特許第6684380号(P6684380)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6684380硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6684380
(24)【登録日】2020年3月31日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置
(51)【国際特許分類】
   C01B 17/90 20060101AFI20200413BHJP
   B01D 25/24 20060101ALI20200413BHJP
   B01D 33/00 20060101ALI20200413BHJP
   C02F 1/00 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   C01B17/90 A
   C01B17/90 Z
   B01D25/24
   B01D33/00 Z
   C02F1/00 L
   C02F1/00 M
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-160947(P2019-160947)
(22)【出願日】2019年9月4日
【審査請求日】2019年9月4日
(31)【優先権主張番号】201910155568.3
(32)【優先日】2019年3月1日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519292730
【氏名又は名称】肇▲慶▼学院
(74)【代理人】
【識別番号】100131406
【弁理士】
【氏名又は名称】福山 正寿
(72)【発明者】
【氏名】李▲艶▼▲梅▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ハオ▼向英
(72)【発明者】
【氏名】袁国▲棟▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼英俊
(72)【発明者】
【氏名】李境多
【審査官】 佐藤 慶明
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第206823317(CN,U)
【文献】 特公昭47−004606(JP,B1)
【文献】 特開2015−104683(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C01B 17/69 − 17/94
B01D 25/24
B01D 33/00 − 33/82
C02F 1/00
DWPI(Derwent Innovation)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置であって、ベース(1)と、濾過ボックス(2)と、一次不純物除去ボックス(4)と、二次不純物除去ボックス(5)と、回収処理ボックス(3)とを備え、前記濾過ボックス(2)と前記回収処理ボックス(3)はそれぞれ前記ベース(1)の頂部の両側に配置され、前記濾過ボックス(2)と回収処理ボックス(3)との間には第1電磁弁(21)を介して連通し、前記濾過ボックス(2)の内部は、鉛直中線において回転軸(22)と回転可能に連結され、前記濾過ボックス(2)の内壁には第1摩擦板(26)と第2摩擦板(27)が配置され、前記濾過ボックス(2)の頂部には制御装置(24)が取り付けられ、前記濾過ボックス(2)の頂部にもモータ(23)が取り付けられ、前記モータ(23)は回転軸(22)と伝動接続され、前記濾過ボックス(2)の底部にも水ポンプ(25)が設けられ、前記第1摩擦板(26)と前記第2摩擦板(27)は前記濾過ボックス(2)の鉛直中線に関して対称に配置され、前記回転軸(22)には一次不純物除去ボックス(4)と二次不純物除去ボックス(5)とが設けられ、前記一次不純物除去ボックス(4)と前記二次不純物除去ボックス(5)の断面はいずれも扇形の構造であり、前記一次不純物除去ボックス(4)の大きい方の端部の内部および前記二次不純物除去ボックス(5)の小さい方の端部の内部にいずれも不純物除去モジュール(8)が設けられ、前記一次不純物除去ボックス(4)と前記二次不純物除去ボックス(5)の小さい方の端部の同側の間にいずれもプラスチック製のシールフィルム(6)が設けられ、前記一次不純物除去ボックス(4)と前記二次不純物除去ボックス(5)にいずれも液体供給のために使用される圧力弁が設けられ、
前記一次不純物除去ボックス(4)は、前記第1摩擦板(26)の位置に配置され、前記一次不純物除去ボックス(4)の大きい方の端部の外壁が前記第1摩擦板(26)に接触し、前記一次不純物除去ボックス(4)の一方の側壁に濾過モジュール(9)がヒンジ接続され、前記一次不純物除去ボックス(4)に液体排出のために使用される逆止弁が設けられ、
前記二次不純物除去ボックス(5)は、前記第2摩擦板(27)の位置に配置され、前記二次不純物除去ボックス(5)の大きい方の端部の外壁は、前記第2摩擦板(27)に接触し、前記二次不純物除去ボックス(5)の大きい方の端部の内壁に第2電磁弁(52)が設けられ、前記二次不純物除去ボックス(5)の外側の濾過モジュール(9)に近い位置に円弧状の弾性ロッド(51)が固着され、前記円弧状の弾性ロッド(51)の一端は前記濾過モジュール(9)に固着され、前記第1電磁弁(21)および前記第2電磁弁(52)は初期位置にあるとき正対位置にあって、
一次不純物除去ボックス(4)に接触する第1摩擦板(26)の摩擦抵抗と、二次不純物除去ボックス(5)に第2摩擦板(27)の摩擦抵抗とが異なることを特徴とする硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置。
【請求項2】
前記濾過モジュール(9)は、濾過板(91)、第1濾過孔(911)および第2濾過孔(912)を含み、前記濾過板(91)は、一次不純物除去ボックス(4)の外側壁にヒンジ接続され、前記濾過板(91)の一端には複数の第1濾過孔(911)が設けられ、前記濾過板(91)の他端には複数の第2濾過孔(912)が設けられ、前記第1濾過孔(911)と前記第2濾過孔(912)はいずれもテーパ状であり、前記第1濾過孔(911)の孔径は第2濾過孔(912)の孔径よりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置。
【請求項3】
前記濾過板(91)の一次不純物除去ボックス(4)に近い側における第2濾過孔(912)に対応する大きい方の端部の位置にいずれもバッフル(913)が固着され、前記バッフル(913)は第1濾過孔(911)で導入された廃液を分流処理するために使用される、ことを特徴とする請求項2に記載の硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置。
【請求項4】
前記不純物除去モジュール(8)は、電動プッシュロッド(81)、固定板(82)、スライド式濾過板(83)、および距離センサ(84)を含み、前記固定板(82)の数は2枚であり、2枚の前記固定板はそれぞれ一次不純物除去ボックス(4)の大きい方の端部の内部と二次不純物除去ボックス(5)の小さい方の端部の内部にそれぞれ配置され、前記固定板(82)の頂部の片側には電動プッシュロッド(81)が取り付けられ、前記電動プッシュロッド(81)の出力端は前記固定板(82)を貫通し、前記固定板(82)の他側にはスライド式濾過板(83)が配置され、スライド式濾過板(83)の片側は、前記電動プッシュロッド(81)の出力端に固着され、前記スライド式濾過板(83)の数は2枚であり、二枚の前記スライド式濾過板(83)はそれぞれ一次不純物除去ボックス(4)と二次不純物除去ボックス(5)の内部をスライドし、スライド式濾過板(83)は廃液中の固体不純物を濾過するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載の硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置。
【請求項5】
前記固定板(82)にはさらに距離センサ(84)が設けられ、前記固定板(82)の底部には制御扉(821)が設けられ、前記距離センサ(84)は隣接する固定板(82)とスライド式濾過板(83)との間の距離を測定するために使用される、ことを特徴とする請求項4に記載の硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置。
【請求項6】
さらに緩衝ばね(7)を備え、前記緩衝ばね(7)の一端は二次不純物除去ボックス(5)の外壁に接触し、前記緩衝ばね(7)は初期位置にあるとき圧縮状態にあり、前記緩衝ばね(7)は二次不純物除去ボックス(5)を減速させるために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載の硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は硫酸回収の技術分野に属し、特に硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
工業生産では、廃酸は有機物の硝化、エステル化、スルホン化、アルキル化、触媒作用、ガス乾燥などのプロセス、または二酸化チタンの製造、鉄鋼の酸洗い、ガス乾燥などのプロセスで生成される。硫酸消費量の継続的な増加に伴い、国内における産業の廃硫酸の量も年々増加しており、廃硫酸のリサイクルもますます注目を集めている。廃硫酸の回収過程において、一般的に廃硫酸を精製処理することを必要とし、まず廃硫酸中の不純物を除去し、次いで後の工程を実行して不純物含有量の少ない硫酸を得て再資源化する。
【0003】
先行技術にも硫酸回収のためのいくつかの技術的解決手段が現れており、例えば中国特許出願第2018107466161号は、廃硫酸中の不純物を濾過するためのフィルターを含む廃硫酸回収装置を開示し、前記フィルターはパイプラインによって塩素ガスを除去するための一次反応釜と過酸化水素を除去するための二次反応釜に順次接続され、一次反応釜と二次反応釜によって半導体産業で生成した廃硫酸中の過酸化水素および塩素ガスを除去することができ、それにより処理された廃硫酸は、電子レベルの硫酸標準に達し、リサイクルは可能である。
【0004】
この技術的解決手段に係る廃硫酸回収装置は構造も回収方法も簡単で、回収効率が高い。しかしながら、このような硫酸回収装置では、硫酸廃液を不純物除去処理する際に、濾過された固形不純物中に硫酸廃液が残留されるため、硫酸廃液の回収量が減少し、残留されている硫酸廃液は手作業で固形不純物をクリーニングする安全係数を低下させ、湿った固形不純物は手作業でクリーニングしにくく、作業負荷を増加させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中国特許出願公開第204984898号明細書
【発明を解決しようとする課題】
【0006】
従来技術の欠点を補うために、本発明によって提供される硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置は、制御装置によってモータを制御することができ、第1摩擦板および第2摩擦板と組み合わせて使用することによって、一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスが差動回転及び往復運動をさせ、濾過ボックス内の硫酸廃液のインテリジェントな不純物の多重除去効率を向上させることに役立ち、硫酸廃液の不純物除去品質を改善し、しかも不純物除去モジュールを使用して固体不純物を押圧し、固液分離の効率を向上させ、後期の固体不純物へのクリーニングを容易にする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置は、ベースと、濾過ボックスと、一次不純物除去ボックスと、二次不純物除去ボックスと、回収処理ボックスとを備え、前記濾過ボックスと前記回収処理ボックスはそれぞれ前記ベースの頂部の両側に配置され、前記濾過ボックスと回収処理ボックスとの間には第1電磁弁を介して連通し、前記濾過ボックスの内部は、鉛直中線において回転軸と回転可能に連結され、前記濾過ボックスの内壁には第1摩擦板と第2摩擦板が配置され、前記濾過ボックスの頂部には制御装置が取り付けられ、前記濾過ボックスの頂部にもモータが取り付けられ、前記モータは回転軸と伝動接続され、前記濾過ボックスの底部にも水ポンプが設けられ、濾過ボックスの内壁に緩衝ばねが固着され、前記第1摩擦板と前記第2摩擦板は前記濾過ボックスの鉛直中線に関して対称に配置され、前記回転軸には一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスとが設けられ、前記一次不純物除去ボックスと前記二次不純物除去ボックスの断面はいずれも扇形の構造であり、前記一次不純物除去ボックスの大きい方の端部の内部および前記二次不純物除去ボックスの小さい方の端部の内部にいずれも不純物除去モジュールが設けられ、前記一次不純物除去ボックスと前記二次不純物除去ボックスの小さい方の端部の同側の間にいずれもプラスチック製のシールフィルムが設けられ、前記一次不純物除去ボックスと前記二次不純物除去ボックスにいずれも液体供給のために使用される圧力弁が設けられ、
【0008】
前記一次不純物除去ボックスは、前記第1摩擦板の位置に配置され、前記一次不純物除去ボックスの大きい方の端部の外壁が前記第1摩擦板に接触し、前記一次不純物除去ボックスの一方の側壁に濾過モジュールがヒンジ接続され、前記一次不純物除去ボックスに液体排出のために使用される逆止弁が設けられ、
【0009】
前記二次不純物除去ボックスは、前記第2摩擦板の位置に配置され、前記二次不純物除去ボックスの大きい方の端部の外壁は、前記第2摩擦板に接触し、前記二次不純物除去ボックスの大きい方の端部の内壁に第2電磁弁が設けられ、前記二次不純物除去ボックスの外側の濾過モジュールに近い位置に円弧状の弾性ロッドが固着され、前記円弧状の弾性ロッドの一端は前記濾過モジュールに固着され、前記第1電磁弁および前記第2電磁弁は初期位置にあるとき正対位置にあって、一次不純物除去ボックスに接触する第1摩擦板の摩擦抵抗と、二次不純物除去ボックスに第2摩擦板の摩擦抵抗とが異なる
【0010】
動作する時に、まず、水ポンプによって濾過ボックスの内部に適量の硫酸廃液を導入し、次いで、制御装置によってモータを、正転および逆転が切り替えられるように動作させ、モータが正転すると、モータは、回転軸を介して一次不純物除去ボックスおよび二次不純物除去ボックスの回転を駆動し、回転軸と一次不純物除去ボックスおよび二次不純物除去ボックスとの接続位置に摩擦ストリップが設けられ、それにより回転軸によって2つの不純物除去ボックスの回転を駆動することができ、かつ2つの不純物除去ボックスが回転軸に対して回転させることができ、一次不純物除去ボックスが回転すると、第1摩擦板で一次不純物除去ボックスを減速させるとともに、第2摩擦板で二次不純物除去ボックスを減速させ、第1摩擦板の摩擦抵抗は第2摩擦板の摩擦抵抗より大きいため、二次不純物除去ボックスの回転角度が一次不純物除去ボックスの回転角度より大きく、このとき、二次不純物除去ボックスにおける円弧状の弾性ロッドは濾過モジュールの回転を押し、それにより、濾過モジュールは一次不純物除去ボックスの外壁に接触し、二次不純物除去ボックスの回転速度が速いため、一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスとの間の濾過モジュール側に位置する第1キャビティの容積が小さくなり、それにより、廃液は一次不純物除去ボックスにおける圧力弁に推力を印加し、推力は圧力弁の定格値を超えたとき、濾過モジュールは濾過後の廃液を一次不純物除去ボックスの内部に導入すると同時に、制御装置によって一次不純物除去ボックスの内部の不純物除去モジュールを動作させ、固液分離作業を実行し、分離された廃液を一次不純物除去ボックスの内部に貯蔵し、一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスとの間における別の側の第2キャビティの容積が大きいため、分離後の廃液を一次不純物除去ボックスの内部から抽出し、第2キャビティの内側の廃液量が多くなり、次いで制御装置はモータを反転させるように制御し、一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスはいずれも逆方向回転し、このとき、第2キャビティの内側の廃液は二次不純物除去ボックスにおける圧力弁を介して二次不純物除去ボックスの内部に導入し、次いで二次不純物除去ボックスの内部の不純物除去モジュールによって不純物除去を行い、二次不純物除去ボックスは復帰すると、緩衝ばねは二次不純物除去ボックスを減速させ、第1電磁弁と第2電磁弁は正対位置にあり、制御装置によって第1電磁弁と第2電磁弁の同時開放を制御し、二次不純物除去ボックスの内部の分離後のクリーンな硫酸廃液を、回収処理ボックスに導入して廃液を深度精製した後に回収し、それにより、硫酸廃液に対して不純物除去の精製作業を行い、このように、濾過ボックスにおける硫酸廃液に不純物の多重除去を行い、硫酸廃液の不純物の除去効率を効果的に向上させると同時に、二次不純物除去ボックスが逆方向回転すると、濾過モジュールと1次不純物除去ボックスとの間の隙間を大きくし、廃液を両者間の隙間に導入し、モータによって、一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスが往復回転しているとき、廃液の流れによって濾過モジュールを洗い流すことができ、濾過モジュールの目詰まりを避け、従って、濾過モジュールの作業効率を効果的に向上させることができる。
【0011】
好ましくは、前記濾過モジュールは、濾過板、第1濾過孔および第2濾過孔を含み、前記濾過板は、一次不純物除去ボックスの外側壁にヒンジ接続され、前記濾過板の一端には複数の第1濾過孔が設けられ、前記濾過板の他端には複数の第2濾過孔が設けられ、前記第1濾過孔と前記第2濾過孔はいずれもテーパ状であり、前記第1濾過孔の孔径は第2濾過孔の孔径よりも大きい。
【0012】
動作する時に、、濾過板と一次不純物除去ボックスとの間の隙間が狭くなると、両者の間の廃液が第1濾過孔と第2濾過孔とに衝突すると同時に第1濾過孔と第2濾過孔の孔径が異なるため、濾過板と一次不純物除去ボックスとの間の廃液の流れを加速させ、流れが加速された廃液によって第1濾過孔および第2濾過孔の目詰まりを避けることができ、濾過板の濾過効率の向上に有利である。
【0013】
好ましくは、前記濾過板の一次不純物除去ボックスに近い側における第2濾過孔に対応する大きい方の端部の位置にいずれもバッフルが固着され、前記バッフルは第1濾過孔で導入された廃液を分流処理するために使用される。
【0014】
動作する時に、廃液が最初に第1濾過孔を通って濾過板と一次不純物除去ボックスとの間の隙間に導入すると、第1濾過孔の小さい方の端部で導入された廃液の速度を速め、廃液が濾過板と一次不純物除去ボックスとの間を流れるときバッフルに衝突し、廃液の一部は、バッフルに沿って第2濾過孔に向かって流れ、第2濾過孔に衝突し、第2濾過孔を疎通させて濾過板の濾過効率を向上させると共に、廃液の他の一部が一次不純物除去ボックスの外壁に衝突して、それにより一次不純物除去ボックスの外壁をクリーニングし、したがって、一次不純物除去ボックスの外壁に付着している固形不純物が脱離され、不純物除去精製の効率を改善することに役立つ。
【0015】
好ましくは、前記不純物除去モジュールは、電動プッシュロッド、固定板、スライド式濾過板、および距離センサを含み、前記固定板の数は2枚であり、2枚の前記固定板はそれぞれ一次不純物除去ボックスの大きい方の端部の内部と二次不純物除去ボックスの小さい方の端部の内部にそれぞれ配置され、前記固定板の頂部の片側には電動プッシュロッドが取り付けられ、前記電動プッシュロッドの出力端は前記固定板を貫通し、前記固定板の他側にはスライド式濾過板が配置され、スライド式濾過板の片側は、前記電動プッシュロッドの出力端に固着され、前記スライド式濾過板の数は2枚であり、二枚の前記スライド式濾過板はそれぞれ一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスの内部をスライドし、スライド式濾過板は廃液中の固体不純物を濾過するために使用される。

【0016】
動作する時に、電動プッシュロッドがスライド式濾過板を駆動して移動すると、スライド式濾過板と固定板との間のキャビティの容積が減少し、廃液は、スライド式濾過板における円形孔から排出し、このとき、廃液中の固形不純物は、円形孔で濾過した後にスライド式濾過板と固定板との間に堆積し、スライド式濾過板と固定板との間の距離は次第に減少して堆積した固形不純物を押圧し、したがって、固形不純物に含まれる廃液を押し出してから排液口から排出し、それにより廃液と固形不純物とを十分に分離することができ、廃液の不純物の除去効率を向上させるとともに、押出乾燥後の固形不純物を収集しやすく、固形不純物のクリーニング効率を向上させる。
【0017】
好ましくは、前記固定板にはさらに距離センサが設けられ、前記固定板の底部には制御扉が設けられ、前記距離センサは隣接する固定板とスライド式濾過板との間の距離を測定するために使用される。
【0018】
動作する時に、スライド式濾過板は隣接する固定板に近い方向へ移動するとき、距離センサはスライド式濾過板と固定板との間の距離を測定し、距離が最小になると、制御装置は制御扉を瞬間的に開くように制御し、このとき、押圧された固形不純物は、開放された制御扉を介して固定板のスライド式濾過板から離れた片側に入れて収集し、次いで制御装置は制御扉の閉鎖を制御し、一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスの頂部にいずれも密閉扉が設けられ、密閉扉を利用して押圧された固形不純物をクリーニングし、このようにして押圧された固形不純物を収集でき、廃液中の固形不純物の含有量を減らすことに役立ち、廃液の精製および不純物除去の効率を効果的に向上させる。
【0019】
好ましくは、さらに緩衝ばねを備え、前記緩衝ばねの一端は二次不純物除去ボックスの外壁に接触し、前記緩衝ばねは初期位置にあるとき圧縮状態にあり、前記緩衝ばねは二次不純物除去ボックスを減速させるために使用される。
【0020】
動作する時に、モータが正転すると、回転軸によって二次不純物除去ボックスの回転を駆動して廃液の不純物除去を行い、モータが反転すると、二次不純物除去ボックスを徐々に元の位置まで回転させ、このとき、緩衝ばねは自然状態にあり、二次不純物除去ボックスが回転し続けると、緩衝ばねの一端が二次不純物除去ボックスの外壁に接触し、緩衝ばねによって二次不純物除去ボックスへの衝撃を緩和し、それにより二次不純物除去ボックスは完全に復帰する前に減速させ、それにより二次不純物除去ボックスの復帰を安定させ、二次不純物除去ボックスと回転軸との間の摩耗を低減させ、二次不純物除去ボックスと回転軸の耐用年数を延長させる。
【有益な効果】
【0021】
1.本発明において、第1摩擦板と第2摩擦板との間の摩擦抵抗が異なるため、一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスの回転角度を異ならせ、2つの不純物除去ボックスを差動回転させ、モータを利用して二つの不純物除去ボックスを往復回転させ、それにより、濾過ボックス内の硫酸廃液に対してインテリジェントな不純物多重除去を実行し、硫酸廃液の不純物の除去効率を効果的に向上させることができる。
【0022】
2.本発明において、濾過板の第1濾過孔と第2濾過孔と組み合わせて使用することによって、濾過板と一次不純物除去ボックスとの間の廃液の流れを加速させるとともに、バッフルを使用して流れが加速された廃液を分流処理させ、濾過板の濾過効率を向上させることに役立ち、スライド式濾過板と固定板とを組み合わせて使用することによって、固形不純物に含まれる廃液を押し出すことに役立ち、固液分離効率を向上させ、廃液の不純物の除去効率を向上させ、また、押圧乾燥後の固形不純物を収集しやすく、固形不純物のクリーニング効率を向上させる。
【0023】
3.本発明において、距離センサを用いて固定板とスライド式濾過板との間の距離を検出し、それにより、制御装置は固形不純物を十分に押圧した後に制御扉の開放を制御し、固形不純物を収集し、これは廃液中の固形不純物の含有量を減少することにより、廃液の精製および不純物の除去効率を効果的に改善し、また、緩衝ばねを利用して二次不純物除去ボックスに対して緩衝し、それにより二次不純物除去ボックスが完全に復帰する前に減速させ、それにより二次不純物除去ボックス5の復帰を安定させ、二次不純物除去ボックスと回転軸との間の摩耗を低減させ、二次不純物除去ボックスと回転軸の耐用年数を延長させる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
以下、図面によって本発明をさらに説明する。
【0025】
図1】は本発明の正面図である。
【0026】
図2】は図1のA−A部の概略断面図である。
【0027】
図3】は図2のB部の部分拡大模式図である。
【0028】
図4】是図2のC部の方向図です。
【0029】
図において、ベース1、濾過ボックス2、電磁弁21、回転軸22、モータ23、制御装置24、水ポンプ25、第1摩擦板26、第2摩擦板27、回収処理ボックス3、一次不純物除去ボックス4、二次不純物除去ボックス5、円弧状の弾性ロッド51、第2電磁弁52、プラスチック製のシールフィルム6、緩衝ばね7、不純物除去モジュール8、電動プッシュロッド81、固定板82、制御扉821、スライド式濾過板83、距離センサ84、濾過モジュール9、濾過板91、第1濾過孔911、第2濾過孔912、バッフル913である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明によって達成される技術的手段、創造的特徴、達成目標および効果を理解しやすくするために、以下に特定の実施形態と併せて本発明をさらに説明する。
【0031】
図1から図4に示すように、硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置であって、ベース1と、濾過ボックス2と、一次不純物除去ボックス4と、二次不純物除去ボックス5と、回収処理ボックス3とを備え、前記濾過ボックス2と前記回収処理ボックス3はそれぞれ前記ベース1の頂部の両側に配置され、前記濾過ボックス2と回収処理ボックス3との間には第1電磁弁21を介して連通し、前記濾過ボックス2の内部は、鉛直中線において回転軸22と回転可能に連結され、前記濾過ボックス2の内壁には第1摩擦板26と第2摩擦板27が配置され、前記濾過ボックス2の頂部には制御装置24が取り付けられ、前記濾過ボックス2の頂部にもモータ23が取り付けられ、前記モータ23は回転軸22と伝動接続され、前記濾過ボックス2の底部にも水ポンプ25が設けられ、前記第1摩擦板26と前記第2摩擦板27は前記濾過ボックス2の鉛直中線に関して対称に配置され、前記回転軸22には一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5とが設けられ、前記一次不純物除去ボックス4と前記二次不純物除去ボックス5の断面はいずれも扇形の構造であり、前記一次不純物除去ボックス4の大きい方の端部の内部および前記二次不純物除去ボックス5の小さい方の端部の内部にいずれも不純物除去モジュール8が設けられ、前記一次不純物除去ボックス4と前記二次不純物除去ボックス5の小さい方の端部の同側の間にいずれもプラスチック製のシールフィルム6が設けられ、前記一次不純物除去ボックス4と前記二次不純物除去ボックス5にいずれも液体供給のために使用される圧力弁が設けられ、
【0032】
前記一次不純物除去ボックス4は、前記第1摩擦板36の位置に配置され、前記一次不純物除去ボックス4の大きい方の端部の外壁が前記第1摩擦板26に接触し、前記一次不純物除去ボックス4の一方の側壁に濾過モジュール9がヒンジ接続され、前記一次不純物除去ボックス4に液体排出のために使用される逆止弁が設けられ、
【0033】
前記二次不純物除去ボックス5は、前記第2摩擦板27の位置に配置され、前記二次不純物除去ボックス5の大きい方の端部の外壁は、前記第2摩擦板27に接触し、前記二次不純物除去ボックス5の大きい方の端部の内壁に第2電磁弁52が設けられ、前記二次不純物除去ボックス5の外側の濾過モジュール9に近い位置に円弧状の弾性ロッド51が固着され、前記円弧状の弾性ロッド51の一端は前記濾過モジュール9に固着され、前記第1電磁弁21および前記第2電磁弁52は初期位置にあるとき正対位置にある。
【0034】
動作する時に、まず、水ポンプ25によって濾過ボックス2の内部に適量の硫酸廃液を導入し、次いで、制御装置24によってモータ23を、正転および逆転が切り替えられるように動作させ、モータ23が正転すると、モータ23は、回転軸22を介して一次不純物除去ボックス4および二次不純物除去ボックス5の回転を駆動し、回転軸22と一次不純物除去ボックス4および二次不純物除去ボックス5との接続位置に摩擦ストリップが設けられ、それにより回転軸22によって2つの不純物除去ボックスの回転を駆動することができ、かつ2つの不純物除去ボックスが回転軸22に対して回転させることができ、一次不純物除去ボックス4が回転すると、第1摩擦板26で一次不純物除去ボックス4を減速させるとともに、第2摩擦板27で二次不純物除去ボックス5を減速させ、第1摩擦板26の摩擦抵抗は第2摩擦板27の摩擦抵抗より大きいため、二次不純物除去ボックス5の回転角度が一次不純物除去ボックス4の回転角度より大きく、二次不純物除去ボックス5における円弧状の弾性ロッド51は濾過モジュール9の回転を推動し、それにより、濾過モジュール9は一次不純物除去ボックス4の外壁に接触し、二次不純物除去ボックス5の回転速度が速いため、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5との間の濾過モジュール9側に位置する第1キャビティの容積が小さくなり、それにより、廃液は一次不純物除去ボックス4における圧力弁に推力を印加し、推力は圧力弁の定格値を超えたとき、濾過モジュール9は濾過後の廃液を一次不純物除去ボックス4の内部に導入すると同時に、制御装置24によって一次不純物除去ボックス4の内部の不純物除去モジュール8を動作させ、固液分離作業を実行し、分離された廃液を一次不純物除去ボックス4の内部に貯蔵し、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5との間における別の側の第2キャビティの容積が大きいから、分離後の廃液を一次不純物除去ボックス4の内部から抽出し、第2キャビティの内側の廃液量が多くなり、次いで制御装置24はモータ23を反転させるように制御し、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5はいずれも逆方向回転し、このとき、第2キャビティの内側の廃液は二次不純物除去ボックス5における圧力弁を介して二次不純物除去ボックス5の内部に導入し、次いで二次不純物除去ボックス5の内部の不純物除去モジュール8によって不純物除去を行い、二次不純物除去ボックス5は復帰する時に、緩衝ばね7は二次不純物除去ボックス5を減速させ、第1電磁弁21と第2電磁弁52は正対位置にあり、制御装置24によって第1電磁弁21と第2電磁弁52の同時開放を制御し、二次不純物除去ボックス5の内部の分離後のクリーンな硫酸廃液を、回収処理ボックス3に導入して廃液を深度精製した後に回収し、それにより、硫酸廃液に対して不純物除去の精製作業を行い、このように、濾過ボックス2における硫酸廃液に不純物の多重除去を行い、硫酸廃液の不純物の除去効率を効果的に向上させると同時に、二次不純物除去ボックス5が逆方向回転しているとき、濾過モジュール9と1次不純物除去ボックス4との間の隙間を大きくし、廃液を両者間の隙間に導入し、モータ23によって、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5が往復回転しているとき、廃液の流れによって濾過モジュール9を洗い流すことができ、濾過モジュール9の目詰まりを避け、従って、濾過モジュール9の作業効率を効果的に向上させることができる。
【0035】
前記濾過モジュール9は、濾過板91、第1濾過孔911および第2濾過孔912を含み、前記濾過板91は、一次不純物除去ボックス4の外側壁にヒンジ接続され、前記濾過板91の一端には複数の第1濾過孔911が設けられ、前記濾過板91の他端には複数の第2濾過孔912が設けられ、前記第1濾過孔911と前記第2濾過孔912はいずれもテーパ状であり、前記第1濾過孔911の孔径は第2濾過孔912の孔径よりも大きい。
【0036】
動作する時に、濾過板91と一次不純物除去ボックス4との間の隙間が狭くなると、両者の間の廃液が第1濾過孔911と第2濾過孔912とに衝突すると同時に第1濾過孔911と第2濾過孔912の孔径が異なるため、濾過板91と一次不純物除去ボックス4との間の廃液の流れを加速させ、流れが加速された廃液によって第1濾過孔911および第2濾過孔912の目詰まりを避けることができ、濾過板91の濾過効率の向上に有利である。
【0037】
前記濾過板91の一次不純物除去ボックス4に近い片側における第2濾過孔912に対応する大きい方の端部の位置にいずれもバッフル913が固着され、前記バッフル913は第1濾過孔911で導入された廃液を分流処理するために使用される。
【0038】
動作する時に、廃液が最初に第1濾過孔911を介して濾過板91と一次不純物除去ボックス4との間の隙間に導入されると、第1濾過孔911の小さい方の端部で導入された廃液の速度を速め、廃液が濾過板91と一次不純物除去ボックス4との間を流れるときバッフル913に衝突し、廃液の一部は、バッフル913に沿って第2濾過孔912に向かって流れ、第2濾過孔912に衝突し、第2濾過孔912を疎通させて濾過板91の濾過効率を向上させると共に、廃液の他の一部が一次不純物除去ボックス4の外壁に衝突して、それにより一次不純物除去ボックス4の外壁をクリーニングし、したがって、一次不純物除去ボックス4の外壁に付着している固形不純物が脱離され、不純物の除去と精製の効率を改善することに役立つ。
【0039】
前記不純物除去モジュール8は、電動プッシュロッド81、固定板82、スライド式濾過板83、および距離センサ84を含み、前記固定板82の数は2枚であり、2枚の前記固定板は一次不純物除去ボックス4の大きい方の端部の内部と二次不純物除去ボックス5の小さい方の端部の内部にそれぞれ配置され、前記固定板82の頂部の片側には電動プッシュロッド81が取り付けられ、前記電動プッシュロッド81の出力端は前記固定板82を貫通し、前記固定板82の他側にはスライド式濾過板83が配置され、スライド式濾過板83の片側は、前記電動プッシュロッド81の出力端に固着され、前記スライド式濾過板83の数は2枚であり、2枚の前記スライド式濾過板83はそれぞれ一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5の内部をスライドし、スライド式濾過板83は廃液中の固体不純物を濾過するために使用される。
【0040】
動作する時に、電動プッシュロッド81がスライド式濾過板83を駆動して移動すると、スライド式濾過板83と固定板82との間のキャビティの容積が減少し、廃液は、スライド式濾過板83における円形孔から排出し、このとき、廃液中の固形不純物は、円形孔で濾過された後にスライド式濾過板83と固定板82との間に堆積し、スライド式濾過板83と固定板82との間の距離は次第に減少して堆積された固形不純物を押圧し、したがって、固形不純物に含まれる廃液を押し出してから排液口から排出し、それにより廃液と固形不純物とを十分に分離することができ、廃液の不純物の除去効率を向上させるとともに、押出して乾燥後の固形不純物を収集しやすく、固形不純物のクリーニング効率を向上させる。
【0041】
前記固定板82にはさらに距離センサ84が設けられ、前記固定板82の底部には制御扉821が設けられ、前記距離センサ84は隣接する固定板82とスライド式濾過板83との間の距離を測定するために使用される。
【0042】
動作する時に、スライド式濾過板83は隣接する固定板82に近い方向へ移動するとき、距離センサ84はスライド式濾過板83と固定板82との間の距離を測定し、距離が最小になると、制御装置24は制御扉821を瞬間的に開くように制御し、このとき、押圧された固形不純物は、開放された制御扉821を介して固定板82のスライド式濾過板83から離れた側に入れて収集し、次いで制御装置24は制御扉821の閉鎖を制御し、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5の頂部にいずれも密閉扉が設けられ、密閉扉を利用して押圧された固形不純物をクリーニングし、このようにして押圧された固形不純物を収集でき、廃液中の固形不純物の含有量を減らすことに役立ち、廃液の精製および不純物除去の効率を効果的に向上させる。
【0043】
前記緩衝ばね7の一端は二次不純物除去ボックス5の外壁に接触し、前記緩衝ばね7は初期位置にあるとき圧縮状態にあり、前記緩衝ばね7は二次不純物除去ボックス5を減速させるために使用される。
【0044】
動作する時に、モータ23が正転すると、回転軸22によって二次不純物除去ボックス5の回転を駆動して廃液の不純物を除去し、モータ23が反転すると、二次不純物除去ボックス5を徐々に元の位置まで回転させ、このとき、緩衝ばね7は自然状態にあり、二次不純物除去ボックス5が回転し続けると、緩衝ばね7の一端が二次不純物除去ボックス5の外壁に接触し、緩衝ばね7が二次不純物除去ボックス5への衝撃を緩和し、それにより二次不純物除去ボックス5は完全に復帰する前に減速させ、それにより二次不純物除去ボックス5の復帰を安定させ、二次不純物除去ボックス5と回転軸22との間の摩耗を低減させ、二次不純物除去ボックス5と回転軸22の耐用年数を延長させる。
【0045】
動作する時に、まず、水ポンプ25によって濾過ボックス2の内部に適量の硫酸廃液を導入し、次いで、制御装置24によってモータ23を、正転および逆転が切り替えられるように動作させ、モータ23が正転すると、モータ23は、回転軸22を介して一次不純物除去ボックス4および二次不純物除去ボックス5の回転を駆動し、回転軸22と一次不純物除去ボックス4および二次不純物除去ボックス5との接続位置に摩擦ストリップが設けられ、それにより回転軸22によって2つの不純物除去ボックスの回転を駆動することができ、かつ2つの不純物除去ボックスが回転軸22に対して回転させることができ、一次不純物除去ボックス4が回転すると、第1摩擦板26で一次不純物除去ボックス4を減速させるとともに、第2摩擦板27で二次不純物除去ボックス5を減速させ、第1摩擦板26の摩擦抵抗は第2摩擦板27の摩擦抵抗より大きいため、二次不純物除去ボックス5の回転角度が一次不純物除去ボックス4の回転角度より大きく、二次不純物除去ボックス5における円弧状の弾性ロッド51は濾過モジュール9の回転を押し、それにより、濾過モジュール9は一次不純物除去ボックス4の外壁に接触し、二次不純物除去ボックス5の回転速度が速いため、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5との間の濾過モジュール9側に位置する第1キャビティの容積が小さくなり、それにより、廃液は一次不純物除去ボックス4における圧力弁に推力を印加し、推力は圧力弁の定格値を超えたとき、濾過モジュール9は濾過後の廃液を一次不純物除去ボックス4の内部に導入すると同時に、制御装置24によって一次不純物除去ボックス4の内部の不純物除去モジュール8を動作させ、固液分離作業を実行し、分離された廃液を一次不純物除去ボックス4の内部に貯蔵し、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5との間における別の側の第2キャビティの容積が大きくなり、分離後の廃液を一次不純物除去ボックス4の内部から抽出し、第2キャビティの内側の廃液量が多くなり、続いて制御装置24はモータ23を反転させるように制御し、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5はいずれも逆方向回転し、このとき、第2キャビティの内側の廃液は二次不純物除去ボックス5における圧力弁を介して二次不純物除去ボックス5の内部に導入し、次いで二次不純物除去ボックス5の内部の不純物除去モジュール8によって不純物除去を行い、二次不純物除去ボックス5は復帰する時に、緩衝ばね7は二次不純物除去ボックス5を減速させ、第1電磁弁21と第2電磁弁52は正対位置にあり、制御装置24によって第1電磁弁21と第2電磁弁52の同時開放を制御し、二次不純物除去ボックス5の内部の分離後のクリーンな硫酸廃液を、回収処理ボックス3に導入して廃液を深度精製した後に回収し、それにより、硫酸廃液に対して不純物除去の精製作業を行い、このように、濾過ボックス2における硫酸廃液に不純物の多重除去を行い、硫酸廃液の不純物の除去効率を効果的に向上させると同時に、二次不純物除去ボックス5が逆方向回転しているとき、濾過モジュール9と1次不純物除去ボックス4との間の隙間を大きくし、廃液を両者間の隙間に導入し、モータ23によって、一次不純物除去ボックス4と二次不純物除去ボックス5が往復回転しているとき、廃液の流れによって濾過モジュール9を洗い流すことができる。
【0046】
以上は、本発明の基本原理、主な特徴および利点を示し説明する。当業者であれば、本発明が上記の実施形態によって限定されず、前述の実施形態および明細書における説明は、本発明の原理を説明するためのものにすぎず、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、本発明に対して様々な変更および改良を加えることができることを理解すべきである。本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物によって定義される。
【要約】
本発明は硫酸の回収技術の分野に属し、具体的に硫酸用のインテリジェントな精製および回収装置であり、ベースと、濾過ボックスと、一次不純物除去ボックスと、二次不純物除去ボックスと、回収処理ボックスとを備え、濾過ボックスと回収処理ボックスはそれぞれ前記ベースの頂部の両側に配置され、濾過ボックスと回収処理ボックスとの間には第1電磁弁を介して連通し、濾過ボックスの内部は、鉛直中線において回転軸と回転可能に連結され、濾過ボックスの内壁には第1摩擦板と第2摩擦板が配置され、濾過ボックスの頂部には制御装置が取り付けられ、濾過ボックスの頂部にもモータが取り付けられ、モータは回転軸と伝動接続され、第1摩擦板と第2摩擦板は濾過ボックスの鉛直中線に関して対称に配置され、回転軸には一次不純物除去ボックスと二次不純物除去ボックスとが設けられる。本発明は、硫酸廃液に対してインテリジェントな不純物多重除去を実行し、硫酸廃液の不純物の除去品質を向上させ、不純物除去モジュールを用いて固液分離の効率を向上させ、固体不純物のクリーニングを容易にすることができる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4