(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
【0012】
図1は、本発明による寝具の第1実施形態を示す平面図である。また、
図2は、
図1のII−II線に沿った端面図である。寝具1は、シート10(第1のシート)、シート20(第2のシート)、及び中間層30を備えている。中間層30は、シート10とシート20との間に介在している。中間層30の厚みは、例えば5mm以上3cm以下である。
【0013】
寝具1は、敷寝具(座布団を含む。)又は掛寝具として用いられる。すなわち、寝具1は、敷寝具として用いてもよいし、掛寝具として用いてもよい。また、2つの寝具1を準備して、一方の寝具1を敷寝具として用いるとともに、もう一方の寝具1を掛寝具として同時に用いてもよい。なお、寝具1は、シート10を上に向けて使用してもよいし、シート20を上に向けて使用してもよい。
【0014】
シート10の一部は、平面視で、中間層30の外側に位置している。本実施形態においては、平面視で、シート10の周縁部の全体が、中間層30の外側に位置している。平面視で、中間層30の全体がシート10に重なる一方、シート10の一部のみが中間層30に重なっている。シート10における中間層30の外側に位置する部分である外側部10a(第1の外側部)は、平面視で環状(ロ字状)をしている。
【0015】
シート10は、略長方形状をしている。シート10の長辺の長さは、例えば186cm以上234cm以下である。シート10の短辺の長さは、例えば86cm以上124cm以下である。また、シート10の外側部10aの幅d1(
図1参照)は、中間層30の厚みよりも大きく、例えば3cm以上7cm以下である。シート10の厚みは、例えば5μm以上1mm以下である。なお、図面においては、見やすくするため、シート10全体に対する外側部10aの比率を拡大して示している。同様の理由から、シート10、シート20及び中間層30の厚みも拡大して示している。
【0016】
シート10は、中間層30の下面に貼着されている。シート10と中間層30との貼着には、例えば粘着剤が用いられる。粘着剤は、シート10における外側部10a以外の部分である内側部10b(第1の内側部)の内面(中間層30側の面)の全体に塗布されてもよいし、一部にのみ塗布されてもよい。内側部10bは、平面視で、中間層30の内側(中間層30の周縁部を含む。)に位置する部分である。
【0017】
シート10は、通気性素材からなってもよいし、非通気性素材からなってもよい。シート10は、柔軟性の高い素材からなることが好ましい。シート10の外面(中間層30と反対側の面)は、アルミニウムからなることが好ましい。その場合、シート10として、アルミニウム箔を用いてもよいし、アルミ蒸着ポリエステル、アルミ蒸着ポリエチレン等のアルミ蒸着シートを用いてもよい。例えば、アルミ蒸着シートを用いてアルミを外面側にすることにより、外面がアルミニウムからなるシート10を得ることができる。アルミ蒸着ポリエチレンは、アルミ蒸着低密度ポリエチレンであることが特に好ましい。また、シート10の材料として、防水透湿性素材を用いてもよい。
【0018】
シート20は、シート10と別体に設けられている。すなわち、シート10及びシート20は、後述する閉塞状態にあるときを除いて、相互に完全に分離している。シート20は、平面視で、その全体が中間層30の内側に位置している。シート20と中間層30とは、完全に重なり合っている。すなわち、平面視で、中間層30の全体がシート20に重なるとともに、シート20の全体も中間層30に重なっている。シート20は、略長方形状をしている。シート20の長辺の長さは、シート10の長辺の長さよりも小さく、例えば180cm以上220cm以下である。シート20の短辺の長さは、シート10の短辺の長さよりも小さく、例えば80cm以上110cm以下である。シート20の厚みは、例えば5μm以上1mm以下である。
【0019】
シート20は、中間層30の上面に貼着されている。シート20と中間層30との貼着には、例えば粘着剤が用いられる。粘着剤は、シート20の内面(中間層30側の面)の全体に塗布されてもよいし、一部にのみ塗布されてもよい。
【0020】
シート20は、通気性素材からなってもよいし、非通気性素材からなってもよい。シート20は、柔軟性の高い素材からなることが好ましい。シート20の外面(中間層30と反対側の面)は、アルミニウムからなることが好ましい。その場合、シート20として、アルミニウム箔を用いてもよいし、アルミ蒸着ポリエステル、アルミ蒸着ポリエチレン等のアルミ蒸着シートを用いてもよい。例えば、アルミ蒸着シートを用いてアルミを外面側にすることにより、外面がアルミニウムからなるシート20を得ることができる。アルミ蒸着ポリエチレンは、アルミ蒸着低密度ポリエチレンであることが特に好ましい。また、シート20の材料として、防水透湿性素材を用いてもよい。
【0021】
寝具1は、シート10の外側部10aが中間層30の側端30aの少なくとも一部を覆った状態である閉塞状態(第1の閉塞状態)と、外側部10aが側端30aを全く覆わない状態である開放状態(第1の開放状態)とを切り替えられるように構成されている。
図1及び
図2は、外側部10aが開放状態にあるときの寝具1を示している。
【0022】
図3及び
図4は、それぞれ、外側部10aが閉塞状態にあるときの寝具1を示す平面図及び端面図である。
図4は、
図2と同様の端面を示している。閉塞状態において、外側部10aは、中間層30の側端30aの全体を覆っている。中間層30を包み込むようにして、外側部10aの全体がシート20側に折り曲げられている。このとき、外側部10aは、中間層30の側端30aを覆った状態で固定することが可能である。本実施形態において外側部10aは、その内面がシート20の外面に一時的に接続されることにより固定される。ここで、「一時的に接続」とは、ユーザが道具を使うことなく外側部10aをシート20から容易に離せるように接続するということである。
【0023】
シート10及びシート20は、外側部10aの内面をシート20の外面に一時的に接続するための接続手段42(第1の相互接続手段)を有している。接続手段42は、例えば、面ファスナ、ホック(スナップボタン等)、又は磁石である。面ファスナを用いる場合であれば、例えば、フックを外側部10aの内面に取り付けるとともに、ループをシート20の外面(
図4の状態においてフックと対向する部分)に取り付ければよい。接続手段42は、シート10の周縁部に沿って全体的に設けられてもよいし、部分的に設けられてもよい。後者の場合、接続手段42を複数箇所に配置することが好ましい。なお、
図1においては、接続手段42の図示を省略している。
【0024】
図5に示すように、開放状態において外側部10aは、中間層30の側端30aを覆わない状態で固定することが可能である。外側部10aは、その外面がシート10の内側部10bの外面に一時的に接続されることにより固定される。シート10は、外側部10aの外面を内側部10bの外面に一時的に接続するための接続手段44(第1の自己接続手段)を有している(
図2参照)。接続手段44は、例えば、面ファスナ、ホック、又は磁石である。面ファスナを用いる場合であれば、例えば、フックを外側部10aの外面に取り付けるとともに、ループを内側部10bの外面(
図5の状態においてフックと対向する部分)に取り付ければよい。接続手段44は、シート10の周縁部に沿って全体的に設けられてもよいし、部分的に設けられてもよい。後者の場合、接続手段44を複数箇所に配置することが好ましい。なお、
図3においては、接続手段44の図示を省略している。
【0025】
図6は、中間層30を示す平面図である。また、
図7は、
図6のVII−VII線に沿った端面図である。中間層30は、外気(寝具1の外部の空気)の流路となる空気流通路32を有している。空気流通路32は、中間層30の側端30aの2箇所以上を通じて外部空間に連通している。そのため、側端30aのある箇所から空気流通路32に入った外気は、空気流通路32を通過して、側端30aの別の箇所から外部に出ることが可能である。空気流通路32の少なくとも一部は、平面視で、中間層30を縦断又は横断していることが好ましい。中間層30内には、空気流通路32が1つだけ存在してもよいし、複数存在してもよい。
【0026】
中間層30は、複数の突出部34、支持シート36、及び支持シート38によって構成されている。複数の突出部34は、相互に離間している。これにより、突出部34どうしの隙間が空気流通路32となる。各突出部34は、中間層30の厚み方向に延びている。各突出部34は、弾性素材からなることが好ましい。かかる弾性素材としては、例えば、ゴム、スポンジ又はウレタンが挙げられる。各突出部34は、円柱状の突起からなる。各突出部34の径は、例えば1cm以上5cm以下である。突出部34どうしの間隔は、各突出部34の径よりも大きいことが好ましい。当該間隔は、例えば3cm以上10cm以下である。また、各突出部34の高さは、例えば3mm以上3cm以下である。
【0027】
各突出部34の下端は、支持シート36の内面に接続されている。支持シート36の外面は、中間層30の下面を構成している。それゆえ、支持シート36の外面にシート10が貼着されている。支持シート36の材料としては、ゴム、スポンジ、ウレタン又はプラスチックを用いることができる。
【0028】
各突出部34の上端は、支持シート38の内面に接続されている。支持シート38の外面は、中間層30の上面を構成している。それゆえ、支持シート38の外面にシート20が貼着されている。支持シート38の材料としては、ゴム、スポンジ、ウレタン又はプラスチックを用いることができる。なお、
図1〜
図5においては、中間層30の詳細な構造の図示を省略している。
【0029】
寝具1の効果を説明する。寝具1においては、シート10の一部が、中間層30の外側に食み出している。そして、寝具1は、シート10の外側部10aが中間層30の側端30aの少なくとも一部を覆った状態(閉塞状態)と、外側部10aが中間層30の側端30aを全く覆わない状態(開放状態)とを切り替えられるように構成されている。
【0030】
閉塞状態においては、中間層30の側端30aが外側部10aで覆われるため、空気流通路32を外気が流れにくくなる。この場合、空気流通路32内に空気が籠りやすくなるため、当該空気の断熱効果により、寒いときの寝具1の温度低下を抑制することができる。他方、開放状態においては、中間層30の側端30aが外側部10aで覆われないため、空気流通路32を外気が流れやすくなる。この場合、空気流通路32内の空気が換気されやすくなるため、暑いときの寝具1の温度上昇を抑制することができる。このため、寝具1は、閉塞状態と開放状態とを切り替えることにより、電気やガスを用いなくても、寒暑を問わず快適に使用することができる。
【0031】
かかる寝具1は、電気やガス等のエネルギー供給が断たれた環境下においても、好適に使用することができる。それゆえ、寝具1は、災害時に避難所等において簡易寝具として使用するのに適している。また、寝具1は、キャンプや山登りの際に屋外で使用してもよいし、日常的に自宅で使用してもよい。なお、電気やガスを使える場合は、開放状態から閉塞状態に切り替える際、ドライヤーやヒーター等を用いて、空気流通路32内に温かい空気を送り込んでから、側端30aを外側部10aで覆ってもよい。そうすることにより、寒いときにより快適に寝具1を使用することができる。
【0032】
平面視で、シート10の周縁部の全体が、中間層30の外側に位置している。これにより、中間層30の側端30a全体をシート10の外側部10aで覆うことが可能となる。
【0033】
実際、閉塞状態において、外側部10aは、側端30aの全体を覆っている(
図4参照)。これにより、空気流通路32と外部空間とが分断されるため、寒いときに外部空間から空気流通路32に寒気が入り込むのを防ぐことができる。このことは、寝具1の温度低下を抑制するのに有利である。
【0034】
閉塞状態において、外側部10aは、中間層30の側端30aを覆った状態で固定することが可能である。これにより、側端30aが外側部10aで覆われた状態を安定的に維持することができる。
【0035】
閉塞状態において、外側部10aは、その内面がシート20の外面に一時的に接続されることにより固定される。このため、中間層30とシート20との境界部分まで覆った状態で外側部10aを固定することができる。これにより、寒いときに外部空間から空気流通路32に寒気が入り込むのを一層効果的に防ぐことができる。
【0036】
シート10及びシート20は、外側部10aの内面をシート20の外面に一時的に接続するための接続手段42を有している。これにより、かかる接続手段をユーザ側で準備しなくても、外側部10aの内面をシート20の外面に一時的に接続することが可能となる。
【0037】
接続手段42が面ファスナ、ホック又は磁石である場合、簡易かつ安価な構成で、接続手段42を実現することができる。
【0038】
開放状態において、外側部10aは、中間層30の側端30aを覆わない状態で固定することが可能である。これにより、側端30aが外側部10aで覆われていない状態を安定的に維持することができる。
【0039】
開放状態において、外側部10aは、その外面がシート10の内側部10bの外面に一時的に接続されることにより固定される。このため、内側部10b上に重ねた状態で外側部10aを固定することができる。これにより、開放状態で寝具1を使用する際、外側部10aが邪魔になりにくくなる。
【0040】
シート10は、外側部10aの外面を内側部10bの外面に一時的に接続するための接続手段44を有している。これにより、かかる接続手段をユーザ側で準備しなくても、外側部10aの外面を内側部10bの外面に一時的に接続することが可能となる。
【0041】
接続手段44が面ファスナ、ホック又は磁石である場合、簡易かつ安価な構成で、接続手段44を実現することができる。
【0042】
平面視で、シート20の全体が、中間層30の内側に位置している。このため、シート10の外側部10aを折り曲げる際にシート20が干渉しないため、開放状態から閉塞状態への切替えを円滑に行いやすくなる。
【0043】
中間層30は、相互に離間している複数の突出部34によって構成されている。この場合、突出部34どうしの間隔や各突出部34の高さを任意に設定できるため、空気流通路32を広く確保しやすいという利点がある。
【0044】
各突出部34が弾性素材からなる場合、中間層30ひいては寝具1全体のクッション性を高めることができる。クッション性の高い寝具1は、敷寝具として特に好適に用いることができる。
【0045】
空気流通路32を広く確保したり寝具1のクッション性を高めたりするには、中間層30の厚みが大きい方が有利である。かかる観点から、中間層30の厚みは、5mm以上であることが好ましい。他方、寝具1をコンパクトに構成して運搬や保管の便宜を高めるには、中間層30の厚みが小さい方が有利である。かかる観点から、中間層30の厚みは、3cm以下であることが好ましい。
【0046】
シート10及びシート20が非通気性シートからなる場合、閉塞状態における空気流通路32の気密性を高めるのに有利である。
【0047】
シート10及びシート20の外面がアルミニウムからなる場合、寝具1全体の断熱効果を高めるのに有利である。
(第2実施形態)
【0048】
図8は、本発明による寝具の第2実施形態を示す平面図である。また、
図9は、
図8のIX−IX線に沿った端面図である。寝具2は、シート10、シート20、及び中間層30を備えている。中間層30の構成は、第1実施形態で説明したとおりである。
【0049】
シート10の一部は、平面視で、中間層30の外側に位置している。本実施形態においては、平面視で、シート10の周縁部の一部のみが、中間層30の外側に位置している。シート10の外側部10aは、平面視でL字状をしている。
【0050】
シート20の一部は、平面視で、中間層30の外側に位置している。本実施形態においては、平面視で、シート20の周縁部の一部のみが、中間層30の外側に位置している。シート20における中間層30の外側に位置する部分である外側部20a(第2の外側部)は、平面視でL字状をしている。
【0051】
本実施形態においてシート10とシート20とは、大きさが互いに等しい。すなわち、シート10の長辺及び短辺の長さは、それぞれシート20の長辺及び短辺の長さに等しい。ただし、シート10とシート20とは、平面視で、部分的にのみ重なり合うように配置されている。具体的には、平面視で、シート10の内側部10bとシート20における外側部20a以外の部分である内側部20b(第2の内側部)とは完全に重なり合う一方で、シート10の外側部10aとシート20の外側部20aとは全く重なり合わない。内側部20bは、平面視で、中間層30の内側に位置する部分である。
【0052】
寝具2は、シート10の外側部10aが中間層30の側端30aの少なくとも一部を覆った状態である閉塞状態(第1の閉塞状態)と、外側部10aが側端30aを全く覆わない状態である開放状態(第1の開放状態)とを切り替えられるように構成されている。また、寝具2は、シート20の外側部20aが中間層30の側端30aの少なくとも一部を覆った状態である閉塞状態(第2の閉塞状態)と、外側部20aが側端30aを全く覆わない状態である開放状態(第2の開放状態)とを切り替えられるようにも構成されている。
図8及び
図9は、外側部10a及び外側部20aの双方が開放状態にあるときの寝具2を示している。
【0053】
図10は、外側部10a及び外側部20aが閉塞状態にあるときの寝具2を示す平面図である。また、
図11は、
図10の状態にある寝具2を示す端面図である。
図11は、
図9と同様の端面を示している。第1の閉塞状態において、外側部10aは、中間層30の側端30aの一部(
図8における中間層30の右側及び下側の部分)を覆っている。また、第2の閉塞状態において、外側部20aは、中間層30の側端30aの残部(
図8における中間層30の左側及び上側の部分)を覆っている。それゆえ、第1及び第2の閉塞状態が同時に実現されているとき、中間層30の側端30aの全体が、外側部10a又は外側部20aによって覆われる。
【0054】
第2の閉塞状態において、外側部20aは、中間層30の側端30aを覆った状態で固定することが可能である。本実施形態において外側部20aは、その内面がシート10の外面に一時的に接続されることにより固定される。シート10及びシート20は、外側部20aの内面をシート10の外面に一時的に接続するための接続手段52(第2の相互接続手段)を有している。接続手段52は、例えば、面ファスナ、ホック、又は磁石である。面ファスナを用いる場合であれば、例えば、フックを外側部20aの内面に取り付けるとともに、ループをシート10の外面(
図11の状態においてフックと対向する部分)に取り付ければよい。
【0055】
図12に示すように、第2の開放状態において外側部20aは、中間層30の側端30aを覆わない状態で固定することが可能である。外側部20aは、その外面がシート20の内側部20bの外面に一時的に接続されることにより固定される。シート20は、外側部20aの外面を内側部20bの外面に一時的に接続するための接続手段54(第2の自己接続手段)を有している(
図9参照)。接続手段54は、例えば、面ファスナ、ホック、又は磁石である。面ファスナを用いる場合であれば、例えば、フックを外側部20aの外面に取り付けるとともに、ループを内側部20bの外面(
図12の状態においてフックと対向する部分)に取り付ければよい。なお、
図8及び
図10においては、接続手段54の図示を省略している。寝具2のその他の構成は、寝具1と同様である。
【0056】
寝具2の効果を説明する。寝具2においては、シート10の一部が、中間層30の外側に食み出している。そして、寝具2は、シート10の外側部10aが中間層30の側端30aの少なくとも一部を覆った状態(第1の閉塞状態)と、外側部10aが中間層30の側端30aを全く覆わない状態(第1の開放状態)とを切り替えられるように構成されている。
【0057】
第1の閉塞状態においては、中間層30の側端30aが外側部10aで覆われるため、空気流通路32を外気が流れにくくなる。この場合、空気流通路32内に空気が籠りやすくなるため、当該空気の断熱効果により、寒いときの寝具2の温度低下を抑制することができる。他方、第1の開放状態においては、中間層30の側端30aが外側部10aで覆われないため、空気流通路32を外気が流れやすくなる。この場合、空気流通路32内の空気が換気されやすくなるため、暑いときの寝具2の温度上昇を抑制することができる。このため、寝具2は、第1の閉塞状態と第1の開放状態とを切り替えることにより、電気やガスを用いなくても、寒暑を問わず快適に使用することができる。
【0058】
さらに、寝具2においては、シート20の一部が、中間層30の外側に食み出している。そして、寝具2は、シート20の外側部20aが中間層30の側端30aの少なくとも一部を覆った状態(第2の閉塞状態)と、外側部20aが中間層30の側端30aを全く覆わない状態(第2の開放状態)とを切り替えられるように構成されている。
【0059】
第2の閉塞状態においては、中間層30の側端30aが外側部20aで覆われるため、空気流通路32を外気が流れにくくなる。この場合、空気流通路32内に空気が籠りやすくなるため、当該空気の断熱効果により、寒いときの寝具2の温度低下を抑制することができる。他方、第2の開放状態においては、中間層30の側端30aが外側部20aで覆われないため、空気流通路32を外気が流れやすくなる。この場合、空気流通路32内の空気が換気されやすくなるため、暑いときの寝具2の温度上昇を抑制することができる。このため、寝具2は、第2の閉塞状態と第2の開放状態とを切り替えることにより、電気やガスを用いなくても、寒暑を問わず快適に使用することができる。
【0060】
寝具2においては、第1の閉塞状態及び第1の開放状態間の切替えと、第2の閉塞状態及び第2の開放状態間の切替えとを互いに独立して行うことが可能である。このため、外側部10a及び外側部20aの双方が閉塞状態にあるパターン(第1のパターン)、並びに外側部10a及び外側部20aの双方が開放状態にあるパターン(第2のパターン)に加えて、外側部10a又は外側部20aの何れか一方が閉塞状態にあり他方が開放状態にあるパターン(第3のパターン)も実現可能となる。これらの3パターンを適宜使い分けることにより、寝具2の温度調節をより細かく行うことができる。
【0061】
第2の閉塞状態において、外側部20aは、中間層30の側端30aを覆った状態で固定することが可能である。これにより、側端30aが外側部20aで覆われた状態を安定的に維持することができる。
【0062】
第2の閉塞状態において、外側部20aは、その内面がシート10の外面に一時的に接続されることにより固定される。このため、中間層30とシート10との境界部分まで覆った状態で外側部20aを固定することができる。これにより、寒いときに外部空間から空気流通路32に寒気が入り込むのを一層効果的に防ぐことができる。
【0063】
シート10及びシート20は、外側部20aの内面をシート10の外面に一時的に接続するための接続手段52を有している。これにより、かかる接続手段をユーザ側で準備しなくても、外側部20aの内面をシート10の外面に一時的に接続することが可能となる。
【0064】
接続手段52が面ファスナ、ホック又は磁石である場合、簡易かつ安価な構成で、接続手段52を実現することができる。
【0065】
第2の開放状態において、外側部20aは、中間層30の側端30aを覆わない状態で固定することが可能である。これにより、側端30aが外側部20aで覆われていない状態を安定的に維持することができる。
【0066】
第2の開放状態において、外側部20aは、その外面がシート20の内側部20bの外面に一時的に接続されることにより固定される。このため、内側部20b上に重ねた状態で外側部20aを固定することができる。これにより、第2の開放状態で寝具2を使用する際、外側部20aが邪魔になりにくくなる。
【0067】
シート20は、外側部20aの外面を内側部20bの外面に一時的に接続するための接続手段54を有している。これにより、かかる接続手段をユーザ側で準備しなくても、外側部20aの外面を内側部20bの外面に一時的に接続することが可能となる。
【0068】
接続手段54が面ファスナ、ホック又は磁石である場合、簡易かつ安価な構成で、接続手段54を実現することができる。寝具2のその他の効果は、寝具1と同様である。
【0069】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。上記実施形態においては、シート20の周縁部の全体が、平面視で中間層30の外側に位置していてもよい。その場合、第2の閉塞状態においてシート20の外側部20aは、中間層30の側端30aの全体を覆うことが好ましい。このようにシート20の周縁部の全体が中間層30の外側に位置する場合、中間層30の側端30aの同一箇所を、シート10の外側部10a及びシート20の外側部20aによって重畳的に覆うことが可能となる。このことは、第1及び第2の閉塞状態における空気流通路32の気密性を高めるのに有利である。
【0070】
上記実施形態においては、シート10の外側部10aが、その内面がシート20の外面に一時的に接続されることにより固定される場合を例示した。しかし、第1の閉塞状態において外側部10aは、
図13に示すように、シート20と中間層30との隙間に差し込まれることにより固定されてもよい。その場合、シート20と中間層30とは、外側部10aが差し込まれる部分を残して、部分的に貼着される。かかる構成によれば、接続手段42を設けなくても、外側部10aの固定を行うことができる。同様に、第2の閉塞状態において外側部20aは、シート10と中間層30との隙間に差し込まれることにより固定されてもよい。
【0071】
上記実施形態においては、中間層30が単層構造を有する場合を例示した。しかし、中間層30は、
図14に示すように、複層構造を有していてもよい。同図において中間層30は、複数の層302,304からなる。層302と層304とは、互いに貼着されている。各層302,304の構成は、
図6及び
図7に示した中間層30の構成と同様である。
【0072】
このとき、第1の閉塞状態において外側部10aは、
図15に示すように、中間層30の層間(層302と層304との隙間)に差し込まれることにより固定されてもよい。その場合、層302と層304とは、外側部10aが差し込まれる部分を残して、部分的に貼着される。かかる構成によれば、接続手段42を設けなくても、外側部10aの固定を行うことができる。同様に、第2の閉塞状態において外側部20aは、中間層30の層間に差し込まれることにより固定されてもよい。
【0073】
上記実施形態においては、中間層30が支持シート36及び支持シート38を有する場合を例示した。しかし、中間層30に支持シート36及び支持シート38を設けることは、必須でない。すなわち、中間層30は、支持シート36又は支持シート38の何れか一方のみを有していてもよいし、何れも有していなくてもよい。後者の場合、中間層30は、突出部34のみによって構成される。支持シート36を設けない場合、各突出部34の下端は、シート10の内面に直接接続される。また、支持シート38を設けない場合、各突出部34の上端は、シート20の内面に直接接続される。
【0074】
上記実施形態においては、
図16及び
図17に示すように、中間層30として気泡緩衝材62を用いてもよい。
図16においては、中間層30が、1枚の気泡緩衝材62からなる単層構造を有している。一方、
図17においては、中間層30が、複数(本例においては2枚)の気泡緩衝材62が積層されてなる複層構造を有している。複数の気泡緩衝材62は、互いに貼着されている。気泡緩衝材62は、平坦なフィルム上に、空気が閉じ込められた複数の突起が設けられた構造をしている。気泡緩衝材62においては、突起どうしの隙間が空気流通路32となる。
【0075】
このように気泡緩衝材62を用いた場合、クッション性及び軽量性の点で特に優れた寝具1,2を実現することができる。また、突起内にも空気が閉じ込められているため、中間層30全体の断熱効果を高めることができる。さらに、気泡緩衝材62は柔軟性が高いため、寝具1,2全体の柔軟性も高めることができる。柔軟性の高い寝具1,2は、掛寝具として特に好適に用いることができる。なお、
図17においては2枚の気泡緩衝材62が背中合わせになるように(すなわち、フィルムどうしが接するように)積層された例を示しているが、2枚の気泡緩衝材62は、向かい合わせになるように(すなわち、突起どうしが接するように)積層されてもよいし、向きが揃うように(すなわち、一方の気泡緩衝材62のフィルムと他方の気泡緩衝材62の突起とが接するように)積層されてもよい。
【0076】
上記実施形態においては、
図18及び
図19に示すように、中間層30として段ボール64を用いてもよい。
図18においては、中間層30が、1枚の段ボール64からなる単層構造を有している。一方、
図19においては、中間層30が、複数(本例においては2枚)の段ボール64が積層されてなる複層構造を有している。複数の段ボール64は、互いに貼着されている。段ボール64は、波型の中芯が2枚のライナーで挟まれた構造をしている。段ボール64においては、ライナー間の空間に、紙巾方向(
図18及び
図19において紙面に垂直な方向)に延在する複数の空気流通路32が存在する。このように段ボール64を用いた場合、クッション性の点で特に優れた寝具1,2を実現することができる。また、ライナー間の空間の広範囲(中芯が存在しない部分の全体)に空気流通路32が存在するため、中間層30全体の断熱効果を高めることができる。さらに、段ボール64は剛性が高いため、敷寝具として使用したときに寝具1,2がずれにくいという利点がある。
【0077】
段ボール64としては、
図20に示すように、波型の中芯の片側にのみライナーが設けられた構造の巻き段ボールを用いてもよい。巻き段ボールを用いることにより、寝具1,2を巻いた状態にすることが可能となるため、運搬や保管の便宜を高めることができる。その場合も、中間層30は、1枚の巻き段ボールからなる単層構造を有してもよいし、複数の巻き段ボールが積層されてなる複層構造を有してもよい。2枚の巻き段ボールは、背中合わせになるように(すなわち、ライナーどうしが接するように)積層されてもよいし、向かい合わせになるように(すなわち、中芯どうしが接するように)積層されてもよい。また、2枚の巻き段ボールは、向きが揃うように(すなわち、一方の巻き段ボールのライナーと他方の巻き段ボールの中芯とが接するように)積層されてもよい。