特許第6681618号(P6681618)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6681618遊技場において遊技するために会員認証を必須とするとともに遊技者ごとの遊技状況データを収集してギャンブル依存の予防に活用すること
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6681618
(24)【登録日】2020年3月26日
(45)【発行日】2020年4月15日
(54)【発明の名称】遊技場において遊技するために会員認証を必須とするとともに遊技者ごとの遊技状況データを収集してギャンブル依存の予防に活用すること
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/34 20120101AFI20200406BHJP
   A63F 7/02 20060101ALI20200406BHJP
【FI】
   G06Q50/34
   A63F7/02 328
   A63F7/02 337
【請求項の数】13
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-79611(P2016-79611)
(22)【出願日】2016年4月12日
(65)【公開番号】特開2017-191406(P2017-191406A)
(43)【公開日】2017年10月19日
【審査請求日】2019年4月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】516109336
【氏名又は名称】スリーゲーミング・アンド・カンパニー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】朴 東成
【審査官】 山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−525086(JP,A)
【文献】 特開2011−028776(JP,A)
【文献】 特表2015−502779(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0082082(US,A1)
【文献】 特表2007−503631(JP,A)
【文献】 特開2017−174264(JP,A)
【文献】 田中 辰雄,ソーシャルゲームのビジネスモデル,株式会社勁草書房,2015年 5月25日,第1版,p.117-170
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
つぎの事項(1)〜(8)により特定される方法。
(1)遊技場管理システムと連携する顧客管理システムにより実施されるコンピューティングの方法であること
(2)顧客管理システムは、会員登録した顧客情報を顧客IDに対応づけて集約した顧客データベースを備えること
(3)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技開始しようとする際、顧客識別情報を取得して顧客IDを特定し、特定された顧客IDに基づいて後記の認証処理を行って遊技を開始させること
(4)顧客管理システムは、顧客が遊技のために投下した資本価値を計測して顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベースに記録すること(これを投下資本記録とする)
(5)顧客管理システムは、顧客が遊技によって回収した資本価値を顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベースに記録すること(これを回収資本記録とする)
(6)顧客管理システムは、顧客データベースに集積された投下資本記録および回収資本記録を定期的に統計処理し、投下資本と回収資本の差分に相当する勝ち負けデータの平均値と分布に基づいて警告しきい値を決定すること
(7)前記警告しきい値は、前記勝ち負けデータの平均値に応じて変化するとともに、前記負けデータの分布幅に応じて変化すること
(8)顧客管理システムは、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の投下資本記録および獲得資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の勝ち負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行すること
【請求項2】
つぎの事項(9)により特定される請求項1に記載の方法。
(9)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技開始しようとする際、当該顧客の顔を撮影し、その顔画像を顧客データベースに登録された顧客顔画像と照らして顧客IDを特定すること
【請求項3】
つぎの事項(10)により特定される請求項1に記載の方法。
(10)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技開始しようとする際、遊技機に付設されたカード読取機により顧客のICカードを読み取ることにより顧客IDを特定すること
【請求項4】
つぎの事項(11)により特定される請求項1に記載の方法。
(11)顧客管理システムは、遊技機に付設された貸玉機への投入金額に基づいて投下資本記録を作成すること
【請求項5】
つぎの事項(12)により特定される請求項1に記載の方法。
(12)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技した期間の差玉データに基づいて回収資本記録を作成すること
【請求項6】
つぎの事項(13)により特定される請求項1に記載に記載の方法。
(13)顧客管理システムは、玉景品交換窓口の景品情報読取機で読み取った顧客が得た景品の情報に基づいて回収資本記録を作成すること
【請求項7】
つぎの事項(14)により特定される請求項1に記載に記載の方法。
(14)顧客管理システムは、景品交換所の玉カウンタで計数した顧客の玉数に基づいて回収資本記録を作成すること
【請求項8】
つぎの事項(15)(16)により特定される請求項1に記載の方法。
(15)顧客管理システムは、顧客データベースの蓄積情報に基づいて顧客をいくつかの顧客類型に分類し、その顧客類型ごとの警告しきい値を作成すること
(16)顧客管理システムは、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の情報に基づいて当該顧客の顧客類型を特定し、その顧客類型の警告しきい値を用いて判断を行うこと
【請求項9】
つぎの事項(17)により特定される請求項1に記載の方法。
(17)顧客管理システムは、顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発することを、顧客が遊技開始しようとしている遊技機に付設された表示手段により行うこと
【請求項10】
つぎの事項(18)により特定される請求項1に記載の方法。
(18)顧客管理システムは、顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発することを、顧客データベースに当該顧客の個人情報として記録されている宛先に対して電子的メッセージを通信網を介して送信することにより行うこと
【請求項11】
つぎの事項(19)により特定される請求項1に記載の方法。
(19)顧客管理システムは、ギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発した事実を顧客データベースに記録し、この警告の記録に基づいて、その後の前記認証処理において所定の条件に該当する場合、当該顧客が遊技開始しようとする遊技機の動作を不能にすること
【請求項12】
つぎの事項(20)により特定される請求項1に記載の方法。
(20)顧客管理システムは、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の投下資本記録および獲得資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行するとともに、当該顧客が遊技開始しようとする遊技機の動作を不能にすること
【請求項13】
つぎの事項(21)により特定される請求項1に記載の方法。
(21)顧客管理システムは、広域に散在する複数の遊技場をネットワークで結んで構築されていること
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、パチンコ機やパチスロ機などのギャンブル性の高い遊技機を大量に設置した遊技場に関連した情報処理技術に関し、とくに、遊技場において遊技するために個人認証手続きを必須とするとともに遊技者ごとの遊技状況データを収集してギャンブル依存の予防に活用することに関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1〜3においては、遊技場に付設したコンピューティングシステムにより遊技者ごとの遊技状況データを収集してギャンブル依存の予防に活用することが開示されている。
【0003】
文献1に開示された発明では、問題賭博を検知するために、遊技者の生体データやゲーム履歴を用いて中毒性の高い遊技者を特定し検知することに主眼が置かれている。文献2に開示されているのは、ギャンブル行動を抑制するための支援システムであり、遊技者を識別するための手段、遊技者の履歴を元に行動モデルを構築してアナウンスを発する手段を備える。
文献3においては、遊技者の個人データおよび遊技履歴を元に遊技者に対するのめり込みを抑制するシステムが開示されている。具体的には、遊技者の状況に合わせて遊技機がゲーム性や掛け率を自動的に変化させるように構成されており、このことによってギャンブル依存への傾倒を抑制しようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2015−525086号公報
【特許文献2】特表2011−28776号公報
【特許文献3】特表2012−90751号公報
【発明の開示】
【0005】
この発明においては、遊技場において遊技するために会員認証を必須とするとともに遊技者ごとの遊技状況データを収集し、収集したデータを定期的に分析することによりギャンブル依存の危険度を判断するための基準を作成し、この基準に照らして個々の遊技者の危険度を判断することにより、ギャンブル依存の予防に役立てるようにしている。
【0006】
この発明の核心をなすのは、つぎの事項(1)〜(8)により特定される方法である。
(1)遊技場管理システムと連携する顧客管理システムにより実施されるコンピューティングの方法であること
(2)顧客管理システムは、会員登録した顧客情報を顧客IDに対応づけて集約した顧客データベースを備えること
(3)顧客管理システムは、顧客が遊技機で遊技開始しようとする際、顧客識別情報を取得して顧客IDを特定し、特定された顧客IDに基づいて後記の認証処理を行って遊技を開始させること
(4)顧客管理システムは、顧客が遊技のために投下した資本価値を計測して顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベースに記録すること(これを投下資本記録とする)
(5)顧客管理システムは、顧客が遊技によって回収した資本価値を顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベースに記録すること(これを回収資本記録とする)
(6)顧客管理システムは、顧客データベースに集積された投下資本記録および回収資本記録を定期的に統計処理し、投下資本と回収資本の差分に相当する負けデータの平均値と分布に基づいて警告しきい値を決定すること
(7)前記警告しきい値は、前記負けデータの平均値に応じて変化するとともに、前記負けデータの分布幅に応じて変化すること
(8)顧客管理システムは、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の投下資本記録および獲得資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行すること
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】この発明を実施するコンピューティングシステムの概要
【発明を実施するための形態】
【0008】
===遊技場管理システム1===
周知のとおり、我が国における代表的な遊技場であるパチンコ店は高度なコンピューティングシステムにより全体の情報管理がなされているとともに各遊技機などの制御が行われるようになっている。図1において、一般的な遊技場で運用されている周知慣用のコンピューティングシステムを遊技場管理システム1として図示している。
【0009】
周知のように、遊技場管理システム1は、各遊技機2における入玉数と出玉数を検知するとともに、適宜期間における入玉数と出玉数の差である差玉数を管理している。また遊技場管理システム1は、各遊技機2に付設されている貸玉機3への入金額を検知して管理している。また遊技場管理システム1は、遊技場内の玉景品交換窓口に設置されている景品情報読取機4で読み取った景品情報を収集して管理している。
【0010】
===顧客管理システム5およびカメラ6===
この発明を実施するにあたり、遊技場管理システム1と連携する顧客管理システム5を設けるとともに、遊技場内の要所で遊技する人を撮影する複数のカメラ6を設ける。遊技者が遊技機2の椅子にすわって遊技しようとすると、その遊技機2に付設されたカメラ6で遊技者の顔が撮影されて、その顔画像データが顧客管理システム5に取り込まれる。また、遊技者が玉景品交換窓口にて獲得玉数に応じた景品を取得する際には、当該窓口付近に設置されたカメラ6によりこの遊技者の顔が撮影されて、その顔画像データが顧客管理システム5に取り込まれる。
【0011】
===顧客データベース===
この発明を実施する遊技場で遊技するには、あらかじめ利用登録をする必要があり、顧客として利用登録した人の顧客情報が顧客IDに対応づけされて顧客管理システム5におる顧客データベース7に記録される。顧客情報としては、氏名・住所・生年月日・電話番号・メールアドレス・家族の連絡先・年収などが含まれ得る他、この実施例においては顧客の顔画像データ(顔写真)が顧客IDに対応づけされて登録され、さらに、以下に説明する顧客の遊技に伴う遊技状況のデータが逐次記録される。
【0012】
===遊技開始および遊技終了===
遊技場に入場した顧客が遊技を開始すべく任意の遊技機2の椅子に腰かけると、カメラ6で撮影された顧客の顔画像データが顧客管理システム5に取り込まれ、システム5は、取得した顔画像データを顧客データベース7に登録されている顧客顔画像に照らして該当する顧客IDを特定する。顧客管理システム5は、遊技開始しようとする顧客のIDを特定したならば、顧客データベース7に記録されている顧客ID該当の情報に基づいて認証処理を実行する。
【0013】
認証処理の内容については後述することとして、その認証処理が済んで顧客が上記の遊技機2で遊技開始したとする。このとき顧客管理システム5は、遊技開始しようとする人の顧客IDと、遊技開始しようとする遊技機2の遊技機IDを認識している。この顧客が遊技機2の貸玉機3にお金を投入して玉を入手すると、顧客管理システム5は遊技場管理システム1に問い合わせをし、いま貸玉機3に投入された金額の情報を取得する。
【0014】
上記のプロセスを経て顧客管理システム5は、顧客が遊技のために投下した資本価値を計測して顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベース7に記録する。この記録のことを投下資本記録とする。顧客が別の遊技機2に移動して同様に遊技すると、顧客データベース7に新たな投下資本記録が記載される。
【0015】
顧客が遊技を終え、玉景品交換窓口に行って獲得玉数に応じた景品を得たとする。この行動に伴って顧客管理システム5は、玉景品交換窓口に付設のカメラ6で撮影された顧客の顔画像データに基づいて顧客IDを特定する。また、この行動に伴って当該窓口において、顧客が取得する景品にバーコードなどによって付されている景品情報が景品情報読取機4によって読み取られ、その情報が遊技場管理システム1に収集されて管理される。顧客管理システム5は、顧客が景品を得た時間に基づいて遊技場管理システム1に問い合わせをし、この顧客が得た景品の種類と量の情報(これが回収資本価値である)を取得し、この顧客の顧客IDと回収資本価値とを対応づけする。
【0016】
上記のプロセスを経て顧客管理システム5は、顧客が遊技によって回収した資本価値を顧客IDおよび日時に対応づけして顧客データベース7に記録する。この記録のことを回収資本記録とする。もちろん、獲得玉がないまま顧客が遊技終了して帰った場合には回収資本記録は記載されない。
【0017】
===多数の顧客の投下資本記録・回収資本記録の統計的処理===
ある1人の顧客がある期間(たとえば直近の30日間)における回収資本記録の合計値から投下資本記録の合計値を引き算すると、この顧客のこの期間における勝ち負けの値を求めることができる。この減算値がプラスであれば勝ったのであり、マイナスであれば負けたことになる。この期間の顧客ごとの勝ち負け値の分布はおおよそ正規分布となるのが一般的であり、その平均値は遊技場の利益に相応してマイナスとなる。
【0018】
上述のように、ある期間の全顧客の勝ち負け値の分布は、普通であれば、平均値がマイナスとなる正規分布となるところ、その平均値の大きさおよび分布の幅は、つぎのような要素を反映して一定にはならない。遊技場の利益設定や当局による指導などの影響で、遊技機の特性(たとえば払出性能やゲーム性など)が変更されることによって、勝ち負け値の分布の態様が変化する。
【0019】
この実施例においては、顧客管理システム5は、顧客データベース7に蓄積された全顧客についての直近の30日間の投下資本記録および回収資本記録に基づいて統計処理を逐次行い、全顧客の勝ち負け値の分布における平均値と分布幅に基づいて、以下に説明する警告しきい値を決定する。警告しきい値は、前記勝ち負けデータの平均値に応じて変化するとともに、前記負けデータの分布幅に応じて変化する値である。たとえば、全顧客の勝ち負け値がほぼ正規分布になる場合、標準偏差に相当する負け値に1前後の適宜な定数を乗じた値を警告しきい値とすることができる。
【0020】
===遊技開始時の認証処理===
顧客管理システム5は、ある顧客についての前記認証処理において、顧客データベース7に記録された当該顧客の投下資本記録および回収資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の勝ち負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行する
【0021】
顧客管理システム5は、顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発することを、たとえば、顧客が遊技開始しようとしている遊技機2やその近くに付設された表示手段により行うことができる。
【0022】
顧客管理システム5は、顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発することを、たとえば、顧客データベース7に当該顧客の個人情報として記録されている宛先に対して電子的メッセージを通信網を介して送信することにより行うことができる。具体的には、携帯電話番号を宛先とするSMSメッセージを送信したり、本人や家族のメールアドレスに電子メールを送信する。
【0023】
また顧客管理システム5は、ギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発した事実を顧客データベース7に記録し、この警告の記録に基づいて、その後の前記認証処理において所定の条件に該当する場合、当該顧客が遊技開始しようとする遊技機の動作を不能にすることができる。具体的には、所定期間内に所定数の警告記録がある場合、遊技場管理システム1に指示して当該顧客が遊技開始しようとしている遊技機2や貸玉機3の動作を禁止することによって、この顧客が遊技できないようにする。
【0024】
さらに顧客管理システム5は、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の投下資本記録および回収資本記録に基づいて、当該顧客の所定期間の負けデータが前記警告しきい値を超えていると判断した場合、当該顧客に対してギャンブル依存症への注意を喚起するための警告を発する処理を実行するだけでなく、当該顧客が遊技開始しようとする遊技機や貸玉機の動作を不能にして遊技できないようにする構成としてもよい。具体的には、警告のみの警告しきい値とは別に、より負け側に設定した遊技禁止しきい値を設定しておき、後者を超えたと判断した場合に警告とともに遊技禁止とすることができる。
【0025】
===他の実施形態に関する技術事項===
顧客の顔画像をデータベースの登録画像と比較することで顧客IDを特定することに変えて、他の各種の生体認証を用いることができるし、また、遊技機や貸玉機に付設されたカード読取機により顧客のICカードを読み取ることにより顧客IDを特定することができる。
【0026】
顧客管理システム5は、顧客が遊技機で遊技した期間の差玉データを遊技場管理システム1から得て、この差玉データに基づいて回収資本記録を作成することも可能である。また、顧客が玉景品交換窓口で景品を得る前に獲得玉を玉カウンタに投入して玉数を計数してもらうところ、その計数した玉データが玉カウンタから遊技場管理システム1に入力されるように構成されている場合、顧客管理システム5が遊技場管理システム1から前記玉データを取得することで顧客ごとの回収資本記録を作成することが可能である。
【0027】
顧客管理システム5は、顧客データベース7の蓄積情報に基づいて顧客をいくつかの顧客類型に分類し、その顧客類型ごとの警告しきい値を作成しておき、ある顧客IDについての前記認証処理において、顧客データベースに記録された当該顧客の情報に基づいて当該顧客の顧客類型を特定し、その顧客類型の警告しきい値を用いて判断を行うように構成することができる。たとえば、男性顧客と女性顧客によって警告しきい値を変えたり、顧客の年齢によって警告しきい値を変えたり、遊技頻度別に警告しきい値を設定したり、所定期間の投資金額に応じて顧客類型を分けてそれぞれに警告しきい値を変えるなどが考えられる。
【0028】
さらには、顧客管理システム5は、広域に散在する複数の遊技場をネットワークで結んで構築することができる。たとえば、全国のすべてのパチンコ店をネットワークで結んでこの発明を実施することが望まれる。また、この明細書に開示により本発明の内容を知った当業者は、当然ながら、パチンコだけでなくパチスロのような同様な遊技機・遊技場に本発明を適用できることを理解するであろう。
図1