(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される上限額から、前記第2上限額を減算した額を、前記一括払いで清算される金額の上限額として設定する処理を実行する、請求項1に記載の情報処理方法。
前記あと払いサービスで利用可能な債務の限度額から、前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される上限額を減算した額を、前記複数回払いで利用可能な債務の限度額として設定する処理を実行する、請求項3に記載の情報処理方法。
前記ユーザにより購入される商品の代金が所定金額以上である場合、前記複数回払いの利用を許可する処理を実行する、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
所定期間内に一括で清算される一括払いと、前記所定期間内の期日及び前記所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを提供する処理と、
ユーザにより指定された、前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される第1上限額の情報を受信する処理と、
前記複数回払いの一回で清算される第2上限額を、前記第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行する制御部を有する情報処理装置。
情報処理装置によって提供される、所定期間内に一括で清算される一括払いと、前記所定期間内の期日及び前記所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを利用する処理と、
前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される第1上限額の入力をユーザから受け付ける処理と、
前記複数回払いの一回で清算される第2上限額を、前記第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行する制御部を有する情報処理端末。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<法令遵守>
本明細書に記載の開示は、実施される場合、本開示を実施する各国の法令を遵守のうえで実施される。また、本明細書に記載の開示は、各国の法令を遵守するために必要な、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、および修正をもって実施される。
【0008】
本開示に係るクレジットでのあと払いサービスを提供する処理を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、本開示の一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。
図1に開示されるように、通信システム1では、ネットワーク130を介してサーバ110A、サーバ110Bと、端末120A、端末120B、端末120Cと、が接続される。
【0009】
本開示において、サーバ110Aと、サーバ110Bとをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110Aとサーバ110Bとは、それぞれサーバ110と表現されてもよい。なお、サーバ110は、「情報処理装置」の一例である。
【0010】
本開示において、端末120Aと、端末120Bと、端末120Cとをそれぞれ区別する必要がない場合は、端末120Aと端末120Bと端末120Cとは、それぞれ端末120(「情報処理端末」の一例。)と表現されてもよい。
【0011】
本開示において、サーバ110と、端末120とをそれぞれ区別する必要がない場合は、サーバ110と端末120とは、それぞれ情報処理装置200と表現されてもよい。なお、ネットワーク130に接続される情報処理装置200の数は
図1の例に限定されない。
【0012】
サーバ110は、単独又は他のサーバと協働してネットワーク130を介してユーザが利用する端末120に、所定のサービスを提供する。所定のサービスは、限定でなく例として、決済サービス、金融サービス、電子商取引サービス、インスタントメッセンジャー等を用いるメッセージングサービスを代表とするSNS(Social Networking Service)、楽曲、動画、書籍(漫画等を含む)などのコンテンツを提供するコンテンツ提供サービス等を含む。なお、決済サービスには、例えば、二次元コード、及び近接無線通信等を用いた決済サービスが含まれてもよい。また、決済サービスには、クレジット(貸し付け)によるあと払いサービスが含まれてもよい。
【0013】
電子商取引サービス(取引サービス)には、例えば、インターネット通販サービス、フリーマーケットサービスやネットオークションサービス等の個人間取引サービス、及び即時買取(質屋)サービス等が含まれてもよい。ユーザが端末120を介して所定のサービスを利用することで、サーバ110は1以上の端末120に所定のサービスを提供することができる。
【0014】
端末120は、例えば、ユーザが使用するスマートフォン、タブレット、及びパーソナルコンピュータ等の端末であり、サーバ110により提供される各種サービスを利用する処理を行う。
【0015】
必要に応じて、ユーザXが利用する端末を端末120Xと表現し、ユーザXまたは端末120Xに対応づけられた、所定のサービスにおけるユーザ情報をユーザ情報Xと表現する。なお、ユーザ情報とは、所定のサービスにおいてユーザが利用するアカウントに対応付けられたユーザの情報である。ユーザ情報は、限定でなく例として、ユーザにより入力される、または、所定のサービスにより付与される、ユーザの名前、ユーザのアイコン画像、ユーザの年齢、ユーザの性別、ユーザの住所、ユーザの趣味趣向、ユーザの識別子などのユーザに対応づけられた情報、ユーザに対応付けられた電子バリュー(電子マネー)の残高情報、ユーザに対応付けられたクレジットカード情報(クレジットカード番号など)を含み、これらのいずれか一つまたは、組み合わせであってもよい。
【0016】
ネットワーク130は、2以上の情報処理装置200を接続する役割を担う。ネットワーク130は、端末120がサーバ110に接続した後、データを送受信することができるように接続経路を提供する通信網を意味する。
【0017】
ネットワーク130のうちの1つまたは複数の部分は、有線ネットワークや無線ネットワークであってもよい。ネットワーク130は、限定でなく例として、アドホック・ネットワーク(Ad Hoc Network)、イントラネット、エクストラネット、仮想プライベート・ネットワーク(Virtual Private Network:VPN)、ローカル・エリア・ネットワーク(Local Area Network:LAN)、ワイヤレスLAN(Wireless LAN:WLAN)、広域ネットワーク(Wide Area Network:WAN)、ワイヤレスWAN(Wireless WAN:WWAN)、大都市圏ネットワーク(Metropolitan Area Network:MAN)、インターネットの一部、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)の一部、携帯電話網、ISDNs(Integrated Service Digital Networks)、無線LANs、LTE(Long Term Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、衛星通信など、または、これらの2つ以上の組合せを含むことができる。ネットワーク130は、1つまたは複数のネットワークを含むことができる。
【0018】
情報処理装置200は、本開示に記載される処理、機能および方法を実現できる情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよい。
【0019】
情報処理装置200は、限定ではなく例として、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ(限定でなく例として、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、サーバ装置、メディアコンピュータプラットホーム(限定でなく例として、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダなど)、ハンドヘルドコンピュータデバイス(限定でなく例として、PDA(Personal Digital Assistant)、電子メールクライアントなど)、ウェアラブル端末(限定でなく例として、メガネ型デバイス、時計型デバイスなど)、他種のコンピュータ、またはコミュニケーションプラットホームを含む。
【0020】
<ハードウェア構成>
図2を用いて、通信システム1に含まれる情報処理装置200のハードウェア構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0021】
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力インタフェース(入出力I/F)204と、通信インタフェース(通信I/F)205とを含む。情報処理装置200のハードウェアの各構成要素は、限定でなく例として、バスBを介して相互に接続される。
【0022】
情報処理装置200は、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により、本開示に記載される処理、機能、および/または、方法を実現する。
【0023】
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されるプログラムに含まれるコードまたは命令によって実現する処理、機能、および/または、方法を実行する。プロセッサ201は、限定でなく例として、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphic s Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1または複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。
【0024】
メモリ202は、ストレージ203からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ201に対して作業領域を提供する。メモリ202には、プロセッサ201がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ202は、限定でなく例として、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを含む。
【0025】
ストレージ203は、プログラムを記憶する。ストレージ203は、限定でなく例として、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどを含む。
【0026】
通信I/F205は、ネットワーク130を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F205は、ネットワーク130を介して、他の情報処理装置との通信を実行する。通信I/F205は、各種データをプロセッサ201からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F205は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ201に伝達する。
【0027】
入出力I/F204は、情報処理装置200に対する各種操作を入力する入力装置、および、情報処理装置200で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F204は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0028】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ201に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。入力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0029】
出力装置は、プロセッサ201で処理された処理結果を出力することができる全ての種類の装置のいずれか、または、その組み合わせにより実現される。当該処理結果を映像または動画像として出力する場合、出力装置は、フレームバッファに書き込まれた表示データに従って、当該表示データを表示することができる全ての種類の装置のいずれかまたはその組み合わせにより実現される。出力装置は、限定でなく例として、タッチパネル、タッチディスプレイ、モニタ(限定でなく例として、液晶ディスプレイ、OELD(Organic Electroluminescence Display)など)、ヘッドマウントディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)、プロジェクションマッピング、ホログラム、空気中など(真空であってもよい)に画像やテキスト情報等を表示可能な装置、スピーカ(音声出力)、プリンターなどを含む。なお、これらの出力装置は、3Dで表示データを表示可能であってもよい。
【0030】
本開示の各実施形態のプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供されてもよい。記憶媒体は、「一時的でない有形の媒体」に、プログラムを記憶可能である。プログラムは、限定でなく例として、ソフトウェアプログラムやコンピュータプログラムを含む。
【0031】
記憶媒体は適切な場合、1つまたは複数の半導体ベースの、または他の集積回路(IC)(限定でなく例として、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、特定用途向けIC(ASIC)など)、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、ハイブリッド・ハード・ドライブ(HHD)、光ディスク、光ディスクドライブ(ODD)、光磁気ディスク、光磁気ドライブ、フロッピィ・ディスケット、フロッピィ・ディスク・ドライブ(FDD)、磁気テープ、固体ドライブ(SSD)、RAMドライブ、セキュア・デジタル・カードもしくはドライブ、任意の他の適切な記憶媒体、またはこれらの2つ以上の適切な組合せを含むことができる。記憶媒体は、適切な場合、揮発性、不揮発性、または揮発性と不揮発性の組合せでよい。
【0032】
また、本開示のプログラムは、当該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して、情報処理装置200に提供されてもよい。
【0033】
また、本開示の各実施形態は、プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0034】
なお、本開示のプログラムは、限定でなく例として、JavaScript(登録商標)、Pythonなどのスクリプト言語、C言語、Go言語、Swift、Kotlin、Java(登録商標)などを用いて実装される。
【0035】
情報処理装置200における処理の少なくとも一部は、1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
【0036】
情報処理装置200における処理の少なくとも一部を、他の情報処理装置により行う構成としてもよい。この場合、プロセッサ201により実現される各部の処理のうち少なくとも一部の処理を、他の情報処理装置で行う構成としてもよい。
【0037】
<その他>
明示的な言及のない限り、本開示の実施形態における判定の構成は必須でなく、判定条件を満たした場合に所定の処理が動作されたり、判定条件を満たさない場合に所定の処理がされたりしてもよい。
【0038】
本開示では、明記されていない限り、または文脈によって示されない限り、「AおよびBの少なくとも一方」は、「A、B、またはその両方」を意味する。さらに、明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「a」、「an」、または「the」は「1つまたは複数」を意味するものとする。したがって、本明細書では、別段に明記されない限り、または文脈によって示されない限り、「an A」または「the A」は「1つまたは複数のA」を意味する。
【0039】
本開示は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。また、添付の特許請求の範囲は、本開示の実施形態および実施例に対して、当業者が成し得る全ての変更、置換、変形、改変、または修正を包含する。さらに、本開示は、当業者が成し得る、本開示における実施形態または実施例の1以上の特徴と、本開示における他の実施形態または実施例の1以上の特徴との任意の組合せを包含する。
【0040】
加えて、特定の処理、機能、又は方法を実施するように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能である、動作可能である、または動作できる装置またはシステムあるいは装置またはシステムの構成要素に対する添付の特許請求の範囲での参照は、その装置、システム、または構成要素がそのように適合される、配置される、能力を有する、構成される、使用可能にされる、動作可能にされる、または動作できる限り、その装置、システム、構成要素またはその特定の機能がアクティベートされ、オンにされ、またはロック解除されているか否かに関わらず、その装置、システム、構成要素を包含する。
【0041】
本開示は、明示されない限り、いずれの実施形態または実施例を実施するに際して、事前に、または、実施の直前にユーザからの同意を取得してもよい。また、取得する同意は、包括的なものでもよく、都度取得するものでもよい。
【0042】
<実施形態>
本開示の実施形態は、あと払いサービスを利用して決済を行う実施形態である。実施形態により、例えば、ユーザがあと払いを利用する場合の利便性を向上させることができる。また、例えば、適切な態様での後払いを利用可能とするため、結果的に端末120Aやサーバ110の負荷、及び端末120Aとサーバ110間のネットワーク130の負荷を軽減できるという効果が得られる。
【0043】
<実施形態の構成>
図3を用いてサーバ110および端末120の構成を説明する。
図3は、実施形態に係るサーバ110、及び端末120の構成を示すブロック図の一例を示す図である。
図3に開示の各部は、情報処理装置200が備えるプロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、入出力I/F204と、通信I/F205との協働により実現される。
【0044】
(1)サーバの構成
サーバ110は、受付部311と、送受信部312と、制御部313と、表示制御部314と、記憶部315とを有する。なお、各部の処理、機能、又は処理は、実現可能な範囲において、機械学習またはAI(Artificial Intelligence)により実現されてもよい。
【0045】
受付部311は、サーバ110により提供される各種のサービスを運営する事業者からの各種の設定操作等を受け付ける。
【0046】
送受信部312は、制御部313の指示に従い、端末120とのデータの送受信を行う。なお、送受信部312は、例えば、端末120からのログイン要求に含まれるユーザID、及びパスワードにより端末120のユーザが認証された際、端末120とのHTTPS等を用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、端末120等の通信用のアドレスと、ユーザID等を記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、端末120等にデータを送信する。
【0047】
制御部313は、電子商取引サービス、及び決済サービス等の各種サービスを、端末120のユーザに提供する処理を行う。
【0048】
表示制御部314は、制御部313の指示に従い、端末120等の表示画面を制御する情報を、送受信部312に送信させる。
【0049】
記憶部315は、ユーザの情報を記憶するユーザ情報記憶部3151、あと払い情報を記憶するあと払い情報記憶部3152、複数回払いを利用して購入された商品の情報を記憶する商品情報記憶部3153、及び取引サービスで売買される商品の情報を記憶する売買情報記憶部3154等を有する。
(2)端末の構成
端末120は、受付部321と、送受信部322と、制御部323と、表示制御部324と、記憶部325とを有する。なお、各部の処理、機能、又は方法は、実現可能な範囲において、機械学習またはAIにより実現されてもよい。
【0050】
受付部321は、端末120のユーザからの各種の操作等を受け付ける。
【0051】
送受信部322は、制御部323の指示に従い、サーバ110等とのデータの送受信を行う。なお、送受信部322は、例えば、サーバ110にログインした際、サーバ110とのHTTPS等を用いた通信用のセッションを接続する。そして、接続した通信用のセッションのIDに対応付けて、サーバ110の通信用のアドレス等を記憶しておく。そして、接続した通信用のセッションを用いて、サーバ110にデータを送信する。
【0052】
制御部323は、サーバ110により提供される各種のサービスを利用する処理を行う。表示制御部324は、制御部323の指示に従い、サーバ110から受信した情報等に基づいて、端末120の表示画面を制御する。記憶部325は、サーバ110により提供されるサービス等を利用するための情報を記憶する。
【0053】
<実施形態の処理>
≪あと払い設定処理≫
図4から
図6Bを参照し、実施形態に係る通信システム1のあと払い設定処理の一例について説明する。
図4は、実施形態に係る通信システム1のあと払い設定処理のシーケンスの一例を示す図である。
図5Aは、実施形態に係るユーザ情報記憶部3151に記憶されているユーザ情報の一例を示す図である。
図5Bは、実施形態に係るあと払い情報記憶部3152に記憶されているあと払い情報の一例を示す図である。
図6A、及び
図6Bは、実施形態に係る端末120の表示画面の一例について説明する図である。なお、端末120Aは、サーバ110との通信を行う際、ユーザAのアカウントを用いてサーバ110の認証を受けているものとする。
【0054】
ステップS1において、端末120Aは、サーバ110により提供されるあと払いサービスの利用を開始させる操作(利用申請操作)をユーザAから受け付ける。ここで、端末120Aは、ユーザAの個人情報の入力操作を受け付けてもよい。入力される個人情報には、例えば、氏名、住所、生年月日、年収、家族構成、持ち家の有無、及び勤務先(職業)等の情報が含まれてもよい。
【0055】
図6Aの例では、端末120Aは、表示画面601において、ユーザAに入力された個人情報の表示領域602、及び「利用申請」ボタン603を表示させている。「利用申請」ボタン603が押下されると、以下の処理が実行される。
【0056】
続いて、端末120Aは、あと払いサービスの利用開始要求をサーバ110に送信する(ステップS2)。あと払いサービスの利用開始要求には、ユーザAのユーザID、及びユーザAに入力された個人情報が含まれてもよい。なお、サーバ110は、端末120Aから受信した要求の通信用のセッションのIDに基づいて、端末120AのユーザIDを取得してもよい。
【0057】
続いて、サーバ110は、例えば、ユーザ情報記憶部3151を参照し、ユーザAの個人情報等に基づいて、ユーザAがあと払いで利用可能な債務の限度額である与信枠を決定する(ステップS3)。
【0058】
(ユーザ情報記憶部3151)
図5Aの例では、ユーザ情報記憶部3151には、ユーザIDに対応付けて、入金残高(円)、売上金(円)、ポイント、銀行口座、行動履歴、及び個人情報が記憶されている。ユーザIDは、ユーザの識別情報である。入金残高は、例えば、銀行、クレジットカード、及び店舗のレジ等を用いてチャージされた電子バリューの残高である。売上金は、例えば、当該ユーザがサーバ110により提供される取引サービスを用いて商品等を販売した際の当該商品等の代金から手数料を差し引いた額の合計額である。ポイントは、例えば、当該ユーザがサーバ110から付与されたポイントであり、例えば、サーバ110により提供される決済サービスでの決済、及びあと払いの清算等に利用可能なポイントである。なお、1ポイントで1円分の支払いができるようにしてもよい。
図5Aの例では、ユーザが決済に利用可能な金額である残高は、ユーザAの場合は、入金残高が7,000円、売上金が0円、ポイントが100円分であるため、合計7、100円である。
【0059】
銀行口座は、例えば、ユーザにより登録された、サーバ110を運用する事業者と提携している銀行におけるユーザの預金口座であり、預金から残高に入金(チャージ)すること等が可能な銀行口座である。
【0060】
行動履歴は、当該ユーザの行動履歴である。行動履歴には、例えば、当該ユーザがサーバ110により提供される電子商取引サービスを用いて商品等を売買した履歴や、当該ユーザが他のユーザとの間で行った金銭授受の履歴等が含まれてもよい。個人情報は、当該ユーザの個人情報である。個人情報は、例えば、ステップS1の処理でユーザAに入力された情報でもよい。
【0061】
また、サーバ110は、決定した与信枠をあと払い情報記憶部3152に記録する。
【0062】
(あと払い情報記憶部3152)
図5Bの例では、あと払い情報記憶部3152には、ユーザIDに対応付けて、あと払い情報が記録される。あと払い情報は、サーバ110により提供されるあと払いサービスに関する情報である。
【0063】
図5Bの例では、あと払い情報には、例えば、ユーザの与信枠、予算枠、一括払い清算上限額、複数回払いの一回当たり清算上限額(ミニマムペイメント)、一括払い利用額、及び複数回払い利用情報等が含まれている。
【0064】
予算枠は、所定の期日毎(例えば、毎月の月末等)にあと払いサービスで清算する(支払う、返済する)金額の上限額である。予算枠は、一括払い清算上限額と、複数回払い清算上限額との合計額である。予算枠の額は、例えば、ユーザに設定されてもよい。
【0065】
一括払い清算上限額は、所定の期日(例えば、翌月の月末等)に一括で清算される金額(マンスリークリア)の上限額である。複数回払いの一回当たり清算上限額は、所定の期日毎(例えば、毎月の月末等)に複数回で清算されるリボルビング払い、及び分割払いで一回当たりに清算される金額の合計額の上限額である。なお、複数回払いの一回当たり清算額には下限が設定されてもよい。
【0066】
一括払い利用額は、所定期間内において一括払いを利用して決済された金額の合計額であり、所定の期日(例えば、翌月の月末等)に一括で清算される金額である。
【0067】
((複数回払い利用情報))
複数回払い利用情報には、商品IDに対応付けて、代金、金利、未精算残額が記録されている。なお、図示しないが、精算済金額が記録されてもよい。商品IDは、複数回払いが利用されて購入された商品の識別情報である。代金は、当該商品の代金である。金利は、当該商品の複数回払いに対して適用される金利手数料(利息)の金利である。未精算残額は、当該商品の複数回払いで未精算である代金(元本)の残額である。なお、商品IDに代えて、取引を一意に識別可能な取引IDが用いられてもよい。
【0068】
なお、複数回払いのうち、リボルビング払いでは、例えば、次回の返済期日におけるリボルビング払いの未精算残額が、ユーザに設定された「複数回払い清算上限額」以上である場合、一定額である「複数回払い清算上限額」がユーザの残高から徴収される。また、次回の返済期日におけるリボルビング払いの未精算残額が、ユーザに設定された「複数回払い清算上限額」未満である場合、当該未精算残額がユーザの残高から徴収される。なお、未精算残額には、元金と金利手数料とが含まれてもよい。
【0069】
また、複数回払いのうち、分割払いでは、商品の代金をユーザに指定された支払回数で除算した金額が、所定の期日毎に一定額ずつユーザの残高から徴収される。なお、複数回払いの指定は、商品の購入前に指定されてもよく、商品の購入後に指定されてもよい。
【0070】
サーバ110は、ユーザに、リボルビング払いの債務が残っている商品が所定数(例えば、3つ)以上ある場合、当該ユーザによる新規のリボルビング払いの利用を禁止(制限)してもよい。この場合、サーバ110は、当該所定数のうちの一の商品に対するリボルビング払いの債務の清算が完了(完済)した場合、新規のリボルビング払いの利用を一回だけ許可する。これにより、リボルビング払いの債務が残っている商品の数が制限されるため、ユーザによる複数回払いの債務が不適切に増加することを低減できる。
【0071】
また、サーバ110は、所定の期日にリボルビング払いの精算額を徴収した場合、ユーザがリボルビング払いで購入した各商品のうち、清算の優先度が高い商品の順に、徴収した金額を未精算残額の清算に割り当ててもよい。これにより、例えば、各商品を順番に分割払いしているような商品毎の清算状況を端末120で表示させる(可視化する)ことができる。このため、リボルビング払いの債務全体を包括的に返済する従来の方式と比較して、各商品に対する債務を返済している感覚をユーザに与えることができる。
【0072】
この場合、サーバ110は、例えば、購入した日時が早い順に、清算の優先度を高く決定してもよい。これにより、例えば、購入した順に債務を返済している感覚をユーザに与えることができる。また、サーバ110は、例えば、購入された際の代金が高い順に、清算の優先度を高く決定してもよい。これにより、例えば、代金が高い順に債務を返済している感覚をユーザに与えることができる。また、サーバ110は、例えば、設定されているリボルビング払いの金利が高い順に、清算の優先度を高く決定してもよい。これにより、例えば、サーバ110の事業者に設定されたキャンペーン等を利用して、比較的低い金利が適用されたリボルビング払いで商品を購入した場合、当該商品の債務の清算を後回しにすることにより、返済総額を低減させることができる。また、サーバ110は、例えば、商品の購入時代金と、サーバ110が提供する取引サービスでの当該商品の取引価格に基づいた金額との乖離(差)が大きい順に、清算の優先度を高く決定してもよい。また、サーバ110は、例えば、商品の購入時代金と、サーバ110が提供する取引サービスでの当該商品の取引価格に基づいた金額との乖離が小さい順に、清算の優先度を高く決定してもよい。
【0073】
また、サーバ110は、所定の期日にリボルビング払いの精算額を徴収した場合、ユーザがリボルビング払いで購入された各商品の清算に、均等な額を割り当ててもよい。これにより、例えば、購入した際の代金が安いものほど、早期に清算を完了させることができる。
【0074】
また、サーバ110は、所定の期日にリボルビング払いの精算額を徴収した場合、ユーザがリボルビング払いで購入した各商品の清算に、各商品が購入された際の代金応じた額(例えば、各商品の購入代金の割合で生産額を割り振った金額)をそれぞれ割り当ててもよい。これにより、例えば、同時期に購入した各商品の清算を同時期に完了させることができる。
【0075】
なお、サーバ110は、ユーザの行動履歴、及び個人情報等を用いて当該ユーザの信用度を算出し、算出した信用度に応じて当該ユーザの与信枠を決定してもよい。また、サーバ110は、指定信用情報機関から、ユーザの信用情報を取得し、取得した信用情報に基づいて与信枠を算出してもよい。
【0076】
なお、サーバ110は、例えば、算出した与信枠が0円である場合、あと払いサービスをユーザAが利用できない旨を示す通知を端末120Aに送信して表示させてもよい。この場合は、以下の処理は実行されない。
【0077】
サーバ110は、ユーザに設定された一括払い清算上限額を、当該ユーザの一括払いで利用可能な債務の限度額(一括払いの利用限度額)としてもよい。この場合、
図5Bのあと払い情報記憶部3152に記録されている情報の例では、ユーザAの一括払いの利用限度額は、94,500である。
【0078】
また、サーバ110は、一括払い利用額が、一括払い清算上限額を超える額となるあと払いの利用要求を端末120Aから受信した場合は、限度額を超えるため一括払いでのあと払いが不可であることを示すエラー応答を端末120Aに返信するようにしてもよい。
【0079】
また、サーバ110は、一括払い利用額が、一括払い清算上限額を超える額となるあと払いの利用要求を端末120Aから受信した場合は、限度額を超える額を自動的に複数回払いにしてもよい。
【0080】
また、サーバ110は、与信枠から、ユーザAに設定された予算枠を減算した金額を、複数回払いで利用可能な債務の限度額としてもよい。この場合、
図5Bのあと払い情報記憶部3152に記録されている情報の例では、ユーザAの複数回払いで利用可能な債務の限度額は、200,000円(=300,000円−100,000円)と設定される。
【0081】
サーバ110は、複数回払いの債務の残額が、当該限度額を超える額となるあと払いの利用要求を端末120Aから受信した場合は、限度額を超えるため複数回払いでのあと払いが不可であることを示すエラー応答を端末120Aに返信するようにしてもよい。これにより、サーバ110に決定された与信枠と、ユーザに設定された予算枠とに応じて、一括払いと複数回払いとを適切に併用できるようにすることができる。
【0082】
続いて、サーバ110は、決定した与信枠の情報を端末120Aに送信する(ステップS4)。続いて、端末120Aは、受信した与信枠の情報を画面に表示させる(ステップS5)。続いて、端末120Aは、予算枠、一括払い清算上限額、及び複数回払い清算上限額のうち少なくとも1つを指定する操作をユーザAから受け付ける(ステップS6)。
【0083】
図6Bの例では、端末120Aは、表示画面611において、サーバ110により決定された与信枠612、及びユーザに設定された予算枠613を表示させている。なお、ボタン614が押下されると、予算枠613の金額を変更するための表示画面が表示される。
【0084】
また、
図6Bの例では、端末120Aは、ゲージ615Aの境界615B、ユーザに設定された複数回払い清算上限額を示す領域616A、及び一括払い清算上限額を示す領域617Aも表示させている。端末120Aは、ゲージ615Aの境界615Bを左右にスワイプさせて移動させる操作により、ゲージ615Aの面積に対する、複数回払い清算上限額を示す領域616Aの面積の割合、及び一括払い清算上限額を示す領域617Aの面積の割合を変化させる。なお、サーバ110は、予算枠に対する複数回払い清算上限額の割合を、所定割合(例えば、50%)以下のみに設定できるようにしてもよい。これにより、例えば、月々等の清算金額の所定割合以上を複数回払いに充当させることを防止できる。このため、例えば、リボルビング払い等の複数回払いと、一括払いとの併用をユーザが適切に行えるようにすることができる。なお、サーバ110は、当該所定割合を、ユーザの情報に基づいて決定してもよい。この場合、サーバ110は、例えば、ユーザの信用度が高い程、当該所定割合を高く決定してもよいし、当該所定割合を低く決定してもよい。
【0085】
ゲージ615Aの面積に対する、複数回払い清算上限額を示す領域616Aの面積の割合、及び一括払い清算上限額を示す領域617Aの面積の割合は、予算枠613の金額に対する、複数回払い清算上限額の割合、及び一括払い清算上限額の割合をそれぞれ示している。
図6Bの例では、予算枠613の毎月100,000円のうち、複数回払い清算上限額616Bが毎月5,500円、一括払い清算上限額617Bが一月当たり94,500円であることが示されている。
【0086】
続いて、端末120Aは、ユーザAに指定された各上限額の情報をサーバ110に送信する(ステップS7)。ここで、端末120Aは、例えば、ユーザに指定させた、予算枠、一括払い清算上限額、及び複数回払い清算上限額の情報をサーバ110に送信する。
【0087】
続いて、サーバ110は、ユーザAに指定された各上限額を記録する(ステップS8)。ここで、サーバ110は、予算枠、一括払い清算上限額、及び複数回払い清算上限額の情報を、ユーザ情報記憶部3151のユーザAのあと払い情報に記録させる。
【0088】
≪あと払い利用処理≫
図7から
図9Dを参照し、実施形態に係る通信システム1のあと払い利用処理の一例について説明する。
図7は、実施形態に係る通信システム1のあと払い利用処理のシーケンスの一例を示す図である。
図8Aは、実施形態に係る商品情報記憶部3153に記憶されている商品情報の一例を示す図である。
図8Bは、実施形態に係る売買情報記憶部3154に記憶されている売買情報の一例を示す図である。
図9Aから
図9Dは、実施形態に係る端末120の表示画面の一例について説明する図である。なお、端末120Aは、サーバ110との通信を行う際、ユーザAのアカウントを用いてサーバ110の認証を受けているものとする。
【0089】
(あと払い利用処理)
ステップS101において、端末120Aは、あと払いを利用して商品Aを購入する操作をユーザAから受け付ける。ここで、端末120Aは、予めユーザAに設定されているあと払いでの支払い方法により、ウェブサイト上での決済、二次元コード等を用いた決済、及び近接通信等を用いた決済等を行ってもよい。
【0090】
続いて、端末120Aは、あと払いの利用要求をサーバ110に送信する(ステップS102)。ここで、あと払いの利用要求には、例えば、ユーザAのユーザID、決済金額、商品Aを示す情報、及びあと払いでの清算方式を示す情報が含まれてもよい。
【0091】
続いて、サーバ110は、あと払いサービスにより商品Aの代金の決済等を行う(ステップS103)。ここで、サーバ110は、あと払い情報記憶部3152に、ユーザAのあと払い情報を記録する。なお、サーバ110は、ユーザAにより購入される商品の代金が所定金額(例えば、10,000円)以上である場合にのみ、複数回払いの利用を許可してもよい。この場合、サーバ110は、例えば、サーバ110が提供する取引サービスを用いて購入する商品の代金が当該所定金額以上である場合は複数回払いを利用した代金の決済を許可し、当該所定金額以上でない場合は、複数回払いを利用した代金の決済を制限するようにしてもよい。
【0092】
また、サーバ110は、購入する商品のカテゴリー(種別)に基づいて、複数回払いの利用可否を判定するようにしてもよい。この場合、サーバ110は、例えば、取引サービスに出品された商品のカテゴリーが「食品」等である等の場合、複数回払いの利用を不可としてもよい。これにより、例えば、当該商品を売却した売上金により複数回払いの債務を清算することが困難な商品については、複数回払いでの購入を制限することができる。また、サーバ110は、例えば、ユーザAが決済を行う店舗の種別に基づいて、複数回払いの利用可否を判定するようにしてもよい。この場合、サーバ110は、例えば、ユーザAが決済を行う店舗が飲食店、及びコンビニエンスストア等である場合は、複数回払いの利用を不可としてもよい。この場合、サーバ110は、例えば、端末120Aの現在の位置情報に基づいて、当該店舗の種別を判定してもよい。または、サーバ110は、あと払いの利用要求等を送信したPOS端末のIDに基づいて、当該店舗の種別を判定してもよい。
【0093】
また、ステップS103の処理において、サーバ110は、決済の際に複数回払いが利用された場合、当該決済により購入された商品の情報を、商品情報記憶部3153に記録する。なお、サーバ110は、ユーザAの操作により、一括払いの債務と、複数回払いの債務とを相互に変換できるようにしてもよい。
【0094】
(商品情報記憶部3153)
図8Aの例では、商品情報記憶部3153には、商品IDに対応付けて、商品名、価格、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド(メーカー名)、商品の色、及び商品のサイズが記憶されている。商品名、価格、商品説明、商品の画像、ブランド(メーカー名)、商品の色、商品のサイズ、及び発売日は、それぞれ、商品の名称、価格、商品説明、商品の画像、ブランド(メーカー名)、色、及びサイズである。
【0095】
カテゴリーは、例えば、レディース、ベビー・キッズ、本、ゲーム等の商品の属性を示す情報である。サーバ110は、例えば、サーバ110が提供する取引サービスを利用してユーザAが商品を購入した場合、当該商品の出品者(販売者)により売買情報記憶部3154に登録された商品の情報の少なくとも一部を、ユーザAに対応付けて商品情報記憶部3153に記憶してもよい。
【0096】
なお、サーバ110は、サーバ110が提供する取引サービスを用いて商品が出品された等の際、出品された商品に関する情報を、売買情報記憶部3154に記録する。また、サーバ110は、サーバ110により提供される取引サービスにおいて出品、及び売買等が行われた際に、売買情報記憶部3154に記録されている情報を更新する。
【0097】
(売買情報記憶部3154)
図8Bの例では、売買情報記憶部3154には、商品IDに対応付けて、出品者のユーザID、購入者のユーザID、取引状態、商品名、価格、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド、商品の色、商品のサイズ、及び取引日時が記憶されている。
【0098】
商品IDは、ユーザから出品された商品の識別情報である。取引状態は、商品IDに係る商品の取引に関する状態であり、例えば、「出品中」、「取引中」、「取引完了」、「出品停止」、「購入者によるキャンセル」、「運営者によるキャンセル」等を含んでもよい。「出品中」は、任意のユーザが商品IDに係る商品の購入が可能な状態である。「取引中」は、購入者により購入操作がされてから、出品者により発送された商品が購入者に届いて購入者により受け取り完了の操作がされるまでの状態である。「取引完了」は、購入者により受け取り完了の操作がされた後の状態である。「出品停止」は、出品者が出品を取りやめた状態である。「購入者によるキャンセル」は、購入者が購入をキャンセルした状態である。「運営者によるキャンセル」はサーバ110の管理者により、違法な出品等に対する購入者による購入がキャンセルされた状態である。
【0099】
商品名、価格(円)、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド、商品の色、及び商品のサイズは、それぞれ、出品者のユーザ等により設定された、商品IDに係る商品の名称、出品者に指定された売却価格、商品説明、商品の画像、カテゴリー、ブランド名、色、サイズである。取引日時は、購入者による購入操作が行われた日時である。
【0100】
なお、サーバ110は、例えば、実店舗等でユーザAが商品を購入した場合、ユーザAにより登録された商品の情報を、ユーザAに対応付けて商品情報記憶部3153に記憶してもよい。この場合、サーバ110は、ユーザAにより端末120Aで撮影されたレシートの画像に基づいて、商品の情報を取得してもよい。
【0101】
(あと払いの利用状況表示)
続いて、端末120Aは、あと払いの利用状況を表示させる操作をユーザAから受け付ける(ステップS104)。続いて、端末120Aは、あと払いの利用状況の取得要求をサーバ110に送信する(ステップS105)。続いて、サーバ110は、ユーザAのあと払いの利用状況を表示させる情報を端末120Aに送信する(ステップS106)。続いて、端末120Aは、サーバ110から受信した情報に基づき、ユーザAのあと払いの利用状況を示す情報を表示させる(ステップS107)。
【0102】
図9Aの例では、端末120Aは、あと払いの利用状況の表示画面901において、
図4のステップS6の処理でユーザAに設定された予算枠905、次回の清算期日に清算が要求されるあと払いの債務の内訳を示すゲージ906を表示させている。
【0103】
また、端末120Aは、ゲージ906において、複数回払いによる債務のうち次回の清算期日に清算が要求される金額を示す領域902A、次回の清算期日に清算が要求される一括払いによる債務の金額を示す領域903A、及び次回の清算期日までの残枠を示す領域904Aを表示させている。なお、次回の清算期日までの残枠は、所定期間において一括払いを利用可能な残額であり、一括払い清算上限額から一括払い利用額を減算した金額でもよい。
【0104】
また、領域902Aに対応付けて、複数回払いによる債務のうち次回の清算期日に清算が要求される金額902Bを表示させている。また、領域903Aに対応付けて、次回の清算期日に清算が要求される一括払いによる債務の金額903Bを表示させている。また、領域904Aに対応付けて、次回の清算期日までの残枠904Bを表示させている。
【0105】
端末120Aは、領域902Aの面積、領域903Aの面積、及び領域904Aの面積を、各領域が示す金額に応じて決定してもよい。端末120Aは、例えば、領域902Aの面積、領域903Aの面積、及び領域904Aの面積を、各領域が示す金額の比に応じた面積で表示させてもよい。
【0106】
図9Aの領域902Aが押下された場合、または、あと払いのメニュー画面等より所定の操作がされた場合、端末120Aは、
図9Bの複数回払いの利用状況の表示画面911を表示させる。
【0107】
図9Bの例では、端末120Aは、複数回払いの利用状況の表示画面911において、ユーザAの複数回払いでの債務の上限額913、複数回払いでの残枠912、複数回払いでの未精算残額(複数回払いでの債務残額)914を表示させている。複数回払いでの未精算残額914は、あと払い情報記憶部3152においてユーザAに対応付けられた複数回払い利用情報に記録されている各商品に対する未精算残額の合計額である。複数回払いでの残枠912は、複数回払いでの債務の上限額903から、複数回払いでの未精算残額914を減算した額である。
【0108】
また、
図9Bの例では、端末120Aは、領域915において、複数回払いの清算が完了する予定の時期、複数回払いの一回当たり清算上限額(ミニマムペイメント)、複数回払いの一回当たり清算上限額(ミニマムペイメント)のうちの元金と金利手数料との内訳等を表示させている。また、
図9Bの例では、端末120Aは、領域916、領域917、及び領域918において、それぞれ、複数回払いで購入した各商品の情報を表示させている。領域916では、複数回払いで購入した商品Aの画像916A、商品名916B、購入時の代金(元本)916C、商品Aを購入した取引サービス等の名称916D、及びゲージ916Eを表示させている。また、ゲージ916Eには、複数回払いの債務金額916Fに対する精算済み金額916Gの割合が示されている。領域917、及び領域918についても同様の項目が表示されている。
【0109】
なお、領域916、領域917、及び領域918に表示された各商品のうち、一の商品に対する複数回払いの債務の全額が清算された場合、複数回払いの利用状況の表示画面911において、当該一の商品に対する領域は表示されなくなる。なお、複数回払いで購入可能な商品の上限数から、複数回払いで購入した商品であって完済していない商品の数を差し引いた数の空白領域を表示してもよい。これにより、ユーザに、何個の商品を複数回払いで購入できるかを視認させることができる。
【0110】
領域916、領域917、及び領域918のいずれかがユーザAにより押下されると、端末120Aは、押下された領域に表示させている商品に対する複数回払い清算画面を表示させる。
図9Cの例では、
図9Bの領域916が押下されたため、端末120Aは、商品Aに対する複数回払い清算画面921を表示させている。
【0111】
図9Cの例では、端末120Aは、商品Aに対する複数回払い清算画面921において、商品Aの推定価格922を表示させている。推定価格922は、例えば、取引サービスにおける取引履歴(売買履歴)に基づいて推定した当該商品の販売可能額である。サーバ110は、売買情報記憶部3154を参照して、商品Aと同じ商品が購入者により購入された価格の代表値を算出し、当該代表値を販売可能額と推定してもよい。なお、サーバ110は、代表値として、例えば、平均値、中央値、または最繁値を用いてもよい。
【0112】
なお、サーバ110は、商品Aと同一、または商品Aとの類似度が所定の閾値以上の(類似する)商品を、商品Aと同様の商品であると判定してもよい。サーバ110は、ユーザAに指定された商品と、売買情報記憶部3154に記憶されている商品との、商品名、ブランド、商品の色、及び商品のサイズが一致する場合に、両商品が同一であると判定してもよい。また、サーバ110は、例えば、商品Aと、売買情報記憶部3154に記憶されている商品との、カテゴリーが予め設定されている所定の関係にあり、商品名の少なくとも一部、及びブランドが一致する場合に、両商品の類似度が所定の閾値以上と判定してもよい。また、サーバ110は、例えば、ディープラーニング等により機械学習を行ったAIを用いて、商品の定価、取引サービスで売買された価格、商品名、ブランド、色、及びサイズ等に基づいて、両商品の類似度を算出してもよい。
【0113】
また、
図9Cの例では、端末120Aは、商品Aに対する複数回払い清算画面921において、「出品する」ボタン923A、「出品して売上金で清算する」ボタン923B、「早期清算する」ボタン923Dを表示させている。また、端末120Aは、「出品して売上金で清算する」ボタン923Bに対応付けて「最大△△ポイント還元!」タグ923C、「早期清算する」ボタン923Dに対応付けて「売上金で清算すると最大○○ポイント還元!」タグ923Eを表示させている。
【0114】
また、端末120Aは、取引サービスでの商品Aと同じ、または類似する商品の売買情報も表示させている。
図9Cの例では、端末120Aは、商品Aの名称等を検索ボックス924に入力し、入力した情報に基づいて売買情報記憶部3154を検索した結果の一覧を、領域925から930にそれぞれ表示させている。領域925では、検索された商品の画像925A、売買価格925B、売却済みである場合にその旨を示すマーク領域925Cを表示させている。領域926から930についても同様の項目が表示されている。
【0115】
なお、サーバ110、及び端末120Aは、
図9Cの商品Aに対する複数回払い清算画面921において、例えば、商品Aの複数回払いですでに清算した金額の合計額、商品Aの複数回払いの債務の金額、金利等の、商品Aの複数回払いの利用状況の詳細な情報を表示させてもよい。
【0116】
図9Cの「出品する」ボタン923A、または「出品して売上金で清算する」ボタン923BがユーザAにより押下された場合、端末120Aは、
図9Dの商品Aの出品画面931を表示させる。なお、サーバ110は、「出品して売上金で清算する」ボタン923BがユーザAにより押下されて商品Aが出品された場合は、商品Aが売却された際に、売上金を商品Aに対する複数回払いの債務の清算に割り当てるようにしてもよい。この場合、サーバ110は、当該売上金が当該債務の額より大きい場合、当該売上金と当該債務の額との差額を、ユーザ情報記憶部3151に記録されているユーザAの売上金に加算する。そして、サーバ110は、例えば、あと払い情報記憶部3152に記録されているユーザAの複数回払い利用情報に含まれる商品Aの未精算残額を0円に設定することにより、商品Aに対するユーザAの債務を精算する。また、サーバ110は、当該売上金が当該債務の額より小さい場合、あと払い情報記憶部3152に記録されているユーザAの複数回払い利用情報に含まれる商品Aの未精算残額から、当該売上金の額を減額する。これにより、ユーザは、出品した商品Aが購入された場合に、債務の少なくとも一部を自動で清算することができる。
【0117】
図9Dの例では、端末120Aは、商品Aの出品画面931において、複数回払いで購入した商品Aの画像916A、931A、931B、商品名932、商品説明933、カテゴリー934、及び価格935等の商品Aの情報と、「出品する」ボタン936を表示させている。端末120Aは、商品情報記憶部3153にユーザAに対応付けて記憶されている商品Aの情報をサーバ110から取得して表示させてもよい。なお、端末120Aは、サーバ110により算出された推定価格922を、価格935にデフォルトで設定してもよい。端末120Aは、ユーザAの操作により、商品Aの情報を変更できるようにしてもよい。
【0118】
「出品する」ボタン936がユーザAにより押下されると、端末120Aはサーバ110に出品要求を送信する。そして、サーバ110は、売買情報記憶部3154に商品Aの情報を登録し、取引状態を「出品中」に設定する。これにより、ユーザAは、複数回払いで購入し、あと払いの債務が残っている商品を取引サービスで出品することができる。
【0119】
(特典付与処理)
続いて、端末120Aは、サーバ110により提供される取引サービスを利用する所定の操作をユーザAから受け付ける(ステップS108)。続いて、端末120Aは、受け付けた所定の操作に応じた要求をサーバ110に送信する(ステップS109)。
【0120】
続いて、サーバ110は、受信した要求に応じた、取引サービスを利用した処理を実行する(ステップS110)。続いて、サーバ110は、ユーザAによる取引サービスを用いた売買に関する情報に基づいて、商品Aに対する複数回払いの債務の清算に関する特典をユーザAに付与する(ステップS111)。サーバ110は、当該特典として、例えば、サーバ110が提供する決済サービスにおいて、商品Aに対する複数回払いの債務の清算等にも利用可能なポイントをユーザAに付与してもよい。この場合、サーバ110は、ユーザ情報記憶部3151に記録されているユーザAの残高に所定額分のポイントを付与してもよい。
【0121】
また、サーバ110は、当該特典として、ユーザAの複数回払いの債務を減額してもよい。この場合、サーバ110は、あと払い情報記憶部3152に記録されているユーザAの複数回払い利用情報に含まれる未精算残額を減額してもよい。また、サーバ110は、当該特典として、例えば、所定の条件で商品を複数回払い等で購入する場合に、代金の割引、または金利の減額(優遇)等を受けられるクーポンをユーザAに付与してもよい。
【0122】
また、サーバ110は、当該特典として、商品Aに対する複数回払いの金利手数料として徴収した額の少なくとも一部に相当する額分のポイント等をユーザAに付与(還元)するようにしてもよい。
【0123】
次に、
図7のステップS108からステップS111の、ユーザAに特典を付与する処理の例について説明する。
【0124】
((売上金での清算に対する特典付与))
サーバ110は、ユーザAが取引サービスで商品を売却にして得た売上金の少なくとも一部を用いてあと払いによる債務の少なくとも一部を清算した場合、ユーザAに特典を付与してもよい。これにより、例えば、あと払いによる債務を早期に返済することをユーザに動機付けることができる。また、取引サービスで商品を売却して売上金を得ることをユーザに動機付けることができる。
【0125】
また、サーバ110は、ユーザAにより清算に用いられた売上金の額に応じた特典をユーザAに付与してもよい。例えば、3000円分の売上金が清算に用いられた場合、その5%の額である150円分のポイント等を、ユーザ情報記憶部3151に記録されているユーザAの残高に付与してもよい。
【0126】
なお、サーバ110は、
図9Cの「早期清算する」ボタン923DがユーザAに押下された場合、売上金、ポイント、及び入金残高の少なくとも一つを使用(消費)して商品Aの債務を清算するための表示画面を端末120Aに表示させてもよい。そして、ユーザAにより、売上金を使用して商品Aの債務を清算する操作がされた場合、ユーザAに特典を付与してもよい。
【0127】
((取引サービスでの出品に対する特典付与))
サーバ110は、あと払いの債務が残っている商品を、サーバ110により提供される取引サービスを用いてユーザAにより出品された場合、ユーザAに特典を付与してもよい。これにより、例えば、あと払いによる債務を早期に返済するために、あと払いの債務が残っている商品を、取引サービスを用いて出品することをユーザに動機付けることができる。
【0128】
また、サーバ110は、あと払いの債務が残っている商品を、サーバ110により提供される取引サービスを用いて出品された場合、当該商品の価値に応じた特典をユーザAに付与してもよい。この場合、サーバ110は、例えば、当該商品の購入価格が6000円である場合、その5%の額である300円分のポイント等を、ユーザ情報記憶部3151に記録されているユーザAの残高に付与してもよい。なお、当該商品の価値は、取引サービスにおける当該商品の価値であってもよい。この場合、サーバ110は、例えば、取引サービスにおける当該商品の価値が3000円である場合、その5%の額である150円分のポイント等を、ユーザ情報記憶部3151に記録されているユーザAの残高に付与してもよい。
【0129】
サーバ110は、取引サービスにおける取引履歴(売買履歴)に基づいて推定した当該商品の販売可能額を、取引サービスにおける当該商品の価値として算出してもよい。この場合、サーバ110は、売買情報記憶部3154を参照して、ユーザAに指定された商品と同一、またはユーザAに指定された商品との類似度が所定の閾値以上の(類似する)商品が購入者により購入された価格の代表値を算出し、当該代表値を販売可能額と推定してもよい。なお、サーバ110は、代表値として、例えば、平均値、中央値、または最繁値を用いてもよい。
【0130】
なお、サーバ110は、ユーザAに指定された商品と、売買情報記憶部3154に記憶されている商品との、商品名、ブランド、商品の色、及び商品のサイズが一致する場合に、両商品が同一であると判定してもよい。また、サーバ110は、例えば、ユーザAに指定された商品と、売買情報記憶部3154に記憶されている商品との、カテゴリーが予め設定されている所定の関係にあり、商品名の少なくとも一部、及びブランドが一致する場合に、両商品の類似度が所定の閾値以上と判定してもよい。また、サーバ110は、例えば、ディープラーニング等により機械学習を行ったAIを用いて、商品の定価、取引サービスで売買された価格、商品名、ブランド、色、及びサイズ等に基づいて、両商品の類似度を算出してもよい。
【0131】
((取引サービスでの売却に対する特典付与))
サーバ110は、あと払いの債務が残っている商品を、サーバ110により提供される取引サービスを用いてユーザAにより売却された場合、ユーザAに特典を付与してもよい。これにより、例えば、あと払いによる債務を早期に返済するために、あと払いの債務が残っている商品を、取引サービスを用いて売却することをユーザに動機付けることができる。
【0132】
この場合、サーバ110は、
図9Cの「出品して売上金で清算する」ボタン923BがユーザAにより押下されて出品された商品Aが購入者に購入された場合、商品Aの売上金と、商品Aに対する複数回払いの債務とを相殺するようにしてもよい。これにより、例えば、あと払いの債務を返済するためのユーザによる操作を簡易にすることができる。また、この場合、サーバ110は、商品Aの複数回払いの金利手数料に応じた特典をユーザAに付与してもよい。この場合、サーバ110は、例えば、ユーザAが商品Aの複数回払いの金利手数料として既に徴収された額のうち、所定金額(例えば、300円)以下に相当するポイント等を、ユーザ情報記憶部3151に記録されているユーザAの残高に付与してもよい。
【0133】
また、サーバ110は、あと払いの債務が残っている商品を、サーバ110により提供される取引サービスを用いてユーザAにより売却された場合、売却された際の価格に応じた特典をユーザAに付与してもよい。この場合、サーバ110は、例えば、取引サービスにおける当該商品の売却価格が3000円であり、手数料が10%の300円であり、売上金が2700円(=3000円−300円)である場合、売上金の5%の額である135円分のポイント等を、ユーザ情報記憶部3151に記録されているユーザAの残高に付与してもよい。
【0134】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1−1)
情報処理装置が、
所定期間内に一括で清算される一括払いと、前記所定期間内の期日及び前記所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを提供する処理と、
ユーザにより指定された、前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される第1上限額の情報を受信する処理と、
前記複数回払いの一回で清算される第2上限額を、前記第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行する情報処理方法。
(付記1−2)
前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される上限額から、前記第2上限額を減算した額を、前記一括払いで清算される金額の上限額として設定する処理を実行する、付記1−1に記載の情報処理方法。
(付記1−3)
前記ユーザの情報に基づいて、前記あと払いサービスで利用可能な債務の限度額を決定する処理を実行する、付記1−1または2に記載の情報処理方法。
(付記1−4)
前記あと払いサービスで利用可能な債務の限度額から、前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される上限額を減算した額を、前記複数回払いで利用可能な債務の限度額として設定する処理を実行する、付記1−3に記載の情報処理方法。
(付記1−5)
前記ユーザの情報に基づいて、前記所定割合を決定する処理を実行する、付記1から4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記1−6)
前記ユーザにより購入される商品の代金が所定金額以上である場合、前記複数回払いの利用を許可する処理を実行する、付記1−1から5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記1−7)
前記ユーザにより購入される商品の種別に基づいて、前記複数回払いの利用を制限する処理を実行する、付記1−1から6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記1−8)
所定期間内に一括で清算される一括払いと、前記所定期間内の期日及び前記所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを提供する処理と、
ユーザにより指定された、前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される第1上限額の情報を受信する処理と、
前記複数回払いの一回で清算される第2上限額を、前記第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行する制御部を有する情報処理装置。
(付記1−9)
情報処理装置に、
所定期間内に一括で清算される一括払いと、前記所定期間内の期日及び前記所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを提供する処理と、
ユーザにより指定された、前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される第1上限額の情報を受信する処理と、
前記複数回払いの一回で清算される第2上限額を、前記第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行させるプログラム。
(付記1−10)
情報処理端末に、
情報処理装置によって提供される、所定期間内に一括で清算される一括払いと、前記所定期間内の期日及び前記所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを利用する処理と、
前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される第1上限額の入力をユーザから受け付ける処理と、
前記複数回払いの一回で清算される第2上限額を、前記第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行させるプログラム。
(付記1−11)
情報処理装置によって提供される、所定期間内に一括で清算される一括払いと、前記所定期間内の期日及び前記所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを利用する処理と、
前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される第1上限額の入力をユーザから受け付ける処理と、
前記複数回払いの一回で清算される第2上限額を、前記第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行する制御部を有する情報処理端末。
(付記1−12)
情報処理端末が、
情報処理装置によって提供される、所定期間内に一括で清算される一括払いと、前記所定期間内の期日及び前記所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを利用する処理と、
前記所定期間内に前記あと払いサービスで清算される第1上限額の入力をユーザから受け付ける処理と、
前記複数回払いの一回で清算される第2上限額を、前記第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行する情報処理方法。
(付記2−1)
情報処理装置が、
複数回払いでのあと払いサービスにより、ユーザに購入される第1商品の代金を決済する処理と、
商品の売買を行う取引サービスを前記ユーザに提供する処理と、
前記ユーザによる前記取引サービスを用いた売買に関する情報に基づいて、前記第1商品に対する前記複数回払いの債務の清算に関する特典を前記ユーザに付与する処理と、を実行する情報処理方法。
(付記2−2)
前記取引サービスを提供する処理では、前記取引サービスを用いて商品を売却することにより第1売上金を前記ユーザに付与し、
前記特典を付与する処理では、前記第1売上金の少なくとも一部が前記第1商品に対する前記複数回払いの債務の清算に用いられた場合、前記ユーザに特典を付与する、付記2−1に記載の情報処理方法。
(付記2−3)
前記特典を付与する処理では、前記第1売上金の少なくとも一部が前記第1商品に対する前記複数回払いの債務の清算に用いられた場合、清算に用いられた額に応じた特典を前記ユーザに付与する、付記2−2に記載の情報処理方法。
(付記2−4)
前記特典を付与する処理では、前記ユーザにより前記第1商品が前記取引サービスを用いて出品された場合、前記ユーザに特典を付与する、付記2−1から3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記2−5)
前記特典を付与する処理では、前記ユーザにより前記第1商品が前記取引サービスを用いて出品された場合、前記取引サービスにおける前記第1商品の価値に応じた特典を前記ユーザに付与する、付記2−4に記載の情報処理方法。
(付記2−6)
前記特典を付与する処理では、前記ユーザにより前記第1商品が前記取引サービスを用いて売却された場合、売却された際の前記第1商品の価格に応じた特典を前記ユーザに付与する、付記2−1から5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記2−7)
前記特典は、決済サービスで利用可能なポイント、前記複数回払いの債務の減額、及び複数回払いでのあと払いサービスを利用して商品を購入する場合の割引または金利の減額の少なくとも一方を含む、付記2−1から6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記2−8)
複数回払いでのあと払いサービスにより、ユーザに購入される第1商品の代金を決済する処理と、
商品の売買を行う取引サービスを前記ユーザに提供する処理と、
前記ユーザによる前記取引サービスを用いた売買に関する情報に基づいて、前記第1商品に対する前記複数回払いの債務の清算に関する特典を前記ユーザに付与する処理と、を実行する制御部を有する情報処理装置。
(付記2−9)
情報処理装置に、
複数回払いでのあと払いサービスにより、ユーザに購入される第1商品の代金を決済する処理と、
商品の売買を行う取引サービスを前記ユーザに提供する処理と、
前記ユーザによる前記取引サービスを用いた売買に関する情報に基づいて、前記第1商品に対する前記複数回払いの債務の清算に関する特典を前記ユーザに付与する処理と、を実行させるプログラム。
(付記2−10)
情報処理端末に、
情報処理装置により提供される、複数回払いでのあと払いサービスにより、ユーザに購入された第1商品の代金を決済させる処理と、
前記情報処理装置により提供される、商品の売買を行う取引サービスを、前記ユーザに利用させる処理と、
前記ユーザによる前記取引サービスを用いた売買に関する情報に基づいて、前記第1商品に対する前記複数回払いの債務の清算に関する前記ユーザへの特典を取得する処理と、を実行させるプログラム。
(付記2−11)
情報処理装置により提供される、複数回払いでのあと払いサービスにより、ユーザに購入された第1商品の代金を決済させる処理と、
前記情報処理装置により提供される、商品の売買を行う取引サービスを、前記ユーザに利用させる処理と、
前記ユーザによる前記取引サービスを用いた売買に関する情報に基づいて、前記第1商品に対する前記複数回払いの債務の清算に関する前記ユーザへの特典を取得する処理と、
を実行する制御部を有する情報処理端末。
(付記2−12)
情報処理端末が、
情報処理装置により提供される、複数回払いでのあと払いサービスにより、ユーザに購入された第1商品の代金を決済させる処理と、
前記情報処理装置により提供される、商品の売買を行う取引サービスを、前記ユーザに利用させる処理と、
前記ユーザによる前記取引サービスを用いた売買に関する情報に基づいて、前記第1商品に対する前記複数回払いの債務の清算に関する前記ユーザへの特典を取得する処理と、を実行する情報処理方法。
(付記3−1)
情報処理装置が、
リボルビング払いの一回で清算される額をユーザの残高から徴収し、前記リボルビング払いにより購入された第1商品、及び第2商品の少なくとも一方に対する前記リボルビング払いの債務の清算に、徴収した額を割り当てる処理と、
前記リボルビング払いによる前記第1商品に対する清算状況、及び前記第2商品に対する清算状況を表示させる情報を、前記ユーザが利用する情報処理端末に送信する処理と、を実行する情報処理方法。
(付記3−2)
前記割り当てる処理では、
前記第1商品、及び前記第2商品のうち、購入した日時が早い順、購入された際の代金が高い順、及び設定されている金利が高い順の少なくとも1つの順に、前記徴収した額を債務の清算に割り当てる、付記3−1に記載の情報処理方法。
(付記3−3)
前記割り当てる処理では、
前記第1商品に対する前記リボルビング払いの清算と、前記第2商品に対する前記リボルビング払いの清算とに、前記徴収した額を均等に割り当てる、付記3−1または2に記載の情報処理方法。
(付記3−4)
前記割り当てる処理では、
前記徴収した額を、前記第1商品が購入された際の代金、及び前記第2商品が購入された際の代金に応じた額で、前記第1商品に対する前記リボルビング払いの清算と、前記第2商品に対する前記リボルビング払いの清算とにそれぞれ割り当てる、付記3−1から3のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記3−5)
所定数以上の商品に対する前記リボルビング払いの債務が残っている場合、前記リボルビング払いの新規利用を制限する処理を実行する、付記3−1から4のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記3−6)
取引サービスを利用して購入する前記第1商品の代金が所定金額以上である場合、前記リボルビング払いによる前記第1商品の代金の決済を許可し、
前記第1商品の代金が所定金額以上でない場合、前記リボルビング払いによる前記第1商品の代金の決済を制限する、処理を実行する、付記3−1から5のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記3−7)
前記ユーザに前記第1商品が購入された場合、前記第1商品の情報を前記ユーザに対応付けて記録する処理と、
前記ユーザにより前記第1商品が取引サービスに出品される場合、記録されている前記第1商品の情報を用いて出品させる処理を実行する、付記3−1から6のいずれか一項に記載の情報処理方法。
(付記3−8)
前記ユーザにより前記取引サービスに出品された前記第1商品が売却された場合、売却による売上金を、前記第1商品に対する前記リボルビング払いの清算に割り当てる処理を実行する、付記3−7に記載の情報処理方法。
(付記3−9)
前記ユーザにより前記取引サービスに出品された前記第1商品が売却された場合、前記リボルビング払いの金利手数料に応じた特典を前記ユーザに付与する、付記3−8に記載の情報処理方法。
(付記3−10)
リボルビング払いの一回で清算される額をユーザの残高から徴収し、前記リボルビング払いにより購入された第1商品、及び第2商品の少なくとも一方に対する前記リボルビング払いの債務の清算に、徴収した額を割り当てる制御部と、
前記リボルビング払いによる前記第1商品に対する清算状況、及び前記第2商品に対する清算状況を表示させる情報を、前記ユーザが利用する情報処理端末に送信する送信部と、を有する情報処理装置。
(付記3−11)
情報処理装置に、
リボルビング払いの一回で清算される額をユーザの残高から徴収し、前記リボルビング払いにより購入された第1商品、及び第2商品の少なくとも一方に対する前記リボルビング払いの債務の清算に、徴収した額を割り当てる処理と、
前記リボルビング払いによる前記第1商品に対する清算状況、及び前記第2商品に対する清算状況を表示させる情報を、前記ユーザが利用する情報処理端末に送信する処理と、を実行させるプログラム。
(付記3−12)
情報処理端末に、
ユーザの操作に応答して、情報処理装置により提供されるリボルビング払いを利用して第1商品を購入する処理と、
前記ユーザの操作に応答して、前記リボルビング払いを利用して第2商品を購入する処理と、
前記リボルビング払いの一回で清算される額がユーザの残高から徴収され、前記第1商品、及び前記第2商品の少なくとも一方に対する前記リボルビング払いの債務の清算に徴収された額が割り当てられた、前記第1商品に対する清算状況、及び前記第2商品に対する清算状況を表示させる処理と、を実行させるプログラム。
(付記3−13)
ユーザの操作に応答して、情報処理装置により提供されるリボルビング払いを利用して第1商品を購入する処理と、
前記ユーザの操作に応答して、前記リボルビング払いを利用して第2商品を購入する処理と、
前記リボルビング払いの一回で清算される額がユーザの残高から徴収され、前記第1商品、及び前記第2商品の少なくとも一方に対する前記リボルビング払いの債務の清算に徴収された額が割り当てられた、前記第1商品に対する清算状況、及び前記第2商品に対する清算状況を表示させる処理と、を実行する制御部を有する情報処理端末。
(付記3−14)
情報処理端末が、
ユーザの操作に応答して、情報処理装置により提供されるリボルビング払いを利用して第1商品を購入する処理と、
前記ユーザの操作に応答して、前記リボルビング払いを利用して第2商品を購入する処理と、
前記リボルビング払いの一回で清算される額がユーザの残高から徴収され、前記第1商品、及び前記第2商品の少なくとも一方に対する前記リボルビング払いの債務の清算に徴収された額が割り当てられた、前記第1商品に対する清算状況、及び前記第2商品に対する清算状況を表示させる処理と、を実行する情報処理方法。
【課題】ユーザが複数のあと払い方式を併用する場合に、所定期間内の清算額をユーザにとって適正化する情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び情報処理端末を提供する。
【解決手段】サーバと端末がネットワークを介して接続された通信システムにおいて、サーバ110は、所定期間内に一括で清算される一括払いと、所定期間内の期日及び所定期間以降の期日を含む複数の期日でそれぞれ清算される複数回払いとを含むあと払いサービスを提供する処理と、ユーザにより指定された、所定期間内にあと払いサービスで清算される第1上限額の情報を受信する処理と、複数回払いの一回で清算される第2上限額を、第1上限額の所定割合以下で設定する処理と、を実行する。