特許第6683529号(P6683529)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6683529
(24)【登録日】2020年3月30日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】搬送コンベアによる皿搬送方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/52 20060101AFI20200413BHJP
   B65G 43/08 20060101ALI20200413BHJP
   A23L 7/10 20160101ALN20200413BHJP
【FI】
   B65G47/52 A
   B65G43/08 B
   !A23L7/10 G
【請求項の数】2
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-78206(P2016-78206)
(22)【出願日】2016年4月8日
(65)【公開番号】特開2017-186151(P2017-186151A)
(43)【公開日】2017年10月12日
【審査請求日】2018年10月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236746
【氏名又は名称】不二精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114731
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 重男
(72)【発明者】
【氏名】青木 稔
【審査官】 板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−223029(JP,A)
【文献】 特開2003−070433(JP,A)
【文献】 特開2005−067811(JP,A)
【文献】 実開平05−044911(JP,U)
【文献】 特開平06−270906(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 43/08
B65G 47/52
A23L 7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベアベルトの前端に前段装置から順次供給される皿を、上記コンベアベルトを駆動することで、上記コンベアベルト上に複数の上記皿を所定間隔で並べた状態で上記皿を進行方向に搬送し、上記コンベアベルトの後端に設けられた皿検知センサにより皿がコンベアベルトの後端まで運ばれてきたことを検知し得る搬送コンベアによる皿搬送方法であって、
上記搬送コンベアは上記コンベアベルトの進行方向に複数台接続され、上記各搬送コンベアの各後端には皿検知センサが各々設けられ、上記各搬送コンベア毎に駆動を制御するコンベア制御部が各々設けられ、
上記各コンベア制御部は、上記各搬送コンベアを同一タイミングで駆動することにより、各搬送コンベアの接続部を介して上流側の搬送コンベアから運ばれてきた上記皿を下流側の搬送コンベアに順次移送し、
最後の搬送コンベア以外の上記搬送コンベアの上記皿検知センサが皿を検知しても、上記最後の搬送コンベアに対応するコンベア制御部から待機信号が入力しない限り、当該最後の搬送コンベア以外の上記搬送コンベアの駆動は停止せず、上記最後の上記搬送コンベアにおける上記皿検知センサが皿を検知すると、対応する上記最後の搬送コンベアのコンベア制御部は、上記最後の搬送コンベアの間歇駆動を停止すると共に、隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に対して待機信号を送信し、
上記待機信号の入力を認識した隣接する上流側の上記コンベア制御部は、対応する搬送コンベアの駆動を停止すると共に、さらに隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に待機信号を送信し、
前段のコンベア制御部からの上記待機信号の入力を認識した先端のコンベア制御部は、対応する先端の搬送コンベアの駆動を停止すると共に、さらに上記前段装置に待機信号を送信して上記前段装置からの皿の供給動作をも停止し、
これにより全ての搬送コンベアのコンベアベルト上に所定間隔で皿が並んだ皿満杯状態に設定し得る搬送コンベアによる皿搬送方法であり、
上記皿満杯状態又は全ての皿検知センサが皿を検知してオンすることにより全ての搬送コンベアが停止した状態において、
何れかの搬送コンベアの上記皿検知センサに対応する位置の皿を抜き取って上記皿検知センサがオフすると、オフした上記皿検知センサが再び皿を検知してオンするまで、当該搬送コンベアのコンベア制御部は、当該皿検知センサがオフした当該搬送コンベアの駆動を開始すると共に、当該搬送コンベアに隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に対して待機信号停止指令を送信し、
上記皿が抜き取られた上記搬送コンベアより下流側の搬送コンベアは上記皿検知センサに対応する皿が抜き取られない限り停止状態を維持し、
上記皿検知センサに対応する皿が抜きとられた上記搬送コンベアに隣接する上記上流側のコンベア制御部は、上記待機信号停止指令の入力に基づいて当該搬送コンベアの駆動を開始すると共に、隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に対して待機信号停止指令を送信し、
上記先端のコンベア制御部は、隣接する下流側のコンベア制御部からの上記待機信号停止指令の入力に基づいて、当該先端の搬送コンベアの駆動を開始すると共に、上記前段装置に対して待機信号停止指令を送信して上記前段装置の皿の供給動作を開始し、
上記皿検知センサの対応位置の皿が抜き取られ上記皿検知センサがオフした上記搬送コンベアの上記コンベア制御部は、上記皿検知センサの対応位置に皿を検知して当該搬送コンベアの上記皿検知センサがオンすると、当該搬送コンベアの上記駆動を停止すると共に、当該搬送コンベアに隣接する上流側のコンベア制御部に対して待機信号を送信し、
上記上流側のコンベア制御部は、上記待機信号の入力に基づいて当該搬送コンベアの上記駆動を停止すると共に、隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に対して待機信号を送信し、
上記先端のコンベア制御部は、隣接する下流側のコンベア制御部からの上記待機信号の入力に基づいて、当該先端の搬送コンベアの上記駆動を停止すると共に、上記前段装置に対して待機信号を送信して当該前段装置からの皿の供給動作を停止することを特徴とする搬送コンベアによる皿搬送方法。
【請求項2】
上記皿満杯状態又は全ての皿検知センサが皿を検知してオンするにより全ての搬送コンベアが停止している状態において、
上記各コンベア制御部は、上記皿検知センサの対応位置のコンベアベルト上の皿を抜き取らない限り、その他の上記コンベアベルト上の皿を抜き取っても、上記各搬送コンベアの駆動を開始しないことを特徴とする請求項1記載の搬送コンベアによる皿搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャリ玉を載せる皿を搬送するための搬送コンベアによる皿搬送方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンベアに沿って皿ストッカー及びシャリ玉供給装置を隣接して設置し、コンベアを間歇駆動しながら皿ストッカーからコンベア上に皿を落し、皿が上記シャリ玉供給装置のシャリ供給部下に停止したタイミングで、シャリ玉を皿上に落下供給する動作を連続的に行い、シャリ玉の供給された皿を、上記コンベアにより連続して搬送するシャリ玉供給装置が実用化されている(特許文献1)。
【0003】
この種のシャリ玉供給装置では、上記シャリ玉供給装置の下に比較的短い主コンベアを配置し、主コンベアの終端部に連続して比較的長い搬送コンベアを配置し、該搬送コンベアの終端部に終端センサを設け、該終端センサが皿を検知したとき(終端センサがオン状態)、即ち、該搬送コンベア上に上記シャリ玉の供給された複数の皿が満杯状態となったとき、搬送コンベアを自動的に停止する制御を行っていた。
【0004】
そして、上記搬送コンベアに沿って作業者が配置され、作業員は当該搬送コンベアの上記停止状態において、コンベア上の複数の皿を作業台上に取り卸し、作業台上にて所定のネタをシャリ玉の上に載置し、その後、当該皿を別ルートの搬送コンベア(例えば回転寿司店の客のテーブルに向かう搬送コンベア)上に載せるという作業を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2013−169167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記搬送コンベアは作業効率を考慮して、比較的長く形成されているが、上記終端コンベア上の皿を取り卸すと(即ち、終端センサがオフ状態)、終端センサが次の皿を検知するまで、コンベアの間歇駆動を継続する構成であった。
【0007】
従って、緊急にコンベアを停止したい場合は、コンベアの終端まで行って終端センサの位置に皿を置くという動作を行う必要があり、この作業に多少の時間を要するため、その間、コンベアが空走してしまうという課題があった。
【0008】
また、複数の作業者にてネタ乗せ作業を行う場合、自分の担当エリアの搬送コンベアを自分のタイミングで停止、駆動開始等を行うことができれば便宜である。
【0009】
本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、搬送コンベアを複数の搬送コンベアを連結することにより構成し、各搬送コンベアを連結して1本のコンベアとした状態で、全ての搬送コンベアに皿を満杯状態にし得ると共に、各搬送コンベア毎に、搬送コンベアを駆動停止、駆動再開をすることができる搬送コンベアによる皿搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、コンベアベルトの前端に前段装置から順次供給される皿を、上記コンベアベルトを駆動することで、上記コンベアベルト上に複数の上記皿を所定間隔で並べた状態で上記皿を進行方向に搬送し、上記コンベアベルトの後端に設けられた皿検知センサにより皿がコンベアベルトの後端まで運ばれてきたことを検知し得る搬送コンベアによる皿搬送方法であって、上記搬送コンベアは上記コンベアベルトの進行方向に複数台接続され、上記各搬送コンベアの各後端には皿検知センサが各々設けられ、上記各搬送コンベア毎に駆動を制御するコンベア制御部が各々設けられ、上記各コンベア制御部は、上記各搬送コンベアを同一タイミングで駆動することにより、各搬送コンベアの接続部を介して上流側の搬送コンベアから運ばれてきた上記皿を下流側の搬送コンベアに順次移送し、最後の搬送コンベア以外の上記搬送コンベアの上記皿検知センサが皿を検知しても、上記最後の搬送コンベアに対応するコンベア制御部から待機信号が入力しない限り、当該最後の搬送コンベア以外の上記搬送コンベアの駆動は停止せず、上記最後の上記搬送コンベアにおける上記皿検知センサが皿を検知すると、対応する上記最後の搬送コンベアのコンベア制御部は、上記最後の搬送コンベアの間歇駆動を停止すると共に、隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に対して待機信号を送信し、上記待機信号の入力を認識した隣接する上流側の上記コンベア制御部は、対応する搬送コンベアの駆動を停止すると共に、さらに隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に待機信号を送信し、前段のコンベア制御部からの上記待機信号の入力を認識した先端のコンベア制御部は、対応する先端の搬送コンベアの駆動を停止すると共に、さらに上記前段装置に待機信号を送信して上記前段装置からの皿の供給動作をも停止し、これにより全ての搬送コンベアのコンベアベルト上に所定間隔で皿が並んだ皿満杯状態に設定し得る搬送コンベアによる皿搬送方法であり、上記皿満杯状態又は全ての皿検知センサが皿を検知してオンすることにより全ての搬送コンベアが停止した状態において、何れかの搬送コンベアの上記皿検知センサに対応する位置の皿を抜き取って上記皿検知センサがオフすると、オフした上記皿検知センサが再び皿を検知してオンするまで、当該搬送コンベアのコンベア制御部は、当該皿検知センサがオフした当該搬送コンベアの駆動を開始すると共に、当該搬送コンベアに隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に対して待機信号停止指令を送信し、上記皿が抜き取られた上記搬送コンベアより下流側の搬送コンベアは上記皿検知センサに対応する皿が抜き取られない限り停止状態を維持し、上記皿検知センサに対応する皿が抜きとられた上記搬送コンベアに隣接する上記上流側のコンベア制御部は、上記待機信号停止指令の入力に基づいて当該搬送コンベアの駆動を開始すると共に、隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に対して待機信号停止指令を送信し、上記先端のコンベア制御部は、隣接する下流側のコンベア制御部からの上記待機信号停止指令の入力に基づいて、当該先端の搬送コンベアの駆動を開始すると共に、上記前段装置に対して待機信号停止指令を送信して上記前段装置の皿の供給動作を開始し、上記皿検知センサの対応位置の皿が抜き取られ上記皿検知センサがオフした上記搬送コンベアの上記コンベア制御部は、上記皿検知センサの対応位置に皿を検知して当該搬送コンベアの上記皿検知センサがオンすると、当該搬送コンベアの上記駆動を停止すると共に、当該搬送コンベアに隣接する上流側のコンベア制御部に対して待機信号を送信し、上記上流側のコンベア制御部は、上記待機信号の入力に基づいて当該搬送コンベアの上記駆動を停止すると共に、隣接する上流側の搬送コンベアのコンベア制御部に対して待機信号を送信し、上記先端のコンベア制御部は、隣接する下流側のコンベア制御部からの上記待機信号の入力に基づいて、当該先端の搬送コンベアの上記駆動を停止すると共に、上記前段装置に対して待機信号を送信して当該前段装置からの皿の供給動作を停止することを特徴とする搬送コンベアによる皿搬送方法により構成される。
【0011】
上記搬送コンベアのコンベアベルトの駆動は、コンベアベルトを所定ピッチで間歇駆動する場合、コンベアベルトを連続的に駆動する場合の何れでも良い。また、各搬送コンベア毎のコンベア制御部は、全部の搬送コンベアの駆動を制御するための単一のCPUを有する全体コンベア制御部(8)を設け、当該全体コンベア制御部(8)の各搬送コンベアの制御プログラム(制御動作)に対応する部分(図5のフローチャートの(イ)、(ロ)、(ハ)の部分)を各々コンベア制御部としても良いし、各搬送コンベアの駆動を制御するための独立したCPUを各搬送コンベア毎に設け、各搬送コンベア毎のCPUを含む制御部をコンベア制御部としても良い。上記前段装置とは、例えば皿ストッカー(1)、シャリ玉供給装置(2)、主コンベア(3)、横コンベア(4)等からなり、搬送コンベアに一定間隔でシャリ玉の載置された皿を供給する装置をいう。従って、複数の搬送コンベアを進行方向に接続しても、全ての搬送コンベアのコンベアベルト上に皿を常に満杯状態とすることができる。従って、例えば3本以上の搬送コンベアを接続して、そのコンベアベルト上に皿を満杯状態にし得るため、その後のネタ載せ作業を効率的に行うことができる。従って、例えば上記皿の満杯状態から、皿検知センサ前の皿を残している限り、搬送コンベアは動作停止しているので、上記皿検知センサ前の皿より上流側の皿を、別の作業台等に取り卸してネタ乗せ作業を行うことができる。上記皿検知センサ前の皿を抜き取ると(皿検知センサオフ)、当該皿検知センサがオンするまで当該搬送コンベア、及び、この搬送コンベアより上流側の搬送コンベアの駆動を開始することができるので、皿のコンベアベルト上への補給動作を容易に行うことができる。上記皿検知センサ前の皿の抜き取りは、どの搬送コンベアで行っても、その搬送コンベア及びそれよりも上流側の搬送コンベアのみの駆動を開始させることができ、皿を抜き取った搬送コンベアより下流側の搬送コンベアは停止状態を維持する。
【0014】
に、上記皿満杯状態又は全ての皿検知センサが皿を検知してオンするにより全ての搬送コンベアが停止している状態において、上記各コンベア制御部は、上記皿検知センサの対応位置のコンベアベルト上の皿を抜き取らない限り、その他の上記コンベアベルト上の皿を抜き取っても、上記各搬送コンベアの駆動を開始しないことを特徴とする上記第1記載の搬送コンベアによる皿搬送方法により構成される。

【0015】
従って、例えば皿満杯状態において、搬送コンベアを停止させたまま、コンベアベルト上の複数の皿を取り卸して、ネタ乗せ作業を効率的に行うことができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、複数の搬送コンベアを進行方向に接続しても、全ての搬送コンベアのコンベアベルト上に皿を常に満杯状態とすることができる。従って、例えば3本以上の搬送コンベアを接続して、そのコンベアベルト上に皿を満杯状態にし得るため、その後のネタ載せ作業を効率的に行うことができる。
【0017】
また、例えば上記皿の満杯状態から、皿検知センサ前の皿を残している限り、搬送コンベアは動作停止しているので、上記皿検知センサ前の皿より上流側の複数の皿を、別の作業台等に取り卸してネタ乗せ作業を効率的に行うことができる。
【0018】
また、皿検知センサ前の皿を抜き取ると(皿検知センサオフ)、当該皿検知センサがオンするまで当該搬送コンベア、及び、この搬送コンベアより上流側の搬送コンベアの駆動を開始することができるので、皿のコンベアベルト上への補給動作を容易に行うことができる。
【0019】
また、上記皿検知センサ前の皿の抜き取りは、どの搬送コンベアで行っても、その搬送コンベア及びそれよりも上流側の搬送コンベアのみの駆動を開始させることができ、皿を抜き取った搬送コンベアより下流側の搬送コンベアは停止状態を維持することができるので、効率的にネタ乗せ作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に搬送コンベアによる皿搬送方法を実施する皿搬送装置の正面図である。
図2】同上装置の平面図である。
図3】同上方法を実施するための同上装置の電気的構成を示すブロック図である。
図4】同上方法を実施するための同上装置の本体制御部の動作手順を示すフローチャートである。
図5】同上方法を実施するための同上装置のコンベア制御部の動作手順を示すフローチャートである。
図6】同上方法における皿を搬送する過程を示す同上装置の平面図である。
図7】同上方法における皿を搬送する過程を示す同上装置の平面図である。
図8】同上方法における皿の満杯状態を示す同上装置の平面図である。
図9】(a)は搬送コンベアから皿を抜き取る状態を示す同上装置の平面図、(b)は皿を抜き取った後の動作を示す同上装置の平面図である。
図10】(a)は搬送コンベアから皿を抜き取る状態を示す同上装置の平面図、(b)は皿を抜き取った後の動作を示す同上装置の平面図である。
図11】皿を取り卸した状態を示す同上装置の平面図である。
図12】(a)は皿検知センサ前の皿を抜き取った状態の同上装置の平面図、(b)は皿を抜き取った後の搬送コンベアの動きを示す同上装置の平面図である。
図13】(a)は同上方法を実施する搬送コンベアの接続部の平面図、(b)は同上接続部の接続ピン近傍の側面断面図である。
図14】同上装置のコンベア制御部の機能を表すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る搬送コンベアによる皿搬送方法及びその方法を実施するための皿搬送コンベア装置を詳細に説明する。
【0022】
図1は、同上装置の平面図、図2は同上装置の正面図であり、これらの図に基づいて本発明に係る皿搬送コンベア装置の全体構成を説明する。
【0023】
尚、以下の説明において、図1図2において、図面に向かって左側を「前方」、又は「上流」、図面に向かって右側を「後方」、又は、「下流」、後方を向いた場合の左右を「左右方向」、図2の上下を「上下方向」と定義して説明する。
【0024】
図1において、Dは水平な設置台であり、上記皿搬送コンベア装置は、当該設置台D上に水平に設置されている。この皿搬送コンベア装置のコンベアは、図2の前方側に前後方向に設置され、駆動モータM1(図3参照)により間歇駆動される比較的短い主コンベア3、該主コンベア3に連続するように直交して左右方向に設けられ、駆動モータM2(図3参照)により間歇駆動される比較的短い横コンベア4、該横コンベア4に対して連続するように直交して前後方向に設けられ、駆動モータM3(図3参照)により間歇駆動される比較的長い搬送コンベア5A、該搬送コンベア5Aの後端に連続して前後方向に設けられ、駆動モータM4(図3参照)により間歇駆動される比較的長い搬送コンベア5B、該搬送コンベア5Bの後端に連続して前後方向に設けられ、駆動モータM5(図3参照)により間歇駆動される比較的長い搬送コンベア5Cから構成されている。
【0025】
上記主コンベア3に沿う上記設置台D上には、前側から2連の皿ストッカー1、シャリ玉供給装置2が隣接して設置されており、上記駆動モータM1による上記主コンベア3の間歇駆動における停止状態において、上記皿ストッカー1から皿6が2枚ずつ上記主コンベア3上に一定時間間隔にて落下供給され、上記皿6が上記シャリ玉供給装置2のシャリ玉供給位置2aに停止したタイミングでシャリ玉供給装置2からシャリ玉Rが上記皿6に落下供給されるように構成されている。
【0026】
尚、上記皿6には2個ずつのシャリ玉Rが供給される場合は、本体制御部7(図3参照)により、上記皿6の2か所のシャリ玉供給位置に対応する2か所の停止位置に上記主コンベア3を停止させ、各々の停止タイミングにて上記皿6上の2か所のシャリ玉供給位置に2個のシャリ玉Rを正確に落下供給し得るように制御が行われる。
【0027】
上記2個のシャリ玉が皿6に落下すると、駆動モータM1により主コンベア3は矢印A方向に間歇駆動され、この間歇駆動により上記皿6は、上記横コンベア4上の右端に乗り移る(図2の皿6−1の位置)。尚、このとき上記横コンベア4は停止している。
【0028】
上記皿6が上記横コンベア4に移送された後のタイミングで、駆動モータM2により、上記横コンベア4は矢印B方向に1ピッチ駆動し、この1ピッチの駆動により、上記皿6は、当該横コンベア4から搬送コンベア5Aの前端に乗り移る(図2の皿6−2の位置)。尚、このとき上記横コンベア4は停止している。
【0029】
上記の駆動モータM1,M2、及び、上記皿ストッカー1、シャリ玉供給装置2の駆動制御は本体制御部7にて行い、以下説明する搬送コンベア5A,5B,5Cの制御は主として全体コンベア制御部8(図3参照)にて行われる。
【0030】
上記搬送コンベア5Aは、全体コンベア制御部8の制御に基づいて、駆動モータM3により、所定のピッチにて矢印A方向に間歇駆動されながら、上記横コンベア4から順次移送される上記皿6を矢印A方向に順次搬送するものである。この搬送コンベア5Aは、その後端の左側に皿検出センサE1(例えば光反射型センサ)が設けられており、この位置に皿6が運ばれてくると、上記全体コンベア制御部8は、当該センサE1によって、当該皿6が搬送コンベア5Aの後端に運ばれてきたことを認識し得るように構成されている。
【0031】
そして、上記後端の上記センサE1の位置に位置する皿6は、当該コンベア5Aの矢印A方向への1ピッチの間歇駆動によって、当該搬送コンベア5Aの後端(図6の皿6−3の位置)から、次の搬送コンベア5B上の前端(図7の皿6−4の位置)に乗り移るように構成されている。
【0032】
上記搬送コンベア5Bは、全体コンベア制御部8の制御に基づいて、駆動モータM4により、所定のピッチにて矢印A方向に間歇駆動しながら、上記搬送コンベア5Aから移送される上記皿6を矢印A方向に順次搬送するものである。この搬送コンベア5Bは、その後端の左側に皿検出センサE2(例えば光反射型センサ)が設けられており、この位置に皿6が運ばれてくると、上記全体コンベア制御部8は、当該センサE2によって、当該皿6が当該搬送コンベア5Bの後端に運ばれてきたことを認識し得るように構成されている。そして、上記後端の上記センサE2の位置に位置する皿6は、当該コンベア5Bの矢印A方向への1ピッチの間歇駆動によって、当該搬送コンベア5Bの後端(図7の皿6−5の位置)から、次の搬送コンベア5C上の前端(図8の皿6−6の位置)に乗り移るように構成されている。
【0033】
上記搬送コンベア5Cは、全体コンベア制御部8の制御に基づいて、駆動モータM5により、所定のピッチにて矢印A方向に間歇駆動されながら、上記搬送コンベア5Bから移送される上記皿6を矢印A方向に順次搬送するものである。この搬送コンベア5Cは、その後端の左側に皿検出センサE3(例えば光反射型センサ)が設けられており、この位置に皿6が運ばれてくると、上記コンベア制御部8は、当該センサE3によって、当該皿6が当該搬送コンベア5Cの後端に運ばれてきたことを認識し得るように構成されている。このとき、全体コンベア制御部8は、当該搬送コンベア5Cが最終コンベアであるので、上記皿検出センサE3にて皿6を検知すると、全ての搬送コンベア5A,5B,5Cを一旦停止する制御を行う。尚、このとき本体制御部7においても、主コンベア3及び横コンベア4による皿6の送り動作、皿ストッカー1での皿6の落下動作及びシャリ玉供給装置2でのシャリ玉の落下供給動作を一旦停止する制御等を行う。
【0034】
また、上記搬送コンベア5A,5Bの接続部9Aは、図13(a)(b)に示すように、搬送コンベア5Aの後端と搬送コンベア5Bの前端が短い間隔(例えば5mm)を介して近接して設置されており、上記搬送コンベア5Aの後端から上記搬送コンベア5Bの前端に容易に皿6が乗り移ることができるように構成されている。また、上記搬送コンベア5Aの後端のコンベアフレームに固定された接続杆20と、上記搬送コンベア5Bの前端のコンベアフレームに固定された接続杆21は、着脱可能な接続部材22の接続ピン22a,22bにより機械的に接続されている。
【0035】
上記搬送コンベア5B,5Cの接続部9Bも同様の構成であり、搬送コンベア5Bの後端と搬送コンベア5Cの前端が短い間隔(例えば5mm)を介して近接して設置されており、上記搬送コンベア5Bの後端から上記搬送コンベア5Cの前端に容易に皿6が乗り移ることができるように構成されている。また、上記搬送コンベア5Bの後端と上記搬送コンベア5Cの前端は着脱可能な上記接続部材22にて、上記と同様に機械的に接続されている。
【0036】
図3に本発明に係る電気的構成を示す。同図に示すように、本体制御部7には、操作部11、駆動モータM1,M2が接続されており、当該本体制御部7により主コンベア3及び横コンベア4の駆動が制御される。また、この本体制御部7には、皿ストッカー1及びシャリ玉供給装置2が接続されており、当該本体制御部7は皿6の主コンベア3上への落下、及び、主コンベア3上を搬送される皿6へのシャリ玉Rの落下供給を制御する。
【0037】
上記本体制御部7は、CPU7a及びメモリ7bを有しており、上記メモリ7bに記憶された図4にフローチャートとして示す動作手順に基づいて上記CPU7aが、主として、上記主コンベア3、上記搬送コンベア4、上記皿ストッカー1及び上記シャリ玉供給装置2の動作を制御するものである。
【0038】
また、この本体制御部7では、上記操作部11にて、搬送コンベア5A,5B,5Cの間歇駆動の1ピッチの移動距離を各搬送コンベア5A,5B,5C毎に独立して設定できるようになっており、上記操作部11にて設定された上記1ピッチの移動距離は、上記本体制御部7の上記メモリ7bに記憶される。尚、この移動距離は、本体制御部7から全体コンベア制御部8に送られる。
【0039】
全体コンベア制御部8は、同図に示すように、駆動モータM3,M4,M5が接続されており、当該全体コンベア制御部8により上記搬送コンベア5A,5B,5Cが駆動制御される。また、この全体コンベア制御部7には、上記各搬送コンベアの皿検出センサE1,E2,E3が接続されており、各皿検出センサE1,E2,E3からの信号に基づいて、各搬送コンベア5A,5B,5Cの動作を独立して制御するものである。
【0040】
上記全体コンベア制御部8は、CPU8a及びメモリ8bを有しており、上記メモリ8bに記憶された図5にフローチャートとして示す動作手順に基づいて上記CPU8aが、各搬送コンベア5A,5B,5Cを駆動制御するものである。また、全体コンベア制御部8は上記本体制御部7から送られてくる上記1ピッチの移動距離を上記メモリ8bに記憶する。
【0041】
また、上記各駆動モータM1〜M5にはロータリーエンコーダ(図示せず)が取り付けられており、ロータリーエンコーダからの角度信号が各本体制御部7、全体コンベア制御部8に入力するように構成されている。従って、メモリ7b,8bに記憶されている1ピッチの移動距離データと、上記ロータリーエンコーダからの角度信号に基づいて、上記本体制御部7及び全体コンベア制御部8にて各コンベアの1ピッチの移動距離が決定される。
【0042】
ここで、上記全体コンベア制御部8は、その動作手順を図5に示すように、各搬送コンベア5A,5B,5Cを独立して制御する制御プログラム(イ)、(ロ)、(ハ)を具備している。そこで、上記全体コンベア制御部8の機能的には、これらの制御プログラム(イ)、(ロ)、(ハ)を、各搬送コンベア5A,5B,5Cを制御するコンベア制御部として捉えることができる(図14のコンベア制御部5A’,5B’,5C’参照)。
【0043】
一方、各搬送コンベア5A,5B,5C毎に独立したCPUを設け、各搬送コンベアの駆動を独立して制御しても良い。この場合は、各搬送コンベア5A,5B,5C毎に独立したCPUを有する制御部が各々コンベア制御部5A’,5B’,5C’として機能する。
【0044】
本発明は上述のように構成されるものであり、次に、本発明の動作を説明する。
まず、本体制御部7の操作部11から、搬送コンベア5A,5B,5Cの移動ピッチを入力する。ここでは、図8に示すように、搬送コンベア5Aに皿6が6枚、搬送コンベア5B,5Cの皿6が各々14枚の皿が載置されるようなピッチP1(最小のピッチ)に設定するものとする。このピッチP1は上記本体制御部7のメモリ7bに記憶されると共に、上記全体コンベア制御部8に送信され、全体コンベア制御部8においてもメモリ8bに記憶され。よって、以後、搬送コンベア5A,5B,5Cは上記ピッチP1にて間歇駆動される。
【0045】
また、本体制御部7の動作手順を図4に、全体コンベア制御部8の動作手順を図5に示す。また、全体コンベア制御部8では、各搬送コンベア5A,5B,5Cを独立して制御するので、図5において、各搬送コンベア5A,5B,5Cの各動作手順を(イ)、(ロ)、(ハ)にて示し、搬送コンベア5Aの動作ステップ(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’の動作)については、S1(5A)、搬送コンベア5Bの動作ステップ(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’の動作)についてはS1(5B)、搬送コンベア5Cの動作ステップ(搬送コンベア5Cのコンベア制御部5C’の動作)についてはS1(5C)のように、ステップの後に搬送コンベアを示す符号5A,5B,5Cをかっこ書きで示す。
【0046】
従って、全体コンベア制御部8のCPU8aをより具体的に示すと、図14に示すように、先端の搬送コンベア5Aを制御するためのコンベア制御部5A’、中間の搬送コンベア5Bを制御するためのコンベア制御部5B’(中間の搬送コンベア5Bは複数台存在することも考えられるので、図14には2台の搬送コンベア5B,5Bとこれらの対応する2個のコンベア制御部5B’,5B’を設けている)、終端の搬送コンベア5Cを制御するための終端のコンベア制御部5C’が存在する。そして、図5の(イ)の制御は先端のコンベア制御部5A’により行われ、図5の(ロ)の制御は中間のコンベア制御部5B’により行われ、図5の(ハ)の制御は終端のコンベア制御部5C’により行われることになる。
【0047】
(1)皿搬送動作
まず、本体制御部7(CPU7a)は、全体コンベア制御部8(CPU8a)に待機信号を送出している(図4ステップS1)。よって、全体コンベア制御部8は上記待機信号を受けて、搬送コンベア5A,5B,5Cを何れも停止状態(待機状態)とする(図5ステップS1(5A)、ステップS1(5B)、ステップS1(5C))。
【0048】
次に、動作を開始するため、作業者が、本体制御部7の操作部11において「運転ボタン」をオンする(図4ステップS2)。
【0049】
すると、本体制御部7は全体コンベア制御部8に対してドッキング信号(本体制御部7からコンベア制御部8へのコンベアの駆動指令)を送出する(図4ステップS3)。
【0050】
上記全体コンベア制御部8は上記ドッキング信号の入力を検出すると、待機状態(図5ステップS1(5A,5B,5C)から各搬送コンベア5A,5B,5Cの皿検知センサE1,E2,E3の状態を確認し、各センサにて未だ皿を検知していないことを認識し(図5ステップS2(5A)N、ステップS2(5B)N、ステップS2(5C)N)、次に上記ドッキング信号を受信しており、従って上記待機信号が停止していることを認識し(図5ステップS3(5A)、ステップS3(5B)、ステップS3(5C))、さらに上記ドッキング信号を検知していることを認識した上で(図5ステップS4(5A)Y,ステップS4(5B)Y、ステップS4(5C))、各搬送コンベア5A,5B,5Cを駆動する。
【0051】
具体的には、全体コンベア制御部8は、各駆動モータM3,M4,M5を同期した状態で、メモリ8bに記憶したピッチP1にて1ピッチ駆動する(図5ステップS5,S6(5A)、ステップS5,S6(5B),ステップS5,S6(5C))。従って、各搬送コンベア5A,5B,5Cは、上記ピッチP1に対応する送り量で一斉に1ピッチ駆動される。
【0052】
その後、全体コンベア制御部8は、各搬送コンベア5A,5B,5CにてステップS1(5A,5B,5C)に戻り、以下、ステップS1からS6までの動作が繰り返し行われる。従って、上記搬送コンベア5A,5B,5Cは同一タイミングで、同一ピッチP1だけ矢印A方向に駆動されて停止する、という一定ピッチの間歇駆動動作を繰り返し行う。
【0053】
また、本体制御部7は引き続いて、主コンベア3及び搬送コンベア4の間歇駆動を継続し(図4ステップS4,S5)、皿ストッカー1から主コンベア3上に皿6を落下し(図4、ステップS6)、さらに皿6がシャリ玉供給装置2のシャリ玉供給位置2aに停止したとき、シャリ玉Rを落下供給する(図4ステップS7)。その後は、本体停止動作がなされない限り(図4、ステップS8) 、上記ステップS3に戻り、以降ステップS3からステップS8の動作が繰り返し行われる。
【0054】
従って、上記皿6が主コンベア3上に落下され、主コンベア3が間歇駆動して上記皿6が上記シャリ玉供給位置2aに到来したとき、上記シャリ玉供給装置2からシャリ玉Rが上記皿6上に供給され、シャリ玉Rが供給された皿6は、主コンベア3の間歇駆動により、横コンベア4に移送され、横コンベア4の1ピッチの駆動により、上記皿6は上記搬送コンベア5Aの前端に移送される、という動作が繰り返し行われる。尚、以下、この本体制御部7の動作(図4のステップS3〜S7の動作で、横コンベア4から搬送コンベア5Aの前端にシャリ玉Rが載置された皿6が1枚搬送される一連の動作)を「本体側動作」という。
【0055】
上記各搬送コンベア5A,5B,5Cは同一タイミングでの間歇駆動を行っているので、上記搬送コンベア5Aの前端に移送された皿6は順次、搬送コンベア5Aにより矢印A方向に搬送され、上記搬送コンベア5Aの前端には、上記横コンベア4により、順次皿6が供給されていくので、搬送コンベア5A上には図6に示すように、複数の皿6が順次、一定間隔で矢印A方向に搬送されていく。
【0056】
そして、上記皿6は上記搬送コンベア5Aにて搬送され同コンベア5A後端に到達した時点で、皿検出センサE1が皿6(図6の皿6−3)を検知するので(図5、ステップS2(5A)Y)、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は次段の搬送コンベア5Bからの待機信号が来ているか否かを判断し(図5ステップS7(5A))、この場合、搬送コンベア5Bの皿検出センサE2は未だ皿6を検知していないので(図5、ステップS2(5B)N)、搬送コンベア5Bからの待機信号は入力していない(図5、ステップS7(5A)のN)。
【0057】
よって、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は、待機信号が入力していないと判断し(図5、ステップS3(5A))、本体制御部7からのドッキング信号は既に入力しているので(図5、ステップS4、Y)、上記皿検知センサE1がオンした後も、同様の間歇駆動動作を継続し(図5、ステップS5(5A),S6(5A))、従って、皿6は上記搬送コンベア5Aの後端から次段の搬送コンベア5Bの前端に乗り移り、同様に間歇駆動を続けている搬送コンベア5Bにより矢印A方向に順次搬送されていく(図7参照)。
【0058】
そして、搬送コンベア5B上に順次皿6が送られて、該コンベア5Bの後端に到達した時点で、皿検出センサE2が皿6(図7の皿6−5)を検知するので(図5、ステップS2(5B)Y)、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’)は、次段の搬送コンベア5Cからの待機信号が来ているか否かを判断し(図5、ステップS7(5B))、この場合、搬送コンベア5Cの皿検出センサE3は未だ皿6を検知していないので(図5、ステップS2(5C)N)、搬送コンベア5Cからの待機信号は入力していない(図5、ステップS7(5B)のN)。
【0059】
よって、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’)は、待機信号が入力していないと判断し(図5、ステップS3(5B))、本体制御部7からのドッキング信号は既に入力しているので(図5、ステップS4(5B)Y)、上記皿検知センサE2がオンした後も、同様の間歇駆動動作を継続し(図5、ステップS5(5B),S6(5B))、従って、皿6は上記搬送コンベア5Bの後端から次段の搬送コンベア5Cの前端に乗り移り(図8の皿6−6参照)、同様に間歇駆動を続けている搬送コンベア5Cにより矢印A方向に順次搬送されていく(図8参照)。
【0060】
そして、搬送コンベア5C上に順次皿6が送られて、皿6が搬送コンベア5Cの後端に到達した時点で、皿検出センサE3が皿6を検知する(図5、ステップS2(5C)Y)。
【0061】
この場合、搬送コンベア5Cは最終コンベアであって、次段の搬送コンベアは存在しないので(図5、ステップS7(5C))、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Cのコンベア制御部5C’)は待機信号を出力し(図5、ステップS7(5C))、搬送コンベア5Cを待機(停止)させると共に(図5、ステップS1(5C)に戻る)、前段の搬送コンベア5Bにも待機信号を送出する(図5、ステップS7(5C)からステップS7(5B)への破線矢印参照)。
【0062】
上記全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’)は、上記皿検知センサE3の皿検知に基づく上記待機信号を上記搬送コンベア5Bの皿検知のステップS2(5B)、ステップS7(5B)にて検知し(図5、ステップS7(5B)Y)、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’)は待機信号を出力し(図5、ステップS8(5B))、ステップS1(5B)に戻って当該搬送コンベア5Bを停止すると共に、前段の搬送コンベア5Aにも待機信号を送出する(図5、ステップS8(5B)、ステップS7(5A)への破線矢印参照)。よって、上記搬送コンベア5Bは上記皿検知センサE2にて皿6を検知した時点で停止する。
【0063】
また、上記全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は、上記皿検知センサE2の皿検知に基づく上記待機信号を上記搬送コンベア5Aの皿検知のステップS2(5A)、ステップS7(5A)にて検知し(図5、ステップS7(5A)Y)、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は待機信号を出力し(図5、ステップS8(5A))、ステップS1(5A)に戻って当該搬送コンベア5Aを停止する。
【0064】
同時に上記全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は、搬送コンベア5Aの待機信号を本体制御部7に送信する(図5、ステップS8、図4への破線矢印(b)参照)。本体制御部7は、上記待機信号の入力をステップS8にて検出すると、駆動モータM1,M2の駆動を停止すると共に、皿ストッカー1、シャリ玉供給装置2の動作も停止する(図4、ステップS9)。
【0065】
従って、この時点においては、図8に示すように、搬送コンベア5A,5B,5Cの搬送コンベア上に、皿6が満杯の状態となって、全ての搬送コンベア5A,5B、5Cの駆動及び本体側動作が停止した状態となる。
【0066】
(2)各搬送コンベアの皿検知センサ前の皿を抜き取った場合の動作
(a)搬送コンベア5Bの後端の皿のみを抜き取った場合
次に、上記搬送コンベア5A,5B,5Cに皿6が満杯状態において、例えば中間のコンベアである搬送コンベア5Bの後端の皿6、即ち皿検知センサE2に対応する皿6(図9(a)の皿6−5)のみを抜き取った場合の動作について説明する。
【0067】
上記搬送コンベア5Bの皿検知センサE2に対応する皿6を抜き取ると、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’)はステップS2(5B)にて皿検知センサE2のオフ(N)を検知するため、ステップS3(5B)において、前段の搬送コンベア5Aに対して待機信号停止の信号を送信する(図5、ステップS3(5B)からステップS3(5A)への破線矢印参照)。
【0068】
すると、上記搬送コンベア5AのステップS3(5A)に待機信号停止指令が送信されるので、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は、引き続いて本体制御部7に対して待機信号停止指令を送出する(ステップS3(5A)から図4への破線矢印(a)参照)。
【0069】
すると、上記本体制御部7はステップS3においてコンベア制御部8へドッキング信号を送信すると共に、ステップS4以下の本体側動作を開始する。上記ドッキング信号は、全体コンベア制御部8に送信されるが、搬送コンベア5BのステップS3(5B)においては、待機信号が停止しているので、ステップS4(5B)(ドッキング信号入力あり)を経て、ステップS5,S6(5B)において搬送コンベア5Bの間歇駆動が1ステップ行われる。
【0070】
同時に、搬送コンベア5Aにおいても、搬送コンベア5AのステップS3(5A)においては、待機信号が停止しているので、ステップS4(5A)(ドッキング信号入力あり)を経て、ステップS5,S6(5A)において搬送コンベア5Aの間歇駆動が1ステップ行われる。
【0071】
しかしながら、搬送コンベア5Cにおいては、皿検知センサE3がオン状態(ステップS7(5C))で、ステップS3(5C)において待機信号が停止していないので、待機(停止)状態を維持する。
【0072】
上記搬送コンベア5Bが1ピッチ移動すると、皿検出センサE2がオン状態となるので、ステップS2(5B)からステップS7(5B)に移行し、ステップS7において搬送コンベア5Cからの待機信号が入力しているので、ステップS8(5B)において、ステップS1(5B)に戻って搬送コンベア5Bは停止すると共に、ステップS8(5B)において搬送コンベア5Aに対して待機信号を送出する。
【0073】
従って、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は、ステップS7(5A)において、待機信号が入力していることを認識し、ステップS8(5A)において、搬送コンベア5Aを停止すると共に、本体制御部7に待機信号を送出し(ステップS8(5A))、本体制御部7が、本体側動作を停止する(図4、ステップS8,S9)。
【0074】
このように、搬送コンベア5Bの皿検知センサE2の位置の皿6の1枚を抜き取ると、本体側から皿6が皿搬送コンベア5Aに補給されると共に、当該搬送コンベア5Bが1ピッチのみ移動し、該搬送コンベア5Bよりも前段(上流)の搬送コンベア5Aのみが1ピッチ移動する。従って、抜き取られた位置の1枚の皿6を埋めるように、当該搬送コンベア5B及びそれよりも上流側の搬送コンベア5Aのみが1ピッチ移動し、再び、搬送コンベア5A,5B,5C上に皿6が満杯の状態を維持することができる(図9(b)参照)。
(a−2)搬送コンベア5B上の複数の皿6が抜き取られた場合の動作
【0075】
このとき、搬送コンベア5Bが1ピッチ矢印A方向に移動しても、皿検知センサE2がオンしなかった場合、即ち、搬送コンベア5Bの皿検知センサE2に対応する位置の皿6(即ち搬送コンベア5Bの後端の皿6)のみならず、当該後端の皿6より上流側の複数の皿6が抜き取られていた場合は、次のような動作となる。
【0076】
上記搬送コンベア5Bは1ピッチ矢印A方向に移動した後、未だ皿検知センサE2はオンしないため、ステップS2(5B)からステップS7(5B)に移行せず、ステップS2(5B)からステップS3(5B)に移行して、搬送コンベア5Bはさらに1ピッチずつの移動を繰り返す(ステップS4〜S6(5B))。
【0077】
上記ステップS3(5B)において、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’)は、待機信号停止を搬送コンベア5AのステップS3に送出するので、搬送コンベア5Aも同様に、1ピッチずつの移動を繰り返す(図5、ステップS4〜S6(5B))。また、本体制御部7も上記本体側動作を繰り返し行う(図4、ステップS3〜S7)。
【0078】
従って、搬送コンベア5Bにおいて、その皿検知センサE2にて皿6を検知するまでは、上記本体側動作により皿6が搬送コンベア5Aの前端に補給されながら、搬送コンベア5B、その上流側の搬送コンベア5Aは1ピッチずつの動作を繰り返し行うことになる。上記搬送コンベア5Bの後端まで皿6が供給されて、皿検知センサE2がオンした場合は、上記(a−1)の動作に基づいて搬送コンベア5B,5A、及び上記本体側動作は停止する。
【0079】
勿論、ステップS3(5A)において、上記全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)から本体制御部7に対して待機信号停止指令が送出されるので、上記搬送コンベア5A,5Bが移動する間、本体側からの皿6の供給動作は継続的に行われる。
【0080】
このように、搬送コンベア5Bの後端の皿6及びそれよりも上流側の複数枚の皿6を抜き取った場合は、搬送コンベア5B上の抜き取られた皿6が埋まって、搬送コンベア5B上に皿6が満杯になるまで、搬送コンベア5B,5Aの間歇駆動動作が行われる。
【0081】
(a−3)上記搬送コンベア5B,5Aの間歇駆動が継続しているときに搬送コンベア5A,5Bを停止する動作について
上記搬送コンベア5B,5Aの間歇駆動が継続し、搬送コンベア5Bの皿検知センサE2に未だ皿6が到達しない状況において、搬送コンベア5B,5Cの駆動を止めたい場合は、搬送コンベア5Bの皿検知センサE2の対応位置に皿6を載置すれば良い。
【0082】
すると、皿検知センサE2がオンするので、搬送コンベア5BのステップS2(5B)からステップS7(5B)に移行し、ステップS8(5B)を経て当該搬送コンベア5Bが停止し、同時に、ステップS7(5A)への待機信号の送信によって、搬送コンベア5Aも停止し、ステップS8から本体制御部7への待機信号の送信によって本体側動作も停止する(図4ステップS9)。
【0083】
このように、搬送コンベア5Bの皿検知センサE2の対応位置に皿6を載置することにより、搬送コンベア5B,5A及び本体側動作を停止することができる。
【0084】
(b−1)最終の搬送コンベア5Cの後端の皿6を抜き取った場合
次に、上記搬送コンベア5A,5B,5Cに皿6が満杯状態において、例えば最終のコンベアである搬送コンベア5Cの後端の皿6、即ち皿検知センサE3に対応する皿6を抜き取った場合の動作について説明する。
【0085】
上記搬送コンベア5Cの皿検知センサE3に対応する皿6を抜き取ると(図10(a)参照)、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Cのコンベア制御部5C’)はステップS2(5C)にて皿検知センサE3のオフ(N)を検知するため、ステップS3(5C)において、前段の搬送コンベア5Bに対して待機信号停止の信号を送信する(図4、ステップS3(5C)からステップS3(5B)への破線矢印参照)。
【0086】
すると、上記搬送コンベア5BのステップS3(5B)に待機信号停止指令が送信され、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’)は、ステップS3(5B)において、前段の搬送コンベア5Aに対して待機信号停止指令を送信する(図5、ステップS3(5B)からステップS3(5A)への破線矢印参照)。
【0087】
上記搬送コンベア5AのステップS3(5A)に待機信号停止指令が送信されると、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は、本体制御部7に対して待機信号停止の信号を送出する(ステップS3(5A)から図4への破線矢印(a)参照)。
【0088】
すると、上記本体制御部7はステップS3において全体コンベア制御部8へドッキング信号を送信すると共に、ステップS4以下の本体側動作を開始する。
【0089】
上記ドッキング信号は、全体コンベア制御部8に送信されるが、搬送コンベア5CのステップS3(5C)においては、待機信号が停止しているので、ステップS4(5C)を経て、ステップS5,S6(5C)において搬送コンベア5Cの間歇駆動が1ステップ行われる。また、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Cのコンベア制御部5C’)は、ステップS3(5C)において、前段の搬送コンベア5Bに対して待機信号停止指令を送出しているので(ステップS3(5C)からステップS3(5B)への破線矢印参照)、同時に、搬送コンベア5Bにおいても、搬送コンベア5BのステップS3(5B)においては、待機信号が停止しているので、ステップS4(5B)を経て、ステップS5,S6(5B)において搬送コンベア5Bの間歇駆動が1ステップ行われる。
【0090】
同時に、搬送コンベア5Aにおいても、搬送コンベア5AのステップS3(5A)においては、待機信号が停止しているので、ステップS4(5A)を経て、ステップS5,S6(5A)において搬送コンベア5Aの間歇駆動が1ステップ行われる。
【0091】
上記搬送コンベア5Cが1ピッチ移動すると、皿検出センサE3がオン状態となるので、ステップS2(5C)からステップS7(5C)に移行し、ステップS1に戻って搬送コンベア5Cは停止する。
【0092】
同時に、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Cのコンベア制御部5C’)は、ステップS7(5C)から搬送コンベア5Bに対して待機信号を送出するので、搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’は、ステップS7(5B)において、ステップS1(5B)に戻って搬送コンベア5Bは停止すると共に、ステップS8(5B)において搬送コンベア5Aに対して待機信号を送出する。
【0093】
従って、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)は、ステップS7(5A)において、待機信号が入力していることを認識し、ステップS8(5A)において、搬送コンベア5Aを停止すると共に、本体制御部7に待機信号を送出し(ステップS8(5A)、図4への破線矢印参照)、本体制御部11が、上記本体側動作を停止する。
【0094】
このように、搬送コンベア5Cの皿検知センサE3の位置の皿6の1枚を抜き取ると、本体側から皿6が皿搬送コンベア5Aに補給されると共に、当該搬送コンベア5Cが1ピッチのみ移動し、該搬送コンベア5Cよりも前段(上流)の搬送コンベア5B,5Aが各々1ピッチ移動するので、抜き取られた位置の1枚の皿6を埋めるように、当該搬送コンベア5C及びそれよりも上流側の搬送コンベア5B,5Aが1ピッチ移動し、再び、搬送コンベア5A,5B,5C上に皿6が満杯の状態を維持することができる(図10(a)(b)参照)。
【0095】
このように、皿検知センサE1,E2,E3の前に位置する皿6の1枚を抜き取ることで、皿6を抜き取った搬送コンベア、及び、当該搬送コンベアより上流側の搬送コンベアを1ピッチ駆動することができ、常に、搬送コンベア上に皿6を満杯の状態とすることができる。
【0096】
(b−2)搬送コンベア5C上の複数の皿6が抜き取られた場合の動作
搬送コンベア5Cが1ピッチ移動しても、皿検知センサE3がオンしなかった場合、即ち、搬送コンベア5Cの皿検知センサE3に対応する位置の皿6(即ち後端の皿6)のみならず、当該後端の皿6より上流側の複数の皿6が抜き取られていた場合は、次のような動作となる。
【0097】
上記搬送コンベア5Cは1ピッチ移動した後、未だ皿検知センサE3はオンしないため、ステップS7(5C)に移行せず、ステップS2(5C)からステップS3(5C)に移行して、搬送コンベア5Cはさらに1ピッチずつの移動を繰り返す。
【0098】
上記ステップS3(5C)において、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Cのコンベア制御部5C’)は、待機信号停止指令を搬送コンベア5BのステップS3(5B)に送出するので、搬送コンベア5Bも同様に1ピッチずつの移動を繰り返す。
【0099】
また、上記ステップS3(5B)において、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Bのコンベア制御部5B’)は、待機信号停止指令を搬送コンベア5AのステップS3に送出するので、搬送コンベア5Aも同様に、1ピッチの移動を繰り返す。勿論、全体コンベア制御部8(搬送コンベア5Aのコンベア制御部5A’)はステップS3(5A)において、本体制御部7に待機信号停止指令を送出するので、本体側からの皿供給動作は継続的に行われる。
【0100】
従って、搬送コンベア5Cにおいて、その皿検知センサE3にて皿6を検知するまでは、搬送コンベア5C及びその上流側の搬送コンベア5B,5Aは1ピッチずつの動作を繰り返し行うことになる。上記搬送コンベア5Cの後端まで皿6が供給されて、皿検知センサE3がオンした場合は、上記(b−1)の動作に基づいて搬送コンベア5B,5A、及び上記本体側動作は停止する。
【0101】
このように、搬送コンベア5Cの後端の皿6及びそれよりも上流側の複数枚の皿6を抜き取った場合は、搬送コンベア5C上の抜き取られた皿6が埋まって、搬送コンベア5C上に皿6が満杯になるまで、搬送コンベア5C,5B,5Aの間歇駆動動作が行われる。
【0102】
(b−3)上記搬送コンベア5C,5B,5Aの間歇駆動が継続しているときに搬送コンベア5A,5B,5Cを停止する動作について
上記搬送コンベア5C,5B,5Aの間歇駆動が継続し、搬送コンベア5Cの皿検知センサE3に未だ皿6が到達しない状況において、搬送コンベア5A,5B,5Cの駆動を止めたい場合は、搬送コンベア5Cの皿検知センサE3の対応位置に皿6を載置すれば良い。
【0103】
すると、皿検知センサE3がオンするので、搬送コンベア5CのステップS2(5C)からステップS7(5C)に移行し、当該搬送コンベア5Cが停止し、同時に、ステップS7(5B)への待機信号の送信によって、搬送コンベア5Bも停止し、同時に、ステップS7(5B)からステップS7(5A)への待機信号の送信によって、搬送コンベア5Aも停止し、ステップS8から本体制御部7への待機信号の送信によって本体側動作も停止する(図4ステップS9)。
【0104】
このように、搬送コンベア5Cの皿検知センサE3の対応位置に皿6を載置することにより、搬送コンベア5C,5B,5A及び本体側動作を停止することができる。
【0105】
本発明は、上述のように構成されるので、次に、実際の作業を説明する。
まず、図8に示すように、搬送コンベア5A,5B,5Cを各々担当する作業員3人H1,H2,H3を図8に示すように、搬送コンベア5A,5B,5Cの対応する右側に配置する。
【0106】
その後、図8に示すように、搬送コンベア5A,5B,5C上に皿6を満杯状態とする。この状態で、各コンベア5A,5B,5Cを担当する作業員H1,H2,H3は、各皿検知センサE1,E2,E3に対応する位置の皿6はそのままの状態で、各上記センサに対応する皿6以外の複数の皿6を、目前の担当するコンベア上からコンベア右側の設置台D上に取り卸す(図11参照)。そして、設置台D上に撮り下ろした皿6のシャリ上にネタを載せ、その皿6を客室に向かう別のコンベア(図示せず)上に載置する。
【0107】
このとき、上記皿検知センサE1,E2,E3に対応する皿6を抜き取らない限り(図11参照)、搬送コンベア5A,5B,5Cは動かないので、各作業者は効率的にネタ乗せ作業を行うことができる。
【0108】
また、搬送コンベア5A,5B,5C上に皿を補給したい場合は、何れかの皿検知センサE1,E2,E3に対応する位置の皿6を抜き取ることで(図12(a)参照)、皿6を抜き取った搬送コンベア及びそれより上流側の搬送コンベアを1ピッチずつ間歇駆動することができるので(図12(b)参照)、作業者はコンベアの最終位置の皿検知センサまで行く必要がない。
【0109】
また、各作業員は、隣の作業員との連携しながら、搬送コンベアを止めたい場合は、自らが担当する搬送コンベア(例えば搬送コンベア5B)の皿検知センサE2に対応する位置に皿を載置すればよく、一旦止めた搬送コンベアの駆動を再開したい場合は、自らが担当する搬送コンベアの上記皿検知センサの対応位置にある皿6を抜き取れば良い。
【0110】
上記の実施形態は、搬送コンベアを一定のピッチで間歇駆動する場合を説明したが、搬送コンベアを連続で駆動し、先端の搬送コンベアの前端に一定時間間隔毎に皿6を供給していくことで、コンベアベルト上に等間隔で皿を並べていくことも可能である。
【0111】
本発明によれば、複数の搬送コンベアを進行方向に接続しても、全ての搬送コンベアのコンベアベルト上に皿を常に満杯状態とすることができる。従って、例えば3本以上の搬送コンベアを接続して、そのコンベアベルト上に皿を満杯状態にし得るため、その後のネタ載せ作業を効率的に行うことができる。
【0112】
また、例えば上記皿の満杯状態から、皿検知センサ前の皿を残している限り、搬送コンベアは動作停止しているので、上記皿検知センサ前の皿より上流側の複数の皿を、別の作業台等に取り卸してネタ乗せ作業を効率的に行うことができる。
【0113】
また、皿検知センサ前の皿を抜き取ると(皿検知センサオフ)、当該皿検知センサがオンするまで当該搬送コンベア、及び、この搬送コンベアより上流側の搬送コンベアの間歇駆動を開始することができるので、皿のコンベアベルト上への補給動作を容易に行うことができる。
【0114】
また、上記皿検知センサ前の皿の抜き取りは、どの搬送コンベアで行っても、その搬送コンベア及びそれよりも上流側の搬送コンベアのみの間歇駆動を開始させることができ、皿を抜き取った搬送コンベアより下流側の搬送コンベアは停止状態を維持することができるので、効率的にネタ乗せ作業を行うことができる。
【符号の説明】
【0115】
5A,5B,5C 搬送コンベア
5A’,5B’,5C’ コンベア制御部
6 皿
9A,9B,9C 接続部
23 コンベアベルト
E1,E2,E3 皿検知センサ
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