特許第6681870号(P6681870)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6681870
(24)【登録日】2020年3月26日
(45)【発行日】2020年4月15日
(54)【発明の名称】溶着性ビーズ玩具
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20200406BHJP
   A63H 33/14 20060101ALI20200406BHJP
【FI】
   A63H33/00 304C
   A63H33/14
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-250580(P2017-250580)
(22)【出願日】2017年12月27日
(65)【公開番号】特開2019-115448(P2019-115448A)
(43)【公開日】2019年7月18日
【審査請求日】2019年12月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000128234
【氏名又は名称】株式会社エポック社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】特許業務法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】境 亮
【審査官】 佐々木 崇
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3210316(JP,U)
【文献】 特開2013−143986(JP,A)
【文献】 特開2017−153567(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0311299(US,A1)
【文献】 金平糖のようなカーネリアン,アクセサリーパーツ・天然石販売[Online],2016年 7月30日,[2020年1月7日検索],URL,https://web.archive.org/web/20160730003054/http://esperanza-parts.com/?pid=102454818
【文献】 こんぺいとうの根付け,あ!すてきな手作りビーズアクセサリー[Online],2012年 3月17日,[2020年1月7日検索],URL,asutekina-beads.sblo.jp/article/56647957.html
【文献】 星型の商品一覧,パワーストーン卸・天然石卸問屋のストーンキャッスル[Online],2016年11月 8日,[2020年1月7日検索],URL,https://web.archive.org/web/20161108003907/http://www.stone-castle.com/shopbrand/np00212/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00−37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の突起と複数の窪みが形成され、前記突起は、4つの四角形状平坦面により形成されて一つの頂部を有することを特徴とする溶着性ビーズ玩具。
【請求項2】
前記突起は18個あり、前記四角形状平坦面は七十二面あることを特徴とする請求項1に記載の溶着性ビーズ玩具。
【請求項3】
少なくとも投影図の一つが星形となることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶着性ビーズ玩具。
【請求項4】
前記突起に隣り合う複数の前記突起は、放射状に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の溶着性ビーズ玩具。
【請求項5】
透明又は透光性を有する材料からなることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の溶着性ビーズ玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水溶性樹脂で形成された溶着性ビーズ玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、水溶性樹脂で形成された溶着性ビーズ玩具が提供されている。例えば、特許文献1に記載されるビーズ玩具セットでは、水溶性樹脂で形成された球状の溶着性ビーズが開示されている。また、特許文献2には、水溶性樹脂で形成された透明な多面体形状の溶着性ビーズ玩具が開示されている。
【0003】
これらの溶着性ビーズ玩具は、例えば、以下のように遊ぶことができる。先ず、凹部が形成された保持トレイに、任意の絵柄に合わせて球状や多面体形状の溶着性ビーズ玩具を選んで載置する。このとき、溶着性ビーズ玩具は、相互に接触している。溶着性ビーズ玩具を保持トレイに載置した後、溶着性ビーズ玩具に霧吹き等で水を掛けると、溶着性ビーズ玩具が湿潤状態となる。すると、溶着性ビーズ玩具は融解し、接触している溶着性ビーズ玩具同士が接続される。そして、そのまま乾燥させると、溶着性ビーズ玩具が相互に接続された状態で硬化する。または、これらの溶着性ビーズ玩具を積層させて硬化させることもできる。このようにして、使用者は、任意の絵柄や形状に合わせて球状や多面体形状を選んで溶着性ビーズ玩具の集合体を作成して楽しく遊ぶことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3131292号公報
【特許文献2】特開2013−143986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
溶着性ビーズ玩具の集合体の作成は、複数の溶着性ビーズ玩具だけで構成する場合もあれば、溶着性ビーズ玩具の集合体に穴部等の間欠部を作成して、この間欠部に装飾部材(例えば、宝石おもちゃやビー玉等)の別の物品を挿入して遊ぶこともある。また、作成した溶着性ビーズ玩具の集合体は、かばんや衣類等に飾り物として取付けることもある。このように、別物品を挿入して取り付けたり、飾り物として屋外に持ち出したりする場合には、溶着性ビーズ玩具同士の結合の強度が足りないこともある。
【0006】
本発明の目的は、溶着性ビーズ玩具同士の結合強度を高めることができる溶着性ビーズ玩具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの態様に係る溶着性ビーズ玩具は、複数の突起と複数の窪みが形成され、前記突起は、4つの四角形状平坦面により形成されて一つの頂部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
上記の態様によれば、溶着性ビーズ玩具同士の結合強度を高めた溶着性ビーズ玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具を示す斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具を備えるビーズ玩具セットの使用例を示す斜視図である。
図3】本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具を備えるビーズ玩具セットについての図2の一部拡大斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具の変形例1を示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具の変形例2を示す斜視図である。
図6】本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具の変形例3を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は斜視図である。
図7】本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具の変形例4を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は斜視図である。
図8】本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具の変形例5を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図に基づいて、本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、溶着性ビーズ玩具10には、複数の突起12と複数の窪み13が形成されている。
【0011】
突起12は、その表面に、複数とされる4つの四角形状の平坦面12a,12b,12c,12dを備える。各平坦面12a,12b,12c,12dは、それぞれの両隣りと一辺を共有して組み合わせられて、一つの頂部12eを形成する。例えば、平坦面12a−1は、両隣りの平坦面12b−1,12d−1とそれぞれ一辺を共有している。
【0012】
また、突起12に隣り合う複数の突起12は、放射状に配置される。例えば、突起12−1に隣り合う6個の突起12−2,12−3,12−4,12−5,12−6,12−7は、放射状に配置されている。各突起12は、一方の突起12の平坦面12a,12b,12c,12dの何れかが他方の突起12の平坦面12a,12b,12c,12dの何れかと接続するように配置される。このようにして、本実施形態の溶着性ビーズ玩具10では、突起12は18個形成される。従って、溶着性ビーズ玩具10は、七十二面の平坦面(平坦面12a,12b,12c,12d)を備える。
【0013】
また、窪み13は、隣り合う3つの突起12において向かい合う3つの平坦面(平坦面12a,12b,12c,12dの何れか)が組み合わされて一つの窪み13が形成される。具体的には、隣り合う3つの突起12−1,12−4,12−5のうち、向かい合う3つの平坦面12a−1,12b−4,12d−5が組み合わされて窪み13−1が形成される。詳細には、向かい合う3つの平坦面12a−1,12b−4,12d−5のうち、各突起12−1,12−4,12−5において隣り合う平坦面12b−1,12d−1、12a−4,12c−4、12a−5,12c−5と共有していない辺が窪み13−1の形成において共有されるように、向かい合う3つの平坦面12a−1,12b−4,12d−5が組み合わされる。窪み13は一つの窪み頂部13e(窪み頂部13e−1)を備える。このように形成される溶着性ビーズ玩具10では、少なくとも投影図の一つは、星形となる。
【0014】
溶着性ビーズ玩具10は、水溶性材料の樹脂により形成されている。具体的には、ポリビニルアルコールを樹脂に配合して混錬して形成されている。また、溶着性ビーズ玩具10を形成する樹脂は、透明材料や透光性を有する材料又は不透明材料を適宜選択して形成することができる。ここで、透明材料や透光性を有する材料を選択して溶着性ビーズ玩具10を形成した場合には、溶着性ビーズ玩具10に入射する光は、突起12や窪み13で繰り返し反射されたり、溶着性ビーズ玩具10の内部を透過して出てきた光が突起12や窪み13で繰り返し反射されたりする。そして、72面体として形成される溶着性ビーズ玩具10では、一つの突起12の平坦面12a,12b,12c,12dと、他の一つの突起12の平坦面12a,12b,12c,12dの距離が短い。従って、高い輝度で溶着性ビーズ玩具10の表面で光の乱反射が生じて光り輝いているように見える。そして、前述の通り、溶着性ビーズ玩具10では投影面が星形にみえるので、より綺麗に見せることができる。
【0015】
図2は、ビーズ玩具セット80の使用例を示す。ここで、ビーズ玩具セット80は、突起12と窪み13を備える複数の溶着性ビーズ玩具10と、球状の複数の溶着性ビーズ玩具22と、多面体(本実施形態では菱形三十面体)の複数の溶着性ビーズ玩具24と、樹脂メッキが施された複数の装飾ビーズ玩具30と、保持トレイ50と、を備える。
【0016】
なお、溶着性ビーズ玩具22,24は、溶着性ビーズ玩具10と同様に、ポリビニルアルコールを樹脂に配合して混錬し、透明又は不透明の有色又は無色の球状や多面体形状に成形される。
【0017】
また、装飾ビーズ玩具30は、非水溶性材料の樹脂により形成されて樹脂メッキが施されている。従って、装飾ビーズ玩具30の表面は、金色又は銀色等の色で高反射率に形成されている。装飾ビーズ玩具30は、周囲に溶着性ビーズ玩具10,22,24が配置されて硬化することで保持される。
【0018】
保持トレイ50は四角形状の板状に形成されている。保持トレイ50の表面には複数の円形の凹部52が設けられている。凹部52は、異なる行(または列)毎にオフセットして配置されている。これにより、凹部52に載置された溶着性ビーズ玩具10,22,24、や装飾ビーズ玩具30の周囲には、溶着性ビーズ玩具10,22,24を放射状に6個載置することができる。また、凹部52の直径は、溶着性ビーズ玩具10,22,24などの直径よりも小さく形成されるとともに、隣り合う凹部52の中心間の距離は、隣り合う凹部52に配置された溶着性ビーズ玩具10,22,24が相互に接触して又は相互に僅かに接触しない程度に配置されるよう設定されている。
【0019】
このビーズ玩具セット80の遊び方は、以下の通りである。先ず、複数の溶着性ビーズ玩具10,22,24及び装飾ビーズ玩具30を任意の絵柄を呈する形状となるよう保持トレイ59に載置する。図2の例では全体をハート形状となるよう溶着性ビーズ玩具10,22,24及び装飾ビーズ玩具30を任意に配置して、溶着性ビーズ玩具の集合体40を形成する。
【0020】
図2の溶着性ビーズ玩具の集合体40の一部を拡大して示す図3に示すように、溶着性ビーズ玩具10同士は、各溶着性ビーズ玩具10の突起12同士の複数の平坦面(図1で示す平坦面12a,12b,12c,12d)同士が接触して係合する。また、球状の溶着性ビーズ玩具22や多面体形状の溶着性ビーズ玩具24も、溶着性ビーズ玩具10の突起12の複数の平坦面に接触する。
【0021】
このように保持トレイ50に配置されたビーズ玩具の集合体40に霧吹き等で水を掛けると、溶着性ビーズ玩具10,22,24の表面が融解し、溶着性ビーズ玩具10,22,24同士は接続される。このとき、余分な水は、保持トレイ50の凹部52に落下して貯留される。そして、溶着性ビーズ玩具の集合体40に水を掛けた後、そのまま乾燥させると、溶着性ビーズ玩具10,22,24同士は接続された状態で硬化する。すると、溶着性ビーズ玩具10の突起12の複数の平坦面12a,12b,12c,12dと接触する溶着性ビーズ玩具10,22,24は、球状の溶着性ビーズ玩具22や多面体形状の溶着性ビーズ玩具24同士で接触した場合に比べて、接触面積が増えるので、溶着性ビーズ玩具の集合体40が硬化したときの結合の強度を高めることができる。
【0022】
次に、本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具10の形状が異なる変形例を説明する。
【0023】
(変形例1)
図4に示す溶着性ビーズ玩具10Aは、複数の突起12Aと、複数の窪み13Aを備える。突起12Aは、略半球状に形成される。突起12Aに隣り合う複数の突起12Aは、各突起12Aの表面が接続するように放射状に配置される。具体的には、例えば突起12A−1の周囲には、放射状に6個の突起12A−2,12A−3,12A−4,12A−5,12A−6,12A−7が配置される。そして、向かい合う3つの突起12A(例えば突起12A−1,12A−2,12A−3)の間には、窪み13A(窪み13A−1)が形成される。
【0024】
(変形例2)
図5に示す溶着性ビーズ玩具10Bは、複数の突起12Bと、複数の窪み13Bを備える。突起12Bは、略半球状に形成される。突起12Bに隣り合う複数の突起12Bは、各突起12Bの表面が接続するように放射状に配置される。具体的には、例えば突起12B−1の周囲には、放射状に4個の突起12B−2,12B−3,12B−4,12B−5が配置される。そして、向かい合う3つの突起12B(例えば突起12B−1,12B−2,12B−3)の間には、窪み13B(窪み13B−1)が形成される。
【0025】
(変形例3)
図6(a)〜(c)に示す溶着性ビーズ玩具10Cは、複数の突起12Cと、複数の窪み13Cを備える。5つの突起12C(突起12C−1,12C−2,12C−3,12C−4,12C−5)は、図6(b)では突起12C−2,12C−4の側面視で示されるように、外周を円弧状にして、一方向である上下方向に延びるように形成される。各突起12Cは、図6(b)で示す突起12C−3の正面視を楕円形状として、図6(a),(c)に示すように外周先端に向かって窄まるように形成されて、図6(a)の平面視において星形に配置される。図6(a)に示すように、溶着性ビーズ玩具10Cの少なくとも投影図の一つは星形とされる。そして、各突起12C(突起12C−1,12C−2,12C−3,12C−4,12C−5)間は、一方向である上下方向に長い窪み13C(窪み13C−1,13C−2,13C−3,13C−4,13C−5)とされる。
【0026】
(変形例4)
図7(a)〜(c)に示す溶着性ビーズ玩具10Dは、複数の突起12Dと、複数の窪み13Dを備える。5つの突起12D(突起12D−1,12D−2,12D−3,12D−4,12D−5)は、図7(b)では突起12D−2,12D−4の側面視で示されるように、外周を円弧状とされ、一方向である上下方向に延びるように形成される。各突起12Dは、図7(a)に示すように外周先端に向かって窄まるように形成されるが、図7(a),(c)で示すように、各突起12Dは上下端で連続した球面状の面で連続的に接続されて、図7(a)で示す平面視において星形に配置される。図7(a)に示すように、溶着性ビーズ玩具10Cの少なくとも投影図の一つは星形とされる。そして、各突起12D(突起12D−1,12D−2,12D−3,12D−4,12D−5)間は、一方向である上下方向に長い窪み13D(窪み13D−1,13D−2,13D−3,13D−4,13D−5)とされる。
【0027】
図8(a)〜(c)に示す溶着性ビーズ玩具10Eは、複数の突起12Eと、複数の窪み13Eを備える。5つの突起12E(突起12E−1,12E−2,12E−3,12E−4,12E−5)は、図8(b)では突起12E−2,12−4の側面視で示されるように、上側の外周を円弧状として下側の外周を直線状とされ、一方向である上下方向に延びるように形成される。各突起12Eは、図8(a)に示すように先端に向かって窄まるように形成され、下端は半球部15Eと接続される。そして、図7(a)に示すように、溶着性ビーズ玩具10Eの少なくとも投影図の一つは星形とされる。各突起12E(突起12E−1,12E−2,12E−3,12E−4,12E−5)間は、一方向である上下方向に長い窪み13E(窪み13E−1,13E−2,13E−3,13E−4,13E−5)とされる。
【0028】
以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様の溶着性ビーズ玩具を提供することができる。
【0029】
第1の態様に係る溶着性ビーズ玩具は、複数の突起と複数の窪みが形成される。
【0030】
この構成によれば、溶着性ビーズ玩具の本体部の突起と窪みに、他の溶着性ビーズ玩具を係合させることができる。従って、従来よりも溶着性ビーズ玩具同士の接触面積が増えるので、溶着性ビーズ玩具同士の結合強度を高めた溶着性ビーズ玩具を提供することができる。そして、この溶着性ビーズ玩具を用いて溶着性ビーズ玩具の集合体を作成すれば、破損し難い溶着性ビーズ玩具の集合体を得られる。従って、使用者は、溶着性ビーズ玩具の集合体に別の装飾部材を嵌め合わせたり、かばんや衣服等に取付ける等、溶着性ビーズ玩具の集合体を用いてさらに楽しく遊ぶことができる。
【0031】
第2の態様に係る溶着性ビーズ玩具は、少なくとも投影図の一つが星形となる。
【0032】
この構成によれば、所定の方向から見た溶着性ビーズ玩具が星形に見えるため、溶着性ビーズ玩具の集合体の装飾効果を向上させることができる。
【0033】
第3の態様に係る溶着性ビーズ玩具は、前記突起に隣り合う複数の前記突起は、放射状に配置される。
【0034】
この構成によれば、溶着性ビーズ玩具が備える突起と窪みを密に配置することができる。従って、さらに溶着性ビーズ玩具同士の結合強度を高めることができる。
【0035】
第4の態様に係る溶着性ビーズ玩具は、前記突起は、複数の平坦面により形成されて一つの頂部を有する。
【0036】
この構成によれば、溶着性ビーズ玩具は、複数の平坦面によって光の拡散反射(乱反射)を生じさせ、溶着性ビーズ玩具の集合体をより綺麗に見せることができる。また、一方の溶着性ビーズ玩具の突起の頂部が他方の溶着性ビーズ玩具の窪みに向かって深く係合されるので、さらに溶着性ビーズ玩具同士の結合強度を高めることができる。
【0037】
第5の態様に係る溶着性ビーズ玩具は、複数の前記平坦面は、4つの四角形状平坦面である。
【0038】
この構成によれば、溶着性ビーズ玩具は、4面により1つの突起が形成されることにより、溶着性ビーズ玩具を射出成形で製造する場合において、アンダーカットが生じない金型レイアウトを実現することができる。
【0039】
第6の態様に係る溶着性ビーズ玩具は、前記突起は18個あり、前記平面は七十二面ある。
【0040】
この構成によれば、溶着性ビーズ玩具は、纏まりよく多数の平坦面を備える多面体形状を形成することができ、従って接触面積を増加させつつ、光の拡散反射(乱反射)により溶着性ビーズ玩具の集合体を綺麗に見せることができる。
【0041】
第7の態様に係る溶着性ビーズ玩具は、透明又は透光性を有する材料からなる。
【0042】
この構成によれば、溶着性ビーズ玩具は、溶着性ビーズ玩具に直接入射する光だけでなく、溶着性ビーズ玩具の内部を透過して出てくる光も突起の平坦面や窪みで反射されたり、突起を透過する光が突起を出射して他の突起や窪みで反射されたりするので、さらに光り輝いているように見える。これにより、溶着性ビーズ玩具をより綺麗に見せることができ、装飾効果を高めた溶着性ビーズを提供することができる。
【0043】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0044】
10,10A〜10E 溶着性ビーズ玩具
12,12A〜12E 突起
12−1,12−2 突起
12A−1〜12E−1,12A−2〜12E−2,12C−3 突起
12a〜12d,12a−1〜12d−1 平坦面
12e 頂部
13,13A〜13E 窪み
13e 窪み頂部
13A−1〜13C−1,13E−1 窪み
15E 半球部 22 溶着性ビーズ玩具
24 溶着性ビーズ玩具 30 装飾ビーズ玩具
40 集合体 50 保持トレイ
52 凹部 80 ビーズ玩具セット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8