特許第6682717号(P6682717)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6682717
(24)【登録日】2020年3月30日
(45)【発行日】2020年4月15日
(54)【発明の名称】レゾルバのリード線引出し構造
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/18 20060101AFI20200406BHJP
   H02K 24/00 20060101ALI20200406BHJP
【FI】
   H02K3/18 J
   H02K24/00
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-8657(P2016-8657)
(22)【出願日】2016年1月20日
(65)【公開番号】特開2017-131031(P2017-131031A)
(43)【公開日】2017年7月27日
【審査請求日】2018年10月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000203634
【氏名又は名称】多摩川精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147500
【弁理士】
【氏名又は名称】田口 雅啓
(74)【代理人】
【識別番号】100166235
【弁理士】
【氏名又は名称】大井 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100179914
【弁理士】
【氏名又は名称】光永 和宏
(74)【代理人】
【識別番号】100179936
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 明日香
(72)【発明者】
【氏名】小島 彰
【審査官】 服部 俊樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−309067(JP,A)
【文献】 特開2009−124784(JP,A)
【文献】 特開2011−055653(JP,A)
【文献】 特開2003−023744(JP,A)
【文献】 特開2012−110188(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/18
H02K 24/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定角度間隔毎に内方に向けて突出する突出磁極(8)を有する輪状ステータコア(1)と、前記輪状ステータコア(1)の第1、第2端面(1A,1B)に設けられた第1、第2輪状絶縁キャップ(20,30)と、前記第1、第2輪状絶縁キャップ(20,30)を介して前記各突出磁極(8)に巻回されたステータ巻線(2)と、前記ステータ巻線(2)の端線(2a)に接続されたリード線(7)と、よりなるレゾルバのリード線引出し構造において、
前記輪状ステータコア(1)の前記第1又は第2端面(1A,1B)に設けられ前記第1又は第2輪状絶縁キャップ(20又は30)に一体に設けられた端子ピン保持部材(5)と、前記端子ピン保持部材(5)の外縁(40a)に設けられ、前記端子ピン保持部材(5)の長さより短い長さで、かつ、前記外縁(40a)が弧状に形成された溝部(40)と、前記端子ピン保持部材(5)に設けられ前記ステータ巻線(2)の端線(2a)に接続され、L字型の圧着端子(4b)からなる複数の端子ピン(4a)と、前記端子ピン(4a)に接続されたリード線(7)と、を備え、
前記溝部(40)の外周面(40A)は、前記輪状ステータコア(1)のコア外周面(1a)と一致、又は、前記コア外周面(1a)の手前に位置し、前記リード線(7)は、前記溝部(40)から一方側(B)又は他方側(C)へ引出され
前記端子ピン保持部材(5)上の複数の前記端子ピン(4a)はハの字状に配設され、
前記端子ピン保持部材(5)は、扇形をなしている構成としたことを特徴とするレゾルバのリード線引出し構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レゾルバのリード線引出し構造に関し、特に、端子ピン保持部材に設けられた溝部の外周面を輪状ステータコアのコア外周面に対して一致又は手前位置とし、リード線を前記溝部の一方側又は他方側に引出せるようにするための新規な改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、用いられていたこの種のレゾルバのリード線引出し構造としては、特許文献1〜3に示された構成を挙げることができる。
すなわち、図14の(a),(b)に示される特許文献1の構成の場合、内方に向けて突出する複数の突出磁極8を有する輪状ステータコア1のコア外周面1aの一部には、一対の突起2A,2Bが一体に突出して設けられており、前記各突起2A,2Bを介してリード線固定部5が設けられている。
【0003】
また、他の従来構成として、図15から図17で示される構成を挙げることができる。
すなわち、図15から図17で示される特許文献2及び特許文献3の構成を挙げることができる。
すなわち、図15に示される特許文献2の構成において、符号1で示されるものは、所定角度間隔毎に内方へ向けて突出する複数の突出磁極8を有する輪状ステータコアであり、前記各突出磁極8には、前記輪状ステータコア1の第1、第2端面1A,1Bに設けられた第1、第2輪状絶縁キャップ20,30を介してステータ巻線2が巻回されている。
【0004】
前記第1輪状絶縁キャップ20から一体に延設された端子保持部5には、複数の端子ピン4aが設けられ、前記各ステータ巻線2の端線2aは前記各端子ピン4aに巻回されている。
前記端子ピン保持部材4の各端子ピン4aに接続されたリード線7はコネクタ6を介して外方に延出されている。
前記第2輪状巻線カバー11の延設部11aは、前記輪状ステータコア1の一部を覆うと共に前記端子保持部5と一体に接続されている。
【0005】
図16及び図17で示される従来構成は、特許文献3で示される構成であり、図15と同一又は同等部分には同一符号を用いて説明する。図16は正面図、図17図16の断面A−Aの拡大図である。
図16において、符号1で示されるものは、輪状ステータコアであり、この輪状ステータコア1の内側には、所定角度間隔で複数の突出磁極8が設けられており、前記各突出磁極8には、一体又は別体の第1、第2輪状絶縁キャップ20,30を介してステータ巻線2が巻回されている。
【0006】
前記第1輪状絶縁キャップ20には、これと一体で、かつ、半径方向に突出して外方に突出するように構成された端子保持部5が設けられている。
前記端子保持部5には、複数のパターン22を有するプリント基板5Aが設けられ、前記プリント基板5Aの各パターン22には、前記ステータ巻線2の端線2aが半田又はヒュージング等で接続されている。
また、図17で示されるものは、図16の拡大断面A−A図であり、図16と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略するが、各ステータ巻線2の端線2aは前記プリント基板5Aに接続されている。
図17で明らかなように、前記端子保持部5は、輪状ステータコア1の端部1Dから半径方向に突出し、各リード線7は、前記輪状ステータコア1の端部1Dの周面1Eよりも半径方向外側位置において軸方向に沿って延設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−299293号公報
【特許文献2】米国特許第5,920,135号明細書
【特許文献3】特開2002−281716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のレゾルバのリード線引出し構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、図14の従来構成では、輪状ステータコアの外側にリード線固定部が突出し、相手方への取付けが容易でなかった。また、図15に記載されているレゾルバのリード線固定構造は、輪状ステータコア1の周縁部からリード線7を介してコネクタ6が突出していたため、ユーザー側にて、輪状ステータコア1の外周に図示しない装置を装着し、リード線7を無理に軸方向に沿って引き出そうとする場合、端子保持部5の周縁での突出が障害となって、レゾルバを取付ける相手方の装置の加工又は変形等が必要となっていた。
また、図16及び図17の構成においては、端子保持部5及びプリント基板5Aが突出しているため、相手方への装着が容易ではなかった。
【0009】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、端子ピン保持部材に設けられた溝部の外周面を輪状ステータコアのコア外周面に対して一致又は手前位置とし、リード線を曲折溝部の一方側又は他方側に引出せるようにしたレゾルバのリード線引出し構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によるレゾルバのリード線引出し構造は、所定角度間隔毎に内方に向けて突出する突出磁極を有する輪状ステータコアと、前記輪状ステータコアの第1、第2端面に設けられた第1、第2輪状絶縁キャップと、前記第1、第2輪状絶縁キャップを介して前記各突出磁極に巻回されたステータ巻線と、前記ステータ巻線の端線に接続されたリード線と、よりなるレゾルバのリード線引出し構造において、前記輪状ステータコアの前記第1又は第2端面に設けられ前記第1又は第2輪状絶縁キャップに一体に設けられた端子ピン保持部材と、前記端子ピン保持部材の外縁に設けられ、前記端子ピン保持部材の長さより短い長さで、かつ、外縁が弧状に形成された溝部と、前記端子ピン保持部材に設けられ前記ステータ巻線の端線に接続され、L字型の圧着端子からなる複数の端子ピンと、前記端子ピンに接続されたリード線と、を備え、前記溝部の外周面は、前記輪状ステータコアのコア外周面と一致、又は、前記コア外周面の手前に位置し、前記リード線は、前記溝部から一方側又は他方側へ引出され、前記端子ピン保持部材上複数の前記端子ピンハの字状に配設され前記端子ピン保持部材は、扇形をなしている構成である。
【発明の効果】
【0011】
本発明によるレゾルバのリード線引出し構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、所定角度間隔毎に内方に向けて突出する突出磁極を有する輪状ステータコアと、前記輪状ステータコアの第1、第2端面に設けられた第1、第2輪状絶縁キャップと、前記第1、第2輪状絶縁キャップを介して前記各突出磁極に巻回されたステータ巻線と、前記ステータ巻線の端線に接続されたリード線と、よりなるレゾルバのリード線引出し構造において、前記輪状ステータコアの前記第1又は第2端面に設けられ前記第1又は第2輪状絶縁キャップに一体に設けられた端子ピン保持部材と、前記端子ピン保持部材の外縁に設けられ、前記端子ピン保持部材の長さより短い長さで、かつ、外縁が弧状に形成された溝部と、前記端子ピン保持部材に設けられ前記ステータ巻線の端線に接続され、L字型の圧着端子からなる複数の端子ピンと、前記端子ピンに接続されたリード線と、を備え、前記溝部の外周面は、前記輪状ステータコアのコア外周面と一致、又は、前記コア外周面の手前に位置し、前記リード線は、前記溝部から一方側又は他方側へ引出され、輪状ステータコアのコア外周面から外側に突出するものは何もないため、輪状ステータコアを取付ける相手方の装置への装着が容易となる。また、リード線の引出しは、溝部から左右何れの方向へも可能で、装置への装着の利便性が向上する。
【0012】
また、前記端子ピン保持部材上複数の端子ピンハの字状に配設されている構成よりなることにより、端子ピン保持部材により多くの端子ピンを取付けることができる。
【0013】
また、前記端子ピン保持部材は、扇形をなしている構成としたことにより、端子ピン保持部材の外周面は輪状ステータコアのコア外周面から外側へ突出することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明によるレゾルバのリード線引出し構造を示す正面図である。
図2図1の端子ピン保持部材を示す背面図である。
図3図2の端子ピン保持部材に蓋部材を設けた構成図である。
図4図1とは逆方向にリード線を引出した構成の正面図である。
図5図4の端子ピン保持部材を示す背面図である。
図6図5の端子ピン保持部材に蓋部材を設けた構成図である。
図7図2の端子ピン保持部材の拡大詳細図である。
図8図7の端子ピン保持部材に蓋部を設けた構成図である。
図9図7の要部の断面図である。
図10図7の要部の拡大斜視図である。
図11図10の構成に蓋部を設けた場合の斜視図である。
図12図4の輪状ステータコアにロータを設けたレゾルバを示す正面図である。
図13図1の輪状ステータコアにロータを設けたレゾルバを示す正面図である。
図14】(a)は従来の輪状ステータコアの正面図、(b)は(a)の底面図である。
図15】従来のレゾルバの断面図である。
図16】他の従来のレゾルバの正面図である。
図17図15の拡大断面A−A図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明によるレゾルバのリード線引出し構造は、端子ピン保持部材に設けられた溝部の外周面を輪状ステータコアのコア外周面に対して一致又は手前位置とし、リード線を前記溝部の一方側又は他方側に引出させるようにすることである。
【実施例】
【0016】
以下、図面と共に本発明によるレゾルバのリード線引出し構造の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分については、同一符号を付して説明する。
また、本発明の説明について、一部を省略しているため、この省略部分については、従来構成の図13から図16の構成を本発明に援用して用いるものとする。
図1において符号1で示されるものは、前述の従来構成のように、内方に向けて所定角度間隔で突出する多数の突出磁極8を有すると共にロータ1Cが内設される輪状ステータコアであり、前記輪状ステータコア1の第1端面1A及び第2端面1Bには、一体又は別体にて形成された第1輪状絶縁キャップ20及び第2輪状絶縁キャップ30が設けられている。
【0017】
前記各突出磁極8には、前記各輪状絶縁キャップ20,30を介してステータ巻線2が巻回されている。
前記第1輪状絶縁キャップ20(又は、第2輪状絶縁キャップ30何れか一方)の一端20aには、半径方向Aの外方へ向けて一体に突出する扇形をなす端子ピン保持部材5が設けられている。尚、図2のように、前記溝部40の長さは端子ピン保持部材5の長さより短く形成されている。
【0018】
前記端子ピン保持部材5の外側位置には、断面凹状をなすと共に外縁40aが弧状に形成された長手の溝部40が一体に形成されている。
前記端子ピン保持部材5の背面5Aは、図2で示されるように構成されており、前記端子ピン保持部材5の背面5Aには、前記扇形のスペース構成を効率よく用いるために、その背面5Aが第1部分5D及び第2部分5Eの二部分に分けられ、前記各部分5D,5Eには3個ずつの端子ピン4aが設けられている。
【0019】
前記各端子ピン4aは、周知のL字形の圧着端子4bで構成され、図2でみて、前記各端子ピン4aは、ハの字型となるように配設されている。
前記各端子ピン4aはL字型であるため、図2で示される状態では、図9及び図10で示されるように、垂直方向に立設しており、図9及び図11で示される角カップ型をなす蓋部41が各端子ピン4aを覆うように構成されている。
【0020】
次に、図4は、図1のリード線7が前記溝部40の他方側Cから外部へ引出されている構成に対し、前記他方側Cの反対側である一方側Bから前記リード線7が外部へ引出されている。
図5は、前記端子ピン保持部材5及び溝部40の背面5Aを示し、図6は、図5の端子ピン保持部材5に対して、各端子ピン4aの裏側、すなわち、圧着端子4bの部分を覆うための裏蓋5Bが設けられ、前記端子ピン保持部材5を貫通した各端子ピン4aは、前述のように、蓋部41で覆われている。
【0021】
図7は、前述の図2の前記端子ピン保持部材5を拡大して詳細に示しており、前記端子ピン4aは、全体がL字型の周知の圧着端子4bで構成され、前記各圧着端子4bにカシメ状に圧着して接続されたリード線7は、前記溝部40の前記一方側Bから外方へ向けて引出されている。
【0022】
図8は、図7の前記端子ピン保持部材5に対して裏蓋5Bを装着した状態を示している。
また、図9は、これまで平面的な状態でしか示していない前記端子ピン保持部材5及び蓋部41の構成(図3図6及び図8で示す)を横断面で示し、特に、前記溝部40、蓋部41及び端子ピン4aの立体的構造が理解できるように開示されている。
特に、前記蓋部41は、立設された複数の端子ピン4aを覆うことができるように角型カップ状(図11で示す)で構成されている。
【0023】
図10は、前記輪状ステータコア1の第1端面1A上に前記端子ピン保持部材5が取付けられ、前記端子ピン4aに接続された各リード線7が前記溝部40を経て矢印Fの方向に引出される構成を示している。
また、図11は、図10の状態で前記蓋部41を設けて各端子ピン4aを前記蓋部41で覆った状態を示している。
【0024】
次に、本発明の特徴でもある前述の溝部40の外周面40Aは、図1図4及び図12で示すように、前記輪状ステータコア1のコア外周面1aに対して一致、又は、前記コア外周面1aの手前に位置している。
前述の本発明による前記輪状ステータコア1に設けられた前記リード線7の引出し方向は、図11の構成が一方側B(CW方向)、図12の構成が他方側C(CCW方向)であり、何れの方向にも引出し可能である。
【0025】
尚、本発明によるレゾルバのリード線引出し構造の要旨とするところは、以下の通りである。
すなわち、所定角度間隔毎に内方に向けて突出する突出磁極8を有する輪状ステータコア1と、前記輪状ステータコア1の第1、第2端面1A,1Bに設けられた第1、第2輪状絶縁キャップ20,30と、前記第1、第2輪状絶縁キャップ20,30を介して前記各突出磁極8に巻回されたステータ巻線2と、前記ステータ巻線2の端線2aに接続されたリード線7と、よりなるレゾルバのリード線引出し構造において、前記輪状ステータコア1の前記第1又は第2端面1A,1Bに設けられ前記第1又は第2輪状絶縁キャップ20又は30に一体に設けられた端子ピン保持部材5と、前記端子ピン保持部材5の外縁40aに設けられ、前記端子ピン保持部材5の長さより短い長さで、かつ、前記外縁40aが弧状に形成された溝部40と、前記端子ピン保持部材5に設けられ前記ステータ巻線2の端線2aに接続され、L字型の圧着端子4bからなる複数の端子ピン4aと、前記端子ピン4aに接続されたリード線7と、を備え、前記溝部40の外周面40Aは、前記輪状ステータコア1のコア外周面1aと一致、又は、前記コア外周面1aの手前に位置し、前記リード線7は、前記溝部40から一方側B又は他方側Cへ引出され前記端子ピン保持部材5上複数の前記端子ピン4aハの字状に配設され、前記端子ピン保持部材5は、扇形をなしている構成である。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明によるレゾルバのリード線引出し構造は、端子ピン保持部材の外側の溝部の外周面40Aが、輪状ステータコアのコア外周面と一致又はその手前であるため、前記外周面が輪状ステータコアのコア外周面よりも外側に突出することはなく、かつ、リード線も溝部内で案内され、レゾルバを装置に取付ける際に容易に取付けることができ、生産性の向上に寄与できる。
【符号の説明】
【0027】
1 輪状ステータコア
1a コア外周面
1A 第1端面
1B 第2端面
2 ステータ巻線
2a 端線
4a 端子ピン
4b 圧着端子
5 端子ピン保持部材
5A 背面
5B 裏蓋
20 第1輪状絶縁キャップ
30 第2輪状絶縁キャップ
40 溝部
40a 外縁
40A 外周面
41 蓋部
A 径方向
B 一方側
C 他方側
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17