(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る特定装置、特定方法及び特定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る特定装置、特定方法及び特定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
(実施形態)
〔1.特定処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る特定処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る特定処理の一例を示す図である。
図1では、実施形態に係る特定処理が特定装置100により実行される例を示す。
図1では、実施形態に係る特定処理が、ユーザからの評価に基づいて再審査の対象となる配信情報を特定する例を示す。ここで、再審査の対象となる配信情報とは、配信情報を管理する管理者による審査を一度は通過した配信情報を示す。なお、実施形態に係る審査は、配信情報を管理する管理者と所定の関係を有する外部サーバによって行われてもよいものとする。なお、配信情報を管理する管理者による審査とは、例えば、配信情報が入稿された入稿時に行われる審査を示す。なお、実施形態に係る審査とは、配信情報が入稿された入稿時から所定の期間経過後に行われる最初の審査であってもよい。
【0012】
配信情報は、例えば、入稿された配信情報が法律に違反していないか、また、配信情報を管理する管理者によって予め定められたガイドラインに違反していないか等に基づいて、審査又は再審査されるものとする。なお、実施形態に係る再審査は、審査を一度は通過した配信情報の2回目以降の審査を示す。また、実施形態に係る再審査は、例えば配信情報を管理する管理者による最初の審査から所定の期間経過後に行われるものとする。ここで、再審査は、最初の審査の直後に行われてもよいものとする。
【0013】
なお、配信情報を管理する管理者によって予め定められたガイドラインとは、例えば、配信情報を管理する管理者がどのような内容の配信情報を好むか又は好まないかといった指針に関する情報を示す。例えば、配信情報を管理する管理者は、配信情報を閲覧した多数のユーザが特定の配信情報の内容に対して肯定的か否定的かといった情報を集計することによってガイドラインを形成する。例えば、配信情報を管理する管理者は、多数のユーザが誹謗中傷の内容を含む配信情報に否定的な評価をした場合には、「誹謗中傷の内容を含む広告を配信しない」といったガイドラインを形成してもよい。
【0014】
なお、
図1では、美容や健康に関する広告情報を対象とする場合を一例として示す。また、
図1では、ユーザが選択できる評価の選択肢が「広告が適切である」または「広告が不適切である」の2択であるが、これらに限定されなくてもよいものとする。また、
図1では、ユーザが評価の選択肢を選択(例えば、クリックやタップなど)することにより、ユーザの評価が送信されるものとする。これにより、実施形態に係る特定処理は、配信された情報を効果的に再審査したいといった要望に応えることができる。
【0015】
図1に示すように、特定システム1には、端末装置10と、特定装置100と、コンテンツ配信サーバ200とが含まれる。端末装置10と、特定装置100と、コンテンツ配信サーバ200とは図示しない所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示す特定システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の特定装置100や、複数台のコンテンツ配信サーバ200が含まれてもよい。
【0016】
例えば、
図1では、端末装置10を利用する複数のユーザからの評価情報を取得する場合を示す。なお、複数のユーザから評価情報を取得する場合には、各々の端末装置10から同時に取得してもよいし、複数のユーザから送信される評価の度に取得してもよい。
【0017】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1に示す例においては、端末装置10がデスクトップPCである場合を示す。
【0018】
特定装置100は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置であり、端末装置10からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて再審査の対象となる配信情報を特定する。
【0019】
コンテンツ配信サーバ200は、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、端末装置10に対して、ネットワークNを介してコンテンツを配信する。
【0020】
なお、
図1では、特定装置100とコンテンツ配信サーバ200とは、別装置である場合を示したが、特定装置100とコンテンツ配信サーバ200とが一体であってもよい。また、特定装置100とコンテンツ配信サーバ200は、それぞれ同一とみなされる管理者によって管理されていてもよい。
【0021】
以下では、ユーザID「U1」により識別されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により識別されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により識別されるユーザである。
【0022】
図1の例では、コンテンツページC10が配信される場合を示す。なお、コンテンツページC10は、実施形態に係る配信情報の一例である。また、
図1の例では、コンテンツページC10に対する評価情報が特定装置100に送信される場合を示す。
図1に示す例では、コンテンツページC10の所定の領域AR11に広告AD1が表示される場合を示す。
図1では、所定の領域AR11に美容と健康に関する広告情報が表示される場合を示す。また、
図1に示す例では、所定の領域AR11に含まれる所定の領域AR21にインフォメーションアイコン(以下、適宜「アイマーク」と呼ぶ)IC1が表示される場合を示す。
【0023】
なお、コンテンツページC10には、例えば、コンテンツページC10のタイトル情報や、トピックに関する文字情報や、バナー情報などが含まれていてもよい。また、コンテンツページC10には、評価の対象となる複数の広告情報が含まれていてもよい。例えば、コンテンツページC10の所定の領域AR11に広告AD1が表示され、コンテンツページC10の所定の領域AR12に広告AD2が表示され、コンテンツページC10の所定の領域AR13に広告AD3が表示されてもよい。
【0024】
図1の例では、コンテンツページC10の所定の領域AR21に表示されたアイマークIC1を選択(例えば、クリックやタップなど)することにより、評価ページC20が表示される場合を示す。
図1の例では、評価ページC20には、「広告が適切である」または「広告が不適切である」の2択の選択肢が表示される場合を示す。なお、
図1に示す選択肢は一例であり、他の内容の選択肢であってもよいし、2択以上の選択肢であってもよいものとする。例えば、評価ページC20には、「Excellent」、「Good」、「Bad」、「Very bad」といった選択肢が表示されてもよいものとする。
【0025】
なお、
図1の例では、「広告が適切である」に対応する所定の領域AR31または「広告が不適切である」に対応する所定の領域AR32を選択することによって、評価情報が送信される場合を示す。
図1に示す例では、ユーザが「広告が不適切である」を選択した場合を示す。
【0026】
なお、評価ページC20に表示された複数の選択肢が選択されてもよい。例えば、複数の選択肢のうち「広告が不快である」と「広告が不適切である」の2つの選択肢が選択されてもよいものとする。この場合には、双方の評価情報が送信されるものとする。
【0027】
なお、例えばコンテンツページC10の所定の領域AR12に広告AD2が表示される場合には、広告AD2に対応するアイマークIC2を選択することにより、アイマークIC2に対応する評価ページC20を表示してもよいものとする。また、例えばコンテンツページC10の所定の領域AR13に広告AD3が表示される場合には、広告AD3に対応するアイマークIC3を選択することにより、アイマークIC3に対応する評価ページC20を表示してもよい。
【0028】
以下、
図1を用いて、特定処理の一例を説明する。コンテンツ配信サーバ200は、端末装置10を利用するユーザによる操作に応じて配信情報を配信する(ステップS101)。例えば、コンテンツ配信サーバ200は、ユーザU1〜U3それぞれの操作に基づいて、対応する配信情報を配信する。例えば、コンテンツ配信サーバ200は、ユーザU1からの操作に基づいて、対応する配信情報を配信する。そして、例えば、ユーザU1〜U3は、配信された配信情報に表示されたアイマークを選択することにより評価を選択したとする。
図1に示す例では、ユーザU1〜U3それぞれが領域AR32を選択したとすると、端末装置10は、コンテンツページC10に対する評価情報として、「広告が不適切である」旨の評価情報を特定装置100に送信する(ステップS102)。
【0029】
また、特定装置100は、評価を行ったユーザ(
図1の例では、ユーザU1〜U3)のユーザ情報と評価情報とに基づいて、再審査の対象となる配信情報を特定する(ステップS103)。例えば、特定装置100は、ユーザ情報に基づいて信用度を算出して、算出した信用度が所定の閾値を超えるユーザによる評価情報に基づいて、配信情報を特定する。また、特定装置100は、再審査の結果情報に基づいて、評価を行ったユーザのユーザ情報を更新する(ステップS104)。例えば、特定装置100は、再審査の結果情報に沿う評価を行ったユーザに対して、肯定的にユーザ情報を更新する。
【0030】
〔2.端末装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。
図2に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0031】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、特定装置100と、コンテンツ配信サーバ200との間で情報の送受信を行う。
【0032】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0033】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。また、出力部13は、コンテンツ配信サーバ200から送信された配信情報に関する情報を出力する。
【0034】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、ユーザが選択した評価情報を送信するアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0035】
図2に示すように、制御部14は、受信部141と、受付部142と、送信部143とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0036】
(受信部141)
受信部141は、配信情報を受信する。例えば、受信部141は、コンテンツ配信サーバ200から配信された配信情報を受信する。また、受信部141は、アイマークを含む配信情報を受信する。
【0037】
(受付部142)
受付部142は、受信部141により受信された配信情報に対する操作を受け付ける。例えば、受付部142は、配信情報に含まれるアイマークに対する操作を受け付ける。また、受付部142は、配信情報に含まれるアイマークが選択された場合には、配信情報に対する評価に関する操作を受け付ける。
【0038】
(送信部143)
送信部143は、受付部142により受け付けられた配信情報に対する評価に関する操作に基づいて、評価情報を特定装置100に送信する。
図1に示す例では、送信部143は、選択肢のうち「広告が不適切である」が選択されたことにより、「広告が不適切である」を示す評価情報を送信する。なお、送信部143は、選択肢のうち「広告が不適切である」が選択されたことにより、マイナスの評価情報を送信してもよい。
【0039】
〔3.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ200の構成について説明する。
図3は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ200の構成例を示す図である。
図3に示すように、コンテンツ配信サーバ200は、通信部210と、コンテンツ情報記憶部220と、制御部230とを有する。なお、コンテンツ配信サーバ200は、コンテンツ配信サーバ200の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0040】
(通信部210)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10と、特定装置100との間で情報の送受信を行う。
【0041】
(コンテンツ情報記憶部220)
コンテンツ情報記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。コンテンツ情報記憶部220は、端末装置10に配信可能な配信情報を記憶する。
図1に示す例では、コンテンツ情報記憶部220は、コンテンツページC10に含まれる情報を記憶する。また、コンテンツ情報記憶部220は、配信情報に含まれるアイマークに対応する情報を記憶する。
図1に示す例では、コンテンツ情報記憶部220は、コンテンツページC10に対応する評価ページC20に含まれる情報を記憶してもよい。例えば、コンテンツ情報記憶部220は、コンテンツページC10に含まれるアイマークが選択された場合に表示される評価ページC20に含まれる情報を記憶してもよい。
【0042】
(制御部230)
制御部230は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、コンテンツ配信サーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0043】
図3に示すように、制御部230は、配信部231と、総合管理部232とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0044】
(配信部231)
配信部231は、端末装置10に配信情報を配信する。例えば、配信部231は、端末装置10から送信された配信要求に基づいて、対応する配信情報を配信する。例えば、配信部231は、コンテンツ情報記憶部220に記憶された配信情報を配信する。なお、配信部231は、外部サーバから送信された配信情報を配信してもよい。
【0045】
配信部231は、アイマークに関する情報を含む配信情報を配信する。例えば、配信部231は、アイマークが選択された場合に表示される情報を含む配信情報を配信する。
図1に示す例では、配信部231は、評価ページC20の情報を含むコンテンツページC10を配信する。なお、配信部231は、配信情報に含まれるアイマークが選択されると、アイマークに対応する情報を配信してもよい。
図1に示す例では、配信部231は、コンテンツページC10に含まれるアイマークIC1が選択されることにより、評価ページC20を配信してもよい。
【0046】
(総合管理部232)
総合管理部232は、配信部231により配信される配信情報を管理する。例えば、総合管理部232は、配信情報に対する編集などの操作に応じてコンテンツ情報記憶部220を更新する。例えば、総合管理部232は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者から受け付けられた操作や、配信情報を入稿した広告主から受け付けられた操作に応じてコンテンツ情報記憶部220を更新する。
【0047】
〔4.特定装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る特定装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る特定装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、特定装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、特定装置100は、特定装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0048】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10と、コンテンツ配信サーバ200との間で情報の送受信を行う。
【0049】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部120は、評価情報記憶部121と、ユーザ情報記憶部122と、指針情報記憶部123とを有する。
【0050】
評価情報記憶部121は、配信情報に対するユーザの評価情報を記憶する。例えば。評価情報記憶部121は、ユーザの不快感または不正であると感じた感情を示す評価情報のみを記憶してもよい。また、評価情報記憶部121は、複数のユーザから送信された評価情報を蓄積する。ここで、
図5に、実施形態に係る評価情報記憶部121の一例を示す。
図5に示すように、評価情報記憶部121は、「評価ID」、「コンテンツ」、「評価数」、「条件#」といった項目を有する。
【0051】
「評価ID」は、配信情報の評価情報を識別するための識別情報を示す。「コンテンツ」は、評価情報の対象となる配信情報を示す。「コンテンツ」は、例えばコンテンツ配信サーバ200から配信された配信情報が記憶される。なお、「コンテンツ」には、外部サーバから配信された配信情報が記憶されてもよい。なお、
図5では「コンテンツ」に「CT1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、コンテンツデータ(静止画像や動画像等)が格納される。もしくは、
図5で示される「コンテンツ」には、コンテンツが所在するURL(Uniform Resource Locator)、または、これらの格納場所を示すファイルパス名などが格納されてもよい。
【0052】
「評価数」は、評価情報の評価数を示す。具体的には、「評価数」は、所定の配信情報に対して複数のユーザが行った評価の数を示す。例えば、所定のユーザが所定の配信情報に対して評価を行った場合には、+1の評価が「評価数」に加算される。ここで、所定のユーザが所定の配信情報に対して複数回の同様な評価を行ったとしても、+1の評価が「評価数」に加算されるとしてもよい。
【0053】
また、ユーザの所定の配信情報に対する不快感または不正であると感じた感情を示す評価のみを「評価数」に加算してもよい。なお、ユーザの信用度に応じて異なるスコアを「評価数」に加算してもよい。例えば、信用度が所定の閾値以上であるユーザが評価を行った場合には、+2の評価が「評価数」に加算されてもよい。
【0054】
「条件#」は、再審査を決定する所定の条件を示す。例えば、「条件#」には、対応する「評価数」が所定の閾値を超えるといった条件を示す条件式が記憶される。なお、
図6では「条件#」に「条件#1」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、条件のデータが記憶される。
【0055】
ユーザ情報記憶部122は、評価を行ったユーザのユーザ情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部122は、ユーザが過去に行った評価に関する情報を記憶する。ここで、
図6に、実施形態に係るユーザ情報記憶部122の一例を示す。
図6に示すように、ユーザ情報記憶部122は、「ユーザID」、「ユーザ情報1」、「ユーザ情報2」、「ユーザ情報3」といった項目を有する。
【0056】
「ユーザID」は、評価を行ったユーザを識別するための識別情報を示す。「ユーザ情報1」には、例えばユーザが過去に行った評価に関する結果情報が記憶される。例えば、ユーザが行った評価に基づいて配信情報の再審査が決定した場合には、再審査の結果情報が記憶される。具体的には、再審査によって配信情報が不正であると判定されたか否かといった情報が記憶される。また、「ユーザ情報1」には、再審査の結果情報に基づいて算出されるユーザの信用度が記憶されてもよい。
【0057】
また、
図6では「ユーザ情報1」に「UUU11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、ユーザ情報のデータが記憶される。なお、「ユーザ情報2」は、「ユーザ情報1」とは異なるユーザ情報を示す。なお、「ユーザ情報3」は、「ユーザ情報1」乃至「ユーザ情報2」とは異なるユーザ情報を示す。
【0058】
指針情報記憶部123は、配信情報を管理する管理者によって予め定められたガイドラインに関する情報を記憶する。例えば、指針情報記憶部123は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者がどのような内容の配信情報を好むか又は好まないかといった情報が記憶される。また、例えば、指針情報記憶部123は、コンテンツ配信サーバ200を管理する管理者がユーザからのどのような回答を好む又は好まないのかといった情報が記憶されてもよい。
【0059】
「指針ID」は、予め定められたガイドラインを識別するための識別情報を示す。「指針情報1」は、ガイドラインに関する情報を示す。例えば、「指針情報1」には、「誹謗中傷の内容を含む広告を配信しない」といった情報を示す。なお、「指針情報1」には、例えば誹謗中傷の内容を含む広告を「不適切である」と回答したユーザに関する情報を示してもよい。
【0060】
また、
図7では「指針情報1」に「GGG11」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、指針情報のデータが記憶される。なお、「指針情報2」は、「指針情報1」とは異なるガイドラインに関する情報を示す。なお、「指針情報3」は、「指針情報1」乃至「指針情報2」とは異なるガイドラインに関する情報を示す。
【0061】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、特定装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0062】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、決定部132と、算出部133と、特定部134と、更新部135と、除外部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0063】
(取得部131)
取得部131は、サイト上で配信された配信情報に対する配信先のユーザからの評価に関する評価情報を取得する。例えば、取得部131は、コンテンツ配信サーバ200から配信された配信情報に対してユーザが行った評価情報を取得する。また、取得部131は、配信情報に含まれるアイマークを選択することにより表示される情報に対してユーザが行った評価情報を取得する。例えば、取得部131は、アイマークを選択することにより表示された選択肢の中から選択をすることによって送信された評価情報を取得する。
【0064】
取得部131は、配信情報に対するユーザの不快感または不正であると感じた感情を示す評価情報を取得する。例えば、取得部131は、「広告が不快である」や、「広告が不正である」や、「広告が不適切である」といった評価情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザが「広告が不適切である」に対応する選択をした場合に送信される評価情報を取得する。
【0065】
取得部131は、配信前に所定の審査が行われた配信情報に対する評価に関する評価情報を取得する。例えば、取得部131は、法律に違反していないか、また、予め定められたガイドラインに違反していないか等に関する審査を通過した配信情報に対する評価情報を取得する。ここで、ガイドラインとは、配信情報を管理する管理者や外部サーバにより予め定められた所定の条件であってもよい。具体的な例を挙げると、ガイドラインは、「誹謗中傷の内容を含む広告は配信しない」といった条件であってもよい。なお、ガイドラインは、例えば指針情報記憶部123に記憶された情報を用いてもよい。
【0066】
取得部131は、取得した評価情報を評価情報記憶部121に格納してもよい。例えば、取得部131は、ユーザから評価情報が送信される度に、取得した評価情報を評価情報記憶部121に格納してもよい。このように、取得部131は、複数のユーザの評価情報を取得して、取得した評価情報を評価情報記憶部121に蓄積してもよい。
【0067】
(決定部132)
決定部132は、取得部131により取得された評価情報が示す評価の内容と、予め定められたガイドラインとの類似度を決定する。例えば、ガイドラインが「誹謗中傷の内容を含む広告は配信しない」であるとする。この場合において、決定部132は、誹謗中傷の内容を含む広告に対して、「広告が不適切である」とユーザが評価した場合には、類似度を高く決定する。また、決定部132は、ユーザが過去に行った複数の評価に基づいて、類似度を決定する。また、決定部132は、決定した類似度に関する情報をユーザ情報記憶部122に格納してもよい。また、決定部132は、決定した類似度に基づいてユーザ情報の重みを決定してもよい。
【0068】
(算出部133)
算出部133は、取得部131によって取得された評価情報に対するユーザの信用度を算出する。例えば、算出部133は、ユーザが過去に行った評価に関する情報に基づいて信用度を算出する。例えば、算出部133は、ユーザが過去に行った評価と、再審査の結果情報とに基づいて信用度を算出する。具体的な例を挙げると、ユーザが行った評価に基づいて再審査が決定し、対象となった配信情報が「不適切である」と判定されたとする。この場合には、算出部133は、再審査の結果情報に基づいて信用度を高く算出してもよい。
【0069】
算出部133は、算出した信用度に関する情報をユーザ情報としてユーザ情報記憶部122に格納してもよい。また、算出部133は、ユーザ情報記憶部122に記憶されたユーザ情報であってユーザが評価した配信情報の再審査の結果情報に基づいて信用度を算出してもよい。
【0070】
算出部133は、ユーザ毎に重み付けが異なるユーザ情報に基づいて信用度を算出してもよい。例えば、算出部133は、決定部132によって決定された類似度に基づいて信用度を算出する。具体的には、算出部133は、ユーザの過去の評価情報が示す評価の内容と、予め定められたガイドラインとの類似度に応じて重み付けが異なるユーザ情報に基づいて信用度を算出してもよい。具体的な例を挙げると、例えばガイドラインが「誹謗中傷の内容を含む広告は配信しない」であるとする。この場合において、ユーザが誹謗中傷の内容を含む広告に対して、「広告が不適切である」と評価した場合には、類似度が高いと決定する。この場合には、算出部133は、ユーザ情報の重み付けを加算して、信用度を高く算出してもよい。
【0071】
一方で、算出部133は、例えばガイドラインが「誹謗中傷の内容を含む広告は配信しない」の場合において、ユーザが誹謗中傷の内容を含む広告に対して、「広告が適切である」と評価した場合には、類似度が低いと決定してもよい。この場合には、算出部133は、ユーザ情報の重み付けを低くして、信用度を低く算出してもよい。
【0072】
また、算出部133は、例えば適切である広告を「広告が不適切である」と評価した場合には、ユーザの信用度を低く算出してもよい。具体的な例を挙げると、例えば、所定のユーザと競合関係にあるユーザ(例えば、競合他社等)が、所定のユーザの広告に対して「広告が不適切である」と評価したとする。ここで、競合関係にあるユーザとは、例えば所定のユーザが販売する商品のカテゴリを取り扱うユーザや、所定のユーザがターゲットとするユーザ層と同一のユーザ層をターゲットとするユーザ等が含まれる。例えば、所定のユーザの広告が、閲覧した多数のユーザによって肯定的な評価がされた場合には、算出部133は、「広告が不適切である」と評価したユーザの信用度を低く算出してもよい。また、算出部133は、類似事業者の配信情報の評価を下げるユーザを特定して、特定したユーザの信用度を算出してもよい。例えば、算出部133は、類似事業者の広告の評価を下げる競合他社等を特定して、特定した競合他社等の信用度を算出してもよい。
【0073】
算出部133は、ユーザ情報と、評価情報とに基づいて評価スコアを算出してもよい。例えば、算出部133は、ユーザ情報に基づくスコアと、評価情報に基づくスコアとに応じて評価スコアを算出してもよい。具体的な例を挙げると、算出部133は、ユーザ情報と、ガイドラインとの類似度に基づいてユーザ情報に基づくスコアを算出する。また、算出部133は、評価情報と、ガイドラインとの類似度に基づいて評価情報に基づくスコアを算出する。そして、算出部133は、ユーザ情報に基づくスコアと、評価情報に基づくスコアとを加算することにより評価スコアを算出してもよい。また、算出部133は、ユーザ情報に基づくスコアと、評価情報に基づくスコアとを内積することにより評価スコアを算出してもよい。
【0074】
(特定部134)
特定部134は、取得部131によって取得された評価情報と、ユーザに関する情報を示すユーザ情報とが所定の条件を満たす配信情報を特定する。例えば、特定部134は、取得部131によって取得された評価情報と、ユーザ情報とに基づいて再審査の対象となる配信情報を特定する。例えば、特定部134は、取得部131によって取得された評価情報と、算出部133によって算出された信用度とに基づいて配信情報を特定する。例えば、特定部134は、信用度が高いユーザからの評価情報の重みを加算して配信情報を特定してもよい。
【0075】
特定部134は、所定の評価に関する評価情報の数が所定の条件を満たした配信情報を特定する。例えば、特定部134は、ユーザの不快感または不正であると感じた感情を示す評価情報の数に基づいて配信情報を特定する。例えば、特定部134は、「広告が不適切である」と評価された評価数が所定の閾値以上を満たした配信情報を特定する。
【0076】
特定部134は、ユーザ情報が所定の条件を満たすユーザを特定し、特定したユーザによる評価情報が所定の条件を満たす配信情報を特定する。例えば、特定部134は、算出部133によって算出された信用度が高いユーザを特定し、信用度が高いユーザから送信された評価数の数が所定の条件を満たす配信情報を特定してもよい。例えば、特定部134は、算出部133によって算出された信用度が所定の閾値を超えるユーザによる評価情報が所定の条件を満たす配信情報を特定する。
【0077】
特定部134は、算出部133によって算出された評価スコアが高いユーザから送信された評価数の数が所定の条件を満たす配信情報を特定してもよい。また、特定部134は、算出部133によって算出されたユーザ情報に基づくスコアと、算出部133によって算出された評価情報に基づくスコアとに応じて算出された評価スコアに基づいて配信情報を特定してもよい。
【0078】
特定部134は、配信情報として、広告情報を特定する。
【0079】
(更新部135)
更新部135は、特定部134による特定結果に基づいて評価を行ったユーザのユーザ情報を更新する。例えば、更新部135は、ユーザが行った評価に基づいて再審査が決定した場合には、ユーザ情報を更新する。また、更新部135は、再審査の結果情報に基づいて、ユーザ情報を更新する。例えば、更新部135は、再審査の結果情報が、ユーザが行った評価が意図した結果情報であった場合には、ユーザ情報を更新してもよい。具体的には、更新部135は、ユーザが「不適切である」と評価した配信情報が、配信情報を管理する管理者によっても「不適切である」と判断された場合には、ユーザ情報を更新する。この場合には、更新部135は、ユーザの信用度に関する情報をプラスに加算してもよい。また、更新部135は、ユーザのガイドラインとの類似度に関する情報をプラスに加算してもよい。
【0080】
更新部135は、更新したユーザ情報に基づいて称号やラベルを付与してもよい。例えば、更新部135は、信用度、評価スコア、又は類似度が所定の閾値以上を満たしたユーザに対して、「優良ユーザ」の称号やラベルを付与してもよい。
【0081】
(除外部136)
除外部136は、特定部134によって特定された配信情報を配信対象から除外する。例えば、除外部136は、所定の評価に関する評価情報の数が所定の条件を満たした配信情報を配信対象から除外する。
【0082】
〔5.特定処理のフロー〕
次に、
図8を用いて、実施形態に係る特定システム1による特定処理の手順について説明する。
図8は、実施形態に係る特定システム1による特定処理の手順を示すフローチャートである。
【0083】
図8に示すように、特定装置100は、配信情報に対するユーザの評価に関する評価情報を取得する(ステップS201)。例えば、特定装置100は、「広告は不適切である」といった評価情報を取得する。また、特定装置100は、評価を行ったユーザのユーザ情報を取得する(ステップS202)。例えば、特定装置100は、評価を行ったユーザが過去にどのような配信情報に対してどのような評価を行ったかに関する情報を取得する。
【0084】
また、特定装置100は、取得したユーザ情報に基づいて信用度を算出する(ステップS203)。また、特定装置100は、評価情報と信用度とに基づいて再審査の対象となる配信情報を特定する(ステップS204)。また、特定装置100は、再審査の結果情報に基づいてユーザ情報を更新する(ステップS205)。
【0085】
(実施形態2)
〔6−1.特定処理の一例〕
次に、
図9を用いて、実施形態2に係る特定処理の一例について説明する。
図9は、実施形態2に係る特定処理の一例を示す図である。
図9では、実施形態2に係る特定処理が特定装置100Aにより実行される例を示す。
図9では、実施形態2に係る特定処理が、実施形態1におけるユーザ(以下、適宜「一般ユーザ」と呼ぶ)とは異なるユーザとして、広告の掲載を中止する権限を保有するユーザ(以下、適宜「特定ユーザ」と呼ぶ)による選択に基づいて再審査の対象となる配信情報を特定する例を示す。実施形態1と同様に、再審査の対象となる配信情報は、所定の審査を一度は通過した配信情報である。
【0086】
ここで、特定ユーザとは、最高権限を保有するとみなされたユーザであってもよい。例えば、特定ユーザは、配信情報の配信を管理する管理者や管理者の従業員(例えば、広告営業に関わる従業員など)である。例えば、特定ユーザは、入稿された配信情報の審査に関わる審査員である。また、特定ユーザは、配信情報の審査に関わる審査部によって妥当と判断された従業員である。実施形態2では、特定システム1は、このような特定ユーザに対して実施形態1とは異なる配信情報を配信する。
【0087】
なお、実施形態1では、特定装置100は、複数の一般ユーザからの評価情報を取得して配信情報を特定するため、複数の一般ユーザと複数の端末装置10とを
図1に示した。一方、実施形態2では、特定装置100Aは、所定の特定ユーザからの評価情報として、掲載中止情報を取得して配信情報を特定してもよいため、所定の特定ユーザと1台の権限者端末20とを
図9に示したが、複数の特定ユーザからの評価情報を取得して配信情報を特定してもよいものとする。
【0088】
図9に示すように、特定システム1には、権限者端末20と、特定装置100Aと、コンテンツ配信サーバ200とが含まれる。権限者端末20と、特定装置100Aと、コンテンツ配信サーバ200とは図示しない所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図9に示す特定システム1には、複数台の権限者端末20や、複数台の特定装置100Aや、複数台のコンテンツ配信サーバ200が含まれてもよい。
【0089】
なお、
図9では、特定装置100Aとコンテンツ配信サーバ200とは、別装置である場合を示したが、特定装置100Aとコンテンツ配信サーバ200とが一体であってもよい。また、特定装置100Aとコンテンツ配信サーバ200は、それぞれ同一とみなされる管理者によって管理されていてもよい。
【0090】
権限者端末20は、端末装置10を利用する一般のユーザとは異なり、広告の掲載を中止する権限を有する特定ユーザによって利用される情報処理装置である。権限者端末20は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等により実現される。
図9に示す例においては、権限者端末20がデスクトップPCである場合を示す。
【0091】
特定装置100Aは、例えば、PC、WS等の情報処理装置であり、端末装置10又は権限者端末20からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて再審査の対象となる配信情報を特定する。
【0092】
コンテンツ配信サーバ200は、実施形態1と同様の情報処理装置である。
【0093】
以下では、特定ユーザID「S1」により識別される特定ユーザを「特定ユーザS1」とする場合がある。このように、以下では、「特定ユーザS*(*は任意の数値)」と記載した場合、その特定ユーザは特定ユーザID「S*」により識別される特定ユーザであることを示す。例えば、「特定ユーザS2」と記載した場合、その特定ユーザは特定ユーザID「S2」により識別される特定ユーザである。
【0094】
図9の例では、コンテンツページC30が配信される場合を示す。なお、コンテンツページC30は、実施形態に係る配信情報の一例である。実施形態1とは異なり、アイマークが表示される代わりに広告情報には、広告の掲載を中止する掲載中止BT1が表示される。ここで、掲載中止BT1は、特定ユーザによる選択(クリックやタップなど)によって、広告の掲載の中止の申請(又は、広告の再審査の申請)を可能とする情報である。例えば、掲載中止BT1は、選択されることによって、広告の掲載の即時中止を可能とする情報であってもよい。なお、
図9では掲載中止BT1がボタンとして表示される場合を一例とするが、どのような情報として表示されてもよい。また、掲載中止BT1は、アイマークを選択することにより表示される評価ページ(例えば、実施形態1における評価ページC20)に表示される情報であってもよい。
【0095】
なお、
図9の例では、アイマークが表示されない場合を示しているが、実施形態1におけるアイマークIC1が広告情報に表示されてもよいものとする。この場合、アイマークIC1を選択することによって、広告情報の評価を行う評価ページが表示される。
【0096】
掲載中止BT1は、選択されることによって、掲載中止とするべき理由を選択させる掲載中止理由ページを表示させる情報であってもよい。
図9の例では、掲載中止BT1が選択されることによって、掲載中止理由ページC40が表示される。掲載中止理由ページC40は、広告の掲載を中止とするべき理由(例えば、広告が差別的、中傷的な表現を含むなど)を、掲載中止BT1を選択した特定ユーザによる選択に応じて理由を確定させるためのコンテンツである。なお、掲載中止理由ページは、複数の掲載中止とするべき理由を特定ユーザが選択できるコンテンツであってもよい。
【0097】
以下、
図9を用いて、実施形態2に係る特定処理の一例を説明する。コンテンツ配信サーバ200は、権限者端末20を利用する特定ユーザによる操作に応じて配信情報を配信する(ステップS301)。また、コンテンツ配信サーバ200は、実施形態1とは異なり、特定ユーザに応じた配信情報を配信する。例えば、コンテンツ配信サーバ200は、権限者端末20から送信された配信情報の配信要求に基づいて、配信要求を行ったユーザが特定ユーザであるか否かを判定して、特定ユーザである場合には、特定ユーザに応じた配信情報を配信してもよい。
図9に示す例では、コンテンツ配信サーバ200は、配信要求を行ったユーザが特定ユーザであるため、掲載中止BT1を含む配信情報を配信する。一方、
図1に示す例では、コンテンツ配信サーバ200は、配信要求を行ったユーザが一般ユーザであるため、掲載中止BT1を含まない配信情報を配信する。
【0098】
ここで、特定ユーザS1は、配信情報に表示された掲載中止BT1を選択して、掲載中止理由ページC40から広告の掲載を中止とするべき理由を選択したとする。この場合、権限者端末20は、掲載中止に関する掲載中止情報を特定装置100Aに送信する(ステップS302)。なお、掲載中止情報には、例えば、広告の掲載の中止が申請された旨の情報や、選択された広告の掲載を中止とするべき理由とが含まれる。
【0099】
特定装置100Aは、送信された掲載中止情報に応じて配信情報を特定する(ステップS303)。そして、特定装置100Aは、決定情報として、掲載を中止とする旨の情報をコンテンツ配信サーバ200に送信する(ステップS304)。この場合、コンテンツ配信サーバ200は、掲載の中止が決定された広告を掲載の中止を示す掲載中止ステータスに変更してもよい。なお、コンテンツ配信サーバ200は、掲載の中止が決定された配信情報の再審査後に、再審査の結果に関する結果情報を、掲載中止情報を送信した特定ユーザS1や、広告を入稿した広告主に通知してもよい。
【0100】
ここで、特定装置100Aは、掲載中止情報に応じて特定された配信情報を、記憶部に格納してもよい。このように、特定装置100Aは、所定の特定ユーザの選択に応じて特定された配信情報を、記憶部に格納することによって、他の特定ユーザがその特定された配信情報を確認できるようにしてもよい。例えば、特定装置100Aは、誰がどの広告をどういう理由で掲載中止としているかを、特定ユーザ全員がリアルタイムで確認できるようにしてもよい。具体的な例を挙げると、特定装置100Aは、特定ユーザS1がコンテンツページC30の広告情報に含まれる掲載中止BT1を選択し、掲載中止理由ページC40において「広告が他人を誤解させる表現を含む」を選択したといった情報を、他の特定ユーザ(例えば、特定ユーザS2、S3など)が確認できるようにしてもよい。
【0101】
〔6−2.権限の剥奪〕
特定装置100Aは、一般ユーザが保有する広告の評価申告を行う権限を剥奪してもよい。また、特定装置100Aは、特定ユーザが保有する広告の再審査申請を行う権限を剥奪してもよい。また、特定装置100Aは、特定ユーザが保有する広告の掲載を中止する権限を剥奪してもよい。
【0102】
例えば、特定装置100Aは、一般ユーザ又は特定ユーザの各々が保有する権限を用いた実績に基づいて権限を剥奪するユーザを特定してもよい。例えば、特定装置100Aは、一般ユーザが行った評価申告(例えば、「広告が不適切である」といった申告)やその理由が妥当であったか否かを記憶部に蓄積する。例えば、特定装置100Aは、特定ユーザが行った再審査申請の申告やその理由が妥当であったか否かを記憶部に蓄積する。例えば、特定装置100Aは、特定ユーザが行った掲載中止の申告やその理由が妥当であったか否かを記憶部に蓄積する。ここで、申告が妥当であったか否かの判定は、例えば配信情報を管理する管理者によって決定されて、申告が妥当であったと判定された場合には、配信情報の配信が中止される。
【0103】
また、特定装置100Aは、妥当であったか否かの判定に基づいて正解率を示すスコアを算出してもよい。例えば、特定装置100Aは、申告が妥当であった比率が高いほど、スコアを高く算出する。そして、特定装置100Aは、スコアが所定の閾値未満になった一般ユーザ又は特定ユーザの権限を剥奪してもよい。すなわち、特定装置100Aは、正解率が低い一般ユーザ又は特定ユーザの権限を剥奪してもよい。例えば、特定装置100Aは、一般ユーザ又は特定ユーザが行った初回の申告から10回目の申告までのスコア(例えば、スコアの平均)を算出して、権限を剥奪するか否かを決定してもよい。また、例えば、特定装置100Aは、一般ユーザ又は特定ユーザが行った直近10回の申告のスコアを算出して、権限を剥奪するか否かを決定してもよい。また、例えば、特定装置100Aは、初回の申告から10回目の申告までの正解率が所定の閾値未満(例えば、50%未満など)のユーザを特定して権限を剥奪してもよい。また、例えば、特定装置100Aは、月毎に正解率やスコアを算出してユーザを特定してもよい。また、例えば、特定装置100Aは、権限の剥奪を管理する管理者(例えば、剥奪の管理を担当する担当者)による操作に応じて、一般ユーザ又は特定ユーザから権限を剥奪してもよい。また、特定装置100Aは、信用度に応じて、一般ユーザ又は特定ユーザから権限を剥奪してもよい。そして、特定装置100Aは、一般ユーザ又は特定ユーザから権限を剥奪した場合には、ユーザ情報を更新する。
【0104】
〔6−3.コンテンツ配信サーバ:配信部〕
配信部231は、配信要求を行ったユーザが特定ユーザである場合には、対応した配信情報を権限者端末20に配信する。例えば、配信部231は、
図9に示す掲載中止BT1といった情報を含む配信情報を配信してもよい。このように、配信部231は、配信要求を行ったユーザが一般ユーザであるか特定ユーザであるかに応じて配信情報の出し分けを行ってもよい。なお、配信部231は、配信要求を行ったユーザが特定ユーザであるか否かを、例えば特定ユーザとして予め登録された登録情報(例えば、特定ユーザの一覧データなど)に基づいて判定してもよい。
【0105】
〔6−4.特定装置の構成〕
次に、
図10を用いて、実施形態2に係る特定装置100Aの構成について説明する。
図10は、実施形態2に係る特定装置100Aの構成例を示す図である。
図10に示すように、特定装置100Aは、通信部110と、記憶部120Aと、制御部130Aとを有してもよい。なお、以下では、実施形態1と異なる処理を行う構成のみ記載する。
【0106】
(記憶部120A)
記憶部120Aは、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図10に示すように、記憶部120Aは、評価情報記憶部121と、ユーザ情報記憶部122Aと、指針情報記憶部123とを有する。
【0107】
ユーザ情報記憶部122Aは、ユーザに対して予め設定された権限に関する権限情報を含むユーザ情報を記憶する。ここで、
図11に、実施形態2に係るユーザ情報記憶部122Aの一例を示す。
図11に示すように、ユーザ情報記憶部122Aは、「ユーザID」、「権限」、「ユーザ情報1」、「ユーザ情報2」、「ユーザ情報3」といった項目を有する。
【0108】
「ユーザID」は、評価を行った一般ユーザ又は特定ユーザを識別するための識別情報を示す。「権限」は、ユーザに対して予め設定された権限に関する権限情報を示す。
図11では「権限」に「権限I」や「権限II」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には具体的な権限情報が記憶されてもよい。また、例えば、権限Iは特定ユーザを示し、権限IIは一般ユーザを示すといった識別情報として、「権限」に「権限I」や「権限II」といった情報が記憶されてもよい。なお、「ユーザ情報1」等には実施形態1で記載された情報と同様のユーザ情報が記憶される。
【0109】
(制御部130A)
制御部130Aは、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、特定装置100A内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130Aは、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0110】
図10に示すように、制御部130Aは、取得部131と、決定部132と、算出部133と、特定部134Aと、更新部135Aと、除外部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130Aの内部構成は、
図10に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0111】
(特定部134A)
特定部134Aは、ユーザに対して予め設定された権限に応じた所定の条件に基づいて再審査の対象となる配信情報を特定する。例えば、特定部134Aは、予め設定された権限が「権限I(特定ユーザ)」である場合、広告情報に対する特定ユーザの操作(例えば、掲載中止BT1の選択)に応じて、配信情報の再審査を決定する。このように、特定部134Aは、配信情報の再審査に関する所定の権限を有した特定ユーザからの評価情報に基づいて、配信情報の再審査を決定してもよい。また、特定部134Aは、特定ユーザが掲載中止とすべき旨の情報とその理由とを送信した場合には、評価情報として、掲載中止に関する掲載中止情報に基づいて配信情報の再審査を決定してもよい。また、例えば、特定部134Aは、予め設定された権限が「権限II(一般ユーザ)」である場合、広告情報に対する一般ユーザの操作(例えば、評価情報の選択)やユーザ情報(例えば、ユーザの信用度)に応じて、配信情報の再審査を決定する。
【0112】
(更新部135A)
更新部135Aは、特定部134Aによって特定された配信情報の再審査の結果情報に基づいて、評価を行ったユーザのユーザ情報を更新する。例えば、更新部135Aは、ユーザが評価した配信情報の再審査の結果情報(例えば、直近過去10回の正解率)に基づいて算出された算出情報が所定の閾値未満(例えば、正答率50%未満)である場合、一般ユーザが有する権限(
図11の例では、「権限II」)が剥奪されるようにユーザ情報を更新してもよい。また、例えば、更新部135Aは、特定ユーザが評価した配信情報の再審査の結果情報(例えば、初回から10回目までの正解率)に基づいて算出された算出情報が所定の閾値未満である場合、特定ユーザが有する権限(
図11の例では、「権限I」)が剥奪されるようにユーザ情報を更新してもよい。例えば、更新部135Aは、配信情報に対する評価を行った特定ユーザとは異なる他の特定ユーザからの操作に応じた時点における特定ユーザの再審査の結果情報に基づく算出情報が所定の閾値未満である場合、特定ユーザが有する権限が剥奪されるようにユーザ情報を更新してもよい。なお、更新部135Aは、特定ユーザから権限を剥奪した場合には、剥奪後は一般ユーザとしてユーザ情報を更新してもよい。この場合、更新部135Aは、権限が剥奪された特定ユーザに対して、一般ユーザが有する権限(
図11の例では、「権限II」)を付与してもよいし、付与しなくてもよい。
【0113】
〔6−5.特定処理のフロー〕
次に、
図12を用いて、実施形態2に係る特定システム1Aによる特定処理の手順について説明する。
図12は、実施形態2に係る特定システム1Aによる特定処理の手順を示すフローチャートである。
【0114】
図12に示すように、特定装置100Aは、配信情報に対する一般ユーザ又は特定ユーザの評価に関する評価情報を取得する(ステップS401)。ここで、一般ユーザからの評価情報を取得した場合、実施形態1の特定処理の手順と同様である。このため、
図12では、特定装置100Aが特定ユーザの評価情報を取得した場合の特定処理の手順について説明する。
【0115】
特定装置100Aは、取得した特定ユーザからの評価情報に応じて、配信情報の再審査を決定する(ステップS402)。特定装置100Aは、再審査の結果情報に基づいて特定ユーザの権限を剥奪するか否かを判定する(ステップS403)。特定装置100Aは、特定ユーザの権限を剥奪しない場合(ステップS403;No)、特定処理を終了する。特定装置100Aは、特定ユーザの権限を剥奪する場合(ステップS403;Yes)、評価を行った特定ユーザのユーザ情報を更新する(ステップS404)。
【0116】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る特定装置100は、取得部131と、特定部134を有する。取得部131は、サイト上で配信された配信情報に対する配信先のユーザからの評価に関する評価情報を取得する。特定部134は、取得部131によって取得された評価情報と、ユーザに関する情報を示すユーザ情報とが所定の条件を満たす配信情報を特定する。
【0117】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0118】
また、取得部131は、配信前に所定の審査が行われた配信情報に対する評価に関する評価情報を取得する。また、特定部134は、評価情報とユーザ情報とに基づいて、配信情報のうち再審査の対象となる配信情報を特定する。
【0119】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0120】
また、実施形態に係る特定装置100は、除外部136を有する。除外部136は、特定部134により特定された配信情報を配信対象から除外する。
【0121】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報の配信を効果的に停止することができる。
【0122】
また、特定部134は、所定の評価に関する評価情報の数が所定の条件を満たした配信情報を特定する。
【0123】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0124】
また、特定部134は、ユーザ情報が所定の条件を満たすユーザを特定し、特定したユーザによる評価を示す評価情報が所定の条件を満たす配信情報を特定する。
【0125】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報の配信を効果的に特定することができる。
【0126】
また、実施形態に係る特定装置100は、算出部133を有する。算出部133は、ユーザ情報に基づいて、評価情報に対するユーザの信用度を算出する。また、特定部134は、算出部133によって算出された信用度に基づいて配信情報を特定する。
【0127】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0128】
また、特定部134は、算出部133によって算出された信用度が所定の閾値を超えるユーザによる評価を示す評価情報が所定の条件を満たす配信情報を特定する。
【0129】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0130】
また、算出部133は、ユーザ情報のうちユーザが評価した配信情報の再審査の結果履歴に基づいて、信用度を算出する。
【0131】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0132】
また、実施形態に係る特定装置100は、決定部132を有する。決定部132は、評価情報が示す評価の内容と、サイトを管理する管理者によって予め設定された所定のガイドラインとの類似度を決定する。また、算出部133は、決定部132による決定結果に応じて重み付けが異なるユーザ情報に基づいて、信用度を算出する。
【0133】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0134】
また、実施形態に係る特定装置100は、更新部135を有する。更新部135は、特定部134による特定結果に基づいて、評価を行ったユーザのユーザ情報を更新する。
【0135】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0136】
また、特定部134は、評価情報のうち、ユーザの不快感または不正であると感じる感情に関する評価情報に基づいて、配信情報を特定する。
【0137】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0138】
また、特定部134は、配信情報ごとに、ユーザ情報に基づくスコアと評価情報に基づくスコアとに応じて算出された評価スコアが所定の条件を満たす配信情報を特定する。
【0139】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0140】
また、特定部134は、ユーザに対して予め設定された権限に応じた所定の条件に基づいて再審査の対象となる配信情報を特定する。
【0141】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0142】
また、実施形態に係る特定装置100は、更新部135を有する。更新部135は、ユーザが評価した配信情報の再審査の結果が所定の条件を満たす場合は、権限を剥奪する。
【0143】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0144】
また、更新部135は、配信情報に対する評価を行ったユーザとは異なる他のユーザからの操作に応じた再審査の結果が所定の条件を満たす場合は、ユーザの権限を剥奪する。
【0145】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0146】
また、特定部134は、ユーザに対して予め設定された権限が所定の条件を満たす場合は、ユーザが評価した配信情報を再審査対象とする。
【0147】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0148】
また、特定部134は、評価情報として掲載中止情報が取得された場合は、再審査する。
【0149】
これにより、実施形態に係る特定装置100は、再審査の対象となる配信情報を効果的に特定することができる。
【0150】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10、特定装置100およびコンテンツ配信サーバ200は、例えば、
図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図13は、端末装置10、特定装置100およびコンテンツ配信サーバ200の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0151】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0152】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0153】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0154】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0155】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10、特定装置100およびコンテンツ配信サーバ200として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14、130および230の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0156】
〔9.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0157】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0158】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0159】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0160】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【解決手段】端末装置10にコンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ200と、特定装置100を有する特定システム1において、特定装置100は、サイト上で配信された配信情報に対する配信先のユーザからの評価に関する評価情報を取得する取得部と、取得部によって取得された評価情報と、ユーザに関する情報を示すユーザ情報とが所定の条件を満たす配信情報を特定する特定部と、を備える。取得部は、配信前に所定の審査が行われた配信情報に対する評価に関する評価情報を取得し、特定部は、評価情報とユーザ情報とに基づいて、配信情報のうち再審査の対象となる配信情報を特定する。