特許第6684423号(P6684423)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6684423
(24)【登録日】2020年4月1日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】サプリメント提案システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 20/60 20180101AFI20200413BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20200413BHJP
【FI】
   G16H20/60
   G06Q30/02 480
【請求項の数】5
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-153080(P2019-153080)
(22)【出願日】2019年8月23日
【審査請求日】2019年12月6日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514043735
【氏名又は名称】株式会社FiNC Technologies
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】特許業務法人 iPLAB Startups
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 陽介
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 亜紀子
【審査官】 鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−178839(JP,A)
【文献】 特開2002−140434(JP,A)
【文献】 特開2004−272618(JP,A)
【文献】 特開2003−44715(JP,A)
【文献】 特開2017−182264(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 − 80/00
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サプリメントに含まれている栄養素を記憶するサプリメント情報記憶部と、
生活習慣に関する質問に対するユーザからの回答を受け付ける回答受付部と、
前記ユーザの属性および前記ユーザからの前記回答に応じて、前記ユーザに不足してい
る前記栄養素を特定する不足栄養素特定部と、
前記不足している栄養素を含む前記サプリメントを選択するサプリメント選択部と、
前記サプリメントの配合を調整するサプリメント調整部と、
選択された前記サプリメントを絞り込むサプリメント絞込部と、
絞り込まれた前記サプリメントを前記ユーザに提案するサプリメント提案部と、
を備えることを特徴とするサプリメント提案システムであって、
前記サプリメント情報記憶部はさらに、前記ユーザの悩みに対する前記サプリメントの
推薦度を記憶しており、
前記回答受付部はさらに、前記ユーザから前記悩みとその度合いの入力を受け付け、
前記サプリメント絞込部は、前記サプリメント情報記憶部を参照して、前記サプリメン
トの推薦度に応じて前記悩みに対応する前記サプリメントを読み出すと共に、前記不足し
ている栄養素を含む前記サプリメントの中から前記悩みの度合に基づいて所定範囲の数を
選択すること、
を特徴とするサプリメント提案システム。
【請求項2】
前記サプリメント調整部は、
所定期間ごとに前記サプリメントの配合が異なるように調整することを特徴とする、
請求項1に記載のサプリメント提案システム。
【請求項3】
前記サプリメント調整部は、
少なくとも週ごと又は日ごとに前記サプリメントの配合が異なるように調整することを特徴とする、
請求項1又は2に記載のサプリメント提案システム。
【請求項4】
前記サプリメント調整部は、
生活習慣に関する質問に対する前記ユーザからの回答を再度受け付けることによって前記サプリメントの配合を調整することを特徴とする、
請求項1〜3のいずれかに記載のサプリメント提案システム。
【請求項5】
前記サプリメント調整部は、
前記ユーザの生活習慣に関するログ情報に応じて、前記サプリメントの配合を調整することを特徴とする、
請求項1〜4のいずれかに記載のサプリメント提案システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サプリメント提案システムに関する。
【背景技術】
【0002】
食事で摂取する栄養の補助としてサプリメントが用いられることがある。たとえば特許文献1では、飲食店で摂取した栄養素に基づいてサプリメントを通知するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6112328号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは飲食店でのオーダーシステムと連携をしなければならず手間がかかる。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、ユーザに合ったサプリメントを容易に提案することのできる技術を提供することを目的とする。さらに、季節ごとの体調変化や、週・日単位での生活習慣変化に合わせて、より一層きめ細かいサプリメントの提案をすることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、サプリメント提案システムであって、サプリメントに含まれている栄養素を記憶するサプリメント情報記憶部と、生活習慣に関する質問に対するユーザからの回答を受け付ける回答受付部と、前記ユーザの属性および前記ユーザからの前記回答に応じて、前記ユーザに不足している前記栄養素を特定する不足栄養素特定部と、前記不足している栄養素を含む前記サプリメントを選択するサプリメント選択部と、前記サプリメントの配合を調整するサプリメント調整部と、を備えることとする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザに合ったサプリメントを提案することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係るサプリメント提案システムの全体構成例を示す図である。
図2】管理サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。
図3】管理サーバ1のソフトウェア構成例を示す図である。
図4】生活習慣情報記憶部151に記憶される生活習慣情報の構成例を示す図である。
図5】サプリメント情報記憶部152に記憶されるサプリメント情報の構成例を示す図である。
図6】回答記憶部153が記憶する回答情報の構成例を示す図である。
図7】調整情報記憶部が記憶する調整情報の構成例を示す図である。
図8】管理サーバ1により実行される処理について説明する図である。
図9】質問を開始するスタート画面の一例を示す図である。
図10】ユーザの基本情報を問い合わせる画面例を示す図である。
図11】ユーザの基本情報を問い合わせる画面例を示す図である。
図12】ユーザの悩みを問い合わせる画面例を示す図である。
図13】ユーザの食事習慣を問い合わせる画面例を示す図である。
図14】ユーザの運動習慣を問い合わせる画面例を示す図である。
図15】ユーザの飲酒習慣を問い合わせる画面例を示す図である。
図16】ユーザのアレルギーを問い合わせる画面例を示す図である。
図17】ユーザのアレルギーを問い合わせる画面例を示す図である。
図18】ユーザに提案されるサプリメントの表示例を示す図である。
図19】ユーザに提案されるサプリメントの詳細な説明を表示する画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態の内容を列記して説明する。本発明の一実施形態によるサプリメント提案システムは、以下のような構成を備える。
【0011】
[項目1]
サプリメントに含まれている栄養素を記憶するサプリメント情報記憶部と、
生活習慣に関する質問に対するユーザからの回答を受け付ける回答受付部と、
前記ユーザの属性および前記ユーザからの前記回答に応じて、前記ユーザに不足している前記栄養素を特定する不足栄養素特定部と、
前記不足している栄養素を含む前記サプリメントを選択するサプリメント選択部と、
前記サプリメントの配合を調整するサプリメント調整部と、
調整した前記サプリメントを前記ユーザに提案するサプリメント提案部と、
を備えることを特徴とするサプリメント提案システム。
[項目2]
前記サプリメント調整部は、
所定期間ごとにサプリメントの配合が異なるように調整することを特徴とする、
項目1に記載のサプリメント提案システム。
[項目3]
前記サプリメント調整部は、
少なくとも週ごと又は日ごとにサプリメントの配合が異なるように調整することを特徴とする、
項目1又は2に記載のサプリメント提案システム。
[項目4]
前記サプリメント調整部は、
生活習慣に関する質問に対するユーザからの回答を再度受け付けることによってサプリメントの配合を調整することを特徴とする、
項目1〜3のいずれかに記載のサプリメント提案システム。
[項目5]
前記サプリメント調整部は、
ユーザの生活習慣に関するログ情報に応じて、サプリメントの配合を調整することを特徴とする、
項目1〜4のいずれかに記載のサプリメント提案システム。
[項目6]
項目1〜5のいずれかに記載のサプリメント提供システムであって、
選択された前記サプリメントを絞り込むサプリメント絞込部をさらに備え、
前記サプリメント情報記憶部はさらに、前記ユーザの悩みに対する前記サプリメントの推薦度を記憶しており、
前記回答受付部はさらに、前記ユーザから前記悩みとその度合いの入力を受け付け、
前記サプリメント絞込部は、前記サプリメント情報記憶部を参照して、前記サプリメントの推薦度に応じて前記悩みに対応する前記サプリメントを読み出すと共に、前記不足している栄養素を含む前記サプリメントの中から前記悩みの度合に基づいて所定範囲の数を選択すること、
を特徴とする、サプリメント提案システム。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るサプリメント提案システムの全体構成例を示す図である。本実施形態のサプリメント提案システムは、管理サーバ1を含んで構成される。管理鯖1は、ユーザ端末2と通信ネットワーク3を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク3は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0013】
本実施形態のサプリメント提案システムは、ユーザに対してサプリメント(栄養補助食品や健康補助食品などとも呼ばれる。)を提案しようとするものである。本実施形態のサプリメント提案システムは、ユーザに質問を行い、その回答に応じてサプリメントを提案する。質問には、ユーザの生活習慣に関する質問と、ダイエットや肌のアンチエイジング、疲労回復、筋力向上、ストレス、集中力などのユーザの悩み(ユーザが認識している課題、すなわちニーズ)を問い合わせる質問とが含まれる。本実施形態では、生活習慣の質問には食習慣に関する質問、運動に関する質問、および飲酒や喫煙などの嗜好に関する質問が含まれており、サプリメント提案システムは、これらの質問への回答に応じてユーザに不足する栄養素を推定する。本実施形態のサプリメント提案システムでは、不足する栄養素を補うサプリメントの中から、ユーザの悩みを解決することが期待されるものを優先的に選択してユーザに提案する。
【0014】
さらに、ユーザの体質や生活サイクルに関する質問を行い、サプリメントの季節ごと、週ごと、日ごとの配合を調整する。質問には例えば花粉症、冷え性、生理周期等に関する質問や、繁忙期がいつか、平日の食生活の状況などが含まれる。
【0015】
管理サーバ1は、ユーザに対する質問に応じてサプリメントの提案を行うコンピュータである。管理サーバ1は、たとえば、パーソナルコンピュータやワークステーション、クラウドコンピューティングによる仮想的なコンピュータである。管理サーバ1は、ユーザ端末2に対して質問を送信し、ユーザ端末2から送信される回答を受け付け、その回答に応じて、提案するサプリメントに関する情報をユーザ端末2に送信する。管理サーバ1は、いわゆるWebアプリケーションとしてこれらの機能を実行することを想定する。
【0016】
ユーザ端末2は、ユーザが操作するたとえば携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどのコンピュータである。ユーザはユーザ端末2を操作して管理サーバ1にアクセスして質問を取得し、質問を表示してユーザから回答の入力を受け付け、回答を管理サーバ1に送信し、これに対して応答されるオススメのサプリメントに関する情報を表示する。
【0017】
図2は、管理サーバ1のハードウェア構成例を示す図である。管理サーバ1は、少なくとも、制御部10、メモリ11、ストレージ12、送受信部13、入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。制御部10は、管理サーバ1全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部10はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。メモリ11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、管理サーバ1の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定情報等を格納する。ストレージ12は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベース(図示せず)がストレージ12に構築されていてもよい。送受信部13は、管理サーバ1を通信ネットワーク3に接続する。なお、送受信部13は、Bluetooth(登録商標)やWi−Fi(登録商標)などの近距離通信インターフェースを備えていてもよい。入出力部14は、キーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。バス15は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0018】
図3は、管理サーバ1のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ1は、質問送信部111、回答受信部112、栄養状態推定部113、サプリメント選択部114、サプリメント絞込部115、サプリメント情報送信部116、サプリメント調整部117、生活習慣情報記憶部151、サプリメント情報記憶部152、回答記憶部153、及び調整情報記憶部154を備える。
【0019】
なお、質問送信部111、回答受信部112、栄養状態推定部113、サプリメント選択部114、サプリメント絞込部115、およびサプリメント情報送信部116、サプリメント調整部117は、管理サーバ1が備える制御部10がストレージ12に記憶されているプログラムをメモリ11に読み出して実行することにより実現され、生活習慣情報記憶部151、サプリメント情報記憶部152、回答記憶部153、調整情報記憶部154は、メモリ11およびストレージ12の少なくともいずれかにより提供される記憶領域の一部として実現される。
【0020】
生活習慣情報記憶部151は、生活習慣に関する質問への回答に基づいてユーザの摂取している栄養素を推定するための情報(以下、生活習慣情報という。)を記憶する。図4は、生活習慣情報記憶部151に記憶される生活習慣情報の構成例を示す図である。生活習慣情報には、性別、年齢、質問および回答に対応付けて、栄養素および栄養素量が含まれる。性別および年齢には、ユーザの性別と年齢に対する条件が設定される。質問には、ユーザに問い合わせる生活習慣に係る質問を特定する情報が含まれる。回答には、質問に対する回答についての条件が含まれる。栄養素は、ユーザが摂取している栄養素を特定する情報であり、栄養素量はこの栄養素の量である。すなわち、上記性別および年齢の条件を満たすユーザから受け付けた上記質問に対する回答が、回答欄に設定される条件を満たす場合に、栄養素欄が示す栄養素が、栄養素量欄が示す量だけ、ユーザが摂取していることを示す。たとえば、図4の例では、「ごはん」が示す質問(たとえば、「1日に摂るご飯の量は茶碗何杯ですか?」という質問)に対する回答が「1(杯)」である場合には、ユーザは「100g」の炭水化物を摂取していると推測することができる。同様に、「肉類」が示す質問(たとえば、「1日に摂る肉類はロース肉何枚ですか?」という質問)に対する回答が「1(枚)」である場合には、タンパク質を50gと、脂質を10g摂取していると推測することができる。このように、ユーザの属性とユーザからの回答に対応する生活習慣情報に基づいて、ユーザが摂取している栄養素の量を推定することができる。
【0021】
サプリメント情報記憶部152は、サプリメントに関する情報(以下、サプリメント情報という。)を記憶する。図5は、サプリメント情報記憶部152に記憶されるサプリメント情報の構成例を示す図である。同図に示すように、サプリメント情報には、栄養素情報、アレルギー物質情報および説明情報が含まれる。栄養素情報には、サプリメント名に対応付けて、サプリメントに含有される栄養素とその含有量とが含まれる。アレルギー物質情報には、サプリメント名に対応付けて、サプリメントに含有されるアレルギー物質が含まれる。説明情報には、サプリメント名に対応付けて、サプリメントにより解決または改善し得る悩みについて、オススメ度と説明とが含まれる。この説明欄の説明は、当該サプリメントが悩みについてどのような機能を有するかの説明である。
【0022】
回答記憶部153は、ユーザからの回答を含む情報(以下、回答情報という。)を記憶する。図6は、回答記憶部153が記憶する回答情報の構成例を示す図である。同図に示すように、回答情報には、ユーザの基本情報についての回答(基本回答)と、悩みについての回答(悩み回答)と、生活習慣に関する回答(生活習慣回答)と、アレルギー物質に関する回答(アレルギー回答)と、体質に関する回答(体質回答)と、生活サイクルに関する回答(生活サイクル回答)とが含まれる。基本回答には、ユーザを示すユーザIDに対応付けて、性別および年齢が含まれる。悩み回答には、ユーザIDに対応付けて、各質問についての回答が記憶される。悩み回答の回答は、質問に係る悩みの強さを示す値(たとえば、1ないし3の3段階とすることができる。)である。生活習慣回答には、ユーザIDに対応付けて、各質問についての回答が記憶される。生活習慣回答の回答は、摂取している食材の量や、運動の頻度、飲酒の量など各種の値が設定される。アレルギー回答には、ユーザIDに対応付けて、当該ユーザが有しているアレルギーの対象となるアレルギー物質が含まれる。なお、アレルギーを有していないユーザについては、アレルギー回答は登録されない。体質回答には、ユーザIDに対応付けて、各質問についての回答が記憶される。体質回答の回答は、花粉症や冷え性の強さを示す値(例えば1ないし3の3段階とすることができる。)や、生理周期(28日周期など、例えば数字を入力させる)などが含まれる。生活サイクル回答には、ユーザIDに対応付けて、各質問についての回答が記憶される。生活サイクル回答の回答は、繁忙期の時期(12月、3月など、例えば月を選択させる)や、平日の食生活の状況を示す値(例えば、1.外食やコンビニ弁当で済ませてしまいがちである、2.おおむねいつもと変わらない)などが含まれる。
【0023】
調整情報記憶部154は、サプリメントの調整方法に関する情報を記憶する。図7は、調整情報記憶部154が記憶する調整方法に関する情報の構成例を示す図である。同図に示すように、調整情報には、調整を実施する際の条件と調整の仕方が含まれる。例えば体質質問に対する回答について花粉症があるか、という質問に対する回答が「3:強くある」であった場合は、「1〜3月に花粉症を和らげるサプリメントを提案」することとしている。同様に、生活サイクル質問に関して、繁忙期についての回答があった場合は、「繁忙月に疲労回復効果のあるサプリメントを提案」することとしている。また、ユーザから、「疲れがたまっている」という情報を得た場合に、「来月に疲労回復効果のあるサプリメント提案」すること、等の情報が設定されている。これらの条件と調整の仕方は、適宜設定することができる。
【0024】
質問送信部111は、ユーザに対する質問を送信する。質問には、ユーザの基本情報(本実施形態では、性別および年齢であるものとする。)を問い合わせる質問と、ユーザの生活習慣に関する質問と、ユーザの悩み(ユーザが認識している課題、すなわちニーズ)を問い合わせる質問とが含まれる。質問送信部111は、たとえば、HTMLによるフォーム形式で質問をユーザ端末2に送信することができる。
【0025】
回答受信部112は、ユーザから質問に対する回答を受け付ける。回答受信部112は、受信した回答を回答記憶部153に登録する。
【0026】
栄養状態推定部113は、ユーザからの回答に基づいてユーザに不足している栄養素を特定する。本実施形態では、栄養状態推定部113は、ユーザIDに対応する基本回答および生活習慣回答を回答記憶部153から読み出し、読み出した基本回答および生活習慣回答に対応する生活習慣情報を生活習慣情報記憶部151から検索して、検索した生活習慣情報の栄養素量を栄養素ごとに合計して、ユーザの摂取している栄養素を推定することができる。また、栄養状態推定部113は、ユーザが摂取すべき栄養素量(以下、理想栄養素量といい、予め設定されているものとする。なお、理想栄養素量を、性別や年齢の基本情報に対応付けて記憶する理想栄養素量記憶部を設けるようにしてもよい。)から、摂取量を減じることにより、不足栄養素の量を算出することができる。
【0027】
サプリメント選択部114は、ユーザに不足している栄養を補充するサプリメントを選択する。サプリメント選択部114は、不足栄養素を含んでいるサプリメントをサプリメント情報記憶部152から選択することができる。また、サプリメント選択部114は、不足している栄養素を補充する量に応じてサプリメントを選択してもよい。
【0028】
サプリメント絞込部115は、ユーザの悩みに応じてサプリメントを絞り込む。サプリメント絞込部115は、サプリメント情報に含まれる説明情報を参照し、ユーザの悩みに対応するオススメ度に応じてサプリメントを絞り込むことができる。
【0029】
サプリメント情報送信部116は、サプリメントをユーザに送信して提案する。サプリメント情報送信部116は、サプリメント絞込部115により絞り込まれたサプリメントについて、サプリメント情報記憶部152から説明情報を読み出してユーザ端末2に送信することができる。
【0030】
図8は、管理サーバ1により実行される処理について説明する図である。また、図9ないし図17は、ユーザ端末2において表示される回答の受付画面例を示す図である。図18および図19は、ユーザに提案されるサプリメントの表示例を示す図である。
【0031】
管理サーバ1において質問送信部111が、ユーザに対する質問を送信すると(S201)、ユーザ端末1では、質問に対する回答を受け付ける。図9は、質問を開始するスタート画面の一例を示す図である。スタート画面の「サーベイをはじめる」のボタンを押下することにより、質問が開始される。上述したように、質問には、ユーザの基本情報を問い合わせる質問と、ユーザの生活習慣に関する質問と、ユーザの悩みを問い合わせる質問とが含まれる。
【0032】
図10および図11は、ユーザの基本情報を問い合わせる画面例を示す図である。図10の例ではユーザの性別を質問しており、図11の例ではユーザの年齢を質問している。ユーザ端末1が、入力された生年月日からユーザの年齢を計算するようにしてもよいし、管理サーバ1に生年月日を回答して、管理サーバ1側で年齢を計算するようにしてもよい。
【0033】
図12は、ユーザの悩みを問い合わせる画面例を示す図である。図12の例では、「ダイエット・脂肪燃焼」に興味がある度合を質問している。選択肢には、「とてもある」「少しある」「ほとんどない」として、悩みの度合が選択されるようにしている。図12には、「ダイエット・脂肪燃焼」に関する質問のみを表示しているが、ダイエット・脂肪の燃焼、美肌・肌のアンチエイジング、髪質の改善、筋力・スポーツパフォーマンス、疲労回復、ストレス、冴え・集中力、貧血の予防、目の疲れ、お通じ、むくみ、体の冷え、肌あれ、生理痛・生理不順、風邪を引きにくい体、よく眠れない、丈夫な歯・骨、血圧、血糖値、中性脂肪・コレステロールなどの悩みについても、同様に質問を行うものとする。
【0034】
図13ないし図15は、ユーザの生活習慣を質問する画面例を示す図である。図13では、ユーザが摂取している食事について質問している。図14では、ユーザの運動習慣(図14の例では、所定の強度による運動頻度)を質問している。図15では、ユーザの嗜好(図15の例では飲酒の頻度)を質問している。
【0035】
以上のような画面例において入力された回答はユーザ端末2から管理サーバ1に送信され、管理サーバ1の回答受信部112がこれを受信し(S202)、受信した回答は回答記憶部153に登録される。栄養状態推定部113は、回答を受信したユーザに対応する基本回答と生活習慣回答とを回答記憶部153から読み出して、基本回答と生活習慣回答とに対応する生活習慣情報を生活習慣情報記憶部151から読み出し、読み出した生活習慣情報の栄養素量を栄養素毎に合計する(S203)。上述したように、図13ないし図15に示すような質問に対して、ユーザが摂取している食事習慣についての回答、運動習慣に関する回答、および飲酒習慣に関する回答に応じて、ユーザが摂取している栄養素を推定することが可能となる。次に、栄養状態推定部113は、栄養素ごとに、所与の理想栄養素量から栄養素量の合計を減算して、不足栄養素量を算出する(S204)。サプリメント選択部114は、不足する栄養素を含むサプリメントをサプリメント情報記憶部152から検索する(S205)。
【0036】
図16および図17は、ユーザのアレルギーを問い合わせる画面例を示す図である。図16では、アレルギーの有無を問い合わせており、アレルギーがある場合には、図17に示すように、具体的なアレルギー物質が選択される。
【0037】
サプリメント絞込部115は、回答されたアレルギー物質が含まれているサプリメントをサプリメント情報記憶部152から検索し、検索したサプリメントを、ステップS205にて検索した結果から除外する(S206)。また、サプリメント絞込部115は、サプリメントごとに、対応する説明情報のうち、悩み回答に対応するものをサプリメント情報記憶部152から読み出し、読み出した説明情報のオススメ度に悩みの強さを乗じて点数を計算し(S207)、この点数と、不足栄養素量または不足栄養素の含有量の小さい方とで降順にソートし(S208)、所定の最大数(たとえば、5、7、10など任意の数を設定することができる。)のサプリメントを選択する(S209)。
【0038】
上述した実施の形態においては、回答されたアレルギー物質が含まれているサプリメントを除外するように処理がなされていた。
【0039】
しかしながら、例えば、体質(上記アレルギーを含む)に応じて、摂取を避けるべき(又は摂取してはいけない)サプリメントを除外することとしてもよい。
【0040】
また、他の飲食物(食事内容、服薬内容、他のサプリメント)とに応じて、摂取を避けるべき(又は摂取してはいけない)サプリメントを除外することとしてもよい。食事に含まれる栄養素や、薬に含まれる有効成分や、他のサプリメントに含まれる有効成分、との組み合わせによって、効果が過剰となったり、効果が得られなかったりすることを防ぐことができる。
【0041】
更には、ユーザの意識・好み・趣味・趣向・思想に応じて、推薦の度合いを調整することとしてもよい。例えば、特定の栄養素を避けるべき思想を持っていたり、生薬由来の成分を積極的に取りたいといったりするユーザに対して、よりパーソナライズすることができる。
【0042】
身体の状態やライフステージに応じて、摂取を避けるべき(又は摂取してはいけない)サプリメントを除外することとしてもよい。例えば、妊娠中や授乳中のユーザに対して、特定の栄養素を除外するなどの処理を行ってみよい。
【0043】
サプリメント情報送信部116は、ステップS209において選択されたサプリメントについての説明をサプリメント情報記憶部151の説明情報から読み出し(S210)、読み出したサプリメントの説明を、ユーザに提案するサプリメントの説明としてユーザ端末2に送信する(S211)。
【0044】
図18は、ユーザに提案されるサプリメントの表示例を示す図である。図18の例では、サプリメントの全組み合わせの数(図18の例では「20,349通り」)とともに、選択されたサプリメントが表示される。また、「さらに詳しく」ボタンが押下されると、図19に示すように、選択されたサプリメントについての説明が表示される。図19の例では、1つのサプリメント(○○ベリー)についての説明が表示されているが、提案された全てのサプリメントについての説明が表示される。また、サプリメントについての概略説明に加えて、ユーザがより強く興味を持っている悩みについて、当該サプリメントがどのように機能し得るかについての説明も表示される。
【0045】
次に、サプリメントを調整する工程について説明する。サプリメント調整部117は、ユーザから得られた回答に基づいてサプリメント選択部が選択したサプリメントをベースとして、所定期間ごとにサプリメントの配合が異なるように調整する。所定期間ごととは、例えば季節ごと、週ごと、若しくは日ごとである。調整は、調整情報記憶部154を参照して実行することができる。
【0046】
まず第一の調整方法として、サプリメント調整部117は、体質回答及び/又は生活サイクル回答を参照して調整を行うことができる。例えば季節ごとに応じた調整の例としては、体質回答で花粉症がひどいと答えたユーザに対し、花粉症の季節である1月〜3月ごろに提供するサプリメントに、花粉症の症状を和らげる効果のあるサプリメントを提案する。花粉症の症状を和らげる効果のあるサプリメントは、サプリメント情報に含まれる説明情報を参照して選択することができる。
【0047】
また、冷え性と回答したユーザには、冬の期間(例えば12月〜3月)に提供するサプリメントに、冷えを解消する効果のあるサプリメントを提案する。また、生活サイクル回答で繁忙期が12月、3月であると回答したユーザに対しては、12月と3月に提供するサプリメントに、例えば疲労回復効果のあるサプリメントを提案する。疲労回復効果のあるサプリメントは、サプリメント情報に含まれる説明情報を参照して選択することができる。
【0048】
次に、週単位の調整の例としては、例えば女性の生理周期に関する質問で、生理周期が特定の日数である旨の回答を得た場合、当該生理周期(一般的に「増殖期」「排卵期」「分泌期」「月経期」の4つの段階)に合わせて、例えば一週間ごとに提供するサプリメントの配合を調整することができる。例えば月経期には鉄分を補うサプリメントを、「分泌期」にはPMS(月経前症候群)や生理痛を抑制する効果があるサプリメントを提案することが考えられる。
【0049】
さらに、日単位の調整の例としては、例えば平日の食事に関する回答で、平日の食事は外食やコンビニ弁当で済ませてしまいがちである旨の回答を得た場合に、平日に飲むべきサプリメントにビタミンや食物繊維を多めに含有するサプリメントを提案することが考えられる。
【0050】
サプリメント調整部117は、体質質問回答及び/又は生活サイクル回答に基づいて調整情報記憶部154を参照し、上述したように季節ごと、週ごと、日ごとのサプリメントの配合を調整し、最終的に提案するサプリメントを決定する。サプリメント情報送信部116は、選択されたサプリメントについての説明をサプリメント情報記憶部151の説明情報から読み出し、読み出したサプリメントの説明を、ユーザに提案するサプリメントの説明としてユーザ端末2に送信する。このように、得られた回答をもとに、季節ごと、週ごと、日ごとに変わる体質や生活リズムに合わせてサプリメントの配合を調整して提案することで、よりユーザのニーズに合ったサプリメントを提案することができ、ユーザの満足度を向上させることができる。
【0051】
次に、サプリメントの配合を調整する第二の方法として、ユーザからの情報提供を利用することができる。例えば、サプリメント調整部117は、ユーザから、「来月は飲み会が多そうだ」、「最近疲れがたまっている」、「この頃肌荒れが気になる」、等の情報を受け付けた場合に、当該情報に合わせてサプリメントの配合を調整することができる。例えば「来月は飲み会が多そうだ」という情報があるユーザに対しては、翌月に提供するサプリメントに、飲酒による悪影響を緩和する効果のあるサプリメント(例えばオルニチンを含むものや、ビタミン等)を提案することができる。同様に、「この頃肌荒れが気になる」旨の情報があるユーザに対しては、次回提供するサプリメントに肌荒れに効果のあるサプリメント(ビタミンなど)を提案することができる。
【0052】
ユーザから情報を得る手段は特に制限はない。例えば、回答受信部112が随時ユーザからの情報を受け付けており、ユーザは任意のタイミングで自身の状態や要望を入力することができるようにしておいてもよいし、所定期間ごとに質問送信部111が最近のユーザの状態を質問(「最近気になることはありませんか?」「来月の予定は普段と変わりないですか?」など)し、回答受信部112が回答を受け付けるようにしてもよい。その場合、特に変わりがない場合や一定期間ユーザからの入力がない場合は質問を終了し、サプリメントの調整を特に行わないこともできる。サプリメント調整部117は、回答受信部112が上述したユーザからの情報を受けた場合に、調整情報記憶部154を参照することでサプリメントを調整し、最終的に提案するサプリメントを決定する。サプリメント情報送信部116は、選択されたサプリメントについての説明をサプリメント情報記憶部151の説明情報から読み出し、読み出したサプリメントの説明を、ユーザに提案するサプリメントの説明としてユーザ端末2に送信する。このように、ユーザからの情報提供を発端としてサプリメントを調整することで、ユーザは自身が症状を自覚したタイミングに合わせて、また予防のためにサプリメントの調整を受けることができ、より満足度が高いサービスとなる。
【0053】
また、ユーザが食事の記録を行うアプリケーションから取得した、あるいは食事に関する質問により取得した食事のログ、ワークアウト支援を行うアプリケーションや運動センサーなどから取得した運動のログ、睡眠状態を観測するアプリケーションやセンサーなどから取得した睡眠ログなどのログデータを取得し、サプリメントの調整に反映させることとしてもよい。そうすると、より詳細なユーザの状態を把握することができ、リアルタイムに的確なサプリメントの調整が可能となる。
【0054】
例えば食事ログから実際の摂取栄養量を推定し直し、不足栄養素を補うサプリメントを提案することができる。また、睡眠ログから、任意の設定期間における睡眠時間が、通常よりも短くなっていることを検知するようにし、疲労回復や睡眠の質を改善する効果のあるサプリメントを提案することができる。サプリメント調整部117はユーザのログを参照し、ログから得られる情報が所定の条件を満たした場合に、サプリメントの調整を実施することとしてもよい。所定の条件とは例えば、定常的、または所定期間ごとにログを参照し、一定期間前の時点でのログと比較して変化量が所定値を超えていた場合とすることもできるが、これに限られない。また、当該条件とそれに伴う調整方法は、調整情報記憶部154にあらかじめ設定しておくことができる。ログに基づいてサプリメントを調整することで、ユーザが気が付かない、自覚していない状況にも対処することが可能であり、またユーザが自身で特にアクションを起こさなくても調整されたサプリメントの提案を受けることができ、便利である。
【0055】
このように、サプリメント調整部117は、随時サプリメントの配合を調整する。ここで、調整の結果、サプリメント選択部114が選択したサプリメントには含まれない新たなサプリメントを提案する場合は、すでに選択されたサプリメントにさらに追加することもできるし、いずれかのサプリメントの代わりに入れることもできる。また、サプリメント選択部114が選択したサプリメントをさらにサプリメント絞込部115によって所定の数に絞り込む場合においては、絞り込まれたサプリメントに対して、サプリメント調整部117による調整の結果提案するサプリメントを一つまたは複数付加してもよいし、上述した悩み度及びオススメ度に基づいた推薦度合いの低いものと置換するすることとしてもよい。
【0056】
サプリメントの配合を調整する第三の方法として、所定のタイミングで質問送信部111がユーザに質問を送信することとし、再度S201〜S211の工程をやり直すことも含まれる。サプリメント調整部117は、所定のタイミングであることを判断して質問送信部111に質問を開始するように指示することができる。ここで、所定のタイミングとは、あらかじめ設定された期間ごと(例えば3か月や半年に一度)でもよいし、ユーザからもう一度回答したい、サプリメントの提案をやり直してほしい旨の指示を受けた場合に実施することとしてもよい。また、ユーザの食事ログや運動ログ、睡眠ログ等を解析することによって、前回回答を受けてサプリメントの選定を実施したときからユーザの状態が大きく変化していることを検知したときに実施することとしてもよい。
【0057】
<実施例>
以下は、サプリメントの調整に関する実施例である。
あるユーザについて、上記S201〜S209の工程を実施した結果選択されたサプリメントが、オススメ度に悩みの強さを乗じた点数の高い順に、サプリメント1、サプリメント2、サプリメント3、サプリメント4、サプリメント5であったとする。本実施例においては、サプリメント1〜5を1錠ずつ含むセットを1日3回服用するものとして、1か月分のセットをまとめてユーザに提供する場合を考える。
【0058】
[実施例1]
当該ユーザの体質質問において、花粉症があるか、という質問に対する回答が「3:強い」であった場合、サプリメント調整部117は、1〜3月に花粉症を和らげるサプリメントを提案するため、1月〜3月に提供するサプリメントに、上記サプリメント1〜5を含むセットにさらに花粉症を和らげる効果のあるサプリメント6を追加して提供する。
【0059】
[実施例2]
当該ユーザの生活サイクル質問において、平日の食事の回答が「平日は外食やコンビニ弁当で済ませてしまいがち」であった場合、サプリメント調整部117は、平日に飲むサプリメントセットにおいて、ビタミンを多く含むサプリメント7をサプリメント5の代わりに提供する。一方で、休日に飲むサプリメントセットは、サプリメント1〜5のままとする。
【0060】
[実施例3]
当該ユーザに対して、「最近調子はどうですか?」という質問を送ったところ、「疲れがたまっている」という回答を8月に受けた場合、サプリメント調整部117は、次回発送する9月分のサプリメントにおいて、疲労回復に効果のあるサプリメント8を、サプリメント5の代わりに提供する。10月分以降のサプリメントは、通常通りサプリメント1〜5に戻してもよい。
【0061】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0062】
たとえば、本実施形態では、管理サーバ1が機能部と記憶部とを両方備えているものとしたが、これに限らず、たとえば、記憶部をデータベースサーバが備えるようにし、管理サーバ1からデータベースサーバにアクセスするようにしてもよい。
【0063】
また、本実施形態では、生活習慣に関する質問は、食習慣に関する質問、運動習慣に関する質問、および飲酒習慣に関する質問であるものとしたが、これらに加えて、あるいはこれらの少なくともいずれかに代えて、睡眠習慣に関する質問や喫煙習慣に関する質問などの質問を含めるようにしてもよい。
【0064】
また、本実施形態では、生活習慣に関する質問には、食習慣に関する質問、運動に関する質問、および飲酒などの嗜好に関する質問が含まれるものとしたが、これらのいずれかだけであってもよいし、これらの2種類の質問だけであってもよい。
【0065】
また、生活習慣に関する質問として、食習慣に関する質問、運動に関する質問、および飲酒や喫煙などの嗜好に関する質問に加えて、あるいはこれらの少なくともいずれかに代えて、ユーザが摂取しているまたはユーザが摂取していない栄養素を推定するための質問、食事の記録を行うアプリケーションから取得したあるいは食事に関する質問により取得した食事のログ、ワークアウト支援を行うアプリケーションや運動センサーなどから取得した運動のログ、睡眠状態を観測するアプリケーションやセンサーなどから取得した睡眠ログなどのログデータを含めるようにしてもよい。これらの質問やログデータに基づいてユーザの食習慣を推定し、推定した食習慣から摂取しているまたは摂取していない栄養素を推定することができる。
【0066】
また、本実施形態ではサプリメントは提案するにとどめたが、提案したサプリメントを販売してもよい。この場合、ユーザ端末2からの注文情報を管理サーバ1が受信し、受信した注文情報に応じてサプリメントの販売処理を行うことができる。また、サプリメントは1粒または1包単位で組み合わせたパッケージとして販売することができる。サプリメント調整部によって週単位、日単位でサプリメントの配合を決定した場合、飲むべき日が分かるようにパッケージングして販売することが好ましい。例えば1日に飲むサプリメントを一包とする場合、飲む日付や順番をパッケージに記載してもよい。
【符号の説明】
【0067】
1 管理サーバ
2 ユーザ端末
3 通信ネットワーク
111 質問送信部
112 回答受信部
113 栄養状態推定部
114 サプリメント選択部
115 サプリメント絞込部
116 サプリメント情報送信部
117 サプリメント調整部
151 生活習慣情報記憶部
152 サプリメント情報記憶部
153 回答記憶部
154 調整情報記憶部
【要約】
【課題】ユーザに合ったサプリメントを提案することができるようにする。
【解決手段】サプリメント提供システムは、サプリメントに含まれている栄養素を記憶するサプリメント情報記憶部と、生活習慣に関する質問に対するユーザからの回答を受け付ける回答受付部と、前記ユーザの属性および前記ユーザからの前記回答に応じて、前記ユーザに不足している前記栄養素を特定する不足栄養素特定部と、前記不足している栄養素を含む前記サプリメントを選択するサプリメント選択部と、前記サプリメントの配合を調整するサプリメント調整部とを備える。
【選択図】図9
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19