特許第6684219号(P6684219)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6684219車両用の電子表示による後景を視認するための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6684219
(24)【登録日】2020年3月31日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】車両用の電子表示による後景を視認するための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B60R 1/00 20060101AFI20200413BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20200413BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   B60R1/00 A
   B60R11/02 C
   H04N7/18 J
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-543725(P2016-543725)
(86)(22)【出願日】2014年12月18日
(65)【公表番号】特表2017-504516(P2017-504516A)
(43)【公表日】2017年2月9日
(86)【国際出願番号】FR2014000291
(87)【国際公開番号】WO2015101724
(87)【国際公開日】20150709
【審査請求日】2017年12月18日
(31)【優先権主張番号】1363692
(32)【優先日】2013年12月30日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】505113632
【氏名又は名称】ヴァレオ システム テルミク
(74)【代理人】
【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082991
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(74)【代理人】
【識別番号】100158964
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 和郎
(72)【発明者】
【氏名】フレデリック、オートラン
【審査官】 菅 和幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−141578(JP,A)
【文献】 特開2007−290570(JP,A)
【文献】 特開2006−184447(JP,A)
【文献】 特開2010−163104(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0038732(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 1/00
B60R 11/02
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者(10)によって運転可能な車両のための後景視認装置(1)であって、
前記装置(1)は、少なくとも1つの後景視認画像を受信して前記画像の一部分の表示を可能とするように構成された少なくとも1つの電子手段(40、50、70、75、80、85)を備え、表示される前記画像の一部分は、前記運転者(10)の位置に基づいて選択され、
前記少なくとも1つの電子手段(40、50、70、75、80、85、90)は、前記画像の一部分を選択して当該一部分の表示を可能とするように構成された計算手段(45、47、55、57)と、前記計算手段(45、47、55、57)によって制御される表示手段(41、51)と、前記計算手段(45、47、55、57)に接続され、前記運転者(10)の位置を検出する少なくとも1つの検出手段(42、43、52、53)と、を備え、
前記少なくとも1つの検出手段は、赤外線送信器(42,52)と赤外線受信器(43,53)とを有する検出器(42、43、52、53)を少なくとも2つ備え、
それぞれの検出器は、当該検出器(42、43、52、53)と前記運転者(10)の頭部(10)との間の距離を計算し、これらの距離を前記少なくとも1つの計算手段(45、47、55、57)に送信するように構成されており、
前記少なくとも1つの表示手段(41、51)は2つのスクリーン(41、51)を備え、前記検出器のそれぞれは各スクリーン(41、51)と同一のハウジングに配置されており、
前記検出器(42、43、52、53)は、前記赤外線送信器(42,52)から向かって送信され、前記運転者の頭部で反射して前記赤外線受信器(43,53)に向かう赤外線を使用して、前記運転者の頭部(10)との間の距離を計算し、
前記距離に基づいて前記運転者の頭部(10)の位置が決定される、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記表示手段(41、51)は、前記車両に搭載可能であるように適合された少なくとも1つのスクリーン(41、51)を備えている、
請求項に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの計算手段(45、47、55、57)は、前記検出器(42、43、52、53)により提供された前記距離を使用して前記運転者の頭部(10)の位置を決定するように構成されている、
請求項に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの検出手段(42、43、52、53)は第3検出器を備え、これにより前記装置(1)は前記運転者の頭部(10)の高さを決定可能である、
請求項に記載の装置。
【請求項5】
前記画像の一部分を手動で選択するための手動調整手段(25、35)を備えている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
画像選択を逆進用に適応させる手段(26、36)を備えている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
後景視認画像を捕捉するように構成された画像捕捉手段(44、54)を備え、
前記画像は、前記少なくとも1つの電子手段(40、50、70、75、80、85、90)に提供される、
請求項1乃至のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記画像捕捉手段(44、54)は、少なくとも1つのカメラ(44、54)を備えている、
請求項に記載の装置。
【請求項9】
運転者(10)によって運転可能な車両の後景を視認するための、少なくとも1つの電子手段(40、50、70、75、80、85、90)を有する装置(1)によって利用される方法であって、
−少なくとも1つの後景視認画像を受信する工程と、
−前記運転者の位置に基づいて前記画像の一部分を選択する工程と、
−スクリーンに表示可能な前記画像の選択された一部分を示す信号を提供する工程と、
を備え、
前記少なくとも1つの電子手段(40、50、70、75、80、85、90)は、前記画像の一部分を選択して当該一部分の表示を可能とするように構成された計算手段(45、47、55、57)と、前記計算手段(45、47、55、57)によって制御される表示手段(41、51)と、前記計算手段(45、47、55、57)に接続され、前記運転者(10)の位置を検出する少なくとも1つの検出手段(42、43、52、53)と、を備え、
前記少なくとも1つの検出手段は、赤外線送信器(42,52)と赤外線受信器(43,53)とを有する検出器(42、43、52、53)を少なくとも2つ備え、
それぞれの検出器は、当該検出器(42、43、52、53)と前記運転者(10)の頭部(10)との間の距離を計算し、これらの距離を前記少なくとも1つの計算手段(45、47、55、57)に送信するように構成されており、
前記少なくとも1つの表示手段(41、51)は2つのスクリーン(41、51)を備え、前記検出器のそれぞれは各スクリーン(41、51)と同一のハウジングに配置されており、
前記検出器(42、43、52、53)は、前記赤外線送信器(42,52)から向かって送信され、前記運転者の頭部で反射して前記赤外線受信器(43,53)に向かう赤外線を使用して、前記運転者の頭部(10)との間の距離を計算し、
前記距離に基づいて前記運転者の頭部(10)の位置が決定される、
ことを特徴とする方法。
【請求項10】
前記画像の選択された一部分を表示する工程を更に備えている、
ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用の電子表示による後景を視認するための装置及び方法に関する。自動車の分野において、後方の景色(後景)は、従来的に中央バックミラー及び一対のサイドミラーによって提供されている。しかしながら、これらの要素を、カメラがスクリーンと連携している電子手段を有する装置に換える方法も知られている。
【背景技術】
【0002】
この装置は、例えば、車両の車室(passenger compartment)を占める同乗者や荷物によって中央バックミラーが見にくくなることを回避するために、又は後部ウィンドウが高価であるため車両から後部ウィンドウを省くために使用することができる。また、後部ウィンドウのデザインやスタイルは制約をもたらす。このため、中央バックミラーが役に立たない場合がある。
【0003】
一方、サイドミラーは、車幅の無視できない拡大の原因となるとともに、車両全体のデザインやスタイルに対する重大な空気力学的及び音響的影響を与える。したがって、従来のミラーに基づく後景視認システムを、車両の車室の内部に設けられたスクリーンと連携する小型カメラにより支援される後景視認システムに換えることが既に提案されている。また、このようなシステムは、ミラーに基づく後景視認システムに通常存在する盲点を排除することができる。
【0004】
しかしながら、カメラにより提供される画像の表示という点でスクリーンは多くの欠点を有している。これは、車両内の利用可能なスペースやそのコストによってスクリーンのサイズが制限されているためである。結果として自動車生産者は、典型的には10cm未満の幅を有する比較的小型のスクリーンを使用することを余儀なくされてきた。更に、車室における表示装置の位置は、利用可能なスペースや事故に対する安全性に関する規制によって制約されている。これにより、後景視認システムにより提供される視野が限定されるという結果となっている。
【0005】
より大きい視野を有する外部カメラを使用して、スクリーン上に全景を表示することも可能である。しかしながら、この場合、スクリーン画像が圧縮されて細部が見えなくなってしまうことがある。
【発明の概要】
【0006】
したがって、本発明の目的は、運転者に広い視野の後景を視認させ得る電子手段を有する後景視認装置を提供することである。
【0007】
この目的のために、本発明は、運転者によって運転可能な車両のための後景視認装置であって、前記装置は、少なくとも1つの後景視認画像を受信して前記画像の一部分の表示を可能とするように構成された少なくとも1つの電子手段を備え、表示される前記画像の一部分は、前記運転者の位置に基づいて選択される装置、を提案する。
【0008】
したがって、運転者は、表示されている画像の一部分を変更して異なる角度の後景を得るために、通常のミラーに基づく後景視認システムの場合と同じく単に位置を変えるだけでよい。本発明によれば、装置は、車幅を大きくする外部後景ミラーを不要にし得る電子手段と動作する。
【0009】
また、本装置は、より小型のスクリーンの使用を可能とするため、スクリーンを車両に組み込むことがより容易となる。これらの特徴は、後景視認装置のコスト及び重量の削減という観点においても恩恵をもたらす。
【0010】
個別に又は組み合わせて考慮され得る本発明の異なる実施形態は、以下のものである。
−前記少なくとも1つの電子手段は、前記画像の一部分を選択して当該一部分の表示を可能とするように構成された計算手段と、前記計算手段によって制御される表示手段と、前記計算手段に接続された、前記運転者の位置を検出する少なくとも1つの検出手段と、を備えている。
−前記少なくとも1つの検出手段は、少なくとも2つの検出器を備え、それぞれの検出器は、当該検出器と前記運転者との間の距離、特に前記運転者の頭部との間の距離を計算し、これらの距離を前記少なくとも1つの計算手段に送信するように構成されている。
−前記表示手段は、前記車両に搭載可能であるように適合された少なくとも1つのスクリーンを備えている。
−前記少なくとも1つの計算手段は、前記検出器により提供された前記距離を使用して前記運転者の頭部の位置を決定するように構成されている。
−前記少なくとも1つの表示手段は2つのスクリーンを備え、前記検出器のそれぞれは各スクリーンの位置に実質的に配置されている。
−前記少なくとも1つの検出手段は第3検出器を備え、これにより前記装置は前記運転者の頭部の高さを決定可能である。
−前記装置は、前記画像の一部分を手動で選択するための手動調整手段を備えている。
−前記装置は、画像選択を逆進用に適応させる手段を備えている。
−前記装置は後景視認画像を捕捉するように構成された画像捕捉手段を備え、前記画像は前記少なくとも1つの電子手段に提供される。
−前記画像捕捉手段は、少なくとも1つのカメラを備えている。
【0011】
また、本発明は、運転者によって運転可能な車両の後景を視認するための、少なくとも1つの電子手段を有する装置によって利用される方法であって、−少なくとも1つの後景視認画像を受信する工程と、−前記運転者の位置に基づいて画像の一部分を選択する工程と、−スクリーンに表示可能な前記画像の選択された一部分を示す信号を提供する工程と、を備えた方法、に関する。
【0012】
本発明は、発明を制限する意図のない、理解のガイドとして提供される以下の説明と添付図面に基づいてより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による後景視認装置の第1実施形態の概略図。
図2】本発明による後景視認装置の第2実施形態の概略図。
図3】本発明による後景視認装置の第3実施形態の概略図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の説明において、「左」及び「右」という用語は、車両の要素を区別するために使用される。しかしながら、これらの用語は、発明を制限するものではなく説明の理解を簡単にするためだけのものである。
【0015】
図1乃至3は、運転者により運転可能な車両のための後景視認装置1を示す。後景視認装置1は、少なくとも1つの電子手段を備えている。図面において、この手段は複数の電子手段40、50、70、75、80、85であって、少なくとも1つの後景視認画像を受信するとともに、当該画像の一部分を表示可能とするように構成されている。表示される画像の一部分は、運転者の位置に基づいて選択される。
【0016】
この目的のために、電子手段40、50、70、75、80、85は、少なくとも1つの画像捕捉手段を備えている。図面において、この画像捕捉手段は、後景視認画像を捕捉するように構成された2つの画像捕捉手段44、54である。これらの画像捕捉手段は、例えば、車両におけるバックミラーの通常の位置に実質的にそれぞれ配置された2つのカメラ44、54であって、例えば左側カメラ44と右側カメラ54を有するカメラ44、54である。
【0017】
表示のために、電子手段40、50、70、75、80、85は、表示手段41、51を備えている。例えば、表示手段41、51は2つのスクリーン、すなわち、車両に搭載可能な左側スクリーン41と右側スクリーン51である。各スクリーン41、51は、カメラ44、54に接続されて、カメラにより捕捉された画像の一部分を表示する。これらのスクリーンは、運転者に見えるように配置されている。
【0018】
図示しない変形例において、装置1は、内部のバックミラーにおいて形成される画像と同じタイプの画像を提供することが意図された、1つの後景視認画像センサのみを備え得る。この場合、装置は1つのスクリーンのみを備える。
【0019】
また、電子手段40、50、70、75、80、85は、運転者の位置に基づいて画像の一部分を選択するように構成された計算手段45、47、55、57を有している。計算手段45、47、55、57は、各スクリーン41、51用の画像生成器45、55と、運転者の位置を計算するユニット47、57と、を備えている。画像生成器45、55は、表示すべき画像の一部分を、スクリーン41、51の一方での表示に好適な電子コードにおいて送信する画像処理ユニットである。カメラ41、51により捕捉された画像は、ビデオ受信器46、56のビデオリンク49、59によって、表示すべき画像の一部分を選択する画像生成器45、55に送信される。
【0020】
運転者の頭部10の位置を推定するために、図示の変形例において、電子手段40、50、70、75、80、85は、検知手段42、52、43、53を有している。この場合、検知手段42、52、43、53は2つの検出器であり、それぞれの検出器は、当該検出器と運転者の頭部10との間の距離を計算するように構成されている。例えば、検出器は、赤外線送信器42、52と赤外線受信器43、53とを有している。送信器42、52が赤外線61、62を運転者に向かって送信すると、この赤外線の一部63、64が運転者の頭部10で反射して受信器43、53に向かう。反射した赤外線の一部63、64は、運転者の頭部10の位置を計算するために使用できる。
【0021】
図示しない変形例において、検出器は、例えば、運転者の頭部の位置を認識するためのカメラ及びソフトウェアからなる単一の検出器である。この検出器は、運転者の居眠りの危険を監視するためにも使用できる。
【0022】
図示のように2つの検出器がある場合、2つの測定距離が計算ユニット47、57に送信されるため、計算ユニット47、57は運転者の頭部10の位置を「三角測量」タイプの方法によって推定できる。この位置は、第1平面において、例えば車両に対して水平な平面において計算される。左側計算ユニット47と右側計算ユニット57は、運転者の位置を、特にその頭部10の位置を、検出器により提供される測定結果に基づいて推定する。計算ユニット47、57は、運転者の頭部10の位置を計算するためのデータを互いに送信し合うように、左側送信器48又は以下に説明する2つの左側送信器48、71と、1つ又は2つの右側送信器58、81と、通信リンク60とによって互いに通信する。
【0023】
運転者の頭部の位置が計算されると、その位置が、画像の一部分を選択する画像生成器45、55に提供される。車両の構成や運転者の場所に関するパラメータに基づいて選択が設定される。運転者がスクリーン41、51の一方を見るとき、得られる結果は通常のバックミラーのものと同一である。通常のバックミラーにおいて、運転者が頭部10の位置を変えると(変えることで)、運転者は後景における写角を変更する。
【0024】
超音波検出器、容量性検出器、磁気検出器、レーダー検出器や、例えば光の移動時間の計測を用いる検出器等の、他のタイプの検出器を使用してもよい。
【0025】
更にコンパクトな装置を提供するために、各検出器は、有利には、各スクリーン41、51の位置に、例えば同一のハウジングにおいて配置される。
【0026】
検出の原理を以下に述べる。左側の信号が増加した場合、すなわち、運転者が左側スクリーン41に近づいた場合、且つ同時に右側の信号が減少した場合、すなわち運転者が右側スクリーン51から遠ざかった場合、これは、運転者がその頭部又は上半身を左方に移動させたことを意味する。
【0027】
好適な実施形態において、検出手段は、車室において例えば中央バックミラーの通常の位置に配置された第3検出器(図示せず)を備えている。第3検出器は、運転者の頭部と当該検出器との間の第3距離を計測し、計算手段45、47、55、57が、運転者の頭部の位置を、第2平面において、例えば車両に対して垂直な面において決定することを可能にする。第3検出器も、計算手段45、47、55、57に接続されている。
【0028】
有利には、手動調整手段25、35が、装置1に追加され得る。これにより、スクリーン41及び/又は51に表示すべき画像の一部分を手動で選択することができる。したがって、運転者は、画像の一部分を運転者の所望の写角に合わせて調整することができる。運転者が手動調整手段25、35を作動させると、表示される画像が例えば固定されるため、運転者はこの機能をより容易に利用することができる。
【0029】
別の変形実施形態によれば、装置1は、画像選択を逆進(reversing)用に適応させるための手段26、36を備えている。これは、バックするために、運転者に特定の写角が必要となるためである。したがって、ドライバは逆進するために頭の向きを変える必要がない。更に有利には、変速器に配設された検出手段が使用され得る。これにより、バックギアが係合するやいなや自動的にスクリーン41、51に表示されている写角が変更されて写角が現況に適応される。調整手段26、36は、有利には、スクリーン41及び/又は51に表示すべき画像の一部分を、逆進の場合に手動で選択可能とするように構成されている。
【0030】
図1乃至3のそれぞれは、異なる構成においてグループ化された上述の要素を設けられた、本発明による後景視認装置1を示す。
【0031】
図1に示す第1構成において、装置1は、2つのアセンブリ40、50、例えば左側ハウジング及び右側ハウジングを有している。各アセンブリ40、50は、スクリーン41、51と、送信器42、52と、受信器43、53と、計算ユニット47、57と、画像生成器45、55と、ビデオ受信器46、56と、送信器48、58と、を含んでいる。一方、2つのアセンブリ40、50は、左側ビデオリンク49及び右側ビデオリンク59によってカメラ44、54の一方にそれぞれ接続される一方、これらのアセンブリ40、50は、左側送信器48と右側送信器58との間の通信リンク60によって互いに接続されている。この場合、カメラ以外の他の要素は単一のユニットを形成している。したがって、装置1は、車両の車室において2つの異なる箇所のみに配置される。
【0032】
図2に示す第2構成において、各アセンブリは、2つのサブアセンブリ70、75、80、85に分割されている。検出及び表示用の第1サブアセンブリ75、85は、スクリーン41、51と、送信器42、52と、受信器43、53と、計算ユニット47、57と、送信器48、58と、を含んでいる。画像計算用の第2サブアセンブリ70、80は、画像生成器45、55と、ビデオ受信器46、56と、第2ビデオ送信器71、81と、を含んでいる。第2ビデオ送信器71、81は、各アセンブリの計算ユニット47、57と画像生成器45、55との間でデータを交換する役割を果たす。
【0033】
第1サブアセンブリ75、85は、計算ユニット47、57間でのデータ交換を可能とすべく、左側送信器48と右側送信器58との間の通信リンク60によって接続されている。第2サブアセンブリ70、80の画像生成器45、55は、第1サブアセンブリ75、85のスクリーン41、51に接続されている。したがって、第1サブアセンブリ75、85及び第2サブアセンブリ70、80は、車両において異なる箇所に配置され得るとともに、第1アセンブリ75、85のスクリーン41、51は運転者に見えなくてはならない。
【0034】
図3に示す第3構成において、装置1は、第2構成におけるサブアセンブリと同一の表示及び検出用の第1サブアセンブリ75、85と、共通の画像計算サブアセンブリ90と、を備えている。画像計算サブアセンブリ90は、画像生成器45、55と、ビデオ受信器46、56と、中央ビデオ送信器91と、を含んでいる。
【0035】
共通のサブアセンブリ90は、一方で中央ビデオ送信器91と2つの右側送信器58及び左側送信器48との間においてリンク60により、他方で各画像生成器45、55とスクリーン41、51との間において、第1サブアセンブリ75、85に接続されている。第1サブアセンブリ75、85は、計算ユニット47、57間でのデータ交換を可能とすべく、左側送信器48と右側送信器58との間の通信リンク60によって接続されている。カメラ44、54は、左側ビデオ受信器46と右側ビデオ受信器56において中央サブアセンブリ90に接続されている。したがって、共通のサブアセンブリ90は、車両において一箇所に設置可能であるとともに、第1サブアセンブリは運転者がスクリーン41、51を見ることができる箇所に設置可能である。
図1
図2
図3