(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、実施形態に係る半導体装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0008】
(第1実施形態)
図1(a)は、第1実施形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図、
図1(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の電極の配置例を示す平面図である。
図1(a)において、半導体装置には、半導体チップ5、6、8およびインターポーザ基板2が設けられている。
【0009】
インターポーザ基板2上には、中間端子3を介して半導体チップ5がフリップチップ実装されている。半導体チップ6上には、中間端子7を介して半導体チップ8が積層されている。また、半導体チップ6には、中間端子4、4´を介して半導体チップ5がフリップチップ実装されている。半導体チップ5の実装面は、半導体チップ8の実装面の反対側に設けることができる。
【0010】
半導体チップ6、8は、横方向、縦方向および高さ方向のそれぞれの寸法を等しくすることができる。半導体チップ6、8にはメモリを搭載することができる。メモリは、NANDフラッシュメモリまたはReRAM(Resistive Random Access Memory)などの不揮発性メモリであってもよいし、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリであってもよい。
【0011】
半導体チップ5は、半導体チップ6、8よりも横方向、縦方向および高さ方向のそれぞれの寸法を小さくすることができる。半導体チップ5には、コントローラを搭載することができる。コントローラは、例えば、NANDメモリにデータが入出力される時のインターフェースとして動作することができる。このコントローラには、例えば、データ入力用ドライバ、データ出力用ドライバ、データ入力用ラッチ回路およびデータ出力用マルチプレックス回路などを設けることができる。
【0012】
半導体チップ6には、配線6Aおよび貫通電極6Bが設けられている。半導体チップ5には、配線5Aが設けられている。インターポーザ基板2には、第1面M1と第2面M2が設けられている。第2面M2は第1面M1の反対面である。
図1(a)の例では、第1面M1はインターポーザ基板2の表面、第2面M2はインターポーザ基板2の裏面である場合を示した。インターポーザ基板2には配線2A〜2Cが設けられている。インターポーザ基板2の裏面には、外部端子1が設けられている。配線2Aは、インターポーザ基板2の裏面に設けられ、配線2Bは、インターポーザ基板2の内部に設けられ、配線2Cは、インターポーザ基板2の表面に設けられている。配線2A、2Cは配線2Bを介して接続されている。
【0013】
外部端子1は配線2A〜2Cを介して中間端子3に接続されている。中間端子3は配線6Aを介して中間端子4に接続されている。中間端子4は配線5Aを介して中間端子4´に接続されている。中間端子4´は貫通電極6Bに接続されている。
【0014】
外部端子1および中間端子3、4、4´、7は、例えば、バンプ電極を用いることができる。バンプ電極は半田ボールであってもよい。外部端子1の径は中間端子3の径よりも大きくすることができる。中間端子3の径は中間端子4、4´の径よりも大きくすることができる。中間端子4、4´の径は等しくすることができる。
【0015】
半導体チップ5、6、8はインターポーザ基板2上に樹脂9で封止されることで、パッケージPKが構成されている。パッケージPKは、外部端子1を介してマザー基板上に実装することができる。
【0016】
ここで、外部からの信号SAの信号経路が外部端子1→中間端子3→中間端子4→貫通電極6Bであるものとする。この外部とは、NANDメモリを外部記憶装置として用いることが可能なホストであってもよいし、NANDメモリに特有の処理などを行う外部コントローラであってもよい。
【0017】
この時、信号SAについて、インターポーザ基板2の外側から内側に向って外部端子1、中間端子3、中間端子4、貫通電極6Bを順次配置することができる。すなわち、インターポーザ基板2の第1面M1に対して垂直な方向から見たときに、中間端子3は外部端子1よりもインターポーザ基板2の内側に配置され、中間端子4は中間端子3よりもインターポーザ基板2の内側に配置され、貫通電極6Bは中間端子4よりもインターポーザ基板2の内側に配置されている。例えば、
図1(b)に示すように、外部端子1は、インターポーザ基板2の領域R1に配置し、中間端子3は、インターポーザ基板2の領域R2に配置し、中間端子4は、インターポーザ基板2の領域R3に配置し、貫通電極6Bは、インターポーザ基板2の領域R4に配置することができる。
【0018】
信号SAは、制御信号よりも伝送速度を高くすることができる。信号SAは、例えば、クロックCKおよびデータDAなどである。このデータDAは、例えば、リードデータまたはライトデータである。
【0019】
例えば、NANDメモリからデータを読み出す時のクロックCK1としてリード・イネーブル信号REnを用いることができる。NANDメモリにデータを書き込む時のクロックCK2としてデータストローブ信号DQSを用いることができる。
【0020】
制御信号は、例えば、チップイネーブル信号CEn、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLEおよびライト・イネーブル信号WEnなどである。
【0021】
電源SA´などについては、半導体チップ5を介在させることなく、外部端子1→中間端子3→貫通電極6Bという経路で外部から半導体チップ6、8に供給することができる。
【0022】
ここで、インターポーザ基板2の第1面M1に対して垂直な方向から見たときに、中間端子3は外部端子1よりもインターポーザ基板2の内側に配置し、中間端子4は中間端子3よりもインターポーザ基板2の内側に配置し、貫通電極6Bは中間端子4よりもインターポーザ基板2の内側に配置することにより、信号SAの信号経路を短くすることができる。このため、外部端子1から貫通電極6Bまでの配線長を短くすることができ、配線抵抗および配線容量を削減することが可能となる。この結果、信号SAの遅延量を低減することができ、複数の信号SA間のタイミングのずれを低減することができる。
【0023】
図2(a)は、第1実施形態に係る半導体装置の外部端子と中間端子との間の配線経路の一例を示す平面図、
図2(b)は、第1実施形態に係る半導体装置の中間端子間の配線経路の一例を示す平面図、
図2(c)は、第1実施形態に係る半導体装置の中間端子と貫通電極との間の配線経路の一例を示す平面図である。
【0024】
図2(a)において、外部端子1には、外部端子1A〜1Cが設けられている。例えば、外部端子1Aには、データDAが入力され、外部端子1Bには、クロックCK1が入力され、外部端子1Cには、クロックCK2が入力されるものとする。中間端子3には、中間端子3A〜3Cが設けられている。
この時、各外部端子1A〜1Cは、配線2A〜2Cを介して、各外部端子1A〜1Cの内側の中間端子3A〜3Cにそれぞれ接続することができる。
【0025】
図2(b)において、中間端子4には、中間端子4A〜4Cが設けられている。この時、各中間端子3A〜3Cは、配線6Aを介して、各中間端子3A〜3Cの内側の中間端子4A〜4Cにそれぞれ接続することができる。
【0026】
図2(c)において、貫通電極6Bには、貫通電極6BA〜6BCが設けられている。この時、各中間端子4A〜4Cは、配線5Aを介して、各中間端子4A〜4Cの内側の貫通電極6BA〜6BCにそれぞれ接続可能である。
【0027】
なお、
図1(b)の構成では、メモリが形成された半導体チップ6、8が2層分積層されている例を示したが、メモリが形成された半導体チップはN(Nは2以上の整数)層分積層されていればよい。
【0028】
(第2実施形態)
図3(a)は、第2実施形態に係る半導体装置のインターポーザ基板の裏面側の外部端子の配置例を示す平面図、
図3(b)および
図3(c)は、第2実施形態に係る半導体装置のインターポーザ基板の表面側の中間端子の配置例を示す平面図である。なお、
図3(c)は、
図3(b)の領域RAを拡大して示した。
【0029】
図3(a)において、インターポーザ基板12上には、半導体チップ15が配置されている。半導体チップ15にはコントローラを搭載することができる。インターポーザ基板12の裏面には、外部端子11が設けられている。なお、インターポーザ基板12上の構成は、
図1(a)のインターポーザ基板2上の構成と同様とすることができる。この半導体装置では、2つのチャンネルCH0、CH1を設けることができる。
【0030】
なお、ここで言うチャンネルとは、それ自体で独立して通信可能な系統である。この時、コントローラは通信路をチャンネルごとに持つことができる。例えば、チップイネーブル信号CEn、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE、ライト・イネーブル信号WEn、リード・イネーブル信号REn、データストローブ信号DQS、データDA、アドレスADおよびコマンドCMは、チャンネルごとに独立に設定することができる。
【0031】
外部端子11は、チャンネルCH0、CH1間でインターポーザ基板12上に対称配置することができる。
図3(a)の例では、チャンネルCH0の外部端子11をインターポーザ基板12の左半分に配置し、チャンネルCH1の外部端子11をインターポーザ基板12の右半分に配置した。
【0032】
外部端子11には、入出力端子、制御端子および電源端子などを割り当てることができる。入出力端子には、データDA、アドレスAD、コマンドCMおよびクロックCK1、CK2のうちの少なくともいずれか1つが入力可能である。制御端子には、制御信号が入力可能である。制御信号は、例えば、チップイネーブル信号CEn、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLEおよびライト・イネーブル信号WEnである。
【0033】
ここで、外部端子11に割り当てられた入出力端子は、インターポーザ基板12の基準点OA1を中心としてチャンネルCH0、CH1間で点対称配置することができる。基準点OA1は、インターポーザ基板12の中心点であってもよい。例えば、外部端子11には、外部端子1A_0〜1C_0、1A_1〜1C_1が設けられている。そして、外部端子1A_0、1A_1には、各チャンネルCH0、CH1のデータDAが入力され、外部端子1B_0、1B_1には、各チャンネルCH0、CH1のクロックCK1が入力され、外部端子1C_0、1C_1には、各チャンネルCH0、CH1のクロックCK2が入力されるものとする。
【0034】
この時、チャンネルCH0の外部端子1A_0と、チャンネルCH1の外部端子1A_1は点対称配置することができる。チャンネルCH0の外部端子1B_0と、チャンネルCH1の外部端子1B_1は点対称配置することができる。チャンネルCH0の外部端子1C_0と、チャンネルCH1の外部端子1C_1は点対称配置することができる。
【0035】
図3(b)において、インターポーザ基板12上には、中間端子13が設けられている。中間端子13には、入出力端子、制御端子および電源端子などを割り当てることができる。中間端子13は、外部端子11に接続することができる。
【0036】
ここで、中間端子13に割り当てられた入出力端子は、インターポーザ基板12の基準点OA1を中心にしてチャンネルCH0、CH1間で点対称配置することができる。例えば、中間端子13には、中間端子3A_0〜3C_0、3A_1〜3C_1が設けられている。そして、中間端子3A_0、3A_1には、各チャンネルCH0、CH1のデータDAが入力され、中間端子3B_0、3B_1には、各チャンネルCH0、CH1のクロックCK1が入力され、中間端子3C_0、3C_1には、各チャンネルCH0、CH1のクロックCK2が入力されるものとする。
【0037】
この時、チャンネルCH0の中間端子3A_0と、チャンネルCH1の中間端子3A_1は点対称配置することができる。チャンネルCH0の中間端子3B_0と、チャンネルCH1の中間端子3B_1は点対称配置することができる。チャンネルCH0の中間端子3C_0と、チャンネルCH1の中間端子3C_1は点対称配置することができる。
【0038】
図3(b)および
図3(c)において、インターポーザ基板12上には、中間端子14、14´が設けられている。中間端子14、14´には、入出力端子、制御端子および電源端子などを割り当てることができる。中間端子14は、中間端子13、14´に接続することができる。中間端子14´上には、
図1(a)の貫通電極6Bを配置することができる。中間端子14は、
図1(b)の領域R3に配置し、中間端子14´は、
図1(b)の領域R4に配置することができる。
【0039】
ここで、中間端子14に割り当てられた入出力端子は、インターポーザ基板12の基準点OA1を中心にしてチャンネルCH0、CH1間で点対称配置することができる。例えば、中間端子14には、中間端子4A_0〜4C_0、4A_1〜4C_1が設けられている。そして、中間端子4A_0、4A_1には、各チャンネルCH0、CH1のデータDAが入力され、中間端子4B_0、4B_1には、各チャンネルCH0、CH1のクロックCK1が入力され、中間端子4C_0、4C_1には、各チャンネルCH0、CH1のクロックCK2が入力されるものとする。
【0040】
この時、チャンネルCH0の中間端子4A_0と、チャンネルCH1の中間端子4A_1は点対称配置することができる。チャンネルCH0の中間端子4B_0と、チャンネルCH1の中間端子4B_1は点対称配置することができる。チャンネルCH0の中間端子4C_0と、チャンネルCH1の中間端子4C_1は点対称配置することができる。
【0041】
ここで、外部端子11または中間端子13、14に割り当てられた入出力端子は、インターポーザ基板12の基準点OA1を中心にしてチャンネルCH0、CH1間で点対称配置することにより、入出力端子に入力される信号の伝送特性をチャンネルCH0、CH1間で等しくすることができる。このため、入出力端子に入力される信号のタイミングのずれがチャンネルCH0、CH1間で発生するのを防止することができる。
【0042】
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態に係る半導体装置のコントローラに配置された中間端子および回路ブロックの配置例を示す平面図である。
図4において、この半導体装置にはコントローラが設けられている。このコントローラは、例えば、NANDメモリにデータが入出力される時のインターフェースとして動作することができる。このコントローラは、例えば、
図1(a)の半導体チップ5に設けるようにしてもよいし、
図3(a)の半導体チップ15に設けるようにしてもよい。
【0043】
コントローラには、2つのチャンネルCH0、CH1が割り当てられている。コントローラには、インターフェース回路22A_0、22B_0、22A_1、22B_1、変換回路23_0、23_1および制御回路21が設けられている。インターフェース回路22A_0、22B_0および変換回路23_0はチャンネルCH0に対応することができる。インターフェース回路22A_1、22B_1および変換回路23_1はチャンネルCH1に対応することができる。
【0044】
各インターフェース回路22A_0、22A_1は、コントローラの外部と信号の受け渡しを行うことができる。この時、各インターフェース回路22A_0、22A_1は、データ入力時に外部で設定されたデータ形式をNANDメモリに対応したデータ形式に変換したり、データ出力時にNANDメモリで設定されたデータ形式を外部の出力先のデータ形式に変換したりすることができる。各インターフェース回路22B_0、22B_1は、コントローラの外部から制御信号を受け取ることができる。
【0045】
各変換回路23_0、23_1は、データ入力用ラッチ回路およびデータ出力用マルチプレックス回路を設けることができる。データ入力用ラッチ回路は、例えば、コントローラの外部から送られた8ビットデータを128ビットデータに変換してNANDメモリに送ることができる。データ出力用マルチプレックス回路は、例えば、NANDメモリから送られた128ビットデータを8ビットデータに変換して外部の出力先に送ることができる。制御回路21は、コントローラの外部から送られた制御信号に基づいて、コントローラの内部動作の活性化処理を行うことができる。
【0046】
インターフェース回路22A_0は、チャンネルCH0の入出力信号IO0_0〜IO7_0、リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0およびデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0ごとに設けることができる。リード・イネーブル信号BREn_0はリード・イネーブル信号REn_0の反転信号である。データストローブ信号BDQS_0はデータストローブ信号DQS_0の反転信号である。
【0047】
インターフェース回路22B_0は、チャンネルCH0のチップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0ごとに設けることができる。
【0048】
なお、チップイネーブル信号CEn_0を受け取ると、制御回路21は自身のコントローラのチャンネルCH0の動作を活性化することができる。アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0を受け取ると、制御回路21は入出力信号IO0_0〜IO7_0をアドレスとみなすことができる。コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0を受け取ると、制御回路21は入出力信号IO0_0〜IO7_0をコマンドとみなすことができる。
【0049】
インターフェース回路22A_1は、チャンネルCH1の入出力信号IO0_1〜IO7_1、リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1およびデータストローブ信号DQS_1、BDQS_1ごとに設けることができる。リード・イネーブル信号BREn_1はリード・イネーブル信号REn_1の反転信号である。データストローブ信号BDQS_1はデータストローブ信号DQS_1の反転信号である。
【0050】
インターフェース回路22B_1は、チャンネルCH1のチップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1ごとに設けることができる。
【0051】
なお、チップイネーブル信号CEn_1を受け取ると、制御回路21は自身のコントローラのチャンネルCH1の動作を活性化することができる。アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1を受け取ると、制御回路21は入出力信号IO0_1〜IO7_1をアドレスとみなすことができる。コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1を受け取ると、制御回路21は入出力信号IO0_1〜IO7_1をコマンドとみなすことができる。
【0052】
インターフェース回路22A_0、22B_0には、インプットドライバIR_0が設けられている。インプットドライバIR_0は、チャンネルCH0の入出力信号IO0_0〜IO7_0、チップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0ごとに設けることができる。リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0で1つのインプットドライバIR_0を共用し、データストローブ信号DQS_0、BDQS_0で1つのインプットドライバIR_0を共用することができる。
【0053】
また、入出力信号IO0_0〜IO7_0に対応したインターフェース回路22A_0には、OCD(Off Chip Driver)回路IO_0が設けられている。OCD回路IO_0は、入出力信号IO0_0〜IO7_0ごとに設けることができる。
【0054】
インターフェース回路22A_1、22B_1には、インプットドライバIR_1が設けられている。インプットドライバIR_1は、チャンネルCH1の入出力信号IO0_1〜IO7_1、チップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1ごとに設けることができる。リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1で1つのインプットドライバIR_1を共用し、データストローブ信号DQS_1、BDQS_1で1つのインプットドライバIR_1を共用することができる。
【0055】
また、入出力信号IO0_1〜IO7_1に対応したインターフェース回路22A_1には、OCD回路IO_1が設けられている。OCD回路IO_1は、入出力信号IO0_1〜IO7_1ごとに設けることができる。
【0056】
インプットドライバIR_0、IR_1は、外部から送られた信号に駆動力を与えたり、外部から送られた信号のレベルシフトを行ったりすることができる。OCD回路IO_0、IO_1は、外部に送られる信号に駆動力を与えたり、外部に送られる信号のレベルシフトを行ったりすることができる。
【0057】
入出力信号IO0_0〜IO7_0にそれぞれ対応したインプットドライバIR_0は、配線DI_0を介して変換回路23_0に接続されている。データストローブ信号DQS_0、BDQS_0に対応したインプットドライバIR_0は、配線KI_0を介して変換回路23_0に接続されている。リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0に対応したインプットドライバIR_0は、配線KO_0を介してデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0に対応したインターフェース回路22A_0、OCD回路IO_0に接続されている。OCD回路IO_0は、配線DO_0を介して変換回路23_0に接続されている。
【0058】
入出力信号IO0_1〜IO7_1にそれぞれ対応したインプットドライバIR_1は、配線DI_1を介して変換回路23_1に接続されている。データストローブ信号DQS_1、BDQS_1に対応したインプットドライバIR_1は、配線KI_1を介して変換回路23_1に接続されている。リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1に対応したインプットドライバIR_1は、配線KO_1を介してデータストローブ信号DQS_1、BDQS_1に対応したインターフェース回路22A_1、OCD回路IO_1に接続されている。OCD回路IO_1は、配線DO_1を介して変換回路23_1に接続されている。
【0059】
チップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0にそれぞれ対応したインプットドライバIR_0は、配線CT_0を介して制御回路21に接続されている。
【0060】
チップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1にそれぞれ対応したインプットドライバIR_1は、配線CT_1を介して制御回路21に接続されている。
【0061】
また、コントローラには、中間端子24A_0、24B_0、24A_1、24B_1、24´が設けられている。中間端子24´上には貫通電極26Bが配置されている。
【0062】
変換回路23_0は、配線H_0を介して中間端子24´に接続されている。変換回路23_1は、配線H_1を介して中間端子24´に接続されている。制御回路21は、配線CTを介して中間端子24´に接続されている。
【0063】
中間端子24A_0は、チャンネルCH0の入出力信号IO0_0〜IO7_0、リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0およびデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0ごとに設けることができる。
【0064】
中間端子24A_1は、チャンネルCH1の入出力信号IO0_1〜IO7_1、リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1およびデータストローブ信号DQS_1、BDQS_1ごとに設けることができる。
【0065】
中間端子24B_0は、チップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0ごとに設けることができる。
【0066】
中間端子24B_1は、チップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1ごとに設けることができる。
【0067】
中間端子24A_0、24A_1は、中間端子24´を間にして互いに対向する辺に沿って配置することができる。中間端子24B_0、24B_1は、中間端子24´を間にして互いに対向する辺に沿って配置することができる。
【0068】
また、コントローラの基準点OA2を中心として、入出力信号IO0_0〜IO7_0の中間端子24A_0は、入出力信号IO0_1〜IO7_1の中間端子24A_1とそれぞれ点対称に配置することができる。基準点OA2は、コントローラの中心点であってもよい。コントローラの基準点OA2を中心として、リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0の中間端子24A_0は、リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1の中間端子24A_1とそれぞれ点対称に配置することができる。コントローラの基準点OA2を中心として、データストローブ信号DQS_0、BDQS_0の中間端子24A_0は、データストローブ信号DQS_1、BDQS_1の中間端子24A_1とそれぞれ点対称に配置することができる。
【0069】
コントローラの基準線LA2に対して、チップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0の中間端子24B_0は、チップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1の中間端子24B_1とそれぞれ線対称に配置することができる。コントローラの基準線LA2は、コントローラの中央線であってもよい。
【0070】
図4のコントローラが、例えば、
図1(b)の半導体チップ5に設けられている場合、中間端子24A_0、24A_1は
図1(b)の中間端子4に対応し、中間端子24´は
図1(b)の中間端子4´に対応し、貫通電極26Bは
図1(b)の貫通電極6Bに対応し、配線DI_0、DI_1、DO_0、DO_1、KI_0、KI_1、KO_0、KO_1は
図1(b)の配線5Aに対応することができる。
【0071】
ここで、入出力信号IO0_0〜IO7_0、IO0_1〜IO7_1、リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0、REn_1、BREn_1およびデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0、DQS_1、BDQS_1のそれぞれについて、コントローラの基準点OA2を中心として中間端子24A_0、24A_1を点対称配置することにより、これらの信号の配線長を短くすることができる。このため、これらの信号の配線の配線抵抗および配線容量を削減することが可能となり、これらの信号のタイミングのずれがチャンネルCH0、CH1間で発生するのを防止することが可能となるとともに、消費電力を低減することができる。
【0072】
また、チップイネーブル信号CEn_0、CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0、CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_0、WEn_1のそれぞれについて、コントローラの基準線LA2に対して中間端子24B_0、24B_1を線対称配置することにより、これらの制御信号の配線長を短くすることができる。このため、これらの制御信号の配線の配線抵抗および配線容量を削減することが可能となり、これらの制御信号のタイミングのずれがチャンネルCH0、CH1間で発生するのを防止することが可能となるとともに、消費電力を低減することができる。
【0073】
図5(a)は、
図4のコントローラのデータ出力時の信号波形を示すタイミングチャート、
図5(b)は、
図4のコントローラのデータ入力時の信号波形を示すタイミングチャートである。なお、リード・イネーブル信号REnは、
図4のリード・イネーブル信号REn_0、REn_1に対応させることができる。データストローブ信号DQS、BDQSは、
図4のデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0、DQS_1、BDQS_1に対応させることができる。入出力信号I/O<7:0>は、
図4の入出力信号IO0_0〜IO7_0、IO0_1〜IO7_1に対応させることができる。また、
図5(a)および
図5(b)では、DDR(Double−Data−Rate)でデータDn〜Dn+3が入出力される場合を例にとった。
【0074】
図5(a)において、データ出力時には、リード・イネーブル信号REnがコントローラに送られる。そして、リード・イネーブル信号REnに基づいてデータストローブ信号DQS、BDQSが生成される。
【0075】
例えば、リード・イネーブル信号REnが時刻t1で立ち上がると、データストローブ信号DQSが時刻t3で立ち上がるとともに、データストローブ信号BDQSが時刻t3で立ち下がる。リード・イネーブル信号REnが時刻t2で立ち下がると、データストローブ信号DQSが時刻t4で立ち下がるとともに、データストローブ信号BDQSが時刻t4で立ち上がる。
【0076】
NANDメモリから読み出されたデータDn〜Dn+3は、データストローブ信号DQSの両エッジのタイミングでコントローラから外部に出力される。
【0077】
例えば、データストローブ信号DQSが時刻t3で立ち上がると、同じタイミングでデータDnがコントローラから外部に出力される。データストローブ信号DQSが時刻t4で立ち下がると、同じタイミングでデータDn+1がコントローラから外部に出力される。データストローブ信号DQSが時刻t5で立ち上がると、同じタイミングでデータDn+2がコントローラから外部に出力される。データストローブ信号DQSが時刻t6で立ち下がると、同じタイミングでデータDn+3がコントローラから外部に出力される。
【0078】
一方、
図5(b)において、データ入力時には、データストローブ信号DQSの両エッジのタイミングでコントローラからNANDメモリにデータDn〜Dn+3が入力される。
【0079】
例えば、データストローブ信号DQSが時刻t1で立ち上がると、コントローラからNANDメモリにデータDnが入力される。データストローブ信号DQSが時刻t2で立ち下がると、コントローラからNANDメモリにデータDn+1が入力される。データストローブ信号DQSが時刻t3で立ち上がると、コントローラからNANDメモリにデータDn+2が入力される。データストローブ信号DQSが時刻t4で立ち下がると、コントローラからNANDメモリにデータDn+3が入力される。
【0080】
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態に係る半導体装置のコントローラに配置された中間端子および回路ブロックの配置例を示す平面図である。
図6において、このコントローラには、2つのチャンネルCH0、CH1が割り当てられている。コントローラには、インターフェース回路32A_0、32B_0、32A_1、32B_1、変換回路33_0、33_1および制御回路31が設けられている。インターフェース回路32A_0、32B_0および変換回路33_0はチャンネルCH0に対応することができる。インターフェース回路32A_1、32B_1および変換回路33_1はチャンネルCH1に対応することができる。
【0081】
インターフェース回路32A_0は、チャンネルCH0の入出力信号IO0_0〜IO7_0、リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0およびデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0ごとに設けることができる。
【0082】
インターフェース回路32B_0は、チャンネルCH0のチップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0ごとに設けることができる。
【0083】
インターフェース回路32A_1は、チャンネルCH1の入出力信号IO0_1〜IO7_1、リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1およびデータストローブ信号DQS_1、BDQS_1ごとに設けることができる。リード・イネーブル信号BREn_1はリード・イネーブル信号REn_1の反転信号である。データストローブ信号BDQS_1はデータストローブ信号DQS_1の反転信号である。
【0084】
インターフェース回路32B_1は、チャンネルCH1のチップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1ごとに設けることができる。
【0085】
インターフェース回路32A_0、32B_0には、インプットドライバIR_0´が設けられている。インプットドライバIR_0´は、チャンネルCH0の入出力信号IO0_0〜IO7_0、チップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0ごとに設けることができる。リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0で1つのインプットドライバIR_0´を共用し、データストローブ信号DQS_0、BDQS_0で1つのインプットドライバIR_0´を共用することができる。
【0086】
また、入出力信号IO0_0〜IO7_0に対応したインターフェース回路32A_0には、OCD回路IO_0´が設けられている。OCD回路IO_0´は、入出力信号IO0_0〜IO7_0ごとに設けることができる。
【0087】
インターフェース回路32A_1、32B_1には、インプットドライバIR_1´が設けられている。インプットドライバIR_1´は、チャンネルCH1の入出力信号IO0_1〜IO7_1、チップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1ごとに設けることができる。リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1で1つのインプットドライバIR_1´を共用し、データストローブ信号DQS_1、BDQS_1で1つのインプットドライバIR_1´を共用することができる。
【0088】
また、入出力信号IO0_1〜IO7_1に対応したインターフェース回路32A_1には、OCD回路IO_1´が設けられている。OCD回路IO_1´は、入出力信号IO0_1〜IO7_1ごとに設けることができる。
【0089】
入出力信号IO0_0〜IO7_0にそれぞれ対応したインプットドライバIR_0´は、配線DI_0´を介して変換回路33_0に接続されている。OCD回路IO_0´は、配線DO_0´を介して変換回路33_0に接続されている。
【0090】
入出力信号IO0_1〜IO7_1にそれぞれ対応したインプットドライバIR_1´は、配線DI_1´を介して変換回路33_1に接続されている。OCD回路IO_1´は、配線DO_1´を介して変換回路33_1に接続されている。
【0091】
チップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0にそれぞれ対応したインプットドライバIR_0´は、配線CT_0´を介して制御回路31に接続されている。
【0092】
チップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1にそれぞれ対応したインプットドライバIR_1´は、配線CT_1´を介して制御回路31に接続されている。
【0093】
また、コントローラには、中間端子34A_0、34B_0、34A_1、34B_1、34´が設けられている。中間端子34´上には貫通電極36Bが配置されている。
【0094】
変換回路33_0は、配線H_0´を介して中間端子34´に接続されている。変換回路33_1は、配線H_1´を介して中間端子34´に接続されている。制御回路31は、配線CT´を介して中間端子34´に接続されている。
【0095】
中間端子34A_0は、チャンネルCH0の入出力信号IO0_0〜IO7_0、リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0およびデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0ごとに設けることができる。
【0096】
中間端子34A_1は、チャンネルCH1の入出力信号IO0_1〜IO7_1、リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1およびデータストローブ信号DQS_1、BDQS_1ごとに設けることができる。
【0097】
中間端子34B_0は、チップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0ごとに設けることができる。
【0098】
中間端子34B_1は、チップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1ごとに設けることができる。
【0099】
入出力信号IO4_0〜IO7_0およびリード・イネーブル信号REn_0、BREn_0の中間端子34A_0と、入出力信号IO0_0〜IO3_0およびデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0の中間端子34A_0とは、変換回路33_0を間にして互いに対向する辺に沿って配置することができる。
【0100】
この時、入出力信号IO4_0〜IO7_0のインプットドライバIR_0´およびOCD回路IO_0´と、入出力信号IO0_0〜IO3_0のインプットドライバIR_0´およびOCD回路IO_0´との間に、変換回路33_0を配置することができる。このため、インプットドライバIR_0´と変換回路33_0との間の配線DI_0´を短くすることができる。また、OCD回路IO_0´と変換回路33_0との間の配線DO_0´を短くすることができる。
【0101】
入出力信号IO4_1〜IO7_1およびリード・イネーブル信号REn_1、BREn_1の中間端子34A_1と、入出力信号IO0_1〜IO3_1およびデータストローブ信号DQS_1、BDQS_1の中間端子34A_1とは、変換回路33_1を間にして互いに対向する辺に沿って配置することができる。
【0102】
この時、入出力信号IO4_1〜IO7_1のインプットドライバIR_1´およびOCD回路IO_1´と、入出力信号IO0_1〜IO3_1のインプットドライバIR_1´およびOCD回路IO_1´との間に、変換回路33_1を配置することができる。このため、インプットドライバIR_1´と変換回路33_1との間の配線DI_1´を短くすることができる。また、OCD回路IO_1´と変換回路33_1との間の配線DO_1´を短くすることができる。
【0103】
中間端子34B_0、34B_1は、中間端子34´を間にして互いに対向する辺に沿って配置することができる。
【0104】
また、コントローラの基準点OA3を中心として、入出力信号IO0_0〜IO7_0の中間端子34A_0は、入出力信号IO0_1〜IO7_1の中間端子34A_1とそれぞれ点対称に配置することができる。基準点OA3は、コントローラの中心点であってもよい。コントローラの基準点OA3を中心として、リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0の中間端子34A_0は、リード・イネーブル信号REn_1、BREn_1の中間端子34A_1とそれぞれ点対称に配置することができる。コントローラの基準点OA3を中心として、データストローブ信号DQS_0、BDQS_0の中間端子34A_0は、データストローブ信号DQS_1、BDQS_1の中間端子34A_1とそれぞれ点対称に配置することができる。
【0105】
コントローラの基準線LA3に対して、チップイネーブル信号CEn_0、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0およびライト・イネーブル信号WEn_0の中間端子34B_0は、チップイネーブル信号CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_1の中間端子34B_1とそれぞれ線対称に配置することができる。コントローラの基準線LA3は、コントローラの中央線であってもよい。
【0106】
図6のコントローラが、例えば、
図1(b)の半導体チップ5に設けられている場合、中間端子34A_0、34A_1は
図1(b)の中間端子4に対応し、中間端子34´は
図1(b)の中間端子4´に対応し、貫通電極36Bは
図1(b)の貫通電極6Bに対応し、配線DI_0´、DI_1´、DO_0´、DO_1´は
図1(b)の配線5Aに対応することができる。
【0107】
ここで、入出力信号IO0_0〜IO7_0、IO0_1〜IO7_1、リード・イネーブル信号REn_0、BREn_0、REn_1、BREn_1およびデータストローブ信号DQS_0、BDQS_0、DQS_1、BDQS_1のそれぞれについて、コントローラの基準点OA3を中心として中間端子34A_0、34A_1を点対称配置することにより、これらの信号の配線長を短くすることができる。このため、これらの信号の配線の配線抵抗および配線容量を削減することが可能となり、これらの信号のタイミングのずれがチャンネルCH0、CH1間で発生するのを防止することが可能となるとともに、消費電力を低減することができる。
【0108】
また、チップイネーブル信号CEn_0、CEn_1、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE_0、ALE_1、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE_0、CLE_1およびライト・イネーブル信号WEn_0、WEn_1のそれぞれについて、コントローラの基準線LA3に対して中間端子34B_0、34B_1を線対称配置することにより、これらの制御信号の配線長を短くすることができる。このため、これらの制御信号の配線の配線抵抗および配線容量を削減することが可能となり、これらの制御信号のタイミングのずれがチャンネルCH0、CH1間で発生するのを防止することが可能となるとともに、消費電力を低減することができる。
【0109】
(第5実施形態)
図7は、第5実施形態に係る半導体装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
図7において、マザー基板BKには、
図1(a)のパッケージPKおよび外部コントローラ52が実装されている。外部コントローラ52は、ホストインターフェースを介してホスト51に接続されている。パッケージPKは、外部端子1を介してマザー基板BK上に実装することができる。マザー基板BKは、例えば、SDカードなどのメモリカードに搭載されていてもよいし、eMMC
TMなどのマルチメディアカードに搭載されていてもよいし、SSD(Solid State Drive)などの外部記憶装置に搭載されていてもよいし、UFS(Universal Flash Storage)規格に準拠したメモリモジュールに搭載されていてもよい。
【0110】
外部コントローラ52は、NANDメモリに特有の処理などを行うことができる。例えば、外部コントローラ52は、リードデータまたはライトデータのバッファリング、ECC(Error Correction Code)処理、ウェアレべリング処理およびランダマイズ処理などを行うことができる。ウェアレべリング処理は、NANDメモリの特定のブロックにデータの書き込みが集中しないようにする処理である。ランダマイズ処理は、NANDメモリの同一ブロックに書き込まれるデータが周期性を持たないようにすることで、セル間干渉が起き難くなるようにする処理である。
【0111】
この時、外部コントローラ52と半導体チップ5との間で信号SAをやり取りすることができる。例えば、外部コントローラ52と半導体チップ5との間で、チップイネーブル信号CEn、アドレス・ラッチ・イネーブル信号ALE、コマンド・ラッチ・イネーブル信号CLE、ライト・イネーブル信号WEn、リード・イネーブル信号REn、データストローブ信号DQS、データDA、アドレスADおよびコマンドCMなどをやり取りすることができる。
【0112】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。