特許第6684828号(P6684828)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6684828
(24)【登録日】2020年4月1日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】多軸ロードセル本体
(51)【国際特許分類】
   G01L 5/16 20200101AFI20200413BHJP
   G01L 1/22 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   G01L5/16
   G01L1/22 L
【請求項の数】13
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-557955(P2017-557955)
(86)(22)【出願日】2016年5月6日
(65)【公表番号】特表2018-518663(P2018-518663A)
(43)【公表日】2018年7月12日
(86)【国際出願番号】US2016031303
(87)【国際公開番号】WO2016182942
(87)【国際公開日】20161117
【審査請求日】2019年4月17日
(31)【優先権主張番号】62/158,658
(32)【優先日】2015年5月8日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505383383
【氏名又は名称】エムティーエス システムズ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】メイヤー, リチャード エー.
(72)【発明者】
【氏名】ラムーア, ニコラス デボン
(72)【発明者】
【氏名】ロゴツキー, ライリー オーガスト
(72)【発明者】
【氏名】ジェニンジェス, ランダル エル.
【審査官】 谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭61−035322(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第04318298(DE,A1)
【文献】 特表平11−511244(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01L 5/16
G01L 1/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
力およびモーメントを複数の方向に伝達するためのロードセル本体(10;10’)であって、前記ロードセル本体(10;10’)は、
第1の部材(20)と、
複数の開口(40、50、70)を有する第2の部材(24)であって、前記第1の部材(20)の複数の部分の一部は、各開口(40、50、70)の中に延在する、第2の部材(24)と、
前記第1の部材(20)の各部分および前記第2の部材(24)の対応する開口(40、50、70)のための複数の対の支持柱(44、64、84)であって、各対の支持柱(44、64、84)は、前記第1の部材(20)の対応する部分を前記第2の部材(24)に接続する、複数の対の支持柱(44、64、84)と
を備え、
各対の支持柱は、第1の支持柱(44A、64A、84A)と第2の支持柱(44B、64B、84B)とを備え、各対の支持柱(44、64、84)の前記第1の支持柱(44A、64A、84A)および前記第2の支持柱(44B、64B、84B)の縦軸は、共通軸に沿って整合されており、
前記複数の対の支持柱は、
相互に平行な関連付けられた共通軸を有する第1の対の支持柱のセット(44,64、84)と、
相互に平行な関連付けられた共通軸を有し、前記第1の対の支持柱のセット(44)の共通軸に直交する、第2の対の支持柱のセット(64、84)と
相互に平行な関連付けられた共通軸を有し、前記第1の対の支持柱のセット(44)の共通軸に直交し、かつ前記第2の対の支持柱のセット(64)の共通軸に直交する、第3の対の支持柱のセット(44、64、84)と
を備えることを特徴とする、ロードセル本体(10;10’)。
【請求項2】
各対の支持柱の前記第1の支持柱(44A、64A、84A)は、前記第1の部材(20)の第1の側を前記第2の部材(24)に接続し、各対の支持柱の前記第2の支持柱(44B、64B、84B)は、前記第1の部材(20)の第2の側を前記第2の部材(24)に接続し、前記第1の部材(20)の第2の側は、前記第1の部材(20)の第1の側の反対にある、請求項1に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項3】
前記第2の部材(24)が、第1の周界部分(30)および第2の周界部分(32)と、前記第1の周界部分(30)から前記第2の周界部分(32)まで延在する空洞(31)とを有することと、
前記第1の部材(20)が、前記第1の周界部分(30)と前記第2の周界部分(32)との間の前記空洞(31)内に配置され、各対の支持柱(44、64、84)の支持柱(44、64、84)が、前記第1の部材(20)から対向方向に延在する、ことと
をさらに備える、請求項1に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項4】
前記第1の対の支持柱のセット(44)の共通軸は、第1の材(20)の中心を通して延在する基準軸を中心として等角間隔で配置されており、および/または、
前記第2の対の支持柱のセット(64、84)の共通軸は、第1の材(20)の中心を通して延在する前記基準軸を中心として等角間隔で配置されており、および/または、
前記第3の対の支持柱のセット(64、84)の共通軸は、第1の材(20)の中心を通して延在する前記基準軸を中心として等角間隔で配置されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項5】
前記第2の対の支持柱のセット(64)の各対の支持柱は、前記第1のセット(44)の隣接する対の支持柱間に配置されている、請求項4に記載のロードセル本体。
【請求項6】
前記第3の対の支持柱のセット(84)の各対の支持柱は、前記第1のセット(44)の隣接する対の支持柱間に配置されている、請求項5に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項7】
前記第1の部材(20)は、プレート(20)を備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項8】
前記第2の部材(24)は、硬性の第1の周界部分(30)および第2の周界部分(32)と、前記第1の周界部分(30)と前記第2の周界部分(32)との間に延在する少なくとも1つの支持体(34;66)とを有する構造を備える、請求項1−7のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項9】
前記少なくとも1つの支持体(34;66)は、少なくとも3つの支持体を備え、さらなる実施形態において、各角は、開口(40)を含む、請求項8に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項10】
各支持体は、各角開口(40)から離間される開口(50、70)を有する壁を備え、および/または、前記支持柱(34;66)は、同一形状である、請求項9に記載のロードセル本体(10)。
【請求項11】
前記第1の部材(20)の各部分は、反対方向に面する、第1の側および第2の側を含み、前記各対の支持柱の前記第1の支持柱(44A、64A、84A)は、前記第1の部材(20)の各部分の第1の側から延在し、前記第2の部材(24)に接続され、前記各対の支持柱の前記第2の支持柱(44B)は、前記第1の部材(20)の部分の第2の側から前記第1の支持柱(44A、64B、84B)と反対方向に延在し、前記第2の部材(24)に接続される、請求項1〜10のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項12】
前記第1の部材(20)の部分のうちの少なくともいくつかの反対に面する表面は、相互から離れるように面し、または、前記第1の部材(20)の部分のうちの少なくともいくつかの反対に面する表面は、相互に向かって面する、請求項1〜11のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
【請求項13】
前記第1の部材(20)、前記第2の部材(24)、および前記複数の対の支持柱(44、64、84)は、単一の一体型本体から形成されている一体型アセンブリである、請求項1〜12のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(背景)
本発明は、最大3つの直交軸に沿った線形力およびそれについてのモーメントを伝達ならびに測定する、ロードセルに関する。
【背景技術】
【0002】
3つの直交軸に沿った力およびそれについてのモーメントを判定するための変換器またはロードセルが、公知である。2つのそのようなロードセルは、米国特許第4,640,138号および第4,821,582号に開示されている。米国特許第4,640,138号は、一対の軸方向に離間されたスパイダによって継合される内側および外側部材を有する、多軸負荷感応型変換器を例証している。スパイダは、内側部材と一体型である、アームを備え、外側部材に固定されるストラップの端部と縦方向連結部を有する、可撓性ストラップによって外側部材に接続される。スパイダのアームは、関連付けられたストラップの中心に固定される。負荷は、スパイダアーム上の屈曲の関数として感知される。
【0003】
第4,821,582号は、3つの軸における線形力および軸のうちの2つについてのモーメントを測定する、負荷変換器を例証している。変換器は、負荷感応型スパイダアームまたは剪断梁によって接続される、内側および外側構造を有する。スパイダの外側端部は、内側構造がスパイダの平面に垂直な軸に沿った方向に荷重されると剛性となる、外側連結部に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第4,640,138号明細書
【特許文献2】米国特許第4,821,582号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(要約)
本明細書における本発明の概要および要約は、発明を実施するための形態においてさらに後述される、一連の概念を簡略化された形態で導入するために提供される。本発明の概要および要約は、請求される主題の重要な特徴または不可欠な特徴を識別することを意図するものではなく、また、請求される主題の範囲を判定することの補助として使用されることを意図するものでもない。請求される主題は、背景に記載されるいずれかまたは全ての不利点を解決する、実装に限定されない。
【0006】
本発明の第1の側面は、力およびモーメントを複数の方向に伝達するためのロードセル本体を含む。ロードセル本体は、第1の部材を備える。ロードセル本体はまた、複数の開口を有する、第2の部材を備え、第1の部材の複数の部分の一部は、各開口の中に延在する。ロードセル本体はまた、第1の部材の各部分および第2の部材の対応する開口のための複数の対の支持柱を含み、各対の支持柱は、第1の部材の対応する部分を第2の部材に接続する。
【0007】
本発明の第2の側面は、第1の部材と、第2の部材と、複数の対の支持柱とを含む、力およびモーメントを複数の方向に伝達するためのロードセル本体を含む。第2の部材は、第1の周界部分および第2の周界部分と、第1の周界部分から第2の周界部分まで延在する、空洞とを含む。複数の対の支持柱は、第1の部材を第2の部材に接続する。第1の部材は、第1の周界部分と第2の周界部分との間の空洞内に配置される。各対の支持柱の第1の支持柱および第2の支持柱は、第1の部材から対向方向に延在する。
【0008】
以下の特徴のうちの1つ以上が、そのさらなる実施形態において前述のシステムもしくは方法に含まれることができる。
【0009】
ロードセル本体が、各対の支持柱が、第1の部材の第1の側を第2の部材に接続する第1の支持柱と、第1の部材の第2の側を第2の部材に接続する第2の支持柱とを備えるように提供されることができる。第1の部材の第2の側は、第1の部材の第1の側と反対である。
【0010】
各対の支持柱の第1の支持柱および第2の支持柱の縦軸が、共通軸に沿って整合される。複数の対の支持柱は、相互に平行な関連付けられた共通軸を有する、第1の対の支持柱のセットと、相互に平行な関連付けられた共通軸を有し、第1の対の支持柱のセットの共通軸に直交する、第2の対の支持柱のセットとを含む。一実施形態では、複数の対の支持柱は、相互に平行な関連付けられた共通軸を有し、第1の対の支持柱のセットの共通軸に直交し、第2の対の支持柱のセットの共通軸に直交する、第3の対の支持柱のセットを含む。第1の支持柱のセット、第2の支持柱のセット、および第3の支持柱のセットの共通軸は、第1の支持部材の中心を通して延在する基準軸を中心として等角間隔で配置される。第2の支持柱のセットおよび第3の支持柱のセットの各対の支持柱は、第1のセットの隣接する対の支持柱間に配置される。一実施形態では、第1の部材は、プレートを備える。
【0011】
第2の部材は、硬性の第1の周界部分および第2の周界部分と、第1の周界部分と第2の周界部分との間に延在する、少なくとも1つの支持体とを有する、構造を備える。少なくとも1つの支持体は、少なくとも3つの支持体を含むことができる。第2の部材の各角は、開口を含む。また、各支持体は、各角開口から離間される開口を有する、壁を備える。
【0012】
第1の部材の各部分は、反対方向に面する、第1の側および第2の側を含む。各対の支持柱の第1の支持柱は、第1の部材の各部分の第1の側から延在し、第2の部材に接続される。各対の支持柱の第2の支持柱は、第1の部材の部分の第2の側から第1の支持柱と反対方向に延在し、第2の部材に接続される。支持柱は、同一形状である。第1の部材の部分のうちの少なくともいくつかの反対に面する表面は、相互から離れるように面する。別の実施形態では、第1の部材の部分のうちの少なくともいくつかの反対に面する表面は、相互に向かって面する。構成要素の配列に起因して、第1の部材、第2の部材、および複数の柱は、標準的機械加工技法を使用して単一の一体型本体から形成される、一体型アセンブリであることができる。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
力およびモーメントを複数の方向に伝達するためのロードセル本体(10;10’)であって、前記ロードセル本体(10;10’)は、
第1の部材(20)と、
複数の開口(40、50、70)を有する第2の部材(24)であって、前記第1の部材(20)の複数の部分の一部は、各開口(40、50、70)の中に延在する、第2の部材(24)と、
前記第1の部材(20)の各部分および前記第2の部材(24)の対応する開口(40、50、70)のための複数の対の支持柱(44、64、84)であって、各対の支持柱(44、64、84)は、前記第1の部材(20)の対応する部分を前記第2の部材(24)に接続する、複数の対の支持柱(44、64、84)と
を備える、ロードセル本体(10;10’)。
(項目2)
力およびモーメントを複数の方向に伝達するためのロードセル本体(10;10’)であって、前記ロードセル本体(10;10’)は、
第1の部材(20)と、
第2の部材(24)と、
前記第1の部材(20)を前記第2の部材(24)に接続する複数の対の支持柱(44、64、84)であって、各対の支持柱(44、64、84)は、前記第1の部材(20)の第1の側を前記第2の部材(24)に接続する第1の支持柱(44A、64A、84A)と、前記第1の部材(20)の第2の側を前記第2の部材(24)に接続する第2の支持柱(44B、64B、84B)とを備え、前記第1の部材(20)の第2の側は、前記第1の部材(20)の第1の側の反対にある、複数の対の支持柱(44、64、84)と
を備える、ロードセル本体(10;10’)。
(項目3)
力およびモーメントを複数の方向に伝達するためのロードセル本体(10;10’)であって、前記ロードセル本体(10;10’)は、
第1の部材(20)と、
第1の周界部分(30)および第2の周界部分(32)と、前記第1の周界部分(30)から前記第2の周界部分(32)まで延在する空洞(31)とを有する第2の部材(24)と、
前記第1の部材(20)を前記第2の部材(24)に接続する複数の対の支持柱(44、64、84)であって、前記第1の部材(20)は、前記第1の周界部分(30)と前記第2の周界部分(32)との間の前記空洞(31)内に配置され、各対の支持柱(44、64、84)の支持柱(44、64、84)は、前記第1の部材(20)から対向方向に延在する、複数の対の支持柱(44、64、84)と
を備える、ロードセル本体(10;10’)。
(項目4)
各対の支持柱(44、64、84)の第1の支持柱(44A、64A、84A)および第2の支持柱(44B、64B、84B)の縦軸は、共通軸に沿って整合されている、前記項目のいずれかに記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目5)
前記複数の対の支持柱は、
相互に平行な関連付けられた共通軸を有する第1の対の支持柱のセット(44,64、84)と、
相互に平行な関連付けられた共通軸を有し、前記第1の対の支持柱のセット(44)の共通軸に直交する、第2の対の支持柱のセット(64、84)と
を備える、項目4に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目6)
前記複数の対の支持柱は、相互に平行な関連付けられた共通軸を有し、前記第1の対の支持柱のセット(44)の共通軸に直交し、かつ前記第2の対の支持柱のセット(64)の共通軸に直交する、第3の対の支持柱のセット(44、64、84)を備える、項目5に記載のロードセル本体。
(項目7)
前記第1の支持柱のセット(44)の共通軸は、第1の支持部材(20)の中心を通して延在する基準軸を中心として等角間隔で配置されている、項目4−6のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目8)
前記第2の支持柱のセット(64、84)の共通軸は、第1の支持部材(20)の中心を通して延在する基準軸を中心として等角間隔で配置されている、項目5−7のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目9)
前記第3の支持柱のセット(64、84)の共通軸は、第1の支持部材(20)の中心を通して延在する基準軸を中心として等角間隔で配置されている、項目6−8のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目10)
前記第2の支持柱のセット(64)の各対の支持柱は、前記第1のセット(44)の隣接する対の支持柱間に配置されている、項目8または9のいずれか1項に記載のロードセル本体。
(項目11)
前記第3の支持柱のセット(84)の各対の支持柱は、前記第1のセット(44)の隣接する対の支持柱間に配置されている、項目9または10のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目12)
前記第1の部材(20)は、プレート(20)を備える、前記項目のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目13)
前記第2の部材(24)は、硬性の第1の周界部分(30)および第2の周界部分(32)と、前記第1の周界部分(30)と前記第2の周界部分(32)との間に延在する少なくとも1つの支持体(34;66)とを有する構造を備える、項目1または4−12のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目14)
前記少なくとも1つの支持体(34;66)は、少なくとも3つの支持体を備える、項目13に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目15)
各角は、開口(40)を含む、項目14に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目16)
各支持体は、各角開口(40)から離間される開口(50、70)を有する壁を備える、項目15に記載のロードセル本体(10)。
(項目17)
前記第1の部材(20)の各部分は、反対方向に面する、第1の側および第2の側を含み、前記各対の支持柱の第1の支持柱(44A、64A、84A)は、前記第1の部材(20)の各部分の第1の側から延在し、前記第2の部材(24)に接続され、前記各対の支持柱の第2の支持柱(44B)は、前記第1の部材(20)の部分の第2の側から前記第1の支持柱(44A、64B、84B)と反対方向に延在し、前記第2の部材(24)に接続される、前記項目のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目18)
前記支持柱(34;66)は、同一形状である、前記項目のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目19)
前記第1の部材(20)の部分のうちの少なくともいくつかの反対に面する表面は、相互から離れるように面する、前記項目のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目20)
前記第1の部材(20)の部分のうちの少なくともいくつかの反対に面する表面は、相互に向かって面する、前記項目のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
(項目21)
前記第1の部材(20)、前記第2の部材(24)、および前記複数の柱(44、64、84)は、単一の一体型本体から形成されている一体型アセンブリである、前記項目のいずれか1項に記載のロードセル本体(10;10’)。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、ロードセルの斜視図である。
図2図2は、ロードセルの第2の斜視図である。
図3図3は、図1の線3−−3に沿って得られたロードセルの断面図である。
図4図4は、図1の線4−−4に沿って得られたロードセルの断面図である。
図5図5は、ロードセルのある側面の立面図であり、他の側面も、同じである。
図6図6は、ロードセルの上部平面図である。
図7図7は、ロードセルの底部平面図である。
図8図8は、一対の支持柱の斜視図である。
図9図9は、ロードセルの第2の実施形態の斜視図である。
図10図10は、図9の線10−−10に沿って得られたロードセルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(例示的実施形態の詳細な説明)
ロードセル10の例示的実施形態が、図1−7に図示される。しかしながら、ロードセル10のさらなる側面を説明する前に、説明の目的のために、力およびモーメントが、定常直交座標系12に関して測定される。例示的座標系では、Y−軸14は、ロードセル10を通して延在する。Z−軸16は、Y−軸14に垂直である。X−軸18は、Y−軸14およびZ−軸16に相互に垂直である。
【0015】
図1−3を参照すると、ロードセル10は、以下により詳細に説明される、複数の柱22によって、第2の部材24に接続される、第1の部材20を含む。好適な感知デバイスを装備するとき、ロードセル本体10は、最大6自由度において力およびモーメントを感知することができる。一般的実装では、第2の部材24は、接地される、または別様に、軸12のセットに対して固定される一方、第1の部材20は、第2の部材24に対して移動し、複数の柱22によって第2の部材24上に支持される。しかしながら、再び、これは、一実装にすぎず、所望に応じて、第1の部材20は、軸12のセットに対して固定されることができる一方、第2の部材24は、それに対して移動する。
【0016】
第2の部材24は、複数の開口40を含み、それを通して、第1の部材20の部分は、一対の柱44が、第1の部材20の部分のそれぞれを第2の部材24に接続し、柱44が、概して相互に面する、第1の部材20および第2の部材24の部分に継合され、その間に延在するように延在する。
【0017】
第2の部材24は、硬性の第1の周界部分30および硬性の第2の周界部分32と、第1の周界部分30から第2の周界部分32まで延在する空洞31とを有する、フレームまたはケージの形態である。複数の支持体34が、第1の周界部分30を第2の周界部分32に硬性に接続する。複数の支持体32は、開口がその中に提供される、壁と見なされることができる。部分または構成要素30、32、および34は、特に有利な実施形態では、1つもしくはそれを上回る別個の要素として製造され得るが、構成要素30、32、および34を備える、第2の部材24は、相互に一体型であり、単一の一体型本体からも形成される。
【0018】
第1の部材20は、空洞31内に配置され、第2の部材24の内側表面から離間される。複数の柱22は、第1の部材20を第2の部材24に接続するが、空洞31内での第1の部材24の自由な移動を可能にする。
【0019】
前述のように、第1の部材20は、第2の部材24の開口内に延在する部分を有することができる。図3に示されるように、第1の部材20は、本明細書では、概して、対向平面表面20Aおよび20Bを有する、硬性プレートである。所望に応じて、1つ以上の開口が、第1の部材20が本体(図示せず)に接続されることを可能にするように、第1の部材20を通して提供されることができる。図示される実施形態では、単一中心開口38が、図示され、第1の部材20を通して延在する。しかしながら、これは、限定として見なされるべきではない。
【0020】
第2の部材24の開口の中に延在する第1の部材20の部分は、概して、3つのセット内に編成されることができる。開口の第1のセットは、40に識別される。これらの開口は、概して、第1の硬性周界30と第2の硬性周界32との間の空間を画定する。第1の部材20の部分42は、開口40のそれぞれの中に延在する。一対の支持柱44が、部分42を第1の周界部分30および第2の周界部分32のそれぞれに接続する。支持柱44Aおよび44Bは、相互から離れるように面する側上において部分42に継合される。特に、第1の柱44Aは、部分42を第1の周界部分30に接続する一方、第2の柱44Bは、部分42を第2の周界部分32に接続する。各対44の柱44Aおよび44Bは、相互に整合され(柱44Aおよび44Bの縦軸は、同一共通軸上にある)、本明細書では、Y−軸14と平行に配向される。
【0021】
本点において、図示される実施形態では、第2の部材24は、概して、長方形ブロックの各角内に配置される開口40を有する、長方形ブロックであることに留意されたい。故に、4つの開口40が、提供される。しかしながら、これは、限定として見なされるべきではない。別の実施形態では、第1の部材20および第2の部材24は、三角形形状であることができ、開口40のうちの3つが、各角に1つ提供される。さらに他の代替実施形態では、第1の部材20および第2の部材24の他の形状も、使用されることができる。例えば、第1の部材20および第2の部材24はそれぞれ、円形形状であり、再び、開口40のうちの少なくとも3つが、単一略円筒形壁を通して提供され、対応する部分42がその中に延在する。故に、そのような実施形態では、任意の数の開口40が、提供されることができるが、典型的には、開口40は、本明細書では、開口38の縦軸に沿って、第1の部材20の中心を通して延在する基準軸45を中心として第2の部材24内に等角間隔において提供される。同様に、なおもさらなる実施形態では、第1の部材20および第2の部材24は、限定ではないが、六角形または八角形等の他の幾何学的形状を備えることができ、再び、開口40は、隣接する壁が合体する角のそれぞれ内に提供される。
【0022】
第2の開口のセット50が、隣接する対の開口40間に提供および配置される(また、基準軸45を中心として等角間隔に離間される)。第1の部材20の部分52は、開口50のそれぞれの中に延在する。一対の柱(本明細書では、水平であるように図示される)64が、第1の部材20を第2の部材24の部分66に接続する。図示される実施形態では、部分52は、対向脚部または支持棒52Aおよび52Bを含む。支持棒52Aおよび52Bは、第1の周界部分30と第2の周界部分32との間の開口の中に延在する。したがって、支持柱64は、部分66と、相互に向かって面する側上の脚部52Aおよび52Bとに継合される。特に、第1の支持柱64Aは、第1の脚部52Aを第2の部材24の部分66に接続する一方、第2の支持柱64Bは、第2の脚部52Bを第2の部材24の部分66に接続する。開口50および対応する部分52は、第1の部材20の両側上に配置される一方、支持柱64Aおよび64Aは、相互に整合され(柱64Aおよび64Bの縦軸は、同一共通軸上にある)、X−軸18と平行であるように構成される。
【0023】
開口50および部分52の構成に類似する様式において、第3の開口のセット70が、第2の部材24内に提供され、第1の部材20の部分72は、各開口70の中に延在する。図3に示されるように、各開口70は、隣接する対の開口40間に配置される。部分52に類似する様式において、部分72は、脚部72Aおよび72Bを含み、これは、第2の部材24の部分66に接続され、一対の支持柱84は、脚部72Aおよび72Bのそれぞれを第2の部材24に接続する、整合された支持柱84Aおよび84Bを備える。しかしながら、柱84Aおよび84Bは、相互に整合され、Z−軸16と平行である。
【0024】
したがって、YZ平面に法線であり、X−軸18とともに、力(成分)Fを伝達するように配向される、2つの対の柱64と、XZ平面に法線であり、Y−軸14とともに、力(成分)Fを伝達するように配向される、4つの対の柱44と、XY平面に法線であり、Z−軸16とともに、力(成分)Fを伝達するように配向される、2つの対の柱84とが存在する。これらの柱は、純力負荷が、主に、各個別の軸に沿って、前述のように、柱によって担持されるであろうように定寸される寸法を有する。例えば、第1の部材20の中心に作用する純F力は、本負荷の大部分をF柱64を通して担持し、F柱44またはF柱84によって殆ど担持されないであろう。好ましい実施形態では、柱64A、64B、84A、および84Bは全て、XZ平面と平行な共通平面にある、縦軸を有する。
【0025】
柱44、64、84は、従来のホイートストンブリッジにおいて張力および圧縮を測定するための歪みゲージ等、多くの形態の好適なセンサを計装されることができる。一例として、図8は、歪みゲージ90Aおよび90Bを伴う、支持柱44Aならびに44Bを図示する。本設計のため、ホイートストンブリッジは全て、完全にアクティブである。換言すると、負荷は、ある方向における負荷が印加されると、圧縮および張力の両方において、対の柱44、64、84の個々の柱内で感知される。例えば、正F負荷が印加されると、柱44A(ロードセル本体10の各角上に提供される1つの支持柱44A)は、圧縮下にある一方、柱44Bは、張力下にある。これは、ゲージが、直交して配設され、軸方向歪みおよびポアソン歪みを測定する、歪みゲージ器具類を通した従来の軸方向力測定と異なる。完全にアクティブなブリッジは、張力および圧縮下における完全負荷を測定するため、その出力は、軸方向/ポアソンセンサより高い。さらに、全柱が、典型的には、軸方向力を測定するように計測され、二重カンチレバー屈曲を事実上拒否するため、他の柱を通した非常にわずかな分流した負荷が、変換器上の出力として登録されるであろう。
【0026】
ロードセル本体10’の代替実施形態が、図9−10に図示される。ロードセル本体10に関する類似特徴および/または構成要素は、同一参照番号を用いて識別されている。ロードセル本体10’は、硬性の第1の周界部分30および硬性の第2の周界部分32を接続する連続開口40間に配置される、単一支持体66を含む。図示される実施形態では、開口40は、部材24の側に沿って延在する。部材24の各側上の各単一支持体66の幅は、部材24の所望の剛度を得るために、必要に応じて、変動されることができることに留意されたい。図9を参照すると、負荷本体10と同様に、一対の柱(本明細書では、水平であるように図示される)64が、第1の部材20を第2の部材24の部分66に接続する。図示される実施形態では、部分52は、対向脚部または支持棒52Aおよび52Bを含む。支持棒52Aおよび52Bは、第1の周界部分30と第2の周界部分32との間の開口の中に延在する。したがって、支持柱64は、部分66および相互に向かって面する側上の脚部52Aならびに52Bに継合される。特に、第1の支持柱64Aは、第1の脚部52Aを第2の部材24の部分66に接続する一方、第2の支持柱64Bは、第2の脚部52Bを第2の部材24の部分66に接続する。開口50および対応する部分52は、第1の部材20の両側上に配置される一方、支持柱64Aおよび64Aは、相互に整合され(柱64Aおよび64Bの縦軸は、同一共通軸上にある)、X−軸18と平行であるように構成される。図10は、類似支持柱(例えば、支持柱84B)が、ロードセル本体10に関して前述の理由から、支持柱64Aおよび64Bを有する側に直交する、部材24の側のための支持柱64Aならびに64Bに類似する様式で配列されることをを図示する。
【0027】
柱の形状は、断面において見るとき、いくつかの異なる形態をとることができることに留意されたい。例えば、柱は、一定面積の断面であることができる、または柱は、図1−10の実施形態に図示されるように、テーパ状であることができ、軸外負荷および端部効果からの屈曲によって誘発される柱を通した応力勾配を低減させる。また、柱の負荷担持能力は、測定されるべき力に応じて調節されることができる。例えば、Y−軸方向における力負荷が、X−軸またはZ−軸方向に存在するものより著しく高い場合、支持柱44、64、および84のサイズは、必要に応じて、調節されることができる。
【0028】
本主題は、具体的環境、構造特徴、および/または方法論的行為を対象とする用語において説明されているが、添付の請求項に定義される主題は、裁判所によって判決されたものとして前述の環境、具体的特徴、または行為によって限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、前述の環境、具体的特徴、および行為は、請求項を実装する例示的形態として開示される。
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