(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記判定回路は、前記第1の論理レベルに対して反転した論理レベルの信号が前記第1の入力端子に入力され、且つ、前記第2の論理レベルに対して反転した論理レベルの信号が前記第2の入力端子に入力された場合、マイクロUSBケーブルのプラグが前記コネクタに接続されていないと判定する、請求項1に記載の端末装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、端末装置の一例である携帯端末10を示す外観図である。携帯端末10は、マイクロUSBケーブルのプラグを逆差し可能に形成されたコネクタを備える端末装置の一例である。ユーザーが携帯可能な携帯端末10は、筐体11と、ディスプレイ12と、コネクタ13とを備える。ディスプレイ12は、筐体11に固定され、コネクタ13は、筐体11の側面11aに露出して設けられている。コネクタ13は、マイクロUSBケーブルのプラグを接続可能なコネクタの一例であり、当該プラグを逆差し可能に形成されている。
【0012】
図2は、コネクタ13の一断面を模式的に示す図である。コネクタ13は、5つのコネクタ端子c1〜c5を有する。コネクタ端子c1〜c5は、コネクタベース20の基板21に、基板21の表面に沿って設けられている。コネクタ端子c1〜c5は、コネクタ端子c1〜c5の表面が基板21の表面に露出した状態で並んで設けられている。コネクタベース20には、開口22が形成されている。
【0013】
図3は、マイクロUSBケーブル40のプラグ41の一断面を模式的に示す図である。プラグ41は、
図2に示したコネクタ13の開口22に挿入される。プラグ41が開口22に挿入された状態で、5つのプラグ端子p1〜p5は、それぞれに対応する5つのコネクタ端子c1〜c5に接触するように配置されている。
【0014】
プラグ41が開口22に正規の方向(正方向)で挿入された状態で、プラグ端子p1〜p5の上面は、コネクタ端子c1〜c5の開口22側の露出面に接触する。一方、プラグ41が開口22に正規の方向とは逆方向で挿入された状態(つまり、逆差しされた状態)で、プラグ端子p1〜p5の下面は、コネクタ端子c1〜c5の開口22側の露出面に接触する。コネクタ端子c1〜c5は、プラグ41を開口22に挿入する方向に直角で且つ基板21の表面に平行な直線方向に配列されている。
【0015】
図4は、コネクタ13の構成の一例を示す正面図である。コネクタ13は、5つのコネクタ端子c1〜c5が並んで設けられた平板状のコネクタ基板29と、コネクタ基板29を覆う筒状のコネクタシェル24とを備える。
【0016】
コネクタ端子c1は、第1の端子の一例であり、コネクタ端子c2は、第4の端子の一例であり、コネクタ端子c3は、第2の端子の一例であり、コネクタ端子c4は、第5の端子の一例であり、コネクタ端子c5は、第3の端子の一例である。コネクタ13の正面視で、コネクタ端子c1〜c5は、コネクタ端子c1、コネクタ端子c2、コネクタ端子c3、コネクタ端子c4、コネクタ端子c5の順に配列されている。
【0017】
コネクタ基板29は、コネクタシェル24内の中央部に配置されている。コネクタ基板29は、コネクタシェル24の下壁27に対向する下面30と、コネクタシェル24の上壁28に対向する上面31とを有する。コネクタシェル24は、八角形の筒状部材であり、下壁27と上壁28と右壁35と左壁34とを有する。下壁27と下面30との間には、下側開口25が形成され、上壁28と上面31との間には、上側開口26が形成されている。
【0018】
コネクタ端子c1〜c5は、コネクタ端子c1〜c5の下面がコネクタ基板29の下面30に露出した状態で配列され、且つ、コネクタ端子c1〜c5の上面がコネクタ基板29の上面31に露出した状態で配列されている。コネクタ端子c1〜c5の下面とコネクタ基板29の下面30との間には5つの下溝32が形成され、コネクタ端子c1〜c5の上面とコネクタ基板29の上面31との間には5つの上溝33が形成されている。
【0019】
コネクタ端子c1とコネクタ端子c5とは、コネクタ端子c3に関して対称に配置され、コネクタ端子c2とコネクタ端子c4とは、コネクタ端子c3に関して対称に配置されている。コネクタ端子c1〜c5は、
図5に示されるプラグ41を下側開口25又は上側開口26に挿入する方向に直角で、且つ、下面30及び上面31に平行な直線方向に配列されている。
【0020】
図5は、プラグ41の構成の一例を示す正面図である。プラグ41は、マイクロB(Micro‐B)タイプのマイクロUSBプラグの一例である。プラグ41は、5つのプラグ端子p1〜p5が並んで設けられたプラグ基板45と、プラグ基板45を覆うプラグシェル43とを備える。
【0021】
プラグ基板45は、プラグシェル43の下壁46に接触して配置されており、プラグシェル43の上壁47に対向する上面を有する。プラグシェル43は、六角形の筒状部材であり、下壁46と上壁47と右壁49と左壁48とを有する。上壁47とプラグ基板45の上面との間には、開口44が形成されている。プラグ41の正面視で、下壁46の長さは、上壁47の長さよりも短い。
【0022】
プラグ基板45は、
図4に示したコネクタ13の下側開口25又は上側開口26に挿入され、且つ、コネクタ13のコネクタ基板29がプラグ41の開口44に挿入されることにより、プラグ41がコネクタ13に接続される。
【0023】
プラグ基板45がコネクタ13の下側開口25に挿入された状態(つまり、正規の挿入状態)で、5つのプラグ端子p1〜p5は、それぞれに対応する下溝32の位置で5つのコネクタ端子c1〜c5の下面に接触するように配置されている。同様に、プラグ基板45がコネクタ13の上側開口26に挿入された状態(つまり、逆差しされた状態)で、5つのプラグ端子p1〜p5は、それぞれに対応する上溝33の位置で5つのコネクタ端子c1〜c5の上面に接触するように配置されている。
【0024】
プラグ端子p1とプラグ端子p5とは、プラグ端子p3に関して対称に配置され、プラグ端子p2とプラグ端子p4とは、プラグ端子p3に関して対称に配置されている。
【0025】
プラグ基板45がコネクタ13の下側開口25に挿入された状態(つまり、正規の挿入状態)で、プラグ端子p1、p2、p3、p4、p5は、それぞれ、コネクタ端子c1、c2、c3、c4、c5に接触する。一方、プラグ基板45がコネクタ13の上側開口26に挿入された状態(つまり、逆差しされた状態)で、プラグ端子p1、p2、p3、p4、p5は、それぞれ、コネクタ端子c5、c4、c3、c2、c1に接触する。
【0026】
図6は、携帯端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。携帯端末10は、RAM(Random Access Memory)50と、ROM(Read Only Memory)51と、バッテリー57と、コネクタ13と、論理回路55と、判定回路56とを備える。判定回路56は、電源IC(Integrated Circuit)54と、LSI(Large Scale Integrated circuit)52とを有する。LSI52は、CPU(Central Processing Unit)53を有する。
【0027】
コネクタ13にプラグ41が接続されるマイクロUSBケーブル40は、携帯端末10を外部機器に接続するために使用される。マイクロUSBケーブル40の種類には、外部機器をホストとして動作させるときに用いられるUSBクライアントケーブルと、携帯端末10をホストとして動作させるときに用いられるUSBホストケーブルとが存在する。USBクライアントケーブルは、第1のマイクロUSBケーブルの一例である。USBホストケーブルは、第2のマイクロUSBケーブルの一例である。
【0028】
USBクライアントケーブルは、例えば、パーソナルコンピュータ、AC(Alternating Current)アダプタなどのホストとして動作する外部機器に接続するために使用される。ACアダプタは、バッテリー57を電源IC54又は充電ICを介して充電する。一方、USBホストケーブルは、例えば、USBメモリ、マウスなどのクライアントとして動作する外部機器に接続するために使用される。
【0029】
本実施例では、プラグ端子p1〜p5の各機能は、以下の通り設定されている(割り当てられている)。
【0030】
USBクライアントケーブルのプラグ端子p1〜p5の各機能は、
p1:VBUS端子(外部機器からの電源電圧(例えば5ボルト)を携帯端末10に入力するための端子)
p2:D+端子(差動信号の一方の信号を伝送するためのデータ伝送端子)
p3:GND端子(グランドに接地するための端子)
p4:D−端子(差動信号の他方の信号を伝送するためのデータ伝送端子)
p5:ID端子(外部機器に接続されていない識別用端子)
と設定されている。
【0031】
USBホストケーブルのプラグ端子p1〜p5の各機能は、
p1:VBUS端子(入力なし。判定回路56がUSBホストケーブルの接続を認識後、外部機器に電源電圧(例えば5ボルト)を出力するための端子)
p2:D+端子(差動信号の一方の信号を伝送するためのデータ伝送端子)
p3:GND端子(グランドに接地するための端子)
p4:D−端子(差動信号の他方の信号を伝送するためのデータ伝送端子)
p5:ID端子(1kΩ以下の抵抗値でプラグ端子p3に接地された識別用端子)
と設定されている。
【0032】
USBクライアントケーブルとUSBホストケーブルのそれぞれについて、コネクタ13に正方向に接続される場合と逆方向に接続される場合とがあるため、本実施例の論理回路55は、
図7に示される5種類の接続形態を検出する。コネクタ13に正方向に接続される場合とは、正規の挿入方向で接続される場合を表し、コネクタ13に逆方向に接続される場合とは、逆差しされる場合を表す。
【0033】
図7は、マイクロUSBケーブル40とコネクタ13との接続形態と、コネクタ端子c1、c5の状態と、判定回路56におけるIN端子及びID端子との関係の一例を示す図である。
【0034】
マイクロUSBケーブル40のプラグ41がコネクタ13に未接続の場合、コネクタ端子c1は未接続状態であり、コネクタ端子c5は未接続状態である。
【0035】
USBクライアントケーブルのプラグがコネクタ13に正方向に接続された場合、コネクタ端子c1にプラグ端子p1が接続され且つコネクタ端子c5にプラグ端子p5が接続される。よって、コネクタ端子c1には5ボルトの電源電圧が入力され、コネクタ端子c5は未接続状態である。「H(5V)」は、5ボルトの電源電圧を表す。
【0036】
USBホストケーブルのプラグがコネクタ13に正方向に接続された場合、コネクタ端子c1にプラグ端子p1が接続され且つコネクタ端子c5にプラグ端子p5が接続される。よって、コネクタ端子c1には入力がない(判定回路56がUSBホストケーブルの接続を認識後、コネクタ端子c5から外部機器に電源電圧(例えば5ボルト)の出力が必要)。一方、コネクタ端子c5はグランドにプルダウンされる。「L(プルダウン)」は、グランドへのプルダウンを表す。
【0037】
USBクライアントケーブルのプラグがコネクタ13に逆方向に接続された場合、コネクタ端子c1にプラグ端子p5が接続され且つコネクタ端子c5にプラグ端子p1が接続される。よって、コネクタ端子c1は未接続状態であり、コネクタ端子c5には5ボルトの電源電圧が入力される。
【0038】
USBホストケーブルのプラグがコネクタ13に逆方向に接続された場合、コネクタ端子c1にプラグ端子p5が接続され且つコネクタ端子c5にプラグ端子p1が接続される。よって、コネクタ端子c1はグランドにプルダウンされる。一方、コネクタ端子c5には入力がない(判定回路56がUSBホストケーブルの接続を認識後、コネクタ端子c5から外部機器に電源電圧(例えば5ボルト)の出力が必要)。
【0039】
ここで、
図6において、判定回路56は、第1の入力端子の一例であるIN端子を有する。本実施例では、電源IC54とLSI52のそれぞれに、IN端子が存在する。LSI52のIN端子には、電源IC54のIN端子に入力される信号と同じ論理レベルの信号が電源IC54から出力される。
【0040】
判定回路56(電源IC54又はLSI52)は、第1の論理レベル(例えば、ハイレベル)の信号がIN端子に入力された場合、USBクライアントケーブルのプラグがコネクタ13に接続されたと判定する。また、判定回路56(電源IC54又はLSI52)は、第1の論理レベルに対して反転した論理レベル(例えば、ローレベル)の信号がIN端子に入力された場合、USBクライアントケーブルのプラグがコネクタ13に接続されていないと判定する。
【0041】
論理回路55は、コネクタ端子c1に5ボルトの電源電圧が入力された場合もコネクタ端子c5に5ボルトの電源電圧が入力された場合も、第1の論理レベル(例えば、ハイレベル)の信号を出力してIN端子に第1の論理レベルの信号を入力する機能を有する。つまり、
図7で示した通り、USBクライアントケーブルが正方向に接続された場合も逆方向に接続された場合も、IN端子には第1の論理レベルの信号が論理回路55により入力されるので、USBクライアントケーブルは電気的に正しく接続される。
【0042】
したがって、判定回路56は、USBクライアントケーブルのプラグがコネクタ13に正方向に接続された場合でも逆方向に接続された場合でも、USBクライアントケーブルのプラグがコネクタ13に接続されたと判定できる。
【0043】
また、判定回路56のLSI52は、第2の入力端子の一例であるID端子を有する。判定回路56(LSI52)は、第2の論理レベル(例えば、ローレベル)の信号がID端子に入力された場合、USBホストケーブルのプラグがコネクタ13に接続されたと判定する。また、判定回路56(LSI52)は、第2の論理レベルに対して反転した論理レベル(例えば、ハイレベル)の信号がID端子に入力された場合、USBホストケーブルのプラグがコネクタ13に接続されていないと判定する。
【0044】
論理回路55は、コネクタ端子c5がグランドにプルダウンされた場合もコネクタ端子c1がグランドにプルダウンされた場合も、第2の論理レベルの信号を出力してID端子に第2の論理レベルの信号を入力する機能を有する。つまり、
図7で示した通り、USBホストケーブルが正方向に接続された場合も逆方向に接続された場合も、ID端子には第2の論理レベルの信号が論理回路55により入力されるので、USBホストケーブルは電気的に正しく接続される。
【0045】
したがって、判定回路56は、USBホストケーブルのプラグがコネクタ13に正方向に接続された場合でも逆方向に接続された場合でも、USBホストケーブルのプラグがコネクタ13に接続されたと判定できる。
【0046】
つまり、判定回路56は、USBクライアントケーブルのプラグがコネクタ13に逆方向に接続された場合には、USBクライアントケーブルのプラグがコネクタ13に接続されたと判定できる。一方、判定回路56は、USBホストケーブルのプラグがコネクタ13に逆方向に接続された場合には、USBホストケーブルのプラグがコネクタ13に接続されたと判定できる。したがって、USBクライアントケーブルとUSBホストケーブルを携帯端末10の共通のコネクタ13に逆差しすることができる。また、判定回路56は、マイクロUSBケーブルのプラグがコネクタに逆差しされても、逆差しされたマイクロUSBケーブルの種類を区別できる。
【0047】
このように、判定回路56は、コネクタ13にプラグ41が接続されたマイクロUSBケーブル40がUSBクライアントケーブルなのかUSBホストケーブルなのかを判定できる。したがって、ホストとして動作する機能とクライアントとして動作する機能との両方を携帯端末10が具備する場合、判定回路56は、その判定結果に応じて異なる制御を実行することが可能となる。
【0048】
例えば、判定回路56は、コネクタ13に接続されたマイクロUSBケーブル40がUSBクライアントケーブルであると判定した場合、携帯端末10が外部機器のクライアントとして動作するときの制御を実行できる。一方、判定回路56は、コネクタ13に接続されたマイクロUSBケーブル40がUSBホストケーブルであると判定した場合、携帯端末10が外部機器のホストとして動作するときの制御を実行できる。
【0049】
また、判定回路56は、第1の論理レベルに対して反転した論理レベルの信号がIN端子に入力され、且つ、第2の論理レベルに対して反転した論理レベルの信号がID端子に入力された場合、プラグ41がコネクタ13に接続されていないと判定する。つまり、判定回路56は、IN端子とID端子にそれぞれ入力される信号の論理レベルに基づいて、マイクロUSBケーブル40のプラグ41がコネクタ13に未接続の場合も区別できる。
【0050】
図8は、論理回路55の構成の一例を示すブロック図である。論理回路55は、第1のアナログスイッチ63及び第2のアナログスイッチ64を含むスイッチ回路61と、第3のアナログスイッチ62と、論理内部回路70とを有する。
【0051】
第1のアナログスイッチ63は、コネクタ端子c2の接続先を、D+端子とD−端子とのいずれか一方に選択的に切り替える。第2のアナログスイッチ64は、コネクタ端子c4の接続先を、D−端子とD+端子とのいずれか一方に選択的に切り替える。第3のアナログスイッチ62は、IN端子の接続先を、コネクタ端子c1とコネクタ端子c5とのいずれか一方に選択的に切り替える。
【0052】
判定回路56のLSI52は、第3の入力端子の一例であるD+端子と、第4の入力端子の一例であるD−端子とを有する。判定回路56のLSI52は、コネクタ13のコネクタ端子c2及びコネクタ端子c4から入力される差動信号を、D+端子及びD−端子を介して受信する。
【0053】
図9は、論理内部回路70の構成の一例を示す図である。論理内部回路70は、オープンドレインバッファ77、79、80と、オープンドレインインバータ78と、抵抗71〜76とを有する。論理内部回路70は、コネクタ端子c1に入力される信号とコネクタ端子c5に入力される信号とに基づいて、ID信号とSEL信号とを出力する。ID信号は、ID端子に入力される信号を表し、SEL信号は、第1のアナログスイッチ63と第2のアナログスイッチ64と第3のアナログスイッチ62のそれぞれに共通に入力されるセレクト信号を表す。論理内部回路70は、外部機器から供給され得る電源電圧よりも低い電源電圧(例えば、1.8ボルト)で動作する。
【0054】
図10は、論理回路55の内部回路における入出力関係の一例を示す図である。「High」は、ハイレベルを示し、「Low」は、ローレベルを示し、「Hi−Z」は、ハイインピーダンスを示す。
【0055】
オープンドレインバッファ77の入力信号のレベル(極性)がハイレベルのとき、オープンドレインバッファ77の出力信号のレベルはハイインピーダンスである。オープンドレインバッファ77の入力信号のレベルがローレベルのとき、オープンドレインバッファ77の出力信号のレベルはローレベルである。オープンドレインバッファ79、80についても同様である。
【0056】
オープンドレインインバータ78の入力信号のレベルがハイレベルのとき、オープンドレインインバータ78の出力信号のレベルはローレベルである。オープンドレインインバータ78の入力信号のレベルがローレベルのとき、オープンドレインインバータ78の出力信号のレベルはハイインピーダンスである。
【0057】
SEL信号のレベルがハイレベルのとき、第1のアナログスイッチ63と第2のアナログスイッチ64と第3のアナログスイッチ62は、いずれも、接点aに接触する。SEL信号のレベルがローレベルのとき、第1のアナログスイッチ63と第2のアナログスイッチ64と第3のアナログスイッチ62は、いずれも、接点bに接触する。
【0058】
図11は、オープンドレインバッファ77,79,80の各構成の一例を示す図である。オープンドレインバッファ77,79,80は、それぞれ、インバータ81と、トランジスタ82とを有する。インバータ81は、オープンドレインバッファに入力される入力信号のレベルを反転し、反転した信号をトランジスタ82に入力する。トランジスタ82の出力信号が、オープンドレインバッファの出力信号として出力される。
【0059】
図12は、オープンドレインインバータ78の構成の一例を示す図である。オープンドレインインバータ78は、インバータ83,84と、トランジスタ85とを有する。インバータ83,84は、オープンドレインバッファに入力される入力信号と同じ論理レベルの信号をトランジスタ85に入力する。トランジスタ85の出力信号が、オープンドレインインバータの出力信号として出力される。
【0060】
次に、
図7に示した5種類の接続形態について、論理回路55の状態及び論理内部回路70の状態について説明する。
【0061】
図13は、マイクロUSBケーブル40のプラグ41がコネクタ13に未接続の場合の論理回路55の状態の一例を示す図である。
図14は、マイクロUSBケーブル40のプラグ41がコネクタ13に未接続の場合の論理内部回路70の状態の一例を示す図である。
マイクロUSBケーブル40のプラグ41がコネクタ13に未接続の場合、コネクタ端子c1は未接続状態であり、コネクタ端子c5は未接続状態である。
【0062】
図14において、「High」は、信号の論理レベルがハイレベルであることを表し、「Low」は、信号の論理レベルがローレベルであることを表し、「Hi−Z」は、信号がハイインピーダンスであることを表す。後述の
図16、
図18、
図20、
図22の場合も同様である。
【0063】
図14において、オープンドレインバッファ77の入力端は、抵抗72を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ77の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。オープンドレインインバータ78の入力端は、抵抗71、73、74による1.8ボルトの電源電圧の分圧電圧が入力されているので、オープンドレインインバータ78の入力信号の論理レベルは、0.43ボルトのローレベルである。したがって、オープンドレインバッファ77の出力端とオープンドレインインバータ78の出力端は、抵抗75を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、SEL信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルとなる。SEL信号の論理レベルがハイレベルのとき、
図13に示されるように、第1のアナログスイッチ63と第2のアナログスイッチ64と第3のアナログスイッチ62は、いずれも、接点aに接触する。したがって、論理回路55は、ローレベルの入力信号をIN端子に入力する。
【0064】
一方、
図14において、オープンドレインバッファ79の入力端は、抵抗72を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ79の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。オープンドレインバッファ80の入力端は、抵抗71を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ80の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。したがって、オープンドレインバッファ79の出力端とオープンドレインバッファ80の出力端は、抵抗76を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、ID信号及びID端子の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルとなる。
【0065】
このように、マイクロUSBケーブル40のプラグ41がコネクタ13に未接続の場合、IN端子の論理レベルはローレベル(L)になり、ID端子の論理レベルは1.8ボルトのハイレベル(H(1.8V))となる(
図7を参照)。したがって、判定回路56は、マイクロUSBケーブル40のプラグ41がコネクタ13に接続されていないと判定できる。
【0066】
図15は、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に正方向に接続された場合の論理回路55の状態の一例を示す図である。
図16は、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に正方向に接続された場合の論理内部回路70の状態の一例を示す図である。USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に正方向に接続された場合、コネクタ端子c1には5ボルトの電源電圧が入力され、コネクタ端子c5は未接続状態である。
【0067】
図16において、オープンドレインバッファ77の入力端は、5ボルトが入力されているので、オープンドレインバッファ77の入力信号の論理レベルは、5ボルトのハイレベルである。オープンドレインインバータ78の入力端は、抵抗71、73、74による1.8ボルトの電源電圧の分圧電圧が入力されているので、オープンドレインインバータ78の入力信号の論理レベルは、0.43ボルトのローレベルである。したがって、オープンドレインバッファ77の出力端とオープンドレインインバータ78の出力端は、抵抗75を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、SEL信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルとなる。SEL信号の論理レベルがハイレベルのとき、
図15に示されるように、第1のアナログスイッチ63と第2のアナログスイッチ64と第3のアナログスイッチ62は、いずれも、接点aに接触する。したがって、論理回路55は、5ボルトのハイレベルの入力信号をIN端子に入力する。
【0068】
一方、
図16において、オープンドレインバッファ79の入力端は、5ボルトが入力されているので、オープンドレインバッファ79の入力信号の論理レベルは、5ボルトのハイレベルである。オープンドレインバッファ80の入力端は、抵抗71を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ80の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。したがって、オープンドレインバッファ79の出力端とオープンドレインバッファ80の出力端は、抵抗76を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、ID信号及びID端子の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルとなる。
【0069】
このように、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に正方向に接続された場合、IN端子の論理レベルは5Vのハイレベル(H(5V))になり、ID端子の論理レベルは1.8ボルトのハイレベル(H(1.8V))となる(
図7を参照)。したがって、判定回路56は、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に正方向に接続されたと判定できる。
【0070】
図17は、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に正方向に接続された場合の論理回路55の状態の一例を示す図である。
図18は、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に正方向に接続された場合の論理内部回路70の状態の一例を示す図である。USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に正方向に接続された場合、コネクタ端子c1には入力がなく、コネクタ端子c5は抵抗95を介してグランドのプラグ端子p3にプルダウンされる。
【0071】
図18において、オープンドレインバッファ77の入力端は、抵抗72を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ77の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。オープンドレインインバータ78の入力端は、グランドにプルダウンされているので、オープンドレインインバータ78の入力信号の論理レベルは、0ボルトのローレベルである。したがって、オープンドレインバッファ77の出力端とオープンドレインインバータ78の出力端は、抵抗75を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、SEL信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルとなる。SEL信号の論理レベルがハイレベルのとき、
図17に示されるように、第1のアナログスイッチ63と第2のアナログスイッチ64と第3のアナログスイッチ62は、いずれも、接点aに接触する。したがって、論理回路55は、ローレベルの入力信号をIN端子に入力する。
【0072】
一方、
図18において、オープンドレインバッファ79の入力端は、抵抗72を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ79の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。オープンドレインバッファ80の入力端は、グランドにプルダウンされているので、オープンドレインバッファ80の入力信号の論理レベルは、0ボルトのローレベルである。したがって、オープンドレインバッファ80の出力端の論理レベルは0ボルトのローレベルであるので、ID信号及びID端子の論理レベルは、0ボルトのローレベルとなる。
【0073】
このように、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に正方向に接続された場合、IN端子の論理レベルはローレベル(L)になり、ID端子の論理レベルはローレベル(L)となる(
図7を参照)。したがって、判定回路56は、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に正方向に接続されたと判定できる。
【0074】
図19は、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に逆方向に接続された場合の論理回路55の状態の一例を示す図である。
図20は、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に逆方向に接続された場合の論理内部回路70の状態の一例を示す図である。USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に逆方向に接続された場合、コネクタ端子c1は未接続状態であり、コネクタ端子c5には5ボルトの電源電圧が入力される。
【0075】
図20において、オープンドレインバッファ77の入力端は、抵抗72を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ77の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。オープンドレインインバータ78の入力端は、抵抗73、74による5ボルトの電源電圧の分圧電圧が入力されているので、オープンドレインインバータ78の入力信号の論理レベルは、1.74ボルトのハイレベルである。したがって、オープンドレインインバータ78の出力端の論理レベルは0ボルトのローレベルであるので、SEL信号の論理レベルは、0ボルトのローレベルとなる。SEL信号の論理レベルがローレベルのとき、
図19に示されるように、第1のアナログスイッチ63と第2のアナログスイッチ64と第3のアナログスイッチ62は、いずれも、接点bに接触する。したがって、論理回路55は、5ボルトのハイレベルの入力信号をIN端子に入力する。
【0076】
一方、
図20において、オープンドレインバッファ79の入力端は、抵抗72を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ79の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。オープンドレインバッファ80の入力端は、5ボルトの電源電圧が入力されているので、オープンドレインバッファ80の入力信号の論理レベルは、5ボルトのハイレベルである。したがって、オープンドレインバッファ79の出力端とオープンドレインバッファ80の出力端は、抵抗76を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、ID信号及びID端子の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルとなる。
【0077】
このように、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に逆方向に接続された場合、IN端子の論理レベルは5ボルトのハイレベル(H(5V))になり、ID端子の論理レベルは1.8ボルトのハイレベル(H(1.8V))となる(
図7を参照)。したがって、判定回路56は、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に逆方向に接続されたと判定できる。
【0078】
図21は、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に逆方向に接続された場合の論理回路55の状態の一例を示す図である。
図22は、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に逆方向に接続された場合の論理内部回路70の状態の一例を示す図である。USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に逆方向に接続された場合、コネクタ端子c1は抵抗95を介してグランドのプラグ端子p3にプルダウンされ、コネクタ端子c5には入力がない。
【0079】
図22において、オープンドレインバッファ77の入力端は、グランドにプルダウンされているので、オープンドレインバッファ77の入力信号の論理レベルは、0ボルトのローレベルである。オープンドレインインバータ78の入力端は、抵抗71、73、74による1.8ボルトの電源電圧の分圧電圧が入力されているので、オープンドレインインバータ78の入力信号の論理レベルは、0.43ボルトのローレベルである。したがって、オープンドレインバッファ77の出力端の論理レベルが0ボルトのローレベルであるので、SEL信号の論理レベルは、0ボルトのローレベルとなる。SEL信号の論理レベルがローレベルのとき、
図21に示されるように、第1のアナログスイッチ63と第2のアナログスイッチ64と第3のアナログスイッチ62は、いずれも、接点bに接触する。したがって、論理回路55は、0ボルトのローレベルの入力信号をIN端子に入力する。
【0080】
一方、
図22において、オープンドレインバッファ79の入力端は、グランドにプルダウンされているので、オープンドレインバッファ79の入力信号の論理レベルは、0ボルトのローレベルである。オープンドレインバッファ80の入力端は、抵抗71を介して1.8ボルトの電源電圧にプルアップされているので、オープンドレインバッファ80の入力信号の論理レベルは、1.8ボルトのハイレベルである。したがって、オープンドレインバッファ79の出力端の論理レベルは、0ボルトのローレベルであるので、ID信号及びID端子の論理レベルは、0ボルトのローレベルとなる。
【0081】
このように、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に逆方向に接続された場合、IN端子の論理レベルは0Vのローレベル(L)になり、ID端子の論理レベルは0ボルトのローレベル(L)となる(
図7を参照)。したがって、判定回路56は、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に逆方向に接続されたと判定できる。
【0082】
以上、携帯端末10は、コネクタ端子c1とコネクタ端子c5とがコネクタ端子c3に関して対称に配置されたコネクタ13を備える。そして、論理回路55は、コネクタ端子c1に電源電圧が入力された場合もコネクタ端子c5に電源電圧が入力された場合も、USBクライアントケーブルがコネクタ13に接続されたと検出できる。一方、論理回路55は、コネクタ端子c5がプルダウンされた場合もコネクタ端子c1がプルダウンされた場合も、USBホストケーブルがコネクタ13に接続されたと検出できる。したがって、USBクライアントケーブルとUSBホストケーブルが共通のコネクタ13に逆差しされても、USBクライアントケーブルとUSBホストケーブルはコネクタ13に電気的に正しく接続される。
【0083】
また、上述の実施例では、5ボルトを供給するUSBクライアントケーブルがコネクタ13に接続されても、1.8ボルト系のID端子に5ボルトが印加されないので、LSI52の誤作動を防止することができる。さらに、ID信号の論理レベルがローレベルになった場合、携帯端末10は、USBホストとして動作し、VBUS端子から外部に対して5ボルトの電源電圧を出力する。5ボルトの電源電圧の出力前から出力時に移る際にも、SEL信号の極性に変化はないので、ホスト機能の実現が可能である。
【0084】
以上、端末装置を実施形態により説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
【0085】
例えば、上述の実施例では、論理回路55は、コネクタ端子c1に電源電圧(H(5V))が入力された場合もコネクタ端子c5に電源電圧(H(5V))が入力された場合も、IN端子に第1の論理レベル(H(5V))の信号を入力する。一方、判定回路56は、IN端子に第1の論理レベル(H(5V))の信号が入力された場合、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に接続されたと判定する。つまり、上述の実施例は、第1の論理レベルがハイレベルの場合を例示する。
【0086】
しかしながら、第1の論理レベルはローレベルと定義されてもよい。第1の論理レベルがローレベルと定義される場合、論理回路55は、コネクタ端子c1に電源電圧(H(5V))が入力された場合もコネクタ端子c5に電源電圧(H(5V))が入力された場合も、IN端子に第1の論理レベル(ローレベル)の信号を入力する。一方、判定回路56は、IN端子に第1の論理レベル(ローレベル)の信号が入力された場合、USBクライアントケーブル91のプラグ92がコネクタ13に接続されたと判定する。
【0087】
同様に、上述の実施例では、論理回路55は、コネクタ端子c5がプルダウンされた場合もコネクタ端子c1がプルダウンされた場合も、ID端子に第2の論理レベル(ローレベル)の信号を入力する。一方、判定回路56は、ID端子に第2の論理レベル(ローレベル)の信号が入力された場合、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に接続されたと判定する。つまり、上述の実施例は、第2の論理レベルがローレベルの場合を例示する。
【0088】
しかしながら、第2の論理レベルはハイレベルと定義されてもよい。第2の論理レベルがハイレベルと定義される場合、論理回路55は、コネクタ端子c5がプルダウンされた場合もコネクタ端子c1がプルダウンされた場合も、ID端子に第2の論理レベル(ハイレベル)の信号を入力する。一方、判定回路56は、ID端子に第2の論理レベル(ハイレベル)の信号が入力された場合、USBホストケーブル93のプラグ94がコネクタ13に接続されたと判定する。
【0089】
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
マイクロUSBケーブルのプラグを接続可能なコネクタと、
論理回路とを備え、
前記コネクタは、前記プラグを正または逆挿入可能な開口が形成されたコネクタシェルと、前記コネクタシェル内に配置された基板とを有し、
前記基板には、第1の端子と、第2の端子と、第3の端子とが、設けられており、
前記第1の端子と前記第3の端子とは、前記第2の端子に関して対称に配置され、
前記論理回路は、前記第1の端子に電源電圧が入力された場合も前記第3の端子に電源電圧が入力された場合も、第1の論理レベルの信号を出力し、前記第3の端子がプルダウンされた場合も前記第1の端子がプルダウンされた場合も、第2の論理レベルの信号を出力する、端末装置。
(付記2)
第1の入力端子と第2の入力端子とを有する判定回路とを備え、
前記判定回路は、前記第1の入力端子に前記第1の論理レベルの信号が入力された場合、前記第1の端子又は前記第3の端子に電源電圧を供給する第1のマイクロUSBケーブルのプラグが前記コネクタに接続されたと判定し、前記第2の入力端子に前記第2の論理レベルの信号が入力された場合、前記第3の端子又は前記第1の端子をプルダウンする第2のマイクロUSBケーブルのプラグが前記コネクタに接続されたと判定する、付記1に記載の端末装置。
(付記3)
前記判定回路は、前記第1の論理レベルに対して反転した論理レベルの信号が前記第1の入力端子に入力され、且つ、前記第2の論理レベルに対して反転した論理レベルの信号が前記第2の入力端子に入力された場合、マイクロUSBケーブルのプラグが前記コネクタに接続されていないと判定する、付記2に記載の端末装置。
(付記4)
前記基板には、第4の端子と第5の端子とが設けられており、
前記第4の端子と前記第5の端子とは、前記第2の端子に関して対称に配置され、
前記判定回路は、第3の入力端子と第4の入力端子とを有し、
前記論理回路は、
前記第1の端子に電源電圧が入力された場合も前記第3の端子がプルダウンされた場合も、前記第4の端子の接続先を前記第3の入力端子に切り替え、且つ、前記第5の端子の接続先を前記第4の入力端子に切り替え、
前記第3の端子に電源電圧が入力された場合も前記第1の端子がプルダウンされた場合も、前記第5の端子の接続先を前記第3の入力端子に切り替え、且つ、前記第4の端子の接続先を前記第3の入力端子に切り替え、
前記判定回路は、前記第4の端子及び前記第5の端子から入力される差動信号を前記第3の入力端子及び前記第4の入力端子を介して受信する、付記2又は3に記載の端末装置。
(付記5)
前記論理回路は、
前記第1の端子に電源電圧が入力された場合も前記第3の端子がプルダウンされた場合も、前記第1の入力端子の接続先を前記第1の端子に切り替え、
前記第3の端子に電源電圧が入力された場合も前記第1の端子がプルダウンされた場合も、前記第1の入力端子の接続先を前記第3の端子に切り替える、付記2から4のいずれか一項に記載の端末装置。
(付記6)
前記第1の端子、前記第2の端子、前記第3の端子は、前記基板の表面に平行に配置された、付記1から5のいずれか一項に記載の端末装置。