(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に記載されている開示された装置および方法の実施形態の詳細な説明は、例示として記載されていて、図の参照されるものに制限されるものではない。
【0014】
図1には、一実施形態による組立装置10の模式図を表示する。図に示す組立装置10は、回路基板を組み立てるために構成されたピックアンドプレースマシンである。ただし、本開示は他のタイプの組立装置、例えば玩具組立、工具組立、器具組立、溶接、接着剤塗付そのような他のタイプに適用可能である。組立装置10は、デバイスや装置あるいは所定の場所にプレースされる必要がある部品、その他の仕上げ作業が必要な未完成品を組み立てる構成とすることができる。ここで「未完成品」とは組立装置10または以下に述べる組立装置100、200、300、400、500に入る時点で未完成品である製品を言う。ただし、組立装置10、100、200、300、400、500によって「未完成品」が完成品になる可能性があることは理解されなければならない。代わりに、組立装置10、100、200、300、400、500、によっては「未完成品」が決して完成品にならない場合もある。それはさらなる完成ステップ(示されていない)が必要とされる場合である。
【0015】
組立装置10には2つのプレースメントモジュール12a、12b、4つのフィーダーモジュール14a、14b、14c、14d、および7つの分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gが含まれている。分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは回路基板18a,18b上にコンポーネント部品をピッキングし、プレースするためのピックアンドプレースヘッドである。分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは、また検査や接着剤の施工や工具の溶接のような機能を持っていてもよい。あるいは分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gはそのほかの工具や玩具や器具やそれに類するもののための部品をピックアップするために構成されていてもよい。同様に、フィーダーモジュール14a、14b、14c、14dは回路基板部品を供給するモジュールでありうる。各フィーダーモジュール14a、14b、14c、14dはお互いに隣接して配置された複数のフィーダーを備える。各フィーダーモジュール14a、14b、14c、14dは接着剤あるいは溶接材を分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gに供給でき。プレースメントモジュール12a、12bは回路基板18a,18bあるいは組立のためのどんな未完成品でも受け取ることができる。
【0016】
組立装置10には連続的なループ、回路、リング、サークルなどで構成される軌道22が含まれる。軌道22は分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gが軌道22に沿って単一方向に回転するように構成されるように連続した回路になっている。たとえば、分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gのすべてが、軌道22に沿って時計回りに回転する。逆に分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gのすべてが、軌道22に沿って反時計回りに回転してもよい。分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは軌道22に沿って移動するときに、フィーダーモジュール14a、14b、14c、14dにストアーされた部品をピックアップするように構成されている。分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gはその後、第一のプレースメントモジュール12aまたは第二のプレースメントモジュール12bのいずれかに置かれている未完成品又は回路基板18a,18bの上に部品(コンポーネント)をプレースするように構成されている。プレーすした後分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは軌道22に沿って回転を続けフィーダーモジュール14a、14b、14c、14dからさらに部品をピックアップし、それらをプレースメントモジュール12a、12bに置かれている未完成品又は回路基板18a,18bの上にプレースすることができる。
【0017】
示されている実施形態では、分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは時計方向Dに軌道22の周りをまわるように構成されている。フィーダーモジュール14a、14bはプレースメントモジュール12b内の未完成品あるいは回路基板18bの上にプレースするため、部品を分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gに供給するように構成されている。言い換えればフィーダーモジュールはそのすぐ横で移動するプレースメントモジュールのために部品をス保持している。この場合、フィーダーモジュール14c、14dはプレースメントモジュール12aの中の未完成品あるいは回路基板18aの上にプレースするための分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gに部品を供給するように構成されている。言い換えれば軌道においてプレースメントモジュール12aの前方に位置するフィーダーモジュール14c、14dは未完成品あるいは回路基板18a上の組立物のための高速移動部品の全部あるいは大半を保持している。しかし、めったに使わない部品は可能性として、軌道の他の部分にあるフィーダーモジュール14a、14bから来ることも有り得る。このように、分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gはフィーダーモジュール14a、14bの中の部品をピックアップし、第一のプレースメントモジュール12bをスキップし、その代わりに後のプレースメントモジュール12aに置かれた未完成品あるいは回路基板18aの中にピックアップした部品をプレースするようにプログラムされている。ある実施態様においては、分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gが軌道22の周りを回転するごとに一つの部品をピックアップするように構成されている。他の実施態様においては、分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gが回転するごとに二つあるいはそれ以上の部品をピックアップするように構成されている。
【0018】
分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは軌道22に沿って高速で回転するように構成されている。例えば、一実施態様において、分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは軌道に沿って5m/sの速度で動くことが出来る。他の実施態様においては分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gの速度は、より速い場合も遅い場合もありうる。さらに、分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは実施態様で示されるより多い場合も少ない場合もある。組立て装置10において分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gが多いと、組立て装置10は未完成品又は回路基板18a,18b上により速く部品を置くことができる。多数の分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gを使うことにより、組立中の各未完成品又は回路基板18a,18b上に常に分配ヘッドが配置されることが確実になり、もって、組立て装置10のアウトプットが最大になるのを助けることになる。追加の分配ヘッドを増やすと、分配ヘッドが多すぎて、プロセスにおける最も遅いステップにおいて順番待ちや未処理や行列のようなものが発生するまでは、組立て装置10の速度を上げることが出る。いくつかの実施態様において、分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gが未完成品又は回路基板18a,18b上に部品をプレースするときにそのプレーすメントプロセスが最も遅いステップであるかも知れないが、これに限られるものではない。したがって、最も遅いステップのサイクルタイムが最大数の分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16g持つ組立て装置10の極限の最大速度を決める。組立て装置10に追加の分配ヘッドを加えると、最大数の分配ヘッドに到達し、回転における最も遅いステップにおける順番待ちあるいはボトルネックが発生するまで、同じアウトプットを加えることが出来る。
【0019】
本発明の組立て装置10では、これらのステップが伝統的なピックアンドプレースシステムを使う装置の速度を相当に減少させることになるときでも、速度を落とさないでステップを追加できる。例えば、本システムでは、フィーダーモジュールの後ろに接着剤ステーションを追加することが出来る。伝統的な一段あるいは2段配置ヘッドマシンにおいては、ピックアップステップの後ろの接着剤ステップは装置を相当に遅くする。これに対して、本発明開示のシステムと機械は上記のような接着剤ステップを全過程のシステムの速度低下をすることなく追加できる。さらに、最大の数の分配ヘッドが配置されているときの装置で出来るところを超えてスピードを上げる必要があるならば、本開示システムでは新しいプレースメントモジュールを追加することにより、さらに速度を増しシステムの時間あたりの配置数を増すことが出来る。本発明の開示は他の制限がなければ、追加軌道部品のためのスペースによってのみ速度が制限される。
【0020】
未完成品又は回路基板18a,18bの動きと分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gの動きによって、組立て装置10のX方向とY方向の自由度は完全に達成できる。例えば、未完成品又は回路基板18a,18bは、プレースメントモジュール12a,12bの基板取り扱い軌道20に沿って、Y方向(実施態様で示されている左から右あるいは右から左)に動くように構成されている。分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gはX方向(実施態様で示されている上から下あるいは下から上)に動くように構成されている。このことは、配置エリアにある未完成品又は回路基板18a,18bのすべての領域に分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gがアクセスすることができることを確実にしている。一の実施態様において、未完成品又は回路基板18a,18bは、プレースメントの間に後戻りすることなく、一方向(例えば左から右へ)に動く必要があるだけである。他の実施態様においては、未完成品又は回路基板18a,18bは、プレースメントの間に最適なプレースメントを強調するために後戻りするように構成されている。
【0021】
例として、未完成品又は回路基板18aのプレースメント工程は未完成品又は回路基板18aをプレースメントモジュール12aに置くあるいは受け取ることから始まる。このことは自動プロセスでされる。例えば、未完成品又は回路基板18aは、組立て装置10の左側に置かれた未完成品又は回路基板に事前の組立工程を行う、前工程装置から来る。未完成品又は回路基板18aは供給側からプレースメントモジュール12aにロボットで置かれる。その代わりに、未完成品又は回路基板18aは、プレースメントモジュール12aに手動で置かれる。組立て装置10の分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gはフィーダーモジュール14a、14b、14c、14dから部品をピックアップし未完成品又は回路基板18aのリーディングサイド(
図1において右サイド)に置くように構成されている。未完成品又は回路基板18aのリーディングサイドが満たされると、製品軌道20に沿って右に移動する。未完成品又は回路基板18aが右に移動すると、ボトムからトップまで未完成品又は回路基板18aを横切って動く分配ヘッド16a、16b、16c、16d、16e、16f、16gは未完成品又は回路基板18aの全表面にアクセスすることができる。この実施態様において、未完成品又は回路基板18aはこれがプレースメントモジュール12aに存在する間、右方向にのみ動く。あるいは、未完成品又は回路基板18aはこれが存在する間プロセス最適とするため、右左に動く。
【0022】
第一と第二のプレースメントモジュール12a、12bは未完成品又は回路基板18aを移動するためのその独自の製品軌道22を含めることが出来る。一実施態様において、第一のプレースメントモジュール12aに配置された部品の充足度は一部にすぎなくて、完全な回路基板18aに配置されるべき全体量よりは小さい。基板ハンドリングシステム86はプレースメントモジュール12aとプレースメントモジュール12bの間におかれる。基板ハンドリングシステム86はそれ自身の製品軌道20を持つ。未完成品又は回路基板18aは基板ハンドリングシステム86の製品軌道20に沿って、残りの半分の部品をその上にプレースするために、2番目の回路基板あるいは他の未完成品の方へ移動する。組立て装置10は未完成品又は回路基板18aの移動プロセスが全過程を通じて自動化するよう構成されている。第一のプレースメントモジュール12aと同じように、未完成品又は回路基板はプレースメントモジュール第二のプレースメントモジュール12bを横切って、右から左に動くし、両方向に動く。
【0023】
他の実施態様において(例えば
図3に示すように)、プレースメントモジュール12aあるいは12bのような単一プレースメントモジュールは各回路基板あるいは他の製品の部品の全数を提供する。これらの実施態様では、未完成品又は回路基板あるいは他の製品はプレースメントの間、一方向にプレースメントモジュールよって供給される。例えば、分配ヘッドが回路基板あるいは他の未完成品に装着している間に、回路基板あるいは他の未完成品はプレースメントモジュールの中を、左から右に移動する。それから回路基板あるいは他の未完成品はプレースメントモジュールから反対方向(右か左)に出て行く。このように回路基板あるいは他の未完成品はそれが供給されたのと同じ場所から出される。この場合、プレースメントモジュール12aに積み込みシステムを備えさせ、かつプレースメントモジュールに12bに積み下ろしシステムを備えさせるよりもむしろ、プレースメントモジュール12a、12bにそれぞれ積み込みと積み下ろしのシステムを備えさせることが好ましい。この実施態様では基板ハンドリングシステム86は組立て装置10を横切って未完成品又は回路基板あるいは他の製品を移動させる必要はない。
【0024】
本発明に記載のシステムは、此処に描かれるように、完全に柔軟性を有しかつカスタマイズが可能であり、また拡張可能である。
図2は組立て装置10のような組立て装置の各種部品の分解図を示している。これらの部品は必要とされるアウトプット量にあわせて、顧客対応システムを作り上げるために、システムに追加されたり減らされたり利用されたりすることが出来る。
図2に示されているのは、端部軌道モジュール52、中間軌道モジュール50、ヘッド16、回路基板18、フィーダーモジュール14、工具又はノズルの交換機54、カメラ56、製品軌道20およびプレースメントモジュール12である。これらの部品の各々は、組立て装置10あるいは後述の組立て装置100、200、300、400において対応するそれぞれの部品と同じである。端部軌道モジュール52と中間軌道モジュール50は各々枠95を含んでいる。枠95は軌道モジュール52,50を保持するように構成され、さらにそれらの枠と接続するように構成することができる。
【0025】
端部軌道モジュール52は枠とU字形の軌道を含んでいる。端部軌道モジュール52は軌道の直線部に据付インターフェイスを含み、そこにはプレースメントモジュール12あるいはフィーダーモジュール14が据え付けられる。カメラその他の固定された処理ステーションもまた端部軌道モジュール52の上に取り付けられる。同様に、中間軌道モジュール50はその両側に軌道間を直線的に接続する部分を提供する。このモジュール50はその両側の各々に二つの分離した直線の軌道を持っている。これらの軌道の各々はプレースメントモジュール12あるいはフィーダーモジュール14のための一の据付インターフェイス53を含んでいる。端部軌道モジュールのように、カメラやその他の固定された処理ステーションは中間軌道モジュール上に取り付けられる。
【0026】
プレースメントモジュール12は端部モジュールの軌道の直線部分あるいは中間モジュールのどちらの側にも取り付けられるように出来るインターフェイスを提供する。ピックアップした部品を回路基板上にプレースするように装置が構成されている場合、このモジュールは、回路基板搬送ベルトシステム、回路基板クランプシステムおよび回路基板支持システムを含む。これらのシステムの各々は高精度のサーボ軸上に置かれる。回路基板はこのモジュールに他の回路基板移送モジュールから、あるいは回路基板装填器又は回路基板器取り出し器から入ってきてもよい。未完成品又は回路基板のベルトによって、回路基板はクランプされる位置に移動される。そこで、未完成品又は回路基板はベルト上の固定位置にクランプされ保持される。この後、回路基板支持システムが、例えばピンにより、未完成品又は回路基板を支持するように稼動する。プレースメントモジュール12はさらに幅調節メカニズムを含んでいる。ベルト、駆動装置、支持装置、幅調節装置が含まれている全輸送部は、リニア軸受け、高精度リニア駆動機の上に載せられている。リニア駆動機は未完成品又は回路基板を動かして、配置ヘッド16上のカメラが軌道22に対する未完成品又は回路基板の正確な位置を確定するために、未完成品又は回路基板上のマークを映すことができるようにする。プレースメントモジュール12における部品配置の終了で未完成品又は回路基板はそのサポートから開放されてクランプから外され、未完成品又は回路基板移送ベルトは未完成品又は回路基板をもう一つの移送ベルトにあるいはマガジン装填機/取出し機に移送する。代わりに未完成品又は回路基板は手で挿入してもよい。カメラや他の固定された処理ステーションはモジュール12の上に搭載される。
【0027】
さらに
図2において、高精度プレースメントモジュール84は高精度回路基板ハンドリング移送システム85とともに示されている。この移送システム85は製品軌道20、回路基板クランプシステムおよび回路基板サポートシステム−これは軌道を左、後、右及び前に固定する4方向高精度Y駆動システム87上に搭載されることができる−を含んでいる。このことは、インラインモードとオンラインモードを提供するのみならず通過モードと一方への出入りモードを可能にする。システムを通しての未完成品又は回路基板の移送の他のモードをさらに簡単化するために、中間軌道モジュール50に搭載された二つのプレースメントモジュール12,84を、中間軌道モジュール50の中央で接続できるような寸法とすることができる。そして未完成品又は回路基板18は、一方のプレースメントモジュールから他方のプレースメントモジュールへ中間軌道モジュール内で直接に移送される。これは後の
図7で示す。
【0028】
フィーダーモジュール14は端部軌道モジュール52あるいは中間軌道モジュール50にプレースメントモジュール12と同様に搭載される。フィーダーモジュール14上に必要とされるすべての部品の供給機が搭載される。フィーダーインターフェースモジュールは配置ヘッド16によって部品が適切にピックアップされるように供給するためのフィーダー制御を含んでいる。
【0029】
さらに、フィーダーモジュール14とプレースメントモジュール12,84のためのモジュールフレームの搭載インターフェースは製造中にどの軌道モジュール50,52に対しても容易に搭載できるように同じものとすることができる。搭載フレームの同一性は集積誤差を最小にしかつどのシステムにおいても、フィーダーモジュール14とプレースメントモジュール12,84の互換性を許容する。フィーダーモジュール14とプレースメントモジュール12,84は製造時には軌道22の長さ寸法内に作られ一緒に顧客に売られる。これらの複合されたフィーダーモジュール/軌道長さとプレースメントモジュール/軌道長さは組立て装置の購入者に既存の軌道又は装置に直ちに付加できるものとして、あるいはカスタマイズされた軌道又は装置の即席の設置として供給される。しかしながら、プレースメントモジュール12,84はさらに配置サイクルを容易にするための、付属の工具あるいはノズル交換機54とカメラ56あるいは他のプロセスステーション(例えば、部品のストレイナー、フラックスディスペンサー、電気テスター他)を含んでいる。
【0030】
このように、組立装置は複数のモジュール50,52を含み、各モジュール50,52は軌道22の部分を保有している。複数のモジュール50,52は軌道22のような連続した周回軌道を形成するように接続可能である。連続した周回軌道22は、これに沿って回転し、回路基板18の少なくとも一部の組み立てをする配置ヘッド16を収容するように構成されている。フィーダーモジュール14は連続した周回軌道22の最初の長さの部分に取り付けられていて配置ヘッド16に部品を供給する。部品は電子部品、工具のヘッド、溶接材、接着剤あるいは配置ヘッド16にフィーダーモジュール14から供給される他の何かである。プレースメントモジュール12,84は連続した周回軌道22の二番目の長さの部分に取り付けられていて、未完成品あるいは回路基板18のような未完成品を受け取るように構成されている。配置ヘッドは未完成品の上に部品をプレースするように構成されている。軌道22は、一乃至複数のモジュール50,52を取り付けたり取り去ったりすることで再構成することができる。再構成は追加のプレースメントモジュール12,84とフィダーモジュール14を収容したり取り去ったりするための一乃至複数のモジュール50,52を追加あるいは取り去ることで可能である。連続した周回軌道22は機械加工や他の永久変形プロセスなしで再構成することができる。さらに、連続した周回軌道22は、ねじ回し、レンチ、ペンチなどのような標準的なハンド工具で再構成される。
【0031】
さらに、本発明の開示の対象となる一つの組立の方法はモジュール50,52のような複数のモジュールを横切って搭載された軌道22のような連続した周回軌道を提供することを含んでいる。この方法には配置ヘッド16のような配置ヘッドを連続した周回軌道によって受け取ることを含んでいる。この方法には軌道22の第一の長さ部分にフィーダーモジュール14のような第一のフィーダーモジュールを搭載することを含んでいる。この方法には軌道22の第二の長さ部分にプレースメントモジュール12のような第一プレースメントモジュールを搭載することを含んでいる。この方法には配置ヘッドを使って未完成品あるいは回路基板18のような未完成品を少なくとも部分的に組みたてることを含んでいる。この方法にはさらに連続した周回軌道の再構成として以下を含んでいる、すなわち;A)軌道の一乃至それ以上のモジュールを付加する;あるいはB)軌道の一乃至それ以上のモジュールを取り去る。この方法にはさらに組立装置を提供するとともに、フィーダーモジュールを取り去り代わりにプレースメントモジュールを置く、あるいはプレースメントモジュールを取り去り代わりにフィーダーモジュールを置くことにより組立装置を再構成することを含んでいる。この方法にはさらに一乃至それ以上のフィーダーモジュールを追加するあるいは一乃至それ以上のフィーダーモジュールを取り去ることにより組立装置を再構成することを含んでいる。この方法にはさらに一乃至それ以上のプレースメントモジュールを追加するあるいは一乃至それ以上のプレースメントモジュールを取り去ることにより組立装置を再構成することを含んでいる。
【0032】
ここで述べた装置やシステムの柔軟性、カスタマイズ性及び拡張性は
図3−6に示す実施態様に説明されている。第一に
図3を参照すれば他の組立装置100が示されている。この組立装置は本発明開示により作られたもっとも簡単な例。組立装置100は軌道付きの端部モジュール52を2個含んでいる。端部モジュール52の一つに統合あるいは付加されているのはフィーダーモジュール114aである。反対側の第二の端部モジュール52に統合あるいは付加されているのはプレースメントモジュール184である。プレースメントモジュール184は基板ハンドリングシステム85を含んでいる。二つの基板ハンドリングシステム186がこの図に示されている。これらの基板ハンドリングシステム186は組み立てシステム100に搭載され未完成品又は回路基板18を組み立てシステム100へあるいは組み立てシステム100から移送することが出来るようにする。このシステムは二つの分配ヘッド116a、116bを含むことが示されている。第一の分配ヘッド116aはフィーダーモジュール114aから部品を取り上げ、第二の分配ヘッド116bは未完成品又は回路基板18に部品を置くのが示されている。したがって、装置100はより多くのモジュールや分配ヘッドを持つより大きな装置と比べてアウトプットは限られるがコストの安い装置である。しかしながら、装置100の部品112、114、116、52、22、156、154はより長い軌道を持つもっと大きい装置でも使うことが出来る同じ部品である。
【0033】
次に
図4には他の組立て装置200が示されている。組立て装置200は多くの異なるフィーダーモジュールを持つシステムの例である。特に組立て装置200は一つのプレースメントモジュールに対し7つのフィーダーモジュール214a,214b、214c,214d,214e,214f,214gを含んでいる。組立て装置200は二つの端部軌道モジュール52と3つの中間軌道モジュール50を含んでいる。さらに、組立て装置200は、6つの分配ヘッド216a,216b,216c,216d,21e,216fを含んでいる。この実施態様においては、単一のプレースメントモジュール212だけしかないので、プレースメントモジュール212は荷揚げと荷おろしの両用に構成され製品軌道20あるいは移送システムの必要性はない。
【0034】
組立て装置200は
図3の組立て装置100の改修あるいは拡張で作り得ることを理解すべきである。例えば、組立て装置100の端部軌道モジュール52は分離される。その後、各々が統合され付属されたフィーダーモジュール214を有する3つの中間軌道モジュール50が端部軌道モジュール52の先頭と末尾端の間に配置されうる。そうして、ひとたび軌道22が完成すると、4つの追加の分配ヘッドが加えられ全部で6個になり得る。
【0035】
図5には他の組立て装置300を示す。組立て装置300は3つのフィーダーモジュール314a,314b,314cを有している。組立て装置300は4つの分配ヘッド316a,316b,316c,316dを含んでいる。組立て装置300は組立て装置200又は組立て装置100を改修することで作ることが出来る。例えば、組立て装置200からそれぞれのフィーダーモジュール214c,214d,214e,214f付で組立て装置200の先頭と末尾端の間から2つの中間軌道モジュール50を取り去ればよい。加えて、2つの分配ヘッド216a,216bも組立て装置300上に4つを残して取り去る。同様に、2つの追加の分配ヘッドとともに、フィーダーモジュール314付で中間軌道モジュール50を組立て装置100に加えることで組立て装置300を作ることが出来る。
【0036】
次に
図6を参照すると、他の組立て装置400が示されている。組立て装置400は5つのフィーダーモジュール414a,414b,414c,414d,414e,9つの分配ヘッド416a,416b,416c,416d、416e,416f,416g,416h,416iと3つのプレースメントモジュール412a,412b,412cを備えている。プレースメントモジュール412a,412b,412cが異なる寸法の未完成品又は回路基板418a,418b,418cとともに示されている。例えば、プレースメントモジュール412aは最小の回路基板418aを含んでいる。プレースメントモジュール412bは最大の回路基板418bを含んでいる。プレースメントモジュール412cは中間の大きさの回路基板418cを含んでいる。このように単一の組立て装置で多種の回路基板や製品に適合できることを理解すべきである。各プレースメントモジュール412a,412b,412cはそれぞれに自分の荷揚げ荷おろしシステムとプレースメントモジュール412a,412b,412cにより多く未完成品又は回路基板を自動的にあるいは手動で供給するための独自の未完成品又は回路基板充填搭載器と取り出し器を含んでいる。
【0037】
本発明の開示の対象となる組立て装置は多種のサイズと部品を持っている。しかしながら、本発明開示の原則はサイズにおいては制限のない装置を作るのに役立たせることにあることを理解しなければならない。どんな長さの軌道でも、フィーダーモジュールとプレースメントモジュールと分配ヘッドがいくつであっても考慮されている。さらにプレースメントモジュールは同じ位置で回路基板に荷揚げと荷おろしの両方に対応できる。その代わりに、第一のプレースメントモジュールは最初のプレースメントサイクルとして回路基板を荷揚げし、次に製品軌道20を経由して、未完成品又は回路基板を第二のプレースメントサイクルのために第二のプレースメントモジュールへ供給する。
【0038】
図7に他の組立装置500を示す。この組立装置500は“工場装置”と考えられるもので、組立装置500の中には4つの異なる組立ライン550、552,554,556がある。組立装置500は8つのプレースメントモジュール512a、512b、512c、512d、512e、512f、512g、512hを含んでいる。組立装置500は18個のフィーダーモジュール514a、514b、514c、514d、514e、514f、514g、514h、514i、514j、514k、514l、514m、514n、514o、514p、514q、514rを含んでいる。組立装置500は19個の分配ヘッド516a、516b、516c、516d、516e、516f、516g、516h、516i、516j、516k、516l、516m、516n、516o、516p、516q、516r、516sを含んでいる。組立ライン550、552,554,556は異なる種類の回路基板あるいは未完成品を組み立てるように構成されている。この場合回路基板あるいは未完成品はトップのプレースメントモジュール512a、512c、512e、512gからボトムのプレースメントモジュール512b、512d、512f、512hへ製品軌道20に沿って移動する。基板ハンドリングシステム586は組み立てラインの各端部に取り付けられていてかつプレースメントモジュール512a、512b、512c、512d、512e、512f、512g、512hにも取り付けられていて未完成品あるいは回路基板の移動を容易にする。この装置は、その中で製品軌道20が複数の中間モジュールを横切るのではなく、一つの中間モジュールの端部間に置かれているシステムを示している。
【0039】
本発明の開示によるシステムあるいは装置10,100,200,300,400,500は必要とされるフィーダーモジュール14,114,214、314、414、514の数によって速度が制限されるのではないことを理解すべきである。言い換えれば、もしも軌道22の一定量の延長がされても、追加された長さを補償するのに適当な数の分配ヘッド16,116,216,316,416,516が加えられるなら、システムあるいは装置10,100,200,300,400,500のアウトプットは遅くならないであろう。さらに、システムあるいは装置10,100,200,300,400,500のアウトプットは各フィーダーあるいはフィーダーモジュール14,114,214、314、414、514の場所や位置取りに無関係である。どこで分配ヘッド16,116,216,316,416,516がフィーダーから部品をピックアップする必要があるかに関係なく、分配ヘッド16,116,216,316,416,516の全サイクルは同じ時間がかかる。このことはまた、本組立装置10,100,200,300,400,500、フィーダーモジュール14,114,214、314、414、514は切り替えの間、他の位置へ動かす必要がないことを意味している。ここで述べられた組立装置10,100,200,300,400,500の最適化は、未完成品あるいは回路基板18あるいは部品と一緒に供給される他の製品の動きを最小化することによって成し遂げられるであろう。この最適化はシステム内の分配ヘッド16,116,216,316,416,516が高加速と高減速であったり、高速で動くのに関わらず、未完成品あるいは回路基板18,118,218,318,418,518あるいは他の製品の穏やかな動きを提供する。
【0040】
さらにまた、本開示によるシステム又は装置10,100,200,300,400,500は速度については拡張可能でありうる。各分配ヘッド16,116,216,316,416,516は予測できる時間で完全にピックアンドプレースをすることが出来得る。この時間は、軌道の長さと分配ヘッド16,116,216,316,416,516によってなされる停止と減速の回数で決まる。典型的なサイクルでは、ピックアップの停止、監視/カメラ停止、減速又はステーションでの置くための停止及びノズル交換停止の4つのステップが有り得る。軌道の長さはピックアンドプレースサイクル当たりの、フィーダーモジュール14,114,214、314、414、514の数および/またはプレースメントモジュール12,84,184,212,312,412,512で決まり得る。プレースメントモジュール12,84,184,212,312,412,512を追加することで、同じ長さの軌道に沿っての分配ヘッドあたりの装置10,100,200,300,400,500の速度は増加出来得る。
【0041】
図8を参照すれば、軌道22に付属している分配ヘッド16の一つの断面図を見ることができる。分配ヘッド16はどの分配ヘッド16,116,216,316,416,516も全く同じであることを理解すべきである。実施態様によれば、分配ヘッド16はベース24、リニアモーターコイルユニット26、ベアリングシステム28、スピンドル30、ノズル31、z軸駆動装置32、エンコーダ読み取りヘッド33、制御と電源システム34、レール接触体35、工具又はノズル室36及びエアシール37を含んでいる。軌道22については、磁石レール38、フレーム40、ベアリングレール42と空気分配システム43が参照し得る。このように軌道22は磁性を持ち、分配ヘッド16のリニアモーターコイルユニット26と軌道22の磁石レール38を持つ永久磁石モーター44を含みうる。磁石レール38は互いに隣接して置かれた多くの磁石から構成されている。磁石レール38は分配ヘッド16内のリニアモーターコイルユニット26と関連して軌道22上の分配ヘッド16を動かし得る。逆に軌道22が多数のコイルからなり、分配ヘッド16が永久磁石からなることも有り得る。
【0042】
軌道22のフレーム40は軌道22と分配ヘッド16のためのサポートを提供し得る。フレーム40は金属、鋳鉄、ステンレス鋼、木材あるいはその他の軌道22をサポートできるどんな材料でもよい。フレーム40は周回軌道22となるようにその長さ方向に沿った異なる点で曲げられ得る。軌道22とフレーム40のカーブは、しかしながら、コーナーやカーブにおいて充分に大きな半径を備える。これにより、リニアモーター44は分配ヘッド16の要求する加速、減速や速度を満たすのに十分な機能を発揮できる。
【0043】
軌道22の全長にそって、磁石レール38をフレーム40に取り付けられる。磁石レール38は永久磁石リニアモーター44の部分である。リニアモーターコイルユニット26と関連して、永久磁石リニアモーター44の磁石レール38は軌道22に沿っての分配ヘッド16を正確に動かす。永久磁石リニアモーターシステム26,38、44は軌道22上の複数の分配ヘッド16を各々独立に駆動するようにプログラム制御し得る。リニアモーターコイルユニット26は鉄コアコイルユニット。加えるに、磁石レール38はリニアモーターコイルユニット26と連動して軌道22へピックアンドプレースヘッド16を取り付けさせる取り付け機構である。他の実施態様においては、永久磁石リニアモーター44は他の駆動方式に置き換わり、取り付け機構はスイッチリラクタンスリニアモーターのようなものになる。さらに他の実施態様では、永久磁石リニアモーター44は駆動車に変わる。さらに他の実施態様では分配ヘッド16は可動の永久磁石を持ち、軌道22はその代わりに複数の静止した鉄コアコイルあるいはリニアモーターコイルを含んでいる。磁石の代わりに駆動車が使われる場合は、軌道22上に分配ヘッド16を保持するために追加のレールが必要になる。この場合、分配ヘッド16が軌道22から落ちないように保持するために、追加のレールが必要になり得る。永久磁石リニアモーター44が使われる実施態様において、分配ヘッド16は軌道22にリニアモーターコイルユニット26の磁気的な吸引力によって付着し得る。この実施態様においては、分配ヘッドをシステムに追加するのは軌道22上の場所に分配ヘッドをパチンと置くだけの簡単さで出来、組立装置10あるいは軌道のコントロ−ルシステムでそれを起動させればよい。
【0044】
この発明では、また、分配ヘッド16のような分配ヘッドを準備することも考慮されている。その方法はさらに軌道22のような軌道を準備することも含む。その方法は、分配ヘッドと軌道の中に位置する、システム26、38,44のような永久磁石リニアモータースステムを準備することを含む。その方法は軌道に磁気的に結合する分配ヘッドを含み、軌道に沿って、分配ヘッドを磁気的に動かし、前記未完成品あるいは回路基板18のような未完成品を分配ヘッドで少なくとも一部組立する。分配ヘッド16はレール接触体35を含んでいる。レール接触体35は動力、電気あるいは他の電気信号を運ぶ軌道22のフレーム40の一部と接触するように構成されている。このように軌道22はレール接触体35から分配ヘッド16へ動力を供給するように構成されている。
図8ではレール接触体35は2つの接触位置を備えるものとして示されている。しかしながら、レール接触体35は2つ以上の接蝕点を持ちうることが理解されるべきである。たとへば、レール接触体35は2−10の接触位置を持ちうる。さらに、これは軌道22や組立装置10の制御システムから分配ヘッド16への通信を可能にする。レール接触体35は動力と通信を送るための接触点35a,35b持ちうる。他の実施態様では、軌道22や組立装置10の制御システムから分配ヘッド16への連絡をWi−Fi,Zigbeeあるいはそのような他の手段を使って無線ですることも含まれ得る。
【0045】
組立装置10は制御システム1000を含んでいて(より詳細には
図11参照)、それは例えばプレースメントモジュール12,84,184,212,312,412,512の一つあるいはもっと多くのものの中に置かれている。組立装置10は制御システム1000と各分配ヘッド16との分離された連絡をできるよう構成されたバス連絡システムを含んでいる。分離された多数の分配ヘッド16をそれぞれ別の電線で制御システム100へつなぐことは好ましくない。その代わりに、例えば各分配ヘッドをバスシステムでつないで、ターゲットになる分配ヘッド16にパケットデータを供給することができる。
【0046】
もう一つの実施態様では、軌道22のような連続した周回軌道を含む方法が提案されている。その方法には、分配ヘッド16のような、多数の分配ヘッドが含まれうる。その方法は制御システム1000のような制御システムを提供することを含む。その方法はさらにバス連絡システムを提供することを含む。したがって、この方法は多数の分配ヘッドが相互に独立して軌道に沿って回転することを含み、この分配ヘッドを用いて少なくとも部分的に前記未完成品又は回路基板18のような未完成品を組立てることを含んでいる。この方法はバス連絡通信システムを介して制御システムと多くの分配ヘッドの各々との間の独立した通信を含む。複数の分配ヘッドの各々は分離した電線で制御システムとつながないようにする。
【0047】
分配ヘッド16はさらに軌道22の周りを分配ヘッド16が走るためのベアリングシステム28を含んでいる。ベアリングシステム28はカムフォロアベアリングであっても、他のタイプのベアリングであってもよい。ベアリングシステム28は分配ヘッド16の必要な位置的精度不足の原因になり得るので、一つの例として分配ヘッド16は軌道22またはフレーム40に対してその位置を測定できる。この実施態様は
図9Aあるいは9Bに示されている。この実施態様においては、分配ヘッド16は、ピックアンドプレースヘッド16又はピックアンドプレースヘッドの付属装置の位置を軌道22に対して検出するための位置検出システム59を含んでいて、位置検出システム59には誘導、容量、レーザーあるいは他の距離測定技術によるり、第一センサー60、第二センサー61、第三センサー62、第四センサー63を含んでいる。他の実施態様において、位置検出システム59は動作検出システムであってもよい。位置検出システム59は軌道に対するスピンドルの位置及び/あるいは回転を検知するように構成されている。第一と第二のセンサー60,61は、回転R1で定義される第一面における回転を決めるように構成されている。第三と第四のセンサー62,63は回転R2で定義される、第一面に対し垂直な第二面における回転を決めるように構成されている。他の実施態様においては、4個以上のセンサーを含んでいる。一つの実施態様においては、軌道に対して分配ヘッド16またはスピンドル30の位置を連続的に検知するため6個のセンサーが使われている。この位置検出システム59はサブミクロンの精度を提供し、軌道22に対する分配ヘッド16位置を検出するサブミクロン線形エンコーダ64を含んでいる。全体にわたって、この位置検出システム59は分配ヘッド16のノズル31の位置を軌道22あるいはフレーム40に対して検出しそして補正することを可能にし得る。
【0048】
さらに、この発明では、前記ピックアンドプレースヘッド16のようなピックアンドプレースヘッド提供する方法を提案する。この方法はピックアンドプレースヘッドを軌道22のような軌道に取り付けることを含むことができ、これによりピックアンドプレースヘッドが軌道に沿って可動になる。この方法はピックアンドプレースヘッドによって、軌道に対するピックアンドプレースヘッドの位置を検知することを含むことができる。よって、この方法は軌道上のピックアンドプレースヘッドによって部品をピックアップし、ピックアンドプレースヘッドによってその部品を前記未完成品あるいは回路基板18のような電子組み立て上にプレースすることを含みうる。
【0049】
図8に戻ると、軌道22が空気分配システム43含む一方、分配ヘッド16はエアシール37を含む。この軌道22の空気分配システム43は
図10に示されている。動いている分配ヘッド16に空気を供給するために、分配ヘッドはそれ自身の圧縮空気供給を持つか、あるいは軌道22または組立装置10から供給されなければならない。この実施態様では、軌道22はその周りに巻きついた空気分配システム43を持っている。空気分配システム43は、
図9に示すように、軌道22の中にあって、空気バルブ70を含む導管である。
図10に示すように、空気バルブ70は分配ヘッド16が活性化される必要がある規則的あるいは不規則位置で軌道を横切って広がっている。ひとたびバルブ70が開くと空気を分配ヘッド16へ導入するする空気移動孔72が軌道22に備えられる。分配ヘッド16はスライディングシユウ部品74を備え、このスライディングシユウ部品74は空気を受け取り、ヘッドに残された空気を開口76から排出する。バルブ70は分配ヘッド16のスライディングシユウ部品74がバルブ70と一列に並んだ時だけに開くように構成し得る。空気バルブ70は空気分配システム43から分配ヘッド16へ例えばノズル31を作動させるために空気を供給し得る。分配ヘッド16の移動により、なかでもバルブ70の上へ分配ヘッド16のスライディングシユウ部品74が位置したことをトリガーとするセンサーによってバルブ70を活性化することができる。スライディングシユウ部品74またはポケットはバルブ70間の距離の2倍以上の長さを持っているのでシステムに余裕を持たせ得る。空気分配システム43はスライディングシユウ部品74、バルブ70、空気移動孔72、ノズル31、あるいは軌道内に空気を配給する軌道22内の溝(図示せず)のいずれにも関係することを理解すべきである。空気分配システム43は分配ヘッド16が動いているときも定位置のときも、連続した周回軌道に沿ったどの位置にあるときも空気を分配ヘッド16に供給するように構成されている。空気分配システム43は、軌道22に沿う多くの位置にある分配ヘッドに対し、全部にではなく、交互に空気を供給するように構成することができる。
【0050】
さらに、この発明が提案する組立方法は軌道22のような連続した周回軌道を提供することも含むことができる。この方法は連続した周回軌道に付属した分配ヘッド16のような分配ヘッドの提供を含むことができる。この方法は軌道の周りを分配ヘッドが回ること及び軌道によって分配ヘッドへ空気を供給することを含むことができる。この方法は、分配ヘッドに圧縮空気を供給すること及び、未完成品あるいは回路基板18のような未完成品を分配ヘッドで少なくとも部分的には組み立てることを含むことができる。
【0051】
分配ヘッド16はノズル31を備える。このノズル31は真空あるいはグリッパーノズルとすることができる。ノズル31は分配ヘッド16の中で工具又はノズル交換機36によって、あるいは従来から知られている工具交換機54のような、定位置の工具交換ステーションに行って交換可能である。
【0052】
一つの実施態様において、分配ヘッド16はプレースメントに先立って、プレースメントモジュール12,84,184,212,312,412,512の上に置かれたカメラ56を超えて移動するように構成される。このことは、視覚による監視と部品のセンタリングを可能にする。このカメラ56は、部品がカメラの頂上を超えて動く間、光をつかって静止画を撮影することができる。この写真が撮られた後、カメラは未完成品あるいは回路基板18に部品の外形を位置合わせするために必要な部品の外形の写真を得る。未完成品あるいは回路基板18に部品の外形の位置合わせを可能にするためには、光のフラッシュの間にカメラ56によって画像が得られた瞬間における配置ヘッドの正確な位置を得ることが必要である。分配ヘッド16への接続はバスで出来ているので、この接続には遅れがある、そして画像を得る間のヘッドの正確な位置を獲得する新しい方法が本発明で開示された。このため、当該配置ヘッド16は、分配ヘッド16または分配ヘッド16のエレメントによって運ばれる部品が照明されたときにカメラ56からの光フラッシュを検知するように構成されている光捕捉センサー46を備えている。この光センサーは、分配ヘッド16上のローカルコントロールシステムに接続され、それは、これもまた分配ヘッド16に搭載されているエンコーダ読み取りヘッド33によって、分配ヘッドの光フラッシュの瞬間において正確なエンコーダの位置を瞬間的に読むことが出来る。今や、画像が撮られた間の分配ヘッド16の正確な位置はバスを越えて位置モジュールに送信されることが出来る。このことは、プレースメントモジュール12,84,184,212,312,412,512の配置ヘッドリニヤモーター駆動システム26,38による前記X補正および前記未完成品及び回路基板18のための製品軌道20あるいは高精度移送システム85による前記Y補正を可能にする。
【0053】
この発明で提案するある方法は、分配ヘッド16のような分配ヘッドを提供することを含む。この方法は分配ヘッドの中に位置する制御システムの提供を含むことができる。この方法は、分配ヘッドの中に位置する前記センサー46のような光捕捉センサーの提供を含むことができる。この方法はカメラ56のような定位置カメラの提供を含むことができる。この方法は定位置カメラによって分配ヘッド上の部品に光をフラッシュさせること、あるいは分配ヘッドのエレメントに光をフラッシュさせることを含むことができる。この方法は光のフラッシュの瞬間における正確なエンコーダの位置をコントロールシステムによって決めることを含むことができる。この方法はまた未完成品及び回路基板18のような未完成品を分配ヘッドで少なくとも部分的には組み立てることを含むことができる。
【0054】
本発明における分配ヘッド16はシステム全体の速度に影響や減速与えることなく多くのタイプの部品をピックアップし、プレースすることが出来る。各分配ヘッド16はあらゆるサイズ範囲や寸法の部品をプレースできる。スピンドルの数また各個々の分配ヘッド16において減らすことができる。なぜなら、ボードまでの時間を、従来システムの状態の場合のように、ヘッド毎の多くの配置に分割する必要がないからである。12−30のスピンドルを持つヘッドを作ることは、与えられたヘッドで受容できる部品サイズを厳しく制限することを必要とする。このように、従来システムの状態では、全種類の部品をプレースするためには多くの異なるヘッドが必要である。分配ヘッドが戻る必要がないため、他の典型的なシステムに比較して、少ないスピンドルで部品の扱い許容範囲を大きくすることが実現できる。各分配ヘッド16はまた部品を大きなレンジのプレースメント力でプレースできる。このことは、装置において、たった一つのタイプの分配ヘッド16が全プレースメント課題を高速で達成することを可能とする。
【0055】
ここに開示された分配ヘッド以外のヘッドも使われ得ることは理解されなければならない。例えば、ヘッド16は溶接をし、ねじ回しをし、ハンマーリングあるはそのようなものをする。さらに、軌道として端部軌道モジュール52と中間軌道モジュール50に対して他の形のものが考えられる。ヘッドがサークルを描くことが出来ればどんな形の軌道でもここで開示されたシステムや装置に適用できる。
【0056】
他の実施態様においては、前記システムあるいは組立装置は完全な連続した軌道を含んでいない。むしろ長い直線状軌道の各端部にはUターンするメカニズムがある。これは単一の分配ヘッドだけを使うシステムにおいては特に利点がある。一実施態様において、回転メカニズムはヘッドをピックアップしヘッドを90又は180度垂直軸の周りを回転させ、それから、軌道上に該ヘッドを下す。これは、システムの専有面積を最小にする、ヘッドのためのもっともコンパクトなサイクルを作り出し得る。
【0057】
もう一つの実施態様では、システムの分配ヘッドは多数のノズルを持つ多数のスピンドルを運ぶことができる。そのマルチスピンドルは分配ヘッドが各サイクル間プレースメントのために複数の部品をピックアップすることを許容できる。例えば、3つのスピンドル組立を持つ分配ヘッドはプレースメントモジュールに移動する前に3つの異なるフィーダーバンクから3つの部品をピックアップする。このことは、同じ動作パラメタ―と同じ数のヘッドのシステムあるいは組立装置のアウトプットのポテンシャルを増加させる。
【0058】
もう一つの他の実施態様においては、プレースメントモジュール12,84,184,212,312,412,512は完全な組立て装置10,100,200,300,400,500のための独自の制御システムを含んでいる。複数のステーションの場合(例えば
図1の12aと12b)一のステーションはマスターであり他の配置ステーションのタスクを取る分配ヘッドをコントロールする。
図1に示す実施態様において、例えば、プレースメントモジュール12aは全体の装置のコントロールシステムを内蔵し、一方プレースメントモジュール12bはプレースメントモジュール12bだけをコントロールするコントロールシステムを内蔵することができる。プレースメントモジュール。
【0059】
他の実施態様においては、プレースメントモジュール12,84,184,212,312,412,512は2つないしそれ以上の独立して動いている回路基板または他の搭載表面テーブルを含んでいる。この2つまたは3つ(あるいはそれ以上の)レーンの構成は、2つまたは3つ(あるいはそれ以上の)製品軌道20の必要性の原因となる。1つ以上のレーンは回路基板あるいは他の製品の切り替え時間を最適化する。例えば、最初の回路基板が組み立てられている間に次の回路基板が位置に置かれる。このことは未完成品あるいは回路基板として部品点数が少ないものが置かれる場合に特に重要であり、そのため、回路基板間のタクトタイムが短くなる。
【0060】
図11を参照すると、当該方法を実行するために使われるコンピュータシステムとコンピュータプログラムコードが此処に描かれている、そしてそれらコントロールシステム1000を表し、あるいは一方で分配ヘッド16の内部に置かれたどんなコントロールあるいはコンピュータシステムをも表すことができる。。
【0061】
本発明開示の局面では、完全なハードウエア実施態様、完全なソフトウエア実施態様(ハームウエア、レジデントソフトウエア、マイクロコード、他)あるいはソフトウエアとハードウエアが結合した実施態様の形をとり、これらは皆一般に“回路”、“モジュール”、あるいは“システム”とあらわされている。さらに、一の実施態様では、本開示はコンピュータ・プログラム・プロダクトの形態をとる。それは一乃至それ以上の物理的な有形物(たとえばハードウエア)であり、その中にコンピュータ・リーダブルなプログラムコードを持っているところの、コンピュータ・リーダブルな媒体又はデバイスを含み、当該プログラムコードは本発明の方法の実行のためのコンピュータまたはコントロールシステムの処理装置によって実行されるように構成されている。一の実施態様では、プログラムコードを持っているーーそしてそのプログラムコードは本発明の方法を実行するためのものであるーー物理的な有形物であるコンピュータ・リーダブルな媒体及び/あるいはデバイス(例えばハードウエア媒体及び/またはデバイス)は一般的に信号あるいはとくには一時的な信号を含んでいない。
【0062】
一乃至それ以上のコンピュータ・リーダブルな媒体あるいはデバイスのどんな組み合わせも使うことができる。当該コンピュータ・リーダブルな媒体はコンピュータ・リーダブルな信号媒体である。し、コンピュータ・リーダブルな記憶媒体である。コンピュータ・リーダブルな記憶媒体は例えば、しかし、それに限定されないが、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線あるいは半導体のシステム、あるいはデバイス、あるいは前述のどれかの適当な組み合わせ。コンピュータ・リーダブルな記憶媒体あるいはデバイスのもっと具体的な例(すべてのリストではない)には以下のものを含んでいる。:電気接続器、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリー(RAM)、リードオンリーメモリー(ROM)、消去可能リードオンリーメモリー(EPROMあるいはフラッシュメモリー)、高周波識別タグ、コンパクトディスクリードオンリーメモリー(CD−ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、あるいは前述のどれかの適当な組み合わせ。この記述のなかでは、コンピュータ・リーダブルな記憶媒体は、命令実行システム、装置、あるいはデバイスによってあるいは結合して使うためのプログラムを収容し記憶する、物理的な有形物である媒体及び/あるいはハードウエアデバイスである。
【0063】
コンピュータ・リーダブルな信号媒体はコンピュータ・リーダブルなその中にプログラムコードを持った伝搬データデータ信号を含むことができる。。それはたとえば、ラジオ放送信号、あるいはイーサネット(登録商標)ケーブルを通って運ばれるディジタル信号である。そのような伝播信号はいろいろな形態をとることが出来、それに限らないが、電磁信号、光パルス、搬送波信号の変調あるいはそれらの組み合わせなどを含むことができる。
【0064】
コンピュータ・リーダブルな媒体含まれたプログラムコードは適切な媒体を使って伝達させられる。が、それには、それに限らないが、無線通信メディア、光ファイバーケーブル、電気誘導ケーブル、高周波あるいは赤外線電磁伝達他あるいは前述のどれかの適当な組み合わせ含んでいる。
【0065】
本発明の各局面を実行するためのコンピュータプログラムコードは一乃至それ以上のプログラム言語のどんな組み合わせでも書かれ得る。そこには、それに限らないが、ジャバ、スモールトーク、およびシープラスプラスなどが含まれ、一乃至それ以上のスクリプト言語としては、それに限らないが、ジャバスクリプト、パールとPHPのようなスクリプト言語が含まれる。前記プログラムコードはスタンドアロンソフトウエアパッケージのようにユーザーのコンピュータ上ですべて実行する、あるいは、部分的に実行することもできるし、部分的にユーザーのコンピュータ上でかつ部分的にリモートコンピュータ上で、あるいは完全にリモートのコンピュータかサーバーで実行することもできる。後者のケースでは、リモートコンピュータは、ユーザーのコンピュータに各種のタイプのネットワークで接続できる。それにはローカルエアリアネットワーク(LAN),広域ネットワーク(WAN),イントラネット、エクストラネット、あるいはLANs、WANs、イントラネット、エクストラネットの組み合わせからなる企業のネットワークあるいは(例えば、インターネットサービスプロバイダーを使ったインターネットを介する)外部コンピュータへの接続などを含んでいる。
【0066】
本開示の局面において、本発明の実施態様に従う装置(システム)とコンピュータプログラムプロダクトに関して上述しあるいは以下に述べる。コントロールシステム1000あるいは分配ヘッドのコントロールシステムは、コンピュータプログラムの命令によって実行するということは理解されるであろう。これらのコンピュータプログラムの命令は汎用あるいは特殊目的のコンピュータのプロセッサーあるいは装置を作るための他のプログラム可能なデータ処理装置へ供給でき、そこで前記命令はコンピュータのプロセッサーあるいは他のプログラム可能なデータ処理装置を経て、フローチャート及び/あるいはブロック線図あるいは複数のブロックに規定される機能/行動を実行するための手段を作る。
【0067】
これ等のコンピュータプログラムの命令はコンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、あるいは特別な方法で機能する他の装置を指揮することが出来るコンピュータ・リーダブルな媒体に記憶できる。、そのようにしてコンピュータ・リーダブルな媒体に記憶された命令は、フローチャート及び/あるいはブロック線図あるいは複数のブロックに規定される機能/行動を実行する命令を含み、生産物を作り上げる。
【0068】
コンピュータプログラムの命令はコンピュータ、他のプログラム可能なデータ処理装置、あるいは他のデバイスにロードされ、当該コンピュータ、他のプログラム化可能な装置、あるいは他のデバイス上でされる一連の作動ステップを引き起こし、当該コンピュータ、他のプログラム化可能な装置上で実行される命令のようなコンピュータ実施プロセスを作り出し、フローチャート及び/あるいはブロック線図あるいは複数のブロックに規定される機能/行動を実行するためのプロセスを用意する。
【0069】
図11において、コントロールシステム1000あるいは分配ヘッドのコントロールシステムは一乃至それ以上のI/Oインターフェース1009を通じて一乃至それ以上のハードウエアデータ記憶装置1011と一乃至それ以上のI/O装置1013と1015とカップルになるプロセッサー1003を含ませられる。
【0070】
ハードウエアデータ記憶装置1011はそれに制限されないが、磁気テープドライブ、固定又はリムーバブルのハードディスク、光ディスク、記憶装置付きモバイル機器及び半導体ランダムアクセスあるいはリードオンリー記憶装置を含むことができる。I/O装置は、それに制限されないが、キーボード、スキャナー、小型遠隔通信装置、タッチディスプレー、タブレット、身体読み取り器、操作レバー、トラックボールあるいはコンピュータマウスのようなインプット装置;とそれに制限されないが、プロッター、タブレット、携帯電話、ディスプレイ、あるいは音発生装置からなる出力装置を含むことができる。データ記憶装置1011、入力装置1013及び出力装置1015は局所的にあるいはネットワークインターフェースを通してI/Oインターフェース1009と接続されている遠隔場所に置かれることができる。
【0071】
プロセッサー1003は一乃至それ以上の記憶装置1005、それに制限されないが、以下のものを含むことができる。それは、ダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラムできるリードオンリーメモリー(PROM)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、セキュア―ディジタルメモリーカード、SIMカードあるいは他のタイプの記憶装置である。
【0072】
少なくとも一つの記憶装置1005は記憶されたコンピュータプログラムコード1007を含んでいて、それはコンピュータ実行命令を含むコンピュータプログラムである。前記記憶されたコンピュータプログラムコードは本発明の実施態様に伴うプログラム可能な探知のためのルーチンルールの効率的な選択ための方法を実施するプログラムを含み、このスペックに記載された他の実施態様を実行できる。データ記憶装置1011はコンピュータプログラムコード1007を記憶として持っている。データ記憶装置1011に記憶されているコンピュータプログラムコード1007はメモリー装置1005を通して、プロセッサー1003によって実行させられるように構成されている。プロセッサー1003は記憶されているコンピュータプログラムコード1007を実行する。
【0073】
このように本発明における、コントロールシステム1000あるいは分配ヘッドのコントロ−ルシステムの中に向かうサポートコンピュータためのインフラストラクチャ―、統合、ホスティング、メインテニングとコンピュータリーダブルコードの展開のプロセスを開示した。そこでは、コントロールシステム1000あるいは分配ヘッドのコントロ−ルシステムと協力して前記コードがプログラム化可能な探知のためのルーチンルールの効率的な選択ための方法を実施することが出来る。
【0074】
本発明開示の部品、前記コントロールシステム1000あるいは分配ヘッドのコントロールシステムのどれでも、作り出し、統合し、ホストとし、維持し、展開し、マネージし、サービスし、サポートし、エトセトラすることが、プログラム化可能な探索のためのルーチンルールの効率的選択の方法を容易にすることを提供するサービスプロバイダーによってできる。このように本発明はコンピュータのインフラを開発し統合するための、コントロールリーダブルコードを統合してコントロールシステム1000あるいは分配ヘッドのコントロ−ルシステムの中に含ませるためのプロセスを開示している、そこでは前記コードはコントロールシステム1000あるいは分配ヘッドのコントロ−ルシステムとのコンビネーションで、プログラム化可能な探知のためのルーチンルールの効率的な選択のための方法を実施することが出来る。
【0075】
一乃至それ以上のデータ記憶ユニット1011(あるいは一乃至それ以上の、
図1には示されていない、追加の記憶装置)はコンピュータ・リーダブルハードウエア記憶装置として使われ得る。それはその中にコンピュータ・リーダブルプログラムを持ち、及び/あるいは他のデータをその中に記憶し、そこにはコンピュータプログラムコード1007を記憶したコンピュータ・リーダブルプログラムを含む。一般にコントロールシステム1000あるいは分配ヘッドコントロールシステムのコンピュータプログラムプロダクト(あるいは代わりに、製造品)は、前記コンピュータ・リーダブルハードウエア記憶装置を含んでいる。
【0076】
プログラムコード1007はプログラムコード1007を直接にクライアント、サーバーおよびプロキシコンピュータ(図示せず)の中に手動でローディングすることによって、プログラムコード1007をコンピュータ・リーダブル記憶媒体(例えばコンピュータデータ記憶装置1011)内にローディングすることによって、結合処理をするための方法を実行するために展開されることが理解される一方、プログラムコード1007はまたプログラムコード1007を中央サーバー(例えばコントロールシステム1000あるいは分配ヘッドコントロールシステム)あるいは中央サーバーのグループへ送ることにより自動的あるいは半自動的にコントロールシステム1000あるいは分配ヘッドコントロールシステムの中に展開される得る。プログラムコード1007はその時プログラムコード1007を実行するクライアントコンピュータにダウンロードできる。
【0077】
代替的に、プログラムコード1007はE−メイル経由で直接にクライアントコンピュータに送ることもできる。プログラムコード1007はそれからクライアントコンピュータ上のディレクトリーに分離されるか、クライアントコンピュータ上のディレクトリー中にプログラムコード1007をディレクトリーに分離するプログラムを選択するE−メイルオプションによってローディングされ得る。
【0078】
他の代替手段はプログラムコード1007を直接にクライアントコンピュータのハードディスク上に送ることである。もしもプロキシサーバーが構成されるなら、前記プロセスはプロキシサーバーコードを選択し、どのコンピュータにプロキシサーバーコードを置くかを決め、プロキシサーバーコードを送信し、それから、プロキシサーバーコードをプロキシコンピュータ上にインストールする。プログラムコード1007はそれからプロキシサーバーに送信され、プロキシサーバーに記憶される。
【0079】
一実施態様においては、結合処理をするための方法を実行するためのプログラムコード1007はソフトウエアアプリケーション(図示せず)、オペレーティングシステム(図示せず)及びネットワークオペレーティングシステムソフトウエア(図示せず)と共存するためにプログラムコード1007を提供することによって、それから、プログラムコード1007が機能するところの環境の中のクライアントとサーバー上にプログラムコード1007をインストールすることによってクライアント、サーバーおよびネットワーク環境に統合される。
【0080】
プログラムコード1007に含まれる前述のコードの統合の第一のステップはクライアントとサーバー上の、プログラムコード1007がプログラムコード1007によって必要とされる、あるいはプログラムコード1007に関係するものによって展開される、ネットワークのオペレーティングシステム(図示フトウエアはネットワークのオペレーティングシステムを含み、そこでは、ネットワークのオペレーティングシステムはネットワーキングフィーチャーを付け加えることにより、ベイシックなオペレーティングシステムを強化するソフトウエアを構成として含んでいる。次に、ソフトウエアアプリケーションとバージョンナンバーが識別され、プログラムコード1007によって動作がテストされた、ソフトウエアアプリケーションのリストと正しいバージョンナンバーと比較される。ソフトウエアアプリケーションが見つからないときや正しいバージョンとマッチしないときは正しいバージョンにアップグレードされる。
【0081】
プログラムコード1007からソフトウエアアプリケーションへパラメタ―を渡すプログラム命令は命令のパラメタ―リストがプログラムコード1007によって必要とされるパラメタ―リストと合っているかを確認するためにチェックされる。逆に、ソフトウエアアプリケーションによってプログラムコード1007に渡されたパラメタ―はそのパラメタ―がプログラムコード1007によって必要とされるパラメタ―とあっていることを確認するためにチェックされる。クライアントとサーバーのオペレーティングシステムはネットワークのオペレーティングシステムを含み、識別されプログラムコード1007で動作することがテストされた、オペレーティングシステム、バージョンナンバー、ネットワークソフトウエアプログラム、のリストと比較される。テストされたオペレーティングシステムとバージョンナンバーのリストの項目と合わないオペレーティングシステム、バージョンナンバー、あるいはネットワークソフトウエアプログラムはクライアントコンピュータのリストのレベルまでアップグレードされ、またサーバーコンピュータのリストのレベルまでアップグレードされる。
【0082】
プログラムコード1007が展開されるべきソフトウエアがプログラムコード1007で働くことがテストされた正しいバージョンレベルであることが保証された後、前記統合はプログラムコード1007がクライアントとサーバー上にインストールされて完成する。
【0083】
今、
図12から14Bを参照すると、3つの分配ヘッド2000、2100、2200が見られる。これらの分配ヘッド2000、2100、2200に見られる原理や技術は上述の組立装置10,100,200,300,400,500に応用できる。しかしながら、さらにこれらの分配ヘッド2000、2100、2200に見られる原理や技術は上述の実施態様の周回する軌道組立装置と一致しない組立装置にも適用されるうる。ことを、理解しなければならない。このように、分配ヘッド2000、2100、2200は典型的にX及び/又はY及び/又はZに動くピックアンドプレースヘッドを持つ典型的な先行技術の組立装置に応用できる。さらに、分配ヘッド2000、2100、2200は特に電子的な構成部品をピックアンドプレースし回路基板上にそれらを置くように構成されている。しかしながら、いくつかの実施態様において、分配ヘッド2000、2100、2200は、接着剤をアプライするとか、溶接するとか、ねじ回しするとかあるいはそれに似た作業のようなピッキングとプレイシング以外の他の組立プロセスのためにも利用され得る。
【0084】
ここに記述される分配ヘッド2000、2100、2200の構造物は分配ヘッドそれ自身上あるいはその中に一乃至それ以上の搭載されたミニチュアポンプを含んでいる。ここで
図12を見ると、分配ヘッド2000はモーター2010と空気ポンプ2050を含んでいるのが分かる。空気ポンプ2050は第一シリンダー2012a,第二シリンダー2012b,第三シリンダー2014a,第四シリンダー2014bを含んでいる。モーター2010は空気ポンプ2050にシャフトで動作的につながっている。シャフトは本図では略図的に示されている(モーター2010のクランクシャフトは往復動をするために曲げられ、図に概略的に示されるような直線的ではないことは理解されるべきである)。前記空気ポンプ2050は
図12−13の実施態様ではピストンとダイアフラムを含んでいるが、
図14にわかるように他の実施態様が考えられ、この後に記載されている。
【0085】
第一シリンダー2012a,第二シリンダー2012bは第一スピンドル2026に動作的につながっていて、第三シリンダー2014a,第四シリンダー2014bは第二スピンドル2024に動作的につながっている。第一と第二スピンドル2026、2024は分配ヘッドあるいは分配ヘッド2000がその上に付けられている組立装置(図示せず)のメインボディに相対的に上下及び/あるいは左右に動くように構成することができる。。さらに、第一と第二スピンドル2026、2024は分配ヘッドのメインボディの周りに回転するか他の形態の動作をするように構成することができる。。空気ポンプ2050の第一シリンダー2012a,第二シリンダー2012bは第一スピンドル2026に空気流を作り出すように構成することができる。また、。、第三シリンダー2014a,第四シリンダー2014bは第二スピンドル2024に空気流を作り出すように構成することができる。。ここでいう“空気流を作り出す”には、真空を作り、エアキスを作り、グリッパーを働かせ、エアシリンダーをエアーで働かせることを含んでいる。これらの例で用意されたのに追加する方法で空気流を利用する他のスピンドルのタイプも考えられることを理解しなければならない。
【0086】
さらに、分配ヘッド2000には第一シリンダー2012aと第一スピンドル2026に動作可能に接続されている第一真空弁2022が含まれている。この第一真空弁2022は第一スピンドル2026の第一ノズル2032の中に真空を作り出すよう構成されている。。同様に、第二真空弁2018は見ての通り、第三シリンダー2014aと第二スピンドル2024に動作可能なように接続されている。第二真空弁2018は第二スピンドル2024の第二ノズル2030の中に真空を作り出すように構成されている。同様に、第一エアキス弁2020は見ての通り、第二シリンダー2012bと第一スピンドル2026に動作可能なように接続されている。この第一のエアキス弁2020は第一スピンドル2026の第一ノズル2032の中にエアキスを作り出すよう構成されている。第一ノズル2032の中のエアキスは当該ノズルによってピックアップされたものをノズルから押し出すための少量の空気を使うように構成されている。このエアキスは、ひとたび真空が開放され場合、ピックされた部品とノズル2032の間のべたつきやくっつく力をデリケートに克服するように構成されている。同様に、第二のエアキス弁2016は見ての通り、第四のシリンダー2014bと第二スピンドル2024に動作可能なように接続されている。第二のエアキス弁2016は第二スピンドル2024の第二ノズル2030の中にエアキスを作り出すように構成されている。
【0087】
エアキス弁2016,2020と真空弁2018,2020は高速弁であってもよい。ことを理解すべきである。これらの高速弁は構造において、似ているか同じである。”真空“と”エアキス“の表示は単に機能を比較しているだけであって、構造は同じであってもよい。真空弁2018,2022はポンプ2050の低圧シリンダー2012a,2014aに単に接続され、一方エアキス弁2016,2020はポンプ2050の高圧シリンダー2012b,2014bに接続される。弁2016,2018,2020,2022は導管2028によって空気ポンプ2050に接続される。これらの導管は、分配ヘッド2000にあるいはその中に置かれたチャネル、チューブあるいはパイプとすることができる。このように、ポンプ2050、モーター2010と弁2016,2020,2018,2022の全システムは分配ヘッド2000上あるいはその中に置くことができる。
【0088】
図13にはもう一つの分配ヘッド2100が示されている。分配ヘッド2100には上述の
図12に実施態様として記載された多くの同じエレメントが含まれている。すなわち、分配ヘッド2100はモーター2110と第一ノズル2126、第一真空弁2118、および第一エアキス弁2120、を持つ第一スピンドル2125および第二ノズル2128、第二真空弁2122、および第二エアキス弁2124を持つ第一スピンドル2124を含んでいる。分配ヘッド2000と比較した分配ヘッド2100の間の相違は、分配ヘッド2100が3つの分離した空気ポンプ;それは第一の空気ポンプ2112、第二の空気ポンプ2114、第三の空気ポンプ2116であるが、を持っていることで示されている。第一の空気ポンプ2112は第一のシリンダー2113aと第二のシリンダー2113bを含んでいる。第二の空気ポンプは第三のシリンダー2115aと第四のシリンダー2115bを含んでいる。第三の空気ポンプは第五のシリンダー2117aと第六のシリンダー2117bを含んでいる。
【0089】
この実施態様において、第一の空気ポンプ2112の二つのシリンダー2113a,2113bは第一のスピンドル2125の第一の真空弁2118に作動可能なように接続されている。これらのシリンダー2113a,2113bは直列に接続されている。言い換えれば、空気流は第一のシリンダー2113aを通りそれから第二のシリンダー2113bを通る(あるいは逆もある)。この直列スタイルの接続は深い真空度を供給する。他の実施態様では、シリンダー2113,2113aあるいは此処より後に記載されるシリンダーは、並列に接続される。並列接続においては、第一のシリンダー2113aと第二のシリンダー2113bはそれぞれが導管を持っていて、前記弁に近づく前にジョイント導管に結合することができる。。そのような並列配列は直列接続より空気圧は低く、真空度も浅いがより大きい空気流量を提供できる。両方の実施態様(並列あるいは直列)は同じ弁に一以上のシリンダーが使われるときに考えられるが、
図13と14Aと14Bに示す実施態様では直列の構成のみが表現されている。
【0090】
第二空気ポンプの二つのシリンダー2115a,2115bは第二スピンドル2127の第二真空弁2122に作動可能なように接続されているのが示されている。最終的には、第五シリンダー2117aは第一スピンドル2125の第一エアキス弁2120に対して作動可能なように接続されているのが示されている。第六シリンダーは第二スピンドルの第二エアキス弁に対して作動可能なように接続されているのが示されている。このように、この実施態様は一つの分配ヘッド2100が複数の空気ポンプ2112,2114,2116を含んでいるのを示している。さらに、この実施態様は各々の弁がいくつかの数のシリンダーでパワーを供給できる。ことを示している。例えば、真空弁2118、2122のような真空弁はエアキス弁2120、2124のような真空弁よりも多くのパワーを必要とする。これらのエレメントは、各々適する空気導管2130によってつないでもよい。
【0091】
図14A,14Bを参照すると、代替の分配ヘッド2200として(
図12と13のピストン・ダイヤフラム実施態様に比べて)振動を減らすあるいは最小にするためにマルチベーンロータリーポンプを代わりに使っているのが示されている。分配ヘッド2200は、上述の
図12と13に記載したのと同様な機能含んでいることが分かる。例えば、分配ヘッド2200は第一ノズルを持つ第一スピンドル、第一真空弁及び第一エアキス弁、それととともに第二ノズルを持つ第二スピンドル、第二真空弁及び第二エアキス弁を含んでいる。空気はスピンドル2229,2231の中に作られる。がそれは空気ポンプ2212とスピンドル2229、2231の間、導管2234を通り移動する。さらに、分配ヘッド2200は空気ポンプ2212にパワーを与えるモーター2210を有している。
【0092】
図14Aはポンプ2212が6つのシリンダー2213a,2213b,2213c,2213d,2213e,2213fを持つロータリーベーンポンプであることを示している。側面
図14Bに示すように、ロータリーポンプ2212はアウターシリンダー2216に沿って回転するインナーシリンダー2214を含んでいる。インナーシリンダーがアウターシリンダーに沿って回転するにつれて、伸縮ピストン2220とともに縮み伸びるよう構成されているベーン2218が含まれている。このタイプのロータリーポンプは上述のピストン/ダイアフラムポンプに比べ振動が下がるように構成されている。
【0093】
最初の二つのシリンダー2213aと2213bは導管2234によってつながれ、二つのシリンダーで第一スピンドル2229の第一真空弁2222へのパワーに相当する空気圧を発生させる。そのように、最後の二つのシリンダー2213eと2213fは導管2234によってつながれ、二つのシリンダーで第二スピンドル2231の第二真空弁2226へのパワーに相当する空気圧を発生させる。同様に、第四シリンダー2213は第二スピンドル2231の第二ノズル2232の中にエアキスを発生させるエアキス弁2228につながれる。
【0094】
スピンドルを振動させる原因となるポンプにより生じる振動の量を最小にすることは重要。一実施態様においては、スピンドルを振動させる原因となる振動をポンプが発生させない。これを達成するために、ポンプに特別の構造を使うことが重要になる。たとえば、ピストンポンプを箱詰め形態で使用することで発生力や振動を実質的に取り除くなどである。
【0095】
他の代替案は配置ヘッド上の各スピンドルへの個々の真空あるいは圧縮空気の供給は一つのポンプから圧縮空気を多数のスピンドルに分けることであり、。、というのはエアキスに必要とされる空気量は十分小さいからである。
【0096】
さらに、各配置ヘッドは複数のモーターを持つことができる。各モーターは各スピンドルに対応するここの微小なポンプを駆動するように構成されている。ある実施態様においては、前記モーター或はここに述べられた複数のモーターがヘッドに含まれていないことがある。
【0097】
本発明によって、任意のモーター、ポンプ及びプピンドルの組み合わせが考えられる。例えば、ある実施態様において、一つのヘッドは4つのスピンドルを含んでもよい。。一つのモーターは8つのポンプ(スピンドルをツーペア)を駆動してもよい。他の実施態様においては、4つのスピンドルが一つのモーターと4つのポンプ(ワンペアのスピンドル)によって奉仕されてもよい。代わりに、4つのスピンドルが一つのモーター一つのポンプによって奉仕されるようにしもてよい。。さらには、4つのスピンドルが2つ又は4つのモーターと任意の数のポンプによって奉仕されてもよい。言い換えれば、チューブを介して、装置のベースにある一つのポンプにつながれた複数の配置ヘッドを持つというよりは、個々のヘッドがポンプを持っておりさえすれば、任意の組み合わせが考えられる。
【0098】
ヘッドの中に直接に置かれたポンプとモーターを持つことによる応用は、ヘッドが周回軌道を回転するように構成された実施態様において、特に優れた点を持つ。このことは以上に述べたように、軌道を通して分配ヘッドに空気を供給する必要性をなくしてもよい。再度、以上に述べたように、周回軌道の構成では、ベースに置かれたポンプからチューブをスピンドルに伸ばすのは不可のであろう。スピンドルの回転する性質によって、ポンプのチューブを回転し無限に回転することはできなくなる。このように、空気は、従来技術の組立装置で考えられた方法以外の方法で、分配ヘッドに供給されなければならない。しかしながら、ここで述べられた実施態様は、回転ヘッドを持つ周回する装置に限らず、すべてのタイプの電子組立て装置を含んでいることに留意すべきである。
【0099】
ここに開示された、前記分配ヘッド2000,2100,2200のいずれかのような分配ヘッド内に空気流を作る方法は、上述の組立装置10,100,200,300,400,500のような組立装置に供給し、あるいは従来から知られた表面実装装置に供給することも含んでいる。前記分配ヘッドは前記スピンドル2024,2026,2125,2127,2229,2231のような第一スピンドルを含んでいてもよい。前記方法は分配ヘッド内に置かれた、上述の空気ポンプ2050、2112、2114,2116,2213の一つのような空気ポンプを持つ第一のスピンドル内に空気流を作り出してもよい。前記空気流を作り出す方法には、空気ポンプを持つ第一のスピンドルの前記ノズル2030、2031、2126、2128、2230、2210の内の1つのようなノズルの中に真空を作り出すことも含んでもよい。前記空気流を作り出す方法には空気ポンプを持つ第一のスピンドルのノズルの中にエアキスを作り出すことも含まれる。前記空気流を作り出す方法には第一スピンドルのグリッパーを作動させることも含まれる。その方法には、分配ヘッドの中に置かれ、空気ポンプにパワーを与えるように作られた、前記モーター2010,2110,2210の一つのようなモーターを運転することも含まれる。。その方法には、さらに周回軌道に沿って分配ヘッドを回転させることも含まれる。
【0100】
前記の実施態様のエレメントには冠詞“a”あるいは“an”が使われている。この冠詞には一つ又はそれ以上のエレメントがあるという意味を持たせる意図で記載した。“含む”と“持つ”という用語及びそれらの派生語は、記載されたエレメント以外の追加のエレメントのようなものが含まれるように意図している。接続詞“又は”が少なくとも二つの用語の記載と一緒に使われるときは、どちらの用語ともあるいは用語の組み合わせを意味する意図である。用語“第一”と“第二”はエレメントを区別するために使われていて、特別な順番を表すために使われているのではない。
【0101】
本発明は限られた数の実施態様との関係で記載されているが、本発明はその開示された実施態様に限られるものではない。むしろ、本発明はここまで記載されていないが、本発明の精神と意図に相応した、バリエーション、変更、置き換えあるいは等価なアレンジのいくつでもと組み合わせてモディファイ可能である。加えるに、本発明の種々の実施態様が記載されているが、記載された実施態様には、本発明の特徴の一部しか含まれていないことを理解するべきである。従って、本発明は上述の記載に限られるとみるべきでなく、添えられた請求項の意図にのみ制限される。