(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記付与ユニット(20)がまた、前記分離ユニット(25)の下流に動作可能に位置して、前記作業距離(d)に配置される前記第1部片(14)及び前記第2部片(15)を受け取り、前記第1部片(14)及び前記第2部片(15)の給送速度を加速して、吸収性材料の前記連続状バンド(22)の給送速度と同等にするように構成される加速ステーション(27)を備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の装置。
前記加速ステーション(27)が、前記作業距離(d)に配置される1対の部片(14,15)を受け取る少なくとも1つの台座部(68)を備え、かつ、前記分離ユニット(25)の重量及び寸法より少ない重量及び寸法を有する少なくとも1つの回転ユニット(67)を備え、
前記加速ステーション(27)がまた、前記回転ユニット(67)と関連付けられ、前記台座部(68)が前記スペーサ手段(62)の周速と等しい給送速度を有する最小値と、前記台座部(68)が吸収性材料の前記連続状バンド(22)の前記給送速度と等しい給送速度を有する最大値との間で可変の回転速度を前記回転ユニット(67)に与えるように構成される運動手段(70)を備える、
請求項8に記載の装置。
前記回転ユニット(67)が、中心コア(67a)と、各々前記中心コア(67a)から離れるように前記部片を受け取るように設計される端部(69a)まで延在する少なくとも1対の径方向のアーム(69)と、を備える、請求項9に記載の装置。
【背景技術】
【0002】
更に具体的には、本発明は、子供又は成人用使い捨てオムツのような吸収性衛生用品の製造用機械に挿入されることができる装置に関する。
【0003】
周知のように、吸収性衛生用品は、非浸透性材料のシートを浸透性材料(不織布)のシートの上に置き、吸収性パッドを2枚のシートの間に挟んでなる詰め物を有して得られる。更に具体的には、子供用及び成人用オムツの場合にも、着用者のウエストの周りでオムツを閉じる側方フラップのような付属部材を付加することが通例である。
【0004】
概して、従来技術による機械では、オムツ製造用材料の連続状ウェブの一定の範囲に沿って側方閉塞フラップを貼り付け、これらの範囲は後で分割された時に単一のオムツとなる。
【0005】
上述の従来の機械は、エラストマ材料の連続状ストリップを給送するコンベアと、エラストマ材料の連続状ストリップを適切な形状の単一の部片に切断して、オムツを閉める側方フラップとするユニットと、対となる側方フラップを連続状バンドに付与するユニットと、を備える。
【0006】
上述の切断装置は、上述の側方フラップを形成する連続体を作製し、この側方フラップは、コンベアローラによって対の側方フラップを付与するユニットに給送される。
【0007】
更に詳細には、側方フラップの各対は、第1及び第2部片によって画定され、切断ユニットは、第1及び第2部片が交互に配列された連続体を製造する。
【0008】
上述の機械は、コンベアローラと、付与ユニットとの間に、1対のスペーサローラを有し、この1対のスペーサローラは、コンベアローラによって給送される連続体からそれぞれの部片を取り出すことができる。
【0009】
第1スペーサローラは、連続体から第1部片のみを取り出す一方、第2スペーサローラは第2部片のみを取り出す。
【0010】
第1及び第2ローラは、それぞれの部片を付与ユニットに給送し、付与ユニットは、第1及び第2部片を対とし、対となる第1及び第2部片を相互に整列し、各対はオムツ製造用材料の連続状バンドの横寸法に基づき所定の長さだけ離間する。次に、付与ユニットは、各対を揃えて連続状バンド上に付与する。
【0011】
この種の解決手段は、例えば、本発明の出願人による特許国際公開公報第2014/087293号より周知である。
【0012】
更に具体的には、この文献に示される解決手段によれば、付与ユニットがスペーサローラによって構成され、このスペーサローラが対の付属部材の材料の2枚の部片を互いから離れるように移動させて作業距離まで持っていき吸収性材料のバンドを付与するように構成される装置が記載されている。
【0013】
更に具体的には、特許国際公開公報第2014/087293号には、スペーサローラに沿った2枚の部片の軸方向の移動は、例えば、伝動装置、ギアホイール又はカムなど、ローラ又は移送ローラを回転させる手段に接続される機械的手段によって得られて、移動が互いに対して関連していることが記載されている。
【0014】
しかしながら、製造する吸収性用品の種類の変更に伴い、側方フラップの寸法及び型を変更する方法についても知られている。
【0015】
従って、単一の対の2枚の部片間の距離は、用品のサイズに応じて変化させなければならず、これにより、付属部材を移動及び移送する全体の運動学的機構をリセットすることになる。
【0016】
実際には、それらは、機械的伝達手段によって互いに接続されるので、従って、ローラの回転速度は、タブ間の分離距離に関連しており、様々な部材の給送速度がまた関連している。
【0017】
その結果、従来技術の機械は、たとえそれらが高レベルの性能及び生産率を有しても、サイズ変更中の保守及び設定時間に関連する欠点がより大きい。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1を参照すれば、符号1は、少なくとも1対の付属部材を吸収性材料の連続状バンド上に形成及び付与する装置であって、好ましくは本発明に係る吸収性衛生用品2を製造する機械100に設置されている装置の全体を示す。
【0029】
図2に詳細に示されるように、吸収性用品2は、略矩形状であり、長手方向軸Xに沿って延在する。
【0030】
吸収性用品2は、軸Xに沿ったライン上で、前方部3と、中央部4と、後方部5とを備える。
【0031】
中央部4において、吸収性用品2は、軸Xに対して対称である2つのアーチ状区間により形成される凹部6即ち脚用開口部を備える。
【0032】
吸収性用品2は、通常セルロース繊維で製造される内部吸収性パッドを備え、内部吸収性パッドは、片側は不織布の浸透性シートよりなり、反対側はポリエチレンの非浸透性シートよりなるソフトな被覆物内に配置される。
【0033】
吸収性用品2はまた、軸Xに対して横断方向に延在する1対の付属部材、即ち側方フラップ7を備える。更に具体的には、側方フラップ7は、吸収性用品2の後方部5から延出し、使用時に、吸収性用品2を着用者のヒップの周りで閉じるために前方部3のそれぞれの締結ゾーン上に配置されるよう設計される。
【0034】
概して、側方フラップ7は、連続状ストリップ9の部片からなり、連続状ストリップは、長手方向軸L(
図3a)を画定し、好ましくはエラストマ材料から製造される。更に、側方フラップ7は、接着物質で部分的に覆われているか、若しくは他の即時締結手段を備えた面を有する。
【0035】
なお、上述のように、付属部材7は吸収性用品2の側方フラップとなり、上述の部片であるので同じ符号番号7によって示される。換言すると、この場合、付属部材及び側方フラップは同一のものであり、かつ両者は上述の部片からなる。
【0036】
装置1は、エラストマ材料の上述の連続状ストリップ9をコンベアローラ11に給送するユニット10を備え、このユニットは、装置1の第1基準方向“D1”に対して横断方向の軸“A”の周りを回転する。
【0037】
更に、装置1は、ストリップ9を、第1部片14及び第2部片15が交互に配列された連続体13に切断する装置12を備える。
【0038】
このように、コンベアローラ11は、
図1の平面に垂直な方向である第1基準方向D1と平行な軸Aの周りを回転し、第1部片14及び第2部片15の上述の連続体13を移送する間保持する対応する吸込面11aを有する。
【0039】
好ましくは、切断ユニット12は、コンベアローラ11とは反対方向に回転する切断ローラを備え、この切断ローラは、第1部片14及び第2部片15の連続体13を製造するために、連携して作動する。更に詳細には、第1部片14は、上述の第1凹部6を有する用品2の片側に付与される一方、第2部片15は、第2凹部6を有する用品2の反対側に付与される。
【0040】
好ましくは、切断ローラ12は、ローラ12自体の回転軸に対して横断方向で互い違いに傾斜した1対のブレードを備える。このように配置されたブレードは、連続体13の長手方向に対して傾斜して切断するので、部片14及び15(
図3a)は略台形に形成される。
【0041】
装置1はまた、第1移送ローラ16を備え、第1移送ローラは、第1方向D1と平行な対応する軸Bの周りを回転し、かつ、第1移送ローラは、第1部片14を保持及び移送する複数のユニット18を備え、第1部片は、コンベアローラ11の吸込面11aを経て第1取出ステーションS1で取り出される。
【0042】
同様に、装置1はまた、第2移送ローラ17を備え、第2移送ローラは、第1方向D1と平行な対応する軸Cの周りを回転し、かつ、第2移送ローラは、第2部片15を保持及び移送する複数のユニット19を備え、第2部片は、コンベアローラ11の吸込面11aを経て第2取出ステーションS2で取り出される。
【0043】
更に具体的には、第1移送ローラ16及び第2移送ローラ17を同一にすることによって、装置1、ひいてはそれが取り付けられる機械100の構造を簡素化することが好ましく有利である。
【0044】
図1に更に示すように、この装置は、吸収性材料の連続状バンド22上に、各吸収性用品2に対して少なくとも1対の部片を付与するユニット20を備える。各対は、第1部片14及び第2部片15によって形成され、相互に整列されて作業距離“d”だけ離間され、第1方向D1に沿って整列される。
【0045】
付与ユニット20の下流で、装置1に関連付けられる機械100(及びその一部を装置1が形成する)は、上述の方向D1に対して横断方向の(好ましくは直角)第2方向D2に沿って吸収性材料の連続状バンド22を速度“vc”で給送可能であるコンベア21と、連続状バンド22を、単一の吸収性用品2を構成するように設計される吸収性材料の部片24に切断するユニット23と、を備える。
【0046】
付与ユニット20は、部片14及び15のそれぞれの対を、方向D2に沿った寸法であるステップPだけ離間して連続状バンド22上に付与する。ステップPは、上述の吸収性材料の部片24が切断されて単一の吸収性用品2となるステップと一致する。本発明の一態様によれば、付与ユニット20は、それぞれの第1キャリッジ60及び第2キャリッジ61によって第1ローラ16及び第2ローラ17の放出位置から部片14,15を取り出すように構成される分離ユニット25を備える。
【0047】
かくして、分離ユニット25は、第1移送ローラ16によって給送される第1部片14を第3ステーションS3で受け取り、第2移送ローラ17によって給送される第2部片15を第4ステーションS4で受け取るように構成される。
【0048】
これらの第3及び/又は第4ステーションS3,S4において、第1部片14及び第2部片15は、第1方向D1に沿って互いに整列して中間距離(d’)だけ離間される。
【0049】
中間距離(d’)は、第1移送ローラ16及び第2移送ローラ17のユニット18,19によって第1方向D1に平行に行われる移動量の合計と略等しい。
【0050】
好ましくは、分離ユニット25は、第1方向D1に平行な分離方向“F”に沿って第1キャリッジ60及び/又は第2キャリッジ61を移動させるように構成されるスペーサ手段62を備える。
【0051】
更に具体的には、スペーサ手段62は、各第1キャリッジ60がそれぞれの第2キャリッジ61から所定の中間距離(d’)に整列され配置される軸方向に近い位置と、キャリッジ60,61が中間距離(d’)より大きな上述の作業距離(d)に配置される軸方向に遠い位置との間において、キャリッジ60,61を移動させるように設計される。
【0052】
かくして、部片14及び15の対を移送する間に、スペーサ手段62は、バンド22上への付与の作業距離(d)まで部片14及び15の対を離間させるように、互いに反対であるそれぞれの方向に沿って及び第1方向D1に平行に、各キャリッジ60,61の並進を行う。
【0053】
換言すると、エラストマ材料の連続状ストリップ9の切断から吸収性材料の連続状バンド22上に対の形での付与まで、第1部片14及び第2部片15は、第1ローラ16及び第2ローラ17によって第1の間隔とされ、中間距離(d’)だけ離間した対の形で移送され、続いて、スペーサ手段62によって第2の間隔とされ、移送され、次に距離(d)だけ相互に離間されて連続状バンド22上に付与される。
【0054】
なお、スペーサ手段62は、第1キャリッジ60又は第2キャリッジ61のみに作用してもよい。
【0055】
しかしながら、好ましくは、スペーサ手段62は、両方の第1キャリッジ60及び第2キャリッジ61と関連付けられ、軸方向に近い位置と軸方向に遠い位置との間で互いに向かって及び互いから離れるように同時にそれらを移動させるように構成される。
【0056】
なお、用語「軸方向」は、第1軸D1に平行な又は主に整列される移動を示す。
【0057】
対して、用語「周方向」加速は、本明細書において用いられる時、この用語は、ローラの回転軸、又は第1方向D1に平行な軸の周りに回転可能なドラムの回転軸の周りの給送方向を意味する。
【0058】
好ましくは、スペーサ手段62は、各々、それぞれの第1キャリッジ60と関連付けられる複数のリニアアクチュエータ63を備える。
【0059】
有利なことに、このように、第1キャリッジ60と第2キャリッジ61との間の相対移動は、装置1の他方のユニットの移動から独立しているので、運動学的機構を改変する必要無しに、作業距離のいかなる調節をも可能にする。
【0060】
なお、好ましくは、スペーサ62は、各々、それぞれの第2キャリッジ61と関連付けられる更なる複数のリニアアクチュエータ64を備える。
【0061】
代替的には、単一のリニアアクチュエータ63から第1キャリッジ60及び対応する第2キャリッジ61の両方に駆動を伝達する機械的伝達があってもよい。
【0062】
図示の実施形態において、第1キャリッジ60と関連付けられる各リニアアクチュエータ63は、それぞれの第2キャリッジ61と関連付けられるリニアアクチュエータ64とは反対側にある。
【0063】
好ましくは、リニアアクチュエータ63,64は、分離ライン“F”に沿って整列される。
【0064】
好ましい実施形態において、各リニアアクチュエータ63,64は、リニア電気モータによって構成される。
【0065】
この点について、装置は、移動を制御するリニアアクチュエータ63,64と関連付けられる制御ユニット(図示せず)を備える。
【0066】
従って、有利なことに、作業者が、非常に簡単に制御ユニットと関連付けられるユーザインタフェースによって作業距離(d)を変化させることができ、これにより、設定時間が長くならず、運動学的機構を構造的に変化させない。
【0067】
各リニアアクチュエータ63,64は、可動部63a,64aと、固定部63b,64bと、を備える。
【0068】
好ましくは、固定部63b,64bは、配線ガイド65によって構成され、この配線ガイドは、制御ユニットに接続され、リニアアクチュエータ63,64のモータを形成する。ガイド65は、分離方向“F”に沿って延在する。
【0069】
対して、移動部63b,64bは、キャリッジ60,61が留められるガイド65に沿って摺動自在な磁石によって構成される。
【0070】
かくして、リニアアクチュエータ63,63の固定部63a,64aは、電流が流れることによって励磁可能な電磁石又は電磁システムによって構成され、一方、移動部63b,64bは、配線を必要としない1つ又は複数の(永久の)磁石によって構成される。
【0071】
このように、有利なことに、並進される、即ち移動における量が大幅に低減され、関連する慣性によって引き起こされる応力が最小限にされる。
【0072】
更に、アクチュエータの電源及び制御ワイヤは、固定部63a,64aと関連付けられるので、応力をかけられにくく、ひいては摩耗及び破損しにくく、システムの信頼性の観点から自明の長所を有する。
【0073】
好ましくは、スペーサ手段62は、第1方向D1に平行な軸の周りを回転可能なコア62aと、回転可能なコア62aと動作可能に関連付けられる回転手段62bと、を備える。
【0074】
リニアアクチュエータ63,64は、コアに径方向に留められる。
【0075】
更に具体的には、各ガイド65は、第1方向D1に平行に向いており、コア62aから径方向に突出する。なお、好ましくは、ガイド65は、コア62aの回転軸の周りに互いに等角度に離間される。
【0076】
各ガイド65、更に具体的には、それと関連付けられる第1キャリッジ60及び第2キャリッジ61は、それぞれ、第3放出ステーションS3及び第4放出ステーションS4で第1移送ローラ16及び第2移送ローラ17に実質的に接する。
【0077】
なお、第1キャリッジ60及び第2キャリッジ61に付着された状態に部片14,15を維持するために、分離ユニット25は、各第1キャリッジ60及び第2キャリッジ61と流体連通する真空を生成する手段66を備える。
【0078】
なお、この点について、キャリッジ60,61は、真空66を生成する手段と関連付けられる少なくとも1つの作業吸引面60a,61aを備える。
【0079】
好ましくは、真空を生成する手段は、ガイド65の内部において延在する導管(図示せず)を通じてキャリッジの作業面60a,61aと流体連通する。
【0080】
更に具体的には、各ガイド65は、それぞれの導管の端部を画定する少なくとも1つの縦長円開口部71を有する。
【0081】
各キャリッジ60,61は、シールタブ72を備え、このシールタブは、ガイド65に当接され、キャリッジ60,61の各位置において縦長円開口部71に重ねられる。
【0082】
縦長円開口部71及びシールタブ72は、キャリッジ61,61の摺動方向に対応する同じ主なる延在方向を有する。
【0083】
更に具体的には、シールタブ72は、縦長円開口部71に摺動自在に重ねられ、かつシールタブは、主なる延在方向に沿って縦長円開口部71より大きい広がりを有する。
【0084】
換言すると、キャリッジ60,61の各作業位置において、シールタブ72は、縦長円開口部71に重ねられ、導管を塞ぎ、作業面60a,61aにおける真空の生成を可能にする。
【0085】
有利なことに、このようにして、真空66を生成する手段は、頻繁に故障するケーブル又は移動可能な/柔軟性のある導管を準備する必要無しに、キャリッジ60,61の全ての位置において、動作可能に維持される。
【0086】
付与ユニット20はまた、加速ステーション27を備え、この加速ステーションは、分離ユニット25の下流に動作可能に位置して、作業距離(d)に配置される第1部片14及び第2部片15を受け取るように設計される。
【0087】
加速ステーション27は、第1部片14及び第2部片15の給送速度を加速して、機械100内で吸収性材料の連続状バンド22の給送速度と同等にするように構成される。
【0088】
好ましくは、加速ステーション27は、少なくとも1つの回転ユニット67を備え、この回転ユニットは、作業距離(d)に配置される1対の部片14、15を受け取る少なくとも1つの台座部68を備え、分離ユニット25の重量及び寸法より少ない重量及び寸法を有する。
【0089】
有利なことに、これによれば、低減される速度での部片の分離を可能にし、慣性の観点から重大性が低いユニットによって部片の加速を行う。
【0090】
加速ステーション27はまた、運動手段70を備え、この運動手段は、回転ユニット67と関連付けられ、台座部68がスペーサ手段62の周速と等しい給送速度を有する最小値と、台座部68が吸収性材料の連続状バンド22の給送速度と等しい給送速度を有する最大値との間で可変の角速度を回転ユニット67に与えるように構成される。
【0091】
かくして、分離ユニット25は、それぞれのキャリッジ60,61を給送する周速“vrd”を有し、かつ、加速ステーション27の回転ユニット67は、第5ステーションS5で、速度“vrd”と等しい対応する台座部68の給送速度で部片14及び15の対を取り出すことができる。
【0092】
更に、回転ユニット67は、対応する台座部68に、従って、取り出された対応する部片14及び15の対に加速を与えて、バンド22を給送する速度“vc”と等しい速度で部片14及び15の対を吸収性材料の連続状バンド22に移送及び結合することができる。
【0093】
好ましくは、回転ユニット67の角速度の変化は、より好ましくはカム型のアクチュエータ手段(図示せず)の作用によって行われる。
【0094】
構造的に、回転ユニット67は、中心コア67aと、少なくとも1対の径方向のアーム69と、を備え、アームは、各々中心コア67aから離れるように部片14,15を受け取るように設計される端部69aまで延在する。なお、径方向のアームはまた、2つより多くてもよい。
【0095】
各径方向のアーム69の端部69aは、第6ステーションS6で、分離ユニット25のキャリッジ60,61に接して部片14及び15の対を付与する。
【0096】
この取り出しを可能にするために、吸引手段が、端部69aにおいて負圧を生成するように設計される端部において関連付けられる。
【0097】
同様に、上述のコンベアローラ11は、第1部片14及び第2部片15が交互に配列された連続体13を給送速度“vrc”で移送し、第1移送ローラ16及び第2移送ローラ17は、それぞれ第1取出ステーションS1及び第2取出ステーションS2でコンベアローラ11に接し、また、それぞれのユニット18及び19の給送速度を変化させて上述の速度“vrc”と同じ速度で部片14及び15を取り出し、次に、上述の速度“vrd”と同じ速度で部片14及び15を分離ユニット25に放出することができる。
【0098】
移送ローラ16及び17の各々は、第1方向D1に平行な共有の回転軸の周りを回転する複数の同心ユニット28a,28b,28cを備える。
【0099】
更に詳細には、好ましい実施態様によれば、ローラは、第1内部ユニット28aと、第2中間ユニット28bと、第3外部ユニット28cと、を備える。
【0100】
ユニット28a,28b,28cの回転軸は、移送ローラ16の回転軸Bと同一であり、かつ、このユニットの回転軸は、機械1のフレームと一体に固定されたシャフト29によって構成される。
【0101】
記載の簡素化のため、第1移送ローラ16及び第2移送ローラ17は、上述のように互いと等しいことが好ましいので、以下の記載では、第1移送ローラ16のみについて述べる。
【0102】
なお、第1ローラ16に関する記載は、第2ローラ17に関する部材と図面の符号においても同様に適用される。
【0103】
更に詳細に見ると、
図6に示すように、各ユニット28a,28b,28cは、移送ローラ16の少なくとも1つのユニット18a,18b,18cをそれぞれ担持する。好適には図示するような実施形態の場合において、各ユニット28a,28b,28cは、ユニット28a,28b,28cの回転軸Bに対して互いに対称的になるように対向して配置されたユニット18a,18b,18cのそれぞれの対を担持する。
【0104】
移送ローラ16は、
図8に30と記したモータ手段を備え、このモータ手段は各ユニット28a,28b,28cを駆動しかつ各ユニットのそれぞれの動作規則を規定し、第1部片14は、コンベアローラ11によって引き出される交互に配列された連続体13を給送する速度“vrc”と等しい第1速度でコンベアローラ11から取り出され、分離ユニット25のユニット60,61を給送する速度“vrd”と等しい第2速度で分離ユニット25に放出される。
【0105】
更に具体的には、ユニット28a,28b,28cは、モータ手段30によって規定されるそれぞれの動作規則により互いに独立して運動可能であるので、同様に互いに独立している。
【0106】
更に記載の簡素化のため、各ユニットの同一かつ対応する部材を同じ符号で示し、第1内部ユニット28aに関連するものは「a」で記し、第2中間ユニット28bに関連するものは「b」で記し、第3外部ユニット28cに関連するものは「c」で記す。
【0107】
図8で更に明瞭に示すように、ユニット28a,28b,28cは、徐々に増大する寸法を有する同心ベアリングのそれぞれの対である31a,31b,31cにより、互いに独立して移動可能である。
【0108】
更に詳細には、第1の対31aのベアリングは、固定シャフト29に嵌め込まれ、第1ユニット28aを担持する。第1の対よりも大きい直径を有する第2の対31bのベアリングは、第1ユニット28aに嵌め込まれ、第2ユニット28bを担持する。最後に、第1の対及び第2の対よりも大きい直径を有する第3の対31cのベアリングは、第2ユニット28bに嵌め込まれ第3ユニット28cを担持する。
【0109】
各ユニット28a,28b,28cは、略管形状であるそれぞれの本体32a,32b,32cを備える。各本体32a,32b,32cは、それぞれ、対応する内面33a,33b,33cと対応する外面34a,34b,34cとを有する。
【0110】
従って、第1の対31aのベアリングは、シャフト29と、第1ユニット28aの内面33aとの間に取り付けられ、第2の対31bは、第1ユニット28aの外面34aと、第2ユニット28bの内面33bとの間に取り付けられ、第3の対31cは、第2ユニット28bの外面34bと、第3ユニット28cの内面33cとの間に取り付けられる。
【0111】
更に、各ユニット28a,28b,28cは、それぞれ前方部35a,35b,35cと、後方部36a,36b,36cと、を有する。
【0112】
後方部35a,35b,35cで、各ユニット28a,28b,28cは、他とは別に上述のモータ手段30に接続される。
【0113】
詳細には、モータ手段30は、ブロック37a,37b,37c(
図6)によって概略的に示される複数のモータユニットを備える。モータユニット37a,37b,37cは、互いに別々で異なり、かつ、それぞれのユニット28a,28b,28cに各々接続される。更に詳細には、第1モータユニット37aは、第1ユニット28aに接続され、第2モータユニット37bは、第2ユニット28bに接続され、第3モータユニット37cは、第3ユニット28cに接続される。
【0114】
各モータユニット37a,37b,37cは、接続されたユニットの動作規則を規定することができ、各モータユニットは、それぞれのユニットに結合され、非円形ギアホイール伝動装置(図示せず)、又は3つの異なるモータからなる3つの異なる電子カム(同様に図示せず)を用いてなる。
【0115】
各伝動装置は、ユニットの後方部35a,35b,35cで、ユニット28a,28b,28cと一体の複数のギアホイール38a,38b,38cを用いてそれぞれのユニット28a,28b,28cに接続される(
図4及び
図6)。
【0116】
好ましい実施態様によれば、移送ローラ16は、第1ユニット28a、第2ユニット28b、及び第3ユニット28cとそれぞれ一体の第1ギアホイール38a、第2ギアホイール38b、及び第3ギアホイール38cを有する。
【0117】
ギアホイール38a,38b,38cはまた、等しい直径を有し、ローラ16の回転軸Bに沿って実質的に互いに隣接している。
【0118】
第1移送ローラ16は、並進手段39を備え、この手段は、第1ステーションS1で第1部片14をコンベアローラ11から取り出す位置と、第3ステーションS3で部片14を分離ユニット25に放出する位置との間で、第1方向D1に平行な第1方向T1に沿って対応するユニット18a,18b,18cを並進させる(
図10及び11)。
【0119】
図6に示すように、ユニット18a,18b,18cを並進させる手段39は、対応する輪郭41を有する固定カム40を備え、カム40はローラ16の上述のシャフト29と一体である。並進手段39はまた、複数のキャリッジ42a,42b,42cを備え、キャリッジは、カム40の輪郭41と摺動自在に結合され、ローラ16のそれぞれのユニット18a,18b,18cに各々取り付けられる。
【0120】
更に詳細には、図示した例において、カム40は円筒形タイプであり、輪郭41はカム40の円筒側面40’に形成される突起によって画定される。
【0121】
各キャリッジ42a,42b,42cは、カム40の輪郭41の41’及び41”と示した面と反対の面にそれぞれ摺動自在に結合されたローラ43a,43b,43cの対を備える。
【0122】
移送ローラ16は、各対応するユニット18a,18b,18cに対するガイド44a,44b,44cを備え、各ガイドはそれぞれのユニット28a,28b,28cに接続され、一体に回転する。各ガイド44a,44b,44cは、第1基準方向D1に平行な方向に沿った主なる延在方向を有する。
【0123】
ユニット28a,28b,28cの回転軸Bの周りでの回転中、各キャリッジ42a,42b,42cは、カム40の輪郭41に沿って移動するので、ユニット18a,18b,18cは、それぞれのユニット18a,18b,18cが対応するユニット28a,28b,28cに近い位置にある、第1部片14のコンベアローラ11からの取出位置と、ユニット18a,18b,18cが対応するユニット28a,28b,28cから遠い位置にある、部片14の分離ユニット25への放出位置との間で、それぞれのガイド44a,44b,44c上を並進する。
【0124】
取出位置から放出位置への移動中、各ユニット18a,18b,18cは、上述の方向T1に沿って、上述の中間距離の半分と等しい距離だけ、連続体13から取り出されたそれぞれの第1部片14を並進させる。
【0125】
同様に、第2移送ローラ17は、方向D1に平行かつ方向T1の反対方向である第2方向T2に沿って、中間距離の半分と等しい距離だけ、第2部片15を並進させる。
【0126】
このようにして、第1部片14及び第2部片15が、分離ユニット25に放出され、上述の対となる時、第1部片及び第2部片間の距離は、距離d’と等しい。
【0127】
各ユニット18a,18b,18cは、部片14を保持する吸引面45a,45b,45cをそれぞれ有する。吸引は、それぞれの面45a,45b,45cに備えられる孔46a,46b,46cを用いて得られる。
【0128】
各面45a,45b,45cの孔46a,46b,46cは、それぞれの中空ロッド47a,47b,47cに接続され、この中空ロッドは、ブロック48によって概略的に示す吸引源と流体連通される。
【0129】
図10の符号47aは、第1内部ユニット28aに接続されるユニット18aのステムを示す。ステム47aは、吸引源48にも接続される台座部49a内で摺動自在である。更に、台座部49aは、ステム47aが、部片14の放出位置で、ユニット18aの最大偏位の状態においても、ユニット18aの摺動中に常に台座部49aと係止して留まるような長さを有する。
【0130】
これにより、部片14が、分離ユニット25への放出の瞬間まで、正確に把持された状態で留まることが確実となる。
【0131】
言うまでもなく、上に記載したことは、ユニット18b及び18cに関しても同様である。
【0132】
第1移送ローラ16はまた、各々がそれぞれのユニット18a,18b,18cに接続され、このユニットと一体に回転する複数の同心部材50a,50b,50cを備える。更に詳細には、部材50a,50b,50cは略環状である。
【0133】
環状部材50a,50b,50cは、ユニット18a,18b,18cの回転軸Bの周りでの回転中に、吸引孔46a,46b,46cが吸引源48と流体連通して第1部片14を保持する第1作業条件と、孔46a,46b,46cと、吸引源48との間の流体連通を遮断して部片14を放出する第2作業条件とを規定するので、それぞれのユニット18a,18b,18cの弁部材を構成する。
【0134】
好ましくは、第1ローラ16は、それぞれ第1ユニット18a、第2ユニット18b、及び第3ユニット18cに接続される第1環状部材50a、第2環状部材50b、第3環状部材50cを備える。
【0135】
好ましくは、環状部材50a,50b,50cは、ユニット18a,18b,18cの回転中に、2つの隣接する部材間の摩擦を防止するように、自己潤滑性材料、例えばテフロン(登録商標)からなる。
【0136】
孔46a,46b,46cと、吸引源48との間の流体連通は、それぞれの環状部材50a,50b,50c上に形成されたそれぞれの貫通孔51a,51b,51cを用いて各ユニット18a,18b,18cに対して行われ、孔51a,51b,51cは、各ユニット18a,18b,18cのそれぞれの台座部49a,49b,49cと吸引源48とを連通させる。
【0137】
好ましい実施態様によれば、各ユニット28a,28b,28cは、第1ローラ16の回転軸Bと直径方向に反対にユニット18a,18b,18cの対を担持するので、各環状部材50a,50b,50cは、同様に軸Bと直径方向に反対に孔51a,51b,51cの対を有し、各々は、それぞれのユニット18a,18b,18cの対と吸引源48とを流体連通させる。
【0138】
各環状部材50a,50b,50cは、それぞれのユニット18a,18b,18cと一体であるので、上述の孔51a,51b,51cは、ユニット18a,18b,18cの各台座部49a,49b,49c及びそれぞれの吸引孔46a,46b,46cを吸引源48と常に連通させる。
【0139】
第1ローラ14は、弁としても作用する更なる部材(図示せず)を備えており、この部材は、環状部材50a,50b,50cと吸引源48との間に配置され、吸引源48との流体接続ステップの形成及び接続の遮断が可能である。
【0140】
機械1の作業を更に詳細に見ると、この機械は、コンベア21により第2方向D2に沿って移送される、吸収性材料の連続状バンド22を受け取る。
【0141】
機械1はまた、給送ユニット10からコンベアローラ11に給送されたエラストマ材料のストリップ9を受け取る。
【0142】
すでに述べたように、ストリップ9は、吸収性用品2の第1及び第2フラップを構成する第1部片14及び第2部片15が交互に配列された上述の連続体13に、切断ローラ23によってコンベアローラ11で切断される。
【0143】
連続状ストリップ9、及び部片14と15との連続体13は、給送ユニット10により移動し、コンベアローラ11によって部片14及び15の全体経路の第1区間P1に進み、ストリップ9の切断から吸収性材料からなるバンド22への付与まで移動する。
【0144】
第1ステーションS1で、第1移送ローラ16は、コンベアローラ11から第1部片14を取り出し、経路の第2区間P2に続いて分離ユニット25に給送する。
【0145】
第2ローラ17は、第2ステーションS2で、第2部片15を取り出し、第2区間P2と異なる経路の第3区間P3に続いて分離ユニット25に給送する。
【0146】
第1ローラ16及び第2ローラ17は、対応するそれぞれのユニット18及び19の給送速度をコンベアローラ11の上述の周速“vrc”の値に変化させてそれぞれの部片14及び15を取り出す。
【0147】
それぞれの部片14及び15を取り出した後、各ローラ16及び17は、対応する部片14及び15を保持し、対応するユニット18及び19の速度を再び変化させて、分離ユニット25のキャリッジ60,61の速度“vrd”の値に変化させる。
【0148】
次に、移送ローラ16及び17は、第1方向D1に平行であるそれぞれの方向T1及びT2に沿って移動された対応する部片14及び15を並進させる。これらの方向T1及びT2は互いに反対方向なので、分離ユニット25は、中間距離(d’)だけ第1基準方向D1に沿って相互に整列及び離間された第1部片14及び第2部片15の上述の対を受け取る。
【0149】
上述のように、第1移送ローラ16及び第2移送ローラ17は、反時計回りの方向に回転し、他方で分離ユニット25は、時計回りの方向に回転するため、第2ローラ17は第4ステーションS4で対応する第2部片15を最初に放出し、次に、第1ローラ16は第3ステーションS3で対応する第1部片14を放出する。
【0150】
従って、分離ユニット25は、第1部片14を受け取ると、第3ステーションS3で部片14及び15のそれぞれの対を形成する。
【0151】
第3ステーションS3では、第2区間P2及び第3区間P3を合わせて
図1にP4と示した単一の第4区間にして、部片14及び15の各対が、加速ステーション27の方向に第3ステーションS3から第5ステーションS5まで進む。
【0152】
次に、分離ユニット25は、部片14及び15の対を共有経路の第4区間P4に続く加速ステーション27に移送する。
【0153】
第4区間P4に沿って給送中、分離ユニット25は、吸収性材料の連続状バンド22へ対を付与する距離(d)と等しい距離になるまで、各対の部片14及び15の相互の間隔配置をさらに行う。
【0154】
図3a、
図3b及び
図3cは、連続状バンド22に付与される部片14及び15の対、即ち側方フラップの製造用機械1によって行われるステップの順序を概略的に示す。
【0155】
最初に、エラストマ材料の連続状ストリップ9が横断方向に切込まれ、第1部片14及び第2部片15が交互に配列された連続体13を画定する(
図3a)。このステップは、切断ローラ23を使用してストリップ9に斜め切込みを入れることによって第1部片14及び第2部片15を台形に画定するものである。
【0156】
第1部片14及び第2部片15は、次に第1移送ローラ16及び第2移送ローラ17によってそれぞれ取り出され、中間距離(d’)だけ離間されるまで、それぞれの方向T1及びT2に沿って並進される(
図3b)。
【0157】
更に詳細には、記載のように、部片14及び15は、略台形状であり、第1移送ローラ16及び第2移送ローラ17は、ストリップ9の長手方向軸Lから相互に離して方向T1及びT2に沿ってそれぞれの部片を並進させ、部片の長辺を軸Lに向いた状態にし、両方の部片を、軸Lから上述の中間距離d’の半分と等しい距離へ移動させる。
【0158】
最後に、分離ユニット25は、部片14及び15の対の更なる間隔配置を行い、加速ステーション27への移送及びバンド22への付与の作業距離(d)と等しい相互距離へ部片を担持する。
【0159】
第5ステーションS5で、加速ステーション27は、分離ユニット25のキャリッジ60,61の速度“vrd”と等しい対応する吸引台座部52を給送する速度で、部片14、15の対を取り出し、経路の第5区間P5に続き、部片14及び15の対を移送して吸収性材料のバンド22に付与するために、バンド22を給送する速度“vc”と等しい速度となるように給送速度を加速させる。
【0160】
次に、部片14及び15の対が吸収性材料のバンド22に付与された時、結合された吸収性用品2は、切断ユニット23及び機械の送出部に向かって前進して、コンベア21によって実質的に画定された経路の第6区間S6を速度“vc”で進む。
【0161】
各移送ローラの作業に関して、対応する部材の移動及び相互調整について、以下により詳細に記載する。具体的には、各ユニット28a,28b,28cによって担持されるユニット18の移動及び調整に特に言及する。
【0162】
ローラ16のそれぞれのユニット28a,28b,28cと関連付けられた各対のユニット18を明瞭に記載するために、18a’及び18a’は第1ユニット28aによって担持される第1対のユニットを示し、18b’及び18b”は第2ユニット28bによって担持される対のユニットを示し、18c’及び18c”は第3ユニット28cによって担持される対のユニットをそれぞれ示す。
【0163】
軸Bの周りでの回転中、第1ユニット28aのユニット18a’を給送する速度は、第1部片14を第1ステーションS1で取り出すために、コンベアローラ11の周速“vrc”の値に変更される。
【0164】
ユニット18a’は第1ステーションS1に到着する前に、その速度に達することが好ましく、部片14を正確に取り出すことが確実に行われるように、第1ステーションS1の下流の所定の区間で、その速度を維持することがまた好ましい。
【0165】
取出後、ユニット18a’の速度は、分離ユニット25の周速“vrd”の値に変更される。
【0166】
更に具体的には、好ましい実施形態によれば、スペーサは、コンベアローラ11の周速“vrc”よりも速い周速“vrd”を有するので、第1部片14の取出後、ユニット18a’は、第1ステーションS1から第3ステーションS3に移動する時、加速される。
【0167】
ユニット18a’は第3ステーションS3に達する前に速度“vrd”に到達し、第1部片14を分離ユニット25へ正確に放出することを確実に行うように、ステーションの下流の所定の区間でその速度を維持することがまた好ましい。
【0168】
第1部片14を放出後、第1ステーションS1に再び達する際に、ユニット18a’は減速され、その速度は、新規の第1部片14をコンベアローラ11から取り出す周速“vrc”に戻される。
【0169】
既に示したように、各ユニット28a,28b,28cは、ユニット18a’及び18a”の対の一方と他方を回転軸Bに対して直径方向に反対に担持する。
【0170】
この理由によって、各ユニット18a’及び18a”は、同じ加速及び減速が行われる。
【0171】
換言すると、ユニット18a’の速度が、コンベアローラ11から第1部片14を取り出すために、速度“vrc”に減速される時、ユニット18a”は同じ減速を受ける。
【0172】
更に詳細には、ユニット18a’によって第1部片14を取り出すステップ中、ユニット18a”は、対応する第1部片14を分離ユニット25に放出したばかりであるため空であり、第3ステーションS3から第1ステーションS1に移動する。
【0173】
次に、第1部片14を担持するユニット18a’が加速され、その給送速度を分離ユニット25の周速“vrd”に変更した時、ユニット18a”は同時に加速する。
【0174】
次に、ユニット18a”が第1ステーションS1に接近する時、速度“vrc”に減速されると、同時に、分離ユニット25に対応する第1部片14を移送したばかりであるユニット18a’は同様に速度“vrc”に変更される。
【0175】
コンベアローラ11から第1部片14を取り出したユニット18a”は、速度“vrd”に達するまで加速されると同時にユニット18a’も加速される。
【0176】
最後に、ユニット18a”が部片14をスペーサローラ11に放出した後、ユニット18a’は減速され、新規の部片14をコンベアローラ11から取り出して再びサイクルを始める。
【0177】
上述の記載から明らかなように、ユニット18a”は、第1ステーションS1及び第3ステーションS3に達する前に、同じように速度を速度“vrc”及び“vrd”に到達させ、これらの速度は、ステーションの下流の所定区間において維持されるので、ユニット18a”が第1部片14を正しく取り出し及び放出することが同様に確実となる。
【0178】
上述の所定速度に従ってユニット18a’及びユニット18a”により第1部片14を取り出し、放出するステップを正しく連携させるため、第1ステーションS1及び第3ステーションS3は、ユニットにより軸Bの周りの回転中に移動される経路に沿って配置され、
図1にαと示した90°と略等しい内角を有する上述の経路の円弧形状の区間だけ互いに離間されることが好ましい。
【0179】
第1ステーションS1及び第3ステーションS3間で間隔配置することにより、それぞれの加速及び減速中における様々なユニット18a,18b,18cの移動間の干渉無しに、第1部片14の取り出しから放出までのステップの連続性を最大にすることができる。
【0180】
更に、他のユニット28b及び28cによって担持されるユニット18b’、18b”及び18c’、18c”に関して、上述の第1ユニット28aによって担持されるユニット18a’、18a”と同じ加速及び減速を行う。
【0181】
更に、コンベアローラ11及び分離ユニット25は、一定の回転速度で回転するので、第1移送ローラ16によって部片14を連続して取り出し及び放出するために、それぞれのユニット28a,28b,28cの各ユニット18a’、18a”、18b’、18b”、18c’、18c”が第1ステーションS1及び第3ステーションS3に達する間に、同じ位置で加速及び減速されることが好ましい。
【0182】
このように、第1ローラ16の各ユニット28a,28b,28cを動かす動作規則は互いに等しい。更に、好ましい実施形態によれば、第1移送ローラ16は3つの同心ユニットを備えるので、一方の動作規則と他方との間の位相変位は回転の3分の1と等しい。
【0183】
なお、第1移送ローラ16に関してここで確認した点は、第2移送ローラ17に関しても同様に適用する。
【0184】
更に具体的には、第2ローラ17に関しても、第2ステーションS2及び第4ステーションS4は、対応するユニット19により軸Cの周りの回転中に移動される円形経路に沿って配置され、
図1にβと示した90°と略等しい内角を有する上述の経路の円弧形状の区間だけ互いに離間されることが好ましく、これにより、第2ローラ17に関しても、ユニット19の移動間の干渉を回避することができる。
【0185】
角度α及び角度βを得るため、移送ローラ16及び17、コンベアローラ11、及び分離ユニット25の直径を適切なサイズとする。
【0186】
更に詳細には、好ましい実施形態によれば、移送ローラ16及び17は、450mmと略等しい直径を有し、コンベアローラ11は150〜155mmの直径を有し、分離ユニット25、特にコア62a及びリニアガイド65。
【0187】
更に、第2ローラ17のユニット28a,28b,28cが駆動される動作規則はまた、互いに同期化され、第1ローラ16のユニット28a,28b,28cの動作規則に関して記載したように第2部片15の取出及び放出を連続して行う。更に具体的には、ローラ16と同様に第2ローラ17の動作規則は等しいが、互いに回転の3分の1だけオフセットされる。
【0188】
上述の発明は、産業上の利用が可能であり、かつ本発明の概念の範囲を逸脱することなく、幾つもの方法で変更及び使用ことができる。更に、本発明の全ての詳細は、技術的に同等の部材と置き換えてもよい。