特許第6679056号(P6679056)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6679056
(24)【登録日】2020年3月23日
(45)【発行日】2020年4月15日
(54)【発明の名称】食品切断装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   B26D 7/18 20060101AFI20200406BHJP
   B26D 3/18 20060101ALI20200406BHJP
   B26D 5/00 20060101ALI20200406BHJP
【FI】
   B26D7/18 E
   B26D3/18 A
   B26D5/00 Z
【請求項の数】6
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2019-184559(P2019-184559)
(22)【出願日】2019年10月7日
【審査請求日】2019年10月7日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 A.展示会:展示日:令和1年7月9日〜12日、展示会名:FOOMAJAPAN2019・国際食品工業展 B.販売:納品日:2019年7月29日、納品先:株式会社プレジィール
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000238050
【氏名又は名称】冨士島工機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 博海
(72)【発明者】
【氏名】山本 功城
【審査官】 藤田 和英
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−100265(JP,A)
【文献】 特許第5468175(JP,B1)
【文献】 特開平11−042592(JP,A)
【文献】 特開平03−080039(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26D 7/18
B26D 3/18
B26D 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品が載置される載置面と、
刃先が第1方向に延び前記食品を切断する切断刃と、
前記切断刃を上下動する上下動部と、
前記載置面及び前記切断刃の少なくともいずれか一方を前記第1方向及び上下方向の両方に交差する第2方向に移動させる移動部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記切断刃を下降させて前記食品を切断してから前記食品よりも上に上昇させる前に、前記載置面に対し前記切断刃を前記第2方向に移動させ
前記食品における前記第2方向の中心よりも一方側の部分については、前記一方側の部分を切断した後に、前記第2方向の一方側に前記載置面に対し前記切断刃を移動させ、前記食品における前記第2方向の中心よりも他方側の部分については、前記他方側の部分を切断した後に、前記第2方向の他方側に前記載置面に対し前記切断刃を移動させる、食品切断装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記食品における前記第2方向の中心よりも一方側の部分については、前記一方側の端部から前記中心へ向かって順次切断していき、前記食品における前記第2方向の中心よりも他方側の部分については、前記他方側の端部から前記中心へ向かって順次切断していく、請求項に記載の食品切断装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記食品の切断後に前記記載置面に対し前記切断刃を第1距離、移動させ、次の前記食品の切断後に前記記載置面に対し前記切断刃を前記第1距離よりも短い第2距離、移動させる、請求項に記載の食品切断装置。
【請求項4】
前記切断刃は、前記載置面の外側まで移動可能である、請求項1〜のいずれか一項に記載の食品切断装置。
【請求項5】
前記載置面及び前記切断刃の少なくともいずれか一方を前記載置面に直交する軸を中心に転回する転回部をさらに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の食品切断装置。
【請求項6】
食品が載置される載置面と、
刃先が第1方向に延び前記食品を切断する切断刃と、
前記切断刃を上下動する上下動部と、
前記載置面及び前記切断刃の少なくともいずれか一方を前記第1方向及び上下方向の両方に交差する第2方向に移動させる移動部と、
制御部と、を備えた食品切断装置を、
前記切断刃を下降させて前記食品を切断してから前記食品よりも上に上昇させる前に、前記載置面に対し前記切断刃を前記第2方向に移動させる手段と、
前記食品における前記第2方向の中心よりも一方側の部分については、前記一方側の部分を切断した後に、前記第2方向の一方側に前記載置面に対し前記切断刃を移動させ、前記食品における前記第2方向の中心よりも他方側の部分については、前記他方側の部分を切断した後に、前記第2方向の他方側に前記載置面に対し前記切断刃を移動させる手段として機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品を切断する食品切断装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
食品を切断する装置として、例えば、特許文献1の食品切断装置が知られている。この食品切断装置では、食品を切断した後、ベルトコンベアにより食品を搬出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許5838001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、食品製造工程においてロボットの活用が求められている。このような工程において、例えば、切断した食品をロボットにより容器に収容しようとすると、ロボットは切断した食品どうしの間隔に把持部を挿入して把持する必要がある。しかしながら、従来の食品切断装置では切断後の食品どうしの間隔が狭く、食品を把持することが困難である。
【0005】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、切断した食品を把持し易い食品切断装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来の課題を解決するために、本発明に係る食品切断装置は、食品が載置される載置面と、刃先が第1方向に延び前記食品を切断する切断刃と、前記切断刃を上下動する上下動部と、前記載置面及び前記切断刃の少なくともいずれか一方を前記第1方向及び上下方向の両方に交差する第2方向に移動させる移動部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記切断刃を下降させて前記食品を切断してから前記食品よりも上に上昇させる前に、前記載置面に対し前記切断刃を前記第2方向に移動させる。
【0007】
この構成によれば、切断刃により食品を切断してから、第2方向において切断刃と切断された食品とが重なる位置において、載置面に対して切断刃が第2方向に移動する。これにより、切断された食品が切断刃により第2方向に押されて、切断された食品どうしの間隔が空けられる。これにより、ロボット等は把持部を間隔に挿入することにより、食品を容易に把持することができる。
【0008】
この食品切断装置では、前記制御部は、前記食品における前記第2方向の中心よりも一方側の部分については、前記一方側の部分を切断した後に、前記第2方向の一方側に前記載置面に対し前記切断刃を移動させ、前記食品における前記第2方向の中心よりも他方側の部分については、前記他方側の部分を切断した後に、前記第2方向の他方側に前記載置面に対し前記切断刃を移動させてもよい。
【0009】
この構成によれば、第2方向の両側のそれぞれに切断した食品を移動させることにより、切断した食品をいずれか一方のみに移動させるよりも移動距離を短くすることができる。よって、移動による食品の変形を低減することができる。
【0010】
この食品切断装置では、前記制御部は、前記食品における前記第2方向の中心よりも一方側の部分については、前記一方側の端部から前記中心へ向かって順次切断していき、前記食品における前記第2方向の中心よりも他方側の部分については、前記他方側の端部から前記中心へ向かって順次切断していってもよい。
【0011】
この構成によれば、食品の端から中心に向かって順次切断していくことにより、食品の中心から端に向かって順次、切断する場合よりも、切断された食品のサイズが小さくてすむ。このため、切断された食品の底面と載置面との接触面積が小さく、移動による食品の変形を低減することができる。
【0012】
この食品切断装置では、前記制御部は、前記食品の切断後に前記記載置面に対し前記切断刃を第1距離、移動させ、次の前記食品の切断後に前記記載置面に対し前記切断刃を前記第1距離よりも短い第2距離、移動させてもよい。この構成によれば、切断した食品の間隔を均等又はそれに近づけることができる。
【0013】
この食品切断装置では、前記切断刃は、前記載置面の外側まで移動可能であってもよい。この構成によれば、切断した食品の切れ端を載置面の外側まで移動させて、容易に廃棄することができる。
【0014】
この食品切断装置では、前記載置面及び前記切断刃の少なくともいずれか一方を前記載置面に直交する軸を中心に転回する転回部をさらに備えていてもよい。この構成によれば、食品を切断する方向の自由度を高めることができる。
【0015】
本発明に係るプログラムは、食品が載置される載置面と、刃先が第1方向に延び前記食品を切断する切断刃と、前記切断刃を上下動する上下動部と、前記載置面及び前記切断刃の少なくともいずれか一方を前記第1方向及び上下方向の両方に交差する第2方向に移動させる移動部と、制御部と、を備えた食品切断装置を、前記切断刃を下降させて前記食品を切断してから前記食品よりも上に上昇させる前に、前記載置面に対し前記切断刃を前記第2方向に移動させる手段として機能させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、切断した食品を把持し易い食品切断装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態1に係る食品切断装置を前側から視た図である。
図2図1に示す食品切断装置を右側から視た図である。
図3図1に示す食品切断装置によりケーキをピースに切断し、ピースどうしの間隔を空ける方法を説明するための図である。
図4図1に示す食品切断装置によりケーキをピースに切断し、ピースどうしの間隔を空ける方法を説明するための図である。
図5図1に示す食品切断装置によりケーキをピースに切断し、ピースどうしの間隔を空ける方法を説明するための図である。
図6】本発明の実施の形態2に係る食品切断装置によりケーキをピースに切断し、ピースどうしの間隔を空ける方法を説明するための図である。
図7】本発明の実施の形態2の変形例2に係る食品切断装置によりケーキをピースに切断し、ピースどうしの間隔を空ける方法を説明するための図である。
図8】本発明の実施の形態2のその他の変形例に係る食品切断装置によりケーキをピースに切断し、ピースどうしの間隔を空ける方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全ての図面において、本発明を説明するための構成要素を抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している場合がある。さらに、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
【0019】
(実施の形態1)
<食品切断装置の構成>
本発明の実施の形態1に係る食品切断装置10は、図1及び図2に示すように、食品を切断し、切断した食品の間隔を空ける装置である。食品としては、例えば、ケーキ及びサンドイッチ等が例示される。食品切断装置10は、載置部20、切断部30、移動部40、容器50、制御部60、記憶部70及び入力部80を備えている。
【0020】
なお、切断部30は、刃先31aが第1方向に延びる切断刃31を有し、移動部40は、第1方向及び上下方向の両方に交差(例えば、直交)する第2方向に切断刃31を移動させる。以下、第1方向を前後方向と称し、第2方向を左右方向と称する。但し、食品切断装置10の方向はこれに限定されない。
【0021】
載置部20は、例えば、平板形状であって、その上面を載置面21として有している。載置面21は、平坦であって、上下方向に直交する水平に広がり、食品が載置される。載置面21は、例えば、矩形状であって、4つの角が切断された形状である。載置面21は、2対の対辺及び2対の対角を有し、一方の対辺間の寸法(長辺寸法)が他方の対辺間寸法(短辺寸法)よりも長く、対角間の寸法(対角寸法)が長辺寸法よりも長い。なお、上下方向に直交し、互いに直交する方向を前後方向及び左右方向と称するが、食品切断装置10の配置はこれに限定されない。
【0022】
切断部30は、載置部20の上方に配置されており、超音波カッター及び上下動部32を有している。超音波カッターは切断刃31及び超音波発生器を有し、超音波発生器は、発生した超音波を切断刃31に与える。これにより、切断刃31は、例えば、19Hz以上且つ20Hz以下で振動する。
【0023】
切断刃31は、矩形状の平刃であって、左右方向に直交し、下方ほど厚みが薄く、下端に刃先31aが設けられている。刃先31aは前後方向に延びている。切断刃31は、その上下方向の寸法(高さ)が左右方向の寸法(厚み)よりも大きく、前後方向の寸法(幅)が高さよりも大きい。切断刃31の幅は、載置面21の長辺寸法よりも長く、載置面21の対角寸法よりも短い。
【0024】
上下動部32は、切断刃31を上下方向に往復移動させる機構であって、例えば、回転するモータ及び、モータの回転運動を、切断刃31を上下動させるための直線運動に変換するクランク機構を有している。左右方向の延びる軸を中心にモータが回転して、その回転運動がクランク機構により上下動運動に変換されて、クランク機構に吊り下げられた状態で接続された切断刃31が上下動する。切断刃31は、上下動する際に前後方向に斜めに移動してもよい。例えば、切断刃31は前側下方及び後側下方に移動する。この前側下方及び後側下方への移動方向は交互に変更されてもよい。
【0025】
移動部40は、切断部30を左右方向に往復移動させる機構であって、例えば、一対のポール41及び一対の直動型駆動装置42を有している。一対のポール41は、前後方向において互いの間に切断部30を挟んで、互いに平行に、載置部20よりも右側及び左側に亘って左右方向に延びている。切断部30は左右方向に移動可能に一対のポール41に支持されている。
【0026】
直動型駆動装置42は、例えば、回転するモータ、平歯車43及びラックギア44を有している。一対のラックギア44は、一対のポール41の上方において、前後方向に互いの間に切断部30を挟んで、互いに平行に、載置部20よりも右側及び左側に亘って左右方向に延びている。平歯車43は、切断部30に取り付けられており、前後方向に延びるモータの出力軸に接続されている。モータが回転することにより、平歯車43の歯がラックギア44の歯に噛み合いながらラックギア44に沿って平歯車43は移動する。このため、平歯車43は、載置面21上において切断部30を左右方向に移動させる。
【0027】
容器50は、例えば、上部が開口した箱形状である。この実施の形態では、2つの容器50が左右方向に並べられて、載置部20の下方に配置されている。容器50の上部開口51は、その前後方向の寸法が載置面21の長辺寸法よりも長く、左右方向の寸法が載置面21の長辺寸法の半分よりも長い。
【0028】
このため、左右方向に並べられた2つの上部開口51の合計寸法は、載置面21の長辺寸法よりも長い。このため、2つの上部開口51の合計面積は載置面21よりも大きい。2つの容器50は、その合わせた上部開口51の縁が載置面21の縁よりも外側にあり、載置面21の縁の周囲を囲むように配置されている。つまり、上から視ると、並べられた上部開口51の内側に載置面21が配置されている。よって、載置面21から落下する食品片等は上部開口51から容器50内に収容される。
【0029】
入力部80は、タッチパネル及びキーボタン等の入力装置であって、ユーザの操作により情報が入力される。入力部80は、制御部60により接続されており、入力された情報を制御部60へ出力する。
【0030】
記憶部70は、制御部60からアクセス可能なメモリであって、RAM及びROMを有している。RAMは、各種データを一時的に記憶し、ROMは、各部を制御するためのコンピュータプログラムを記憶している。
【0031】
制御部60は、プロセッサ(例えば、CPU)等の演算処理装置を有し、ROMに記憶
されるコンピュータプログラムを実行することにより、入力部80により入力された切断情報に基づいて各部を制御し、切断処理及び間隔調整処理を実行する。切断情報には、例えば、食品の寸法及び分割数、分割した部分の間隔が含まれている。
【0032】
<食品切断装置の制御方法>
実施の形態に係る食品切断装置10の制御方法は、食品切断装置10を動作させるコンピュータプログラムを制御部60が実行することにより行われる。ここでは、図3(a)〜図5(d)を参照しながら、直方体形状のホールケーキCの端部を切断して除去し、この残った部分を5個の直方体形状のピースに切り分ける場合について説明する。なお、図3(a)〜図5(d)のうち、図3(a)、図3(b)及び図4(d)以外の図面においては容器50の図示を省略している。
【0033】
図3(a)に示すように、ホールケーキCは、その中心が載置面21の中心に一致するように載置面21上に配置される。ここで、載置面21は、その短辺が前後方向に延び、長辺が左右方向に延びるように配置されている。また、ホールケーキCは、その一辺が前後方向に延び、他辺が左右方向に延びるように配置されている。
【0034】
制御部60は、刃先31aが前後方向に延びる切断刃31をケーキCよりも上に上下動部32により配し、切断刃31を移動部40により左右方向に移動させて、ケーキCの右端から第1所定長さaの位置に切断刃31を配置する。この第1所定長さaは、左右方向におけるピースの第1辺の長さd(図3(c))よりも短く、左右方向におけるケーキの端の凹凸の寸法bよりも長く予め設定されている。この切断刃31の配置は、載置面21の中心等の所定位置から定められてもよい。この場合、例えば、載置面21の中心から右側にホールケーキCの半分の寸法の位置がホールケーキCの右端になるため、この右端から左側に第1所定長さaの位置に切断刃31が配置される。
【0035】
そして、制御部60は切断刃31を上下動部32により下方へ移動させて、刃先31aを載置面21へ移動させる。これにより、ケーキCは、切断刃31により切断され、切断刃31よりも右側の部分(右側端部CR1)と、切断刃31よりも左側の部分(第1残部C1)とに切り分けられる。
【0036】
図3(b)に示すように、制御部60は、ケーキCよりも上に切断刃31を上昇させる前に、左右方向において切断刃31が右側端部CR1に重なる位置において、切断刃31を移動部40により右側へ移動させる。これにより、切断刃31の右面が右側端部CR1の左面に接した状態で、切断刃31は右側端部CR1に右側に押し、右側端部CR1が第1残部C1から切り離される。
【0037】
そして、制御部60は、切断刃31を載置面21の右端よりもさらに右側へ移動させる。これにより、右側端部CR1が載置面21の右端から落下し、載置面21の下方にある上部開口51から容器50へ収容される。このように、右側端部CR1の切断及び除去を一連の作業により容易に行うことができる。
【0038】
続いて、図3(c)に示すように、制御部60は、切断刃31を載置面21上の第1残部C1よりも上へ移動させてから、左側へ移動させて、先の切断位置(第1残部C1の右端)から左側において長さdの位置に切断刃31を配置する。このピースの長さdは、ホールケーキCの寸法及び分割数により特定される。
【0039】
そして、制御部60は切断刃31を下降させて、刃先31aを載置面21へ移動させる。これにより、第1残部C1は、切断刃31により切断され、切断刃31よりも右側の部分(第1ピースP1)と、切断刃31よりも左側の部分(第2残部C2)とに切り分けられる。この第1ピースP1の左右方向の寸法は、長さdである。
【0040】
図3(d)に示すように、制御部60は、第1ピースP1よりも上に切断刃31を上昇させる前に、切断刃31を右側へ第1距離、移動させる。これにより、左右方向におけるホールケーキCの中心よりも右側にある第1ピースP1が切断刃31により右側へ動かされて、第2残部C2から分割される。この第2残部C2と第1ピースP1との第1間隔eは、第1距離に等しく、例えば、20mmである。第1距離は、ホールケーキCの分割数及びピースどうしの間隔により特定される。
【0041】
続いて、図4(a)に示すように、制御部60は、切断刃31を第2残部C2の上面よりも上へ移動させてから、左側へ移動させて、先の切断位置(第2残部C2の右端)から左側において長さdの位置に切断刃31を配置する。そして、制御部60は切断刃31を下降させて、第2残部C2を切断する。これにより、第2残部C2は、切断刃31よりも右側の部分(第2ピースP2)と、切断刃31よりも左側の部分(第3残部C3)とに切り分けられる。この第2ピースP2は、その左右方向の寸法が長さdであって、第3残部C3と第1ピースP1との間に配置される。
【0042】
図4(b)に示すように、制御部60は、左右方向において第1ピースP1と重なる位置において、切断刃31を右側へ第2距離、移動させる。これにより、左右方向におけるホールケーキCの中心よりも右側にある第2ピースP2は右側に切り離される。この第2ピースP2と第3残部C3との第2間隔fは、第2距離に等しく、第1距離よりも短く、例えば、第1距離の半分の10mmである。第2距離は、ホールケーキCの分割数及びピースの間隔により特定される。
【0043】
また、第2ピースP2は、右側に移動することにより、この右側にある第1ピースP1との間の第1間隔eは第2距離分だけ縮まり、10mmとなって第2間隔fと等しくなる。よって、左右方向において第3残部C3、第2ピースP2及び第1ピースP1は、この順で互いに等間隔に並ぶ。
【0044】
続いて、図4(c)に示すように、制御部60は、切断刃31を第3残部C3の上面よりも上へ移動させてから、左側へ移動させて、第3残部C3の左端から第1所定長さaの位置に切断刃31を配置する。そして、制御部60は切断刃31を下降させて、第3残部C3を切断する。これにより、第3残部C3は、切断刃31よりも左側の部分(左側端部CL1)と、切断刃31よりも右側の部分(第4残部C4)とに切り分けられる。
【0045】
図4(d)に示すように、制御部60は、左右方向において切断刃31が左側端部CL1と重なる位置において、切断刃31を左側へ移動させる。これにより、切断刃31の左面が左側端部CL1の右面に接した状態で、切断刃31は左側端部CL1を左側に押し、左側端部CL1が第4残部C4から切り離される。そして、制御部60は、切断刃31を載置面21の左端よりもさらに左側へ移動させると、左側端部CL1が載置面21の左端から落下し、上部開口51から容器50へ収容されて、載置面21から除去される。
【0046】
続いて、図5(a)に示すように、制御部60は、切断刃31を上昇させて、第4残部C4上において右側に移動させ、先の切断位置(第4残部C4の左端)から右側に長さdの位置に切断刃31を配置する。ここで、制御部60は切断刃31を下降させて、第4残部C4を、切断刃31よりも左側の部分(第3ピースP3)と、切断刃31よりも右側の部分(第5残部C5)とに切り分ける。この第3ピースP3の左右方向の寸法は、長さdである。
【0047】
図5(b)に示すように、制御部60は、切断刃31が第3ピースP3と第5残部C5とに挟まれた状態において、切断刃31を左側へ第1距離、移動させる。これにより、左右方向におけるホールケーキCの中心よりも左側部分の第3ピースP3が第5残部C5よりも左側に第1間隔e、離れた位置に配置される。この第3ピースP3と第5残部C5との第1間隔eは、第1距離に等しく、例えば、20mmである。
【0048】
続いて、図5(c)に示すように、制御部60は、切断刃31を上昇させて、第5残部C5上を右側に移動させ、先の切断位置(第5残部C5の左端)から右側に長さdの位置に切断刃31を配置する。そして、制御部60は切断刃31を下降させて、第5残部C5を、切断刃31よりも左側の部分(第4ピースP4)と、切断刃31よりも右側の部分(第5ピースP5)とに切り分ける。この第5残部C5は、その左右方向の寸法が長さdの2倍であるため、左右方向に長さdの第4ピースP4及び第5ピースP5に二等分される。
【0049】
図5(d)に示すように、制御部60は、切断刃31が第4ピースP4と第5ピースP5とに挟まれた状態において、切断刃31を左側へ第2距離、移動させる。これにより、第4ピースP4が第5ピースP5から左側に第2間隔f、離れた位置に配置される。これにより、第4ピースP4が左側に移動するため、この左側にある第3ピースP3との間の第1間隔eは第2距離分だけ縮まり、第2間隔fと等しくなる。よって、左右方向において、第3ピースP3、第4ピースP4、第5ピースP5、第2ピースP2及び第1ピースP1はこの順で並び、これらの間隔は等しくなる。
【0050】
このように、切断刃31によりケーキを切断した後、刃先31aをケーキよりも上に上昇させる前の、左右方向において切断刃31がケーキに重なった位置において、切断刃31を切断位置から右側又は左側に移動させている。これにより、切断したケーキどうしの間に間隔を空けることができるため、その後の作業において間隔に指等の把持部を挿入してケーキを容易に把持することができる。また、食品の切断作業及び間隔調整作業を一連に行うことができ、作業性に優れている。
【0051】
また、左右方向におけるホールケーキCの中心よりも右側の部分(第1ピースP1及び第2ピースP2)については、切断後に切断刃31を右側に移動させ、中心よりも左側の部分(第3ピースP3及び第4ピースP4)については切断後に切断刃31を左側に移動させる。これにより、ケーキを左右方向の一方側へのみ移動する場合よりもケーキの移動距離を短くすることができ、ケーキの型崩れを低減することができる。
【0052】
さらに、左右方向におけるホールケーキCの中心よりも右側の部分については、右側の端部から中心へ向かって順次切断していっている。また、左右方向におけるホールケーキCの中心よりも左側の部分については、左側の端部から中心へ向かって順次切断していっている。この場合、左右方向におけるホールケーキCの中心から端に向かって順次、切断する場合よりも、移動するケーキのサイズが小さくてすむ。よって、このケーキの底面と載置面21との接触面積が小さく、ケーキを移動させ易いため、ケーキが崩れ難く、移動によるケーキの変形を低減することができる。
【0053】
また、左右方向の同じ側に移動させるピースについて、先に切断したピースの移動距離(第1距離)を次に切断するピースの移動距離(第2距離)よりも長く設定する。例えば、第1ピースP1を移動させる第1距離を第2ピースP2を移動させる第2距離よりも長く、第3ピースP3を移動させる第1距離を第4ピースP4を移動させる第2処理距離よりも長く設定している。これにより、第1ピースP1と第2ピースP2との第1間隔e、及び、第2ピースP2とこれに隣接する第5ピースP5との第2間隔fを等しくし、第3ピースP3と第4ピースP4との第1間隔e、及び、第4ピースP4とこれに隣接する第5ピースP5との第2間隔fを等しくすることができる。
【0054】
また、ホールケーキCの端部を切断後に、左右方向において切断刃31が端部に重なる位置において切断刃31を端部側に向かって、載置面21の外側まで移動させる。これにより、端部が載置面21の外側まで運ばれ、載置面21から落下するため、切れ端である端部を載置面21上から除去することができる。
【0055】
さらに、上部が開口した容器50を用い、この上部開口51の縁が載置面21の縁の周囲を取り囲むように容器50を載置面21の下方に配置する。これにより、載置面21から落下した端部が上部開口51を介して容器50に入るため、端部を容易に廃棄することができる。
【0056】
<変形例1>
実施の形態1の変形例1に係る食品切断装置10では、制御部60は、切断刃31により食品を切断してから切断刃31を第2方向(例えば、左右方向)に移動させる前に、切断刃31の刃先31aを載置面21から離す。
【0057】
例えば、図3(a)において、制御部60は、刃先31aをケーキCの上方から載置面21まで下降させケーキCを切断してから、切断刃31を上昇させて刃先31aを載置面21から離す。この切断刃31の上昇距離は、上下方向において刃先31aが載置面21よりも上であって、ケーキCの上面よりも下にあり、好ましくはケーキCの高さの半分よりも下にあるように、例えば、1mmである。
【0058】
それから、図3(b)に示すように、制御部60は、左右方向において切断刃31が右側端部CR1に重なる位置において、切断刃31を右側へ移動させる。このように、刃先31aを載置面21から離した状態で切断刃31を移動させることにより、載置面21と刃先31aとの接触を低減し、これらの破損を抑制することができる。
【0059】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る食品切断装置10は、図1及び図2に示すように、載置面21及び切断刃31の少なくともいずれか一方を載置面21に直交する軸を中心に転回する転回部90をさらに備えている。
【0060】
転回部90は、載置部20の下方に配置されており、上下方向に延びる回転軸部92を回転するモータ91を有している。載置部20は、上面である載置面21の反対側の下面の中心に回転軸部92の上端が接続され、回転軸部92に回転により転回する。この転回角度は制御部60により制御されている。
【0061】
この食品切断装置10の制御方法について、図3(a)〜図6(d)を参照しながら、直方体形状のホールケーキCの端部を切断して除去し、この残った部分を20個の直方体形状のピースに切り分ける場合について説明する。なお、図6(a)〜図6(d)のうち、図6(a)以外の図面においては容器50の図示を省略している。
【0062】
図3(a)〜図5(d)に示すように、食品切断装置10は、ホールケーキCを第1〜第5ピースP1〜P5に切断して、これらの互いの間隔を空ける。これについては実施の形態1と同様である。
【0063】
そして、制御部60は、図6(a)に示すように、転回部90により載置面21を90度回転させる。これにより、第1〜第5ピースP1〜P5の並ぶ方向が、左右方向から前後方向に変更され、刃先31aが延びる方向に対して直交する。制御部60は、各ピースP1〜P5よりも上において各ピースP1〜P5の右端から第1所定長さの位置に切断刃31を配置し、切断刃31を下降させる。これにより、各ピースP1〜P5は、切断刃31よりも右側の部分(右側端部CR2)と、切断刃31よりも左側の部分(第6残部C6)とに切り分けられる。そして、制御部60は、切断刃31を右側に向かって、載置面21の右端よりもさらに右側へ移動させる。これにより、右側端部CR2が載置面21の右端から容器50へ落下し、載置面21から除去される。
【0064】
続いて、図6(b)に示すように、制御部60は、切断刃31を各ピースP1〜P5よりも上へ上昇させてから、左側へ移動させて、先の切断位置(各ピースP1〜P5の第6残部C6の右端)から長さgの位置に切断刃31を配置する。この長さgは、ピースの第2辺の寸法であって、ホールケーキCの寸法及び分割数により特定される。そして、制御部60は切断刃31を下降させて、各ピースP1〜P5を、切断刃31よりも右側の部分(ピースP1a、P2a、P3a、P4a、P5a)と、切断刃31よりも左側の部分(第7残部C7)とに分割する。これにより、第1〜第5ピースP1〜P5のそれぞれから、左右方向の寸法が長さgの5つのピースP1a〜P5aが切り分けられる。
【0065】
それから、制御部60は、左右方向において各ピースP1a〜P5aと重なる位置において、切断刃31を右側へ第3距離、移動させる。これにより、各ピースP1a〜P5aが切断刃31により動かされて、第7残部C7から第3間隔h、空けられて配置される。この各ピースP1a〜P5aと第7残部C7との第3間隔hは、第3距離に等しく、例えば、16mmである。
【0066】
続いて、図6(c)に示すように、制御部60は、切断刃31を上昇させてから、先の切断位置(各ピースP1〜P5の第7残部C7の右端)から左側に長さgの位置に切断刃31を配置する。そして、制御部60は切断刃31を下降させて、各ピースP1a〜P5aを、切断刃31よりも右側の部分(ピースP1b、P2b、P3b、P4b、P5b)と、切断刃31よりも左側の部分(第8残部C8)とに分割する。
【0067】
それから、制御部60は、左右方向において5つのピースP1b〜P5bと重なる位置において、切断刃31を右側へ第4距離、移動させる。これにより、各ピースP1b〜P5bは、第8残部C8から切り離される。これらの間の第4間隔jは、第4距離に等しく、第3間隔hよりも短く、例えば、第3距離の半分の8mmである。また、各ピースP1b〜P5bの右側への移動によって、この右側にある各ピースP1a〜P5aとの間の第4間隔jは第4距離分だけ縮まり、8mmと第3間隔hと等しくなる。よって、左右方向において第8残部C8、各ピースP1b〜P5b及び各ピースP1a〜P5aとこの順で並ぶケーキは、等間隔に並ぶ。
【0068】
続いて、図6(d)に示すように、制御部60は、切断刃31を上昇してから、第8残部C8の左端からから第1所定長さの位置において切断刃31を下降させて、第8残部C8を、切断刃31よりも左側の部分(左側端部CL2)と、切断刃31よりも右側の部分(第9残部C9)とに分割する。そして、制御部60は、左右方向において切断刃31が左側端部CL2と重なる位置において、切断刃31を左側に向かって、載置面21の左端よりもさらに左側へ移動させる。これにより、左側端部CL2が載置面21の左端から容器50へ落下し、載置面21から除去される。
【0069】
それから、制御部60は、切断刃31を上昇させて、第9残部C9の左端から長さgの位置において切断刃31を下降させる。この第9残部C9の左右方向の寸法は長さgの2倍であるため、第9残部C9は、切断刃31よりも左側の部分(ピースP1c、P2c、P3c、P4c、P5c)と、切断刃31よりも右側の部分(ピースP1d、P2d、P3d、P4d、P5d)とに二等分される。
【0070】
そして、制御部60は、切断刃31が5つのピースP1c〜P5cと5つのピースP1d〜P5dとに挟まれた状態において、切断刃31を左側へ第4距離、移動させる。これにより、ピースP1c〜P5cとピースP1d〜P5dとの間の第4間隔jは、第4距離に等しくなる。よって、左右方向において、ピースP1c〜P5c、ピースP1d〜P5d、各ピースP1b〜P5b及び各ピースP1a〜P5aはこの順で並び、これらの間隔は等しくなる。
【0071】
このように、載置面21を転回することにより、ケーキを複数の方向に切断し、その間隔を空けることができる。これにより、切断したケーキを把持し易い上、切断したケーキの形状及びサイズの多様化を図ることができる。
【0072】
<変形例2>
実施の形態2の変形例2に係る食品切断装置10では、制御部60は、左右方向において一方側に切断刃31を移動させて、隣接する食品どうしの間隔を空けてもよい。
【0073】
例えば、図7(a)〜図7(d)に示すように、間隔を空けて配置された20個の直方体形状のピースをその対角線で切断し、40個の三角柱形状に分割し、その間隔を空ける場合について説明する。
【0074】
図7(a)に示すように、制御部60は、直方体形状のピースの対角線が前後方向に延びるように、載置面21を転回部90により転回する。この状態では、左右方向に8本のピースの列が設けられている。左から、第1列には1つのピースPi、第2列には2つのピースPii、第3列には3つのピースPiii、第4列には4つのピースPiv、第5列には4つのピースPv、第6列には3つのピースPvi、第7列には2つのピースPvii、第8列には1つのピースPviiiが配置されている。第2〜第7列において複数のピースが前後方向に並べられている。
【0075】
制御部60は、第1列のピースPiの対角線上に切断刃31を配置して下降させ、切断刃31を左側に移動させる。これにより、切断刃31よりも左側の部分が右側の部分から切り離されて、これらは所定の間隔で配置される。
【0076】
続いて、図7(b)に示すように、制御部60は、切断刃31を上昇させてから第2列のピースPiiの対角線上に切断刃31を配置して下降させ、切断刃31を左側に移動させる。これにより、切断刃31よりも左側の部分が右側の部分から切り離されて、これらは所定の間隔で配置される。
【0077】
図7(c)及び図7(d)に示すように、第3列〜第8列の各ピースに対して、対角線を切断し、分割した2つの部分の間隔を空けるように、制御部60は切断刃31を移動させる。これにより、20個の直方体形状のピースが40個の三角柱形状のピースに分割されて、隣接するピースどうしの間隔が一定に空けられる。このため、切断したピースを把持し易い。
【0078】
なお、ケーキの切断方法は上記に限定されない。例えば、図8(a)に示すように、制御部60は、前後方向に対角線が延びるホールケーキCを、その対角線に平行に切断刃31により切断するように、制御部60は上下動部32及び移動部40を制御する。それから、図8(b)に示すように、ホールケーキCの対角線が前後方向に対して45度傾斜するように、載置部20を転回部90により転回した後、ホールケーキCの一辺に平行な方向にケーキを切断刃31により切断し、隣接するケーキどうしの間隔を一定に空けるように、制御部60は上下動部32及び移動部40を制御する。
【0079】
それから、図8(c)に示すように、載置部20を転回部90により転回した後に、ホールケーキCの他辺に平行な方向にケーキを切断刃31により切断し、隣接するケーキどうしの間隔を一定に空けるように、制御部60は上下動部32及び移動部40を制御する。この場合、ケーキの一辺及び他辺を切断する前に対角線を切断することにより、三角柱形状のピースにおいて鋭角の角部の型崩れを低減することができる。
【0080】
(その他の実施の形態)
上記実施の形態1において、食品の端部(切れ端)を切断したが、切れ端を切断せずに残していてもよい。
【0081】
上記全ての実施の形態では、移動部40は載置面21に対して切断刃31を移動させた。ただし、第2方向において載置面21及び切断刃31を相対的に移動できれば、切断刃31に対して載置面21を移動させてもよく、また、切断刃31及び載置面21の両方を移動させてもよい。
【0082】
上記全ての実施の形態では、転回部90は切断刃31に対して載置面21を転回させた。ただし、上下方向に延びる回転軸に対して載置面21及び切断刃31を相対的に回転できれば、載置面21に対して切断刃31を転回させてもよく、また、切断刃31及び載置面21の両方を転回させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、切断した食品を把持し易い食品切断装置及びプログラムに適用することができる。
【符号の説明】
【0084】
10 :食品切断装置
21 :載置面
31 :切断刃
32 :上下動部
40 :移動部
60 :制御部
90 :転回部
【要約】      (修正有)
【課題】切断した食品を把持し易い食品切断装置を提供する。
【解決手段】食品切断装置10は、食品が載置される載置面21と、刃先31aが第1方向に延び食品を切断する切断刃31と、切断刃31を上下動する上下動部32と、載置面21及び切断刃31の少なくともいずれか一方を第1方向及び上下方向の両方に交差する第2方向(左右方向)に移動させる移動部40と、制御部60と、を備え、制御部60は、切断刃31を下降させて食品を切断してから食品よりも上に上昇させる前に、載置面21に対し切断刃31を第2方向(左右方向)に移動させる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8