(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0014】
[教師データ取引システム1の概要]
本発明の好適な実施形態の概要について、
図1に基づいて説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態である教師データ取引システム1の概要を説明するための図である。教師データ取引システム1は、コンピュータ10、出品者端末100、購入者端末200から構成され、機械学習に用いる教師データを取引するコンピュータシステムである。
【0015】
なお、
図1において、コンピュータ10、出品者端末100、購入者端末200は、1つに限らず、複数であってもよい。また、コンピュータ10、出品者端末100、購入者端末200は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。また、後述する各処理は、コンピュータ10、出品者端末100、購入者端末200のいずれか又は複数の組み合わせにより実現されてもよい。
【0016】
コンピュータ10は、出品者端末100及び購入者端末200とデータ通信可能に接続された計算装置である。
【0017】
出品者端末100は、コンピュータ10とデータ通信可能に接続され、教師データを出品する出品者が保有する端末装置である。出品者端末100は、例えば、携帯電話、携帯情報端末、タブレット端末、パーソナルコンピュータに加え、ネットブック端末、スレート端末、電子書籍端末、携帯型音楽プレーヤ等の電化製品やスマートグラス、ヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブル端末や、その他の物品である。
【0018】
購入者端末200は、コンピュータ10とデータ通信可能に接続され、教師データを購入する購入者が保有する端末装置である。購入者端末200は、例えば、出品者端末100と同様の電化製品や、ウェアラブル端末や、その他の物品である。
【0019】
はじめに、出品者端末100は、出品者から、出品する教師データの入力を受け付ける(ステップS01)。出品者端末100は、教師データの入力として、例えば、データ名称、データ種類、データボリューム、データ内容、プログラミング言語、出品価格の入力を受け付ける。
【0020】
出品者端末100は、受け付けた教師データを、コンピュータ10に送信する(ステップS02)。
【0021】
コンピュータ10は、教師データを受信する。コンピュータ10は、受信した教師データを記憶する(ステップS03)。
【0022】
購入者端末200は、購入者から、購入したい教師データの検索を受け付ける(ステップS04)。購入者端末200は、購入したい教師データの、データ種類、データボリューム、データ内容、プログラミング言語のいずれか又は複数の組み合わせの入力を受け付ける。
【0023】
購入者端末200は、受け付けた検索データを、コンピュータ10に送信する(ステップS05)。
【0024】
コンピュータ10は、検索データを受信する。コンピュータ10は、受信した検索データに基づいて、この検索データに応じた教師データを選択する(ステップS06)。
【0025】
なお、コンピュータ10は、予め購入者が使用するセンサ機器に関する情報を取得しておき、このセンサ機器に関する情報と、選択した教師データとの相性を判断し、判断した相性を、購入者端末200に提供することにより、購入者が使用するセンサ機器と、購入者が購入したい教師データとの相性を紹介してもよい。
【0026】
コンピュータ10は、選択した教師データに関する情報を、購入者端末200に送信する(ステップS07)。
【0027】
購入者端末200は、教師データに関する情報を受信する。購入者端末200は、購入者から、気に入った教師データの購入を受け付ける(ステップS08)。購入者端末200は、予め又は今回、購入者の氏名、住所等や、クレジットカード等の決済に必要な情報を受け付け、購入したい教師データに関する情報と、決済に必要な情報とを、コンピュータ10に送信する(ステップS09)。
【0028】
コンピュータ10は、購入者が購入したい教師データに関する情報と、決済に必要な情報とを受信し、決済処理を実行する(ステップS10)。
【0029】
なお、コンピュータ10は、購入を受け付けた教師データを使用して機械学習を行わせ、機械学習を行わせた結果を、購入者端末200に送信することにより、購入者に提供してもよい。また、コンピュータ10は、行わせた機械学習の分だけ、購入者に対して従量課金してもよい。
【0030】
以上が、教師データ取引システム1の概要である。
【0031】
[教師データ取引システム1のシステム構成]
図2に基づいて、本発明の好適な実施形態である教師データ取引システム1のシステム構成について説明する。
図2は、本発明の好適な実施形態である教師データ取引システム1のシステム構成を示す図である。教師データ取引システム1は、コンピュータ10、出品者端末100、購入者端末200、公衆回線網(インターネット網や、第3、第4世代通信網等)5から構成され、機械学習に用いる教師データを取引するコンピュータシステムである。
【0032】
なお、
図2において、コンピュータ10、出品者端末100、購入者端末200の数は、1つに限らず、適宜変更可能である。また、コンピュータ10、出品者端末100、購入者端末200は、実在する装置に限らず、仮想的な装置であってもよい。また、後述する各処理は、コンピュータ10、出品者端末100又は購入者端末200のいずれか又は複数の組み合わせにより実現されてもよい。
【0033】
コンピュータ10は、後述の機能を備えた上述した計算装置である。
【0034】
出品者端末100は、後述の機能を備えた上述した端末装置である。
【0035】
購入者端末200は、後述の機能を備えた上述した端末装置である。
【0036】
[各機能の説明]
図3に基づいて、本発明の好適な実施形態である教師データ取引システム1の機能について説明する。
図3は、コンピュータ10、出品者端末100、購入者端末200の機能ブロック図を示す図である。
【0037】
コンピュータ10は、制御部11として、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部12として、他の機器(カメラ・センサ)と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWiFi(Wireless Fidelity)対応デバイス等を備える。また、コンピュータ10は、記憶部13として、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等によるデータのストレージ部を備える。記憶部13には、後述する各種データベースが記憶される。
【0038】
コンピュータ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部12と協働して、出品データ受信モジュール20、購入者データ受信モジュール21、検索データ受信モジュール22、検索結果データ送信モジュール23、購入指示受信モジュール24、決済モジュール25、センサ機器データ取得モジュール26、相性紹介通知送信モジュール27、学習結果データ送信モジュール28を実現する。また、コンピュータ10において、制御部11が所定のプログラムを読み込むことにより、記憶部13と協働して、記憶モジュール30、教師データ選択モジュール31、相性判断モジュール32、機械学習モジュール33を実現する。
【0039】
出品者端末100は、コンピュータ10と同様に、制御部110として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部120として、他の機器と通信可能にするためのデバイスを備える。また、出品者端末100は、入出力部140として、制御部110で制御したデータや画像を出力表示する表示部、入力を受け付けるタッチパネルやキーボード、マウス等の入力部等を備える。
【0040】
出品者端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部120と協働して、出品データ送信モジュール150を実現する。また、出品者端末100において、制御部110が所定のプログラムを読み込むことにより、入出力部140と協働して、出品モジュール160を実現する。
【0041】
購入者端末200は、出品者端末100と同様に、制御部210として、CPU、RAM、ROM等を備え、通信部220として、他の機器と通信可能にするためのデバイスを備え、入出力部240として、表示部、入力部等を備える。
【0042】
購入者端末200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部220と協働して、購入者データ送信モジュール250、検索データ送信モジュール251、検索結果データ受信モジュール252、購入指示送信モジュール253、相性紹介通知受信モジュール254、学習結果データ受信モジュール255を実現する。また、購入者端末200において、制御部210が所定のプログラムを読み込むことにより、入出力部240と協働して、センサ機器入力モジュール260、購入者データ入力モジュール261、検索モジュール262、購入モジュール263、相性表示モジュール264、学習結果表示モジュール265を実現する。
【0043】
[教師データ出品処理]
図4に基づいて、教師データ取引システム1が実行する教師データ出品処理について説明する。
図4は、コンピュータ10、出品者端末100が実行する教師データ出品処理のフローチャートを示す図である。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0044】
出品モジュール160は、出品者から、出品する教師データの入力を受け付ける(ステップS20)。ステップS20において、出品モジュール160は、専用のアプリケーションを立ち上げることにより、教師データの出品画面を表示し、この出品画面に教師データの各種データの入力を受け付ける。出品モジュール160は、教師データの各種データとして、データ名称、データ種類、データボリューム、データ内容、プログラミング言語、出品価格の入力を受け付ける。
【0045】
データ名称とは、この教師データの名称を示す識別子である。データ名称は、例えば、「教師データ1」、「教師データ2」、…、等である。また、データ種類とは、この教師データの種類を示す識別子である。データ種類は、例えば、撮像装置により撮像した画像や、公衆回線網5から取得した画像等を示す「画像データ」等、温度計や風力計等のセンサ機器が設置された場所の温度や風力等の環境データを取得した結果得られたデータを示すセンサデータである「温度データ」、「風力データ」等、収音装置により収音した音声や、ソフトウェア等により生成した人工音声や、公衆回線網5から取得した音声等を示す「音声データ」等である。また、データボリュームは、この教師データの数量や、記憶領域の使用量を示す識別子である。データボリュームは、例えば、画像データである場合、「画像1000枚分」、温度データである場合、「温度3ヶ月分」、音声データである場合、「音声500人分」、風力データである場合、「風力2年分」等である。このデータボリュームは、情報の大きさを数値として表現したものであってもよい。データ内容は、この教師データの内容を示す識別子である。データ内容は、例えば、画像データである場合、この画像データに含まれる被写体の内容(例えば、「大人」や「子供」等の名称、性別、年齢層等)及びその数量(例えば、「600枚」、「400枚」等)、センサデータである場合、このセンサデータを取得した場所に関する内容(例えば、「東京都港区海岸1丁目」や「宮崎県日南市飫肥3丁目」等の地名、緯度経度、GPS座標等)、音声データである場合、この音声データの内容(例えば、収音した人物の人種、年齢、職業、住所等)である。また、プログラミング言語は、この教師データを記述した形式言語を示す識別子である。このプログラミング言語は、例えば、「R」、「Python」、「Scala」、「Julia」等である。出品価格は、この教師データに出品者が設定する販売価格である。出品価格は、例えば、「10000円」、「5000円」、「30000円」、「15000円」等である。
【0046】
図9に基づいて、出品モジュール160が表示する出品画面について説明する。
図9は、出品画面の一例を示す図である。
図9において、出品モジュール160は、出品画面300として、名称入力領域310、種類入力領域320、ボリューム入力領域330、内容入力領域340、言語入力領域350、価格入力領域360、送信アイコン370、終了アイコン380を表示する。出品モジュール160は、各領域への出品者からのタップ操作やタッチ操作に基づいて、仮想キーボード等を表示することにより、各領域への数字や文字や記号等の入力を受け付ける。
【0047】
名称入力領域310は、出品者が出品したい教師データのデータ名称を入力する領域である。
図9において、「教師データ1」の入力を受け付ける。また、種類入力領域320は、この教師データのデータ種類を入力する領域である。
図9において、「画像データ」の入力を受け付ける。ボリューム入力領域330は、この教師データのデータボリュームを入力する領域である。
図9において、「画像1000枚分」の入力を受け付ける。内容入力領域340は、この教師データのデータ内容を入力する領域である。
図9において、「大人600枚、子供400枚」の入力を受け付ける。言語入力領域350は、この教師データのプログラミング言語を入力する領域である。
図9において、「R」の入力を受け付ける。価格入力領域360は、この教師データの出品価格を入力する領域である。
図9において、「10000円」の入力を受け付ける。送信アイコン370は、出品者からの入力を受け付け、出品者端末100は、コンピュータ10へ入力された教師データを送信する。終了アイコン380は、出品者からの入力を受け付け、出品者端末100は、出品画面を終了する。
【0048】
なお、出品モジュール160は、上述した各領域の全部の入力を受け付けてもよいし、いずれか又は複数の組み合わせの入力を受け付けてもよい。
【0049】
出品モジュール160は、出品する教師データの入力が完了したか否かを判断する(ステップS21)。ステップS21において、出品モジュール160は、上述した送信アイコン370の入力を受け付けたか否かに基づいて判断する。ステップS21において、出品モジュール160は、完了していないと判断した場合(ステップS21 NO)、すなわち、送信アイコン370の入力を受け付けていない場合、入力を受け付けるまで本処理を繰り返す。なお、出品モジュール160は、終了アイコン380の入力を受け付けた場合、後述する処理を実行せず、本処理を終了する。
【0050】
一方、ステップS21において、出品モジュール160は、完了したと判断した場合(ステップS21 YES)、すなわち、送信アイコン370の入力を受け付けた場合、出品データ送信モジュール150は、受け付けた教師データと、出品者端末100の製造番号、機器番号、IPアドレス、MACアドレス等や、出品者端末100の保有者の氏名等の出品者を一意に特定可能な識別子とを含む出品データを、コンピュータ10に送信する(ステップS22)。
【0051】
出品データ受信モジュール20は、出品データを受信する。記憶モジュール30は、受信した出品データを、教師データデータベースとして記憶する(ステップS23)。
【0052】
[教師データデータベース]
図10に基づいて、記憶モジュール30が記憶する教師データデータベースについて説明する。
図10は、教師データデータベースの一例を示す図である。
図10において、記憶モジュール30は、出品データに基づいて、出品者名と、教師データ名と、データ種類と、データボリュームと、データ内容と、プログラミング言語と、出品価格とを対応付けて記憶する。出品者名は、教師データの出品者の名称である。教師データ名、データ種類、データボリューム、データ内容、プログラミング言語、出品価格は、上述した構成と同様である。
【0054】
[センサ機器登録処理]
図5に基づいて、教師データ取引システム1が実行するセンサ機器登録処理について説明する。
図5は、コンピュータ10、購入者端末200が実行するセンサ機器登録処理のフローチャートを示す図である。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0055】
センサ機器入力モジュール260は、購入者が使用するセンサ機器(例えば、温度センサ、風力センサ、湿度センサ、日照センサ、撮像装置、収音装置等)の入力を受け付ける(ステップS30)。ステップS30において、センサ機器入力モジュール260は、このセンサ機器の名称、型式、製造番号等のセンサ機器を識別可能なセンサ機器識別子の入力を受け付ける。
【0056】
購入者データ入力モジュール261は、購入者の氏名、年齢、職業、住所、使用場所等の個人情報の入力を受け付ける(ステップS31)。ステップS31において、購入者データ入力モジュール261は、個人情報として、購入者端末200の製造番号、電話番号、IPアドレス、MACアドレス等の端末固有の端末識別子を、取得してもよい。購入者データ入力モジュール261は、専用のアプリケーションを立ち上げることにより、個人情報を入力する個人情報入力画面を表示し、この個人情報入力画面に個人情報の入力を受け付ける。購入者データ入力モジュール261は、個人情報として、氏名、年齢、職業、住所、使用場所、使用目的等の入力を受け付ける。購入者は、複数のセンサ機器を保有する際、各センサ機器を設置する場所をそれぞれ入力する。
【0057】
図11に基づいて、購入者データ入力モジュール261が入力を受け付ける個人情報について説明する。
図11は、個人情報入力画面の一例を示す図である。購入者データ入力モジュール261は、個人情報入力画面400として、氏名入力領域410、年齢入力領域420、職業入力領域430、住所入力領域440、使用場所入力領域450、使用目的入力領域460、送信アイコン470、終了アイコン480を表示する。購入者データ入力モジュール261は、各領域への購入者からのタップ操作やタッチ操作に基づいて、仮想キーボード等を表示することにより、各領域への数学や文字や記号等の入力を受け付ける。
【0058】
氏名入力領域410は、購入者の氏名を入力する領域である。
図11において、「田中太郎」の入力を受け付ける。年齢入力領域420は、購入者の年齢を入力する領域である。
図11において、「50歳」の入力を受け付ける。職業入力領域430は、購入者の職業を入力する領域である。
図11において、「農家」の入力を受け付ける。住所入力領域440は、購入者の住所を入力する領域である。
図11において、「宮崎県日南市飫肥2丁目」の入力を受け付ける。使用場所入力領域450は、購入者がセンサ機器を使用する場所を入力する領域である。
図11において、「宮崎県日南市飫肥3丁目」の入力を受け付ける。使用目的入力領域460は、購入者が教師データを使用する目的を入力する領域である。
図11において、「農業」の入力を受け付ける。送信アイコン470は、購入者からの入力を受け付け、購入者端末200は、コンピュータ10へ入力された個人情報を送信する。終了アイコン480は、購入者からの入力を受け付け、購入者端末200は、個人情報入力画面を終了する。
【0059】
なお、購入者データ入力モジュール261は、上述した各領域の全部の入力を受け付けてもよいし、いずれか又は複数の組み合わせの入力を受け付けてもよい。また、購入者データは、上述した例に限らず、その他のデータの入力を受け付けてもよい。
【0060】
購入者データ入力モジュール261は、個人情報の入力が完了したか否かを判断する(ステップS32)。ステップS32において、購入者データ入力モジュール261は、上述した送信アイコン470の入力を受け付けたか否かに基づいて判断する。ステップS32において、購入者データ入力モジュール261は、完了していないと判断した場合(ステップS32 NO)、すなわち、送信アイコン470の入力を受け付けていない場合、入力を受け付けるまで、本処理を繰り返す。なお、購入者データ入力モジュール261は、終了アイコン480の入力を受け付けた場合、後述する処理を実行せず、本処理を終了する。
【0061】
一方、ステップS32において、購入者データ入力モジュール261は、完了したと判断した場合(ステップS32 YES)、すなわち、送信アイコン470の入力を受け付けた場合、購入者データ送信モジュール250は、ステップS30の処理により受け付けた購入者が使用するセンサ機器と、ステップS31の処理により受け付けた購入者の個人情報とを含む購入者データを、コンピュータ10に送信する(ステップS33)。
【0062】
購入者データ受信モジュール21は、購入者データを受信する。記憶モジュール30は、受信した購入者データを記憶する(ステップS34)。ステップS34において、記憶モジュール30は、購入者データのうち、少なくとも、購入者の氏名、保有するセンサ機器、このセンサ機器の使用場所を対応付けて記憶すればよい。
【0064】
[教師データ検索処理]
図6に基づいて、教師データ取引システム1が実行する教師データ検索処理について説明する。
図6は、コンピュータ10、購入者端末200が実行する教師データ検索処理のフローチャートを示す図である。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0065】
検索モジュール262は、購入者から、購入したい教師データの検索を受け付ける(ステップS40)。ステップS40において、検索モジュール262は、専用のアプリケーションを立ち上げることにより、教師データの検索画面を表示し、この検索画面に購入したい教師データに関する検索データの入力を受け付ける。検索モジュール262は、例えば、検索内容として、データ名称、データ種類、データボリューム、データ内容、プログラミング言語、出品価格のいずれか又は複数の組み合わせの入力を受け付ける。
【0066】
図12に基づいて、検索モジュール262が表示する検索画面について説明する。
図12は、検索画面の一例を示す図である。
図12において、検索モジュール262は、検索画面500として、名称入力領域510、種類入力領域520、ボリューム入力領域530、内容入力領域540、言語入力領域550、価格入力領域560、送信アイコン570、終了アイコン580を表示する。検索モジュール262は、各領域への出品者からのタップ操作やタッチ操作に基づいて、仮想キーボード等を表示することにより、各領域への数字や文字や記号等の入力を受け付ける。
【0067】
名称入力領域510は、購入者が検索したい教師データのデータ名称を入力する領域である。
図12において、入力を受け付けていない状態である。種類入力領域520は、この教師データのデータ種類を入力する領域である。
図12において、「風力データ」の入力を受け付ける。ボリューム入力領域530は、この教師データのデータボリュームを入力する領域である。
図12において、入力を受け付けていない状態である。内容入力領域540は、この教師データのデータ内容を入力する領域である。
図12において、入力を受け付けていない状態である。言語入力領域550は、この教師データのプログラミング言語を入力する領域である。
図12において、入力を受け付けていない状態である。価格入力領域560は、この教師データの出品価格を入力する領域である。
図12において、入力を受け付けていない状態である。送信アイコン570は、購入者からの入力を受け付け、購入者端末200は、コンピュータ10へ入力された検索データを送信する。終了アイコン580は、購入者からの入力を受け付け、購入者端末200は、検索画面を終了する。
【0068】
なお、検索モジュール262は、上述した各領域の全部の入力を受け付けてもよいし、いずれか又は複数の組み合わせの入力を受け付けてもよい。また、上述した例以外のデータの入力を受け付けてもよい。
【0069】
検索モジュール262は、検索データの入力が完了したか否かを判断する(ステップS41)。ステップS41において、検索モジュール262は、上述した送信アイコン570の入力を受け付けたか否かに基づいて判断する。ステップS41において、検索モジュール262は、完了していないと判断した場合(ステップS41 NO)、すなわち、送信アイコン570の入力を受け付けていない場合、入力を受け付けるまで本処理を繰り返す。なお、検索モジュール262は、終了アイコン580の入力を受け付けた場合、後述する処理を実行せず、本処理を終了する。
【0070】
一方、ステップS41において、検索モジュール262は、完了したと判断した場合(ステップS41 YES)、すなわち、送信アイコン570の入力を受け付けた場合、検索データ送信モジュール251は、受け付けた検索データを、コンピュータ10に送信する(ステップS42)。ステップS42において、検索データ送信モジュール251は、検索データとともに、購入者端末200を保有する購入者の個人情報(氏名等)や、購入者端末200のセンサ機器識別子を送信する。
【0071】
検索データ受信モジュール22は、検索データを受信する。教師データ選択モジュール31は、検索データに基づいて、この検索データに含まれるデータ名称、データ種類、データボリューム、データ内容、プログラミング言語、出品価格のいずれか又は複数の組み合わせに該当する教師データを、教師データデータベースに基づいて選択する(ステップS43)。ステップS43において、教師データ選択モジュール31は、受信した検索データに対応する一又は複数の教師データを選択する。教師データ選択モジュール31は、検索データのデータ種類が、画像データや音声データ等の使用場所を問わないものである場合、単純に、検索データと、教師データデータベースとに基づいて、一又は複数の教師データを選択する。また、教師データ選択モジュール31は、検索データのデータ種類が、センサデータである場合、購入者データに含まれる使用目的や使用場所と、教師データデータベースに記憶されたデータ内容とデータ種類とに基づいて、一又は複数の教師データを選択する。これは、例えば、使用する場所と離れた場所のセンサデータを用いた場合に、気候や天候にずれが生じてしまうため、必ずしも適当な教師データとはならないおそれがあるためである。
【0072】
相性判断モジュール32は、選択した教師データと、予め記憶したこの購入者の購入者データとに基づいて、購入者が保有するセンサ機器と相性を判断し、相性がよい教師データを抽出する(ステップS44)。ステップS44において、相性とは、購入者が保有するセンサ機器が、購入したい教師データに対応しているか否か、動作環境を満たしているか否か、使用目的や使用場所と合致しているか否か等である。相性判断モジュール32は、例えば、相性が非常によい、相性がよい、相性が悪い等の3段階の評価を判断する。相性が非常によい場合、「◎」、相性がよい場合、「〇」、相性が悪い場合、「×」等と判断する。
【0073】
なお、相性の評価は、上述した例に限らず、相性がよい順番にその他の記号や文字列等で判断してもよい。また、その他の構成により判断してもよい。
【0074】
検索結果データ送信モジュール23は、抽出した購入者が保有するセンサ機器と相性が良い教師データを、検索結果データとして購入者端末200に送信する(ステップS45)。ステップS45において、検索結果データには、この教師データと、教師データとセンサ機器との相性とが含まれる。
【0075】
検索結果データ受信モジュール252は、検索結果データを受信する。購入モジュール263は、受信した検索結果データに基づいて、購入画面を表示する(ステップS46)。ステップS46の処理により、購入者端末200は、購入者が保有するセンサ機器と相性が良い教師データを表示することにより、購入者が使用するセンサ機器と、この購入者が購入したい教師データとの相性を、購入者に対して紹介することが可能となる。
【0076】
図13に基づいて、購入モジュール263が表示する購入画面について説明する。
図13は、購入画面の一例を示す図である。
図13において、購入モジュール263は、購入画面600として、名称表示領域610、種類表示領域620、ボリューム表示領域630、内容表示領域640、言語表示領域650、価格表示領域660、相性表示領域670、購入アイコン680、終了アイコン690を表示する。
【0077】
名称表示領域610は、教師データのデータ名称を表示する領域である。
図13において、「教師データ4」を表示する。種類表示領域620は、教師データのデータ種類を表示する領域である。
図13において、「風力データ」を表示する。ボリューム表示領域630は、教師データのデータボリュームを表示する領域である。
図13において、「風力2年分」を表示する。内容表示領域640は、教師データのデータ内容を表示する領域である。
図13において、「宮崎県日南市飫肥3丁目」を表示する。言語表示領域650は、教師データのプログラミング言語を表示する領域である。
図13において、「Julia」を表示する。価格表示領域660は、教師データの出品価格を表示する領域である。
図13において、「15000円」を表示する。相性表示領域670は、購入者が使用するセンサ機器との相性を表示する領域である。
図13において、「◎」を表示する。購入アイコン680は、購入者からの入力を受け付け、購入者端末200は、課金処理を実行する。終了アイコン690は、購入者からの入力を受け付け、購入者端末200は、購入画面を終了する。
【0078】
なお、購入モジュール263は、上述した各領域の全部を表示してもよいし、いずれか又は複数の組み合わせを表示してもよい。また、上述した例以外のデータを表示してもよい。また、複数の教師データが存在する場合、一の画面として、この複数の教師データを表示してもよいし、複数の画面として、各画面に、一の教師データを表示してもよい。
【0079】
購入モジュール263は、この教師データの購入の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS47)。ステップS47において、購入モジュール263は、上述した購入アイコン680の入力を受け付けたか否かに基づいて判断する。ステップS47において、購入モジュール263は、受け付けていないと判断した場合(ステップS47 NO)、すなわち、購入アイコン680の入力を受け付けていない場合、入力を受け付けるまで本処理を繰り返す。なお、購入モジュール263は、終了アイコン690の入力を受け付けた場合、後述する処理を実行せず、本処理を終了する。
【0080】
一方、ステップS47において、購入モジュール263は、受け付けたと判断した場合(ステップS47 YES)、購入指示送信モジュール253は、この教師データを購入する購入指示を、コンピュータ10に送信する(ステップS48)。ステップS48において、購入モジュール263は、クレジットカード番号や、金融機関の口座番号等の決済に必要なデータである決済データの入力を受け付け、受け付けた決済データとともに購入指示を送信する。なお、購入モジュール263は、予め決済データの入力を受け付けておき、この決済データを、購入指示とともに送信してもよい。
【0081】
購入指示受信モジュール24は、購入指示を受信する。決済モジュール25は、購入指示に基づいて、決済処理を実行する(ステップS49)。ステップS49において、決済モジュール25は、決済データに基づいて、金融機関やクレジットカード会社のコンピュータとデータ通信を行い、決済を実行する。
【0082】
記憶モジュール30は、決済が行われた教師データと、この購入者の購入者データとを対応付けて記憶する(ステップS50)。ステップS50において、記憶モジュール30は、教師データと、購入者の氏名や所有するセンサ機器とを対応付けて記憶する。コンピュータ10は、この教師データを、購入者と対応付けることにより、購入者が購入した教師データを使用できる状態にする。
【0084】
[センサ機器紹介処理]
図7に基づいて、教師データ取引システム1が実行するセンサ機器紹介処理について説明する。
図7は、コンピュータ10、購入者端末200が実行するセンサ機器紹介処理のフローチャートを示す図である。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0085】
センサ機器データ取得モジュール26は、図示していないセンサ機器の製造元や販売元等のコンピュータや外部データベース等から、センサ機器に関するデータであるセンサ機器データを取得する(ステップS60)。ステップS60において、センサ機器データ取得モジュール26は、上述したステップS49において決済を実行した教師データに関連するセンサ機器データを取得する。センサ機器データ取得モジュール26は、教師データのデータ種類に基づいて、関連するセンサ機器データを取得する。
【0086】
相性判断モジュール32は、取得したセンサ機器データと、教師データとに基づいて、相性を判断する(ステップS61)。ステップS61において、相性とは、購入者が購入した教師データが、取得したセンサ機器データが示すセンサ機器に対応しているか否か、動作環境を満たしているか否か、使用目的や使用場所と合致しているか否か等である。相性判断モジュール32は、例えば、相性が非常によい、相性がよい、相性が悪い等の3段階の評価を判断する。相性が非常によい場合、「◎」、相性がよい場合、「〇」、相性が悪い場合、「×」等と判断する。
【0087】
なお、相性の評価は、上述した例に限らず、相性がよい順番にその他の記号や文字列等で判断してもよい。また、その他の構成により判断してもよい。
【0088】
相性紹介通知送信モジュール27は、相性がよい以上と判断したセンサ機器データを相性紹介通知として、この教師データを購入した購入者端末200に送信する(ステップS62)。ステップS62において、相性紹介通知送信モジュール27は、この教師データに対応付けられた購入者データに基づいて、購入者端末200を特定し、この特定した購入者端末200に、相性紹介通知を送信する。
【0089】
相性紹介通知受信モジュール254は、相性紹介通知を受信する。相性表示モジュール264は、受信した相性紹介通知に基づいて、相性紹介画面を表示する(ステップS63)。
【0090】
図14に基づいて、相性表示モジュール264が表示する相性紹介画面について説明する。
図14は、相性紹介画面の一例を示す図である。
図14において、相性表示モジュール264は、相性紹介画面700として、紹介文表示領域710、名称表示領域720、相性表示領域730、終了アイコン740を表示する。
【0091】
紹介文表示領域710は、この画面が、教師データと相性がよいセンサ機器を紹介する画面である旨の通知を表示する領域である。
図14において、「今回購入された教師データと相性がよい他のセンサ機器として、以下のようなものがあります。」を表示する。名称表示領域720は、センサ機器の名称を表示する領域である。
図14において、「センサ機器A」、「センサ機器B」、「センサ機器C」を表示する。相性表示領域730は、教師データとセンサ機器との相性を表示する領域である。
図14において、「◎」、「◎」、「〇」を表示する。終了アイコン740は、購入者からの入力を受け付け、購入者端末200は、相性紹介画面を終了する。
【0092】
なお、相性表示モジュール264は、上述した各領域に加え、センサ機器の販売元の企業名や販売所名、販売用ウェブサイトのURL、販売価格等のセンサ機器の購入に必要な各種情報を表示してもよい。
【0093】
相性表示モジュール264は、この相性紹介画面の終了の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS64)。ステップS64において、相性表示モジュール264は、上述した終了アイコン740の入力を受け付けたか否かに基づいて判断する。ステップS64において、相性表示モジュール264は、受け付けていないと判断した場合(ステップS64 NO)、すなわち、終了アイコン740の入力を受け付けていない場合、入力を受け付けるまで本処理を繰り返す。
【0094】
一方、ステップS64において、相性表示モジュール264は、受け付けたと判断した場合(ステップS64 YES)、すなわち、終了アイコン740の入力を受け付けたと判断した場合、本処理を終了する。
【0096】
[機械学習処理]
図8に基づいて、教師データ取引システム1が実行する機械学習処理について説明する。
図8は、コンピュータ10、購入者端末200が実行する機械学習処理のフローチャートを示す図である。上述した各装置のモジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。
【0097】
機械学習モジュール33は、購入者が購入した教師データを使用して、機械学習を行わせる(ステップS70)。ステップS70において、機械学習モジュール33は、この教師データに基づいて、センサ機器が取得したセンサデータに対して機械学習を行う。
【0098】
決済モジュール25は、上述したステップS70の処理により、機械学習を行わせた分だけ、購入者に対して従量課金する(ステップS71)。ステップS71において、決済モジュール25は、上述したステップS49の処理において実行した決済処理で使用した決済データに基づいて、課金処理を実行する。
【0099】
学習結果データ送信モジュール28は、機械学習を行わせた結果である学習結果データを、購入者端末200に送信する(ステップS72)。ステップS72において、コンピュータ10は、学習結果データを、購入者端末200に送信することにより、機械学習を行わせた結果を、購入者に提供する。
【0100】
学習結果データ受信モジュール255は、学習結果データを受信する。学習結果表示モジュール265は、学習結果データに基づいて、機械学習を行わせた結果を表示する(ステップS73)。
【0102】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態で提供される。また、プログラムは、例えば、フレキシブルディスク、CD(CD−ROMなど)、DVD(DVD−ROM、DVD−RAMなど)等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し記憶して実行する。また、そのプログラムを、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記憶装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0103】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。