(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
[情報処理システムの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。
図1に示す情報処理システムは、ユーザ端末1−1〜1−Nと、サーバ2と、ベニュー端末3−1〜3−Nとが、ネットワークNを介して相互に接続されることによって構成されている。
【0011】
図1に示す情報処理システムは、ユーザにより商品の購入や役務の提供を受けたことに対する支払いがなされる毎に、ユーザの意思で当該支払いの記録及びその付随情報を履歴として蓄積していくサービス、即ち、家計簿作成支援サービスを提供する際に適用される。
本サービスの提供者は、サーバ2を管理しているものとする。ここでいう管理は、提供者自身が直接的に管理していることの他、サーバの運営会社等別の者に管理を委託する等間接的に管理していることも含むものとする。
【0012】
本サービスの第1の特徴として、ユーザの提示要求に応じて、一の支払場所及び支払額を示すシンボルを夫々の支払額に応じた形態で、夫々の支払場所に分布させた地図の画像を、ユーザに提示するサービスがある。
シンボルとは、地図上に表示された支払場所に表示可能な、文字、図形、記号若しくはこれらの結合又はこれらと色彩との結合をいう。例えば本実施形態では、文字や色彩とを組合せたピン形状の図形(以下、「ピン」と呼ぶ)が、シンボルとして採用されている。
ここで、「支払場所」の単位は、ベニューであるものとする。従って、シンボルが示す「支払場所」は、原則として1つのベニューを意味するが、後述するように、地図の表示倍率を下げた場合には、複数のベニューがまとめられて、当該複数のベニューが存在する1つの地区を意味する場合もある。
また、ベニューとは、商品又は役務の対価の支払い行為が行われた場所であって、当該対価の支払い先が管理する場所、例えば店舗等をいう。
具体的には例えば、ベニューとは、ワインという商品を購入するワインショップや、飲食物の提供という役務の提供を受けるレストランをいう。
【0013】
本サービスの第2の特徴として、ユーザの提示要求に応じて、当該ユーザにとって当該支払行為の目的となる人物毎に、支払時の当該ユーザの感情の累計に基づく情報を含む画像を、ユーザに提示するサービスがある。
支払行為の目的となる人物は、当該ユーザによる当該所定の1回の支払い行為において、購入された商品を受け取った者又は役務の提供を受けた者をいう。
ユーザの感情とは、当該所定の1回の支払い行為が行われた際におけるユーザの感情の種類及び度合いをいう。感情の種類及び度合いは、例えば予め定義されていてもよいし、例えば推定されたものでもよい。
【0014】
本実施形態では、N人(Nは、1以上の任意の整数値)のユーザの夫々が、ユーザ端末1−1〜1−Nの夫々を使用するものとする。ただし、以下、ユーザ端末1−1〜1−Nを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて単に「ユーザ端末1」と呼ぶ。
本実施形態では、説明の便宜上、M(Mは、Nとは独立した1以上の任意の整数値)のベニュー毎に、ベニュー端末3−1〜3−Mの夫々が存在するものとする。ただし、以下、ベニュー端末3−1〜3−Mを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて単に「ベニュー端末3」と呼ぶ。
【0015】
図2は、
図1の情報処理システムのうち、本発明の情報処理装置の一実施形態としてのユーザ端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0016】
ユーザ端末1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、入力部16と、表示部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0017】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0018】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0019】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、入力部16、表示部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0020】
入力部16は、例えば表示部17の表示領域に積層される静電容量式又は抵抗膜式の位置入力センサにより構成され、タッチ操作がなされた位置の座標を検出する。ここで、タッチ操作とは、入力部16に対する物体(ユーザの指やタッチペン等)の接触又は近接の操作をいう。なお、以下、タッチ操作がなされた位置を「タッチ位置」と呼び、タッチ位置の座標を「タッチ座標」と呼ぶ。
表示部17は、ディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
即ち、本実施形態では、入力部16と表示部17とにより、タッチパネルが構成されている。
【0021】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(
図1の例ではサーバ2やベニュー端末3)との間で行う通信を制御する。
【0022】
ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部28に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0023】
このような構成のユーザ端末1のCPU11は、支払内容をユーザから受け付けて記録してからから、当該ユーザの要求に応じて、支払内容に関する各種画像(例えば、後述する支払先画像や人感情別画像)を表示させるまでの一連の処理を実行する。このような処理を以下、「支払内容画像表示処理」と呼ぶ。
【0024】
図3は、ユーザ端末1の機能的構成のうち、このような支払内容画像表示処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
【0025】
CPU11においては、支払内容画像表示処理の実行が制御される場合、支払内容受付部41と、記憶制御部42と、地図情報取得部43、ベニュー情報受付部44と、支払先画像生成部45と、表示制御部46と、人感情別画像生成部61とが機能する。
記憶部18の一領域として、支払内容記憶部51が設けられている。
【0026】
ユーザは、入力部16を操作して、1回の支払い行為をする毎に、支払内容を入力する。
支払内容とは、ユーザによる1回の支払い行為に関する各種情報をいい、例えば本実施形態では支払場所と、支払金額と、支払目的人物と、支払者の感情とを含んでいる。支払内容は、その形態や支払内容記憶部51内の格納手法等は特に限定されない。
支払内容受付部41は、ユーザが入力部16を介して入力した支払内容を受け付け、記憶制御部42へ送信する。
例えば以下、1回のユーザの支払い行為について、支払場所「○○スポーツショップ」、支払金額「10,000円」、支払目的人物「Son」、支払者の感情「Good」が、支払い内容としてユーザにより入力された場合を例として説明する。支払内容受付部41は当該支払内容を受け付けて、記憶制御部42へ送信する。
【0027】
記憶制御部42は、支払内容受付部41より受け付けた支払内容を、支払内容記憶部51に記憶させる制御を実行する。
例えば上述の例では、記憶制御部42は、支払内容記憶部51の所定領域に対して、支払場所「○○スポーツショップ」、支払金額「10,000円」、支払目的人物「Son」及び支払者の感情「Good」を対応付けて格納させることで、支払金額を含む支払内容を各支払毎に支払内容記憶部51に記憶させる。
【0028】
このように、支払内容記憶部51は、支払金額を含む支払内容を各支払毎に保持するデータベース(DB)である。
支払内容記憶部51の構造は、特に限定されないが、本実施形態では、複数行のリスト構造として構築される。
支払内容記憶部51の1行には、任意の1回の支払い行為が対応付けられている。
つまり、所定の1行には、所定の1回の支払い行為についての支払い内容として、支払場所と、支払金額と、支払目的人物と、支払者の感情とが含まれているものとする。
【0029】
支払場所は、当該所定の1回の支払い行為が行われたベニュー、及び当該ベニューの存在場所(住所等)を一意に特定するものであって、例えば、○○スポーツショップや××ワインショップ銀座店等の名称であってもよいし、住所等であってもよいし、或いはまた緯度・経度であってもよい。
【0030】
支払金額は、当該所定の1回の支払い行為が行われ際にユーザが支払った金額をいう。
例えば、父親がユーザであって、息子のためにサッカーボールを10,000円で購入する、という支払い行為が行われたものとする。この場合には、支払金額は、10,000円となる。
【0031】
目的対象人物は、当該ユーザによる当該所定の1回の支払い行為において、購入された商品を受け取った者又は役務の提供を受けた者をいう。例えば、父親がユーザであって、サッカーボールを息子のために購入した場合、つまり父親が対価の支払いをした場合には、目的対象人物は息子となる。
【0032】
支払時の感情とは、当該所定の1回の支払い行為が行われ際におけるユーザの感情の種類及び度合いをいう。感情の種類は、例えば予め定義されていてもよいし、例えば推定されたものでもよい。また、感情の度合は、連続的(アナログ的)なものであってもよいし、段階的(デジタル的)なものであってもよい。本実施形態では、感情の種類として、Good、Bad、Ordinaryの3種類が予め定義されているものとする。ユーザは、1回の支払い行為毎に、これら3種類の中から最も相応しい感情の種類を選択するものとする。
例えば、支払者である父親が、ユーザであって、支払い対象人物の息子に対して、その誕生日プレゼントとして、サッカーボールを購入したとする。支払者である父親が、サッカーボールが息子の成長にかかせないものであり、良い買い物をしたと感じた場合、支払者である父親は、感情をGoodであると選択する。
【0033】
地図情報取得部43は、サーバ2又は図示せぬサーバが保有する全世界の地図情報のうち、現在位置等の所定の地域に関する地図情報について通信部19を介して取得して、支払先画像生成部45に提供する。
【0034】
ベニュー情報受付部44は、所定のベニューに関するベニュー情報を通信部19を介して取得して、支払先画像生成部45に提供する。
【0035】
ベニュー情報とは、1のベニューについての各種情報をいい、ベニューの名称、ベニューの各種属性(業種、所在地、販売商品や提供役務の内容等)、ベニューの販売商品や提供役務の内容(価格等)、ベニューの広告(ベニュー全体の広告、販売商品や提供役務の広告等)、ベニューのクーポン等を含んでいる。
つまり、ベニュー情報とは、ユーザに提示したいベニューの情報の総称をいい、ベニュー名称を含んでいれば足り、その形態や格納手法等は特に限定されない。
本実施形態では、ベニューの担当者は、ベニュー端末3を操作して、所定のベニュー名称及びベニューのCMを含む支払内容を生成する。
【0036】
支払先画像生成部45は、複数の支払内容及び地図情報に基づいて、複数の支払いを示すシンボルの夫々を、夫々の支払額に応じた形態で、夫々の支払い場所に分布させた地図の画像(データ)を、支払先画像(データ)として生成する。
なお、本実施形態では、支払先画像は、上述の複数の支払先の各シンボルが分布した地図の画像の他、後述する
図4や
図5に示される別の画像も用意されている。そこで、以下、上述の複数の支払先の各シンボルが分布した地図の画像を、以下、「支払先マップ表示画像」と呼ぶ。また、詳細については後述するが、支払先画像として、支払先金額ランキング表示画像、及び支払先詳細表示画像も含まれる。支払先詳細表示画像では、支払先がベニュー単位となり、当該ベニューの詳細情報も表示されるため、ベニュー情報受付部44により受け付けられたベニュー情報が用いられる。ただし、ベニュー情報やこれらの画像の具体例については、
図4や
図5を参照して後述する。
【0037】
表示制御部46は、支払先画像生成部45により生成された支払先画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
【0038】
また、人感情別画像生成部61は、目的対象人物毎に、支払額、及びユーザの感情の累計に基づく情報を含む画像(データ)を、人感情別画像(データ)として生成する。
なお、
図4や
図5を参照して後述するように、人感情別画像は、人リスト表示画像、人別集計表示画像、及び人感情別表示画像に大別される。
【0039】
表示制御部46は、人感情別画像生成部61により生成された人感情画像を表示部17に表示させる制御を実行する。
【0040】
次に、
図4を参照して、表示部17の画面の状態遷移を説明しつつ、
図3の機能的構成のうち、主に地図情報取得部43乃至表示制御部46が機能する場合のユーザ端末1の動作について説明する。
【0041】
図4は、
図3の機能的構成を有するユーザ端末1の表示部17の画面遷移を示す状態遷移図である。
図4において、各状態は、1つの長方形で示されており、その長方形に引かれた“S”を含む符号により判別される。
1つの状態から1つの状態への状態遷移は、所定の条件(以下、「状態遷移条件」と呼ぶ)が満たされると実行される。
このような状態遷移条件は、
図4おいては、1つの状態から1つの状態への遷移を表す矢印に、“A”を含む符号を付して表されている。
【0042】
本実施形態においては、
図4に示すように、支払先マップ表示状態S1が基本の状態になる。ユーザが所定の操作をして支払先画像の表示を指示することで、図示せぬ別の表示状態から支払先マップ表示状態S1に遷移するものとする。
支払先マップ表示状態S1では、表示部17においては、マップ表示部71、第1支払先一覧表示部72との1画面表示がなされている。
【0043】
支払先マップ表示状態S1において、ユーザは、
図5(A)の表示部17における第1支払先一覧表示部72を上にスワイプすると、
図5(C)の表示内容がスクロールする。その結果、
図5(C)の追加表示部77が、表示部17に表示された状態で、ユーザは、当該追加表示部77をタップすると、状態遷移条件A1が満たされる。
すると、状態は支払先金額ランキング表示状態S2に遷移する。この場合に、表示部17においては支払先金額ランキング一覧表示部73が表示される。そこで、支払先金額ランキング一覧表示部73の上部に表示されるBackボタンをタップすると、状態遷移条件A2が満たされる。
すると、状態は支払先マップ表示状態S1に遷移する。
なお、
図5における表示部17の詳細な説明は後述する。
【0044】
支払先金額ランキング表示状態S2において、表示部17の支払先金額ランキング一覧表示部73のうち、1つのベニューの項目をタップすると、状態遷移条件A3が満たされる。
すると、状態は支払先詳細表示状態S3に遷移する。
例えば、表示部17の支払先金額ランキング一覧表示部73うち、「XYZ Coffee Shop」が表示された項目をタップすると、支払先詳細表示状態S3においては、表示部17に「XYZ Coffee Shop」の支払先詳細表示画像が表示される。
支払先詳細表示状態S3において、表示部17にはベニュー名称表示部74、ベニュー画像表示部75、ベニュー情報表示部76が1画面表示される。そこで、ベニュー名称表示部74のうち、特定のボタンをタップすると、状態遷移条件A4が満たされる。
すると、状態は支払先金額ランキング表示状態S2に遷移する。
【0045】
また、支払先マップ表示状態S1において、ユーザが第1支払先一覧表示部72のうち、1つのベニューをタップすると、状態遷移条件A5が満たされる。
すると、状態は支払先詳細表示状態S3に遷移する。この場合に、表示部17においてはベニュー名称表示部74、ベニュー画像表示部75、ベニュー情報表示部76が1画面表示される。そこで、ユーザがベニュー名称表示部74の一部をタップすると、状態遷移条件A6が満たされる。
すると、状態は支払先マップ表示状態S1に遷移する。
【0046】
支払先マップ表示状態S1及び支払先金額ランキング表示状態S2における表示部17については、
図5を用いて後述する。
以下では、支払先詳細表示状態S3における表示部17について、説明する
まず、ベニュー名称表示部74は、本実施例では、ベニューの名称、支払金額、支払回数が表示されるが、ベニューの住所が表示されてよい。
また、ベニュー画像表示部75は、ベニューに関する画像が表示される。本実施例では、「XYZ Coffee Shop」の外観の画像が表示されているが、ベニューに関する画像は、ベニューの外観の画像に限定されず、ベニューの内観でもよい。
さらに、ベニュー情報表示部76は、ベニューの広告が表示される。本実施例では、「XYZ Coffee Shop」のCMの画像が表示されているが、ベニューの広告はCMに限定されず、ベニューのお買い得商品でもよいし、期間限定商品でもよい。
さらに、図示はしないが、ベニューのwebサイトのリンク、或いはwebサイト自体が表示部17に表示されるよういしてもよい。
【0047】
次に、
図5を参照して、ユーザ端末1の表示部17の画面の表示を説明する。
図5は、
図3の機能的構成を有するユーザ端末1の表示部17の画面の一例を示す図である。
【0048】
図5(A)〜(C)の支払先マップ画面は、
図4の支払先マップ表示状態S1におけるユーザ端末1の表示部17をいう。
なお、
図5(B)の支払先マップ画面は
図5(A)の支払先マップ画面の下の部分を表示しているに過ぎず、
図5(A)及び(B)の支払先マップ画面は、同一の画面を表示している。
また、
図5(D)の支払先マップ全画面は、
図4の支払先マップ表示状態S1における画面のうち、ユーザ端末1の表示部17にマップが全画面に表示されている画面をいう。
【0049】
図5(A)及び(B)の支払先マップ画面、及び
図5(D)の支払先マップ全画面におけるマップ表示部71は、ある特定の地域の地図上に、複数のシンボルが、夫々の支払金額に応じた形態で、複数の支払場所に分布しているものをいう。
マップ表示部71は、シンボル81〜83、センタリングボタン84、及び支払先一覧表示ボタン85を含んでいる。
シンボル81〜83は、夫々ベニュー概要表示部91〜93に表示されているベニューのシンボルを表示している。ベニュー概要表示部91〜93の詳細は、後述する。
シンボル(ピン)の形態は、支払金額に応じて変化し、その支払金額(概算でよい)をユーザが視認可能な形態であれば足りる。
即ち、シンボル(ピン)の形態は、支払額そのものを記載することもできるが、支払額によってシンボルの形状(大きさや枠の太さ等)、色等を変更することができる。
また、ここでいう、支払額とは、直前の1回の支払額、直前K回の支払額の累計、月次の支払額の累計、これまで全ての支払額の累計の全てを含むものである。
センタリングボタン84は、そのボタンをタップすると、自分(ユーザ端末1)の現在位置がマップ表示部71の中心になるボタンをいう。
例えば、マップ表示部71がユーザにより操作されることにより、マップ表示部71が自分の現在位置と異なるマップを表示していたとする。この場合に、ユーザは、マップ表示部71におけるマップを自分の現在位置に戻したい場合に、センタリングボタン84をタップする。このようにしてセンタリングボタン84がタップされると、自分の現在位置がマップ表示部71の中心になる。
支払先一覧表示ボタン85は、タップされると、支払先マップ全画面(D)から、支払先マップ画面(A)に遷移させるボタンをいう。
【0050】
図5(A)〜(C)の支払先マップ画面における第1支払先一覧表示部72は、複数のベニューの名称、支払金額、及び支払回数を含んでいる。
第1支払先一覧表示部72は、ベニュー概要表示部91〜93を含んでいる。
ベニュー概要表示部91〜93は、例えば、本実施例では、ベニューの名称、支払金額、支払回数が含まれている。
例えば、ベニュー概要表示部91は、ベニューの名称が「XYZ Coffee Shop」、支払金額「¥240,800」、支払回数「100」である。
また例えば、ベニュー概要表示部92は、ベニューの名称が「abc Convinience Store」、支払金額「¥120,530」、支払回数「50」である。
さらに例えば、ベニュー概要表示部93は、ベニューの名称が「abc Supermarket」、支払金額「¥50,500」、支払回数「30」である。
【0051】
ここで、例えば、地図情報として、日本東京都中央区銀座周辺の地図(データ)を含む情報が地図情報取得部43により取得されたものとする。
そして、銀座周辺の地図内において存在する支払内容の1つが、XYZ Coffee Shopに関するものであり、その住所が中央区銀座1−1−1であり既知であるものとする。また、銀座周辺の地図内において存在する支払内容の別の1つが、abc Covenience Storeであり、その住所が中央区銀座2−2−2であり既知であるものとする。また、銀座周辺の地図内において存在する支払内容の別の1つが、ABC Supermarketであり、その住所が中央区銀座3−3−3であり既知であるものとする。
この場合、支払先画像生成部45は、「XYZ Coffee Shop」を示すシンボル81と、「abc Covenience Store」を示すシンボル82と,「ABC Supermarket」を示すシンボル83とを、夫々の支払金額に応じた形態で生成する。
なお、本実施形態では、支払額の累計が支払金額として採用されているものとし、支払金額に応じてピンの色が変化するものとする。
例えば、支払額の累計が200,000円以上の高額であれば青になり、支払額の累計が100,000円以上200,000円未満の中程度であれば緑になり、支払額の累計が100,000円未満の少額であれば赤になるものとする。
そして、「XYZ Coffee Shop」に対する支払額の累計が「¥240,800」であり、「abc Covenience Store」に対する支払額の累計が「¥120,530」であり、「ABC Supermarket」に対する支払額の累計が「¥50,500」であるものとする。
この場合、「XYZ Coffee Shop」を示すシンボル81としては、高額を示す青色のピンが生成され、「abc Covenience Store」を示すシンボル82としては、中程度を示す緑色のピンが生成され、「ABC Supermarket」を示すシンボル83としては、少額を示す赤色のピンが生成される。
そして、支払先画像生成部45は、「XYZ Coffee Shop」を示すシンボル81(青色のピン)を、銀座周辺の地図のうち中央区銀座1−1−1の位置の上に配置させ、「abc Covenience Store」を示すシンボル82(緑色のピン)を、銀座周辺の地図のうち中央区銀座2−2−2の位置の上に配置させ、「ABC Supermarket」を示すシンボル83(赤色のピン)を、銀座周辺の地図のうち中央区銀座3−3−3の位置の上に配置させたような画像を、支払先画像として生成する。
【0052】
即ち、本実施形態では、
図5(A)及び(B)の支払先マップ画面においては、ベニュー概要表示部91の支払場所をシンボル81、ベニュー概要表示部92の支払場所をシンボル82、ベニュー概要表示部93の支払場所をシンボル83が夫々表示し、夫々のシンボルが銀座周辺の地図に分布している。
【0053】
図5(C)の支払先マップ画面における追加表示部77は、第1支払先一覧表示部72が支払先金額ランキングのTOP3を表示している場合に、ランキングのTOP3以下のランキングを追加表示するためのボタンである。
即ち、
図5(C)の支払先マップ画面における追加表示部77がタップされると、
図5(C)の支払先マップ画面から
図5(E)の支払先金額ランキング画面に遷移する。
図5(C)の支払先マップ画面における第2支払先一覧表示部78は、複数のベニューの名称、支払金額、及び支払回数を含んでいる。
第2支払先一覧表示部78は、ベニュー概要表示部101〜103を含んでいる。
ベニュー概要表示部101〜103は、例えば、本実施例では、ベニューの名称、支払金額、支払回数が含まれている。
例えば、ベニュー概要表示部101は、ベニューの名称が「Postal Office」、支払金額「¥25,800」、支払回数「28」である。
また例えば、ベニュー概要表示部102は、ベニューの名称が「ABC Movie Theater」、支払金額「¥25,800」、支払回数「28」である。
さらに例えば、ベニュー概要表示部103は、ベニューの名称が「XYZ Bookstore」、支払金額「¥8,530」、支払回数「14」である。
【0054】
なお、
図5(A)及び(B)の支払先マップ画面における第1支払先一覧表示部72を第2支払先一覧表示部78に変更することもできる。この場合には、
図5(A)及び(B)の支払先マップ画面におけるマップ表示部71のシンボル81〜83は、ベニュー概要表示部91〜93ではなく、ベニュー概要表示部101〜103を表示する。
即ち、
図5(A)及び(B)の支払先マップ画面においては、ベニュー概要表示部101の支払場所をシンボル81、ベニュー概要表示部102の支払場所をシンボル82、ベニュー概要表示部103の支払場所をシンボル83が表示している。
この場合には、
図5(C)の支払先マップ画面は、画面上部より、第2支払先一覧表示部78、第1支払先一覧表示部72、追加表示部77の順で表示される。
【0055】
また、
図5(E)の支払先金額ランキング画面は、
図4のS2における支払先金額ランキング表示状態における画面をいう。
図5(E)の支払先金額ランキング画面における支払先金額ランキング一覧表示部73は、ユーザの支払先毎の支払金額のランキングをベニュー毎に表示している。
支払先金額ランキング一覧表示部73は、本実施形態では、ベニュー概要表示部91〜93及び101〜103を含んでいる。
ここで、本実施例では、ランキング4位がベニュー概要表示部101であるため、ベニュー概要表示部93の下にベニュー概要表示部101が表示されているが、ランキング4位の別のベニューであれば、別のベニュー概要表示部が表示される。
なお、ここで表示しているランキングは、1回の支払額のランキングでもよいし、月次の支払額の累計のランキングでもよいし、支払金額の累計のランキングでもよい。
【0056】
次に、
図6を参照して、表示部17の画面の状態遷移を説明しつつ、
図3の機能的構成のうち、主に人感情別画像生成部及び表示制御部が機能する場合のユーザ端末1の動作について説明する。
【0057】
図6は、
図3の機能的構成を有するユーザ端末1の表示部17の画面遷移を示す状態遷移図である。
図6において、各状態は、1つの長方形で示されており、その長方形に引かれた“S”を含む符号により判別される。
1つの状態から1つの状態への状態遷移は、状態遷移条件が満たされると実行される。
このような状態遷移条件は、
図6おいては、1つの状態から1つの状態への遷移を表す矢印に、“A”を含む符号を付して表されている。
【0058】
本実施形態においては、
図6に示すように、人リスト表示状態S11が基本の状態になる。ユーザが所定の操作をして人感情画像の表示を指示することで、図示せぬ別の表示状態から人リスト表示状態S11に遷移するものとする。
人リスト表示状態S11では、表示部17においては、支払目的人物一覧表示部111の画面表示がなされている。
【0059】
人リスト表示状態S11において、ユーザが、支払目的人物一覧表示部111のうち、1人の支払目的人物の項目をタップすると、状態遷移条件A11が満たされる。
すると、状態は人別集計表示状態S12に遷移する。この場合に、表示部17においては第1人別集計表示部112と第2人別集計表示部113とが表示される。そこで、第2人別集計表示部113のうち、
図8における人別集計表示移行部144をタップすると、状態遷移条件A12が満たされる。
すると、状態は人リスト表示状態S11に遷移する。
なお、
図7〜9における表示部17の詳細な説明は後述する。
【0060】
人別集計表示状態S12において、第2人別集計表示部113のうち、1つの感情の項目をタップすると、状態遷移条件A13が満たされる。
すると、状態は支払先詳細表示状態S13に遷移する。
例えば、第2人別集計表示部113うち、「Good」が表示された項目をタップすると、人感情別表示状態S3においては、表示部17に「Good」の人感情別表示画像が表示される。
人感情別表示状態S13において、表示部17には第1人感情別表示部114、第2人感情別表示部115、第3人感情別表示部116が1画面表示される。そこで、ユーザが第1人感情別表示部114の一部をタップすると、状態遷移条件A14が満たされる。
すると、状態は支払先金額ランキング表示状態S12に遷移する。
【0061】
人リスト表示状態S11において、ユーザが、支払目的人物一覧表示部111のうち、1人の支払目的人物における感情の項目をタップすると、状態遷移条件A15が満たされる。
すると、状態は人感情別表示状態S13に遷移する。
例えば、支払目的人物一覧表示部111における「Good」が表示された項目がタップされると、人感情別表示状態S13においては、「Good」の人感情別表示画像が表示部17に表示される。
また、人感情別表示状態S13において、ユーザが、第1支払先一覧表示部72のうち、第1人感情別表示部114の一部をタップすると、状態遷移条件A16が満たされる。
すると、状態は支払先マップ表示状態S11に遷移する。
【0062】
次に、人リスト表示状態S11における表示部17については
図7を、人別集計表示状態S12における表示部17については
図8を、人感情別表示状態S13における表示部17については
図9を用いて、その順番に個別に説明する。
【0063】
先ず、
図7を参照して、
図6における人リスト表示状態S11におけるユーザ端末1の表示部17を説明する。
図7は、
図3の機能的構成を有するユーザ端末1の表示部17の画面の一例を示す図である。
人リスト表示状態S11におけるユーザ端末1の表示部17は、支払目的人物一覧表示部111を含んでいる。
支払目的人物一覧表示部111は、支払目的人物表示部121〜124と、支払目的人物追加部125を含んでいる。
例えば、本実施形態では、支払目的人物表示部123は、支払目的人物がSon(息子)であり、第1感情表示部131と第2感情表示部132を含んでいる。ここで、第1感情表示部131と第2感情表示部132は、支払い行為が行われ際のユーザの感情の種類及び度合いを意味する支払時の感情とその回数を表示している。なお、前述したが、感情の種類は、例えば予め定義されていてもよいし、例えば推定されたものでもよい。
本実施例では、第1感情表示部131は支払時の感情が「Good」であり、その回数が「120回」、第2感情表示部132は支払時の感情が「Bad」であり、その回数が「5回」と表示されている。また、感情表示部に支払時の感情として「Ordinary」、その回数として「L回」が表示されてもよい。
なお、支払目的人物表示部121、122、及び124は、支払目的人物表示部123と同様に第1感情表示部と第2感情表示部を含んでいる。
支払目的人物追加部125はタップされると、支払目的人物が追加されるボタンをいう。
例えば、娘が誕生し、家族が増えた場合には、ユーザにより支払目的人物追加部125がタップされると、娘が支払目的人物として追加される。
【0064】
次に、
図8を参照して、
図6における人別集計表示状態S12におけるユーザ端末1の表示部17を説明する。
図8は、
図3の機能的構成を有するユーザ端末1の表示部17の画面の一例を示す図である。
本実施形態では、ユーザ端末1の表示部17の画面には、
図7における支払目的人物表示部123をタップされた場合の人別集計表示状態S12におけるユーザ端末1の表示部17が表示されている。
人別集計表示状態におけるユーザ端末1の表示部17は、第1人別集計表示部112と第2人別集計表示部113を含んでいる。
第1人別集計表示部112は、本実施形態では、
図7における支払目的人物表示部123と同様の内容が表示されてもよいし、その他の支払目的人物に関係する情報が記載されてもよい。
また、第2人別集計表示部113は、本実施形態では、第1感情金額表示部141と、第2感情金額表示部142と、第3感情金額表示部143と、人別集計表示移行部144とを含んでいる。なお、支払時の感情の設定によって、感情金額表示部の表示内容が異なる。本実施形態では、支払時の感情を「Good」、「Bad」、「Ordinary」の3種類とされているため、第1感情金額表示部141が「Good」、第2感情金額表示部142が「Bad」、第3感情金額表示部143が「Ordinary」と表示されているが、例えば、支払時の感情を4種類とすると、第1〜第4感情金額表示部が表示されることとなる。
本実施例では、第1感情金額表示部141は、支払時の感情、支払金額が表示されているが、その他、支払回数が表示されてもよい。
なお、本実施形態においては、第1感情金額表示部141には、支払時の感情「Good」、支払金額「88,000円」と表示されている。
人別集計表示移行部144は、人リスト表示状態S11におけるユーザ端末1の表示部17の画面に遷移させるためのボタンである。
即ち、人別集計表示移行部144がタップされると、
図7の人リスト表示状態S11におけるユーザ端末1の表示部17の画面が支払目的人物一覧表示部111を含む支払目的人物一覧表示画面となる。
【0065】
次に、
図9を参照して、
図6における人感情別表示状態S13におけるユーザ端末1の表示部17を説明する。
図9は、
図3の機能的構成を有するユーザ端末1の表示部17の画面の一例を示す図である。
人感情別表示状態におけるユーザ端末1の表示部17は、第1人感情別表示部114、第2人感情別表示部115、第3人感情別表示部116を含んでいる。
本実施例では、
図8における第1感情金額表示部141をタップされ、人感情別表示状態におけるユーザ端末1の表示部17が表示される。
第1人感情別表示部114には、特定の支払目的人物の支払時の感情が表示される。
本実施例では、支払目的人物がSon(息子)であり、支払時の感情は「Good」である。
第2人感情別表示部115には、特定の支払目的人物の支払時の感情における支払金額が表示される。
本実施例では、当該支払金額は、「88,000円」となっている。
また、第3人感情別表示部116は、複数の支払金額表示部を含んでいる。
例えば、本実施形態では、第1支払金額表示部151として、3月26日にサッカーボールに1,800円支払ったことが表示されている。
また例えば、本実施例では、第2支払金額表示部152として、2月19日に本(Books)に2,400円支払ったことが表示されている。
さらに例えば、本実施例では、第3支払金額表示部153として、2月24日におもちゃ(Toy)に4,300円支払ったことが表示されている。
【0066】
ここで、例えば、これまでの支払目的人物「Son」への支払金額の累計が「126,200円」、支払者の感情「Good」の支払金額の累計が「86,200円」、その回数が「119回」であったとする。
また、新たに支払内容記憶部51が、支払金額「1,800円」、支払目的人物「Son」、支払者の感情「Good」、商品「サッカーボール」及び支払日「3月26日」の支払内容を記憶したとする。
この場合、人感情別画像生成部61は、支払目的人物「Son」への支払金額の累計「128,000円」、支払者の感情「Good」の支払金額の累計が「88,000円」、その回数が「120回」となるように人感情別画像を生成する。
また、人感情別画像生成部61は、支払目的人物が「Son」、支払者の感情が「Good」である支払目的人感情別表示画像において、商品「サッカーボール」、支払金額「1,800円」、支払日「3月26日」という支払情報を含む画像を生成する。
【0067】
以上説明したように、本実施形態では、例えば、ユーザは、Son(息子)のために、合計で128,000円支払っているという情報を視認できる。また、ユーザは、その支払額に対するユーザの感情が「Good」である支払額が88,000円、「Bad」である支払額が2,000円、「Ordinary」である支払額が「38,000円」であり、ユーザの感情が「Good」である具体的な商品として、「サッカーボール」、その支払日「3月26日」、その支払金額「1,800円」であるという情報をさらに視認できる。
即ち、本発明により、ユーザは、複数の支払目的人物への支払額、その感情についての視覚的な情報を入手することが可能となる。
【0068】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0069】
上述の実施形態において、支払場所は、支払場所の住所により特定されることを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、ユーザ端末1に備えられるGPSが、ユーザ端末1の位置に基づいて、支払場所を特定することができる。
【0070】
ユーザ端末1は、例えば、本発明は、電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0071】
上述の実施形態では、第1支払先一覧表示部72又は支払先金額ランキング一覧表示部73における1つのベニューがタップされると、ユーザ端末1の表示部17に当該ベニューの支払先詳細表示画像が表示されることを例として説明した。しかし、ベニューの支払先詳細表示画像の形態は特にこれに限定されない。
図10は、ベニューの支払先詳細表示画像の別の形態を示している。
例えば、第1支払先一覧表示部72又は支払先金額ランキング一覧表示部73における1つのベニューがタップされると、ユーザ端末1の表示部17に
図10における支払先概要表示部202が、支払先概要マップ表示部203の上に重なるように表示される。ここで、
図10における支払先概要表示部202がタップされると、表示部17に支払先詳細表示画像が表示される状態S3に遷移し、支払先概要マップ表示部203がタップされると、表示部17に支払先マップ表示画面が表示される状態S1に遷移する。
なお、支払先概要シンボル201とは、支払先概要表示部202に表示されるベニューの場所を示すシンボルをいう。
また、支払先概要表示部202とは、ベニューの情報の概要を表示する部分である。
支払先概要マップ表示部203とは、ベニューの場所の周辺のマップを表示する部分をいう。
【0072】
即ち本発明の一態様の情報処理装置は、
商品の購入又は役務の提供を受けたことに対する支払いがなされた場合、当該支払いの場所及び額を記憶する制御を実行する記憶制御手段と、
複数の前記支払いを示すシンボルの夫々を、夫々の支払額に応じた形態で、夫々の支払い場所に分布させた地図の画像を、支払先画像として生成する支払先画像生成手段と、
前記支払先画像生成手段により生成された前記支払先画像の表示を制御する表示制御手段と、
を備えれば足りる。
上述の実施例では、複数の支払を示すシンボルの夫々を、夫々の任意の一回の支払額に応じた形態で表示することを前提としているが、支払額の累計に応じた形態で設定してもよい。
また、さらに、地図の画像の表示倍率を変化させて表示させ、表示倍率が一定以下となった場合、同一の地域に属する複数の場所における支払額をまとめたシンボルを、当該地域の当該地図上の対応位置に表示してもよい。
これにより、過去に複数の店舗で支払いをした場合に、どのような地区のどのような店舗で夫々どのぐらい支払いをしたのかをユーザが容易に視認できるようになる。
【0073】
また、本発明の一態様の情報処理装置は、
商品の購入又は役務の提供を受けた際のユーザの支払行為について、
支払額、前記ユーザにとって前記支払行為の目的となる人物、及び支払時の前記ユーザの感情を記憶する制御を実行する記憶制御手段と、
前記人物毎に、前記支払額、及び前記ユーザの感情の累計に基づく情報を含む画像を、人感情別画像として生成する人感情別画像生成手段と、
前記人感情別画像生成手段により生成された前記人感情別画像の表示を制御する表示制御手段と、
を備えれば足りる。
また、さらに、前記記憶制御手段を一の支払行為に対して、前記ユーザにとって当該支払行為の目的となる人物として、複数の人物を記憶し、当該複数の人物毎に、前記支払額の分配額、及び当該ユーザの感情を別々に記憶するように制御を実行できるようにしてもよい。
これにより、ユーザは、複数の支払目的人物への支払額、その感情についての視覚的な情報を入手することが可能となる。
【0074】
さらに、上述の実施形態では、ユーザは、入力部16を操作して、1回の支払い行為をする毎に、支払内容として、支払場所や支払金額等をその都度入力していた。
しかしながら、ユーザの中には、常連店等過去に利用した店舗についても、支払い行為をする毎に、当該支払場所をその都度入力するのは面倒で手間がかかると感じる者もいる。
そこで、ユーザ端末1は、支払い内容の入力時に、ユーザが過去に利用したベニューをログデータから抽出し、それを支払場所として推測し、当該支払場所を自動的に入力する機能(以下、「ベニュー推測機能」と呼ぶ)を有するようにしてもよい。
【0075】
図11は、ベニュー推測機能を説明するための、ユーザ端末の表示部の画面の一例を示す図である。
【0076】
図11(A)は、支払場所の近傍位置(例えばユーザ端末1の現在位置)に、ユーザが過去に利用したベニュー(支払先として登録済のベニュー)が存在しない場合の画面の一例を示している。
当該画面において、支払いカテゴリ選択器301は、購入した商品や支払いのカテゴリを選択するためのGUIである。ユーザは、支払いカテゴリ選択器301を回転させる(そのように表示させる)操作を行い、推測対象として所望のカテゴリを示すシンボルを、最上位置(後述するカテゴリ選択結果表示部302の最接近位置)に配置させる。
すると、最上位置に配置されたシンボルが示すカテゴリ(
図11(A)の例ではCafe)が、推測対象のカテゴリとして選択される。
カテゴリ選択結果表示部302には、このようにして選択された、購入した商品や支払いのカテゴリ、即ち推測対象のベニューのカテゴリが表示される。
図11(A)の例では、「Cafe」が表示される。
支払場所候補表示部303には、今回入力対象の支払い内容のうち、支払場所(ベニュー)の候補が表示される。ただし、
図11(A)の例では、「Cafe」というカテゴリについては、推測対象となるベニューが存在しない、即ち、ユーザが過去に利用したベニュー(支払先として登録済のベニュー)が存在しないため、支払場所の候補は存在しない。このような場合、ユーザは支払場所を新たに入力して登録する必要がある。そこで、支払場所候補表示部303には、「新規記録」が表示される。
【0077】
図11(B)は、支払場所の近傍位置(例えばユーザ端末1の現在位置)に、ユーザが過去に利用したベニュー(支払先として登録済のベニュー)が存在する場合の画面の一例を示している。
図11(B)の例では、支払いカテゴリ選択器301及びカテゴリ選択結果表示部302に示されるように、推測対象のベニューのカテゴリは、「食料品」であることがわかる。
支払場所候補表示部303には、この「食料品」のベニューのうち、ユーザが過去に利用したベニュー(支払先として登録済のベニュー)である「〇×△A町店」が表示される。
この
図11(B)の表示状態で、ユーザは、所定の操作(例えば「OK」ボタンの押下操作)をするだけで、今回の支払内容のうち支払場所として、「〇×△A町店」を入力することが容易にできる。
【0078】
なお、支払場所の近傍位置(例えばユーザ端末1の現在位置)に、ユーザが過去に利用したベニュー(支払先として登録済のベニュー)が複数存在する場合には、
図11(C)に示す様に、これら複数のベニューが推測結果としてユーザに提示される。
この場合、当該画面には、マップ表示部305と、選択結果表示部306とが表示される。即ち、マップ表示部305の下方には、複数の支払場所の候補(複数のベニュー)がリスト表示されるので、ユーザは、所定の操作(例えば選択対象のベニューの項目に対するタッチ操作)をするだけで、複数のベニュー(複数の推測結果)の中から、今回の支払内容のうち支払場所を容易に選択できる。
なお、
図11の例では、「〇×△A町店」が支払場所として選択されている。
【0079】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、
商品の購入又は役務の提供を受けたことに対する支払いがなされた場合、前記記憶制御手段に既に記憶されている前記支払いの場所のうち、ユーザが過去に利用した場所を、今回の支払場所として推測する推測手段を
さらに備えることもできる。
【0080】
また、上述の実施形態では、ユーザは、入力部16を操作して、1回の支払い行為をする毎に、支払場所を入力する場合、ベニューを直接入力していた。
しかしながら、新規開店等の理由によりベニューがマップに登録されていない場合がある。そこで、ユーザ装置1は、次のような機能を有するようにしてもよい。
即ち、ユーザ装置1は、現在位置を取得して、当該現在位置(緯度・経度情報)を暫定的な支払場所として登録する。そして、ある程度時間が経過して、ユーザが過去に支払い行為をしたベニューがマップに新たに登録された場合には、当該マップ上で、支払場所を、暫定的な支払場所から、新たに登録されたベニューに変更する。換言すると、支払場所を示す情報が、緯度・経度情報の単体から、緯度・経度情報とベニューの情報とが紐付いた情報に変換される。このような機能を、以下、「ベニュー後登録機能」と呼ぶ。
【0081】
図12は、ベニュー後登録機能を説明するための、ユーザ端末の表示部の画面の一例を示す図である。
図12に示す様に、ベニュー後登録機能は、
図4の支払先マップ表示状態S1のときに実現される。なお、
図12の例では、
図5(D)の支払先マップ画面(全画面)が用いられているが、
図5(A)の支払先マップ画面でもよい。
【0082】
図12(A)の支払先マップ画面のマップ表示部401において、シンボル411〜413は、緯度・経度情報のみが登録された暫定的な支払場所を示す虫ピンである。一方、シンボル501は、所定のベニューを示すピンである。
ここで、ユーザは、当該所定のベニューで支払いをしたものの、その支払い行為時点でシンボル501がマップに登録されていなかったため、その時点の現在位置(緯度・経度)を示すシンボル411を支払場所として登録したものとする。
この場合、ユーザは、
図12(B)から
図12(C)に示す様な簡単な操作をするだけで、支払場所を、シンボル412から、当該所定のベニューを示すシンボル501に変更(統合)することができる。
即ち、
図12(B)に示す様に、ユーザは、虫ピンのシンボル412に対してドラッグ操作をして、当該所定のベニューを示すシンボル501に重ねあわせる。このとき、ユーザ端末1は、当該所定のベニューを示す情報(
図12(B)の例ではA町弁当店)をベニュー名表示部502に表示させる。
そして、
図12(B)に示す様に、ユーザは、当該所定のベニューを示すシンボル501に対して、虫ピンのシンボル412が重なった状態で、ドロップ操作をする。これにより、ユーザ端末1は、虫ピンのシンボル412を、当該所定のベニューを示すシンボル501に吸い込ませ(そのように表示制御をし)、緯度・経度情報と当該所定のベニューとを紐付けた情報を、支払場所の情報として登録し直すことができる。
【0083】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、
商品の購入又は役務の提供を受けたことに対する支払いがなされた場合、当該支払いを示すシンボルとして、位置情報のみを示す暫定的な第1シンボルを登録する仮登録手段と、
前記第1シンボルと、所定ベニューを示す第2シンボルとを含む支払先画像の表示が前記表示制御手段により制御されている状態で、前記第1シンボルを前記第2シンボルに重ね合わす操作がなされた場合、前記支払いを示すシンボルを、前記第2シンボルから前記第1シンボルに変更して登録する登録変更手段と、
をさらに備えるようにしてもよい。
【0084】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、
図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能がユーザ端末1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に
図3の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組合せで構成してもよい。
【0085】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0086】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される
図2のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)、等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている
図2のROM22や、
図2の記憶部28に含まれるハードディスク等で構成される。
【0087】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものとする。