特許第6677582号(P6677582)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6677582
(24)【登録日】2020年3月17日
(45)【発行日】2020年4月8日
(54)【発明の名称】回転部材開閉装置
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20200330BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20200330BHJP
【FI】
   B60R11/02 C
   H04N5/64 521F
   H04N5/64 521P
【請求項の数】5
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-119131(P2016-119131)
(22)【出願日】2016年6月15日
(65)【公開番号】特開2017-222270(P2017-222270A)
(43)【公開日】2017年12月21日
【審査請求日】2019年5月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】306029981
【氏名又は名称】ケイテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 健司
(72)【発明者】
【氏名】後藤 紀之
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 智徳
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 幸広
【審査官】 宮地 将斗
(56)【参考文献】
【文献】 特開平5−105002(JP,A)
【文献】 特開2003−337542(JP,A)
【文献】 特開2001−201368(JP,A)
【文献】 特開2009−166582(JP,A)
【文献】 特開2009−214882(JP,A)
【文献】 特開2006−11122(JP,A)
【文献】 実開平5−56655(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0319396(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02
H04N 5/64
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材と、
前記ベース部材に対して回動可能に連結された回転部材と、
前記回転部材を、前記ベース部材に沿わせた閉状態と前記閉状態から予め定めた角度回動させた開状態との間で回転駆動させるモータと、
前記回転部材に対して予め定めた以上の外力が作用したときに、前記回転部材と前記モータとの間で滑りを生じさせるトルクリミッタと、
前記閉状態又は前記閉状態からの前記回転部材の回転角度を検出する回転角度センサと、
前記モータの動作を制御するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記回転部材を前記閉状態と前記開状態との間で回動させているときに、一定の時間内に前記回転角度センサで検出する前記回転部材の回転角度が不足している場合、前記トルクリミッタで滑りが生じたと判定するとともに、
前記滑りが生じる直前に前記回転角度センサで検出された前記回転部材の回転角度に基づき、前記回転部材を前記開状態又は前記閉状態まで回動させる、
ことを特徴とする回転部材開閉装置。
【請求項2】
前記回転部材は、前記開状態にあるときに予め定めた以上の外力が作用した場合、前記回転部材と前記モータとの間で滑りを生じ、前記開状態からさらに開方向に向かって回転したオーバーラン状態まで回転可能とされている、
ことを特徴とする請求項1に記載の回転部材開閉装置。
【請求項3】
外力によって前記回転部材が前記オーバーラン状態となった場合、前記コントローラは、前記回転角度センサで検出される前記開状態からの前記回転部材の回転角度に基づき、前記回転部材を前記開状態に復帰させる
ことを特徴とする請求項2に記載の回転部材開閉装置。
【請求項4】
前記回転部材が前記閉状態にあることを検出する閉状態検出センサと、
前記回転部材が前記開状態にあることを検出する開状態検出センサと、
をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の回転部材開閉装置。
【請求項5】
前記回転部材は、車載用のモニタである
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の回転部材開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、回転部材開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビ装置、カーナビゲーション装置等において、車両内の天井面に設けた取付ベースに対し、情報を表示するモニタを取付ベースに収納した閉状態と、モニタを取付ベースから下方に吊り下げるように開いた開状態との間で、開閉可能に支持するモニタ開閉装置がある。
【0003】
このようなモニタ開閉装置において、モニタを使用状態にあるときに、モニタの開閉動作中にモニタが何らかの障害物にぶつかったりする等して、取付ベースに対するモニタの角度が外力によってずれてしまうことがある。
【0004】
特許文献1には、使用位置にある表示装置が外力を受けてずれたときに、角度検出センサによってそのずれ角度を検出し、本来の使用位置にモニタを復帰させる補正手段を備えたモニタ開閉装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4214382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年、上記したようなモニタ開閉装置において、例えば26インチサイズ等といった大型のモニタが採用されつつある。モニタが大型化するとモニタ自体の重量も大きくなるため、またモニタに外力が作用した場合、モニタと取付ベースとを連結する回転機構部分に、より大きなモーメントが作用する。その結果、回転機構部が損傷し、モニタ開閉装置としての本来の機能を果たせなくなることがある。
【0007】
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、モニタに外力が作用した場合にも損傷するのを防ぎつつ、モニタの角度がずれた場合に、本来の使用角度に自動的に戻すことのできる回転部材開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明の回転部材開閉装置は、ベース部材と、前記ベース部材に対して回動可能に連結された回転部材と、前記回転部材を、前記ベース部材に沿わせた閉状態と前記閉状態から予め定めた角度回動させた開状態との間で回転駆動させるモータと、前記回転部材に対して予め定めた以上の外力が作用したときに、前記回転部材と前記モータとの間で滑りを生じさせるトルクリミッタと、前記閉状態又は前記閉状態からの前記回転部材の回転角度を検出する回転角度センサと、前記モータの動作を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記回転部材を前記閉状態と前記開状態との間で回動させているときに、一定の時間内に前記回転角度センサで検出する前記回転部材の回転角度が不足している場合、前記トルクリミッタで滑りが生じたと判定するとともに、前記滑りが生じる直前に前記回転角度センサで検出された前記回転部材の回転角度に基づき、前記回転部材を前記開状態又は前記閉状態まで回動させることを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、トルクリミッタを備えることで、回転部材に対し、何らかの障害物が当たる等して予め定めた以上の外力が作用したときに、回転部材とモータとの間で滑りを生じさせる。これにより、回転部材開閉装置側の損傷や、障害物に過大な力が作用するのを抑えることができる。
さらに、通常は、トルクリミッタで滑りが生じると、コントローラで回転部材の回転角度を把握できなくなってしまうが、本発明によれば、滑りが生じる直前に回転角度センサで検出された回転部材の回転角度をコントローラが認識することで、回転部材を閉状態又は開状態まで支障なく回動させることができる。
【0010】
また、前記回転部材は、前記開状態にあるときに予め定めた以上の外力が作用した場合、前記回転部材と前記モータとの間で滑りを生じ、前記開状態からさらに開方向に向かって回転したオーバーラン状態まで回転可能とされていることを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、回転部材が開状態にあるときに、回転部材に外力が作用した場合、回転部材は、開状態からさらに開方向に向かって開いてオーバーラン状態となる。したがって、回転部材に外力が作用した場合、外力を加える側に伝わる衝撃を緩和することができる。
【0012】
また、外力によって前記回転部材が前記オーバーラン状態となった場合、前記コントローラは、前記回転角度センサで検出される前記開状態からの前記回転部材の回転角度に基づき、前記回転部材を前記開状態に復帰させることを特徴としている。
【0013】
本発明によれば、回転部材がオーバーラン状態となっても、回転部材を開状態に確実に復帰させることができる。
【0014】
また、前記回転部材が前記閉状態にあることを検出する閉状態検出センサと、前記回転部材が前記開状態にあることを検出する開状態検出センサと、をさらに備えることを特徴としている。
【0015】
本発明によれば、閉状態検出センサ及び開状態検出センサで、回転部材が閉状態、開状態にあることを検出することで、回転部材の閉状態、開状態からの回動動作を確実にコントローラで検出することができる。
【0016】
また、前記回転部材は、車載用のモニタであることを特徴としている。
【0017】
本発明によれば、車載用のモニタにおいて、トルクリミッタで滑りが生じた場合においても、モニタを閉状態又は開状態まで支障なく回動させることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、モニタに外力が作用した場合にも損傷するのを防ぎつつ、モニタの角度がずれた場合に、本来の使用角度に自動的に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明に係る回転部材開閉装置を車両の天井面に固定した状態を示す正面図である。
図2】本発明に係る回転部材開閉装置を車両の天井面に固定した状態を示す図であり、図1の側面図である。
図3】上記回転部材開閉装置を構成するベース部材を下方から見た図である。
図4図3のA−A矢視断面図である。
図5】回転部材開閉装置を構成する開閉機構の構成を示す斜視図である。
図6】開閉機構を構成する回転角度センサ、開状態検出センサ、閉状態検出センサを示す斜視図である。
図7】モニタ部が閉状態にあるときの、回転角度センサの状態を示す概略側面図である。
図8】モニタ部が閉状態と開状態との間の開閉動作中にあるときの、回転角度センサの状態を示す概略側面図である。
図9】モニタ部が開状態にあるときの、回転角度センサの状態を示す概略側面図である。
図10】モニタ部がオーバーラン状態にあるときの、回転角度センサの状態を示す概略側面図である。
図11】モニタ部を閉状態から開状態に開くときの処理の流れを示す図である。
図12】モニタ部を開状態から閉状態に閉じるときの処理の流れを示す図である。
図13】モニタ部が開状態であるときに、オーバーラン状態となった場合の処理の流れを示す図である。
図14】実施形態の変形例に係る処理の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、この発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る回転部材開閉装置を車両の天井面に固定した状態を示す正面図である。図2は、図1の側面図である。図3は、開閉部材開閉装置のベース部材を下方から見た図である。図4は、図3のA−A矢視断面図である。図5は、回転部材開閉装置を構成する開閉機構の構成を示す斜視図である。図6は、開閉機構を構成する回転角度センサ、開状態検出センサ、閉状態検出センサを示す斜視図である。
図1から図3に示すように、モニタ装置10(請求項の「回転部材開閉装置」に相当。)は、車両内の天井面Tに固定される取付フレーム11(請求項の「ベース部材」に相当。)と、液晶モニタ21を備えたモニタ部20(請求項の「回転部材」に相当。)と、モニタ部20を取付フレーム11に対して回動可能に支持するモニタ開閉機構30(図3参照)と、を備えている。
【0021】
取付フレーム11は、天井面Tにビス等で固定されるベース板12と、ベース板12の外周縁部に設けられ、モニタ部20が後述する収納状態にあるときにモニタ部20の外周部を囲うように設けられたフレーム部13と、を備えている。
【0022】
モニタ部20は、パネル状の液晶モニタ21と、液晶モニタ21の外周部を支持するモニタフレーム22と、を備えている。
【0023】
図3及び図4に示すように、モニタ開閉機構30は、モニタ部20を、その基端側20aを中心として回動するように支持する。このモニタ開閉機構30によって、モニタ部20は、ベース板12に沿ってフレーム部13の内側に収容された閉状態(図4に示した状態)と、基端側20aから先端側20bが下方に延びるようモニタ部20が取付フレーム11から吊下された開状態(図1図2に示した状態)と、の間で開閉可能とされている。
【0024】
図3から図5に示すように、モニタ開閉機構30は、取付フレーム11のベース板12にビス等によって固定された取付ブラケット31と、モータ32と、駆動軸33と、従動軸34と、トルクリミッタ35と、を主に備えている。本実施形態のモニタ開閉機構30には、モニタ部20の基端側20aの幅方向両側に、同様の構成のものが左右対称に設けられている。
【0025】
取付ブラケット31は、取付フレーム11のベース板12にビス等によって固定され、モニタ部20の基端側20a側に設けられたブラケット本体31hと、ブラケット本体31hからモニタ部20の先端側20bに向かって延びる延長ブラケット部31gと、を一体に有している。
取付ブラケット31のブラケット本体31hは、ベース板12に沿う基部31aと、基部31aの両側から垂下する一対の側壁部31b,31cと、を備えている。
【0026】
図3及び図5に示すように、モータ32は、取付ブラケット31の一方の側壁部31cに固定されている。モータ32の出力軸32sは、側壁部31cを貫通し、他方の側壁部31b側に向かって突出している。
【0027】
駆動軸33は、モータ32の出力軸32sに連結されている。駆動軸33は、一対の側壁部31b,31c同士を結ぶ方向に延び、側壁部31bに軸受36を介して回転自在に支持されている。この駆動軸33は、モータ32が作動して出力軸32sが回転したときに、出力軸32sと一体に、その中心軸C回りに回転駆動される。
【0028】
駆動軸33には、側壁部31c側に、径方向外側に広がる大径部33fが形成されている。この駆動軸33には、大径部33f側から側壁部31b側に向かって、第一滑りプレート37、第一カラー38、駆動歯車部材39、第二カラー40、第二滑りプレート41、スペーサ42、スプリング43、ブッシュ44が順次設けられている。これら第一滑りプレート37、第一カラー38、駆動歯車部材39、第二カラー40、第二滑りプレート41、スペーサ42、スプリング43、ブッシュ44は、いずれも円環状で、その中央部に駆動軸33が挿入されている。
【0029】
第一滑りプレート37は、駆動軸33の大径部33fと第一カラー38との間に介在され、大径部33f及び第一カラー38よりも摩擦係数の低い材料で形成されている。
【0030】
第一カラー38は、中心軸C方向の一方の側で第一滑りプレート37に面接触し、中心軸C方向の他方の側で、駆動歯車部材39と一体に回転するよう駆動歯車部材39に結合している。
【0031】
図5及び図6に示すように、駆動歯車部材39は、その外周部に所定の歯数を有した駆動歯車39gを一体に有している。また、駆動歯車部材39には、駆動歯車39gと中心軸C方向に間隔をあけて、ロータリーエンコーダ45と開閉状態検出板46とが一体に設けられている。
【0032】
図6に示すように、ロータリーエンコーダ45は、円板状で、その外周部に周方向に一定の間隔をあけて複数のスリット45sが形成されている。
開閉状態検出板46は、円板状で、その外周部の周方向の一部に、周方向に連続する遮蔽部46sを有している。遮蔽部46sは、駆動歯車部材39に一体に固定された円形のセンタープレート46pに対し、周方向に連続して径方向外側に延びるよう、扇形に形成されている。
【0033】
第二カラー40は、中心軸C方向一方の側で、駆動歯車部材39と一体に回転するよう結合し、中心軸C方向の他方の側で第二滑りプレート41に面接触している。
【0034】
第二滑りプレート41は、第二カラー40とスペーサ42との間に挟み込まれ、第二カラー40及びスペーサ42よりも摩擦係数の低い材料で形成されている。
【0035】
スペーサ42は、第二滑りプレート41と面接触している。
スプリング43は、板バネ、コイルスプリング等からなり、スプリング43とブッシュ44との間に圧縮状態で設けられている。このスプリング43の中心軸C方向に沿った伸長方向への反発力によって、スペーサ42は、大径部33f側に押圧されている。
ブッシュ44は、駆動軸33の外周部にキー(図示無し)によって中心軸C方向への移動が拘束された状態で設けられている。
【0036】
第一滑りプレート37、第二滑りプレート41、スペーサ42、スプリング43、及びブッシュ44によって、トルクリミッタ35が構成されている。
このトルクリミッタ35は、通常時においては、スプリング43が発揮する反発力によって、第一カラー38と大径部33f、第二カラー40とスペーサ42とがそれぞれ互いに押し付けあうことで、これらの間に挟み込まれた第一滑りプレート37、第二滑りプレート41との間で滑りを生じず、駆動軸33の回転力が駆動歯車部材39に伝達される。
トルクリミッタ35は、後述する従動歯車52側から駆動歯車39gに、駆動歯車部材39の回転を阻止する方向の力が作用し、その力が予め設定した閾値よりも大きくなると、第一カラー38及び大径部33fと第一滑りプレート37との間、第二カラー40及びスペーサ42と第二滑りプレート41との間で滑りが生じ、駆動軸33の回転が、従動軸34に伝達しないようになっている。
【0037】
図3及び図5に示すように、従動軸34は、その両端が取付ブラケット31の両側の側壁部31b,31cに軸受51A,51Bを介して回転自在に支持されている。
従動軸34には、従動歯車52と、モニタ連結部材53とが一体に設けられている。従動歯車52は、駆動軸33の駆動歯車部材39に噛み合うよう設けられている。モニタ連結部材53は、円板状で、モニタ部20のモニタフレーム22に連結されたアーム22a(図4参照)が、図示しないビス等によって連結されている。これにより、従動軸34が回転すると、モニタ連結部材53が従動軸34と一体に回転し、モニタ部20が従動軸34を中心として回動する。
【0038】
図5に示すように、従動軸34の一端は、側壁部31bよりも外側に突出している。従動軸34の一端には、従動軸34から径方向外側に延びるクランクレバー54が設けられている。このクランクレバー54の先端部には、ダンパーシリンダ55の一端55aが連結されている。ダンパーシリンダ55の他端55bは、取付ブラケット31の延長ブラケット部31gに設けられたボス31tに回動自在に連結されている。クランクレバー54は、従動軸34が回転すると、従動軸34と一体に従動軸34を中心として先端部が揺動する。ダンパーシリンダ55は、クランクレバー54の揺動にともなって伸縮することで減衰力を発揮し、従動軸34の回転動作をスムーズなものとしている。
【0039】
図6に示すように、モニタ開閉機構30は、モニタ部20の開閉動作を制御するため開閉制御部60をさらに備えている。開閉制御部60は、回転角度センサ61と、開閉センサ62と、先端閉状態検出センサ63(図7参照)と、コントローラ64と、を備えている。
【0040】
回転角度センサ61は、ロータリーエンコーダ45の回転量を検出するもので、取付ブラケット31の基部31a(図5参照)に固定されたセンサ支持プレート65に固定されている。回転角度センサ61は、ロータリーエンコーダ45の外周部に配置され、その板厚方向一方の側に発光素子を有し、板厚方向他方の側に光電素子を有している。回転角度センサ61は、発光素子から光を照射し、光電素子で、ロータリーエンコーダ45のスリット45sを透過した光の有無に応じ、検出信号をコントローラ64に出力する。コントローラ64は、スリット45sを透過した光の透過回数をパルスとして検出することで、ロータリーエンコーダ45の回転角度を検出する。
【0041】
開閉センサ62は、開状態検出センサ62pと、閉状態検出センサ62qとを備えている。これら開状態検出センサ62p及び閉状態検出センサ62qは、開閉状態検出板46の外周部に対向するよう、センサ支持プレート65に固定されている。開状態検出センサ62p及び閉状態検出センサ62qは、それぞれ開閉状態検出板46の遮蔽部46sに向かって光を照射する。開状態検出センサ62p及び閉状態検出センサ62qは、照射した光が遮蔽部46sによって遮られると、例えばONの検出信号を出力し、照射した光が遮蔽部46sによって遮られずに透過した場合には、例えばOFFの検出信号を出力する。
また、開状態検出センサ62pは、モニタ部20が、閉状態からの開き角度が予め定めた規定角度以上にあるときにONとなり、閉状態検出センサ62qは、モニタ部20が閉状態にあるときにONとなるように設けられている。
【0042】
図4に示すように、先端閉状態検出センサ63は、モニタ部20が閉状態にあるときに、モニタ部20の先端側20bが突き当たる位置に設けられている。先端閉状態検出センサ63は、モニタ部20が閉状態にあるときに、例えばONの検出信号を出力し、モニタ部20が閉状態から開方向に回動して先端側20bが先端閉状態検出センサ63から離間した状態で、例えばOFFの検出信号を出力する。
また、モニタ部20の先端側20bには、モニタ部20を閉状態に拘束するロック機構66が設けられている。
【0043】
図6に示すように、コントローラ64は、回転角度センサ61、開閉センサ62、先端閉状態検出センサ63(図4参照)からの検出信号に基づいて、モータ32及びロック機構66(図4参照)の動作を制御することで、モニタ部20(図4参照)の開閉動作を制御する。
【0044】
以下、開閉制御部60によるモニタ開閉機構30の開閉動作の制御方法について説明する。
図7は、モニタ部が閉状態にあるときの、回転角度センサの状態を示す概略側面図である。図8は、モニタ部が閉状態と開状態との間の開閉動作中にあるときの、回転角度センサの状態を示す概略側面図である。図9は、モニタ部が開状態にあるときの、回転角度センサの状態を示す概略側面図である。図10は、モニタ部がオーバーラン状態にあるときの、回転角度センサの状態を示す概略側面図である。
ここで、この実施形態において、モニタ部20は、図4図7に示した閉状態(0度)から、所定角度、例えば100°開いた状態を開状態(図2図9参照)とし、この開状態で、液晶モニタ21における映像や画像の表示を行う。
また、図10に示すように、モニタ部20は使用状態から開方向にさらに所定角度(例えば、10°、すなわち閉状態から110度)まで開いてオーバーラン状態となるようになっている。
【0045】
図7に示すように、モニタ部20が閉状態(0度)にあるときには、
開状態検出センサ62p:OFF
閉状態検出センサ62q:ON
先端閉状態検出センサ63:ON
となる。
【0046】
図8に示すように、モニタ部20が閉状態と開状態との間で開閉動作中のときには、
開状態検出センサ62p:OFF
閉状態検出センサ62q:OFF
先端閉状態検出センサ63:OFF
となる。
【0047】
図9に示すように、モニタ部20が所定角度まで開いて開状態にあるときには、
開状態検出センサ62p:ON
閉状態検出センサ62q:OFF
先端閉状態検出センサ63:OFF
となる。
【0048】
図10に示すように、モニタ部20が開状態からさらに開いてオーバーラン状態にあるときには、
開状態検出センサ62p:ON
閉状態検出センサ62q:ON
先端閉状態検出センサ63:OFF
となる。
【0049】
図11は、モニタ部を閉状態から開状態に開くときの処理の流れを示す図である。なお、以下の説明における各部の符号については、図1から図10を参照されたい。
図11に示すように、モニタ部20が閉状態にあるときにモニタ部20を開くには、ユーザーがモニタ部20を開くための所定のスイッチを操作する。すると、コントローラ64には、このスイッチの操作信号が入力される(ステップS101)。
続いて、コントローラ64は、モニタ部20を閉状態にロックするロック機構66を解除する(ステップS102)。
【0050】
次に、コントローラ64は、モニタ部20が閉状態(開状態検出センサ62p:OFF、閉状態検出センサ62q:ON、先端閉状態検出センサ63:ON)にあることを確認した後、モータ32を作動させ、モニタ部20を開く方向に回動させる(ステップS103〜S104)。
【0051】
モニタ部20の回動動作中、コントローラ64は、モニタ部20が開閉動作中の状態(開状態検出センサ62p:OFF、閉状態検出センサ62q:OFF、先端閉状態検出センサ63:OFF)にあることを確認しつつ(ステップS105)、回転角度センサ61においてロータリーエンコーダ45のスリット45sを通過する毎に出力されるパルス信号のパルス数をカウントする(ステップS106)。コントローラ64は、カウントするパルス数から、モニタ部20の回動角度を検出するとともに、パルス信号の間隔(パルス間隔)から、モニタ部20の回動速度を検出している。ここで、コントローラ64は、パルス数をカウントするごとに、そのカウント値、回動角度の検出値、及び回動速度の検出値を記憶する。
【0052】
コントローラ64は、モニタ部20の回動中、予め定めた一定時間内における回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数が、予め定めた閾値以上であるか否かを検出する(ステップS107)。
例えば、モニタ部20の回動中、モニタ部20に障害物がぶつかり、モニタ部20の回動動作が阻止されると、第一滑りプレート37及び第二滑りプレート41において、滑りが生じ、従動軸34、従動歯車52、駆動歯車部材39、第一カラー38、第二カラー40の回転が止まり、モータ32の出力軸32s及び駆動軸33のみが空回りする。すると、駆動歯車部材39に設けられたロータリーエンコーダ45の回転も止まるので、回転角度センサ61から出力されるパルス信号が止まる。
【0053】
このように、一定時間内における回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数が、閾値を下回った場合、コントローラ64は、モニタ部20の回動動作に異常が発生したと判定し(ステップS108)、モータ32の作動を停止させる(ステップS109)。
【0054】
この後、コントローラ64は、例えば、モータ32を逆転させてモニタ部20を閉状態に一旦戻した後(ステップS110)、再びステップS103から開方向への回動動作を繰り返す。
【0055】
ここで、上記のステップS110に代えて、コントローラ64は、例えば、モータ32の作動を停止させた状態を、所定時間(例えば30秒間)維持した後、モータ32の作動を再開し、モニタ部20の回動動作を続けるようにしてもよい。
この場合、モータ32の動作を再開させた場合、モータ32の停止直前に記憶していたカウント値を呼び出し、モータ32の動作を再開させた以降のカウント値を加算していくことで、モニタ部20の角度を把握し続けることができる。
【0056】
また、上記のように、モニタ部20の回動動作に異常が発生して回動動作を繰り返した場合であって、その後に再びステップS107〜S108で、モニタ部20の回動動作に異常が発生していると判定された場合、回動動作を終了し、モニタ部20を閉状態に戻す等してもよい。
【0057】
ステップS107で回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数が、予め定めた閾値以上であるとされた場合、コントローラ64は、回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス間隔が予め定めた基準時間以上であるか否かを判定する(ステップS111)。パルス間隔が、予め定めた基準時間以上であった場合、コントローラ64は、モニタ部20の回動速度が遅いと判断し、モータ32の動作を制御する(ステップS112)。具体的には、モータ32の回転数を上昇させ、モニタ部20の回動速度を上昇させる。
【0058】
ステップS111、あるいはステップS112の処理の後、コントローラ64は、回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数のカウント値が、モニタ部20が開状態となるまでのパルス数設定値に到達したか否かを判定している(ステップS113)。カウント値がパルス数設定値に到達したら、開閉センサ62からの検出信号が開状態(開状態検出センサ62p:ON、閉状態検出センサ62q:OFF、先端閉状態検出センサ63:OFF)であるか否かを確認する(ステップS114)。この後、モータ32を停止し、モニタ部20の開動作が終了する(ステップS115)。
【0059】
図12は、モニタ部を開状態から閉状態に閉じるときの処理の流れを示す図である。
図12に示すように、モニタ部20が開状態にあるときにモニタ部20を閉じるには、ユーザーがモニタ装置10を閉じるための所定のスイッチを操作する。すると、コントローラ64に、このスイッチの操作信号が入力される(ステップS201)。すると、コントローラ64は、開閉センサ62の検出状態を検出し、モニタ部20が開状態(開状態検出センサ62p:ON、閉状態検出センサ62q:OFF、先端閉状態検出センサ63:OFF)にあることを確認する(ステップS202)。
【0060】
次に、コントローラ64は、モータ32を作動させ、モニタ部20を開状態から閉じる方向に回動させる(ステップS203)。
モニタ部20の回動動作中、コントローラ64は、モニタ部20が開閉動作中の状態(開状態検出センサ62p:OFF、閉状態検出センサ62q:OFF、先端閉状態検出センサ63:OFF)にあることを確認しつつ(ステップS204)、回転角度センサ61においてロータリーエンコーダ45のスリット45sを通過する毎に出力されるパルス信号のパルス数をカウントする(ステップS205)。
【0061】
コントローラ64は、モニタ部20の回動中、予め定めた一定時間内における回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数が、予め定めた閾値以上であるか否かを検出する(ステップS206)。
【0062】
一定時間内における回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数が、閾値を下回った場合、コントローラ64は、モニタ部20の回動動作に異常が発生したと判定し(ステップS207)、モータ32の作動を停止させる(ステップS208)。
【0063】
この後、コントローラ64は、例えば、モータ32を逆転させてモニタ部20を開状態に一旦戻した後(ステップS209)、再びステップS202から閉方向への回動動作を繰り返す。
【0064】
ここでも、コントローラ64は、例えば、モータ32の作動を停止させた状態を、所定時間(例えば30秒間)維持した後、モータ32の作動を再開し、モニタ部20の回動動作を続けるようにしてもよい。モータ32の動作を再開させた場合、コントローラ64は、モータ32の停止直前に記憶していたカウント値を呼び出し、モータ32の動作を再開させた以降のカウント値を加算していく。
【0065】
また、上記のように、モニタ部20の回動動作に異常が発生し、回動動作を繰り返した場合であって、その後に再びステップS206〜S207で、モニタ部20の回動動作に異常が発生していると判定された場合、回動動作を終了し、モニタ部20を開状態に戻す等してもよい。
【0066】
ステップS206に続き、コントローラ64は、回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス間隔が、予め定めた基準時間以上である場合、コントローラ64は、モニタ部20の回動速度が遅いと判断し、モータ32の動作を制御する(ステップS210、S211)。
【0067】
コントローラ64は、回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数のカウント値が、モニタ部20が開状態から閉状態となるまでのパルス数設定値に到達したか否かを判定している(ステップS212)。カウント値がパルス数設定置に到達したら、開閉センサ62からの検出信号が閉状態(開状態検出センサ62p:OFF、閉状態検出センサ62q:ON、先端閉状態検出センサ63:ON)であることを確認する(ステップS213)。
この後、モータ32を停止した(ステップS214)後、モニタ部20のロック機構66を作動させ、モニタ部20を閉状態に拘束する(ステップS215)。これにより、モニタ部20の閉動作が終了する。
【0068】
図13は、モニタ部が開状態であるときに、オーバーラン状態となった場合の処理の流れを示す図である。
モニタ部20が開状態(開状態検出センサ62p:ON、閉状態検出センサ62q:OFF、先端閉状態検出センサ63:OFF)にあるときに、モニタ部20に人や荷物等が衝突し、モニタ部20がさらに開かれてオーバーラン状態になるときがある。
この場合、図13に示すように、コントローラ64は、開状態にあることを検出している状態(ステップS301)において、モニタ部20を回動させるためのスイッチ操作による信号が入力されていないにもかかわらず、回転角度センサ61から、ロータリーエンコーダ45が回転したことを示すパルス信号が入力される(ステップS302)。
このように、スイッチ操作にともなう操作信号が入力されていない状態で、回転角度センサ61からのパルス信号が入力された場合、コントローラ64は、回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数をカウントする(ステップS303)。ここで、コントローラ64は、パルス数をカウントするごとに、そのカウント値を記憶する。
【0069】
モニタ部20に人や荷物等が衝突してオーバーラン状態となった状態で、モニタ部20の回動動作が止まると、回転角度センサ61からのパルス信号の入力が停止する。コントローラ64は、回転角度センサ61からのパルス信号の入力が停止したら(ステップS304)、モータ32の作動を停止した状態を、所定時間(例えば30秒)継続する(ステップS305)。
この後、コントローラ64は、開閉センサ62からの検出信号が、オーバーラン状態(開状態検出センサ62p:ON、閉状態検出センサ62q:ON、先端閉状態検出センサ63:OFF)であることを確認する(ステップS306)。
【0070】
コントローラ64は、モニタ部20がオーバーラン状態であることを確認したら、モータ32を作動させてモニタ部20をオーバーラン状態から開状態に向けて回動させる(ステップS307)。
【0071】
コントローラ64は、モニタ部20の回動動作中、回転角度センサ61においてロータリーエンコーダ45のスリット45sを通過する毎に出力されるパルス信号のパルス数をカウントする(ステップS308)。
【0072】
コントローラ64は、回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス数のカウント値が、開状態からオーバーラン状態までになるときのカウント値と同一となったら(ステップS309)、開閉センサ62が開状態(開状態検出センサ62p:ON、閉状態検出センサ62q:OFF、先端閉状態検出センサ63:OFF)であることを確認する(ステップS310)。この後、コントローラ64は、モータ32の作動を停止させる(ステップS311)。これにより、モニタ部20のオーバーラン状態から開状態への復帰動作が終了する。
【0073】
上述したモニタ装置10は、取付フレーム11と、取付フレーム11に対して回動可能に連結されたモニタ部20と、モニタ部20を、取付フレーム11に沿わせた閉状態と閉状態から予め定めた角度回動させた開状態との間で回転駆動させるモータ32と、モニタ部20に対して予め定めた以上の外力が作用したときに、モニタ部20とモータ32との間で滑りを生じさせるトルクリミッタ35と、閉状態又は閉状態からのモニタ部20の回転角度を検出する回転角度センサ61と、モータ32の動作を制御するコントローラ64と、を備えている。さらに、コントローラ64は、モニタ部20を閉状態と開状態との間で回動させているときに、一定の時間内に回転角度センサ61で検出するモニタ部20の回転角度が不足している場合、トルクリミッタ35で滑りが生じたと判定するとともに、滑りが生じる直前に回転角度センサ61で検出されたモニタ部20の回転角度に基づき、モニタ部20を開状態又は閉状態まで回動させる。
【0074】
このような構成によれば、トルクリミッタ35を備えることで、モニタ部20に対し、何らかの障害物が当たる等して予め定めた以上の外力が作用したときに、モニタ部20とモータ32との間で滑りを生じさせ、モニタ装置10側の損傷や、障害物に過大な力が作用するのを抑えることができる。
さらに、トルクリミッタ35で滑りが生じると、コントローラ64で、モニタ部20の回転角度を把握できなくなってしまうが、滑りが生じる直前に回転角度センサ61で検出されたモニタ部20の回転角度をコントローラ64が認識することで、モニタ部20を閉状態又は開状態まで支障なく回動させることができる。
このようにして、モニタ部20に外力が作用した場合にも損傷するのを防ぎつつ、モニタ部20の角度がずれた場合に、本来の使用角度に自動的に戻すことができる。
【0075】
また、モニタ部20は、開状態にあるときに予め定めた以上の外力が作用した場合、モニタ部20とモータ32との間で滑りを生じ、開状態からさらに開方向に向かって回転したオーバーラン状態まで回転可能とされている。
このような構成によれば、モニタ部20が開状態にあるときに、モニタ部20に外力が作用しても、モニタ部20は、開状態からさらに開方向に向かって開いてオーバーラン状態となる。これにより、モニタ部20に加わる外力による衝撃を緩和するとともに、外力を加える側に伝わる衝撃も緩和することができる。
【0076】
また、外力によってモニタ部20がオーバーラン状態となった場合、コントローラ64は、回転角度センサ61で検出される開状態からオーバーラン状態へのモニタ部20の回転角度に基づき、モニタ部20を開状態に復帰させる。
このような構成によれば、モニタ部20がオーバーラン状態となっても、モニタ部20を閉状態に確実に復帰させることができる。
【0077】
また、モニタ部20が閉状態にあることを検出する閉状態検出センサ62qと、モニタ部20が開状態にあることを検出する開状態検出センサ62pと、をさらに備える。
このような構成によれば、閉状態検出センサ62q及び開状態検出センサ62pで、モニタ部20が閉状態、開状態にあることを検出することで、モニタ部20の閉状態、開状態からの回動動作を確実にコントローラ64で検出することができる。
【0078】
(実施形態の変形例)
上記実施形態では、図11から図13に示すような流れで、モニタ部20が開閉動作するときの処理の流れを例示したが、処理の順序や内容等は、上記に例示したものに限らない。
例えば、図14に示すように、モニタ部20が閉状態にあるときにモニタ部20を開くには、ユーザーがモニタ部20を開くための所定のスイッチを操作する。すると、コントローラ64には、このスイッチの操作信号が入力される(ステップS401)。
続いて、コントローラ64は、ロック機構66を解除する(ステップS402)。
【0079】
次に、コントローラ64は、モニタ部20が閉状態(開状態検出センサ62p:OFF、閉状態検出センサ62q:ON、先端閉状態検出センサ63:ON)にあることを確認した後、モータ32を作動させ、モニタ部20を開く方向に回動させる(ステップS403〜S404)。
【0080】
モニタ部20の回動動作中、コントローラ64は、モニタ部20が開閉動作中の状態(開状態検出センサ62p:OFF、閉状態検出センサ62q:OFF、先端閉状態検出センサ63:OFF)にあることを確認しつつ(ステップS405)、回転角度センサ61においてロータリーエンコーダ45のスリット45sを通過する毎に出力されるパルス信号のパルス数をカウントする(ステップS406)。モニタ部20の幅方向両側に設けられたモニタ開閉機構30のそれぞれにおいて、コントローラ64は、カウントするパルス数から、モニタ部20の回動角度を検出するとともに、パルス信号の間隔(パルス間隔)から、モニタ部20の回動速度を検出している。ここで、コントローラ64は、パルス数をカウントするごとに、そのカウント値、回動角度の検出値、及び回動速度の検出値を記憶する。
【0081】
コントローラ64は、モニタ部20の回動中、回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス間隔が、異常であるか否か、より具体的には、パルス間隔が予め定めた基準値以上であるか否かを判定する(ステップS407)。
例えば、モニタ部20の回動中、モニタ部20に障害物がぶつかり、モニタ部20の回動動作が阻止されると、第一滑りプレート37及び第二滑りプレート41において、滑りが生じ、従動軸34、従動歯車52、駆動歯車部材39、第一カラー38、第二カラー40の回転が止まり、モータ32の出力軸32s及び駆動軸33のみが空回りする。すると、駆動歯車部材39に設けられたロータリーエンコーダ45の回転も止まるので、回転角度センサ61から出力されるパルス信号が止まり、パルス間隔が長くなる。
【0082】
このように、回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス間隔に異常が生じていた場合、コントローラ64は、モータ32の作動を一旦停止させる(ステップS408)。
この後、コントローラ64は、モニタ部20の開動作をリトライさせるが、リトライ回数が、予め定めた設定回数に到達しているか否かを判定する(ステップS409)。その結果、リトライ回数が、設定回数に到達していなければ、モータ32を逆転させてモニタ部20を閉動作方向に回動させ、閉状態に戻す(ステップ410)。閉状態に戻った後は、ステップS403に戻り、再び、モニタ部20を閉状態から開動作を繰り返す(リトライする)。
【0083】
また、ステップS409において、開動作のリトライ回数が設定回数に到達している場合は、ステップS408でモータ32の作動を停止させたまま、処理を終了する(図14中、符号A参照)。
【0084】
ステップS407で回転角度センサ61から出力されるパルス信号のパルス間隔が予め定めた基準値以上ではなく、異常ではないと判定された場合、コントローラ64は、モニタ部20の基端側20aの幅方向両側にそれぞれ設けられたモータ32のパルス間隔を取得し、幅方向一方の側に設けられたモータ32のパルス間隔と、幅方向他方の側に設けられたモータ32のパルス間隔との差が、予め定めた規定値以上であるか否かを判定する(ステップS411)。
幅方向一方の側のモータ32と幅方向他方の側のモータ32とで、パルス間隔の差が規定値以上であった場合、コントローラ64は、双方のモータ32のパルス間隔が互いに近づくように、幅方向一方の側のモータ32と他方の側のモータ32との回転数を調整することで、モータ32の動作を制御する(ステップS412)。
【0085】
ステップS411、あるいはステップS412の処理の後、コントローラ64は、開状態検出センサ62pがONになったか否かを判定している(ステップS413)。開状態検出センサ62pがONになった時点で、モータ32を停止し、モニタ部20の開動作が終了する(ステップS415)。
【0086】
(その他の実施形態)
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、モニタ開閉機構30の具体的な構成は、モニタ部20を開閉できるのであれば、適宜他の構成とすることができる。
【0087】
また、上記実施形態では、トルクリミッタ35を備えているが、所要の機能を実現出来るのであれば、トルクリミッタ35を適宜他の構成としてもよい。
【0088】
さらに、モニタ装置10は、天井面Tから吊り下げる構成に限らず、車両のダッシュボード等に設ける構成であってもよい。
【0089】
また、上記実施形態では、車載用のモニタ装置10を例に挙げたが、車載用に限らず、他の用途のモニタ装置であってもよい。
【0090】
さらには、モニタ装置以外の他の用途の装置であってもよく、その場合、モニタ部以外の構成を回転部材としてもよい。
【0091】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
【符号の説明】
【0092】
10 モニタ装置(回転部材開閉装置)
11 取付フレーム(ベース部材)
20 モニタ部(回転部材)
32 モータ
35 トルクリミッタ
45 ロータリーエンコーダ
46 開閉状態検出板
60 開閉制御部
61 回転角度センサ
62 開閉センサ
62p 開状態検出センサ
62q 閉状態検出センサ
63 先端閉状態検出センサ
64 コントローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14