特許第6682035号(P6682035)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 菱洋エレクトロ株式会社の特許一覧

特許6682035学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム
<>
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000002
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000003
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000004
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000005
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000006
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000007
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000008
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000009
  • 特許6682035-学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6682035
(24)【登録日】2020年3月26日
(45)【発行日】2020年4月15日
(54)【発明の名称】学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システム
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20200406BHJP
【FI】
   H04Q9/00 311Q
【請求項の数】8
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-225276(P2019-225276)
(22)【出願日】2019年12月13日
【審査請求日】2019年12月13日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391021684
【氏名又は名称】菱洋エレクトロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120868
【弁理士】
【氏名又は名称】安彦 元
(72)【発明者】
【氏名】菊田 敦
(72)【発明者】
【氏名】越田 高広
【審査官】 松原 徳久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−204482(JP,A)
【文献】 特開平10−322782(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10L15/00−17/26
H03J9/00−9/06
H04N5/00
H04Q9/00−9/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
赤外線信号を出力し、電子機器を制御するために用いられる制御データベースを構築する学習方法であって、
制御の対象となる第1機器の制御に用いられる第1赤外線信号を受信する受信ステップと、
複数の前記電子機器のそれぞれに設定された前記赤外線信号の特徴を示す複数の基準信号と、1以上の前記基準信号と紐づき、前記赤外線信号を出力する条件を示す複数の制御情報と、が予め記憶されたデータベースと、
前記データベースを参照し、複数の前記基準信号のうち、前記第1赤外線信号に対応する第1基準信号を特定する特定ステップと、
前記第1基準信号に紐づく第1制御情報を、制御データベースに登録する登録ステップと、
を備え
前記受信ステップは、
前記赤外線信号の認識を開始する受信開始ステップと、
前記赤外線信号の認識を終了する受信終了ステップと、
を有し、
前記受信開始ステップから前記受信終了ステップまでの間に、前記第1赤外線信号と、前記第1赤外線信号とは異なる第2赤外線信号とを受信することを含み、
前記特定ステップは、前記データベースを参照し、複数の前記基準信号のうち、前記第2赤外線信号に対応する第2基準信号を特定することを含み、
前記登録ステップは、前記第2基準信号に紐づき、前記第1制御情報とは異なる第2制御情報を、制御データベースに登録することを含むこと
を特徴する学習方法。
【請求項2】
前記特定ステップは、前記第1赤外線信号に基づき、前記第1機器の制御に設定された前記第1基準信号とは異なる1以上の類似基準信号を特定することを含み、
前記登録ステップは、前記類似基準信号に紐づく類似制御情報を、前記制御データベースに登録することを含むこと
を特徴とする請求項1記載の学習方法。
【請求項3】
前記特定ステップは、前記第1赤外線信号に含まれるカスタムコード、及びデータコードに基づき、前記第1基準信号を特定すること
を特徴とする請求項1記載の学習方法。
【請求項4】
請求項1〜の何れか1項記載の学習方法により構築された前記制御データベースを備える電子機器制御装置であって、
前記第1機器の制御に関する第1命令情報を取得する取得部と、
前記制御データベースを参照し、前記第1命令情報に対応する前記第1制御情報を選択する選択部と、
前記第1制御情報に紐づく前記第1基準信号又は前記第1赤外線信号に基づき、前記第1機器を制御する第1信号を送信する送信部と、
を備えることを特徴とする電子機器制御装置。
【請求項5】
前記第1信号は、前記第1基準信号として予め前記データベースに記憶された信号であること
を特徴とする請求項記載の電子機器制御装置。
【請求項6】
前記第1命令情報は、音声データであること
を特徴とする請求項記載の電子機器制御装置。
【請求項7】
前記第1制御情報の選択された回数に基づき、前記第1制御情報の登録を削除する更新部を更に備えること
を特徴とする請求項記載の電子機器制御装置。
【請求項8】
赤外線信号を出力し、電子機器を制御するために用いられる制御データベースを備える電子機器制御システムであって、
制御の対象となる第1機器の制御に用いられる第1赤外線信号を受信する受信手段と、
複数の前記電子機器のそれぞれに設定された前記赤外線信号の特徴を示す複数の基準信号と、1以上の前記基準信号と紐づき、前記赤外線信号を出力する条件を示す複数の制御情報と、が予め記憶されたデータベースと、
前記データベースを参照し、複数の前記基準信号のうち、前記第1赤外線信号に対応する第1基準信号を特定する特定手段と、
前記第1基準信号に紐づく第1制御情報を、制御データベースに登録する登録手段と、
を備え
前記受信手段は、
前記赤外線信号の認識を開始する受信開始手段と、
前記赤外線信号の認識を終了する受信終了手段と、
を有し、
前記受信開始手段から前記受信終了手段までの間に、前記第1赤外線信号と、前記第1赤外線信号とは異なる第2赤外線信号とを受信することを含み、
前記特定手段は、前記データベースを参照し、複数の前記基準信号のうち、前記第2赤外線信号に対応する第2基準信号を特定することを含み、
前記登録手段は、前記第2基準信号に紐づき、前記第1制御情報とは異なる第2制御情報を、制御データベースに登録することを含むこと
を特徴とする電子機器制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、簡易な操作方法で、電子機器(操作対象機器)を操作することを目的として、例えば特許文献1の赤外線操作システム等が提案されている。
【0003】
特許文献1の開示技術では、赤外線リモコンにおいて、操作指令を含む赤外線信号及び操作指令を含む無線信号の対応関係を学習する。携帯情報端末又は音声認識端末において、文字列と操作指令との対応関係を登録する。そして、携帯情報端末又は音声認識端末において、入力された音声に対して音声認識を行い、登録された対応関係に基づいて、音声認識結果として得られた文字列に対応する操作指令を含む無線信号を送信する。そして、赤外線リモコンにおいて、操作指令を含む無線信号を受信し、学習された対応関係に基づいて、受信した無線信号に対応する赤外線信号を発光する赤外線操作システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019−87927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1の開示技術では、信号登録部等の制御データベースに操作内容を学習させる際、操作指令毎に、玩具用リモコンにより操作指令を含む赤外線信号と、音声認識端末により操作指令を含む無線信号とを取得し、各信号の対応関係を学習させる。このため、例えば玩具等の電子機器を制御するための操作指令の数が多くなるに従い、各赤外線信号に対応させる膨大な数の無線信号を、利用者側で準備する必要がある。従って、電子機器を制御する際の利用者への負荷が課題として挙げられる。
【0006】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、電子機器を制御する際の利用者への負荷を低減できる学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明に係る学習方法は、赤外線信号を出力し、電子機器を制御するために用いられる制御データベースを構築する学習方法であって、制御の対象となる第1機器の制御に用いられる第1赤外線信号を受信する受信ステップと、複数の前記電子機器のそれぞれに設定された前記赤外線信号の特徴を示す複数の基準信号と、1以上の前記基準信号と紐づき、前記赤外線信号を出力する条件を示す複数の制御情報と、が予め記憶されたデータベースと、前記データベースを参照し、複数の前記基準信号のうち、前記第1赤外線信号に対応する第1基準信号を特定する特定ステップと、前記第1基準信号に紐づく第1制御情報を、制御データベースに登録する登録ステップと、を備え、前記受信ステップは、前記赤外線信号の認識を開始する受信開始ステップと、前記赤外線信号の認識を終了する受信終了ステップと、を有し、前記受信開始ステップから前記受信終了ステップまでの間に、前記第1赤外線信号と、前記第1赤外線信号とは異なる第2赤外線信号とを受信することを含み、前記特定ステップは、前記データベースを参照し、複数の前記基準信号のうち、前記第2赤外線信号に対応する第2基準信号を特定することを含み、前記登録ステップは、前記第2基準信号に紐づき、前記第1制御情報とは異なる第2制御情報を、制御データベースに登録することを含むことを特徴する。
【0008】
第2発明に係る学習方法は、第1発明において、前記特定ステップは、前記第1赤外線信号に基づき、前記第1機器の制御に設定された前記第1基準信号とは異なる1以上の類似基準信号を特定することを含み、前記登録ステップは、前記類似基準信号に紐づく類似制御情報を、前記制御データベースに登録することを含むことを特徴とする。
【0009】
第3発明に係る学習方法は、第1発明において、前記特定ステップは、前記第1赤外線信号に含まれるカスタムコード、及びデータコードに基づき、前記第1基準信号を特定することを特徴とする。
【0011】
発明に係る電子機器制御装置は、第1発明〜第発明の何れか記載の学習方法により構築された前記制御データベースを備える電子機器制御装置であって、前記第1機器の制御に関する第1命令情報を取得する取得部と、前記制御データベースを参照し、前記第1命令情報に対応する前記第1制御情報を選択する選択部と、前記第1制御情報に紐づく前記第1基準信号又は前記第1赤外線信号に基づき、前記第1機器を制御する第1信号を送信する送信部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
発明に係る電子機器制御装置は、第発明において、前記第1信号は、前記第1基準信号として予め前記データベースに記憶された信号であることを特徴とする。
【0013】
発明に係る電子機器制御装置は、第発明において、前記第1命令情報は、音声データであることを特徴とする。
【0014】
発明に係る電子機器制御装置は、第発明において、前記第1制御情報の選択された回数に基づき、前記第1制御情報の登録を削除する更新部を更に備えることを特徴とする。
【0015】
発明に係る電子機器制御システムは、赤外線信号を出力し、電子機器を制御するために用いられる制御データベースを備える電子機器制御システムであって、制御の対象となる第1機器の制御に用いられる第1赤外線信号を受信する受信手段と、複数の前記電子機器のそれぞれに設定された前記赤外線信号の特徴を示す複数の基準信号と、1以上の前記基準信号と紐づき、前記赤外線信号を出力する条件を示す複数の制御情報と、が予め記憶されたデータベースと、前記データベースを参照し、複数の前記基準信号のうち、前記第1赤外線信号に対応する第1基準信号を特定する特定手段と、前記第1基準信号に紐づく第1制御情報を、制御データベースに登録する登録手段と、を備え、前記受信手段は、 前記赤外線信号の認識を開始する受信開始手段と、前記赤外線信号の認識を終了する受信終了手段と、を有し、前記受信開始手段から前記受信終了手段までの間に、前記第1赤外線信号と、前記第1赤外線信号とは異なる第2赤外線信号とを受信することを含み、前記特定手段は、前記データベースを参照し、複数の前記基準信号のうち、前記第2赤外線信号に対応する第2基準信号を特定することを含み、前記登録手段は、前記第2基準信号に紐づき、前記第1制御情報とは異なる第2制御情報を、制御データベースに登録することを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
第1発明〜第発明によれば、特定ステップは、データベースを参照し、第1赤外線信号に対応する第1基準信号を特定する。また、登録ステップは、第1基準信号に紐づく第1制御信号を、制御データベースに登録する。このため、利用者は、第1赤外線信号のみを準備するだけで、第1機器を制御するための第1制御情報を、制御データベースに登録することができ、利用者が第1制御情報を準備する必要がない。これにより、電子機器を制御する際の利用者への負荷の低減を図ることが可能となる。
【0017】
特に、第2発明によれば、特定ステップは、第1赤外線信号に基づき、第1機器の制御に設定された第1基準信号とは異なる1以上の類似基準信号を特定することを含む。また、登録ステップは、類似基準信号に紐づく類似制御情報を、制御データベースに登録する。このため、利用者は、第1赤外線信号のみを準備するだけで、第1機器における複数の駆動を制御できる類似制御情報を、制御データベースに登録することができる。これにより、電子機器を制御する際の利用者への負荷を、さらに低減することが可能となる。
【0018】
特に、第3発明によれば、特定ステップは、第1赤外線信号に含まれるカスタムコード、及びデータコードに基づき、第1基準信号を特定する。これにより、データベースに記憶させる基準信号におけるデータ容量の増大を抑制することが可能となる。
【0019】
第1発明〜発明によれば、受信ステップは、受信開始ステップから受信終了ステップまでの間に、第1赤外線信号と、第2赤外線信号とを受信することを含む。また、特定ステップは、データベースを参照し、第2赤外線信号に対応する第2基準信号を特定する。また、登録ステップは、第2基準信号に紐づき、第1制御情報とは異なる第2制御情報を、制御データベースに登録する。このため、例えば一度の登録期間(受信開始ステップから受信終了ステップまでの間)において、複数の赤外線信号に対する複数の制御情報を登録することができる。これにより、一度の登録において一対の赤外線信号と制御情報とを準備する場合に比べて、登録時間の大幅な削減を図ることが可能となる。
【0020】
特に、第発明〜第発明によれば、選択部は、制御データベースを参照し、第1命令情報に対応する第1制御情報を選択する。このため、学習方法により構築された制御データベースのほか、新たな処理等を加えることなく、電子機器を制御することができる。これにより、電子機器を制御する際の利用者への負荷の低減を実現することが可能となる。また、電子機器を制御する際、電子機器及び電子機器制御装置をインターネット等の通信網に接続する必要がない。これにより、電子機器制御装置を利用する際の初期設定を大幅に簡易化することが可能となる。
【0021】
特に、第発明によれば、第1信号は、第1基準信号として予めデータベースに記憶された信号である。このため、制御データベースを構築する際に受信した第1赤外線信号が、リモコンの汚れや外部環境等の影響で不明瞭な場合においても、明瞭な信号を用いて第1機器を制御することができる。これにより、電子機器を制御する際の精度を向上させることが可能となる。
【0022】
特に、第発明によれば、第1命令情報は、音声データである。このため、リモコン等の制御機器を利用せずに、非接触で電子機器を制御することができる。これにより、電子機器を制御できる機会を拡大させることが可能となる。
【0023】
特に、第発明によれば、更新部は、第1制御情報の選択された回数に基づき、第1制御情報の登録を削除する。このため、利用頻度が低い電子機器や、利用しなくなった電子機器等に対する制御情報を、利用者が削除する手間を省くことができる。これにより、電子機器制御装置の使用に伴うデータ容量の増大を抑制することが可能となる。
【0024】
特に、第発明によれば、特定手段は、データベースを参照し、第1赤外線信号に対応する第1基準信号を特定する。また、登録手段は、第1基準信号に紐づく第1制御信号を、制御データベースに登録する。このため、利用者は、第1赤外線信号のみを準備するだけで、第1機器を制御するための第1制御情報を、制御データベースに登録することができ、利用者が第1制御情報を準備する必要がない。これにより、電子機器を制御する際の利用者への負荷の低減を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1図1は、第1実施形態における電子機器制御システムの概要の一例を示す模式図である。
図2図2は、第1実施形態における電子機器制御システムの動作の一例を示す模式図である。
図3図3は、第1実施形態における学習方法の一例を示す模式図である。
図4図4(a)は、赤外線信号の一例を示す模式図であり、図4(b)は、データベースの一例を示す模式図である。
図5図5(a)は、制御データベースの一例を示す模式図であり、図5(b)は、制御データベースの他の例を示す模式図である。
図6図6(a)は、第1実施形態における電子機器制御装置における構成の一例を示す模式図であり、図6(b)は、第1実施形態における電子機器制御装置における機能の一例を示す模式図である。
図7図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態における電子機器制御システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図8図8(a)及び図8(b)は、第2実施形態における制御情報更新手段の一例を示す模式図である。
図9図9(a)及び図9(b)は、第2実施形態における登録制御情報更新手段の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を適用した実施形態における学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システムの一例について、図面を参照しながら説明する。
【0027】
(第1実施形態)
図1図3を参照して、第1実施形態における電子機器制御システム100、電子機器制御装置1、及び学習方法について説明する。図1は、本実施形態における電子機器制御システム100の概要の一例を示す模式図である。図2は、本実施形態における電子機器制御システム100の動作の一例を示す模式図である。図3は、本実施形態における学習方法の一例を示す模式図である。
【0028】
(電子機器制御システム100)
電子機器制御システム100は、赤外線信号ISを出力し、電子機器9を制御する。電子機器制御システム100は、主に屋内で利用され、特に複数の電子機器9が配置された住宅内等で利用される。
【0029】
電子機器9は、例えばテレビ、照明、エアコン等のような、赤外線信号ISを介して制御される公知の機器を示す。電子機器制御システム100を用いることで、例えば音声等を命令情報として、複数の電子機器9の制御をすることができる。このため、電子機器9毎のリモコン99等を利用することなく、複数の電子機器9の制御を実現することができる。
【0030】
電子機器制御システム100は、例えば図1に示すように、電子機器制御装置1を備える。電子機器制御システム100は、例えば命令受付部2を備えてもよいほか、例えば報知部3、及びサーバ5の少なくとも何れかを備えてもよい。電子機器制御装置1は、例えば命令受付部2や報知部3等と直接接続されるほか、例えば電子機器制御装置1の中に命令受付部2や報知部3が設けられてもよい。
【0031】
電子機器制御装置1は、例えば通信網4を介して、サーバ5と接続される。電子機器制御システム100では、上述した各構成の接続関係について、用途に応じて任意に設定できる。なお、電子機器制御システム100では、電子機器制御装置1が通信網4に接続されない状態で、電子機器9の制御を実現することができる。このため、電子機器制御システム100を利用できる条件を広げることが可能となる。
【0032】
電子機器制御システム100では、例えば図2に示すように、電子機器制御装置1は、電子機器9の制御に関する命令情報を取得する。命令情報は、例えば命令受付部2を介し、利用者の音声に基づき取得されるほか、利用者の動き等に基づき取得してもよい。
【0033】
次に、電子機器制御装置1は、制御データベースD2に記憶された複数の制御情報(登録制御情報)のうち、命令情報に対応する制御情報を選択する。その後、電子機器制御装置1は、選択された制御情報に紐づく(関連する)基準信号等(登録信号)に基づき、電子機器9を制御する赤外線信号ISを送信する。これにより、電子機器9は、赤外線信号ISの内容に基づき駆動(反応)する。
【0034】
このように、電子機器制御装置1は、制御データベースD2を備える。このため、電子機器制御システム100では、制御データベースD2のほか、新たな処理を加えることなく電子機器9を制御することができる。これにより、電子機器9を制御する際の利用者への負荷の低減を実現することが可能となる。
【0035】
(学習方法)
電子機器制御システム100では、例えば図3に示す学習方法が用いられる。学習方法は、赤外線信号ISを出力し、電子機器9を制御するために用いられる制御データベースD2を構築する。
【0036】
学習方法では、例えば電子機器制御装置1は、登録用の赤外線信号IS(以下、登録用の赤外線信号ISiとする)を受信する。登録用の赤外線信号ISiは、例えば電子機器9の制御に用いられるリモコン99から送信される。
【0037】
次に、電子機器制御装置1は、データベースD1に記憶された複数の基準信号のうち、登録用の赤外線信号ISiに対応する基準信号を特定する。その後、電子機器制御装置1は、特定された基準信号に紐づく制御情報を、制御データベースD2に登録する。これにより、制御データベースD2を構築することができる。
【0038】
<赤外線信号IS>
赤外線信号ISは、例えば図4(a)に示すように、PPM(Pulse Position Modulation)信号形式で示されるほか、任意の信号形式で示されてもよい。赤外線信号ISは、例えばリーダコードLCと、カスタムコードCCと、データコードDCと、ストップビットSBとを有する。電子機器制御システム100では、赤外線信号ISとして、例えば公知の電子機器9毎に設定されたフォーマットが用いられ、複数のフォーマット種類が用いられてもよい。なお、上述した登録用の赤外線信号ISiは、赤外線信号ISと同様のため、説明を省略する。
【0039】
<データベースD1>
データベースD1には、例えば図4(b)に示すように、複数の基準信号と、複数の制御情報とが予め記憶される。データベースD1は、電子機器制御装置1に保存される。
【0040】
基準信号は、登録用の赤外線信号ISiを特定するために用いられ、赤外線信号ISを出力するための情報を有する。複数の基準信号は、複数の電子機器9のそれぞれに設定された赤外線信号ISの特徴を示す。データベースD1には、制御の対象となり得る複数の電子機器9に設定された、公知の赤外線信号ISの特徴を示す基準信号が予め記憶される。このため、例えば登録用の赤外線信号ISiが、電子機器9に設定された公知の赤外線信号ISの場合、登録用の赤外線信号ISiに対応する基準信号を容易に特定することができる。
【0041】
複数の制御情報は、それぞれ1以上の基準信号と紐づき、赤外線信号ISを出力する条件を示す。制御情報は、「TVの電源をつけて」等の音声に関する情報を示すほか、例えば利用者の存在位置に関する情報を示してもよい。制御情報は、利用者から取得する命令情報を認識できるデータ形式であれば、任意に設定できる。
【0042】
例えば1つの制御情報(例えば「TVの電源をつけて」)に対し、それぞれ機種の異なる複数の電子機器9における同一の制御(例えば電源をつける制御)に対応する複数の基準信号が、予め紐づけられる。このため、利用者が利用する電子機器9の機種が特定されていない場合においても、登録用の赤外線信号ISiに適した制御情報を、制御データベースD2に登録することができる。
【0043】
例えば1つの制御情報(例えば「おやすみ」)に対し、それぞれ異なる制御(例えばTVの電源を消す制御、及び照明を消す制御)に対応する基準信号が、予め紐づけられてもよい。この場合、1つの制御情報に対して1以上の電子機器9に対して複数の制御を行うことができる。このため、利用者の生活習慣等に適した電子機器9の制御を実現することができる。
【0044】
<制御データベースD2>
制御データベースD2には、例えば図5(a)に示すように、複数の登録制御情報と、複数の登録信号とが記憶される。制御データベースD2は、電子機器制御装置1に保存される。
【0045】
登録制御情報は、取得された命令情報から、電子機器9の制御内容を特定するために用いられる。登録制御情報は、データベースD1に記憶された制御情報のうち、制御データベースD2に登録された制御情報を示す。そのため、登録制御情報は、制御情報と同等のデータ形式を示す。
【0046】
登録信号は、登録制御信号と紐づき、電子機器9を制御する信号(赤外線信号IS)を送信するための情報を有する。登録信号は、例えばデータベースD1に記憶された基準信号のうち、制御データベースD2に登録された制御情報に紐づく基準信号を示す。この場合、登録信号は、基準信号と同等のデータ形式を示す。
【0047】
登録信号は、例えば図5(b)に示すように、制御データベースD2に制御情報を登録する際、受信した登録用の赤外線信号ISiを示してもよい。この場合、登録信号は、登録用の赤外線信号ISiと同等のデータ形式を示す。
【0048】
なお、登録信号は、例えば1つの登録制御情報に対して複数の登録信号が紐づいてもよい。この場合、1つの命令情報に対し、複数の赤外線信号ISを送信することができる。
【0049】
(電子機器制御装置1)
次に、図6を参照して、本実施形態における電子機器制御装置1の一例を説明する。図6(a)は、本実施形態における電子機器制御装置1の構成の一例を示す模式図であり、図6(b)は、本実施形態における電子機器制御装置1の機能の一例を示す模式図である。
【0050】
電子機器制御装置1として、Raspberry Pi(登録商標)等のシングルボードコンピュータが用いられるほか、音声対応デバイス、ラップトップ(ノート)PC又はデスクトップPC、携帯端末等の電子機器が用いられる。電子機器制御装置1は、例えば図6(a)に示すように、筐体10と、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、保存部104と、I/F105〜107と、受信部108と、送信部109とを備える。各構成101〜109は、内部バス110により接続される。
【0051】
CPU101は、電子機器制御装置1全体を制御する。ROM102は、CPU101の動作コードを格納する。RAM103は、CPU101の動作時に使用される作業領域である。保存部104は、各データベースD1、D2等の各種情報が記憶される。保存部104として、例えばHDD(Hard Disk Drive)のほか、SSD(Solid State Drive)等のデータ保存装置が用いられる。なお、例えば電子機器制御装置1は、図示しないGPU(Graphics Processing Unit)を有してもよい。
【0052】
I/F105は、データ通信手段を介して、必要に応じて命令受付部2、報知部3等との各種情報の送受信を行うためのインターフェースであり、例えば通信網4を介してサーバ5等との各種情報の送受信を行うために用いられてもよい。なお、I/F105は、例えば複数備えてもよく、キーボード等の入力機構やディスプレイ等の出力機構との情報の送受信を行うためのインターフェースでもよい。
【0053】
I/F106は、受信部108との情報の送受信を行うためのインターフェースである。I/F107は、送信部109との情報の送受信を行うためのインターフェースである。
【0054】
受信部108は、赤外線信号ISを受信する。受信部108として、公知の赤外線受光素子等が用いられる。送信部109は、赤外線信号ISを送信する。送信部109として、公知の赤外線発光素子等が用いられる。
【0055】
図6(b)は、電子機器制御装置1の機能の一例を示す模式図である。電子機器制御装置1は、第1取得部11と、特定部12と、記憶部13とを備え、例えば第2取得部14と、選択部15と、出力部16とを備える。第1取得部11、特定部12、及び記憶部13は、主に制御データベースD2を構築する際に用いられ、第2取得部14、選択部15、及び出力部16は、主に電子機器9を制御する際に用いられる。
【0056】
電子機器制御装置1は、例えば更新部17を有してもよい。なお、図6(b)に示した各機能は、CPU101が、RAM103を作業領域として、保存部104等に記憶されたプログラムを実行することにより実現され、例えば人工知能等により制御されてもよい。
【0057】
<第1取得部11>
第1取得部11は、受信部108を介して、制御の対象となる電子機器9の制御に用いられる登録用の赤外線信号ISiを取得する。第1取得部11は、例えば一度に複数の登録用の赤外線信号ISiを取得してもよい。
【0058】
例えば第1取得部11は、所定期間内のみ、登録用の赤外線信号ISiを取得してもよい。なお、上記期間の開始及び終了のタイミングは、例えば命令受付部2等から取得される音声データに基づき制御されるほか、例えばキーボードや期間設定用のボタン等の入力機構に基づき制御されてもよい。
【0059】
<特定部12>
特定部12は、データベースD1を参照し、複数の基準信号のうち、登録用の赤外線信号ISiに対応する基準信号を特定する。特定部12は、例えば登録用の赤外線信号ISiの特徴と完全一致する基準信号を特定するほか、例えば一部一致、又は類似する基準信号を特定してもよい。特定部12は、例えば予め設定された任意の閾値等により、各信号が類似するか否かを判断してもよい。
【0060】
特定部12は、例えば登録用の赤外線信号ISiに含まれるカスタムコードCC、及びデータコードDCの特徴に基づき、基準信号を特定する。この場合、予めデータベースD1に記憶する基準信号のデータ容量を低減することができる。これにより、電子機器制御装置1単独で、制御データベースD2を構築するための学習方法を、容易に実現することが可能となる。
【0061】
例えば第1取得部11が一度に複数の登録用の赤外線信号ISiを取得した場合、特定部12は、登録用の赤外線信号ISi毎に異なる基準信号を特定してもよい。このため、一度に複数の登録用の赤外線信号ISiに対して基準信号を特定できるため、利用者の利便性を向上させることが可能となる。
【0062】
<記憶部13>
記憶部13は、特定部12が特定した基準信号に紐づく制御情報を、例えば登録制御情報として制御データベースD2に登録する。記憶部13は、例えば特定部12が特定した基準信号、及び第1取得部11が取得した登録用の赤外線信号ISiの少なくとも何れかを、例えば登録信号として制御データベースD2に登録してもよい。基準信号及び登録用の赤外線信号ISiの少なくとも何れかは、制御データベースD2に記憶され、登録制御情報に紐づけられる。
【0063】
なお、例えば制御データベースD2には、予め複数の登録制御情報と、各登録制御情報に紐づけられた複数の登録信号が記憶されてもよい。この場合、記憶部13が制御情報を登録することで、制御情報に対応する登録制御情報を利用できるように設定してもよい。
【0064】
記憶部13は、保存部104に保存されたデータベースD1、制御データベースD2等の各種データを、必要に応じて取出す。記憶部13は、各構成11、12、14〜17により取得又は生成された各種データを、必要に応じて保存部104に保存する。
【0065】
<第2取得部14>
第2取得部14は、電子機器9の制御に関する命令情報を取得する。第2取得部14は、例えば命令受付部2で生成された命令情報を取得する。
【0066】
第2取得部14は、例えば命令受付部2を用いて収音した音声(音声信号)に対し、PCM(Pulse Code Modulation)等のパルス変調したデータ(音声データ)を、命令情報として取得してもよい。なお、音声信号をパルス変調する処理は、命令受付部2により行われるほか、例えば第2取得部14により行われてもよい。
【0067】
第2取得部14は、例えば命令情報に含まれるセンサデータに基づき、命令情報を取得するか否かを判断してもよい。この場合、センサデータに対して判断基準となる閾値として、任意の値が予め設定される。
【0068】
<選択部15>
選択部15は、制御データベースD2を参照し、命令情報に対応する登録制御情報を選択する。選択部15は、例えば公知の音声認識技術を用いて、複数の登録制御情報のうち、命令情報に対応する1つの登録制御情報を選択する。
【0069】
選択部15は、命令情報と完全一致する登録制御情報を選択するほか、例えば一部一致、又は類似する登録制御情報を選択してもよい。選択部15は、例えば予め設定された任意の閾値等により、各情報が類似するか否かを判断してもよい。
【0070】
<出力部16>
出力部16は、登録制御情報に紐づく登録信号を、送信部109に出力する。出力部16は、例えば1つの登録制御情報に紐づく複数の登録信号を、送信部109に送信してもよい。
【0071】
<更新部17>
更新部17は、例えば各登録制御情報が選択部15によって選択された回数を算出し、算出した回数に基づき制御データベースD2を更新する。更新部17は、算出した回数に基づき、例えば選択される頻度が低い登録制御情報や、選択される頻度が高い登録制御情報に類似する登録制御情報を、削除する。なお、更新部17が制御データベースD2を更新するときの閾値は、任意に設定できる。また、更新部17は、例えば任意に設定された期間に基づき、選択された回数を算出してもよい。
【0072】
<命令受付部2>
命令受付部2は、例えば利用者の特定の行動を検出し、命令情報を生成する。命令受付部2は、生成した命令情報を、電子機器制御装置1に送信する。命令受付部2は、例えば電子機器制御装置1に内蔵されてもよい。
【0073】
命令受付部2として、例えばマイク等の収音装置が用いられる。この場合、命令受付部2は、利用者の発する音声を検出し、命令情報を生成する。
【0074】
命令受付部2として、例えば赤外線センサや近接センサ等のセンサが用いられてもよい。この場合、命令受付部2は、利用者の動作を検出し、命令情報を生成する。
【0075】
なお、命令受付部2は、例えば複数設けられてもよく、収音装置及びセンサを設けてもよい。上記のほか、例えば命令受付部2として、収音装置に加えて温湿度計や照度計等の環境計測器が用いられてもよい。この場合、命令情報は、音声データと、センサデータとを含み、センサデータは、利用者の動作を示すデータ、利用者までの距離を示すデータ、利用者の存在可否を示すデータ、温度データ、湿度データ、及び照度データの少なくとも何れかを含む。音声データ、及びセンサデータが命令情報に含まれることで、各データが揃わないと電子機器制御装置1が動作しないようにすることができる。これにより、誤認識を防ぐことができる。
【0076】
<報知部3>
報知部3は、例えば利用者への各種情報を報知するために用いられる。報知部3は、例えば取得された命令情報に対して、適切な登録制御情報が選択できなかった場合、再度命令情報を取得できるように利用者へ報知する。これにより、利用者に対して電子機器9の制御ができないことを報知することができ、円滑に命令情報を再度取得することができる。報知部3として、例えばスピーカが用いられる。
【0077】
<通信網4>
通信網4は、例えば電子機器制御装置1が通信回路を介して接続されるインターネット網等である。通信網4は、いわゆる光ファイバ通信網で構成されてもよい。また、通信網4は、有線通信網のほか、無線通信網等の公知の通信網で実現してもよい。なお、電子機器制御装置1は、通信網4を介してサーバ5等に接続することなく、制御データベースD2の構築や、電子機器9を制御するための赤外線信号ISを送信することができる。このため、電子機器制御装置1を利用できる条件を大幅に広げることが可能となる。
【0078】
<サーバ5>
サーバ5には、例えば上述した各種情報が記憶される。サーバ5には、例えば通信網4を介して送られてきた各種情報が蓄積される。サーバ5には、例えば保存部104と同様の情報が記憶され、通信網4を介して電子機器制御装置1と各種情報の送受信が行われてもよい。すなわち、電子機器制御装置1は、保存部104の代わりにサーバ5を用いてもよい。
【0079】
(電子機器制御システム100の動作)
次に、本実施形態における電子機器制御システム100の動作の一例について説明する。図7(a)及び図7(b)は、本実施形態における電子機器制御システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0080】
電子機器制御システム100は、例えば図7(a)に示すように、受信手段S110と、特定手段S120と、登録手段S130とを備え、例えば図7(b)に示すように、取得手段S210と、選択手段S220と、送信手段S230とを備える。
【0081】
<受信手段S110>
受信手段S110は、制御の対象となる電子機器9(第1機器91)の制御に用いられる登録用の赤外線信号ISi(第1赤外線信号IS1)を受信する。例えば第1取得部11は、受信部108を介して、利用者が送信した第1赤外線信号IS1を受信する。第1取得部11は、例えば記憶部13を介して、受信した第1赤外線信号IS1を保存部104に保存する。
【0082】
受信手段S110は、例えば受信開始手段と、受信終了手段とを有してもよい。受信開始手段は、例えば命令受付部2等から取得される受信開始に関するデータに基づき、赤外線信号ISの認識を開始する。受信終了手段は、例えば命令受付部2等から取得される受信終了に関するデータに基づき、赤外線信号ISの認識を終了する。この場合、第1取得部11は、受信開始ステップから受信終了ステップまでの間に、第1赤外線信号IS1と、第1赤外線信号IS1とは異なる登録用の赤外線信号ISi(第2赤外線信号IS2)とを受信してもよい。なお、例えば第1取得部11は、例えば受信開始ステップから受信終了ステップまでの間に、複数の登録用の赤外線信号ISiを受信してもよい。
【0083】
<特定手段S120>
特定手段S120は、データベースD1を参照し、複数の基準信号のうち、第1赤外線信号IS1に対応する基準信号(第1基準信号)を特定する。例えば特定部12は、第1赤外線信号IS1の特徴と完全一致、一部一致、又は類似する第1基準信号を特定する。特定部12は、例えば記憶部13を介して、特定した第1基準信号を保存部104に保存する。
【0084】
特定部12は、例えば第1赤外線信号IS1に基づき、第1機器91の制御に設定された第1基準信号とは異なる1以上の基準信号(類似基準信号)を特定してもよい。例えば第1基準信号が、第1機器91(例えばテレビ)の電源をつけるための信号として設定される場合、類似基準信号は、第1機器91の音量を上げるための信号や、第1機器91のチャンネルを設定するための信号を示す。特定部12は、例えば第1赤外線信号IS1に含まれるカスタムコードCC又はリーダコードLCに基づき、同じカスタムコードCCを含む1以上の類似基準信号を特定する。
【0085】
特定部12は、例えば第1赤外線信号IS1に含まれるカスタムコードCC、及びデータコードDCの特徴に基づき、第1基準信号を特定する。特定部12は、例えば第1赤外線信号IS1全体の特徴に基づき、第1基準信号を特定してもよい。
【0086】
特定部12は、例えば受信手段S110において、第1赤外線信号IS1に加えて第2赤外線信号IS2が受信された場合、データベースD1を参照し、複数の基準信号のうち、第2赤外線信号IS2に対応する第2基準信号を特定してもよい。この場合、第2基準信号として、第1基準信号とは異なる基準信号が特定される。なお、特定部12は、例えば受信手段S110において、複数の登録用の赤外線信号ISiが受信された場合、データベースD1を参照し、複数の基準信号のうち、複数の登録用の赤外線信号ISiのそれぞれに対応する基準信号を特定してもよい。
【0087】
<登録手段S130>
登録手段S130は、第1基準信号に紐づく制御情報(第1制御情報)を、制御データベースD2に登録する。例えば記憶部13は、第1基準信号と、第1制御情報とを紐づけた状態で、制御データベースD2に登録する。記憶部13は、例えば第1赤外線信号IS1と、第1制御情報とを紐づけた状態で、制御データベースD2に登録してもよい。
【0088】
記憶部13は、例えば特定手段S120において類似基準信号が特定された場合、類似基準信号に紐づく類似制御信号を、制御データベースD2に登録してもよい。このとき、例えば記憶部13は、類似基準信号と、類似制御信号とを紐づけた状態で、制御データベースD2に登録する。
【0089】
記憶部13は、例えば特定手段S120において、第1基準信号に加えて第2基準信号が特定された場合、第2基準信号に紐づく制御情報(第2制御情報)を、制御データベースD2に登録してもよい。この場合、第2制御情報は、第1制御情報とは異なる制御情報を示す。なお、記憶部13は、例えば特定手段S120において、複数の基準信号が特定された場合、複数の基準信号のそれぞれに紐づく制御情報を、制御データベースD2に登録してもよい。
【0090】
記憶部13は、例えば第1制御情報と、複数の基準信号とを紐づけた状態で、制御データベースD2に登録してもよい。
【0091】
これにより、制御データベースD2の構築が完了し、電子機器制御システム100の動作が終了する。なお、上述した各手段S110〜S130を複数回実施してもよい。
【0092】
なお、電子機器制御システム100では、取得手段S210、選択手段S220、及び送信手段S230を実施し、構築された制御データベースD2を用いて電子機器9を制御することができる。
【0093】
<取得手段S210>
取得手段S210は、第1機器91の制御に関する命令情報(第1命令情報)を取得する。例えば第2取得部14は、命令受付部2を介して第1命令情報を取得する。第2取得部14は、例えば記憶部13を介して、取得した第1命令情報を保存部104に保存する。
【0094】
<選択手段S220>
選択手段S220は、制御データベースD2を参照し、第1命令情報に対応する登録制御情報(第1制御情報)を選択する。例えば選択部15は、第1命令情報と完全一致、一部一致、又は類似する第1制御情報を選択する。選択部15は、例えば記憶部13を介して、特定した第1制御情報を保存部104に保存する。
【0095】
<送信手段S230>
送信手段S230は、第1制御情報に紐づく登録信号(第1基準信号又は第1赤外線信号IS1)に基づき、第1機器91を制御する赤外線信号IS(第1信号)を送信する。例えば出力部16は、制御データベースD2を参照し、第1制御情報に紐づく登録信号を取得し、登録信号を送信部109に出力する。これにより、送信部109は、登録信号に基づく第1信号を送信する。
【0096】
例えば登録手段S130において、記憶部13が、第1基準信号と、第1制御情報とを紐づけた状態で、制御データベースD2に登録した場合、第1信号は、第1基準信号を示す。この場合、制御データベースD2を構築する際に受信した第1赤外線信号IS1が、リモコン99の汚れや外部環境等の影響で不明瞭な場合においても、明瞭な信号を用いて第1機器91を制御することができる。
【0097】
例えば登録手段S130において、記憶部13が、第1赤外線信号IS1と、第1制御情報とを紐づけた状態で、制御データベースD2に登録した場合、第1信号は、第1赤外線信号IS1を示す。この場合、経時劣化等に伴い、信号の特徴が変化した第1赤外線信号IS1のみに反応する電子機器9に対しても、制御を実現することができる。
【0098】
出力部16は、例えば1つの第1制御情報に紐づく複数の登録信号を取得し、複数の登録信号を送信部109に出力してもよい。この場合、1つの命令情報に対して複数の第1信号を送信することができる。
【0099】
これにより、電子機器9の制御が完了し、電子機器制御システム100の動作が終了する。なお、上述した各手段S210〜S230を複数回実施してもよい。また、電子機器制御システム100では、例えば選択手段S220の結果に基づく更新手段S240を備えてもよい。
【0100】
<更新手段S240>
更新手段S240は、例えば選択手段S220において登録制御情報毎の選択された回数に基づき、制御データベースD2の内容を更新する。更新部17は、例えば第1制御情報の選択された回数に基づき、第1制御情報の登録を削除する。更新部17は、例えば制御データべースD2の内容を更新する前に、利用者に制御データべースD2の内容を更新することを報知する報知データを生成し、報知部3を介して利用者に報知してもよい。
【0101】
なお、上述した受信手段S110、特定手段S120、及び登録手段S130は、例えば図3に示すように、本実施形態における学習方法の受信ステップS11、特定ステップS12、及び登録ステップS13に相当する。
【0102】
本実施形態における学習方法によれば、特定ステップS12は、データベースD1を参照し、第1赤外線信号IS1に対応する第1基準信号を特定する。また、登録ステップS13は、第1基準信号に紐づく第1制御信号を、制御データベースD2に登録する。このため、利用者は、第1赤外線信号IS1のみを準備するだけで、第1機器91を制御するための第1制御情報を、制御データベースD2に登録することができ、利用者が第1制御情報を準備する必要がない。これにより、電子機器9を制御する際の利用者への負荷の低減を図ることが可能となる。
【0103】
また、本実施形態における学習方法によれば、特定ステップS12は、第1赤外線信号IS1と同じ第1機器91の制御に設定された1以上の類似基準信号を特定することを含む。また、登録ステップS13は、類似基準信号に紐づく類似制御情報を、制御データベースD2に登録する。このため、利用者は、第1赤外線信号IS1のみを準備するだけで、第1機器91における複数の駆動を制御できる類似制御情報を、制御データベースD2に登録することができる。これにより、電子機器9を制御する際の利用者への負荷を、さらに低減することが可能となる。
【0104】
また、本実施形態における学習方法によれば、特定ステップS12は、第1赤外線信号IS1に含まれるカスタムコードCC、及びデータコードDCに基づき、第1基準信号を特定する。これにより、データベースD1に記憶させる基準信号におけるデータ容量の増大を抑制することが可能となる。
【0105】
また、本実施形態における学習方法によれば、受信ステップS11は、受信開始ステップから受信終了ステップまでの間に、第1赤外線信号IS1と、第2赤外線信号IS2とを受信することを含む。また、特定ステップS12は、データベースD1を参照し、第2赤外線信号IS2に対応する第2基準信号を特定する。また、登録ステップS13は、第2基準信号に紐づき、第1制御情報とは異なる第2制御情報を、制御データベースD2に登録する。このため、例えば一度の登録期間(受信開始ステップから受信終了ステップまでの間)において、複数の赤外線信号ISに対する複数の制御情報を登録することができる。これにより、一度の登録において一対の赤外線信号ISと制御情報とを準備する場合に比べて、登録時間の大幅な削減を図ることが可能となる。
【0106】
また、本実施形態における電子機器制御装置1によれば、選択部15は、制御データベースD2を参照し、第1命令情報に対応する第1制御情報を選択する。このため、学習方法により構築された制御データベースD2のほか、新たな処理等を加えることなく、電子機器9を制御することができる。これにより、電子機器9を制御する際の利用者への負荷の低減を実現することが可能となる。また、電子機器9を制御する際、電子機器9及び電子機器制御装置1をインターネット等の通信網4に接続する必要がない。これにより、電子機器制御装置1を利用する際の初期設定を大幅に簡易化することが可能となる。
【0107】
また、本実施形態における電子機器制御装置1によれば、第1信号は、第1基準信号として予めデータベースD1に記憶された信号である。このため、制御データベースD2を構築する際に受信した第1赤外線信号IS1が、リモコン99の汚れや外部環境等の影響で不明瞭な場合においても、明瞭な信号を用いて第1機器91を制御することができる。これにより、電子機器9を制御する際の精度を向上させることが可能となる。
【0108】
また、本実施形態における電子機器制御装置1によれば、第1命令情報は、音声データである。このため、リモコン99等の制御機器を利用せずに、非接触で電子機器9を制御することができる。これにより、電子機器9を制御できる機会を拡大させることが可能となる。
【0109】
また、本実施形態における電子機器制御装置1によれば、更新部17は、第1制御情報の選択された回数に基づき、第1制御情報の登録を削除する。このため、利用頻度が低い電子機器9や、利用しなくなった電子機器9等に対する制御情報を、利用者が削除する手間を省くことができる。これにより、電子機器制御装置1の使用に伴うデータ容量の増大を抑制することが可能となる。
【0110】
本実施形態における電子機器制御システム100によれば、特定手段S120は、データベースD1を参照し、第1赤外線信号IS1に対応する第1基準信号を特定する。また、登録手段S130は、第1基準信号に紐づく第1制御信号を、制御データベースD2に登録する。このため、利用者は、第1赤外線信号IS1のみを準備するだけで、第1機器91を制御するための第1制御情報を、制御データベースD2に登録することができ、利用者が第1制御情報を準備する必要がない。これにより、電子機器9を制御する際の利用者への負荷の低減を図ることが可能となる。
【0111】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態における電子機器制御システム100、電子機器制御装置1、及び学習方法について説明する。上述した実施形態と、第2実施形態との違いは、制御情報又は登録制御情報の内容を変更する点である。なお、上述した実施形態と同様の内容に関しては、説明を省略する。
【0112】
本実施形態における電子機器制御システム100は、制御情報変更手段、及び登録制御情報変更手段の少なくとも何れかを備える。なお、制御情報変更手段を実施するタイミングは任意であり、登録制御情報変更手段を実施するタイミングは、登録手段S130により、1以上の登録制御情報が制御データベースD2に登録されたあとであれば任意である。
【0113】
制御情報変更手段は、データベースD1に記憶された制御情報の内容を更新する。例えば更新部17は、更新前のデータベースD1(例えば図8(a))に記憶された1つの制御情報「TVの電源をつけて」を、制御情報「TVをつけて」に代えることで、制御情報の内容を更新する(例えば図8(b))。この場合、例えば更新部17は、命令受付部2を介して、更新する制御情報「TVをつけて」を取得し、更新する。
【0114】
更新部17は、例えば更新する制御情報を取得し、データベースD1内に記憶された複数の制御情報のうち、更新する制御情報に類似する1つの制御情報を特定し、特定した制御情報を更新する制御情報に代える。
【0115】
なお、制御情報変更手段を開始するタイミングは、例えば命令受付部2等から取得される音声データ(例えば音声データ「更新モード」等)に基づき制御されるほか、例えばキーボードや更新用のボタン等の入力機構に基づき制御されてもよい。また、例えば更新部17は、基準信号(赤外線信号IS)を、受信部108を介して取得し、取得した赤外線信号ISに紐づく制御情報を、更新の対象となる制御情報として特定してもよい。
【0116】
登録制御情報変更手段では、制御データベースD2に登録された登録制御情報の内容を更新する。例えば更新部17は、更新前の制御データベースD2(例えば図9(a))に記憶された登録制御情報「TVの電源をつけて」を、登録制御情報「TVをつけて」に代えることで、登録制御情報の内容を更新する(例えば図9(b))。この場合、例えば更新部17は、命令受付部2を介して、更新する登録制御情報「TVをつけて」を取得し、更新する。
【0117】
更新部17は、例えば更新する登録制御情報を取得し、制御データベースD2内に記憶された複数の登録制御情報のうち、更新する登録制御情報に類似する1つの登録制御情報を特定し、特定した登録制御情報を更新する登録制御情報に代える。
【0118】
なお、登録制御情報変更手段を開始するタイミングは、例えば命令受付部2等から取得される音声データに基づき制御されるほか、例えばキーボードや更新用のボタン等の入力機構に基づき制御されてもよい。また、例えば更新部17は、登録信号(赤外線信号IS)を、受信部108を介して取得し、取得した赤外線信号ISに紐づく登録制御情報を、更新の対象となる登録制御情報として特定してもよい。
【0119】
本実施形態によれば、上述した実施形態に加え、制御情報更新手段、及び登録制御情報更新手段の少なくとも何れかを備える。このため、利用者毎に任意の命令情報を用いて、電子機器9を制御することができる。これにより、利便性の向上を図ることが可能となる。
【0120】
なお、上述した制御情報更新手段、及び登録制御情報更新手段は、本実施形態における学習方法の制御情報更新ステップ、及び登録制御情報更新ステップに相当する。
【0121】
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0122】
1 :電子機器制御装置
10 :筐体
11 :第1取得部
12 :特定部
13 :記憶部
14 :第2取得部
15 :選択部
16 :出力部
17 :更新部
101 :CPU
102 :ROM
103 :RAM
104 :保存部
105 :I/F
106 :I/F
107 :I/F
108 :受信部
109 :送信部
110 :内部バス
2 :命令受付部
3 :報知部
4 :通信網
5 :サーバ
9 :電子機器
91 :第1機器
99 :リモコン
100 :電子機器制御システム
D1 :データベース
D2 :制御データベース
IS :赤外線信号
S110 :受信手段
S120 :特定手段
S130 :登録手段
S210 :取得手段
S220 :選択手段
S230 :送信手段
S240 :更新手段
【要約】
【課題】電子機器を制御する際の利用者への負荷を低減できる学習方法、電子機器制御装置、及び電子機器制御システムを提供する。
【解決手段】赤外線信号を出力し、電子機器を制御するために用いられる制御データベースを構築する学習方法であって、受信ステップと、データベースと、特定ステップと、登録ステップとを備える。受信ステップは、制御の対象となる第1機器の制御に用いられる第1赤外線信号を受信する。データベースは、複数の電子機器のそれぞれに設定された赤外線信号の特徴を示す複数の基準信号と、1以上の基準信号と紐づき、赤外線信号を出力する条件を示す複数の制御情報と、が予め記憶される。特定ステップは、データベースを参照し、複数の基準信号のうち、第1赤外線信号に対応する第1基準信号を特定する。登録ステップは、第1基準信号に紐づく第1制御情報を、制御データベースに登録する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9