特許第6684915号(P6684915)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6684915引湿性が改善されたカルベジロール速放性製剤{Carvedilol immediate release formulation having improved madescent}
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  • 特許6684915-引湿性が改善されたカルベジロール速放性製剤{Carvedilol  immediate  release  formulation  having  improved  madescent} 図000006
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6684915
(24)【登録日】2020年4月1日
(45)【発行日】2020年4月22日
(54)【発明の名称】引湿性が改善されたカルベジロール速放性製剤{Carvedilol immediate release formulation having improved madescent}
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/403 20060101AFI20200413BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 9/30 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 9/32 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 9/42 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/14 20060101ALI20200413BHJP
   A61K 47/44 20170101ALI20200413BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20200413BHJP
【FI】
   A61K31/403
   A61P9/12
   A61K9/30
   A61K9/32
   A61K9/42
   A61K47/32
   A61K47/12
   A61K47/14
   A61K47/44
   A61K47/38
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-540450(P2018-540450)
(86)(22)【出願日】2017年1月24日
(65)【公表番号】特表2019-504095(P2019-504095A)
(43)【公表日】2019年2月14日
(86)【国際出願番号】KR2017000811
(87)【国際公開番号】WO2017135627
(87)【国際公開日】20170810
【審査請求日】2018年10月2日
(31)【優先権主張番号】10-2016-0015177
(32)【優先日】2016年2月5日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515286380
【氏名又は名称】サムジン ファーマシューティカル カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】特許業務法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ウイファン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,スンジュ
(72)【発明者】
【氏名】イ,スンウ
(72)【発明者】
【氏名】シン,ヒジョン
(72)【発明者】
【氏名】キ,ミンヒョ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ミファ
(72)【発明者】
【氏名】オウ,テフン
【審査官】 石井 裕美子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2001−513752(JP,A)
【文献】 特表2007−512350(JP,A)
【文献】 特表2008−504322(JP,A)
【文献】 Asian Journal of Pharmaceutical and Clinical Research,2009年,Vol.2,No.3,pp.39-43
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00−31/80
A61K 9/00− 9/72
A61K 47/00−47/69
A61P 9/12
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カルベジロールを有効成分として含む速放性製剤であって、前記製剤は表面に形成されたコーティング層を含み、前記コーティング層はポリビニルアルコールおよびグリセリン脂肪酸エステル、ポリビニルアルコールおよびプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリビニルアルコールおよびポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール共重合体、ポリビニルアルコールおよびメタクリル酸−エチルアクリレート共重合体、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよび脂肪酸、またはヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびワックスを含む製剤。
【請求項2】
前記コーティング層は、前記製剤の全体重量に対して1〜10質量%の重量で用いられている、請求項に記載の製剤。
【請求項3】
希釈剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤からなる群より選択される少なくとも1つの添加剤を含む、請求項に記載の製剤。
【請求項4】
pH4.5クエン酸緩衝液において30分以内にカルベジロールが65%以上放出される、請求項に記載の製剤。
【請求項5】
引湿性を防止する請求項1〜4のいずれか1つに記載の製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、引湿性が改善されたカルベジロール速放性製剤に関する。
【背景技術】
【0002】
カルベジロールは、高血圧治療に有用であり、「1−(9H−カルバゾール−4−イルオキシ)−3−[[2−(2−ケトキシフェノキシ)エチル]アミノ]−2−プロパノール」を化学名称とし、下記化1で表される。
【化1】
【0003】
カルベジロールは、α1およびβ遮断作用により血管を拡張させる作用をし、高血圧および狭心症、心不全などに適応症を有した唯一の第3世代のβ遮断剤として用いられている。カルベジロールは、血圧降下効果に優れるだけでなく、他の抗高血圧剤に頻繁に表れる浮腫、反射性頻脈、乾性咳嗽などの副作用がない薬物であって、アメリカ食品医薬品局(FDA)から最初に高血圧治療剤、特にうっ血性心不全治療剤として承認された。
【0004】
カルベジロールは、やや難溶であるため、腸溶性を高めるために様々な解決方法が研究されてきた。例えば、現在のカルベジロール速放性製剤の市販品は、カルベジロールを可溶化させるために、固体分散体の製造を含む複雑な工程を実施するかまたは過量の崩壊剤を製剤に添加している。
【0005】
しかし、難溶性の問題を解決するための過量の添加剤の使用、およびカルベジロール薬物そのものの特性により、カルベジロール錠剤を高い相対湿度の条件で保管する場合、錠剤の側面に亀裂が発生したり錠剤が割れたりするなどの外観が変化するという問題がある。
【0006】
カルベジロール錠剤の引湿性の問題を解決するために、市販品はAlu−Alu包装の形態で提供されている。
【0007】
しかし、臨床に適用する時、カルベジロール錠剤はAlu−Alu包装が剥がれた状態で処方し保管される事例が時々あり、包装が剥がれた錠剤は表面が膨らんだり、側面に亀裂が発生したり、容易に割れたりするなどの製剤の外観が変化するという問題が発生する。
【0008】
そこで、相対湿度の高い保管条件においても、割れることなく、完成品の外観が安定的に維持されるカルベジロール速放性製剤が切実に求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】国際公開第99/52526号
【特許文献2】国際公開第2001/74357号
【特許文献3】韓国公開特許第10−2005−61062号
【特許文献4】国際公開第2004/96182号
【特許文献5】国際公開第2005/51322号
【特許文献6】韓国公開特許第10−2014−104341号
【特許文献7】国際公開第2002/92078号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明は当分野が抱えていた上記課題に鑑みてなされてたものであり、本発明の目的は、カルベジロールを有効成分として含む速放性製剤であって、前記製剤は表面に形成されたコーティング層を含み、前記コーティング層はヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール共重合体、メタクリル酸−エチルアクリレート共重合体、ワックス、脂肪酸および脂肪酸エステルからなる群より選択される少なくとも2種の異なる成分を含む製剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、カルベジロールを有効成分として含む速放性製剤であって、前記製剤は表面に形成されたコーティング層を含み、前記コーティング層はヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール共重合体、メタクリル酸−エチルアクリレート共重合体、ワックス、脂肪酸および脂肪酸エステルからなる群より選択される少なくとも2種の異なる成分を含む製剤を提供する。
【0012】
本発明者は、本発明のカルベジロール製剤は、高い相対湿度の保管条件においても、高い安定性と一定した外観を有し、カルベジロールの高速放出が可能であることを確認して本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0013】
本発明により、製剤表面に引湿を防止するためのコーティング層が形成されることにより、亀裂や割れなどが生じず製剤の外観が一定であるとともに、前記コーティング層によってカルベジロールの放出が妨害されないので、優れた速放出性を維持できるカルベジロール速放性製剤が構成される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実験例2による加速保管条件下で実施例および比較例の外観を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の製剤は、高い相対湿度の保管条件においても、安定性が高く、外観が一定であり、そして難溶性を特徴とするカルベジロールを速い速度で放出することができる。
【0016】
本発明において、カルベジロールは、市販されるもの、または当業界で公知の方法により合成されるものを含むが、本発明はこれらに制限されるものではない。
【0017】
本発明において、カルベジロールは、薬理活性が均一に維持される限り、薬剤学的に許容される塩、異性体、ラセミ体、水和物および溶媒和物などの様々な形態で提供されてもよい。
【0018】
前記薬剤学的に許容される塩は、薬剤学的に許容される酸または塩基から誘導された塩
を含む。本発明において、薬剤学的に許容される塩は、患者に対して比較的非毒性でかつ無害な濃度で使用され、この塩の有する副作用が薬効成分の有益な効果を低下させない任意の有機または無機付加塩を示す。
【0019】
本発明の製剤は製剤表面にコーティング層が形成されているように構成され、前記コーティング層は製剤の引湿性を抑制(すなわち、引湿性を改善)して高い相対湿度の条件においても製剤の外観が変化しないように機能する。
【0020】
前記コーティング層は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール共重合体、メタクリル酸−エチルアクリレート共重合体、ワックス、脂肪酸および脂肪酸エステルからなる群より選択される少なくとも2種の異なる成分を含むことができる。
【0021】
好ましくは、前記コーティング層は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール共重合体、およびメタクリル酸−エチルアクリレート共重合体からなる群より選択される少なくとも2種の異なる成分を含むことができる。
【0022】
また、好ましくは、前記コーティング層は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール共重合体およびメタクリル酸−エチルアクリレート共重合体からなる群より選択されるいずれか1種、並びにワックス、脂肪酸および脂肪酸エステルからなる群より選択されるいずれか1種を含むことができる。
【0023】
前記ワックスは蜜ろうまたはカルナウバワックスであっても良く、前記脂肪酸はステアリン酸またはパルミチン酸であっても良く、前記脂肪酸エステルはグリセリン脂肪酸エステルまたはプロピレングリコール脂肪酸エステルであっても良い。
【0024】
前記グリセリン脂肪酸エステルは1〜3つの脂肪酸がグリセロールに結合されるように構成され、少なくとも1つのグリセリン脂肪酸エステルが用いられ、前記プロピレングリコール脂肪酸エステルは1つまたは2つの脂肪酸がプロピレングリコールに結合されるように構成され、少なくとも1つのプロピレングリコール脂肪酸エステルが用いられる。
【0025】
より好ましくは、前記コーティング層は、ポリビニルアルコールおよびプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリビニルアルコールおよびグリセリン脂肪酸エステル、ポリビニルアルコールおよびポリビニルアルコール−ポリエチレングリコール共重合体、ポリビニルアルコールおよびメタクリル酸−エチルアクリレート共重合体、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびステアリン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびワックスを含む。
【0026】
前記コーティング層はさらに、可塑剤、遮光剤、着色剤または薬学的に許容される賦形剤およびこれらの混合物を含むことができる。
【0027】
例えば、前記コーティング層は、微晶質セルロース、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリエチレングリコール6000、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびタルクからなる群より選択される少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0028】
本発明のコーティング層は当業界で公知の方法により製剤に塗布され、例えば、前記コーティング層に含まれる成分を溶液または懸濁液の形態に製造した後、製剤上に塗布する方法により製造されることができる。必要により、2層以上のコーティング層が積層され
た積層体も適用することができる。
【0029】
前記コーティング層は、製剤の総重量に対して0.1〜20質量%の重量であっても良く、より好ましくは1〜10質量%の重量であっても良い。
【0030】
本発明の製剤において、前記コーティング層は引湿の防止、抑制効果を有する。
【0031】
具体的な実施例において、カルベジロールを有効成分として含む裸錠(uncoated tablet)を製造した後、本発明のコーティング層成分を含む混合されたコーティング分散液を用いて前記裸錠をコーティングすることによって、引湿性が改善されたカルベジロール速放性コーティング錠を得た。
【0032】
具体的な実験例において、コーティング錠(実施例1〜8)、裸錠(比較例1〜2)および本発明のコーティング層の代わりに他のコーティング層を有するコーティング錠(比較例3)を加速保管条件で保管した後、6時間、5日および27日後にその外観を比較した。その結果、実施例のコーティング錠は優れた安定性を示し、製剤の外観が変化しなかったが、裸錠または本発明のコーティング層の代わりに他のコーティング層を有するコーティング錠は、時間の経過につれて表面の膨らみ、亀裂、望ましくない製剤の壊れを示した。
【0033】
本発明の製剤は、pH4.5クエン酸緩衝液において30分以内にカルベジロールを65%以上放出することができる。
【0034】
具体的な実験例において、実施例のコーティング錠を対象に「大韓薬典」の一般試験法に従って溶出試験を行い、その結果、本発明による全ての実施例のコーティング錠が迅速にカルベジロールを溶出することを確認することができた(表3)。
【0035】
本発明の製剤は、有効成分であるカルベジロールの他に、必要により、希釈剤、崩壊剤、結合剤および滑沢剤からなる群より選択される少なくとも1つの添加剤を含むことができる。
【0036】
前記希釈剤は白糖、D−マンニトール、乳糖またはデンプンの中から選択され、前記崩壊剤はクロスカルメロースナトリウム、クロスポビドンまたはデンプングリコール酸ナトリウムの中から選択され、前記結合剤はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリビニルアルコール(PVA)およびポビドン(PVP)の中から選択され、そして前記滑沢剤はタルク、二酸化ケイ素、ステアリン酸、マグネシウムステアレート、ステアリルフマル酸ナトリウムの中から選択することができる。
【0037】
本発明のカルベジロール速放性製剤は錠剤またはカプセルの形態で提供することができる。
【実施例】
【0038】
本発明のより深い理解は、説明するために示した下記の実施例によって得ることができるが、下記の実施例は本発明を限定するものではない。
【0039】
比較例1〜3
下記表1のような組成により、カルベジロール、粉砕白糖、マンニトール、乳糖水和物、クロスポビドンおよび軽質無水ケイ酸を混合した後、ポビドンを精製水に溶解させて得たポビドン液によって顆粒化した。顆粒化産物を乾燥および整粒した後、クロスポビドン
、軽質無水ケイ酸およびステアリン酸マグネシウムと混合した後に打錠(圧縮)して比較例1〜3の裸錠を製造した。比較例3の裸錠は、さらにヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化チタンおよびポリエチレングリコール400を下記表1の量で含むコーティング分散液でコーティングしてコーティング錠を製造した。
【0040】
【表1】
【0041】
実施例1〜8
実施例1〜8のコーティング錠は、比較例1と2の裸錠を、下記の表2に示した成分を含むコーティング分散液で、フィルムコーティング率(%)に対応する量でコーティングすることによって製剤した。
【0042】
【表2】
【0043】
実験例1
実施例1〜8のコーティング錠、比較例1〜2の裸錠および比較例3のコーティング錠を「大韓薬典」の一般試験法中の溶出試験法第2法に従って毎分90回転で溶出試験を行った。試験開始から30分後、紫外吸光光度計を用いて285nm波長でカルベジロールの放出率を算出した。その結果を下記表3に示した。試験液は、pH4.5クエン酸緩衝液1000mLである。
【0044】
*クエン酸緩衝液の調製:クエン酸138gと水酸化ナトリウム57.5gを8Lの精製水に溶解し、25%塩酸約32.5mLでpH4.5に調整した後、精製水を用いて10Lに調整した。
【0045】
【表3】
【0046】
表3に示すように、実施例1〜8のコーティング錠、比較例1〜2の裸錠および比較例3のコーティング錠はいずれも所定時間(30分)内にカルベジロール放出率が65%以上であると示した。これにより、実施例1〜8のコーティング錠、比較例1〜2の裸錠および比較例3のコーティング錠はいずれもカルベジロールを即時放出できる製剤であることを確認した。
【0047】
実験例2
下記の保管条件に応じて包装されていない実施例1〜8のコーティング錠、比較例1〜2の裸錠および比較例3のコーティング錠を保管し、その外観を確認した。
*保管条件:加速保管条件(40±2℃/相対湿度75±5%)
【0048】
表4から確認できるように、比較例1および2の裸錠は、相対湿度の高い条件で保管する時、保管6時間の間に錠剤の表面が膨らみ、側面に亀裂が発生するなど外観が変化した。表4および図1から確認できるように、比較例3のコーティング錠の場合、保管後6時間までには初期の外観を維持したものの、保管後5日目までに製剤の初期の外観を維持できず、側面に亀裂が発生した。
【0049】
それに対し、表4および図1から確認できるように、実施例1〜8のコーティング錠は、保管後5日後、さらには27日後に外観の変化がなく、初期の外観を維持することを確認できた。
【0050】
本発明の好ましい実施形態を例示目的で開示したが、添付の特許請求の範囲に開示された本発明の範囲および精神から逸脱することなく、様々な修正、追加および置換が可能であることを当業者は理解するであろう。
図1