(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザが前記特典を前記店舗において使用した場合に、前記店舗から前記コンテンツの配信者に対する報酬を発生させ、発生した報酬を表す報酬情報を前記配信者に関連付けて記憶させる報酬付与部、をさらに備える、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の特典配信システム。
前記コンテンツ情報は、前記コンテンツのコンテンツ名、前記コンテンツの制作主体である配信者及び前記コンテンツを提供する事業者であるコンテンツプロバイダの少なくとも一つの情報を含む、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の特典配信システム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】
本実施形態では、本開示に係る特典配信システムを、コンテンツを配信するシステムに適用する。コンテンツを配信するシステムは、ユーザに向けてコンテンツを配信するコンピュータシステムである。コンテンツとは、コンピュータまたはコンピュータシステムによって提供され、人が認識可能な情報のことをいう。コンテンツを示す電子データのことをコンテンツデータという。コンテンツの表現形式は限定されず、例えば、コンテンツは画像(例えば、写真、映像など)、文書、音声、音楽、またはこれらの中の任意の2以上の要素の組合せによって表現されてもよい。コンテンツの目的および利用場面は限定されず、例えば、コンテンツはエンターテインメント、ニュース、教育、医療、ゲーム、チャット、商取引、講演、セミナー、研修などの様々な目的で利用され得る。配信とは、通信ネットワークまたは放送ネットワークを経由して情報をユーザに送信する処理のことをいう。本開示では、配信は放送を含み得る概念である。
【0012】
コンテンツを配信するシステムはコンテンツデータをユーザ端末に送信することで、コンテンツをユーザに提供する。一例では、そのコンテンツは配信者から提供される。配信者とはユーザに情報を伝えようとする人であり、すなわち、コンテンツの発信者である。
【0013】
本実施形態では、コンテンツは少なくとも画像を用いて表現される。コンテンツは、動画でもよいし、静止画でもよい。静止画により構成されるコンテンツは、ウェブサイトのホームページを構成し、スクロールバーによりスクロールさせることができるものであってもよい。また、静止画により構成されるコンテンツは、複数の静止画を含みスライドショーにより表現されるものであってもよい。
【0014】
図1は、実施形態に係る特典配信システム1の装置構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の特典配信システム1は、配信サーバ10、コンテンツデータベース19、ユーザ端末20、特典管理サーバ30、広告料管理サーバ40及び店舗端末50を含む。配信サーバ10、ユーザ端末20、特典管理サーバ30、広告料管理サーバ40及び店舗端末50は、ネットワークNを介して互いに通信可能である。
【0015】
図2は、特典配信システム1に関するハードウェア構成の一例を示す図である。
図2は、配信サーバ10として機能するサーバコンピュータ100と、ユーザ端末20として機能する端末コンピュータ200とを示す。なお、特典管理サーバ30及び広告料管理サーバ40のそれぞれが、サーバコンピュータ100と同様の構成を有するコンピュータにより構成されてもよいし、配信サーバ10、特典管理サーバ30及び広告料管理サーバ40が一体としてサーバコンピュータ100により構成されてもよい。また、店舗端末50は、端末コンピュータ200と同様の構成を有するコンピュータにより構成されてもよい。
【0016】
一例として、サーバコンピュータ100はハードウェア構成要素として、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、および通信部104を備える。
【0017】
プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置である。プロセッサの例としてCPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)が挙げられるが、プロセッサ101の種類はこれらに限定されない。例えば、プロセッサ101はセンサおよび専用回路の組合せでもよい。専用回路はFPGA(Field−Programmable Gate Array)のようなプログラム可能な回路でもよいし、他の種類の回路でもよい。
【0018】
主記憶部102は、配信サーバ10、特典管理サーバ30、または広告料管理サーバ40を実現するためのプログラム、プロセッサ101から出力された演算結果などを記憶する装置である。主記憶部102は例えばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)のうちの少なくとも一つにより構成される。
【0019】
補助記憶部103は、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶することが可能な装置である。補助記憶部103は例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部103は、サーバコンピュータ100を配信サーバ10、特典管理サーバ30、または広告料管理サーバ40として機能させるためのサーバプログラムP1と各種のデータとを記憶する。本実施形態では、特典配信プログラムはサーバプログラムP1として実装される。
【0020】
通信部104は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置である。通信部104は例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。
【0021】
サーバの各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上に、対応するサーバプログラムP1を読み込ませてプロセッサ101にそのプログラムを実行させることで実現される。サーバプログラムP1は、対応するサーバの各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はサーバプログラムP1に従って通信部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。このような処理により、対応するサーバの各機能要素が実現される。
【0022】
個々のサーバは一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。一つのサーバのために複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで、論理的に一つのサーバが構成される。
【0023】
一例として、端末コンピュータ200はハードウェア構成要素として、プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203及び通信部204並びに入力インタフェース205及び出力インタフェース206を備える。
【0024】
プロセッサ201は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置である。プロセッサ201は例えばCPUまたはGPUであり得るが、プロセッサ201の種類はこれらに限定されない。
【0025】
主記憶部202は、ユーザ端末20または店舗端末50を実現させるためのプログラム、プロセッサ201から出力された演算結果などを記憶する装置である。主記憶部202は例えばROMおよびRAMのうちの少なくとも一つにより構成される。
【0026】
補助記憶部203は、一般に主記憶部202よりも大量のデータを記憶することが可能な装置である。補助記憶部203は例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部203は、端末コンピュータ200をユーザ端末20または店舗端末50として機能させるための端末プログラムP2と各種のデータとを記憶する。例えば、補助記憶部203はアバターなどの仮想オブジェクトと仮想空間とのうちの少なくとも一つに関するデータを記憶してもよい。
【0027】
通信部204は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置である。通信部204は例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。
【0028】
入力インタフェース205は、ユーザの操作または動作に基づいてデータを受け付ける装置である。例えば、入力インタフェース205は、キーボード、操作ボタン、ポインティングデバイス、マイクロフォン、センサ、およびカメラのうちの少なくとも一つによって構成される。キーボードおよび操作ボタンはタッチパネル上に表示されてもよい。入力インタフェース205の種類が限定されないことに対応して、入力されるデータは限定されない。例えば、入力インタフェース205はキーボード、操作ボタン、またはポインティングデバイスによって入力または選択されたデータを受け付けてもよい。あるいは、入力インタフェース205は、マイクロフォンにより入力された音声データを受け付けてもよい。あるいは、入力インタフェース205はカメラによって撮影された画像データ(例えば、映像データまたは静止画データ)を受け付けてもよい。
【0029】
出力インタフェース206は、端末コンピュータ200で処理されたデータを出力する装置である。例えば、出力インタフェース206はモニタ、タッチパネル、HMDおよびスピーカのうちの少なくとも一つによって構成される。モニタ、タッチパネル、HMDなどの表示装置は、処理されたデータを画面上に表示する。スピーカは、処理された音声データで示される音声を出力する。
【0030】
ユーザ端末20または店舗端末50の各機能要素は、プロセッサ201または主記憶部202の上に端末プログラムP2を読み込ませてそのプログラムを実行させることで実現される。端末プログラムP2は、ユーザ端末20または店舗端末50の各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ201は端末プログラムP2に従って通信部204、入力インタフェース205または出力インタフェース206を動作させ、主記憶部202または補助記憶部203におけるデータの読み出しおよび書き込みを行う。この処理によりユーザ端末20または店舗端末50の各機能要素が実現される。
【0031】
サーバプログラムP1および端末プログラムP2の少なくとも一つは、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、これらのプログラムの少なくとも一つは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。これらのプログラムは別々に提供されてもよいし、一緒に提供されてもよい。
【0032】
再び
図1を参照して、配信サーバ10は、所定の配信者によるコンテンツを配信するコンピュータである。また、配信サーバ10は、所定の広告主の商品及びサービス等に関する特典を配信する。
【0033】
図3は、配信サーバ10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示されるように、配信サーバ10は、コンテンツ表示部11、特典付与部12、報酬付与部13及び評価情報付与部14を備える。これらの各機能部11〜14は、プロセッサ101にサーバプログラムP1が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより実現される。各機能部の説明は後述する。
【0034】
ユーザ端末20は、ユーザによって用いられるコンピュータである。ユーザ端末20は、配信サーバ10から配信されたコンテンツを受信及び表示する機能を有する。また、ユーザ端末20は、GPS装置(図示せず)等により所在位置を検知する機能を有してもよい。ユーザ端末20の種類及び構成は限定されない。例えば、ユーザ端末20は、高機能携帯電話機(スマートフォン)、タブレット端末、ウェアラブル端末(例えば、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)、スマートグラスなど)、ラップトップ型パーソナルコンピュータ、携帯電話機などの携帯端末でもよい。あるいは、ユーザ端末20は、デスクトップ型パーソナルコンピュータなどの据置型端末でもよい。
【0035】
図4は、ユーザ端末20の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4に示されるように、ユーザ端末20は、表示部21、通知部22及び提示部23を備える。これらの各機能部21〜23は、プロセッサ201に端末プログラムP2が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより実現される。各機能部の説明は後述する。
【0036】
コンテンツデータベース19は、コンテンツデータを記憶する非一時的な記憶媒体または記憶装置である。配信サーバ10はコンテンツデータベース19から読み出したコンテンツデータをユーザ端末20に送信する。
図5は、コンテンツデータベース19に記憶されているコンテンツ情報の構成の一例を示す図である。コンテンツデータベース19は、コンテンツデータごとに、
図5に示されるようなコンテンツ識別子、コンテンツ名、配信者及び評価情報等を関連付けて記憶している。
【0037】
コンテンツ識別子は、各コンテンツを一意に識別するための情報である。コンテンツ名は、コンテンツの名称である。配信者は、例えば当該コンテンツの制作主体である。配信者は、コンテンツプロバイダを介して自らのコンテンツをユーザに配信する。評価情報は、当該コンテンツに対する肯定的または否定的な評価を示す評価情報であって、例えば、コンテンツを視聴したユーザが、ユーザ端末20上で肯定的評価を示すボタンを入力操作すると、肯定的評価の件数を示す情報が1増加され、評価情報として記憶される。
【0038】
特典管理サーバ30は、本開示の特典の一形態であるクーポンを管理するコンピュータである。特典管理サーバ30は、特典管理データベース31を備える。特典管理データベース31は、クーポンに関するクーポン情報を記憶する非一時的な記憶媒体または記憶装置である。
図6は、特典管理データベース31に記憶されているクーポン情報の一例を示す図である。クーポン情報は、クーポンID、付与条件、特典内容及び店舗の位置情報等を含む。
【0039】
クーポンIDは、各クーポンを識別する識別子である。付与条件は、当該クーポンをユーザに取得させる条件である。例えば、付与条件は、「特定のコンテンツを視聴したこと」及び「特定の関連する複数のコンテンツを視聴したこと」等の情報を含むことができる。
【0040】
特典内容は、当該クーポンによりユーザが享受することができる特典の内容を示す情報であって、例えば、所定の店舗において所定の商品が有利な条件(例えば、割引購入)で購入できること等の情報である。
【0041】
店舗の位置情報は、例えば、当該特典に係る店舗の所在位置を示す位置情報である。特典内容が、ネットワーク上の仮想店舗における商品等の購入に関するものである場合には、店舗の位置情報は、仮想店舗のネットワーク空間における位置を示す情報であり、例えばURL等であることができる。即ち、クーポンは、少なくとも、当該クーポンに係る特典を使用可能な現実の店舗または仮想店舗と関連付けられている。
【0042】
広告料管理サーバ40は、コンテンツの配信者に対して発生する報酬を表す広告料情報を管理するコンピュータである。広告料管理サーバ40は、広告料管理データベース41を備える。広告料管理データベース41は、広告料情報を記憶する非一時的な記憶媒体または記憶装置である。
【0043】
図7は、広告料情報の構成の一例を示す図である。
図7に示されるように、広告料情報は、配信者及び広告料等の情報を含む。配信者は、報酬としての広告料が享受される主体たる配信者を示す。広告料は、当該配信者に対して発生した広告料の額を示す。
【0044】
店舗端末50は、現実の店舗に備えられるコンピュータである。店舗端末50は、例えば、実店舗におけるレジスタ端末を構成する。本実施形態の店舗端末50は、提示部51を備える。提示部51は、後述されるように、クーポンが使用されたときにコンテンツ情報をユーザに対して提示するための表示手段である。
【0045】
再び
図3を参照して配信サーバ10の各機能部について説明する。コンテンツ表示部11は、ユーザ端末20にコンテンツを表示させる。具体的には、例えば、コンテンツ表示部11は、ユーザ端末20からのリクエストに応じてコンテンツデータベース19からコンテンツを読み出して、読み出したコンテンツをユーザ端末20に送信することにより、コンテンツをユーザに対して表示させる。
【0046】
また、コンテンツ表示部11は、コンテンツに対する肯定的評価を示す評価情報がコンテンツに関連付けられている場合には、評価情報をコンテンツと共にユーザ端末20に送信することにより、評価情報をコンテンツに併せてユーザ端末20に表示させる。
【0047】
特典付与部12は、特定のコンテンツを視聴したユーザに特典を取得させる。具体的には、特典付与部12は、コンテンツにクーポンが関連付けられている場合、即ち、特定のコンテンツを視聴することがクーポンの付与条件として設定されている場合に、特定のコンテンツがユーザのユーザ端末20により視聴されたときに、ユーザ端末20にクーポン情報を送信する。
【0048】
一般的には、コンテンツの再生前または再生中に広告が再生され、広告の視聴を条件として当該広告の広告主の店舗等において特典を享受できるクーポンをユーザに取得させるような構成を取りうるところ、本実施形態では、広告の視聴の有無に関わらずユーザに特典が付与されるので、広告視聴のストレスなくユーザに特典を取得させることができる。
【0049】
また、クーポン情報において、「特定の関連する複数のコンテンツを視聴したこと」が付与条件として設定されている場合には、特定の関連する複数のコンテンツがユーザ端末20により視聴されたときに、特典付与部12は、当該クーポン情報をユーザ端末20に送信する。
【0050】
具体的には、ユーザ端末20において、コンテンツ視聴のための特定のアプリケーションまたはブラウザ等によりコンテンツが視聴される場合には、当該アプリケーションまたはブラウザは、アカウント等のユーザを識別する情報を有する。特典付与部12は、アプリケーションまたはブラウザ等からユーザを識別する情報を取得して、そのユーザ宛にクーポン情報を送信する。なお、クーポン情報が送信されたことは、ユーザ端末20において、ユーザに認識可能に表示されてもよいし、ユーザがクーポンの受信を認識できなくてもよい。
【0051】
なお、本実施形態では、クーポン情報をユーザ端末20に送信することにより、ユーザによるクーポンの取得を実現させる構成としているが、このような構成には限定されない。例えば、特定のコンテンツがユーザのユーザ端末20により視聴されたときに、配信サーバ10または特典管理サーバ30等において、クーポン情報とユーザ端末20の識別子とを関連付ける情報を生成及び記憶することにより、ユーザによるクーポンの取得を実現させてもよい。
【0052】
ここで、説明の便宜のため、報酬付与部13及び評価情報付与部14の説明は後に詳述することとして、
図4を参照してユーザ端末20の各機能部を説明する。
【0053】
表示部21は、コンテンツを表示する。具体的には、表示部21は、配信サーバ10のコンテンツ表示部11により送信されたコンテンツを、ユーザ端末20が備えるディスプレイ等の表示手段に表示させる。
【0054】
また、後述されるように、コンテンツに評価情報が関連付けられておりコンテンツ表示部11によりコンテンツと共に評価情報が送信された場合には、表示部21は、コンテンツとともに評価情報を、ディスプレイ等の表示手段に表示させる。
【0055】
通知部22は、クーポンの使用が可能な店舗にユーザが現実空間またはネットワーク空間において所定の程度以上に接近した場合に、店舗への接近を示す接近情報を前記ユーザのユーザ端末に通知する。
【0056】
具体的には、現実空間の店舗においてクーポンの使用が可能である場合には、通知部22は、ユーザ端末20に備えられているGPS装置等(図示せず)によりユーザ端末の所在位置を示す位置情報を取得する。通知部22は、クーポン情報に含まれている、クーポンの使用が可能な店舗の位置情報を参照して、ユーザ端末20の所在位置が店舗の所在位置の所定距離以内に接近したときに、クーポンの使用が可能な店舗への接近を示す接近情報を通知する。接近情報は、例えば、ユーザ端末20におけるアラームまたは音声メッセージの出力、ユーザ端末20の筐体のバイブレーション及びディスプレイへのメッセージの表示等により通知されてもよい。このように、接近情報が通知されることにより、ユーザはクーポンの使用の契機を認識することができる。
【0057】
また、ネットワーク空間における仮想店舗(電子商取引サイト)においてクーポンの使用が可能である場合には、通知部22は、ユーザ端末20によりアクセスされたネットワーク空間における位置が、仮想店舗に所定程度以上に近付いた場合に、接近情報を通知する。具体的には、ユーザ端末20により、当該仮想店舗のサイトにアクセスしたとき、及び仮想店舗のネットワーク空間におけるロケーションを示すURLと所定の程度以上一致するURLにアクセスしたとき等に、通知部22は、接近情報を通知してもよい。
【0058】
なお、本実施形態における店舗について、クーポンの使用が可能な現実空間の店舗及びネットワーク空間における仮想店舗が例示されているが、これらの例に限定されない。店舗は、いわゆる商店の体裁を有していることは必要とされず、商品及びサービス等が提供される場所、組織及びサイト等を含む概念である。また、店舗において提供される商品及びサービス等は、有償であっても無償であってもよい。また、店舗からの商品及びサービス等の提供は、サイトからのネットワークを介したコンテンツ等のダウンロードを含む。
【0059】
提示部23は、ユーザがクーポンを店舗において使用した場合に、クーポンの取得の契機となったコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに提示する。前述のとおり、通知部22により接近情報がユーザに対して通知されることにより、ユーザは、クーポンの使用の契機を認識できる。この認識に基づいて、ユーザは、現実空間の店舗または仮想店舗においてクーポンを使用することができる。店舗におけるクーポンの使用は、クーポンごとに規定された有利な条件を享受することであって、例えば、所定の商品を有利な条件(割引等)で購入すること等である。
【0060】
クーポン情報に含まれる付与条件には、当該クーポンの付与の契機となったコンテンツに関する情報が含まれているので、提示部23は、コンテンツデータベース19の参照により、コンテンツ名、当該コンテンツの配信者及びコンテンツプロバイダ等のコンテンツ情報を取得できる。なお、コンテンツ名、当該コンテンツの配信者及びコンテンツプロバイダ等の情報がクーポン情報に含まれて配信サーバ10からユーザ端末20に送信されてもよい。この場合には、提示部23は、クーポン情報からコンテンツ名、コンテンツの配信者及びコンテンツプロバイダ等のコンテンツ情報を取得できる。
【0061】
提示部23は、コンテンツ名、コンテンツの配信者及びコンテンツプロバイダの少なくともいずれかを含むコンテンツ情報を、クーポンの使用を契機としてユーザに提示する。具体的には、提示部23は、ユーザ端末20のディスプレイにコンテンツ情報を表示させる。
【0062】
図8は、コンテンツ情報が表示されたユーザ端末20の表示画面例を示す図である。
図8に示されるように、提示部23は、ユーザ端末20の出力インタフェース206の一態様であるディスプレイに、コンテンツ情報dを表示させる。
図8に示す例では、コンテンツ情報は、「お使いのクーポンはNN動画サイトで付与されました。配信者:M」といったメッセージを含む。即ち、
図8に示す一例では、コンテンツ情報は、配信者がMであること、及び、コンテンツプロバイダがNN動画サイトであること、の情報を含む。このようにコンテンツ情報が提示されることにより、クーポンの取得の契機となったコンテンツのコンテンツ名、配信者及びコンテンツプロバイダ等をユーザに認識させることができる。
【0063】
また、提示部23は、現実店舗に備えられた、特典配信システム1と通信可能に構成された表示装置に、コンテンツ情報を表示させてもよい。具体的には、提示部23は、店舗端末50の提示部51に、コンテンツ情報を表示させてもよい。前述のとおり、店舗端末50は、現実店舗におけるレジスタ端末を構成することができるので、クーポンが使用されたときに、コンテンツ情報が提示部51に表示されることにより、クーポンの取得の契機となったコンテンツのコンテンツ名、配信者及びコンテンツプロバイダ等をユーザに認識させることができる。
【0064】
再び
図3を参照して、配信サーバ10の機能部の説明を続ける。報酬付与部13は、ユーザがクーポンを店舗において使用した場合に、店舗からコンテンツの配信者に対する報酬を発生させ、発生した報酬を表す報酬情報を配信者に関連付けて記憶させる。
配信者に対する店舗からの報酬の一態様は、広告料である。
【0065】
具体的には、現実または仮想の店舗においてユーザによりクーポンが使用されたときに、その旨の情報が店舗端末50またはユーザ端末20から配信サーバ10に送信される。報酬付与部13は、クーポンが使用された旨の情報を受信すると、クーポンの使用に対して予め設定された所定の広告料を発生させ、
図7に示されるように、発生した広告料を、クーポンの配信の契機となったコンテンツの配信者に関連付けて広告料管理データベース41に記憶させる。このように、広告主である店舗の商品及びサービス等に関するクーポンが使用されたときに、広告主から配信者への広告料としての報酬が発生するような構成とできるので、広告主にとっての投資効果のない広告費用投資を回避することができる。
【0066】
なお、本実施形態では、現実または仮想の店舗においてクーポンが使用されたことを契機として報酬付与部13が所定の広告料の発生及びコンテンツの配信者への関連付けを行うこととしているが、このような態様には限定されず、例えば、現実空間の店舗またはネットワーク空間における仮想店舗に所定程度以上に近付いたことがユーザ端末20により検知されたこと又は店舗への接近を示す接近情報の通知を契機として、報酬付与部13による所定の広告料の発生及びコンテンツの配信者への関連付けが行われることとしてもよい。
【0067】
評価情報付与部14は、ユーザがクーポンを店舗において使用した場合に、コンテンツに対する肯定的評価を示す評価情報をコンテンツに関連付ける。評価情報は、当該コンテンツに対する肯定的または否定的な評価を示す情報である。一般的な評価情報の付与の態様は、例えば、コンテンツを視聴したユーザが、ユーザ端末20上で肯定的評価を示すボタンを入力操作すると、肯定的評価の件数を示す情報が1増加され、評価情報として記憶されると共に、コンテンツ視聴中の画面に肯定的及び/または否定的な評価情報のそれぞれの件数がコンテンツと共に表示されるような構成である。
【0068】
本実施形態では、ユーザがクーポンを店舗において使用した場合に、クーポンの使用の旨を示す情報がユーザ端末20または店舗端末50から配信サーバ10に送信される。評価情報付与部14は、クーポンの使用の旨の情報を受信すると、当該クーポンのユーザへの付与の契機となったコンテンツに対する肯定的評価の件数を所定数(例えば1)増加させて、
図5に示すように、当該コンテンツに関連付けて件数が増加された評価情報を記憶させる。コンテンツ表示部11は、コンテンツが視聴されるときに、当該コンテンツに関連付けられている評価情報を併せて表示させる。このように評価情報の付与及び表示がされることにより、広告主の商品及びサービス等に関するクーポンの配信の配信者に対する見返りとして、無体の報酬を与えることができる。
【0069】
なお、本実施形態では、現実または仮想の店舗においてクーポンが使用されたことを契機として、評価情報付与部14がコンテンツに対する肯定的評価を示す評価情報をコンテンツに関連付けることとしているが、このような態様には限定されず、例えば、現実空間の店舗またはネットワーク空間における仮想店舗に所定程度以上に近付いたことがユーザ端末20により検知されたこと又は店舗への接近を示す接近情報の通知を契機として、評価情報付与部14による肯定的評価を示す評価情報のコンテンツへの関連付けが行われることとしてもよい。
【0070】
次に、
図9を参照して、本実施形態の特典配信システム1の動作について説明する。
図9は、クーポンの配信の局面における特典配信システム1において実施される特典配信方法の処理内容の一例を示すフローチャートである。
【0071】
ステップS1において、ユーザ端末20は、コンテンツの視聴要求を配信サーバ10に送信する。ステップS2において、配信サーバ10のコンテンツ表示部11は、コンテンツの視聴要求を受信する。
【0072】
ステップS3において、コンテンツ表示部11は、ユーザ端末20からの視聴要求に応じてコンテンツデータベース19からコンテンツを読み出して、読み出したコンテンツをユーザ端末20に配信する。
【0073】
ステップS4において、ユーザ端末20の表示部21は、コンテンツを受信し、受信したコンテンツをディスプレイ等の表示手段において再生及び表示させる。
【0074】
ステップS5において、配信サーバ10の特典付与部12は、ステップS1〜S4のユーザ端末20によるコンテンツの視聴が、クーポンの付与条件を満たすか否かを判定する。クーポンの付与条件が満たされると判断された場合には、ステップS6において、特典付与部12は、クーポンをユーザ端末20に送信する。
【0075】
一方、クーポンの付与条件が満たされると判断されなかった場合には、クーポンの配信のための処理が終了する。
【0076】
ステップS7において、ユーザ端末20は、特典付与部12により送信されたクーポンを受信する。これにより、広告の視聴の有無に関わらずユーザにクーポンが付与されるので、広告視聴のストレスなくユーザにクーポンを取得させることができる。
【0077】
図10は、クーポンの使用の局面における特典配信システム1において実施される特典配信方法の処理内容の一例を示すフローチャートである。
【0078】
ステップS11において、通知部22は、クーポンの使用が可能な店舗に接近したか否かを判断する。クーポンの使用が可能な店舗に接近したと判断された場合に、ステップS12において、通知部22は、クーポンの使用が可能な店舗への接近を示す接近情報をユーザのユーザ端末20に通知する。これにより、クーポンの使用の契機をユーザに認識させることができ、広告がユーザに視聴されなくとも、広告主である店舗の商品及びサービス等の享受をユーザに促すことができる。
【0079】
続いて、ステップS13において、提示部23は、ユーザがクーポンを対象の店舗において使用したか否かを判定する。クーポンが使用されたと判定された場合には、ステップS14において、提示部23は、クーポンの取得の契機となったコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに提示する。このように、ユーザがクーポンの取得の契機となったコンテンツを認識できるので、ユーザに当該コンテンツの配信者のコンテンツの視聴の動機を生じさせることができる。
【0080】
次に、
図11を参照して、コンピュータを特典配信システム1として機能させるための、サーバプログラム及び端末プログラムを含む特典配信プログラムを説明する。
図11(a)に示されるサーバプログラムP1は、コンピュータを配信サーバ10として機能させるためのプログラムであって、メインモジュールm10、コンテンツ表示モジュールm11、特典付与モジュールm12、報酬付与モジュールm13及び評価情報付与モジュールm14を備える。
【0081】
メインモジュールm10は、配信サーバ10における特典配信処理を統括的に制御する部分である。コンテンツ表示モジュールm11、特典付与モジュールm12、報酬付与モジュールm13及び評価情報付与モジュールm14がプロセッサにより実行されることにより、
図3に示される配信サーバ10のコンテンツ表示部11、特典付与部12、報酬付与部13及び評価情報付与部14の機能が実現される。
【0082】
図11(b)に示される端末プログラムP2は、コンピュータをユーザ端末20として機能させるためのプログラムであって、メインモジュールm20、表示モジュールm21、通知モジュールm22及び提示モジュールm23を備える。
【0083】
メインモジュールm20は、ユーザ端末20における特典配信処理を統括的に制御する部分である。表示モジュールm21、通知モジュールm22及び提示モジュールm23がプロセッサにより実行されることにより、
図4に示されるユーザ端末20の表示部21、通知部22及び提示部23の機能が実現される。
【0084】
サーバプログラムP1及び端末プログラムP2は、例えば、CD−ROMやDVD−ROMまたは半導体メモリ等の記憶媒体M1,M2によって提供される。また、サーバプログラムP1は、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0085】
以上説明した本実施形態の特典配信システム1、特典配信方法及び特典配信プログラムP1,P2によれば、広告の視聴の有無に関わらずユーザに特典が付与されるので、広告視聴のストレスなくユーザに特典を取得させることができる。また、特典の使用が可能な店舗に接近したときにユーザ端末にその旨が通知されるので、特典の使用の契機をユーザに認識させることができ、広告がユーザに視聴されなくとも、広告主の商品及びサービス等の享受をユーザに促すことができる。そして、ユーザが特典の取得の契機となったコンテンツを認識できるので、ユーザに当該コンテンツの配信者のコンテンツの視聴の動機を生じさせることができる。
【0086】
本開示の一側面に係る特典配信方法は、所定の広告主の商品及びサービスに関する特典を配信する特典配信システムにより実行される特典配信方法であって、特定のコンテンツを視聴したユーザに特典を取得させる特典付与ステップであって、特典は少なくとも該特典を使用可能な現実の店舗またはネットワーク上の仮想店舗と関連付けられている、特典付与ステップと、特典の使用が可能な店舗にユーザが現実空間またはネットワーク空間において所定の程度以上に接近した場合に、店舗への接近を示す接近情報をユーザのユーザ端末に通知する通知ステップと、ユーザが特典を店舗において使用した場合に、特典の取得の契機となったコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに提示する提示ステップと、を有する。
【0087】
本開示の一側面に係る特典配信プログラムは、コンピュータを、所定の広告主の商品及びサービスに関する特典を配信する特典配信システムとして機能させるための特典配信プログラムであって、コンピュータに、特定のコンテンツを視聴したユーザに特典を取得させる特典付与機能であって、特典は少なくとも該特典を使用可能な現実の店舗またはネットワーク上の仮想店舗と関連付けられている、特典付与機能と、特典の使用が可能な店舗にユーザが現実空間またはネットワーク空間において所定の程度以上に接近した場合に、店舗への接近を示す接近情報をユーザのユーザ端末に通知する通知機能と、ユーザが特典を店舗において使用した場合に、特典の取得の契機となったコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに提示する提示機能と、を実現させる。
【0088】
このような側面によれば、広告の視聴の有無に関わらずユーザに特典が付与されるので、広告視聴のストレスなくユーザに特典を取得させることができる。また、特典の使用が可能な店舗に接近したときにユーザ端末にその旨が通知されるので、特典の使用の契機をユーザに認識させることができ、広告がユーザに視聴されなくとも、広告主の商品及びサービス等の享受をユーザに促すことができる。そして、ユーザが特典の取得の契機となったコンテンツを認識できるので、ユーザに当該コンテンツの配信者のコンテンツの視聴の動機を生じさせることができる。
【0089】
他の側面に係る特典配信システムでは、特典は、現実の店舗において使用可能であり、通知部は、店舗の位置の所定距離以内にユーザ端末の位置が接近したときに接近情報を通知することとしてもよい。
【0090】
このような側面によれば、特典の使用が可能な現実の店舗に接近したことをユーザが認識できるので、ユーザに特典の使用を促すことができる。
【0091】
他の側面に係る特典配信システムでは、提示部は、現実店舗に備えられた、特典配信システムと通信可能に構成された表示装置に、コンテンツ情報を表示させることとしてもよい。
【0092】
このような側面によれば、現実の店舗の表示装置にコンテンツ情報が表示されるので、ユーザに特典の取得の契機となったコンテンツ及び配信者を認識させることができる。
【0093】
他の側面に係る特典配信システムでは、特典は、ネットワーク空間における仮想店舗で使用可能であり、通知部は、ユーザ端末によりアクセスされたネットワーク空間における位置が、ネットワーク上の店舗に所定程度以上に近付いた場合に、接近情報を通知することとしてもよい。
【0094】
このような側面によれば、例えばネットサーフィン等により特典の使用が可能な電子商取引サイト等の店舗に接近したことをユーザが認識できるので、ユーザに特典の使用を促すことができる。
【0095】
他の側面に係る特典配信システムでは、提示部は、コンテンツ情報をユーザ端末に表示させることとしてもよい。
【0096】
このような側面によれば、ユーザ端末にコンテンツ情報が表示されるので、ユーザに特典の取得の契機となったコンテンツ及び配信者を認識させることができる。
【0097】
他の側面に係る特典配信システムでは、特典付与部は、複数の関連するコンテンツの全てが視聴された場合に、特典をユーザに取得させることとしてもよい。
【0098】
このような側面によれば、ユーザにより特典が使用されたときに、複数の関連するコンテンツの全てを視聴したことを契機として当該特典を取得したことをユーザに認識させることができる。従って、当該コンテンツに係る配信者により配信される複数の関連するコンテンツの視聴の動機をユーザに生じさせることができる。
【0099】
他の側面に係る特典配信システムでは、特典付与部は、特典をユーザ端末に送信することにより、特典を取得させることとしてもよい。
【0100】
このような側面によれば、特典を確実にユーザに取得させると共に、特典に係る情報をユーザ端末において参照可能な構成とすることができる。
【0101】
他の側面に係る特典配信システムは、ユーザが特典を店舗において使用した場合に、店舗からコンテンツの配信者に対する報酬を発生させ、発生した報酬を表す報酬情報を配信者に関連付けて記憶させる報酬付与部、をさらに備えることとしてもよい。
【0102】
このような側面によれば、広告主の商品及びサービス等に関する特典が使用されたときに、広告主から配信者への広告料としての報酬が発生するような構成とできるので、広告主にとっての投資効果のない広告費用投資を回避することができる。
【0103】
他の側面に係る特典配信システムは、ユーザが特典を店舗において使用した場合に、コンテンツに対する肯定的評価を示す評価情報を当該コンテンツに関連付ける評価情報付与部と、コンテンツが視聴されるときに、評価情報を併せて表示させるコンテンツ表示部と、をさらに備えることとしてもよい。
【0104】
このような側面によれば、肯定的評価を示す評価情報がコンテンツに関連付けられ、コンテンツの視聴時にユーザに対して評価情報が提示されるので、広告主の商品及びサービス等に関する特典の配信の配信者に対する見返りとして、無体の報酬を配信者に与えることができる。
【0105】
他の側面に係る特典配信システムでは、コンテンツ情報は、コンテンツのコンテンツ名、コンテンツの制作主体である配信者及びコンテンツを提供する事業者であるコンテンツプロバイダの少なくとも一つの情報を含むこととしてもよい。
【0106】
このような側面によれば、特典の取得の契機となったコンテンツのコンテンツ名、コンテンツの制作主体である配信者及びコンテンツ提供する事業者であるコンテンツプロバイダの少なくともいずれか一つの情報をユーザに認識させることが可能となる。
【0107】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0108】
特典配信システムの内部の構成は上記実施形態に限定されず、任意の方針で設計されてよい。例えば、特典配信システムは、配信サーバ10、コンテンツデータベース19、特典管理サーバ30及び広告料管理サーバ40の機能を有する一つのサーバを用いて実現されてもよい。あるいは、特典配信システムはより多くの種類のサーバを含んで構成されてもよい。個々のデータベースの設置場所は限定されない。例えば、コンテンツデータベース19は、特典配信システム1とは別のコンピュータシステム内に設けられてもよい。
【0109】
また、機能部11〜14及び機能部21〜22が構成される装置(サーバ及び端末)は、本実施形態の例に限定されない。本実施形態において配信サーバ10に構成されている機能部がユーザ端末20に構成されることとしてもよいし、ユーザ端末20に構成されている機能部が配信サーバ10に構成されることとしてもよい。
【0110】
本開示において、「少なくとも一つのプロセッサが、第1の処理を実行し、第2の処理を実行し、…第nの処理を実行する。」との表現、またはこれに対応する表現は、第1の処理から第nの処理までのn個の処理の実行主体(すなわちプロセッサ)が途中で変わる場合を含む概念である。すなわち、この表現は、n個の処理のすべてが同じプロセッサで実行される場合と、n個の処理においてプロセッサが任意の方針で変わる場合との双方を含む概念である。
【0111】
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正又は削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
【解決手段】特典配信システム1は、所定の広告主の商品及びサービス等に関する特典を配信するシステムであって、特定のコンテンツを視聴したユーザに特典を取得させる特典付与部であって、特典は少なくとも当該特典を使用可能な現実の店舗またはネットワーク上の仮想店舗と関連付けられている、特典付与部と、特典の使用が可能な店舗にユーザが現実空間またはネットワーク空間において所定の程度以上に接近した場合に、店舗への接近を示す接近情報をユーザのユーザ端末に通知する通知部と、ユーザが特典を前記店舗において使用した場合に、特典の取得の契機となったコンテンツに関するコンテンツ情報をユーザに提示する提示部と、を備える。