特許第6677600号(P6677600)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6677600跳ね上げ式車両用シートおよび跳ね上げ式車両用シートのロック機構
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6677600
(24)【登録日】2020年3月17日
(45)【発行日】2020年4月8日
(54)【発明の名称】跳ね上げ式車両用シートおよび跳ね上げ式車両用シートのロック機構
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/30 20060101AFI20200330BHJP
【FI】
   B60N2/30
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-149477(P2016-149477)
(22)【出願日】2016年7月29日
(65)【公開番号】特開2018-16242(P2018-16242A)
(43)【公開日】2018年2月1日
【審査請求日】2018年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000133098
【氏名又は名称】株式会社タチエス
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】椋田 雅信
【審査官】 毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−179190(JP,A)
【文献】 特開2011−057054(JP,A)
【文献】 特開2016−088482(JP,A)
【文献】 実開平02−123435(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0187421(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00− 2/90
A47C 7/00− 7/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート収納時にシートを車体に固定する固定ストラップを備える跳ね上げ式車両用シートであって、
前記固定ストラップは、前記シートとの連結部においてアンカープレートを介して前記シートに連結され、
前記アンカープレートは、横断面が略L字形状であり、かつ、前記固定ストラップとの結合部において当該固定ストラップが貫通する第1の開口と、前記第1の開口よりも前記アンカープレートの端部側に設けられる第2の開口の少なくとも2つの開口を有し、
前記固定ストラップは、その端部が前記第1の開口と前記第2の開口の間に固定され、
前記シートを車体に固定する際に前記固定ストラップの車体方向への張力を前記アンカープレートのみで受けられるように前記第2の開口と前記アンカープレートの端部の間の領域を通過するように設けられ
前記アンカープレート、および前記アンカープレートと前記固定ストラップの結合部は樹脂カバーにより覆われており、
前記固定ストラップは、前記樹脂カバーに設けられたスリットを貫通して設けられることを特徴とする跳ね上げ式車両用シート。
【請求項2】
請求項1に記載の跳ね上げ式車両用シートであって、
前記アンカープレートは、金属により一体で形成されることを特徴とする跳ね上げ式車両用シート。
【請求項3】
請求項に記載の跳ね上げ式車両用シートであって、
前記アンカープレートの前記固定ストラップが固定される面と異なる面がシートフレームに固定されることで、前記固定ストラップと前記シートとが連結されることを特徴とする跳ね上げ式車両用シート。
【請求項4】
シート収納時にシートを車体に固定する跳ね上げ式車両用シートのロック機構であって、
前記ロック機構は、固定ストラップと、
前記固定ストラップと前記シートを連結するアンカープレートと、を備え、
前記アンカープレートは、横断面が略L字形状であり、かつ、前記固定ストラップとの結合部において当該固定ストラップが貫通する第1の開口と、前記第1の開口よりも前記アンカープレートの端部側に設けられる第2の開口の少なくとも2つの開口を有し、
前記固定ストラップは、その端部が前記第1の開口と前記第2の開口の間に固定され、
前記シートを車体に固定する際に前記固定ストラップの車体方向への張力を前記アンカープレートのみで受けられるように前記第2の開口と前記アンカープレートの端部の間の領域を通過するように設けられ
前記アンカープレート、および前記アンカープレートと前記固定ストラップの結合部を覆う樹脂カバーをさらに備え、
前記固定ストラップは、前記樹脂カバーに設けられたスリットを貫通して設けられることを特徴とする跳ね上げ式車両用シートのロック機構。
【請求項5】
請求項に記載の跳ね上げ式車両用シートのロック機構であって、
前記アンカープレートは、金属により一体で形成されることを特徴とする跳ね上げ式車両用シートのロック機構。
【請求項6】
請求項に記載の跳ね上げ式車両用シートのロック機構であって、
前記アンカープレートの前記固定ストラップが固定される面と異なる面がシートフレームに固定されることで、前記固定ストラップと前記シートとが連結されることを特徴とする跳ね上げ式車両用シートのロック機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに係り、特に、不用の際は折り畳んで収納可能な跳ね上げ式車両用シートに適用して有効なシートのロック機構に関する。
【背景技術】
【0002】
バンタイプの自動車のサードシート(3列目のシート)などに採用されている跳ね上げ式の車両用シートは、シートを折り畳んで収納する際、シートバック(背もたれ)をシートクッション(座面)側に倒した状態で、横方向(左右の車体側)に跳ね上げて固定ストラップなどのロック機構により車体に固定する。
【0003】
シートは乗員の体重を支えるために剛性の高い金属製の骨格材(シートフレーム)や脚部を備えており、シートの重量も重くなるため、跳ね上げ式シートのロック機構には相当な荷重が掛かることになる。また、自動車の走行に伴い発生する振動や衝撃もロック機構に加わる。このため、安全で確実にシートを固定するためのロック機構の開発が進められている。
【0004】
本技術分野の背景技術として、例えば、特許文献1のような技術がある。特許文献1には、「揺れ動いても跳ね上げたシートを固定する係止具から音が発生する心配がなく、跳ね上げたシートを固定する係止具の外れ防止が可能な横跳ね上げシート」が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、「シートクッション下面へのストラップ部材の取付けに要する部品点数を減らすことができ、その取付けと併せて、脚部材を回動自在かつスライド自在に組み込んだシートクッション下面のレール周囲を覆う枠状カバーのガタ付きをなくすことが可能な自動車の跳ね上げ式シート」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4516575号公報
【特許文献2】特開2002−301972号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
跳ね上げ式シートのロック機構では、上述したようにシート固定に対する信頼性が求められる一方で、ロック機構の部品点数を減らすことによるコスト削減の要求もある。また、部品点数を減らすことは、長期間使用した場合の部品の経時劣化によるロック機構のトラブルを防止する点においても有利である。
【0008】
上記特許文献1は、シートを保持するためのストラップに弾性体を設けて振動を吸収するものであるが、保持ストラップ機構の部品点数が多く、長期間使用した場合の弾性体の劣化も懸念される。
【0009】
また、特許文献2は、ストラップ部材の部品点数は少ないものの、シートとストラップ部材をネジ1本で固定しているため、シート固定の信頼性の点で不利である。
【0010】
そこで、本発明の目的は、比較的簡単な構造で、シート収納時に確実な車体へのシート固定が可能な跳ね上げ式車両用シートおよびそのロック機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、シート収納時にシートを車体に固定する固定ストラップを備える跳ね上げ式車両用シートであって、前記固定ストラップは、前記シートとの連結部においてアンカープレートを介して前記シートに連結され、前記アンカープレートは、横断面が略L字形状であり、かつ、前記固定ストラップとの結合部において当該固定ストラップが貫通する第1の開口と、前記第1の開口よりも前記アンカープレートの端部側に設けられる第2の開口の少なくとも2つの開口を有し、前記固定ストラップは、その端部が前記第1の開口と前記第2の開口の間に固定され、前記シートを車体に固定する際に前記固定ストラップの車体方向への張力を前記アンカープレートのみで受けられるように前記第2の開口と前記アンカープレートの端部の間の領域を通過するように設けられ、前記アンカープレート、および前記アンカープレートと前記固定ストラップの結合部は樹脂カバーにより覆われており、前記固定ストラップは、前記樹脂カバーに設けられたスリットを貫通して設けられることを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、シート収納時にシートを車体に固定する跳ね上げ式車両用シートのロック機構であって、前記ロック機構は、固定ストラップと、前記固定ストラップと前記シートを連結するアンカープレートと、を備え、前記アンカープレートは、横断面が略L字形状であり、かつ、前記固定ストラップとの結合部において当該固定ストラップが貫通する第1の開口と、前記第1の開口よりも前記アンカープレートの端部側に設けられる第2の開口の少なくとも2つの開口を有し、前記固定ストラップは、その端部が前記第1の開口と前記第2の開口の間に固定され、前記シートを車体に固定する際に前記固定ストラップの車体方向への張力を前記アンカープレートのみで受けられるように前記第2の開口と前記アンカープレートの端部の間の領域を通過するように設けられ、前記アンカープレート、および前記アンカープレートと前記固定ストラップの結合部を覆う樹脂カバーをさらに備え、前記固定ストラップは、前記樹脂カバーに設けられたスリットを貫通して設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、比較的簡単な構造で、シート収納時に確実な車体へのシート固定が可能な跳ね上げ式車両用シートを実現できる。
【0014】
また、部品点数を削減し、製造コストの低減が可能な跳ね上げ式車両用シートのロック機構を実現できる。
【0015】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態に係る車両用シートの全体概要を示す斜視図である。
図2図1におけるB−B’方向矢視図(底面図)である。
図3図1におけるA部拡大図である。
図4図3のC−C’部断面図である。
図5】従来のシートにおける図1のA部に対応する拡大図である。
図6図5のD−D’部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において、同一の構成については同一の符号を付し、重複する部分についてはその詳細な説明は省略する。
【実施例1】
【0018】
図1および図2を参照して、本実施例の跳ね上げ式車両用シートの全体概要について説明する。図1は本実施例の車両用シート1の斜視図である。図2図1のシートをB−B’方向からみた図(底面図)である。なお、各図面では、構造が分かり易いように、シートの表皮材やワディング(中綿)を省略して示している。
【0019】
図1に示すように、本実施例の車両用シート1は、座席として使用しない場合にリクライニング機構5によりシートバック部4をシートクッション部3側に倒し、横方向(図1の矢印方向)に跳ね上げて車体に固定する跳ね上げ式の車両用シートである。シートクッション部3およびシートバック部4には、シートの骨格材であるシートフレーム2が設けられている。シートクッション部3のシートフレーム2は、回動部(ヒンジ)6を介して回動機構7に接続されており、シート収納時にシートを横方向(図1の矢印方向)に跳ね上げる際に回動部(ヒンジ)6が回転中心となって、シートが横方向(図1の矢印方向)に回転する。
【0020】
シートクッション部3の底面側には、シートとして使用する際にシートを支持する脚部8が設けられている。なお、シートフレーム2や脚部8は、乗員の体重を支えるために鉄などの剛性の高い金属により形成されている。また、シートクッション部3の底面側には、図2に示すように、シートを跳ね上げて車体に固定するロック機構の一部である固定ストラップ9が設けられている。固定ストラップ9のシートに連結されている側の端部とは反対側の端部を車体に設けられたフック等(図示せず)に係合させることで、跳ね上げたシートを車体に固定する。
【0021】
先ず、比較のために、図5および図6を参照して、従来の跳ね上げ式シートのロック機構について説明する。図5図1に相当する従来の車両用シートのA部拡大図である。また、図6図5のD−D’部断面図であり、ロック機構の固定ストラップ9とシートとの連結部の詳細を示している。
【0022】
従来の跳ね上げ式シートのロック機構は、図5に示すように、シートフレーム2に溶接で固定された荷重受けワイヤー17、シートフレーム2にボルトで固定されたアンカープレートB18、および図5では図示していない固定ストラップ9で構成されている。アンカープレートB18には、1つの開口20が設けられている。荷重受けワイヤー17およびアンカープレートB18は保護カバーである樹脂カバー10で覆われている。
【0023】
図6を用いて、図5の構成をより詳細に説明する。アンカープレートB18は、ボルト12およびナット14によりシートフレーム2に接続されたブラケット13に連結固定されている。アンカープレートB18には開口20が設けられている。アンカープレートB18の近傍には、シートフレーム2に溶接により固定された荷重受けワイヤー17が配置されている。アンカープレートB18および荷重受けワイヤー17は、保護カバーである樹脂カバー10に覆われており、樹脂カバー10に設けられたスリット部16を貫通して、固定ストラップ9が配置されている。
【0024】
固定ストラップ9は樹脂カバー10の内側において、荷重受けワイヤー17とアンカープレートB18の端部の間を通り、アンカープレートB18の開口20を貫通して配置されており、アンカープレートB18の端部と開口20の間に固定されるように、端部が縫製部15により縫製されている。
【0025】
従来の跳ね上げ式シートでは、シート側のロック機構が図6に示す構成となっており、固定ストラップ9によりシートを車体へ固定する際に、固定ストラップ9の車体方向へのテンション(張力)が生じ、そのテンション(張力)を荷重受けワイヤー17とアンカープレートB18で受けることになる。そして、シートを車体に固定する際に固定ストラップ9に掛かる荷重は、図6の矢印方向に掛かる。従って、従来の跳ね上げ式シートのロック機構では、荷重受けワイヤー17とアンカープレートB18の両方を設ける必要がある。
【0026】
次に、図3および図4を参照して、本実施例の跳ね上げ式シートのロック機構について説明する。図3図1のA部拡大図である。また、図4図3のC−C’部断面図であり、ロック機構の固定ストラップ9とシートとの連結部の詳細を示している。
【0027】
本実施例の跳ね上げ式シートのロック機構は、図3に示すように、シートフレーム2にボルト12で固定されたアンカープレートA11、および図3では図示していない固定ストラップ9で構成されている。アンカープレートA11には、2つの開口19が設けられている。アンカープレートA11の横断面は略L字形状となっており、2つの開口19はL字の角部付近とボルト12で固定されていない面に設けられている。アンカープレートA11は保護カバーである樹脂カバー10で覆われている。
【0028】
図4を用いて、図3の構成をより詳細に説明する。アンカープレートA11は、略L字形状の一方の平面がボルト12およびナット14によりシートフレーム2に接続されたブラケット13に連結固定されている。アンカープレートA11には2つの開口19が設けられている。アンカープレートA11は、保護カバーである樹脂カバー10に覆われており、樹脂カバー10に設けられたスリット部16を貫通して、固定ストラップ9が配置されている。
【0029】
固定ストラップ9は樹脂カバー10の内側において、アンカープレートA11の端部側に設けられた開口19を図4の左側から右側へ貫通して配置されており、アンカープレートA11の2つの開口19の間に固定されるように、端部が縫製部15により縫製されている。言い換えれば、固定ストラップ9は、その端部がアンカープレートA11の2つの開口の間に固定され、シートを車体に固定する際に固定ストラップ9に張力が掛かる方向とは反対側のアンカープレートA11の端部側の開口19とアンカープレート端部の間の領域を通過するように設けられている。
【0030】
図4のようなアンカープレートA11の構造すなわち横断面を略L字形状で、かつ、固定ストラップ9が貫通してその間に縫製により固定される2つの開口19を設け、さらに図4のような固定ストラップ9の配置にすることで、固定ストラップ9によりシートを車体へ固定する際に、固定ストラップ9の車体方向へのテンション(張力)をアンカープレートA11のみで受けることが可能になる。なお、アンカープレートA11のみで固定ストラップ9の荷重を受けるため、アンカープレートA11は鉄材などの剛性の高い金属材料により一体で形成するのが好ましい。
【0031】
以上説明したように、従来は荷重受けワイヤー17とアンカープレートB18の両方で支えていた固定ストラップ9の荷重を、アンカープレートA11のみで支えることができるため、荷重受けワイヤー17を設ける必要がなくなり、部品点数の削減が可能になる。 また、荷重受けワイヤー17の廃止により、荷重受けワイヤー17のシートフレーム2への溶接も不要になるため、製造コストを大幅に削減することができる。
【0032】
また、部品点数を削減することで、長期間使用した場合の部品の経時劣化によるトラブルの可能性を低減することができ、さらにアンカープレートA11を鉄材など剛性の高い金属材料を用いて一体で形成することにより、シート収納時に確実な車体へのシート固定が可能になる。
【0033】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0034】
1…車両用シート、2…シートフレーム、3…シートクッション部、4…シートバック部、5…リクライニング機構、6…回動部(ヒンジ)、7…回動機構、8…脚部、9…固定ストラップ、10…樹脂カバー、11…アンカープレートA、12…ボルト、13…ブラケット、14…ナット、15…縫製部、16…樹脂カバーのスリット部、17…荷重受けワイヤー、18…アンカープレートB、19…(アンカープレートAの)開口、20…(アンカープレートBの)開口。
図1
図2
図3
図4
図5
図6