特許第6683886号(P6683886)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6683886薬物動態が改善された放出調節ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩製剤
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6683886
(24)【登録日】2020年3月30日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】薬物動態が改善された放出調節ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩製剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/19 20060101AFI20200413BHJP
   A61K 9/16 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20200413BHJP
   A61K 47/14 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/36 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20200413BHJP
   A61P 25/20 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   A61K31/19
   A61K9/16
   A61K47/32
   A61K47/44
   A61K47/14
   A61K47/12
   A61K47/36
   A61K47/38
   A61K47/22
   A61P25/20
【請求項の数】27
【全頁数】147
(21)【出願番号】特願2019-503463(P2019-503463)
(86)(22)【出願日】2017年7月21日
(65)【公表番号】特表2019-524756(P2019-524756A)
(43)【公表日】2019年9月5日
(86)【国際出願番号】EP2017068552
(87)【国際公開番号】WO2018015563
(87)【国際公開日】20180125
【審査請求日】2019年2月15日
(31)【優先権主張番号】62/365,812
(32)【優先日】2016年7月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/399,413
(32)【優先日】2016年9月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/474,330
(32)【優先日】2017年3月21日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515157518
【氏名又は名称】フラメル アイルランド リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】メグレ, クレール
(72)【発明者】
【氏名】ギヤール, エルヴェ
(72)【発明者】
【氏名】デュイビュイソン, ジャン−フランソワ
【審査官】 古閑 一実
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第8193211(US,B2)
【文献】 特開平7−53365(JP,A)
【文献】 特表2014−505094(JP,A)
【文献】 特表2007−532689(JP,A)
【文献】 特表2008−520633(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0210630(US,A1)
【文献】 特表2016−503002(JP,A)
【文献】 特表2013−522373(JP,A)
【文献】 特表2009−526825(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00−33/44
A61K 9/00− 9/72
A61K 47/00−47/69
A61P 1/00−43/00
CAplus/REGISTRY(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
即時放出部分と;
遊離カルボキシル基をもつポリマー;及び
融点が40℃以上の疎水性化合物
を含む被膜で被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含む放出調節部分と
を含み、
前記即時放出部分中と前記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35である、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項2】
前記遊離カルボキシル基をもつポリマーに対する前記疎水性化合物の重量比が0.4〜4であり、
前記被膜が前記粒子の重量の10〜50%である、請求項1に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項3】
前記遊離カルボキシル基をもつポリマーが、5.5〜6.97のpHトリガーを有する、請求項1または2に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項4】
前記遊離カルボキシル基がpH7.5でイオン化される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項5】
前記遊離カルボキシル基をもつポリマーが、メタクリル酸とアクリル酸エチルとの1:1の共重合体、メタクリル酸とメタクリル酸メチルとの1:2の共重合体、及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項6】
前記疎水性化合物が、硬化綿実油、硬化大豆油、硬化パーム油、ベヘン酸グリセリル、硬化ヒマシ油、キャンデリラワックス、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチン、ミツロウ、坐剤基剤として有用な硬質脂肪または脂肪、無水乳脂肪、ラノリン、パルミチン酸ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ラウロイルマクロゴールグリセリド、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ジエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、オメガ3脂肪酸、及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項7】
前記遊離カルボキシル基をもつポリマーが100%のポリ(メタクリル酸−アクリル酸エチル(1:1))及び0%のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル(1:2))〜2%のポリ(メタクリル酸−アクリル酸エチル(1:1))及び98%のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル(1:2))を含み、且つ
前記疎水性化合物が硬化植物油を含む、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項8】
前記放出調節部分が、体積平均径が200〜800ミクロンの粒子を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項9】
懸濁剤または増粘剤;及び
酸性化剤
をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項10】
前記懸濁剤または増粘剤が、キサンタンガム、中粘度カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶セルロースとカルボキシメチルセルロースナトリウムとの混合物、微結晶セルロースとグアーガムとの混合物、中粘度ヒドロキシエチルセルロース、寒天、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウムとアルギン酸カルシウムとの混合物、ゲランガム、イオタ型、カッパ型、またはラムダ型カラギーナンガム、中粘度ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物からなる群より選択され;且つ
前記酸性化剤が、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、ホウ酸、マレイン酸、リン酸、アスコルビン酸、オレイン酸、カプリン酸、カプリル酸、安息香酸、及びそれらの混合物からなる群より選択される、請求項9に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項11】
前記懸濁剤または増粘剤が、キサンタンガム、カラギーナンガム、及びヒドロキシエチルセルロースの混合物またはキサンタンガム及びカラギーナンガムの混合物であり、且つ前記製剤の重量の1〜15%で存在し;且つ
前記酸性化剤が、リンゴ酸または酒石酸であり、且つ前記製剤の重量の1.2〜15%で存在する、請求項9または10に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項12】
前記製剤が、オキシバートナトリウムの形態のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項13】
前記製剤が、0.5g、1.0g、1.5g、3.0g、4.5g、6.0g、7.5g、9.0gまたは12.0gのオキシバートナトリウムと等価な量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項14】
4.5g、6.0g、7.5gまたは9.0g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成する、請求項1〜13のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項15】
7.5g用量の前記製剤が、340時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの50%〜130%である平均C8hを達成する、請求項1〜14のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項16】
7.5g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、300時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、及び70マイクログラム/mLを超える平均Cmaxを達成する、請求項1〜15のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項17】
4.5g、6.0g、7.5g、もしくは9.0g用量の前記製剤またはそれらの任意の組み合わせが、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、0.80、0.85、0.90、0.95、または0.98を超える平均AUCinfに対する平均AUC8hの比を達成する、請求項1〜16のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項18】
4.5g、6.0g、7.5g、または9.0g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、前記用量の半量の、オキシバートナトリウムの即時放出溶液剤のメジアンTmaxの150分、120分、90分、60分、または30分以内のメジアンTmaxを達成する、請求項1〜17のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項19】
4.5g、6.0g、7.5g、または9.0g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、前記用量の半量の、オキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均C4hを超える平均C6hまたは平均C7h、及び前記即時放出溶液剤の平均C4h未満の平均C10hを達成する、請求項1〜18のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項20】
4.5、6.0、7.5、及び9.0g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均AUCinfの80%を超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの95%、90%、または85%未満の平均C8hを達成する、請求項1〜19のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項21】
前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出する、請求項1〜20のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項22】
前記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する、請求項21に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項23】
前記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える前記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出せず、且つ
前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する、請求項1〜22のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項24】
前記製剤が、
a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で40%〜65%であり、
(ii)3時間の時点で40%〜65%であり、
(iii)8時間の時点で47%〜85%であり、
(iv)10時間の時点で60%以上であり、
(v)16時間の時点で80%以上である
ことを特徴とし、且つ
b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)0.25時間の時点で43%〜94%であり、
(ii)0.35時間の時点で65%以上であり、且つ
(iii)1時間の時点で88%以上である
ことを特徴とする
イン・ビトロ溶解プロファイルを有する、請求項1〜23のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項25】
1型または2型ナルコレプシーの治療のための、請求項1〜24のいずれか1項に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、前記治療が、日中の過度の眠気の低減またはカタプレキシー発作の頻度の低減として定義される、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項26】
前記製剤が、3.0〜12.0gのオキシバートナトリウムと等価な単回就寝時日用量で経口投与されることを特徴とする、請求項25に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【請求項27】
連続した8時間の睡眠を誘導する、請求項25または26に記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
先の出願
本出願は、米国仮特許出願第62/365,812号(2016年7月22日出願)、第62/399,413号(2016年9月25日出願)、及び第62/474,330号(2017年3月21日出願)の優先権を主張する。上記出願の内容は、本記載をもって参照により援用され、全てが本明細書に含まれるのと同様に本明細書の一部をなす。
【0002】
本発明は、薬物動態(PK)特性が改善された、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤、及びその治療上の使用に関する。
【背景技術】
【0003】
ナルコレプシーは破壊的な身体障害性疾病である。主要症状は、日中の過度の眠気(EDS)、カタプレキシー(強い感情によって引き起こされる筋緊張の突然の喪失、おおよそ60%の患者に見られる)、入眠時幻覚(HH)、睡眠麻痺(SP)、及び夜間睡眠障害(DNS)である。EDS以外では、DNSがナルコレプシー患者の間で見られる最も一般的な症状である。
【0004】
ナルコレプシーの診断は一部が臨床的根拠に基づく。ナルコレプシーが疑われる場合には、終夜の睡眠ポリグラフ(PSG)及びそれに続いて睡眠潜時反復検査(MSLT)を実施して、本障害の特徴である急速眼球運動(REM)の異常を記録することが標準的な慣行である。MSLTに関しては、1型または2型ナルコレプシーの診断を確定するためには、8分以下の平均睡眠潜時及び2回以上の睡眠開始時REM睡眠期(SOREMP)が要件とされる。上記PSG及び/またはMSLTの要件が満たされない症例においては、脳脊髄液(CSF)中のヒポクレチンを測定することによってナルコレプシーを診断することも可能ではあるが、ほとんどの場合好ましくない。これらの症例では、ヒポクレチン濃度が110pg/nL未満の場合に1型ナルコレプシーの診断が確定される。
【0005】
ナルコレプシーの主な治療薬の1つは、種々の中枢神経系(CNS)に対する薬理学的特性をもつ神経活性剤であるオキシバートナトリウムである。この種は多くの組織に内因的に存在し、これらの組織において、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩(GHB)受容体(GHBR)に対する神経伝達物質として作用し、ドーパミン及びガンマ−アミノ酪酸(GABA)に対する有意な効果を伴う神経調節特性を有する。これまでの研究によって、オキシバートナトリウムは、抗うつ薬とは対照的に、ナルコレプシーの急速眼球運動睡眠(REM睡眠、REMS)を改善することが示唆されている。
【0006】
オキシバートナトリウムは、4−ヒドロキシ酪酸ナトリウム、またはガンマ−ヒドロキシ酪酸ナトリウム塩としても知られており、以下の化学構造:
【化1】
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をもつ。
【0007】
オキシバートナトリウムはXyrem(登録商標)として米国で市販されている。この製品は、就寝直前に1回服用し、おおよそ2.5〜4時間後に2回目を等用量で服用する即時放出溶液剤として製剤されている。睡眠開始は劇的且つ急速である場合があり、患者は上記用量を服用し終わるまでベッドに座っていることを勧められる。最も一般的に報告されている副作用は、混乱、抑うつ症候群、失禁、及び夢遊症である。
【0008】
オキシバートナトリウムによる治療を開始する際には、成果を得るため及び副作用を回避するための両方にとって、適正なレベルまで慎重に用量を漸増させることが不可欠である。推奨される開始用量は4.5gであり、これを2.25gの用量に等分し、1回目を就寝時に服用し、2回目を2.5〜4時間後に服用する。上記開始用量は、3.0g/日に減量してもよく、または1.5g/日(1回の服用当たり0.75g)の増分で最大9.0g/日まで増量してもよい。日中の症状の軽減を最適化し且つ副作用を最小限に抑制するために、用量の調整の間を2週間とすることが推奨される。理想的な用量によって効果的に8時間の睡眠をとることができるが、8時間の終わりには、当該患者の血流中に薬剤はほとんど残留しておらず、該患者の覚醒にほとんど影響を与えない。
【0009】
毎晩2回Xyrem(登録商標)を服用するという要件は、ナルコレプシー患者にとって相当に不便である。患者は一般的に、2回目の薬を服用するために目覚まし時計をセットしなければならず、これにより進行中の有効な睡眠が妨げられる場合がある。オキシバートナトリウムの一晩に1回の放出調節剤形を提供するためのいくつかの努力がなされてきたが、未だに米国食品医薬品局(「FDA」)の認可を受けたものはなく、または診療所で有効であることが証明されたものもない。
【0010】
これらの一晩に1回の製剤の最大の欠点の1つは、オキシバートナトリウムが放出調節剤形に製剤される場合に起こる、血中濃度/時間の曲線下面積(「AUC」)によって測定される生物学的利用能の低下である。例えば、Allphin et al.によるUS2012/0076865A1(「Allphin」という)は、3種の別個の放出調節製剤及び即時放出溶液剤が関わる2種の別個のクロスオーバー生物学的利用能試験を実施し、以下の生物学的利用能の結果を報告した。
【表A-1】
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【表A-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表A-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0011】
上表から明らかなように、所与の用量に関して、身体のオキシバートナトリウムへの全曝露の尺度となる平均AUCinfは、即時放出製剤と比較した場合、放出調節成分を有する薬剤に関して有意に低かった。治療Aと全く同一の用量のオキシバートナトリウムを含む治療Bに関する平均AUCinfは、治療Aに関する平均AUCinfの56%に過ぎず、これも治療Aと同一用量のオキシバートナトリウムを含む治療Cに関する平均AUCinfは、治療Aに関する平均AUCinfの63%に過ぎず、治療Eが治療Aよりも2g多いオキシバートナトリウムを投与したにもかかわらず、治療Eに関する平均AUCinfは治療Aの平均AUCinfの81%に過ぎず、これは、同一用量と比較した場合、治療Aの平均AUCinfの61%にしか相当しなかった。治療Dは治療Aよりも2g少ないオキシバートナトリウムを投与したにもかかわらず、治療Dに関する平均AUCinfは治療Aの平均AUCinfの22%に過ぎず、これは、同一用量と比較した場合、治療Aの平均AUCinfの33%にしか相当しなかった。US2012/0076865Alの図12及び14に示すように、Allphinの製剤もまた、8時間の時点で血流中に残存する過剰なオキシバートナトリウムに悩まされていた。
【0012】
Liangらの米国特許第8,193,211号(「Liang」という)は、その一晩に1回の製剤の生物学的利用能が更により低いことを報告している。Liangは、数種の腸溶性被覆したオキシバートナトリウムの遅延放出製剤を開発し、これらの製剤を即時放出製剤と共にイヌにおいて試験して、これらの製剤の相対的な薬物動態(PK)を比較した。Liangの試験結果を以下に報告する。
【表B-1】
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【表B-2】
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【0013】
上表から明らかなように、Liangでは、腸溶性/遅延放出被膜中にオキシバートナトリウムを封入することによって、オキシバートナトリウムのAUCが有意に減少した。これらの製剤の1種であるDR1−w/酸の相対的生物学的利用能は、即時放出剤形と比較して22%に過ぎなかった。DR2は相対的生物学的利用能が最も大きかったが、それでも即時放出剤形と比較して53%に過ぎなかった。米国特許第8,193,211号の第5欄、第3〜28行に記載されるように、即時放出(IR)成分と遅延放出(DR)成分との想定されるいずれの組み合わせも、78%を超える相対的生物学的利用能を与えることはないことが容易に計算できる。
【0014】
これらの製剤の全ては、少なくとも2つの理由で不都合である。すなわち、(1)低い相対的生物学的利用能によって、既に大きな用量(1日に4.5〜9g)を必要とする現在のIR治療薬と比較して用量を増加させる必要があること、及び(2)丸剤の形態で提供される場合、患者は一回の投与当たり約4〜9錠の丸剤を嚥下しなければならず、これは患者にとって深刻に不快なことであり、患者の服薬遵守にとって潜在的な欠点である。
【0015】
例えば、Legrandらの米国特許第8,101,209号(「Legrand」という)に記載される技術を含む、放出調節剤形を製剤するための他の種々の技術が公知である。Legrandは、「時間依存性」放出及び「pH依存性」放出という二重の機構によって、放出調節剤形から活性成分を確実に放出させるシステムを提供する。Legrandは、オキシバートナトリウムまたは他の形態のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を送達するためのいかなる剤形も記載していなかった。
【0016】
Xyrem(登録商標)の別の欠点は高レベルの日用量であり、一般的に、7.5gまたは9gのオキシバートナトリウムが長期間にわたって毎日服用される。これは、高血圧の人、心血管疾患、脳卒中、または冠状動脈性心臓病の危険性のある人には推奨されない、非常に高いナトリウム摂取量に相当する(WHO. Guideline: Sodium intake for adults and children. Geneva, World Health Organization (WHO), 2012.)。
【0017】
したがって、本発明の1つの目的は、就寝時に1回のみ投与される、溶解プロファイル及び薬物動態プロファイルが改善されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供することである。
【0018】
本発明の別の目的は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の生物学的利用能を最適化し、一晩に2回投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の生物学的利用能にほぼ等しい、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供することである。
【0019】
本発明の更に別の目的は、一晩に2回投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の生物学的利用能に、オキシバートナトリウムの投与の全治療域にわたってほぼ等しいかまたはそれを超える、一晩に1回のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供することである。
【0020】
本発明の更に別の目的は、投与の8時間後に、ほとんどの患者の血流中の残存薬物含有量が非常に少なくなるが、依然として一晩に2回投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の投与後に観測される残存薬物含有量と類似する、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供することである。
【0021】
本発明の更に別の目的は、新規な溶解プロファイル及び薬物動態プロファイルに基づいて、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の治療上の有効性及び安全性プロファイルを改善することである。
【0022】
本発明の更に別の目的は、潜在的に用量を低減しつつ、一晩に2回投与されるオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較して類似する薬物動態プロファイルを与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供することである。
【0023】
本発明の更に別の目的は、1日1回の投与及び市販の治療薬Xyrem(登録商標)と比較して用量の低減を可能にする、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供することである。
【0024】
本発明の更に別の目的は、容易に嚥下することができる服用しやすい剤形のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を提供することである。
本発明の更に別の目的は、就寝時に1回のみ投与され、溶解プロファイル及び薬物動態プロファイルが改善され、一晩に2回投与されるオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較してナトリウム含有量が低減された、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0025】
【特許文献1】米国特許出願公開第2012/0076865号明細書
【特許文献2】米国特許第8,193,211号明細書
【特許文献3】米国特許第8,101,209号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0026】
先行技術が示すように、一晩に1回のみ投与される場合に、一晩に2回投与されるオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤に匹敵する生物学的利用能を有するガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を見つけ出すことは極めて困難である。例えかかる製剤を見つけ出すことができたとしても、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の用量は個体間で異なり、且つ該用量の大きさが消化管を通して吸収される薬物の量に影響を与えるために、おそらく、上記製剤はなおも十分なものではない。すなわち、例え先行技術の製剤が一用量において同等の生物学的利用能を達成するとしても(実際には同等の生物学的利用能を達成することはないが)、他の用量においては同等とはならないであろう。
【0027】
本発明者らは、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、その生物学的利用能が、一晩に2回の等力の、オキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の生物学的利用能にほぼ等しく、且つ治療用量範囲にわたって上記溶液剤の生物学的利用能にほぼ等しい上記製剤を初めて可能にする、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤のイン・ビトロ放出プロファイルと、イン・ビボ吸収との間の新規な関係を見出した。特に、本発明者らは、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、0.1N塩酸溶解媒体中で該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の半量を迅速に放出し、且つリン酸緩衝液pH6.8溶解媒体中で上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の残余の半量を迅速に放出する上記製剤のイン・ビボ生物学的利用能が、等力の、一晩に2回投与されるオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤のイン・ビボ生物学的利用能にほぼ等しいかまたはそれを超えることを見出した。このことは、本発明の溶解要件を満たし、且つ市販の製剤に必要な生物学的利用能を達成する例1及び例4の製剤を、先行技術の溶解プロファイルと同様の溶解プロファイルを示し、市販の製剤に必要な生物学的利用能を達成しなかった例7の比較製剤と比較することによって明らかになる。
【0028】
この現象は、特に高用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩で観察される。例えば、本発明者らは、標準化された夕食のおおよそ2時間後に7.5gのオキシバートナトリウムと等価な用量で1回投与した本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節組成物によって、t及びt4hの時点でそれぞれ投与された、2回の4.5gの等用量の別個のオキシバートナトリウムで投与されたオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と類似の薬物動態プロファイルが得られることを見出した。
【0029】
本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、好ましくは即時放出部分と放出調節部分の両方を有する。上記即時放出部分からのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出は実質的に抑制されず、0.1N塩酸溶解媒体中でほぼ即時に起こる。対照的に、完全に誘発されたときには、上記放出調節部分も、好ましくはほぼ即時に該放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出するが、所定の遅延時間までまたは該薬物がリン酸緩衝液pH6.8溶解媒体などの好適な溶解媒体に暴露されるまでは放出が誘発されない。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、2種の溶解媒体中でのこの迅速な放出によって、イン・ビボでの血中濃度対時間曲線が圧縮され、等力の用量の、一晩に2回投与されるオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤に匹敵するまたはそれを超えるガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の相対的生物学的利用能が得られると考えられる。
【0030】
この生物学的利用能の改善を達成する製剤は、いくつかの異なる薬物動態パラメータ及びイン・ビトロ溶解パラメータを用いて記述することができる。第1の主要な実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、7.5g用量の上記製剤が、340時間×マイクログラム/mLを超える平均AUCinfを達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。
【0031】
第2の主要な実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、7.5g用量の上記製剤が、340時間×マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの50%〜130%である平均C8hを達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。
【0032】
第3の主要な実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出する
上記製剤を提供する。
【0033】
第4の主要な実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、且つ
(c)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0034】
第5の主要な実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、
(c)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、10時間の時点で、60%を超える上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
(d)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0035】
第6の主要な実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)7.5g用量の上記製剤が、340時間×マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの50%〜130%である平均C8hを達成することが明らかになっており、且つ
(b)上記製剤が、
(i)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%または90%を放出し、且つ
(ii)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、且つ
(c)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0036】
第7の主要な実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える上記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
(b)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出せず、且つ
(c)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0037】
第8の主要な実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える上記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
(b)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出せず、
(c)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
(d)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0038】
第9の主要な実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、4.5g、6g、7.5g、及び9g用量の上記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。
【0039】
第10の主要な実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、4.5g及び9g用量の上記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。
【0040】
第11の主要な実施形態において、本発明は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5g、6.0g、または7.5gの強度で一晩に1回投与される場合に、相当する強度に対して実質的に図12または図13に示される血漿濃度対時間曲線を与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0041】
第12の主要な実施形態において、本発明は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5gの強度で一晩に1回投与される場合に、実質的に図22に示される血漿濃度対時間曲線を与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0042】
第13の主要な実施形態において、本発明は、実質的に図7及び図8に示される溶解プロファイルを与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0043】
第14の主要な実施形態において、本発明は、実質的に図20及び図21に示される溶解プロファイルを与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0044】
第15の主要な実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、上記放出調節部分が実質的に図3または図16に示される溶解プロファイルを与える、上記製剤を提供する。
【0045】
第16の主要な実施形態において、本発明は、図25及び図26に示される最小値及び最大値の間の溶解プロファイルを与える、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0046】
第17の主要な実施形態において、本発明は、図27及び図28に示される最小値及び最大値の間の溶解プロファイルを与える、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0047】
第18の主要な実施形態において、本発明は、実質的に図29〜89のいずれか1に示される溶解プロファイルを与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0048】
本発明の第19の主要な実施形態は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5g、7.5g、または9.0gの強度で一晩に1回投与される場合に、相当する強度に対して実質的に図90に示される血漿濃度対時間曲線を与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0049】
本発明の第20の主要な実施形態は、図26及び図28に示される最小値及び最大値の間の溶解プロファイルを与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0050】
一層更なる実施形態は、ナルコレプシー及び関連する障害及び症状を治療するための本発明の製剤の使用方法、ならびに本発明の製剤の物理的な態様に関する。更なる主要な実施形態及びそれらに対する下位の実施形態の一部が以下の説明に記載され、一部は上記の説明から自明となり、または本発明の実施によって習得される場合もある。本発明の実施形態及び利点は、特に添付の特許請求の範囲に示される要素及び組み合わせによって理解され且つ達成されよう。上述の概括的な説明及び以下の詳細な説明は両方共に例示及び説明に過ぎず、特許請求の範囲に記載の本発明を限定するものではないことを理解されたい。
【0051】
添付の図面は、本明細書に援用され且つ本明細書の一部を構成し、本発明のいくつかの実施形態を図解し、明細書の説明と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0052】
図1】例1のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出(IR)微粒子及び放出調節(MR)微粒子の定性的及び定量的構造を示す図である。
図2】0.1N HCl溶解媒体中の例1(◆)及び例1bis(■)のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のIR微粒子の時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図3】2種の逐次の溶解媒体(0.1N HCl/リン酸緩衝液pH6.8)中での例1のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のMR微粒子の時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図4】US8,193,211の図3に記載の溶解プロファイル(●記号)に対して、2種の逐次の溶解媒体(0.1N HCl/リン酸緩衝液pH6.8)中での例1のMR微粒子の時間放出溶解プロファイル(▲記号)を重ね合わせてプロットした図である。
図5】例1の完成した製剤の脱イオン水中での時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図6】USP2012/0076865の図2に記載の溶解プロファイル(●記号)に対して、例1の完成した組成物の脱イオン水中での時間放出溶解プロファイル(▲記号)を重ね合わせてプロットした図である。
図7】例1または例1bisに従って製造した、別個の4バッチの完成した組成物の、0.1N HCl中での時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図8】例1または例1bisに従って製造した、別個の4バッチの完成した組成物の、リン酸緩衝液pH6.8中での時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図9】例1に従って製造したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のMR微粒子の、0.1N HCl中、75rpm(■記号)及び100rpm(▲記号)での時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図10】例1に従って製造した、完成した組成物の、0.1N HCl中、75rpm(■記号)及び100rpm(▲記号)に設定したパドル回転速度で実施した、時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図11】例3の方法に従ってイン・ビボで試験したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の2種の異なる放出調節製剤についての、時間に対する血漿ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩濃度(マイクログラム/mL)の平均値+SD(標準偏差)をプロットした図である。時間プロファイルを、1回投与での4.5g用量の例1bisの完成した組成物(●記号)(N=26)及び2回に分けた投与での4.5g用量のXyrem(登録商標)(−記号)(N=15)に対して示す。
図12】4.5g(●記号)及び6g(▲記号)の例1bisの完成した組成物を、例3の方法に従ってイン・ビボで試験した同一の7人の被験者に単回経口投与した後の、時間に対する血漿ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩濃度(マイクログラム/mL)の平均値+SD(標準偏差)をプロットした図である。
図13】例3の方法に従ってイン・ビボで試験した、例1bisに従って調製した3種の別個の用量の完成した組成物の、時間に対する血漿ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩濃度(マイクログラム/mL)の平均値+SD(標準偏差)をプロットした図である。平均値の時間プロファイルを、4.5g用量(N=26)(●)、6.0g用量(N=19)(▲)、または7.5g用量(N=11)(■)の単回経口投与に対して示す。
図14】食後の2×4.5gのXyrem(登録商標)(出典NDA 21−196 review)と比較した、単回投与の7.5gの例1bisに従って調製した、完成した組成物の平均血漿ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩濃度(マイクログラム/mL)(■)をプロットした図である。
図15】例4のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出(IR)微粒子及び放出調節(MR)微粒子の定性的及び定量的構造を示す図である。
図16】2種の逐次の溶解媒体(0.1N HCl及びリン酸緩衝液pH6.8)中での、例4のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のMR微粒子の時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図17】US8,193,211の図3に記載の溶解プロファイル(●記号)に対して、2種の逐次の溶解媒体(0.1N HCl及びリン酸緩衝液pH6.8)中での例4のMR微粒子の時間放出溶解プロファイル(▲記号)を重ね合わせてプロットした図である。
図18】例4の完成した組成物の脱イオン水中での時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図19】USP2012/0076865の図2に記載の溶解プロファイル(▲記号)に対して、例4の完成した組成物の脱イオン水中での時間放出溶解プロファイル(●記号)を重ね合わせてプロットした図である。
図20】例4または例4bisに従って製造した、別個の3バッチの完成した組成物の、0.1N HCl中での時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図21】例4に従って製造した、完成した組成物の、リン酸緩衝液pH6.8中での時間放出溶解プロファイルをプロットした図である。
図22】食後の2×2.25gのXyrem(登録商標)(N=15)と比較した、単回投与の4.5gの例4bis(N=15)の完成した組成物の平均血漿ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩濃度(マイクログラム/mL)(■)の時間プロファイルをプロットした図である。
図23】例7のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出(IR)微粒子及び放出調節(MR)微粒子の定性的及び定量的構造を示す図である。
図24】US8,193,211の図3に記載の溶解プロファイル(●記号)に対して、2種の逐次の溶解媒体(0.1N HCl及びリン酸緩衝液pH6.8)中での例7のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のMR微粒子の時間放出溶解プロファイル(▲記号)を重ね合わせてプロットした図である。
図25】本発明に係る完成した組成物の0.1N HCl中での好ましい溶解プロファイルの最小値(■)及び最大値(▲)をプロットした図である。
図26】本発明に係る完成した組成物のリン酸緩衝液pH6.8中での好ましい溶解プロファイルの最小値(■)及び最大値(▲)をプロットした図である。
図27】本発明に係る完成した組成物の、リン酸緩衝液pH6.8中での別の好ましい溶解プロファイルの最小値(■)及び最大値(▲)をプロットした図である。
図28】本発明に係る完成した組成物の、0.1N HCl中での別の好ましい溶解プロファイルの最小値(■)及び最大値(▲)をプロットした図である。
図29】例9.1の製剤について、水中で再構成した5分後及び15分後に、USP装置2を用いて0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す図である。
図30】例9.2の製剤について、水中で再構成した5分後及び15分後に、USP装置2を用いて0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す図である。
図31】例9.3の製剤について、水中で再構成した5分後及び15分後に、USP装置2を用いて0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す図である。
図32】9g用量の例10の製剤のすすぎ有り及びなしでの、USP装置2を用いて0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す図である。
図33】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例11aの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図34】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例11aの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図35】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例11aの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図36】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例11bの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図37】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例11bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図38】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例11bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図39】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例11cの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図40】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例11cの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図41】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例12aの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図42】USP装置2を用いた、0.1N HCl中での、例12aの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図43】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例12bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図44】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例12bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図45】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例13の製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図46】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例13の製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図47】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例13の製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図48】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例14の製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図49】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例14の製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図50】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例14の製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図51】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例15aの製剤のMR部分(被膜重量35%)の溶解プロファイルを示す図である。
図52】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例15aの製剤のMR部分(被膜重量50%)の溶解プロファイルを示す図である。
図53】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例15aの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図54】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例15bの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図55】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例15bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図56】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例15bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図57】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例15cの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図58】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例15cの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図59】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例15cの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図60】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例15dの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図61】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例15dの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図62】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例15dの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図63】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例16aの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図64】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例16aの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図65】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例16aの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図66】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例16bの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図67】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例16bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図68】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例16bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図69】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例16cの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図70】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例16cの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図71】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例16cの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図72】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例16dの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図73】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例17aの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図74】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例17aの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図75】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例17aの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図76】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例17bの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図77】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例17bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図78】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例17bの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図79】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例17cの製剤のMR部分の溶解プロファイルを示す図である。
図80】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中での、例17cの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図81】USP装置2を用いた、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中での、例17cの製剤の溶解プロファイルを示す図である。
図82】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中、75rpmでの、オキシバートナトリウムのMR微粒子の好ましい溶解プロファイルを示す図である。
図83】USP装置2を用いた、900mlのpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中、75rpmでの、オキシバートナトリウムのMR微粒子の好ましい溶解プロファイルを示す図である。
図84】USP装置2を用いた、900mlの0.1N HCl中、75rpmでの、IR微粒子及びMR微粒子を含むオキシバートナトリウムの完成した製剤の好ましい溶解プロファイルを示す図である。
図85】USP装置2を用いた、900mlのpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−pHを5N NaOHで6.8に調整)中、75rpmでの、IR微粒子及びMR微粒子を含むオキシバートナトリウムの完成した製剤の好ましい溶解プロファイルを示す図である。
図86】2の別個のバッチの、例18の完成した組成物中に存在するオキシバートナトリウムのMR微粒子の、0.1N HCl中での溶解プロファイルの図である。
図87】2の別個のバッチの、例18の完成した組成物中に存在するオキシバートナトリウムのMR微粒子の、リン酸緩衝液pH6.8中での溶解プロファイルの図である。
図88】3g(▲記号)及び4.5g(●記号)の2種の単位用量の例18の完成した組成物の、0.1N HCl中での溶解プロファイルの図である。
図89】3g(▲記号)及び4.5g(●記号)の2種の単位用量の例18の完成した組成物の、リン酸緩衝液pH6.8中での溶解プロファイルの図である。
図90】4.5g(●記号)、7.5g(■記号)、及び9g(▲記号)の例18の完成した組成物を単回経口投与した後の、血漿ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩濃度(マイクログラム/mL)の平均値+SD−時間プロファイルをプロットした図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本発明は、以下の、本発明の好ましい実施形態の詳細な説明及び該好ましい実施形態に含まれる実施例を参照することによって、より容易に理解することができる。
【0054】
用語の定義及び使用
本明細書に記載される所与の特性または特徴を理解するために分析または試験が必要とされる場合は常に、当該の分析または試験は、別段の指定がない限り、2015年11月1日現在で有効な、米国内の医薬製品に適用される米国食品医薬品局(「FDA」)の該当する指針、指針草案、規則、及びモノグラフ、ならびに米国薬局方(「USP」)に準拠して実施されることが理解されよう。臨床エンドポイントは、米国睡眠医学会(the American Academy of Sleep Medicine)によって採択された基準を参照して判断することができ、上記基準には、C Iber, S Ancoli− Israel, A Chesson, SF Quan. The AASM Manual for the Scoring of Sleep and Associated Events. Westchester, IL: American Academy of Sleep Medicine;2007において発行された基準が含まれる。
【0055】
本出願に記載または特許請求される製剤と基準製品との間で薬物動態の比較を行う場合、上記比較は適切に計画されたクロスオーバー試験において行われることが好ましいことが理解されよう。但し、明記がない限り、クロスオーバー試験の必要はないことも理解されよう。上記比較は直接的にまたは間接的にのいずれでも行うことができることも理解されよう。例えば、製剤が直接基準製剤との対比で試験されていなくても、該製剤が別の製剤との対比で試験されており、それから上記基準製剤との比較を推測することができるのであれば、それでもなお、上記基準製剤との比較に適合し得る。
【0056】
本明細書及び添付の特許請求の範囲では、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上別段の指示がない限り、複数の指示対象を包含する。したがって、例えば、「an ingredient(成分)」への言及はingredients(複数の成分)の混合物を包含し、「an active pharmaceutical agent(活性薬剤)」への言及は2種以上の活性薬剤を包含する等々である。
【0057】
「生物学的利用能」とは、当該活性成分または活性部分が薬物製品から吸収され、作用部位で利用可能になる割合及び程度を意味する。
【0058】
「相対的生物学的利用能」すなわち「Rel BA」または「RBA」とは、基準製品の平均AUCinfに対する被験製品の平均AUCinfの百分率を意味する。別段の指定がない限り、相対的生物学的利用能は、4時間間隔で投与される2回の1/2の用量の即時放出溶液剤に関して観測される平均AUCinfに対する、全用量の被験製品に関して観測される平均AUCinfの百分率をいう。
【0059】
「生物学的等価性」とは、医薬等価物または医薬代替物中の活性成分または活性部分が、適切に設計された検討において、類似の条件下で、同一のモル用量で投与された場合に、薬物が作用する部位で利用可能になる割合及び程度に有意差がないことを意味する。
【0060】
範囲が、当該範囲の上限とは別個に当該範囲の下限を指定することによって記載される場合、上記範囲は、上記下限の変数のいずれか1を、数学的及び物理的に可能な上記上限の変数のいずれか1と選択的に組み合わせることによって定義されてもよいことが理解されよう。したがって、例えば、製剤が1〜10重量部の特定の成分、または2〜8部の特定の成分を含んでいてもよい場合、当該製剤は2〜10部の当該成分も含んでいてよいことが理解されよう。同様に、製剤が、1または2重量部を超え、且つ最大で10または9重量部の当該成分を含んでいてもよい場合、当該製剤は、1〜10重量部の当該成分、2〜9重量部の当該成分、等々を含んでいてもよいことが理解されよう。別段の明示がない限り、上記範囲の境界(該範囲の下限及び上限)は特許請求される範囲に含まれる。
【0061】
同様に、上位の(すなわち主要な)実施形態の種々の下位の実施形態が本明細書に記載される場合、当該の上位の実施形態の当該の複数の下位の実施形態を組み合わせて、別の下位の実施形態を規定してもよいことが理解されよう。したがって、例えば、主要な実施形態が下位の実施形態1、2、及び3を含む場合に、上記主要な実施形態を、下位の実施形態1、2、及び3のいずれか1、または下位の実施形態1、2、及び3の数学的及び物理的に可能である任意の組み合わせによって更に限定してもよいことが理解されよう。同様に、本明細書に記載の複数の主要な実施形態を、数学的及び物理的に可能な任意の形態で組み合わせてもよく、本発明はかかる組み合わせにも及ぶことが理解されよう。
【0062】
本明細書では、用語「約」または「実質的に」または「おおよそ」は、製造のばらつき及び時間によって生じる製品劣化に起因する、製品における強度の違いなどの、製薬業界で許容される及び医薬製品に固有の変動を補う。この用語は、FDA’s March 2003 Guidance for Industry on BIOAVAILABILITY AND BIOEQUIVALENCE STUDIES FOR ORALLY ADMINISTERED DRUG PRODUCTS − GENERAL CONSIDERATIONSに記載されるように、医薬品の実務において、当該製品が、記載された強度と生物学的に等価と見なされると評価することができる任意の変動を見込む。
【0063】
本明細書では、用語「ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩」すなわちGHBは、別段の明示がない限り、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の遊離塩基、ガンマ−ヒドロキシ酪酸の薬学的に許容される塩、及びそれらの組み合わせ、それらの水和物、溶媒和物、錯体、または互変異性体の形態をいう。ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のナトリウム塩すなわちオキシバートナトリウム、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のマグネシウム塩、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のリチウム塩、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のテトラアンモニウム塩、またはガンマ−ヒドロキシ酪酸の任意の他の薬学的に許容される塩の形態から選択することができる。
【0064】
「薬学的に許容される」とは、概括的に安全であり、無毒であり、且つ生物学的にもその他の点においても望ましからざるものではない、医薬組成物の調製に有用であるものを意味し、獣医学上での使用ならびにヒトの医薬上での使用に許容されるものを含む。用語「製剤」または「組成物」とは、本発明に従って調製された医薬製品または剤形の定量的及び定性的特徴をいう。
【0065】
本明細書では、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の用量及び強度は、別段の明示がない限り、等価なオキシバートナトリウムのグラム(g)で表した重量で表示される。したがって、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のナトリウム塩以外のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の用量を考える場合には、記載された用量または強度を、オキシバートナトリウムから評価中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩に変換する必要がある。したがって、ある実施形態が4.5g用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を提供すると記載される場合、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の形態が特定されていないので、当該の用量は、4.5g用量のオキシバートナトリウム、5.1g用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸カリウム(オキシバートナトリウムについてはMWが126.09g/mol、ガンマ−ヒドロキシ酪酸カリウムについてはMWが142.20g/molとする)、及び3.7g用量の遊離塩基(オキシバートナトリウムについてはMWが126.09g/mol、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の遊離塩基についてはMWが104.1g/molとする)、または4.5gのオキシバートナトリウムと同一の量のGHBを与える重量の、ガンマ−ヒドロキシ酪酸の塩の任意の混合物を包含することが理解されよう。
【0066】
本明細書では、「微粒子」とは、任意の慎重な固体材料の粒子を意味する。上記粒子は単一の材料から構成されていてもよく、またはコア及びシェルをもった複雑な構造を有し、且つ数種の材料から構成されていてもよい。用語「微粒子」、「粒子」、「ミクロスフェア」、または「ペレット」は互換性があり、同義である。別段の指定がない限り、上記微粒子は特定の粒子の大きさ、すなわち径を有することはなく、1mm未満の体積平均径D(4,3)の粒子に限定されない。
【0067】
本明細書では、「体積平均径D(4,3)」は以下の式
D(4,3)=Σ(d・n)/Σ(d・n
(式中、所与の粒子の径dは、当該の粒子の体積と同一の体積を有する剛体球の径である)に従って計算される。
【0068】
本明細書中では、用語「完成した組成物」、「完成した製剤」、または「製剤」は互換性があり、好ましくはガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節微粒子、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出微粒子、及び任意の他の賦形剤を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を指す。
【0069】
本明細書及び添付の特許請求の範囲では、「即時放出(IR)部分」は、規定された即時放出(IR)薬物動態特性に役立つまたは該特性を支援する製剤の物理的に慎重な部分、製剤の機械的に慎重な部分、及び製剤の薬物動態的に慎重な部分を含む。したがって、例えば、製剤であって、本発明の製剤の即時放出部分に求められる速度及び程度で活性成分を放出する任意の上記製剤は、例え即時放出部分が、他の点で持続放出製剤と見なされる場合がある製剤中に物理的に一体化されていたとしても、「即時放出部分」を含む。したがって、上記IR部分は、上記MR部分から構造的に慎重であっても、または構造的に個別になっていなくても(すなわち一体化されていても)よい。好ましい実施形態において、上記IR部分及びMR部分は粒子として提供され、更により好ましい実施形態において、上記IR部分及びMR部分は互いに慎重な粒子として提供される。
【0070】
したがって、本発明の一実施形態において、上記放出調節部分及び上記即時放出部分は、構造的に慎重な放出調節粒子及び即時放出粒子を包含する。本発明の別の実施形態において、上記放出調節部分及び上記即時放出部分は、構造的に個別になっていない粒子を包含する。
【0071】
本明細書では、「即時放出製剤」または「即時放出部分」とは、組成物であって、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、0.1N HCl溶解媒体中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間で該組成物のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出する上記組成物をいう。
【0072】
同様に、「放出調節(MR)部分」は、製剤であって、その中に上記MR部分が一体化されている物理的な形式の如何を問わず、特定のMR薬物動態特性に役立つかまたは該特性を支援する製剤または剤形の放出調節部分を包含する。本放出調節薬物送達システムは、投与後の特定の時点においてもしくは期間にわたって、または体内の特定の位置において薬物を送達するように設計されている。USPは、放出調節システムを、薬物放出の時間経過もしくは位置またはその両方が、従来のIR剤形によっては達成されない治療上の有効性または利便性の目的を達成するように選択されたシステムとして定義する。より詳細には、MR固体経口剤形は、持続放出(ER)及び遅延放出(DR)製品を包含する。DR製品は、投与の直後ではない時点で薬物を一度に全て放出する製品である。一般的には、被膜(例えば腸溶性被膜)を用いて、当該の剤形が胃の酸性媒体を通過し終わるまで薬物物質の放出を遅延させる。ER製品は、摂取後長期間にわたって当該薬物を利用可能にするように製剤され、したがって、従来の剤形として提示される薬物、例えば溶液剤または即時放出剤形と比較して、投与頻度の低減が可能になる。経口投与の場合、用語「持続放出(extended−release)」は通常、「徐放(sustained−release)」、「持続放出(prolonged−release」、または「制御放出(controlled−release」と互換性がある。
【0073】
従来、持続放出システムは一定の薬物放出を提供し、定常的な薬物の濃度を維持した。しかしながら、一部の薬物に関してはゼロ次送達が最適ではない場合があり、多相送達を提供するためのより複雑で洗練されたシステムが開発されてきた。経口MR送達システムを4種のカテゴリーに区別することができる。すなわち、(1)腸溶性被膜を用いた遅延放出、(2)部位特異的放出または時限放出(例えば結腸送達用)、(3)持続放出(例えばゼロ次放出、一次放出、2相放出等)、ならびに(4)プログラム放出(例えば、パルス状放出、遅延持続放出等)である。Gibaldi’s DRUG DELIVERY SYSTEMS IN PHARMACEUTICAL CARE, AMERICAN SOCIETY OF HEALTH−SYSTEM PHARMACISTS, 2007の34ページのModified Oral Drug Delivery Systems及びDEVELOPING SOLID ORAL DOSAGE FORMS: PHARMACEUTICAL THEORY AND PRACTICE, Academic Press, Elsevier, 2009の469ページのRational Design of Oral Modified−release Drug Delivery Systemsを参照されたい。本明細書では、一実施形態において、「放出調節製剤」または「放出調節部分」とは、上記第4の区分のMR製品、例えば遅延持続放出に含まれる多相送達によって上記製剤または部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する組成物をいう。したがって、上記製剤または部分は、上記第1の区分のMR製品に分類される遅延放出製品とは異なる。
【0074】
本明細書では、用語「被膜」、「被膜層」、「被膜フィルム」、「フィルム被膜」、及び類似の用語は互換性があり、同義である。この用語は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を含む粒子に塗布された、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節を制御する被膜をいう。
【0075】
本明細書に記載の全ての薬物動態試験において、別段の明記がない限り、剤形、または投与レジメンが2回以上の投与を必要とする場合には1回目の剤形は、25.5%の脂肪、19.6%のタンパク質、及び54.9%の炭水化物からなる標準化された夕食の摂取のおおよそ2時間後に投与される。
【0076】
「類似のPKプロファイル」または「同等の生物学的利用能」とは、適切に設計されたクロスオーバー試験において、被験製品の平均AUCinfが基準製品の平均AUCinfの80%〜125%であること、及び上記被験製品の8時間の時点における平均血漿濃度(C8h)が基準製品の8時間の時点における平均血漿濃度(C8h)の50%〜130%であることを意味する。
【0077】
1型ナルコレプシー(NT1)とは、日中の過度の眠気(「EDS」)及びカタプレキシーを特徴とするナルコレプシーをいう。2型ナルコレプシー(NT2)とは、カタプレキシーを伴わない日中の過度の眠気を特徴とするナルコレプシーをいう。ナルコレプシーの診断(カタプレキシーの有無にかかわらず)は、(i)直近の2年以内に実施された終夜の睡眠ポリグラフ(PSG)及び睡眠潜時反復検査(MSLT)、(ii)睡眠検査室からの、PSG及びMSLTによる診断を確定する全ての書面による証拠を利用可能にする必要がある、(iii)直近の3ヶ月間の現時点でのEDSの不調(10回を超えるESS)を含む現時点でのナルコレプシーの症状、(iv)8分未満の平均MWT、(v)治療前の測定時における、睡眠/カタプレキシー日誌上での週当たり8回のカタプレキシー事象の平均回数、及び/または(vi)直近の3ヶ月間でのカタプレキシーの発生及びスクリーニング期間中での週当たり28回の事象の1または組み合わせによって確定することができる。
【0078】
本明細書中では別段の指定がない限り、本明細書中に記載される百分率、比率、及び数値は重量基準であり、平均(averages)及び平均(means)は算術平均であり、体液の測定に基づく全ての薬物動態測定値は血漿濃度基準である。
【0079】
本明細書において、組成物を該組成物の薬物動態特性または溶解特性によって規定する場合、これに代えて、上記製剤を、記載される薬物動態特性または溶解特性を達成する「ための手段」として規定してもよいことが理解されよう。したがって、上記放出調節部分が1時間の時点で該部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出しない製剤は、これに代えて、1時間の時点で上記部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出しない「ための手段」またはその「ための放出調節手段」を備える製剤として規定してもよい。記載された薬物動態特性または溶解特性を達成するための好ましい構造が、上記記載された薬物動態特性または溶解特性を達成する本明細書の実施例に記載される構造であることが更に理解されよう。
【0080】
主要な実施形態の説明
本発明を主要な実施形態の観点から説明することができ、同様に上記主要な実施形態を再結合して他の主要な実施形態を設けることができ、且つ上記主要な実施形態を下位の実施形態によって限定し、他の主要な実施形態を設けることができる。
【0081】
本発明の第1の主要な実施形態は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、7.5g用量の上記製剤が、245、300、325、340、375、400、425、または450時間×マイクログラム/mLを超える、最も好ましくは340時間×マイクログラム/mLを超える平均AUCinfを達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。
【0082】
本発明の第2の主要な実施形態は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、7.5g用量の上記製剤が、245、265、285、300、315、325、340、350、375、400、425、または450時間×マイクログラム/mLを超える、最も好ましくは340時間×マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤(例えばXyrem(登録商標))によって与えられる平均C8hの、50%〜130%、60%〜130%、70%〜130%、75%〜125%、80%〜125%、80%〜120%、90%〜110%、50%〜95%、60%〜90%、最も好ましくは60%〜90%または60%〜130%である平均C8hを達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。
【0083】
本発明の第3の主要な実施形態は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間、2時間、1時間、0.5時間、または0.25時間、好ましくは1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%または90%を放出し、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%、15〜60%、20〜55%、25〜55%、30〜55%、35〜55%、40〜55%、40〜60%、または45〜55%、好ましくは40%〜60%を放出する
上記製剤を提供する。
【0084】
本発明の第4の主要な実施形態は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間、2時間、1時間、0.5時間、または0.25時間、好ましくは1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%または90%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%、15〜60%、20〜55%、25〜55%、30〜55%、35〜55%、40〜55%、40〜60%、または45〜55%、好ましくは40%〜60%を放出し、且つ
(c)上記放出調節部分が、好ましくは、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%または90%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0085】
本発明の第5の主要な実施形態は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間、2時間、1時間、0.5時間、または0.25時間、好ましくは1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%または90%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%、15〜60%、20〜55%、25〜55%、30〜55%、35〜55%、40〜55%、40〜60%、または45〜55%、好ましくは40%〜60%を放出し、
(c)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、10時間の時点で、60%、70%、または80%を超える、好ましくは80%を超える上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
(d)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0086】
本発明の第6の主要な実施形態は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)7.5g用量の上記製剤が、245、300、325、340、375、400、425、または450時間×マイクログラム/mL、好ましくは340時間×マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出溶液剤(例えばXyrem(登録商標))によって与えられる平均C8hの、50%〜130%、60%〜130%、70%〜130%、75%〜125%、80%〜125%、80%〜120%、90%〜110%、50%〜95%、60%〜90%、好ましくは60%〜90%または60%〜130%である平均C8hを達成することが明らかになっており、且つ
(b)上記製剤が、
(i)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間、2時間、1時間、0.5時間、または0.25時間、好ましくは1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%または90%を放出し、且つ
(ii)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%、15〜60%、20〜55%、25〜55%、30〜55%、35〜55%、40〜55%、40〜60%、または45〜55%、好ましくは40%〜60%を放出し、且つ
c)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0087】
本発明の第7の主要な実施形態は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%または90%を超える上記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
(b)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%または10%未満しか放出せず、且つ
(c)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間、2時間、または1時間の時点で、80%または90%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0088】
本発明の第8の主要な実施形態は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間、2時間、または3時間の時点で、80%または90%を超える上記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
(b)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%または10%未満しか放出せず、
(c)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間、2時間、または1時間の時点で、80%または90%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
(d)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%または90%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0089】
本発明の第9の主要な実施形態は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、4.5g、6g、7.5g、及び9g用量の上記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%、85%、または90%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。上記相対的生物学的利用能は、より高い用量で一層より高く、6.0gまたは7.5gまたは9.0g用量では、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、好ましくは90、95、または100%を超える。
【0090】
本発明の第10の主要な実施形態は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、4.5g及び9g用量の上記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。
【0091】
本発明の第11の主要な実施形態は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5g、6.0g、または7.5gの強度で一晩に1回投与される場合に、相当する強度に対して実質的に図12または図13に示される血漿濃度対時間曲線を与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0092】
本発明の第12の主要な実施形態は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5gの強度で一晩に1回投与される場合に、実質的に図22に示される血漿濃度対時間曲線を与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0093】
本発明の第13の主要な実施形態は、実質的に図7及び図8に示される溶解プロファイルを与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0094】
本発明の第14の主要な実施形態は、実質的に図20及び図21に示される溶解プロファイルを与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0095】
本発明の第15の主要な実施形態は、好ましくは即時放出部分及び実質的に図3または図16に示される溶解プロファイルを与える放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0096】
第16の主要な実施形態において、本発明は、図25及び図26に示される最小値及び最大値の間の溶解プロファイルを与える、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0097】
第17の主要な実施形態において、本発明は、図27及び図28に示される最小値及び最大値の間の溶解プロファイルを与える、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0098】
第18の主要な実施形態において、本発明は、実質的に図29〜89のいずれか1に示される溶解プロファイルを与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。この第17の主要な実施形態は、これらの溶解プロファイルの1のみに限定される場合があることが理解されよう。
【0099】
本発明の第19の主要な実施形態は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5g、7.5g、または9.0gの強度で一晩に1回投与される場合に、相当する強度に対して実質的に図90に示される血漿濃度対時間曲線を与える、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を提供する。
【0100】
これらの主要な実施形態のいずれにおいても、本製剤は、好ましくは1型または2型ナルコレプシーを治療するのに有効である。本製剤はまた、好ましくは6〜8時間、最も好ましくは連続する8時間の睡眠を誘導するのに有効である。
【0101】
これらの主要な実施形態のいずれにおいても、本製剤は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含み、上記放出調節部分は、遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物で被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩粒子を含み、上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比は、10/90〜65/35である。上記遊離カルボキシル基を含むポリマーは、好ましくは5.5〜6.97のpH溶解トリガーを有し、好ましくは5.5〜6.97のpH溶解トリガーを有するメタクリル酸共重合体である。
【0102】
主要な構造上の実施形態
第1の主要な構造上の実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含み、
(b)上記被膜が、遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、且つ
(c)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35である
上記製剤を提供する。
【0103】
第2の主要な構造上の実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分、懸濁剤または増粘剤、ならびに酸性化剤を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含み、
(b)上記被膜が、遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、且つ
(c)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35である
上記製剤を提供する。
【0104】
第3の主要な構造上の実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含み、
(b)上記被膜が、遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、
(c)上記遊離カルボキシル基をもつポリマーに対する上記疎水性化合物の重量比が0.4〜4であり、
(d)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35であり、且つ
(e)上記被膜が上記粒子の重量の10〜50%である
上記製剤を提供する。
【0105】
第4の主要な構造上の実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含み、
(b)上記被膜が、5.5〜6.97のpHトリガーを有する遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、
(c)上記遊離カルボキシル基をもつポリマーに対する上記疎水性化合物の重量比が0.4〜4であり、
(d)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35であり、且つ
(e)上記被膜が上記粒子の重量の10〜50%である
上記製剤を提供する。
【0106】
第5の主要な構造上の実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含み、
(b)上記被膜が、5.5〜6.97のpHトリガーを有する遊離カルボキシル基をもつメタクリル酸共重合体及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、
(c)上記遊離カルボキシル基をもつポリマーに対する上記疎水性化合物の重量比が0.4〜4であり、
(d)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35であり、且つ
(e)上記被膜が上記粒子の重量の10〜50%である
上記製剤を提供する。
【0107】
薬物動態及び溶解性の下位の実施形態の説明
本明細書の用語の定義の節で述べたように、各下位の実施形態を用いて、上述の各主要な実施形態を更に特徴付け及び限定してもよい。更に、数学的及び物理的に可能な任意の形態で、以下の下位実施形態の2以上を組み合わせ、且つ使用して、上述の各主要な実施形態を更に特徴付け及び限定してもよい。
【0108】
上述の主要な実施形態の種々の下位の実施形態において、7.5g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、245、265、285、300、315、325、340、350、375、400、425、または450時間×マイクログラム/mLを超える平均AUCinfを達成することが明らかになっていることを特徴としてもよい。上記の7.5g用量における平均AUCinfの上限は500または550時間×マイクログラム/mLと設定され得る。
【0109】
上述の主要な実施形態の更なる下位の実施形態において、7.5g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、65、70、75、80、85、または90マイクログラム/mLを超える平均Cmaxを達成することが明らかになっていることを特徴としてもよい。かかる7.5g用量に関する平均Cmaxの上限は125または100マイクログラム/mLに設定することができる。
【0110】
上述の主要な実施形態の更なる下位の実施形態において、7.5g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、2回の等分された用量で投与される等用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの、50%〜130%、60%〜130%、70%〜130%、75%〜125%、80%〜125%、80%〜120%、または90%〜110%である平均C8hを達成することが明らかになっていることを特徴としてもよい。
【0111】
下位の一実施形態において、7.5g用量の本製剤は、340時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの50%〜130%である平均C8hを達成することが明らかになっている。
【0112】
更なる下位の実施形態を、0.1N塩酸溶解媒体中での、完全な(すなわち完成した)本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤の溶解特性に基づいて特徴付けてもよい。したがって、更なる下位の実施形態において、完全な本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、30%、35%、40%、または45%を超え、且つ70%、65%、60%、または55%未満の上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する。
【0113】
更なる下位の実施形態を、リン酸緩衝液pH6.8溶解媒体中での、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の製剤の放出調節部分の溶解特性に基づいて規定してもよい。したがって、更なる下位の実施形態において、上記放出調節部分は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3、2、1、0.5、または0.25時間の時点で、80%、85%、90%、95%、98%を超える、または更に99%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する。特に、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する。
【0114】
一層更なる実施形態を、0.1N HCl溶解媒体中での、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤の放出調節部分の溶解特性に基づいて規定してもよい。したがって、更なる下位の実施形態において、上記放出調節部分は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%、15%、10%、5%未満、または更に2%未満しか放出しない。
【0115】
更なる実施形態において、上記放出調節部分は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%、15%、10%、5%未満、または更に2%未満しか放出せず、10時間の時点で、30%、35%、40%、45%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する。
【0116】
更なる実施形態を、0.1N HCl溶解媒体中での、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤の即時放出部分の溶解特性に基づいて規定してもよい。したがって、更なる下位の実施形態において、上記即時放出部分は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%、85%、90%、95%、98%を超える、または更に99%を超える上記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸を放出する。
【0117】
別の下位の実施形態において、本製剤は、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出する。
【0118】
別の下位の実施形態において、本製剤は即時放出部分及び放出調節部分を含み、
(a)上記製剤は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、且つ
(c)上記放出調節部分は、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する。
【0119】
別の下位の実施形態において、本製剤は即時放出部分及び放出調節部分を含み、
(a)上記製剤は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、
(c)上記製剤は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、10時間の時点で、60%を超える上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
(d)上記放出調節部分は、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する。
【0120】
一層更なる下位の実施形態を、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤の、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出溶液剤との薬物動態の比較に基づいて規定してもよい。したがって、更なる下位の実施形態において、好ましくは4.5g、6.0g、7.5g、及び9.0g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%、85%、90%、または95%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている。
【0121】
上述の主要な実施形態の更なる下位の実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、4.5g及び9g用量の上記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%、85%、または90%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている上記製剤を提供する。
【0122】
更なる下位の実施形態において、6.0gまたは7.5gまたは9.0g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%、85%、90%、95%、または100%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている。
【0123】
本発明のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤はまた、8時間の濃度/時間曲線の曲線下面積を、無限大まで計算した濃度/時間曲線の曲線下面積と比較することによって規定してもよい。したがって、一層更なる下位の実施形態において、4.5g、6.0g、7.5g、または9.0g用量の本発明のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、0.80、0.85、0.90、0.95、または0.98を超える平均AUCinfに対する平均AUC8hの比を達成することが明らかになっている。
【0124】
一層更なる下位の実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、投与の8時間後の血流中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の濃度に基づいて規定される。したがって、他の下位の実施形態において、本製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、4.7〜9.0、5.4〜8.3、6.1〜7.6、3.5〜7.0、もしくは4.0〜5.5マイクログラム/mLの平均C8hを達成することが明らかになっている4.5g用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤、6.3〜16.7、7.3〜15.4、8.2〜14.1、8.9〜16.7、10.2〜15.4、もしくはll.5〜14.1マイクログラム/mLの平均C8hを達成することが明らかになっている6.0g用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤、または13.0〜40.3、16.0〜26.0、15.0〜25.0、17.5〜22.0、21.6〜40.3、24.7〜37.2、もしくは27.8〜34.1マイクログラム/mLの平均C8hを達成することが明らかになっている7.5g用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤、またはそれらの任意の組み合わせを特徴としてもよい。
【0125】
本発明のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤はまた、本発明の実施例に従って試験する場合に、上記製剤によって生じる濃度/時間曲線及び溶解曲線によって規定してもよい。したがって、他の下位の実施形態において、4.5g、6.0g、または7.5g用量の本発明のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、それぞれ、実質的に本明細書の図13(a)、(b)、及び(c)に示す時間/濃度曲線を達成することが明らかになっている。別の主要な実施形態または下位の実施形態において、本製剤は、実質的に本明細書の図7及び図8または図20及び図21に示す溶解曲線を達成することが明らかになっている。
【0126】
本発明のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤はまた、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の最大血中濃度に到達するのに要する時間に基づいて規定してもよい。したがって、更なる下位の実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、1.25〜3.25時間、好ましくは約1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、3、または3.25時間のメジアンTmaxを達成することが明らかになっている。上述の範囲のいずれかにおけるメジアンTmaxの下限を、上記に代えて、0.5または1.0時間に設定してもよい。
【0127】
更なる実施形態を、一晩に1回投与される、ある用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤を、等分され、4時間間隔で一晩に2回投与される同一用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較することによって規定してもよい。したがって、別の下位の実施形態において、4.5g、6.0g、7.5g、または9.0g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、上記用量の半量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤のメジアンTmaxの150分、120分、90分、60分、または30分以内のメジアンTmaxを達成することが明らかになっている。
【0128】
更に別の下位の実施形態において、4.5g、6.0g、7.5g、または9.0g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、上記用量の半量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均C4hを超える平均C6hまたは平均C7h、及び上記平均C4h未満の平均C10hを達成することが明らかになっている。
【0129】
更なる実施形態を、一晩に1回投与される、ある用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤の薬物動態プロファイルを、等分され、4時間間隔で一晩に2回投与される同一用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較することによって規定してもよい。したがって、別の下位の実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、0.6〜1.2、好ましくは0.7〜1.1、最も好ましくは0.8〜1の、1回目の半分の用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均Cmaxに対する上記製剤の平均C3hの比を達成することが明らかになっている。別の下位の実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、0.5〜1.1、好ましくは0.6〜1、最も好ましくは0.7〜0.9の、1回目の半分の用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均Cmaxに対する上記製剤の平均C4hの比を達成することが明らかになっている。別の下位の実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、0.5〜1、好ましくは0.5〜0.9、最も好ましくは0.6〜0.8の、1回目の半分の用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均Cmaxに対する上記製剤の平均C4.5hの比を達成することが明らかになっている。
【0130】
更なる実施形態を、7.5gの用量での、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤によって、一晩に1回の投与の3、4、4.5、または5時間後に達成されるガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の平均血中濃度の範囲によって規定してもよい。したがって、別の下位の実施形態において、7.5g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、43〜81マイクログラム/mL、好ましくは49〜75マイクログラム/mL、より好ましくは55〜69マイクログラム/mLの平均C3hを達成することが明らかになっている。別の下位の実施形態において、7.5g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、40〜75マイクログラム/mL、好ましくは45〜69マイクログラム/mL、より好ましくは51〜64マイクログラム/mLの平均C4hを達成することが明らかになっている。別の下位の実施形態において、7.5g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、35〜67マイクログラム/mL、好ましくは40〜62マイクログラム/mL、より好ましくは45〜56マイクログラムの平均C4.5hを達成することが明らかになっている。別の下位の実施形態において、7.5g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、31〜59マイクログラム/mL、好ましくは36〜55マイクログラム/mL、より好ましくは40〜50マイクログラム/mLの平均C5hを達成することが明らかになっている。
【0131】
別の下位の実施形態において、7.5g用量の本製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、300時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf及び70マイクログラム/mLを超える平均Cmaxを達成することが明らかになっている。
【0132】
更に別の下位の実施形態において、7.5g用量の本製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、350時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf及び80マイクログラム/mLを超える平均Cmaxを達成することが明らかになっている。
【0133】
別の下位の実施形態において、4.5、6.0、7.5、及び9.0g用量の本製剤は、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均AUCinfの80%を超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの95%、90%、または85%未満の平均C8hを達成することが明らかになっている。
【0134】
更なる実施形態を、一晩に1回投与される、ある用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤の薬物動態プロファイルを、等分され、4時間間隔で一晩に2回投与される2回目の投与のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較することによって規定してもよい。したがって、別の下位の実施形態において、7.5g用量の本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、1回目の4.5gについては標準化された夕食の2時間後に、2回目の4.5gの投与については1回目の投与の4時間後に投与される、即時放出溶液剤としての2×4.5g用量のオキシバートナトリウムによって与えられる薬物動態プロファイルと類似した薬物動態プロファイルを達成することが明らかになっている。したがって、別の下位の実施形態において、7.5gの用量で投与される、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、0.5〜1.1、好ましくは0.6〜1、最も好ましくは0.7〜0.9の、1回目の4.5g用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均Cmaxに対する上記製剤の平均C3hの比を達成することが明らかになっている。別の下位の実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、0.5〜1、好ましくは0.6〜0.9、最も好ましくは0.7〜0.8の、1回目の4.5g用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均Cmaxに対する上記製剤の平均C4hの比を達成することが明らかになっている。別の下位の実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、0.4〜9、好ましくは0.5〜0.8、最も好ましくは0.6〜0.7の、4.5g用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均Cmaxに対する上記製剤の平均C4.5hの比を達成することが明らかになっている。
【0135】
別の下位の実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、即時放出部分及び放出調節部分を含み、
(a)上記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える上記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
(b)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出せず、且つ
(c)上記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する。
【0136】
好ましい実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で40%〜65%であり、
(ii)3時間の時点で40%〜65%であり、
(iii)8時間の時点で47%〜85%であり、
(iv)10時間の時点で60%以上であり、
(v)16時間の時点で80%以上である
ことを特徴とし、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)0.25時間の時点で43%〜94%であり、
(ii)0.35時間の時点で65%以上であり、且つ
(iii)1時間の時点で88%以上である
ことを特徴とする
イン・ビトロ溶解プロファイルを達成する。
【0137】
好ましい実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で40%〜65%であり、
(ii)3時間の時点で40%〜65%であり、
(iii)8時間の時点で47%以上であり、
(iv)10時間の時点で60%以上であり、
(v)16時間の時点で80%以上である
ことを特徴とし、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)0.25時間の時点で43%〜94%であり、
(ii)0.35時間の時点で65%以上であり、且つ
(iii)1時間の時点で88%以上である
ことを特徴とする
イン・ビトロ溶解プロファイルを達成する。
【0138】
別の好ましい実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で40%〜65%であり、
(ii)3時間の時点で40%〜65%であり、
(iii)8時間の時点で47%〜85%であり、
(iv)10時間の時点で60%以上であり、
(v)16時間の時点で80%以上である
ことを特徴とし、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で45%〜67%であり、且つ
(ii)3時間の時点で65%以上である
ことを特徴とする
イン・ビトロ溶解プロファイルを達成する。
【0139】
別の好ましい実施形態において、本発明に係るガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で40%〜65%であり、
(ii)3時間の時点で40%〜65%であり、
(iii)8時間の時点で47%以上であり、
(iv)10時間の時点で60%以上であり、
(v)16時間の時点で80%以上である
ことを特徴とし、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で45%〜67%であり、且つ
(ii)3時間の時点で65%以上である
ことを特徴とする
イン・ビトロ溶解プロファイルを達成する。
【0140】
更に別の下位の実施形態において、本製剤は、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で40%〜65%であり、
(ii)3時間の時点で40%〜65%であり、
(iii)8時間の時点で45%を超える
ことを特徴とし、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)0.5時間の時点で40%を超え、且つ
(ii)1時間の時点で85%を超える
ことを特徴とする
イン・ビトロ溶解プロファイルを達成する。
【0141】
あるいは、本製剤は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で40%〜65%であり、
(ii)3時間の時点で40%〜65%であり、且つ
(iii)8時間の時点で45%を超える
ことを特徴とするイン・ビトロ溶解プロファイルを達成するものとして記述してもよい。
【0142】
別の選択肢において、本製剤は、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)0.5時間の時点で40%を超え、且つ
(ii)1時間の時点で85%を超える
ことを特徴とするイン・ビトロ溶解プロファイルを達成するものとして記述してもよい。
【0143】
構造上の下位の実施形態
本発明のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、錠剤、カプセル剤、液剤、経口溶解錠剤などを含む、経口投与に適した任意の剤形で提供することができるが、該製剤は、好ましくは、小袋または他の適宜の慎重な包装単位に入った乾燥粒子状製剤(すなわち、顆粒剤、散剤、被覆粒子、微粒子、ペレット、ミクロスフェアなど)として提供される。本製剤は散剤の形態であることが好ましい。好ましい粒子状製剤は、投与の直前に(好ましくは50mLの)水道水と混合されることとなる。
【0144】
上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩はオキシバートナトリウムの形態であることが好ましい。
【0145】
下位の一実施形態において、本製剤は即時放出部分及び放出調節部分を含み、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の微粒子を含み、且つ
(b)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35である。
【0146】
下位の一実施形態において、本製剤は即時放出部分及び放出調節部分を含み、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の微粒子を含み、且つ
(b)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が40/60〜60/40である。
【0147】
別の下位の実施形態において、本製剤は即時放出部分及び放出調節部分を含み、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の微粒子を含み、
(b)上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の被膜が、遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、且つ
(c)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35または40/60〜60/40である。
【0148】
別の下位の実施形態において、本製剤は即時放出部分及び放出調節部分を含み、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の微粒子を含み、
(b)上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の被膜が、遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、
(c)上記遊離カルボキシル基をもつポリマーに対する上記疎水性化合物の重量比が0.4〜4であり、
(d)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35または40/60〜60/40であり、且つ
(e)上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の被膜が、上記微粒子の重量の10〜50%である。
【0149】
別の下位の実施形態において、本製剤は即時放出部分及び放出調節部分を含み、
(a)上記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の微粒子を含み、
(b)上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の被膜が、5.5〜6.97のpHトリガーを有する遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、
(c)上記遊離カルボキシル基をもつポリマーに対する上記疎水性化合物の重量比が0.4〜4であり、
(d)上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35または40/60〜60/40であり、且つ
(e)上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の被膜が、上記微粒子の重量の10〜50%である。
【0150】
直上の下位の実施形態の特に好ましい下位の実施形態において、上記遊離カルボキシル基をもつポリマーは、100%のポリ(メタクリル酸−アクリル酸エチル(1:1))及び0%のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル(1:2))〜2%のポリ(メタクリル酸−アクリル酸エチル(1:1))及び98%のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル(1:2))を含み、上記疎水性化合物は硬化植物油を含む。
【0151】
好ましい実施形態において、本製剤は、上記粒子状製剤と水道水との混合物の粘度及び流動性を改善するための賦形剤を含む。よって、上記粒子状製剤は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出粒子及び放出調節粒子の他に、1種または複数種の懸濁剤もしくは増粘剤または潤滑剤を含む。
【0152】
好ましい懸濁剤または増粘剤は、キサンタンガム、中粘度カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶セルロースとカルボキシメチルセルロースナトリウムとの混合物、微結晶セルロースとグアーガムとの混合物、中粘度ヒドロキシエチルセルロース、寒天、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウムとアルギン酸カルシウムとの混合物、ゲランガム、イオタ型、カッパ型、またはラムダ型カラギーナンガム、及び中粘度ヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群より選択される。
【0153】
中粘度カルボキシメチルセルロースナトリウムは、25℃の2%水溶液に関して、その粘度が200mPa・sを超え、且つ3100mPa・s未満であるグレードのカルボキシメチルセルロースナトリウムに相当する。
【0154】
中粘度ヒドロキシエチルセルロースは、25℃の2%水溶液に関して、その粘度が250mPa・sを超え、且つ6500mPa・s未満であるグレードのヒドロキシエチルセルロースに相当する。中粘度ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、20℃の2%水溶液に関して、その粘度が80mPa・sを超え、且つ3800mPa・s未満であるグレードのヒドロキシプロピルメチルセルロースに相当する。
【0155】
好ましい懸濁剤または増粘剤は、キサンタンガム、特にKelcoのXantural 75(商標)、ヒドロキシエチルセルロース、特にAshlandのNatrosol 250M(商標)、カッパ型カラギーナンガム、特にFMC BiopolymerのGelcarin PH812(商標)、及びラムダ型カラギーナンガム、特にFMC BiopolymerのViscarin PH209(商標)である。
【0156】
好ましい実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、当該製剤の1〜15%、好ましくは2〜10%、より好ましくは2〜5%、最も好ましくは2〜3%の増粘剤または懸濁剤を含む。
【0157】
好ましい実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、投与前に水に分散させることが意図される散剤の形態であり、キサンタンガム、カラギーナンガム、及びヒドロキシエチルセルロースの混合物、またはキサンタンガム及びカラギーナンガムの混合物から選択される1〜15%の懸濁剤または増粘剤を更に含む。
【0158】
最も好ましい実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、約1%のラムダ型カラギーナンガムまたはViscarin PH209(商標)、約1%の中粘度グレードのヒドロキシエチルセルロースまたはNatrosol 250M(商標)、及び約0.7%のキサンタンガムまたはXantural 75(商標)を含む。4.5g用量単位の場合、これらの百分率は、一般的には約50mgのキサンタンガム(Xantural 75(商標))、約75mgのカラギーナンガム(Viscarin PH209(商標))、及び約75mgのヒドロキシエチルセルロース(Natrasol 250M(商標))に等しい。
【0159】
上記に代わる4.5g用量の場合の増粘剤または懸濁剤の組み合わせとしては、約50mgのキサンタンガム(Xantural 75(商標))及び約100mgのカラギーナンガム(Gelcarin PH812(商標))、または約50mgのキサンタンガム(Xantural 75(商標))、約75mgのヒドロキシエチルセルロース(Natrasol 250M(商標))、及び約75mgのカラギーナンガム(Viscarin PH109(商標))が挙げられる。
【0160】
好ましい実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出粒子及び放出調節粒子の他に、潤滑剤または滑剤を更に含む。好ましい潤滑剤及び滑剤は、ステアリン酸の塩、特にステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、またはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸のエステル、特にモノステアリン酸グリセリルまたはパルミチン酸ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸、ベヘン酸グリセリル、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、及びコロイド状二酸化ケイ素からなる群より選択される。
【0161】
好ましい潤滑剤または滑剤はステアリン酸マグネシウムである。
【0162】
上記潤滑剤または滑剤は0.1〜5%の量で本粒子状製剤中に用いてもよい。好ましい量は約0.5%である。
【0163】
本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は約0.5%のステアリン酸マグネシウムを含むことが最も好ましい。
【0164】
好ましいガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は酸性化剤を更に含む。上記酸性化剤は、本製剤の0.1N HCl中での放出プロファイルが、水道水との混合後少なくとも15分間、確実に実質的な変化を生じない状態で維持することを助長し、この15分間は、本製剤を水道水と混合した後にその薬剤を服用するまでに患者が必要とする場合があるおおよその最長時間である。
【0165】
特定の下位の一実施形態において、本製剤は投与前に水に分散させることが意図され、好ましくは本明細書に記載される重量百分率で酸性化剤及び懸濁剤または増粘剤を更に含む散剤である。
【0166】
好ましい酸性化剤は、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、ホウ酸、マレイン酸、リン酸、アスコルビン酸、オレイン酸、カプリン酸、カプリル酸、及び安息香酸からなる群より選択される。好ましい実施形態において、上記酸性化剤は本製剤中に、1.2〜15%、好ましくは1.2〜10%、好ましくは1.2〜5%存在する。好ましい酸性化剤は酒石酸及びリンゴ酸であり、リンゴ酸が最も好ましい。
【0167】
酒石酸が用いられる場合、好ましくは1〜10%、2.5〜7.5%、または約5%の量で使用される。最も好ましい実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤中のリンゴ酸の量は、1.2〜15%、好ましくは1.2〜10%、好ましくは1.2〜5%、最も好ましくは1.6%または3.2%である。
【0168】
最も好ましい実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤中のリンゴ酸の量は約1.6%である。
【0169】
好ましい実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、投与前に水に分散させることが意図される散剤の形態であり、
a)キサンタンガム、中粘度カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶セルロースとカルボキシメチルセルロースナトリウムとの混合物、微結晶セルロースとグアーガムとの混合物、中粘度ヒドロキシエチルセルロース、寒天、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウムとアルギン酸カルシウムとの混合物、ゲランガム、イオタ型、カッパ型、またはラムダ型カラギーナンガム、中粘度ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物から選択される懸濁剤または増粘剤と、
b)リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、ホウ酸、マレイン酸、リン酸、アスコルビン酸、オレイン酸、カプリン酸、カプリル酸、安息香酸、及びそれらの混合物から選択される酸性化剤と
を更に含む。
【0170】
最も好ましい実施形態において、本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、投与前に水に分散させることが意図される散剤の形態であり、リンゴ酸及び酒石酸から選択される1.2〜15%の酸性化剤と、キサンタンガム、カラギーナンガム、及びヒドロキシエチルセルロースの混合物、またはキサンタンガム及びカラギーナンガムの混合物から選択される1〜15%の懸濁剤または増粘剤とを更に含む。
【0171】
本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、好ましくはガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出部分及び放出調節部分を含み、特に好ましい実施形態において、本製剤は複数の即時放出ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩粒子及び複数の放出調節ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩粒子を含む粒子状製剤である。上記即時放出部分中と上記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のモル比は、好ましくは0.11:1〜1.86:1、0.17:1〜1.5:1、0.25:1〜1.22:1、0.33:1〜1.22:1、0.42:1〜1.22:1、0.53:1〜1.22:1、0.66:1〜1.22:1、0.66:1〜1.5:1、0.8:1〜1.22:1の範囲であり、好ましくは約1:1である。本製剤中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の総量に対する上記即時放出部分中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のモル百分率は、好ましくは10%〜65%、15〜60%、20〜55%、25〜55%、30〜55%、35〜55%、40〜55%、40〜60%、または45〜55%、好ましくは40%〜60%の範囲である。好ましい実施形態において、本製剤中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の総量に対する上記即時放出部分中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のモル百分率は約50%である。本製剤中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の総量に対する上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のモル百分率は、好ましくは90%〜35%、85〜40%、80〜45%、75〜45%、70から45%、65〜45%、60〜45%、60〜40%、または55〜45%、好ましくは60%〜40%の範囲である。好ましい実施形態において、本製剤中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の総量に対する上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のモル比は約50%である。IR微粒子及びMR微粒子の総重量に対するIR微粒子の重量百分率は、好ましくは7.2%〜58.2%、11.0%〜52.9%、14.9%〜47.8%、18.9%〜47.8%、23.1%〜47.8%、27.4%〜47.8%、31.8%〜47.8%、31.8%〜52.9%、または36.4%〜47.8%の範囲である。他の実施形態において、IR微粒子及びMR微粒子の総重量に対するIR微粒子の重量百分率は、好ましくは5.9%〜63.2%、9.1%〜58.1%、12.4%〜53.1%、19.9%〜53.1%、19.6%〜53.1%、23.4%〜53.1%、27.4%〜53.1%、27.4%〜58.1%、好ましくは31.7%〜53.1%の範囲である。
【0172】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のオキシバートナトリウム、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の体積平均径が約95ミクロン〜450ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のオキシバートナトリウムの含有量の50%を含み、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のオキシバートナトリウムの含有量の50%を含む。
【0173】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のオキシバートナトリウム、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜170ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のオキシバートナトリウムの含有量の50%を含み、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のオキシバートナトリウムの含有量の50%を含む。
【0174】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のオキシバートナトリウム、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のオキシバートナトリウムの含有量の50%を含み、11.3%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、60.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3.2%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、15%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、0.75%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び9.25%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のオキシバートナトリウムの含有量の50%を含む。
【0175】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のオキシバートナトリウム、4.25%(w/w)のPovidone(商標)K30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のオキシバートナトリウムの含有量の50%を含み、11.3%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、60.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3.2%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、15%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、0.75%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び9.25%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のオキシバートナトリウムの含有量の50%を含む。
【0176】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含み、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含む。
【0177】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含み、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含む。
【0178】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の16.7%を含み、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のマグネシウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の16.7%を含み、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の16.7%を含み、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含む。
【0179】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の16.7%を含み、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のマグネシウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の16.7%を含み、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の16.7%を含み、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含む。
【0180】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含み、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩と3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含む。
【0181】
好ましい実施形態において、完成した本製剤は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球からなる即時放出粒子中に、該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含み、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩と3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物からなる放出調節粒子中に該製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の含有量の50%を含む。
【0182】
即時放出部分の他の特性
本製剤の即時放出部分は、摂取されたときにガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出を達成することができる任意の形態をとることができる。例えば、本製剤が粒子状製剤である場合、本製剤は、未変性の「生の」ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩、ポビドンなどの結合剤を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を充填した層で覆われたコアからなる、速やかに溶解するガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の顆粒、粒子、または微粒子を含んでいてもよい。
【0183】
上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のIR顆粒または粒子は、
・Glatt ProCell(商標)技術などの、好ましくは溶融状態で噴霧されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の凝集、
・任意選択で1種または複数種の生理学的に許容される賦形剤と共に、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を押出及び球体化すること、
・任意選択で1種または複数種の生理学的に許容される賦形剤と共に、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を湿式造粒すること、
・任意選択で1種または複数種の生理学的に許容される賦形剤と共に、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を圧縮成形すること、
・任意選択で1種または複数種の生理学的に許容される賦形剤と共に、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を造粒すること、及び球体化することであって、例えばローターを備える流動床装置中で、特にGlatt CPS(商標)技術を用いて実施される上記球体化すること、
・例えばジグザグフィルターを備える流動床型の装置中で、特にGlatt MicroPx(商標)技術を用いて、任意選択で1種または複数種の生理学的に許容される賦形剤と共に、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を噴霧すること、または
・例えば、任意選択で仕切管(partition tube)またはワースター管(Wurster tube)を備える流動床装置中で、コア上に、水性溶媒または有機溶媒中の分散液または溶液で、任意選択で1種または複数種の生理学的に許容される賦形剤と共に、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を噴霧すること
を含む、必要な粒子を製造するのに適した任意の製造方法を用いて製造することができる。
【0184】
本製剤の即時放出部分は、即時放出ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩及び任意選択の薬学的に許容される賦形剤を含む微粒子の形態であることが好ましい。好ましい実施形態において、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出微粒子の体積平均径D(4,3)は、10〜1000ミクロン、好ましくは95〜600ミクロン、より好ましくは150〜400ミクロンである。上記即時放出微粒子の体積平均直径は約270ミクロンであることが最も好ましい。
【0185】
好ましい本発明のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出粒子は、コア及び該コア上に沈着した上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を含む層を備える。上記コアは、
・ラクトース、スクロース(TereosのCompressuc(商標)PSなど)、微結晶セルロース(FMC BiopolymerのAvicel(商標)、PharmatransのCellet(商標)、もしくはAsahi KaseiのCelphere(商標)など)、塩化ナトリウム、炭酸カルシウム(OmyaのOmyapure(商標)35など)、炭酸水素ナトリウム、リン酸二カルシウム(BudenheimのDicafos(商標)AC92−12など)、またはリン酸三カルシウム(BudenheimのTricafos(商標)SC93−15など)の結晶または球、
・例えば、スクロース及びデンプンを含む糖球(NP PharmのSuglets(商標)など)、炭酸カルシウム及びデンプンの球(Particle DynamicsのDestab(商標)90 S Ultra 250など)、または炭酸カルシウム及びマルトデキストリンの球(HuberのHubercal(商標)CCG4100など)などの複合球または顆粒
からなる群より選択される任意の粒子であってよい。
【0186】
上記コアはまた、ヒドロキシプロピルセルロースの粒子(Aqualon HerculesのKlucel(商標)など)、グアーガム粒子(DaniscoのGrinsted(商標)Guarなど)、キサンタン粒子(CP KelcoのXantural(商標)180など)などの他の薬学的に許容される賦形剤の粒子を含んでいてもよい。
【0187】
本発明の特定の実施形態によれば、上記コアは、糖球またはPharmatransによって市販されているCellets(商標)90、Cellets(商標)100、もしくはCellets(商標)127、またはCelphere(商標)CP203、Celphere(商標)CP305、Celphere(商標)SCP 100などの微結晶セルロース球である。上記コアは微結晶セルロース球であることが好ましい。上記コアはPharmatransのCellets(商標)127であることが最も好ましい。
【0188】
上記コアの平均体積径は、好ましくは約95〜約450ミクロン、好ましくは約95〜約170ミクロン、最も好ましくは約140ミクロンである。
【0189】
上記コア上に沈着した上記層は即時放出ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を含む。この層は結合剤も含み、該結合剤は、
・低分子量ヒドロキシプロピルセルロース(Aqualon−HerculesのKlucel(商標)EFなど)、低分子量ヒドロキシプロピルメチルセルロース(すなわちヒプロメロース)(DowのMethocel(商標)E3もしくはE5など)、または低分子量メチルセルロース(DowのMethocel(商標)A15など)、
・低分子量ポリビニルピロリドン(すなわちポビドン)(ISPのPlasdone(商標)K29/32またはBASFのKollidon(商標)30など)、ビニルピロリドンと酢酸ビニルとの共重合体(すなわちコポビドン)(ISPのPlasdone(商標):S630またはBASFのKollidon(商標)VA64など)、
・デキストロース、アルファ化デンプン、マルトデキストリン、及びそれらの混合物
からなる群より選択することができる。
【0190】
低分子量ヒドロキシプロピルセルロースとは、分子量が800,000g/mol未満、好ましくは400,000g/mol以下、特には100,000g/mol以下のグレードのヒドロキシプロピルセルロースに相当する。低分子量ヒドロキシプロピルメチルセルロース(すなわちヒプロメロース)とは、2%水溶液、20℃における溶液粘度が1,000mPa・s以下、好ましくは100mPa・s以下、特には15mPa・s以下であるグレードのヒドロキシプロピルメチルセルロースに相当する。低分子量ポリビニルピロリドン(すなわちポビドン)とは、分子量が1,000,000g/mol以下、好ましくは800,000g/mol以下、特には100,000g/mol以下であるグレードのポリビニルピロリドンに相当する。
【0191】
上記結合剤は、低分子量ポリビニルピロリドンすなわちポビドン(例えば、ISPのPlasdone(商標)K29/32)、低分子量ヒドロキシプロピルセルロース(例えば、Aqualon−HerculesのKlucel(商標)EF)、低分子量ヒドロキシプロピルメチルセルロースすなわちヒプロメロース(例えば、DowのMethocel(商標)E3またはE5)及びそれらの混合物から選択される。
【0192】
好ましい結合剤は、ポビドンK30またはK29/32、特にはISPのPlasdone(商標)K29/32である。上記結合剤は、上記即時放出被膜の総重量を基準として、0〜80%、0〜70%、0〜60%、0〜50%、0〜40%、0〜30%、0〜25%、0〜20%、0〜15%、0〜10%、または1〜9%、最も好ましくは5%の結合剤の量で存在していてもよい。
【0193】
結合剤の好ましい量は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩及び結合剤の合計の質量に対して5%の結合剤である。
【0194】
上記コア上に沈着した上記層は、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出粒子の総重量の少なくとも10重量%、更には20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、または90重量%超を構成してもよい。上記コア上に沈着した上記層は、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出粒子の重量の約85重量%を構成することが最も好ましい。
【0195】
好ましい実施形態によれば、上記即時放出粒子は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の微結晶性セルロース球を含む。
【0196】
好ましい実施形態によれば、上記即時放出粒子は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球を含む。
【0197】
好ましい実施形態によれば、上記即時放出粒子は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球を含む。
【0198】
好ましい実施形態によれば、上記即時放出粒子は、80.75%(w/w)のオキシバートナトリウム、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の微結晶セルロース球を含む。
【0199】
別の好ましい実施形態によれば、上記即時放出粒子は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の微結晶セルロース球を含む。
【0200】
別の好ましい実施形態によれば、上記即時放出粒子は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の微結晶セルロース球を含む。
【0201】
別の好ましい実施形態によれば、上記即時放出粒子は、80.75%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸のマグネシウム塩、4.25%(w/w)のポビドンK30、及び15%の微結晶セルロース球を含む。
【0202】
別の実施形態によれば、上記即時放出粒子は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩とポビドンK30とを水/エタノール 40/60(w/w)の混合物に溶解し、得られた溶液を上記微結晶セルロース球の表面に噴霧することによって製造される。
【0203】
放出調節部分の他の特性
上記放出調節部分は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の所望のイン・ビトロ溶解プロファイルを与える任意の配合処方であってよい。上記放出調節部分は、好ましくは、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出粒子を、該ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出を抑制する被膜(または被膜フィルム)で被覆することによって得られる放出調節粒子から構成される。下位の一実施形態において、上記放出調節部分は、(a)不活性なコア、(b)被膜、及び(c)上記コアと上記被膜との間に挟持された上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を含む層を含む粒子を含む。
【0204】
好ましい実施形態において、上記放出調節部分は時間依存性放出機構及びpH依存性放出機構を備える。
【0205】
好ましい実施形態において、上記被膜フィルムは、遊離カルボキシル基をもつ少なくとも1種のポリマーと、好ましくは融点が40℃以上であることを特徴とする少なくとも1種の疎水性化合物とを含む。
【0206】
上記遊離カルボキシル基をもつポリマーは、好ましくは、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル共重合体またはメタクリル酸とメタクリル酸メチルとの共重合体またはメタクリル酸とアクリル酸エチルとの共重合体またはA型、B型、もしくはC型メタクリル酸共重合体、遊離カルボキシル基をもつセルロース誘導体、好ましくはセルロースアセタートフタラート、セルロースアセタートスクシナート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート、カルボキシメチルエチルセルロース、セルロースアセタートトリメリタート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセタートスクシナート、ポリビニルアセタートフタラート、ゼイン、シェラック、アルギン酸塩、及びそれらの混合物から選択される。
【0207】
好ましい実施形態において、上記メタクリル酸共重合体は、ポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル(1:1))もしくはEudragit(商標)L100または同等物、ポリ(メタクリル酸−アクリル酸エチル(1:1))もしくはEudragit(商標)L100−55または同等物及びポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル(1:2))もしくはEudragit(商標)S100または同等物からなる群より選択される。
【0208】
好ましい実施形態において、上記遊離カルボキシル基をもつポリマーは、メタクリル酸とアクリル酸エチルとの1:1の共重合体、メタクリル酸とメタクリル酸メチルとの1:2の共重合体、及びそれらの混合物からなる群より選択される。
【0209】
別の下位の実施形態において、上記被膜は、pH7.5で実質的にイオン化される遊離カルボキシル基をもつポリマーを含む。
【0210】
上記融点が40℃以上の疎水性化合物は、硬化植物油、植物ワックス、ミツロウ、白蝋、微結晶ワックス、ラノリン、無水乳脂肪、硬質脂肪座剤基剤、ラウロイルマクロゴールグリセリド、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、グリセリンの脂肪酸ジエステルまたはトリエステル、及びそれらの混合物からなる群より選択することができる。
【0211】
上記融点が40℃以上の疎水性化合物は、以下の製品の群、すなわち、硬化綿実油、硬化大豆油、硬化パーム油、ベヘン酸グリセリル、硬化ヒマシ油、キャンデリラワックス、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチン、ミツロウ、坐剤基剤として有用な硬質脂肪または脂肪、無水乳脂肪、ラノリン、パルミチン酸ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ラウロイルマクロゴールグリセリド、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ジエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、オメガ3脂肪酸、及びそれらの混合物から選択されることが更により好ましい。製品の特に好ましい下位群としては、硬化綿実油、硬化大豆油、硬化パーム油、ベヘン酸グリセリル、硬化ヒマシ油、キャンデリラワックス、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチン、ミツロウ、硬化ポリ−1デセン、カルナバワックス、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0212】
これは限定するものではないが、実務としては、上記融点が40℃以上の疎水性化合物は、以下の商標で販売されている製品の群、すなわち、Dynasan(商標)、Cutina(商標)、Hydrobase(商標)、Dub(商標)、Castorwax(商標)、Croduret(商標)、Compritol(商標)、Sterotex(商標)、Lubritab(商標)、Apifil(商標)、Akofine(商標)、Softisan(商標)、Hydrocote(商標)、Livopol(商標)、Super Hartolan(商標)、MGLA(商標)、Corona(商標)、Protalan(商標)、Akosoft(商標)、Akosol(商標)、Cremao(商標)、Massupol(商標)、Novata(商標)、Suppocire(商標)、Wecobee(商標)、Witepsol(商標)、Lanolin(商標)、Incromega(商標)、Estaram(商標)、Suppoweiss(商標)、Gelucire(商標)、Precirol(商標)、Emulcire(商標)、Plurol diisostearique(商標)、Geleol(商標)、Hydrine(商標)、Monthyle(商標)、Kahlwax(商標、)及びそれらの混合物、好ましくは、以下の商標の下で販売されている製品の群、すなわち、Dynasan(商標)P60、Dynasan(商標)114、Dynasan(商標)116、Dynasan(商標)118、Cutina(商標)HR、Hydrobase(商標)66−68、Dub(商標)HPH、Compritol(商標)888、Sterotex(商標)NF、Sterotex(商標)K、Lubritab(商標)、及びそれらの混合物から選択されることが好ましい。
【0213】
特に適した被膜は、硬化植物油とメタクリル酸共重合体との混合物から構成される。各成分の正確な構造及び量、ならびに上記粒子に塗布される被膜の量は、放出速度及び放出トリガーを制御する。Eudragit(登録商標)メタクリル酸共重合体、すなわちメタクリル酸−メタクリル酸メチル共重合体及びメタクリル酸−アクリル酸エチル共重合体はpH依存性の溶解性を有する、すなわち、一般的には、当該微粒子からの当該活性成分の放出を誘発するpHは、適切なEudragit(登録商標)ポリマーの選択及び混合によって設定される。ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩放出調節微粒子の場合、放出を誘発する理論上のpHは、好ましくは5.5〜6.97または6.9、より好ましくは6.5〜6.9である。「pHトリガー」とは、それを超えると当該ポリマーの溶解が起こる最低のpHを意味する。
【0214】
特定の実施形態において、上記被膜は、融点が40℃以上の疎水性化合物と遊離カルボキシル基をもつポリマーとを含み、これらは、0.4または0.5〜4、好ましくは0.6または0.67〜2.5、最も好ましくは0.6または0.67〜2.33、最も好ましくは約1.5の重量比で存在する。
【0215】
特に好適な被膜は、硬化植物油と、上記放出を誘発する理論的pHが6.5から最大で6.97であるメタクリル酸共重合体との、0.4または0.5〜4、好ましくは0.6または0.67〜2.5、最も好ましくは0.6または0.67〜2.33、最も好ましくは約1.5の重量比の混合物から構成される。
【0216】
上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の体積平均径は、好ましくは100〜1200ミクロン、100〜500ミクロン、200〜800ミクロン、好ましくは約320ミクロンである。
【0217】
上記被膜は、好ましくは、当該の被覆された放出調節粒子の総重量の10〜50重量%、15〜45重量%、20〜40重量%、または25〜35重量%を構成してもよい。上記被膜は、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の総重量の25〜30重量%を構成することが好ましい。
【0218】
好ましい実施形態において、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の上記被膜層は、特に流動床装置中で、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出粒子、特には上述したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の即時放出粒子の上に、上述した被膜組成物を含む溶液、懸濁液、または分散液を噴霧することによって得られる。上記被膜は、ワースター管または仕切管を備えた流動床中で、上向き噴霧または下向き噴霧の方向によって、被膜賦形剤の熱イソプロピルアルコール溶液を噴霧することによって形成される。
【0219】
好ましい実施形態によれば、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子は、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩と3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物とからなり、全ての百分率は最終的なガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の総重量を基準にして表記される。
【0220】
好ましい実施形態によれば、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子は、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩と3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物とからなり、全ての百分率は最終的なガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の総重量を基準にして表記される。
【0221】
好ましい実施形態によれば、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子は、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物とからなり、全ての百分率は最終的なオキシバートナトリウムの放出調節粒子の総重量を基準にして表記される。
【0222】
好ましい実施形態によれば、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子は、10.5%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、56.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、18%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、4%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び8%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物とからなり、全ての百分率は最終的なオキシバートナトリウムの放出調節粒子の総重量を基準にして表記される。
【0223】
別の好ましい実施形態によれば、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子は、11.3%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、60.5%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩と3.2%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、15%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、0.75%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び9.25%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物とからなる。
【0224】
別の好ましい実施形態によれば、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子は、11.3%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、60.5%(w/w)のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩と3.2%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、15%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、0.75%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び9.25%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物とからなる。
【0225】
別の好ましい実施形態によれば、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子は、11.3%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約450ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、60.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3.2%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、15%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、0.75%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び9.25%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物とからなる。
【0226】
別の好ましい実施形態によれば、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子は、11.3%(w/w)の、体積平均径が約95ミクロン〜約170ミクロンの微結晶セルロース球と、そこに積層された、60.5%(w/w)のオキシバートナトリウムと3.2%(w/w)のPovidone(商標)K30との混合物と、最後にその上を覆う、15%(w/w)の硬化植物油(Lubritab(商標)または同等物)、0.75%のC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55または同等物)、及び9.25%のB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100または同等物)からなる被膜組成物とからなる。
【0227】
包装
本ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤は、好ましくは粒子状製剤を含む小袋またはスティックパックで供給される。上記小袋は、好ましくは、0.5g、1.0g、1.5g、3.0g、4.5g、6.0g、7.5g、9.0g、10.5g、及び/または12gのオキシバートナトリウムと等価な量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を含み、いくつかの異なる用量で利用可能である。必要とされる用量に応じて、これらの小袋の1または複数を開け、その内容物を水道水と混合して、一晩の用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を用意してもよい。
【0228】
治療方法
本発明は、それを必要とするヒトの対象におけるガンマ−ヒドロキシ酪酸塩によって治療可能な障害の治療方法であって、本発明の製剤で、3.0〜12.0gのオキシバートナトリウムと等価な量の、単回就寝時日用量のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を上記ヒトに経口投与することを含む上記方法を更に提供する。本発明は、就寝時に、治療有効量の、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の新規な薬物動態特性または溶解特性を特徴とする本発明のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩製剤を経口投与することによる、1型及び/または2型ナルコレプシーの治療方法を更に提供する。本発明の放出調節製剤は、1型または2型ナルコレプシーの治療であって、日中の過度の眠気を低減することまたはカタプレキシー発作の頻度を低減することとして定義される上記治療に有効である。上記治療有効量は、好ましくは、3.0〜12.0gのオキシバートナトリウム、より好ましくは 〜9.0gのオキシバートナトリウム、最も好ましくは4.5、6.0、7.5、または9.0gのオキシバートナトリウムと等価な量を含む。上記治療の有効性は、以下の診断基準:
・好ましくは覚醒維持検査(MWT)で測定される、平均睡眠潜時を増加させる
・眠気の臨床全般印象度(CGI)評価を改善する
・好ましくは睡眠及び症状の日誌(Sleep and Symptoms Daily Diary)におけるカタプレキシー頻度項目から測定される、カタプレキシー発作の回数(NCA)を減少させる
・好ましくは睡眠ポリグラフ(PSG)による睡眠分断の測定によって判定される、夜間睡眠障害(DNS)、夜間事象の障害、または有害な呼吸事象を減少させる
・好ましくは患者の報告により、エプワース眠気尺度(Epworth Sleepiness Scale)(ESS)を通じて測定される、日中の過度の眠気(「EDS」)を減少させる
・覚醒のEEG測定に基づく覚醒維持検査によって測定される、日中の眠気を減少させる
・PSGのN2からN3ならびにREM睡眠から覚醒及びN1睡眠への遷移(C Iber, S Ancoli− Israel, A Chesson, SF Quan. The AASM Manual for the Scoring of Sleep and Associated Events. Westchester, IL: American Academy of Sleep Medicine;2007によって測定される)を減少させる
・好ましくは米国睡眠医学会で定義されたPSGから得られる覚醒(arousals)すなわち覚醒(wakenings)の回数を減少させる
・好ましくは、(i)睡眠及び症状の日誌、(ii)睡眠の質及び睡眠日誌に関する視覚的アナログ尺度(VAS)、ならびに(iii)睡眠の疲労回復性に関するVASの1または複数から得られる、睡眠の質を改善する
・好ましくは睡眠及び症状の日誌によって測定される、NT1ナルコレプシー患者における入眠時幻覚(HH)または睡眠麻痺(SP)症状を減少させる
の1または任意の組み合わせによって測定することができる。
【0229】
本発明の別の目的は、それを必要とするヒトの対象におけるオキシバートナトリウムによって治療可能な障害の治療用の本発明の放出調節製剤であって、3.0〜12.0gのオキシバートナトリウムと等価な、単回就寝時日用量で上記ヒトに経口投与される上記製剤である。
【0230】
本発明の別の目的は、ナルコレプシーにおけるカタプレキシーまたはナルコレプシーにおける日中の過度の眠気(「EDS」)の治療用の本発明の放出調節製剤であって、3.0〜12.0gのオキシバートナトリウムと等価な、単回就寝時日用量で上記ヒトに経口投与される上記製剤である。
【0231】
特に、上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤の投与は、即時放出溶液剤で、tの時点で上記用量の半量を、且つt4hの時点で上記用量の別の半量を投与することから構成される投与レジメンと比較して、
a)カタプレキシー発作の数を減少させる、
b)エプワース眠気尺度で測定した場合に、日中の眠気を減少させる、
c)覚醒のEEG測定に基づく覚醒維持検査によって測定される日中の眠気を減少させる、
d)上記対象の眠気の臨床全般印象度(CGI)評価を改善する、
e)睡眠ポリグラフ(PSG)によって測定される夜間事象の障害または有害な呼吸事象を減少させる、
f)入眠時幻覚を減少させる、
g)睡眠麻痺を減少させる、
h)MWT入眠潜時を増加させる、
i)N2からN3ならびにREM睡眠から覚醒及びN1睡眠へのPSG遷移を減少させる、
j)PSGから得られるNT1及び/またはNT2の対象における覚醒の回数を減少させる、
k)視覚的アナログ尺度(VAS)で測定した、NT1及び/またはNT2の対象における睡眠の質及び睡眠の疲労回復性を改善する、
l)覚醒の回数を減少させる、または
m)それらの任意の組み合わせである
ことが明らかになっている。
【0232】
好ましい実施形態において、本発明の治療薬は、上述の基準のいずれか1またはそれらの組み合わせによって測定したときに、1回目の4時間後に2回目が投与されて、一晩に2回投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤よりも優れる。
【0233】
本発明は、1型または2型ナルコレプシーの治療方法であって、tの時点で上記用量の半量の、且つt4hの時点で上記用量の別の半量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤を投与することから構成される投与レジメンと比較して、治療有効量の本製剤の単回就寝時日用量での投与によって、生じる混乱がより少なく、抑うつ症候群がより少なく、失禁がより少なく、悪心がより少なく、または夢遊症がより少なくなることが明らかになっている、上記治療方法を更に提供する。
【0234】
更なる実施形態
更なる一実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出する
上記製剤を提供する。
【0235】
第2の更なる実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、且つ
(c)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0236】
第3の更なる実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、
(c)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、10時間の時点で、60%を超える上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
(d)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0237】
第4の更なる実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含む、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の40%〜65%を放出する
上記製剤を提供する。
【0238】
第5の更なる実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の40%〜65%を放出し、且つ
(c)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0239】
第6の更なる実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の40%〜65%を放出し、
(c)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、10時間の時点で、60%を超える上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
(d)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0240】
第7の更なる実施形態において、本発明は、好ましくは即時放出部分及び放出調節部分を含む、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の40%〜65%を放出する
上記製剤を提供する。
【0241】
第8の更なる実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の40%〜65%を放出し、且つ
(c)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【0242】
第9の更なる実施形態において、本発明は、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
(b)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の40%〜65%を放出し、
(c)上記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、10時間の時点で、60%を超える上記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
(d)上記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える上記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
上記製剤を提供する。
【実施例】
【0243】
例1 製剤
表1a〜1dは、オキシバートナトリウムIR微粒子、MR微粒子、ならびにIR及びMR微粒子の混合物の定性的及び定量的組成を示す。上記IR及びMR微粒子の定性的及び定量的組成を示す上記微粒子の物理構造を図1に示す。
【0244】
簡単に説明すると、オキシバートナトリウム即時放出(IR)微粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gのポリビニルピロリドン(ポビドンK30−ISPのPlasdone(商標)K29/32)を1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中で300gの微結晶セルロース球(Cellets(商標)127)上に噴霧した。体積平均径が約270ミクロンのIR微粒子を得た。
【0245】
オキシバートナトリウム放出調節(MR)微粒子を以下のように調製した。すなわち、22.8gのC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100)、102.9gの硬化綿実油(Lubritab(商標))を、78℃で1542.9gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中、48℃の入口温度、毎分約11gの噴霧速度、及び1.3バールの噴霧圧で、400.0gの上述のオキシバートナトリウムIR微粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。体積平均径が約320ミクロンのMR微粒子を得た。
【0246】
MR及びIR微粒子の50:50混合物(該微粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、353.36gの上記IR微粒子、504.80gの上記MR微粒子、14.27gのリンゴ酸(D/Lリンゴ酸)、6.34gのキサンタンガム(KelcoのXantural(商標)75)、9.51gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、9.51gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び4.51gのステアリン酸マグネシウムを混合した。7.11gの個々の試料(4.5g用量のオキシバートナトリウムに相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【表1a】
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【表1b】
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【表1c】
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【表1d-1】
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【表1d-2】
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【0247】
例1bis 上記に代わる製剤
例1に記載の製剤に代わる製剤を例1bisに記載する。
【0248】
例1に記載の即時放出(IR)微粒子をトップコート層で被覆することにより、オキシバートナトリウムIR微粒子を調製した。微粒子を以下のように調製した。すなわち、170.0gのヒドロキシプロピルセルロース(HerculesのKlucel(商標)EF Pharm)を4080.0gのアセトンに可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中で、1530.0gの例1のIR微粒子上に噴霧した。体積平均径が約298ミクロンのIR微粒子を得た(表1bis−aを参照のこと)。
【0249】
オキシバートナトリウム放出調節(MR)微粒子を例1に記載のようにして調製した(表1bを参照のこと)。
【0250】
MR及びIR微粒子の50:50混合物(該微粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、412.22gの上記IR微粒子、530.00gの上記MR微粒子、29.96gのリンゴ酸(D/Lリンゴ酸)、4.96gのキサンタンガム(KelcoのXantural(商標)75)、4.96gのコロイド状二酸化ケイ素(DegussaのAerosil(商標)200)、及び9.92gのステアリン酸マグネシウムを混合した。7.45gの個々の試料(4.5g用量のオキシバートナトリウムに相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した(表1bis−b及び表lbis−cを参照のこと)。
【表1bis-a】
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【表1bis-b】
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【表1bis-c】
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【0251】
例1に記載の完成した組成物と比較して、それに代わるこの組成物は以下の特徴を有する。すなわち、同一のMR微粒子、同一ではあるがトップコートを有するIR微粒子、リンゴ酸の量の増加、1種のみの懸濁剤(キサンタンガム)、及び滑剤の存在である。
【0252】
例1と例1bisとの完成した組成物は、実質的に同一のイン・ビトロ溶解プロファイルを示す(図7及び8を参照のこと)。
【0253】
例2 例1及び例1bisの製剤のIR、MR、及び完成した組成物のイン・ビトロ放出プロファイル
IR微粒子の溶解試験
USP装置2を用い、0.1N HCl溶解媒体中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する2786mgの例1のIR微粒子の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに設定した。上記IR微粒子の放出プロファイルを図2及び表2aに示す。1時間の時点で全てのオキシバートナトリウムが放出された。
【表2a】
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【0254】
例1bisのIR微粒子の溶解試験
USP装置2を用い、0.1N HCl溶解媒体中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する3096mgの例1bisのIR微粒子の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに設定した。上記IR微粒子の放出プロファイルを図2及び表2bに示す。1時間の時点で全てのオキシバートナトリウムが放出された。
【表2b】
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【0255】
例1のMR微粒子の溶解試験−プロトコル(0.1N HClで2時間/リン酸緩衝液pH6.8)
49.1gの例1のMR微粒子を0.5gのステアリン酸マグネシウム(Peter Graven)及び0.25gのコロイド状二酸化ケイ素(EvonikのAerosil(商標)200)と混合した。USP装置2を用い、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4040mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。
【0256】
750mLの0.1N HCl媒体中で2時間後に、上記溶解槽に6.5gのリン酸二水素カリウムを添加した。次いで、必要に応じて、NaOH及び水を添加することによって、pH及び容量をそれぞれ6.8及び950mLに調整した。pH及び容量調整後の上記溶解媒体中のリン酸カリウム濃度は0.05Mに等しかった。
【0257】
上記MR微粒子の放出プロファイルを図3及び表2cに示す。上記オキシバートナトリウムは上記0.1N HCl溶解媒体中で2時間の間放出されなかった。pH6.8の溶解媒体に切り替えた後に、全てのオキシバートナトリウムが30分以内に放出された。
【表2c】
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【0258】
図4は、例1のMR微粒子の溶解プロファイルを、SupernusのUSP8,193,211の図3に報告されているMR微粒子の溶解プロファイルと重ね合わせたものである。図4は、これらの溶解プロファイルが異なること、及び本発明に係るMR微粒子が3時間の時点で、80%を超える該粒子のオキシバートナトリウムを放出する一方、SupernusのUSP8,193,211の図3に記載されるMR微粒子はそのような放出をせず、大幅により遅い放出プロファイルを示すことを示している。
【0259】
例1に係る完成した組成物の脱イオン水中での溶解試験
USP装置2を用い、900mLの脱イオン水中で、4.5gのオキシバートナトリウムと等価な量の例1に係る完成した組成物の溶解プロファイルを測定した。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を50rpmに固定した。上記放出プロファイルを図5及び表2dに示す。このオキシバートナトリウムのIR画分は15分で可溶化した。上記放出調節画分からのオキシバートナトリウムの放出はおおよそ4時間後に開始し、6時間の時点で全用量の90%が放出された。
【表2d】
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【0260】
例1の完成した製剤の放出プロファイルをUSP2012/0076865の図2に報告されている放出プロファイルに対して重ね合わせたものを図6に示す。図6はこれらの溶解プロファイルが異なることを示す。USP2012/0076865の図2に記載される製剤は、即時放出部分の溶解後に遅滞期を示さない。
【0261】
異なるバッチのMR微粒子及び完成した剤形の放出試験
例1に従って調製した異なるバッチの放出調節(MR)微粒子について、900mLの0.1N HCl溶解媒体中で得られたイン・ビトロ放出プロファイルを以下の表2eに記載する。USP装置2を用い、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4040mgの微粒子の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに設定した。
【表2e】
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【0262】
例1に記載したように調製した、IR微粒子(50%(w/w)オキシバートナトリウム用量)及びMR微粒子(50%(w/w)オキシバートナトリウム用量)を含む3バッチの完成した組成物について、0.1N HCl中で得られたイン・ビトロ放出プロファイルを表2fに示す。槽当たりのオキシバートナトリウムの用量はそれぞれ4.5g、6g、及び7.5gであり、溶解はUSP装置2を用いて900mLの0.1N HCl溶解媒体中で測定した。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、溶解槽に加えた。
【表2f】
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【0263】
図7及び表2gは、USP装置2を用い、900mLの0.1N HCl溶解媒体中で測定した、例1に従って調製した2バッチ及び例1bisに従って調製した2バッチの計4バッチの完成した組成物の溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに固定した。図7及び表2gは、本発明に係る組成物が1時間及び3時間の時点で該組成物のオキシバートナトリウムの10〜65%を放出し、10時間の時点で60%を超えるオキシバートナトリウムを放出することを示している。
【表2g】
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【0264】
図8及び表2hは、USP装置2を用い、900mLのリン酸緩衝液pH6.8溶解媒体中で測定した、例1または例1bisに従って調製した4バッチの完成した組成物の溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに固定した。図8及び表2hは、本発明に係る組成物が3時間の時点で80%を超える該組成物のオキシバートナトリウムを放出することを示している。
【表2h-1】
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【表2h-2】
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【0265】
MR微粒子及び完成した組成物の放出試験−パドル速度の影響
図9及び表2iは、例1に従って調製したあるバッチのMR微粒子の、0.1N HCl中での放出プロファイルを示す。USP装置2を用い、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4040mgの微粒子の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75または100rpmに設定した。
【表2i】
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【0266】
図10及び表2jは、例1に従って調製した完成した組成物の、0.1N HCl中での放出プロファイルを示す。槽当たりの用量は4.5gであり、溶解はUSP装置2を用い、900mLの溶解媒体中で測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75または100rpmに設定した。
【0267】
単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、溶解槽に加えた。
【表2j-1】
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【表2j-2】
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【0268】
例3 例1bisに係る完成した組成物のイン・ビボ薬物動態の検討
FDA’s March 2003 Guidance for Industry on BIOAVAILABILITY AND BIOEQUIVALENCE STUDIES FOR ORALLY ADMINISTERED DRUG PRODUCTS − GENERAL CONSIDERATIONSに記載される原則に従い、健常なヒトボランティアにおいてイン・ビボで薬物動態試験を実施した。全ての試験を、標準化された夕食を摂った2時間後の被験者において行った。Xyrem(登録商標)を4時間間隔で2回の等効力用量で投与した。他の全ての被験薬は、例1bisに記載のように製造した。上記標準化された夕食は、25.5%の脂肪、19.6%のタンパク質、及び54.9%の炭水化物で構成されていた。
【0269】
4時間間隔で一晩に2回(2×2.25g)投与する基準のXyrem(登録商標)ではなく、4.5gの一晩に1回の投与として与えられた例1bisの完成した組成物は、図11に示すように、Xyrem(登録商標)とは劇的に異なる薬物動態プロファイルを生じた。以下(表3a及び3b)に要約するように、一晩に2回の用量(2×2.25g)のXyrem(登録商標)と等価な、就寝時の4.5g用量の本発明の完成した組成物は、1回目のXyrem(登録商標)の投与よりもメジアンTmaxが遅れ、オキシバートナトリウムへの全曝露がやや少なかった。相対的生物学的利用能は約88%であった。本発明に係る組成物では、Xyrem(登録商標)の2回目の投与の高いピーク濃度が回避され、そのため、Xyrem(登録商標)に匹敵する平均C8hを達成しながらも、実質的な濃度の投薬間変動を示さない。
【表3a】
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【表3b-1】
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【表3b-2】
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【0270】
例1bisに従って製造した、単回6g用量の完成した組成物の薬物動態プロファイルも試験し、4.5g用量と類似の薬物動態プロファイルを有することが判った。図12は、同一の7人の被験者における、例1bisに係る単回の4.5g用量と6g用量の完成した組成物の薬物動態プロファイルの比較を示す。例1bisに従って製造した7.5g用量の完成した製剤の薬物動態プロファイルも得た。図13及び表3cは、単回の4.5g、6g、及び7.5g用量のデータを示し、Tmax、Cmax、C8h、AUC8h、及びAUCinfに対する用量強度と関係する効果を示す。上記7.5g用量は、2×3.75gで投与したXyrem(登録商標)で得られたC8hの約128.5%に相当する、約31マイクログラム/mLに等しい平均C8hを達成した(上記Xyrem(登録商標)で得られたC8hは、公表されたデータから約24.07マイクログラム/mLと外挿した)。上記7.5g用量は約0.89のAUCinfに対するAUC8hの比を達成した一方、4.5g用量及び6g用量についての上記比はそれぞれ0.83及び0.93であった。
【表3c】
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【0271】
図14及び表3dでは、7.5gの例1bisに係る完成した組成物について得られた薬物動態パラメータAUCinf及びC8hを、2×4.5g、すなわち9gの合計用量のXyrem(登録商標)について計算した同一のパラメータと比較している。これらのデータは、一晩に1回投与した7.5g用量の本発明に係る製剤が、2回の別個の等用量で投与した9gのXyrem(登録商標)と類似のPKプロファイルを示すことを示している。
【表3d】
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【0272】
例4 上記に代わる製剤
表4a〜4dは、IR微粒子、MR微粒子、及びIR微粒子とMR微粒子との混合物の定性的及び定量的組成を示す。上記IR微粒子及びMR微粒子の定性的及び定量的組成を示す微粒子の物理的構造を図15に示す。
【0273】
簡単に説明すると、オキシバートナトリウム即時放出(IR)微粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gのポリビニルピロリドン(ポビドンK30−ISPのPlasdone(商標)K29/32)を1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中で300gの微結晶セルロース球(Cellets(商標)127)上に噴霧した。体積平均径が約270ミクロンのIR微粒子を得た。
【0274】
オキシバートナトリウム放出調節(MR)微粒子を以下のように調製した。すなわち、4.0gのC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55)、49.3gのB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100)、80gの硬化綿実油(Lubritab(商標))を、78℃で1200.0gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中、48℃の入口温度、毎分約11gの噴霧速度、及び1.3バールの噴霧圧で、400.0gの上記で調製したIR微粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。体積平均径が約330ミクロンのMR微粒子を得た。
【0275】
MR及びIR微粒子の50:50混合物(該微粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、27.86gのIR微粒子、37.15gのMR微粒子、1.13gのリンゴ酸(D/Lリンゴ酸)、0.50gのキサンタンガム(KelcoのXantural(商標)75)、0.75gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、0.75gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び0.34gのステアリン酸マグネシウムを混合した。6.85gの個々の試料(4.5g用量のオキシバートナトリウムに相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【表4a】
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【表4b】
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【表4c】
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【表4d-1】
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【表4d-2】
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【0276】
例4bis
例4bisには例4に代わる製剤が記載される。例4に記載の即時放出(IR)微粒子をトップコート層で被覆することにより、オキシバートナトリウムIR微粒子を調製した。IR微粒子を以下のように調製した。すなわち、170.0gのヒドロキシプロピルセルロース(HerculesのKlucel(商標)EF Pharm)を4080.0gのアセトンに可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中で、1530.0gの例4のIR微粒子上に噴霧した。体積平均径が約298ミクロンのIR微粒子を得た(表4bis−aを参照のこと)。
【0277】
オキシバートナトリウム放出調節(MR)微粒子を例4に記載のように調製した(表4bを参照のこと)。
【0278】
オキシバートナトリウム含有量に基づいて計算して50:50のMR及びIR微粒子の混合物を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、424.99gの上記IR微粒子、509.98gの上記MR微粒子、30.89gのリンゴ酸(D/Lリンゴ酸)、4.93gのキサンタンガム(KelcoのXantural(商標)75)、4.93gのコロイド状二酸化ケイ素(DegussaのAerosil(商標)200)、及び9.86gのステアリン酸マグネシウムを混合した。7.18gの個々の試料(4.5g用量のオキシバートナトリウムに相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した(表4bis−b及び表4bis−cを参照のこと)。
【表4bis-a】
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【表4bis-b】
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【表4bis-c】
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【0279】
例4に記載の完成した組成物と比較して、それに代わるこの組成物は以下の特徴を有する。すなわち、同一のMR微粒子、同一ではあるがトップコートを有するIR微粒子、リンゴ酸の量の増加、1種のみの懸濁剤(キサンタンガム)、及び滑剤の存在である。
【0280】
例5 例4及び例4bisのIR、MR、及び完成した組成物のイン・ビトロ放出プロファイル
例4のMR微粒子の溶解試験−プロトコル(0.1N HClで2時間/リン酸緩衝液pH6.8)
49.1gの例4のMR微粒子を0.5gのステアリン酸マグネシウム(Peter Graven)及び0.25gのコロイド状二酸化ケイ素(EvonikのAerosil(商標)200)と混合した。
【0281】
USP装置2を用い、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する3770mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。
【0282】
750mLの0.1N HCl媒体中で2時間後に、溶解槽に6.5gのリン酸二水素カリウムを添加した。次いで、pH及び容量をそれぞれ6.8及び950mLに調整した。pH及び容量調整後の上記溶解媒体中のリン酸カリウム濃度は0.05Mに等しかった。放出プロファイルを図16及び表5aに示す。
【表5a】
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【0283】
上記オキシバートナトリウムは上記0.1N HCl溶解媒体中で2時間の間放出されなかった。pH6.8における切り替えの後に、30分後に40%の原薬(API)が放出され、1時間後に90%のAPIが放出された。図17は、例4のMR微粒子の溶解プロファイルを、SupernusのUSP8,193,211の図3に報告されているMR微粒子の溶解プロファイルと重ね合わせたものである。図17は、これらの溶解プロファイルが異なること、及び、特に、本発明に係るMR微粒子が3時間の時点で、80%を超える該粒子のオキシバートナトリウムを放出する一方で、SupernusのUSP8,193,211の図3に記載されるMR微粒子はそのような放出をせず、大幅により遅い放出プロファイルを示すことを示している。
【0284】
例4に係る完成した組成物の脱イオン水中での溶解試験
USP装置2を用い、900mLの脱イオン水中で、4.5gのオキシバートナトリウムに相当する量の、例4の完成した組成物の溶解プロファイルを測定した。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を50rpmに設定した。上記放出プロファイルを図18及び表5bに示す。
【表5b-1】
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【表5b-2】
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【0285】
上記オキシバートナトリウムのIR画分は15分で可溶化した。上記放出調節画分からのオキシバートナトリウムの放出は5時間後に開始し、8時間の時点で全用量の90%が放出された。
【0286】
例4の完成した組成物の放出プロファイルを、USP2012/0076865の図2に報告されている放出プロファイルと重ね合わせたものを図19に示す。図19は、これらの溶解プロファイルが異なることを示す。USP2012/0076865の図2に記載される製剤は、即時放出部分の溶解後に遅滞期を示さない。
【0287】
図20及び表5cは、USP装置2を用い、900mLの0.1N HCl溶解媒体中で測定した、例4bisに従って調製した3バッチの完成した組成物の溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに固定した。図20及び表5cは、本発明にかかる組成物が、1時間及び3時間の時点で上記組成物のオキシバートナトリウムの10〜65%を放出し、10時間の時点で60%を超えるオキシバートナトリウムを放出することを示している。
【表5c】
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【0288】
図21及び表5dは、USP装置2を用い、900mLのリン酸緩衝液pH6.8溶解媒体中で測定した、例4bisに従って調製した完成した組成物の溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに固定した。図21及び表5dは、本発明に係る組成物が3時間の時点で80%を超える該組成物のオキシバートナトリウムを放出することを示している。
【表5d】
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【0289】
例6 例4bisに係る完成した組成物のイン・ビボ薬物動態の検討
FDA’s March 2003 Guidance for Industry on BIOAVAILABILITY AND BIOEQUIVALENCE STUDIES FOR ORALLY ADMINISTERED DRUG PRODUCTS − GENERAL CONSIDERATIONSに記載される原則に従い、健常なヒトボランティアにおいてイン・ビボで薬物動態試験を実施した。全ての試験は、標準化された夕食を摂った2時間後の被験者において行った。Xyrem(登録商標)を4時間間隔で2回の等効力用量で投与した。他の全ての被験薬は、例4bisに記載のように製造した。上記標準化された夕食は、25.5%の脂肪、19.6%のタンパク質、及び54.9%の炭水化物で構成されていた。
【0290】
4時間間隔で一晩に2回(2×2.25g)投与する基準のXyrem(登録商標)ではなく、4.5gの一晩に1回の投与として与えられた例4bisの完成した組成物は、図22に示すように、Xyrem(登録商標)とは劇的に異なる薬物動態プロファイルを生じた。以下(表6a及び6b)に要約するように、一晩に2回の用量(2×2.25g)のXyrem(登録商標)と等価な、就寝時の4.5g用量の本発明の完成した組成物は、1回目のXyrem(登録商標)の投与よりもメジアンTmaxが遅れ、オキシバートナトリウムへの全曝露がやや少なかった。相対的生物学的利用能は約88%であった。本発明に係る組成物では、Xyrem(登録商標)の2回目の投与の高いピーク濃度が回避され、そのため、Xyrem(登録商標)に匹敵する平均C8hを達成しながらも、実質的な濃度の投薬間変動を示さない。
【表6a-1】
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【表6a-2】
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【表6b】
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【0291】
上記4.5g用量は約6.85マイクログラム/mLに等しい平均C8hを達成し、これは2×2.25gで投与したXyrem(登録商標)について得られたC8hの約74.1%に相当する。AUCinfに対するAUC8hの比は約0.89であった。
【0292】
例7 比較製剤のイン・ビトロ及びイン・ビボ薬物動態の検討
US8,193,211の図3に報告されている製剤に匹敵するイン・ビトロ溶解プロファイルを有する製剤を調製して、本明細書に報告されているイン・ビトロ/イン・ビボの相関関係を確認した。表7a〜7cは、当該MR微粒子及びIR微粒子とMR微粒子との混合物の定性的及び定量的組成を示す。上記IR及びMR微粒子の定性的及び定量的組成を示す微粒子の物理的構造を図23に示す。
【0293】
簡単に説明すると、オキシバートナトリウム即時放出(IR)微粒子は例1bisに従って調製した。オキシバートナトリウム放出調節(MR)微粒子は2ステップで調製した。すなわち、
ステップ1:106.7gの水不溶性ポリマーであるエチルセルロース(Ethocel(商標)20 Premium)、10.7gのポリビニルピロリドン(ISPのPlasdone(商標)K30)、10.7gのヒマシ油(Olvea)、及び5.3gのポリオキシル40硬化ヒマシ油(BASFのKolliphor RH40)を、828.0gのアセトン、552.0gのイソプロパノール、及び153.3gの水の混合物に溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt G.P.C.G.1.1中、57℃の入口温度、毎分約14.5gの噴霧速度、及び2.5バールの噴霧圧で、400.0gの上記で調製したオキシバートナトリウムの即時放出微粒子上に噴霧した。体積平均径が約310ミクロンの微粒子を得た。
ステップ2:15.0gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、30.0gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、67.5gの硬化綿実油(Lubritab(商標))を、78℃で1012.5gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中、47℃の入口温度、毎分約10.5gの噴霧速度、及び1.3バールの噴霧圧で、450.0gの上記で調製した微粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。体積平均径が約335ミクロンのMR微粒子を得た。
【0294】
MR及びIR微粒子の60:40混合物(該微粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、326.69gの上記IR微粒子、735.04gの上記MR微粒子、23.74gのリンゴ酸(D/Lリンゴ酸)、5.54gのキサンタンガム(KelcoのXantural(商標)75)、5.54gのコロイド状二酸化ケイ素(DegussaのAerosil(商標)200)、及び11.08gのステアリン酸マグネシウムを混合した。8.40gの個々の試料(4.5g用量のオキシバートナトリウムに相当し、該用量の40%を即時放出画分として及び該用量の60%を放出調節画分として含む)を秤量した。
【表7a-1】
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【表7a-2】
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【表7b】
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【表7c】
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【0295】
2種の逐次の溶解媒体(0.1N HClで2時間、次いでリン酸緩衝液pH6.8)中でMR微粒子について得られた溶解プロファイルを図24及び表7dに示す。これらのデータは、比較例7に従って製造したMR微粒子の溶解プロファイルが、US8,193,211の図3の溶解プロファイルと非常に類似していたことを示している。特に、比較例7に係るMR微粒子は、3時間の時点で、80%を超える該微粒子のオキシバートナトリウムを放出することはない。
【表7d-1】
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【表7d-2】
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【0296】
比較例7の完成した組成物を、例1及び例4の完成した組成物と同一の薬物動態の検討において試験した。以下(表7e)に要約するように、就寝時の4.5g用量の比較例7の完成した組成物は、一晩に2回の投与のXyrem(登録商標)(2×2.25g)と比較して、相対的生物学的利用能が67%であり、オキシバートナトリウムへの全曝露が大幅に少なかった。
【表7e】
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【表7f-1】
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【表7f-2】
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【0297】
単回の6g及び7.5g用量の、比較例7に従って製造した完成した組成物の薬物動態プロファイルも得た。表7gは、単回の4.5g、6g、及び7.5g用量のデータを示し、Cmax、C8h、AUC8h、及びAUCinfに対する用量強度と関係する効果を示す。
【表7g】
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【0298】
例8 上記に代わる製剤
例8.1 ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩の即時放出微粒子及びガンマ−ヒドロキシ酪酸のナトリウム塩(オキシバートナトリウム)の放出調節微粒子を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤
ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩の即時放出(IR)微粒子は、以下のように調製することができる。すなわち、1615.0gのガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩及び85.0gのポリビニルピロリドン(ポビドンK30−ISPのPlasdone(商標)K29/32)を1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化する。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中で、300gの微結晶セルロース球(Cellets(商標)127)上に噴霧する。
【0299】
ガンマ−ヒドロキシ酪酸のナトリウム塩の即時放出(IR)微粒子を、以下のように調製した。すなわち、1615.0gのガンマ−ヒドロキシ酪酸のナトリウム塩及び85.0gのポリビニルピロリドン(ポビドンK30−ISPのPlasdone(商標)K29/32)を1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中で、300gの微結晶セルロース球(Cellets(商標)127)上に噴霧した。
【0300】
オキシバートナトリウム放出調節(MR)微粒子は以下のように調製する。すなわち、22.8gのC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100)、102.9gの硬化綿実油(Lubritab(商標))を、78℃で1542.9gのイソプロパノールに溶解する。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中、48℃の入口温度、毎分約11gの噴霧速度、及び1.3バールの噴霧圧で400.0gの上記オキシバートナトリウムIR微粒子上に噴霧する。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥する。平均体積径が約320ミクロンのMR微粒子を得た。
【0301】
MR及びIR微粒子の50:50混合物(該微粒子のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩含有量に基づいて計算)を含有する完成した製剤は以下のように調製することができる。すなわち、398.51gの上記IR微粒子、504.80gの上記MR微粒子、16.09gのD/Lリンゴ酸、6.34gのキサンタンガム(KelcoのXantural(商標)75)、9.51gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、9.51gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び4.75gのステアリン酸マグネシウムを混合した。7.49gの上記混合物の個々の試料(4.5g用量のオキシバートナトリウムと等価な量であり、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【表8a】
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【表8b】
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【表8c-1】
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【表8c-2】
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【表8d】
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【0302】
例8.2 ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩の即時放出微粒子、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のマグネシウム塩の即時放出微粒子、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩の即時放出微粒子、及びガンマ−ヒドロキシ酪酸のナトリウム塩(オキシバートナトリウム)の放出調節微粒子を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤
ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩の即時放出(IR)微粒子を例8.1に従って調製する。
【0303】
ガンマ−ヒドロキシ酪酸のマグネシウム塩またはガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩の即時放出(IR)微粒子は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩をそれぞれ同一重量のガンマ−ヒドロキシ酪酸のマグネシウム塩またはガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩で置き換えることにより、同一の製造方法を用いて調製することができる。
【0304】
オキシバートナトリウム放出調節(MR)微粒子を例8.1に従って調製する。
【0305】
MR及びIR微粒子の50:50混合物(該微粒子のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩含有量に基づいて計算)を含有する完成した製剤は以下のように調製することができる。すなわち、132.84gの上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩のIR微粒子、215.32の上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸のマグネシウム塩のIR微粒子、230.05gの上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩のIR微粒子、504.80gの上記オキシバートナトリウムのMR微粒子、23.35gのD/Lリンゴ酸、6.34gのキサンタンガム(KelcoのXantural(商標)75)、9.51gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、9.51gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び5.69gのステアリン酸マグネシウムを混合した。8.96gの上記混合物の個々の試料(4.5g用量のオキシバートナトリウムと等価な量であり、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【表8e】
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【表8f-1】
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【表8f-2】
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【0306】
例8.3 ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩の即時放出性微粒子及びガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩の放出調節微粒子を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤
ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩の即時放出(IR)微粒子を例8.1に従って調製する。
【0307】
ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩の即時放出(IR)微粒子は、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩を同一重量のガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩によって置き換えることによって、ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩の即時放出(IR)微粒子について例8.1に記載した製造方法を用いて製造することができる。このガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩の即時放出(IR)微粒子を用いて、以下のようにガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩の放出調節(MR)微粒子を製造する。すなわち、22.8gのC型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(Eudragit(商標)S100)、102.9gの硬化綿実油(Lubritab(商標))を、78℃で1542.9gのイソプロパノールに溶解する。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中、48℃の入口温度、毎分約11gの噴霧速度、及び1.3バールの噴霧圧で400.0gの上記ガンマ−ヒドロキシ酪酸のカルシウム塩の即時放出微粒子上に噴霧する。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥する。
【0308】
MR及びIR微粒子の50:50混合物(該微粒子のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩含有量に基づいて計算)を含有する完成した製剤は以下のように調製することができる。すなわち、398.53gのガンマ−ヒドロキシ酪酸のカリウム塩のIR微粒子、492.87gのオキシバートナトリウムのMR微粒子、16.10gのD/Lリンゴ酸、6.34gのキサンタンガム(KelcoのXantural(商標)75)、9.51gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、9.51gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び4.69gのステアリン酸マグネシウムを混合した。7.39gの上記混合物の個々の試料(4.5g用量のオキシバートナトリウムと等価な量であり、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【表8g-1】
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【表8g-2】
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【表8h】
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【0309】
例9 酸性化剤の濃度が異なる上記に代わる製剤
水中に分散した当該製剤の溶解安定性に対する酸性化剤の効果を評価するために、種々の試作品を開発した。0.8%、1.6%、及び15%のリンゴ酸を用いた実験データを以下に詳述する。
【0310】
例9.1 1.6%のリンゴ酸
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が268ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0311】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、39.9gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、80.1gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、180.0gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で2700.0gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度49℃、毎分約11.6gの噴霧速度、及び1.6バールの噴霧圧で700.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径324ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0312】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、655.1gの上記IR粒子、936.4gの上記MR粒子、26.5gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、11.7gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、17.6gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、17.6gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び8.2gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。7.11gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0313】
以下の図29及び表9aは、USP装置2を用い0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水の入った容器に注いだ。5分後及び15分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表9a】
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【0314】
例9.2 0.8%のリンゴ酸
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が273ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0315】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、39.9gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、80.1gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、180.0gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で2700.0gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度47℃、毎分約10.7gの噴霧速度、及び噴霧圧1.6バールで、700.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を60℃に設定して2時間乾燥した。平均径が309ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0316】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、100.0gの上記IR粒子、142.9gの上記MR粒子、2.0gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、1.2gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、1.2gの親水性ヒュームドシリカ(DegussaのAerosil(商標)200)、及び2.5gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。6.93gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0317】
以下の図30及び表9bは、USP装置2を用い0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水の入った容器に注いだ。5分後及び15分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表9b】
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【0318】
例9.3 15%のリンゴ酸
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が255ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0319】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、22.8gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、102.9gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1544.8gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度49℃、噴霧速度毎分約12.0g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が298ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0320】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、36.2gの上記IR粒子、51.8gの上記MR粒子、16.1gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、0.7gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、1.0gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、1.0gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び0.6gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。8.25gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0321】
以下の図31及び表9cは、USP装置2を用い0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水の入った容器に注いだ。5分後及び15分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表9c】
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【0322】
例10 上記に代わる製剤
懸濁剤は、再構成後の微粒子の沈降を制限するために製剤中に存在する。懸濁剤が存在しない場合には、振とうを停止するとすぐに微粒子が沈降し始める。懸濁剤が存在する場合には、微粒子の完全な沈降は1分未満では生じない。以下のデータは当該懸濁液の良好な流動性を例証しており、該良好な流動性は溶解試験におけるオキシバートナトリウムの含有量の高い回収率によって評価される。
【0323】
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が271ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0324】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、39.9gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、80.1gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、180.0gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で2700.0gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約11.5g、及び噴霧圧1.6バールで、700.0gのオキシバートナトリウムIR粒子上に噴霧した。MR被覆粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が321ミクロンのオキシバートナトリウムのMR粒子を得た。
【0325】
MR及びIRオキシバートナトリウム粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、634.0gの上記IR粒子、907.6gの上記MR粒子、25.7gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、11.4gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、17.1gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、17.1gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び8.1gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。14.20gの個々の用量(9g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0326】
以下の図32及び表10aは、USP装置2を用い、0.1N HCl中で測定した9g用量の溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水の入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。溶解プロファイルをすすぎステップがある場合とない場合について測定した。
【表10a-1】
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【表10a-2】
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【0327】
例11 IR画分とMR画分の比が異なる上記に代わる製剤
種々の試作品を調製及び評価し、IR/MR比の影響を測定した。
【0328】
例11a 15%のIR微粒子/85%のMR pH6.5を有するIR微粒子
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1896.2gの無水エチルアルコール及び1264.4gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が275ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0329】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、22.8gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、102.9gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1543.1gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度47℃、噴霧速度毎分約10.8g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径330ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0330】
17.1gのMR微粒子を0.09gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4000mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。放出プロファイルを図33、表11a、及び表11bに示す。
【表11a-1】
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【表11a-2】
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【表11b】
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【0331】
4.5g用量単位であって、該用量の15%をIR画分として及び該用量の85%をMR画分として含む上記用量単位の定性的組成を表11cに記載する。
【表11c】
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【0332】
MR及びIR粒子の85:15混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物は、以下のように調製することができる。すなわち、100.0gの上記IR粒子、809.5gの上記MR粒子、4.0gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、6.0gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、9.0gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、9.0gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び4.7gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。7.88gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の15%を即時放出画分として及び該用量の85%を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0333】
50mlの水道水及びすすぎ用の10mlの量の水道水で再構成した後に、上記完成した組成物は、USP装置2を用い、840mlの0.1N HCl中及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中、37.0±0.5℃及び75rpmの回転パドル速度で、図34及び35ならびに表11d及び11eの溶解プロファイルを示すこととなる。
【表11d】
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【表11e】
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【0334】
例11b 30%のIR微粒子/70%のMR pH*6.2を有するMR微粒子
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1903.2gの無水エチルアルコール及び1267.1gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が268ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0335】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、36.6gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、32.1gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、103.0gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1543.5gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約12.0g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径323ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0336】
17.0gのオキシバートナトリウムMR粒子を0.09gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl溶解媒体中で、槽当たり、2280mgのオキシバートナトリウムに相当する4050mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。0.1N HCl中での放出プロファイルを図36及び表11fに示す。
【表11f】
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【0337】
MR及びIRオキシバートナトリウム粒子の70:30混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、92.1gの上記IR粒子、306.5gの上記MR粒子、7.5gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、2.8gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、4.1gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、4.1gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び2.0gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。7.62gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の30%を即時放出画分として及び該用量の70%を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0338】
以下の図37及び38ならびに表11g及び11hは、USP装置2を用い、0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの溶解媒体が入った溶解槽に注いだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表11g-1】
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【表11g-2】
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【表11h】
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【0339】
例11c 65%のIR微粒子/35%のMR pH*6.2を有するMR微粒子
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が270ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子が得られた。
【0340】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、22.8gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、102.9gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1543.1gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度47℃、噴霧速度毎分約10.8g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR被覆粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が330ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0341】
上記MR微粒子の溶解プロファイルについては例11aを参照されたい。4.5g用量単位であって、該用量の65%をIR画分として及び該用量の35%をMR画分として含む上記用量単位の定性的組成を表11iに記載する。
【表11i-1】
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【表11i-2】
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【0342】
オキシバートナトリウムMR及びIR粒子の85:15混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物は、以下のように調製することができる。すなわち、100.0gの上記IR粒子、76.9gの上記MR被覆粒子、3.0gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、1.4gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、2.1gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、2.1gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び0.9gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。6.75gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の65%を即時放出画分として及び該用量の35%を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0343】
溶解プロファイル:50mlの水道水で再構成し、10mlの水道水ですすいだ後に、上記完成した組成物は、USP装置2を用い、840mlの0.1N HCl中及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中、37.0±0.5℃及び75rpmの回転パドル速度で、図39及び40ならびに表11j及び11kの溶解プロファイルを示すこととなろう。
【表11j】
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【表11k】
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【0344】
例12 異なる製造方法を用いて得られたIR画分を有する上記に代わる製剤
試作製剤を開発し、当該製剤の溶解に対する異なる製造方法の影響を試験した。
【0345】
例12a IR部分=生のオキシバートナトリウム
MR被覆微粒子のコアとしての役割を果たすIR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が256ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0346】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、22.8gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、102.9gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1542.9gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約10g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が308ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0347】
25.2gのMR微粒子を0.26gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)及び0.13gのコロイド状二酸化ケイ素(EvonikのAerosil(商標)200)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl溶解媒体中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4000mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。0.1N HCl中での放出プロファイルを図41及び表12aに示す。
【表12a】
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【0348】
オキシバートナトリウムMR被覆粒子とIR画分としての生のオキシバートナトリウムの50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、36gの生のオキシバートナトリウム、63.7gの上記MR被覆粒子、1.8gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、1.6gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、2.4gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、0.047gのリンゴ香、及び0.3gの親水性ヒュームドシリカ(DegussaのAerosil200)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。6.66gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0349】
以下の図42及び表12bは、USP装置2を用い、0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表12b】
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【0350】
上記MR被覆粒子の0.1N HCl溶解プロファイルが例1及び例1bisのMR微粒子と類似していることを考慮すると、上記MR粒子が類似し、上記即時放出画分の性質のみが変わった限りにおいては、当該の完成した組成物のpH6.8のリン酸緩衝液中での溶解プロファイルは、図8に示すプロファイルと類似することが予想される。
【0351】
例12b IR=押出−球体化によって得られた微粒子
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、97gのオキシバートナトリウム及び3gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を7.5gの水と混合した。この混合物を、押出機−球体化装置Fuji−Paudal MG−55中で、400ミクロンのメッシュを通して押出し、1500rpmで1.5分間球体化した。換気型乾燥器中、45℃で4時間乾燥した後、微粒子を150ミクロンと500ミクロンとの間で篩い分けした。
【0352】
例14に記載したようにMR被覆粒子を調製した。
【0353】
MR及びIRオキシバートナトリウム粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を以下のように調製した。すなわち、67.4gの押出−球体化により得られた上記IR粒子、115.6gの上記MR被覆粒子、3.3gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、0.9gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、0.9gの親水性ヒュームドシリカ(DegussaのAerosil 200)、及び1.9gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。6.54gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0354】
以下の図43及び表12cは、USP装置2を用い0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表12c】
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【0355】
pH6.8のリン酸緩衝液中での上記MR被覆粒子の溶解プロファイルに基づいて、完成した組成物は表12d及び図44に示す、pH6.8のリン酸緩衝液中での溶解プロファイルを有すると予想される。
【表12d】
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【0356】
例13 結合剤を用いない上記に代わる製剤
IR粒子を以下のようにして調製した。すなわち、1700.0gのオキシバートナトリウムを1899.4gの無水エチルアルコール及び1261.3gの水に可溶化しる。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets 127)上に噴霧する。平均径が244ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得る。
【0357】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、17.1gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit L100−55)、34.3gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit S100)、77.1gの硬化綿実油(JRSのLubritab)を、78℃で1157.9gのイソプロパノールに溶解する。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約10.7g、噴霧圧1.3バールで、上記で調製した300.0gのIR粒子上に噴霧する。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が289ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得る。
【0358】
25.3gのMR被覆微粒子を0.12gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置を用い、900mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(5N NaOHでpHを6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム溶液)中で、槽当たり、2368mgのオキシバートナトリウムに相当する4000mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。上記放出プロファイルを以下の図45ならびに表13a及び13bに示す。
【表13a】
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【表13b】
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【0359】
4.5g用量単位であって、上記用量の50%をIR画分として及び上記用量の50%をMR画分として含む上記用量単位の定性的組成を表13cに記載する。
【表13c-1】
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【表13c-2】
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【0360】
50mlの水道水で再構成し、10mlの水道水ですすいだ後に、上記完成した組成物は、USP装置2を用い、840mlの0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液(5N NaOHでpHを6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム溶液)中、37.0±0.5℃及び75rpmの回転パドル速度で、以下の図46及び47ならびに表13d及び13eの溶解プロファイルを与えることが予想される。
【表13d】
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【表13e】
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【0361】
例14 より大きな(160ミクロン)コアを有するMR粒子
異なる試作品も開発し、本製剤の溶解に対するコアの大きさの影響を評価した。
【0362】
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)100)(D[4,3]=160ミクロン)上に噴霧した。平均径が310ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0363】
MR被覆粒子を以下のように調整した。すなわち、25.7gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、51.5gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、115.7gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1735.7gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度47℃、噴霧速度毎分約9.6g、及び噴霧圧1.6バールで、450.0gのIR粒子上に噴霧した。MR粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が370ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0364】
49.3gのオキシバートナトリウムMR粒子を0.52gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)及び0.26gのコロイド状二酸化ケイ素(EvonikのAerosil(商標)200)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4000mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに設定した。0.1N HCl及びpH6.8のリン酸緩衝液中での放出プロファイルを以下の図48ならびに表14a及び14bに示す。
【表14a】
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【表14b】
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【0365】
4.5g用量単位であって、上記用量の50%をIR画分として及び上記用量の50%をMR画分として含む上記用量単位の定性的組成を表14cに記載する。
【表14c-1】
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【表14c-2】
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【0366】
50mlの水道水で再構成し、10mlの水道水ですすいだ後に、上記完成した組成物は、USP装置2を用い、840mlの0.1N HCl中及びpH6.8のリン酸緩衝液(5N NaOHでpHを6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム溶液)中、37.0±0.5℃及び75rpmの回転パドル速度で、図49及び50ならびに表14d及び14eの溶解プロファイルを与えることが予想される。
【表14d】
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【表14e】
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【0367】
例15 種々の比率のLubritab(商標)及びEudragit(商標)を含むMR微粒子
種々の試作品を開発し、Lubritab(商標)とEudragit(商標)との間の比率が当該製剤に及ぼす影響を評価した。
【0368】
例15a 30%のLubritab(商標)、Cellets(商標)127、被覆レベル=35%
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)100)上に噴霧した。平均径が272ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0369】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、50.2gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、100.6gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、64.6gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1943.5gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約11.0g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が403ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0370】
17.9gのオキシバートナトリウムMR微粒子を0.1gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4308mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。この放出プロファイルを図51及び表15aに示す。
【表15a】
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【0371】
上記製造プロトコルに従い、被覆レベルを35%に代えて50%に調整して、上記に代わるオキシバートナトリウムのMR被覆粒子を調製した。上記と同一のプロトコルを用いて、この上記に代わるオキシバートナトリウムMR粒子の溶解プロファイルを測定した。この0.1N HCl溶解プロファイルを図52及び表15bに示す。
【表15b】
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【0372】
MR及びIRオキシバートナトリウム粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を次のようにして調製した。すなわち、153.3gの上記IR微粒子、235.8gの上記被覆レベルが30%のオキシバートナトリウムMR微粒子、6.2gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、2.7gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、4.1gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH109)、4.1gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び2.0gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。7.42gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0373】
以下の図53及び表15cは、USP装置2を用い、0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表15c】
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【0374】
例15b 中性のコアとしてのCelphere(商標)CP203及び被覆レベル=35%
IR粒子を次のようにして調製した。すなわち、665.0gのオキシバートナトリウム及び35.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、781.2gの無水エチルアルコール及び521.6gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(Asahi KaseiのCelphere(商標)CP203−平均径D[4,3]=250ミクロン)上に噴霧した。平均径が398ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0375】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、37.6gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、75.4gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、48.5gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1458.0gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約11.7g、及び噴霧圧1.6バールで、300.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が491ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0376】
17.0gのMR微粒子を0.08gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体中及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する5210mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。上記放出プロファイルを図54ならびに表15d及び15eに示す。
【表15d】
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【表15e】
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【0377】
4.5g用量単位であって、該用量の50%をIR画分として及び該用量の50%をMR画分として含む上記用量単位の定性的組成を表15fに記載する。
【表15f-1】
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【表15f-2】
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【0378】
再構成後、上記完成した組成物は、USP装置2を用い、37.0±0.5℃及び75rpmの回転パドル速度で、0.1N HCl中及びpH6.8のリン酸緩衝液(5N NaOHでpHを6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム溶液)中において、図55及び56ならびに表15g及び15hの溶解プロファイルを示すことが予想される。
【表15g】
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【表15h】
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【0379】
例15c 40%のLubritab(商標)(被覆レベル=40%)
IRペレットを以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1903.2gの無水エチルアルコール及び1267.1gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が268ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0380】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、40.6gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、80.1gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、80.5gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1799.4gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約10.5g、及び噴霧圧1.3バールで、300.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が348ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0381】
20.0gのMR被覆粒子を0.1gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4700mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。上記放出プロファイルを図57及び表15iに示す。
【表15i】
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【0382】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を次のようにして調製した。すなわち、156.0gの上記IR粒子、260.0gの上記MR被覆粒子、6.3gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、2.8gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、4.2gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、4.2gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び2.2gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。7.78gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0383】
以下の図58及び59ならびに表15j及び15kは、USP装置2を用い、0.1N HCl及びpH6.8の緩衝液(5N NaOHでpHを6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム溶液)中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水の入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表15j-1】
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【表15j-2】
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【表15k】
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【0384】
例15d 70%のLubritab(商標)(被覆レベル25%)
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.1gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.4gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が272ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0385】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、13.3gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、26.8gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、93.3gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1200.3gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約10.6g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が313ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0386】
17.0gのMR被覆粒子を0.06gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する3750mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。上記放出プロファイルを図60ならびに表15l及び15mに示す。
【表15l-1】
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【表15l-2】
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【表15m】
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【0387】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を次のようにして調製した。すなわち、153.3gの上記IR粒子、204.3gの上記MR被覆粒子、6.2gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、2.7gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、4.1gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、4.1gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び1.9gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。6.85gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0388】
図61及び表15nは、USP装置2を用い、0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表15n】
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【0389】
pH6.8のリン酸緩衝液中での上記MR被覆粒子の溶解プロファイルに基づいて、単回用量単位は、図62及び表15oに示すpH6.8の緩衝液中の溶解プロファイルを有すると予想される。
【表15o】
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【0390】
例16 被膜中の種々の疎水性化合物の評価
種々の疎水性被膜を有する試作品を調製及び評価して、当該製剤の溶解に対する被膜の種類の影響を測定した。
【0391】
例16a ジベヘン酸グリセリル(Compritol(商標)AT0888)
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1903.2gの無水エチルアルコール及び1267.1gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が268ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0392】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、22.9gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、102.9gのジベヘン酸グリセリル(GattefosseのCompritol(商標)ATO888)を、78℃で1371.8gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約11.7g、及び噴霧圧1.6バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が322ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0393】
17.0gのMR被覆粒子を0.1gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体中及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mのリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4000mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。上記放出プロファイルを図63ならびに表16a及び16bに示す。
【表16a-1】
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【表16a-2】
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【表16b】
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【0394】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を次のようにして調製した。すなわち、181.1gの上記IR粒子、258.7gの上記MR被覆粒子、7.3gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、3.3gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、4.9gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、4.9gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び2.3gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。7.12gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0395】
図64及び表16cは、USP装置2を用い、0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表16c】
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【0396】
pH6.8のリン酸緩衝液中での上記MR微粒子単独の溶解プロファイルに基づいて、単回用量単位は、図65及び表16dに示すpH6.8での溶解プロファイルを有すると予想される。
【表16d】
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【0397】
例16b 20%の被覆レベルでの60%のキャンデリラワックス
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.1gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を1894.4gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が255ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0398】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、13.3gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、26.7gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、60.0gのキャンデリラワックス(BrenntagのKahlwax(商標)2039L)を、78℃で902.2gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約12.8g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が289ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0399】
21.2gのMR微粒子を0.11gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体中及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液―5N NaOHでpHを6.8に調整)中で、槽当たり、2570mgのオキシバートナトリウムに相当する4000mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。上記放出プロファイルを以下の図66ならびに表16e及び16fに示す。
【表16e-1】
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【表16e-2】
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【表16f】
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【0400】
4.5g用量単位であって、該用量の50%をIR画分として及び該用量の50%をMR画分として含む上記用量単位の定性的組成を表16gに記載する。
【表16g】
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【0401】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物は、次のようにして調製することができる。すなわち、200.0gの上記IR粒子、250.0gの上記MR被覆粒子、8.1gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、3.6gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、5.4gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、5.4gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び2.4gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機で混合した。6.61gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0402】
再構成後、上記完成した組成物は、USP装置2を用い、37.0±0.5℃及び75rpmの回転パドル速度で、0.1N HCl中及びpH6.8のリン酸緩衝液(5N NaOHでpHを6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム溶液)中において、図67及び68ならびに表16a及び16iの溶解プロファイルを与えることが予想される。
【表16h】
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【表16i】
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【0403】
例16c 40%のキャンデリラワックス(被覆レベル=20%)
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.1gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.4gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が270ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0404】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、20.0gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、40.0gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、40.0gのキャンデリラワックス(BrenntagのKahlwax(商標)2039L)を、78℃で904.0gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約10.9g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が302ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0405】
17.0gのMR微粒子を0.08gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体及びpH6.8リン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する3500mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。上記プロファイルを図69ならびに表16j及び16kに示す。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。
【表16j】
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【表16k】
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【0406】
4.5g用量単位であって、該用量の50%をIR画分として及び該用量の50%をMR画分として含む上記用量単位の定性的組成を表16lに記載する。
【表16l】
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【0407】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を次のようにして調製した。すなわち、122.7gの上記IR粒子、153.2gの上記MR被覆粒子、5.0gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、2.2gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、3.3gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、3.3gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び1.5gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。6.62gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0408】
図70及び表16mは、USP装置2を用い、0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表16m】
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【0409】
pH6.8のリン酸緩衝液中での上記MR被覆粒子の溶解プロファイルに基づいて、4.5gの単回用量単位の完成した組成物は、図71及び表16nに示すpH6.8のリン酸緩衝液中での溶解プロファイルを与えることが予想される。
【表16n】
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【0410】
例16d 60%のセチルアルコール(Kolliwax(商標)CA)
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.1gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1898.7gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が272ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0411】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、22.8gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、45.8gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、102.9gのセチルアルコール(BASFのKolliwax(商標)CA)を、室温で1472.5gのイソプロパノール及び77.7gの水に溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約14.5g、及び2.5バールの噴霧圧で、400.0gのIR粒子上に噴霧した。平均径が315ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0412】
16.4gのMR微粒子を0.08gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4000mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。上記溶解プロファイルを図72及び表16oに示す。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに設定した。
【表16o】
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【0413】
例17 MR微粒子の被膜におけるEudragit(商標)の選択の影響
更に試作品を開発し、選択するEudragit(商標)のMR微粒子の溶解に対する影響を測定するために評価した。
【0414】
例17a 100%のEudragit(商標)S100
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1894.3gの無水エチルアルコール及び1262.9gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が285ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0415】
上記のIR粒子をシールコート層で被覆することによってオキシバートナトリウムIRシールコート粒子を調製した。すなわち、170.0gのヒドロキシプロピルセルロース(HerculesのKlucel(商標)EF Pharm)を4080.0gのアセトンに可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置中で1530.0gの上記IR粒子上に噴霧した。体積平均径が約298ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0416】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、100.0gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、150.0gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で2250.0gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約12.0g、及び噴霧圧1.6バールで、750.0gの上記IR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が307ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0417】
USP装置2を用い、500mlの0.1N HCl媒体中で、槽当たり、1253mgのオキシバートナトリウムに相当する2100mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。上記溶解プロファイルを図73及び表17aに報告する。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに設定した。
【表17a】
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【0418】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を次のようにして調製した。すなわち、425.0gの上記IRシールコート粒子、510.0gの上記MR被覆粒子、30.9gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、4.9gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)180)、4.9gのAerosil(商標)200(Evonikの非晶質無水コロイド状二酸化ケイ素)、及び9.9gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。7.18gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0419】
以下の図74及び表17bは、USP装置2を用い、0.1NのHCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表17b】
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【0420】
図75及び表17cは、USP装置2を用い、pH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLのpH6.8の溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表17c】
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【0421】
例17b 100%のEudragit(商標)L100−55
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.1gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1896.2gの無水エチルアルコール及び1264.4gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が275ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0422】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、68.7gのC型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100−55)、102.9gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1543.2gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度46℃、噴霧速度毎分約12.7g、噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が328ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0423】
17.0gのMR微粒子を0.09gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体中及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mのリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中で、槽当たり、2250mgのオキシバートナトリウムに相当する4000mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。上記プロファイルを図76ならびに表17d及び17eに示す。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに設定した。
【表17d】
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【表17e】
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【0424】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を次のようにして調製した。すなわち、153.3gの上記IR粒子、219.0gの上記MR被覆粒子、6.2gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、2.8gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、4.1gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、4.1gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び1.9gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)をRoue−Roehn混合機中で混合した。7.12gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0425】
図77及び表17fは、USP装置2を用い、0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表17f】
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【0426】
pH6.8のリン酸緩衝液中での上記MR被覆粒子の溶解プロファイルに基づいて、4.5gの単回用量単位の完成した組成物は、図78及び表17gのpH6.8のリン酸緩衝液中での溶解プロファイルを与えることが予想される。
【表17g】
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【0427】
例17c Eudragit(商標)L100−S100(50−50)混合物
IR粒子を以下のように調製した。すなわち、1615.0gのオキシバートナトリウム及び85.0gの水溶性ポリマーであるポリビニルピロリドン(ポビドン−ISPのPlasdone(商標)K30)を、1903.2gの無水エチルアルコール及び1267.1gの水に可溶化した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置GPCG1.1中で、300gの微結晶セルロース球(PharmatransのCellets(商標)127)上に噴霧した。平均径が268ミクロンのオキシバートナトリウムIR粒子を得た。
【0428】
MR被覆粒子を以下のように調製した。すなわち、34.3gのA型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)L100)、34.3gのB型メタクリル酸共重合体(EvonikのEudragit(商標)S100)、102.9gの硬化綿実油(JRSのLubritab(商標))を、78℃で1543.0gのイソプロパノールに溶解した。この溶液を全量、流動床噴霧被覆装置Glatt(商標)G.P.C.G.1.1中、入口温度48℃、噴霧速度毎分約11.8g、及び噴霧圧1.3バールで、400.0gのIR粒子上に噴霧した。MR微粒子を、入口温度を56℃に設定して2時間乾燥した。平均径が316ミクロンのオキシバートナトリウムMR被覆粒子を得た。
【0429】
24.0gのMR微粒子を0.12gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)と混合した。USP装置2を用い、900mlの0.1N HCl媒体中及びpH6.8のリン酸緩衝液(0.05Mリン酸二水素カリウム溶液−5N NaOHでpHを6.8に調整)中、槽当たり、2280mgのオキシバートナトリウムに相当する4050mgの上記混合物の溶解プロファイルを測定した。上記溶解プロファイルを図79ならびに表17h及び17iに示す。溶解媒体温度を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を100rpmに設定した。
【表17h】
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【表17i】
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【0430】
MR及びIR粒子の50:50混合物(該粒子のオキシバートナトリウム含有量に基づいて計算)を含有する完成した組成物を次のようにして調製した。すなわち、223.0gの上記IR粒子、318.4gの上記MR被覆粒子、11.2gのリンゴ酸(Bartekの通常のD/Lリンゴ酸)、4.0gのキサンタンガム(CP KelcoのXantural(商標)75)、6.0gのカラギーナンガム(FMC BiopolymerのViscarin(商標)PH209)、6.0gのヒドロキシエチルセルロース(AshlandのNatrosol(商標)250M)、及び2.9gのステアリン酸マグネシウム(Peter Greven)を、Roue−Roehn混合機中で混合した。7.14gの個々の用量(4.5g用量に相当し、該用量の半量を即時放出画分として及び該用量の半量を放出調節画分として含む)を秤量した。
【0431】
図80及び表17jは、USP装置2を用い、0.1N HCl中で測定した溶解プロファイルを示す。上記溶解媒体を37.0±0.5℃に維持し、回転パドル速度を75rpmに固定した。単回用量単位を50mLの水道水が入った容器に注いだ。5分後に、この懸濁液を840mLの0.1N HCl溶解媒体が入った溶解槽に注ぎ込んだ。10mLの水を用いて上記容器をすすぎ、上記溶解槽に加えた。
【表17j】
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【0432】
pH6.8のリン酸緩衝液中での上記MR被覆粒子の溶解プロファイルに基づいて、4.5gの単回用量単位の完成した組成物は、図81及び表17kに示すpH6.8のリン酸緩衝液中での溶解プロファイルを有することが予想される。
【表17k】
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【0433】
例18 例1に係る完成した組成物のイン・ビボ薬物動態の検討(用量漸増の検討)
薬物動態試験を、健常なヒトの志願者においてイン・ビボで実施した。薬物動態パラメータは用量によって正規化した。用量比例性を評価するために、対数変換した用量正規化PKパラメータを、BIOEQUIVALENCE STUDIES WITH PHARMACOKINETIC ENDPOINTS FOR DRUGS SUBMITTED UNDER AN ANDA (2013)との題目のFDA’s 2013 Draft Guidanceに記載の統計方法論に準拠して、対での比較を行った。全ての試験を、標準化された夕食を摂った2時間後の被験者において行った。例1の完成品の組成を有し、より大規模に製造した被験製品を、1週間間隔で4.5g、7.5g、及び9gの逐次漸増する用量で投与した。被験試料は4.5gについて表1cに記載したように製造し、他の強度については量を相似的に調整した。被験製品のMR部分の溶解プロファイルを図86及び図87に示す。被験製品の溶解プロファイルを図88及び図89に示す。ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の個々の濃度及び導出されるPKパラメータを以下(表18a及び表18b)ならびに図90に要約する。
【表18a】
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AUC及びCmax値は、被験製品として製剤したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の用量の増加に対して用量比例的よりも大きく増加した。
【表18b】
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【0434】
表18cは、4.5gの被験製品に関して得られた薬物動態パラメータAUCinf及びC8hを、2×2.25g、すなわち4.5gの合計用量のXyrem(登録商標)に関して算出した同一のパラメータと比較している。
【表18c-1】
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【表18c-2】
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【0435】
表18dは、7.5gの被験製品に関して得られた薬物動態パラメータAUCinf及びC8hを、2×3.75g、すなわち7.5gの合計用量のXyrem(登録商標)に関して算出した同一のパラメータと比較している。
【表18d】
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【0436】
表18eは、7.5gの被験製品に関して得られた薬物動態パラメータAUCinf及びC8hを、2×4.5g、すなわち9gの合計用量のXyrem(登録商標)に関して算出した同一のパラメータと比較している。
【表18e】
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【0437】
4.5gで投与した完成した組成物に関しては、平均C6h、平均C7hはXyrem(登録商標)の平均C4hよりも大きく、且つ平均C10hは上記平均C4hよりも小さい。更に、C3h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は1.03である。C4h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.81である。C4.5h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.69である。
【0438】
7.5gで投与した完成した組成物に関しては、平均C6h、平均C7hはXyrem(登録商標)の平均C4hよりも大きく、平均C10hは上記平均C4hよりも小さい。更に、C3h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.77である。C4h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.63である。C4.5h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.57である。
【0439】
9gで投与した完成した組成物に関しては、平均C6h、平均C7hはXyrem(登録商標)の平均C4hよりも大きく、平均C10hは上記平均C4hよりも小さい。更に、C3h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.84である。C4h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.78である。C4.5h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.63である。
【0440】
7.5gで投与した完成した組成物に関しては、2×4.5g、すなわち9gの合計用量のXyrem(登録商標)と比較してC3h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.65である。C4h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.53である。C4.5h/Cmax(Xyrem(登録商標))の比は0.47である。
【0441】
本出願を通して、様々な刊行物を参照している。本発明が属する分野の技術水準をより完全に記述するために、本記載をもって、これらの刊行物の開示の全体が、参照により本明細書に援用される。本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく、本発明に種々の改変及び変更を加えることができることは当業者には明らかであろう。本発明の他の実施形態は、本明細書の考察及び本明細書に開示された本発明の実施から、当業者には明らかになろう。本明細書及び実施例は例示のためのものに過ぎないと見なされることを意図しており、本発明の真の範囲及び趣旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
例えば、本発明の実施形態の例として、以下の項目が挙げられる。
(項目1)
即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
a)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
b)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、
c)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、10時間の時点で、60%を超える前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
d)前記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
前記製剤。
(項目2)
ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、7.5g用量の前記製剤が、340時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinfを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目3)
ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、7.5g用量の前記製剤が、340時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの50%〜130%である平均C8hを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目4)
ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出する
前記製剤。
(項目5)
即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
a)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
b)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、且つ
c)前記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
前記製剤。
(項目6)
即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
a)7.5g用量の前記製剤が、340時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの50%〜130%である平均C8hを達成することが明らかになっており、且つ
b)前記製剤が、
(i)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
(ii)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、且つ
c)前記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
前記製剤。
(項目7)
即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
a)前記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える前記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
b)前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出せず、且つ
c)前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
前記製剤。
(項目8)
即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、
a)前記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える前記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
b)前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出せず、
c)前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
d)前記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
前記製剤。
(項目9)
ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、4.5g、6g、7.5g、及び9g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目10)
ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、4.5g及び9g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目11)
標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5g、6.0g、または7.5gの強度で一晩に1回投与される場合に、相当する強度に対して実質的に図12または図13に示される血漿濃度対時間曲線を与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目12)
標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5gの強度で一晩に1回投与される場合に、実質的に図22に示される血漿濃度対時間曲線を与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目13)
実質的に図7及び図8に示される溶解プロファイルを与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目14)
実質的に図20及び図21に示される溶解プロファイルを与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目15)
即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、前記放出調節部分が実質的に図3または図16に示される溶解プロファイルを与える、前記製剤。
(項目16)
図25及び図26に示される最小値及び最大値の間の溶解プロファイルを与える、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目17)
図26及び図28に示される最小値及び最大値の間の溶解プロファイルを与える、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目18)
図27及び図28に示される最小値及び最大値の間の溶解プロファイルを与える、即時放出部分及び放出調節部分を含むガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目19)
実質的に図29〜89のいずれかに示される溶解プロファイルを与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目20)
標準化された夕食のおおよそ2時間後に、4.5g、7.5g、または9.0gの強度で一晩に1回投与される場合に、相当する強度に対して実質的に図90に示される血漿濃度対時間曲線を与える、ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤。
(項目21)
(a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、且つ
(b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間及び3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出する、
項目2、3、9、及び10のいずれかに記載の製剤。
(項目22)
即時放出部分及び放出調節部分を含む項目1〜10のいずれかの製剤であって、前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する、前記製剤。
(項目23)
即時放出部分及び放出調節部分を含む項目2、3、9、及び10のいずれかに記載の製剤であって、
a)前記即時放出部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える前記即時放出部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、
b)前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の20%未満しか放出せず、且つ
c)前記放出調節部分が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
前記製剤。
(項目24)
即時放出部分及び放出調節部分を含む項目2、3、9、及び10のいずれかに記載の製剤であって、
a)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
b)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、且つ
c)前記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
前記製剤。
(項目25)
即時放出部分及び放出調節部分を含む項目2、3、9、及び10のいずれかに記載の製剤であって、
a)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の少なくとも80%を放出し、
b)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、1時間の時点及び3時間の時点で、前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の10%〜65%を放出し、
c)前記製剤が、USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で試験する場合に、10時間の時点で、60%を超える前記製剤のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出し、且つ
d)前記放出調節部分が、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で、750mLの0.1N塩酸中で2時間開始し、次いで950mLのpH6.8に調整した0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液に切り替える溶解試験において、3時間の時点で80%を超える前記放出調節部分のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を放出する
前記製剤。
(項目26)
a)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.1N塩酸中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)1時間の時点で40%〜65%であり、
(ii)3時間の時点で40%〜65%であり、
(iii)8時間の時点で47%〜85%であり、
(iv)10時間の時点で60%以上であり、
(v)16時間の時点で80%以上である
ことを特徴とし、且つ
b)USP38<711>に準拠した溶解装置2において、900mLの0.05Mリン酸二水素カリウム緩衝液pH6.8中、37℃の温度及び75rpmのパドル速度で測定して、溶解したガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の百分率が、
(i)0.25時間の時点で43%〜94%であり、
(ii)0.35時間の時点で65%以上であり、且つ
(iii)1時間の時点で88%以上である
ことを特徴とする
イン・ビトロ溶解プロファイルを達成する、項目1〜10のいずれかに記載の製剤。
(項目27)
項目1及び4〜10のいずれかに記載の製剤であって、7.5g用量の前記製剤が、340時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinfを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目28)
項目1及び4〜10のいずれかに記載の製剤であって、7.5g用量の前記製剤が、340時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの50%〜130%である平均C8hを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目29)
項目1〜8のいずれかに記載の製剤であって、4.5g、6g、7.5g、及び9g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目30)
項目1〜8のいずれかに記載の製剤であって、4.5g及び9g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤と比較したときに、80%を超える相対的生物学的利用能(RBA)を達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目31)
即時放出ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩部分及び放出調節ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩部分を含む、項目1〜10のいずれかに記載の製剤。
(項目32)
即時放出ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩部分及び放出調節ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩部分を含む項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、前記製剤中の全ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩に対する前記即時放出部分中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のモル百分率が、10%〜65%の範囲である前記製剤。
(項目33)
即時放出ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩部分及び放出調節ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩部分を含む項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、前記製剤中の全ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩に対する前記即時放出部分中のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩のモル百分率が、40%〜60%の範囲である前記製剤。
(項目34)
即時放出部分及び放出調節部分を含む項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、前記放出調節部分が時間依存性放出機構及びpH依存性放出機構を備える前記製剤。
(項目35)
即時放出部分及び放出調節部分を含む項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、
a)前記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含み、
b)前記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の前記被膜が、遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、且つ
c)前記即時放出部分中と前記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35である
前記製剤。
(項目36)
即時放出部分及び放出調節部分を含む項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、
a)前記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含み、
b)前記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の前記被膜が、遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、
c)前記遊離カルボキシル基をもつポリマーに対する前記疎水性化合物の重量比が0.4〜4であり、
d)前記即時放出部分中と前記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35であり、且つ
e)前記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の前記被膜が前記粒子の重量の10〜50%である
前記製剤。
(項目37)
即時放出部分及び放出調節部分を含む項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、
a)前記放出調節部分が被覆されたガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の粒子を含み、
b)前記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の前記被膜が、5.5〜6.97のpHトリガーを有する遊離カルボキシル基をもつポリマー及び融点が40℃以上の疎水性化合物を含み、
c)前記遊離カルボキシル基をもつポリマーに対する前記疎水性化合物の重量比が0.4〜4であり、
d)前記即時放出部分中と前記放出調節部分中とのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の比が10/90〜65/35であり、且つ
e)前記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節粒子の前記被膜が前記粒子の重量の10〜50%である
前記製剤。
(項目38)
前記遊離カルボキシル基がpH7.5で実質的にイオン化される、項目35〜37のいずれかに記載の製剤。
(項目39)
前記遊離カルボキシル基をもつポリマーが、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル共重合体またはメタクリル酸とメタクリル酸メチルとの共重合体またはメタクリル酸とアクリル酸エチルとの共重合体またはA型、B型、もしくはC型メタクリル酸共重合体、遊離カルボキシル基をもつセルロース誘導体、セルロースアセタートフタラート、セルロースアセタートスクシナート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート、カルボキシメチルエチルセルロース、セルロースアセタートトリメリタート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセタートスクシナート、ポリビニルアセタートフタラート、ゼイン、シェラック、アルギン酸塩、及びそれらの混合物からなる群より選択される、項目35〜37のいずれかに記載の製剤。
(項目40)
前記遊離カルボキシル基をもつポリマーが、メタクリル酸とアクリル酸エチルとの1:1の共重合体、メタクリル酸とメタクリル酸メチルとの1:2の共重合体、及びそれらの混合物からなる群より選択される、項目35〜37のいずれかに記載の製剤。
(項目41)
前記疎水性化合物が、硬化植物油、植物ワックス、ミツロウ、白蝋、微結晶ワックス、ラノリン、無水乳脂肪、硬質脂肪座剤基剤、ラウロイルマクロゴールグリセリド、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、グリセリンの脂肪酸ジエステルまたはトリエステル、及びそれらの混合物からなる群より選択される、項目35〜37のいずれかに記載の製剤。
(項目42)
前記疎水性化合物が、硬化綿実油、硬化大豆油、硬化パーム油、ベヘン酸グリセリル、硬化ヒマシ油、キャンデリラワックス、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチン、ミツロウ、坐剤基剤として有用な硬質脂肪または脂肪、無水乳脂肪、ラノリン、パルミチン酸ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ラウロイルマクロゴールグリセリド、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ジエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、オメガ3脂肪酸、及びそれらの混合物からなる群より選択される、項目35〜37のいずれかに記載の製剤。
(項目43)
前記疎水性化合物が、硬化綿実油、硬化大豆油、硬化パーム油、ベヘン酸グリセリル、硬化ヒマシ油、キャンデリラワックス、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチン、ミツロウ、硬化ポリ−1デセン、カルナバワックス、及びそれらの混合物からなる群より選択される、項目35〜37のいずれかに記載の製剤。
(項目44)
a)前記遊離カルボキシル基をもつポリマーが100%のポリ(メタクリル酸−アクリル酸エチル(1:1))及び0%のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル(1:2))〜2%のポリ(メタクリル酸−アクリル酸エチル(1:1))及び98%のポリ(メタクリル酸−メタクリル酸メチル(1:2))を含み、且つ
b)前記疎水性化合物が硬化植物油を含む、
項目35〜37のいずれかに記載の製剤。
(項目45)
前記放出調節部分が、
a)不活性なコアと、
b)被膜と、
c)前記コアと前記被膜との間に挟持された、前記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩を含む層と
を備える粒子を含む、項目1及び5〜8のいずれかに記載の製剤。
(項目46)
前記放出調節部分が、体積平均径が200〜800ミクロンの粒子を含む、項目1及び5〜8のいずれかに記載の製剤。
(項目47)
投与前に水に分散させることが意図され、酸性化剤及び懸濁剤または増粘剤を更に含む、散剤の形態の項目35〜37のいずれかに記載の製剤。
(項目48)
投与前に水に分散させることが意図され、1.2〜15%の酸性化剤を更に含む、散剤の形態の項目35〜37及び47のいずれかに記載の製剤。
(項目49)
投与前に水に分散させることが意図され、1〜15%の懸濁剤または増粘剤を更に含む、散剤の形態の項目35〜37及び47のいずれかに記載の製剤。
(項目50)
投与前に水に分散させることが意図され、1〜15%の、キサンタンガム、カラギーナンガム、及びヒドロキシエチルセルロースの混合物またはキサンタンガム及びカラギーナンガムの混合物から選択される懸濁剤または増粘剤を更に含む、散剤の形態の項目35〜37及び47のいずれかに記載の製剤。
(項目51)
投与前に水に分散させることが意図され、
a)キサンタンガム、中粘度カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶セルロースとカルボキシメチルセルロースナトリウムとの混合物、微結晶セルロースとグアーガムとの混合物、中粘度ヒドロキシエチルセルロース、寒天、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウムとアルギン酸カルシウムとの混合物、ゲランガム、イオタ型、カッパ型、またはラムダ型カラギーナンガム、中粘度ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びそれらの混合物から選択される懸濁剤または増粘剤と、
b)リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、ホウ酸、マレイン酸、リン酸、アスコルビン酸、オレイン酸、カプリン酸、カプリル酸、安息香酸、及びそれらの混合物から選択される酸性化剤と
を更に含む、散剤の形態の項目35〜37及び47のいずれかに記載の製剤。
(項目52)
投与前に水に分散させることが意図され、
a)リンゴ酸及び酒石酸から選択される1.2〜15%の酸性化剤と、
b)キサンタンガム、カラギーナンガム、及びヒドロキシエチルセルロースの混合物またはキサンタンガム及びカラギーナンガムの混合物から選択される1〜15%の懸濁剤または増粘剤と
を更に含む、散剤の形態の項目35〜37及び47のいずれかに記載の製剤。
(項目53)
標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、
a)4.5g用量が、4.7〜9.0、5.4〜8.3、6.1〜7.6、3.5〜7.0、もしくは4.0〜5.5マイクログラム/mLの平均C8hを与えることが明らかになっている、
b)6g用量が、6.3〜16.7、7.3〜15.4、8.2〜14.1、8.9〜16.7、10.2〜15.4、もしくは11.5〜14.1マイクログラム/mLの平均C8hを達成することが明らかになっている、
c)7.5g用量が、13.0〜40.3、16.0〜26.0、15.0〜25.0、17.5〜22.0、21.6〜40.3、24.7〜37.2、もしく27.8〜34.1マイクログラム/mLの平均C8hを達成することが明らかになっている、または
d)それらの任意の組み合わせである、
項目1〜10のいずれかに記載の製剤。
(項目54)
項目1及び4〜10のいずれかに記載の製剤であって、7.5g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、300時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、及び70マイクログラム/mLを超える平均Cmaxを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目55)
項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、7.5g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、350時間・マイクログラム/mLを超える平均AUCinf、及び80マイクログラム/mLを超える平均Cmaxを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目56)
項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、4.5g、6.0g、7.5g、もしくは9.0g用量の前記製剤またはそれらの任意の組み合わせが、標準化された夕食のおおよそ2時間後に1回投与される場合に、0.80、0.85、0.90、0.95、または0.98を超える平均AUCinfに対する平均AUC8hの比を達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目57)
項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、4.5g、6.0g、7.5g、または9.0g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、前記用量の半量の、オキシバートナトリウムの即時放出溶液剤のメジアンTmaxの150分、120分、90分、60分、または30分以内のメジアンTmaxを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目58)
項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、4.5g、6.0g、7.5g、または9.0g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に投与される場合に、前記用量の半量の、オキシバートナトリウムの即時放出溶液剤の平均C4hを超える平均C6hまたは平均C7h、及び前記即時放出溶液剤の平均C4h未満の平均C10hを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目59)
項目1〜10のいずれかに記載の製剤であって、4.5、6.0、7.5、及び9.0g用量の前記製剤が、標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均AUCinfの80%を超える平均AUCinf、ならびに標準化された夕食のおおよそ2時間後に、t及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤によって与えられる平均C8hの95%、90%、または85%未満の平均C8hを達成することが明らかになっている前記製剤。
(項目60)
前記放出調節部分及び前記即時放出部分が構造的に慎重な放出調節粒子及び即時放出粒子を含む、項目1及び5〜8のいずれかに記載の製剤。
(項目61)
前記放出調節部分及び前記即時放出部分が構造的に個別になっていない粒子を含む、項目1及び5〜8のいずれかに記載の製剤。
(項目62)
及びt4hの時点で、等分された用量で投与される等用量のオキシバートナトリウムの即時放出溶液剤との前記比較がクロスオーバー試験で行われる、項目3、9、及び10のいずれかに記載の製剤。
(項目63)
前記列挙された1種または複数種の薬物動態パラメータが直接的にまたは間接的にのいずれかで示されている、項目2、3、9、及び10のいずれかに記載の製剤。
(項目64)
錠剤、散剤、及びカプセル剤からなる群より選択される剤形の、項目1〜63に記載の製剤。
(項目65)
前記ガンマ−ヒドロキシ酪酸塩がオキシバートナトリウムの形態である、項目1〜64に記載の製剤。
(項目66)
散剤の形態である、項目1〜65のいずれかに記載の製剤。
(項目67)
1型または2型ナルコレプシーを治療するのに有効な項目1〜66のいずれかに記載の製剤であって、前記ナルコレプシーの治療が、日中の過度の眠気の低減またはカタプレキシー発作の頻度の低減として定義される前記製剤。
(項目68)
連続した8時間の睡眠を誘導するのに有効な項目1〜67に記載の製剤。
(項目69)
治療であり、前記治療を必要とするヒト対象における、オキシバートナトリウムによって治療可能な障害の前記治療に用いるための、先行項目のいずれかに記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、3.0〜12.0gのオキシバートナトリウムと等価な単回就寝時日用量で前記ヒトに経口投与される前記製剤。
(項目70)
ナルコレプシーにおけるカタプレキシーまたはナルコレプシーにおける日中の過度の眠気(「EDS」)の治療に用いるための、項目1〜68のいずれかに記載のガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、3.0〜12.0gのオキシバートナトリウムと等価な単回就寝時日用量で前記ヒトに経口投与される前記製剤。
(項目71)
項目69または70に記載の使用のためのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、即時放出溶液剤で、tの時点で前記用量の半量を、且つt4hの時点で前記用量の別の半量を投与することから構成される投与レジメンと比較して、前記製剤の投与によって、生じる混乱がより少なく、抑うつ症候群がより少なく、失禁がより少なく、悪心がより少なく、または夢遊症がより少ないことが明らかになっている前記製剤。
(項目72)
項目70に記載の使用のためのガンマ−ヒドロキシ酪酸塩の放出調節製剤であって、即時放出溶液剤で、tの時点で前記用量の半量を、且つt4hの時点で前記用量の別の半量を投与することから構成される投与レジメンと比較して、前記製剤の投与が、
a)カタプレキシー発作の数を減少させる、
b)エプワース眠気尺度で測定した場合に、日中の眠気を減少させる、
c)覚醒のEEG測定に基づく覚醒維持検査によって測定される日中の眠気を減少させる、
d)前記対象の眠気の臨床全般印象度(CGI)評価を改善する、
e)睡眠ポリグラフ(PSG)によって測定した夜間事象の障害または有害な呼吸事象を減少させる、
f)入眠時幻覚を減少させる、
g)睡眠麻痺を減少させる、
h)MWT入眠潜時を増加させる、
i)N2からN3ならびにREM睡眠から覚醒及びN1睡眠へのPSG遷移を減少させる、
j)PSGから得られるNT1及び/またはNT2の対象における覚醒の回数を減少させる、
k)視覚的アナログ尺度(VAS)で測定した、NT1及び/またはNT2の対象における睡眠の質及び睡眠の疲労回復性を改善する、
l)覚醒の回数を減少させる、または
m)それらの任意の組み合わせである
ことが明らかになっている前記製剤。
図1
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図2
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図3
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図4
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図5
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図8
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図10
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図26
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図27
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図30
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図34
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図36
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図41
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図43
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