特許第6681869号(P6681869)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6681869担体発泡フォームと化粧料組成物とを有する化粧品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6681869
(24)【登録日】2020年3月26日
(45)【発行日】2020年4月15日
(54)【発明の名称】担体発泡フォームと化粧料組成物とを有する化粧品
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/06 20060101AFI20200406BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20200406BHJP
   A61K 8/81 20060101ALI20200406BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20200406BHJP
【FI】
   A61K8/06
   A45D34/04 535C
   A45D34/04 560
   A61K8/81
   A61Q1/00
【請求項の数】2
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-249768(P2017-249768)
(22)【出願日】2017年12月26日
(62)【分割の表示】特願2015-505648(P2015-505648)の分割
【原出願日】2013年4月12日
(65)【公開番号】特開2018-89384(P2018-89384A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2018年1月15日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0038132
(32)【優先日】2012年4月12日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2013-0039638
(32)【優先日】2013年4月11日
(33)【優先権主張国】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506213681
【氏名又は名称】アモーレパシフィック コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】AMOREPACIFIC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】特許業務法人 有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン, ハ ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム, キョン ナム
(72)【発明者】
【氏名】チョイ, ジョン サン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ, キョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】チョイ, ヨン ジン
【審査官】 松本 直子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−512933(JP,A)
【文献】 特開2011−132154(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00528705(EP,A1)
【文献】 登録実用新案第3015878(JP,U)
【文献】 特開平09−220118(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0014254(US,A1)
【文献】 特表2007−508086(JP,A)
【文献】 特開昭55−132636(JP,A)
【文献】 特開2003−012457(JP,A)
【文献】 国際公開第2018/159651(WO,A1)
【文献】 特開2016−130237(JP,A)
【文献】 特許第6523949(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00− 90/00
A45D 34/04
A45D 33/34
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/KOSMET(STN)
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧料組成物の肌への伸展性増進用である担体発泡フォームと、
前記化粧料組成物を含浸した前記担体発泡フォームを収容するパクトタイプの容器とを有する化粧品であって、
前記担体発泡フォームは、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)を含
化粧料組成物は、油中水(W/O)型または水中油(O/W)型エマルジョンであ
前記担体発泡フォームが前記化粧料組成物を保管している、
化粧品。
【請求項2】
前記担体発泡フォームがコットン、コットン/アクリル、コットン/アクリル/ポリエステル、コットン/レーヨン、アクリル、ポリアミド、ナイロン、ポリエステル、ナイロン/ポリエステルまたはシルクによりフロック加工されている、請求項1に記載の化粧品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた性質を有する特定の材質の発泡フォーム及びこれを含む化粧品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液状の化粧料組成物は、主として真空容器、ポンプ容器またはガラス容器などに充填されて流通及び保管されていた。しかしながら、これらの容器は携行し難いという欠点がある。最近、出かけ際にも簡単にメイクをしたりメイク直しをしたりする必要性が高まっていることに伴い、携行しやすい化粧料組成物が求められている。
【0003】
化粧料組成物を入れて手軽に携帯できる容器としては、パクトタイプの容器が考えられる。パクトタイプの容器に化粧料組成物を入れるためには、その容器に使用可能な化粧料組成物担体であるか否か、その担体に化粧料組成物が上手に充填可能であるか否か、担体が化粧料組成物を長期に亘って均質に担持可能であるか否か、及び担体から化粧料組成物を取ろうとするときに適量が排出されるか否かなどを考慮する必要がある。
【0004】
本発明者らは、特定の材質の発泡フォームが、優れた肌への密着感、自然な仕上がり感、薄い伸び、高い肌へのスムーズな伸展性、良好な持続性、優れた肌への塗布の均一性、サラサラ感、ツルツル感、優れた肌のキメ補正性またはシルキー感を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
より具体的には、特定の材質の発泡フォームが、優れた肌への密着感、高い肌の凹凸(クレーター)の低減性、優れた肌のキメ補正性または改善された肌への伸展性を有するこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許公開第10−2000−0013194号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明者らは、特定の発泡フォームに化粧料組成物を含浸させた後に適量を手で取って顔に塗布した場合と、未含浸の化粧料組成物そのものを顔に塗布した場合とを比較して、特定の発泡フォームに化粧料組成物を含浸させた場合の方が遥かに卓越した使用感を有することを見出し、本発明を完成するに至った。本発明の目的は、増進された使用感を有する発泡フォーム及びこれを含む化粧品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明は、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR:AcryloNitrile−Butadiene Rubber )、スチレン・ブタジエンゴム(SBR:Styrene Butadiene Rubber)及び天然ゴム(NR:Natural Rubber)よりなる群から選ばれるいずれか一種以上を含む
材質からなることを特徴とする化粧料組成物の肌への密着感増進用発泡フォーム及びこれを含む化粧品を提供する。
【0009】
また、本発明は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン及びエチレン酢酸ビニル(EVA:Ethylene Vinyl Acetate)よりなる群から選ばれるいずれか一種以上
を含む材質からなることを特徴とする化粧料組成物の肌の凹凸低減用発泡フォーム及びこれを含む化粧品を提供する。
【0010】
さらに、本発明は、ラテックス、シリコン、皮膜型、スチレン・イソプレン・スチレン(SIS:Styrene Isoprene Styrene )、スチレン・エチレン
・ブチレン・スチレン(SEBS:Styrene Ethylene Butylene
Styrene)、ポリビニルアルコール(PVA:PolyVinyl Alcohol)、シリコン剤エラストマー、ニトリル、ブチル、ポリエーテル及びネオプレンよりなる群から選ばれるいずれか一種以上を含む材質からなることを特徴とする化粧料組成物の肌のキメ補正用発泡フォーム及びこれを含む化粧品を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の発泡フォームは、様々な材質を含有することから、増進された肌への密着感、高い肌の凹凸の低減性、優れた肌のキメ補正性または改善された肌への伸展性を有するだけではなく、前記化粧料組成物を含浸していることから、優れた剤形安定性及び携帯性を有するので手軽に使用することができる。特に、それぞれの発泡フォームが別途の用途を有することから、発泡フォームを含む化粧品の使用に当たって最適な使用感を感じることができて有用である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
この明細書における「発泡フォーム」とは、ポリマーを乾式もしくは湿式の発泡方式により発泡させてフォームを形成することを意味する。
【0013】
この明細書における「フロック加工(flocking)」とは、発泡体などに非常に短い繊維(フロック)を固着する加工法を意味する。
【0014】
この明細書における「含浸されている」とは、発泡フォームに化粧料組成物が含有されていることを意味する。
【0015】
本発明は、ある観点からみて、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、 天然ゴム(NR)、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
エチレン酢酸ビニル(EVA)、ラテックス、シリコン、皮膜型、スチレン・イソプレン・スチレン(SIS)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン(SEBS)、ポリビニルアルコール(PVA)、シリコン剤エラストマー、ニトリル、ブチル、ポリエーテル及びネオプレンよりなる群から選ばれるいずれか一種以上を含む材質からなることを特徴とする化粧料組成物含浸用発泡フォームに関する。
【0016】
本発明に係る発泡フォームは、ある観点からみて、コットン、コットン/アクリル、コットン/アクリル/ポリエステル、コットン/レーヨン、アクリル、ポリアミド、ナイロン、ポリエステル、ナイロン/ポリエステルまたはシルクによりフロック加工(flocking)されていてもよい。
【0017】
本発明は、ある観点からみて、ラバー(ゴム)類、例えば、アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)及び天然ゴム(NR)よりなる群から選ばれるいずれか一種以上を含む材質からなることを特徴とする化粧料組成物の肌への密着感増進用発泡フォームに関する。
【0018】
この明細書における「肌への密着感増進」とは、前記発泡フォームに含浸されている化粧料組成物を肌に適用する場合、化粧料が肌から浮くことなく、肌の表面に隙間なくぴったりくっつくことを意味する。本発明の発泡フォームは、肌に密着して、化粧料を薄く伸
展させ、肌に化粧料を均一に適用することができ、これにより、つるつるすべすべのシルキーな肌ざわりを演出することができるというメリットがある。
【0019】
本発明は、他の観点からみて、前記発泡フォーム及び前記発泡フォームに含浸された化粧料組成物を含むことを特徴とする化粧品に関する。
【0020】
本発明は、さらに他の観点からみて、ビニル(ビニル類)、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン及びエチレン酢酸ビニル(EVA)よりなる群から選ばれるいずれか一種以上を含む材質からなることを特徴とする化粧料組成物の肌の凹凸低減用発泡フォームに関する。
【0021】
この明細書における「肌の凹凸低減用」とは、前記発泡フォームに含浸されている化粧料組成物を肌に適用する場合、肌の微細な凹凸を隙間なく埋めて肌の表面を平らにすることを意味する。肌の凹凸は、にきびなどの傷跡または毛孔によって生じるが、これに制限されない。
【0022】
本発明は、他の観点からみて、前記発泡フォーム及び前記発泡フォームに含浸された化粧料組成物を含むことを特徴とする化粧品に関する。
【0023】
本発明は、さらに他の観点からみて、シリコン類、例えば、ラテックス、シリコン、皮膜型、スチレン・イソプレン・スチレン(SIS:Styrene Isoprene Styrene )、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン(SEBS:Styren
e Ethylene Butylene Styrene)、シリコン剤エラストマー、
ニトリル、ブチル、ポリエーテル及びネオプレンよりなる群から選ばれるいずれか一種以上を含む材質からなることを特徴とする化粧料組成物の肌のキメ補正用発泡フォームに関する。
【0024】
この明細書における「肌のキメ補正用」とは、内部的または外部的な要因により肌のトーンが均一ではないか、あるいは、肌のキメが粗い場合、肌のトーンを均一に整えたり、肌のキメを細かく整えたりすることを意味する。前記肌のトーンは、傷による色素沈着、老化、紫外線への露出などによって不均一になることがあるが、これらに制限されない。
【0025】
本発明は、他の観点からみて、前記発泡フォーム及び前記発泡フォームに含浸された化粧料組成物を含むことを特徴とする化粧品に関する。
【0026】
本発明に係る発泡フォームは、ある観点からみて、コットン、コットン/アクリル、コットン/アクリル/ポリエステル、コットン/レーヨン、アクリル、ポリアミド、ナイロン、ポリエステル、ナイロン/ポリエステルまたはシルクによりフロック加工(flocking)される化粧料組成物の肌への伸展性増進用発泡フォームであってもよい。
【0027】
この明細書における「肌への伸展性増進用」とは、化粧料を肌に吸着させてメイクがよれたり浮いたりすることなく薄く進展されて自然な使用感を有することを意味する。
【0028】
本発明は、さらに他の観点からみて、前記発泡フォームをいずれか一種以上含む化粧品であって、前記発泡フォームは、化粧料組成物が含浸されたことを特徴とする化粧品に関する。
【0029】
本発明に係る化粧品における前記化粧料組成物は、ある観点からみて、液状または固相であり、具体的に、溶液、乳液、ゲル、クリームまたは懸濁液である。
【0030】
本発明に係る化粧品における前記化粧料組成物は、ある観点からみて、水分散型、分散型、油中水(W/O)型または水中油(O/W)型である。
【0031】
化粧料組成物が固相である場合よりは液状である場合に携行し難く、しかも、保管し難いという傾向にあるが、本発明の一観点による発泡フォームを含む化粧品を用いる場合、たとえ液状やクリーム状の化粧料組成物であっても安全且つ安定的に保管して携行することができるという点で好ましい。化粧料組成物が固相である場合、担体に担持することにより、熱または充積などの外部の衝撃に起因する固相の瞬時的な物性の変化を低減することができ、化粧料の使用に際して担体が中身を固定する役割を果たして適量の中身のみをペイオフすることができるというメリットがある。
【0032】
本発明のある観点による化粧品に適用可能な化粧料組成物は、乳化型組成物であってもよく、具体的に、油中水(W/O)型または水中油(O/W)型組成物、分散型組成物であってもよく、より具体的に、分散または水分散組成物であってもよい。
【0033】
本発明のある観点による化粧品に適用可能な化粧料組成物は、例えば、メイクアッププライマー、メイクアップベース、液状または固相のファウンデーション、コンシーラー、リップスティック、リップグロス、パウダー、リップライナー、アイブロウ、アイシャドウ、ブラッシャー、ツインケーキ、紫外線遮断剤、ローション、クリームまたはエッセンスなどに剤形化可能であるが、これらに限定されない。
【0035】
以下、実施例を挙げて本発明についてより詳細に説明する。但し、これらの実施例は単に本発明を例示するためのものに過ぎず、本発明の範囲がこれらの実施例により制限されるものと解釈されないということは当業界において通常の知識を有する者にとって自明である。
【0036】
[製造例]
下記のそれぞれの実施例1から5の発泡フォームに表1の組成を有する化粧料組成物(通常のメイクアップ化粧料組成物)を含浸させた。
【0037】
【表1】
【0038】
[比較例]
常温下で前記化粧料組成物0.5gを手で取り、顔に塗布した。
【0039】
[実施例1]
常温下で直径48mm、厚さ50mmのアクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)材質の発泡フォームに前記化粧料組成物を含浸させた後、見かけ上の剤形が安定するまで待った。剤形が安定するようになった2時間後に、手で発泡フォームを押して1回触れて手に付着した量0.5gを取り、顔に塗布した。
【0040】
[実施例2]
常温下で直径48mm、厚さ50mmのポリ塩化ビニル材質の発泡フォームに前記化粧料組成物を含浸させた後、見かけ上の剤形が安定するまで待った。剤形が安定するようになった2時間後に、手で発泡フォームを押して1回触れて手に付着した量0.5gを取り、顔に塗布した。
【0041】
[実施例3]
常温下で直径48mm、厚さ50mmのラテックス材質の発泡フォームに前記化粧料組成物を含浸させた後、見かけ上の剤形が安定するまで待った。剤形が安定するようになった2時間後に、手で発泡フォームを押して1回触れて手に付着した量0.5gを取り、顔に塗布した。
【0042】
[実施例4]
常温下で直径48mm、厚さ50mmのポリエーテル材質の発泡フォームをポリエステルでフロック加工し、前記化粧料組成物を含浸させた後、見かけ上の剤形が安定するまで待った。剤形が安定するようになった2時間後に、手で発泡フォームを押して1回触れて手に付着した量0.5gを取り、顔に塗布した。
【0043】
[実施例5]
常温下で直径48mm、厚さ50mmのポリエーテル材質の発泡フォームに前記化粧料組成物を含浸させた後、見かけ上の剤形が安定するまで待った。剤形が安定するようになった2時間後に、手で発泡フォームを押して1回触れて手に付着した量0.5gを取り、顔に塗布した。
【0044】
[実験例]
評価対象は24〜35才の未婚及び既婚女性であり、化粧経歴が少なくとも2年以上であり、一週間につき少なくとも5回以上持続的に使用する女性専門パネラー5名が項目別5点尺度(1点:非常に悪い、2点:悪い、3点:普通、4点:良い、5点:非常に良い)で比較評価した。その結果を下記表に示す。
【0045】
「密着性」は肌への密着感の指標であり、「仕上がり感」は肌への塗布後にべたつき感がなく、肌への残存物がないことの指標であり、「薄い伸び」は肌への塗布後のメイクの厚さの指標であり、「肌へのスムーズな伸展性」は肌に塗り広げたときの肌馴染みのよさの指標であり、「持続性」は塗布後の化粧の持続性の指標であり、「肌への塗布の均一性」は塗布後の化粧の部分的な崩れの指標であり、「サラサラ感」は赤ちゃんのようなフワフワで柔らかな肌の指標であり、「ツルツル感」は肌の凹凸低減効果の指標である。なお、「肌のキメ補正性」は内部的または外部的な要因により肌のトーンが均一ではないか、あるいは、肌のキメが粗い場合、肌のトーンを均一に整えたり、肌のキメを細かく整えたりすることの指標であり、「シルキー感」は肌への塗布時の滑り性や染み込み性の指標である。
【0046】
【表2】
【0047】
以上、本発明の内容の特定の部分を詳細に記述したが、当業界における通常の知識を有する者にとってこのような具体的な記述は単に好適な実施態様に過ぎず、これらにより本発明の範囲が制限されないということはいうまでもない。よって、本発明の実質的な範囲は添付の請求項とこれらの等価物によって定義されるものといえる。