(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6683876
(24)【登録日】2020年3月30日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】携帯型扇風機
(51)【国際特許分類】
F04D 25/08 20060101AFI20200413BHJP
【FI】
F04D25/08 301A
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2019-190684(P2019-190684)
(22)【出願日】2019年10月18日
【審査請求日】2019年10月18日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514200718
【氏名又は名称】株式会社CMC
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(74)【代理人】
【識別番号】100165940
【弁理士】
【氏名又は名称】大谷 令子
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 信雄
【審査官】
角田 貴章
(56)【参考文献】
【文献】
特開2019−120184(JP,A)
【文献】
特開2013−032760(JP,A)
【文献】
実開昭56−090621(JP,U)
【文献】
実開昭64−056599(JP,U)
【文献】
中国実用新案第202789610(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D1/00−13/16
F04D17/00−19/02
F04D21/00−25/16
F04D29/00−35/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
羽根と、
前記羽根を回転させるためのモータと、
前記羽根および前記モータを収納する前ガードおよび後ガードと、
前記後ガードに設けられ、保冷剤を支持するための保冷剤支持部と、
前記保冷剤支持部に取り付けられたホルダーバンドと、
前記後ガードを固定するための架台と、
前記架台に取り付けられた受け部と、
前記ホルダーバンドの長さを調節し、前記ホルダーバンドを利用して前記保冷剤を固定するための固定手段と、
を有し、
前記ホルダーバンドを利用して、前記保冷剤を固定する、
携帯型扇風機。
【請求項2】
羽根と、
前記羽根を回転させるためのモータと、
前記羽根および前記モータを収納する前ガードおよび後ガードと、
前記後ガードに設けられ、保冷剤を支持するための保冷剤支持部と、
前記後ガードを固定するための架台と、
前記架台に接続される支持棒と、
前記支持棒に脱着可能に装着された固定リングと、
前記固定リングに一体的に取り付けられたホルダーバンドと、
を有し、
前記ホルダーバンドを利用して、携帯型扇風機をユーザの腕に固定する、
携帯型扇風機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、持ち運び可能なハンディタイプの携帯型扇風機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、猛暑の影響により、電池で駆動する持ち運び可能なハンディタイプの携帯型扇風機が多数流通している。
同様に、据え置き型の扇風機の需要も高まり、高機能な扇風機が開発されている。例えば、特許文献1には、モータの後方に保冷庫を設け、保冷庫内に保冷剤を収納し、猛暑の環境であっても冷たい風を送る扇風機が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−134136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の扇風機の保冷構造は比較的大きいため、当該保冷構造を携帯型扇風機に組み込むと、持ち運びに不便になると考えられる。
そこで、本発明は、安価で簡単な構造の冷却機能を有する携帯型扇風機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の携帯型扇風機は、
羽根と、
前記羽根を回転させるためのモータと、
前記羽根および前記モータを収納する前ガードおよび後ガードと、
前記後ガードに設けられ、保冷剤を支持するための保冷剤支持部と、
前記保冷剤支持部に取り付けられたホルダーバンドと、
前記後ガードを固定するための架台と、
前記架台に取り付けられた受け部と、
を有し、
前記ホルダーバンドを利用して、前記保冷剤を固定する。
【0006】
本発明の携帯型扇風機は、前記ホルダーバンドの長さを調節し、前記ホルダーバンドを利用して前記保冷剤を固定するための固定手段をさらに有することが好ましい。
【0007】
本発明の携帯型扇風機は、
羽根と、
前記羽根を回転させるためのモータと、
前記羽根および前記モータを収納する前ガードおよび後ガードと、
前記後ガードに設けられ、保冷剤を支持するための保冷剤支持部と、
前記後ガードを固定するための架台と、
前記架台に接続される支持棒と、
前記支持棒に脱着可能に装着された固定リングと、
前記固定リングに一体的に取り付けられたホルダーバンドと、
を有し、
前記ホルダーバンドを利用して、携帯型扇風機をユーザの腕に固定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る携帯型扇風機の保冷剤の装着前の状態を示す。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る携帯型扇風機の保冷剤の装着後の状態を示す。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係る携帯型扇風機の変形例を示す。
【
図4】本発明の第2の実施形態に係る携帯型扇風機を示す。
【
図5】本発明の第2の実施形態に係る携帯型扇風機の変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1および
図2は、本発明の第1の実施形態に係る携帯型扇風機を示す図であり、
図1は保冷剤の装着前の状態を示し、
図2は保冷剤の装着後の状態を示す。
図1(a)および
図2(a)は携帯型扇風機の正面図を示し、
図1(b)および
図2(b)は側面図を示し、
図1(c)および
図2(c)は平面図を示し、
図1(d)および
図2(d)は背面図を示す。
携帯型扇風機10は、持ち運び可能なハンディタイプの小型扇風機であり、基本的な構成として、羽根1と、羽根1を回転させるためのモータ(図示せず)と、羽根1およびモータを収納する前ガード3aおよび後ガード3bと、後ガード3bを固定するための架台4と、架台4に接続される支持棒5と、を有する。
支持棒5は、羽根1、モータ、前ガード3a、後ガード3b、架台4等の扇風機上部分を支持し、支持棒5の内部には電源(電池)が収納され、モータに電力を供給する。支持棒5には、電源ON/OFFのボタン(図示せず)およびモータ回転数を制御するためのボタン(図示せず)等が設けられている。ユーザは、支持棒5を手に持ち、携帯型扇風機10の風を顔や首等に向けることができる。
【0010】
携帯型扇風機10は、さらに、後ガード3bの中央に設けられ、保冷剤Aを支持するための2つのコの字型の保冷剤支持部7と、2つの保冷剤支持部7にそれぞれ取り付けられたホルダーバンド8(
図2)と、架台4に取り付けられた受け部9と、を有する。
2つの保冷剤支持部7は、後ガード3bの背面に左右対称に設けられている。
ホルダーバンド8は、保冷剤支持部7に取り外し可能に取り付けられている。ホルダーバンド8は、任意の材料とすることができるが、可撓性のある材料、布またはナイロン繊維で織った布等が好ましい。また、ホルダーバンド8は、紐状でもよいし、フラット状でもよい。
ホルダーバンド8のそれぞれの先端部には、面ファスナー(例えばマジックテープ(登録商標))等の固定手段が設けられており、2つのホルダーバンド8の先端部を重ね合わせた状態で噛み合うように固着する。あるいは、ホルダーバンド8自体を面ファスナーにより構成することもできる。あるいは、2つのホルダーバンド8の両端(保冷剤支持部7に取り付けられた端の反対端)を結んでもよい。
受け部9の上に保冷剤Aを載置し、2つのホルダーバンド8を利用して、保冷剤Aを固定する。
保冷剤Aは、ケーキ等を購入する際に同梱される保冷材でもよいし、冷凍させたペットボトルでもよい。また、保冷剤Aは、ハンカチまたはタオル等で包んでもよい。
【0011】
図2に示すように、保冷剤Aを装着した状態で携帯型扇風機10を動作させると、保冷剤Aが携帯型扇風機10の送風路に存在するため、風が冷却され、ユーザは涼風感を得ることができる。
このように、本発明では、従来の携帯型扇風機に、保冷剤支持部7とホルダーバンド8と受け部9との3つの部品のみを追加することにより、安価で簡単な構造の冷却機能を有する携帯型扇風機10を提供することができる。
【0012】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る携帯型扇風機の変形例を示す。
1つのホルダーバンド8の両端は、2つの保冷剤支持部7にそれぞれ取り付けられ、ホルダーバンド8の輪になる部分に固定手段としてのコードストッパ8aが設けられている。保冷剤Aの大きさに合わせてコードストッパ8aをスライドさせることで、ホルダーバンド8により保冷剤Aを固定することができる。
なお、コードストッパ8aの他、ホルダーバンド8の長さを調節し、ホルダーバンド8を利用して保冷剤Aを固定するための任意の固定手段を用いることができる。
【0013】
本発明は、上述した実施形態に限定されずに、任意の変形が可能である。
例えば、第1の実施形態では、受け部9は、長方形の平坦な板状であるが、保冷剤Aとしてペットボトルを用いた場合に、ペットボトルの収まりがよいように、ペットボトルの形状よりわずかに大きい円形の凹部が設けられていてもよい。あるいは、受け部9は、保冷剤Aに結露した水滴をある程度保持できるように、箱状でもよい。
また、受け部9は、取り外し可能にすることができ、保冷剤Aを装着しないで携帯型扇風機10を使用する際に邪魔にならないようにすることができる。
第1の実施形態では、後ガード3bと架台4と支持棒5とが別体であるが、後ガード3bと架台4と支持棒5とは、例えば射出成形により一体の部材として構成されてもよい。
【0014】
第1の実施形態では、ホルダーバンド8が、保冷剤Aを固定するために利用される例を説明したが、ホルダーバンド8は、ユーザの腕に取り付けられてもよい。あるいは、ホルダーバンド8は、保冷剤Aを固定するとともに、ユーザの腕に取り付けられてもよい。すなわち、ユーザの腕に保冷剤Aを接触させた状態でその周りにホルダーバンド8を巻き付けてもよい。この場合、ユーザは、例えば、日傘を差しながら携帯型扇風機10を利用することができるので利便性が向上する。
以下、ホルダーバンドの変形例を説明する。
【0015】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る携帯型扇風機を示す図であり、
図4(a)は携帯型扇風機の正面図を示し、
図4(b)は側面図を示す。
携帯型扇風機20は、携帯型扇風機10と同様に、基本的な構成として、羽根11と、羽根11を回転させるためのモータ(図示せず)と、羽根11およびモータを収納する前ガード13aおよび後ガード13bと、後ガード13bを固定するための架台14と、架台14に接続される支持棒15と、架台14と支持棒15とを連結するヒンジ16と、を有する。
【0016】
携帯型扇風機20は、さらに、後ガード13bの上部に設けられ、保冷剤Aを支持するための1つのL字型の保冷剤支持部17を有する。
保冷剤Aを収納したネット状の袋Bを保冷剤支持部17に引っ掛けて吊るすことにより、保冷剤支持部17は、保冷剤Aを支持する。
袋Bは、例えば、石鹸ネットやミカンネットのようにネット状とすることにより、携帯型扇風機20からの風を効果的に提供することができるが、布製やビニール製でもよい。
なお、保冷剤支持部17は、L字型に限定されるものではなく、リング型でもよい。
【0017】
図5は、本発明の第2の実施形態に係る携帯型扇風機の変形例を示す。
変形例の携帯型扇風機20では、x矢印で示すように、ヒンジ16を支点に支持棒15に対して扇風機上部分が折り曲げられている。
なお、図示例では、保冷材Aが携帯型扇風機20の送風路に存在しないため、保冷材Aによる冷却効果が低いが、y矢印で示すように、袋Bの下端を、後ガード13bの下部、架台14または支持棒15の上部に引っ掛けるための手段を設けることにより、保冷剤Aが携帯型扇風機20の送風路に存在するようになり、保冷材Aによる冷却効果を高めることもできる。
【0018】
携帯型扇風機20は、支持棒15に脱着可能に装着された固定リング19と、固定リング19に一体的に取り付けられたホルダーバンド18と、をさらに有する。
固定リング19は、
図5(c)に示すように、略C形の断面を有し、支持棒15に装着した際にガタつきなく固定できるように若干のばね性を有することが好ましい。
ホルダーバンド18は、上述したホルダーバンド8と同様に、ホルダーバンド18のそれぞれの先端部には、面ファスナーが設けられており、ホルダーバンド18を利用して、携帯型扇風機20をユーザの腕に固定することができる。この場合、ユーザは、保冷剤Aによる快適な涼風を得ながら、携帯型扇風機20をハンズフリーで使用することができる。
なお、
図4および
図5に記載されている寸法は、一例である。
【符号の説明】
【0019】
1、11 羽根
3a、13a 前ガード
3b、13b 後ガード
4、14 架台
5、15 支持棒
7、17 保冷剤支持部
8、18 ホルダーバンド
8a コードストッパ
9 受け部
10、20 携帯型扇風機
16 ヒンジ
19 固定リング
A 保冷剤
B 袋
【要約】
【課題】安価で簡単な構造の冷却機能を有する携帯型扇風機を提供する。
【解決手段】携帯型扇風機は、羽根と、羽根を回転させるためのモータと、羽根およびモータを収納する前ガードおよび後ガードと、後ガードに設けられ、保冷剤を支持するための保冷剤支持部と、保冷剤支持部に取り付けられたホルダーバンドと、後ガードを固定するための架台と、架台に取り付けられた受け部と、を有し、ホルダーバンドを利用して、保冷剤を固定する。
【選択図】
図2