(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記固定された所定領域は、前記第1客体に対するズームレベルを制御する入力、前記第1医療映像が前記画面上で移動されるように制御する入力、または前記第1医療映像から第2医療映像に画面が転換されるように制御する入力に影響を受けない
ことを特徴とする請求項1に記載の医療映像表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野の当業者の意図、判例、あらたな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたった内容とを基に定義されなければならない。
【0012】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書で使用される「部」という用語は、ソフトウェア、FPGAまたはASICのようなハードウェアの構成要素を意味し、「部」は、ある役割を行う。しかしながら、「部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「部」は、アドレッシングすることができる記録媒体にあるように構成されもし、あるいはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されもする。従って、一例として「部」は、ソフトウェア構成要素、客体志向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素及びタスク構成要素のような構成要素、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「部」とのうち提供される機能は、さらに少数の構成要素及び「部」に結合されるか、あるいはさらなる構成要素と「部」とにさらに分離されもする。
【0013】
第1、第2のような用語は、多様な構成要素の説明に使用されるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されるものではない。前記用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。例えば、本発明の権利範囲を外れずに、第1構成要素は、第2構成要素とも命名され、類似して、第2構成要素も、第1構成要素とも命名される。「及び/または」という用語は、複数の関連記載項目の組み合わせ、または複数の関連記載項目のうちいずれかの項目を含む。
【0014】
本明細書において「映像」は、離散的な映像要素(例えば、二次元映像におけるピクセル、及び三次元映像におけるボクセル)から構成された多次元(multi-dimensional)データを意味する。
【0015】
本明細書において「対象体(object)」は、人または動物、あるいは人または動物の一部を含んでもよい。例えば、該対象体は、肝臓、心臓、子宮、脳、乳房、腹部などの臓器、または血管を含んでもよい。また、「対象体」は、ファントム(phantom)を含んでもよい。該ファントムは、生物の密度と実効原子番号とに非常に近似した体積を有する物質を意味する。
【0016】
本明細書において「ユーザ」は、医療専門家であり、医者、看護婦、臨床病理士、医療映像専門家、放射線技師、ソノグラファなどにもなるが、それらに限定されるものではない。
【0017】
以下、添付された図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野で当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態に具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。そして、図面で本発明について明確に説明するために、説明と関係ない部分は省略し、明細書全体を通じて、類似した部分については、類似した図面符号を付した。
【0018】
図1は、一実施形態による医療映像表示装置について説明するための図面である。
【0019】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、医療映像を獲得し、画面に医療映像を表示する装置でもある。例えば、医療映像表示装置100は、磁気共鳴映像装置(以下、「MRI装置」ともする)101、コンピュータ断層撮影装置(以下、「CT装置」ともする)102、X線撮影装置(図示せず)、血管造影検査(angiography)装置(図示せず)、超音波装置103などがあるが、それらに限定されるのではない。
【0020】
MRI装置101は、特定強度の磁場で発生するRF(radio frequency)信号に対するMR(magnetic resonance)信号の強度を、明暗対比で表現し、対象体の断層部位に係わるイメージを獲得する機器である。
【0021】
CT装置102は、対象体に対して断面映像を提供することができるので、一般的なX線撮影装置に比べ、対象体の内部構造(例えば、腎臓、肺などの臓器)が重ならないように表現することができるという長所がある。CT装置102は、例えば、2mm厚以下の映像を、秒当たり数十枚、数百枚ずつ獲得して加工することにより、対象体に対して、比較的正確な断面映像を提供することができる。
【0022】
X線撮影装置は、X線を人体に透過し、人体内部構造物を映像化する装置を意味する。血管造影検査装置は、カテーテルという2mm前後の細管を通じて造影剤が注入された被検者の血管(動脈、静脈)を、エックス線を介して見る装置である。
【0023】
超音波装置103は、対象体の体表から、体内の所定部位に向けて超音波信号を伝達し、体内組織で反射された超音波信号の情報を利用して、軟部組織の断層や血流に係わるイメージを得る装置を意味する。
【0024】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、多様な形態にも具現される。例えば、本明細書において記述される医療映像表示装置100は、固定式端末形態だけではなく、移動式端末形態でも具現される。移動式端末の一例として、スマートフォン、ラップトップコンピュータ、PDA(personal digital assistant)、タブレットPC(personal computer)などがある。
【0025】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、医療映像情報システム(PACS:picture archiving and communication system)を介して連結された病院サーバや、病院内の他の医療装置と医療映像データを送受信することができる。また、医療映像表示装置100は、医療用デジタル映像及び通信(DICOM:digital imaging and communications in medicine)標準によって、サーバなどとデータ通信を行うことができる。
【0026】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、タッチスクリーンを含んでもよい。該タッチスクリーンは、タッチ入力位置、タッチされた面積だけではなく、タッチ入力圧力までも検出するようにも構成される。また、該タッチスクリーンは、直接タッチ(real-touch)だけではなく、近接タッチ(proximity touch)も検出されるように構成される。
【0027】
本明細書において「直接タッチ」とは、画面に実際に、タッチツール(例えば、指、電子ペンなど)がタッチされた場合をいい、「近接タッチ」とは、タッチツールが画面に実際にタッチされず、画面から所定距離離れて接近した場合をいう。
【0028】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、タッチスクリーンを介して、医療映像に対するユーザのタッチジェスチャを感知することができる。本明細書において記述されるユーザのタッチジェスチャ(タッチ入力)には、タップ、タッチ&ホールド、ダブルタップ、ドラッグ、パンニング、フリック、ドラッグアンドドロップ、スワイプ、ピンチなどがある。
【0029】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、医療映像内において客体を選択(例えば、関心客体、関心領域、関心地点など)するためのユーザの入力、または医療映像の表示を制御するためのユーザの入力のうち、一部または全部をGUI(graphic user interface)形態で提供することができる。
【0030】
図2は、一実施形態による、医療映像を医療映像表示装置に表示する方法について説明するための図面である。
【0031】
医療映像表示装置100は、対象体に係わる医療映像を表示することができる。ここで、該医療映像は、MR映像、CT映像、超音波映像、X線映像などを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。また、該医療映像は、二次元映像、三次元映像、四次元映像を含んでもよいが、それらに限定されるものではない。
【0032】
ユーザは、対象体内から、関心部位として、第1客体及び第2客体を選択することができる。医療映像表示装置100は、該第1客体と該第2客体との位置情報またはサイズ情報と係わるジオメトリー情報を獲得し、画面上に表示することができる。医療映像表示装置100は、該第1客体と該第2客体とのジオメトリー情報を第1医療映像内に重畳して表示することができる。
【0033】
図2を参考すれば、第1客体201がフォーカシングされて拡大された第1医療映像が画面に表示された場合、画面において、第2客体及び第2客体のジオメトリー情報203は、表示されないこともある。従って、医療映像表示装置100は、画面に表示された医療映像に依存せず、ユーザが選択した客体のジオメトリー情報を、画面上の固定された所定領域に表示し、ユーザに、さらに効率的に客体のジオメトリー情報を伝達することができる。
【0034】
図2に図示されているように、医療映像表示装置100は、対象体内の第1客体201がフォーカシングされた画面を表示することができる。その場合、医療映像表示装置100は、別途に設定された画面の固定された上部領域に、第1客体及び第2客体のジオメトリー情報202,203を表示することができる。
【0035】
以下では、医療映像表示装置100において、医療映像内の客体に係わるジオメトリー情報を表示する方法について詳細に説明する。
【0036】
図3Aは、一実施形態による医療映像表示方法について説明するためのフローチャートである。
【0037】
図3Aの段階S310において、医療映像表示装置100は、第1医療映像内の第1客体をズームイン(zoom in)したりズームアウト(zoom out)したりする入力に基づいて、画面上に、第1医療映像を表示することができる。ここで、医療映像表示装置100は、対象体を撮影またはスキャンし、対象体の医療映像を獲得することもでき、外部装置から、対象体の医療映像を受信することもできる。
【0038】
ここで、該外部装置は、医療映像表示装置100と物理的に独立した装置である。外部装置は、対象体の映像と係わるデータを、獲得、保存、処理または利用するための装置であり、医療映像表示装置100、医療サーバ、携帯用端末、または医療映像を利用及び処理することができる全てのコンピュータ装置などにもなる。例えば、該外部装置は、病院のような医療機関内に含まれる医療診断装置にもなる。また、該外部装置は、病院内に含まれる患者の診療履歴を記録及び保存するためのサーバ、病院で医師が医療映像を判読するための医療映像表示装置100などにもなる。
【0039】
医療映像表示装置100は、第1医療映像内の第1客体を選択する入力を受信することができる。医療映像表示装置100は、選択された第1客体をズームインまたはズームアウトする制御入力を受信し、制御入力によって、画面上に第1医療映像を表示することができる。
【0040】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、第1医療映像内の所定領域を選択する入力、または選択された所定領域をドラッグする入力を受信することができる。例えば、ユーザは、第1医療映像内の所定領域をマウスでクリックしたままドラッグし、第1客体を選択することができる。また、ディスプレイがタッチスクリーンである場合、ユーザは、第1医療映像の所定領域をタッチツール(例えば、指、電子ペンなど)でタッチするか、あるいはタッチしたままドラッグし、第1客体を選択することができる。
【0041】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、第1医療映像内の第1客体をズームインする制御入力を受信することができる。具体的には、医療映像表示装置100は、第1医療映像内の第1客体を選択する入力を受信し、第1客体を中心に第1医療映像が拡大されて画面上に表示されるように、制御する入力を受信することができる。
【0042】
一実施形態によれば、医療映像表示装置100は、第1医療映像内の第1客体を選択する入力を受信し、第1客体を中心に、第1医療映像が縮小されて画面上に表示されるように制御する入力を受信することができる。
【0043】
段階S320において、医療映像表示装置100は、第1客体の位置情報及びサイズ情報のうち少なくとも一つを含む第1ジオメトリー情報を決定することができる。
【0044】
ここで、該第1客体の位置情報は、第1医療映像内の基準位置と、第1客体の位置との相対的な位置情報、第1客体と、第1客体の周辺客体との相対的な位置情報、及び第1客体の絶対位置情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。例えば、該基準位置と、第1客体の位置との相対的な位置情報は、該基準位置と、第1客体の位置との距離を意味する。また、第1客体と、第1客体の周辺客体との相対的な位置情報は、第1客体と第2客体との距離を意味する。ここで、該第2客体は、第1客体の周辺客体である。また、第1客体の絶対位置情報は、設定された座標系において、現在客体の位置情報を意味する。また、該第1客体のサイズ情報は、該第1客体の長さ、または第1客体の広さに係わる情報でもある。
【0045】
段階S330において、医療映像表示装置100は、画面上の固定された所定領域に、第1ジオメトリー情報を表示することができる。
【0046】
ここで、固定された所定領域は、第1客体に対するズームレベル(zoom level)を制御する入力、第1医療映像が画面上で移動されるように制御する入力、及び第1医療映像から第2医療映像に画面が転換されるように制御する入力に影響を受けないものでもある。
【0047】
該ズームレベルは、医療映像を画面上において、一定比率に拡大または縮小されるようにも設定される。例えば、第1ズームレベルは、現在画面上に表示された医療映像を10%拡大して表示されるようにするレベルにも設定され、第2ズームレベルは、現在画面上に表示された医療映像を20%拡大して表示されるようにするレベルにも設定される。医療映像表示装置100は、ズームレベルが上昇するほど、画面上に表示された医療映像を拡大して表示することができる。該ズームレベルは、ユーザの指定によっても設定される。該ズームレベルの制御によって、画面上において第1医療映像が拡大されて表示された場合、第1客体の全部または一部が画面上に表示されないこともある。その場合、医療映像表示装置100は、画面上に表示された第1医療映像に関係なく、画面上の固定された所定領域に、第1客体の第1ジオメトリー情報を表示することができる。
【0048】
また、医療映像表示装置100は、第1医療映像が画面上で移動されるように制御する入力を受信し、移動された第1医療映像を画面上に表示することができる。その場合、第1客体の全部または一部が画面上に表示されないこともある。医療映像表示装置100は、画面上に表示された第1医療映像に関係なく、画面上の固定された所定領域に、第1客体の第1ジオメトリー情報を表示することができる。
【0049】
また、医療映像表示装置100は、第1医療映像から第2医療映像に画面が転換されるように制御する入力を受信し、受信された制御入力によって、第2医療映像を画面上に表示することができる。その場合、医療映像表示装置100は、第1医療映像内の第1客体の第1ジオメトリー情報を、画面上の固定された所定領域に表示することができる。また、医療映像表示装置100は、第2医療映像内の第1客体の第2ジオメトリー情報を、第1客体の第1ジオメトリー情報と共に表示することができる。また、医療映像表示装置100は、第2ジオメトリー情報を第1ジオメトリー情報と区別して表示することができる。
【0050】
すなわち、医療映像表示装置100は、画面上に表示される第1医療映像に依存せず、第1ジオメトリー情報を固定された所定領域に表示することができる。例えば、第1医療映像が拡大及び/または縮小された場合、固定された所定領域は、第1医療映像と共に、拡大及び/または縮小されず、原状が維持される。また、固定された所定領域は、画面上で半透明にも表示される。
【0051】
固定された所定領域は、画面内に位置する一部領域であり、ユーザによっても指定される。また、該固定された所定領域は、画面の上部、下部、左側及び右側のうち少なくとも1以上の領域でもある。また、固定された所定領域は、画面上のコーナー近辺においてバー(bar)状にも具現される。
【0052】
また、第1ジオメトリー情報の表示いかんによって、医療映像表示装置100は、バーが画面上に表示されたり表示されなかったりするように制御することができる。
【0053】
固定された所定領域が複数領域である場合、医療映像表示装置100は、既設定基準によって、第1ジオメトリー情報を分散させ、複数の領域に表示することができる。例えば、該既設定基準は、第1客体の位置情報は、複数の領域のうち第1所定領域に表示され、第1客体のサイズ情報は、複数の領域のうち第2所定領域に表示されるように設定されたものでもあるが、それに限定されるものではない。
【0054】
画面上において、第1医療映像が拡大され、第1客体の全部または一部が、画面上に表示されない場合、医療映像表示装置100は、固定された所定領域に、第1ジオメトリー情報を続けて表示することができる。
【0055】
また、医療映像表示装置100は、第1客体を含む第1医療映像を画面上に表示した後、第1客体を含む第2医療映像を画面上に表示することができる。その場合、医療映像表示装置100は、第2医療映像での第1客体の第2ジオメトリー情報を、固定された所定領域に表示することができる。医療映像表示装置100は、第1医療映像での第1客体の第1ジオメトリー情報、及び第2医療映像での第1客体の第2ジオメトリー情報を共に表示することができる。
【0056】
医療映像表示装置100は、画面上において、第1医療映像が拡大された程度に基づいて、第1ジオメトリー情報量を調節し、固定された所定領域に表示することができる。例えば、第1医療映像が、原本そのまま画面上に表示された場合、医療映像表示装置100は、第1客体のサイズ情報、及び第1客体の位置情報を、固定された所定領域に表示することができる。一方、第1医療映像が拡大されて画面上に表示された場合、医療映像表示装置100は、第1客体のサイズ情報、及び第1客体の位置情報以外に、追加して第1客体の周辺客体の情報も、共に固定された所定領域に表示することができる。ここで、該固定された所定領域の大きさは、表示される第1ジオメトリー情報の量によっても可変される。
【0057】
一方、医療映像表示装置100は、対象体に係わる医療映像をリアルタイムで画面上に表示することができる。医療映像表示装置100は、医療映像内の第1客体の位置をリアルタイムで追跡し、第1客体のジオメトリー情報をリアルタイムで表示することができる。例えば、第1客体が移動されることにより、医療映像表示装置100は、第1客体のジオメトリー情報をアップデートし、固定された所定領域に表示することができる。
【0058】
また、医療映像表示装置100は、第1客体を含む第1医療映像と、第1客体を含む第2医療映像と、を合成して合成医療映像を生成し、生成された合成医療映像を表示することができる。医療映像表示装置100は、第1医療映像での第1客体のジオメトリー情報、及び第2医療映像での第1客体のジオメトリー情報に基づいて、第1医療映像及び第2医療映像を合成することができる。
【0059】
また、医療映像表示装置100は、第1医療映像内において、第2客体を選択する入力を受信し、第2客体の第2ジオメトリー情報を決定することができる。医療映像表示装置100は、固定された所定領域に、第2客体の第2ジオメトリー情報を、第1客体の第1ジオメトリー情報と区別して表示することができる。例えば、医療映像表示装置100は、第1客体の第1ジオメトリー情報と、第2客体の第2ジオメトリー情報とを異なる色で表示することができる。
【0060】
一具現例により、段階S310ないし段階S330の順序が変更されるか、あるいは一部段階が省略されたり追加されたりもする。例えば、第1ジオメトリー情報を、固定された所定領域ではない医療映像内の領域に重畳して表示する段階が追加されてもよい。それに係わり、
図3Bは、他の実施形態による医療映像表示方法について説明するためのフローチャートである。
【0061】
図3Bの段階S325において、医療映像表示装置100は、第1医療映像内に、第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示するに十分な領域があるか否かということを決定することができる。
【0062】
第1客体と隣接した領域に、第1ジオメトリー情報を表示するに十分な領域がある場合、医療映像表示装置100は、段階S340を遂行する。一方、第1客体と隣接した領域に、第1ジオメトリー情報を表示するに十分な領域がない場合、医療映像表示装置100は、段階S330を遂行する。
【0063】
段階S340において、医療映像表示装置100は、第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示することができる。すなわち、医療映像表示装置100は、第1ジオメトリー情報が画面上の固定された所定領域に表示されないように制御し、第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示することができる。
【0064】
図3A及び
図3Bで説明された医療映像表示装置100で医療映像を表示する方法は、多様なコンピュータ手段を介して遂行されるプログラム命令形態に具現され、コンピュータ読み取り可能媒体にも記録される。該コンピュータ読み取り可能媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでもよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、一実施形態のために特別に設計されて構成されたものでもあり、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものでもある。
【0065】
該コンピュータ読み取り可能記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体(magnetic media);CD−ROM(compact disc read only memory)、DVD(digital versatile disc)のような光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気・光媒体(magneto-optical media);及びROM(read-only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリのようなプログラム命令を保存して遂行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれてもよい。プログラム命令の例としては、コンパイラによって作われるような機械語コードだけではなく、インタープリタなどを使用して、コンピュータによって実行される高級言語コードを含んでもよい。
【0066】
図4A及び
図4Bは、一実施形態により、医療映像のサイズ変化により、医療映像表示装置100内に表示される医療映像、及び客体のジオメトリー情報を表示する方法について説明するための図面である。
【0067】
図4Aを参考すれば、医療映像表示装置100は、対象体に係わる第1医療映像を表示することができる。医療映像表示装置100は、対象体の関心領域、関心部位または関心地点を選択するユーザ入力を受信することができる。
【0068】
具体的には、医療映像表示装置100は、第1医療映像内の第1地点及び第2地点を選択する入力を受信し、第1地点と第2地点との距離を計算することができる。また、医療映像表示装置100は、第1医療映像内の基準点を基準に、2地点間がなす角度を計算することができる。
【0069】
図4Aを参考すれば、医療映像表示装置100は、対象体の関心部位である第1客体401及び第2客体402を選択する入力を受信することができる。医療映像表示装置100は、第1客体401に係わる第1ジオメトリー情報403、及び第2客体402に係わる第2ジオメトリー情報404を決定することができる。ここで、該ジオメトリー情報は、客体の大きさ(例えば、広さ)、客体の長さ(例えば、長径、半径)、及び客体の位置(客体の絶対位置、客体の相対位置)のうち少なくとも一つを含んでもよく、客体に係わる他の情報がさらに含まれてもよいということは、本開示に係わる通常の技術者であるならば、理解することができるであろう。
【0070】
医療映像表示装置100は、画面上の固定された所定領域に、第1ジオメトリー情報403及び第2ジオメトリー情報404を表示することができる。例えば、固定された所定領域は、画面の上部、下部、左側及び右側のうち少なくとも1つの領域にも設定される。具体的には、
図4Aに図示されているように、医療映像表示装置100は、バー形態で、画面上の上部領域及び左側領域を、固定された領域と設定し、バーでもって第1ジオメトリー情報403,404を表示することができる。
【0071】
図4Bは、
図4Aに図示された第1医療映像において、第1客体401の領域を拡大して表示した図面である。ユーザは、必要によって、医療映像において、関心領域を拡大して見る場合がある。第1医療映像が拡大され、第1客体401の領域がフォーカシングされて表示された場合、画面においては、既存に観察された第2客体402または第3客体(図示せず)が表示されないこともある。その場合、ユーザは、第2客体402または第3客体(図示せず)を見るために、第1医療映像を本来の大きさに縮小したり、拡大された第1医療映像を移動させたりしなければならない。画面が第1客体401の領域にフォーカシングされて表示された場合、画面上に、第2客体402は、表示されないこともある。ここで、第2客体402は、第1医療映像内の客体であり、第1客体401と所定距離以上離れた客体である。その場合、医療映像表示装置100は、第1客体401のジオメトリー情報403だけではなく、第2客体402のジオメトリー情報404も、画面の固定された所定領域に表示することができる。医療映像表示装置100は、第1客体401のジオメトリー情報403、及び第2客体402のジオメトリー情報404を互いに異なる固定された所定領域に表示することもできる。
【0072】
図5A及び
図5Bは、一実施形態により、客体のジオメトリー情報を、客体と隣接した領域に表示することができるか否かということにより、ジオメトリー情報を表示する方法について説明するための図面である。
【0073】
第1医療映像内に第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示するのに十分な領域がある場合、医療映像表示装置100は、固定された所定領域が画面上から除去されるように制御し、第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示することができる。その場合、医療映像表示装置100は、固定された所定領域にも、第1ジオメトリー情報を表示することができる。
【0074】
図5Aに図示されているように、ユーザが、第1医療映像で第1客体のみを選択した場合、医療映像表示装置100は、第1客体の第1ジオメトリー情報が、画面上で表示される領域の大きさ、及び第1客体の周辺客体との関係を考慮し、第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示する(501)。
【0075】
第1医療映像内に第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示するのに十分な領域がない場合、医療映像表示装置100は、固定された所定領域に、第1ジオメトリー情報を表示することができる。
【0076】
図5Bに図示されているように、ユーザが第1医療映像において、第1客体ないし第4客体を選択した場合、医療映像表示装置100は、第1客体ないし第4客体のジオメトリー情報が、画面上で表示される領域の大きさ、及び各客体間の関係(例えば、各客体間の距離)を考慮し、第1ジオメトリー情報を、第1医療映像内に重畳して表示せず、所定の固定領域に表示する(502)。
【0077】
図6は、一実施形態により、リアルタイムで客体のジオメトリー情報を表示する方法について説明するための図面である。
【0078】
医療映像表示装置100は、リアルタイムで、対象体に係わる医療映像を表示することができる。
図6に図示されているように、ユーザは、注射針601を利用して、対象体の第1客体602に薬物を投与することができる。その場合、医療映像表示装置100は、注射針601の位置をリアルタイムでトラッキングすることができる。第1客体602に薬物が正確に投与されなければならないために、注射針601の位置がリアルタイムに表示される必要がある。
【0079】
医療映像表示装置100は、注射針601の位置情報を、画面で固定された領域である上端バー及び左側バーに表示する(603)。医療映像表示装置100は、注射針が対象体内で移動されることにより、アップデートされた注射針601の位置情報を、画面の上端バー及び左側バーに表示する(603)。
【0080】
また、医療映像表示装置100は、注射針601が第1客体602に逹するための距離情報、または注射針の移動経路情報を、上端バーまたは左側バーに表示する(604)。
【0081】
図7は、一実施形態により、医療映像内に複数のジオメトリー情報を表示する方法について説明するための図面である。
【0082】
ユーザは、医療映像内において、関心客体として複数の客体を選択することができる。医療映像表示装置100は、複数の客体それぞれに係わるジオメトリー情報を決定することができる。医療映像表示装置100は、固定された所定領域に、複数の客体それぞれに係わるジオメトリー情報を区別して表示することができる。
【0083】
図7に図示されているように、医療映像表示装置100は、第1地点と第2地点との距離、及び第1地点と第3地点との距離を計算することができる。医療映像表示装置100は、第1地点と第2地点との距離情報701と、第1地点と第3地点との距離情報702と、を互いに異なる色で表示することにより、区別されるように表示することができる。
【0084】
図8及び
図9は、一実施形態による医療映像表示装置について説明するためのブロック図である。
【0085】
図8に図示されているように、一実施形態による医療映像表示装置100は、ディスプレイ110、ユーザ入力装置120、プロセッサ130を含んでもよい。しかし、図示された構成要素が、いずれも必須構成要素であるというものでもない。図示された構成要素より多くの構成要素によって、医療映像表示装置100が具現され、それより少ない構成要素によっても、医療映像表示装置100が具現されてもよい。例えば、
図9に図示されているように、一実施形態による医療映像表示装置100は、ディスプレイ110、ユーザ入力装置120、プロセッサ130以外に、映像獲得部140、メモリ150、通信部160をさらに含んでもよい。
【0086】
以下、前記構成要素について順に説明する。
【0087】
ディスプレイ110は、医療映像表示装置100で処理される情報を表示する。例えば、ディスプレイ110は、医療映像を表示したり、コントロールパネルに係わるUI(user interface)またはGUI(graphic user interface)を表示することができる。
【0088】
ディスプレイ110は、対象体に係わる医療映像を画面上に表示することができる。ディスプレイ110は、対象体に含まれた第1客体に係わる情報を表示することができる。
【0089】
ディスプレイ110とタッチパッドとがレイヤ構造をなし、タッチスクリーンとして構成される場合、ディスプレイ110は、出力装置以外に、入力装置としても使用される。ディスプレイ110は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor-liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、三次元ディスプレイ(3D display)、電気泳動ディスプレイ(electrophoretic display)のうち少なくとも一つを含んでもよい。そして、医療映像表示装置100の具現形態により、医療映像表示装置100は、ディスプレイ110を2個以上含んでもよい。
【0090】
ユーザ入力装置120は、ユーザが、医療映像表示装置100を制御するためのデータを入力する手段を意味する。例えば、ユーザ入力装置120には、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、トラックボール、ジョグスイッチなどがあるが、それらに限定されるものではない。例えば、ユーザ入力装置120は、心電図測定モジュール、呼吸測定モジュール、音声認識センサ、ジェスチャ認識センサ、指紋認識センサ、虹彩認識センサ、深深度センサ、距離センサなど多様な入力手段をさらに含んでもよい。
【0091】
ユーザ入力装置120は、第1医療映像内の第1客体を選択する入力を受信することができる。また、ユーザは、ユーザ入力装置120を介して画面上に表示される第1医療映像の大きさを調節することができ、画面上にフォーカシングされる客体を決定し、決定された客体が画面中心に表示されるように制御することができる。
【0092】
また、ユーザ入力装置120は、第1客体をズームインしたりズームアウトしたりする制御入力を受信することができる。また、ユーザ入力装置120は、第1医療映像が画面上で移動されるように制御する入力、または第1医療映像から第2医療映像に画面が転換されるように制御する入力を受信することができる。ディスプレイ110は、ユーザ入力装置120から受信した制御入力に基づいて、画面上に、第1医療映像を表示することができる。
【0093】
プロセッサ130は、医療映像表示装置100の全般的な動作を制御する。例えば、プロセッサ130は、ディスプレイ110、ユーザ入力装置120、映像獲得部140、メモリ150、通信部160を全般的に制御することができる。
【0094】
プロセッサ130は、第1客体の位置情報及びサイズ情報のうち少なくとも一つを含む第1ジオメトリー情報を決定することができる。プロセッサ130は、画面上の固定された所定領域に、第1ジオメトリー情報が表示されるように制御することができる。ここで、固定された所定領域は、第1客体に対するズームレベルを制御する入力、第1医療映像が画面上で移動されるように制御する入力、及び第1医療映像から第2医療映像に画面が転換されるように制御する入力に影響を受けないこともある。また、固定された所定領域は、ユーザによって既設定でもある。また、固定された所定領域は、画面の上部、下部、左側及び右側のうち少なくとも1以上の領域でもある。例えば、固定された所定領域は、画面の上部領域、及び画面の左側領域でもある。
【0095】
第1客体の位置情報は、第1医療映像内の基準位置と、第1客体の位置との相対的な位置情報、第1客体と、第1客体の周辺客体との相対的な位置情報、及び第1客体の絶対位置情報のうち少なくとも一つを含んでもよい。
【0096】
また、第1医療映像内に、第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示するのに十分な領域がある場合、プロセッサ130は、固定された所定領域が除去されるように制御し、第1ジオメトリー情報を、第1客体と隣接した領域に表示されるように制御することができる。ここで、該ディスプレイは、固定された所定領域を画面上に表示せず、第1医療映像内の第1客体と隣接した領域に、第1ジオメトリー情報を重畳して表示することができる。また、プロセッサ130は、固定された所定領域を除去せず、第1ジオメトリー情報を、固定された所定領域、及び第1客体と隣接した領域それぞれに表示することができる。
【0097】
画面上において、第1医療映像が拡大され、第1客体の全部または一部が画面上に表示されない場合、該ディスプレイは、固定された所定領域に、第1ジオメトリー情報を続けて表示することができる。
【0098】
また、プロセッサ130は、画面上において、第1医療映像が拡大された程度に基づいて、第1ジオメトリー情報の表示される量を調節することができる。該ディスプレイは、調節された第1ジオメトリー情報を画面上に表示することができる。
【0099】
対象体内において第1客体が移動されることにより、該ディスプレイは、固定された所定領域に、アップデートされた第1ジオメトリー情報を表示することができる。
【0100】
一方、固定された所定領域が複数領域である場合、該ディスプレイは、既設定基準によって第1ジオメトリー情報を分散させ、複数の領域に表示することができる。ここで、該既設定基準は、第1客体の位置情報は、複数の領域のうち第1所定領域に表示され、第1客体のサイズ情報は、複数の領域のうち第2所定領域に表示されるように設定されたものでもあるが、それに限定されるものではない。
【0101】
ユーザ入力装置120は、第1医療映像内の第2客体を選択する入力を受信することができる。プロセッサ130は、第2客体の第2ジオメトリー情報を決定することができる。ディスプレイ110は、固定された所定領域に、第2客体の第2ジオメトリー情報を、第1客体の第1ジオメトリー情報と区別して表示することができる。
【0102】
映像獲得部140は、対象体に係わる医療映像を獲得することができる。例えば、映像獲得部140は、対象体の体表から、体内の所定部位に向けて超音波信号を伝達し、体内の組織で反射した超音波信号の情報を利用して、対象体に係わる超音波映像を得ることができる。
【0103】
また、映像獲得部140は、特定強度の磁場で発生するRF信号に対するMR信号の強度を、明暗対比で表現し、対象体の断層部位に係わるイメージ(MR映像)を獲得することもできる。映像獲得部140は、対象体にX線を照射し、CT映像またはX線映像を獲得することもできる。
【0104】
一方、映像獲得部140は、第1客体を含む第1医療映像及び第2医療映像を獲得することができる。プロセッサ130は、第1医療映像での第1客体の第1ジオメトリー情報、及び第2医療映像での第1客体の第2ジオメトリー情報を決定することができる。プロセッサ130は、決定された第1ジオメトリー情報及び第2ジオメトリー情報に基づいて、第1医療映像及び第2医療映像を合成し、合成医療映像を生成することができる。ディスプレイ110は、合成医療映像を表示することができる。
【0105】
メモリ150は、プロセッサ130処理のためのプログラムを保存することもでき、入出力されるデータ(例えば、医療映像データ、被検者情報、プローブ情報、ボディマーカなど)を保存することもできる。
【0106】
メモリ150は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SDメモリまたはXDメモリなど)、RAM、SRAM(static random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、PROM(programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの記録媒体を含んでもよい。また、医療映像表示装置100は、インターネット上でメモリ150の保存機能を遂行するウェブストレージ(web storage)またはクラウドサーバを運用することもできる。
【0107】
通信部160は、医療映像表示装置100とサーバとの通信、医療映像表示装置100と外部デバイスとの通信を行わせる1以上の構成要素を含んでもよい。例えば、通信部160は、近距離通信モジュール、有線通信モジュール、移動通信モジュールなどを含んでもよい。
【0108】
近距離通信モジュールは、所定距離以内の近距離通信のためのモジュールをいう。近距離通信技術として、無線LAN(local area network)(Wi−Fi(wireless fidelity))、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、BLE(Bluetooth low energy)、UWB(ultra wideband)、ジグビー(Zigbee)、NFC(near field communication)、WFD(Wi−Fi direct)、赤外線通信(IrDA:infrared data association)などが利用される。
【0109】
有線通信モジュールは、電気的信号または光信号を利用した通信のためのモジュールを意味し、一実施形態による有線通信技術には、ペアケーブル(pair cable)、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、イーサネット(登録商標)(Ethernet)ケーブルなどが含まれてもよい
【0110】
移動通信モジュールは、移動通信網上において、基地局、外部のデバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信する。ここで、該無線信号は、音声コール信号、画像通話コール信号、または文字/マルチメディアメッセージ送受信による多様な形態のデータを含んでもよい。
【0111】
通信部160は、有線または無線でネットワークと連結され、外部デバイスと通信する。通信部160は、医療映像情報システム(PACS:picture archiving and communication system)を介して連結された病院サーバや、病院内の他の医療装置とデータを送受信することができる。また、通信部160は、医療用デジタル映像及び通信(DICOM:digital imaging and communications in medicine)標準によってデータ通信することができる。
【0112】
通信部160は、ネットワークを介して、対象体の診断に係わるデータ(例えば、対象体の医療映像データなど)を送受信することができ、他の医療装置で撮影した医療映像も送受信することができる。さらに、通信部160は、サーバから、患者の診断履歴や、治療日程などについての情報を受信し、対象体の診断に活用することもできる。
【0113】
前述の医療映像表示装置100は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及び/またはハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合わせによっても具現される。例えば、本実施形態で説明された装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令(instruction)を実行して応答することができる他のいなかる装置のように、1以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用しても具現される。
【0114】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはそれらのうち1以上の組み合わせを含んでもよく、所望の通り動作するように処理装置を構成したり、独立してまたは結合して(collectively)処理装置と命名したりすることができる。
【0115】
ソフトウェア及び/またはデータは、処理装置によって解釈されるか、あるいは処理装置に命令またはデータを提供するために、ある類型の機械、構成要素(component)、物理的装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ記録媒体または装置、あるいは伝送される信号波(signal wave)に、永久にまたは一時的に具体化される(embody)。該ソフトウェアは、ネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法に沿って保存されたり実行されたりする。該ソフトウェア及び該データは、1以上のコンピュータ読み取り可能記録媒体にも保存される。
【0116】
以上のように、本実施形態は、たとえ限定された実施形態と図面とによって説明されたにしても、当該技術分野で当業者であるならば、前述の記載から多様な修正及び変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法と異なる順序で遂行され、かつ/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法と異なる形態で結合されたり組み合わされたりするか、あるいは他の構成要素または均等物によって、代置されたり置換されたりしても、適切な結果が達成されるのである。
【0117】
従って、本発明の範囲は、説明された実施形態に限って決められるものではなく、特許請求の範囲だけではなく、該特許請求範囲と均等なところによっても決められるものである。