【文献】
若 旦那,AIチャットボット機能を備えた自動販売機が登場!最適な商品販売、サンプルやクーポンの提供が可能,[online],2017年 8月 3日,[検索日 2020.01.29],URL,https://compass-media.tokyo/eventlist/prim_ai_vender/
【文献】
サントリーウエルネスOnline,[online],2017年10月 7日,[検索日 2020.01.29],URL,https://web.archive.org/web/20171007220754/https://www.suntory-kenko.com/use/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記チャットメッセージ送信部は、少なくとも前記ユーザが摂取している食事についての質問及び運動習慣についての質問をする請求項1乃至3のいずれかに記載のサプリメント提案システム。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態によるサプリメント提案システムは、以下のような構成を備える。
【0011】
[項目1]
少なくとも生活習慣に関する質問をするチャットメッセージ送信部と、
ユーザからの回答を受け付ける回答受付部と、
サプリメントに含まれている栄養素を記憶するサプリメント情報記憶部と、
ユーザの属性及び生活習慣に関する回答に応じて、ユーザに不足している栄養素を特定する不足栄養素特定部と、
前記不足している栄養素を含む前記サプリメントを選択するサプリメント選択部と、
選択した前記サプリメントを前記ユーザに提案するサプリメント提案部と、
を備えることを特徴とするサプリメント提案システム。
[項目2]
ユーザが前記質問に回答するための回答入力手段を提示する回答入力手段提示部をさらに有することを特徴とする、項目1に記載のサプリメント提案システム。
[項目3]
前記チャットメッセージ送信部は、ユーザの回答を促すためのメッセージをさらに送信することを特徴とする項目1または2に記載のサプリメント提案システム。
[項目4]
前記チャットメッセージ送信部は、少なくともユーザが摂取している食事についての質問及び運動習慣についての質問をする項目1乃至3のいずれかに記載のサプリメント提案システム。
[項目5]
選択された前記サプリメントを絞り込むサプリメント絞込部をさらに有する項目1乃至4のいずれか記載のサプリメント提案システムであって、
前記サプリメント情報記憶部はさらに、前記ユーザの悩みに対する前記サプリメントの推薦度を記憶しており、
前記回答受付部はさらに、前記ユーザから前記悩みとその度合いの入力を受け付け、
前記サプリメント絞込部は、前記サプリメント情報記憶部を参照して、前記サプリメントの推薦度に応じて前記悩みに対応する前記サプリメントを読み出すと共に、前記不足している栄養素を含む前記サプリメントの中から前記悩みの度合いに基づいて所定範囲の数を選択すること、
を特徴とするサプリメント提案システム。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るサプリメント提案システムの全体構成例を示す図である。本実施形態のサプリメント提案システムは、管理サーバ1を含んで構成される。管理サーバ1は、ユーザ端末2と通信ネットワーク3を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク3は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0013】
本実施形態のサプリメント提案システムは、ユーザに対してサプリメント(栄養補助食品や健康補助食品などとも呼ばれる。)を提案しようとするものである。本実施形態のサプリメント提案システムは、ユーザに質問を行い、その回答に応じてサプリメントを提案する。質問には、ユーザの生活習慣に関する質問と、ダイエットや肌のアンチエイジング、疲労回復、筋力向上、ストレス、集中力などのユーザの悩み(ユーザが認識している課題、すなわちニーズ)を問い合わせる質問とが含まれる。本実施形態では、生活習慣の質問には食習慣に関する質問、運動に関する質問、および飲酒や喫煙などの嗜好に関する質問が含まれており、サプリメント提案システムは、これらの質問への回答に応じてユーザに不足する栄養素を推定する。本実施形態のサプリメント提案システムでは、不足する栄養素を補うサプリメントの中から、ユーザの悩みを解決することが期待されるものを優先的に選択してユーザに提案する。
【0014】
管理サーバ1は、ユーザに対する質問に応じてサプリメントの提案を行うコンピュータである。管理サーバ1は、たとえば、パーソナルコンピュータやワークステーション、クラウドコンピューティングによる仮想的なコンピュータである。管理サーバ1は、ユーザ端末2に対して質問を送信し、ユーザ端末2から送信される回答を受け付け、その回答に応じて、提案するサプリメントに関する情報をユーザ端末2に送信する。管理サーバ1は、いわゆるWebアプリケーションとしてこれらの機能を実行することを想定する。
【0015】
ユーザ端末2は、ユーザが操作するたとえば携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。ユーザはユーザ端末2を操作して管理サーバ1にアクセスして質問を取得し、質問を表示してユーザから回答の入力を受け付け、回答を管理サーバ1に送信し、これに対して応答されるオススメのサプリメントに関する情報を表示する。
【0016】
図2は、管理サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。管理サーバ1は、少なくとも、制御部10、メモリ11、ストレージ12、送受信部13、入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。制御部10は、管理サーバ1全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部10はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。メモリ11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、管理サーバ1の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定情報等を格納する。ストレージ12は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベース(図示せず)がストレージ12に構築されていてもよい。送受信部13は、管理サーバ1を通信ネットワーク3に接続する。なお、送受信部13は、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標)などの近距離通信インターフェースを備えていてもよい。入出力部14は、キーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。バス15は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0017】
図3は、管理サーバ1のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ1は、チャットメッセージ送信部111、回答受信部112、栄養状態推定部113、サプリメント選択部114、サプリメント絞込部115、サプリメント情報送信部116、回答入力手段提示部117、生活習慣情報記憶部151、サプリメント情報記憶部152、および回答記憶部153を備える。
【0018】
なお、チャットメッセージ送信部111、回答受信部112、栄養状態推定部113、サプリメント選択部114、サプリメント絞込部115、サプリメント情報送信部116、および回答入力手段提示部117は、管理サーバ1が備える制御部10がストレージ12に記憶されているプログラムをメモリ11に読み出して実行することにより実現され、生活習慣情報記憶部151、サプリメント情報記憶部152、および回答記憶部153は、メモリ11およびストレージ12の少なくともいずれかにより提供される記憶領域の一部として実現される。
【0019】
生活習慣情報記憶部151は、生活習慣に関する質問への回答に基づいてユーザの摂取している栄養素を推定するための情報(以下、生活習慣情報という。)を記憶する。
図4は、生活習慣情報記憶部151に記憶される生活習慣情報の構成例を示す図である。生活習慣情報には、性別、年齢、質問および回答に対応付けて、栄養素および栄養素量が含まれる。性別および年齢には、ユーザの性別と年齢に対する条件が設定される。質問には、ユーザに問い合わせる生活習慣に係る質問を特定する情報が含まれる。回答には、質問に対する回答についての条件が含まれる。栄養素は、ユーザが摂取している栄養素を特定する情報であり、栄養素量はこの栄養素の量である。すなわち、上記性別および年齢の条件を満たすユーザから受け付けた上記質問に対する回答が、回答欄に設定される条件を満たす場合に、栄養素欄が示す栄養素が、栄養素量欄が示す量だけ、ユーザが摂取していることを示す。たとえば、
図4の例では、「ごはん」が示す質問(たとえば、「1日に摂るご飯の量は茶碗何杯ですか?」という質問)に対する回答が「1(杯)」である場合には、ユーザは「100g」の炭水化物を摂取していると推測することができる。同様に、「肉類」が示す質問(たとえば、「1日に摂る肉類はロース肉何枚ですか?」という質問)に対する回答が「1(枚)」である場合には、タンパク質を50gと、脂質を10g摂取していると推測することができる。このように、ユーザの属性とユーザからの回答に対応する生活習慣情報に基づいて、ユーザが摂取している栄養素の量を推定することができる。
【0020】
サプリメント情報記憶部152は、サプリメントに関する情報(以下、サプリメント情報という。)を記憶する。
図5は、サプリメント情報記憶部152に記憶されるサプリメント情報の構成例を示す図である。同図に示すように、サプリメント情報には、栄養素情報、アレルギー物質情報および説明情報が含まれる。栄養素情報には、サプリメント名に対応付けて、サプリメントに含有される栄養素とその含有量とが含まれる。アレルギー物質情報には、サプリメント名に対応付けて、サプリメントに含有されるアレルギー物質が含まれる。説明情報には、サプリメント名に対応付けて、サプリメントにより解決または改善し得る悩みについて、オススメ度と説明とが含まれる。この説明欄の説明は、当該サプリメントが悩みについてどのような機能を有するかの説明である。
【0021】
回答記憶部153は、ユーザからの回答を含む情報(以下、回答情報という。)を記憶する。
図6は、回答記憶部153が記憶する回答情報の構成例を示す図である。同図に示すように、回答情報には、ユーザの基本情報についての回答(基本回答)と、悩みについての回答(悩み回答)と、生活習慣に関する回答(生活習慣回答)と、アレルギー物質に関する回答(アレルギー回答)とが含まれる。基本回答には、ユーザを示すユーザIDに対応付けて、性別および年齢が含まれる。悩み回答には、ユーザIDに対応付けて、各質問についての回答が記憶される。悩み回答の回答は、質問に係る悩みの強さを示す値(たとえば、1ないし3の3段階とすることができる。)である。生活習慣回答には、ユーザIDに対応付けて、各質問についての回答が記憶される。生活習慣回答の回答は、摂取している食材の量や、運動の頻度、飲酒の量など各種の値が設定される。アレルギー回答には、ユーザIDに対応付けて、当該ユーザが有しているアレルギーの対象となるアレルギー物質が含まれる。なお、アレルギーを有していないユーザについては、アレルギー回答は登録されない。
【0022】
チャットメッセージ送信部111は、ユーザに対する質問を送信する。質問には、ユーザの基本情報(本実施形態では、性別および年齢であるものとする。)を問い合わせる質問と、ユーザの生活習慣に関する質問と、ユーザの悩み(ユーザが認識している課題、すなわちニーズ)を問い合わせる質問とが含まれる。チャットメッセージ送信部111は、ユーザ端末2上にチャットメッセージ形式で質問を送信することができる。
【0023】
回答受信部112は、ユーザから質問に対する回答を受け付ける。回答受信部112は、受信した回答を回答記憶部153に登録する。
【0024】
栄養状態推定部113は、ユーザからの回答に基づいてユーザに不足している栄養素を特定する。本実施形態では、栄養状態推定部113は、ユーザIDに対応する基本回答および生活習慣回答を回答記憶部153から読み出し、読み出した基本回答および生活習慣回答に対応する生活習慣情報を生活習慣情報記憶部151から検索して、検索した生活習慣情報の栄養素量を栄養素ごとに合計して、ユーザの摂取している栄養素を推定することができる。また、栄養状態推定部113は、ユーザが摂取すべき栄養素量(以下、理想栄養素量といい、予め設定されているものとする。なお、理想栄養素量を、性別や年齢の基本情報に対応付けて記憶する理想栄養素量記憶部を設けるようにしてもよい。)から、摂取量を減じることにより、不足栄養素の量を算出することができる。
【0025】
サプリメント選択部114は、ユーザに不足している栄養を補充するサプリメントを選択する。サプリメント選択部114は、不足栄養素を含んでいるサプリメントをサプリメント情報記憶部152から選択することができる。また、サプリメント選択部114は、不足している栄養素を補充する量に応じてサプリメントを選択してもよい。
【0026】
サプリメント絞込部115は、ユーザの悩みに応じてサプリメントを絞り込む。サプリメント絞込部115は、サプリメント情報に含まれる説明情報を参照し、ユーザの悩みに対応するオススメ度に応じてサプリメントを絞り込むことができる。
【0027】
サプリメント情報送信部116は、サプリメントをユーザに送信する。サプリメント情報送信部116は、サプリメント絞込部115により絞り込まれたサプリメントについて、サプリメント情報記憶部152から説明情報を読み出してユーザ端末2に送信することができる。
【0028】
回答入力手段提示部117は、必要に応じて、ユーザ端末上にユーザが回答するための手段を表示させる。例えば質問に対する選択肢を複数表示させ、ユーザがタップできるようにしたりする。
【0029】
図7は、管理サーバ1により実行される処理について説明する図である。また、
図8ないし16は、ユーザ端末2において表示される回答の受付画面例を示す図である。
図17および
図18は、ユーザに提案されるサプリメントの表示例を示す図である。
【0030】
管理サーバ1においてチャットメッセージ送信部111が、ユーザに対する質問を送信すると(S201)、ユーザ端末1では、質問に対する回答を受け付ける。
図8は、質問を開始するスタート画面の一例を示す図である。スタート画面の「サーベイをはじめる」のボタンを押下することにより、質問が開始される。上述したように、質問には、ユーザの基本情報を問い合わせる質問と、ユーザの生活習慣に関する質問と、ユーザの悩みを問い合わせる質問等とが含まれる。
【0031】
図9および
図10は、ユーザの基本情報を問い合わせる画面例を示す図である。
図9の例ではユーザの性別を質問しており、
図10の例ではユーザの年齢を質問している。ユーザ端末1が、入力された生年月日からユーザの年齢を計算するようにしてもよいし、管理サーバ1に生年月日を回答して、管理サーバ1側で年齢を計算するようにしてもよい。
【0032】
本発明の実施の形態においては、質問はチャットメッセージによって表示される。
図9(a)に示すように、「性別を教えてね」というメッセージを表示するとともに、回答入力手段提示部117により、ユーザ端末の画面上には、例えば「男性」、「女性」という選択ボタンが表示される。ユーザがどちらかのボタンを押下して選択すると、
図9(b)のようにユーザの回答内容がチャットメッセージ形式となって表示される。過去のメッセージは、徐々に上に流れていき、画面から外れていくが、画面をスクロールすることによって最初から見返すこともできる。
チャットメッセージ送信部111は、ユーザの回答を受けた後、次の質問メッセージを送信していく。
【0033】
チャットメッセージ送信部111は、質問以外のメッセージを送信することができる。例えば、ユーザの回答に対するリアクションをすることができる。例えば、「ありがとう!」、「そうなんだ!」、といったユーザの回答内容に関わらず返すことができるメッセージを、所定の頻度で組み込むことができる。また、ユーザの特定の回答に対してあらかじめ決められたメッセージを返すこともできる。例えば、
図13に例示するように、運動頻度に関する回答のそれぞれの選択肢について、あらかじめ返すメッセージを設定しておき、ユーザの回答が「週3,4日」だった場合には、「わあ、週3,4日も運動するなんてえらいね。」というメッセージを返すようにする。同様に、
図14に例示するように、飲酒頻度に関する回答が「週5日以上」であった場合に、「お酒が好きなんだね!お酒をたくさん飲む人に合うサプリメントを提案するね!」などのメッセージを返すように設定しておく。このように、質問メッセージ以外にも、ユーザの回答に対するメッセージを表示させることによって、ユーザとのやり取りが自然なものとなり、またまるで相手がいるかのような感覚にさせることができるので、よりユーザの回答を促すことができる。メッセージの内容はこれに限られるものではなく、適宜設定することができる。
【0034】
また、チャットメッセージ送信部111は、ユーザの回答が一定時間なされなかったことを認識し、回答を催促するメッセージを送信することができる。例えば、あらかじめ時間(例えば1分など)を設定しておき、回答が得られない場合に、「質問は、あと〇問だよ!がんばろうね。」や、「この質問は、あなたが普段摂取している栄養素量を計算するための質問だよ。だいたいでいいので答えてね!」などのメッセージを送信する。このように、質問の経過具合(残り質問数、残り所要時間など)や、質問の意図や趣旨をメッセージとして送信することによって、ユーザの回答を促し、より回答意欲を喚起させる。
【0035】
回答入力手段提示部117が提示する入力手段の形態は、ユーザの回答に係る操作を簡便にするものであればよく、限定されるものではない。例えば
図9(a)に示すように選択肢をボタンで表示してもよいし、
図10(a)のようにスロット形式で日付(生年月日)を入力させるもの、
図12(a)のように数字を入力させるものなどを表示させることができる。
【0036】
回答入力手段は、必ず設けなければならないものではない。ユーザに文字入力により回答を入力させることも可能である。その場合は、ユーザの回答内容を解析し、サプリメントの提案に必要な情報を抽出する工程が必要である。
【0037】
図11は、ユーザの悩みを問い合わせる画面例を示す図である。
図11(a)の例では、「ダイエット・脂肪燃焼」に興味がある度合を質問している。選択肢には、「とてもある」「少しある」「ほとんどない」として、悩みの度合が選択されるようにしている。
図11(b)では、「美髪」に興味がある度合を質問している。
図11には、「ダイエット・脂肪燃焼」、「美髪」に関する質問のみを表示しているが、ダイエット・脂肪の燃焼、美肌・肌のアンチエイジング、髪質の改善、筋力・スポーツパフォーマンス、疲労回復、ストレス、冴え・集中力、貧血の予防、目の疲れ、お通じ、むくみ、体の冷え、肌あれ、生理痛・生理不順、風邪を引きにくい体、よく眠れない、丈夫な歯・骨、血圧、血糖値、中性脂肪・コレステロールなどの悩みについても、同様に質問を行うものとする。
【0038】
図12ないし
図14は、ユーザの生活習慣を質問する画面例を示す図である。
図12では、ユーザが摂取している食事について質問している。
図13では、ユーザの運動習慣(
図13の例では、所定の強度による運動頻度)を質問している。
図14では、ユーザの嗜好(
図14の例では飲酒の頻度)を質問している。
【0039】
以上のような画面例において入力された回答はユーザ端末2から管理サーバ1に送信され、管理サーバ1の回答受信部112がこれを受信し(S202)、受信した回答は回答記憶部153に登録される。栄養状態推定部113は、回答を受信したユーザに対応する基本回答と生活習慣回答とを回答記憶部153から読み出して、基本回答と生活習慣回答とに対応する生活習慣情報を生活習慣情報記憶部151から読み出し、読み出した生活習慣情報の栄養素量を栄養素毎に合計する(S203)。上述したように、
図12ないし
図14に示すような質問に対して、ユーザが摂取している食事習慣についての回答、運動習慣に関する回答、および飲酒習慣に関する回答に応じて、ユーザが摂取している栄養素を推定することが可能となる。次に、栄養状態推定部113は、栄養素ごとに、所与の理想栄養素量から栄養素量の合計を減算して、不足栄養素量を算出する(S204)。サプリメント選択部114は、不足する栄養素を含むサプリメントをサプリメント情報記憶部152から検索する(S205)。
【0040】
図15は、ユーザのアレルギーを問い合わせる画面例を示す図である。
図15(a)では、アレルギーの有無を問い合わせており、アレルギーがある場合には、
図15(b)に示すように、具体的なアレルギー物質が選択される。
【0041】
サプリメント絞込部115は、回答されたアレルギー物質が含まれているサプリメントをサプリメント情報記憶部152から検索し、検索したサプリメントを、ステップS205にて検索した結果から除外する(S206)。また、サプリメント絞込部115は、サプリメントごとに、対応する説明情報のうち、悩み回答に対応するものをサプリメント情報記憶部152から読み出し、読み出した説明情報のオススメ度に悩みの強さを乗じて点数を計算し(S207)、この点数と、不足栄養素量または不足栄養素の含有量の小さい方とで降順にソートし(S208)、所定の最大数(たとえば、5、7、10など任意の数を設定することができる。)のサプリメントを選択する(S209)。
【0042】
上述した実施の形態においては、回答されたアレルギー物質が含まれているサプリメントを除外するように処理がなされていた。
【0043】
しかしながら、例えば、体質(上記アレルギーを含む)に応じて、摂取を避けるべき(又は摂取してはいけない)サプリメントを除外することとしてもよい。
【0044】
また、他の飲食物(食事内容、服薬内容、他のサプリメント)とに応じて、摂取を避けるべき(又は摂取してはいけない)サプリメントを除外することとしてもよい。食事に含まれる栄養素や、薬に含まれる有効成分や、他のサプリメントに含まれる有効成分、との組み合わせによって、効果が過剰となったり、効果が得られなかったりすることを防ぐことができる。
【0045】
更には、ユーザの意識・好み・趣味・趣向・思想に応じて、推薦の度合いを調整することとしてもよい。例えば、特定の栄養素を避けるべき思想を持っていたり、生薬由来の成分を積極的に取りたいといったりするユーザに対して、よりパーソナライズすることができる。
【0046】
身体の状態やライフステージに応じて、摂取を避けるべき(又は摂取してはいけない)サプリメントを除外することとしてもよい。例えば、妊娠中や授乳中のユーザに対して、特定の栄養素を除外するなどの処理を行ってみよい。
【0047】
サプリメント情報送信部116は、ステップS209において選択されたサプリメントについての説明をサプリメント情報記憶部151の説明情報から読み出し(S210)、読み出したサプリメントの説明を、ユーザに提案するサプリメントの説明としてユーザ端末2に送信する(S211)。
【0048】
図16は、サーベイがひととおり完了した際の表示例を示す図である。提案するサプリメントの表示は、チャットメッセージ形式で表示させることもできるし、
図16に例示するように別の画面へ遷移させて表示してもよい。
図17は、ユーザに提案されるサプリメントの表示例を示す図である。
図17の例では、サプリメントの全組み合わせの数(
図17の例では「20,349通り」)とともに、選択されたサプリメントが表示される。また、「さらに詳しく」ボタンが押下されると、
図18に示すように、選択されたサプリメントについての説明が表示される。
図18の例では、1つのサプリメント(○○ベリー)についての説明が表示されているが、提案された全てのサプリメントについての説明が表示される。また、サプリメントについての概略説明に加えて、ユーザがより強く興味を持っている悩みについて、当該サプリメントがどのように機能し得るかについての説明も表示される。
【0049】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0050】
たとえば、本実施形態では、管理サーバ1が機能部と記憶部とを両方備えているものとしたが、これに限らず、たとえば、記憶部をデータベースサーバが備えるようにし、管理サーバ1からデータベースサーバにアクセスするようにしてもよい。
【0051】
また、本実施形態では、生活習慣に関する質問は、食習慣に関する質問、運動習慣に関する質問、および飲酒習慣に関する質問であるものとしたが、これらに加えて、あるいはこれらの少なくともいずれかに代えて、睡眠習慣に関する質問や喫煙習慣に関する質問などの質問を含めるようにしてもよい。
【0052】
また、本実施形態では、生活習慣に関する質問には、食習慣に関する質問、運動に関する質問、および飲酒などの嗜好に関する質問が含まれるものとしたが、これらのいずれかだけであってもよいし、これらの2種類の質問だけであってもよい。栄養素を特定するためには、
【0053】
また、生活習慣に関する質問として、食習慣に関する質問、運動に関する質問、および飲酒や喫煙などの嗜好に関する質問に加えて、あるいはこれらの少なくともいずれかに代えて、ユーザが摂取しているまたはユーザが摂取していない栄養素を推定するための質問、食事の記録を行うアプリケーションから取得したあるいは食事に関する質問により取得した食事のログ、ワークアウト支援を行うアプリケーションや運動センサーなどから取得した運動のログ、睡眠状態を観測するアプリケーションやセンサーなどから取得したした睡眠ログなどのログデータを含めるようにしてもよい。これらの質問やログデータに基づいてユーザの食習慣を推定し、推定した食習慣から摂取しているまたは摂取していない栄養素を推定することができる。
【0054】
また、本実施形態ではサプリメントは提案するにとどめたが、提案したサプリメントを販売してもよい。この場合、ユーザ端末2からの注文情報を管理サーバ1が受信し、受信した注文情報に応じてサプリメントの販売処理を行うことができる。また、サプリメントは1粒または1包単位で組み合わせたパッケージとして販売することができる。
【0055】
本発明では、ユーザへの質問をチャットメッセージ形式で送信することとしたことで、ユーザとのやり取りがより自然となり、ユーザはカウンセラーとやり取りしているような感覚で回答を続けることができる。そうすると、単純に質問画面が次々に表示される態様と比較して、よりテンポよく回答するよう促すことができ、最後まで回答を完了してもらえる割合が高まる。
【解決手段】サプリメント提案システムは、サプリメントに含まれている栄養素を記憶するサプリメント情報記憶部と、生活習慣に関する質問に対するユーザからの回答を受け付ける回答受付部と、ユーザの属性およびユーザからの回答に応じて、ユーザに不足している栄養素を特定する不足栄養素特定部と、不足している栄養素を含むサプリメントを選択するサプリメント選択部と、選択したサプリメントをユーザに提案するサプリメント提案部と、を備える。