(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電流検出信号の電流値が前記所定の電流値より小さいとき、これは短絡が起きていないことを示し、前記制御部は、前記表示部に対して低論理レベルの前記第3制御信号を生成し、
前記電流検出信号の電流値が前記所定の電流値より大きいとき、これは短絡が起きていることを示し、前記制御部は、高論理レベルの前記第3制御信号を生成する、
請求項1に記載のソフトスタート機能を備える電源装置。
前記制御部に連結され、前記電圧安定化部に並列に連結するのに適しており、前記電圧安定化部の電圧を測定して電圧検出信号を生成するとともに、該電圧検出信号を前記制御部に供給する電圧検出部をさらに備える、
請求項1に記載のソフトスタート機能を備える電源装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の例示的な実施形態を示す添付の図面を参照して、より完全に本開示を説明する。しかしながら、本開示は、多数の異なる形態で具体化されてもよく、本願で説明する実施形態に限定されると解釈されるべきではない。これらの実施形態は、むしろ、本開示が詳細で完全となり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。
【0016】
いくつかの用語は、特定の構成要素を指すために本明細書及び添付の特許請求の範囲を通して用いられる。当業者が認識するように、製造業者は、異なる名称で構成要素を参照してもよい。本文献は、名称が異なる構成要素を区別する意図はなく、機能が異なる構成要素を区別することを意図している。以下の説明及び特許請求の範囲では、用語「含む(include)/含んでいる(including)」及び「備える(comprise)/備えている(comprising)」は、オープンエンド方式(限定を設けない方式)で用いられ、「含むが、これに制限されない」と解釈すべきである。用語「相当な(substantial)/実質的に(substantially)」は、許容可能なエラー範囲内で、当業者がある誤差範囲で技術的問題を解決して基本的な技術的効果を得ることを意味する。さらに、「連結(couple)」又は「接続(connect)」は、あらゆる直接的又は間接的な電気的連結手段を網羅する。したがって、明細書において、ある装置が別の装置に電気的に接続されているとき、該接続は、直接的な電気接続によるものでも、他の装置又は接続を介した間接的な電気接続によるものでもよい。以下の説明は、本発明を実施するための最良の形態である。本説明は、本発明の一般原理を例示する目的のために提供され、制限的にとるべきではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照することで最も良く決定される。
【0017】
さらに、「含む(include)」、「含有する(contain)」、及び、そのすべての変化は、非排他的包含も網羅することが意図される。したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、対象物、又は、装置は、これら要素を含むだけでなく、明確に特定されていない他の要素も含み、プロセス、方法、対象物、又は、装置の固有の要素を含み得る。これ以上の制限がない場合、「…を1つ含む(include a/an …)」によって限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、アーティクル、又は、装置に存在する他の同じ要素を除外しない。
【0018】
以下の実施形態では、同じ参照符号は、全体を通して、同一又は同様の要素を参照するために用いられる。
【0019】
(第1実施形態)
図1は、本開示の第1実施形態におけるソフトスタート機能を備える電源装置の概略図を示す。本実施形態におけるソフトスタート機能100を備える電源装置は、負荷190が正常に動作し得るように、負荷190に電力を供給することができる。本実施形態では、負荷190は、並列に連結された電圧安定化部191及び負荷部192を含む。電圧安定化部191は、例えば、コンデンサ(キャパシタ)であり、電圧安定化の効果を有する。負荷部192は、例えば、モータコントローラ、モータ、又はサーバであり、あるいは、充電すべき負荷としてのバッテリでもよい。
【0020】
ソフトスタート機能100を備える電源装置は、電力部110と、ソフトスタート調整部120と、電流検出部130と、制御部140とを含む。
【0021】
電力部110は、監視下で既知の電圧である電源電圧を生成する。本実施形態では、電力部110は、例えば、電源、バッテリ、又は充電器であり、大出力の電源電圧を生成して、使用のために負荷190に印加する。
【0022】
ソフトスタート調整部120は、電力部110に連結される。ソフトスタート調整部120は、電源電圧、第1制御信号、及び、第2制御信号を受け取り、第1制御信号及び第2制御信号に応じて電源電圧をソフトスタート電流に変換する。そして、ソフトスタート調整部120は、ソフトスタート電流を調整して電圧安定化部191に出力するか、あるいは、電源電圧を電圧安定化部191に出力する。すなわち、例えば、ソフトスタート調整部120がソフトスタート動作を始動するとき、ソフトスタート調整部120は、制御部140の第1制御信号及び第2制御信号に応じてソフトスタート電流を生成すればよい。
【0023】
電流検出部130は、電力部110に連結され、電圧安定化部191に連結するのに適している。電流検出部130は、電力部110と電圧安定化部191との間に形成されるループ(すなわち、システムループ)の電流を測定して、電流検出信号を生成する。ソフトスタート処理において、電流検出信号は、電力部110と電圧安定化部191との間の電流の状態を具体的に反映してもよい。
【0024】
制御部140は、電流検出部130に連結される。制御部140は、電流検出信号を受け取り、第1制御信号及び第2制御信号を生成する。すなわち、制御部140は、電流検出信号における電流の状態に応じて対応する第1制御信号及び対応する第2制御信号を生成し、ソフトスタート調整部120の動作を制御して、すなわち、例えば、ソフトスタート調整部120内の抵抗を通して制御して、ソフトスタート電流を生成する。これにより、電圧安定化部191により確立される使用電圧を電源電圧に等しい電圧値にまで急速に増加することができる。本実施形態では、制御部140は、例えば、マイクロコントローラ又はマイクロプロセッサである。
【0025】
ソフトスタート機能100を備える電源装置及び負荷190の全動作では、まず、電力部110は、電源電圧を出力するが、電圧安定化部191の使用電圧は、この時点では確立されておらず、例えば、0Vである。ソフトスタート調整部120は、例えば、第1制御信号及び第2制御信号に応じて抵抗器の電力定格によって予め定められる初期のソフトスタート電流を生成し、それにより、電圧安定化部191の使用電圧が徐々に確立される。
【0026】
次に、制御部140は、電流検出部130の監視結果に応じて論理判定を行い、第1制御信号及び第2制御信号の論理レベルを調整する。これにより、制御部140は、ソフトスタート調整部120がソフトスタート電流を生成し続けるか否かを制御する。すなわち、ソフトスタート処理が終了していない場合、ソフトスタート調整部120は、ソフトスタート電流を生成し続ける。ソフトスタート処理が終了したとき、ソフトスタート調整部120は、(主電源スイッチをオンにして)電源電圧を電圧安定化部191に送り、ソフトスタート電流の出力を停止する。さらに、負荷部192が正常に動作することができるように、電圧安定化部191により確立された使用電圧は、負荷部192に印加される。
【0027】
上述の説明によれば、制御部140は、電流検出信号に応じて第1制御信号及び第2制御信号を生成し、ソフトスタート電流を生成するようにソフトスタート調整部120を制御する。それにより、電圧安定化部191により生成された使用電圧は、電源電圧の電圧値の近くまで徐々に増加される。このように、ソフトスタート処理が終了し、ソフトスタート調整部120は、負荷部192に使用電圧を印加する電圧安定化部191に電源電圧を直接出力するように制御される。したがって、ソフトスタート処理は、突入電流の発生を減少又は制限することができ、回路セキュリティを向上させることができる。
【0028】
さらに、制御部140は、ソフトスタート処理中に、電流検出部130からの電流検出信号の電流値を所定の電流値(例えば、ソフトスタート回路のインピーダンスにおけるソフトスタート処理下にある短絡電流の閾値)とさらに比較して、外部回路又は負荷側で短絡状態があるか否かを識別し、それに応じて第3制御信号を生成する。例えば、電流検出信号の電流値がソフトスタート処理下で所定の電流値(すなわち、所定の短絡電流値)未満であるとき、それは、短絡が生じていないことを示しているので、制御部140は、例えば、低論理レベルの第3制御信号を生成する。電流検出信号の電流値がソフトスタート処理下で所定の電流値(すなわち、所定の短絡電流値)より大きいとき、それは、短絡が生じたことを示しているので、制御部140は、例えば、高論理レベルの第3制御信号を生成する。
【0029】
上述のアプローチは、既知の電力部の電圧、ソフトスタートインピーダンス、及び、主電源スイッチをオンにする前の所定の電流値におけるソフトスタート処理中の外部短絡検出機構を示す。このように、本アプローチは、ソフトスタート処理中に外部短絡状態を予め検出し、(主電源スイッチを含む)ソフトスタート調整部120をオンにすることを止め、実際の短絡状態が生ずることを回避することができる。
【0030】
すなわち、ソフトスタート機能100を備える電源装置に接続された負荷装置(すなわち、負荷190)に損傷した又は短絡したものがあるとき、制御部140は、ソフトスタート調整部120において主電源スイッチをオンにするか否かを判断する前に、「外部システムループインピーダンス」の事前検出を行うことができる。(事前検出機構を有する)制御部140が全システムにおいて損傷や短絡が存在することを見付けたとき、(主電源スイッチを含む)ソフトスタート調整部120をオンにしない。これにより、短絡状態が生じることを回避することができる。
【0031】
また、ソフトスタート機能100を備える電源装置は、表示部150を含む。表示部150は、制御部140に連結される。表示部150は、制御部140により生成された第3制御信号を受け取り、この第3制御信号を表示する。表示部150は、例えば、表示灯(インジケータライト)である。例えば、表示部150が低論理レベルの第3制御信号を受け取ったとき、表示部150は点灯しない。このように、これは、回路が短絡を生じていないことを示す。表示部150が高論理レベルの第3制御信号を受け取ったとき、表示部150は点灯する。このように、これは、回路が短絡を生じていることを示し、これにより、ソフトスタート機能100を備える電源装置又はその負荷190に対してその後の修理処理を実施することをユーザに通知する。したがって、本実施形態は、回路に短絡が生じているか否かをさらに表示して、それにより、ソフトスタート機能100を備える電源装置又は全システムの使用の安全性を高めることができる。
【0032】
また、ソフトスタート機能100を備える電源装置は、電圧検出部160をさらに含む。電圧検出部160は、制御部140に連結され、電圧安定化部191と並列に連結するのに適している(すなわち、電圧安定化部191の2つの端子に連結される)。電圧検出部160は、電圧安定化部191の使用電圧を測定して、制御部140への電圧検出信号を生成し、それにより、後続する処理を実施する。ソフトスタート処理では、電圧検出信号は、電圧安定化部191の確立された使用電圧の状態を具体的に反映すればよい。また、本実施形態において、ソフトスタート処理では、制御部140は、電圧検出部160によって供給される電圧検出信号に応じて電圧安定化部191の確立された使用電圧を監視してもよく、それにより、制御部140は、電流検出信号及び電圧検出信号に応じてソフトスタート調整部120を同時に制御するための第1制御信号及び第2制御信号を生成して、ソフトスタート電流の出力を調整してもよい。別の実施形態では、ソフトスタートが終了した後、電圧検出部160は、電力部110又は出力端部の電源電圧を監視し続けてもよく、制御部140は、状況に応じて他の過電圧又は不足電圧保護信号を出力してもよい。
【0033】
さらに、
図1に示す実施形態では、ソフトスタート調整部120は、電力部110の正端子に連結されるように構成され、電流検出部130は、電力部110の負端子に連結されるように構成される。しかしながら、これらの構成は、本開示に制限されない。ソフトスタート調整部120及び電流検出部130は、それらの構成位置を変更してもよい。すなわち、ソフトスタート調整部120は、電力部110の負端子に連結されるように構成され、電流検出部130は、電力部110の正端子に連結されるように構成されてもよい。この場合にも、同じ効率を実現させることができる。変更後のシステム構造の実施形態は、
図1の記載をまだ参照すればよいので、その説明を省略する。
【0034】
(第2実施形態)
図2は、本開示の第2実施形態におけるソフトスタート調整部の詳細回路図を示す。ソフトスタート調整部120は、(主電源スイッチである)第1切換部210と、電流調整部220とを含む。
【0035】
第1切換部210は、電力部110及び制御部140に連結され、電圧安定化部191に連結するのに適している。第1切換部210は、電源電圧及び第1制御信号を受け取り、第1制御信号に応じて電圧安定化部191に電源電圧を出力し、あるいは、その出力を停止する。
【0036】
電流調整部220は、制御部140に連結され、第1切換部210と並列に連結される。電流調整部220は、電源電圧及び第2制御信号を受け取り、電源電圧をソフトスタート電流に変換して生成し、このソフトスタート電流を電圧安定化部191に出力する。
【0037】
また、電流調整部220は、第1抵抗器R1と、第2切換部S2とを含む。第1抵抗器R1は、第1端子及び第2端子を有し、第1抵抗器R1の第1端子は電力部110に連結されている。
【0038】
第2切換部S2は、第1抵抗器R1の第2端子と、制御部140と、電圧安定化部191とに連結され、制御部140から第2制御信号C2を受け取る。第2切換部S2は、第2制御信号C2を受け取り、第2制御信号C2の制御に応じて通電し、あるいは通電しない。
【0039】
第2切換部S2は、例えば、P型MOSFETなどのMOSFETである。第2切換部S2の第1端子(すなわち、P型MOSFETのゲート)は第2制御信号C2を受け取り、第2切換部S2の第2端子(すなわち、P型MOSFETのソース)は第1抵抗器R1に連結され、第2切換部S2の第3端子(すなわち、P型MOSFETのドレイン)は電圧安定化部191に連結される。別の実施形態では、第2切換部S2は、N型MOSFETで実現されてもよい。
【0040】
さらに、本実施形態では、第1切換部210は、例えば、P型MOSFETなどのMOSFETである。第1切換部210の第1端子(すなわち、P型MOSFETのゲート)は第1制御信号C1を受け取り、第1切換部210の第2端子(すなわち、P型MOSFETのソース)は電力部110に連結され、第1切換部210の第3端子(すなわち、P型MOSFETのドレイン)は電力安定化部191に連結される。また、第1切換部210は、高出力を有するMOSFETである。
【0041】
電源装置の全動作では、ソフトスタート機能100を備える電源装置が動作し始めるとき、制御部140は、例えば、高論理レベルの第1制御信号C1及び低論理レベルの第2制御信号C2を生成する。それにより、第1切換部210は通電せず、第2切換部S2は通電する。このように、ソフトスタート電流が流れる経路は、第1抵抗器R1及び第2切換部S2であり、これにより、電圧安定化部191の使用電圧を電源電圧に近い電圧値まで増加することができる。
【0042】
次に、電圧安定化部191の使用電圧が電源電圧に近いか略等しくなったとき、制御部140は、例えば、低論理レベルの制御信号C1を生成して第1切換部210をオンにする。これにより、第1切換部210は通電する。また、制御部140は、例えば、高論理レベルの第2制御信号C2を生成して第2切換部S2は通電させないで、電流調整部220をオフにする。このように、ソフトスタート処理が終了し、電力部110は直接的に電圧安定化部191に接続され、使用電圧を負荷部192に印加する。したがって、ソフトスタート電流は、電流調整部220内の抵抗器を通して抵抗器の電力定格による許容可能な最大値内で動作する。ソフトスタート電流は、電圧安定化部191の使用電圧を徐々に確立する。電圧安定化部191の使用電圧が電源電圧の電圧値に近いか略等しくなったとき、第1切換部210は通電することができ、それにより、回路機能を損傷する可能性がある突入電流の生成を回避して、回路セキュリティを向上させることができる。
【0043】
また、他の実施形態では、ソフトスタート調整部120は、第1制御信号、第2制御信号、及び、複数の第4制御信号に応じて、電源電圧をソフトスタート電流にさらに変換し、ソフトスタート電流を調整して電圧安定化部191に出力するか、あるいは、電源電圧を電圧安定化部191に出力する。すなわち、ソフトスタート調整部120は、第1制御信号、第2制御信号、及び、第4制御信号によって制御され、ソフトスタート電流の大きさを調整する。例えば、ソフトスタート調整部120がソフトスタート動作を始動するとき、ソフトスタート調整部120は、制御部140の第1制御信号、第2制御信号、及び、第4制御信号に応じて、ソフトスタート電流の電流値を動的に制御してもよい。
【0044】
制御部140は、電流検出信号をさらに受け取り、第1制御信号、第2制御信号、及び、第4制御信号を生成してもよい。すなわち、制御部140は、電流検出信号における電流の状態に応じて、対応する第1制御信号、対応する第2制御信号、及び、対応する第4制御信号を生成し、ソフトスタート電流値の大きさを調整するように、ソフトスタート調整部120を制御する。すなわち、例えば、ソフトスタート調整部120内の直列抵抗を徐々に低下させる。このように、直列抵抗の電力定格による許容可能な最大値又はその近くで、ソフトスタート電流を維持することができ、電圧安定化部191の使用電圧を素早く確立することができる。
【0045】
ソフトスタート機能100を備える電源装置及び負荷190の全動作では、まず、電力部110は、電源電圧を出力するが、この時点では電圧安定化部191の使用電圧は確立されておらず、例えば、0Vである。ソフトスタート調整部120は、例えば、第1制御信号、第2制御信号、及び、第4制御信号に応じて直列抵抗の電力定格によって予め定められる初期のソフトスタート電流を生成する。
【0046】
電圧安定化部191の使用電圧が徐々に確立されるにつれて、電源電圧と電圧安定化部191の使用電圧との間の電圧差が低下するので、ソフトスタート電流を低下させてもよい。次に、制御部140は、電流検出部130の監視結果に応じて論理判定を行い、異なる論理レベルをそれぞれ有する第1制御信号、第2制御信号、及び、第4制御信号を順次生成し、ソフトスタート電流を動的に調整するようにソフトスタート調整部120を制御する。すなわち、ソフトスタート調整部120内の直列抵抗の抵抗値は低下するように制御され、それに応じてソフトスタートループに存在する直列抵抗の電力定格によって許容される電流値ソフトまでスタート電流の電流値を増加させる。さらに、電圧安定化部191で確立された使用電圧をさらに素早く増加して、ソフトスタート時間の期間を減少させることができる。
【0047】
上述の説明によれば、制御部140は、電流検出信号に応じて、第1制御信号、第2制御信号、及び、第4制御信号を生成し、ソフトスタート電流の大きさを調整するようにソフトスタート調整部120を制御する。それにより、電圧安定化部191の使用電圧は、電源電圧の電圧値に等しくなるか、あるいはその近くになるように徐々に増加される。このように、ソフトスタート処理が終了し、ソフトスタート調整部120は、負荷部192のために電圧安定化部191に電源電圧を直接出力するように制御される。したがって、ソフトスタート処理は、突入電流の生成を回避して、回路セキュリティを向上させることができる。
【0048】
また、本実施形態において、ソフトスタート処理では、制御部140は、電圧検出部160によって供給される電圧検出信号に応じて、電圧安定化部191で確立される使用電圧を監視してもよく、制御部140は、第1制御信号、第2制御信号、及び、第4制御信号を生成して、電流検出信号及び電圧検出信号に応じてソフトスタート調整部120を同時に制御して、ソフトスタート電流の出力を調整してもよい。別の実施形態では、ソフトスタートが終了した後、電圧検出部160は、電力部110及び出力端部の電源電圧を監視し続けてもよく、制御部140は、状況に応じて過電圧又は不足電圧保護信号を出力してもよい。
【0049】
(第3実施形態)
図3は、本開示の第3実施形態におけるソフトスタート調整部の詳細回路図を示す。ソフトスタート調整部120は、第3切換部310と、電流調整部320とを含む。
【0050】
第3切換部310は、電力部110及び制御部140に連結され、電圧安定化部191に連結するのに適している。第3切換部310は、電源電圧及び第1制御信号を受け取り、第1制御信号に応じて電圧安定化部191に電源電圧を出力する。
【0051】
電流調整部320は、制御部140に連結され、第3切換部310と並列に連結される。電流調整部320は、電源電圧、第2制御信号、及び第4制御信号を受け取り、電源電圧をソフトスタート電流に変換して調整し、ソフトスタート電流を電圧安定化部191に出力する。
【0052】
また、電流調整部320は、N個の第2抵抗器R21、R22、・・・、R2Nと、第4切換部S4と、(N−1)個の第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1とを含む。ここで、Nは、1より大きい正の整数である。
【0053】
N個の第2抵抗器R21、R22、・・・、R2Nは、連続して直列に連結される。N個の第2抵抗器の1番目の抵抗器R21は、電力部110に連結される。すなわち、第2抵抗器R21の第1端子は、電力部110に連結され、第2抵抗器R21の第2端子は、第2抵抗器R22の第1端子に連結され、第2抵抗器R22の第2端子は、第2抵抗器R23の第1端子に連結され、・・・、第2抵抗器R2N−1の第2端子は、第2抵抗器R2Nの第1端子に連結される。
【0054】
第4切換部S4は、第2抵抗器のN番目の抵抗器R2Nと、制御部140と、電圧安定化部191とに連結される。第4切換部S4は、第2制御信号C2を受け取る。すなわち、第4切換部S4は、N番目の第2抵抗器R2Nの第2端子に連結される。第4切換部S4は、制御部140から第2制御信号C2を受け取る。このように、第4切換部S4は、第2制御信号C2の制御に応じて通電し、あるいは、通電しない。
【0055】
第4切換部S4は、例えば、P型MOSFETなどのMOSFETである。第4切換部S4の第1端子(すなわち、P型MOSFETのゲート)は第2制御信号C2を受け取り、第4切換部S4の第2端子(すなわち、P型MOSFETのソース)は、第2抵抗器のN番目の抵抗器R2Nに連結され、第4切換部S4の第3端子(すなわち、P型MOSFETのドレイン)は電圧安定化部191に連結される。別の実施形態では、第4切換部S4は、N型MOSFETで実現されてもよい。
【0056】
第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1のi番目の切換部と、第2抵抗器R22、R22、・・・、R2Nの(i+1)番目の抵抗器とは並列に連結される。(N−1)個の第5切換部は、制御部140にそれぞれ連結され、第4制御信号を受け取る。ここで、iは、0<i≦N−1である。すなわち、1番目の第5切換部S51と2番目の第2抵抗器R22とが並列に連結され、2番目の第5切換部S52と3番目の第2抵抗器R23とが並列に連結され、・・・、(N−1)番目の第5切換部S5Nと第2抵抗器のN番目の抵抗器R2Nとが並列に連結される。(N−1)個の第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1は、制御部140に連結され、第4制御信号C41、C42、・・・、C4N−1をそれぞれ受け取る。このように、第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1は、第4制御信号C41、C42、・・・、C4N−1の制御に応じて通電し、あるいは、通電しない。第4制御信号の数は、第5切換部の数に対応する。
【0057】
本実施形態では、(N−1)個の第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1のそれぞれは、例えば、P型MOSFETなどのMOSFETである。(N−1)個の第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1のそれぞれの第1端子(すなわち、P型MOSFETのゲート)は、対応する第4制御信号C41、C42、・・・、C4N−1を受け取り、(N−1)個の第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1のそれぞれの第2端子(すなわち、P型MOSFETのソース)は、それぞれ1つずれた(i+1)番目の第2抵抗器R22、R23、・・・、R2Nの第1端子に連結され、(N−1)個の第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1のそれぞれの第3端子(すなわち、P型MOSFETのドレイン)は、それぞれ1つずれた(i+1)番目の第2抵抗器R22、R23、・・・、R2Nの第2端子に連結される。別の実施形態では、第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1は、N型MOSFETによって実施されてもよい。
【0058】
さらに、本実施形態では、第3切換部310は、例えば、P型MOSFETなどのMOSFETである。第3切換部310の第1端子(すなわち、P型MOSFETのゲート)は第1制御信号C1を受け取り、第3切換部310の第2端子(すなわち、P型MOSFETのソース)は電力部110に連結され、第3切換部310の第3端子(すなわち、P型MOSFETのドレイン)は電力安定化部191に連結される。また、第1切換部210は、通常、主電源スイッチとして、高出力を有するMOSFETである。
【0059】
全動作では、ソフトスタート機能100を備える電源装置が動作し始めるとき、制御部140は、例えば、高論理レベルの第1制御信号C1と、低論理レベルの第2制御信号C2と、高論理レベルの第4制御信号C41、C42、・・・、C4N−1とを生成し、第3切換部310は通電せず、第4切換部S4は通電し、第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1は通電しない。このように、ソフトスタート電流が流れる経路は、第2抵抗器R21、第2抵抗器R22、・・・、第2抵抗器R2N、及び、第4切換部S4である。次に、制御部140は、第1制御信号C1及び第4制御信号C42、・・・、C4N−1を高論理レベルで維持するとともに、第2制御信号C2を低論理レベルで維持し、第4制御信号C41を高論理レベルから低論理レベルに変更する。これにより、第4切換部S4及び第5切換部S51は通電する。このように、ソフトスタート電流が流れる経路は、第2抵抗器R21、第5切換部S51、第2抵抗器R23、・・・、第2抵抗器R2N、及び、第4切換部S4である。
【0060】
その後、制御部140は、第1制御信号C1及び第4制御信号C43、・・・、C4N−1を高論理レベルで維持するとともに、第2制御信号C2及び第4制御信号C41を低論理レベルで維持し、第4制御信号C42を高論理レベルから低論理レベルに変更する。これにより、第4切換部S4と、第5切換部S51及びS52とは通電する。このように、ソフトスタート電流が流れる経路は、第2抵抗器R21、第5切換部S51、第5切換部S52、第2抵抗器R24、・・・、第2抵抗器R2N、及び、第4切換部S4である。
【0061】
次に、制御部140は、第4制御信号C4N−1を高論理レベルから低論理レベルに変更するまで、残りの第4制御信号C43、C44、・・・、C4N−1を高論理レベルから低論理レベルに順次変更する。すなわち、制御部140がすべての第4制御信号C41、C42、・・・、C4N−1を高論理レベルから低論理レベルに変更したとき、ソフトスタート電流が流れる経路は、第2抵抗器R21、第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1、及び第4切換部S4である。これにより、電圧安定化部191の使用電圧を電源電圧に近い電圧値に増加することができる。
【0062】
電圧安定化部191の使用電圧が電力部110により生成される電源電圧に近いか略等しくなったとき、制御部140は、例えば、低論理レベルの制御信号C1を生成して第3切換部310をオンにする。これにより、第3切換部310は通電し、例えば、高論理レベルの第2制御信号C2及び第4制御信号C41、C42、・・・、C4N−1を生成する。そして、第4切換部S4及び第5切換部S51、S52、・・・、S5N−1は通電せず、電流調整部320をオフにする。このように、ソフトスタート処理が終了し、電圧安定化部191は、負荷部192への電源電圧の近いか等しくなるように使用電圧を確立することができる。したがって、制御部140の適当な制御下では、電流調整部320内の直列抵抗を徐々に低下させて、直列抵抗の電力定格によって許容される最大値内でソフトスタート電流を維持する。これにより、ソフトスタート処理の時間を効果的に短縮し、電圧安定化部191で確立される使用電圧は、素早く電源電圧の電圧値の近いか等しくなり、突入電流が生成されて回路機能を損傷することを回避して、回路セキュリティを向上させることができる。
【0063】
(第4実施形態)
図4は、本開示の第4実施形態におけるソフトスタート調整部の詳細回路図を示す。第2制御信号の数はN個であり、Nは1より大きい正の整数である。ソフトスタート調整部120は、N個の第3抵抗器R31、R32、・・・、R3Nと、第6切換部S6と、N個の第7切換部S71、S72、・・・、S7Nとを含む。
【0064】
N個の第3抵抗器R31、R32、・・・、R3Nは、連続して直列に連結される。N個の第3抵抗器の1番目の抵抗器R31は、電力部110に連結される。すなわち、第3抵抗器R31の第1端子は、電力部110に連結され、第3抵抗器R31の第2端子は、第3抵抗器R32の第1端子に連結され、第3抵抗器R32の第2端子は、第3抵抗器R33の第1端子に連結され、・・・、第3抵抗器R3N−1の第2端子は、第3抵抗器R3Nの第1端子に連結される。
【0065】
第6切換部S6は、第3抵抗器のN番目の抵抗器R3Nと、制御部140と、電圧安定化部191とに連結される。第6切換部S6は、第1制御信号C1を受け取る。すなわち、第6切換部S6は、N番目の第3抵抗器R3Nの第2端子に連結される。第6切換部S6は、制御部140から第1制御信号C1を受け取る。このように、第6切換部S6は、第1制御信号C1の制御に応じて通電し、あるいは、通電しない。
【0066】
第6切換部S6は、例えば、P型MOSFETなどのMOSFETである。第6切換部S6の第1端子(すなわち、P型MOSFETのゲート)は第1制御信号C1を受け取り、第6切換部S6の第2端子(すなわち、P型MOSFETのソース)は、第3抵抗器のN番目の抵抗器R3Nに連結され、第6切換部S6の第3端子(すなわち、P型MOSFETのドレイン)は電圧安定化部191に連結される。別の実施形態では、第6切換部S6は、N型MOSFETで実現されてもよい。
【0067】
第7切換部S71、S72、・・・、S7Nのi番目の切換部と、第3抵抗器R31、R32、・・・、R3Nのi番目の抵抗器とは並列に連結される。すなわち、第7切換部S71及び第3抵抗器R31が並列に連結され、第7切換部S72及び第3抵抗器R32が並列に連結され、・・・、第7切換部S7N及び第3抵抗器R3Nが並列に連結される。第7切換部S71、S72、・・・、S7Nは、制御部140に連結され、第2制御信号C41、C42、・・・、C4Nを受け取る。このように、第7切換部S71、S72、・・・、S7Nは、第2制御信号C41、C42、・・・、C4Nの制御に応じて通電し、あるいは、通電しない。
【0068】
本実施形態では、N個の第7切換部S71、S72、・・・、S7Nのそれぞれは、例えば、P型MOSFETなどのMOSFETである。N個の第7切換部S71、S72、・・・、S7Nのそれぞれの第1端子(すなわち、P型MOSFETのゲート)は、対応する第4制御信号C41、C42、・・・、C4Nを受け取り、N個の第7切換部S71、S72、・・・、S7Nのそれぞれの第2端子(すなわち、P型MOSFETのソース)は、i番目の第3抵抗器R32、R33、・・・、R3Nの第1端子に連結され、N個の第7切換部S71、S72、・・・、S7Nのそれぞれの第3端子(すなわち、P型MOSFETのドレイン)は、i番目の第3抵抗器R31、R32、・・・、R3Nの第2端子に連結される。別の実施形態では、第7切換部S71、S72、・・・、S7Nは、N型MOSFETによって実施されてもよい。
【0069】
全動作では、ソフトスタート機能100を備える電源装置が動作し始めるとき、制御部140は、例えば、低論理レベルの第1制御信号C1と、高論理レベルの第4制御信号C41、C42、・・・、C4Nとを生成し、第6切換部S6(P型MSFET)は通電し、第7切換部S71、S72、・・・、S7Nは通電しない。このように、ソフトスタート電流が流れる経路は、第3抵抗器R31、第3抵抗器R32、・・・、第3抵抗器R3N、及び、第6切換部S6である。次に、制御部140は、第1制御信号C1を低論理レベルで維持するとともに、第2制御信号C42、・・・、C4Nを高論理レベルで維持し、第2制御信号C41を高論理レベルから低論理レベルに変更する。これにより、第6切換部S6及び第7切換部S71は通電する。このように、ソフトスタート電流が流れる経路は、第7切換部S71、第3抵抗器R32、第3抵抗器R33、・・・、第3抵抗器R3N、及び、第6切換部S6である。
【0070】
その後、制御部140は、第1制御信号C1及び第2制御信号C41を低論理レベルで維持するとともに、第2制御信号C43、・・・、C4Nを高論理レベルで維持し、第2制御信号C42を高論理レベルから低論理レベルに変更する。これにより、第6切換部S6と、第7切換部S71及びS72とは通電する。このように、ソフトスタート電流が流れる経路は、第7切換部S71、第7切換部S72、第3抵抗器R33、・・・、第3抵抗器R3N、及び、第6切換部S6である。
【0071】
次に、制御部140は、第4制御信号C4N−1を高論理レベルから低論理レベルに変更するまで、残りの第4制御信号C43、・・・、C4N−1を高論理レベルから低論理レベルに順次変更する。すなわち、制御部140がすべての第4制御信号C41、C42、・・・、C4N−1を高論理レベルから低論理レベルに変更したとき、ソフトスタート電流が流れる経路は、第7切換部S71、S72、・・・、S7N−1、第3抵抗器R3N、及び第6切換部S6である。
【0072】
電圧安定化部191の使用電圧が電力部110により生成される電源電圧に近いか略等しくなったとき、制御部140は、第4制御信号C4Nを高論理レベルから低論理レベルに変更して、第7切換部S7Nをオンにする。このように、ソフトスタート処理が終了し、電圧安定化部191は、負荷部192に対して電源電圧の近いか等しくなるよう使用電圧を確立することができる。したがって、ソフトスタート調整部120内の直列抵抗を徐々に低下させて、直列抵抗の電力定格によって許容される最大値でソフトスタート電流を維持する。これにより、電圧安定化部191で確立される使用電圧は、電源電圧の電圧値に等しくなり、突入電流が生成されて回路機能を損傷することを回避して、回路セキュリティを向上させることができる。
【0073】
(第5実施形態)
図5は、本開示の第5実施形態における保護機構を備える電源装置の概略図を示す。保護機構500を備える電源装置は、電力部510と、ソフトスタート調整部520と、出力端部530と、検出部540と、制御部550とを含む。
【0074】
電力部510は、電源電圧を生成する。本実施形態では、電力部510は、例えば、電源、バッテリ、又は充電器であり、高出力の電源電圧を生成して、使用のために負荷に印加することができる。
【0075】
ソフトスタート調整部520は、電力部510に連結される。ソフトスタート調整部520は、電源電圧及び複数の制御信号を受け取り、制御信号に応じて電源電圧をソフトスタート電流に変換し、ソフトスタート電流を調整して出力するか、あるいは、電源電圧を出力する。すなわち、ソフトスタート調整部520は、ソフトスタート電流の大きさを調整するか、電源電圧を直接出力し、あるいは、その出力を停止するように、制御信号によって制御される。
【0076】
また、ソフトスタート調整部520は、主電源スイッチ521及び電流調整部522を含む。主電源スイッチ521は、電力部510、制御部550、及び、出力端部530に連結される。電流調整部522は、制御部550に連結されるとともに、主電源スイッチ521と並列に連結される。例えば、ソフトスタート調整部520がソフトスタート処理を動作し始めるとき、制御部550は、電流調整部522を制御して、異なる制御信号に応じてソフトスタート電流の電流値を動的に制御し、主電源スイッチ521をオフするように制御することができる。その代わりに、ソフトスタート処理が終了したとき、主電源スイッチ521をオンにして、電源電圧を直接出力し、電流調整部522の動作をオフにする。その代わりに、ソフトスタート処理中、ソフトスタート処理が失敗し正常に終了されない場合、例えば、外部回路又は外部負荷からの短絡を制御部550が発見した場合、制御部550は、主電源スイッチ521をオフにし、電流調整部522の動作、すなわち、出力端部において電源電圧の出力をオフにする。
【0077】
出力端部530は、ソフトスタート調整部520に連結され、ソフトスタート電流又は電源電圧を出力するのに適している。出力端部530は、負荷にソフトスタート電流又は電源電圧を出力するように、その負荷と接続するのにも適している。
【0078】
検出部540は、出力端部530に連結される。検出部540は、出力端部530の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方を検出して、検出信号を生成する。出力端部530の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方は、例えば、ソフトスタート電流の電流値や出力端部530の電圧値、及び、電圧/電流保護回路(電圧及び電流の少なくとも一方を保護する回路)により生成されるいくつかの検出信号/事象(例えば、過電流又は短絡)を含む。例えば、過電流又は短絡保護を有する保護回路の検出信号/事象は、保護機構500を備える電源装置が既に動作した後に出力端部530と負荷を接続したとき、生成される。
【0079】
制御部550は、検出部540及びソフトスタート調整部520に連結される。制御部550は、検出信号を受け取り、制御信号を生成する。すなわち、制御部550が検出信号を受け取ったとき、制御部550は、保護機構500を備える電源装置の動作を判別し、それに応じて、システム(例えば、保護機構500を備える電源装置)の現在の動作状況又は状態、すなわち、電流値及び電圧値の少なくとも一方の変化、電圧/電流保護回路により生成された検出信号/事象の入力に応じて制御信号を生成する。上述の動作状態は、例えば、ソフトスタート調整部520のソフトスタート動作が終了したか否か、保護機構500を備える電源装置が既に動作しているとき、出力端部530が負荷に接続されているか否か、又は、保護機構500を備える電源装置が初めて負荷電流を検出するとき、短絡保護をトリガする条件がアクティブになったか(活性化したか)否かを含む。
【0080】
全動作では、保護機構500を備える電源装置が確実に負荷に接続されている、すなわち、出力端部530が負荷に接続されていると仮定する。ユーザは、保護機構500を備える電源装置を動作し始め、そして、制御部550は、ソフトスタート動作を実施するように、ソフトスタート調整部520に対する制御信号を生成する。すなわち、ソフトスタート調整部520は、ソフトスタート電流を調整し出力するように制御され、出力端部530を通してソフトスタート電流を負荷に出力することができる。次に、検出部540は、出力端部530の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方を検出し、それに応じて、制御部550への検出信号を生成する。これにより、制御部550は、対応する後続処理を実施して、監視及び保護の効果を実現する。
【0081】
ソフトスタート処理中、制御部550は、検出部540を通して、出力端部530により出力されたソフトスタート電流の電流値が正常か否かを監視し続ける。出力端部530により出力されたソフトスタート電流の検出電流値が正常であるとき、制御部550は、例えば、対応する制御信号を生成して、対応するソフトスタート電流の大きさを調整するようにソフトスタート調整部520を制御する。これにより、電源電圧の電圧値に等しいか、あるいは、近くなるまで負荷の使用電圧を徐々に増加する。ソフトスタート処理が終了したとき、制御部550は、ソフトスタート調整部520への対応する制御信号を生成し、電源電圧を負荷に直接出力する。
【0082】
さらに、ソフトスタート処理中、検出部540により生成された検出信号の電流値が期待したソフトスタート電流の値でなく、所定のソフトスタート電流値より大きい場合には、回路が短絡問題を起こしている可能性を示す。所定の監視時間後、受け取った検出信号の電流値が所定の電流値よりもまだ大きいと制御部550が判別したとき、システム回路が短絡問題を有することを示す。次に、制御部550は、保護機構500を備える電源装置がソフトスタート電流の出力を停止するか、完全にオフにするように、対応する制御信号を生成し、あるいは、回路が短絡問題を起こしていることを示す警告を生成し、保護機構500を備える電源装置又はその負荷に後続する修理処理を実施するようにユーザに通知する。
【0083】
別の実施形態では、本実施形態は、動作開始時に、保護機構500を備える電源装置が負荷に接続されていない場合、すなわち、出力端部530が負荷に接続されていない場合を説明する。ユーザは、保護機構500を備える電源装置のスタートスイッチを動作し始め、制御部550は、ソフトスタート調整部520を制御して、ソフトスタート処理を実施する。次に、制御部550は、検出部540を通して、出力端部530の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方が正常であるか否かを監視し続け、それにより、制御部550は、出力端部530が負荷に接続されていないことを発見することができる。このとき、制御部550は、ソフトスタート処理の初期状態(すなわち、主電源スイッチ521をオンにせず、ソフトスタート処理の抵抗がある電流制限経路だけが始動されて有効にされ、負荷に接続されるのを待機している状態)に戻り、負荷が接続されたときにソフトスタート処理を再び実施することができる。負荷が接続されずに、待ち時間が所定の「アイドル時間」を超えると、制御部550は、対応する制御信号を生成し、保護機構500を備える電源装置を完全にオフにして、電力消費量を節約することができる。
【0084】
別の状況では、負荷が接続されずに、待ち時間が所定の「アイドル時間」を超えていないとき、ユーザは、保護機構500を備える電源装置に負荷を接続する。すなわち、負荷は、出力端部530に接続される。保護機構500を備える電源装置が既にソフトスタート処理の初期状態にあるので、検出部540は、負荷を接続したとき、検出部540からソフトスタート電流値を検出することができる。このように、制御部550は、対応する制御信号を生成して、ソフトスタート処理を終了し、ソフトスタート処理が正常であることを監視することができる。ソフトスタート電流値が制御部550の所定のソフトスタート電流値よりも大きい場合には、回路が短絡していることを示す。このとき、制御部550は、対応する制御信号を生成して、保護機構500を備える電源装置がソフトスタート電流の出力を停止するか、完全にオフにする。あるいは、制御部550は、回路が短絡していることを示す警告を生成し、保護機構500を備える電源装置又はその負荷に後続する修理処理を実施するようにユーザに通知する。
【0085】
別の状況では、保護機構500を備える電源装置が負荷に接続されていない、すなわち、出力端部530が負荷に接続されていないと仮定する。ユーザは、保護機構500を備える電源装置を動作し始め、制御部550はソフトスタート処理を終了するようソフトスタート処理を実施するためにソフトスタート調整部520を制御し、主電源スイッチ521をオンにして電源電圧を直接出力するよう制御する。次に、制御部550は、検出部540を通して、出力端部530の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方が正常か否かを監視し続け、負荷への接続を待つ。負荷が接続されていない状態で待ち時間が所定の「アイドル時間」を超えると、制御部550は、対応する制御信号を生成し、保護機構500を備える電源装置が完全にオフにされ、電力消費量が節約され得る。
【0086】
別の状況では、負荷が接続されずに、待ち時間が所定の「アイドル時間」を超えていないとき、ユーザは、保護機構500を備える電源装置に負荷を接続する。すなわち、負荷は、出力端部530に接続される。保護機構500を備える電源装置が既にソフトスタート処理を終了し、主電源スイッチ521をオンにしているので、検出部540は、出力端部530の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方を検出するとともに、制御部550に対して検出信号を生成し続け、後続する処理を実施する。そして、検出部540により生成された検出信号の電流値が突然増加し、ソフトスタート処理中、この電流値が制御部550の所定の短絡電流値よりも大きくなると、回路に突入電流があるか、回路が短絡問題を起こしている可能性を示す。このとき、制御部550は、短絡保護を始動し、主電源スイッチ521をオフにし、その後、ソフトスタート処理を再始動させて突入電流を制限してもよく、短絡の保護を行ってもよい。
【0087】
その後、ソフトスタート処理の再始動中、制御部550は、検出部540から生成された検出信号の電流値を監視し続けてもよい。検出信号の電流値が所定のソフトスタート電流値よりも小さい場合には、回路が短絡していないこと、すなわち、上述の突然増加した電流値が瞬間的な突入電流であることを示す。次に、制御部550は、対応する制御信号を生成して、ソフトスタート処理を実施し続けるように、ソフトスタート調整部520を制御する。ソフトスタート処理を再始動中、検出部540から生成された検出信号の電流値が所定のソフトスタート電流よりも大きい場合には、回路が短絡していることを示す。このように、制御部550は、対応する制御信号を生成して、保護機構500を備える電源装置がソフトスタート電流の出力を停止するか、完全にオフにする。あるいは、制御部550は、回路が短絡していることを示すよう警告を生成して、保護機構500を備える電源装置又はその負荷に対して後続する修理処理を実施するようにユーザに通知する。その代わりに、制御部550は、保護機構500を備える電源装置を保護状態でロックしてもよく、あるいは、保護機構500を備える電源装置を完全にオフにしてもよい。これにより、電力消費量を節約することができる。
【0088】
(第6実施形態)
図6は、本開示の第6実施形態における保護機構を備える電源装置の概略図を示す。保護機構600を備える電源装置は、電力部610と、主電源スイッチ620と、出力端部630と、検出部640と、制御部650とを含む。
【0089】
電力部610は、電源電圧を生成する。本実施形態では、電力部610は、例えば、電源、バッテリ、又は充電器であり、大出力の電源電圧を生成して、負荷に印加する。
【0090】
主電源スイッチ620は、電力部610に連結される。主電源スイッチ620は、電源電圧及び制御信号を受け取り、制御信号に応じて電源電圧を出力する。本実施形態では、主電源スイッチ620は、例えば、MOSFETである。主電源スイッチ620は、制御信号の制御に応じて通電し、あるいは通電しない。それに応じて、主電源スイッチ620は、電源電圧を出力端部に出力し、あるいは出力しない。
【0091】
出力端部630は、主電源スイッチ620に連結され、電源電圧を出力するのに適している。また、出力端部630は、負荷に接続して、電源電圧を負荷に出力するのにも適している。
【0092】
検出部640は、出力端部630に連結される。検出部640は、出力端部630の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方を検出して、検出信号を生成する。出力端部630の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方は、例えば、出力端部630の電流値や電圧値、及び、電圧/電流保護回路(例えば、過電流や短絡を保護する回路)により生成される検出信号/事象を含む。例えば、過電流又は短絡保護を有する保護回路の検出信号/事象は、保護機構600を備える電源装置が既に動作した後に出力端部630と負荷を接続したとき、生成される。
【0093】
制御部650は、検出部640及び主電源スイッチ620に連結される。制御部650は、検出信号を受け取り、制御信号を生成する。すなわち、制御部650が検出信号を受け取ったとき、制御部650は、検出信号の電流値及び電圧値の少なくとも一方の変化、又は、保護機構600を備える電源装置の現在の動作状態の変化に応じて、対応する制御信号を判別し生成してもよい。上述の動作状態は、例えば、保護機構600を備える電源装置が動作を開始する前又は後に出力端部630が負荷に接続されたか否かと、保護機構600を備える電源装置が負荷に接続されるとき又はその後に短絡が起きたか否かとを含む。これは、制御部650内の制御機構を「動的に(dynamically)」構成するとともに、保護機構を備える電源装置の現在の動作状態に応じて「再プログラミング(re-programmed)」することができることを意味する。すなわち、制御部650が検出信号を受け取ったとき、制御部650は、制御部650の制御機構の現在の設定値又は状態に応じて、対応する制御信号を生成してもよい。例えば、保護機構600を備える電源装置は、初めて、電源オン段階中のシステム動作の初期化動作をし、制御部650内の「短絡電流保護閾値」及び「短絡保護遅延時間閾値」の少なくとも一方の設定値は、負荷が接続されているときの突入電流の大きさ及びエネルギが分割されるように、感度が高まるにつれて、より低い値として設定されてもよい。突入電流を低下して分割する処理を終了した後、制御部650内の「短絡電流保護閾値」及び「短絡保護遅延時間閾値」の少なくとも一方の設定値は、正常な動作状態下で短絡保護を実施するように、感度が小さくなるにつれて、より高い値に設定されてもよい。
【0094】
全動作では、一実施形態において、保護機構600を備える電源装置が確実に負荷に接続されている、すなわち、出力端部630が負荷に接続されていると仮定する。ユーザは、保護機構600を備える電源装置を動作し始め、そして、制御部650は、主電源スイッチ620に対する制御信号を生成して、主電源スイッチ620を通電する。すなわち、主電源スイッチ620は、出力端部630を通して負荷に電源電圧を出力することができる。検出部640は、電流状態及び電圧状態の少なくとも一方、電圧及び/電流保護回路により生成された検出信号/事象を検出し、それに応じて、制御部650に対する検出信号を生成することができる。これにより、制御部650は、対応する後続処理を実施し、監視及び保護の効果を実現することができる。
【0095】
検出部640により生成された検出信号の電流値が突然増加し、電流値が制御部650の短絡電流保護閾値及び「短絡保護遅延時間閾値」の値よりも大きいとき、回路に突入電流があるか、短絡している可能性があることを示す。このとき、制御部650は、短絡保護を開始し、所定時間内に、制御部650は、短絡電流のソースが突入電流であるか、真の短絡であるかを判別することを試みてもよい。制御部650は、所定の時間間隔に応じて、例えば、予め設定した三回(カウンタ数)まで、主電源スイッチ620を制御して通電し、出力端部630を通して負荷に電源電圧を印加する。同時に、制御部650は、出力端部630の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方、及び、検出部640を通して電圧/電流保護回路により生成された検出信号/事象(過電流又は短絡事象信号等)を検出し続け、回路が確実に真に短絡しているか、システムにまだ存在している突入電流であるかを判別してもよい。
【0096】
制御部650に主電源スイッチ620を強制的に制御させて通電させる所定の時間間隔あるいは所定のカウンタ数後、検出信号の受け取った電流値がまだ「短絡電流保護閾値」よりも大きい場合には、制御部650は、回路が短絡していると判別することができる。そして、制御部650は、対応する制御信号を生成して、保護機構600を備える電源装置が動作を停止する。あるいは、制御部650は、回路が短絡していることを示す警告を生成して、保護機構600を備える電源装置又はその負荷に対して後続する修理処理を実施するようにユーザに通知する。その代わりに、制御部650は、保護機構600を備える電源装置を保護状態でロックしてもよく、あるいは、保護機構600を備える電源装置を完全にオフにしてもよい。これにより、電力消費量を節約することができる。
【0097】
別の実施形態では、本実施形態は、保護機構600を備える電源装置が負荷に接続されていない場合、すなわち、出力端部630が負荷に接続されていない場合を説明する。ユーザは、保護機構600を備える電源装置を動作し始め、それにより、制御部650は、主電源スイッチ620を制御して通電させ、電源電圧を出力端部630に出力する。次に、制御部650は、検出部640を通して、出力端部630の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方が正常であるか否かを監視し続け、負荷が接続されるのを待つ。負荷が接続されずに、待ち時間が所定の「アイドル時間」を超えたとき、制御部650は、対応する制御信号を生成し、保護機構600を備える電源装置は完全にオフにする。これにより、電力消費量を節約することができる。
【0098】
別の状況では、負荷が接続されずに、待ち時間が所定の「アイドル時間」を超えていないとき、ユーザは、保護機構600を備える電源装置に負荷を接続する。すなわち、負荷は、出力端部630に接続される。保護機構600を備える電源装置が既に動作しているので、検出部640により生成された検出電流の電流値は、突然増加する。電流値が制御部650の「短絡保護閾値」電流値よりも大きい場合には、回路に大きい突入電流があるか、回路が短絡していることを示す。このとき、所定の時間間隔内で、例えば、予め設定した三回まで、制御部650は、主電源スイッチ620を制御して通電し、出力端部630を通して電源電圧を負荷に印加する。制御部650は、出力端部630の電流状態と、検出部640を通して電圧/電流保護回路により生成された検出信号/事象(例えば、過電流又は短絡事象信号等)とを検出し続け、回路が確実に真に短絡しているか、システムにまだ存在している突入電流であるかを判別する。
【0099】
次に、制御部650に主電源スイッチ620を強制的に制御させて通電させる所定の時間間隔あるいは所定のカウンタ数内では、制御部650は、検出信号の受け取った電流値が短絡保護閾値よりも小さいと判別する。これは、回路が短絡していないこと、すなわち、突然増加した電流値が瞬間的な突入電流であることを示す。次に、制御部650は、対応する制御信号を生成し、主電源スイッチ620が通電され続けるように制御する。これにより、制御部650は、電源電圧を負荷に印加し続けるとともに、回路が短絡していると誤って判別することはない。したがって、保護機構を備える電源装置は、保護状態でロックされることはない。
【0100】
別の状況では、制御部650に主電源スイッチ620を強制的に制御させて通電させる所定の時間間隔あるいは所定のカウンタ数後、制御部650は、検出信号の受け取った電流値が「短絡保護閾値」電流値よりも大きいと判別する。これは、回路が短絡していること、すなわち、突然増加した電流値が短絡によって生じていることを示す。次に、制御部650は、対応する制御信号を生成し、主電源スイッチ620を制御してオフして、負荷に電源電圧を印加しない。それにより、保護機構を備える電源装置は、保護状態でロックされる。
【0101】
さらに、保護機構600を備える電源装置は、カウンタリング/タイミング部660をさらに含む。カウンタリング/タイミング部660は、制御部650に接続され(又は、制御部650内に一体化され)、制御部に(プログラム可能な)カウンタリング値を供給する。検出部640により生成された検出信号の電流値が突然増加したとき、制御部650は、所定の時間間隔あるいはカウンタ値に対応する所定のカウンタ数に応じて、主電源スイッチ620を制御して通電する。次に、制御部650は、検出部640を通して、出力端部630の電流状態を検出し続け、電流が短絡電流であるか、単なる瞬間的な突入電流であるかを判別する。
【0102】
本開示の実施形態のソフトスタート機能及び保護機構を備える電源装置によれば、制御部は、電流検出部により生成される電流検出信号に応じて、第1制御信号、第2制御信号(及び、複数の第4制御信号)を生成するとともに、ソフトスタート電流の電流値の大きさを調整するようにソフトスタート調整部を制御して、ソフトスタート調整部に応じて、電源電圧の電圧値に等しいか、その電圧値に近くなるように、電圧安定化部により生成される使用電圧を好適に増加する。これにより、ソフトスタート処理が終了し、電源電圧が電圧安定化部に直接出力される。したがって、ソフトスタート処理を用いることなく生成され、回路に損傷を与える突入電流を効果的に回避することができる。それに加えて、表示部は、回路が短絡しているか否かをさらに示してもよく、これにより、回路セキュリティを向上することができる。さらに、制御部は、同時に、電圧検出部により生成された電流検出信号及び電圧検出信号に応じて、対応する第1制御信号、対応する第2制御信号(及び、対応する第4制御信号)をさらに生成してもよい。このように、回路を損傷する可能性のある生成された突入電流を効率的に回避することができる。
【0103】
さらに、検出部は、出力端部の電流状態及び電圧状態の少なくとも一方を検出して検出信号を生成する。制御部は、検出信号に応じて、保護機構を備える電源装置の動作状態を判別する。制御部は、対応する制御信号を生成して、対応する動作を実施するように、ソフトスタート調整部又は主電源スイッチを制御し、出力電圧が連続的に印加されているか、あるいは、保護状態に入ったかを判別する。したがって、回路が確実に短絡していることを効果的に判別して、誤った動作を回避することができる。すなわち、単なる瞬間的突入電流が、回路が短絡していると誤って判別する結果となることを回避することができる。同時に、ソフトスタート調整部によって導入されるソフトスタート処理、及び、制御部に主電源スイッチを強制的に制御させて通電させる多数の短絡保護を通して、大きい突入電流の電流及びエネルギを分割して、保護機構を備える電源装置が保護状態でロックされることを回避することができる。
【0104】
本開示は、好適な実施形態に関連して説明したが、本開示を制限することを意図していない。本開示を考慮する当業者にとって、本出願に具体的に記載した実施形態以上の例示的な実施形態の他の変更態様も本発明の精神から逸脱することなくなすことができることは、明らかであろう。したがって、このような変更態様も添付の特許請求の範囲によってのみ限定される本発明の範囲内にあると考える。