(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6680467
(24)【登録日】2020年3月24日
(45)【発行日】2020年4月15日
(54)【発明の名称】構造物の柱脚構造およびベースプレート
(51)【国際特許分類】
E04B 1/24 20060101AFI20200406BHJP
E04B 1/58 20060101ALI20200406BHJP
【FI】
E04B1/24 R
E04B1/58 511H
E04B1/58 511F
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-107333(P2015-107333)
(22)【出願日】2015年5月27日
(65)【公開番号】特開2016-223070(P2016-223070A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2018年5月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】316001674
【氏名又は名称】センクシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】田中 秀宣
(72)【発明者】
【氏名】増田 久美子
(72)【発明者】
【氏名】上霜 郁実
【審査官】
佐藤 美紗子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−070351(JP,A)
【文献】
特開2009−256885(JP,A)
【文献】
国際公開第2015/140894(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0194803(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/24
E04B 1/38−1/61
E02D 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱体と、
前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、
を具備し、
前記ベースプレートには、前記ベースプレートを基礎に接合するためのアンカーボルトが挿通される孔が設けられ、
前記ベースプレートの、前記柱体との接合部以外の部位において、異なる複数方向に向けてスリットが形成され、
前記アンカーボルトが、複数方向の連続した前記スリットによって複数方向から囲まれることを特徴とする構造物の柱脚構造。
【請求項2】
平面視において、前記ベースプレートに接合される前記柱体の少なくとも一方の幅に対して、前記アンカーボルトが前記幅の内側に形成されることを特徴とする請求項1に記載の構造物の柱脚構造。
【請求項3】
前記アンカーボルトは、前記ベースプレートの上下からナットで前記ベースプレートに固定されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の構造物の柱脚構造。
【請求項4】
前記ベースプレートと前記基礎との間には、少なくとも一部に隙間が形成されることを特徴とする請求項3記載の構造物の柱脚構造。
【請求項5】
ベースプレートであって、
板状の本体と、
前記本体に設けられ、アンカーボルトが挿通される孔と、
前記本体に設けられるスリットと、
を具備し、
前記孔が、互いに方向が異なる連続した複数方向のスリットによって囲まれることを特徴とするベースプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物の柱脚構造、およびこれに用いられるベースプレートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図7に示すように、一般的な構造物100は、柱体101、梁105等から構成される。柱体101は、基礎103と接合される。このような構造物100に対して、側方からの力Xが付与されると、柱体101には曲げモーメントMが生じる。この場合、柱体101と基礎103との接合部において、最も大きな曲げモーメントが生じる。このため、この曲げモーメントに耐えうる柱体101および基礎103の剛性が要求される。
【0003】
このような柱体101の下部における基礎103との接合構造としては、柱脚に接合されたベースプレートを、基礎に対してアンカーボルトで固定する方法が一般的である(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−64244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、中低層構造物では、鋼製の柱体101や梁105の剛性は十分であるが、コンクリート製の基礎103の剛性が不足する場合がある。より頑丈な基礎103を得るためには、より大きく深い基礎103が必要となる。例えば、柱体101に用いられる鋼材は規格品であるため、最も安価な柱体101を選択しても、中低層構造物に要求される剛性に対しては十分な余裕がある場合がある。これに対し、基礎103柱体101との接合部における柱脚構造は、曲げモーメントに耐えうる十分な剛性を確保する必要があり、コスト増の要因となっていた。
【0006】
これに対し、基礎103と柱体101との接合部をピン構造とする方法もある。ピン構造とすることで、柱脚に生じる曲げモーメントを小さくすることができる。したがって、より小さな基礎103とすることができる。
【0007】
この場合には、外力によって生じる曲げモーメントに対し、柱体101および梁105の剛性によって対抗することになる。しかし、前述した様に、ピン構造によって、柱体101および梁105にかかる曲げモーメントが増加しても、従来の柱体101および梁105は十分な剛性を有するため強度上の問題はない。しかし、ピン構造は、精密な加工が必要であり、一般的な鉄骨柱脚よりも高価となり、結果的にコスト増となる。
【0008】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、安価な構造物の柱脚構造、およびこれに用いられるベースプレートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するため、第1の本発明は、柱体と、前記柱体の下端に接合されるベースプレートと、を具備し、前記ベースプレートには、前記ベースプレートを基礎に接合するためのアンカーボルトが挿通される孔が設けられ、前記ベースプレートの、前記柱体との接合部以外の部位において
、異なる複数方向に向けてスリットが形成され、前記アンカーボルトが、複数方向の連続した前記スリットによって複数方向から囲まれることを特徴とする構造物の柱脚構造である。
【0012】
平面視において、前記ベースプレートに接合される前記柱体の少なくとも一方の幅に対して、前記アンカーボルトが前記幅の内側に形成されることが望ましい。
【0013】
前記アンカーボルトは、前記ベースプレートの上下からナットで前記ベースプレートに固定されてもよい。
【0014】
この場合、前記ベースプレートと前記基礎との間には、少なくとも一部に隙間が形成されることが望ましい。
【0015】
第
1の発明によれば、ベースプレートにスリットを入れることで、ベースプレートが変形しやすく、柱脚が回転変形しやすくなる。このため、柱脚に生じる曲げモーメントを低減することができる。また、ベースプレートにスリットを入れるだけであるので、従来のピン構造のように、構造が複雑になることがなく、安価である。
【0016】
このようなベースプレートの変形は、例えば、異なる方向に向けて連続して形成されたスリットでアンカーボルトを囲むようにすることで、アンカーボルトによる固定部の近傍で、効率よくベースプレートを変形させることができる。
【0017】
また、アンカーボルトをスリットで囲むのではなく、互いに異なる方向のスリットと、スリットと連続するベースプレートの外側面でアンカーボルトを囲むようにしても、効率よくベースプレートを変形させることができる。
【0018】
また、ベースプレートに接合される柱体の少なくとも一方の幅に対して、アンカーボルトが幅の内側に形成されるようにすることで、ベースプレートの回転変形量を大きくすることができる。すなわち、アンカーボルトによる固定部を、ベースプレートの中央近傍に寄せることで、ベースプレートを効率よく回転変形させることができる。
【0019】
また、アンカーボルトをベースプレートの上下からナットで固定することで、ベースプレートが基礎に密着することがない。このため、ベースプレートを効率よく変形させることができる。
【0020】
特に、ベースプレートと基礎との間に隙間が形成されれば、ベースプレートをより効率よく変形させることができる。
【0021】
第
2の発明は、ベースプレートであって、板状の本体と、前記本体に設けられ、アンカーボルトが挿通される孔と、前記本体に設けられるスリットと、を具備し、前記孔が、互いに方向が異なる連続した複数方向のスリットによって囲まれ
ることを特徴とするベースプレートである。
【0022】
第
2の発明によれば、ベースプレートが変形しやすく、柱脚が回転変形しやすくなるため、柱脚に生じる曲げモーメントを低減することができる。また、ベースプレートにスリットを入れるだけであるので、従来のピン構造のように、構造が複雑になることがなく、安価である。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、安価な構造物の柱脚構造および、これに用いられるベースプレートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図2】
図1のA−A線断面図であって、柱脚構造1を示す断面図。
【
図5】
図4のG−G線断面図であって、柱脚構造1bを示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態にかかる柱脚構造1について説明する。
図1は、柱脚構造1を示す正面図であり、
図2は、
図1のA−A線断面図である。柱脚構造1は、柱体3、ベースプレート5、基礎7、アンカーボルト9等から構成される。
【0026】
柱体3は、例えばH鋼柱である。柱体3の下端にはベースプレート5が接合される。ベースプレート5は鋼製の板状部材である。ベースプレート5には孔が設けられ、孔にはアンカーボルト9が挿通される。
【0027】
アンカーボルト9は、基礎7に挿通されて固定される。また、アンカーボルト9は、ベースプレート5の上下から、ナット15a、15bによって挟み込まれて、ベースプレート5に固定される。
【0028】
ここで、
図2に示すように、柱体3の一方の幅(図中D)に対して、アンカーボルト9は、その幅の内部に位置する(図中C)。同様に、柱体3の他方の幅(図中F)に対して、アンカーボルト9は、その幅の内部に位置する(図中E)。すなわち、柱体3の幅に対して、アンカーボルト9が幅の外側にはみ出すことがない。例えば、アンカーボルト9は、ベースプレート5の中央近傍に配置される。なお、図示した例では、アンカーボルト9は、柱体3のいずれの方向の幅に対してもはみ出すことがないが、少なくとも一方の幅に対して、アンカーボルト9が柱体3の幅の内側に配置されればよい。
【0029】
ベースプレート5と基礎7との間には、部分的にモルタル11が設けられる。なお、下方のナット15bは必ずしも必要ではなく、ベースプレート5を基礎7上に接触させてもよい。この場合には、モルタル11は不要である。また、ナット15bのみでベースプレート5および柱体3を支持可能であれば、モルタル11は不要である。
【0030】
モルタル11は、アンカーボルト9が配置される範囲よりもわずかに大きな範囲に形成される。したがって、モルタル11は、ベースプレート5の中央部近傍にのみ配置され、ベースプレート5の外周側においては、ベースプレート5と基礎7との間に、少なくともナット15bの厚み分だけ隙間が形成される。
【0031】
ベースプレート5には、スリット13a、13bが設けられる。スリット13a、13bは、互いに異なる方向に向けて形成される。スリット13aは、ベースプレート5の平面視の片側において、幅方向の略中央に一本、外側面17から所定の長さ(柱体3との接合部にかからない位置まで)直線状に形成される。スリット13bは、スリット13aと略直交し、スリット13aの先端と交差するように一本形成される。すなわち、スリット13a、13bは、互いに連続し、スリット13aとスリット13bとで、略T字状となる。
【0032】
スリット13a、13bは、それぞれのアンカーボルト9(ベースプレート5の孔)を囲むように形成される。より具体的には、異なる複数方向に向けて形成されたスリット13a、13bによって、アンカーボルト9が複数方向から囲まれる。図示した例では、アンカーボルト9は、互いに連続するスリット13a、13bおよび外側面17の3方向から囲まれている。なお、スリット13a、13bおよび外側面17で囲まれる一つの領域には、一つのアンカーボルト9が配置される。
【0033】
このように、アンカーボルト9が、異なる方向に連続する少なくとも2方向のスリット13a、13bまたは外側面17との間に配置されることで、アンカーボルト9で固定されるベースプレート5に、変形容易部が(例えば図中B)が形成される。変形容易部は、柱体3に外力が生じた際にベースプレート5が変形し、柱体3の回転変形を許容する部位である。図示した例では、変形容易部は、スリット13bの先端と、外側面17との間(またはスリット13bとスリット13aの先端同士の間)に形成される。また、4本のアンカーボルト9に対して、それぞれ変形容易部が形成される。
【0034】
なお、変形容易部が形成されるためには、アンカーボルト9が、複数方向の連続したスリットによって複数方向から囲まれればよい。または、アンカーボルト9が、少なくとも一方向に向けて形成されたスリットと、このスリットと連続し、スリットとは異なる方向のベースプレートの外側面17とによって複数方向から囲まれればよい。このように、スリットのみ、またはスリットと外側面17とで、少なくとも2方向(望ましくは3方向以上)からアンカーボルト9を囲むことで、変形容易部を形成することができる。
【0035】
また、変形容易部を、より容易に変形させるためには、前述した様に、アンカーボルト9は、できるだけベースプレート5の中央に寄せて配置することが望ましい。また、ベースプレート5の一部(外周側)と、基礎7との間に隙間が形成されることが望ましい。このようにすることで、ベースプレート5の回転変形量を大きくすることができる。なお、隙間には、スポンジなどの弾性部材を配置してもよい。
【0036】
以上、本実施の形態によれば、柱体3に外力が付与されると、ベースプレート5が変形し、柱脚の回転変形を許容することができる。このため、柱脚の回転剛性を小さくすることができる。したがって、基礎7を小さく、浅くすることができ、基礎の鉄筋量を減らすこともできる。このため、安価な柱脚構造1を得ることができる。
【0037】
なお、柱脚構造1の剛性を小さくしても、柱体3および梁の剛性に十分余裕があれば、構造物として必要な剛性を確保することができる。前述した様に、中低層構造物であれば、柱体3等の剛性には余裕がある場合が多いため、本発明の柱脚構造1を適用した場合でも、従来の柱体3等をそのまま使用することができる。
【0038】
また、ベースプレート5にスリット13a、13bを形成するのみであり、スリット13a、13bや外側面17によって、アンカーボルトを囲むことで、変形容易部を形成することができる。このため、安価であり、従来のピン構造などと比較しても、簡易な構造とすることができる。
【0039】
また、アンカーボルトを、ベースプレート5の上下からナットで固定することで、ベースプレート5の下方に隙間(弾性部材含む)を形成することができる。このため、ベースプレート5を、容易に変形させることができる。
【0040】
また、アンカーボルト9をベースプレート5の中央部に寄せて配置し、柱体3の接合範囲からはみ出さないようにすることで、ベースプレート5の回転変形量を大きくすることができる。
【0041】
次に、第2の実施形態について説明する。
図3は、第2の実施形態にかかる柱脚構造1aを示す断面図である。なお、以下の説明において、柱脚構造1と同様の機能を奏する構成については、
図1〜
図2と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0042】
柱脚構造1aは、柱脚構造1と略同様であるが、スリットの態様が異なる。柱脚構造1aには、スリット13c、13dが設けられる。スリット13cは、ベースプレート5の平面視の片側において、互いに平行に3本形成される。また、スリット13dは、スリット13cと略直交し、3本のスリット13cの先端と交差するように一本形成される。すなわち、スリット13c、13dは、互いに連続し、スリット13cとスリット13dとで、略E字状となる。なお、スリット13c、13dはともに、外側面17とは連続しない。
【0043】
アンカーボルト9は、一対のスリット13cとスリット13dとで3方向から囲まれる。したがって、スリット13cの基部同士を結ぶ変形容易部が形成される。なお、前述したように、アンカーボルト9が、少なくとも2方向の連続するスリットで囲まれれば、変形容易部が形成される。したがって、スリット13cを中央の1本のみとし、スリット13c、13dの先端同士を結ぶ線と、スリット13c、13dで囲まれる内部にアンカーボルト9を配置してもよい。
【0044】
このように、本実施形態では、アンカーボルト9を囲むように、スリット13c、13dが形成されるため、ベースプレート5を容易に変形させることができる。
【0045】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、本発明は、外側面17を用いずに、スリットのみでアンカーボルト9を囲んでもよい。
【0046】
次に、第3の実施形態について説明する。
図4は、第3の実施形態にかかる柱脚構造1bを示す正面図であり、
図5は、
図4のG−G線断面図である。柱脚構造1bは、柱脚構造1と略同様であるが、柱体3と、スリットの態様が異なる。
【0047】
柱脚構造1bの柱体3は、角柱である。柱体3の下方には切欠き19が形成される。
図5に示すように、切欠き19に対応する、ベースプレート5の部位には、スリット13eが形成される。すなわち、スリット13aは、柱体3との接合部以外の部位に形成される。
【0048】
ベースプレート5の平面視の片側において、互いに平行な2本のスリット13eが、外側面17から所定の長さ形成される。スリット13eと外側面17とで囲まれた領域内に、アンカーボルト9が配置される。すなわち、2カ所のアンカーボルト9は、それぞれ、異なる方向に形成されて連続するスリット13eと外側面17とで囲まれる。この際、スリット13eの先端を結ぶ部位が、変形容易部となる。
【0049】
なお、柱体3は、角柱だけでなく円柱としてもよい。この場合でも、切欠き19を設けることで、柱体3とスリット13eとが干渉することがない。
【0050】
第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、本発明は、H鋼以外の角柱や円柱に対しても適用可能である。
【0051】
次に、第4の実施形態について説明する。
図6は、柱脚構造1cの断面図である。柱脚構造1cは、柱脚構造1bと略同様であるが、柱体3の内側にスリット13f、13gが形成される。
【0052】
スリット13f、13gは、互いに略直交して交差し、略X字状に形成される。スリット13f、13gは外側面17とは連続せず、柱体3の内部に形成される。このため、本実施形態では、柱体3には切欠き19は不要である。
【0053】
スリット13f、13gで区分された4か所にそれぞれアンカーボルト9が配置される。すなわち、アンカーボルト9は、互いに異なる方向に連続するスリット13f、13gで囲まれる。この場合、スリット13f、13gの先端を結ぶ部位が、変形容易部となる。
【0054】
第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、本発明は、変形容易部とスリット等とで囲まれる領域が、矩形である必要はなく、また、スリットは、外側面17に対して、平行又は垂直な方向である必要はない。また、図示は省略するが、スリットは、直線状である必要はなく、円弧状でもよい。この場合であっても、1本の円弧状スリットは、互いに異なる方向の連続したスリットとする。すなわち、異なる複数方向の連続した1本の円弧状スリットによって、アンカーボルトが複数方向から囲まれればよい。
【0055】
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0056】
1、1a、1b、1c………柱脚構造
3………柱体
5………ベースプレート
7………基礎
9………アンカーボルト
11………モルタル
13a、13b、13c、13d、13e、13f、13g………スリット
15a、15b………ナット
17………外側面
19………切欠き
100………構造物
101………柱
103………基礎
105………梁