(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態の一態様について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0018】
(情報処理システムSの全体の構成)
図1は、情報処理システムSの概略的な構成を示した説明図である。情報処理システムSは、ユーザ端末1と、サーバ100と、通信基地局200aを有する通信ネットワーク200とを含む、所謂クライアントサーバシステムである。
【0019】
ユーザ端末1は、通信ネットワーク200を介してサーバ100との通信を確立することができる。ユーザ端末1は、サーバ100と無線もしくは有線による通信接続が可能な電子機器を広く含む。ユーザ端末1としては、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット装置、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。本実施形態では、ユーザ端末1として、スマートフォンが用いられる場合について説明する。
【0020】
サーバ100は、複数のユーザ端末1と通信接続される。サーバ100は、コンテンツを閲覧するユーザを識別するためのユーザIDごとに各種の情報(ユーザ情報)を蓄積する。また、サーバ100は、ユーザ端末1に対してコンテンツを提供する。
【0021】
通信基地局200aは、通信ネットワーク200と接続され、ユーザ端末1と無線による情報の送受信を行う。通信ネットワーク200は、携帯電話網、インターネット網、LAN(Local Area Network)、専用回線等で構成され、ユーザ端末1とサーバ100との無線もしくは有線による通信接続を実現する。
【0022】
本実施形態の情報処理システムSは、ユーザ端末1およびサーバ100が情報処理装置Dとして機能する。ユーザ端末1およびサーバ100には、それぞれコンテンツの閲覧制御の役割分担がなされており、ユーザ端末1とサーバ100との協働によって、コンテンツの閲覧が可能となる。
【0023】
(ユーザ端末1およびサーバ100のハードウェアの構成)
図2Aは、ユーザ端末1のハードウェアの構成を説明する図である。また、
図2Bは、サーバ100のハードウェアの構成を説明する図である。
図2Aに示すように、ユーザ端末1は、CPU(Central Processing Unit)10、メモリ12、バス14、入出力インタフェース16、記憶部18、通信部20、入力部22、出力部24を含んで構成される。
【0024】
また、
図2Bに示すように、サーバ100は、CPU110、メモリ112、バス114、入出力インタフェース116、記憶部118、通信部120、入力部122、出力部124を含んで構成される。
【0025】
なお、サーバ100のCPU110、メモリ112、バス114、入出力インタフェース116、記憶部118、通信部120、入力部122、出力部124の構成および機能は、それぞれ、ユーザ端末1のCPU10、メモリ12、バス14、入出力インタフェース16、記憶部18、通信部20、入力部22、出力部24と実質的に同じである。したがって、以下では、ユーザ端末1のハードウェアの構成について説明し、サーバ100については説明を省略する。
【0026】
CPU10は、メモリ12に記憶されたプログラムを動作させ、コンテンツの閲覧を制御する。メモリ12は、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)で構成され、コンテンツの閲覧制御に必要となるプログラムおよび各種のデータを記憶する。メモリ12は、バス14を介してCPU10に接続されている。
【0027】
バス14には、入出力インタフェース16が接続される。入出力インタフェース16には、記憶部18、通信部20、入力部22、出力部24が接続されている。
【0028】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、各プログラムおよびデータを記憶する。ユーザ端末1においては、記憶部18に記憶されたプログラムおよびデータが、CPU10によってメモリ12(RAM)にロードされる。
【0029】
通信部20は、通信基地局200aと無線により通信接続され、通信ネットワーク200を介して、サーバ100との間で各種データおよびプログラムといった情報の送受信を行う。ユーザ端末1においては、サーバ100から受信したプログラム等が、メモリ12または記憶部18に格納される。
【0030】
入力部22は、例えば、プレイヤの操作が入力される(操作を受け付ける)タッチパネル、ボタン、キーボード、マウス、十字キー、アナログコントローラ等で構成される。また、入力部22は、ユーザ端末1に設けられた、あるいは、ユーザ端末1に接続(外付け)された専用のコントローラであってもよい。さらには、入力部22は、ユーザ端末1の傾きや移動を検知する加速度センサ、または、プレイヤの音声を検知するマイクで構成されてもよい。すなわち、入力部22は、プレイヤの意思を、識別可能に入力させることができる装置を広く含む。
【0031】
出力部24は、ディスプレイ装置およびスピーカを含んで構成される。なお、出力部24は、ユーザ端末1に接続(外付け)される機器でもよい。本実施形態では、ユーザ端末1が、出力部24としてディスプレイ26を備え、入力部22として、ディスプレイ26に重畳して設けられるタッチパネルを備えている。
【0032】
(コンテンツの閲覧)
次に、本実施形態の情報処理システムS(情報処理装置D)により実行されるコンテンツの閲覧制御について、一例を用いて説明する。本実施形態では、複数の部分コンテンツによって構成されるコンテンツが複数提供される。ここでは、コンテンツがマンガである場合を例に挙げて説明する。マンガは、部分コンテンツとしてのチャプター(話)によって構成されている。なお、コンテンツは、マンガに限らず、動画像であってもよいし、1枚の静止画像であってもよいし、音楽であってもよく、複数の部分コンテンツによって構成されていればコンテンツの種類は問わない。また、部分コンテンツは、連続性があるとよい。
【0033】
ユーザ端末1では、マンガを閲覧するための専用のアプリケーションがサーバ100から提供されている。ユーザ端末1では、マンガを閲覧するための専用のアプリケーションをダウンロードした後、そのアプリケーションを実行することで、マンガの閲覧が可能となる。サーバ100は、マンガを閲覧するための専用のアプリケーションをダウンロードしたユーザ端末1ごとにユーザIDを割り振り、ユーザIDごとに、少なくともマンガの閲覧履歴、および、価値情報を含むユーザ情報を記憶している。また、サーバ100は、所定の更新タイミングごとに、マンガのチャプターを追加、更新していく。本実施形態では、サーバ100は、1週間に1回、新しいチャプターを追加していく。なお、更新タイミングは、1週間に1回に限らず、2週間に1回や、1週間に2回など、様々な更新タイミングであってもよい。
【0034】
閲覧履歴には、コンテンツ(マンガ)ごとに、そのコンテンツ(マンガ)を最後に閲覧した日時、および、閲覧したチャプターの情報が少なくとも含まれる。
【0035】
価値情報は、一部のコンテンツを閲覧する際に用いられるものであり、本実施形態ではコインとして提供されている。価値情報(コイン)には、無償で提供される無償価値情報(無償コイン)、および、有償で提供される有償価値情報(有償コイン)が区別されてサーバ100に記憶される。なお、無償コインと有償コインとを区別することなく説明する場合には、単にコインと呼ぶ。
【0036】
図3Aは、ホーム画面の一例を示す図である。
図3Bは、連載画面の一例を説明する図である。
図3Cは、イッキ読み画面の一例を示す図である。
図3Dは、本棚画面の一例を説明する図である。
【0037】
ユーザ端末1は、マンガを閲覧するための専用のアプリケーションが実行されると、初期画面として、
図3Aに示すホーム画面をディスプレイ26に表示する。ホーム画面の下部には、メニューバー30が表示される。メニューバー30には、プレイヤが操作(タップ)可能な複数の操作部が設けられる。メニューバー30には、「ホーム」と記されたホーム画面操作部30a、「連載」と記された連載画面操作部30b、「イッキ読み」と記されたイッキ読み画面操作部30c、「本棚」と記された本棚画面操作部30d、「その他」と記されたその他画面操作部30eが設けられている。
【0038】
ホーム画面操作部30aがタップされると、
図3Aに示すホーム画面がディスプレイ26に表示される。また、連載画面操作部30bがタップされると、
図3Bに示す連載画面がディスプレイ26に表示される。同様に、イッキ読み画面操作部30cがタップされると、
図3Cに示すイッキ読み画面がディスプレイ26に表示される。また、本棚画面操作部30dがタップされると、
図3Dに示す本棚画面がディスプレイ26に表示される。また、その他画面操作部30eがタップされると、不図示のその他画面がディスプレイ26に表示される。なお、詳しい説明は省略するが、その他画面では、ユーザIDに対応付けられたコインが表示されたり、有償コインを購入することが可能となっている。
【0039】
メニューバー30においては、ディスプレイ26に表示中の画面が識別できるように、各画面に対応する操作部が強調表示される。
【0040】
ホーム画面は、上部から順に、推奨マンガ表示領域31、新連載表示領域32および無償ガチャ表示領域33が設けられている。推奨マンガ表示領域31には、「続きを読もう!」と記された文字とともに、1または複数のマンガアイコン34が表示される。マンガアイコン34は、マンガごとに個別に設定されている。マンガアイコン34は、例えば主人公の画像やマンガのタイトルがユーザに容易に確認できるようになされた、そのマンガを示す画像である。
【0041】
推奨マンガ表示領域31には、詳しくは後述するように、ユーザが少なくとも一度閲覧したことのあるマンガのマンガアイコン34を、所定の表示条件が成立した場合に表示する。なお、推奨マンガ表示領域31には、最大で9個のマンガアイコン34を表示可能である。そして、10個以上のマンガが表示条件を満たしている場合、推奨マンガ表示領域31には、所定のアイコンが表示され、その所定のアイコンを操作すると、表示条件を満たしているマンガのマンガアイコン34を全て表示する画面がディスプレイ26に表示されるようになされている。
【0042】
新連載表示領域32には、新連載のマンガのマンガアイコン34が表示される。なお、新連載のマンガとは、サーバ100に新たに追加されたマンガや、サーバ100に既に追加されていて新たに提供が開始されたマンガである。無償ガチャ表示領域33には、例えば1日1回のユーザの操作を受付可能な画像が表示され、ユーザによる操作が行われると、所定量の無償コインがユーザに付与される。
【0043】
連載画面操作部30bがタップされると、
図3Bに示す連載画面がディスプレイ26に表示される。連載画面の上部には、曜日選択部35が表示される。曜日選択部35は、月曜日から日曜日までのいずれかの更新日のマンガのマンガアイコン34を表示するための7つの選択部(「月」〜「日」)と、完結したマンガのマンガアイコン34を表示するための選択部(「完結」)とが設けられている。曜日選択部35においては、選択されている曜日(または「完結」)が識別できるように、選択されている操作部が強調表示されている。連載画面において曜日選択部35の下方には、曜日選択部35によって選択された曜日が更新日であるマンガ(または、完結したマンガ)のマンガアイコン34が表示される。なお、連載画面には、メニューバー30が表示されている。
【0044】
イッキ読み画面操作部30cがタップされると、
図3Cに示すイッキ読み画面がディスプレイ26に表示される。イッキ読み画面には、完結したマンガのマンガアイコン34が表示される。なお、イッキ読み画面には、メニューバー30が表示されている。
【0045】
本棚画面操作部30dがタップされると、
図3Dに示す本棚画面がディスプレイ26に表示される。本棚画面には、ユーザの閲覧履歴に基づき、ユーザが少なくとも一度閲覧したマンガのマンガアイコン34が一覧表示される。また、マンガアイコン34の右側には、そのマンガのタイトル、および、そのマンガの概要が記載されたマンガ説明欄36が表示される。なお、本棚画面には、メニューバー30が表示されている。
【0046】
図4Aは、チャプター選択画面の一例を示す第1図である。
図4Bは、チャプター選択画面の一例を示す第2図である。
図4Cは、マンガ画面の一例を示す図である。
図4Dは、エンド画面の一例を示す第2図である。
【0047】
ホーム画面、連載画面、イッキ読み画面または本棚画面に表示されたマンガアイコン34がタップされると、
図4Aおよび
図4Bに示すように、タップされたマンガアイコン34が示すマンガについてのチャプター選択画面がディスプレイ26に表示される。チャプター選択画面の上部には、マンガアイコン34が表示され、その下方には、各チャプターを選択するためのチャプター選択画像37が表示される。チャプター選択画像37は、最も更新日が新しい(最新の)チャプターが最上部に表示され、更新日が古くなるに連れて下方になるように順に表示される。チャプター選択画像37には、そのチャプターの代表的な一コマの画像、チャプター番号(例えば、「第50話」)および更新日が表示されるとともに、コメント操作部38が含まれている。なお、コメント操作部38について、詳しくは後述する。
【0048】
チャプター選択画面では、ユーザがスクロール操作を行うことで、チャプター選択画像37がスクロール表示される。また、チャプター選択画面では、ユーザの閲覧履歴に基づき、ユーザが閲覧したことがあるチャプターのチャプター選択画像37(
図4Bの第47話および第46話のチャプター選択画像37)が、他のチャプター選択画像37よりも暗く表示される。これにより、ユーザが閲覧したチャプターが容易に識別できるようになされている。
【0049】
また、最新話のチャプター、および、最新話よりも1話だけ古いチャプターのチャプター選択画像37(
図4Aの第50話および第49話のチャプター選択画像37)には、「先読み」と記された先読み帯39が重ねて表示されている。本実施形態では、最新話のチャプター、および、最新話よりも1話だけ古いチャプターは、コインを消費することで閲覧可能となる。このように、コインを消費することで閲覧可能になるチャプターを有償チャプター(有償部分コンテンツ)と呼び、コインを消費することなく閲覧可能なチャプターを無償チャプター(無償部分コンテンツ)と呼ぶ。
【0050】
つまり、先読み帯39は、コインを消費することで、そのチャプターが閲覧可能となることを示している。例えば、「A」というタイトルのマンガは、毎週木曜日(木曜日の0時)に更新されるとする。この場合、木曜日の0時になると、新たなチャプターが有償チャプターとして追加される。また、新たに追加されたチャプターよりも2回分古いチャプターが有償チャプターから無償チャプターに変更される。
【0051】
また、チャプター選択画面には、戻る操作部40および続読操作部41がメニューバー30の上方に表示される。戻る操作部40がタップされると、チャプター選択画面が表示される前に表示されていたホーム画面、連載画面、イッキ読み画面または本棚画面のいずれかがディスプレイ26に表示される。
【0052】
チャプター選択画面に表示されているチャプター選択画像37のいずれかがタップされると、
図4Cに示すように、タップされたチャプター選択画像37に対応するチャプターのマンガ画面がディスプレイ26に表示される。なお、詳しい説明は省略するが、有償チャプターのチャプター選択画像37がタップされた場合、その有償チャプターを閲覧するために必要なコイン量が表示されるとともに、そのコイン量を消費して閲覧するか否かを選択するための操作部が表示されるようになされている。
【0053】
ここでは、チャプター選択画像37のいずれかがタップされると、ユーザ端末1が、タップされたチャプター選択画像37に対応するチャプターの閲覧を要求する閲覧要求情報をサーバ100に送信する。サーバ100では、送信された閲覧要求情報に基づいて閲覧履歴を更新するとともに、そのチャプターのURLを示すURL情報をユーザ端末1に送信する。ユーザ端末1は、送信されたURL情報に示されるURLにアクセスすることで、そのチャプターの画像をダウンロードしてマンガ画面に表示する。
【0054】
また、続読操作部41がタップされると、ユーザ端末1は、ユーザが閲覧した最も新しいチャプターの次のチャプターの閲覧を要求する閲覧要求情報をサーバ100に送信する。これにより、ユーザ端末1では、ユーザが閲覧した最も新しいチャプターの次のチャプターの画像がマンガ画面に表示されることになる。
【0055】
各チャプターは、複数のページに相当する複数のページ画像42によって構成されている。マンガ画面には、チャプターを構成する複数のページ画像42のうち、1のページ画像42が表示される。そして、ユーザによりフリック操作が行われると、次のページ画像42がディスプレイ26に表示される。
【0056】
そして、最後のページ画像42が表示されている状態でフリック操作が行われると、
図4Dに示すエンド画面がディスプレイ26に表示される。エンド画面には、メニューバー30、推奨マンガ表示領域31、コメント操作部38が表示されるとともに、次のチャプターを選択するための次話操作部43、および、画面閉操作部44がディスプレイ26に表示される。
【0057】
次話操作部43がタップされると、ユーザ端末1が、閲覧していたチャプターの次のチャプターの閲覧を要求する閲覧要求情報をサーバ100に送信する。これにより、ユーザ端末1では、継続して次のチャプターが閲覧可能となる。
【0058】
図5Aは、コメント一覧画面の一例を説明する第1図である。
図5Bは、コメント一覧画面の一例を説明する第2図である。
図5Cは、コメント一覧画面の一例を説明する第3図である。
図5Dは、コメント一覧画面の一例を説明する第4図である。
【0059】
図4A、
図4Bおよび
図4Dに示すコメント操作部38は、チャプターごとに設けられている。また、コメント操作部38には、コメント数が合わせて表示されている。コメント数は、全てのユーザによって投稿されたコメントの総数が表示されている。したがって、コメント数を確認することで、そのチャプターまたはそのマンガの人気度合いがある程度把握可能となっている。
【0060】
コメント操作部38がタップされると、
図5Aに示すコメント一覧画面がディスプレイ26に表示される。ここでは、コメント操作部38がタップされると、ユーザ端末1が、コメント操作部38が設けられたチャプターのコメント一覧を要求するコメント要求情報をサーバ100に送信する。サーバ100は、送信されたコメント要求情報に対応するチャプターのコメントが全て含まれるコメント一覧情報をユーザ端末1に送信する。ユーザ端末1は、送信されたコメント一覧情報に基づいてコメント一覧画面をディスプレイ26に表示する。
【0061】
コメント一覧画面の上部には、表示順変更操作部45が設けられている。表示順変更操作部45には、いいね順操作部45aおよび新しい順操作部45bが含まれている。そして、初期状態では、新しい順操作部45bが選択された状態となっている。
【0062】
また、コメント一覧画面の中央には、コメントを一覧表示するコメント表示領域46が設けられている。コメント表示領域46には、表示順変更操作部45の選択に基づいた順にコメントが表示される。
図5A〜
図5Dでは、新しい順操作部45bの選択に基づいて、新しいコメントが上に来るように順に表示されている。
【0063】
コメント表示領域46には、コメント毎に、コメントの内容(「かっこよすぎる」、「次を早く見たい」等)、コメントの投稿日時、いいねボタン47、および、「いいね数」が表示される。いいねボタン47は、ユーザのタップ操作を受け付ける操作部であり、他のユーザのコメントの内容がよかった場合にユーザがタップする。いいねボタン47がタップされると、いいねボタン47の右側に表示されている「いいね数」が1加算して表示される。したがって、「いいね数」は、他のユーザに共感されていることを示すバロメータとなっており、「いいね数」が多いコメントは、他のユーザに多く共感されていることを示している。
【0064】
また、コメント一覧画面の下部には、コメントを入力するためのコメント入力欄48が設けられている。コメント入力欄48には、例えば「コメントを入力する」と記されているが、実際にコメントが入力されているわけではない。そして、コメント入力欄48がタップされると、
図5Bに示すように、コメント入力欄48がディスプレイ26の中央に移動されるとともに、投稿操作部49およびソフトウエアキーボード50がディスプレイ26の下部に表示される。投稿操作部49は、通常投稿操作部(コメント送信操作部)49aおよびコイン付投稿操作部(価値情報付コメント送信操作部)49bを含む。
【0065】
ソフトウエアキーボード50を介してコメント(文字、記号等)が入力されると、
図5Cに示すように、コメント入力欄48に、ソフトウエアキーボード50を介して入力された、例えば「今回もよかった!」等のコメントが表示される。その後、通常投稿操作部49aがタップされると、ユーザ端末1から、入力されたコメントを示すコメント情報がサーバ100に送信される。換言すると、通常投稿操作部49aがタップされると、コメント入力欄48に表示されているコメントが投稿される。
【0066】
サーバ100では、送信されたコメント情報に含まれるコメントが所定の条件を満たしている場合、コメントを正常に受付けたことを示すチェック情報をユーザ端末1に送信する。ここで、所定の条件は、例えば、サーバ100に記憶されている禁止語句リストに登録されている文字等がコメントに含まれていないことである。
【0067】
ユーザ端末1では、送信されたチェック情報に基づいて、
図5Dに示すように、投稿されたコメントが最新のコメントとしてコメント表示領域46に表示される。なお、サーバ100は、コメントを正常に受付けた場合、投稿したコメントを含むコメント一覧情報をユーザ端末1に送信し、ユーザ端末1は、受信したコメント一覧情報に基づいて、投稿されたコメントが最新のコメントとなるようにコメント表示領域46を表示するようにしてもよい。
【0068】
ただし、コメントが未入力の状態で通常投稿操作部49aがタップされても、通常投稿操作部49aは反応せず(コメント情報が送信されず)、コメントが投稿されることはない。
【0069】
図6Aは、指定量選択ポップアップの一例を説明する第1図である。
図6Bは、指定量選択ポップアップの一例を説明する第2図である。
図6Cは、コイン付投稿終了ポップアップの一例を説明する図である。
図6Dは、コイン付投稿が終了した後に表示されるコメント一覧画面の一例を説明する図である。
【0070】
ソフトウエアキーボード50を介してコメント入力欄48にコメントが入力された後、コイン付投稿操作部49bがタップされると、
図6Aに示すように、コメント一覧画面の前面に指定量選択ポップアップ51およびショップ操作部52が表示される。
【0071】
指定量選択ポップアップ51には、指定量表示領域53、指定量選択操作バー54a、指定量操作部54b、54c、および、「OK」と記された確認操作部(価値情報付コメント送信操作部)55が設けられている。指定量表示領域53には、今回のコメント投稿で寄贈する(贈る)コイン量(以下、指定量と呼ぶ、ここでは「0」)、および、ユーザが所有しているコイン量(ユーザIDに関連付けられたコイン量、ここでは「1000」)が表示されている。指定量選択ポップアップ51が表示された時点では、指定量は0に設定されている。なお、ユーザが所有しているコイン量は、無償コインおよび有償コインの合計が表示され、無償コインおよび有償コインが別々に表示されることはない。
【0072】
指定量選択操作バー54aは、ユーザが所有しているコイン量に対する指定量を割合で示しており、ユーザの操作を受付可能である。指定量選択操作バー54aをユーザがタップまたはシークすると、
図6Bに示すように、指定量選択操作バー54aが示す位置が移動されるとともに、指定量表示領域53に表示される指定量が変更される(ここでは「100」)。
【0073】
指定量操作部54bは、指定量選択操作バー54aの左側に配置され、「−」と記されている。指定量操作部54bがタップされると、指定量が予め設定された割合で減算されるとともに、指定量表示領域53に表示される指定量が減算される。なお、指定量が「0」の場合、
図6Aに示すように指定量操作部54bは暗く表示されており、ユーザの操作を受け付けないようになされている。
【0074】
指定量操作部54cは、指定量選択操作バー54aの右側に配置され、「+」と記されている。指定量操作部54cが操作されると、指定量が予め設定された割合で加算されるとともに、指定量表示領域53に表示される指定量が加算される。なお、指定量がユーザの所有するコイン量と同一である場合、指定量操作部54cは暗く表示されており、ユーザの操作を受け付けないようになされている。
【0075】
指定量選択操作バー54a、指定量操作部54b、54cが操作されて指定量がユーザにより決定(指定)された後、確認操作部55がタップされると、ユーザ端末1から、入力されたコメントを示すコメント情報、および、指定された指定量を示す指定量情報がサーバ100に送信される。サーバ100では、送信されたコメント情報に含まれるコメントが所定の条件を満たしている場合、コメントを正常に受け付けたことを示すチェック情報をユーザ端末1に送信する。また、サーバ100は、コメントを正常に受け付けた場合、指定された指定量だけ、ユーザIDに関連付けられたコイン量を減少させるとともに、応援感謝画像をユーザ端末1に送信する。ユーザ端末1では、送信された応援感謝画像に基づいて、
図6Cに示すように、コメント一覧画面の前面にコイン付投稿終了ポップアップ56を表示する。なお、寄贈されたコインは、例えば作者に寄贈される。また、サーバ100においては、指定された指定量を減算する際、無償コインから優先的に減算していき、無償コインを上回る指定量を減算する場合にのみ有償コインを減算する。
【0076】
コイン付投稿終了ポップアップ56には、サーバ100から送信された応援感謝画像が表示されるとともに、「OK」と記された確認操作部57が表示される。なお、コイン付投稿終了ポップアップ56に表示される応援感謝画像は、マンガごとに異なる画像であってもよいし、全てのマンガで共通した画像であってもよい。また、応援感謝画像は、寄贈したコイン量によって異ならせてもよいし、寄贈したコイン量の総量によって異ならせてもよい。
【0077】
その後、確認操作部57がタップされると、
図6Dに示すコメント一覧画像がディスプレイ26に表示される。このとき、投稿されたコメントが最新のコメントとしてコメント表示領域46に表示されるとともに、指定量、すなわち、寄贈したコイン量が紐づけてコメント表示領域46に表示される。
【0078】
このように、本実施形態では、コメントとともにのみコインを作者(寄贈対象)に寄贈可能である。したがって、コインを寄贈したいユーザは、コメント入力欄48に何かしらのコメントを入力する必要がある。これにより、コメントを入力または表示するコメント表示機能を盛り上げるができる。
【0079】
なお、指定量選択ポップアップ51が表示されているときに、指定量が「0」で確認操作部55がタップされると、通常投稿操作部49aがタップされたときと同様に、コメント情報のみがサーバ100に送信されることになる。したがって、コインを寄贈する意思がないユーザが、コメントを入力した後に、誤ってコイン付投稿操作部49bをタップしてしまった場合、指定量に「0」を指定して確認操作部55をタップすることで、コインを消費(寄贈)することなくコメントを投稿することができる。
【0080】
また、指定量選択ポップアップ51が表示されているときに、ショップ操作部52が操作されると、コインを購入するための画面がディスプレイ26に表示される。そして、ユーザがコインを購入すると、
図5Cに示すような、コメント入力欄48にコメントが入力された状態のコメント一覧画面がディスプレイ26に表示されることになる。
【0081】
図7Aは、閲覧状態の種別、判定条件、開始条件および終了条件を説明する図である。
図7Bは、閲覧状態に応じて推奨マンガ表示領域31にマンガアイコン34が表示される一例を説明する図である。
【0082】
上記したように、推奨マンガ表示領域31(
図3A、
図4D参照)には、ユーザが少なくとも一度閲覧したことのあるマンガのマンガアイコン34を、所定の条件(判定条件、表示条件)を満たした場合に表示する。
【0083】
具体的には、ユーザ端末1は、
図3Aに示すホーム画面をディスプレイ26に表示するとき、および、
図4Dに示すエンド画面をディスプレイ26に表示するときに、推奨マンガ表示領域31に表示するマンガアイコン34を問い合わせるための推奨要求情報を送信する。サーバ100では、推奨要求情報を受信した場合、ユーザの閲覧履歴に基づき、各マンガの閲覧状態が、
図7Aに示す4つの種別に該当するか判定する。なお、閲覧状態の種別は、第1種別から第4種別の4つが設けられる場合について説明するが、これらのいずれかが設けられていなくてもよく、また、他の種別が含まれていてもよい。
【0084】
サーバ100は、4つの種別のうち、最も優先度が高い第1種別「前回先読み」に該当するマンガがあるかを判定する。第1種別「前回先読み」は、判定条件として、前回の更新日以降に、最新の無償チャプターを基準として、X(Xは、1または2)話先の有償チャプターを購入(閲覧)したことが設定されている。つまり、第1種別「前回先読み」の判定条件では、最新の有償チャプターと、最新よりも1話分古い有償チャプターとを区別して、購入(閲覧)したかを判定している。そして、サーバ100は、第1種別「前回先読み」の判定条件を満たすマンガがあった場合、そのマンガの閲覧状態の種別を第1種別「前回先読み」と判定する。
【0085】
そして、サーバ100は、第1種別「前回先読み」の判定条件を満たすマンガについて、開始条件を満たしているか判定する。第1種別「前回先読み」の開始条件としては、今回の更新におけるX話先の有償チャプターが未閲覧であることが設定されている。
【0086】
また、サーバ100は、第1種別「前回先読み」の判定条件を満たすマンガについて、終了条件を満たしているか判定する。第1種別「前回先読み」の終了条件としては、今回の更新におけるX話先の有償チャプターが閲覧されたことが設定されている。
【0087】
サーバ100は、第1種別「前回先読み」の判定条件を満たすマンガについて、開始条件を満たし、かつ、終了条件を満たしていない場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定する。なお、開始条件を満たし、かつ、終了条件を満たしていないことが、推奨マンガ表示領域31に表示する表示条件として設定されているとも言える。
【0088】
図7Bの例では、図中1で示すように、今回の更新において第52話が追加されたとする。このような場合であって、前回の更新日以降に有償チャプターである第51話(X=2)が購入(閲覧)されており、かつ、第52話(X=2)が未閲覧である場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定される。
【0089】
続いて、サーバ100は、第1種別「前回先読み」に該当するマンガを除いて、第1種別の次に優先度の高い第2種別「無償最新話」に該当するマンガがあるかを判定する。第2種別「無償最新話」は、判定条件として、前回の更新日以降に最も新しい無償チャプターを閲覧したことが設定されている。そして、サーバ100は、第2種別「無償最新話」の判定条件を満たすマンガがあった場合、そのマンガの閲覧状態の種別を第2種別「無償最新話」と判定する。
【0090】
そして、サーバ100は、第2種別「無償最新話」の判定条件を満たすマンガについて、開始条件を満たしているか判定する。第2種別「無償最新話」の開始条件としては、今回の更新で追加された無償チャプター(最新の無料チャプター)が未閲覧であることが設定されている。
【0091】
また、サーバ100は、第2種別「無償最新話」の判定条件を満たすマンガについて、終了条件を満たしているか判定する。第2種別「無償最新話」の終了条件としては、今回の更新日で追加された無償チャプターが閲覧されたことが設定されている。
【0092】
サーバ100は、第2種別「無償最新話」の判定条件を満たすマンガについて、開始条件を満たし、かつ、終了条件を満たしていない場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定する。
【0093】
図7Bの例では、図中2で示すように、今回の更新において第50話が無償チャプターに追加されたとする。このような場合であって、前回の更新日以降に最新の無償チャプターである第49話が閲覧されており、かつ、第50話が未閲覧である場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定される。
【0094】
続いて、サーバ100は、第1種別「前回先読み」および第2種別「無償最新話」に該当するマンガを除いて、これらの次に優先度が高い第3種別「先読みスルー」に該当するマンガがあるかを判定する。第3種別「先読みスルー」は、判定条件として、いずれかのタイミングで有償チャプター(N話)を購入(閲覧)したことが設定されている。そして、サーバ100は、第3種別「先読みスルー」の判定条件を満たすマンガがあった場合、そのマンガの閲覧状態の種別を第3種別「先読みスルー」と判定する。
【0095】
そして、サーバ100は、第3種別「先読みスルー」の判定条件を満たすマンガについて、開始条件を満たしているか判定する。第3種別「先読みスルー」の開始条件としては、購入(閲覧)した有償チャプターの次のチャプターが未閲覧の最新の無償チャプター(N+1話)であることが設定されている。
【0096】
また、サーバ100は、第3種別「先読みスルー」の判定条件を満たすマンガについて、終了条件を満たしているか判定する。第3種別「先読みスルー」の終了条件としては、購入(閲覧)した有償チャプターの次の無償チャプター(N+1話)が閲覧されたことが設定されている。
【0097】
サーバ100は、第3種別「先読みスルー」の判定条件を満たすマンガについて、開始条件を満たし、かつ、終了条件を満たしていない場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定する。
【0098】
図7Bの例では、図中3で示すように、前々回の更新日以降に第49話の有償チャプターが閲覧されており、かつ、今回の更新において第50話が無償チャプターとして追加され、かつ、第50話が未閲覧である場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定される。
【0099】
続いて、サーバ100は、第1種別「前回先読み」、第2種別「無償最新話」および第3種別「先読みスルー」に該当するマンガを除いて、最も優先度の低い第4種別「複数話閲覧」に該当するマンガがあるかを判定する。第4種別「複数話閲覧」は、判定条件として、2話以上のチャプターを閲覧したことが設定されている。そして、サーバ100は、第4種別「複数話閲覧」の判定条件を満たすマンガがあった場合、そのマンガの閲覧状態の種別を第4種別「複数話閲覧」と判定する。なお、ここでの判定条件は2話以上のチャプターを閲覧したことに設定されているが、閲覧したチャプター数は複数であればいくつであってもよい。
【0100】
そして、サーバ100は、第4種別「複数話閲覧」の判定条件を満たすマンガについて、開始条件を満たしているか判定する。第4種別「複数話閲覧」の開始条件としては、そのマンガの最終閲覧日から30日以内であることが設定されている。
【0101】
また、サーバ100は、第4種別「複数話閲覧」の判定条件を満たすマンガについて、終了条件を満たしているか判定する。第4種別「複数話閲覧」の終了条件としては、最新の無償チャプターが閲覧されたことが設定されている。
【0102】
サーバ100は、第4種別「複数話閲覧」の判定条件を満たすマンガについて、表示条件を満たし、かつ、終了条件を満たしていない場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定する。
【0103】
図7Bの例では、図中4で示すように、前々回の更新日以降に第1話および第2話が閲覧されており、かつ、そのマンガについて新たなチャプターが閲覧されていない場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定される。
【0104】
このように、サーバ100は、第1種別から第4種別のいずれかに該当し(判定条件を満たし)、また、表示条件を満たしている場合、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガであると判定する。そして、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガを特定すると、サーバ100は、そのマンガのマンガアイコン34を、推奨マンガ表示領域31に表示させるための推奨情報としてユーザ端末1に送信する。
【0105】
その結果、ユーザ端末1では、
図3Aに示すホーム画面、または、
図4Dに示すエンド画面をディスプレイ26に表示するときに、サーバ100で特定されたマンガに対応するマンガアイコン34を推奨マンガ表示領域31に表示することが可能となる。
【0106】
これにより、ユーザ端末1では、ユーザが少なくとも一度閲覧したことのあるマンガであって、ユーザが閲覧するであろうマンガのマンガアイコン34を、閲覧状態の種別に応じて優先的に推奨マンガ表示領域31に表示することができる。したがって、ユーザは、推奨マンガ表示領域31に表示されているマンガアイコン34をタップするだけで、目的となるマンガを容易に閲覧することができる。
【0107】
次に、ユーザ端末1およびサーバ100の通信処理について説明する。なお、ここでは、マンガを閲覧するための基本的な通信処理、ならびに、推奨マンガ表示領域31に表示するマンガアイコン34を決定するための通信処理、および、コメントを投稿するための通信処理の一例について説明し、その他の処理については説明を省略する。
【0108】
(ユーザ端末1とサーバ100との通信処理)
図8は、ユーザ端末1およびサーバ100の基本的な処理を説明するシーケンス図である。なお、以下の説明では、ユーザ端末1における処理をPn(nは任意の整数)と示す。また、サーバ100における処理をSn(nは任意の整数)と示す。ユーザ端末1においてユーザがアプリケーションを起動すると(P1)、ユーザ端末1からサーバ100にログイン情報(推奨要求情報を含む)が送信される。サーバ100は、ログイン情報を受信すると、ログイン情報に関連付けられたユーザIDを特定してログイン処理、および、推奨マンガ表示領域31に表示する対象のマンガを特定するための推奨判定処理を行う(S1)。ここでは、サーバ100は、特定したユーザIDに対応するユーザ情報、および推奨情報をユーザ端末1に送信する。
【0109】
また、ユーザ端末1は、
図3Dに示すチャプター選択画面においていずれかのチャプターがタップされると、そのチャプターを閲覧するための閲覧要求情報を送信する(P2)。サーバ100は、閲覧要求情報を受信すると、閲覧履歴を更新するとともに(S2)、そのチャプターの画像が保存しているURLを示すURL情報を送信する(S3)。ユーザ端末1において、URL情報を受信すると、URL情報に含まれるURLにアクセスし、そのチャプターのページ画像42をディスプレイ26に表示するコンテンツ表示処理を行う(P3)。
【0110】
また、ユーザ端末1において、
図5Cに示すコメント一覧画面がディスプレイ26に表示され、コメント入力欄48にコメントが入力された状態で、投稿操作部49が操作されると、コメントを示すコメント情報のみ、または、コメント情報に指定量情報が付加されて、サーバ100に送信される(P4)。サーバ100では、コメント情報、または、コメント情報および指定量情報を受信すると、コメント情報に含まれるコメントをチェックする(S4)。また、サーバ100は、指定量情報を受信した場合、ユーザIDに対応付けられたコイン量を減算する(S4)。また、サーバ100は、チェック情報を送信したり、応援感謝画像を送信したりする(S5)。
【0111】
また、ユーザ端末1において、
図3Aに示すホーム画面、または、
図4Dに示すエンド画面が表示される操作が行われた場合、ユーザ端末1は、推奨要求情報をサーバ100に送信する(P5)。サーバ100は、推奨要求情報を受信すると、推奨判定処理を行い(S6)、推奨情報をユーザ端末1に送信する。ユーザ端末1は、推奨情報を受信すると、ホーム画面またはエンド画面において、推奨マンガ表示領域31に、推奨情報に含まれるマンガのマンガアイコン34を表示する(P6)。
【0112】
(ユーザ端末1の機能的構成)
図9は、ユーザ端末1におけるメモリ12の構成およびコンピュータとしての機能を説明する図である。メモリ12には、プログラム記憶領域12a、および、データ記憶領域12bが設けられている。CPU10は、アプリケーションが実行されると、端末側制御用プログラム(モジュール)をプログラム記憶領域12aに記憶する。
【0113】
端末側制御用プログラムには、アプリ制御プログラム70、コンテンツ表示制御プログラム71、コメント表示制御プログラム72、コメント送信プログラム73、価値情報指定プログラム74、価値情報付コメント送信プログラム75が含まれる。なお、
図9に列挙したプログラムは一例であり、端末側制御用プログラムには、この他にも多数のプログラムが設けられている。
【0114】
データ記憶領域12bには、データを記憶する記憶部として、ユーザ情報記憶部80、推奨情報記憶部81、コンテンツ記憶部82が設けられている。なお、上記の各記憶部は一例であり、データ記憶領域12bには、この他にも多数の記憶部が設けられている。
【0115】
CPU10は、プログラム記憶領域12aに記憶された各プログラムを動作させ、データ記憶領域12bの各記憶部のデータを更新する。そして、CPU10は、プログラム記憶領域12aに記憶された各プログラムを動作させることで、ユーザ端末1(コンピュータ)を、端末側制御部1Aとして機能させる。端末側制御部1Aは、アプリ制御部70a、コンテンツ表示制御部71a、コメント表示制御部72a、コメント送信部73a、価値情報指定部74a、価値情報付コメント送信部75aを含む。
【0116】
具体的には、CPU10は、アプリ制御プログラム70を動作させ、コンピュータをアプリ制御部70aとして機能させる。同様に、CPU10は、コンテンツ表示制御プログラム71、コメント表示制御プログラム72、コメント送信プログラム73、価値情報指定プログラム74、価値情報付コメント送信プログラム75を動作させ、それぞれコンテンツ表示制御部71a、コメント表示制御部72a、コメント送信部73a、価値情報指定部74a、価値情報付コメント送信部75aとして機能させる。
【0117】
アプリ制御部70aは、コンテンツを閲覧するアプリケーション全体の表示を制御するアプリ制御処理を行う。アプリ制御プログラム70は、例えば、ユーザ端末1に対する操作に応じてホーム画面をディスプレイ26に表示したりする。また、アプリ制御部70aは、ユーザ情報が更新された場合には、ユーザ情報記憶部80の情報を更新する。
【0118】
コンテンツ表示制御部71aは、サーバ100からURL情報を受信すると、受信したURL情報に含まれるURLにアクセスする。そして、コンテンツ表示制御部71aは、アクセスしたURLからページ画像42ダウンロードし、ダウンロードしたページ画像42をコンテンツ記憶部82に記憶する。また、コンテンツ表示制御部71aは、コンテンツ記憶部82に記憶したページ画像42をディスプレイ26に閲覧可能に表示する。
【0119】
コメント表示制御部72aは、コメント操作部38がタップされると、コメント一覧画像をディスプレイ26に表示する。また、コメント表示制御部72aは、ソフトウエアキーボード50を介してコメントが入力されると、入力されたコメントをコメント入力欄48に表示する。
【0120】
コメント送信部73aは、通常投稿操作部49aがタップされると、コメント入力欄48に入力されたコメントを含むコメント情報をサーバ100に送信する。
【0121】
価値情報指定部74aは、コイン付投稿操作部49bがタップされると、指定量選択ポップアップ51をコメント一覧画面の前面に表示する。また、価値情報指定部74aは、指定量選択ポップアップ51に表示された指定量選択操作バー54a、指定量操作部54b、54cの操作に応じて、指定量を指定する。
【0122】
価値情報付コメント送信部75aは、指定量選択ポップアップ51に表示された確認操作部55がタップされると、コメント入力欄48に入力されたコメントを含むコメント情報、および、指定された指定量を含む指定量情報をサーバ100に送信する。
【0123】
(ユーザ端末1の具体的な処理)
図10は、ユーザ端末1における端末側処理の一例を説明するフローチャートである。端末側処理では、アプリ制御部70aが、推奨マンガ表示領域31にマンガアイコン34を表示する推奨表示処理を含むアプリ制御処理を行う(P100)。また、コンテンツ表示制御部71aが、マンガ画面をディスプレイ26に表示するためのコンテンツ表示処理を行う(P101)。コメント表示制御部72a、コメント送信部73a、価値情報指定部74aおよび価値情報付コメント送信部75aは、コメントを表示したり、コメントを送信したりするコメント表示送信処理を行う(P102)。
【0124】
図11は、ユーザ端末1における推奨表示処理の一例を説明するフローチャートである。ディスプレイ26にホーム画面またはエンド画面が表示される場合(P100−1のYES)に、アプリ制御部70aは、推奨要求情報をサーバ100に送信する(P100−2)。そして、サーバ100から推奨情報を受信した場合(P100−3のYES)、アプリ制御部70aは、推奨情報を推奨情報記憶部81に記憶するとともに、推奨マンガ表示領域31にマンガアイコン34を表示する(P100−4)。
【0125】
図12は、ユーザ端末1におけるコメント表示送信処理の一例を説明するフローチャートである。ディスプレイ26にコメント一覧画面が表示される場合(P102−1のYES)、コメント表示制御部72aは、コメント操作部38が設けられたチャプターのコメント一覧を要求するコメント要求情報を送信する。そして、サーバ100からコメント一覧情報を受信すると(P102−2)、コメント表示制御部72aは、コメント一覧情報に基づいて、コメント一覧画面をディスプレイ26に表示する(P102−3)。
【0126】
また、コメント入力欄48がタップされた後、通常投稿操作部49aがタップされると(P102−4のYES)、コメント送信部73aは、コメント入力欄48に1文字以上のコメントが入力されていれば(P102−5のYES)、そのコメントが含まれるコメント情報を送信する(P102−14)。
【0127】
一方、コイン付投稿操作部49bがタップされた場合(P102−6のYES)、価値情報指定部74aは、コメント入力欄48に1文字以上のコメントが入力されていれば(P102−7のYES)、指定量選択ポップアップ51をディスプレイ26に表示する(P102−8)。
【0128】
そして、指定量選択ポップアップ51の確認操作部55がタップされるまでに(P102−9のNO)、指定量選択操作バー54a、指定量操作部54b、54cが操作されて指定量が変更されると(P102−10のYES)、価値情報指定部74aは、操作に応じて指定量を指定(変更)する(P102−11)。
【0129】
その後、指定量選択ポップアップ51の確認操作部55がタップされると(P102−9のYES)、価値情報付コメント送信部75aは、指定量が0以外であれば(P102−12のYES)、指定された指定量を示す指定量情報をサーバ100に送信する(P102−13)。また、コメント送信部73aは、コメント情報を送信する(P102−14)。
【0130】
また、サーバ100から応援感謝画像を受信した場合(P102−15のYES)、コメント表示制御部72aは、コイン付投稿終了ポップアップ56をディスプレイ26に表示する(P102−16)。また、サーバ100からチェック情報を受信した場合(P102−17のYES)、コメント表示制御部72aは、コメント一覧画面をディスプレイ26に表示する(P102−18)。
【0131】
(サーバ100の機能的構成)
図13は、サーバ100におけるメモリ112の構成およびコンピュータとしての機能を説明する図である。メモリ112には、プログラム記憶領域112a、および、データ記憶領域112bが設けられている。CPU110は、サーバ側制御用プログラム(モジュール)をプログラム記憶領域112aに記憶する。
【0132】
サーバ側制御用プログラムには、閲覧履歴記憶プログラム130、種別判定プログラム131、条件判定プログラム132、コメントチェックプログラム133が含まれる。なお、
図13に列挙したプログラムは一例であり、サーバ側制御用プログラムには、この他にも多数のプログラムが設けられている。
【0133】
データ記憶領域112bには、データを記憶する記憶部として、ユーザ情報記憶部140、推奨情報記憶部141、コンテンツ記憶部142が設けられている。なお、上記の各記憶部は一例であり、データ記憶領域112bには、この他にも多数の記憶部が設けられている。
【0134】
CPU110は、プログラム記憶領域112aに記憶された各プログラムを動作させ、データ記憶領域112bの各記憶部のデータを更新する。そして、CPU110は、プログラム記憶領域112aに記憶された各プログラムを動作させることで、サーバ100(コンピュータ)を、サーバ側制御部110Aとして機能させる。サーバ側制御部110Aは、閲覧履歴記憶部130a、種別判定部131a、条件判定部132a、コメントチェック部133aを含む。
【0135】
具体的には、CPU10は、閲覧履歴記憶プログラム130を動作させ、閲覧履歴記憶部130aとして機能させる。同様に、CPU10は、種別判定プログラム131、条件判定プログラム132、コメントチェックプログラム133を動作させ、それぞれ種別判定部131a、条件判定部132a、コメントチェック部133aとして機能させる。
【0136】
閲覧履歴記憶部130aは、ユーザIDごとに、閲覧要求情報がユーザ端末1から送信される度に、閲覧要求情報に基づいて閲覧履歴を更新するとともに、更新した閲覧履歴をユーザ情報記憶部140に記憶する。また、閲覧履歴記憶部130aは、閲覧要求情報に基づいて、コンテンツ記憶部142に記憶されたページ画像42のURLを示すURL情報をユーザ端末1に送信する。
【0137】
種別判定部131aは、推奨要求情報をユーザ端末1から受信すると、ユーザ情報記憶部140に記憶された閲覧履歴に基づき、各マンガの閲覧状態の種別を判定する。
【0138】
条件判定部132aは、種別判定部131aによって判定されたマンガの閲覧状態の種別に基づいた表示条件を満たしているか判定する。また、条件判定部132aは、表示条件を満たしているマンガのマンガアイコン34を推奨情報記憶部141から読み出して、推奨情報としてユーザ端末1に送信する。
【0139】
コメントチェック部133aは、ユーザ端末1からコメント情報を受信すると、コメント情報に含まれるコメントが所定の条件を満たしているか判定する。コメントチェック部133aは、ユーザ端末1から指定量情報を受信すると、ユーザIDに関連付けられたコイン量から指定量を減算する。
【0140】
(サーバ100の具体的な処理)
図14は、サーバ100におけるサーバ側処理の一例を説明するフローチャートである。サーバ側処理では、閲覧履歴記憶部130aが、ユーザ端末1から受信した閲覧要求情報に基づいてURL情報を送信したり、閲覧履歴を更新したりする閲覧履歴処理を行う(S100)。また、コメントチェック部133aが、ユーザ端末1から受信したコメント情報または指定量情報に基づく、コメント対応処理を行う(S101)。また、種別判定部131aおよび条件判定部132aは、ユーザ端末1から推奨要求情報を受信すると、推奨判定処理を行う(S102)。
【0141】
図15は、サーバ100におけるコメント対応処理の一例を説明するフローチャートである。コメント情報を受信すると(S101−1のYES)、コメントチェック部133aは、コメント情報に含まれるコメントをチェックするコメントチェック処理を行う(S101−2)。また、コメント情報に指定量情報が付加されている場合、つまり、指定量情報をコメント情報とともに受信した場合(S101−3のYES)、コメントチェック部133aは、指定量情報に含まれる指定量だけ、ユーザIDに対応付けられたコイン量から減算するコイン量減算処理を行う(S101−4)。その後、コメントチェック部133aは、応援感謝画像をユーザ端末1に送信する(S101−5)。また、コメントチェック部133aは、チェック情報をユーザ端末1に送信する(S101−6)。
【0142】
図16は、サーバ100における推奨判定処理の一例を説明するフローチャートである。推奨要求情報を受信すると(S102−1のYES)、種別判定部131aは、第1種別を設定し(S102−2)、閲覧履歴に基づき、第1種別の判定条件を満たすマンガがあるか判定する閲覧状況種別判定処理を行う(S102−3)。そして、条件判定部132aは、第1種別の判定条件を満たすマンガについて、表示条件を満たすマンガがあるか判定する表示条件判定処理を行う(S102−4)。その後、全ての閲覧状態の種別について判定が終了していなければ(S102−5のNO)、種別判定部131aおよび条件判定部132aは、閲覧状態の種別の優先度が1つだけ低い種別についてS102−3およびS102−4の処理を行う。
【0143】
そして、全ての閲覧状態の種別について判定が終了すると(S102−5のYES)、条件判定部132aは、表示条件を満たすマンガのマンガアイコン34を含む推奨情報をユーザ端末1に送信する(S102−6)。
【0144】
以上説明したように、ユーザ端末1には、アプリ制御プログラム70、コンテンツ表示制御プログラム71、コメント表示制御プログラム72、コメント送信プログラム73、価値情報指定プログラム74、価値情報付コメント送信プログラム75が設けられる。また、ユーザ端末1は、アプリ制御部70a、コンテンツ表示制御部71a、コメント表示制御部72a、コメント送信部73a、価値情報指定部74a、価値情報付コメント送信部75aを含む。しかしながら、これらのプログラムおよび機能部はサーバ100に設けられていてもよい。
【0145】
また、サーバ100には、閲覧履歴記憶プログラム130、種別判定プログラム131、条件判定プログラム132、コメントチェックプログラム133が設けられる。また、サーバ100は、閲覧履歴記憶部130a、種別判定部131a、条件判定部132a、コメントチェック部133aを含む。しかしながら、これらのプログラムおよび機能部はユーザ端末1に設けられていてもよい。
【0146】
また、コンテンツとして、複数の作者によってそれぞれ作成された複数の画像(有償部分コンテンツ)によって構成されており、それぞれの画像に対して寄贈されたコイン量を争うようなことを行ってもよい。この場合、最もコイン量が多い画像を購入したユーザに対して、新たな画像(部分コンテンツ)を提供するようにしてもよい。これにより、作者を応援する意欲を向上させることができる。
【0147】
また、推奨判定処理における終了条件には、30日等の一定期間が経過したことが含まれていてもよい。
【0148】
また、ユーザ端末1では、コメント一覧画面にコメントを表示する際に、そのコメントに対して寄贈されたコイン量に応じて、色や大きさ等の表示態様(見た目)を変化させて、そのコメントを表示するようにしてもよい。
【0149】
また、ユーザ端末1では、ホーム画面等から移行可能な画面として、コインの使用履歴を閲覧可能な画面を設けるようにしてもよい。コインの使用履歴を閲覧可能な画面では、購入した有償チャプター(有償部分コンテンツ)、コイン(価値情報)を寄贈したマンガ(コンテンツ)および寄贈したコイン量を表示するようにしてもよい。
【0150】
また、推奨判定処理では、第1種別から第4種別の全ての種別について、判定条件および表示条件を満たすか否かを判定するようにしたが、例えば、第1種別の判定条件および表示条件を満たすマンガ(コンテンツ)がある場合、その時点で推奨判定処理を終了するようにしてもよい。
【0151】
また、価値情報は、現金の情報であってもよい。
【0152】
また、コメント一覧画面に表示されるコメントは、いいね順、新しい順以外にも、コイン量でソートできるようにしてもよい。この場合、寄贈されたコイン量が多い順、または、寄贈されたコイン量が少ない順に、コメントを表示するようにすればよい。
【0153】
以上、添付図面を参照しながら実施形態の一態様について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変形例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【解決手段】情報処理プログラムは、ユーザの操作に基づいて、コンテンツを構成する複数の部分コンテンツのいずれかを閲覧可能に表示するコンテンツ表示制御部と、コンテンツの閲覧履歴を記憶する閲覧履歴記憶部と、少なくとも部分コンテンツの一部を閲覧したことがあるコンテンツについて、閲覧履歴に基づき、コンテンツの閲覧状態の種別を判定する種別判定部と、閲覧状態の種別に基づき、コンテンツについて未閲覧の部分コンテンツがあることを含む、閲覧状態の種別ごとに設定された表示条件を満たしているか判定する条件判定部と、表示条件を満たしているコンテンツを示す画像を所定の表示領域に表示する表示制御部と、してコンピュータを機能させる。