(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記流入区画手段は、前記第1収容手段又は前記第2収容手段のうちの一方の収容手段と一体となっており、前記第1収容手段又は前記第2収容手段のうちの他方の収容手段に向かって突出しており、前記一方の収容手段に対して前記他方の収容手段を固定支持している、
請求項7に記載の警報装置。
【発明を実施するための形態】
【0067】
以下に、本発明に係る警報装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0068】
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、設置対象物の設置面に取り付けられる警報装置であって、設置面と対向する取付面を有する警報装置に関するものである。ここで、「警報装置」とは、警報を行う装置であって、具体的には、監視領域の気体に含まれている被検出物質についての警報を行う装置であり、例えば、ガス警報器、及び火災警報器(煙警報器)等を含む概念である。「監視領域」とは、監視対象の領域であって、具体的には、警報装置が設置される領域であり、例えば、住宅内の領域(例えば、部屋等)、住宅以外の建物内の領域等を含む概念である。また、「設置対象物」とは、警報装置を設置する対象物であって、例えば、監視領域内の天井、壁等が挙げられる。また、「設置面」とは、警報装置が設置される設置対象物の面であって、例えば、天井における監視領域側の面(つまり、天井の下面)、壁における監視領域側の面(つまり、壁の室内側面)等が挙げられる。また、「取付面」とは、警報装置に設けられている面であって、具体的には、設置面と対向した状態で当該設置面に取り付けられる面である。また、「被検出物質」とは、検出対象の物質であり、具体的には、気体に含まれる物質であり、例えば、気体中の一酸化炭素、及び煙等を含む概念である。
【0069】
以下の実施の形態においては、「被検出物質」が「煙」であり、「警報装置」が煙による散乱光に基づいて警報する「火災警報器(煙警報器)」であり、「監視領域」が「住宅内の領域としての部屋」である場合について説明する。また、「設置対象物」については、前述のように、「天井」又は「壁」等が挙げられるが、「設置対象物」が「天井」である場合を以下において図示しつつ、「設置対象物」が「壁」である場合も適宜取りあげ説明する。
【0070】
(構成)
まず、本実施の形態に係る警報装置の構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係る警報装置の斜視図であり、
図2は、警報装置の底面図であり、
図3は、警報装置の側面図であり、
図4は、
図2のA―A矢視断面図であり、
図5は、下側から見た警報装置の分解斜視図であり、
図6は、上側から見た警報装置の分解斜視図である。なお、以下の説明では、各図に示すX―Y―Zが互いに直交する方向であり、具体的には、Z方向が鉛直方向(つまり、重力が働く方向)であって、X方向及びY方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Z方向を高さ方向と称し、+Z方向を上側(平面)と称し、−Z方向を下側(底面)と称して説明する。また、以下の「X―Y―Z方向」に関する用語については、図示の警報装置100において、各構成品の相対的な位置関係(又は、方向)等を説明するための便宜的な表現であることとし、
図4のケース2の検出空間34の中心位置を基準として、検出空間34から離れる方向を「外側」と称し、検出空間34に近づく方向を「内側」と称して、以下説明する。
【0071】
これら各図に示す警報装置100は、気体に含まれている被検出物質である煙を検出して警報する警報手段であり、具体的には、
図3に示すように、監視領域の天井における下側(−Z方向)の面(つまり、下面)である設置面900、又は、監視領域の壁における監視領域側の面(つまり、壁の室内側面)である不図示の設置面(以下、壁設置面)に取り付けて用いるものであり、具体的には、取付ベース1、ケース2、
図5の検出部カバー3、検出部本体4、及び回路部5を備える。なお、以下では、設置面900がXY平面に沿う方向(つまり、水平方向)において広がっており、不図示の「壁設置面」が当該設置面900に対して直交する方向(つまり、鉛直方向)に広がっている場合について説明する。以下では、警報装置100全体の構成を説明した後に、各構成の詳細について説明する。
【0072】
(構成‐取付ベース)
まず、
図7は、取付ベースの底面図であり、
図8は、取付ベースの平面図である。
図3に示す取付ベース1は、設置面900又は不図示の「壁設置面」に対して、ケース2を取り付けるための取付手段であり、具体的には、ケース2と設置面900又は不図示の「壁設置面」との間において用いられるものであって、より詳細には、
図7の取付フック11、及び本体部12を備える。
【0073】
(構成‐取付ベース‐取付フック)
図7の取付フック11は、取付ベース1を設置面900又は不図示の「壁設置面」に取り付ける(つまり、設置する)ためのものであり、具体的には、本体部12から突出している突片であり、例えば、ねじ孔111を備える。ねじ孔111は、取付ベース1を取り付ための不図示の取付ねじが挿通される孔である。そして、ねじ孔111と設置面900又は不図示の「壁設置面」とに対して、取付ねじを連続的に挿通させることにより、取付ベース1を設置面900又は不図示の「壁設置面」に取り付けることが可能になる。
【0074】
(構成‐取付ベース‐本体部)
図7の本体部12は、取付ベース1の本体であり、例えば、XY平面に沿う方向において広がっており、所定径の円盤形状を呈しているものであって、取付フック11と一体的に形成されている樹脂製のものであり、より詳細には、ケース側対向面12A、及び
図8の設置面側対向面12Bを備える。
図7のケース側対向面12Aは、
図3に示すように、ケース2と対向した状態で当該ケース2が取り付けられる面であり、設置面側対向面12Bは、設置面900と対向した状態で当該設置面900に取り付けられる取付面(つまり、XY平面に沿う方向に広がっている取付面)である。また、本体部12は、
図7に示すように、ねじ孔121、及び係合部122を備える。ねじ孔121は、設置面900に取付ベース1を取り付ための不図示の取付ねじが挿通される孔である。そして、ねじ孔121と設置面900とに対して、取付ねじを連続的に挿通させることにより、取付ベース1を設置面900に取り付けることが可能になる。また、係合部122は、
図3のケース2が取り付けられる取付手段であり、具体的には、
図6の後述する裏ケース21の係合部214と係合するものである。このような本体部12の外径については、任意に設定することができるが、例えば、既存の取付ベースと同様な大きさ(例えば、10cm程度)になるように設定されているものとして、以下説明する。
【0075】
(構成‐ケース)
次に、
図3のケース2は、
図5の検出部カバー3、検出部本体4、及び回路部5(以下、収容対象物)を収容する収容手段であり、具体的には、取付ベース1を介して設置面900に取り付けられるものであり、より詳細には、
図5の裏ケース21、及び表ケース22を備える。
【0076】
(構成‐ケース‐裏ケース)
図9は、裏ケースの底面図であり、
図10は、裏ケースの平面図であり、
図11は、裏ケースの正面図である。これら各図の裏ケース21は、
図5に示すように、取付ベース1側(つまり、上側(+Z方向))から「収容対象物」を収容する第1収容手段(一方の収容手段)であり、表ケース22と結合されることにより、当該表ケース22との間に
図3の後述する外部流入開口23としての隙間を形成するものである。また、この裏ケース21は、
図4のケース2の外部を移動する気体(なお、設置面900に沿って移動する気体を含む)をケース2の内部へ誘導する外部誘導手段であり、また、ケース2の内部を移動する気体を、後述する検出空間34に誘導する内部誘導手段であり、具体的には、検出部本体4との間において、外部流入開口23から検出空間34に至る気体の流路(誘導空間)気体の流路を形成するものである。
【0077】
この
図9〜
図11の裏ケース21は、例えば、XY平面に沿う方向において広がっており、取付ベース1よりも大径の円盤形状を呈しているものであって、(後述する「裏ケース21の内部部材」も含んで)全体として一体的に形成されている樹脂製のものであり、より詳細には、裏ケース側対向壁211、及び裏ケース側外周壁212を備える。
図4の裏ケース側対向壁211は、裏ケース21におけるXY平面に沿う方向において広がっている部分を形成するものであり、つまり、取付ベース1と対向するものであり、
図5の誘導凹部211aを備える。この誘導凹部211aは、
図4の検出空間34に対して気体を誘導する誘導手段であるが、その詳細については後述する。また、裏ケース側外周壁212は、裏ケース21における高さ方向(Z方向)に延びている部分(外壁)を形成する第1外壁であって、裏ケース側対向壁211の外縁部から外側に向かって広がりつつ、下側(−Z方向)に向かって延びているものである。
【0078】
また、
図9の裏ケース21は、より詳細には、構成品ケース611〜616、短フィン621〜623、長フィン631、632、防止片641、642、及びリブ651〜659(以下、「構成品ケース611〜616、短フィン621〜623、長フィン631、632、防止片641、642、及びリブ651〜659」を、「裏ケース21の内部部材」と総称する)を備える。なお、構成品ケース611〜616に関する構成としての、構成品ケース611〜616、短フィン621〜623、及び長フィン632、リブ651、652、654、655、659が、構成要素収容手段に対応する。また、構成品ケース616が、第1構成要素収容手段に対応し、構成品ケース611〜614、短フィン621〜623、長フィン632、及びリブ651、652、654、659が、第2構成要素収容手段に対応する。また、リブ651、652、654、659が、結合壁に対応する。まず、「裏ケース21の内部部材」のうちの構成品ケース611〜616は、警報装置100を構成するものである構成品(構成要素)のうちの、検出手段である
図4の検出部カバー3、検出空間34、検出部本体4、発光部52、及び受光部53以外の構成品を収容する収容手段であり、具体的には、構成品を収容する空間である構成品収容空間(構成要素収容空間)を区画する収容壁を有するものである。また、この構成品ケース611〜616(具体的には、構成品ケース611〜616の収容壁)は、気体を
図4の検出空間34に誘導する誘導手段であり、誘導手段として機能するように、構成品の配置場所等を考慮しつつ設けられている。また、短フィン621〜623は、気体を
図4の検出空間34に誘導する誘導手段であり、具体的には、
図9の構成品ケース611〜613から突出して延びる突片であって、第2誘導片である。また、長フィン631、632は、気体を
図4の検出空間34に誘導する誘導手段であり、具体的には、後述する
図9のリブ657、659(つまり、裏ケース側外周壁212)から延びる第1誘導片であって、短フィン621よりも充分に長いものである。また、防止片641、642は、気体を
図4の検出空間34に誘導する誘導手段であり、また、
図9の後述するスリット213a、213bを介して内部に流入する気体に含まれている塵埃が、
図4の検出空間34に侵入するのを防止するための防止手段である。
図9のリブ651〜659は、気体を検出空間34に誘導する誘導手段であり、また、裏ケース21を補強する補強手段であり、また、
図6の表ケース22と裏ケース21との間の高さ方向(Z方向)の相対的な位置関係(つまり、
図3の外部流入開口23の幅)を定める位置決定手段であり、具体的には、
図3、4の外部流入開口23、ケース2の内部、及び外部流入開口23から検出空間34に至る気体の流路を区画する流入区画手段であり、例えば、裏ケース側対向壁211に設けられているものである。なお、「外部流入開口23の幅」とは、外部流入開口23における上側の端から下側の端までの距離を示している。また、以下の説明では、リブ651〜659を互いに区別する必要が無い場合には、適宜「リブ65」と総称し、「裏ケース21の内部部材」の詳細については、後述する。
【0079】
(構成‐ケース‐表ケース)
図12は、表ケースの平面図であり、
図13は、表ケースの正面図である。これら各図の表ケース22は、
図5に示すように、「収容対象物」を挟んで取付ベース1側とは反対側(つまり、下側(−Z方向))から「収容対象物」を収容する第2収容手段(他方の収容手段)であり、具体的には、裏ケース21と結合されることにより、当該裏ケース21との間に
図3の外部流入開口23としての隙間を形成するものである。ここで、「外部流入開口」23とは、ケース2の外部の気体をケース2の内部に流入させる流入手段であり、特に、ケース2の外部において設置面900に沿って移動する気体を、ケース2の内部に流入させる第1流入開口であって、XY平面に沿う方向に延在するようにケース2の裏ケース21と表ケース22との間に形成される隙間である。この外部流入開口23の幅については、塵埃、外乱光、又はユーザの指の侵入を防止すること、警報装置100の外観が与えるユーザへの印象等を考慮して任意に設定することができるが、ここでは、例えば、3〜5(mm)に設定されているものとして、以下説明する。また、表ケース22は、
図4のケース2の外部を移動する気体(なお、設置面900に沿って移動する気体を含む)をケース2の内部へ誘導する外部誘導手段である。
【0080】
この
図12及び
図13の表ケース22は、例えば、XY平面に沿う方向において広がっており、裏ケース21よりも大径の円盤形状を呈しているものであって、全体として一体的に形成されている樹脂製のものであり、より詳細には、表ケース側露出壁221、及び表ケース側外周壁222を備える。まず、表ケース側露出壁221は、表ケース22におけるXY平面に沿う方向において広がっている部分を形成するものであって、つまり、ユーザによって主に視認されるように露出するものある。また、
図4の表ケース側外周壁222は、表ケース22における高さ方向(Z方向)に延びている部分(外壁)を形成する第2外壁であって、表ケース側露出壁221の外縁部から外側に向かって広がりつつ、上側(+Z方向)に向かって延びているものである。
【0081】
また、
図6の表ケース22は、より詳細には、押しボタン223、ねじボス224、及び支持部225を備える。まず、押しボタン223は、警報装置100を操作する操作手段であり、具体的には、
図5の後述する回路部5のスイッチ55を表ケース22の外側から押すためのものである。また、
図6のねじボス224は、表ケース22と裏ケース21との間の高さ方向(Z方向)の相対的な位置関係(つまり、
図3の外部流入開口23の幅)を定める位置決定手段であり、また、
図6の表ケース22と裏ケース21とを互いに固定する固定手段であり、具体的には、表ケース側露出壁221における上側(+Z方向)の面に設けられているものであり、例えば、所定のねじ孔が設けられており、高さ方向(Z方向)において立設する柱形状を呈しているものである。また、支持部225は、検出部本体4を支持する支持手段であり、具体的には、表ケース側露出壁221における上側(+Z方向)の面の表ケース側外周壁222側に複数設けられている突片である。
【0082】
(構成‐検出部カバー)
次に、
図14は、検出部カバーの底面図であり、
図15は、防虫網が省略された状態の検出部カバーの正面図である。これら各図の検出部カバー3は、散乱光を用いて煙を検出するためのものであり、具体的には、
図4の検出空間34を区画する区画部材であって、検出部本体4の上側(+Z方向)に設けられるものである。なお、検出部カバー3、検出空間34、検出部本体4の一部、後述する発光部52、及び受光部53が検出手段に対応する。この検出部カバー3は、
図5に示すように、一方の開口が塞がれた円筒形状を呈しているものであり、より詳細には、天井板31、ラビリンス32、防虫網33を備える。ここで、
図4の「検出空間」34とは、煙を検出する空間である。
図5の天井板31は、検出空間34を覆うものであり、具体的には、ケース2より小径の円盤状に形成されており、下側(−Z方向)の面にはラビリンス32が一体的に形成されている。ラビリンス32は、検出空間34を区画する区画壁であり、具体的には、検出空間34に外乱光が入射するのを防止ものであり、例えば、
図14に示すように、天井板31の縁に沿って複数設けられているものである。このように構成することにより、ラビリンス32における互いに隣り合うもの同士の間に、内部流入開口35が形成されることになる。ここで、「内部流入開口」35とは、検出空間34に気体を流入させる第2流入開口であって、ラビリンス32の間の隙間として形成されるものである。なお、以下では、複数の内部流入開口35各々を区別する場合には、符号「35」の次に英字「a」、「b」等を付して例えば符号「35a」、符号「35b」等を用いて説明し、複数の内部流入開口35各々を区別しない場合には、符号「35」を用いて説明することとする(なお、ラビリンス32についても、同様とする)。
図5に戻って、防虫網33は、外気が防虫網33の小孔を介して検出空間34に入ることを許容する一方で、検出空間34に虫が入ることを防止する防虫手段であり、ラビリンス32の外周を囲繞する円環状に形成されており、その側面には、虫が侵入困難な大きさの多数の小孔を有するものである。
【0083】
(構成‐検出部本体)
次に、
図16は、検出部本体の底面図であり、
図17は、検出部本体の平面図であり、
図18は、検出部本体の正面図である。これら各図の検出部本体4は、
図4に示すように、検出部カバー3を配置する配置手段であり、また、検出部カバー3と共に検出空間34を区画する区画手段であり、具体的には、外部流入開口23からケース2に流入した気体が検出部本体4と表ケース22との間に入り込まないように遮蔽した上で、裏ケース21との間において気体の流路を形成するものである。この検出部本体4は、例えば、XY平面に沿う方向において
図4の検出部カバー3側から外部流入開口23側まで広がっており、
図6に示すように、検出部カバー3の天井板31よりも大径であり、且つ、表ケース22よりも僅かに小径であり、一部が切り欠かれた円盤形状を呈しているものであって、更に、内側の一部が下側(−Z方向)から上側(+Z方向)に向かって隆起している形状を呈しているものであって、全体として一体的に形成されている樹脂製のものである。なお、「表ケース22よりも僅かに小径」であるとは、検出部本体4の径が、
図4に示すように、検出部本体側端部400aが内側から表ケース側端部222aに当接する程度の「径」であることを示している。なお、「検出部本体側端部」400aとは、検出部本体4における外側の縁であって、外部流入開口23側の縁である。
【0084】
この
図6の検出部本体4は、より詳細には、
図16〜
図18のフランジ部41、傾斜部42、隆起部43、検出部本体切り欠き部44、スピーカ収容部45、及び素子カバー46を備える。フランジ部41は、検出部本体4における外側寄りのXY平面に沿う方向において広がっている部分であり、位置決め凹部411を備える。この位置決め凹部411は、検出部本体4に対する裏ケース21のリブ65の位置決めを行うための位置決め手段であり、具体的には、フランジ部41における外縁部に複数設けられているものであり、上側(+Z方向)から下側(−Z方向)に向かって窪んでいるものである。また、傾斜部42(傾斜面)は、フランジ部41から連続する部分であって、
図4の検出空間34を外部流入開口23よりも上側(+Z方向)に設けるために、フランジ部41(XY平面に沿う方向)に対して上側(+Z方向)に向かって傾斜している部分である。また、隆起部43は、検出部カバー3が設けられる部分であって、フランジ部41よりも上側(+Z方向)に位置しており、傾斜部42から連続して、XY平面に沿う方向において広がっている部分である。この隆起部43における上側(+Z方向)の面には、
図6の配置凹部431が形成されている。この配置凹部431は、検出部カバー3が配置される部分であり、具体的には、円状の凹部であり検出部カバー3の外径に対応する径の凹部である。また、検出部本体切り欠き部44は、警報装置100に対して後述する構成品ケース616を設けるために、当該構成品ケース616の外形に対応する形状に切り欠かれた部分である。また、スピーカ収容部45は、検出部本体4と表ケース22との間に不図示のスピーカを収容するために、収容するスピーカの外形に対応するように、下側(−Z方向)から上側(+Z方向)に向かって隆起している部分である。また、素子カバー46は、回路部5における後述の発光部52及び受光部53を上側(+Z方向)から覆って、発光部52及び受光部53に塵埃が堆積するのを防止するものであって、隆起部43における配置凹部431に形成されているものであり、回路部5における後述の発光部52及び受光部53と
図4の検出空間34との間の光路を形成するための光路孔を有するものである。
【0085】
(構成‐回路部)
次に、
図19は、回路部の底面図であり、
図20は、回路部の平面図であり、
図21は、回路部の正面図である。これら各図の回路部5は、警報を行うための電気回路を形成する回路手段であり、より詳細には、回路基板51、発光部52、受光部53、シールド54、スイッチ55、及び電源コネクタCN1を備える。回路基板51は、警報装置100の各素子が実装される実装手段であり、具体的には、上側(+Z方向)の実装面(以下、上側実装面)又は下側(−Z方向)の実装面(以下、下側実装面)に各素子がはんだ等を用いて実装されるように、所定位置にスルーホール及び当該スルーホールを取り囲む端子等が設けられているものである。発光部52は、発光する発光手段であり、具体的には、
図4に示すように、発光部52よりも上側(+Z方向)に設けられる検出空間34に向かって発光できるように、回路基板51の上側実装面に実装される素子であって、例えば、発光ダイオードである。受光部53は、発光部52によって発光された光が煙の粒子によって散乱されることによって生じる散乱光を受光する受光手段であり、具体的には、受光部53よりも上側(+Z方向)に設けられる検出空間34からの光を受光できるように、回路基板51の上側実装面に実装される素子であって、例えば、フォトダイオードである。
図21のシールド54は、受光部53を電磁的に遮蔽するための遮蔽手段であり、また、受光部53を回路基板51に対して支持する支持手段であり、具体的には、回路基板51の上側実装面に実装される導電性素子であって、例えば、金属により形成されるものである。
図19のスイッチ55は、警報装置100を操作するための操作手段であり、具体的には、回路基板51の下側実装面に実装される素子であって、例えば、プッシュスイッチである。
図20の電源コネクタCN1は、警報装置100に対して電源電圧を供給するための供給手段であり、具体的には、電源としての不図示の電池からの電源電圧を供給するためのものであって、回路基板51の上側実装面に実装されるものである。
【0086】
(構成‐詳細)
次に、
図1の警報装置100における気体の流入についての構成を一層詳細に説明する。具体的には、
図4の裏ケース側外周壁212、表ケース側外周壁222、
図1のスリット213a、213b、
図9の「裏ケース21の内部部材」、検出空間34、及び
図5の誘導凹部211aの構成の詳細について説明する。
【0087】
(構成‐詳細‐裏ケース側対向壁及び裏ケース側外周壁)
まず、
図4の、裏ケース側対向壁211は、前述したように、裏ケース21におけるXY平面に沿う方向において広がっている部分を形成するものである。より詳細には、この裏ケース側対向壁211は、取付ベース1の径とほぼ同様な径となるように構成されている。また、
図4の裏ケース側外周壁212は、前述したように、裏ケース21における高さ方向(Z方向)に延びている部分(外壁)を形成する第1外壁であって、裏ケース側対向壁211の外縁部から外側に向かって広がりつつ、下側(−Z方向)に向かって延びているものである。より詳細には、この裏ケース側外周壁212は、裏ケース側対向壁211に近づくにつれて(つまり、上側(+Z方向)に向かうにつれて)内側に向かうように傾斜している。このように構成することにより、裏ケース側外周壁212と取付ベース1と設置面900との間に外部よどみ点P1がつくられている。このように、「裏ケース側外周壁212が傾斜している」構成が、第1外部誘導手段に対応する。ここで、「外部よどみ点」P1とは、気体が移動しにくくなって溜まる空間であって、「留まっている気体以外の気体」(つまり、移動している気体)の当該空間への侵入を阻止することによって、「留まっている気体以外の気体」を当該外部よどみ点P1以外の方向へ誘導する空間であり、具体的には、警報装置100に向かう気流を考慮した当該警報装置100の形状に基づいて形成される空間であって、気体を外部流入開口23に誘導する空間である。このような構成により、ケース2の外部において設置面900に沿って移動する気体を、外部流入開口23に誘導することが可能になる。
【0088】
(構成‐詳細‐表ケース側外周壁)
また、
図4の表ケース側外周壁222は、前述したように、表ケース22における高さ方向(Z方向)に延びている部分(外壁)を形成する第2外壁であって、表ケース側露出壁221の外縁部から外側に向かって広がりつつ、上側(+Z方向)に向かって延びているものである。より詳細には、この表ケース側外周壁222は、裏ケース側外周壁212に近づくにつれて(つまり、上側(+Z方向)に向かうにつれて)外側に向かうように緩やかに傾斜している。そして、表ケース側外周壁222の表ケース側端部222aは、裏ケース側外周壁212の裏ケース側端部212aよりも外側に配置される。このように「表ケース側端部222aが裏ケース側端部212aよりも外側に配置される」構成が、第2外部誘導手段に対応する。なお、「表ケース側端部」222aとは、表ケース22における外側の縁であって、外部流入開口23側の縁である。また、「裏ケース側端部」212aとは、裏ケース21における外側の縁であって、外部流入開口23側の縁である。
【0089】
ここで、裏ケース側端部212aに対する表ケース側端部222aの位置関係については、前述のように、表ケース側端部222aが裏ケース側端部212aよりも外側に配置される限りにおいて、外部の気体をケース2の内部へ誘導する誘導性能、及び警報装置100のユーザに与える視覚的な印象等を考慮して、任意に設定することができるが、ここでは、例えば、表ケース側端部222aが、表ケース22の肉厚(厚み)分だけ裏ケース側端部212aよりも外側に配置される位置関係となるように設定されているものとする。このように構成することにより、裏ケース側外周壁212に沿って上側(+Z方向)から下側(−Z方向)に向かう気体が、表ケース側端部222aに当たることにより、外部流入開口23に向けて誘導されるので、気体を外部流入開口23に誘導することが可能になる。
【0090】
(構成‐詳細‐スリット)
また、
図1のスリット213a、213bは、外部流入開口23と共に気体を内部に流入させる流入手段であり、具体的には、
図11の裏ケース側外周壁212に設けられるものである。このスリット213a、213bについては、外部の気体を
図1のケース2の内部へ誘導する誘導性能、及びケース2の強度等を考慮して、任意に構成することができるが、ここでは、例えば、ケース2における外部流入開口23が形成されていない部分(つまり、構成品ケース616)の周辺の誘導性能を向上させる観点から、以下のように構成されているものとする。具体的には、スリット213a、213bは、外部流入開口23に対して直交した状態で当該外部流入開口23と連通するように、構成品ケース616の両側(具体的には、構成品ケース616における外側収容壁616aの両側)に各々設けられるように構成されている。このように構成することにより、警報装置100を中心とした全方位からの気体を警報装置100に流入させることが可能になる。
【0091】
(構成‐詳細‐裏ケースの内部部材)
次に、
図9に示す裏ケース21の内部部材(つまり、構成品ケース611〜616、短フィン621〜623、長フィン631、632、防止片641、642、及びリブ651〜659)の詳細について説明する。
図22は、
図3のB―B矢視断面図である。この
図22においては、
図6の防虫網33及び配置凹部431の線が、説明の便宜上省略されている。
【0092】
(構成‐詳細‐裏ケースの内部部材‐構成品ケース)
図22の構成品ケース611〜616は、前述のように、警報装置100を構成するものである構成品(構成要素)のうちの、検出手段である
図4の検出部カバー3、検出空間34、検出部本体4、発光部52、及び受光部53以外の構成品を収容する収容手段(構成要素収容手段)であり、また、気体を検出空間34に誘導する誘導手段である。なお、構成品ケース613、614は、
図6のねじボス224と当接することにより、表ケース22と裏ケース21との間の高さ方向(Z方向)の相対的な位置関係(つまり、
図3の外部流入開口23の幅)を定める位置決定手段でもある。
図22に戻って、具体的には、構成品ケース611は、電気的な構成要素である電源コネクタCN1を収容するものであり、構成品ケース612は、電気的な構成要素である不図示の移報コネクタを収容するものであり、構成品ケース613、614は、電気的ではなく機械的な構成要素である固定ねじ613a、614aを収容するものであり、構成品ケース615は、電気的ではなく機械的な構成要素である
図5の押しボタン223の一部を収容するものであり、構成品ケース616は、警報装置100の電源であると共に電気的な構成要素である不図示の電池を収容する構成要素収容手段である。ここで、「移報コネクタ」とは、煙を検出したこと示す移報信号を外部に出力するためのコネクタであり、移報信号の出力の要否に応じて設けることができるものであるが、ここでは、例えば、移報コネクタが設けられていない場合について説明する。また、「固定ねじ」613a、614aとは
図5の裏ケース21と表ケース22とを互いに固定するためのねじである。そして、これらの構成品ケース611〜616については、構成品の位置、大きさ、及び形状等を考慮して、任意に構成することができるが、ここでは、警報装置100を中心とした全方位からの気体を適切に警報装置100に流入させた上で、流入した気体を検出空間34に誘導できるように
図22に示すように構成されている。
【0093】
例えば、
図7の取付フック11を用いて不図示の「壁設置面」に警報装置100が取り付けられた場合の当該警報装置100の重心等を考慮して、
図22の構成品ケース616は、取付フック11側(つまり、−X方向)の端に設けられる。そして、構成品ケース616の外側収容壁616a(第1部分)がケース2の外壁(具体的には、裏ケース側外周壁212)の一部を形成することになり、構成品ケース616の内側収容壁616b(第2部分)が気体の流路を形成することになる。また、この構成品ケース616は、構成品ケース611〜616の中で最も大きな矩形形状を呈している。また、構成品ケース616のZ方向における高さは、
図5の警報装置100が組み立てられた場合に、構成品ケース616の少なくとも一部(例えば、端部又は面)が検出部本体4に当接(又は、接近)して、検出部本体4と共に気体の流路を区画するように、検出部本体4の形状に対応する高さに設定されている(なお、「裏ケース21の内部部材」のうちの「構成品ケース616」以外のもののZ方向の高さについても、構成品ケース616と同様にして設定されているものとする)。次に、構成品ケース611は、構成品ケース611に収容される構成品の位置及び形状等を考慮して、構成品ケース616の近傍の位置であり、且つ、裏ケース側対向壁211から離れている位置に設けられており、また、矩形形状を呈しており、また、リブ651を介して裏ケース側外周壁212に結合されている。次に、構成品ケース612は、構成品ケース612に収容される構成品の位置及び形状等を考慮して、構成品ケース611の近傍の位置であり、且つ、裏ケース側対向壁211から離れている位置に設けられており、矩形形状を呈しており、また、リブ652を介して裏ケース側外周壁212に結合されている。次に、構成品ケース613、614は、構成品ケース613、614に収容される構成品の位置及び形状等を考慮して、検出空間34を挟んで互いに反対側の位置であり、且つ、裏ケース側対向壁211から離れている位置に設けられており、また、円形状を呈しており、また、リブ654、659を介して裏ケース側外周壁212に結合されている。次に、構成品ケース615は、構成品ケース615に収容される構成品の位置及び形状等を考慮して、検出空間34を挟んで構成品ケース616とは反対側の位置であり、裏ケース側対向壁211に接触する位置に設けられており、また、矩形形状を呈している。このように構成することにより、流入した気体を検出空間34に誘導することが可能になる。また、このように構成することにより、ケース2の内部は、電気的な構成品(電気的な構成要素)を収容する構成品ケース611、612、616が設けられており、構成品ケースが比較的密集して設けられる一方の配置領域(
図22の二点鎖線を境界とした図面左側の領域)(電気的構成要素配置領域)と、構成品ケース611、612、616が設けられておらず、構成品ケースがそれほど密集していない他方の配置領域(
図22の二点鎖線を境界とした図面右側の領域)(電気的構成要素非配置領域)に分けられることになる。
【0094】
(構成‐詳細‐裏ケースの内部部材‐短フィン)
短フィン621〜623は、前述のように、気体を検出空間34に誘導する誘導手段であり、具体的には、構成品ケース611〜623から検出空間34に向かって突出して延びる突片であって、第2誘導片である。このような短フィン621〜623については、「裏ケース21の内部部材」の構成に起因する気流を考慮して、任意に構成することができるが、ここでは、警報装置100を中心とした全方位からの気体を適切に警報装置100に流入させた上で、流入した気体を検出空間34に誘導できるように
図22に示すように構成されている。
図23は、
図22の領域Ar1の拡大図である。例えば、
図23の短フィン621〜623は、短フィン621〜623における検出空間34側の先端がラビリンス32に対して非接触状態となり、且つ、当該先端が内部流入開口35a〜35cの近傍に配置される。このように構成することにより、流入した気体を検出空間34に誘導することが可能になる。
【0095】
(構成‐詳細‐裏ケースの内部部材‐長フィン)
図22の長フィン631、632は、前述のように、気体を検出空間34に誘導する誘導手段であり、具体的には、リブ657、659(つまり、裏ケース側外周壁212)から延びる突片(第1誘導片)であって、短フィン621よりも充分に長いものである。このような長フィン631、632については、「裏ケース21の内部部材」の構成に起因する気流を考慮して、任意に構成することができるが、ここでは、警報装置100を中心とした全方位からの気体を適切に警報装置100に流入させた上で、流入した気体を検出空間34に誘導できるように
図22に示すように構成されている。例えば、この長フィン631、632は、「他方の配置領域」に配置されており、また、
図23の長フィン631、632における検出空間34側の先端がラビリンス32に対して非接触状態となり、且つ、当該先端が内部流入開口35d、35eの近傍に配置される。また、長フィン631は、ラビリンス32dが延在する方向と同じ方向に真っ直ぐ延在しており、つまり、ラビリンス32dの延長線上において延在している。また、長フィン632は、ラビリンス32eが延在する方向と直交する方向に真っ直ぐ延在している。このように構成することにより、流入した気体を検出空間34に誘導することが可能になる。
【0096】
(構成‐詳細‐裏ケースの内部部材‐防止片)
図22の防止片641、642は、前述のように、気体を検出空間34に誘導する誘導手段であり、また、スリット213a、213bを介して内部に流入する気体に含まれている塵埃が、検出空間34に侵入するのを防止するための防止手段であり、また、気体を検出空間34に誘導する誘導手段である。このような防止片641、642については、「裏ケース21の内部部材」及びスリット213a、213bの構成に起因する気流を考慮して、任意に構成することができるが、ここでは、構成品ケース616の周辺の気体を適切に警報装置100に流入させた上で、流入した気体を検出空間34に誘導でき、且つ、塵埃の侵入を防止できるように
図22に示すように構成されている。例えば、防止片641、642は、スリット213a、213bと対向する位置に設けられ、具体的には、構成品ケース616の内側収容壁616bにおける検出空間34に向かって延在する部分から、当該内側収容壁616bが延在する方向に対して直交する方向に向かって突出している。このように構成することにより、検出空間34への塵埃の侵入を防止しつつ、流入した気体を検出空間34に誘導することが可能になる。
【0097】
(構成‐詳細‐裏ケースの内部部材‐リブ)
図22のリブ651〜659(なお、リブ655については、
図9参照)は、前述のように、気体を検出空間34に誘導する誘導手段であり、また、裏ケース21を補強する補強手段である。また、リブ651〜659は、
図6の裏ケース21に対して表ケース22を固定支持する固定支持手段であり、また、表ケース22と裏ケース21との間の高さ方向(Z方向)の相対的な位置関係(つまり、
図3の外部流入開口23の幅)を定める位置決定手段である。また、リブ651〜659は、
図4の外部流入開口23及び外部流入開口23から検出空間34に至る気体の流路を区画する流入区画手段である。ここで、「裏ケース21に対して表ケース22を固定支持する」とは、裏ケース21及び表ケース22の相互間の位置がずれないように、これら裏ケース21及び表ケース22を互いに固定することである。具体的には、少なくとも、高さ方向(Z方向)、又は設置面900に沿う方向(XY平面に沿う方向)において、裏ケース21及び表ケース22の相互間の位置がずれないように、これら裏ケース21及び表ケース22を互いに固定することである。そして、このような
図22のリブ651〜659については、「裏ケース21の内部部材」の構成に起因する気流、裏ケース21の強度、及び外部流入開口23の幅を考慮して、任意に構成することができるが、ここでは、警報装置100を中心とした全方位からの気体を適切に警報装置100に流入させた上で、流入した気体を検出空間34に誘導でき、且つ、裏ケース21の強度を十分に確保でき、且つ、
図3の外部流入開口23の幅が「3〜5(mm)」となるように、
図22に示すように構成されている。例えば、リブ651〜659は、裏ケース側外周壁212から裏ケース側対向壁211にわたって延在しており、裏ケース側外周壁212から裏ケース21の内部に向かって所定長さ(例えば、1〜2(cm))だけ延びている。特に、リブ651〜659のうちのリブ651、652、654、659は、これらのリブ651、652、654、659における内側(検出空間34側)の端部が構成品ケース611〜614に至るまで延びて構成品ケース611〜614と結合している。このように構成することにより、
図4の外部流入開口23からケース2の内部に流入した気体を、検出空間34に確実に誘導することが可能になる。また、例えば、
図6に示すリブ65(リブ651〜659の総称)は、警報装置100を組み立てる場合に、検出部本体4のフランジ部41における位置決め凹部411に当接するように、下側(−Z方向)に向かって(つまり、表ケース22に向かって)裏ケース側外周壁212よりも下側(−Z方向)に突出している。このように構成することにより、裏ケース21を補強しつつ警報装置100において検出部本体4を確実に固定した上で、流入した気体を検出空間34に誘導することが可能になる。
【0098】
(構成‐詳細‐検出空間)
図24は、
図4の拡大図である。
図4、24の検出空間34は、前述のように、煙を検出する空間であって、警報装置100によって検出される煙が存在する空間であり、具体的には、ケース2の内部において検出部カバー3及び検出部本体4によって区画されて形成される空間である。より詳細には、この検出空間34については、
図6の検出部本体4の隆起部43に対して検出部カバー3を配置することにより形成されているので、検出空間34のいずれの部分も外部流入開口23に位置することなく、検出空間34の全てが外部流入開口23よりも上側(+Z方向)に設けられる(つまり、検出空間34の全ての部分が、外部流入開口23の最も上側(+Z方向)の端の部分、よりも更に上側(+Z方向)に設けられる)ように構成されている。このように構成することにより、検出空間34への塵埃の侵入を防止しつつ、流入した気体を検出空間34に誘導することが可能になる。つまり、塵埃、外乱光等が検出空間34に入り込むのを防止して、警報装置100による煙の検出精度を向上させることができる。また、検出空間34は、検出部カバー3の天井板31、ラビリンス32、及び検出部本体4によって取り囲まれている空間のうちの、検出部本体4の遮光板431aの上側(+Z方向)の端部よりも更に上側(+Z方向)に存在する空間である。ここで、「遮光板」431aとは、遮光する遮光手段であり、具体的には、発光部52によって発光された光が受光部53に直接入射しないように、発光部52によって発光された光を遮光するものであって、例えば、上側(+Z方向)に向かって突出しているものである。より詳細には、遮光板431aは、例えば、遮光板431aの上側(+Z方向)の端部の高さが、検出部本体4の隆起部43における配置凹部431以外の部分である平面部432における上側(+Z方向)の面の高さとほぼ同じ高さとなるように構成されている。そして、検出空間34については、
図6の検出部本体4の隆起部43に対して検出部カバー3を配置することにより形成されているので、
図23の検出空間34のいずれの部分も外部流入開口23に位置することなく、検出空間34の全てが外部流入開口23よりも上側(+Z方向)に設けられる(つまり、検出空間34の全ての部分が、外部流入開口23の最も上側(+Z方向)の端の部分を示すために
図23に便宜的に描かれているY方向に沿って延在する2本の2点鎖線のうちの上側の2点鎖線、よりも更に上側(+Z方向)に設けられる)ように構成されている。このように構成することにより、検出空間34への外乱の侵入を防止しつつ、流入した気体を検出空間34に誘導することにより、誤検出の発生を防止しつつ、煙を迅速且つ確実に検出することができ、煙の検出精度を向上させることができる。ここで、「外乱」とは、被検出物質(本実施の形態では、煙)以外の対象であり、具体的には、警報装置100における誤検出を引き起こす原因となる対象であり、例えば、塵埃、水蒸気、又は外乱光等である。また、「誤検出」とは、被検出物質を誤って検出することであり、具体的には、被検出物質(本実施の形態では、煙)に間違えて外乱を検出することであり、例えば、
図23の検出空間34に比較的大量の外乱が侵入した場合に発生する可能性がある現象である。
【0099】
(構成‐詳細‐裏ケースの凹部)
次に、
図5に示す裏ケース21の誘導凹部211aの詳細について説明する。
図25は、
図4の領域Ar2の拡大図である。
図5の誘導凹部211aは、前述のように、
図4の検出空間34に対して気体を誘導する誘導手段であり、また、検出部カバー3の位置決めを行う位置決め手段であって、具体的には、裏ケース側対向壁211における下側(−Z方向)の面において、下側(−Z方向)から上側(+Z方向)に向かって窪んでいる部分であって、
図25の検出部カバー3の天井板31よりも大径となっている部分であり、対向面211b、211cを有する部分である。この対向面211b、211cは、気体を検出空間34に誘導する内部誘導手段であり、具体的には、検出部カバー3の少なくとも一部(例えば、天井板31等)と対向する面であって、検出部カバー3に対して非接触状態となるようにXY平面に沿う方向において検出部カバー3から離れている部分である。対向面211bについて具体的には、誘導凹部211aにおける下側(−Z方向)の面から高さ方向(Z方向)において下側(−Z)方向に延在している。また、対向面211cについて具体的には、対向面211bから連続しており、取付ベース1から離れるにつれて(つまり、下側(−Z方向)に向かうについて)外側に向かうように、防虫網33及びラビリンス32に対して傾斜している。このように構成することにより、特に、対向面211bが検出部カバー3から離れているので、対向面211bと検出部カバー3の一部(例えば、天井板31)との間に、内部よどみ点P2がつくられて、ケース2の内部を移動する気体を、検出空間34に誘導することが可能になる。ここで、「内部よどみ点」P2とは、気体が移動しにくくなって溜まる空間であって、「留まっている気体以外の気体」(つまり、移動している気体)の当該空間への侵入を阻止することによって「留まっている気体以外の気体」を当該内部よどみ点P2以外の方向へ誘導する空間であり、具体的には、ケース2の内部の気流を考慮した当該ケース2の内部の形状に基づいて形成される空間であって、気体を検出空間34に誘導する空間である。
【0100】
(組み立て方法)
次に、警報装置100の組み立て方法について説明する。まず、
図6において、回路部5の回路基板51に対して各素子を実装する。具体的には、所定の治具に回路基板51を配置して固定した状態で、例えばはんだ等を用いて各素子を実装する。
【0101】
次に、検出部本体4に対して検出部カバー3を配置する。具体的には、配置凹部431に検出部カバー3を配置する。
【0102】
次に、押しボタン223、及び回路基板51を表ケース22に配置し、更に、検出部カバー3が配置された検出部本体4を表ケース22に配置する。検出部本体4の配置について具体的には、回路基板51の発光部52及び受光部53が検出部本体4の素子カバー46によって適切に覆われ、且つ、検出部本体4の位置決め凹部411が表ケース2の支持部225に支持(載置)されるように配置する。この場合、
図4に示すように、発光部52は、天井板31側(つまり、上側(+Z方向))に向かって発光し、受光部53は、天井板31側からの散乱光を受光するように構成されることになる。
【0103】
次に、裏ケース21を表ケース22に配置する。具体的には、
図5の裏ケース21の構成品ケース613、614が検出部本体4の挿通孔47を介して
図6の表ケース22のねじボス224と対向して当接し、且つ、裏ケース21のリブ65が検出部本体4の位置決め凹部411内に設けられるように配置する。
【0104】
次に、裏ケース21を表ケース22に固定して結合する。具体的には、固定ねじ613a、614aを、裏ケース21の構成品ケース613、614に通じる挿通孔613b、614bに挿通し、挿通した固定ねじ613a、614aを用いて
図5の構成品ケース613、614と
図6のねじボス224とを互いに螺合させて固定する。この場合、検出部本体4の位置決め凹部411は、表ケース22の支持部225と裏ケース21のリブ65とによって挟まれて固定される。また、裏ケース21及び表ケース22が、リブ65によって相互に固定支持されることになる(つまり、裏ケース21に対して表ケース22が固定支持されることになる)。また、
図3に示すように、外部流入開口23が形成されることになる。このようにして、警報装置100の組み立てが終了する。なお、
図6の裏ケース21及び表ケース22がリブ65によって固定支持されることについて具体的には、以下に示すように、
図4の高さ方向(Z方向)、及び設置面900に沿う方向(XY平面に沿う方向)において、
図6の裏ケース21及び表ケース22がリブ65によって間接的に固定支持されることになる。まず、高さ方向(Z方向)についてより詳細には、前述のようにして固定ねじ613a、614aをねじボス224と螺合させた場合、裏ケース21のリブ65が検出部本体4(具体的には、検出部本体4の位置決め凹部411)を介して表ケース22に押し付けられることになるので、高さ方向(Z方向)において裏ケース21及び表ケース22の相対位置が固定されることになり、これらの裏ケース21及び表ケース22が高さ方向(Z方向)において間接的に固定支持されることになる。また、XY平面に沿う方向についてより詳細には、前述のようにして固定ねじ613a、614aをねじボス224と螺合させた場合、この固定ねじ613a、614aが検出部本体4の挿通孔47を挿通することになるので、検出部本体4が表ケース22に対してXY平面に沿う方向において固定されることになる。そして、裏ケース21のリブ65がこの固定されている検出部本体4の位置決め凹部411内に設けられるので、XY平面に沿う方向において、リブ65が位置決め凹部411の端に引っ掛かって当該位置決め凹部411から外れるのが防止されるために、XY平面に沿う方向において裏ケース21及び表ケース22の相対位置が固定されることになり、これらの裏ケース21及び表ケース22がXY平面に沿う方向において間接的に固定支持されることになる。
【0105】
(設置方法)
次に、警報装置100の設置方法について説明する。まず、取付ベース1を
図4の設置面900に取り付ける。具体的には、設置面側対向面12Bを設置面900と対向させた状態で、
図6のねじ孔121を介して、取付ねじを設置面900に螺合させることにより、取付ベース1を取り付ける。
【0106】
次に、前述の「組み立て方法」によって組み立てられた、
図4の警報装置100のケース2を取付ベース1に取り付ける。具体的には、
図5の取付ベース1の係合部122に対して
図6の裏ケース21の係合部214を係合することにより、ケース2を取り付ける。このようにして、警報装置100の設置が終了する。
【0107】
(気体の誘導)
次に、このようにして組み立てられて設置された、警報装置100における気体の誘導について説明する。
図26は、
図4において気流を例示した図であり、
図27は、
図22において気流を例示した図であり、
図28は、
図22のスリット213a、213bの周辺の拡大図において気流を例示した図である。なお、これら各図の矢印F1〜F5、F21、及びF22は、煙を含む気体の流れる方向(つまり、気流の方向)についての、所定の実験又はシミュレーション等の結果に基づく、気流の方向を例示するものである。警報装置100は、ケース2の外部のあらゆる方向から、設置面900に沿って移動する気体を、警報装置100の内部に誘導することができ、更に、短フィン621〜623、及び長フィン631、632を含む「裏ケース21の内部部材」等を用いて検出空間34に誘導することができるが、ここでは、例えば、
図26〜
図28の矢印F1〜F5、F21、及びF22に沿って誘導する場合について説明する。
【0108】
図26の矢印F1が示すように、設置面900に沿って移動する気体は、外部よどみ点P1によって移動方向が設置面900に沿う方向から外部流入開口23に向かう方向に変更されて、外部流入開口23に誘導される。この場合、表ケース側端部222aが裏ケース側端部212aよりも外側に位置しているので、外部よどみ点P1によって誘導された気体は、表ケース側端部222aにおける上側(+Z方向)の先端(先端面)に当たって、外部流入開口23を介してケース2の内部に確実に誘導されることになる。この後、ケース2の内部に誘導された気体は、検出部本体4のフランジ部41に沿って内側に誘導された後、検出部本体4の傾斜部42に沿って内部よどみ点P2側に誘導される。そして、この後、内部よどみ点P2側に誘導された気体は、内部よどみ点P2によって検出空間34に誘導されることになる。この場合、
図4に示すように検出部本体側端部400aが内側から表ケース側端部222aに当接しているので、
図26の外部流入開口23からケース2に流入した気体が検出部本体4と表ケース22との間に入り込まないように遮蔽することができ、外部流入開口23からケース2に流入した気体を、内部よどみ点P2側(つまり、検出空間34側)に確実に誘導することができる。また、この場合、気体中の塵埃については、一般的に煙の粒子よりも大きくて重いために傾斜部42に留まって、検出空間34には到達しないこととなる。つまり、塵埃が検出空間34に侵入するのを防止しつつ、気体(具体的には、煙の粒子)を検出空間34に誘導することが可能になる。
【0109】
また、
図27の矢印F2が示す方向に移動する気体は、例えば、
図26で詳述したようにしてケース2の内部に流入した後、
図27の構成品ケース614、長フィン632に沿って長フィン632におけるラビリンス32e側の先端まで誘導される。この場合、ケース2への気体の流入によりケース2の内圧が上昇するが、長フィン632の当該先端がラビリンス32eを含むラビリンス32全てから離れているので、領域Ar3において長フィン632の当該先端とラビリンス32との間の隙間(開口)を介して気体が移動する(流れていく)ことになり、例えば、長フィン632の先端まで誘導された前述の気体は、矢印F21が示す方向及び矢印F22が示す方向に誘導されて、検出空間34に確実に誘導されることになる。
【0110】
また、
図27の矢印F3が示す方向に移動する気体は、長フィン631に沿って長フィン631におけるラビリンス32d側の先端まで誘導されるが、この場合、長フィン631がラビリンス32dの延長線上において延在しているので、長フィン631の当該先端まで誘導された気体は、ラビリンス32dに沿う方向に気体が誘導されて、検出空間34に確実に誘導されることになる。
【0111】
また、
図28の矢印F4が示す方向に移動する気体は、警報装置100の外部において外側収容壁616aに当たるが、スリット213aを介して警報装置100の内部に誘導された後、防止片641によって移動する方向が変えられた後、構成品ケース611及び構成品ケース616の内側収容壁の間に誘導された後、検出空間34に確実に誘導されることになる。この場合、防止片641によって気体中の塵埃が受け止められるので、検出空間34に塵埃が侵入するのを防止することが可能になる。
【0112】
また、
図28の矢印F5が示す方向に移動する気体は、警報装置100の外部において外側収容壁616aに当たるが、スリット213bを介して警報装置100の内部に誘導された後、防止片642によって移動する方向が変えられた後、構成品ケース614及び長フィン632に沿って検出空間34に確実に誘導されることになる。この場合、防止片642によって気体中の塵埃が受け止められるので、検出空間34に塵埃が侵入するのを防止することが可能になる。
【0113】
(構成の詳細に対応する効果)
前述の構成の詳細において説明したことにより、
図4の警報装置100を中心とした全方位からの気体を警報装置100に流入させた上で、流入した気体を検出空間34に誘導することができ、煙を迅速に検出することが可能になる。
【0114】
また、
図4に示すように、発光部52が天井板31側(つまり、上側(+Z方向))に向かって発光し、受光部53が天井板31側からの散乱光を受光するように構成することにより、塵埃が堆積しない側(つまり、上側(+Z方向))に向かって発光するので、堆積している塵埃によって予期しない反射光が発生するのを抑制することができ、予期しない反射光が受光部53に受光されるのを防止して、警報装置100による煙の検出精度を向上させることが可能になる。
【0115】
また、
図5及び
図6に示すように、表ケース22及び裏ケース21各々を、Z方向において分割される金型を用いて成形(製造)することができるように構成することにより、警報装置100のケース2の製造において、XY平面に沿う方向に形抜きする工程が不要となるので、警報装置100の製造コストを低減させることが可能になる。
【0116】
また、
図5の裏ケース21を取付ベース1よりも大径にし、且つ、表ケース22を裏ケース21より大径にすることにより、
図3の警報装置100を設置面900に取り付けた場合に、主に表ケース22がユーザに視認されることになり、警報装置100を視認したユーザに対してシンプルでスマートな印象を与えることが可能になる(つまり、警報装置100の意匠性を向上させることができる)。また、裏ケース側外周壁212及び表ケース側外周壁222を前述のように傾斜させることにより、視覚的効果を用いて、警報装置100を視認したユーザに対して薄くてスマートな印象を与えることが可能になる(つまり、警報装置100の意匠性を更に向上させることができる)。
【0117】
本実施の形態によれば、
図4の裏ケース側外周壁212が傾斜していること、又は、表ケース側端部222aが裏ケース側端部212aよりも外側に配置されることにより、設置面900に沿って移動する気体をケース2の内部へ誘導するので、例えば、設置面900に沿って移動する気体のケース2の内部への流入を促進することができるため、気体に含まれている被検出物質(本実施の形態においては、煙)を迅速且つ確実に検出する警報装置100を提供することができる。
【0118】
また、
図4の外部よどみ点P1が形成されるので、例えば、設置面900に沿って移動する気体の外部流入開口23を介するケース2の内部への流入を促進することができるため、気体に含まれている被検出物質(本実施の形態においては、煙)を迅速且つ確実に検出する警報装置100を提供することができる。また、例えば、外部流入開口23の幅を広げることなくケース2の内部への気体の流入量を充分に確保することができるので、ケース2の強度を充分に確保することができるため、例えば外部流入開口23が延在する方向に沿って当該外部流入開口23に桟形状の補強部材を設けるのが不要となる。また、例えば、外部流入開口23の幅を広げる必要がないので、外部流入開口23の幅を比較的狭くすることができるので、警報装置100の意匠性を向上させることができる。また、例えば、気体の流入を促進するための部品等を別途設ける必要がないため、警報装置100の提供コストを低減することができる。
【0119】
また、
図4の表ケース側端部222aが裏ケース側端部212aよりも外側に配置されるので、例えば、表ケース側端部222aを用いて外部流入開口23に気体を誘導することができるために、ケース2の内部への気体の流入量を増大させることができ、気体に含まれている被検出物質(本実施の形態においては、煙)を更に迅速に検出することができる。
【0120】
また、
図4の裏ケース側外周壁212が、上側(+Z方向)に向かうについて内側に向かうように傾斜しているので、例えば、警報装置100の外観についての視覚的効果を用いて、警報装置100を視認するユーザに対して薄くてコンパクトな印象を与えることができる。
【0121】
また、
図5の裏ケース21の径が取付ベース1の径よりも大きくなるように構成しているので、例えば、警報装置100を
図3の設置面900に取り付けた場合に、取付ベース1が露出して視認されるのを防止することができるので、警報装置100の意匠性を向上させることができる。
【0122】
また、
図25の対向面211bが、ケース2の内部を移動する気体を検出空間34へ誘導するので、例えば、ケース2の内部を移動する気体の検出空間34への流入を促進することができるため、気体に含まれている被検出物質(本実施の形態においては、煙)を更に迅速に検出することができる。また、例えば、
図23の内部流入開口35の大きさを広げることなく検出空間34への気体の流入量を充分に確保することができるので、内部流入開口35の大きさを比較的小さくすることができ、塵埃が検出空間34に侵入するのを防止して、検出空間34への塵埃の侵入に基づく誤報(つまり、被検出物質の誤検出)が発生するのを防止することができる。ここで、「誤検出」とは、被検出物質を誤って検出することであり、具体的には、被検出物質(本実施の形態では、煙)に間違えて塵埃等を検出することであり、例えば、
図4の検出空間34に比較的大量の塵埃が侵入した場合に発生する可能性がある現象である。
【0123】
さらに、本実施の形態によれば、
図25の外部流入開口23から流入した気体を
図23の内部流入開口35側へ誘導する
図22の短フィン621〜623、及び長フィン631、632を有しているので、例えば、
図25の外部流入開口23から流入した気体の
図22の検出空間34への流入を促進することができるため、被検出物質(本実施の形態では、煙)を迅速且つ確実に検出する警報装置100を提供することができる。特に、
図23の短フィン621〜623、及び長フィン631、632の内部流入開口35側の先端をラビリンス32に対して非接触状態としているので、例えば、
図26に示すように、外部流入開口23から流入した気体を、長フィン632の先端とラビリンス32eとの間に移動させることができるため、気体の検出空間34への流入をより一層促進することができる。
【0124】
また、
図23の短フィン621〜623、及び長フィン631、632の先端が内部流入開口35の近傍に配置されているので、例えば、気体を短フィン621〜623、及び長フィン631、632に沿って内部流入開口35の近傍まで誘導することができるため、気体の検出空間34への流入をより一層促進することができる。
【0125】
また、
図26の長フィン631が、ラビリンス32dの延長線上において
図25の外部流入開口23側から
図23内部流入開口35d側に向かって延びているので、例えば、気体を長フィン631及びラビリンス32dに沿って検出空間34まで誘導することができるため、気体の検出空間34への流入を促進することができる。
【0126】
また、
図22の裏ケース側外周壁212から延びている長フィン631、632を有しているので、例えば、
図25の外部流入開口23から流入した気体が
図22の検出空間34に到達せずに流出するのを防止することができるため、気体の検出空間34への流入を促進することができる。
【0127】
また、長フィン631、632が
図22の「他方の配置領域」に設けられているので、例えば、比較的広いスペースを有効に活用して気体を誘導することがでるため、気体の検出空間34への流入を促進することができる。
【0128】
また、
図22の構成品ケース611〜613から延びている短フィン621〜623を有しているので、例えば、構成品ケース611〜613によって気体が流にくくなっている位置において気体を誘導することができるため、気体の検出空間34への流入を促進することができる。
【0129】
さらにまた、本実施の形態によれば、
図23の検出空間34が、検出空間34のいずれの部分も外部流入開口23に位置することなく、外部流入開口23よりも
図3の設置面側対向面12B側に設けられているので、例えば、
図25の外部流入開口23を介してケース2の内部に侵入する外乱を検出空間34に到達し難くすることができるために、警報装置100における誤検出を防止することができる。
【0130】
また、気体を検出空間34に誘導する
図25の検出部本体4が、
図3の設置面側対向面12Bに沿う方向に対して傾斜している
図25の傾斜部42を有しているので、例えば、外部流入開口23を介してケース2の内部に侵入する外乱を受け止めることができるために、警報装置100における誤検出を防止することができる。また、例えば、検出部本体4が検出空間34に気体を誘導するので、検出空間34へ気体を迅速に誘導することができるために、被検出物質(本実施の形態においては、煙)を迅速に検出することができる。
【0131】
また、
図25の検出部本体4が、外部流入開口23と検出空間34との間における気体の流路が形成されるように、検出空間34側から外部流入開口23側まで広がっているので、例えば、外部流入開口23を介してケース2に流入した気体を検出空間34に確実に誘導することができるので、被検出物質(本実施の形態においては、煙)を確実に検出することができる。
【0132】
さらにまた、本実施の形態によれば、
図3の裏ケース21及び表ケース22が、裏ケース21と表ケース22との間に外部流入開口23としての隙間が形成されるように、互いに結合されているので、例えば、裏ケース21及び表ケース22を互いに結合した場合に外部流入開口23も同時に形成されるために、外部流入開口23を形成することのみを目的とする工程を省略することによりケース2を形成する工程をシンプルにすることができ、警報装置100の製造コストを低減することができる。
【0133】
また、
図9のリブ651〜659が、
図4の外部流入開口23及び外部流入開口23から検出空間34に至る気体の流路を区画しているので、例えば、区画されている外部流入開口23及び流路を介して気体を意図した方向に誘導することができるために、ケース2に流入した気体が検出空間34に到達せずに流出するのを防止することができ、被検出物質(本実施の形態では、煙)を迅速且つ確実に検出する警報装置100を提供することができる。
【0134】
また、
図6に示すリブ65(リブ651〜659の総称)が、裏ケース21に対して表ケース22を固定支持しているので、例えば、裏ケース21及び表ケース22の相互間の位置がずれるのを防止することができるために、ケース2が変形するのを防止することができ、警報装置100の強度をより一層強固にすることができる。
【0135】
さらにまた、本実施の形態によれば、気体を
図1のケース2の内部に流入させるスリット213a、213bが、外部流入開口23に対して直交した状態で外部流入開口23と連通しているので、例えば、ケース2の外部の気体を、外部流入開口23のみならずスリット213a、213bを介してケース2の内部に流入させることができるために、ケース2の内部への気体の流入を促進することができ、被検出物質(本実施の形態においては、煙)を迅速且つ確実に検出する警報装置100を提供することができる。また、例えば、外部流入開口23の幅を広げることなくケース2の内部への気体の流入量を充分に確保することができるので、ケース2の強度を充分に確保することができるために、例えば外部流入開口23が延在する方向に沿って当該外部流入開口23に桟形状の補強部材を設けるのが不要となる。また、例えば、外部流入開口23の幅を広げる必要がないので、外部流入開口23の幅を比較的狭くすることができるので、警報装置100の意匠性を向上させることができる。また、例えば、気体の流入を促進するための部品等を別途設ける必要がないために、警報装置100の提供コストを低減することができる。
【0136】
また、
図22の防止片641、642が、
図1のケース2の内部における
図22のスリット213a、213bと対向する位置に設けられているので、例えば、防止片641、642によって気体中の塵埃が受け止められるために、塵埃が検出空間34に侵入するのを防止することができる。
【0137】
また、
図22のスリット213a、213bが、裏ケース側外周壁212における構成品ケース616の両側に設けられているので、例えば、裏ケース側外周壁212における
図1の外部流入開口23が設けられていない部分(つまり、構成品ケース616が設けられている部分)の周辺における気体の流入を促進することができ、被検出物質(本実施の形態においては、煙)を迅速且つ確実に検出する警報装置100を提供することができる。
【0138】
また、
図22の構成品ケース616が不図示の電池を収容するものであるので、例えば、構成品ケース616のサイズを比較的大きく構成することを要することから、裏ケース側外周壁212において比較的長い距離にわたって
図1の外部流入開口23が設けられていない部分の周辺において、気体の流入を促進することができ、被検出物質(本実施の形態においては、煙)を迅速且つ確実に検出する警報装置100を提供することができる。
【0139】
さらにまた、本実施の形態によれば、気体を
図4の外部流入開口23側から
図22の検出空間34側に誘導するので、例えば、
図4の外部流入開口23から流入した気体の
図22の検出空間34への流入を促進することができるために、被検出物質(本実施の形態においては、煙)を迅速且つ確実に検出する警報装置100を提供することができる。
【0140】
また、
図22の構成品ケース611〜616が誘導手段として機能するので、例えば、気体を誘導するための専用の部品を設ける必要がないために、警報装置100の部品点数を減少させることができ、警報装置100の提供コストを低減することができる。
【0141】
また、構成品ケース616における外側収容壁616aが裏ケース側外周壁212の一部を形成しているので、例えば、構成品ケース616自体を
図4のケース2における外側寄りの位置に設けることができるために、ケース2の内部において
図22の検出空間34の周辺に、気体を誘導するために十分な領域を確保することができ、
図4の外部流入開口23から流入した気体の
図22の検出空間34への流入を促進することができる。
【0142】
また、構成品ケース611〜614と裏ケース側外周壁212とを結合するリブ651、652、654、659を有しているので、例えば、リブ651、652、654、659及び構成品ケース616〜614に沿って気体を誘導することができるために、
図4の外部流入開口23から流入した気体の
図22の検出空間34への流入を促進することができる。
【0143】
また、構成品ケース611〜614から検出空間34に向かって突出する短フィン621〜623、長フィン632を有しているので、例えば、構成品ケース611〜614及び短フィン621〜623、長フィン632に沿って気体を誘導することができるために、
図4の外部流入開口23から流入した気体の
図22の検出空間34への流入を促進することができる。
【0144】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0145】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
【0146】
(分散や統合について)
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、警報装置100のケース2と取付ベース1とを一体的に構成して、この一体的に構成したものが、監視領域の設置面に直接取り付けられるようにしてもよい。
【0147】
(裏ケースの形状について)
また、上記実施の形態においては、
図4に示す裏ケース側外周壁212が上側(+Z方向)に向かうにつれて、内側に向かうように傾斜する構成とする場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、裏ケース側外周壁212が上側(+Z方向)に向かうにつれて、外側に向かうように傾斜する構成としてもよい。この場合、
図4の外部よどみ点P1はつくられないことになるが、設置面900に沿って移動する気体を外部流入開口23に対して、外側に向かうように傾斜する裏ケース側外周壁212に沿って誘導することが可能になる。また、例えば、裏ケース側外周壁212を傾斜させずに、高さ方向(Z方向)において真っ直ぐ延在するように構成した上で、取付ベース1を用いてこの変形例における裏ケース側外周壁212の機能を実現してもよい。具体的には、取付ベース1の厚さを、裏ケース側外周壁212の高さ方向(Z方向)の長さと同様な長さに設定し、取付ベース1における裏ケース21と対向する側の径を裏ケース2と同様な径に設定した上で、上側(つまり、+Z方向)に向かうにつれて、取付ベース1の径が大きくなるように構成してもよい。この場合について更に、取付ベース1を透明にすることにより当該取付ベース1を目立ち難くしてもよい。
【0148】
(裏ケース21の内部部材について‐その1)
また、上記実施の形態においては、「裏ケース21の内部部材」を
図22に示すように構成する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、収容するべき構成品の構成(例えば、形状、サイズ、個数、及び配置位置等)、裏ケース21自体の構成(例えば、形状、サイズ、及び求められる強度等)及び気流等に応じて、「裏ケース21の内部部材」の構成(例えば、形状、サイズ、個数、及び配置位置等)の省略、変更、又は追加等を行ってもよい。特に、
図22の長フィン631、632について、これらと同様な構成の長フィンを1つのみ設けてもよいし、3つ以上設けてもよい。また、長フィン631、632について、リブ657、659以外の所定位置から延在するように構成してもよい。具体的には、長フィン631、632が、裏ケース側外周壁212におけるリブ65が設けられていない位置から延在するように構成してもよいし、構成品ケース611〜616から延在するように構成してもよいし、裏ケース側外周壁212及び構成品ケース611〜616とは離れた位置から延在するように構成してもよい。また、長フィン631、632については、一直線に延びていなくてもよく、具体的には、折り曲げられていてもよく、湾曲していてもよい。また、短フィン621〜623について、これらと同様な構成の短フィンを1つのみ設けてもよいし、2つ設けてもよいし、4つ以上設けてもよい。また、短フィン621〜623について、構成品ケース611〜613以外の所定位置から突出するように構成してもよい。具体的には、構成品ケース614〜616から突出するように構成してもよく、リブ65から突出するように構成してもよく、裏ケース側外周壁212におけるリブ65が設けられていない位置から突出するように構成してもよい。また、
図22のリブ651〜659について、外部流入開口23又は外部流入開口23から検出空間34に至る気体の流路のうちの、外部流入開口23のみを区画するように構成してもよいし、流路のみを区画するように構成してもよい。なお、流路のみを区画するように構成する場合について具体的には、リブ651〜659が、
図9の裏ケース側外周壁212と接触しないように裏ケース側外周壁212から離れて、裏ケース21の内側に設けられるように構成してもよい。また、リブ65(リブ651〜659の総称)におけるXY平面に沿う方向の長さを適宜延ばして、ラビリンス32の近傍まで延在させてもよい。また、例えば、
図22の長フィン631を長フィン632のように、構成品ケース614と同様な構成の構成品ケースに結合させて設けることにより、長フィン631を「構成要素収容手段」の突片として用いてもよい。また、例えば、構成品ケース615を構成品ケース611〜614のように、裏ケース側外周壁212から離れた位置に設けて、更に誘導手段として機能する突片を設けて、
図9のリブ655を裏ケース側外周壁212と構成品ケース615とを結合する結合壁として用いることにより、「誘導手段として機能する突片」、リブ655、及び構成品ケース615を「第2構成要素収容手段」として用いてもよい。
【0149】
(裏ケース21の内部部材について‐その2)
また、上記実施の形態においては、
図9の「裏ケース21の内部部材」を、裏ケース21と一体的に形成する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、
図9の「裏ケース21の内部部材」の少なくとも一部を
図6の検出部本体4と一体的に形成してもよいし、裏ケース21及び検出部本体4とは別体として形成した上で、例えば接着剤等の固定手段を用いて裏ケース21又は検出部本体4に固定してもよい。
【0150】
(リブについて)
また、上記実施の形態においては、
図6に示すように、リブ65(リブ651〜659の総称)を裏ケース21に一体的に設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、リブ65を表ケース22に一体的に設けてもよい。この場合、表ケース22に設けられたリブ65は、表ケース22に対して裏ケース21を固定支持する固定支持手段として機能することになり、また、表ケース22が「一方の収容手段」に対応し、裏ケース21が「他方の収容手段」に対応することになる。また、例えば、リブ65のうちの「一部のリブ」を表ケース22に一体的に設け、且つ、リブ65のうちの当該「一部のリブ」以外のリブである「他の一部のリブ」を裏ケース21に一体的に設けてもよい。また、上記実施の形態では、
図6に示すリブ65(リブ651〜659の総称)の全てが、検出部本体4のフランジ部41における位置決め凹部411に当接する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、検出部本体4のフランジ部41における複数の位置決め凹部411のうちの少なくとも一部の位置決め凹部411に対応する部分を切り欠いて、フランジ部41における当該切り欠かれている部分と対向するリブ65(以下、対向リブ)が、直接表ケース22に接触するように構成した上で、警報装置100が組み立てられた場合に、「対向リブ」が表ケース22に接触することにより、裏ケース21に対して表ケース22を固定支持してもよい。
【0151】
(検出空間について)
また、上記実施の形態においては、
図4の検出空間34は、検出空間34のいずれの部分も外部流入開口23に位置することなく、検出空間34の全てが外部流入開口23よりも上側(つまり、+Z方向)に設けられる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、
図4の検出空間34を、検出空間34のいずれの部分も外部流入開口23に位置することなく、検出空間34の全てが外部流入開口23よりも下側(つまり、−Z方向)に設けてもよい。この場合、例えば、この変形例の警報装置100を設置面900に取り付けた場合、及び、「壁設置面」に取り付けた場合の両方の場合において、塵埃、外乱光等が検出空間34に入り込むのを防止して、警報装置100による煙の検出精度を向上させることができる。また、この両方の場合において、検出空間34への外乱の侵入を防止しつつ、流入した気体を検出空間34に誘導することにより、誤検出の発生を防止しつつ、煙を迅速且つ確実に検出することができ、煙の検出精度を向上させることができる。
【0152】
(スリットについて)
また、上記実施の形態においては、
図11のスリット213a、213bが設けられる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、スリット213a、213bと同様な機能を有するスリット(以下、変形例のスリット)を、スリット213a、213bの代わりに1個のみ又は2個以上設けてもよい。また、例えば、「変形例のスリット」を裏ケース21又は表ケース22における構成品ケース616の両側以外の部分に設けてもよいし、外部流入開口23から離れた位置に(つまり、外部流入開口23と連通しない状態で)設けてもよいし、当該外部流入開口23に延在する方向に関わらず所定方向(例えば、外部流入開口23が延在する方向等)に沿って設けてもよい。
【0153】
(被検出物質について)
また、上記実施の形態においては、「被検出物質」が「煙」であり、「警報装置」が「火災警報器(煙警報器)」である場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、「被検出物質」が例えば「一酸化炭素」等の(有毒)ガスであり、「警報装置」が「ガス警報器」である場合についても、本発明を適用することができる。
【0154】
(検出部本体について)
また、上記実施の形態においては、
図4の検出部本体側端部400aが内側から表ケース側端部222aに当接する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、警報装置100の部品(例えば、検出部本本体4、又は表ケース22)の交差等を考慮して、検出部本体側端部400aと表ケース側端部222aとが互いに当接せずに、互いに僅かな隙間(例えば、数ミリメートル等)を隔てて離れた状態で近接することについても許容するものとする。更に、このような僅かな隙間が検出部本体側端部400aと表ケース側端部222aとの間に設けられている場合において、ケース2の外部からケース2の内部への外部流入開口23を介する気体の流入の促進が確認される場合、例えば、検出部本体4と表ケース22との間への当該隙間を介する気体の移動に基づいて引き起こされる、ケース2の内圧の低下による気体の流入の促進度合い等を考慮して、当該隙間が明示的に設けられるように警報装置100を構成してもよい。
【0155】
(内部よどみ点について)
また、上記実施の形態においては、
図25の対向面211bと検出部カバー3の一部(例えば、天井板31)との間に、内部よどみ点P2がつくられる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、
図4のケース2の内部に流入した気体の流入量及び流速に応じて、
図25の対向面211b、211cと検出部カバー3の一部(例えば、天井板31、(防虫網33を介する)ラビリンス32)との間に内部よどみ点P2がつくられる場合もあり、この場合においても、つくられた内部よどみ点P2によって気体が検出空間34に誘導され得る。
【0156】
(警報装置の取り付けについて)
また、上記実施の形態においては、
図3の警報装置100が設置面900に取り付けられる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、警報装置100が不図示の「壁設置面」に取り付けられてもよく、この場合においても、警報装置100が設置面900に取り付けられた場合と同様な効果を奏し得る。
【0157】
(ケースの開口について)
また、上記実施の形態において、ケース2には、
図3に示す外部流入開口23以外には何ら開口を設けないように構成してもよい。つまり、
図23においてY方向に沿って延在する2本の2点鎖線のうちの上側(+Z方向)の2点鎖線よりも上側(+Z方向)には、何ら開口を設けないように構成してもよい。
[付記]
付記1に記載の警報装置は、設置対象物の設置面に取り付けられる警報装置であって、前記設置面と対向する取付面を有する警報装置であり、気体に含まれている被検出物質を検出するための検出手段と、前記検出手段を収容する収容手段と、前記気体を前記収容手段の内部へ誘導する誘導手段と、を備える。
付記2に記載の警報装置は、付記1に記載の警報装置において、前記誘導手段は、前記気体を前記収容手段の内部へ誘導する外部誘導手段を有し、前記収容手段は、前記気体を前記収容手段の内部に流入させる第1流入開口を有しており、前記外部誘導手段は、前記設置面に沿って移動する前記気体を、前記第1流入開口を介して前記収容手段の内部に流入させる。
付記3に記載の警報装置は、付記2に記載の警報装置において、前記収容手段は、外壁を有しており、前記第1流入開口は、前記取付面に沿う方向に延在するように、前記外壁に設けられており、前記外部誘導手段は、前記気体を前記第1流入開口に誘導するための気流を発生させる空間が、前記外壁における前記第1流入開口に対する前記取付面側の一部である第1外壁と前記設置面との間に形成されるように、前記第1外壁を前記取付面に沿う方向と直交する方向に対して傾斜させることにより形成される第1外部誘導手段を有している。
付記4に記載の警報装置は、付記2又は3に記載の警報装置において、前記収容手段は、外壁を有しており、前記第1流入開口は、前記取付面に沿う方向に延在するように、前記外壁に設けられており、前記外部誘導手段は、前記外壁における前記第1流入開口に対する前記取付面側の一部である第1外壁の端部よりも、前記外壁における前記第1流入開口に対する前記取付面側とは反対側の一部である第2外壁の端部を、前記取付面に沿う方向において、前記収容手段の外側に配置することにより形成される第2外部誘導手段を有している。
付記5に記載の警報装置は、付記3又は4に記載の警報装置において、前記第1外壁は、前記取付面に近づくにつれて、前記取付面に沿う方向において、前記収容手段の内側に向かうように傾斜している。
付記6に記載の警報装置は、付記2から5のいずれか一項に記載の警報装置において、前記取付面を有するものであり、前記設置面と前記収容手段との間に設けられるものであって、前記収容手段を前記設置面に取り付けるための取付手段、を備え、前記収容手段は、外壁を有しており、前記第1流入開口は、前記取付面に沿う方向に延在するように、前記外壁に設けられており、前記収容手段は、前記第1流入開口に対する前記取付面側の一部である第1収容手段と、前記第1流入開口に対する前記取付面側とは反対側の一部である第2収容手段と、を有しており、前記第1収容手段の径が、前記取付手段の径よりも大きくなるように構成している。
付記7に記載の警報装置は、付記2から6のいずれか一項に記載の警報装置において、前記検出手段は、前記被検出物質を検出するための検出空間を区画する区画部材と、前記気体を前記検出空間に流入させる第2流入開口であって前記区画部材に設けられている前記第2流入開口と、を有しており、前記収容手段は、前記収容手段の内部における前記検出空間の外側で、前記区画部材における前記第2流入開口が設けられている側と対向する対向面を有しており、前記収容手段の内部を移動する前記気体を、前記第2流入開口を介して前記検出空間に誘導する内部誘導手段、を備え、前記内部誘導手段は、前記収容手段の内部を移動する前記気体を前記第2流入開口に誘導するための気流を発生させる空間が、前記対向面と前記区画部材との間に形成されるように、前記対向面を前記区画部材から離して前記区画部材と非接触状態とすることにより形成される。
付記8に記載の警報装置は、付記1に記載の警報装置において、前記収容手段は、前記気体を前記収容手段の内部に流入させる第1流入開口、を有しており、前記検出手段は、前記被検出物質を検出するための検出空間を区画するための区画壁と、前記気体を前記検出空間に流入させる第2流入開口と、を有しており、前記誘導手段は、前記第1流入開口から流入した前記気体を前記第2流入開口側へ誘導する誘導片であり、前記誘導片の前記第2流入開口側の先端を、前記区画壁に対して非接触状態とした。
付記9に記載の警報装置は、付記8に記載の警報装置において、前記誘導片の前記先端は、前記第2流入開口の近傍に配置されている。
付記10に記載の警報装置は、付記8又は9に記載の警報装置において、前記第2流入開口は、複数の前記区画壁の相互間の間隔として形成されており、前記誘導片は、複数の前記区画壁のうちの少なくとも1つの前記区画壁の延長線上において、前記第1流入開口側から前記第2流入開口側に向かって延びている。
付記11に記載の警報装置は、付記8から10のいずれか一項に記載の警報装置において、前記誘導片は、前記収容手段の外壁から延びている第1誘導片、を有している。
付記12に記載の警報装置は、付記11に記載の警報装置において、前記収容手段の内部には、前記警報装置の電気的な構成要素が配置される電気的構成要素配置領域と、前記電気的な構成要素が配置されない電気的構成要素非配置領域とが設けられており、前記第1誘導片は、前記電気的構成要素非配置領域に設けられている。
付記13に記載の警報装置は、付記8から12のいずれか一項に記載の警報装置において、前記収容手段の内部に設けられており、前記警報装置の構成要素を収容する構成要素収容手段、を備え、前記誘導片は、前記構成要素収容手段から延びている第2誘導片、を有している。
付記14に記載の警報装置は、付記1に記載の警報装置において、前記収容手段は、前記取付面に沿う方向に延在している流入開口であって、前記気体を前記収容手段の内部に流入させる前記流入開口、を有しており、前記検出手段は、検出空間を有しており、前記検出空間に存在する前記被検出物質を検出するように構成されており、前記検出手段の前記検出空間は、前記検出空間のいずれの部分も前記流入開口に位置することなく、前記流入開口よりも前記取付面側に設けられている。
付記15に記載の警報装置は、付記14に記載の警報装置において、前記収容手段の内部に設けられており、前記検出手段を配置する配置手段、を備え、前記配置手段は、前記流入開口から流入した前記気体を前記検出手段に誘導するために、前記取付面に沿う方向に対して傾斜している傾斜面を有している。
付記16に記載の警報装置は、付記15に記載の警報装置において、前記配置手段は、前記流入開口と前記検出手段との間における前記気体の流路が形成されるように、前記検出手段側から前記流入開口側まで広がっている。
付記17に記載の警報装置は、付記1に記載の警報装置において、前記収容手段は、前記気体を内部に流入させる流入開口を有しており、前記検出手段を前記取付面側から覆う第1収容手段と、前記検出手段を前記取付面の反対側から覆う第2収容手段と、を有しており、前記第1収容手段及び前記第2収容手段は、前記第1収容手段と前記第2収容手段との間に前記流入開口としての隙間が形成されるように、互いに結合されている。
付記18に記載の警報装置は、付記17に記載の警報装置において、前記流入開口、又は、前記第1収容手段及び前記第2収容手段の間における前記流入開口から前記検出手段に至る誘導空間であって前記気体を前記検出手段に誘導する前記誘導空間の少なくとも一方を区画している流入区画手段、を備える。
付記19に記載の警報装置は、付記18に記載の警報装置において、前記流入区画手段は、前記第1収容手段又は前記第2収容手段のうちの一方の収容手段と一体となっており、前記第1収容手段又は前記第2収容手段のうちの他方の収容手段に向かって突出しており、前記一方の収容手段に対して前記他方の収容手段を固定支持している。
付記20に記載の警報装置は、付記1に記載の警報装置において、前記収容手段は、前記気体を内部に流入させる流入開口を有すると共に、前記気体を内部に流入させるスリットを有しており、前記流入開口は、前記取付面に沿う方向に延在しており、前記スリットは、前記流入開口に対して直交した状態で前記流入開口と連通している。
付記21に記載の警報装置は、付記20に記載の警報装置において、前記気体に含まれている塵埃が前記検出手段に侵入するのを防止するための防止片、を備え、前記防止片は、前記収容手段の内部における前記スリットと対向する位置に設けられている。
付記22に記載の警報装置は、付記20又は21に記載の警報装置において、前記収容手段は、前記警報装置の構成要素を収容する構成要素収容手段、を有しており、前記構成要素収容手段は、前記収容手段の外壁の一部を形成しており、前記スリットは、前記収容手段の外壁における前記構成要素収容手段の両側に設けられている。
付記23に記載の警報装置は、付記22に記載の警報装置において、前記構成要素は、前記警報装置の電源としての電池である。
付記24に記載の警報装置は、付記1に記載の警報装置において、前記警報装置の構成要素であって、前記検出手段以外の構成要素を収容するための構成要素収容手段を備え、前記収容手段は、前記気体を内部に流入させる流入開口を有しており、前記検出手段及び前記構成要素収容手段を収容し、前記構成要素収容手段は、前記気体を前記流入開口側から前記検出手段側に誘導する前記誘導手段であって、前記収容手段の外壁から前記検出手段側に至る前記誘導手段、を有する。
付記25に記載の警報装置は、付記24に記載の警報装置において、
\\前記構成要素収容手段は、前記構成要素を収容する構成要素収容空間を区画する収容壁、を有しており、前記誘導手段は、前記収容壁である。
付記26に記載の警報装置は、付記25に記載の警報装置において、前記構成要素収容手段は、前記収容壁の第1部分が前記収容手段の外壁を形成している第1構成要素収容手段、を含んでおり、前記誘導手段は、前記第1構成要素収容手段の前記収容壁のうちの前記第1部分以外の第2部分である。
付記27に記載の警報装置は、付記25又は26に記載の警報装置において、前記構成要素収容手段は、前記収容壁の全体が前記収容手段の外壁から離れている第2構成要素収容手段、を含んでおり、前記第2構成要素収容手段は、前記第2構成要素収容手段の前記収容壁と前記収容手段の外壁とを結合する結合壁、を有しており、前記誘導手段は、前記結合壁である。
付記28に記載の警報装置は、付記27に記載の警報装置において、前記第2構成要素収容手段は、前記第2構成要素収容手段の前記収容壁から前記検出手段側に向かって突出する突片、を有しており、前記誘導手段は、前記突片である。
[付記の効果]
付記1に記載の警報装置によれば、誘導手段が、気体を収容手段の内部へ誘導するので、例えば、気体の収容手段の内部への流入を促進することができるために、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。
付記2に記載の警報装置によれば、外部誘導手段が、設置面に沿って移動する気体を収容手段の内部へ誘導するので、例えば、設置面に沿って移動する気体の収容手段の内部への流入を促進することができるために、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。
付記3に記載の警報装置によれば、気体を第1流入開口に誘導するための気流を発生させる空間が形成されるので、例えば、設置面に沿って移動する気体の第1流入開口を介する収容手段の内部への流入を促進することができるために、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。また、例えば、第1流入開口の幅を広げることなく収容手段の内部への気体の流入量を充分に確保することができるので、収容手段の強度を充分に確保することができるために、例えば第1流入開口が延在する方向に沿って当該第1流入開口に桟形状の補強部材を設けるのが不要となる。また、例えば、第1流入開口の幅を広げる必要がないので、第1流入開口の幅を比較的狭くすることができるので、警報装置の意匠性を向上させることができる。また、例えば、気体の流入を促進するための部品等を別途設ける必要がないために、警報装置の提供コストを低減することができる。
付記4に記載の警報装置によれば、第2外壁の端部が第1外壁の端部よりも収容手段の外側に配置されるので、例えば、第2外壁の端部を用いて第1流入開口に気体を誘導することができるために、収容手段の内部への気体の流入量を増大させることができ、被検出物質を更に迅速に検出することができる。
付記5に記載の警報装置によれば、第1外壁が、取付面に近づくにつれて取付面に沿う方向において収容手段の内側に向かうように傾斜しているので、例えば、警報装置の外観についての視覚的効果を用いて、警報装置を視認するユーザに対して薄くてコンパクトな印象を与えることができる。
付記6に記載の警報装置によれば、第1収容手段の径が取付手段の径よりも大きくなるように構成しているので、例えば、警報装置を設置面に取り付けた場合に、取付手段が露出して視認されるのを防止することができるので、警報装置の意匠性を向上させることができる。
付記7に記載の警報装置によれば、内部誘導手段が、収容手段の内部を移動する気体を検出空間へ誘導するので、例えば、収容手段の内部を移動する気体の検出空間への流入を促進することができるために、被検出物質を更に迅速に検出することができる。また、例えば、第2流入開口の大きさを広げることなく検出空間への気体の流入量を充分に確保することができるので、第2流入開口の大きさを比較的小さくすることができるので、塵埃が検出空間に侵入するのを防止して、検出空間への塵埃の侵入に基づく誤報(つまり、被検出物質の誤検出)が発生するのを防止することができる。
付記8に記載の警報装置によれば、第1流入開口から流入した気体を第2流入開口側へ誘導する誘導片を有しているので、例えば、第1流入開口から流入した気体の検出空間への流入を促進することができるため、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。特に、誘導片の第2流入開口側の先端を区画壁に対して非接触状態としているので、例えば、第1流入開口から流入した気体を、誘導片の先端と区画壁との間に移動させることができるため、気体の検出空間への流入をより一層促進することができる。
付記9に記載の警報装置によれば、誘導片の先端が第2流入開口の近傍に配置されているので、例えば、気体を誘導片に沿って第2流入開口の近傍まで誘導することができるため、気体の検出空間への流入をより一層促進することができる。
付記10に記載の警報装置によれば、誘導片が、区画壁の延長線上において第1流入開口側から第2流入開口側に向かって延びているので、例えば、気体を誘導片及び区画壁に沿って検出空間まで誘導することができるため、気体の検出空間への流入を促進することができる。
付記11に記載の警報装置によれば、収容手段の外壁から延びている第1誘導片を有しているので、例えば、第1流入開口から流入した気体が検出空間に到達せずに流出するのを防止することができるため、気体の検出空間への流入を促進することができる。
付記12に記載の警報装置によれば、第1誘導片が電気的構成要素非配置領域に設けられているので、例えば、比較的広いスペースを有効に活用して気体を誘導することがでるため、気体の検出空間への流入を促進することができる。
付記13に記載の警報装置によれば、構成要素収容手段から延びている第2誘導片を有しているので、例えば、構成要素収容手段によって気体が流にくくなっている位置において気体を誘導することができるため、検出空間への流入を促進することができる。
付記14に記載の警報装置によれば、検出手段の検出空間が、検出空間のいずれの部分も流入開口に位置することなく、流入開口よりも取付面側に設けられているので、例えば、流入開口を介して収容手段の内部に侵入する外乱(例えば、塵埃、水蒸気、又は外乱光等)を検出空間に到達し難くすることができるため、警報装置における誤検出を防止することができる。
付記15に記載の警報装置によれば、気体を検出手段に誘導する配置手段が、取付面に沿う方向に対して傾斜している傾斜面を有しているので、例えば、流入開口を介して収容手段の内部に侵入する外乱を受け止めることができるために、警報装置における誤検出を防止することができる。また、例えば、配置手段が検出手段に気体を誘導するので、検出空間へ気体を迅速に誘導することができるため、被検出物質を迅速に検出することができる。
付記16に記載の警報装置によれば、配置手段が、流入開口と検出手段との間における気体の流路が形成されるように、検出手段側から流入開口側まで広がっているので、例えば、流入開口を介して収容手段に流入した気体を検出手段に確実に誘導することができるため、被検出物質を確実に検出することができる。
付記17に記載の警報装置によれば、第1収容手段及び第2収容手段が、第1収容手段と第2収容手段との間に流入開口としての隙間が形成されるように、互いに結合されているので、例えば、第1収容手段及び第2収容手段を互いに結合した場合に流入開口も同時に形成されるために、流入開口を形成することのみを目的とする工程を省略することにより収容手段を形成する工程をシンプルにすることができ、警報装置の製造コストを低減することができる。
付記18に記載の警報装置によれば、流入区画手段が、流入開口又は流入開口から検出手段に至る誘導空間の少なくとも一方を区画しているので、例えば、区画されている流入開口又誘導空間を介して気体を意図した方向に誘導することができるために、収容手段に流入した気体が検出手段に到達せずに流出するのを防止することができ、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。
付記19に記載の警報装置によれば、流入区画手段が、一方の収容手段に対して他方の収容手段を固定支持しているので、例えば、第1収容手段及び第2収容手段の相互間の位置がずれるのを防止することができるために、収容手段が変形するのを防止することができ、警報装置の強度をより一層強固にすることができる。
付記20に記載の警報装置によれば、気体を収容手段の内部に流入させるスリットが、流入開口に対して直交した状態で流入開口と連通しているので、例えば、収容手段の外部の気体を、流入開口のみならずスリットを介して収容手段の内部に流入させることができるために、収容手段の内部への気体の流入を促進することができ、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。また、例えば、流入開口の幅を広げることなく収容手段の内部への気体の流入量を充分に確保することができるので、収容手段の強度を充分に確保することができるために、例えば流入開口が延在する方向に沿って当該流入開口に桟形状の補強部材を設けるのが不要となる。また、例えば、流入開口の幅を広げる必要がないので、流入開口の幅を比較的狭くすることができるので、警報装置の意匠性を向上させることができる。また、例えば、気体の流入を促進するための部品等を別途設ける必要がないために、警報装置の提供コストを低減することができる。
付記21に記載の警報装置によれば、防止片が、収容手段の内部におけるスリットと対向する位置に設けられているので、例えば、防止片によって気体中の塵埃が受け止められるために、塵埃が検出手段に侵入するのを防止することができる。
付記22に記載の警報装置によれば、スリットが、収容手段の外壁における構成要素収容手段の両側に設けられているので、例えば、収容手段の外壁における流入開口が設けられていない部分(つまり、構成要素収容手段が設けられている部分)の周辺における気体の流入を促進することができ、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。
付記23に記載の警報装置によれば、構成要素が電池であるので、例えば、構成要素収容手段のサイズを比較的大きく構成することを要することから、収容手段の外壁において比較的長い距離にわたって流入開口が設けられていない部分の周辺において、気体の流入を促進することができ、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。
付記24に記載の警報装置によれば、気体を流入開口側から検出手段側に誘導するので、例えば、流入開口から流入した気体の検出手段への流入を促進することができるために、被検出物質を迅速且つ確実に検出する警報装置を提供することができる。
付記25に記載の警報装置によれば、誘導手段が収容壁であるので、例えば、気体を誘導するための専用の部品を設ける必要がないために、警報装置の部品点数を減少させることができ、警報装置の提供コストを低減することができる。
付記26に記載の警報装置によれば、第1構成要素収容手段における収容壁の第1部分が収容手段の外壁を形成しているので、例えば、第1構成要素収容手段自体を収容手段における外側寄りの位置に設けることができるために、収容手段の内部において検出手段の周辺に、気体を誘導するために十分な領域を確保することができ、流入開口から流入した気体の検出手段への流入を促進することができる。
付記27に記載の警報装置によれば、収容壁と収容手段の外壁とを結合する結合壁を有しているので、例えば、結合壁及び収容壁に沿って気体を誘導することができるために、流入開口から流入した気体の検出手段への流入を促進することができる。
付記28に記載の警報装置によれば、収容壁から検出手段側に向かって突出する突片を有しているので、例えば、収容壁及び突片に沿って気体を誘導することができるために、流入開口から流入した気体の検出手段への流入を促進することができる。