特許第6683971号(P6683971)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6683971-生活支援装置 図000002
  • 特許6683971-生活支援装置 図000003
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6683971
(24)【登録日】2020年3月31日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】生活支援装置
(51)【国際特許分類】
   A47K 4/00 20060101AFI20200413BHJP
【FI】
   A47K4/00
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2016-17515(P2016-17515)
(22)【出願日】2016年1月12日
(65)【公開番号】特開2017-124141(P2017-124141A)
(43)【公開日】2017年7月20日
【審査請求日】2018年3月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】516032632
【氏名又は名称】海老原 雄二
(72)【発明者】
【氏名】海老原 雄二
【審査官】 七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−055363(JP,A)
【文献】 特開2000−240306(JP,A)
【文献】 特開2001−046445(JP,A)
【文献】 実開昭54−50452(JP,U)
【文献】 実開昭56−68085(JP,U)
【文献】 特開2008−14032(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本来、人の生活に必要なベッド、風呂、トイレ、洗面器部のそれぞれの機能を一体化する独自の構成手法を用い有効に使用できるシステム構築を行うもので、負担のかかる生活や介護などを容易にし、洗面器部27と、排水コック14‘と洗面器部27の使用後の水を溜めることの出来る使用の排水槽21と、排水コック14‘を開くと使用の排水槽21の水を使用水の便器への排水口23に流す事が出来る排水管22と、浴槽3と、浴槽の排水口5と、浴槽に設けられた風呂水の便器への排水口20と、トイレ便器7と、便器の排水口8とで構成することを特徴とする生活支援装置。
【請求項2】
洗面器部27で顔を洗ったり出来、タオル、手拭い等の洗いも出来、これらの使用後の水は排水コック14‘を開いて使用の排水槽21に溜めて置いたり、直接、トイレ便器7の排水として利用でき、この場合、排水コック14‘を開くと使用の排水槽21の水は排水管22を通って使用水の便器への排水口23へ行き、風呂では、入浴後、寝床として使用する場合、先ず、幾つかに区切れる浴槽のフタ部6を全て閉じ、その上に幾つかに区切れるマット9を敷き、その上に人が横になり、布団や掛けカバー10を掛け、使用後は風呂水の便器への排水口20を開き、便器の排水口8から流し去る事を特徴とする請求項1記載の生活支援装置。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
本発明は、従来のベット、風呂、トイレの機能を効率よく改善し、一体化した生活支援装置に関するものである。
従来使用されている装置は第1図のような構成である。
同図において1は浴槽、2は浴槽の排水口、3は便器、4は便器の排水コック、5は洗面器、6は洗面入水口、6’は排水口、7は洗い場、8はバスルーム仕切、9はルーム出入口、10はシャワー部、11はバス入水部である。
以上の構成において通常の使用について、説明する。従来のバスルームにおいてバスルーム出入口9から入り、バス入水部11で湯または水を出すことが出来る。通常は、浴槽1に必要な量の湯を入れ、水を入れて湯の温度を調節する。必要に応じ便器3を使用し、用が済んだら便器の排水コック4で流す。手洗い、顔洗い、口ゆすぎには洗面器5を使う。洗面入水口6から水や湯を出す。用が済んだら排水口6’から排水する。
脱衣をして風呂に入るときは必要に応じてシャワー部10でお湯と水を加減して使用する。浴槽1に入って体を温めてら、洗い場7で体、顔、頭など洗い、必要に応じてシャワー部10を用いる。
全て用が済んだら着衣して別の部屋で床に入って寝る。以上のように従来の器具装置は、ある程度、近くに纏められていても身体の不自由な人、介護されている人などには使用に色々と負担がかかる。
本発明は以上のような欠点を除去すると共に従来にない機能を一体化し、より便利なように改善を行うものである。
本発明では風呂と便器、洗面器などの機能を一体化し、水の使用も効率よく出来る。便器の洗い流しには風呂、洗面器などで使った水を流すことができる。本発明の一実施例を第2図に示す。同図において1は排水槽、2は排水口、3は浴槽、4はキャスター、5は浴槽の排水口、6は浴槽のフタ部、7はトイレ便器、8は便器の排水口、9はマット(寝具)、10は掛けカバー、11は枕部、12は枠フレーム、13は装置カバー支柱、13’はシートカバー、14は湯・水コック(湯・水切り替え可)、14’は排水コック、15は風呂の湯・水部(湯・水切り替え可)、16は浴槽へのコック、17は浴槽への入水管、18は浴槽への湯水口、19はシャワー部、20は風呂水の便器への排水口、21は使用の排水槽である。
22は排水管、23は使用水の便器への排水口、25は便座のフタ、26は浴槽の水、27は洗面器部である。
以上のような本発明の構成において具体的な使用例を説明する。
浴槽3に水の入ってない状態から考えると先ず、風呂の湯・水部15(湯・水へ切り替え可)の浴槽への湯水コック16を湯の方へ切り替えて湯を流す。
湯は浴槽への入水管17を経て浴槽への湯水口18から浴槽3へ流れて規定の水量の所で止める。湯温は浴槽への湯水コック16で湯や水の加減が出来る。入浴する場合は、浴槽のフタ部6、マット9、掛けカバー10等をわきへ寄せて浴槽3に入って体を温められる。湯加減は入浴のまま、浴槽へのコック16で自由に出来る。シャンプーで体を洗ったり、流したりはシャワー部19のシャワーホースを伸ばして行える。
必要に応じて便座のフタ部25を椅子としても利用できる。トイレ便器7として使用するときは便座のフタ部25を開ければ直ぐ座れる。
風呂から上がって体など拭き取った後は浴槽のフタ部6を敷く。また、湯水コック14で水を出して口をゆすいだり、洗面器部27で顔を洗ったり出来る。タオル、手ぬぐい等の洗いも出来る。これらの使用後の水は排水コック14’を開いて使用の排水槽21に溜めて置いたり、直接、トイレ便器7の排水として利用できる。この場合、排水コック14’を開くと使用の排水槽21の水は排水管22を通って使用水の便器への排水口23へ行く。トイレ使用後の水を流す時は使用水の便器への排水口23に付けた排水フタ(図示せず)を開くとトイレ便器7の中を流れて汚物と共に便器の排水口8から流される。この排水は排水槽1に溜まって排水口2から下水管へ排出できる。
次に入浴後、寝床として使用する場合、先ず、浴槽のフタ部6(幾つかに区切れる)を全て閉じる。その上にマット(寝具)9を敷く(幾つかに区切れる)。その上に人が横になり、布団や掛けカバー10を掛ける。必要に応じて枕部11も使用できる。
本装置は枠フレーム12で組み立てられている。その上に装置カバー支柱13を取り付け、周囲をシートカバー13’で覆う。また、キャスター4を付けると移動などに便利である。
従来はトイレや風呂に行ったり、顔、手を洗ったり、歯磨き、口ゆすぎや寝床など別々になっているので立ったり歩いたりしなければならない。
夜など寒い時でもトイレに行ったり厄介である。特に身体の不自由な方、病気の方、高齢者では大変な負担である。特に入浴の場合、本人は勿論、介護者にとっても大きな負担となっている。
本発明の装置では例えば、夜など目を覚ましてトイレを使用する場合は布団や掛けカバー10、マット9の一部を取り外して、便座のフタ部25を開いて、そこへ座っただけで用がたせる。使用後は風呂水の便器への排水口20を開き、便器の排水口8から流し去る事が出来る。風呂水が入ってない場合は、使用の排水槽21の水を使用水の便器への排水口23を開いて流す事も出来る。
以上の説明のように本装置は正常な人が使用することは勿論、身体不自由な方、病気や高齢者の方、介護をする方のために種々の便利な使い方ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図に従来の装置としてユニットバスのブロック図を示す。第2図が本発明による生活支援装置(カプセルハウス)の実施例を説明するための一例を示すものである。第2図において1は排水槽、2は排水口、3は浴槽、4はキャスター、5は浴槽の排水口、6は浴槽のフタ部、7はトイレ便器、8は便器の排水口、9はマット(寝具)、10は掛けカバー、11は枕部、12は枠フレーム、13は装置カバー支柱、13’はシートカバー、14は湯水コック、14’は排水コック、15風呂の湯水部、16浴槽への湯水コック、17は浴槽への入水管、18は浴槽への湯水口、19はシャワー部、20は風呂水の便器への排水口、21は使用の排水槽、22は排水管、23は使用水の便器への排水口、25は便座のフタ部、26は浴槽の水、27は洗面器部である。
図1
図2