(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に本発明の実施形態の例を図面を用いて説明する。なお、下記実施形態において共通する構成要素については、前出の符号と同様な符号を付し説明を省略することがある。また、構成要素等の形状、位置関係等に言及する場合は、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
【0028】
<実施形態1>
図1〜
図3は実施形態1に係る微弱電流具100を説明するための図で、
図1はその横断面の一例を示す模式図、
図2は斜視図の一例、
図3は電極部の形成の一例を示す図である。以下では、微弱電流具及びその構成部分において、
図1に図示の上側(肌Sと接触する部分が配置される側)を肌側とし、下側を裏側として説明する。
【0029】
微弱電流具100は、皮膚などに微弱電流を流すもので、肌に接触させて使用する。微弱電流具100は、互いに電位差を有し、電気的に接続される第1電極部10及び第2電極部20の2種類の電極部を含み、これらの電極部と肌とで電気的閉回路を形成して肌に微弱電流(I)を流す。以下では、微弱電流具100において、この2種類の電極部と、2種類の電極部を電気的に接続する導電部と、2種類の電極部を肌側で絶縁する絶縁部を含む部分を微弱電流部ともいう。微弱電流部は、微弱電流具100の基部50に設置される。
【0030】
第1電極部10は所定の電位を有する第1物質を含む繊維である第1繊維を含んで構成され、第2電極部20は第1物質より低い電位を有する第2物質を含む繊維である第2繊維を含んで構成される。第1繊維及び第2繊維は、基部50から突出するように設けられる。好ましくは、第1繊維及び第2繊維は、基部から突出する部分である突出部が可撓性を有するように設けられる。
【0031】
一例として、
図1に示すように、第1繊維1は、突出部11が略逆U字状となるように設けられる。突出部11の高さH1は、例えば、0.5mm〜10.0mmで、好ましくは、1.0mm〜7.0mmである。なお、後述例でインナーウェアに設置される場合は0.5mm〜3.0mmぐらいが望ましく、サポータに設置される場合は2.0mm〜10.0mmぐらいが望ましい。
【0032】
第1繊維1は、突出部11以外の部分である根元部12が基部50の中(基部50の肌側面51と裏側面52の間)に埋もれるように設けられてもよいし、基部50を貫通して一部が基部50の裏側に露出するように設けられてもよい。
【0033】
第1繊維1には、例えば、金、白金又は銅等の金属を主として含む繊維が用いられる。第1繊維1は、前述金属がメッキされた繊維等であってもよい。また、前述金属を練り込んだ繊維や、前述金属が塗布や巻き付けられた繊維、混紡された繊維でもよい。第1繊維1は、複数の前述繊維を寄せ集めて捻り合せたものでもよい。第1繊維1は、断面が円形でもよいし、他の形状でもよい。第1繊維の線径(又は断面最大幅)は、例えば、10μm〜5mmである。例えば、第1繊維1が、前述金属を主体とした例えば金線の場合や、前述金属に例えば黄銅線に金メッキした場合には、線径が10μm〜500μm、前述金属を練り込んだ場合には、100μm〜1mm、前述金属を塗布や巻き付け、混紡された繊維などでは500μm〜5mmである。
【0034】
なお、第1繊維は、他の繊維に沿って設置され(例えば編込まれ)てもよく、例えば300μmの太さのばね性のある金属繊維が用いられ、自らの反発力で肌に接触し続けてもよい。
【0035】
第2繊維2は、第1繊維1と同様に、突出部21が略逆U字状となるように設けられる。突出部21の高さH2は、例えば、0.5mm〜10.0mmで、好ましくは、1.0mm〜7.0mmである。なお、後述例でインナーウェアに設置される場合は0.5mm〜3.0mmぐらいが望ましく、サポータに設置される場合は2.0mm〜10.0mmぐらいが望ましい。
【0036】
第2繊維2は、突出部21以外の部分である根元部22が基部50の中(肌側面51と裏側面52の間)に埋もれるように設けられてもよいし、基部50を貫通して一部が基部50の裏側に露出するように設けられてもよい。
【0037】
第2繊維2には、例えば、亜鉛、チタン、アルミニューム、ステンレス又は銅等の金属を主として含む繊維が用いられる。第2繊維2は、前述金属がメッキされた繊維等であってもよい。前述金属を練り込んだ繊維や、前述金属が塗布された繊維、巻き付けられた繊維、混紡された繊維でもよい。第2繊維2は、複数の前述繊維を寄せ集めて捻り合せたものでもよい。第2繊維2は、断面が円形でもよいし、他の形状でもよい。第2繊維の線径(又は断面最大幅)は、例えば、10μm〜5mmである。第2繊維2には、例えば10μm〜300μmの鉄材やステンレス材、銅材に亜鉛メッキや錫メッキしたものが用いられる。また、例えば、第2繊維2が、前述金属を練り込んだ場合には、100μm〜1mm、前述金属を塗布や巻き付け、混紡された繊維などでは500μm〜5mmである。
【0038】
なお、第2繊維は、他の繊維に沿って設置され(例えば編込まれ)てもよく、例えば300μmの太さのばね性のある金属繊維が用いられ、自らの反発力で肌に接触し続けてもよい。
【0039】
導電部30は、一例として、導電性を有する導電物質を含んで構成され、例えば、導電線3から構成される。導電線3は、導電性を有する金属又は炭素を主として含む繊維であってもよい。
【0040】
導電線3は、一例として、第1繊維1の根元部12及び第2繊維2の根元部22を接続するように基部50に設置される。導電線3は、第1繊維及び第2繊維を電気的に接続すればよく、基部50の中(肌側面51と裏側面52の間)に埋もれるように設けられてもよいし、基部50ないし微弱電流具100の裏側で第1繊維及び第2繊維を接続するように設けられてもよい。
【0041】
なお、電極として作用させるための物質、および、導電部として作用させるための物質は、金属に限られない。電位差(イオン化傾向)の違いを利用して、生体内に微弱電流を発生することができる組み合わせであれば良く、異種金属の組み合わせに限らず、導電性高分子、導電性酸化物などを組み合わせてもよい。また、半導体と呼ばれるものであってもよい。
【0042】
基部50は、ここでは、絶縁材で構成されるシート状の部材である。基部50には、織物や編物が用いられてもよいし、シリコンゴム、紙、布、スポンジ等が用いられてもよい。基部50は、これらの素材で網状のシートに形成されてもよい。基部50には、遠赤外線を発する素材や、炭素等を含む素材が含まれてもよい。
【0043】
図2に示すように、微弱電流具100において、第1電極部10は第1繊維1が配置されている部分(領域)で構成され、第2電極部20は第2繊維2が配置されている部分(領域)で構成される。第1電極部10は肌側に複数の突出部11を有し、第2電極部20は肌側に複数の突出部21を有する。
【0044】
第1電極部10と第2電極部20は、間隙(以下「電極部間隙」ともいう)をもって配置される。電極部間隙は、両者が肌側で絶縁されるのに十分な間隙である。言い換えれば、微弱電流具100において、電極部間隙で絶縁部が構成される。電極部間隙は、例えば、3.0mm〜50.0mmである。インナーウェアに設置されて背中等を対象部位とする場合は、電極部間隙は5.0cm〜30.0cmが望ましい。
【0045】
導電部30は、ここでは肌側に露出しないように設置され、一例として、
図2に示すように、基部50の面方向に沿って閉じたループ状に設けられる。図示しないが、導電部30は、一定の間隔で内側から外側に広がる複数のループを形成するように設けられてもよい。
【0046】
図3に示すように、一例として、基部50への第1繊維1の設置は、第1繊維1を基部50に織り込む、編み込むなどして行われる。なお、
図3では、根元部12が肌側面51から露出して図示されているが、これは説明の便宜のためのものであり、ここでは
図1に示すように根元部12は肌側に露出しない。
【0047】
例えば、1本の第1繊維1を用いて、基部50から肌側に略逆U字状に引き出す作業を、間隙(以下「第1繊維間隙」ともいう)をもって繰り返すことで、肌側に複数の略逆U字状の突出部11が一列に形成され、裏側に複数のミシン目状の根元部12が一列に形成される。第1電極部10は、複数本の第1繊維1を基部50にこのように設置することで形成される。また、第1繊維1の引出方向を基部50に対して略垂直になるようにすれば、突出部11が基部50の肌側面51に略垂直に設けられる。図示しないが、基部50への第2繊維2の設置も、第1繊維1と同様に行える。
【0048】
微弱電流具100は、電極部(第1電極部及び第2電極部)の略逆U字状に膨らむ突出部が肌と接触し、根元部の設置面と肌との間に隙間が形成されるため、肌の蒸れを抑制できる。また、電極部と肌との接触面積が小さく、肌のかぶれを抑制できる。また、突出部を略逆U字状に形成することで、肌との接触部分が撓み、肌との接触がよりやさしくなる。
【0049】
また、引き抜き材などのばね性を有する素材を用いれば、反発力を維持し続けられる。また、へたり、折れなどが発生しにくい。また、体の動きなどにより接触部分が動き、肌への電極部分の接触位置が変化することで、肌への刺激が集中しにくく、肌への刺激を軽減すると共に効果の範囲も平均化されやすい。
【0050】
なお、第1繊維1の突出部11は、基部50の肌側面51に直線状に設けられてもよい。例えば、前述の作業において、第1繊維1を略逆U字状に引き出した後、上端を切断することで2本の直線状の突出部11に形成できる。突出部を直線状に形成する場合も、突出部が肌と接触し、根元部の設置面と肌との間に間隙が形成されるため、通気性がよく、肌の蒸れを抑制できる。また、電極部と肌との接触面積が小さく、肌のかぶれを抑制できる。
【0051】
なお、第1繊維1及び第2繊維2は、基部50から突出するように設ければよく、例えば、間隙をもって基部に縫い付ける等してもよいし、基部50から直線状に引き出してもよい。また、根元部が肌側面に沿って設置する等して基部50から露出してもよい。
【0052】
<実施形態1の変形例1>
図4は、他の一例に係る微弱電流具100aの横断面の一例を示す模式図である。微弱電流具100aは、主として、一の電極部が導電部を兼ねる点が前述例と異なる。
【0053】
微弱電流具100aは、2種類の電極部のうちの一の電極部が、導電部を兼ねる。以下では、第2電極部が導電部30aを兼ねる例を説明するが、第1電極部が導電部30aを兼ねてもよい。
【0054】
一例として、図示のように、第2電極部を構成する第2繊維2aは、根元部22aが基部50を貫通して裏側面52の面方向に沿って横方向に引き出されて、第1繊維1の根元部12と接続される。このように、導電部30aは、第2電極部の第2繊維2aの根元部22aで構成される。
【0055】
導電部30aは、複数の細かい曲線状ないし折れ線状の弛み部37aを含んで直線距離よりも長く配線されるように設置されてもよい。これによって、基部50等の伸び縮みや、基部50が折られる、押される、衝撃が与えられる等に起因する導電部30aの断線を防止できる。複数の弛み部37aは、例えばゴム編(リブ編、畦編ともいう)という編み方で形成されてもよい。
【0056】
導電部30a、第2繊維2と他の繊維とを一緒に織り込むなどしてもよい。図示では、裏側面52に導電部30aが露出しているが、基部50の中に埋もれるように設置されてもよい。また、露出している導電部30aが、毛足の長い絶縁繊維で毛長に織り込まれて覆われてもよい。さらには、絶縁布などを用いて、露出している導電部30aに被せる、接合するなどしてこれを覆ってもよい。
【0057】
<実施形態1の変形例2>
図5は、他の一例に係る微弱電流具100bの横断面の一例を示す模式図である。微弱電流具100bは、主として、基部が導電部を兼ねる点、絶縁部を別途含む点が前述例と異なる。
【0058】
微弱電流具100bの基部50bは、導電性を有する導電物質を含んで構成される。基部50bは、炭素繊維が編込まれたものでもよい。導電性を有するゴムやシリコンゴムが用いられてもよい。基部50bが導電性を有することで、基部50bによって、第1繊維1及び第2繊維2が、根元部において電気的に接続される。
【0059】
微弱電流具100bは、さらに、絶縁部40bを有し、絶縁部40bによって肌側で第1電極部と第2電極部とが絶縁される。絶縁部40bは、絶縁性の材料から形成され、基部50bの肌側面51の上に載置される。図示のように、一例として、第1繊維1及び第2繊維2は、根元部12、根元部22が絶縁部40bを貫通して基部50bに設置される。
【0060】
なお、微弱電流具100bは、第1繊維及び第2繊維の根元部が絶縁部40bを貫通するようにして第1電極部及び第2電極部を形成し、絶縁部40bから露出しているこれらの根元部を溶融した導電性の素材で固着して基部50bを形成してもよい。
【0061】
<実施形態1の変形例3>
図6は、他の例に係る微弱電流具100cの横断面の一例を示す模式図で、
図7はその斜視図の一例である。微弱電流具100cは、主として、基部が導電部を兼ねる点、絶縁部を別途含む点が前述例と異なる。基部50bが導電部30bを兼ねる点は、前述変形例2と同様であるため、ここでは説明を省略する。なお、
図7では根元部が肌側面から露出して図示されているが、これは説明の便宜のためのもので、ここでは根元部は肌側に露出しない。
【0062】
微弱電流具100cの絶縁部40cは、一例として絶縁性を有する糸である絶縁糸4cを含んで構成される。絶縁糸4cは、例えば、合成繊維(ナイロン・ポリエステル・アクリル・ポリ塩化ビニル・ポリウレタン)や植物繊維、動物繊維、再生繊維等を用いて、紡ぐ、撚る等して糸状にしたもの、動物繊維等を紡いで毛糸状にしたものである。
【0063】
絶縁糸4cは、第1繊維1と第2繊維2とが肌側で絶縁するように、両者の突出部同士の間に、基部50から突出して設けられる。絶縁糸4cは、一例として、図示のように、基部50から肌側に突出した部分である突出部41cが、略逆U字状となるように設けられる。絶縁糸4cは、突出部41c以外の部分である根元部42cが基部50bの中に埋もれるように設けられてもよいし、基部50bを貫通して一部が基部50bの裏側に露出するように設けられてもよい。
【0064】
絶縁糸4cは、第1電極部10と第2電極部20との間の電極部間隙にのみ設けられてもよいし、図示のように更に電極部間隙と平行している基部50bの両端部に設けられてもよい。また、図示しないが、電極部間隙と直交している基部50bの両端部に設けられてもよい。
【0065】
基部50bへの絶縁糸4cの設置は、前述第1繊維1と同様に、基部50bに織り込む、編み込む、縫い込むなどして行われることができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0066】
絶縁部40cの突出部41cの高さは、好ましくは、第1繊維及び第2繊維と同様である。これによって、第1電極部及び第2電極部の絶縁を確実にし、高低差をなくして肌触りをよくできる。
【0067】
<実施形態1の変形例4>
図8は他の一例に係る微弱電流具100dの横断面の一例を示す模式図、
図9は斜視図の一例で、
図10は電極部、導電部及び基部の形成の一例を示す図である。微弱電流具100dは、主として、第1電極部及び第2電極部が前述例と異なる。なお、
図9では根元部が肌側面から露出して図示されているが、これは説明の便宜のためのもので、ここでは根元部は肌側に露出しない。
【0068】
なお、
図9では、導電部30dは、基部50の面方向に沿って閉じたループ状に1本図示されているが、基部50の面方向に沿って複数のループを形成するように設けられてもよい。また、前述の複数の弛み部を含んで直線距離よりも長く配線されるように設置されてもよい。これによって、基部50等の伸び縮みや、基部50が折られる、押される、衝撃が与えられる等に起因する導電部の断線を防止できる。なお、ここでは、弛み部を厚み方向ではなく、長手方向で曲る(折れる)よう設けて、弛みを第1電極部と第2電極部とを繋げる方向で持たせることで、基部50からの露出を抑えることが出来る。
【0069】
第1電極部10dは、第1繊維1と絶縁糸4cを含んで構成される。第1繊維1は突出部11が略逆U字状となるように基部50に設けられ、絶縁糸4cは突出部41cが略逆U字状となるように基部50に設けられる。
【0070】
突出部11と突出部41cは、図示ように同じ列に配列されるように基部50dに設けられてもよいし、突出部11の列と突出部41cの列が交互に配列されるように基部50dに設けられてもよいし、ランダムに配列されてもよいし、列を成さずランダムに設けられてもよい。ここでは、突出部11と突出部41cが同じ列に配列される例が図示されている。
【0071】
第2電極部20dは、第2繊維2と絶縁糸4cを含んで構成される。第2繊維2は突出部21が略逆U字状となるように基部50dに設けられ、絶縁糸4cは突出部41cが略逆U字状となるように基部50dに設けられる。
【0072】
突出部21と突出部41cは、図示ように同じ列に配列されるように基部50dに設けられてもよいし、突出部21の列と突出部41cの列が交互に配列されるように基部50dに設けられてもよいし、ランダムに配列されてもよいし、列を成さずランダムに設けられてもよい。ここでは、突出部21と突出部41cが同じ列に配列される例が図示されている。
【0073】
図10に示すように、一例として、ここでは、第1繊維1及び絶縁糸4cを組み合わせて組合せ体として、基部50に織り込む、編み込む、縫い込むなどされる。組合せ方法としては、図示のように、両者を並行して用いる方法でもよいし、第1繊維1を絶縁糸4cに絡ませて用いる方法でもよいし、第1繊維1を絶縁糸4cに巻き付けて用いる方法でもよい。
【0074】
例えば、1本の第1繊維及び1本の絶縁糸4cの組合せ体を用いて、基部50から肌側に略逆U字状に引き出す作業を、第1繊維間隙をもって繰り返すことで、肌側に複数の略逆U字状の突出部11及び突出部41cが同列に一列に形成され、裏側に複数のミシン目状の根元部12及び根元部42cが同列に一列に形成される。また、第1繊維1及び絶縁糸4cの引出方向を基部50に対して略垂直になるようにすれば、突出部11及び突出部41cが基部50の肌側面51に略垂直に設けられる。図示しないが、基部50への第2繊維2及び絶縁糸4cの設置も、前述と同様に行える。
【0075】
これによって、絶縁糸4cとともに肌に接触することで第1繊維1及び第2繊維2の肌触りがよりやさしくなる。
【0076】
より具体的には、微弱電流具100dは、例えば、平編とともに立毛編(パイル編、プラシュ編、ビロード編ともいう)を行い、絶縁糸4cを用いる平編で基部50を形成し、第1繊維及び絶縁糸(組合せ体)を用いる立毛編で第1電極部10dを形成し、第2繊維及び絶縁糸(組合せ体)を用いる立毛編で第2電極部20dを形成できる。また、導電部30は、導電性繊維を用いて裏毛アトラス編で形成できる。絶縁部40cは、絶縁糸4cを用いる立毛編で形成できる。このような編み方を用いれば、微弱電流具100dの各部分を簡便に形成できる。
【0077】
なお、
図10では、導電部30の弛み部を図示していないが、複数の弛み部を含んでもよい。
【0078】
<適用例>
図11は実施形態1の変形例4の適用例を示す平面図の一例で、
図12は一部拡大図の例である。
【0079】
微弱電流具100eは、
図12に図示のように、第2電極部20dが第2繊維2と絶縁糸4cを含んで構成される。同様に、第1電極部10dが第1繊維1と絶縁糸4cを含んで構成される。
【0081】
微弱電流具100fは、微弱電流部を含み、さらに保持部60fを含む。なお、以下では、微弱電流具100fが前述第1実施形態ないしその変形例に係る微弱電流部を含む構成を例に説明するが、これらとは異なる微弱電流部を含むものでもよい。
【0082】
微弱電流具100fの微弱電流部は、
図13に示すように、前述第1電極部10、第2電極部20、導電部30bを兼ねる基部50bを含むものでもよい。
図14に示すように、第1電極部10と第2電極部20との間(電極部間隙)に、前述の絶縁部40cが設けられてもよい。
図15に示すように、基部50bの肌側面に絶縁部40bが載置されてもよい。
【0083】
また、微弱電流部は、
図16に示すように、基部に複数の第1電極部10と複数の第2電極部20が、交互に繰り返し配置されてもよい。なお、ここでは、基部50bに設置される例が図示されているが、基部は前述の他の例が採用されてもよい。
【0084】
また、微弱電流部は、
図17に示すように、平面視三日月形状に形成されてもよい。より具体的には、基部50bが三日月形状に形成され、第1電極部及び第2電極部がこれに対応した形状に構成される。なお、ここでは、基部50bに設置される例が図示しているが、基部は前述の他の例が採用されてもよい。
【0085】
保持部60fは、微弱電流部が使用者の対象部位の肌と接触するように保持する部材であり、例えば、貼付けテープである。微弱電流部は、保持部60fの肌側面に配置される。以下では、保持部60fにおいて、微弱電流部が配置される部分を配置部61fとし、それ以外の部分を肌部62fとする。
【0086】
配置部61fは、肌側面の少なくとも一部に接着剤ないし粘着剤が設けられて、微弱電流部が保持部60に貼り付けられてもよい。
【0087】
肌部62fは、肌側面の少なくとも一部に、使用者の肌に貼り付けるための接着剤ないし粘着剤が設けられる。
【0088】
図18(a)は、微弱電流具100fを、肩、肩甲骨、腰に貼った状態を示している。
図18(b)は、微弱電流具100fを、胸の左上部と右下部に貼った状態を示している。
図18(c)は、微弱電流具100fを、太腿、ひざ、くるぶし下部に貼った状態を示している。
図18(d)は、微弱電流具100fを、すね、足の甲に貼った状態を示している。
図18(e)は、微弱電流具100fをふくらはぎ上部、ふくらはぎ下部に貼った状態を示している。ここでは、微弱電流具100fが三日月形状であるため、その内側の円弧で、手、足、肩等丸みを帯びたり、突出したりする部位(骨や筋肉、こぶ等の膨らみがある部位)の裾野に沿って貼り付けることができる。
【0089】
図19に示すように、微弱電流具100fは、比較的大きく形成されてもよい。例えば、40mm〜360mmであってもよい。第1電極部及び第2電極部を前述のように通気性がよいものに構成することで、微弱電流具100fは、大きく形成されても、肌が蒸れる、かぶれる等の皮膚トラブルが発生しにくく、安心して使用できる。
【0090】
なお、保持部60fには、通気性を有する素材を用いることでかぶれを防止でき、防水性を有する素材を用いることで濡れに強くでき、伸縮性を有する素材を用いることでフィット感や押圧効果が得られる。また、湿布材やアロマ成分、美容液等を含ませることで肌を守る、肌の美容効果を高めるなどの複合効果が得られる。また、微弱電流を肌に流すことにより皮膚下の繊維芽細胞を活性化することが出来ると言われている。そのようなことから、保持部に、例えばコットンや絹、吸水性ポリマー、スポンジ材などを組み合わせ、水分や美容液、乳液、塩水、ミネラルなどを含ませて体や顔を広く覆う、要部を覆うなどして、肌の皺を解消したり、ハリを回復したり、肌の新陳代謝を促すことが期待できる。また、電極の劣化を考慮し、使用前に溶液を塗る、溶液で浸すなどして皮膚に貼り付けてもよい。さらに、上記の成分を前もって吸収乾燥させた状態にしておき、使用前に水などで活性化させて使用するようにしてもよい。
【0091】
なお、保持部ではなく、基部や電極部周辺を例えばコットンや絹、吸水性ポリマー、スポンジ材などを組み合わせることで、基部や電極部周辺に、水分や美容液、乳液、塩水、ミネラルなどの溶液を含ませて顔の全体をマスキングしたり、要部を覆うことにより皺を解消したり、ハリを回復したり、肌の新陳代謝を促すことが期待できる。保持部素材の全体にこれらの溶液を含ませた状態にして、基部や電極部を介して、溶液を皮膚に浸透させる方法としてもよいが、基部周辺を囲むように溶液をしみこませた溶液部を保持部に設けて、使用時に基部を保持部に貼り付けて皮膚に貼る構造でも良い。
【0092】
<実施形態2の変形例1>
図20は、実施形態2の変形例1に係る微弱電流具100gの一例を示す図である。微弱電流具100gは、保持部60gが、前述微弱電流具100fと異なる。保持部60gは図示のように一例としてサポートで構成される。
【0093】
保持部60gは、配置部61fと、肌部62gと、バンド部63gとを含む。肌部62gは、ここでは、接着剤ないし粘着剤を含まなくてもよい。微弱電流具100gは、バンド部63gによって使用者の対象部位と接触する状態に置かれる。
【0094】
より具体的には、肌部62gの相対する両端部を連結するバンド部63gによって、微弱電流具100gが使用者の対象部位と接触する状態に保持される。バンド部63gは、肌部62gの両端部を連結するものであればよく、一例として、図示のように3つの細帯状のバンドを含んで構成される。
【0095】
なお、バンド部は、幅広でもよく、紐状でもよく、ゴムバンドのようなものでもよい。さらには、面テープ、ボタン、粘着テープなどで止めてもよく、適度な伸縮性を有し、着脱が可能なものであれば良い。
【0096】
<実施形態3>
図21〜
図23は実施形態3に係る微弱電流具100hの例を示す図で、
図24〜
図25は微弱電流具100hの横断面の例を示す図である。
【0097】
微弱電流具100hは、皮膚などに微弱電流を流すもので、肌に接触させて使用する。微弱電流具100hは、互いに電位差を有し、電気的に接続される第1電極部10h及び第2電極部20hの2種類の電極部を含み、これらの電極部と肌とで電気的閉回路を形成して肌に微弱電流を流す。以下では、微弱電流具100hにおいて、この2種類の電極部と、2種類の電極部を電気的に接続する導電部と、2種類の電極部を肌側で絶縁する絶縁部を含む部分を微弱電流部ともいう。微弱電流部は、基部50hに設置される。
【0098】
一例として、第1電極部10hは、金、白金又は銅等の第1金属を主として含む電極箔である。第2電極部20は、第1電極部に含まれる金属より低い電位を有する第2金属を主として含む電極箔である。第2金属は、亜鉛、チタン、アルミニューム、ステンレス又は銅等である。第1電極部10h及び第2電極部20hは、導電性の金属を含む導電部30hによって電気的に接続される。
【0099】
第1電極部10h、第2電極部20h及び導電部30hは、基部50hに設置される。基部50hは、一例として、
図21に示すように筒状のサポータで構成されてもよい。基部50hは伸縮性を有し、例えば、ゴムが織り込んである。微弱電流具100hは、基部50hによって対象部位と接触する状態に置かれる。基部50hは伸縮性を有するため、図示のようにひざ等の関節にも使用できる。
【0100】
基部50hは、下着、タイツ、ショーツ、レギンス、靴下、手袋、ヘッドマスク等の被服で構成されてもよい。一例として、
図22及び
図23に示すように、基部50iは、下着(インナーウェア)で構成される。基部50hは、上半身と下半身が別々のものでもよいし、上半身と下半身が一体化されたものでもよい。好ましくは、基部50hは伸縮性を有し、基部50hよって微弱電流具100hが対象部位と接触する状態に置かれる。
【0101】
一例として、第1電極部10h、第2電極部20h及び導電部30hは、接着剤(粘着剤)によって基部50hに設置される。第1電極部10hと第2電極部20hの間には、絶縁部40hが設けられる。
【0102】
他の一例として、第1電極部10h、第2電極部20h、導電部30h及び絶縁部40hは、前述実施形態1ないしその変形例のいずれかの例で形成されてもよい。そして、これらが設置される基部50hは、下着、タイツ、ショーツ、レギンス、靴下、手袋、ヘッドマスク等の被服で構成される。
【0103】
図24に示すように、絶縁部40hは第2電極部20hと一体に形成されてもよい。この場合、第2電極部20hは、図示のように両側に絶縁部40を有してもよいし、図示しないが第1電極部10hと相対する側にのみ絶縁部40hを有してもよい。
【0104】
基部50hに導電部30hを貼り付けて設置し、その上に第1電極部10hと絶縁部40hを有する第2電極部20hを貼り付けて設置することで微弱電流具100hが形成される。
【0105】
なお、第1電極部10hが絶縁部40hを有し、第2電極部20hが絶縁部40hを有しない構成でもよい。第1電極部10h及び第2電極部20hの両方が絶縁部40hを有する構成でもよい。
【0106】
図25に示すように、絶縁部40hは、第1電極部10h及び第2電極部20hと独立して構成され、これらの部分がそれぞれ導電部30hに貼り付けて載置されてもよい。
【0107】
<実施形態4>
図26〜
図27は実施形態4に係る微弱電流具100iの例を示す図である。
【0108】
微弱電流具100iは、基部50iが電極部毎に独立して形成される。一例として、
図26に示すように、第1電極部10と絶縁部40cとが一体に設置される基部50iと、第2電極部20と絶縁部40cとが一体に設置される基部50iとがそれぞれ独立に形成される。そして、独立して形成される複数の基部50iは、接着剤(粘着剤)ないし面テープなどで保持部60iに取外し可能に貼り付けられる。前述の基部50bと同様に、基部50iは導電部30iを兼ねてもよい。第1電極部10、第2電極部20及び絶縁部40cは前述しており、ここでは説明を省略する。
【0109】
他の例として、
図27に示すように、第1電極部10が設置される基部50iと、第2電極部20が設置される基部50iと、絶縁部40cが設置される基部50iがそれぞれ独立に形成されてもよい。そして、独立して形成される複数の基部50iは、接着剤(粘着剤)ないし面テープなどで保持部60iに取外し可能に貼り付けられる。
【0110】
保持部60iは、筒状のサポータで構成されてもよいし、下着、タイツ、ショーツ、レギンス、靴下、手袋、ヘッドマスク等の被服で構成されてもよい。
【0111】
微弱電流具100iは、そのまま洗濯などで水に浸されても、発生するのは微弱電流なので、問題とならない。
【0112】
<実施形態5>
図28は、実施形態5に係る微弱電流具100jの一例を示す図である。微弱電流具100jは、第1電極部10j及び第2電極部20jは前述のいずれか例であり、導電部及び保持部が前述例と異なる。
【0113】
導電部30jは、第1電極導電部31jと、第2電極導電部32jと、接続部33jと、導電本体部34jとを含む。第1電極導電部31jは、基部50の裏側面52に設けられ、第1電極部10と電気的に接続している。第2電極導電部32jは、基部50の裏側面52に設けられ、第2電極部20と電気的に接続している。好ましくは、第1電極導電部31jと第2電極導電部32jは同構造の部材である。
【0114】
接続部33jは、保持部60jの配置部61jの肌側面に設置される。接続部33jは、第1電極導電部31j及び第2電極導電部32jを合わせた数だけ、これらと対応した位置に設置される。第1電極導電部31jと第2電極導電部32jは、それぞれ接続部33jと接続できる。一例として、第1電極導電部31jと第2電極導電部32jは、鉤ホックにおける鉤(フック)であり、接続部33jは鉤ホックにおける受け金(アイ)である。
【0115】
導電本体部34jは、複数の接続部33jを接続する部分であり、保持部60jの配置部61jの肌側面に設置される。
【0116】
保持部60jは、筒状のサポータで構成されてもよいし、下着、タイツ、ショーツ、レギンス、靴下、手袋、ヘッドマスク等の被服で構成されてもよい。
【0117】
微弱電流具100jは、導電部30jを、基部50j側設置部分と、保持部60j側設置部分とに分けて着脱可能に構成することで、電極部と基部を保持部から取外し可能に構成できる。電極部を取り外せるため、洗濯の際に外しておくことで、電極部の劣化を防止できる。
【0118】
<実施形態5の変形例1>
図29は、実施形態5の変形例1に係る微弱電流具100kの一例を示す図である。微弱電流具100kは、導電部が前述微弱電流具100jと異なる。導電部30kは、接続穴35kと、接続ピン36kとを含む。
【0119】
接続穴35kは、基部50における第1電極部10と第2電極部20が相対する位置に対に設けられ、第1電極部10の根元部及び第2電極部の根元部とそれぞれ接続するように設けられる。
【0120】
接続ピン36kは、一対のピンを有する。接続ピン36kの一対のピンが、対に設けられた接続穴35kに差し込むことで、第1電極部10と第2電極部20が電気的に接続される。
【0121】
微弱電流具100kは、導電部30kを、基部50側設置部分と、保持部60j側設置部分とに分けて着脱可能に構成することで、電極部と基部を保持部から取外し可能に構成できる。電極部を取り外せるため、洗濯の際に外しておくことで、電極部の劣化を防止できる。
【0122】
<実施形態6>
図30は実施形態6に係る微弱電流具100mの一例を示す図で、
図31はその横断面を示す模式図である。微弱電流具100mは、本体部101mに被覆部102mが被さって構成される。
【0123】
本体部101mは、好ましくは、ベルト状に形成される。本体部101mは、長手方向の両端部に対となって機能する連結部が設けられる。一例として、本体部101mは、長手方向の両端が他の部分より幅が狭くなっており、そのうちの一端の肌側面に面ファスナーのフック面である連結部1011mが設けられ、他端の裏側面に面ファスナーのループ面である連結部1012mが設けられて、両者を重ね合わせることで対象部位に微弱電流具mを留めることができる。
【0124】
本体部101mは、中央部分に第1電極部10mが設けられる。第1電極部10mは、本体部101mの長手方向に沿って設置され、好ましくは図示のように略長方形に形成される。なお、略楕円形等に形成されてもよい。本体部101mは、第1電極部10mの略中央部分を渡るように、接着部71mが設けられる。第1電極部10mが2つの部分が中央部分を残して左右に分かれて構成され、この中央部分に接着部71mが設けられてもよい。接着部71mは、例えば、面ファスナーのフック面である
【0125】
本体部101mは、第1電極部10mの長手方向の両端から所定距離離れた位置に、肌側面に接着部73m及び接着部75mがそれぞれ設けられる。接着部73m及び接着部75mは、例えば、面ファスナーのフック面である。
【0126】
被覆部102mは、マスク状のもので、第1電極部10mに対応した形状にこれよりやや大きく形成される。被覆部102mは、絶縁性を有する素材から形成される。被覆部102は、複数の第2電極部20mが所定の距離離れて設けられる。
【0127】
被覆部102mは、第2電極部20mと所定距離離れた位置に窓部1021mが設けられる。窓部1021mは、好ましくは、第2電極部20mの数だけ設けられ、1つの第2電極部20mと1つの窓部1021mが対となるように設けられる。
【0128】
被覆部102mは、中央部分の裏側面に前述接着部71mと対応する接着部72mが設けられる。また、被覆部102mは、長手方向の両端の裏側面に前述接着部73m及び前述接着部75mとそれぞれ対応する接着部74m及び接着部76mが設けられる。接着部72m、接着部74m及び接着部76mは、例えば、面ファスナーのループ面である。
【0129】
図示のように、本体部101mの上(肌側面)に被覆部102mを重ねると、それぞれの窓部1021mから第1電極部10mの一部が露出して、第2電極部20mと隣合うようになる。また、隣合う第1電極部10m及び第2電極部20mの間の被覆部102mが絶縁部40mとして機能する。なお、導電部は、第1電極部10m又は第2電極部20mで兼ねることができる。
【0130】
微弱電流具100mは、このように構成することで、対象部位に着脱自在に形成できる。
【0131】
なお、第1電極部10m及び第2電極部20mは、実施形態1ないしその変形例における構成に形成されてもよい。この場合は、例えば、前述本体部は本体基部とこの本体基部に設置される第1電極部10を含み、前述被覆部は被覆基部とこの被覆基部に設置される第2電極部20を含むことになる。そして、被覆基部は、本体基部から着脱可能となる。
【0132】
以上、本発明に係る微弱電流具の実施形態について説明したが、これらは本発明の一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明には、以上の各実施形態やその変形例を組み合わせた形態や、さらに様々な変形例が含まれる。
【0133】
例えば、
図32は本発明の他の例に係る微弱電流具を示す図であり、図示のように、微弱電流具100nは、第1電極部10n、第2電極部20n及び導電部30nを前述何れかの例で形成し、基部50nを前述何れかの例で形成した上に、基部50nに更にバンド部53nを設けてもよい。基部50nは、図示のように一例としてサポートで構成される。基部50nの相対する両端部を連結するバンド部53nによって、微弱電流具100nが使用者の対象部位と接触する状態に保持される。バンド部53nは、基部50nの両端部を連結するものであればよく、その形状等は限定されない。
【0134】
なお、上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
【解決手段】 肌に接触させて使用する微弱電流具であって、基部と、前記基部に設置される微弱電流部とを含み、前記微弱電流部は、互いに電位差を有する第1電極部と第2電極部の2種類の電極部と、前記第1電極部と前記第2電極部とを電気的に接続する導電部と、前記第1電極部と前記第2電極部とを肌側で絶縁する絶縁部と、を含み、前記第1電極部は、所定の電位を有する第1物質を主として含む第1繊維を含み、前記第2電極部は、前記第1物質より低い電位を有する第2物質を主として含む第2繊維を含む、微弱電流具。