特許第6681856号(P6681856)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イムテックス メンブレインズ コーポレイションの特許一覧

<>
  • 特許6681856-膜への液体材料の補給 図000002
  • 特許6681856-膜への液体材料の補給 図000003
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6681856
(24)【登録日】2020年3月26日
(45)【発行日】2020年4月15日
(54)【発明の名称】膜への液体材料の補給
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/22 20060101AFI20200406BHJP
   B01D 61/38 20060101ALI20200406BHJP
   B01D 69/00 20060101ALI20200406BHJP
   B01D 71/08 20060101ALI20200406BHJP
【FI】
   B01D53/22
   B01D61/38
   B01D69/00 500
   B01D71/08
【請求項の数】4
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-134051(P2017-134051)
(22)【出願日】2017年7月7日
(62)【分割の表示】特願2014-513868(P2014-513868)の分割
【原出願日】2012年6月7日
(65)【公開番号】特開2017-170447(P2017-170447A)
(43)【公開日】2017年9月28日
【審査請求日】2017年8月7日
(31)【優先権主張番号】61/494,204
(32)【優先日】2011年6月7日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513310667
【氏名又は名称】イムテックス メンブレインズ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シアンシー フェン
(72)【発明者】
【氏名】イアン グレン トウ
(72)【発明者】
【氏名】アリ ハムザ
(72)【発明者】
【氏名】ジュアン カルロス ペレ
【審査官】 宮部 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭49−048603(JP,A)
【文献】 特開昭57−010316(JP,A)
【文献】 特開平04−227823(JP,A)
【文献】 特開平06−091130(JP,A)
【文献】 特開2011−224553(JP,A)
【文献】 特表2007−517003(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0071334(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/22
B01D 61/00−71/82
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透過が行われている間に、ガス状の機能性材料が、(i)液体材料中に溶解しており、且つ(ii)ポリマー材料と錯体形成しているか、若しくはキレートを形成している担体材料に結合しているよう、ポリマー材料および液体材料を含むゲルを含む膜を介してガス状の機能性材料の透過を行うステップであって、前記ガス状の機能性材料はオレフィンを含み、且つ前記ポリマー材料は多糖を含むステップと、
液体材料が枯渇したとき、膜中の液体材料を補給するステップであって、補給するステップは、膜と溶解した担体材料を含む補給液体材料を接触させるステップを含むステップであって、前記担体材料は銀イオンを含み、且つ前記液体材料は水を含むステップと、を含むことを特徴とする透過方法。
【請求項2】
多糖はキトサンを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
液体材料は水であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
補給液体材料は水溶液を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、透過方法の性能改善に関するものである。
【背景技術】
【0002】
関連出願
本出願は、その主題の全体が参照により組み込まれている、2011年6月7日に出願の、米国特許仮出願第61/494,204号の優先権の利益を主張する。
【0003】
膜に基づく分離は、ガス分離の効率的な技術であることが分かっている。膜を介する物質の選択的透過を促進するための機構の一部には、膜ポリマーマトリックス内に置かれた溶液中に溶解している担体との結合が関与している。この担体は、所与の混合物の少なくとも1つの成分と可逆的な錯体を形成し、こうして膜通過の増強が可能になる。操作中に、膜ポリマーマトリックス中の液状媒体が枯渇し、これは膜分離性能に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【0004】
一態様では、膜を介して透過物収容空間と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間に供給されるガス状供給材料(gaseous supply material)から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料(gaseous permeate−disposed operative material)の分離を行う方法であって、ガス状供給材料は、ガス状供給材料配置機能性材料(gaseous supply material−disposed operative material)を規定する機能性材料を含み、膜はゲルを含む方法であって、
ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップと、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップが行われている間、膜を介してガス状供給材料収容空間からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過を行うステップであって、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分が、透過物収容空間へ透過することにより、ガス状透過物配置機能性材料の生成がもたらされ、透過が、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の化学ポテンシャルの差異に応答してもたらされ、透過が前記膜を介してガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分を輸送することを含み、ガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分が、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの画分によって規定され、ガス状供給材料配置機能性材料の1つの担体輸送画分が前記膜を介して透過物収容空間に輸送されている間、かつ膜を介しての透過物収容空間に向かってのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の輸送の少なくとも1つの画分の間、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、膜ゲル内に配置されている液体材料中に溶解している担体材料と結合しているステップと、
膜と補給液体材料の接触に応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分が膜ゲル内に配置されるように、膜と補給液体材料の接触を行うステップであって、補給液体材料は、補給液体材料配置液体材料(replenishment liquid material−disposed liquid material)中に溶解している補給液体材料配置る担体材料(replenishment liquid material−disposed carrier material)を含み、補給液体材料の補給液体材料配置液体材料が補給液体材料の液体材料を規定し、補給液材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料が補給液体材料に溶解している担体材料を規定するステップと
を含む方法が提供される。
【0005】
他の態様では、膜を介して透過物収容空間と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間に供給されるガス状供給材料から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料の分離を行う方法であって、ガス状供給材料は、ガス状供給材料配置機能性材料を規定する機能性材料を含み、膜はゲルを含む方法であって、
ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップの間、および膜を介してガス状供給材料収容空間からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過を行うステップであって、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分が、透過物収容空間へ透過することにより、ガス状透過物配置機能性材料の生成がもたらされ、透過が、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の化学ポテンシャルの差異に応答してもたらされ、透過が膜を介してガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分を輸送することを含み、ガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分が、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの画分によって規定され、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が膜を介して透過物収容空間に輸送されている間、かつ膜を介しての透過物収容空間に向かってのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の輸送の少なくとも1つの画分の間、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも担体輸送画分は、膜ゲル内に配置されている液体材料中に溶解している担体材料と結合しているステップの間に、膜と補給液体材料の接触に応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分が膜ゲル内に配置されるように、膜と補給液体材料の接触を周期的に行うステップであって、補給液体材料は、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料を含み、補給液体材料の補給液体材料配置液体材料が補給液体材料の液体材料を規定し、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料が補給液体材料に溶解している担体材料を規定するステップ
を含む方法が提供される。
【0006】
他の態様では、膜を介して透過物収容空間と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間に供給されるガス状供給材料から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料の分離を行う方法であって、ガス状供給材料は、ガス状供給材料配置機能性材料を規定する機能性材料を含み、膜はゲルを含む方法であって、1組の繰り返しステップを含み、1組の繰り返しステップが、
ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップと、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップが行われている間、膜を介してガス状供給材料収容空間からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過を行うステップであって、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分が、透過物収容空間へ透過することにより、ガス状透過物配置機能性材料の生成がもたらされ、透過が、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の分圧の差異に応答してもたらされ、透過が前記膜を介してガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分を輸送することを含み、ガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分が、ガス状供給材料配置機能性材料の前記少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの画分によって規定され、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が膜を介して透過物収容空間に輸送されている間、かつ膜を介しての透過物収容空間に向かってのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の輸送の少なくとも1つの画分の間、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、膜ゲル内に配置されている液体材料中に溶解している担体材料と結合しているステップと、
ガス状供給材料収容空間にガス状供給材料を供給するステップを中断するステップと、
ガス状供給材料を供給するステップを中断するステップを行った後、膜と補給液体材料の接触に応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分が膜ゲル内に置かれるように、膜と補給液体材料の接触を行うステップであって、補給液体材料は、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料を含み、補給液体材料の補給液体材料配置液体材料が補給液体材料の液体材料を規定し、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料が補給液体材料に溶解している担体材料を規定するステップと、
膜と補給液体材料の接触を行うステップを中断するステップと
を含む方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下の添付図面により、好ましい実施形態をこれより説明する。
図1】本方法の実施形態が実施される系の実施形態の概要図である。
図2】オレフィン(エチレン)および担体材料(銀イオン)の接触に応答して作用する結合の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施例の記載のように、特に記載がない限り、本明細書で使用される量および数字のすべては、用語「約」によって修飾されているとして解釈されるものと意図される。同様に、特に記載がない限り、本明細書で特定されている化合物または元素のすべてが、当業者により同一ファミリーの化合物または元素の範囲内にあるものとして一般に見なされる、非限定的かつ代表的な他の化合物または元素であるものと意図される。
【0009】
用語「結合した(associated)」およびその文法上の変化形(variation)には、化学結合(例えば、共有結合、イオン性結合、および水素結合)、および/もしくはファンデルワールス力、ならびに/または分子構造によりもたらされる他の物理的制約による極性および非極性相互作用、ならびに物理的混合による相互作用を含めた、任意の型の相互作用が含まれる。
【0010】
一態様では、膜30を介して透過物収容空間20と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間10に供給されるガス状供給材料から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料の分離を行う方法が提供される。ガス状供給材料には、ガス状供給材料配置機能性材料を規定する機能性材料が含まれる。膜には、ゲル(「膜ゲル」)が含まれる。
【0011】
本方法は、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間10に供給するステップと、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間10に供給するステップが行われている間、ガス状供給材料収容空間10からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの画分(以後、こうした画分を分離画分と称する)の、膜30を介する透過物収容空間20への移動(または「透過」)を行うステップとを含む。ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の、透過物収容空間への移動(または「透過」)は、ガス状透過物配置機能性材料の生成をもたらす。移動(または「透過」)は、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の化学ポテンシャルの差異に応答してもたらされる。この点で、移動(または「透過」)が行われている間、ガス状供給材料収容空間中に配置している機能性材料(すなわち、ガス状供給材料収容空間配置機能性材料)の化学ポテンシャルは、透過物収容空間に配置している機能性材料(すなわち、透過物収容空間配置機能性材料)の化学ポテンシャルよりも大きい。いくつかの実施形態では、例えば、化学ポテンシャルは分圧によって規定され、その結果、移動(または「透過」)は、ガス状供給材料収容空間と透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の分圧の差異に応答してもたらされる。この点で、移動(または「透過」)が行われている間、ガス状供給材料収容空間中に配置している機能性材料(すなわち、ガス状供給材料収容空間配置機能性材料)の分圧は、透過物収容空間に配置している機能性材料(すなわち、透過物収容空間配置機能性材料)の分圧よりも大きい。
【0012】
ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の、透過物収容空間20への移動(または「透過」)を行うステップには、少なくとも1つの担体輸送画分と担体材料の間の結合をもたらすよう、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分と膜ゲル中に配置されている液体材料中に溶解している担体材料とを接触させるステップ、またはそれらの間の相互作用が含まれる。ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの画分により規定される。機能性材料由来物質の画分は、ガス状供給材料配置機能性材料に由来しており、また、該機能性材料由来物質は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1種の担体輸送画分が、膜30内の機能性材料由来物質の画分として配置されるように、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも担体輸送画分を含む。いくつかの実施形態では、ガス状供給材料配置機能性材料と担体材料の接触、またはそれらの間の相互作用に応答して、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分と担体材料の間に、機能性材料由来物質の生成をもたらすように、可逆的な化学反応が行われると考えられる。機能性材料にオレフィンが含まれ、また担体材料には、膜ゲル中に含まれている水溶液中に溶解している銀イオンが含まれるそれらの実施形態では、該オレフィンがπ錯体形成によって銀イオンと結合することにより化学修飾されるように、反応的な過程が行われる。
【0013】
ガス状供給材料収容空間と透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の化学ポテンシャルの差異のために、ガス状供給材料収容空間10の近傍の膜の部分範囲内にあるガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の濃度の方が、透過物収容空間20の近傍の膜の部分範囲内にあるガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の濃度よりも高く、これにより輸送の推進力がもたらされる。
【0014】
ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分(ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの画分により規定される)が膜30を介して透過物収容空間20に輸送されている間、かつ膜30を介しての透過物収容空間20に向かってのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の輸送の少なくとも1つの画分(または、少なくとも部分)の間、該ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、担体材料と結合している。いくつかの実施形態では、例えば、結合は化学結合の1つである。この点で、機能性材料にオレフィンが含まれ、また担体材料に膜ゲルと共に含まれている水溶液中に溶解している銀イオンが含まれるそれらの実施形態では、オレフィンの少なくとも1つの担体輸送画分と銀イオンとの間の結合は、π錯体形成による化学結合の1つである。
【0015】
いくつかの実施形態では、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が、膜30を通過して透過物収容空間20に輸送されるステップには、機能性材料由来物質が、膜30を通過して透過物収容空間20に輸送されることによりもたらされるものが含まれると考えられる。機能性材料由来物質は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分を担体材料に接触させることにより生成する。この点において、いくつかの実施形態では、機能性材料由来物質が、膜30を通過して透過物収容空間20に輸送されるステップは、膜30中の機能性材料由来物質の可動性により促進される。これらの実施形態のいくつかでは、例えば、機能性材料由来物質が、膜30を通過して透過物収容空間20に輸送されるステップは、膜ゲルの液体材料中の機能性材料由来物質の可動性により促進される。
【0016】
いくつかの実施形態では、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が、膜30を通過して透過物収容空間20に輸送されるステップには、その次の透過物収容空間20に到達するまで、1つの担体材料との結合に由来するガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が飛び跳ねる(hopping)ことによりもたらされるものが含まれるとも考えられる。
【0017】
いくつかの実施形態では、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が、膜30を通過して透過物収容空間20に輸送されるステップには、上記の輸送機構の両方の組合せによりもたらされるものが含まれるとも考えられる。
【0018】
いくつかの実施形態では、例えば、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間20への移動(または「透過」)がもたらされている間、ガス状機能性材料枯渇残留物が、ガス状供給材料収容空間から排出される。供給されるガス状供給材料中の機能性材料のモル濃度は、排出されるガス状機能性材料枯渇残留物中の機能性材料のモル濃度よりも高い。
【0019】
いくつかの実施形態では、例えば、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間20への移動(または「透過」)がもたらされている間、ガス状機能性材料枯渇残留物がガス状供給材料収容空間から排出され、ガス状透過物配置機能性材料を含むガス状透過生成物は、透過物収容空間から排出される。供給されるガス状供給材料中の機能性材料のモル濃度は、排出されるガス状機能性材料枯渇残留物中の機能性材料のモル濃度よりも高い。排出されるガス状透過生成物中の機能性材料のモル濃度は、供給されるガス状供給材料中の機能性材料のモル濃度よりも高い。
【0020】
本方法には、膜30と補給液体材料の接触を行うステップがさらに含まれる。該補給液体材料には、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料が含まれる。補給液体材料の補給液体材料配置液体材料は、補給液体材料の液体材料を規定する。補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料は、補給液体材料に溶解している担体材料を規定する。膜と補給液体材料を接触させるステップに応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分が膜中に配置される。さらにまた、この点において、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの画分が移動する間、枯渇した任意の液体材料は、膜中の補給液体材料(液体材料を含む)の配置を行うことにより、少なくとも一部補給される。いくつかの実施形態では、例えば、膜中の液体材料は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの画分の移動中に枯渇し、膜と補給液体材料を接触させるステップにより、膜ゲル中の液体材料の少なくとも一部の補給が行われる。
【0021】
膜30からガス状供給材料収容空間10および透過物収容空間20の両方への物質移動のために液体材料が枯渇するので、こうした補給が望ましい。液体材料の枯渇速度および程度は、操作温度および圧力、ガス状供給材料収容空間を通る物質流の速度、ならびに透過物収容空間からの透過生成物の排出速度などの操作条件に依存し、やはりまたガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の各々の中の水含有量にも依存する。機能性材料由来物質の望ましい可動性は、望ましい膜の構造完全性が維持されている間は促進されるので、膜中の液体材料の最低濃度の維持は、連続的な分離および透過を行う手助けとなる。液体材料が完全に枯渇すると、性能を損なうと思われる、不均質なひずみ、破損またはピンホールがもたらされる恐れがある。補給液体材料中に担体材料を含ませることにより、膜と補給液体材料を接触させている間、膜から担体材料が奪われる(strip)ことが軽減される。
【0022】
いくつかの実施形態では、例えば、膜と補給液体材料の接触を行うステップは、膜ゲル中に配置されている液体材料の少なくとも1つの画分が枯渇した後に行われる。一部の実施形態では、例えば、膜と補給液体材料の接触を行うステップは、膜ゲル中に配置されている液体材料の少なくとも1つの画分が枯渇したことの検知に応答して行われる。
【0023】
いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料を接触させるステップは、いくつかの要因によって決められる、所与の時間間隔で行われ、この場合、それらの要因の予期される影響は、実験データにより決定される。これらの要因には、膜を通過したガスの体積、操作温度、圧力差、キトサン膜の厚み、水和溶液(hydration solution)のモル濃度、基材の特性などが含まれる(これらの一部は、互いに依存するのは当然である)。本実験により、膜が脱水するために操作条件および膜組成の所与の組合せにおいて、膜透過性、膜選択性、またはそれらの両方の変化が起こる時間が明らかになったであろう。液体材料は、安定した性能を維持する、および/または膜完全性を保護するために、適切な間隔で補給される。
【0024】
いくつかの実施形態では、例えば、膜と補給液体材料の接触を行うステップは、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップが行われている間に行われる。これらの実施形態のいくつかでは、膜と補給液体材料の接触を行うステップが周期的に行われるのであって、該周期の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度が、該周期の別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも高くなるように、ステップは行われる。いくつかの実施形態では、例えば、該周期の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、該周期の別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも、1.05から2.0倍高い。いくつかの実施では、本方法の間、膜30の上に析出した可能性のあるすべての担体材料の溶解を促進するために、溶解した担体材料中にさらに希釈されている補給液体材料が、該周期の少なくとも1つの間に供給されるのが望ましい。
【0025】
いくつかの実施形態では、例えば、膜と補給液体材料の接触を行うステップは、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップを中断した後で行われる。これらの実施形態の一部では、例えば、本方法は、第1の液体補給の時間間隔が完了するよう、膜と補給液体材料の接触を行うステップを中断するステップをさらに含む。膜と補給液体材料を接触させるステップを行うステップを中断した後のガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップの再開は、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップの再開が行われている間に、ガス状供給材料収容空間からのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の、膜を介した透過物収容空間への透過が行われるように行われる。続いて、ガス状供給材料収容空間にガス状供給材料を供給するステップの再開が中断される。ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップの再開を中断するステップの後の膜と補給液体材料の接触を行うステップの再開は、膜と補給液体材料の接触が行われている第2の液体補給時間間隔がもたらされるように行われる。これらの実施形態のいくつかでは、例えば、第1の液体補給の時間間隔および第2の液体補給の時間間隔の一方の間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、第1の液体補給の時間間隔および第2の液体補給の時間間隔の他方の間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも高い。いくつかの実施形態では、例えば、第1の液体補給の時間間隔および第2の液体補給の時間間隔の一方の間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、第1の液体補給の時間間隔および第2の液体補給の時間間隔の他方の間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも1.05から2.0倍高い。いくつかの適用では、本方法の間、膜30の上に析出した可能性のあるすべての担体材料の溶解を促進するために、溶解した担体材料中にさらに希釈されている補給液体材料が、液体補給の時間間隔の1つの間に供給されるのが望ましい。
【0026】
他の態様では、膜を介して透過物収容空間と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間に供給されるガス状供給材料から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料の分離を行う方法が提供される。ガス状供給材料には、ガス状供給材料配置機能性材料を規定する機能性材料が含まれる。膜にはゲルが含まれる。本方法は、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップ、および膜を介してガス状供給材料収容空間からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過を行うステップであって、該ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の該透過物収容空間への透過により、該ガス状透過物配置機能性材料の生成がもたらされ、該透過が、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、該機能性材料の化学ポテンシャルの差異に応答してもたらされ、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過が行われるステップが、担体輸送画分と担体材料の間に結合をもたらすよう、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分および膜ゲル中に配置される液体材料中に溶解している担体材料の接触を行うステップまたはそれらの間の相互作用を含むステップを含む。ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも一部により規定される。ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分(ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも一部により規定される)が膜を介して透過物収容空間に輸送されている間、かつ膜を介しての透過物収容空間に向かってのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の輸送の少なくとも1つの画分(または、少なくともいくつかの)の間、該ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、担体材料と結合しており、周期的に膜と補給液体材料の接触を行う。該補給液体材料には、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料が含まれる。補給液体材料の補給液体材料配置液体材料は、補給液体材料の液体材料を規定する。補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料は、補給液体材料に溶解している担体材料を規定する。膜ゲルと補給液体材料を接触させるステップに応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分は、膜ゲル中に配置される。これらの実施形態のいくつかでは、例えば、該周期の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、該周期の別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも高い。いくつかの実施形態では、例えば、該周期の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、該周期の別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも、1.05から2.0倍高い。いくつかの適用では、本方法の間、膜30の上に析出した可能性のあるすべての担体材料の溶解を促進するために、溶解した担体材料中にさらに希釈されている補給液体材料が、該周期の少なくとも1つの間に供給されるのが望ましい。
【0027】
他の態様では、膜を介して透過物収容空間と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間に供給されるガス状供給材料から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料の分離を行う方法が提供される。ガス状供給材料には、ガス状供給材料配置機能性材料を規定する機能性材料が含まれる。膜にはゲルが含まれる。本方法には、1組の繰り返しステップが含まれる。
【0028】
該1組の繰り返しステップには、以下が含まれる。
(a)ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップ、およびガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップを行う間に、膜を介してガス状供給材料収容空間からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過を行うステップであって、該ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の該透過物収容空間への透過により、該ガス状透過物配置機能性材料の生成がもたらされ、該透過が、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、該機能性材料の化学ポテンシャル(例えば、分圧により規定される)の差異に応答してもたらされ、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過が行われるステップが、担体輸送画分と担体材料の間に結合をもたらすよう、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分および膜ゲル中に配置される液体材料中に溶解している担体材料の接触を行うステップまたはそれらの間の相互作用を含むステップ。ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの画分により規定される。ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分(ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの画分により規定される)が膜を介して透過物収容空間に輸送されている間、かつ膜を介しての透過物収容空間に向かってのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の輸送の少なくとも1つの画分(または、少なくともいくつか)の間、該ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、担体材料と結合している。
(b)該ガス状供給材料収容空間に該ガス状供給材料を供給するステップを中断するステップ。
(c)ガス状供給材料の供給するステップを中断するステップを行った後、膜と補給液体材料の接触に応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分が膜ゲル中に配置されるように、膜と補給液体材料の接触を行うステップであって、該補給液体材料は、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料を含み、該補給液体材料の補給液体材料配置液体材料が、補給液体材料の液体材料を規定し、該補給液体材料配置液体材料中に溶解している該補給液体材料配置担体材料が該補給液体材料に溶解している担体材料を規定するステップ。
(d)該膜と補給液体材料の接触を行うステップを中断するステップ。
【0029】
これらの実施形態のいくつかでは、例えば、繰り返しステップは、完了した少なくとも2組のステップが明確となるよう、少なくとも2回完了する。該完了した少なくとも2組のステップのうちの1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、該完了した少なくとも2組のステップのうちの別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも高い。
【0030】
いくつかの実施形態では、例えば、該完了した少なくとも2組のステップのうちの少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、該完了した少なくとも2組のステップのうちの別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも1.05から2.0倍高い。いくつかの実施では、本方法の間、膜30の上に析出されうるすべての担体材料の溶解を促進するために、溶解した担体材料中にさらに希釈されている補給液体材料が、該完了した組のステップのうちの少なくとも1つの間に供給されるのが望ましい。
【0031】
いくつかの実施形態では、例えば、膜30と補給液体材料を接触させるステップは、1秒から100分の間の時間間隔で行われる。いくつかの実施形態では、例えば、膜30と補給液体材料を接触させるステップは、10秒から30分の間の時間間隔で行われる。いくつかの実施形態では、例えば、膜30と補給液体材料を接触させるステップは、15秒から20分の間の時間間隔で行われる。
【0032】
いくつかの実施形態では、例えば、膜30と補給液体材料を接触させるステップは、ガス状供給材料収容空間10中で行われる。いくつかの実施形態では、例えば、膜と補給液体材料を接触させるステップは、透過物収容空間20中で行われる。いくつかの実施形態では、例えば、膜と補給液体材料を接触させるステップは、ガス状供給材料収容空間10と透過物収容空間20の両方の中で行われる。これらの実施形態の一部では、例えば、接触させるステップは、固定(stationary)することによって、または補給液体材料により撹拌なし(stagnant)に浸漬することによって行われる。
【0033】
いくつかの実施形態では、例えば、膜30と補給液体材料を接触させるステップが行われている間、膜との接触を行うために補給液体材料を供給するステップが行われる。いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料を供給するステップは、ガス状供給材料収容空間10に対して行われる。いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料を供給するステップは、透過物収容空間20に対して行われる。いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料を供給するステップは、ガス状供給材料収容空間10中と透過物収容空間20の両方に対して行われる。
【0034】
いくつかの実施形態では、例えば、本方法は、膜モジュール40中で行われ、またガス状供給材料収容空間10および透過物収容空間20は、各区画12,22により規定される。これらの実施形態のいくつかでは、補給液体材料の、ガス状供給材料収容区画12および透過物収容区画22のどちらか一方、またはそれらの両方への供給は、補給液体材料を上向きの方向に流通させることにより行われる。これは、供給される補給液体材料と膜30の間の接触を改善させた。
【0035】
いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料は、輸送がガス状供給材料収容空間10および透過物収容空間20の一方から、膜30を介してガス状供給材料収容空間10および透過物収容空間20の他方(このガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の他方側の圧力は、大気圧未満である)にもたらされるように、ガス状供給材料収容空間10および透過物収容空間20の1つに供給される。膜を介して大気圧未満に置かれた空間へ補給液体材料の輸送を行うことにより、液体材料の濃縮が軽減される。こうした濃縮は、膜への逆圧、ガス状供給材料収容空間から透過物収容空間への、ガス状供給材料配置機能性材料の分離画分の移動(または透過)の妨げとなる。
【0036】
いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料は、銀イオンを少なくともモル濃度1.0で含む水溶液を含む。いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料は、銀イオンを少なくともモル濃度2.0から10.0の間で含む水溶液を含む。いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料は、銀イオンをモル濃度5.0から8.0の間で含む水溶液を含む。これらの実施形態のいくつかでは、例えば、膜にはキトサンが含まれる。
【0037】
いくつかの実施形態では、例えば、液体材料は水であるか、または水を含む。この点で、いくつかの実施形態では、例えば、担体材料は、溶解している担体材料を含む水溶液が供給されるよう、水に溶解される。
【0038】
いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料は、補給液体材料の合計重量基準で、10から90重量%の間の水を含む。いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料は、補給液体材料の合計重量基準で、25から75重量%の間の水を含む。いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料は、補給液体材料の合計重量基準で、30から50重量%の間の水を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、例えば、補給液体材料の液体材料はまた、さらに共溶媒および吸湿性物質などの他の添加物を含んでもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、例えば、分離画分の移動は、ガス状供給収容空間および透過物収容空間中の各々の温度が摂氏5度から摂氏70度の間で行われる。いくつかの実施形態では、例えば、分離画分の移動は、ガス状供給物収容空間および透過物収容空間中の各々の温度が摂氏10度から摂氏60度の間で行われる。いくつかの実施形態では、例えば、分離画分の移動は、ガス状供給物収容空間および透過物収容空間中の各々の温度が摂氏15度から摂氏50度の間で行われる。
【0041】
いくつかの実施形態では、例えば、ガス状供給材料は、0から100%の間の相対湿度を有する。いくつかの実施形態では、例えば、ガス状供給材料は、70から99%の相対湿度を有する。いくつかの実施形態では、例えば、ガス状供給材料は、95から99%の相対湿度を有する。
【0042】
いくつかの実施形態では、例えば、機能性材料は少なくとも1つの機能性化合物を含む。これらの実施形態のいくつかでは、例えば、機能性材料由来物質は、少なくとも1つの機能性材料由来化合物を含む。少なくとも1つの機能性材料由来化合物の各々について、少なくとも1つの機能性材料由来化合物のフラグメントは、機能性材料に由来する。少なくとも1つの機能性材料由来化合物の各々は、1以上の機能性化合物の少なくとも1つのフラグメントを含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、例えば、適切な機能性材料はオレフィンであり、好適なオレフィンにはエチレン、プロピレン、1−ブテン、および2−ブテンが含まれる。図2は、オレフィン(エチレン)および担体材料(銀イオン)の接触に応答して作用する結合の例示図である。
【0044】
いくつかの実施形態では、例えば、機能性材料は少なくとも1つの機能性化合物により規定され、また少なくとも1つの機能性化合物はオレフィンである。いくつかの実施形態では、例えば、少なくとも1つの機能性化合物の各々はオレフィンである。
【0045】
いくつかの実施形態では、例えば、機能性材料は少なくとも1つの機能性化合物により規定され、また少なくとも1つの機能性化合物の各々はオレフィンである。いくつかの実施形態では、例えば、機能性材料は少なくとも1つの機能性化合物により規定され、また少なくとも1つの機能性化合物は、1つの機能性化合物であり、また該1つの機能性化合物はオレフィンである。
【0046】
いくつかの実施形態では、例えば、好適なオレフィンは、2個から8個の間の合計炭素原子数を有するオレフィンである。
【0047】
いくつかの実施形態では、例えば、1以上のオレフィンはアルファオレフィンである。
【0048】
いくつかの実施形態では、例えば、担体材料は、少なくとも1つの金属陽イオンを含む。いくつかの実施形態では、例えば、担体材料は、銀イオンおよび第一銅イオンの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、例えば、担体材料は銀イオンを含む。この点で、いくつかの実施形態では、例えば、液体材料は、溶解している硝酸銀を含み、担体材料には、硝酸銀の銀イオンが含まれる。これらの実施形態のいくつかでは、例えば、硝酸銀は、溶解している硝酸銀を含む膜ゲル中に含まれる水溶液を供給するように、液体材料に溶解される。いくつかの実施形態では、例えば、膜にはポリマー材料が含まれ、また担体材料は、該ポリマー材料と錯体形成をするか、またはキレートを形成する。
【0049】
いくつかの実施形態では、例えば、膜30にはポリマー材料が含まれる。これらの実施形態のいくつかでは、例えば、ポリマー材料は、少なくとも1つのポリマー化合物を含む。いくつかの実施形態では、例えば、少なくとも1つのポリマー化合物はキトサンである。いくつかの実施形態では、例えば、少なくとも1つのポリマー化合物の各々は親水性である。いくつかの実施形態では、例えば、少なくとも1つのポリマー化合物の各々は、20,000から1,000,000の間の数平均分子量を有する。
【0050】
いくつかの実施形態では、例えば、膜30には多糖が含まれる。この点で、いくつかの実施形態では、例えば、膜には、1以上の多糖が含まれる。
【0051】
好適な多糖には、アルギン酸、ペクチン酸、コンドロイチン、ヒアルロン酸およびキサンタンガムなどの天然多糖、セルロース、キチン、プルラン、天然多糖の誘導体(C1-6エステルなど)、エステル、それらのエーテルおよびアルキルカルボキシ誘導体、ならびに部分的にメチルエステル化アルギン酸、カルボメトキシアルギン酸、リン酸化アルギン酸およびアミノ化アルギン酸などのこれらの天然多糖のホスフェート、カルボキシメチルセルロース、セルロース硫酸塩、セルロースホスフェート、スルホエチルセルロースおよびホスホノエチルセルロースなどの陰イオン性セルロース誘導体の塩、ならびにグアーガムホスフェートおよびキチンホスフェートなどの半合成多糖が含まれる。多糖の膜の具体例には、キトサンの塩、およびN−アセチル化キトサン、キトサンホスフェート、およびカルボメトキシ化キトサンなどの、その誘導体(キトサンの塩を含む)からなるものが含まれる。これらの中で、アルギン酸ならびにその塩および誘導体、キトサンならびにその塩および誘導体、セルロースおよびその誘導体(本発明では、包含することが意図されていないそれらのモノ、ジ、およびトリアセテート誘導体以外)からなる膜が、それらのフィルム成形性、機械的強度およびフィルム機能の点から好ましい。
【0052】
いくつかの実施形態では、例えば、膜30には、1以上の多糖が含まれ、やはりまた1以上の他のポリマー化合物も含まれる。この点で、いくつかの実施形態では、例えば、膜は、1または複数の多糖を主要量(例えば、少なくとも60重量%)、および1以上の適合性のある他のポリマー化合物(例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、またはデンプンおよびプルランなどの中性多糖など)をそれより少ない量(例えば、最大40重量%)のブレンドからなる。いくつかの実施形態では、例えば、膜は、アクリル酸などの親水性ビニルモノマーをグラフトすることにより得られるイオン化したグラフト多糖からなる。
【0053】
いくつかの実施形態では、例えば、膜30の製造には、ポリマー材料(1以上の多糖など)の溶液をフィルムとしてキャストすることが含まれる。いくつかの実施形態では、例えば、溶液には、溶液の合計重量基準で、5重量パーセント未満の水を含む。いくつかの実施形態では、例えば、溶液には、溶液の合計重量基準で、2重量パーセント未満の水を含む。いくつかの実施形態では、例えば、溶液は酸性水溶液である。いくつかの実施形態では、酸は、1個から4個の間の合計炭素数を有する有機酸などの有機酸である。いくつかの実施形態では、例えば、酸には酢酸が含まれる。いくつかの実施形態では、例えば、得られる溶液は、膜中間体の製造を行うために、平板上でフィルムとしてキャストしてもよい。好適なキャスト表面には、ガラス、またはTeflon(商標)など(例えば、ポリマーフィルムの粘着性が低い平滑な基材)が含まれる。次に、溶液を乾燥し、フィルムが形成する。他の実施形態では、例えば、得られる溶液は、基材材料上に支持される膜中間体の製造を行うために、基材材料上でフィルムとしてキャストしてもよい。好適な基材材料は、それ自体がフィルム、または不織布支持体とすることができ、および中空繊維基材とすることもできる。
【0054】
いくつかの実施形態では、例えば、膜30にはキトサンが含まれる。
【0055】
キチンを熱アルカリとの処理により脱アセチル化して、キトサンの製造を行うことができる。次に、多糖を塩基により処理して、プロトン化誘導体(NH3+)または非保護化されているアミノ形態(NH2)とすることができる。
【0056】
キトサンとは、濃アルカリで処理することにより得られるキチンの脱アセチル化生成物の一般用語である。それは、キチン、すなわちロブスターおよびカニなどの甲殻類の殻の主要構成物を、30〜50重量%のアルカリ濃度を有するアルカリ溶液(水酸化ナトリウム水溶液など)と一緒に、少なくとも60℃の温度に加熱し、それによりキチンを脱アセチル化することにより得られる。化学的には、キトサンは、ランダムに分布したβ−(1−4)結合しているD−グルコサミン(脱アセチル化された単位)およびN−アセチル−D−グルコサミン(アセチル化単位)からなる直鎖の多糖である。キトサンは、酢酸および塩酸などの希酸水溶液には塩を形成して容易に溶解するが、アルカリ水溶液に再度接触させると、再び凝集して析出する。一部の実施形態では、例えば、キトサンは、少なくとも50%の脱アセチル化度(deacetylation degree)を有しており、また、これらの実施形態のいくつかでは、例えば、キトサンは、少なくとも75%の脱アセチル化度を有する。
【0057】
中間体のキトサン膜は、希酸水溶液にキトサンを溶解し、平板上に該溶液をフィルムとしてキャストして、均一なキトサン断片を形成させるか、または基材材料上(中空繊維基材など)に複合膜を形成させることにより得ることができる。次に、該キャストフィルムは、アルカリ水溶液に接触させて酸性を中和し、水により溶けにくくするかまたは実質的に不溶性にする、または空気乾燥し、その後アルカリ水溶液に接触させてもよい。
【0058】
キトサン型の多糖膜を調製するために、中間体複合膜のアミノ基は、1以上の酸により少なくとも部分的に中和されて、アンモニウム塩を形成する。中和に利用することができる好適な酸の例には、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸などの無機酸、酢酸、メタンスルホン酸、ギ酸、プロピオン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、グルタル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメシン酸、トリメリット酸、クエン酸、アコニット酸、スルホ安息香酸、ピロメリット酸およびエチレンジアミン四酢酸などの有機酸が含まれる。
【0059】
これらの酸を使用する中間体キトサン型多糖膜のプロトン化は、例えば、酸を含有する溶液中に該中間体キトサン型多糖膜を浸漬し、膜のアミノ基をイオン化することを含む方法により、または該キトサン型多糖膜に酸を含有する混合液により透過気化を施し、該キトサン型多糖膜のアミノ基を連続的にアンモニウムイオンに変換することを含む方法により行うことができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、例えば、膜中間体は、3から10ミクロンなど、または5から8ミクロンなど、0.5から20ミクロンの厚みを有する。いくつかの実施形態では、例えば、基材は、50から150ミクロンなど、または80から110ミクロンなど、30から200ミクロンの厚みを有する。
【0061】
次に、該膜中間体は、金属陽イオン(銀イオンまたは第一銅イオンなど)の塩に接触させる。いくつかの実施形態では、例えば、該接触には、金属陽イオン(5〜8Mの硝酸銀水溶液など)の塩を含む水溶液中に膜中間体を浸漬することが含まれる。該接触により、膜のマトリックス中(キレート形成により)およびその全体、ならびにその細孔内に、金属陽イオンの配置が行われ、ゲルの形成が行われる。
【0062】
膜30は、フラットシート、板、およびフレーム、らせん状木材、管、または中空繊維を含む、複数の構成物のいずれか1つに具体化される。
【0063】
いくつかの実施形態では、例えば、ガス状供給材料には、透過遅延材料がさらに含まれる。透過遅延材料には、少なくとも1つの透過遅延化合物が含まれる。透過遅延化合物とは、少なくとも1つの機能性化合物の各々の膜30を介する透過性よりも低い透過性を特徴とする化合物である。こうしたより低い透過性は、膜中における比較的より低い拡散性、膜中における比較的より小さい溶解性、またはそれらの両方に由来し得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、例えば、透過遅延化合物は、膜30を介する透過性を実質的に有していない。
【0065】
いくつかの実施形態では、例えば、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の移動(または「透過」)は、少なくとも1つの透過遅延化合物が、ガス状供給材料収容空間10から膜30を介して透過物収容空間20へ移動(または、透過)している間に行われる。ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの機能性化合物の各々について、機能性化合物の透過のモル速度とガス状供給材料収容空間中の機能性化合物のモル分率の比によって規定される機能性化合物関連作用比(operative compound−associated operative ratio)が、複数の機能性化合物関連作用比が規定され、該複数の機能性化合物関連作用比の少なくとも1つが最小の機能性化合物関連作用比となるように供給される。少なくとも1つの透過遅延化合物の移動(または透過)の各々の場合、透過遅延化合物の透過のモル速度とガス状供給材料収容空間中の透過遅延化合物のモル分率の比は、最小の機能性化合物関連作用比よりも小さく、その結果、少なくとも1つの機能性化合物の各々にとって、ガス供給収容空間から膜を介して透過物収容空間に移動(または透過)するガス状透過物中の機能性化合物のモル濃度が、ガス状供給材料中の機能性化合物のモル濃度よりも大きくなる。いくつかの実施形態では、例えば、移動が行われている間、ガス状透過物は、ガス状透過生成物として透過物収容空間から排出される。
【0066】
いくつかの実施形態では、例えば、少なくとも1つの透過遅延化合物の各々は、パラフィンである。
【0067】
いくつかの実施形態では、例えば、少なくとも1つの透過遅延化合物は、単一の透過遅延化合物であり、単一の透過遅延化合物は、パラフィンである。
【0068】
いくつかの実施形態では、例えば、好適なパラフィンは、合計数が1個から10個の炭素原子を有するパラフィンである。
【0069】
上記では、説明をする目的のため、本開示の完全な理解をもたらすよう、多数の詳細説明が述べられている。しかし、本開示を実施するために、これらの具体的な説明は必要ではないことは、当業者には明らかとなろう。ある特定の寸法および材料が、開示した実施形態例の実施のために記述されているが、他の好適な寸法および/または材料を本開示の範囲内で使用することができる。すべての現在および将来の好適な技術変化を含む、こうした修正および改変のすべてが、本開示の領域内および範囲内にあると考えられる。言及したすべての参照は、その内容全体が参考として本明細書に組み込まれている。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明の膜に基づく分離方法は、ガス分離の効率的な技術であり、産業上の利用可能性を有するものである。
【0071】
本発明は、以下の発明を包含するものである。
1.膜を介して透過物収容空間と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間に供給されるガス状供給材料から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料の分離を行う方法であって、ガス状供給材料は、ガス状供給材料配置機能性材料を規定する機能性材料を含み、膜はゲルを含む方法であって、
ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給し、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給することが行われている間、膜を介してガス状供給材料収容空間からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも分離画分の透過物収容空間への透過を行うステップであって、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過は、ガス状透過物配置機能性材料の生成をもたらし、透過は、前記ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の化学ポテンシャルの差異に応答してもたらされ、透過は膜を介してガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分を輸送することを含み、ガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも分離画分の少なくとも1つの画分によって規定され、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が膜を介して透過物収容空間に向けて輸送されている間、かつ膜を介しての透過物収容空間に向けてのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも担体輸送画分の輸送の少なくとも1つの画分の間、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、膜ゲル内に配置されている液体材料中に溶解している担体材料と結合しているステップと
膜と補給液体材料の接触に応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分が膜ゲル内に置かれるように、膜と補給液体材料の接触を行うステップであって、補給液体材料は、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料を含み、補給液体材料の補給液体材料配置液体材料は補給液体材料の液体材料を規定し、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料は補給液体材料に溶解している担体材料を規定するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
2.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップが行われている間に行われること
を特徴とする、1に記載の方法。
3.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、周期の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度が、周期の別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも高くなるように、周期的であること
を特徴とする、2に記載の方法。
4.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップが中断された後で行われること
を特徴とする、1に記載の方法。
5.第1の液体補給の時間間隔が完了するよう、膜と補給液体材料の接触を行うステップを中断するステップと、
膜と補給液体材料の接触を行うステップが中断された後のガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップの再開を、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップの再開が行われている間に、ガス状供給材料収容空間からのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の、膜を介した透過物収容空間への透過が行われるように、行うステップと
ガス状供給材料収容空間にガス状供給材料を供給するステップの再開を中断するステップと、
ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給するステップの再開を中断するステップが行われた後の膜と補給液体材料の接触を行うステップの再開を、膜と補給液体材料の接触が行われている第2の液体補給時間間隔がもたらされるように、行うステップと
をさらに含むこと
を特徴とする、4に記載の方法。
6.第1の液体補給の時間間隔および第2の液体補給の時間間隔の一方の間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、第1の液体補給の時間間隔および第2の液体補給の時間間隔の他方の間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも高いこと
を特徴とする、5に記載の方法。
7.膜は多糖を含むこと
を特徴とする、1から6のいずれかに記載の方法。
8.膜はキトサンを含むこと
を特徴とする、1から7のいずれかに記載の方法。
9.機能性材料は、少なくとも1つの機能性化合物を含むこと
を特徴とする、1から8のいずれかに記載の方法。
10.少なくとも1つの機能性化合物は、オレフィンを含むこと
を特徴とする、9に記載の方法。
11.担体材料は、少なくとも1つの金属陽イオンを含むこと
を特徴とする、1から10のいずれかに記載の方法。
12.担体材料は、銀イオンおよび銅イオンの少なくとも1つを含むこと
を特徴とする、1から10のいずれかに記載の方法。
13.液体材料は水を含むこと
を特徴とする、1から12のいずれかに記載の方法。
14.液体材料は水であること
を特徴とする、1から12のいずれかに記載の方法。
15.補給液体材料は水溶液を含むこと
を特徴とする、1から14のいずれかに記載の方法。
16.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、膜ゲル中に配置されている液体材料の少なくとも1つの画分が枯渇した後に行われること
を特徴とする、1から15のいずれかに記載の方法。
17.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、膜ゲル中に配置されている前記液体材料の少なくとも1つの画分の枯渇の検知に応答して行われること
を特徴とする、1から15のいずれかに記載の方法。
18.膜モジュール内で行われる方法であって、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間は、個々の区画により規定されており、補給液体材料の、ガス状供給材料収容区画および透過物収容区画のどちらか一方、またはそれらの両方への供給は、膜と補給液体材料の接触を行うために、補給液体材料を上向きの方向に流通させることにより行われること
を特徴とする、1から17のいずれかに記載の方法。
19.補給液体材料は、輸送が、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の一方から、膜を介してガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の他方に行われるように、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の一方に供給され、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の他方内の圧力は、大気圧未満であること
を特徴とする、1から18のいずれかに記載の方法。
20.膜は多糖を含み、補給液体材料は、銀イオンを少なくともモル濃度1.0で含む水溶液を含むこと
を特徴とする、1から19のいずれかに記載の方法。
21.補給液体材料は、補給液体材料の合計重量基準で、10から90重量%の間の水を含むこと
を特徴とする、1から20のいずれかに記載の方法。
22.ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過は、少なくとも1つの透過遅延化合物が、ガス状供給材料収容空間から膜を介して透過物収容空間へ透過している間に行われること
を特徴とする、1から21のいずれかに記載の方法。
23.ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分は、少なくとも1つの機能性化合物を含み、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの機能性化合物の各々について、機能性化合物の透過のモル速度とガス状供給材料収容空間中の機能性化合物のモル分率の比によって定義される機能性化合物関連作用比は、複数の機能性化合物関連作用比が規定され、複数の機能性化合物関連作用比の少なくとも1つが最小の機能性化合物関連作用比となるようにもたらされ、少なくとも1つの透過遅延透過化合物の各々について、透過遅延化合物の透過のモル速度とガス状供給材料収容空間中の透過遅延化合物のモル分率の比は、少なくとも1つの機能性化合物の各々について、ガス状供給収容空間から膜を介して透過物収容空間に透過される、ガス状透過物中の機能性材料のモル濃度が、ガス状供給材料中の機能性化合物のモル濃度よりも高くなるように、最小の機能性化合物関連作用比よりも小さくすること
を特徴とする、22に記載の方法。
24.透過が行われている間、ガス状透過物は、ガス状透過生成物として透過物収容空間から排出されること
を特徴とする、22または23に記載の方法。
25.少なくとも1つの透過遅延化合物の各々は、パラフィンであること
を特徴とする、22から24のいずれかに記載の方法。
26.膜を介して透過物収容空間と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間に供給されるガス状供給材料から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料の分離を行う方法であって、ガス状供給材料は、ガス状供給材料配置機能性材料を規定する機能性材料を含み、膜はゲルを含む方法であって、
ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給し、膜を介してガス状供給材料収容空間からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過を行う間であって、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過は、ガス状透過物配置機能性材料の生成をもたらし、透過は、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の化学ポテンシャルの差異に応答してもたらされ、透過は膜を介してガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分を輸送することを含み、ガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つ分離画分の少なくとも1つの画分によって規定され、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が膜を介して透過物収容空間に向かって輸送されている間、かつ膜を介しての透過物収容空間に向かってのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の輸送の少なくとも1つの画分の間、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、膜ゲル内に配置されている液体材料中に溶解している担体材料と結合している間に、膜と補給液体材料の接触に応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分が前記膜ゲル内に置かれるように、膜と補給液体材料の接触を周期的に行うステップであって、補給液体材料は、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料を含み、補給液体材料の補給液体材料配置液体材料が補給液体材料の液体材料を規定し、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料は補給液体材料に溶解している担体材料を規定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
27.周期の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、周期の別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも高いこと
を特徴とする、26に記載の方法。
28.膜は多糖を含むこと
を特徴とする、26または27のいずれかに記載の方法。
29.膜はキトサンを含むこと
を特徴とする、26から28のいずれかに記載の方法。
30.機能性材料は、少なくとも1つの機能性化合物を含むこと
を特徴とする、26から29のいずれかに記載の方法。
31.少なくとも1つの機能性化合物は、オレフィンを含むこと
ことを特徴とする、30に記載の方法。
32.担体材料は、少なくとも1つの金属陽イオンを含むこと
を特徴とする、26から31のいずれかに記載の方法。
33.担体材料は、銀イオンおよび銅イオンの少なくとも1つを含むこと
を特徴とする、26から31のいずれかに記載の方法。
34.液体材料は水を含むこと
を特徴とする、26から33のいずれか記載の方法。
35.液体材料は水であること
を特徴とする、26から33のいずれかに記載の方法。
36.補給液体材料は水溶液を含むこと
を特徴とする、26から35のいずれかに記載の方法。
37.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、膜ゲル中に配置されている液体材料の少なくとも1つの画分が枯渇した後に行われること
を特徴とする、26から36のいずれかに記載の方法。
38.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、膜ゲル中に配置されている液体材料の少なくとも1つの画分の枯渇の検知に応答して行われること
を特徴とする、26から36のいずれかに記載の方法。
39.膜モジュール内で行われ、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間は、個々の区画により規定されており、補給液体材料の、ガス状供給材料収容区画および透過物収容区画のどちらか一方、またはそれらの両方への供給は、膜と補給液体材料の接触を行うために、補給液体材料を上向きの方向に流通させることにより行われること
を特徴とする、26から38のいずれかに記載の方法。
40.補給液体材料は、輸送が、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の一方から、膜を介してガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の他方に行われるように、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の一方に供給され、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の他方内の圧力は、大気圧未満であること
を特徴とする、26から39のいずれかに記載の方法。
41.膜は多糖を含み、補給液体材料は、銀イオンを少なくともモル濃度1.0で含む水溶液を含むこと
を特徴とする、26から40のいずれかに記載の方法。
42.補給液体材料は、補給液体材料の合計重量基準で、10から90重量%の間の水を含むこと
を特徴とする、26から41のいずれかに記載の方法。
43.ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過は、少なくとも1つの透過遅延化合物が、ガス状供給材料収容空間から膜を介して透過物収容空間へ透過している間に行われること
を特徴とする、26から42のいずれかに記載の方法。
44.ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分は、少なくとも1つの機能性化合物を含み、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの機能性化合物の各々について、機能性化合物の透過のモル速度とガス状供給材料収容空間中の機能性化合物のモル分率の比によって規定される機能性化合物関連作用比は、複数の機能性化合物関連作用比が規定され、複数の機能性化合物関連作用比の少なくとも1つが最小の機能性化合物関連作用比となるようにもたらされ、少なくとも1つの透過遅延透過化合物の各々について、透過遅延化合物の透過のモル速度とガス状供給材料収容空間中の透過遅延化合物のモル分率の比は、少なくとも1つの機能性化合物の各々について、ガス状供給収容空間から膜を介して透過物収容空間に透過される、ガス状透過物中の機能性材料のモル濃度が、ガス状供給材料中の機能性化合物のモル濃度よりも高くなるように、最小の機能性化合物関連作用比よりも小さくすること
を特徴とする、43に記載の方法。
45.透過が行われている間、ガス状透過物は、ガス状透過生成物として透過物収容空間から排出される
ことを特徴とする、43または44に記載の方法。
46.少なくとも1つの透過遅延化合物の各々は、パラフィンであること
を特徴とする、43から45のいずれかに記載の方法。
47.膜を介して透過物収容空間と物質移動連通して配置されているガス状供給材料収容空間に供給されるガス状供給材料から、少なくとも1つのガス状透過物配置機能性材料の分離を行う方法であって、ガス状供給材料は、ガス状供給材料配置機能性材料を規定する機能性材料を含み、膜はゲルを含む方法であって、1組の繰り返しステップを含み、1組の繰り返しステップは
ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給し、ガス状供給材料をガス状供給材料収容空間に供給することが行われている間、膜を介してガス状供給材料収容空間からガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも分離画分の透過物収容空間への透過を行うステップであって、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の透過物収容空間への透過は、ガス状透過物配置機能性材料の生成をもたらし、透過は、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の間と同様に、機能性材料の分圧の差異に応答してもたらされ、透過は膜を介してガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分を輸送することを含み、ガス状供給材料配置機能性材料の担体輸送画分は、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの画分によって規定され、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分が膜を介して透過物収容空間に輸送されている間、かつ膜を介しての透過物収容空間に向かってのガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分の輸送の少なくとも一部の間、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの担体輸送画分は、膜ゲル内に配置されている液体材料中に溶解している担体材料と結合しているステップと
ガス状供給材料収容空間にガス状供給材料を供給するステップを中断するステップと、
ガス状供給材料を供給するステップを中断するステップが行われた後、膜と補給液体材料の接触に応答して、補給液体材料の少なくとも1つの画分が膜ゲル内に置かれるように、膜と補給液体材料の接触を行うステップであって、補給液体材料は、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料を含み、補給液体材料の補給液体材料配置液体材料は補給液体材料の液体材料を規定し、補給液体材料配置液体材料中に溶解している補給液体材料配置担体材料は補給液体材料に溶解している担体材料を規定するステップと
膜に補給液体材料の接触を行うステップを中断するステップと
を含むことを特徴とする方法。
48.1組の繰り返しステップは、完了した少なくとも2組のステップが明確となるよう、少なくとも2回完了し、完了した少なくとも2組のステップのうちの少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最低濃度は、完了した少なくとも2組のステップのうちの別の少なくとも1つの間に供給される補給液体材料中に溶解している担体材料の最大濃度よりも高いこと
を特徴とする、47に記載の方法。
49.膜は多糖を含むこと
を特徴とする、47から48のいずれかに記載の方法。
50.膜はキトサンを含むこと
を特徴とする、47から49のいずれかに記載の方法。
51.機能性材料は、少なくとも1つの機能性化合物を含むこと
を特徴とする、47から50のいずれかに記載の方法。
52.少なくとも1つの機能性化合物は、オレフィンを含むこと
を特徴とする、50に記載の方法。
53.担体材料は、少なくとも1つの金属陽イオンを含むこと
を特徴とする、47から52のいずれかに記載の方法。
54.担体材料は、銀イオンおよび銅イオンの少なくとも1つを含むこと
を特徴とする、47から52のいずれかに記載の方法。
55.液体材料は水を含むこと
を特徴とする、47から53のいずれかに記載の方法。
56.液体材料は水であること
を特徴とする、47から53のいずれかに記載の方法。
57.補給液体材料は水溶液を含むこと
を特徴とする、47から56のいずれかに記載の方法。
58.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、膜ゲル中に配置されている液体材料の少なくとも1つの画分が枯渇した後に行われること
を特徴とする、47から57のいずれかに記載の方法。
59.膜と補給液体材料の接触を行うステップは、膜ゲル中に配置されている液体材料の少なくとも1つの画分の枯渇の検知に応答して行われること
を特徴とする、47から57のいずれかに記載の方法。
60.膜モジュール内で行われ、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間は、個々の区画により規定され、補給液体材料の、ガス状供給材料収容区画および透過物収容区画のどちらか一方、またはそれらの両方への供給は、膜と補給液体材料の接触を行うために、補給液体材料を上向きの方向に流通させることにより行われること
を特徴とする、47から59のいずれかに記載の方法。
61.補給液体材料は、輸送が、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の一方から、膜を介してガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の他方に行われるように、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の一方に供給され、ガス状供給材料収容空間および透過物収容空間の他方内の圧力は、大気圧未満であること
を特徴とする、47から60のいずれかに記載の方法。
62.膜は多糖を含み、補給液体材料は、銀イオンを少なくともモル濃度1.0で含む水溶液を含むこと
を特徴とする、47から61のいずれかに記載の方法。
63.補給液体材料は、補給液体材料の合計重量基準で、10から90重量%の間の水を含むこと
を特徴とする、47から62のいずれかに記載の方法。
64.ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも分離画分の透過は、少なくとも1つの透過遅延化合物が、ガス状供給材料収容空間から膜を介して透過物収容空間へ透過している間に行われること
を特徴とする、7から63のいずれかに記載の方法。
65.ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分は、少なくとも1つの機能性化合物を含み、ガス状供給材料配置機能性材料の少なくとも1つの分離画分の少なくとも1つの機能性化合物の各々について、機能性化合物の透過のモル速度とガス状供給材料収容空間中の機能性化合物のモル分率の比によって規定定義される機能性化合物関連作用比は、複数の機能性化合物関連作用比が規定され、前記複数の機能性化合物関連作用比の少なくとも1つが最小の機能性化合物関連作用比となるようにもたらされ、少なくとも1つの透過遅延化合物の各々について、透過遅延化合物の透過のモル速度とガス状供給材料収容空間中の透過遅延化合物のモル分率の比は、少なくとも1つの機能性化合物の各々について、ガス状供給収容空間から膜を介して透過物収容空間に透過される、ガス状透過物中の機能性材料のモル濃度が、ガス状供給材料中の機能性化合物のモル濃度よりも高くなるように、最小の機能性化合物関連作用比よりも小さくすること
を特徴とする、64に記載の方法。
66.透過が行われている間、ガス状透過物は、ガス状透過生成物として透過物収容空間から排出されること
を特徴とする、64または65に記載の方法。
67.少なくとも1つの透過遅延化合物の各々は、パラフィンであること
を特徴とする、64から66のいずれかに記載の方法。
68.透過が行われている間に、機能性材料が、液体材料中に溶解している担体材料に結合しているよう、液体材料を含むゲルを含む膜を介して機能性材料の透過を行うステップと、
液体材料が枯渇したとき、膜中の液体材料を補給するステップであって、補給するステップは、膜と溶解した担体材料を含む補給液体材料を接触させるステップを含むステップと
を含むことを特徴とする透過方法。
69.膜は多糖を含むこと
を特徴とする、68に記載の方法。
70.膜はキトサンを含むこと
を特徴とする、68に記載の方法。
71.機能性材料は、少なくとも1つの機能性化合物を含むこと
を特徴とする、68から70のいずれかに記載の方法。
72.少なくとも1つの機能性化合物は、オレフィンを含むこと
を特徴とする、70に記載の方法。
73.担体材料は、少なくとも1つの金属陽イオンを含むこと
を特徴とする、68から72のいずれかに記載の方法。
74.担体材料は、銀イオンおよび銅イオンの少なくとも1つを含むこと
を特徴とする、68から72のいずれかに記載の方法。
75.液体材料は水を含むこと
を特徴とする、68から73のいずれかに記載の方法。
76.液体材料は水であること
を特徴とする、68から73のいずれかに記載の方法。
77.補給液体材料は水溶液を含むこと
を特徴とする、68から76のいずれかに記載の方法。
図1
図2