレージ104は、物品特定装置10の上記各処理部(物品識別情報取得部110、画像取得部120、グループ識別情報取得部130、物品情報取得部140)の機能を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ102は、これら各プログラムモジュールを実行することにより、そのプログラムモジュールに対応する各処理部の機能を実現する。ここでプロセッサ102は、上記各プログラムモジュールを実行する際、これらのプログラムモジュールをメモリ103上に読み出してから実行してもよいし、メモリ103上に読み出さずに実行してもよい。
【0023】
入出力インタフェース105は、物品特定装置10と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース105には、マウス、キーボードなどの入力装置や、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイやLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置、入力装置と表示装置が一体化したタッチパネルなどが接続される。また、物品特定装置10が利用される場面に応じて、様々な入出力デバイスが接続される。例えば、物品特定装置10が、物品を特定する業務(レジでの精算業務、検品業務、棚卸業務など)に従事する人物によって操作される装置であると仮定する。この場合、当該物品特定装置10の入出力インタフェース105に、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサやレンズ等を含んで構成される撮像装置が接続される。この撮像装置によって、物品に付与された付与物の画像が生成される。この撮像装置は、例えば物品に印字された又は貼り付けられた、1次元又は2次元のコードシンボルの画像を更に生成してもよい。ここで生成された画像内のコードシンボルを解析することにより、物品識別情報を取得することができる。また物品特定装置10が、例えば、所謂レジ端末である場合は、上述の構成に加えて、赤外線を用いてコードシンボルを検出するハンディスキャナ、レシート等を出力するプリンタ、キャッシュドロア、自動釣銭機などが入出力インタフェース105に更に接続される。
【0024】
通信インタフェース106は、物品特定装置10をインターネットなどの様々なネットワークに接続させて、該ネットワークを介して外部の装置と通信させるためのインタフェースである。例えば、通信インタフェース106は、グループ識別情報と物品識別情報を受け付け、該受け付けた情報に応じて物品情報を返却する外部サーバと、物品特定装置10とをネットワークを介して接続する。また例えば、通信インタフェース106は、物品の物品識別情報を取得する機能及び該物品に付与された付与物の画像を生成する機能を備える端末と、物品特定装置10とをネットワークを介して接続する。この場合、物品特定装置10は、ネットワーク介して接続された端末から、物品識別情報及び付与物の画像を取得する。
【0025】
なお、物品特定装置10のハードウエア構成は
図2に示した構成に限定されない。例えば、各プログラムモジュールはメモリ103に格納されていてもよい。この場合、物品特定装置10はストレージ104を備えていなくてもよい。
【0026】
〔第1の動作例〕
図3を用いて、本実施形態の物品特定装置10の第1の動作例を説明する。
図3は、第1実施形態の第1の動作例における処理の流れを示すフローチャートである。本動作例では、物品特定装置10が、物品の精算業務で用いられる、所謂POS(Point of Sale)レジスタ装置であるケースを例示する。
【0027】
まず、画像取得部120は物品の画像を取得する(S102)。ここで取得される画像は、物品に付与された付与物を少なくとも含む画像である。また、その物品の物品識別情報をエンコードしたコードシンボルといった、物品識別情報を取得可能とする情報がその画像の中に更に含まれていてもよい。
【0028】
次いで、物品識別情報取得部110は物品の物品識別情報を取得する(S104)。S102で取得された画像に物品識別情報を取得可能とする情報が含まれている場合、物品識別情報取得部110は、その画像を処理することにより物品識別情報を取得することができる。例えば、物品識別情報取得部110は、
図4に示されるような情報を用いて、S102で取得した画像の中から、物品識別情報を所得可能とする情報を抽出することができる。
図4は、付与物30内における、物品識別情報を取得可能とする情報の位置を記憶する記憶部の一例を示す図である。但し、
図4はあくまで一例であり、付与物30の形状、付与物30内の情報の位置や配置数は
図4の例に限定されない。また、付与物30は2次元形状であっても3次元形状であってもよい。
図4に示されるように、付与物30は、コードシンボル32、所定の基準点34(例えば、付与物30の4つの角の中で印を付した部分など)を含む。POSレジスタ装置(物品特定装置10)のストレージ104は、これらの付与物に含まれる情報が配置される位置を示す情報を、例えば
図4に示されるように記憶している。この位置情報は、画像の中の所定の基準点34からの相対位置情報である。なお付与物30の画像は一般的に概ね同じ大きさ及び同じ向きで取得されることが多い。そのような場合、ストレージ104は、コードシンボル32の位置情報を絶対位置情報として記憶していてもよい。物品識別情報取得部110は、所定の基準点34を画像の中から特定し、
図4に例示される基準点34からの相対位置情報を用いて、物品識別情報を取得可能とする情報(コードシンボル32)を含む画像領域を特定する。物品識別情報取得部110は、特定した画像領域に含まれるコードシンボル32を解析し、そのコードシンボル32にエンコードされた物品識別情報を取得する。
【0029】
また上述の例に限らず、物品識別情報取得部110は、物品に印字された又は貼り付けられたコードシンボルを、入出力インタフェース105に接続されたハンディスキャナ(図示せず)などを用いて読み取り、そのコードシンボルにエンコードされた物品識別情報を取得してもよい。
【0030】
次いで、グループ識別情報取得部130は、S102で取得した付与物の画像を処理して、グループ識別情報を取得する(S106)。グループ識別情報取得部130は、例えば、各グループのグループ識別情報と、画像から得られる特徴量であって特定のグループを示し得る特徴量とを紐付けて記憶する記憶部(例:
図5)を用いて、グループ識別情報を取得できる。
【0031】
図5は、各グループのグループ識別情報と、画像から得られる特徴量であって特定のグループを示し得る特徴量とを紐付けて記憶する記憶部の一例を示す図である。
図5の例において、グループ識別情報は、グループごとに固有の識別情報(例えば、企業毎又は業態毎に割り当てられるID(Identifier)など)である。また画像特徴量は、例えば、付与物の少なくとも一部の形状(2次元形状又は3次元形状)、配色、または模様、或いは、当該付与物内の特定デザインの形状(2次元形状又は3次元形状)、配色または模様のうち、少なくとも1つの情報を含む。ここでいう「特定デザイン」とは、例えば、企業別又は業態別に使用されているロゴデザインなど、各企業または各業態の1つを示す固有のデザインのことを言う。なお
図5に示されるような情報は、例えば、POSレジスタ装置(物品特定装置10)のストレージ104に記憶されている。
【0032】
グループ識別情報取得部130は、S102で取得した画像を処理して、ストレージ104に記憶されている画像特徴量に対応する比較用の画像特徴量を取得する。そしてグループ識別情報取得部130は、取得した比較用の画像特徴量と、ストレージ104に記憶されている各グループの画像特徴量とを比較する。そしてグループ識別情報取得部130は、一定以上かつ最も高い類似度を示す画像特徴量に紐付けられたグループ識別情報を取得する。
【0033】
ここでグループ識別情報取得部130は、付与物内の特定デザインの位置情報(例:
図6)を用いて、S102で取得した付与物の画像の中から特定デザインを特定することができる。
図6は、付与物30内における、特定デザインの位置情報を記憶する記憶部の一例を示す図である。但し、
図6はあくまで一例であり、付与物30の形状、付与物30内の情報の位置や配置数は
図6の例に限定されない。
図6に示されるように、例えばタグなどの物品に付与される付与物30において、特定デザイン36は予め決まった位置に配置されることが多い。そこで
図6に例示されるように、POSレジスタ装置(物品特定装置10)のストレージ104は、所定の基準点34に対する、特定デザイン36の相対位置情報を記憶している。なお付与物30の画像は一般的に概ね同じ大きさ及び同じ向きで取得されることが多い。そのような場合、ストレージ104は、特定デザイン36の位置情報を絶対位置情報として記憶していてもよい。グループ識別情報取得部130は、所定の基準点34を画像の中から特定し、
図6に例示される基準点34からの相対位置情報を用いて、特定デザイン36を含む画像領域を特定する。グループ識別情報取得部130は、その画像領域から特定デザイン36の特徴量を抽出し、
図5に例示されるような情報と比較して、グループ識別情報を取得する。
【0034】
次いで、物品情報取得部140は、S104で取得した物品識別情報と、S106で取得したグループ識別情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する(S108)。物品情報取得部140は、例えば、各物品の物品情報を、物品識別情報及びグループ識別情報に紐付けて記憶する記憶部(例:
図7)を用いて、物品識別情報とグループ識別情報との組み合わせに対応する物品情報を取得できる。
【0035】
図7は、各物品の物品情報を、物品識別情報及びグループ識別情報に紐付けて管理する記憶部の一例を示す図である。
図7の例において、グループ識別情報は、グループごとに固有の識別情報(例えば、企業毎又は業態毎に割り当てられるID(Identifier)など)である。また、物品識別情報は、例えば、企業単位又は業態単位で物品を一意に識別する識別情報である。そのため、
図7に例示されるように、異なるグループの異なる物品に、同一の物品識別情報(00001)が設定されることもある。物品情報は、その物品の名称、価格、及び、その他の物品に関連する情報(精算業務のケースでは、値引や割引に関する情報など)を含む。なお
図7に示されるような情報は、例えば、POSレジスタ装置(物品特定装置10)のストレージ104に記憶されている。
【0036】
物品情報取得部140は、S104で取得した物品識別情報と、S106で取得したグループ識別情報とをキーとして、これらの情報に対応する物品情報を、ストレージ104に記憶されている情報の中から検索して取得する。
【0037】
ここで、
図7に示されるような記憶部の代わりに、
図8に示されるような記憶部が用いられてもよい。
図8は、各物品の物品情報を、物品識別情報及びグループ識別情報に紐付けて管理する情報の他の例を示す図である。
図8では、グループ別("グループAAA"と"グループBBB")のテーブルが用意されており、各テーブルで、物品毎に物品識別情報と物品情報とを対応付けた状態で管理する例が示されている。各テーブルの物品識別情報は、例えば、企業単位又は業態単位で物品を一意に識別する識別情報である。そのため、
図6で例示されるように(A)のテーブル上の物品と(B)のテーブル上の物品に、同一の物品識別情報(00001)が設定されることもある。各テーブルの物品情報は、その物品の名称、価格、及び、その他の物品に関連する情報(精算業務のケースでは、値引や割引に関する情報など)を含む。なお
図8に示されるような情報は、例えば、POSレジスタ装置(物品特定装置10)のストレージ104に記憶されている。
【0038】
物品情報取得部140は、S106で取得したグループ識別情報を用いて、物品情報の検索に用いるテーブルをストレージ104の中から特定する。詳細には、物品情報取得部140は、ストレージ104に格納されているグループ別のテーブルの中から、S106で取得したグループ識別情報に対応するグループのテーブルを特定する。そして物品情報取得部140は、S104で取得した物品識別情報をキーとして用いて、当該特定したテーブルを検索する。このようにして、物品情報取得部140は、S104で取得した物品識別情報、及び、S106で取得したグループ識別報の組み合わせに対応する物品情報を取得する(S108)。
【0039】
なお本動作例のS106において、
図5又は
図6に示されるような情報は、POSレジスタ装置と通信可能に接続された外部装置(例えば店舗サーバ、或いは、それより上位のセンターサーバ等)に記憶されていてもよい。この場合、グループ識別情報取得部130は、物品に付与された付与物の画像又は当該画像から抽出される特徴量をその外部装置に送信し、その送信情報を基に外部装置側で特定されたグループ識別情報を取得する。
【0040】
また、本動作例のS108において、
図7又は
図8に示されるような情報は、POSレジスタ装置と通信可能に接続された外部装置(例えば店舗サーバ、或いは、それより上位のセンターサーバ等)に記憶されていてもよい。この場合、物品情報取得部140は、S104で取得した物品識別情報とS106で取得したグループ識別情報とを対応付けてその外部装置に送信し、その送信情報を基に外部装置側で特定された物品情報を取得する。
【0041】
〔第2の動作例〕
図9を用いて、本実施形態の物品特定装置10の第2の動作例を説明する。
図9は、第1実施形態の第2の動作例における処理の流れを示すシーケンス図である。本動作例では、物品特定装置10が、店舗のPOSレジスタ装置などと通信し、該POSレジスタ装置から得た情報を基に物品の特定処理を行うサーバ(店舗サーバ又はそれより上位のセンターサーバ)であるケースを例示する。
【0042】
まず、POSレジスタ装置が物品の画像を取得する(S202)。ここで取得される画像は、物品に付与された付与物を少なくとも含む画像である。また、その物品の物品識別情報をエンコードしたコードシンボル、或いは、その物品の名称や管理番号などのテキスト情報といった、物品識別情報を取得可能とする情報がその画像の中に更に含まれていてもよい。
【0043】
そして、POSレジスタ装置は、取得した物品の画像をサーバ(物品特定装置10)に送信する(S204)。ここで、POSレジスタ装置は、物品識別情報を取得可能とする情報及びその物品に付与された付与物の双方を含む1つの画像をサーバに送信してもよいし、物品識別情報を取得可能とする情報を含む画像と、物品に付与された付与物を含む画像とを予め切り分けた状態でサーバに送信してもよい。この場合、切り分けられた画像は、POSレジスタ装置によって採番される識別番号などによって対応付けられた状態で、サーバに送信される。以下では、POSレジスタ装置が、物品識別情報を取得可能とする情報及びその物品に付与された付与物の双方を含む1つの画像をサーバに送信する場合について説明する。
【0044】
サーバ側において、画像取得部120は、物品に付与された付与物を含む画像と共に、物品識別情報を取得可能とする情報を含む画像を取得する。画像取得部120は、第1の動作例で説明した処理と同様にして、物品に付与された付与物を含む画像領域を特定する。
【0045】
物品識別情報取得部110は、POSレジスタ装置から受信した、物品識別情報を取得可能とする情報を含む画像を処理することにより、その画像から物品識別情報を取得する(S206)。例えば、物品識別情報取得部110は、コードシンボルを含む画像を処理することにより、当該コードシンボルにエンコードされている物品識別情報を取得する。物品識別情報取得部110は、第1の動作例で説明した処理と同様にして、物品識別情報を取得可能とする情報を含む画像領域を特定する。また物品識別情報取得部110は、第1の動作例で説明した処理と同様にして、特定した画像領域を解析して物品識別情報を取得する。
【0046】
次いで、グループ識別情報取得部130は、S204で取得した付与物の画像を処理して、グループ識別情報を取得する(S208)。具体的には、
図5又は
図6に例示されるような情報がサーバ(物品特定装置10)のストレージ104に格納されており、グループ識別情報取得部130は、第1の動作例で説明した処理と同様にして、グループ識別情報をストレージ104から取得する。
【0047】
次いで、物品情報取得部140は、S206で取得した物品識別情報と、S208で取得したグループ識別情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する(S210)。具体的には、
図7又は
図8に例示されるような情報がサーバ(物品特定装置10)のストレージ104に格納されており、物品情報取得部140は、第1の動作例で説明した処理と同様にして、物品識別情報及びグループ識別情報に対応する物品情報をストレージ104から取得する。本動作例において、物品情報取得部140は、取得した物品情報を、POSレジスタ装置に送信する(S212)。POSレジスタ装置は、S212で取得した物品情報を、例えば表示装置(図示せず)に表示させる。これにより、POSレジスタ装置を操作する人物が、同一の物品識別情報を持つ複数の物品の中から、正しい物品を把握することができる。
【0048】
なお本動作例のS204において、POSレジスタ装置は、物品識別情報を取得可能とする情報を含む画像の代わりに、当該画像を解析して得られる、又は、POSレジスタ装置が備えるハンディスキャナ等を用いて得られる物品識別情報を送信してもよい。この場合、サーバは、物品識別情報そのものをPOSレジスタ装置から取得できるため、S206の処理を実行しなくてもよい。
【0049】
[第2実施形態]
本実施形態の物品特定装置10は、以下の点を除いて、第1実施形態と同様の機能構成及びハードウエア構成を有する。
【0050】
〔機能構成およびハードウエア構成〕
図10は、第2実施形態の物品特定装置10の機能構成を概念的に示す図である。
図10に示されるように、本実施形態の物品特定装置10は、第1実施形態の物品特定装置10が備えるグループ識別情報取得部130に代えて、物品特徴情報取得部150を備える。本実施形態の物品特定装置10は、後述する物品特徴情報取得部150の機能を実現するプログラムをストレージ104に更に記憶している。プロセッサ102は、このプログラムモジュールを実行することにより、物品特徴情報取得部150の機能を更に実現する。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明する。
【0051】
本実施形態の画像取得部120は、物品の少なくとも一部の画像を取得する。例えば、画像取得部120は、その物品の特徴的な形状、その物品の特徴的な配色、その物品の特徴的な模様などを、画像認識技術で判別可能に含む画像を取得する。ここで取得される画像は、その物品の固有の特徴を抽出可能な物品の部分を多く含むと好ましい。
【0052】
物品特徴情報取得部150は、画像取得部120が取得した画像を処理することにより、物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得する。具体的には、物品特徴情報取得部150は、物品の少なくとも一部の形状、配色、又は模様の中の少なくとも1つを物品特徴情報として取得する。
【0053】
〔第1の動作例〕
図11を用いて、本実施形態の物品特定装置10の第1の動作例を説明する。
図11は、第2実施形態の第1の動作例における処理の流れを示すフローチャートである。本動作例では、物品特定装置10が、物品の精算業務で用いられる、所謂POS(Point of Sale)レジスタ装置であるケースを例示する。
【0054】
まず、画像取得部120は物品の少なくとも一部を含む画像を取得する(S302)。ここで取得される画像は、その物品の固有の特徴を抽出可能な物品の部分を多く含むと好ましい。また、その物品の物品識別情報をエンコードしたコードシンボルといった、物品識別情報を取得可能とする情報がその画像の中に更に含まれていてもよい。
【0055】
次いで、物品識別情報取得部110は物品の物品識別情報を取得する(S304)。物品識別情報取得部110は、第1の動作例で説明したように、物品識別情報を取得する。
【0056】
次いで、物品特徴情報取得部150は、S302で取得した物品の少なくとも一部を含む画像を処理して、物品特徴情報を取得する(S306)。物品特徴情報取得部150は、物品の少なくとも一部の形状、配色、又は模様の中の少なくとも1つを物品特徴情報として取得する。具体的には、物品特徴情報取得部150は、物品の少なくとも一部の形状を示す特徴量、物品の少なくとも一部の配色を示す特徴量、物品の少なくとも一部の模様を示す特徴量の中の少なくとも1つを、画像から抽出する。
【0057】
次いで、物品情報取得部140は、S304で取得した物品識別情報と、S306で取得した物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する(S308)。物品情報取得部140は、例えば、
図12に示されるような記憶部を用いて、物品識別情報と物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得できる。
【0058】
図12は、各物品の外観特徴情報を含む物品情報を、物品識別情報に紐付けて管理する記憶部の一例を示す図である。
図12の例において、グループ識別情報は、グループごとに固有の識別情報(例えば、企業毎又は業態毎に割り当てられるID(Identifier)など)である。また、物品識別情報は、例えば、企業単位又は業態単位で物品を一意に識別する識別情報である。そのため、
図12に例示されるように、異なるグループの異なる物品に、同一の物品識別情報(00001)が設定されることもある。物品情報は、その物品の名称、価格、外観特徴情報、及び、その他の物品に関連する情報(精算業務のケースでは、値引や割引に関する情報など)を含む。外観特徴情報は、各物品を特定する際に有用な、その物品固有の外観的特徴を示す情報である。具体的には、
図12に示されるように、「楕円形(形状)」、「青色(配色)」、「縞模様」などを示す特徴量の情報が、S302で取得した画像から抽出した特徴量と比較可能に記憶されている。なお
図12に示されるような情報は、例えば、POSレジスタ装置(物品特定装置10)のストレージ104に記憶されている。
【0059】
物品情報取得部140は、S304で取得した物品識別情報と、S306で取得した物品特徴情報とをキーとして、これらの情報に対応する物品情報を、ストレージ104に記憶されている情報の中から検索して取得する。例えば、S304で取得された物品識別情報が「00001」であるとする。この場合、
図12の情報において、グループ識別情報「AAA」の物品と、グループ識別情報「BBB」の物品の2つが該当することになる。S306で、「配色」または「模様」に関する物品特徴情報が取得できれば、物品識別情報「00001」がこの2つの物品のどちらを示しているかを特定できる。具体的には、S306で、物品特徴情報取得部150が、その物品が「青色」又は「赤色」のいずれか一方である旨を示す物品特徴情報、或いは、その物品が「縞模様」又は「模様なし」のいずれか一方である旨を示す物品特徴情報を取得できれば、物品情報取得部140は、物品識別情報「00001」の物品を一意に特定できる。そして、物品情報取得部140は、当該特定した物品の物品識別情報を取得できる。
【0060】
なお本動作例のS308において、
図12に示されるような情報は、POSレジスタ装置と通信可能に接続された外部装置(例えば店舗サーバ、或いは、それより上位のセンターサーバ等)に記憶されていてもよい。この場合、物品情報取得部140は、S304で取得した物品識別情報とS306で取得した物品特徴情報とを対応付けてその外部装置に送信し、その送信情報を基に外部装置側で特定された物品情報を取得する。
【0061】
〔第2の動作例〕
図13を用いて、本実施形態の物品特定装置10の第2の動作例を説明する。
図13は、第2実施形態の第2の動作例における処理の流れを示すシーケンス図である。本動作例では、物品特定装置10が、店舗のPOSレジスタ装置などと通信し、該POSレジスタ装置から得た情報を基に物品の特定処理を行うサーバ(店舗サーバ又はそれより上位のセンターサーバ)であるケースを例示する。
【0062】
まず、POSレジスタ装置が物品の少なくとも一部を含む画像を取得する(S402)。ここで取得される画像は、その物品の固有の特徴を抽出可能な物品の部分を多く含むと好ましい。また、その物品の物品識別情報をエンコードしたコードシンボルといった、物品識別情報を取得可能とする情報がその画像の中に更に含まれていてもよい。
【0063】
POSレジスタ装置は、物品のコードシンボルを画像解析して、又は、ハンディスキャナによって物品のコードシンボルを読み取って、物品識別情報を取得する(S404)。そして、POSレジスタ装置は、取得した物品の画像及び物品識別情報を対応付けた状態で、サーバ(物品特定装置10)に送信する(S406)。
【0064】
サーバ(物品特定装置10)は、S406でPOSレジスタ装置から送信された、物品の少なくとも一部を含む画像と物品識別情報とを受信する。そして、画像取得部120は、物品の少なくとも一部を含む画像を取得し、物品識別情報取得部110は、その画像に対応付けられた物品識別情報を取得する。
【0065】
次いで、物品特徴情報取得部150は、S406で取得した物品の画像を処理して、物品特徴情報を取得する(S408)。これは、第1の動作例と同様である。
【0066】
次いで、物品情報取得部140は、S406で取得した物品識別情報と、S408で取得した物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する(S410)。具体的には、
図12に例示されるような情報がサーバ(物品特定装置10)のストレージ104に格納されており、物品情報取得部140は、第1の動作例で説明した処理と同様にして、物品識別情報及び物品特徴情報に対応する物品情報をストレージ104から取得する。本動作例において、物品情報取得部140は、取得した物品情報を、POSレジスタ装置に送信する(S412)。POSレジスタ装置は、S412で取得した物品情報を、例えば表示装置(図示せず)に表示させる。これにより、POSレジスタ装置を操作する人物が、同一の物品識別情報を持つ複数の物品の中から、正しい物品を把握することができる。
【0067】
なお本動作例において、POSレジスタ装置が物品識別情報を取得し、物品識別情報そのものを物品の画像と対応付けて送信する例を示したが、物品識別情報は、サーバ側で取得されてもよい。例えば、POSレジスタ装置は、物品識別情報を取得可能とする情報(コードシンボルなど)を更に含む物品の画像を取得し、サーバ側に送信してもよい。この場合、サーバの物品識別情報取得部110は、当該画像の中の物品識別情報を取得可能とする情報(コードシンボルなど)を解析して、物品識別情報を取得することができる。この場合、POSレジスタ装置は、S404の処理を実行しなくてもよい。
【0068】
<作用・効果>
以上、本実施形態では、物品識別情報と、物品の外観的な特徴を示す物品特徴情報との組み合わせを用いて、物品情報が特定される。これにより、同一の物品識別情報が複数の物品に設定されているような場合であっても、各物品の特徴の違いから、各物品を正確に特定することができる。
【0069】
[第3実施形態]
以下では、上記各実施形態の物品特定装置10の各機能部を、クライアント端末およびサーバに分散させた物品特定システムについて説明する。
【0070】
〔システム構成〕
図14は、第3実施形態の物品特定システム1のシステム構成を概念的に示す図である。
図14に示されるように、物品特定システム1は、クライアント端末40とサーバ50とを含んで構成される。サーバ50は、クライアント端末40から受信した情報に該当する物品情報を特定する処理を実行し、クライアント端末40にその結果を返信する装置である。クライアント端末40は、精算業務、検品業務、棚卸業務などで、実際に物品に触れる機会のある人物が利用する端末である。物品を特定した結果は、クライアント端末40に表示等されるため、クライアント端末40を物品特定装置と呼ぶこともできる。
【0071】
〔クライアント端末の機能構成〕
クライアント端末40は、物品識別情報取得部410、画像取得部420、出力部430、及び受信部440を有する。物品識別情報取得部410および画像取得部420は、上述の各実施形態の物品識別情報取得部110および画像取得部120と同じである。物品識別情報取得部110は、物品識別情報を取得し、画像取得部120は、物品に付与された付与物の画像又は物品の少なくとも一部の画像を取得する。出力部430は、物品の特定処理を実行するサーバ50に、画像取得部420で取得した画像と物品識別情報取得部410で取得した物品識別情報とを対応付けて出力する。受信部440は、画像取得部420取得した画像及び物品識別情報取得部410で取得した物品識別情報の組み合わせに基づく、サーバ50の処理結果を受信する。
【0072】
〔クライアント端末のハードウエア構成〕
クライアント端末40は、
図2に示される物品特定装置10のハードウエア構成と同様の構成を有する。クライアント端末40の各処理部(物品識別情報取得部410、画像取得部420、出力部430、受信部440)を実現するプログラムモジュールが、クライアント端末40のストレージに記憶されており、クライアント端末40のプロセッサがこれらのプログラムモジュール実行することにより、上述のクライアント端末40の各機能が実現される。クライアント端末40の入出力インタフェースには、例えば、撮像装置、入力装置、表示装置などが接続される。クライアント端末40は、通信インタフェースを介してネットワークに接続され、サーバ50と通信する。
【0073】
〔サーバの機能構成〕
サーバ50は、受信部510、取得部520、物品情報取得部530、及び送信部540を備える。受信部510は、物品に設定された物品識別情報と、当該物品に付与された付与物の画像又は当該物品の少なくとも一部の画像を、外部装置(クライアント端末40)から受信する。取得部520は、クライアント端末40から受信した画像を処理することにより、上記物品が属するグループを識別するグループ識別情報又は上記物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得する。物品情報取得部530は、上述の各実施形態の物品情報取得部140と同じである。物品情報取得部530は、クライアント端末40から受信した物品識別情報と、取得部520で取得したグループ識別情報又は物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する。送信部540は、取得した物品情報を外部装置(クライアント端末40)に送信する。
【0074】
〔サーバのハードウエア構成〕
サーバ50は、
図2に示される物品特定装置10のハードウエア構成と同様の構成を有する。サーバ50の各処理部(受信部510、取得部520、物品情報取得部530、送信部540)を実現するプログラムモジュールが、サーバ50のストレージに記憶されており、サーバ50のプロセッサがこれらのプログラムモジュール実行することにより、上述のサーバ50の各機能が実現される。サーバ50の入出力インタフェースには、例えば入力装置、表示装置などが接続される。サーバ50はこれらの装置を備えていなくてもよい。サーバ50は、通信インタフェースを介してネットワークに接続され、クライアント端末40と通信する。
【0075】
〔動作例〕
図15を用いて、本実施形態の物品特定システム1の処理の流れを説明する。
図15は、第3実施形態の物品特定システム1の処理の流れを説明するシーケンス図である。以下の説明では、クライアント端末40が、物品の精算業務で用いられる、所謂POSレジスタ装置であり、サーバ50が、クライアント端末40から得た情報を基に物品の特定処理を行う店舗サーバ又はそれより上位のセンターサーバであるケースを例示する。
【0076】
まず、画像取得部420が、物品に付与された付与物を含む画像又は物品の少なくとも一部を含む画像を取得する(S502)。ここで取得される画像が物品の少なくとも一部を含む場合、その画像は、その物品の固有の特徴を抽出可能な物品の部分を多く含むと好ましい。また、その物品の物品識別情報をエンコードしたコードシンボルといった、物品識別情報を取得可能とする情報がその画像の中に更に含まれていてもよい。
【0077】
物品識別情報取得部410は、物品のコードシンボルを画像解析して、又は、ハンディスキャナによって物品のコードシンボルを読み取って、物品識別情報を取得する(S504)。そして、出力部430は、取得した物品の画像及び物品識別情報を対応付けた状態で、サーバ50に送信する(S506)。
【0078】
サーバ50において、受信部510は、S406でPOSレジスタ装置から送信された、物品に付与された付与物を含む画像又は物品の少なくとも一部を含む画像と、物品識別情報とを受信する。
【0079】
次いで、取得部520は、S506で取得した物品の画像を処理して、物品が属するグループを識別するグループ識別情報又は物品特徴情報を取得する(S508)。取得部520は、クライアント端末40から取得した画像に含まれる情報によって、第1実施形態で説明したようなグループ識別情報を取得する処理と、第2実施形態で説明したような物品特徴情報を取得する処理とを切り替える。これは、例えば、S506の処理において、クライアント端末40側でどちらの画像を含むか示すフラグ情報などを設定させることなどで実現できる。サーバ50は、クライアント端末40で設定されたフラグ情報を用いて、第1実施形態の処理および第2実施形態の処理のどちらを実行すべきかを判断できる。
【0080】
次いで、物品情報取得部530は、S506で取得した物品識別情報と、S508で取得したグループ識別情報又は物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する(S510)。この処理は、上述の各実施形態で説明したとおりである。
【0081】
次いで、送信部540は、S510で取得した物品情報を、クライアント端末40に送信する(S512)。クライアント端末40は、S512で取得した物品情報を、例えば表示装置(図示せず)に表示させる。これにより、POSレジスタ装置を操作する人物が、同一の物品識別情報を持つ複数の物品の中から、正しい物品を把握することができる。
【0082】
<作用・効果>
以上、本実施形態によっても、上述の各実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
【0083】
[第4実施形態]
上述の各実施形態において、例えば、物品に付与された付与物からグループ識別情報が取得できず、物品情報が一意に特定できないケースも考えられる。具体的には、付与物の特定デザインが汚れや何らかの物体で隠されている画像、または全体的に不鮮明な画像などを処理に用いる場合、その画像からグループ識別情報を正確に取得できない可能性もある。この場合、物品情報取得部140は、物品を特定する処理を実行できない。また物品の少なくとも一部を含む画像から取得される画像が不鮮明であるなどといった場合にも、物品識別情報と画像特徴量との組み合わせから一意に物品を特定できない可能性もある。そこで、本実施形態の物品特定装置10はこのような問題を解決する手段を更に備える。
【0084】
〔機能構成およびハードウエア構成〕
図16は、第4実施形態の物品特定装置10の機能構成を概念的に示す図である。
図16に示されるように、本実施形態の物品特定装置10は、物品識別情報取得部110、画像取得部120、グループ識別情報取得部130、物品情報取得部140、グループ特定部160、及び表示処理部170を備える。物品識別情報取得部110、画像取得部120、グループ識別情報取得部130、物品情報取得部140は第1実施形態と同じである。また第2実施形態と同様に、物品特定装置10は、グループ識別情報取得部130の代わりに、物品特徴情報取得部150を備えていてもよい。本実施形態の物品特定装置10は、後述するグループ特定部160及び表示処理部170の機能を実現するプログラムをストレージ104に更に記憶している。プロセッサ102は、このプログラムモジュールを実行することにより、グループ特定部160及び表示処理部170の機能を更に実現する。以下では、第4実施形態で新たに追加された点を主に説明する。
【0085】
グループ特定部160は、物品識別情報に対応する物品情報が存在するグループを特定する。具体的には、グループ特定部160は、物品識別情報取得部110で取得された物品識別情報と、
図7又は
図8のような情報とを用いて、物品識別情報取得部110で取得した物品識別情報に対応する物品情報を特定する。そして、グループ特定部160は、その物品情報に紐付くグループ識別情報を取得する。これにより、ある物品識別情報に対応する物品情報が存在するグループが特定される。
【0086】
表示処理部170は、グループ特定部160が特定したグループの数が複数である場合に、物品識別情報取得部110が取得した物品識別情報に対応する物品が属するグループを選択する画面を表示装置に表示させる。表示処理部170は、グループ特定部160取得したグループ識別情報の数に基づいて、グループ特定部160が特定したグループの数が複数であるか否かを判断することができる。そして、表示処理部170は、例えば、
図17に示されるような画面を表示装置に表示させる。
【0087】
図17は、第4実施形態の表示処理部170が表示する画面の一例を示す図である。
図17の例では、「AAA」、「BBB」、「CCC」のグループの中から1つのグループを選択する画面が表示されている。グループの選択は、画面要素61(ボタン)を介して行われる。物品特定装置10を操作する人物は、タッチパネルなどの入力装置を介して、画面要素61のいずれかを選択する。すると、ここで選択された画面要素61に対応するグループ識別情報が物品情報取得部140に渡される。物品情報取得部140は、画面入力に応じて取得したグループ識別情報と、物品識別情報取得部110が取得した物品識別情報とを用いて、物品情報を特定する。
【0088】
但し、
図17はあくまで一例であり、表示処理部170が表示装置に表示させる画面は
図17の例に限定されない。例えば、表示処理部170は、全てのグループの中で、グループ特定部160が特定したグループのみを選択可能な画面を表示装置に表示させてもよい。例えば、ある物品識別情報に対応する物品情報が、グループ「AAA」及びグループ「BBB」には存在するが、グループ「CCC」には存在しなかったと仮定する。この場合、グループ特定部160では、グループ「AAA」及びグループ「BBB」に対応するグループ識別情報が取得される。表示処理部170は、グループ特定部160が取得したグループ識別情報を用いて、例えば、
図17の画面でグループ「CCC」に対応する画面要素(ボタン)を押下できないように制御する。或いは、表示処理部170は、グループ「AAA」に対応する画面要素とグループ「BBB」に対応する画面要素を備え、グループ「CCC」に対応する画面要素を備えない画面を生成し、表示装置に表示させてもよい。
【0089】
そもそも物品識別情報に対応する物品情報が1つのグループにしか存在しない場合、そのグループを選択する必要はない。よって、表示処理部170は、グループ特定部160が特定したグループの数が1つである場合、上述のグループを選択する画面を表示装置に表示させなくてもよい。この場合、物品情報取得部140は、グループ特定部160で特定されたグループの数(グループ識別情報の数)が1つであるという情報を用いて、物品識別情報取得部110で取得された物品識別情報に対応する物品情報が、一意に特定された情報であると判断することができる。
【0090】
〔動作例〕
図18を用いて、本実施形態の物品特定装置10の動作例を説明する。
図18は、第4実施形態の物品特定装置10の処理の流れを説明するフローチャートである。
【0091】
まず、物品特定装置10は、画面表示の第1条件を満たすか否かを判定する(S602)。ここで、「画面表示の第1条件」とは、上述の各実施形態の処理において、物品に付与された付与物の画像からグループ識別情報を取得できなかった場合、又は、物品の少なくとも一部の画像から得た物品特徴情報を用いても複数の物品情報が特定された場合などである。ここで、画面表示の第1条件を満たさない場合(S602:NO)、本実施形態の処理は終了する。一方、画面表示の第1条件を満たす場合(S602:YES)、グループ特定部160は、物品識別情報取得部110が取得した物品識別情報を基に、該物品識別情報に対応する物品情報が存在するグループのグループ識別情報を取得する(S604)。
【0092】
次いで、グループ特定部160は、画面表示の第2条件を満たすか否かを判定する(S606)。ここで、「画面表示の第2条件」とは、該物品識別情報に対応する物品情報が存在するグループの数が複数である場合、すなわち、S604で2つ以上のグループ識別情報が取得された場合である。画面表示の第2条件を満たす場合(S606:YES)、表示処理部170は、グループを選択するための画面(グループ選択画面)を表示装置に表示させる(S608)。ここで、表示処理部170は、グループ特定部160で取得したグループ識別情報を基に、画面の内容(ボタンの表示/非表示など)を変更してもよい。
【0093】
次いで、物品情報取得部140は、表示装置に表示された画面を介して、グループの選択入力を受け付ける(S610)。そして、物品情報取得部140は、物品識別情報取得部110で取得した物品識別情報と、S610で受け付けた入力に応じて取得されるグループ識別情報とを用いて、一意に物品情報を特定する(S612)。
【0094】
一方、画面表示の第2条件を満たさない場合(S606:NO)、グループ識別情報が1つであり、物品情報が一意に特定される。この場合、表示処理部170は、グループ選択画面を表示装置に表示させず、グループ識別情報が1つであることを物品情報取得部140に通知する。物品情報取得部140は、この通知を受けると、物品識別情報取得部110で取得した物品識別情報のみで特定できる物品情報を一意な情報として取得する(S612)。
【0095】
<作用・効果>
以上、本実施形態では、付与物の画像からグループ識別情報が取得できなかった場合や物品の少なくとも一部を含む画像から得られる物品特徴情報から一意に物品情報が特定できなかった場合、ある1つのグループを選択させる画面が表示装置に表示される。そして、この画面の選択入力に対応するグループ識別情報と、物品識別情報取得部110で取得した物品識別情報との組み合わせによって、物品情報が一意に特定される。これにより、確実に物品情報を特定することができる。
【0096】
また、本実施形態では、グループ特定部160で複数のグループが特定された場合、その特定されたグループのみを選択可能な画面が表示される。これにより、物品特定装置10を操作する人物が、グループの選択入力を誤る可能性を低減させることができる。また、グループ特定部160で1つのグループのみが特定された場合、グループを選択する画面を表示させない。これにより、余計な操作を省き、物品特定装置10を操作する人物の利便性を向上させることができる。
【0097】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0098】
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートやシーケンス図では、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
【0099】
以下、参考形態の例を付記する。
1.
物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、
前記物品に付与されている付与物の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を処理することにより、前記物品が属するグループを識別するグループ識別情報を取得するグループ識別情報取得手段と、
前記取得したグループ識別情報及び前記取得した物品識別情報の組み合わせに対応する物品情報を取得する物品情報取得手段と、
を備える物品特定装置。
2.
物品情報及び物品識別情報は、グループ別のテーブルに、物品毎に対応付けられた状態で管理されており、
前記物品情報取得手段は、
前記取得したグループ識別情報に対応するテーブルから、前記取得した物品識別情報に対応する物品情報を取得する、
1.に記載の物品特定装置。
3.
前記グループ識別情報取得手段は、
前記付与物の少なくとも一部の形状、配色、又は模様、或いは、前記付与物内の特定デザインの形状、配色、又は模様、の中の少なくとも1つを用いて、前記グループ識別情報を取得する、
1.または2.に記載の物品特定装置。
4.
前記グループ識別情報取得手段は、
前記付与物内の前記特定デザインの位置情報を用いて、前記画像の中から前記特定デザインを抽出する、
3.に記載の物品特定装置。
5.
物品の物品識別情報を取得する物品情報取得手段と、
前記物品の少なくとも一部の画像を取得する画像取得手段と、
前記画像を処理することにより、前記物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得する物品特徴情報取得手段と、
前記取得した物品特徴情報及び前記物品の物品識別情報の組み合わせに対応する物品情報を取得する物品情報取得手段と、
を備える物品特定装置。
6.
前記物品特徴情報取得手段は、
前記物品の少なくとも一部の形状、配色、又は模様の中の少なくとも1つを前記物品特徴情報として取得する、
5.に記載の物品特定装置。
7.
物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、
前記物品に付与されている付与物の画像又は前記物品の少なくとも一部の画像を取得する画像取得手段と、
物品の特定処理を実行するサーバに、前記取得した画像と前記取得した物品識別情報とを対応付けて出力する出力手段と、
前記取得した画像及び前記取得した物品識別情報の組み合わせに基づく前記サーバの処理結果を受信する受信手段と、
を備える物品特定装置。
8.
前記物品識別情報に対応する物品情報が存在するグループを特定するグループ特定手段と、
前記特定したグループの数が複数である場合に、前記取得した物品識別情報に対応する物品が属するグループを選択する画面を表示装置に表示させる表示処理手段を更に備える、
1.から7.のいずれか1つに記載の物品特定装置。
9.
前記表示処理手段は、
全てのグループの中で、前記特定したグループのみを選択可能な画面を表示装置に表示させる、
8.に記載の物品特定装置。
10.
前記表示処理手段は、
前記特定したグループの数が1つである場合に、前記グループを選択する画面を表示装置に表示させない、
8.または9.に記載の物品特定装置。
11.
コンピュータが、
物品の物品識別情報を取得し、
前記物品に付与されている付与物の画像を取得し、
前記画像を処理することにより、前記物品が属するグループを識別するグループ識別情報を取得し、
前記取得したグループ識別情報及び前記取得した物品識別情報の組み合わせに対応する物品情報を取得する、
ことを含む物品特定方法。
12.
物品情報及び物品識別情報は、グループ別のテーブルに、物品毎に対応付けられた状態で管理されており、
前記コンピュータが、
前記取得したグループ識別情報に対応するテーブルから、前記取得した物品識別情報に対応する物品情報を取得する、
ことを含む11.に記載の物品特定方法。
13.
前記コンピュータが、
前記付与物の少なくとも一部の形状、配色、又は模様、或いは、前記付与物内の特定デザインの形状、配色、又は模様、の中の少なくとも1つを用いて、前記グループ識別情報を取得する、
ことを含む11.または12.に記載の物品特定方法。
14.
前記コンピュータが、
前記付与物内の前記特定デザインの位置情報を用いて、前記画像の中から前記特定デザインを抽出する、
ことを含む13.に記載の物品特定方法。
15.
コンピュータが、
物品の物品識別情報を取得し、
前記物品の少なくとも一部の画像を取得し、
前記画像を処理することにより、前記物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得し、
前記取得した物品特徴情報及び前記物品の物品識別情報の組み合わせに対応する物品情報を取得する、
ことを含む物品特定方法。
16.
前記コンピュータが、
前記物品の少なくとも一部の形状、配色、又は模様の中の少なくとも1つを前記物品特徴情報として取得する、
ことを含む15.に記載の物品特定方法。
17.
コンピュータが、
物品の物品識別情報を取得し、
前記物品に付与されている付与物の画像又は前記物品の少なくとも一部の画像を取得し、
物品の特定処理を実行するサーバに、前記取得した画像と前記取得した物品識別情報とを対応付けて出力し、
前記取得した画像及び前記取得した物品識別情報の組み合わせに基づく前記サーバの処理結果を受信する、
ことを含む物品特定方法。
18.
前記コンピュータが、
前記物品識別情報に対応する物品情報が存在するグループを特定し、
前記特定したグループの数が複数である場合に、前記取得した物品識別情報に対応する物品が属するグループを選択する画面を表示装置に表示させる、
ことを含む11.から17.のいずれか1つに記載の物品特定方法。
19.
前記コンピュータが、
全てのグループの中で、前記特定したグループのみを選択可能な画面を表示装置に表示させる、
ことを含む18.に記載の物品特定方法。
20.
前記コンピュータが、
前記特定したグループの数が1つである場合に、前記グループを選択する画面を表示装置に表示させない、
ことを含む18.または19.に記載の物品特定方法。
21.
コンピュータを、
物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段、
前記物品に付与されている付与物の画像を取得する画像取得手段、
前記画像を処理することにより、前記物品が属するグループを識別するグループ識別情報を取得するグループ識別情報取得手段、
前記取得したグループ識別情報及び前記取得した物品識別情報の組み合わせに対応する物品情報を取得する物品情報取得手段、
として機能させるためのプログラム。
22.
物品情報及び物品識別情報は、グループ別のテーブルに、物品毎に対応付けられた状態で管理されており、
前記コンピュータを、
前記取得したグループ識別情報に対応するテーブルから、前記取得した物品識別情報に対応する物品情報を取得する手段、
として更に機能させるための21.に記載のプログラム。
23.
前記コンピュータを、
前記付与物の少なくとも一部の形状、配色、又は模様、或いは、前記付与物内の特定デザインの形状、配色、又は模様、の中の少なくとも1つを用いて、前記グループ識別情報を取得する手段、
として更に機能させるための21.または22.に記載のプログラム。
24.
前記コンピュータを、
前記付与物内の前記特定デザインの位置情報を用いて、前記画像の中から前記特定デザインを抽出する手段、
として更に機能させるための23.に記載のプログラム。
25.
コンピュータを、
物品の物品識別情報を取得する物品情報取得手段、
前記物品の少なくとも一部の画像を取得する画像取得手段、
前記画像を処理することにより、前記物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得する物品特徴情報取得手段、
前記取得した物品特徴情報及び前記物品の物品識別情報の組み合わせに対応する物品情報を取得する物品情報取得手段、
として機能させるためのプログラム。
26.
前記コンピュータを、
前記物品の少なくとも一部の形状、配色、又は模様の中の少なくとも1つを前記物品特徴情報として取得する手段、
として更に機能させるための25.に記載のプログラム。
27.
コンピュータを、
物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段、
前記物品に付与されている付与物の画像又は前記物品の少なくとも一部の画像を取得する画像取得手段、
物品の特定処理を実行するサーバに、前記取得した画像と前記取得した物品識別情報とを対応付けて出力する出力手段、
前記取得した画像及び前記取得した物品識別情報の組み合わせに基づく前記サーバの処理結果を受信する受信手段、
として機能させるためのプログラム。
28.
前記コンピュータを、
前記物品識別情報に対応する物品情報が存在するグループを特定するグループ特定手段、
前記特定したグループの数が複数である場合に、前記取得した物品識別情報に対応する物品が属するグループを選択する画面を表示装置に表示させる表示処理手段、
として更に機能させるための21.から27.のいずれか1つに記載のプログラム。
29.
前記コンピュータを、
全てのグループの中で、前記特定したグループのみを選択可能な画面を表示装置に表示させる手段、
として更に機能させるための28.に記載のプログラム。
30.
前記コンピュータを、
前記特定したグループの数が1つである場合に、前記グループを選択する画面を表示装置に表示させない手段、
として更に機能させるための28.または29.に記載のプログラム。
31.
物品の物品識別情報と、当該物品に付与されている付与物の画像又は当該物品の少なくとも一部の画像とを、外部装置から受信する受信手段と、
前記受信した画像を処理することにより、前記物品が属するグループを識別するグループ識別情報又は前記物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得する取得手段と、
前記受信した物品識別情報と、前記取得したグループ識別情報又は前記取得した物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する物品情報取得手段と、
前記取得した物品情報を前記外部装置に送信する送信手段と、
を備えるサーバ。
32.
コンピュータが、
物品の物品識別情報と、当該物品に付与されている付与物の画像又は当該物品の少なくとも一部の画像とを、外部装置から受信し、
前記受信した画像を処理することにより、前記物品が属するグループを識別するグループ識別情報又は前記物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得し、
前記受信した物品識別情報と、前記取得したグループ識別情報又は前記取得した物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得し、
前記取得した物品情報を前記外部装置に送信する、
ことを含む情報処理方法。
33.
コンピュータを、
物品の物品識別情報と、当該物品に付与されている付与物の画像又は当該物品の少なくとも一部の画像とを、外部装置から受信する受信手段、
前記受信した画像を処理することにより、前記物品が属するグループを識別するグループ識別情報又は前記物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得する取得手段、
前記受信した物品識別情報と、前記取得したグループ識別情報又は前記取得した物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する物品情報取得手段、
前記取得した物品情報を前記外部装置に送信する送信手段、
として機能させるためのプログラム。
34.
クライアント端末と、物品の特定処理を実行するサーバとを備える物品特定システムであって、
前記クライアント端末は、
物品の物品識別情報を取得する物品識別情報取得手段と、
前記物品に付与されている付与物の画像又は前記物品の少なくとも一部の画像を取得する画像取得手段と、
前記サーバに、前記取得した画像と前記取得した物品識別情報とを対応付けて出力する出力手段と、
前記取得した画像及び前記取得した物品識別情報の組み合わせに基づく前記サーバの処理結果を受信する受信手段と、
を備え、
前記サーバは、
前記クライアント端末から送信された物品識別情報と、当該物品に付与されている付与物の画像又は当該物品の少なくとも一部の画像とを受信する受信手段と、
前記受信した画像を処理することにより、前記物品が属するグループを識別するグループ識別情報又は前記物品の外観の特徴を示す物品特徴情報を取得するグループ識別情報取得手段と、
前記受信した物品識別情報と、前記取得したグループ識別情報又は前記取得した物品特徴情報との組み合わせに対応する物品情報を取得する物品情報取得手段と、
前記取得した物品情報を前記クライアント端末に送信する送信手段と、
を備える、物品特定システム。