【文献】
吉野孝,村上豊聡,SNS内の情報を用いた話題提供支援の効果,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2008)シンポジウム論文集 情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2008 No.1 [CD−ROM],日本,社団法人情報処理学会,2008年 7月 9日,第2008巻,第1号,p.1549-1557
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0012】
<システムの構成>
図1は一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム100は、例えば、インターネット等のネットワーク103に接続された管理サーバ101と、複数の情報端末102−1〜102−3を有する。なお、以下の説明の中で、複数の情報端末102−1〜102−3のうちの任意の情報端末を示す場合、「情報端末102」を用いる。また、
図1の情報端末102の数は一例であり、情報端末102の数は、2台以上の任意の数であって良い。
【0013】
管理サーバ101は、例えば、IM(instant Messenger)サービス等のメッセージ送受信サービスを提供する情報処理装置(サーバ装置)である。管理サーバ101は、メッセージ送受信サービスにおけるアカウント間の関係(例えば、友達関係)の登録を管理し、関係が登録されたアカウント間でメッセージの送受信を行うメッセージ送受信サービスを提供する。
【0014】
情報端末102は、メッセージ送受信サービスの利用者が利用するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ウェアラブル端末、PC(Personal Computer)、ゲーム機等の情報端末である。情報端末102は、例えば、無線LAN(Local Area Net Work)や、公衆無線通信サービス等によって、ネットワーク103に接続し、管理サーバ101や、他の情報端末102等と通信を行うことができる。また、情報端末102には、管理サーバ101が提供するメッセージ送受信サービスに対応したアプリケーションプログラム(以下、アプリと呼ぶ)がインストールされ、動作しているものとする。
【0015】
上記の構成により、例えば、情報端末102−1の利用者は、他の情報端末102−2の利用者と共に、情報端末102に所定の操作を行うことにより、管理サーバ101にアカウント間の関連付けの登録を要求することができる。要求を受けた管理サーバ101は、情報端末102−1の利用者のアカウントと、情報端末102−2の利用者のアカウントとを関連付けて記憶し、管理する。
【0016】
また、情報端末102−1の利用者は、アカウント間の関連付けが登録された情報端末102−2の利用者と、管理サーバ101が提供するメッセージ送受信サービスを利用して、メッセージの送受信を行うことができる。
【0017】
例えば、管理サーバ101は、情報端末102−1と情報端末102−2のアプリ上に、メッセージの送受信(以下、チャットと呼ぶ)を行うための仮想空間(以下、チャットルームと呼ぶ)を作成する。また、管理サーバ101は、情報端末102−1と情報端末102−2を同じ通信セッションに参加させる。これにより、情報端末102−1の利用者は、作成されたチャットルームを利用して、情報端末102−2の利用者とチャットを行うことができるようになる。
【0018】
さらに、本実施形態に係る管理サーバ101は、例えば、2つのアカウント間で、関連付けが登録された後、所定の期間内にチャットが開始されない場合、2つのアカウントに関連する情報を、2つのアカウント間でチャットを行うチャットルームに提供する。
【0019】
このとき、提供される情報には、例えば、2つのアカウントに関連する他のアカウントに係る情報や、2つのアカウントのプロフィール情報等に含まれる共通の情報や、関連が強い情報等が含まれる。また、このとき、提供される情報には、所定のサービス、例えば、2つのアカウントが登録しているサービス等の情報や、そのサービスへのリンク情報等が含まれていても良い。
【0020】
所定の期間内にチャット開始されないユーザ同士では、例えば、チャットルームが提供されても、共通の話題に関する情報がなく、チャットを開始することが難しい場合があった。しかし、本実施形態によれば、所定の期間内にチャット開始されないユーザ間のチャットルームに、両者に関連する情報が提供されるためチャットを開始することが容易になる。
【0021】
このように、本実施形態に係る管理サーバ101によれば、メッセージ送受信サービス等において、アカウント間の関連付けが登録された後、コミュニケーションが開始されないユーザ間のコミュニケーションの促進を容易にすることができる。
【0022】
なお、
図1に示す情報処理システム100の構成は一例であり、本発明の範囲を限定するものではない。例えば、管理サーバ101は、複数台の情報処理装置で構成されているものであっても良い。また、情報端末102を用いてユーザが利用するサービスは、IMサービスに限られず、例えば、SNS(Social Networking Service)サービスやブログ(blog)サービス等であっても良い。すなわち、本実施形態は、サービスを利用するユーザのアカウント間を所定の関係で関係付けて、所定の関係が関連付けられたユーザのアカウント間でメッセージ等のデータの送受信を行うサービスに対して適用され得る。
【0023】
<ハードウェア構成>
次に、管理サーバ101、及び情報端末102のハードウェア構成について説明する。
【0024】
(管理サーバのハードウェア構成)
図2は、一実施形態に係る管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。管理サーバ101は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203と、ストレージ部204と、ネットワークI/F(Interface)部205、入力部206、表示部207、RTC(Real Time Clock)部208、及びバス209等を有する。
【0025】
CPU201は、ROM203やストレージ部204等に記憶されたプログラムやデータをRAM202上に読み出し、処理を実行することにより、管理サーバ101全体の制御や機能を実現する演算装置である。RAM202は、CPU201のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM203は、例えば、管理サーバ101の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定等が記憶された不揮発性のメモリである。
【0026】
ストレージ部204は、OS(Operating System)や、各種のアプリケーションプログラム等を記憶する、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等のストレージ装置である。
【0027】
ネットワークI/F部205は、管理サーバ101をネットワーク103に接続し、情報端末102等と通信を行うための通信インタフェースである。
【0028】
入力部206は、例えばキーボードやマウス等の入力装置であり、ユーザが、管理サーバ101に各種操作信号を入力するために用いられる。表示部207は、例えばディスプレイ等の表示装置であり、管理サーバ101による処理結果等を表示する。なお、入力部206、表示部207等は、必要なときに、管理サーバ101に接続して利用する形態であってもよい。
【0029】
RTC部208は、例えば、バックアップ用の電池によりバックアップされ、管理サーバ101の電源が切れても日時を刻み続けるリアルタイムクロックである。
【0030】
バス209は、上記の各構成に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、及び各種の制御信号等を伝達する。
【0031】
(情報端末のハードウェア構成)
図3は、一実施形態に係る情報端末のハードウェア構成例を示す図である。情報端末102は、一般的なコンピュータの構成を有しており、例えば、CPU301、RAM302、ROM303、ストレージ部304、ネットワークI/F部305、表示入力部306、位置情報取得部307、近距離無線通信部308、及びバス309等を有する。
【0032】
CPU301は、ROM303やストレージ部304等に記憶されたプログラムやデータをRAM302上に読み出し、処理を実行することで、情報端末102全体の制御や機能を実現する演算装置である。RAM302は、CPU301のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。ROM303は、例えば、情報端末102の起動時に実行されるBIOS、及び各種設定等が記憶された不揮発性のメモリである。
【0033】
ストレージ部304は、OSや、各種のアプリケーションプログラム等を記憶する、例えば、HDD、SSD、フラッシュROM等のストレージ装置である。
【0034】
ネットワークI/F部305は、情報端末102をネットワーク103に接続し、管理サーバ101や、他の情報端末102等と通信を行うための通信インタフェースである。
【0035】
表示入力部306は、例えば、タッチパネルディスプレイ等の表示入力装置であり、ユーザの入力操作を受け付けると共に、情報端末102による処理結果などを表示する。なお、表示入力部306は、入力部と表示部とに分けて設けられていても良い。
【0036】
位置情報取得部307は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信部等、情報端末102の位置情報を取得する装置である。
【0037】
近距離無線通信部308は、例えば、Bluetooth(登録商標)や、Bluetooth Low Energy(以下、BLEと呼ぶ)等、他の携帯端末10と所定の近距離無線通信を行う通信装置である。
【0038】
バス309は、上記の各構成に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号、及び各種の制御信号等を伝達する。
【0039】
<機能構成>
次に、本実施形態に係る情報処理システム100の機能構成について説明する。
【0040】
図4は、一実施形態に係る情報処理システム100の機能構成図である。
【0041】
(管理サーバの機能構成)
管理サーバ101は、通信部401、アカウント情報管理部402、関係登録管理部403、情報提供部404、チャットサービス提供部405、ログ情報管理部406、記憶部407等を有する。
【0042】
通信部401は、管理サーバ101をネットワーク103に接続し、複数の情報端末102−1〜102−3等と、データの送受信を行うための手段である。通信部401は、例えば、
図2のネットワークI/F部205、及び
図2のCPU201で動作するプログラム等によって実現される。
【0043】
アカウント情報管理部402は、管理サーバ101が提供するメッセージ送受信サービスに係るアカウントの情報を、例えば、記憶部407にアカウント情報408として予め記憶し、管理する。アカウント情報管理部402は、例えば、
図2のCPU201で動作するプログラム等によって実現される。
【0044】
なお、ユーザは、固有情報(例えば、ユーザID、電話番号、メールアドレス等)が異なる複数のアカウントを有する場合がある。また、本実施形態に係るアカウントは、個人ユーザのアカウントだけではなく、例えば、企業、法人、団体、お店、又は人物等の予め定められたアカウントが、公式に情報を配信するための公式アカウントを含む。従って、以下の説明の中で、「アカウント」には、互いに固有情報が異なる同一ユーザの複数のアカウントや、公式アカウント等も含まれる。
【0045】
関係登録管理部403は、情報端末102等からのアカウント間の関連付け(例えば、友達関係)の登録を要求する登録要求に応じて、アカウント間の関連付け処理を行う。また、関連付けされたアカウントの情報を、例えば、記憶部407に関係登録情報409として記憶する。なお、関係登録管理部403は、例えば、
図2のCPU201で動作するプログラム等によって実現される。
【0046】
情報提供部404は、第1のアカウント及び第2のアカウント間で、関連付けが登録された後、所定の期間内にチャットが開始されない場合、第1及び第2のアカウントに関連する情報を、第1のアカウント及び第2のアカウントとの間のチャットルームに提供する。
【0047】
なお、情報提供部404が提供する情報は、例えば、第1のアカウントと第2のアカウントとに関連付けが登録された第3のアカウントに関する情報を含む。或いは、情報提供部404が提供する情報は、第1のアカウントのアカウント情報と、第2のアカウントのアカウント情報とに基づく、共通の関心分野や、プロフィール上で共通する情報又は関連が強い情報等を含むものであっても良い。なお、情報提供部404は、例えば、
図2のCPU201で動作するプログラム、及びRTC部208等によって実現される。
【0048】
チャットサービス提供部405は、メッセージ送受信サービスに係る複数のアカウントに、チャットサービスを提供する手段であり、例えば、
図2のCPU201で動作するプログラムによって実現される。
【0049】
例えば、チャットサービス提供部405は、情報端末102−1と情報端末102−2とを用いてチャットを行う場合、情報端末102−1及び情報端末102−2のアプリ上にチャットを行うためのチャットルームを作成する。また、チャットサービス提供部405は、情報端末102−1及び情報端末102−2を同じ通信セッションに参加させる。さらに、チャットサービス提供部405は、情報端末102−1と情報端末102−2との間で送受信されるメッセージを中継する。これにより、情報端末102−1と情報端末102−2との間で、チャットを行うことができるようになる。
【0050】
なお、本実施形態では、情報端末102のアプリ上にチャットルームが作成されるものとして説明を行うが、これはあくまで一例であり、チャットサービス提供部405は、管理サーバ101上にチャットルームを作成するものであっても良い。
【0051】
ログ情報管理部406は、複数の情報端末102−1〜102−3等で動作するアプリの処理や、操作等の履歴を、例えば、記憶部407にログ情報410として記憶し、管理する。ログ情報管理部406は、例えば、
図2のCPU201で動作するプログラムによって実現される。なお、ログ情報410には、例えば、チャットを送信、受信した時刻や、アカウント間の関連付けを登録した時刻等の情報が含まれる。
【0052】
記憶部407は、例えば、前述したアカウント情報408、関係登録情報409、ログ情報410等を記憶する手段であり、例えば、
図2のストレージ部204等によって実現される。また、記憶部407は、ネットワーク103を介して接続された他のサーバ装置(例えば、ストレージサーバ、クラウド)等によって実現されるものであっても良い。
【0053】
なお、記憶部407に記憶されるアカウント情報408、関係登録情報409、及びログ情報410の構成については後述する。
【0054】
(情報端末の機能構成)
情報端末102は、通信部411、記憶部412、関係登録要求部413、チャット制御部414、表示入力部415を有する。なお、
図4において、情報端末102−1〜102−3は、同様の構成を有しているものとする。
【0055】
通信部411は、情報端末102をネットワーク103に接続し、管理サーバ101等と、データの送受信を行うための手段である。通信部401は、例えば、
図3のネットワークI/F部305、及び
図3のCPU301で動作するプログラム等によって実現される。
【0056】
記憶部412は、管理サーバ101が提供するメッセージ送受信サービス用のアプリや、アプリの情報等を記憶する手段であり、例えば、
図3のストレージ部304等によって実現される。
【0057】
関係登録要求部413は、メッセージ送受信サービス用のアプリへの所定の操作に応じて、他のアカウントとの関連付けの登録を要求する手段であり、例えば、
図3のCPU301で動作するプログラム(アプリ)によって実現される。
【0058】
チャット制御部414は、管理サーバ101が提供するメッセージ送受信サービスによるメッセージの送受信(チャット)を制御する手段であり、例えば、
図3のCPU301で動作するプログラム(アプリ)によって実現される。
【0059】
表示入力部415は、関係登録要求部413や、チャット制御部414等の制御に従って表示画面を表示すると共に、ユーザの操作を受け付ける手段であり、例えば、
図3の表示入力部、及び
図3のCPU301で動作するプログラム等によって実現される。
【0060】
<管理サーバが管理する情報について>
ここで、管理サーバ101が管理する各情報の例について説明する。
【0061】
(アカウント情報)
図5は、一実施形態に係るアカウント情報の例を示す図である。アカウント情報管理部402が管理するアカウント情報408には、例えば、固有情報501、名前情報502、画像情報503、説明情報504等の情報が含まれる。
【0062】
好ましくは、アカウント情報408には、関心分野505、地域506、年齢507、アカウント種別508等の情報がさらに含まれる。
【0063】
固有情報501は、アカウントを一意に特定するための情報であり、例えば、電話番号、メールアドレス、又は管理サーバ101から取得した(又は付与された)ユーザID等の情報が登録されている。なお、固有情報501は、アカウントを一意に特定できる情報であれば、上記以外の情報を用いても良い。
【0064】
名前情報502には、例えば、チャットルーム等に表示されるユーザ又はアカウントの表示名の情報が登録されている。
【0065】
画像情報503には、アカウント毎のプロフィール画像等が登録されている。例えば、アカウントが、個人ユーザのアカウントや、有名人の公式アカウント等であれば、例えば、人物の画像等が画像情報503として登録される。また、アカウントが、企業等の公式アカウントであれば、例えば、企業のロゴや、製品の画像等が画像情報503として登録される。なお、上記の説明はあくまで一例であり、画像情報503には、人物の画像、企業のロゴ、製品の画像以外の画像が登録されていても良い。
【0066】
説明情報504には、例えば、アカウントの簡単な自己紹介、コメント、ひとこと等の文章が登録されている。
【0067】
関心分野505には、例えば、アカウント毎に関心がある分野の情報等が登録されている。
【0068】
地域506には、例えば、個人ユーザの居住地域や、企業やお店のサービス提供地域等の情報が登録されている。
【0069】
年齢507には、例えば、年齢や、年代等、利用者の年齢に係る情報が記憶されている。
【0070】
アカウント種別508には、例えば、個人アカウント、公式アカウント等のアカウント種別の情報が記憶されている。
【0071】
なお、
図5に示すアカウント情報408はあくまで一例である。アカウント情報408には、アカウントを一意に特定するための固有情報501に対応付けて、アカウントに係る様々な情報が記憶されている。
【0072】
(関係登録情報)
図6は、一実施形態に係る関係登録情報の例を示す図である。関係登録管理部403が管理する関係登録情報409には、各アカウントの固有情報501に対して、関係登録管理部403によって関連付けが登録された複数のアカウントの情報を含む登録情報601が記憶されている。
【0073】
例えば、
図6の例では、固有情報501が「User_ID_01」のアカウントに対して、「User_ID_02」、「User_ID_03」、及び「Official_ID_A」等のアカウントが関連付けられて登録されている。同様に、固有情報501が、「User_ID_02」のアカウントに対して、「User_ID_01」、「User_ID_03」、及び「Official _ID_A」等のアカウントが関連付けられて登録されている。
【0074】
好ましくは、関係登録情報409には、各関連付けが行われた登録日時602の情報や、登録場所603の情報等が、さらに含まれる。これにより、アカウント間の関係が登録された日時や、場所等を特定することができるようになる。
【0075】
なお、関係登録情報409が管理する各情報は、アカウント情報408に含まれているものであっても良い。
【0076】
(ログ情報)
図7は、一実施形態に係るログ情報の例を示す図である。ログ情報410には、アカウント毎に、ログ種別701、日時702等の情報が記録される。なお、
図7の例は、「User_ID_01」のアカウントのログ情報410を示しており、記憶部407には、このようなログ情報410が、アカウント毎に記憶されている。
【0077】
ログ種別701の情報には、アプリで行われた操作や、処理等の情報が記録される。例えば、
図7の例では、「User_ID_01」のアカウントが、「User_ID_03」のアカウントとの間で複数のチャットの送受信を行ったこと、及び「Official_ID_A」とアカウント間の関係を登録したこと等が記憶されている。
【0078】
日時702の情報には、上記の各操作や、処理等が行われた日時の情報が記憶されている。
【0079】
なお、上記の説明では、ログ情報410には、アプリで行われた操作や、処理等の情報が記憶されるものとして説明を行ったが、ログ情報410には、管理サーバ101側で実行された処理の情報が記憶されるものであっても良い。
【0080】
例えば、
図7のログ種別701には、管理サーバ101が、チャットを「User_ID_01」から「User_ID_03」へ転送したことや、「User_ID_01」と「Official_ID_A」とのアカウント間の関係を登録したこと等が記憶されるものであっても良い。この場合、日時情報702には、管理サーバ101が、上記の処理を行った日時が記憶される。
【0081】
このように、ログ情報410には、アカウント毎のチャットや、アカウント間の関連付けの登録等の履歴を特定するための、情報端末102のアプリ、及び/又は管理サーバ101の処理等の情報が記憶される。
【0082】
なお、管理サーバ101は、ログ情報410を用いずに、管理サーバ101側の処理によって、下記の各処理を実現するものであっても良い。
【0083】
<処理の詳細>
次に、本実施形態に係る処理の詳細について説明する。
【0084】
(処理の概要)
図8は、一実施形態に係る情報提供処理の概要を示すフローチャートである。
【0085】
管理サーバ101の関係登録管理部403により、第1アカウントと第2アカウントとの間で関係(関連付け)が登録される(ステップS801)。
【0086】
第1アカウントと第2アカウントとの間の関係が登録されると、情報提供部404は、所定の期間内に、第1アカウントと第2アカウントの間でメッセージの送受信(チャット)が開始されたかどうかを判断する(ステップS802、S803)。
【0087】
なお、
図8に示すステップS802とステップS803の実行順序は一例であり、ステップS802とステップS803の実行順序は逆であっても良い。例えば、情報提供部404は、ステップS802の前にステップS803を実行するものであっても良い。
【0088】
所定の期間内に、第1アカウントと第2アカウントの間でチャットが開始された場合(ステップS802の「YES」)、情報提供部404は、情報提供処理を終了する。
【0089】
一方、所定の期間内に、第1アカウントと第2アカウントの間でチャットが開始されない場合(ステップS803の「YES」)、情報提供部404は、第1アカウントと第2アカウントとに関連する情報を抽出する(ステップS804)。
【0090】
また、情報提供部404は、第1アカウントと第2アカウントとの間のチャットルームに、ステップS804で抽出した情報を提供(例えば表示)する。
【0091】
上記の処理により、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けを登録した後、所定の期間内にチャットが開始されない場合、第1アカウント及び第2アカウントに関連する情報が、第1アカウント及び第2アカウントの間のチャットルームに提供される。
【0092】
続いて、具体的な例について、複数の実施形態に分けて説明する。
【0093】
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、情報提供部404が、第1アカウントと第2アカウントに関連する情報として、第1のアカウントと第2のアカウントとに関連付けが登録された第3のアカウントの情報を提供する場合の例について説明する。
【0094】
なお、第3のアカウントは、個人ユーザのアカウントであっても良いし、公式アカウントであっても良いが、初めに、第3のアカウントの情報として、公式アカウントの情報を用いる場合の例について説明する。
【0095】
例えば、
図5に示すアカウント情報408において、ユーザ1と、ユーザ2との間で関連付けが登録された後、両者の間で所定の期間内にチャットが開始されなかったものとする。
【0096】
この場合、管理サーバ101の情報提供部404は、
図6に示す関係登録情報409を用いて、ユーザ1(固有情報「User_ID_01」)と、ユーザ2(固有情報「User_ID_02」)とに関連付けされた公式アカウントを特定する。
【0097】
図6の例では、「User_ID_03」と、「Official_ID_A」の2つのアカウントが、ユーザ1とユーザ2とに関連付けされている。また、
図5のアカウント種別508により、このうちの「Official_ID_A」が、レストランAの公式アカウントであることが判る。この場合、管理サーバ101の情報提供部404は、ユーザ1とユーザ2との間でチャットを行うチャットルームに、レストランAのアカウントに係る情報を提供する。
【0098】
このとき、ユーザ1の情報端末102に表示される表示画面の例を
図9、10に示す。
図9(a)は、ユーザ1の情報端末102に表示されるメッセージ一覧画面901の例を示している。
図9(a)に示すように、メッセージ一覧画面901には、ユーザ2からのメッセージを受信した場合と同様に、ユーザ2のユーザ名902、プロフィール画像903等が表示される。また、ユーザ名902の横に丸数字の「1」は、受信したメッセージの数を示している。
【0099】
図9(a)のメッセージ一覧画面901から、例えば、ユーザ2のユーザ名902を選択すると、
図9(b)に示すように、ユーザ2とのチャット画面(チャットルームの一例)905が表示される。
図9(a)において、チャット画面905には、レストランAのプロフィール画像906、名前907、説明908等が、例えば、アカウント情報408に基づいて表示される。
【0100】
また、
図10(a)において、ユーザ1が、メッセージの入力欄1001にメッセージを入力して、送信ボタン1002を選択すると、入力したメッセージ1003が、チャット画面905に表示されると共に、ユーザ2に送信される。これに応じて、ユーザ2が返信したメッセージを受信すると、受信したメッセージ1004が、チャット画面905に表示される。
【0101】
例えば、ユーザ1とユーザ2との間のチャットルームが自動的に活性化されたとしても、今までチャットを行っていなかったユーザ1とユーザ2との間で共通する話題を見つけることは難しい場合がある。しかし、本実施形態では、ユーザ1とユーザ2との間のチャットルームを活性化するだけではなく、両者に共通の情報又は関連する情報が自動的に提供されるので、ユーザ1とユーザ2との間でチャットを開始することが容易になる。
【0102】
なお、上記の例では、ユーザ1の情報端末102に表示される表示画面の例について説明を行ったが、ユーザ2の情報端末102にも同様の表示画面が表示される。
【0103】
(別の一例)
上記の説明では、第1のアカウントと第2のアカウントとに関連付けが登録された第3のアカウントの情報として、公式アカウントの情報を用いる場合の例について説明を行った。しかし、第1のアカウントと第2のアカウントとに関連付けが登録された第3のアカウントの情報は、個人アカウントの情報であっても良い。
【0104】
例えば、
図6の例では、「User_ID_03」と、「Official_ID_A」の2つのアカウントが、ユーザ1とユーザ2とに関連付けされている。また、
図5のアカウント種別508により、このうちの「User_ID_03」が、ユーザ3の個人アカウントであることが判る。この場合、管理サーバ101の情報提供部404は、ユーザ1とユーザ2との間でチャットを行うチャットルームに、ユーザ3のアカウントの情報を提供するものであっても良い。
【0105】
このとき、ユーザ1の情報端末102に表示される表示画面の例を
図10(b)に示す。
図10(b)において、チャット画面1005には、ユーザ3のプロフィール画像1006、名前1007等が、アカウント情報408に基づいて表示されている。この場合も、ユーザ1とユーザ2は、共にユーザ3と関係があると考えられるので、公式アカウントを表示させる場合と同様の効果が期待できる。
【0106】
さらに、別の一例として、情報提供部404は、第1のアカウントと第2のアカウントとに関連付けが登録された第3のアカウントの情報として、公式アカウント及び個人アカウントの中から、一のアカウントを選択するものであっても良い。
【0107】
なお、ユーザ1とユーザ2とに関連付けされたアカウントが複数ある場合、情報提供部404は、複数のアカウントの中から1つのアカウントを選択する必要があるが、その選択方法は任意の方法で良い。
【0108】
例えば、情報提供部404は、複数のアカウントの中から、ランダムに1つのアカウントを選択するものであっても良い。或いは、情報提供部404は、
図5に示すアカウント情報408の地域806の情報に基づいて、ユーザ1とユーザ2の地域506により近い地域に対応するアカウントを選択するものであっても良い。さらに、情報提供部404は、
図7に示すログ情報410に基づいて、ユーザ1及びユーザ2が複数のアカウントにアクセスした回数や、チャットを行った回数等を計算し、その回数がより多い更新アカウントを選択するものであっても良い。さらにまた、情報提供部404は、
図7に示すログ情報410に基づいて、ユーザ1及びユーザ2が直近にアクセス、又はメッセージの送受信を行ったアカウントを選択するもの等であっても良い。
【0109】
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、情報提供部404、第1アカウントと第2アカウントに関連する情報として、第1のアカウントのアカウント情報と、第2のアカウントのアカウント情報とに共通の情報又は関連する情報を用いる場合の例について説明する。
【0110】
例えば、
図5に示すアカウント情報408において、ユーザ1と、ユーザ2との間で関連付けが登録された後、両者の間で所定の期間内にチャットが開始されなかったものとする。
【0111】
この場合、管理サーバ101の情報提供部404は、
図5に示すアカウント情報408を用いて、ユーザ1及びユーザ2の、例えば、関心分野505に共通して含まれる文字列を抽出する。
図5の例では、ユーザ1及びユーザ2の関心分野505の情報には、「テニス」という文字列が共通して含まれている。この場合、管理サーバ101の情報提供部404は、ユーザ1とユーザ2との間でチャットを行うチャットルームに、「テニス」に関する情報を提供する。
【0112】
好ましくは、このとき、情報提供部404は、完全に一致する文字列だけではなく。関連性が高い文字列を抽出することが望ましい。
【0113】
このとき、ユーザ1の情報端末102に表示されるチャット画面の例を
図11(a)に示す。
図11(a)の例では、チャット画面1101に、ユーザ2からのメッセージに代えて、情報提供部404によって選択された「テニス」の文字列1102が表示されている。好ましくは、チャット画面1101には、テニスに関する画像1103や、テニスに関するトピックス1104等も表示される。なお、テニスに関する画像1103や、テニスに関するトピックス1104等の情報は、情報提供部404がウェブ上から取得するものとする。
【0114】
また、
図11(b)において、ユーザ1が、メッセージの入力欄1105にメッセージを入力して、送信ボタン1106を選択すると、入力したメッセージ1107が、チャット画面1101に表示されると共に、ユーザ2に送信される。これに応じて、ユーザ2が返信したメッセージを受信すると、受信したメッセージ1108が、チャット画面1101に表示される。
【0115】
なお、上記の例では、ユーザ1の情報端末102に表示される表示画面の例について説明を行ったが、ユーザ2の情報端末102にも同様の表示画面が表示される。
【0116】
(別の一例)
上記の説明では、情報提供部404が、アカウント情報408を用いて、ユーザ1及びユーザ2の、関心分野505に共通する情報又は関連する情報を抽出する場合の例について説明を行った。しかし、情報提供部404は、関心分野505に共通する情報又は関連する情報に代えて、アカウント情報408の説明情報504等に共通する情報又は関連する情報を抽出するものであっても良い。例えば、
図5の例では、ユーザ1及びユーザ2の説明情報504の情報には、「××駅」という文字列が共通して含まれている。この場合、管理サーバ101の情報提供部404は、ユーザ1とユーザ2との間でチャットを行うチャットルームに、「××駅」に関する情報を提供する。
【0117】
好ましくは、このとき、情報提供部404は、完全に一致する文字列だけではなく。関連性が高い文字列を抽出することが望ましい。
【0118】
このとき、ユーザ1の情報端末102に表示されるチャット画面の例を
図12に示す。
図12の例では、チャット画面1101には、「××駅」の名前1201が表示されている。好ましくは、チャット画面1101には、「××駅」に関連するトピックスの画像1202や、説明1203等の情報も表示される。なお、「××駅」に関連するトピックスの情報は、情報提供部404が、ウェブ上から取得するものとする。
【0119】
この場合でも、ユーザ1とユーザ2は、共に「××駅」に何らかの関連があると考えられるので、ユーザ1とユーザ2との間に共通の話題又は関連する話題を提供する効果が期待できる。
【0120】
なお、第1のアカウントのアカウント情報と、第2のアカウントのアカウント情報とに共通する情報又は関連する情報として、説明情報504や、関心分野505を用いるのは、あくまで一例であり、アカウント情報408に含まれる他の情報を用いるものであっても良い。
【0121】
[第3の実施形態]
第1の実施形態において、情報提供部404が、第1アカウントと第2アカウントに関連する情報として、第1のアカウントと第2のアカウントとに関連付けが登録された第3のアカウントの情報を提供する場合の例について説明した。しかし、実際には、第1アカウントと第2アカウントに関連付けが登録されたアカウントがない場合も考えられる。
【0122】
そこで、本実施形態では、情報提供部404が、第1アカウントのソーシャルグラフと、第2アカウントのソーシャルグラフとに含まれる第3のアカウントに係る情報を提供する場合の例について説明する。
【0123】
<機能構成図>
図13は、第3の実施形態に係る情報処理システムの機能構成図である。
図13において、管理サーバ101は、
図4に示す第1の実施形態に係る管理サーバ101の構成に加えて、ソーシャルグラフ作成部1301を有する。なお、本実施形態に係る情報処理システム100の他の構成は、
図4に示す第1の実施形態と同様なので、ここでは差分を中心に説明を行う。
【0124】
ソーシャルグラフ作成部1301は、アカウント間の連結関係(人脈関係)を示すソーシャルグラフを作成する。ソーシャルグラフ作成部1301は、例えば、
図6に示す関係登録情報409の登録情報601に基づいて、所定のアカウントから距離がN(Nは2以上の整数)以下のソーシャルグラフを作成する。
【0125】
ここで、ソーシャルグラフとは、各アカウントをノードとし、関連付けが登録されたアカウント同士をリンクとした、アカウント間の人脈関係を示すグラフである。なお、リンクは、「経路」、「エッジ」等とも称される。また、距離とは、所定のノードから目的のノードに至るまでに必要な最小のリンク数を示す。
【0126】
例えば、関係登録情報409に登録されたアカウント間の関係が友達関係であり、前述のNの値が「2」である場合、第1アカウントのソーシャルグラフには、第1のアカウントの「友達(N=1)」に加えて、第1のアカウントの「友達の友達(N=2)」まで含まれる。
【0127】
<処理の詳細>
図14は、第3の実施形態に係る情報提供処理の流れを示すフローチャートである。
【0128】
ステップS1401において、管理サーバ101の関係登録管理部403は、例えば、第1アカウントと第2アカウントからの要求に応じて、第1アカウントと第2アカウントとの関連付けを登録する。
【0129】
ステップS1402において、管理サーバ101の情報提供部404は、第1アカウントと第2アカウントとの間でメッセージの送受信(チャット)が行われたかどうかを判断する。ステップS1402において、第1アカウントと第2アカウントとの間でチャットが行われたと判断された場合、情報提供部404は、処理を終了させる。一方、第1アカウントと第2アカウントとの間でチャットが行われていないと判断された場合、情報提供部404は、処理をステップS1403に移行させる。
【0130】
ステップS1403に移行すると、情報提供部404は、例えば、
図2のRTC部208等を利用して、第1アカウントと第2アカウントとの間で関連付けが登録されてから、所定の期間(例えば1週間)を経過したかどうかを判断する。ステップS1403において、所定の期間を経過していないと判断された場合、情報提供部404は、処理をステップS1402に戻し、所定の期間を経過するまでステップS1402の処理を繰り返す。一方、ステップS1403において、所定の期間を経過したと判断された場合、情報提供部404は、処理をステップS1404に移行させる。
【0131】
なお、
図8でも説明したように、上記のステップS1402とステップS1403の実行順序は逆であっても良い。すなわち、ステップS1403は、ステップS1402の前に実行されるものであっても良い。
【0132】
ステップS1404に移行すると、情報提供部404は、例えば、関係登録情報409の登録日時602等の情報を参照して、第1アカウントと第2アカウントとの双方向の関係が所定の時間内(例えば1時間以内)に構築されたかどうかを判断する。ステップS1404において、双方向の関係が所定の時間内に構築されていないと判断された場合、関係登録情報409は、処理を終了させる。一方、双方向の関係が所定の時間内に構築されたと判断された場合、関係登録情報409は、処理をステップS1405に移行させる。
【0133】
ステップS1405に移行すると、情報提供部404は、例えば、アカウント情報408の年齢507の情報を参照して、第1アカウントと第2アカウントが同じ年齢グループに含まれるかどうかを判断する。ステップS1405において、同じ年齢グループに含まれないと判断された場合、情報提供部404は、処理を終了させる。一方、同じ年齢グループに含まれると判断された場合、情報提供部404は、処理をステップS1406に移行させる。
【0134】
ステップS1406に移行すると、管理サーバ101のソーシャルグラフ作成部1301は、第1アカウントと第2アカウントのそれぞれについて、各アカウントから距離がN以下(例えば、距離が3以下)のソーシャルグラフを作成する。
【0135】
図15は、第3の実施形態に係るソーシャルグラフの例を示す図である。
図15は、ユーザ1(第1アカウント)を中心として、距離が3以下(リンクの数が3以下)のソーシャルグラフの例を示している。
【0136】
このように、ソーシャルグラフ作成部1301は、予め設定された距離Nに基づいて、第1アカウントの人脈関係を示す第1ソーシャルグラフと、第2アカウントの人脈関係を示す第2ソーシャルグラフとを作成する。なお、このとき、ソーシャルグラフ作成部1301は、第1アカウントの人脈関係と第2アカウントの人脈関係とを区別するために、第1アカウントと第2アカウントとの間のリンクを除外して、ソーシャルグラフを作成することが望ましい。
【0137】
図14に戻って、フローチャートの説明を続ける。
【0138】
ステップS1407において、ソーシャルグラフ作成部1301は、作成されたソーシャルグラフから、当該機能(自己のアカウントの情報が他のアカウント間のチャットルームに提供される機能)のオプションが無効化されたアカウントを除外する。これにより、ユーザの意図に反して、自己の情報が、他のアカウント間のチャットルームに提供されることを防ぐことができる。
【0139】
ステップS1408において、ソーシャルグラフ作成部1301は、作成されたソーシャルグラフから、年齢層が異なるアカウントを除外することが望ましい。これは、年齢層が異なると、一般的に、コミュニケーションが成り立ちにくいと考えられるためである。
【0140】
ステップS1409において、ソーシャルグラフ作成部1301は、ステップS1407、S1408で除外されたアカウント以外のアカウントにより、第1アカウントと第2アカウントのそれぞれのソーシャルグラフを更新する。
【0141】
ステップS1410において、情報提供部404は、第1アカウントと第アカウントの双方からの距離が最小となる第3アカウントを選択する。
【0142】
図16は、第3の実施形態に係るユーザ間の距離の例を示す図である。
【0143】
図16(a)は、一例として、
図14に示すソーシャルグラフに基づいて、ユーザ1(第1アカウント)からの距離毎に、他のユーザ(アカウント)を分類した図である。例えば、
図16(a)において、ユーザ1からの距離が「1」のユーザは、ユーザ11、ユーザ5、ユーザ7、ユーザ8の4ユーザであることが示されている。ユーザ1からの距離が「2」、及び「3」の場合も同様である。
【0144】
図16(a)と同様の手法により、第2アカウントについても、ユーザ2(第2アカウント)からの距離毎に、他のユーザ(アカウント)分類した図を作成することができる。
図16(b)は、ユーザ2からの距離毎に、他のユーザを分類した図の一例である。
【0145】
図16の例では、ユーザ3、及びユーザ12が、
図16(a)と
図16(b)の双方に含まれている。また、ユーザ1からユーザ3までの距離は「2」であり、ユーザ2からユーザ3までの距離は「2」なので、その距離の合計は「4」となる。一方、ユーザ1からユーザ12までの距離は「3」であり、ユーザ2からユーザ12までの距離は「2」なので、その距離の合計は「5」となる。
【0146】
従って、
図16の例では、情報提供部404は、第1アカウントと第2アカウントの双方からの距離が最小となるユーザ3を、第3のアカウントとして選択することができる。
【0147】
図14に戻って、フローチャートの説明を続ける。
【0148】
ステップS1411において、情報提供部404は、ステップS1410で選択されたアカウントが1つであるかどうかを判断する。ステップS1411において、選択されたアカウントが1つであると判断された場合、情報提供部404は、処理をステップS1413に移行させる。一方、選択されたアカウントが1つではないと判断された場合、情報提供部404は、処理をステップS1412に移行させる。
【0149】
ステップS1412に移行すると、情報提供部404は、例えば、選択された複数のアカウントのうち、所定の期間内に第1アカウント及び第2アカウントと送受信したメッセージの数が最も多いアカウントを第3のアカウントとして選択する。
【0150】
例えば、情報提供部404は、ログ情報410に基づいて、複数のアカウントの各々について、第1アカウントとの間のチャットの送受信数と、第2アカウントとの間のチャットの送受信数とを求める。また、その合計を、複数のアカウントの各々が、第1アカウント及び第2アカウントと送受信したメッセージの数とする。これにより、情報提供部404は、選択された複数のアカウントの中から、第1アカウント及び第2アカウントと送受信したメッセージの数が最も多いアカウントを特定することができる。
【0151】
なお、選択された複数のアカウント中から1つの第3アカウントを選択する方法は、他の方法であっても良い。
【0152】
例えば、情報提供部404は、複数のアカウントの中から、ランダムに1つのアカウントを選択するものであっても良い。或いは、情報提供部404は、
図5に示すアカウント情報408の地域806の情報に基づいて、ユーザ1とユーザ2の地域506により近い地域に対応するアカウントを選択するものであっても良い。さらに、情報提供部404は、
図7に示すログ情報410に基づいて、ユーザ1及びユーザ2が直近にアクセスしたアカウントを選択するもの等であっても良い。
【0153】
図14に戻って、フローチャートの説明をさらに続ける。
【0154】
ステップS1413において、管理サーバ101のチャットサービス提供部405は、第1アカウントの情報端末102と、第2アカウントの情報端末102にチャットルームを作成し、同じ通信セッションに加える。
【0155】
ステップS1414において、情報提供部404は、第1アカウントと第2アカウントとの間でチャットを行うチャットルームに、第3アカウントに関する情報(例えば、プロフィール写真等)を表示させる。このとき、第1アカウントの情報端末102に表示される表示画面の例を
図17に示す。
【0156】
図17(a)に示すように、本実施形態に係るチャット画面(チャットルームの一例)1701には、
図14のステップS1410で第3アカウントとして選択されたユーザ3のプロフィール画像1702と、名前1703等が、例えば、アカウント情報408に基づいて表示される。
【0157】
このように、本実施形態では、第1アカウント及び第2アカウントに直接関連付けが登録されたアカウントがない場合であっても、ソーシャルグラフに基づいて、第1アカウントと第2アカウントに関係する第3のアカウントの情報を提供することができる。
【0158】
また、好適な一例として、
図17(a)では、第1アカウントと第2アカウントとの間のチャットルーム(チャット画面1701)に、ユーザ3をチャットルームに招待するためのリンク情報1704が表示されている。
【0159】
例えば、ユーザ1は、このリンク情報1704を選択することにより、ユーザ3を、ユーザ1とユーザ2とが参加するチャットルームに招待することができる。なお、ユーザ2の情報端末102のチャット画面にも同様のリンク情報が表示されており、ユーザ2も、ユーザ3をチャットルームに招待することができるものとする。
【0160】
例えば、
図17(a)において、ユーザ1がリンク情報1704を選択すると、
図17(b)に示すように、リンク情報1704が、ユーザ3を招待中であることを示す情報1705に変化する。
【0161】
また、管理サーバ101のチャットサービス提供部405は、ユーザ3の情報端末102に、ユーザ1とユーザ2のチャットルームから招待されたことを示す通知を行う。この通知に対して、ユーザ3がチャットルームに参加する旨の操作を行うことにより、ユーザ3は、ユーザ1とユーザ2のチャットルームに参加することができる。
【0162】
例えば、ユーザ3が、ユーザ1とユーザ2のチャットルームに参加する旨の操作を行うと、チャットサービス提供部405は、ユーザ3の情報端末にチャットルームを作成し、ユーザ1及びユーザ2と同じ通信セッションに加える。これにより、ユーザ1、ユーザ2、及びユーザ3の3者の間で、チャットを行うことができるようになる。このとき、ユーザ1の情報端末102に表示される表示画面の例を
図18に示す。
【0163】
図18の例では、チャット画面1701に、ユーザ3がチャットルームに参加したことを示す情報1801が表示されている。また、ユーザ3が書き込んだメッセージ1802が、チャット画面1701に表示されている。
【0164】
これに対して、例えば、ユーザ1が、メッセージの入力欄1803にメッセージを入力し、送信ボタン1804を選択すると、入力したメッセージ1805がチャット画面1701に表示される。また、入力したメッセージは、管理サーバ101のチャットサービス提供部405によって、ユーザ2の情報端末102、及びユーザ3の情報端末102に転送され、それぞれのチャット画面に表示される。
【0165】
同様に、ユーザ2が入力したメッセージは、ユーザ1の情報端末102のチャット画面1701、及びユーザ3の情報端末102のチャット画面に表示される。
【0166】
このように、ユーザ1とユーザ2のチャットルームに、ユーザ1とユーザ2に関連するユーザ3を招待することにより、ユーザ1とユーザ2との間のコミュニケーションをさらに促進させることができるようになる。
【0167】
なお、本発明は、具体的に開示された上記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく種々の変形や変更が可能である。
【0168】
例えば、上記の各実施形態を組み合わせて用いることも可能である。
【0169】
例えば、第3の実施形態で説明したリンク情報1704は、
図10(b)に示す第1の実施形態のチャット画面1005に表示させることも可能である。
【0170】
また、第3の実施形態において、チャット画面1701に表示させるアカウントは、第1の実施形態と同様に、公式アカウントであっても良い。
【0171】
さらに、第2の実施形態で説明した、第1のアカウントのアカウント情報と、第2のアカウントのアカウント情報とに共通して含まれる情報は、第1の実施形態、又は第3の実施形態において、第3のアカウントの情報と共に表示されるものであっても良い。
【0172】
また、情報提供部404は、ログ情報410に基づいて、第1のアカウントと第2のアカウントとに関連のある情報を、第1のアカウントと第2のアカウントとの間のチャットルームに提供するものであっても良い。例えば、情報提供部404は、第1のアカウント及び第2のアカウントとチャット回数がより多い第3のアカウントの情報を、第1のアカウントと第2のアカウントとの間のチャットルームに提供するものであっても良い。或いは、第1のアカウント及び第2のアカウントとより直近にチャットを行った第3のアカウントの情報を、第1のアカウントと第2のアカウントとの間のチャットルームに提供するものであっても良い。
さらに、情報提供部404は、関係登録情報409の登録日時602、登録場所603等の情報に基づいて、第1のアカウントと第2のアカウントとに関連のある情報を、第1のアカウントと第2のアカウントとの間のチャットルームに提供するものであっても良い。例えば、情報提供部404は、第1のアカウント及び第2のアカウントと、より近い登録場所603、登録日時602で関連付けを登録した第3のアカウントの情報を、第1のアカウントと第2のアカウントとの間のチャットルームに提供するものであっても良い。