特許第6677559号(P6677559)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6677559
(24)【登録日】2020年3月17日
(45)【発行日】2020年4月8日
(54)【発明の名称】薄葉紙包装体及び包装袋の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20200330BHJP
   A47K 10/20 20060101ALI20200330BHJP
【FI】
   B65D83/08 B
   A47K10/20 Z
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-71570(P2016-71570)
(22)【出願日】2016年3月31日
(65)【公開番号】特開2017-178415(P2017-178415A)
(43)【公開日】2017年10月5日
【審査請求日】2019年3月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】390029148
【氏名又は名称】大王製紙株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】冨田 亜沙美
【審査官】 西山 智宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−051613(JP,A)
【文献】 特開2010−173649(JP,A)
【文献】 特開2004−155445(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D5/00−5/76
B65D25/52
B65D30/00−33/38
B65D75/62
B65D77/30
B65D83/08
B65B9/067
A47K7/00
A47K10/20
A47K10/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
包装袋の内部空間に薄葉紙の積層体が収容された薄葉紙包装体であって、
前記包装袋は、可撓性フィルムから略直方体形状に成形されてなり、
前記包装袋の天面部には、
所定の一方向に延在し、切り開かれることで前記薄葉紙の取出口を形成するミシン目と、前記ミシン目をその延在方向と略直交する方向に挟むように配置された二つの折り片部とが設けられ、
前記二つの折り片部は、
前記可撓性フィルムの一部分が折り返されて重ね合わされた状態で融着された融着部を有し、前記天面部の内面から前記ミシン目側に延出してなり、
前記二つの折り片部は、前記天面部の内面からの延出長が、前記天面部における前記ミシン目からその延在方向と略直交する方向側の端部までの長さを基準として52〜70%の長さを有し、且つ、前記融着部の基端位置が前記端部から前記基準となる長さに対して17〜35%の距離に配置されていることを特徴とする薄葉紙包装体。
【請求項2】
前記二つの折り片部は、前記天面部の内面であって、前記ミシン目の延在方向と略直交する方向側の端部側から延出してなることを特徴とする請求項1に記載の薄葉紙包装体。
【請求項3】
前記二つの折り片部は、前記ミシン目の延在方向と略平行に延在する少なくとも一の前記融着部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の薄葉紙包装体。
【請求項4】
前記二つの折り片部は、前記ミシン目の延在方向と略平行に間欠的に配置された複数の前記融着部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の薄葉紙包装体。
【請求項5】
前記二つの折り片部は、前記融着部が前記天面部と隣合う前記包装袋の側面部に配置されてなることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の薄葉紙包装体。
【請求項6】
前記ミシン目は、前記天面部から前記側面部にかけて延在してなることを特徴とする請求項に記載の薄葉紙包装体。
【請求項7】
可撓性フィルムから略直方体形状に成形され、内部空間に薄葉紙の積層体が収容される包装袋の製造方法であって、
前記包装袋の天面部には、所定の一方向に延在し、切り開かれることで前記薄葉紙の取出口を形成するミシン目と、前記ミシン目をその延在方向と略直交する方向に挟むように配置された二つの折り片部とが設けられ、
前記可撓性フィルムの一部分を折り返して重ね合わせた状態で融着することで、前記天面部の内面から前記ミシン目側に延出してなる前記折り片部を形成する工程を含み、
前記二つの折り片部は、前記天面部の内面からの延出長が、前記天面部における前記ミシン目からその延在方向と略直交する方向側の端部までの長さを基準として52〜70%の長さを有し、且つ、融着した部分の基端位置が前記端部から前記基準となる長さに対して17〜35%の距離であることを特徴とする包装袋の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄葉紙包装体及び包装袋の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、キッチンペーパー等の薄葉紙を積層した積層体を可撓性フィルムによって包装し、取出口から薄葉紙をポップアップ式で取り出すことができる薄葉紙包装体が知られている。
この薄葉紙包装体の場合、薄葉紙の枚数が少なくなると取出口までの間隔が大きくなって当該取出口に薄葉紙が引っかかり難くなり、最終的には薄葉紙が落ち込んで取り出し難くなるといった問題がある。そこで、薄葉紙が少なくなっても取り出し易さを保持するために、包装体に補助具を設置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、シート状物の取出口のフラップを開閉することにより形成し、フラップを閉じた状態とすることで、内部への異物の侵入を抑制するシート状物収容箱も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5546181号公報
【特許文献2】特開2015−217949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の場合、新たな薄葉紙包装体に対しては、毎回補助具を設置しなければならず、その作業が煩雑である。
また、上記特許文献2の場合、薄葉紙が少なくなった場合には、フラップだけでは薄葉紙の落ち込みを抑制することができず、底面の突片を押し上げて薄葉紙と取出口までの間隔を狭める作業を行う必要がある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、薄葉紙の残量が少なくなっても、包装袋内の薄葉紙を衛生的に保管することができるとともに、薄葉紙を安定して保持し、包装袋からの薄葉紙の取り出しを容易に行うことができる薄葉紙包装体及び包装袋の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
包装袋の内部空間に薄葉紙の積層体が収容された薄葉紙包装体であって、
前記包装袋は、可撓性フィルムから略直方体形状に成形されてなり、
前記包装袋の天面部には、
所定の一方向に延在し、切り開かれることで前記薄葉紙の取出口を形成するミシン目と、前記ミシン目をその延在方向と略直交する方向に挟むように配置された二つの折り片部とが設けられ、
前記二つの折り片部は、
前記可撓性フィルムの一部分が折り返されて重ね合わされた状態で融着された融着部を有し、前記天面部の内面から前記ミシン目側に延出してなり、
前記二つの折り片部は、前記天面部の内面からの延出長が、前記天面部における前記ミシン目からその延在方向と略直交する方向側の端部までの長さを基準として52〜70%の長さを有し、且つ、前記融着部の基端位置が前記端部から前記基準となる長さに対して17〜35%の距離に配置されていることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の薄葉紙包装体において、
前記二つの折り片部は、前記天面部の内面であって、前記ミシン目の延在方向と略直交する方向側の端部側から延出してなることを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の薄葉紙包装体において
前記二つの折り片部は、前記ミシン目の延在方向と略平行に延在する少なくとも一の前記融着部を有することを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の薄葉紙包装体において、
前記二つの折り片部は、前記ミシン目の延在方向と略平行に間欠的に配置された複数の前記融着部を有することを特徴としている。
【0012】
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の薄葉紙包装体において、
前記二つの折り片部は、前記融着部が前記天面部と隣合う前記包装袋の側面部に配置されてなることを特徴としている。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の薄葉紙包装体において、
前記ミシン目は、前記天面部から前記側面部にかけて延在してなることを特徴としている。
【0014】
請求項に記載の発明は、
可撓性フィルムから略直方体形状に成形され、内部空間に薄葉紙の積層体が収容される包装袋の製造方法であって、
前記包装袋の天面部には、所定の一方向に延在し、切り開かれることで前記薄葉紙の取出口を形成するミシン目と、前記ミシン目をその延在方向と略直交する方向に挟むように配置された二つの折り片部とが設けられ、
前記可撓性フィルムの一部分を折り返して重ね合わせた状態で融着することで、前記天面部の内面から前記ミシン目側に延出してなる前記折り片部を形成する工程を含み、
前記二つの折り片部は、前記天面部の内面からの延出長が、前記天面部における前記ミシン目からその延在方向と略直交する方向側の端部までの長さを基準として52〜70%の長さを有し、且つ、融着した部分の基端位置が前記端部から前記基準となる長さに対して17〜35%の距離であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、薄葉紙の残量が少なくなっても、包装袋内の薄葉紙を衛生的に保管することができるとともに、薄葉紙を安定して保持することができ、包装袋からの薄葉紙の取り出しを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明を適用した一実施形態の薄葉紙包装体を示す斜視図である。
図2図1のII−II線における薄葉紙包装体を模式的に表す断面図である。
図3図1の薄葉紙包装体の使用状態を説明するための図である。
図4図1の薄葉紙包装体の天面部を上側から視て示す平面図である。
図5図1の包装袋の製造方法を説明するための図である。
図6】変形例1の薄葉紙包装体の天面部を上側から視て示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の薄葉紙包装体100を示す斜視図である。また、図2は、図1のII−II線における薄葉紙包装体100を模式的に表す断面図である。また、図3は、薄葉紙包装体100の使用状態を説明するための図であり、図2と同様に、II−II線における断面図を表している。また、図4は、薄葉紙包装体100の天面部1aを上側から視て示す平面図であり、ミシン目11aが切り開かれる前の状態を模式的に表している。
【0018】
本実施形態の薄葉紙包装体100は、例えば、図1図4に示すように、略直方体形状に形成された可撓性フィルムFからなる包装袋1の内部空間に、複数の薄葉紙P、…がポップアップ式に折り畳まれて重ねられた薄葉紙積層体2が収容されている。
なお、以下の説明では、薄葉紙包装体100の取出口11(後述)から当該薄葉紙包装体100の載置面(底面部1b)に亘る方向を上下方向とし、上下方向に直交する一方向を左右方向とし、上下方向及び左右方向の双方に直交する方向を前後方向とする。
【0019】
ここで、薄葉紙Pは、例えば、キッチンペーパー、キッチンタオル、ペーパータオル、ティシュー等の紙製品が適用可能である。
また、薄葉紙Pは、特に限定されず1プライ、または2プライ以上の複数プライのものとすることができる。薄葉紙Pには、例えば、エンボスが適宜施されていても良い。
また、本発明に係るキッチンペーパーは、例えば、JIS P 8124(1998)に基づく1プライ当たりの坪量が10〜70[g/m2]とする。また、紙厚は、製品状態(例えば、2プライなら2プライのまま)の試験片をJIS P 8111(1998)の条件下で十分に調湿した後、同条件下でダイヤルシックネスゲージ(厚み測定器)「PEACOCK H型」(尾崎製作所製)を用いて測定し、150〜500[μm]とする。乾燥引張紙力はJIS P 8113に基づき、乾燥引張紙力(縦)が800〜3500[cN]、乾燥引張紙力(横)が300〜2000[cN]である。湿潤引張紙力はJIS P 8135に基づき、湿潤引張紙力(縦)が200〜1500[cN]、湿潤引張紙力(横)が100〜1000[cN]であり、伸び率(引張破断伸)が10〜40%のものである。なお、各引張紙力及び伸び率における試料は、25[mm]幅での測定値である。
【0020】
また、複数の薄葉紙P、…が交互に重ねて積層された薄葉紙積層体2が包装袋1(可撓性フィルムF)に収容された状態で、例えば、上下方向の長さ(高さ)が30〜110[mm]で、左右方向の長さ(幅)が200〜300[mm]で、前後方向の長さ(奥行)が60〜130[mm]であるが、一例であってこれに限られるものではない。
【0021】
包装袋1を形成する可撓性フィルムFとしては、この種の包装袋1に用いられる汎用的なものを使用することができ、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン・酢酸ビニル重合体(EVA)からなるフィルム等が挙げられる。また、可撓性フィルムFは、いくつかのフィルムを積層したラミネートフィルムであっても良い。
【0022】
また、可撓性フィルムFの厚さは、例えば、20〜50[μm]であることが好ましい。可撓性フィルムFの厚さが20[μm]より小さくなると、薄葉紙Pを保持するための強度が不十分であり、また熱融着処理の際に融着される部分(融着部12a;後述)が裂ける等の問題が生じる虞があるためである。一方、可撓性フィルムFの厚さが50[μm]より大きくなると、熱融着処理等の加工性が悪くなり、生産性が大幅に低下するためである。なお、可撓性フィルムFの厚さは、紙厚の測定方法と同様の測定方法で測定したものである。
また、可撓性フィルムFの剛軟性については、カンチレバー法(JIS L1913:2010)による剛軟性試験の測定値(試験片の押し出された距離)が20〜60[mm]程度、好ましくは、45〜55[mm]程度である。
【0023】
包装袋1は、天面部1a、底面部1b、前側面部1c、後側面部1d、左側面部1e、右側面部1fにより、略直方体形状に形成されている。また、包装袋1は、底面部1bが熱融着処理で封止されるとともに、左側面部1e及び右側面部1fにおいてガゼット折りされ、左右方向端部が熱融着処理で封止されている。
なお、熱融着処理は、例えば、一般的に160〜250℃で行なわれ、可撓性フィルムFは、この温度範囲での熱融着処理において特に適するものである。より具体的には、可撓性フィルムFは、JIS Z 1707におけるヒートシールレンジが、圧力0.2MPa、1秒、110℃の条件において、10N/15mmであるのが好ましい。
【0024】
天面部1aには、切り開かれることで薄葉紙Pの取出口11を形成するミシン目11a(図4参照)が設けられている。
ミシン目11aは、例えば、天面部1aの前後方向の略中央部にて左右方向(所定の一方向)に延在している。具体的には、ミシン目11aは、天面部1aから当該天面部1aと隣合う左側面部1e及び右側面部1fにかけて延在している。
【0025】
また、天面部1aには、ミシン目11aに対して前後に隣合うように二つの折り片部12、12が設けられている。
二つの折り片部12、12は、ミシン目11aをその延在方向(左右方向)と略直交する前後方向に略等しい間隔で挟むように配置されている。また、各折り片部12は、包装袋1を形成する可撓性フィルムFの一部分が折り返されて重ね合わされた状態で少なくとも一部分が融着された融着部12aを有している。この融着部12aは、可撓性フィルムFの折り返されて重ね合わされた部分のうち、少なくとも基端側(天面部1a側)が所定の幅で融着されていれば良いが、可撓性フィルムFの折り返されて重ね合わされた部分の先端側や全体が融着されていても良い。また、融着部12aの一部分(例えば、基端側の部分)は、例えば、天面部1a自体と融着されていても良い。
なお、折り片部12の形成の仕方については、後述する(図5参照)。
【0026】
各折り片部12は、天面部1aの内面から延出し、ミシン目11a側に折り曲げられている。具体的には、各折り片部12は、天面部1aの内面であって、ミシン目11aの延在方向と略直交する前後方向側の端部側、すなわち、天面部1aのミシン目11aから前後方向側の端部までの間で、前後方向の略中央部よりも前側面部1c側や後側面部1d側からミシン目11a側に延出している。
また、各折り片部12は、ミシン目11aの延在方向(左右方向)と略平行に延在している。具体的には、各折り片部12は、ミシン目11aと同様に、天面部1aから当該天面部1aと隣合う左側面部1e及び右側面部1fにかけて延在している。すなわち、二つの折り片部12、12は、ミシン目11aに沿って形成されている。
【0027】
また、各折り片部12は、天面部1aの外面からの延出長(前後方向の幅)が、天面部1aにおけるミシン目11aから前後方向側の端部(前側面部1cや後側面部1d)までの長さAを基準として52〜122%の長さを有し、且つ、天面部1aにおける前後方向側の端部から基準となる長さAに対して17〜52%の距離に配置されているのが好ましい。さらに、各折り片部12の天面部1aの外面からの延出長が、基準となる長さAに対して52〜70%の長さを有し、且つ、天面部1aにおける前後方向側の端部から基準となる長さAに対して17〜35%の距離に配置されているのがより好ましい。
この条件下では、折り片部12により天面部1aの剛性を高くすることができ、薄葉紙Pの取り出し時に当該天面部1aが浮き上がってしまうことを抑制して、取出口11を形成する縁部分に薄葉紙Pを引っかかり易くすることができ、結果として、薄葉紙Pが包装袋1の内側に落ち込むことを抑制することができるためである。特に、天面部1aの剛性をミシン目11a側よりも前後方向側の端部(前側面部1c及び後側面部1d)側で高くすることができるので、天面部1aのミシン目11a側の部分が前側面部1c側及び後側面部1d側の部分よりも変形し易くなる。これにより、薄葉紙Pが引き出された取出口11の開口をより狭い状態とすることができ、包装袋1内の薄葉紙Pに埃等が付着し難くなって当該薄葉紙Pを衛生的に保管することができるためである。
【0028】
次に、包装袋1の製造方法について、図5(a)〜図5(e)を参照して説明する。
なお、包装袋1は、折り片部12を形成する以外の点は、公知のものと同様であり、折り片部12の形成の仕方について、特に詳細に説明する。
【0029】
先ず、可撓性フィルムFの原反を繰り出していき(図5(a)参照)、折り片部12を形成する位置にて両側から二つのピンチロールR1、R1で挟んで熱融着処理を行う(図5(b)参照)。これにより、可撓性フィルムFには、所定方向(例えば、図5(c)における上方向)に突出(起立)した状態の二つの融着部12a、12aが形成された状態となる。
【0030】
そして、二つの融着部12a、12aを、その先端側がミシン目11a側となるように折り曲げ用ロールR2、R2で折り曲げて、折り目を付けることで、二つの折り片部12、12を形成する(図5(d)参照)。続けて、可撓性フィルムF全体を上下反転させて、二つの折り片部12、12が形成された面側を包装袋1の内面側とする(図5(e)参照)。
【0031】
その後、包装袋1の内側に薄葉紙積層体2が収容された状態で、底面部1bが熱融着処理で封止された後、左側面部1e及び右側面部1fにてガゼット折りされて熱融着処理で封止される。
【実施例1】
【0032】
以下、本発明を適用した実施形態の薄葉紙包装体に係る実施例1について説明する。
【0033】
<折り片部の幅及び位置の検討>
折り片部の幅及び天面部における位置に応じた薄葉紙の取り出し性について説明する。
【0034】
(薄葉紙)
サイズ:210×230[mm]
キッチンペーパー:2プライ、紙厚200[μm]、1プライ当りの坪量21[g/m2]、100組(200枚)
【0035】
(包装袋)
可撓性フィルム:ポリエチレン、厚さ30[μm]
サイズ:高さ100[mm]、左右方向の幅210[mm]、前後方向の幅115[mm]
天面部の前後方向の略中央部に、左右両側面部に亘るようにミシン目を形成した。
【0036】
(折り片部)
折り片部の前後方向の幅及び天面部における前後の端部(両側面部)からの距離を以下のように変化させた。
前後方向の幅:10、20、30、40、50、57.5、70、80、90[mm]
天面部における前後の端部からの距離:10、20、30、40、50、57.5[mm]
【0037】
(取り出し性の試験)
15×200[mm]の両面テープ(ニチバン株式会社製「ナイスタック(登録商標)NWBB-15」)2本を包装袋の底面部に皺や弛みが生じないように貼り付ける。両面テープの剥離紙を剥がして、表面が平滑な実験台に貼り付ける。ミシン目を切り開いて包装袋の取出口を形成し、取出口を介してキッチンペーパーを0.2〜1.0[N]の力で、垂直に取り出す。
キッチンペーパー100組のうち、落ち込んで取り出せなかった枚数に応じて評価した。
【0038】
実施例1の試験結果を表1に示す。
【表1】
【0039】
表1中、○は落ち込み回数が0〜5回を示し、×は落ち込み回数が6回以上を示している。
【0040】
[評価]
前後方向の幅が10、20[mm]の折り片部の場合、天面部における前後の端部からの距離を変化させても、何れもキッチンペーパーの落ち込み回数が6回以上となった。また、前後方向の幅が80、90[mm]の折り片部の場合も同様に、天面部における前後の端部からの距離を変化させても、何れもキッチンペーパーの落ち込み回数が6回以上となった。
【0041】
これに対して、前後方向の幅が30[mm]の折り片部の場合、天面部における前後の端部からの距離を10、20、30[mm]とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内となり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
また、前後方向の幅が40[mm]の折り片部の場合、天面部における前後の端部からの距離を10、20、30[mm]とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内となり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
また、前後方向の幅が50[mm]の折り片部の場合、天面部における前後の端部からの距離を10、20[mm]とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内となり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
また、前後方向の幅が57.5[mm]の折り片部の場合、天面部における前後の端部からの距離を10[mm]とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内となり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
また、前後方向の幅が70[mm]の折り片部の場合、天面部における前後の端部からの距離を10[mm]とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内となり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
【0042】
上記試験では、天面部におけるミシン目から前後の端部までの長さが57.5[mm]であり、この条件下では、折り片部の前後方向の幅は、30〜70[mm]が好ましく、30〜40[mm]がより好ましい。また、折り片部の天面部における前後の端部からの距離は、10〜30[mm]が好ましく、10〜20[mm]がより好ましい。
天面部におけるミシン目から前後の端部までの長さを「A」として換算すると、折り片部の前後方向の幅は、52A〜122A%の長さが好ましく、52A〜70A%の長さがより好ましいと考えられ、同様に、折り片部の天面部における前後の端部からの距離は、17A〜52A%が好ましく、17A〜35A%がより好ましいと考えられる。
【0043】
以上のように、本実施形態の薄葉紙包装体100によれば、包装袋1の天面部1aには、左右方向に延在し、切り開かれることで薄葉紙Pの取出口11を形成するミシン目11aをその延在方向と略直交する前後方向に挟むように配置された二つの折り片部12、12が設けられ、これら二つの折り片部12、12は、可撓性フィルムFの一部分が折り返されて重ね合わされた状態で融着された融着部12aを有し、天面部1aの内面からミシン目11a側に延出しているので、これらの折り片部12、12によって、天面部1aの剛性を十分に高くすることができ、特に、ミシン目11a側よりも前後方向側の端部(前側面部1c及び後側面部1d)側で高くすることができる。具体的には、二つの折り片部12、12は、天面部1aの内面であって、ミシン目11aの延在方向と略直交する前後方向側の端部側からミシン目11a側に延出している。
これにより、薄葉紙Pの残量が少なくなっても、天面部1aの剛性をミシン目11a側よりも前側面部1c側及び後側面部1d側で高くすることで、薄葉紙Pが引き出された取出口11の開口をより狭い状態とすることができ、包装袋1内の薄葉紙Pに埃等が付着し難くなって当該薄葉紙Pを衛生的に保管することができる。さらに、包装袋1の天面部1aを浮き上がり難くすることができ、包装袋1の天面部1aから薄葉紙積層体2の上面までの距離が大きくなることを抑制することができる(図3参照)。結果として、包装体1の内側に薄葉紙Pの落ち込みを生じさせることなく当該薄葉紙Pを安定して保持することができることとなり、包装袋1からの薄葉紙Pの取り出しを容易に行うことができる。
【0044】
また、各折り片部12は、天面部1aの内面からの延出長が、天面部1aにおけるミシン目11aから前後方向側の端部までの長さAを基準として52〜122%の長さを有し、且つ、前後方向側の端部から基準となる長さAに対して17〜52%の距離に配置されているので、例えば、薄葉紙Pのサイズ等によって天面部1aの大きさが変化しても、天面部1aにおけるミシン目11aから前後方向側の端部までの長さAを基準とすることで、当該天面部1aの剛性の確保を容易に行うことができる。
【0045】
さらに、二つの折り片部12、12は、ミシン目11aの延在方向と略平行に延在し、具体的には、天面部1aから当該天面部1aと隣合う左側面部1e及び右側面部1fにかけて延在しているので、天面部1a並びに左側面部1e及び右側面部1fの剛性を十分に高くすることができる。特に、天面部1aから左側面部1e及び右側面部1fにかけて延在するミシン目11aが形成されていても、これらの折り片部12、12によって天面部1a並びに左側面部1e及び右側面部1fの剛性を十分に高くすることができる。これにより、薄葉紙Pの残量が少なくなっても、包装袋1内の薄葉紙Pを安定して保持することができることとなり、包装袋1からの薄葉紙Pの取り出しを容易に行うことができる。
【0046】
また、可撓性フィルムFの一部分を折り返して重ね合わせた状態で融着するだけで、天面部1aの内面からミシン目11a側に延出してなる二つの折り片部12、12を簡単に形成することができ、これらの折り片部12、12によって天面部1aの剛性を十分に高くすることができるため、天面部1aの剛性を確保した包装袋1をより容易に製造することができる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
【0048】
<変形例1>
以下に、変形例1の薄葉紙包装体100Aについて、図6を参照して説明する。
なお、変形例1の薄葉紙包装体100Aは、以下に詳細に説明する以外の点は、上記実施形態と略同様である。
【0049】
図6は、変形例1の薄葉紙包装体100Aの天面部1aを上側から視て示す平面図である。
図6に示すように、この変形例1の薄葉紙包装体100Aの天面部1aには、それぞれ複数の融着部112a、…を有する二つの折り片部112、112が設けられている。
各折り片部112の複数の融着部112a、…は、ミシン目11aの延在方向と略平行に間欠的に配置されている。すなわち、可撓性フィルムFの一部分が折り返されて重ね合わされた状態で融着された融着部112aと融着されていない部分(非融着部)とが、左右方向に互い違いに配設されている。
なお、融着部112aは、上記実施形態と同様に、可撓性フィルムFの折り返されて重ね合わされた部分のうち、少なくとも基端側が所定の幅で融着されていれば良いが、可撓性フィルムFの折り返されて重ね合わされた部分の先端側や全体が融着されていても良い。ここで、可撓性フィルムFの折り返されて重ね合わされた部分の基端側及び先端側にそれぞれ融着部112aが形成される場合、基端側と先端側とで左右方向の位置が略等しくても良いし、互いにずれていても良い。
【0050】
複数の融着部112a、…は、左右方向の長さが略等しくなっている。また、隣合う融着部112aどうしの間隔も略等しくなっている。
具体的には、上記実施形態で説明したように、天面部1aにおけるミシン目11aから前後方向側の端部までの長さを57.5[mm]とした場合、折り片部112の前後方向の幅を30〜40[mm]とし、折り片部112の天面部1aにおける前後の端部からの距離を10〜20[mm]とすることで、天面部1aの剛性を十分に高くすることができると考えられる。この条件下において、各融着部112aの左右方向の長さは20[mm]以上で、隣合う融着部112aどうしの間隔は10〜30[mm]が好ましい。さらに、隣合う融着部112aどうしの間隔は10〜20[mm]がより好ましい。
すなわち、各融着部112aの左右方向の長さ及び隣合う融着部112aどうしの間隔を上記のように調整することで、上記実施形態と同様に、折り片部112により天面部1aの剛性を高くすることができ、薄葉紙Pの取り出し時に当該天面部1aが浮き上がってしまうことを抑制して、取出口11を形成する縁部分に薄葉紙Pを引っかかり易くすることができ、結果として、薄葉紙Pが包装袋1の内側に落ち込むことを抑制することができるためである。
なお、融着部112aの左右方向の長さの上限は、天面部1aの左右方向の長さから隣合う融着部112aどうしの間隔を減じた長さの1/2となる。
【実施例2】
【0051】
以下、変形例1の薄葉紙包装体に係る実施例2について説明する。
【0052】
<融着部の長さ及び間隔の検討>
融着部の左右方向の長さ及び隣合う融着部どうしの間隔に応じた薄葉紙の取り出し性について説明する。
【0053】
(薄葉紙)
サイズ:210×230[mm]
キッチンペーパー:2プライ、紙厚200[μm]、1プライ当りの坪量21[g/m2]、100組(200枚)
【0054】
(包装袋)
可撓性フィルム:ポリエチレン、厚さ30[μm]
サイズ:高さ100[mm]、左右方向の幅210[mm]、前後方向の幅115[mm]
天面部の前後方向の略中央部に、左右両側面部に亘るようにミシン目を形成した。
【0055】
(折り片部)
折り片部の前後方向の幅及び天面部における前後の端部(両側面部)からの距離を以下のように変化させた。
前後方向の幅:30[mm]<実施例2a、2b>、40[mm]<実施例2c、2d>
天面部における前後の端部からの距離:10[mm]<実施例2a、2c>、20[mm]<実施例2b、2d>
【0056】
(融着部)
融着部の左右方向の長さ及び隣合う融着部どうしの間隔を以下のように変化させた。
融着部の左右方向の長さ:10、20、30、40、50[mm]<実施例2a〜2d>
隣合う融着部どうしの間隔:10、20、30、40、50[mm]<実施例2a>、10、20、30、40[mm]<実施例2b〜2d>
【0057】
(取り出し性の試験)
試験方法及び評価方法は、上記した実施例1と同様であり、ここでは詳細な説明は省略する。
【0058】
先ず、実施例2aの試験結果を表2に示す。
【表2】
【0059】
[評価]
折り片部の前後方向の幅を30[mm]とし、天面部における前後の端部からの距離を10[mm]とした条件下では、融着部の左右方向の長さが10[mm]の場合、隣合う融着部どうしの間隔を変化させても、何れもキッチンペーパーの落ち込み回数が21回以上となった。
【0060】
これに対して、融着部の左右方向の長さが20、30、40[mm]の折り片部の場合、隣合う融着部どうしの間隔を20[mm]以下とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が20回以内となった。特に、隣合う融着部どうしの間隔が10[mm]では、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内であり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
また、融着部の左右方向の長さが50[mm]の折り片部の場合、隣合う融着部どうしの間隔を30[mm]以下とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が20回以内となった。特に、隣合う融着部どうしの間隔が10[mm]では、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内であり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
【0061】
次に、実施例2bの試験結果を表3に示す。
【表3】
【0062】
[評価]
折り片部の前後方向の幅を30[mm]とし、天面部における前後の端部からの距離を20[mm]とした条件下では、融着部の左右方向の長さが10[mm]の場合、隣合う融着部どうしの間隔を変化させても、何れもキッチンペーパーの落ち込み回数が21回以上となった。
【0063】
これに対して、融着部の左右方向の長さが20、30、40[mm]の折り片部の場合、隣合う融着部どうしの間隔を20[mm]以下とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が20回以内となった。特に、隣合う融着部どうしの間隔が10[mm]では、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内であり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
また、融着部の左右方向の長さが50[mm]の折り片部の場合、隣合う融着部どうしの間隔を30[mm]以下とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が20回以内となった。特に、隣合う融着部どうしの間隔が10[mm]では、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内であり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
【0064】
次に、実施例2cの試験結果を表4に示す。
【表4】
【0065】
[評価]
折り片部の前後方向の幅を40[mm]とし、天面部における前後の端部からの距離を10[mm]とした条件下では、融着部の左右方向の長さが10[mm]の場合、隣合う融着部どうしの間隔を変化させても、何れもキッチンペーパーの落ち込み回数が21回以上となった。
【0066】
これに対して、融着部の左右方向の長さが20、30、40、50[mm]の折り片部の場合、隣合う融着部どうしの間隔を20[mm]以下とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が20回以内となった。特に、隣合う融着部どうしの間隔が10[mm]では、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内であり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
【0067】
次に、実施例2dの試験結果を表5に示す。
【表5】
【0068】
[評価]
折り片部の前後方向の幅を40[mm]とし、天面部における前後の端部からの距離を20[mm]とした条件下では、融着部の左右方向の長さが10[mm]の場合、隣合う融着部どうしの間隔を変化させても、何れもキッチンペーパーの落ち込み回数が21回以上となった。
【0069】
これに対して、融着部の左右方向の長さが20、30、40、50[mm]の折り片部の場合、隣合う融着部どうしの間隔を20[mm]以下とすることで、キッチンペーパーの落ち込み回数が20回以内となった。特に、隣合う融着部どうしの間隔が10[mm]では、キッチンペーパーの落ち込み回数が5回以内であり、天面部の剛性を十分に高くすることができたと考えられる。
【0070】
したがって、変形例1の薄葉紙包装体100Aによれば、ミシン目11aの延在方向と略平行に間欠的に配置された複数の融着部112a、…を有する構成の二つの折り片部112、112であっても、これら二つの折り片部112、112によって天面部1aの剛性を十分に高くすることができる。
これにより、上記実施形態と同様に、薄葉紙Pの残量が少なくなっても、包装袋1の天面部1aを浮き上がり難くすることができ、包装袋1の天面部1aから薄葉紙積層体2の上面までの距離が大きくなることを抑制することができる。結果として、包装体1の内側に薄葉紙Pの落ち込みを生じさせることなく当該薄葉紙Pを安定して保持することができることとなり、包装袋1からの薄葉紙Pの取り出しを容易に行うことができる。
【0071】
なお、変形例1にあっては、複数の融着部112a、…の左右方向の長さを略等しくしたが、一例であってこれに限られるものではなく、各融着部112aの左右方向の長さを異ならせるようにしても良い。同様に、隣合う融着部112aどうしの間隔を略等しくしたが、一例であってこれに限られるものではなく、隣合う融着部112aどうしの間隔を異ならせるようにしても良い。
【0072】
また、上記実施形態や変形例1にあっては、折り片部12、112として、天面部1aから左側面部1e及び右側面部1fにかけて延在したものを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、少なくとも天面部1aに形成されていれば良い。また、ミシン目11aについても同様に、天面部1aから左側面部1e及び右側面部1fにかけて延在したものを例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、少なくとも天面部1aに形成されていれば良い。
【0073】
また、上記実施形態や変形例1にあっては、包装袋1として、略直方体形状に成形されたものを例示したが、当該包装袋1の形状は一例であってこれに限られるものではなく、少なくとも天面部1aが形成されたものであれば適宜任意に変更可能である。例えば、略立方体形状であっても、その他の箱形状であっても良い。
【0074】
さらに、上記実施形態や変形例1にあっては、左右方向を所定の一方向とし、当該所定の一方向と略直交する方向を前後方向としたが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。
【符号の説明】
【0075】
100、100A 薄葉紙包装体
1 包装袋
1a 天面部
1b 底面部
1c 前側面部
1d 後側面部
1e 左側面部
1f 右側面部
11 取出口
11a ミシン目
12、112 折り片部
12a、112a 融着部
2 薄葉紙積層体
F 可撓性フィルム
P 薄葉紙
R1 ピンチロール
R2 折り曲げ用ロール
図1
図2
図3
図4
図5
図6