(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。さらに、当業者であれば、以下に述べる各要素を均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であり、かかる実施の形態も本発明の範囲に含まれる。またさらに、必要に応じて示す上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図示の表示に基づくものとする。さらにまた、図面における各種の寸法比率は、その図示の比率に限定されるものではない。また、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
<学習支援システム1の概略構成>
図1は、本発明の一実施形態による学習支援システム1の概略構成図(システム構成図)である。同図に示すように、サーバ装置100と、各処理端末200と、サーバ装置300と、各処理端末400とが、ネットワークNを介して相互に通信可能に設定されることにより、学習支援システム1が構成される。
【0011】
サーバ装置100は、例えば、学習者や指導者に対する学習支援を行うサーバである。各処理端末200は、例えば、各学習者が操作する端末である。サーバ装置300は、例えば、学習者に対して、学習支援を行うサービス内の特定のサービスを提供するためのサーバである。各処理端末400は、例えば、学習者の学習に関する指導を行う各指導者が操作する端末である。
【0012】
各処理端末200A、200B、200Cについて、各学習者間で区別する必要がない場合は処理端末200と表記する。各処理端末400Aについて、各指導者間で区別する必要がない場合は処理端末400と表記する。また、学習支援システム1は、学習者の出欠を管理するシステムを含むため、出欠管理システムと称してもよい。
【0013】
サーバ装置100は、ネットワークNに接続されたサーバ用の情報処理装置(コンピュータ)であり、そのサーバ用コンピュータにおいて所定のサーバ用プログラムが動作することにより、サーバ機能を実現するものである。実施形態において、サーバ装置100は、例えば、学習支援システム1により学校における協働学習や一斉学習等を支援する事業者等によって提供され得る。なお、サーバ装置100は、1又は複数の装置において、その機能を実行できるようにしてもよい。サーバ装置300は、サーバ装置100と同様であるため、その説明を省略する。
【0014】
処理端末200は、ネットワークNに接続され、サーバ装置100にアクセス可能なコンピュータ(情報処理装置)である。実施形態では、処理端末200は、例えば、サーバ装置100からダウンロードした、学習支援アプリケーションを実行し、所定の問題に対して解答の入力を受け付けてサーバ装置100に送信したり、解答の採点結果をサーバ装置100から受信したりすることができる。
【0015】
実施形態の一例として、処理端末200は、貸与や購入により学習者により所有され、学習者が進路相談や質問等を行うために使用することなどが想定されている。また、処理端末200は、もともと学習者が所有している処理端末でもよい。学習者は、例えば受験を控える中学生や高校生などの生徒として説明するが、生徒に限らず、作業内容の評価が行われる作業を行っている人でもよい。生徒は、現役生、浪人生どちらでもよい。
【0016】
ネットワークNは、例えばインターネットや施設内に構築するLAN(local area network)等を含む情報処理に係る通信回線又は通信網である。ネットワークNの具体的な構成は、サーバ装置100、300と処理端末200、400との間でデータの送受信が可能なように構成されていれば特に制限されず、有線であるか無線であるかも問わない。
【0017】
また、ネットワークNは、複数種の通信回線や通信網及び種々のネットワーク機器を含んで構成され得る。例えば、ネットワークNは、処理端末200、400に無線接続される基地局や無線LANのアクセスポイント(WiFiルータ等)、基地局に接続された移動体通信網、アクセスポイントからルータやモデムを介して接続された電話回線、ケーブルテレビ回線又は光通信回線などの公衆回線、サーバ装置100に接続されたインターネット、移動体通信網や公衆回線とインターネットを接続するゲートウェイ装置を含む。
【0018】
処理端末400は、ネットワークNに接続され、サーバ装置100にアクセス可能なコンピュータ(情報処理装置)である。実施形態では、処理端末400は、例えば、サーバ装置100からダウンロードした、出欠管理アプリケーションを実行し、指導者の所定の操作を受け付けて、学習者の出欠情報をサーバ装置100に送信したり、所定校におけるクラス情報をサーバ装置100から受信したりすることができる。
【0019】
出欠情報は、例えばクラスに出席した学習者の情報を少なくとも含み、そのクラスに参加する予定であったが欠席した学習者の情報を含んでもよい。クラス情報は、例えばそのクラスに参加予定になっている学習者の情報である。
【0020】
実施形態において、処理端末200、400は、好適にはタブレットコンピュータ(以下「タブレット端末」ともいう。)が想定される。そこで、以下においては、理解を容易にするべく、処理端末200、400がタブレット端末である実施形態を例にとって説明する。
【0021】
しかしながら、本発明において、処理端末200、400はタブレット端末に限られるものではなく、PC(パーソナルコンピュータ、ノートパソコンを含む。)や、家庭用ゲーム機器(携帯型ゲーム機を含む)、携帯電話機(いわゆるフィーチャーフォン)、スマートフォン(多機能携帯電話機)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)、携帯音楽プレイヤ、電子書籍リーダ、その他のコンピュータ機器を採用してもよい。
【0022】
<ハードウェア構成>
≪サーバ装置のハードウェア構成≫
図2は、実施形態におけるサーバ装置100のハードウェア構成の一例を示す図(システムブロック図)である。同図に示すように、サーバ装置100は、CPUやMPUといった演算処理部(プロセッサ)101、記憶装置としてのROM102及びRAM103、入力部105及び外部メモリ106が接続された外部インターフェース104、ディスプレイモニタ111が接続された画像処理部107、ディスク又はメモリデバイス等が収容又は接続されるスロットドライブ108、スピーカ装置112が接続された音声処理部109、並びに、ネットワークインターフェース110を備える。
【0023】
各部は、例えば、内部バス、外部バス、及び拡張バスを含むシステムバスといった伝送路120を介して互いに接続されて構成される。なお、入力部105、外部メモリ106、ディスプレイモニタ111、スピーカ装置112等の入出力を担うデバイス装置は、必要に応じて適宜省略してもよいし、それらを備える場合であっても、それらは伝送路120に常時接続されていなくてもよい。
【0024】
演算処理部101は、サーバ装置100全体の動作を制御し、上述した他の構成要素との間で制御信号及び情報信号(データ)の送受信を行うとともに、学習支援の実行に必要な各種の演算処理を行う。そのため、演算処理部101は、いわゆるレジスタ等の高速アクセス可能な記憶領域に対して、数値演算ユニット等を用いた加減乗除等の算術演算、論理和、論理積、論理否定等の論理演算、ビット和、ビット積、ビット反転、ビットシフト、ビット回転等のビット演算等、更に必要に応じて、飽和演算、三角関数演算、ベクトル演算等を行うことが可能なように構成されている。
【0025】
ROM102には、一般に、電源投入後、最初に実行されるIPL(Initial Program Loader)が記録されている。このIPLが実行されることにより、スロットドライブ108に収容又は接続されるディスクやメモリデバイスに記録されたサーバ用プログラムや学習支援プログラムが、演算処理部101によって一旦RAM103に読み出され、そのプログラムが演算処理部101によって実行される。さらに、ROM102には、サーバ装置100全体の動作制御に必要なオペレーティングシステムのプログラムやその他の各種データが記録されている。
【0026】
RAM103は、サーバ用プログラム、学習支援プログラム、及び、各種データを一時的に記憶するためのものである。上記の如く、読み出されたサーバ用プログラムや学習支援プログラム、その他、学習の進行や複数の処理端末200、300、400間の通信に必要なデータ等がRAM103に保持される。学習支援プログラムは、外部の記録媒体に記録されて、外部の記録媒体からRAM103にインストールされてもよい。
【0027】
さらに、演算処理部101は、RAM103に変数領域を設定し、その変数領域に格納された値に対しても数値演算ユニットを用いた直接演算を行ったり、或いは、RAM103に格納された値をレジスタに一旦複製又は移設格納してそのレジスタに対しても直接演算を行ったり、さらには、それらの演算結果をRAM103に書き戻したりといった処理を行う。
【0028】
外部インターフェース104を介して接続された入力部105は、サーバ装置100を用いて学習支援サービスを提供する事業者側のユーザが行う各種の操作入力を受け付けるものである。入力部105としては、キーボード、タッチパッド、タッチパネルの他、例えば、音声入力装置を採用することができ、種々の操作入力、決定操作、取消操作、メニュー表示等の指示入力を行うことが可能であれば、デバイスの種類は特に制限されない。
【0029】
RAM103や、外部インターフェース104を介して着脱自在に接続された外部メモリ106には、サーバ装置100の作動状況、各処理端末200、400のアクセス状況、各処理端末200、400におけるコミュニケーション情報等を示すデータ、処理端末200間の通信のログ(記録)のデータ等が書き換え可能に記憶される。
【0030】
画像処理部107は、スロットドライブ108から読み出された各種データを、演算処理部101により、又は、画像処理部107自体により加工処理した後、その処理後の画像情報をフレームメモリ等に記録する。このフレームメモリに記録された画像情報は、所定の同期タイミングでビデオ信号に変換され、画像処理部107に接続されるディスプレイモニタ111へ出力される。これにより、各種の画像表示が可能となる。また、学習支援に関する画像情報は、演算処理部101との協働処理等によって、画像処理部107及び/又は演算処理部101から各処理端末200、400へ送出される。
【0031】
また、音声処理部109は、スロットドライブ108から読み出された各種データを音声信号に変換し、音声処理部109に接続されたスピーカ装置112から出力する。また、学習支援に関する音声情報は、演算処理部101との協働処理等によって、音声処理部109及び/又は演算処理部101から各処理端末200、400へ送出される。
【0032】
また、ネットワークインターフェース110は、サーバ装置100をネットワークNへ接続するためのものであり、例えば、LANの構築に使用される諸規格に準拠するもの、アナログモデム、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルテレビジョン回線を用いてインターネット等に接続するためのケーブルモデム等、及び、これらを、伝送路120を介して演算処理部101と接続するための通信インターフェース回路とから構成される。ネットワークインターフェース110は、外部のデータベースと接続されてもよい。
【0033】
なお、サーバ装置100は、単一のコンピュータより構成されるものであっても、ネットワーク上に分散した複数のコンピュータより構成される、いわゆるクラウドコンピューティングの形態のものであってもよい。また、単一のコンピュータが複数のサーバ機能を備えるようなものでもよい。また、サーバ装置300のハードウェア構成は、サーバ装置100におけるハードウェア構成と同様である。
【0034】
≪処理端末のハードウェア構成≫
図3、実施形態における処理端末200のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3に示す処理端末200は、タッチパネル202、スピーカ204、マイクロフォン206、ハードボタン208、ハードキー210、移動体通信用アンテナ212、移動体通信部214、無線LAN通信用アンテナ216、無線LAN通信部218、記憶部220、主制御部250、カメラ230、及び音声出力端子242を含む外部インターフェース240などを備える。
【0035】
タッチパネル202は、表示装置および入力装置の両方の機能を備え、表示機能を担うディスプレイ(表示画面)202Aと、入力機能を担うタッチセンサ202Bとで構成される。ディスプレイ202Aは、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの一般的な表示デバイスにより構成される。タッチセンサ202Bは、ディスプレイ202Aその上面に配置された接触操作を検知するための素子およびその上に積層された透明な操作面を備えて構成される。タッチセンサ202Bの接触検知方式としては、静電容量式、抵抗膜式(感圧式)、電磁誘導式など既知の方式のうちの任意の方式を採用することができる。
【0036】
タッチパネル202は、主制御部250による記憶部220に記憶されているプログラム222の実行により生成される画像を表示する。入力装置としてのタッチパネル202は、操作面に対して接触する接触物(ユーザの指やタッチペンなどを含む。以下、「指」である場合を代表例として説明する)の動作を検知することで、操作入力を受け付け、その接触位置の情報を主制御部250に与える。指の動作は、接触点の位置または領域を示す座標情報として検知され、座標情報は、例えば、タッチパネル202の短辺方向および長辺方向の二軸上の座標値として表される。
【0037】
処理端末200は、移動体通信用アンテナ212や無線LAN通信用アンテナ216を通じてネットワーク(インターネット)Nに接続され、サーバ装置100との間でデータ通信をすることが可能である。また、処理端末200は、処理端末300、400ともネットワークNを介して通信可能である。
【0038】
実施形態に係るプログラム222は、処理端末200にインストールされたものであってもよいし、オンライン上でサーバ(サーバ装置100に限らない)から進路相談等が提供されるものであってもよい。プログラム222が実行されることで、進路相談等の学習支援サービスを提供可能なアプリケーションが動作する。
【0039】
また、処理端末400のハードウェア構成は、処理端末200におけるハードウェア構成と同様であるため、その説明を省略し、同符号を用いる。
【0040】
<学習支援サービスの概要>
次に、実施形態における学習支援システム1により提供される学習支援サービスの概要について説明する。
図4は、実施形態における学習支援サービスの概要を説明するための図である。
図4に示す例では、学習者U10は、例えば家H10にいるときに、処理端末200Aを用いて、サーバ装置100から定期的に配信される問題を解く。学習者U10は、処理端末200Aに解答を入力し、採点ボタン等を押下すると、処理端末200Aは、サーバ装置100に解答情報を送信し、模範解答に基づき採点された採点情報をサーバ装置100から受信し、採点情報に基づく採点結果を表示する。これにより、学習者U10は、リアルタイムに問題に対する解答の採点結果を知ることができる。
【0041】
ここで、一般的な学習支援システムは、上述したように学習者が単独で学習を行うものである。他方、実施形態では、学習者U10が、指導者がいる塾J10等に出向くことができ、その場で問題を解きながら指導者から指導を受けることが可能である。このサービスを直接指導サービスともいう。
【0042】
例えば、学習者U10は、複数の学習者(例えば学習者U12等)が出席するクラス(又は教室)で、サーバ装置100から事前に又はその場で配信された問題を解き、その問題の解説を指導者T10から受けることができる。このとき、クラス内の各学習者は、学校や学年や学習の進捗状況などが異なってもよく、各自の処理端末200を用いて各自の問題を解く。
【0043】
このとき、指導者T10は、その日のクラスにどの学習者が出席しているかを、処理端末400を用いて管理する。指導者T10は、画面に表示される学習者に関する表示データを用いて、簡単な操作により出席にしたり、欠席にしたりすることができる。以下、上述した出欠管理サービスを実現するための、各装置の各機能について説明する。
【0044】
<機能構成>
≪サーバ装置の機能構成≫
図5は、実施形態におけるサーバ装置100を機能的な観点から示す概略構成図(機能構成図)である。サーバ装置100は、処理端末200、400からの要求等に応じて、学習を支援するためのものであり、そのための機能として、少なくとも第1通信部150、記憶部160、及びアプリ制御部170を備える。
【0045】
第1通信部150は、処理端末200、400と、サーバ装置300と、ネットワークNを介して通信を行うものである。例えば、第1受信部154は、各処理端末200等から受信したデータを、アプリ制御部170に供給するとともに、第1送信部152は、アプリ制御部170から供給されたデータを、各処理端末200等へ送信する機能を有する。第1通信部150は、具体的には、少なくとも上述した
図2に示すネットワークインターフェース110から構成される。
【0046】
記憶部160は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した、
図2に示すROM102、RAM103、外部メモリ106、及びスロットドライブ108の少なくとも何れか1つから構成され得る。ここで、記憶部160に記憶されるプログラムは、後述する処理手順を実行する出欠管理アプリケーションに関するプログラムである。また、記憶部160には、かかる出欠管理に関するデータや表示データや各種演算結果のデータなども記録される。
【0047】
例えば、記憶部160には、学習者情報162、クラス情報164、及び履歴情報166が記憶される。これらの情報は、物理的に別の記憶部に記憶されてもよいし、1つの記憶部が論理的に分割されて記憶されてもよい。また、記憶部160は、問題の模範解答などを記憶しておいてもよい。記憶部160に記憶される各情報の詳細は、
図6〜8を用いて後述する。なお、記憶部160は、サーバ装置100とは別体のデータベースでもよい。
【0048】
図6は、記憶部160に記憶される学習者情報162の一例を示す図である。
図6に示す例では、学習者情報162は、学習者の会員番号、氏名、学校、学年、Hybrid、契約内容などを含む情報である。また、学習者情報162には、学習者の顔写真やイラストなどの画像データを含んでもよい。なお、契約内容は、別のデータベースに記憶されてもよく、会員番号を主キーとして検索可能にすればよい。
【0049】
会員番号は、事業者が提供する問題配信サービスに入会したときに学習者に与えられる学習者識別情報を表す。氏名は、学習者の氏名を表し、学校及び学年は、学習者の学校及び学年を表す。Hybridは、上述したように、塾等で指導者から指導を受けるための直接指導サービスに加入しているか否かを表す。「有」は、直接指導サービスに加入していることを表し、「無」は、直接指導サービスに加入していないことを表す。契約内容は、塾等に出席することが可能な特定曜日や特定時間や出席上限回数を表す。なお、特定曜日や特定時間は、絶対的なものではなく、他の時間等に振り替えることが可能である。
【0050】
例えば、会員番号「0001」の場合、氏名「AAA」、学校「ABC」、学年「中3」、Hybrid「有」、契約内容「木Bコマ4」が会員番号に関連付けられている。「木Bコマ4」は、木曜日のBコマ(例えば19時−20時)のクラスに、一月で4回出席することができることを表す。クラスは、曜日及び時間帯により特定可能である。学習者の契約時に、例えば、どこの学習塾に属すかと、どのクラスに属すかと、月に何回出席するかが決定される。
【0051】
図7は、記憶部160に記憶されるクラス情報164の一例を示す図である。
図7に示すクラス情報164は、例えば、学習塾であるSS校における1又は複数のクラスにおいて、直接指導サービスに契約している各学習者の会員番号及び出席可能回数を表す。指導者は、処理端末400を用いて、クラスに出席している学習者に関する表示データを操作し、この情報がサーバ装置100に送信されることで、サーバ装置100は、所定のクラスに出席している学習者を特定することができる。
【0052】
例えば、
図7に示す例では、各学習者の個別の契約内容に基づいて、木曜Bコマのクラスに、会員番号「0001」、「0004」を含む複数の学習が出席可能であることを表す。また、会員番号「0001」の学習者は、あと4回クラスに出席することができ、会員番号「0004」の学習者は、あと3回クラスに出席することができることを表す。クラス情報164は、例えば学習塾ごとに、1又は複数のクラスの情報が記憶部160に記憶される。
【0053】
図8は、記憶部160に記憶される履歴情報166の一例を示す図である。
図8に示す履歴情報166は、会員番号「0001」の学習履歴を表す情報である。履歴情報166は、取組日、教科、学年、月号、単元、ユニット、解答情報、採点情報などを含む。取組日は、処理端末200から、問題に対する解答情報を受信した日を表す。解答情報を受信した日は、例えば、学習者が、処理端末200を用いて、配信された問題に取り組んだ日を表す。
【0054】
教科、学年、月号は、サーバ装置100が、処理端末200に配信した問題を特定するための情報を表す。単元は、問題の分類を表し、ユニットは、分類をさらに細分化した小分類を表す。例えば教科が数学の場合、単元は、正負の数などであり、ユニットは、加法と減法とが混在する式の計算などである。例えば教科が国語の場合、単元は現代文であり、ユニットは坊ちゃん(小説)などである。
【0055】
解答情報は、処理端末200から受信した、学習者の解答情報を表す。採点情報は、学習者の解答情報に対する、模範解答に基づき採点された情報を表す。上述した各情報は一例を示すに過ぎない。また、履歴情報166は、学習者ごとに記憶される。
【0056】
図5に戻り、アプリ制御部170は、
図2に示す演算処理部101から構成されており、演算処理部101による制御指令に基づいて後述の各機能モジュールによる処理が実行される。すなわち、演算処理部101が、実施形態におけるアプリ制御部170として機能する。実施形態における学習支援を例にして更に説明すれば、機能モジュールとして、登録部172、出欠管理部174、履歴管理部176を備える。機能モジュールは、演算処理部101のプロセッサで実行される上記各種プログラムにより実現され、或いは、ファームウェアとして演算処理部101に実装されていてもよい。
【0057】
登録部172は、処理端末200から学習者情報162に含まれる情報の登録要求を受けた場合に、この情報を、記憶部160に記憶された学習者情報162に登録する。また、登録部172は、サーバ装置100の管理者から学習者の情報が入力された場合、入力された情報を、記憶部160に記憶された学習者情報162に登録する。
【0058】
出欠管理部174は、クラス情報164に含まれる情報を更新したり、管理したりする。例えば、出欠管理部174は、クラス情報164に基づいて、所定校の当日のクラスに関する出席予定情報を取得し、この出席予定情報を処理端末400に送信する。
【0059】
また、出欠管理部174は、例えば処理端末400において出欠の確定ボタンが指導者により押されると、処理端末400が送信した出席確定情報を取得し、クラス情報の出席可能回数を更新する。例えば、会員番号「0001」の学習者が、木曜Bコマのクラスに出席した場合は、出欠管理部174は、クラス情報164の会員番号「0001」に関連付けられている出席可能回数を、1つデクリメントする。
【0060】
履歴管理部176は、履歴情報166に含まれる情報を更新したり、管理したりする。例えば、履歴管理部176は、処理端末200から受信した解答情報の受信日を取組日にし、解答情報とともに受信した会員番号から学習者を特定し、特定された学習者の履歴情報に、この解答情報を記憶することで、履歴情報を更新する。また、履歴管理部176は、指導者が操作する処理端末400から学習者に関する情報を取得した場合、その学習者の履歴情報に、取得した情報を関連付けて記憶することで、履歴情報を更新する。
【0061】
また、履歴管理部176は、第1送信部152を介して、処理端末200に問題を配信したり、直接指導サービスを受けている学習者がいる場合、その学習者を指導する指導者が操作する処理端末400に、学習者の学習状況を配信したりする。例えば、履歴管理部176は、学習者の処理端末200に、定期的(例えば週1回や月1回)に問題を配信する。また、履歴管理部176は、直接指導サービスを受ける各学習者の学習状況に関する情報を履歴情報から取得し、取得した情報を状況情報として指導者の処理端末400に配信する。状況情報は、例えば問題特定情報、解答情報、及び/又は採点情報を含む。
【0062】
また、処理端末200に問題を配信するサーバは、サーバ装置100とは別の配信サーバであってもよい。この場合、履歴管理部176は、配信サーバに対し、問題の配信を要求する。これにより、配信サーバが、要求された問題を処理端末200に配信する。
【0063】
≪学習者の処理端末の機能構成≫
図9は、実施形態における学習者の処理端末200を機能的な観点から示す概略構成図(機能構成図)である。処理端末200は、サーバ装置100からの要求等に応じて、学習支援サービスを受けるためのものであり、そのための機能として、少なくとも第2通信部260、記憶部270、及び第1アプリ実行部280を備える。
【0064】
第2通信部260は、サーバ装置100とネットワークNとの間で通信を行うものである。例えば、第2受信部264は、サーバ装置100から受信したデータを、第1アプリ実行部280に供給するとともに、第2送信部262は、第1アプリ実行部280から供給されたデータを、サーバ装置100へ送信する機能を有する。第2通信部260は、具体的には、少なくとも上述した
図3に示す無線LAN通信部218等から構成され得る。
【0065】
記憶部270は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した、
図3に示す記憶部220等から構成され得る。ここで、記憶部270に記憶されるプログラムは、学習者に対して提供される第1アプリケーションの第1プログラムである。また、記憶部270には、かかる学習支援に関するデータや表示データや各種演算結果のデータなども記録される。
【0066】
第1アプリ実行部280は、例えば主制御部250等から構成され得る。第1アプリ実行部280は、第1プログラムが実行されることで、第1アプリケーション、例えば、学習支援サービスを受ける各機能を有する。第1アプリ実行部280は、この学習支援サービスを受ける各機能として、受付部282、アクセス部284、生成部286、及び表示制御部288を備える。
【0067】
受付部282は、学習者の操作を受け付ける。受付部282は、タッチセンサ202B、マイクロフォン206、ハードボタン208、ハードキー210、カメラ230等を用いて、学習者が入力した操作内容や情報を受け付ける。例えば、受付部282は、学習者によるサーバ装置100へのアクセス要求や、文字入力や、画像情報、音声情報等の解答情報を受け付ける。
【0068】
アクセス部284は、受付部282からアクセス要求を取得した場合、サーバ装置100にアクセスする。アクセス部284は、学習者のログインIDやパスワードを含むログイン要求を、第2送信部262を介してサーバ装置100に送信する。
【0069】
また、アクセス部284によりサーバ装置100との接続が確立された後に、受付部282が文字情報や画像情報や音声情報などによる解答情報を取得すると、第2送信部262を介して、解答情報をサーバ装置100に送信するようにする。
【0070】
第2受信部264は、サーバ装置100(又は配信サーバ)から学習者に応じた問題情報を受信し、記憶部270に記憶する。
【0071】
生成部286は、サーバ装置100から受信した問題情報に基づく問題画面データを生成する。問題画面データには、問題の表示領域と、解答を入力する欄とが含まれる。生成部286は、まず、学習者により問題を指定させ、指定された問題に対応する問題画面データを生成する。
【0072】
表示制御部288は、生成部284が生成した問題画面データを、タッチパネル202に表示するよう制御する。これにより、学習者は、タッチパネル202に表示される、サーバ装置100から配信される問題を解き、その問題に対する解答を入力することで、処理端末200は、解答情報をサーバ装置100に送信することができる。解答情報は、問題特定情報や学習者識別情報とともに送信される。
【0073】
≪指導者の処理端末の機能構成≫
図10は、実施形態における指導者の処理端末400を機能的な観点から示す概略構成図(機能構成図)である。処理端末400は、サーバ装置100からの要求等に応じて、学習支援サービスの一部を担うものであり、そのための機能として、少なくとも第3通信部460、記憶部470、及び第2アプリ実行部480を備える。
【0074】
第3通信部460は、サーバ装置100とネットワークNとの間で通信を行うものである。例えば、第3受信部464は、サーバ装置100から受信したデータを、第2アプリ実行部480に供給するとともに、第3送信部462は、第2アプリ実行部480から供給されたデータを、サーバ装置100へ送信する機能を有する。第3通信部460は、具体的には、少なくとも上述した
図3に示す無線LAN通信部218等から構成され得る。
【0075】
記憶部470は、各種プログラムや各種データを記憶するためのものであり、具体的には、上述した、
図3に示す記憶部220等から構成され得る。ここで、記憶部470に記憶されるプログラムは、指導者に対して提供される第2アプリケーションの第2プログラムである。また、記憶部470には、かかる学習支援に関するデータや表示データや各種演算結果のデータなども記録される。
【0076】
第2アプリ実行部480は、例えば主制御部250等から構成され得る。第2アプリ実行部480は、第2プログラムが実行されることで、第2アプリケーション、例えば、出欠管理サービスの一部を担う各機能を有する。第2アプリ実行部480は、この出欠管理サービスの一部を担う各機能として、受付部482、アクセス部484、取得部486、生成部488、表示制御部490、移動制御部492、及び判定部494を備える。
【0077】
受付部482は、指導者の操作を受け付ける。受付部482は、タッチセンサ202B、ハードボタン208、ハードキー210等を用いて、指導者が入力した操作内容や情報を受け付ける。例えば、受付部482は、指導者によるサーバ装置100へのアクセス要求や、文字入力等の指導内容を受け付ける。
【0078】
アクセス部484は、受付部482からアクセス要求を取得した場合、サーバ装置100にアクセスする。アクセス部484は、指導者のログインIDやパスワードを含むログイン要求を、第3送信部462を介してサーバ装置100に送信する。
【0079】
また、アクセス部484によりサーバ装置100との接続が確立された後に、受付部482が文字情報等の指導内容を取得すると、第3送信部462を介して、各情報をサーバ装置100に送信するようにする。
【0080】
(出欠管理)
また、第3受信部464は、サーバ装置100から出席予定情報を受信する。例えば、サーバ装置100は、クラス情報164が更新されると最新のクラス情報に基づく出席予定情報を送信するようにする。出席予定情報は、各学習者に関する表示データであって、当該各学習者との契約内容に基づき、各学習者が属する所定校及びクラスが関連付けられた表示データを含む。出席予定情報は、一旦記憶部470に記憶される。
【0081】
取得部486は、記憶部470に記憶された出席予定情報を取得する。例えば、取得部486は、出席予定情報として、所定校で開催される1又は複数のクラスに属する各学習者に関する表示データを取得する。
【0082】
生成部488は、取得された出席予定情報に基づき、所定クラスに属する各学習者の表示データの一覧を含む第1表示領域と、所定校に属する各学習者の表示データの一覧を含む第2表示領域とを含む画面データを生成する。例えば、生成部488は、第1表示領域に、当日のクラスに出席予定の各学習者を識別することが可能な表示データの一覧を含める。また、生成部488は、第2表示領域に、所定校に通っている全学習者を識別することが可能な表示データの一覧を含める。表示データは、例えば、学習者を識別するための情報であり、画像データ、氏名、学年等を含むデータである。なお、第2表示領域には、第1表示領域に含まれる学習者は表示されないようにしてもよい。
【0083】
表示制御部490は、生成部488により生成された画面データを表示画面に表示するよう制御する。表示画面は、例えばタッチパネル202である。
【0084】
移動制御部492は、第1ユーザ操作に基づき、第1表示領域内の表示データを第1表示領域とは異なる外部領域に移動させる。また、移動制御部492は、第2ユーザ操作に基づき、第2表示領域内の表示データを第1表示領域内に移動させる。
【0085】
例えば、クラスAに出席予定の学習者Aが欠席する場合、指導者は、第1表示領域内の学習者Aの表示データAをドラッグし、第1表示領域外にドロップする。このとき、受付部482は、表示データAへのドラッグアンドドロップを受け付け、移動制御部492は、このドラッグアンドドロップに基づいて表示データAを第1表示領域から外部領域への移動を制御する。外部領域へ移動された表示データAは、その後第2表示領域内に含まれるよう移動するようにしてもよい。
【0086】
また、クラスAに、学習者Bが振り替え出席する場合、指導者は、第2表示領域内の学習者Bの表示データBをドラッグし、第1表示領域内のクラスBに対応する領域にドロップする。このとき、受付部482は、表示データBへのドラッグアンドドロップを受け付け、移動制御部492は、このドラッグアンドドロップに基づいて表示データBを第2表示領域から第1表示領域への移動を制御する。
【0087】
判定部494は、所定タイミングで、第1表示領域内に表示される各表示データに対応する各学習者が所定クラスに出席すると判定する。所定タイミングは、例えば出欠確定ボタンを指導者が押したときや、クラスの開始時間に関する所定時刻が経過したときなどである。判定部494により、出席が判定された各学習者を示す出席確定情報は、第2送信部462を介してサーバ装置100に送信される。これにより、学習者が他のクラスや授業に振り替えることができる場合に、学習者の出欠管理を容易にすることができる仕組みを提供することができる。
【0088】
また、判定部494は、記憶部470に記憶されている判定基準を参照し、学習者の学習者情報と判定基準とに基づいて、学習者の振り替えが可能か否かを判定してもよい。例えば、判定基準には、学習者情報を用いた振り替え不可の条件が規定されている。
【0089】
また、判定部494は、第2表示領域内の表示データを移動させる際、この表示データに対応する学習者が、移動先の第1表示領域に対応するクラスに出席可能であるか否かを判定してもよい。例えば、判定部494は、移動対象の学習者が、出席可能回数が0であるか否かや、契約上出席できないクラスへの移動であるか否かを判定する。判定部494は、この判定結果を指導者に報知することにより、指導者に対して、振り替え可能な学習者であるか否かを知らせることが可能になる。
【0090】
また、移動制御部492は、判定部494により学習者が出席不可能なクラスであると判定された場合、表示データの移動を制限してもよい。例えば、移動制御部492は、クラスCに出席できない学習者Cに対応する表示データを、クラスCに対応する第1表示領域内に移動することができないよう制限する。これにより、指導者は、出欠管理の操作をしながら、どの学習者がどのクラスに出席できないかを把握することができる。
【0091】
また、生成部488は、学習者ごとにクラスへの出席可能回数が設定される場合、表示データに関連付けて残りの出席可能回数が表示されるように画面データを生成してもよい。例えば、生成部488は、サーバ装置100から送信された出席予定情報に、出席可能回数が含まれる場合、表示データに出席可能回数を含んでもよい。これにより、指導者は、各学習者のクラスへの出席可能回数を容易に把握することができる。
【0092】
また、生成部488は、所定日に開催される複数のクラスそれぞれに対応する複数の第1表示領域を含む画面データを生成してもよい。例えば、生成部488は、或る日のクラスごとに、対応する各学習者の表示データを含む第1表示領域を生成する。これにより、指導者は、一度に複数のクラスの出欠管理を行うことができる。
【0093】
また、生成部488は、複数の第1表示領域に対し、現在時刻に基づいて、終了したクラスを含む第1群、現在又は次回のクラスを含む第2群、及び前記第2群に含まれるクラス以降のクラスを含む第3群の各群をそれぞれ識別可能にするよう画面データを生成してもよい。例えば、生成部488は、第1群はグレー色、第2群は枠で囲み、第3群は通常通り表示することで、各群を識別可能にする。これにより、指導者は、複数の第1表示領域が表示される場合に、各第1表示領域がどの群に属するかを容易に把握することができる。
【0094】
(学習状況表示)
また、第3受信部464は、各学習者の学習時間中の所定タイミングで、各学習者の学習者識別情報と学習状況を表す状況情報とを受信する。所定タイミングは、例えば1分ごとである。学習者識別情報は、例えば会員番号である。状況情報は、例えば解答情報及び/又は採点情報などである。これにより、処理端末400は、1又は複数の学習者が処理端末200を用いて学習している最中に、学習状況を表す情報を定期的に受信することができる。
【0095】
生成部488は、第3受信部464により状況情報が受信される度に、この状況情報に基づく表示情報を、学習者識別情報により識別される学習者毎に並べて表示データを生成する。表示データは、例えば、横軸に学習者を並べ、各学習者の状況情報に基づく表示情報を縦軸に並べたデータである。また、生成部488は、学習者ごとに表示情報を時系列に並べて(例えば縦に並べて)表示データを生成してもよい。
【0096】
表示制御部490は、生成部488が生成した表示データを、タッチパネル202に表示するよう制御する。これにより、指導者は、複数の学習者の学習状況を、学習中に把握することができ、各学習者に対して適切な指導を行うことができる。また、表示情報が時系列に表示されると、指導者は、学習者がどういう順番で問題を取り組んでいるか等を把握することができる。
【0097】
<画面例>
≪出欠管理画面≫
次に、学習支援システム1により提供される出欠管理サービスの画面例について説明する。以下に示す画面例は、指導者の処理端末400に表示される画面例である。
図11は、出欠管理画面の一例を示す図である。
図11に示す画面D5は、書誌事項の表示領域AR10と、SS校に属する学習者の表示データ一覧を含む第2表示領域AR12と、各クラスに属し、出席予定の各学習者の表示データ一覧を含む第1表示領域AR14とを含む。画面D5は、生成部488により生成される。
【0098】
表示領域AR10には、例えば学習塾であるSS校の2015年6月20日(木)16:50時点で「授業管理」タブTB12が選択されていることが表示される。この表示領域AR10には、「授業管理」タブTB12や「教室管理」タブTB14を含む各タブが表示される。
【0099】
表示領域AR12には、例えばSS校に属する各学習者の各表示データが含まれる。
図11に示す表示領域AR12の表示データB16は、例えば四角のUI(User Interface)部品であり、学習者の顔写真を表す画像データ、学校名、学年、氏名を含む。
【0100】
表示領域AR14には、例えばSS校で木曜日に開催されるクラスごとに、出席予定の各学習者の各表示データが表示される。1つのクラスに対応する表示領域が、第1表示領域とされてもよい。また、クラスを示す領域内には、チェックボックスが含まれ、所定のクラスを選択することが可能である。クラスが選択された状態で「選択された指導画面をみる」ボタンB20が指導者により押されると、
図12に示す画面が表示される。
【0101】
表示領域AR14は、第1群G10、第2群G12、第3群G14を含む。第1群G10は、既に終了したクラスを含む領域である。第2群G12は、現在開催されているクラス又は次のクラスを含む領域である。第3群G14は、第2群のクラス以降に開催されるクラスを含む領域である。例えば、
図11に示す例の場合、現在時刻が16:50であるため、Aコマ(15:00−16:30)のクラスは第1群G10に含まれ、Bコマ(17:00−18:00又は17:00−18:30)のクラスは第2群B12に含まれ、Cコマ以降は第3群G14に含まれる。また、生成部448により、各群は識別可能に表示されるよう画面データが生成される。
【0102】
図11に示す表示領域AR14の表示データB12は、例えば四角のUI部品であり、学習者の顔写真を表す画像データ、及び氏名を含む。また、表示データB14は、出席可能回数を示すマークM10を含む。マークM10内の数字が、出席可能回数を表す。なお、マークM10は、全表示データに含まれるようにしてもよい。
【0103】
図11に示す画面において、「教室管理」タブTB14又は「選択された指導画面をみる」ボタンB20が指導者により押されると、次の
図12に示す状況表示画面が表示される。
【0104】
≪状況表示画面≫
図12は、学習モニタリング中の状況表示画面の一例を示す図である。
図12に示す画面D10は、書誌事項の表示領域AR110と、各学習者の表示領域AR112と、表示情報の表示領域AR114とを含む。画面D10は、生成部488により生成される。
【0105】
表示領域AR110には、例えば学習塾であるSS校の2015年6月20日(木)14:00からのクラスに参加している複数の学習者の学習状況をモニタリングしている画面であることが表示される。また、表示領域AR110内の表示領域AR102には、学習の残り時間「20:31」と、学習モニタリング中であることが表示される。
【0106】
表示領域AR112には、クラスに参加している複数の学習者のプロフィール情報が表示される。各学習者には、顔写真B10、警告マークM10、氏名、指導回数M12、学年、学校などが関連付けられて表示される。警告マークM10や指導回数M12は、必要に応じて表示される。
【0107】
表示領域AR114には、学習者ごとに、問題のユニット単位の表示情報が、時系列に並んで表示される。例えば、学習者が取り組んだユニット順で、表示情報が下に追加されて並べられる。また、表示情報B102は、学習者「AAA」が、学習時間中に最初に取り組んだユニットを表す。表示情報B102には、教科「数学」、問題名「基準との違いの表し方 Lv1」、誤答率「100%」、問題に要した時間「0’10(10分)」、全問題数「10問」が表示される。表示情報は、生成部488により生成される。例えば、問題名は、ユニットの情報を表示するとよい。
【0108】
また、第3受信部464が新たに状況情報を受信すると、生成部488は、新たに追加される表示情報を生成することで、画面D10において、新たな表示情報が追加される。表示情報が追加される場合、特定の学習者の表示領域AR114の列において、追加対象の表示情報は、表示されている最下部の表示情報の下に追加される。なお、表示領域AR114については、表示情報の増加に備え、スクロール機能が設けられている。
【0109】
図12に示す画面D10において、表示情報B102と表示情報B104とは、識別可能になっている。これは、生成部488により、強調表示のための第1条件が満たされると判定された場合、識別部506により、表示情報B102が強調表示されるからである。例えば、第1条件は、表示情報B102内に表示される誤答率が、第1閾値以上であるとする。表示情報B102の場合、誤答率100%は、第1閾値50%以上であるため、生成部488により、第1条件が満たされると判定される。
【0110】
なお、通常の表示情報B104の色は黒(又は白)等の目立たない色であるが、強調表示の場合、例えば表示情報B102内の色が赤色に変更されたり、枠が太枠に変更されたりする。これにより、指導者は、学習者ごとに、誤答率の高いユニットを容易に把握することができる。
【0111】
<動作>
次に、学習支援システム1における動作について説明する。
図13は、実施形態における出欠管理に関する処理の一例を示すフローチャートである。
図13に示す処理は、処理端末400の処理であり、サーバ装置100から、所定校で開催される1又は複数のクラスに属する各学習者に関する表示データを含む出席予定情報が受信されることを前提とする。また、この出席予定情報は記憶部470に記憶されているとする。
【0112】
図13に示すステップS102で、取得部486は、記憶部470から、各学習者に関する表示データであって、各学習者が属する所定校及びクラスが関連付けられた表示データを取得する。
【0113】
ステップS104で、生成部488は、所定クラスに属する各学習者の表示データの一覧を含む第1表示領域と、所定校に属する各学習者の表示データの一覧を含む第2表示領域とを含む画面データを生成する。
【0114】
ステップS106で、表示制御部490は、生成部488により生成された画面データを表示画面(例えばタッチパネル202)に表示するよう制御する(例えば
図11参照)。
【0115】
ステップS108で、受付部482は、表示データの移動に関する操作が、指導者によりなされたか否かを判定する。移動に関する操作が有れば(ステップS108−YES)、処理はステップS110に進み、移動に関する操作が無ければ(ステップS108−NO)、処理はステップS112に進む。
【0116】
ステップS110で、移動制御部492は、第1ユーザ操作に基づき、第1表示領域内の表示データを第1表示領域とは異なる外部領域に移動させ、又は第2ユーザ操作に基づき、第2表示領域内の表示データを第1表示領域内に移動させる。例えば、移動制御部492は、指導者によるドラッグアンドドロップ操作に基づいて、表示データを移動させる。
【0117】
ステップS112で、判定部494は、所定のタイミングであるか否かを判定する。所定のタイミングであれば(ステップS112−YES)、処理はステップS114に進み、所定のタイミングでなければ(ステップS112−NO)、処理はステップS108に戻る。
【0118】
ステップS114で、判定部494は、第1表示領域内に表示される各表示データに対応する各学習者が所定クラスに出席すると判定し、第3送信部462を介して、この情報を含む出席確定情報をサーバ装置100に送信する。
【0119】
以上の処理により、学習者が他のクラスや授業に振り替えることができる場合に、学習者の出欠管理を容易にすることができる。
【0120】
上述した処理のフローに含まれる各処理ステップは、処理内容に矛盾を生じない範囲で、任意に順番を変更して又は並列に実行することができるとともに、各処理ステップ間に他のステップを追加してもよい。また、便宜上1ステップとして記載されているステップは、複数ステップに分けて実行することができる一方、便宜上複数ステップに分けて記載されているものは、1ステップとして把握することができる。
【0121】
なお、上述したとおり、本発明は、上記の実施形態、及び、既に述べた変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において様々な変形が可能である。すなわち、上記実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈されるものではない。また、上述の各処理フローは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。