(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
利用者が所持する携帯端末に対してプライベートデジタルサイネージサービスを提供するコンテンツ配信制御サーバを備えるプライベートデジタルサイネージシステムであって、
前記コンテンツ配信制御サーバは、
前記携帯端末に、前記プライベートデジタルサイネージサービスにアクセスするためのコンテンツ閲覧アプリケーションをダウンロードさせるアプリケーションダウンロード処理手段と、
前記コンテンツ閲覧アプリケーションを実行する前記携帯端末から送信される位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記利用者が用いる言語を含む属性情報を取得する属性情報取得手段と、
コンテンツ提供エリアと当該コンテンツ提供エリアで使用されるコンテンツ言語とを対比して記憶する記憶手段と、
取得した前記位置情報および前記属性情報と、前記コンテンツ提供エリアおよび前記コンテンツ言語とに基づいて、配信用のコンテンツを前記利用者向けに処理する処理手段と、
処理した前記コンテンツを、前記コンテンツ閲覧アプリケーションを実行する前記携帯端末に配信して、当該携帯端末の表示画面を、プライベートデジタルサイネージとして機能させる制御手段と、を備え、
前記記憶手段は、
前記コンテンツを表示する言語を、
前記コンテンツ提供エリア内で特に利用頻度が高い、または地域全体の特性および特定店舗の特性に基づくデフォルト言語と、
前記利用者が予め設定する希望言語および代替言語と、
処理前の元コンテンツの言語であるオリジナル言語と、
に区分して記憶し、
前記処理手段は、
前記デフォルト言語の優先表示が設定されている場合、所定の第1条件では、前記希望言語を前記デフォルト言語に置換して表示させる
ことを特徴とするプライベートデジタルサイネージシステム。
利用者が所持する携帯端末に対してプライベートデジタルサイネージサービスを提供するコンテンツ配信制御サーバを備えるプライベートデジタルサイネージシステムであって、
前記コンテンツ配信制御サーバは、
前記携帯端末に、前記プライベートデジタルサイネージサービスにアクセスするためのコンテンツ閲覧アプリケーションをダウンロードさせるアプリケーションダウンロード処理手段と、
前記コンテンツ閲覧アプリケーションを実行する前記携帯端末から送信される位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記利用者が用いる言語を含む属性情報を取得する属性情報取得手段と、
コンテンツ提供エリアと当該コンテンツ提供エリアで使用されるコンテンツ言語とを対比して記憶する記憶手段と、
取得した前記位置情報および前記属性情報と、前記コンテンツ提供エリアおよび前記コンテンツ言語とに基づいて、配信用のコンテンツを前記利用者向けに処理する処理手段と、
処理した前記コンテンツを、前記コンテンツ閲覧アプリケーションを実行する前記携帯端末に配信して、当該携帯端末の表示画面を、プライベートデジタルサイネージとして機能させる制御手段と、を備え、
前記記憶手段は、
前記コンテンツを表示する言語を、
前記コンテンツ提供エリア内で特に利用頻度が高い、または地域全体の特性および特定店舗の特性に基づくデフォルト言語と、
前記利用者が予め設定する希望言語および代替言語と、
処理前の元コンテンツの言語であるオリジナル言語と、
に区分して記憶し、
前記処理手段は、
前記デフォルト言語の優先表示が設定されている場合、所定の第2条件では、前記希望言語の前記デフォルト言語への置換を禁止する
ことを特徴とするプライベートデジタルサイネージシステム。
利用者が所持する携帯端末に対してプライベートデジタルサイネージサービスを提供するコンテンツ配信制御サーバを備えるプライベートデジタルサイネージシステムであって、
前記コンテンツ配信制御サーバは、
前記携帯端末に、前記プライベートデジタルサイネージサービスにアクセスするためのコンテンツ閲覧アプリケーションをダウンロードさせるアプリケーションダウンロード処理手段と、
前記コンテンツ閲覧アプリケーションを実行する前記携帯端末から送信される位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記利用者が用いる言語を含む属性情報を取得する属性情報取得手段と、
コンテンツ提供エリアと当該コンテンツ提供エリアで使用されるコンテンツ言語とを対比して記憶する記憶手段と、
取得した前記位置情報および前記属性情報と、前記コンテンツ提供エリアおよび前記コンテンツ言語とに基づいて、配信用のコンテンツを前記利用者向けに処理する処理手段と、
処理した前記コンテンツを、前記コンテンツ閲覧アプリケーションを実行する前記携帯端末に配信して、当該携帯端末の表示画面を、プライベートデジタルサイネージとして機能させる制御手段と、を備え、
前記記憶手段は、
前記コンテンツを表示する言語を、
前記コンテンツ提供エリア内で特に利用頻度が高い、または地域全体の特性および特定店舗の特性に基づくデフォルト言語と、
前記利用者が予め設定する希望言語および代替言語と、
処理前の元コンテンツの言語であるオリジナル言語と、
に区分して記憶し、
前記処理手段は、
前記デフォルト言語の優先表示が設定されていない場合であっても、前記利用者の利益となる所定の第3条件では、前記希望言語を前記デフォルト言語に置換して表示させる
ことを特徴とするプライベートデジタルサイネージシステム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以降、本発明を実施するための形態(「本実施形態」という)を、図などを参照しながら詳細に説明する。また、本実施形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るプライベートデジタルサイネージシステムの構成図である。
図1に示すように、プライベートデジタルサイネージシステム1は、利用者端末10(携帯端末)と、利用者端末10に対してプライベートデジタルサイネージサービスを提供するコンテンツ配信制御サーバ100と、コンテンツ配信制御サーバ100のデータベース(以下、DBという)としての利用者属性情報管理DB132と、コンテンツ提供エリア/提供言語管理DB133と、コンテンツ管理DB134と、を備える。
プライベートデジタルサイネージシステム1には、利用者端末10からアクセス可能な通信ネットワーク網またはWiFi(Wireless Fidelity)ネットワーク30を介してインターネット40が接続され、インターネット40には、多言語翻訳サービス50と、観光情報Webサイト60と、デジタルサイネージ70(既存のデジタルサイネージ端末)と、が接続される。
【0012】
多言語翻訳サービス50は、多言語翻訳サーバ51および多言語辞書DB52を備える。
観光情報Webサイト60は、Pエリアの観光情報Webサイトサーバ61およびコンテンツ管理DB62と、Qエリアの観光情報Webサイトサーバ63およびコンテンツ管理DB64と、Rエリアの観光情報Webサイトサーバ65およびコンテンツ管理DB66と、を備える。
なお、通信ネットワーク網またはWiFiネットワーク30、インターネット40、多言語翻訳サービス50、観光情報Webサイト60、デジタルサイネージ70は、プライベートデジタルサイネージシステム1における前提環境としての既存の設備群、および連携可能な既存のサービス群である。
【0013】
[コンテンツ配信制御サーバ]
図2は、コンテンツ配信制御サーバ100の構成図である。
コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10に対してプライベートデジタルサイネージサービスを提供する。
コンテンツ配信制御サーバ100は、プライベートデジタルサイネージシステム1に関する各機能を実現するための所定のプログラムを導入されたコンピュータにより実現され、当該コンピュータのCPUがメモリに所定のプログラムを読み込み実行することにより、プライベートデジタルサイネージシステム1のコンテンツ配信サーバとして機能する。
コンテンツ配信制御サーバ100は、サーバを統括制御する制御部110(位置情報取得手段,属性情報取得手段,制御手段)と、ネットワーク接続機能を有する処理部120(処理手段)と、処理部120により読み出し/書き込みされる記憶部130(記憶手段)と、を備える。
【0014】
<制御部>
制御部110は、コンテンツ配信制御サーバ100を統括制御する。制御部110は、利用者が所持する利用者端末10の位置情報を取得する位置情報取得手段と、利用者が用いる言語を含む属性情報を取得する属性情報取得手段と、処理したコンテンツを利用者端末10に配信して、利用者端末10の表示画面を、プライベートデジタルサイネージとして機能させる制御手段としての機能を有する。また、制御部110は、観光情報WebサイトのURL(Uniform Resource Locator)を携帯端末に配信して、利用者端末10の表示画面を、プライベートデジタルサイネージとして機能させる。
【0015】
<処理部>
処理部120は、アプリケーションダウンロード処理部121(アプリケーションダウンロード処理手段)、利用者情報処理部122、およびコンテンツ配信処理部123を備える。制御部110および処理部120は、コンテンツ配信制御サーバ100を構成するコンピュータのCPUにより実行される。
処理部120は、取得した利用者の位置情報および属性情報と、後記するコンテンツ提供エリアおよびコンテンツ言語とに基づいて、配信用のコンテンツを利用者向けに処理する処理手段としての機能を有する。
【0016】
アプリケーションダウンロード処理部121は、アプリケーション格納部131に格納されている利用者端末10向けコンテンツ閲覧アプリケーション(以下、コンテンツ閲覧アプリという)を、プライベートデジタルサイネージシステム1の利用前に予め利用者端末10にダウンロードさせる処理を行う。利用者端末10は、コンテンツ閲覧アプリ12c(
図5参照)を実行することで、プライベートデジタルサイネージサービス(内部サービス)にアクセスすることができる。
【0017】
利用者情報処理部122は、利用者属性情報管理DB132を参照して、プライベートデジタルサイネージシステム1の利用前および利用時に利用者端末10の利用者に関する情報の処理を行う。
【0018】
コンテンツ配信処理部123は、コンテンツ提供エリア/提供言語管理DB133およびコンテンツ管理DB134を参照して、処理したコンテンツを適切な言語で利用者端末10に配信する。コンテンツ配信処理部123は、制御部110と協働して、利用者端末10の表示画面を、プライベートデジタルサイネージとして機能させる。
【0019】
処理部120は、具体的には、下記の処理を行う。
処理部120は、デフォルト言語の優先表示が設定されている場合、第1条件では、希望言語をデフォルト言語に置換して表示させる。第1条件は、例えばコンテンツ提供エリア内に特定店舗がある場合、または地域全体に所定の言語特性がある場合である。
【0020】
処理部120は、デフォルト言語の優先表示が設定されている場合、第2条件では、希望言語のデフォルト言語への置換を禁止する。第2条件は、例えば利用者が緊急操作をした場合、または現在時刻が深夜または早朝である場合である。また、第2条件は、利用者端末10の近傍に、既存のデジタルサイネージ70(
図1参照)が存在する場合である。
【0021】
処理部120は、デフォルト言語の優先表示が設定されていない場合であっても、利用者の利益となる所定の第3条件では、希望言語をデフォルト言語に置換して表示させる。
処理部120は、コンテンツ提供エリア内に、携帯端末が存在する場合、観光情報WebサイトのURLを利用者向けに処理する。
【0022】
<記憶部>
記憶部130は、アプリケーション格納部131、利用者属性情報管理DB132、コンテンツ提供エリア/提供言語管理DB133、およびコンテンツ管理DB134を備える。記憶部130は、各種処理のプログラムを収めたROM、RAM、電気的に書換可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の半導体メモリと、ハードディスクドライブ(HDD)等の外部記憶装置とを含む。
アプリケーション格納部131は、利用者端末10にダウンロードさせて導入させるコンテンツ閲覧アプリを格納する。
【0023】
利用者属性情報管理DB132は、利用者(利用者端末10)の識別情報、属性情報、利用者端末10の閲覧履歴等を格納する。
図3(a)は、利用者属性情報管理DB132に格納された利用者属性管理テーブル132Aの構成例を示す図である。利用者属性管理テーブル132Aには、「利用者ID」毎に、「ログインID」、「パスワード」、「国籍」、「希望言語」、「代替言語」、「優先接続先」…が格納される。上記「優先接続先」の「内部サービス」は、本プライベートデジタルサイネージシステム1によるプライベートデジタルサイネージサービスであり、「外部サービス」は、既存の観光情報Webサイト60(
図1参照)によるサービスである。
【0024】
コンテンツ提供エリア/提供言語管理DB133は、コンテンツ提供エリア/提供言語管理情報を格納する。コンテンツ提供エリア/提供言語管理DB133は、コンテンツ提供エリアと当該コンテンツ提供エリアで使用されるコンテンツ言語とを対比して記憶する。
図3(b)は、コンテンツ提供エリア/提供言語管理DB133に格納されたコンテンツ提供エリア/提供言語管理テーブル133Aの構成例を示す図である。コンテンツ提供エリア/提供言語管理テーブル132Aには、「エリアID」毎に、「提供エリア(住所)」、「サービス提供区分」、「サービス重複フラグ」、「コンテンツ管理者」、「コンテンツ言語0(日本語)オリジナル言語」、「コンテンツ言語1(英語)」、「コンテンツ言語2(ドイツ語)」…が格納される。
コンテンツ提供エリア/提供言語管理DB132は、
図4で後記するように、コンテンツ言語を、コンテンツ提供エリア内で特に利用頻度が高い、または地域全体の特性および特定店舗の特性に基づくデフォルト言語と、利用者が予め設定する希望言語と、
処理前の元コンテンツの言語であるオリジナル言語と、に区分して記憶する。
【0025】
コンテンツ管理DB134は、配信されるコンテンツ、コンテンツ配信について設定した配信条件、情報配信した履歴などを格納する。
図3(c)は、コンテンツ管理DB134に格納されたコンテンツURL管理テーブル134Aの構成例を示す図である。コンテンツURL管理テーブル134Aには、「エリアID」毎に、「コンテンツURL言語0(日本語)オリジナル言語」、「コンテンツURL言語1(英語)」、「コンテンツURL言語2(ドイツ語)」…が格納される。
記憶部130は、コンテンツ提供エリア内の既存の観光情報Webサイトを記憶する。
【0026】
[言語区分の定義]
以下、本プライベートデジタルサイネージシステム1で用いる言語区分の定義について説明する。
図4は、言語区分の定義を表にして示す図である。
図4に示すように、本実施形態では、プライベートデジタルサイネージシステム1で用いる言語を「デフォルト言語」「希望言語」「代替言語」「オリジナル言語」に区分する。各言語区分は、それぞれ以下の特徴を有する。
「デフォルト言語」は、地域全体の特性や特定店舗の特性に基づく言語である。該当エリア内で特に利用頻度が高いと思われる言語である。
「希望言語」は、利用者が予め設定する第1希望の表示言語(例えば母国語)である。利用者がデフォルト言語の優先表示を希望する場合に限り、「希望言語=デフォルト言語」
と見なし、一時的に値を置換する。
「代替言語」は、利用者が予め設定する第2希望の表示言語である。
「オリジナル言語」は、プライベートデジタルサイネージシステム側が予め設定する、翻訳前の元コンテンツの言語である。日本のコンテンツの場合、「日本語」の設定が多いと想定される。
【0027】
[利用者端末]
図5は、利用者端末10のハードウェア構成図である。
利用者端末10は、コンテンツ閲覧アプリ12cを実行した場合、コンテンツ配信制御サーバ100から提供されるプライベートデジタルサイネージサービスを視聴可能なプライベートデジタルサイネージ端末となる。
利用者端末10は、電子カメラ機能を有するスマートフォン等のPDA(Personal Digital Assistants)、ノート型PC(Personal Computer)である。本実施形態は、本コンテンツ閲覧アプリ12cをスマートフォンに組み込んだ例である。利用者端末10は、通信ネットワーク網またはWiFiネットワーク30(
図1参照)に接続するネットワーク接続機能と、自身の位置情報を知るための電波をGPS(Global Positioning System)衛星2から受信するGPS機能と、を備える。
【0028】
図5に示すように、利用者端末10は、制御部11、記憶部12、操作部13、LCD(Liquid Crystal Display)表示部14、タッチパネル15、入出力部16、カメラ部17、マイクロフォン18、スピーカ19、無線部(RF)20、ベースバンド処理部21、およびGPS機能部22を備えて構成される。
【0029】
制御部11は、本端末全体を制御するマイクロコンピュータ等からなる。マイクロコンピュータは、ROM(Read Only Memory)に記憶された制御プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、CPU(Central Processing Unit)が各種処理を実行する。
【0030】
記憶部12は、利用者端末10を所持する利用者に関する利用者情報(利用者ID、氏名等)12a、言語情報12b、コンテンツ閲覧アプリ12cを記憶する。コンテンツ閲覧アプリ12cは、利用者端末10においてプライベートデジタルサイネージ機能を実行するアプリケーションである。
記憶部12は、SD(Secure Digital)カード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、メモリスティック(Memory Stick)などの外部メモリを含む。
【0031】
操作部13は、各種スイッチ、モード選択部や十字キー等を有する。操作部13は、LCD表示部14およびタッチパネル15が一体になっている。
LCD表示部14は、LCDディスプレイまたは有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、白色LEDバックライトおよび各ドライバ等で構成され、撮影した画像やコンテンツ等を表示する。LCD表示部14は、利用者端末10がスマートフォン等の場合、筐体の表面の略全面を覆う大型ディスプレイである。
タッチパネル15は、LCD表示部15の表示画面内で、任意の位置を指示するためのポインティングデバイスである。タッチパネル15は、ユーザが上面を指で押したり、スライドしたり、離したりすることにより各操作を検出する。
【0032】
入出力部16は、各デバイスを接続するインターフェース(I/F)部である。図示しないUSB等のインターフェースによる有線接続、またはBluetooth(登録商標)等の無線接続を利用してPC等の外部接続部に接続する。
カメラ部17は、撮影レンズ、撮像センサ、AFE(Analog Front End)、およびDSP(Digital Signal Processor)を備える。
無線部20は、通信ネットワーク網(
図1参照)の基地局との間で信号の送受信を行う。
ベースバンド処理部21は、無線部20でRF(Radio Frequency)信号をベースバンド信号に変換するとともにベースバンド信号をRF信号に変換する。
【0033】
GPS機能部22は、静止しているGPS衛星2の位置情報の電波をGPS衛星2(
図1参照)から受信するGPSアンテナ(図示省略)を備え、GPSアンテナを介して受信した情報より、現在位置情報を、緯度/経度の2つのパラメータとして算出するGPS機能により位置情報を取得する。
【0034】
ここで、本実施形態では、位置情報を取得する手段として、GPS衛星2を利用した例を示したが、GPS以外の、基地局との位置関係を利用した方式でもよい。例えば、モバイル端末である利用者端末10として、Android(登録商標)スマートフォンやカメラ付き高機能携帯電話機を使用する場合がある。この場合、利用者端末10は、GPS機能部22に代えてまたは併用して、基地局および携帯電話通信網(図示省略)を介して携帯電話会社サーバと情報の送受信を行い、接近確認から自端末の現在位置情報を取得することも可能である。
また、WiFi測位による位置情報取得、すなわちWiFiアクセスポイント(AP:access point)と所定の位置情報サービスを利用した位置情報取得を用いてもよい。
【0035】
[インターネットに接続されるその他の機器]
デジタルサイネージ70は、公共の場,交通機関等に設置された液晶ディスプレイ等のサイネージディスプレイであり、看板やポスター等を電子化したものである。デジタルサイネージ70は、近くにいる人や通りすがりの人等に案内情報や観光情報等を表示する。
デジタルサイネージ70は、本実施形態のプライベートデジタルサイネージサービスとは異なる既存のサイネージ端末である。
【0036】
以下、上述のように構成されたプライベートデジタルサイネージシステム1の動作を説明する。
[利用者端末側処理]
まず、利用者端末10側の処理について説明する。利用者端末10側の処理には、利用者属性の登録処理とコンテンツ閲覧処理とがある。
【0037】
<利用者属性の登録処理>
図6は、利用者属性を登録(コンテンツ閲覧アプリからコンテンツ配信制御サーバへ登録)する際のフローチャートである。本フローは、利用者端末10の制御部11(
図5参照)がコンテンツ閲覧アプリ12cを実行することにより行われる。なお、コンテンツ配信制御サーバ100と利用者端末10間のアクセスに際しては、認証処理が先行して行われるが、ここでは記載を省略している。
まず、ステップS11で利用者端末10の制御部11(
図5参照)は、サービスログインする。
ステップS12で、制御部11は、利用者属性の登録機能を呼び出しする。
ステップS13で、制御部11は、利用者情報、希望言語、代替言語等を設定する(
図4参照)。例えば、利用者端末10の利用者がドイツ人の場合、希望言語を「ドイツ語」、代替言語を「英語」などのように設定する。
【0038】
ステップS14で、制御部11は、無線部20が通信ネットワーク網またはWiFiネットワーク30を介してコンテンツ配信制御サーバ100(
図1参照)に設定内容を送信する。コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10から送信された設定内容を利用者属性管理テーブル132A(
図3(a)参照)に保存する。
ステップS15で、制御部11は、操作部13(
図5参照)による利用者属性の登録の操作終了の指示があるか否かを判別し、操作終了の指示がない場合(ステップS15:No)には上記ステップS12に戻って利用者属性の登録操作を続ける。
上記ステップS15で操作終了の指示がある場合(ステップS15:Yes)、ステップS16で制御部11は、サービスログアウトして本フローの処理を終了する。
【0039】
<コンテンツ閲覧処理>
図7は、利用者端末10のコンテンツ閲覧処理を示すフローチャートである。本フローは、利用者端末10の制御部11(
図5参照)がコンテンツ閲覧アプリ12cを実行することにより行われる。なお、コンテンツ配信制御サーバ100と利用者端末10間のアクセスに際しては、認証処理が先行して行われるが、ここでは記載を省略している。
まず、ステップS21で利用者端末10の制御部11(
図5参照)は、サービスログインする。
ステップS22で、制御部11のGPS機能部22は、利用者端末10の現在位置を取得する。
ステップS23で、制御部11の無線部20は、通信ネットワーク網またはWiFiネットワーク30を介してコンテンツ配信制御サーバ100(
図1参照)に取得した現在位置情報を送信する。コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10から送信された現在位置情報をコンテンツ提供エリア/提供言語管理テーブル133A(
図3(b)参照)に保存する。
【0040】
ステップS24で、制御部11は、既存の観光情報Webサイト60(
図1参照)のURL(Uniform Resource Locator)を受信したか否かを判別する。このとき制御部11は、例えば施設内に設置されたWiFi規格のアクセスポイントに無線接続してURLを取得することができる。あるいは、制御部11は、通信ネットワーク網を経由してインターネット40に接続された既存の観光情報Webサイト60に接続することができる。なお、既存のデジタルサイネージ70(
図1参照)の設置場所やその近傍には、上記アクセスポイント(AP)が設置されていることが多い。この場合には、前記第2条件のように、利用者端末10の近傍に、既存のデジタルサイネージ端末が存在する場合であり、コンテンツ配信制御サーバ100の処理部120(
図2参照)が、希望言語のデフォルト言語への置換を禁止する処理も可能である(第2条件)。
【0041】
既存の観光情報Webサイト60のURLを受信した場合(ステップS24:Yes)、ステップS25で制御部11は、既存の観光情報Webサイト60へ接続要求を行う。
既存の観光情報Webサイト60のURLを受信していない場合(ステップS24:No)、ステップS26で制御部11は、無線部20が通信ネットワーク網またはWiFiネットワーク30を介してコンテンツ配信制御サーバ100(
図1参照)へコンテンツの接続要求を行う。
なお、本実施形態では、既存の観光情報Webサイト60のURLを受信した場合(ステップS24:Yes)には、コンテンツ配信制御サーバ100へコンテンツの接続要求を行わないようしている(ステップS26:スキップ)。しかしながら、既存の観光情報Webサイト60のURL受信の有無にかかわらず、コンテンツ配信制御サーバ100へコンテンツの接続要求を行う態様でもよい。
【0042】
ステップS27で制御部11は、コンテンツ配信制御サーバ100からのコンテンツ受信、または観光情報WebサイトからのURL受信のいずれかがあるか否かを判別する。
上記コンテンツ受信または上記観光情報Webサイト受信がある場合(ステップS27:Yes)、ステップS28で制御部11は、受信内容を表示してステップS29に進み、上記コンテンツ受信または上記観光情報WebサイトからのURL受信がない場合(ステップS27:No)、そのままステップS29に進む。
【0043】
ここで、上記コンテンツ受信と上記観光情報Webサイト受信とを両方受信した場合には、上記コンテンツ受信内容を優先して表示する。優先表示の方法は、例えば当該コンテンツ受信内容を表示し、続いて当該観光情報Webサイト受信内容を表示する。または、当該コンテンツ受信内容を表示し、利用者の実行操作を待って当該観光情報Webサイト受信内容を表示する(実行操作がない場合、当該観光情報Webサイト受信内容を表示しない)。あるいは、観光情報Webサイト受信内容がより詳細情報であるとの観点に立ち、利用者が観光情報Webサイト受信内容を優先表示するという事前設定がある場合には、観光情報Webサイト受信内容を上記コンテンツ受信よりも優先表示する態様でもよい。
【0044】
ステップS29で制御部11は、操作終了の操作指示があるか否かを判別し、操作終了の指示がない場合(ステップS29:No)には上記ステップS22に戻ってコンテンツ閲覧操作を続ける。
上記ステップS29で操作終了の指示がある場合(ステップS29:Yes)、ステップS30で制御部11は、サービスログアウトして本フローの処理を終了する。
【0045】
[コンテンツ配信制御サーバ側処理]
次に、コンテンツ配信制御サーバ100側の処理について説明する。
図8ないし
図10は、コンテンツ配信制御サーバ100のプライベートデジタルサイネージサービスを示すフローチャートである。本フローは、コンテンツ配信制御サーバ100の制御部110(
図2参照)により実行される。
まず、ステップS101(以下
図8参照)でコンテンツ配信制御サーバ100の制御部110(
図2参照)は、利用者端末10の現在位置情報の受信待受を行う。
ステップS102で制御部110は、利用者端末10の現在位置情報を受信する。なお、利用者端末10の現在位置情報を受信しない場合はステップS101で待機する。
【0046】
ステップS103で制御部110は、受信した利用者端末10の現在位置情報に基づいて、利用者端末10の利用者のいるエリア(住所)を特定する。この利用者のいる座標(緯度経度)からのエリア(住所)特定は、例えば国土交通省の「位置参照情報」に代表される既存の公開データを活用することができる。国土交通省の「位置参照情報」は、全国の都市計画区域相当範囲を対象に、街区単位(「○○町△丁目□番」)の位置座標(代表点の緯度・経度、平面直角座標)を整備したものである。この位置参照情報を利用すれば、得られた座標から容易にエリアを特定(逆ジオコーディング)することができる。
【0047】
ステップS104で制御部110は、利用者端末10の利用者の希望言語、代替言語、優先接続先を取得する。上記希望言語、代替言語については、
図4の言語区分で定義している。
ステップS105で制御部110は、利用者端末10の利用者がデフォルト言語(
図4参照)の優先表示を希望しているか否かを判別する(第1条件)。
利用者端末10の利用者がデフォルト言語の優先表示を希望していない場合(ステップS105:No)、ステップS106で制御部110は、デフォルト言語表示が利用者の利益により適するか否かを判定する(第3条件)。この判定は、具体的には以下のステップS107〜ステップS114で示される。
上記ステップS105で利用者がデフォルト言語の優先表示を希望しておらず、かつ、上記ステップS106でデフォルト言語表示が利用者の利益により適するものではないと判定した場合(ステップS106:No)、ステップS115に進む。
【0048】
上記ステップS105で利用者がデフォルト言語の優先表示を希望している場合(ステップS105:Yes)、または、上記ステップS106でデフォルト言語表示が利用者の利益により適するものであると判定した場合(ステップS106:Yes)、ステップS107で制御部110は、受信した利用者端末10の現在位置情報に基づいて、既存のデジタルサイネージ70(
図1参照)が利用者端末10の利用者の最寄に存在するか否かを判定する(第2条件)。ここで、利用者端末10の現在位置情報の取得は、上述したように、GPS衛星2を利用したGPS機能部22(
図5参照)による方法のほか、GPS以外の、基地局との位置関係を利用した方式や、Wi-Fiアクセスポイントと所定の位置情報サービスを利用した位置情報取得を用いてもよい。既存のデジタルサイネージ70の近傍には、WiFiアクセスポイントが配置されていることも多い。
既存のデジタルサイネージ70が利用者の最寄に存在している場合(ステップS107:Yes)、当該利用者は既存のデジタルサイネージ70を利用して観光情報等を取得できると判断してステップS115に進む。
【0049】
本実施形態では、プライベートデジタルサイネージシステム1は、利用者端末10と既存のデジタルサイネージ70との近接も判定する。利用者端末10と既存のデジタルサイネージ70との近接も判定することで、利用者は、より有益な情報を得ることが期待できる。既存のデジタルサイネージ70は、多数の人が見ることから表示される言語は、オリジナル言語(
図4参照)に限られていると想定される。利用者端末10の利用者が、既存のデジタルサイネージ70が設置されている場所では、希望言語(例えば母国語)を優先して表示することで、利用者は既存のデジタルサイネージ70と本プライベートデジタルサイネージ1の双方で観光地等を知ることができる。さらに本プライベートデジタルサイネージ1により母国語で表示された情報によって、両者の情報の対比を楽しむことができる。
また、駅などに設置されている既存のデジタルサイネージ70は、利用者(閲覧者)一人に占有される状況が発生する。本実施形態では、母国語でも並行して楽しめると共に、既存のデジタルサイネージ70の占有という課題も解決できる。このため、メリットがより大きい。
【0050】
図8のフローの説明に戻って、既存のデジタルサイネージ70が利用者の最寄に存在していない場合(ステップS107:No)、ステップS108で制御部110は、サービスの利用の目的が「緊急の用件」であるか否かを判定する(第2条件)。「緊急の用件」であるか否かは、利用者端末10の操作部13(
図5参照)で「特定ボタン(ソフトウェアキーを含む)のタッチ」が操作されたことで判定する。
サービスの利用の目的が「緊急の用件」である場合(ステップS108:Yes)、ステップS115に進む。利用者が緊急の対応をしたいとき一部の機能をスキップすることで、より迅速にサービスの提供を受けることができる。
【0051】
サービスの利用の目的が「緊急の用件」でない場合(ステップS108:No)、ステップS109で制御部110は、現在時刻が「深夜または早朝」であるか否かを判定する(第2条件)。
現在時刻が「深夜または早朝」である場合(ステップS108:Yes)、ステップS115に進む。現在時刻が「深夜または早朝」に、サービスを利用する場合、上記「緊急の用件」の場合と同じように、プライベートデジタルサイネージシステム1に対して迅速で分かり易いサービスの提供が求められていると想定される。例えば、深夜には一般的な観光地などは営業を終了している。このような時間帯にもかかわらずサービス要求があったとすれば、利用者が外国人観光客である場合、なにかしら困った事情(またはすぐに確認したい事柄)があってサービス要求したと想定される。本実施形態では、一部の機能をスキップすることで、より迅速にサービスの提供を受けられるようにする。また、後記するように、スキップ先の処理(ステップS115以降)で、ただちに希望言語の確認に入るので、例えば「深夜または早朝」では、利用者にとって分かり易い言語(母国語)によるコンテンツ提供が行われる。すなわち、現在時刻が「深夜または早朝」の場合、迅速なコンテンツ提供が行われるとともに、利用者にとって分かり易い言語によるコンテンツ提供が行われる。また、現在時刻が「深夜または早朝」でない場合、プライベートデジタルサイネージシステム1により、よりきめ細かなコンテンツ提供が受けられる。
【0052】
昼間の観光で多様な文化を楽しみたい場合は、デフォルト言語が設定される。深夜・早朝は、緊急の用件で情報収集する場合を想定し、利用者が直ぐに理解できる母国語(または代替言語)を設定する。
【0053】
このように、本実施形態では、昼間でも緊急の用件の場合は、デフォルト言語の優先順位が上位でも一時的に下位にする。また、利用者の利益に即すと判定される場合には、デフォルト言語の優先順位が下位でも一時的に上位にする。また、このような操作は、利用者が特定ボタンのタッチ等により、簡単に表示言語を変更できる。利便性の向上やコンテンツの魅力充実の両側面からメリットがある。
【0054】
現在時刻が「深夜または早朝」でない場合(ステップS109:No)、ステップS110で制御部110は、特定店舗の特性の定義が有るか否かを判定する(第1条件)。特定店舗とは、特定の言語が使用されるまたは通用する各種専門店やレストランなどである。例えば、特定店舗には、中華料理店(中国語)、イタリアブランドショップ(イタリア語)、日本酒蔵元(日本語)などである。本実施形態では、店舗を象徴する文化に合わせて、該当店舗でより利用頻度が高いであろうデフォルト言語を設定する。
特定店舗の特性の定義が有る場合(ステップS110:Yes)、ステップS111で処理部120は、「特定店舗の特性で定義された言語」をデフォルト言語に設定してステップS114に進む。なお、上記デフォルト言語については、
図4の言語区分で定義している。
【0055】
特定店舗の特性の定義が無い場合(ステップS110:No)、ステップS112で制御部110は、地域全体の特性の定義が有るか否かを判定する(第1条件)。地域全体の特性とは、住民構成、外国人街などによって、ある地域全体で特定の言語が使用されるまたは通用する傾向がある地理的な特性である。例えば、東京都の新大久保(韓国人街:韓国語)や神奈川県の横浜(中華街:中国語)などである。本実施形態では、地域の文化に合わせて、該当地域でより利用頻度が高いであろうデフォルト言語を設定する。
地域全体の特性の定義が有る場合(ステップS112:Yes)、ステップS113で制御部110は、「地域全体の特性で定義された言語」をデフォルト言語に設定してステップS114に進む。地域全体の特性の定義が無い場合(ステップS112:No)、そのままステップS115に進む。
【0056】
ステップS114では、制御部110は、「希望言語」の設定値をデフォルト言語に一時置換してステップS115に進む。
ステップS115(以下
図9参照)では、制御部110は、受信した利用者端末10の現在位置情報に基づいて、利用者端末10の利用者のいるエリアにおける、サービス提供の状況を判定する。すなわち、利用者のいるエリアにおいてサービス提供の状況が、「内部サービス」(プライベートデジタルサイネージシステム1によるプライベートデジタルサイネージサービス)のみか、「外部サービス」(既存の観光情報Webサイト60(
図1参照)によるサービスのみか、これら両方のサービスがいずれも提供されるかを判定する。
【0057】
上記ステップS115で利用者端末10の利用者のいるエリアにおいて上記「内部サービス」のみが提供される場合、ステップS117に進む。
上記ステップS115で利用者端末10の利用者のいるエリアにおいて上記「外部サービス」のみが提供される場合、ステップS124(
図10参照)に進む。
上記ステップS115で利用者端末10の利用者のいるエリアにおいて上記「内部サービス」と上記「外部サービス」の両方が提供される場合、ステップS116で制御部110は、利用者の希望の優先接続先が内部サービスまたは外部サービスのいずれかであるか否かを判定する。なぜならば、上記「内部サービス」と上記「外部サービス」の両方が提供される場合、両サービスは重複して提供されることになるからである。
【0058】
上記ステップS116で利用者の希望の優先接続先が上記「内部サービス」である場合、または上記ステップS115で利用者端末10の利用者のいるエリアが上記「内部サービス」のみ提供される場合、ステップS117で制御部110は、利用者端末10に提供するコンテンツに希望言語(
図4参照)が存在するか否かを判別する。コンテンツに希望言語が存在する場合(ステップS117:Yes)、ステップS123に進む。
コンテンツに希望言語が存在しない場合(ステップS117:No)、ステップS118で制御部110は、既存の多言語翻訳サービス50(
図1参照)で翻訳可能か否かを判別する。
既存の多言語翻訳サービス50で翻訳可能の場合(ステップS118:Yes)、ステップS119で制御部110は、多言語翻訳サーバ51経由時のURLを生成してステップS123に進む。多言語翻訳サーバ51経由時のURL生成は、Google(登録商標)翻訳に代表される既存サービスを活用することができる。例えば、Google(登録商標)翻訳を用いて、日本語のサイトを英語に翻訳する。Google翻訳は、2016年2月現在、91ヶ国語の翻訳機能があるとされる。
【0059】
既存の多言語翻訳サービス50で翻訳できない場合(ステップS118:No)、ステップS120で制御部110は、利用者端末10に提供するコンテンツに代替言語(
図4参照)が存在するか否かを判別する。コンテンツに代替言語が存在する場合(ステップS120:Yes)、ステップS122に進む。
コンテンツに代替言語(
図4参照)が存在しない場合(ステップS120:No)、ステップS121で制御部110は、コンテンツURL(オリジナル言語)(
図4参照)を利用者端末10へ配信してステップS131に進む。ここで、オリジナル言語とは、本明細書では、翻訳前の元コンテンツの言語とする。例えば、オリジナル言語としては、日本語や英語などを設定する。
【0060】
上記ステップS120でコンテンツに代替言語が存在する場合(ステップS120:Yes)、ステップS122で制御部110は、コンテンツURL(代替言語)(
図4参照)を利用者端末10へ配信してステップS131に進む。
上記ステップS117でコンテンツに希望言語が存在する場合,または上記ステップS119で多言語翻訳サーバ51経由時のURLを生成した場合、ステップS123で制御部110は、コンテンツURL(希望言語)(
図4参照)を利用者端末10へ配信してステップS131に進む。
【0061】
このように、利用者のいるエリアが「内部サービス」(プライベートデジタルサイネージシステム1によるプライベートデジタルサイネージサービス)か、または利用者の希望の優先接続先が「内部サービス」である場合には、利用者端末10へコンテンツURL(オリジナル言語)、コンテンツURL(代替言語)、またはコンテンツURL(希望言語)が配信される。
【0062】
一方、上記ステップS115で利用者端末10の利用者のいるエリアが上記「外部サービス」のみ提供される場合、または上記ステップS116で利用者の希望の優先接続先が上記「外部サービス」である場合、ステップS124(以下
図10参照)で制御部110は、既存の観光情報Webサイト60(
図1参照)に希望言語(
図4参照)が存在するか否かを判別する。既存の観光情報Webサイト60に希望言語が存在する場合(ステップS124:Yes)、ステップS130に進む。
既存の観光情報Webサイト60に希望言語が存在しない場合(ステップS124:No)、ステップS125で制御部110は、既存の多言語翻訳サービス50(
図1参照)で翻訳可能か否かを判別する。
既存の多言語翻訳サービス50で翻訳可能の場合(ステップS125:Yes)、ステップS126で制御部110は、多言語翻訳サーバ51経由時のURLを生成してステップS130に進む。
【0063】
既存の多言語翻訳サービス50で翻訳できない場合(ステップS125:No)、ステップS127で制御部110は、既存の観光情報Webサイト60に代替言語(
図4参照)が存在するか否かを判別する。既存の観光情報Webサイト60に代替言語が存在する場合(ステップS127:Yes)、ステップS129に進む。
既存の観光情報Webサイト60に代替言語(
図4参照)が存在しない場合(ステップS127:No)、ステップS128で制御部110は、既存の観光情報Webサイト60のURL(オリジナル言語)(
図4参照)を利用者端末10へ配信してステップS131に進む。
【0064】
上記ステップS127で既存の観光情報Webサイト60に代替言語が存在する場合(ステップS127:Yes)、ステップS129で制御部110は、既存の観光情報Webサイト60のURL(代替言語)(
図4参照)を利用者端末10へ配信してステップS131に進む。
上記ステップS124で既存の観光情報Webサイト60に希望言語が存在しない場合,または上記ステップS126で多言語翻訳サーバ51経由時のURLを生成した場合、ステップS130で制御部110は、既存の観光情報Webサイト60のURL(希望言語)(
図4参照)を利用者端末10へ配信してステップS131に進む。
【0065】
このように、利用者のいるエリアが「外部サービス」(既存の多言語翻訳サービス)か、または利用者の希望の優先接続先が「外部サービス」である場合には、利用者端末10へ既存の観光情報Webサイト60のURL(オリジナル言語)、既存の観光情報Webサイト60のURL(代替言語)、または既存の観光情報Webサイト60のURL(希望言語)が配信される。
図9のフローに戻って、ステップS131で制御部110は、「希望言語」の設定値をデフォルト言語に一時置換するか否かを判定する。
「希望言語」の設定値をデフォルト言語に一時置換する場合(ステップS131:Yes)、ステップS132で制御部110は、一時置換した「希望言語」の設定値を元に戻して本フローの処理を終了する。
【0066】
図11は、利用者端末10の言語選択を説明する図である。
図5と同一構成部分には同一符号を付している。
利用者端末10の利用者のデフォルト言語は、中国語(
図11(a))であり、母国語は、英語(
図11(b))であるとする。タブ設定は、一例であり、選択方法はこれに限られない。デフォルト言語と母国語は、利用者の選択による手動切替である。
図11の利用者端末10に、利用者の位置情報によるデフォルト言語の自動選択を適用した場合を例にとる。利用者の位置情報によるデフォルト言語の自動選択は、上記フローで述べたように、地域全体の特性、特定店舗の特性、時間帯の特性がある。
(1)地域全体の特性(住民構成、外国人街など)
東京の新大久保(韓国人街:韓国語)や神奈川の横浜(中華街:中国語)など、地域の文化に合わせて、該当地域でより利用頻度が高いであろうデフォルト言語を設定する。
(2)特定店舗の特性(専門店やレストランなど)
中華料理店(中国語)、イタリアブランドショップ(イタリア語)、日本酒蔵元(日本語)など、店舗を象徴する文化に合わせて、当該店舗でより利用頻度が高いであろうデフォルト言語を設定する。
(3)時間帯の特性(昼間、深夜、早朝)
昼間の観光で多様な文化を楽しみたい場合は、上記(1)(2)デフォルト言語が設定される。深夜・早朝は、緊急の用件で情報収集する場合を想定し、利用者が直ぐに理解できる母国語(または代替言語)を設定する。
【0067】
図11の破線囲みに示すように、標準動作では、上記(1)〜(3)に基づくデフォルト言語(ここでは、中国語)が自動選択される。
利用者の希望に応じて、母国語(希望言語や代替言語など)を優先表示する設定も可能である。
また、上記(1)〜(3)に基づくデフォルト言語の表示と母国語(または代替言語)(ここでは、英語)の表示は、利用者の意思でワンタッチで切り替え可能とし、昼間の観光時でも緊急時等のとっさの情報収集も可能とする。
【0068】
[適用例]
<適用例1>
プライベートデジタルサイネージシステム1は、著名な観光地のみならず、どのような観光地でも適用可能である。また、観光地には限定されず、観光地以外のどのような場所・施設等でも適用可能である。
図12は、プライベートデジタルサイネージシステム1の適用例1を説明する図である。この
図12は、外国人観光客(米国人)Aが利用者端末10Aを、外国人観光客(ドイツ人)Bが利用者端末10Bを、外国人観光客(中国人)Cが利用者端末10Cをそれぞれ携帯し、東京都内の観光地である[○○神社]、[△△教会]、[□□ホール]を観光しようとする。利用者端末10A,10B,10Cは、
図1および
図5の利用者端末10である。利用者端末10A,10B,10Cは、GPS対応スマートフォンである。また、利用者端末10Aは、HTTP接続でPUSH配信(英語)が、利用者端末10Bは、HTTP接続でPUSH配信(ドイツ語)が、利用者端末10Cは、HTTP接続でPUSH配信(中国語)がそれぞれ可能な端末である。なお、PUSH配信とは、利用者の要求に関わらず(利用者が要求していなくても)コンテンツ配信制御サーバ100から利用者端末10A,10B,10Cに情報を配信することをいう。
【0069】
図12に示すように、プライベートデジタルサイネージシステム1のコンテンツ配信制御サーバ100(図示省略)は、利用者端末10A,10B,10Cの現在位置情報に応じてネットワーク(通信ネットワーク網またはWiFiネットワーク30,インターネット40)経由で利用者端末10A,10B,10Cにコンテンツ配信を行う。配信されたコンテンツを表示する利用者端末10A,10B,10Cがプライベートデジタルサイネージ端末となる。コンテンツ配信は、利用者の属性に応じてパーソナライズされる(
図8のステップS105〜ステップS114参照)。
また、プライベートデジタルサイネージシステム1は、コンテンツ配信制御サーバ100(図示省略)が、利用者位置情報に基づいて、既存の観光情報Webサイト60と連携をとることで、提供コンテンツの自動切替を行う(
図9および
図10のステップS115〜ステップS130参照)。
【0070】
例えば、外国人観光客(米国人)Aは、利用者端末10Aのコンテンツ閲覧アプリ12c(
図5参照)を起動し、この利用者端末10Aを持ちながら東京都内を移動している。利用者端末10Aは、現在位置情報をプライベートデジタルサイネージシステム1のコンテンツ配信制御サーバ100(図示省略)に送信する。また、利用者端末10Aの外国人観光客(米国人)Aの希望言語、代替言語、優先接続先を送信する(この送信は、上記現在位置情報の送信とは非同期でよい。また、変更があった場合のみ送信する)。コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10Aからコンテンツ接続要求(
図7のステップS26参照)または観光情報Webサイト接続要求(
図7のステップS25参照)を受け付け、利用者端末10Aに対してプライベートデジタルサイネージサービス(内部サービス)または既存の観光情報Webサイト60(外部サービス)を配信する(
図9のステップS121〜S123参照)。
図12の例では、外国人観光客(米国人)Aは、[○○神社]でコンテンツ接続要求を送信したので、[○○神社]に関するプライベートデジタルサイネージ用コンテンツが配信される。このコンテンツ配信は、外国人観光客(米国人)Aの属性に応じてパーソナライズされている。例えば、外国人観光客(米国人)Aが希望言語として母国語の英語を設定している場合、英語によるコンテンツ配信である。また、HTTP接続によるPUSH配信も英語である。
【0071】
ここで、利用者端末10Aの外国人観光客(米国人)Aが、デフォルト言語の優先表示を希望している場合(
図8のステップS105参照)、このデフォルト言語が日本語であるとすると、上記コンテンツ配信は、外国人観光客(米国人)Aの希望言語の英語ではなく日本語によるコンテンツ配信となる。以上は、外国人観光客(米国人)Aが、昼間に[○○神社]を訪れた場合である。仮に、外国人観光客(米国人)Aが、深夜に[○○神社]を訪れた場合(深夜イベントはないとする)、観光目的からは外れており、道に迷ったり何らかのトラブルがあって、やむを得ずコンテンツ要求を行った可能性がある。この深夜・早朝の時間帯では、外国人観光客(米国人)Aにとって、直感的に理解しやすい母国語である英語に切り替えてコンテンツ配信を行う(
図8のステップS109参照)。同様の理由で、緊急の用件の場合も直感的に理解しやすい母国語である英語に切り替える(
図8のステップS108参照)。
【0072】
また、
図12に示すように、外国人観光客(ドイツ人)Bは、利用者端末10Bのコンテンツ閲覧アプリ12c(
図5参照)を起動し、この利用者端末10Bを持ちながら東京都内を移動している。利用者端末10Bは、現在位置情報をプライベートデジタルサイネージシステム1のコンテンツ配信制御サーバ100(図示省略)に送信する。
図12の例では、外国人観光客(ドイツ人)Bは、[△△教会]でコンテンツ接続要求を送信したので、[△△教会]に関するプライベートデジタルサイネージ用コンテンツが配信される。このコンテンツ配信は、外国人観光客(ドイツ人)Bの属性に応じてパーソナライズされている。例えば、外国人観光客(ドイツ人)Bが希望言語として母国語のドイツ語を設定している場合、ドイツ語によるコンテンツ配信である。ただし、[△△教会]では、希望言語のドイツ語のコンテンツURLがないとすると、外国人観光客(ドイツ人)Bが設定した代替言語(例えば英語)で[△△教会]に関するプライベートデジタルサイネージ用コンテンツが配信される(
図9のステップS122参照)。しかし仮に、[△△教会]では、代替言語もないとすると(
図9のステップS120参照)、オリジナル言語(例えば日本語)によるコンテンツ配信となる(
図9のステップS121参照)。
【0073】
また、
図12に示すように、外国人観光客(中国人)Cは、利用者端末10Cのコンテンツ閲覧アプリ12c(
図5参照)を起動し、この利用者端末10Cを持ちながら東京都内を移動している。利用者端末10Cは、現在位置情報をプライベートデジタルサイネージシステム1のコンテンツ配信制御サーバ100(図示省略)に送信する。コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10Cからコンテンツ接続要求(
図7のステップS26参照)または観光情報Webサイト接続要求(
図7のステップS25参照)を受け付ける。そして、コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10Cに対してプライベートデジタルサイネージサービス(内部サービス)または既存の観光情報Webサイト60(外部サービス)を配信する(
図9のステップS121〜S123参照)。
図12の例では、利用者位置情報に基づいて、既存の観光情報Webサイト60との連携で、既存の観光情報Webサイト60(外部サービス)に切り替えられている(
図10参照)。外国人観光客(中国人)Cは、[□□ホール]で観光情報Webサイト接続要求を送信したので、[□□ホール]に関する既存の観光情報WebサイトのURLが配信される。この観光情報WebサイトのURL配信は、上述したコンテンツ配信の場合と同様に、外国人観光客(中国人)Cの属性に応じてパーソナライズされている。
【0074】
このように、プライベートデジタルサイネージシステム1は、プライベートデジタルサイネージサービス(内部サービス)として機能する場合、利用者端末10A,10Bには、サイネージ用コンテンツ(動画等)が自動再生される。外国人観光客(米国人)A,外国人観光客(ドイツ人)Bは、利用者端末10A,10Bを視聴することで、テレビのようなザッピング感覚で、意識していなかった旬な観光情報に出会える効果がある。
一方、プライベートデジタルサイネージシステム1は、既存の観光情報Webサイト60(外部サービス)に連携する場合、外国人観光客(中国人)Cには、観光情報Webサイトが自動表示される。外国人観光客(中国人)Cは、利用者端末10Cを視聴することで、WebサイトのURLを知らなくても、エリアに応じた旬な観光情報を探せる効果がある。
【0075】
以上、プライベートデジタルサイネージシステム1は、デジタルサイネージ70(
図1参照)のようなサイネージ端末の設置を不要とし、また設置されているサイネージ端末のハードウェアの整備も必要としないという格別の効果がある。プライベートデジタルサイネージシステム1は、情報をPUSH配信するとともに、既存の観光情報Webサイトとも連携し、自分でわざわざ探さなくても情報を取得することができる。また、名所・旧跡等、景観上で、サイネージ端末本体の設置が好ましくない場所でも活用可能である。
【0076】
<適用例2>
図13は、プライベートデジタルサイネージシステム1の適用例2を説明する図である。この
図13は、外国人観光客(米国人)Aが利用者端末10Aを持って東京都内の観光地・施設等を周遊する例である。
図13に示すように、外国人観光客(米国人)Aは、利用者端末10Aのコンテンツ閲覧アプリ12c(
図5参照)を起動し、この利用者端末10Aを持ちながら東京都内を移動している。プライベートデジタルサイネージシステム1のコンテンツ配信制御サーバ100(図示省略)は、利用者端末10Aからコンテンツ接続要求(
図7のステップS26参照)または観光情報Webサイト接続要求(
図7のステップS25参照)を受け付ける。そして、コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10Aに対してプライベートデジタルサイネージサービス(内部サービス)または既存の観光情報Webサイト60(外部サービス)を配信する(
図9のステップS121〜S123参照)。
【0077】
コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10Aの位置情報に基づいて、利用者端末10Aに提供可能なサービスを選択し、利用者の属性による言語を設定した上で、利用者端末10Aにコンテンツを提供する。
図13(a)の例では、外国人観光客(米国人)Aが東京都○○区○○の地区にいる。東京都○○区○○の地区は、内部サービス提供エリアXである。コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10Aの現在位置に応じて、利用者端末10Aが内部サービス提供エリアXにいることを判定し、内部サービス提供エリアXで提供可能なサービス(動画、地図情報、Webサイト)を選択し、外国人観光客(米国人)Aの属性による言語を設定した上で利用者端末10Aにコンテンツを配信する。外国人観光客(米国人)Aは、希望言語が母国語の英語(
図4参照)、またデフォルト言語の優先表示希望している(
図8のステップS105参照)。利用者端末10Aは、内部サービス提供エリアXで、配信されたコンテンツを自動表示する。例えば、内部サービス提供エリアXを昼間に訪問し、緊急の用件がなく、特定店舗、地域全体の特性もない場合には、外国人観光客(米国人)Aの希望言語(英語)を、デフォルト言語(日本語)に置換し、日本語によるコンテンツ配信を行う。ここで、外国人観光客(米国人)Aは、デフォルト言語(日本語)を希望言語(英語)に変更したい(戻したい)場合は、
図11に示した操作によって、外国人観光客(米国人)Aの意思でワンタッチで切り替え可能である。なお、かかる切り替え操作を繰り返すことを避けたい場合には、
図6の利用者属性の登録において、利用者情報、希望言語、代替言語等の設定変更を行えばよい(
図6のステップS13参照)。
【0078】
観光時でも緊急時には、希望言語(英語)に戻される(
図8のステップS108参照)。また、サービス提供エリアXのうち、外国人観光客(米国人)Aが、深夜に[○○神社]を訪れた場合(深夜イベントはないとする)も同様に、希望言語(英語)に戻される(
図8のステップS109参照)。これにより、とっさの情報収集が可能になる。
【0079】
サービス提供エリアXに特定店舗がある場合、例えば特定店舗のうち、中華料理店ではデフォルト言語(中国語)、イタリアブランドショップではデフォルト言語(イタリア語)、日本酒蔵元ではデフォルト言語(日本語)でコンテンツ配信を行う。店舗を象徴する文化に合わせて、該当店舗でより利用頻度が高いであろうデフォルト言語を設定することで、より詳細な情報によるサービスを提供することができる。
【0080】
サービス提供エリアXに地域全体の特性がある場合、例えば住民構成、外国人街に合わせてデフォルト言語でコンテンツ配信を行う。地域の文化に合わせて、該当地域でより利用頻度が高いであろうデフォルト言語を設定することで、より詳細な情報によるサービスを提供することができる。
【0081】
さらに、利用者端末10Aの近傍に、既存のデジタルサイネージ70が配置されている場合、希望言語(英語)を優先して表示することで、外国人観光客(米国人)Aは既存のデジタルサイネージ70と本プライベートデジタルサイネージ1の双方で観光地等を知ることができ、またデフォルト言語(日本語)と希望言語(英語)との多面的な情報によって、両者の情報の対比を楽しむことができる。
【0082】
次に、外国人観光客(米国人)Aは、
図13(a)の東京都○○区○○の地区から
図13(b)の東京都△△区△△の地区に移動した。東京都△△区△△の地区は、外部サービス提供エリアPである。
コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10Aの現在位置に応じて、利用者端末10Aが外部サービス提供エリアPにいることを判定し、外部サービス提供エリアPで提供可能なサービス(Webサイトのみ)を選択し、外国人観光客(米国人)Aの属性による言語を設定した上で利用者端末10Aに観光情報Webサイト(外部サービス)を配信する。
【0083】
次に、外国人観光客(米国人)Aは、
図13(b)の東京都△△区△△の地区から
図13(c)の東京都□□区□□の地区に移動し、続いて、
図13(c)の東京都□□区□□の地区を抜けて
図13(d)の東京都▽▽区▽▽の地区に移動しようとしている。
図13(c)の東京都□□区□□の地区は、内部サービス提供エリアYであり、
図13(d)の東京都▽▽区▽▽の地区は、外部サービス提供エリアQである。内部サービス提供エリアYと外部サービス提供エリアQとは、サービス提供エリアが重複している。
外国人観光客(米国人)Aがサービス提供エリアが重複する場所に移動した際、コンテンツ配信制御サーバ100は、内部サービス提供エリアYで提供可能なサービス(Webサイト)と外部サービス提供エリアQで提供可能なサービス(Webサイト)のいずれかを選択する。そして、コンテンツ配信制御サーバ100は、外国人観光客(米国人)Aの属性による言語を設定した上で利用者端末10Aに観光情報Webサイト(外部サービス)を配信する。すなわち、サービス提供エリアが重複する場所に移動した際は、外国人観光客(米国人)Aの好みに応じて、内部サービスまたは外部サービスを選択し(
図9のステップS116参照)、言語設定した上で、利用者端末10Aにコンテンツを配信する。
【0084】
ここで、
図13(b)−(d)の各サービス提供エリアにおいても
図13(a)の内部サービス提供エリアXで述べた場合と同様に、時間帯、緊急時、特定店舗、地域全体の特性、既存のデジタルサイネージ70との併用の各処理が適用できる。
【0085】
以上説明したように、本実施形態に係るコンテンツ配信制御サーバ100は、利用者が所持する利用者端末10の位置情報を取得する位置情報取得手段と、利用者が用いる言語を含む属性情報を取得する属性情報取得手段と、処理したコンテンツを利用者端末10に配信して、利用者端末10の表示画面を、プライベートデジタルサイネージとして機能させる制御部110と、取得した利用者の位置情報および属性情報と、コンテンツ提供エリアおよびコンテンツ言語とに基づいて、配信用のコンテンツを利用者向けに処理する処理部120と、を備える。また、コンテンツ提供エリアと当該コンテンツ提供エリアで使用されるコンテンツ言語とを対比して記憶するとともに、コンテンツを表示する言語を、コンテンツ提供エリア内で特に利用頻度が高い、または地域全体の特性および特定店舗の特性に基づくデフォルト言語と、利用者が予め設定する希望言語と、処理前の元コンテンツの言語であるオリジナル言語と、に区分して記憶する記憶部130を備える。
【0086】
これにより、個人所有の利用者端末10(スマートフォン、タブレット等)が、プライベートデジタルサイネージ機器として使用できる。特に、利用者特性に合わせたパーソナライズ(母国語)、利用者位置情報(携帯端末のGPS、キャリアの基地局情報等)や日時に合わせた情報のPUSH配信等のサービスを提供することができる。
【0087】
また、外国人観光客が、国内のある著名ではないイベント場所(イベント施設)に行こうとした場合には、まだ日本語の住所表示や案内表示のみしかない場合が多く、目的地への到着を困難にしている。また、著名な観光地であっても主要言語以外の言語地域からの観光客には対応できていない場合があり、さらに多くの言語のデジタルサイネージ端末が求められている。プライベートデジタルサイネージシステム1は、デジタルサイネージ端末の不足に応えることができる。
【0088】
さらに、既存の観光情報を提供するシステム(観光情報Webサイト)を運営する団体(自治体や民間の観光情報提供業者等)との間で、柔軟なシステム間連携を実現することができる。すなわち、コンテンツ配信制御サーバ100は、利用者端末10が、観光情報を提供するエリア(緯度経度、住所等で定義)に入ったことを判定する。そして、コンテンツ配信制御サーバ100は、この観光情報WebサイトのURLにアクセスし、パーソナライズできる場合は適切に言語設定した上で、この観光情報WebサイトのURLを利用者端末10に配信して、利用者端末10の表示画面を、プライベートデジタルサイネージとして機能させる。
【0089】
利用者端末10の利用者である外国人観光客は、プライベートデジタルサイネージサービスの提供エリア内においては、利用者端末10をプライベートデジタルサイネージとして利用することができる。場所を選ばず、かつ、既存の観光情報Webサイトの存在有無もわざわざ調べる必要なく、どこでも母国語でタイムリーな観光情報をPUSH配信で得ることができる。その結果、外国人観光客は、場所を選ばずに安心して日本の観光を満喫できる。外国人観光客の日本観光における利便性が高まることから観光客の更なる増加、それに伴う地域経済発展の効果が期待できる。
【0090】
本発明は上記の実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
また、上記した実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0091】
また、上記実施の形態では、プライベートデジタルサイネージという名称を用いたが、これは説明の便宜上であり、装置の名称はサイネージ装置、方法の名称はプライベートサイネージ方法等であってもよい。
【0092】
以上説明したプライベートデジタルサイネージ処理は、このプライベートデジタルサイネージ処理を機能させるためのプログラムでも実現される。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。
【0093】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)カード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。