(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記音声出力装置は、エンクロージャブラケットと、前記エンクロージャブラケットに結合された音声ドライバと、前記エンクロージャブラケットの第1側面と前記ベースハウジングの前記第1面との間に配置された封止材とを含み、
前記エンクロージャブラケットの前記第1側面と、前記ベースハウジングの前記第1面と、前記封止材とは、前記音声出力装置の前方体積を規定し、
前記音声出力装置は、前記エンクロージャブラケットの第2側面に配置されたエンクロージャ板を含み、
前記エンクロージャ板および前記エンクロージャブラケットの前記第2側面は、前記音声出力装置の後方体積を規定し、
前記音声出力装置は、前記エンクロージャ板の前記第2側面と前記ベースハウジングの前記第2面との間に配置されたアイソレーションパッドを含む請求項1または2に記載の計算装置。
前記隙間が前記エンクロージャブラケットの前記第1側面、前記ベースハウジングの前記第1面および前記封止材によって規定される前記音声出力装置の前記前方体積と連通することによって、前記前方体積において前記音声出力装置によって生成された音が前記音声出力ポートを規定する前記隙間を通って前記計算装置の外に向かう、請求項4に記載の計算装置。
前記支持パッドが前記ベースハウジングの前記第1面の平面を越えて前記開口部から外に突出していることによって、前記タブレットモードにおいて、前記計算装置は、前記ベースハウジングの前記第1面と作業面との間に形成された空間を空けて前記支持パッドによって前記作業面の上に支持されるように構成され、
前記音声出力装置によって生成された音は、前記音声出力ポートを規定する前記開口部の前記第1部を通って外に向かい、前記ベースハウジングの前記第1面と前記作業面との間に形成された前記空間を通って前記ベースハウジングの周縁部に向かう、請求項7に記載の計算装置。
前記ヒンジアセンブリは、前記ベースハウジングまたは前記ディスプレイハウジングの少なくとも1つに結合された少なくとも1つのヒンジハウジングと、少なくとも1つの前記ヒンジハウジングを通って前記ベースハウジングまたは前記ヒンジハウジングのうち少なくとも1つに延伸する少なくとも1つのヒンジシャフトとを含む、請求項1から9のいずれか1項に記載の計算装置。
前記隙間が前記エンクロージャブラケットの前記第1側面、前記ベースハウジングの前記第1面および前記封止材によって規定される前記音声出力装置の前記前方体積と連通することによって、前記前方体積内の前記音声出力装置によって生成される音が前記音声出力ポートを規定する前記隙間を通って前記計算装置の外に向かう、請求項13に記載の計算装置。
前記ヒンジアセンブリは、ヒンジハウジングと、前記ヒンジハウジングと前記ベースハウジングとの間に延伸する第1ヒンジシャフトと、前記ヒンジハウジングと前記ディスプレイハウジングの間に延伸する第2ヒンジシャフトとを含み、
前記ヒンジハウジングは、前記第1ヒンジシャフトおよび前記第2ヒンジシャフトの周りを選択的に回転可能である、請求項12に記載の計算装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1A〜
図1Dは、実現例による例示的な携帯用計算装置を示す。
図1A〜
図1Dに示される実装例は、
図1Aに示されるラップトップモードまたはノートブックモードと、
図1Cに示されるタブレットモードと、
図1Dに示されるイーゼルモードとにおいて動作できるハイブリッド計算装置100を示す。
図1Bは、閉じられた姿勢での計算装置100を示す。
図1A〜
図1Dに示される例示的な計算装置100は、計算装置の単なる一例であり、ここに記載される原則は、音声出力ポートまたはスピーカーポートを含む他の様々な種類の計算装置に適用され得る。
【0009】
図1A〜
図1Dに示されるように、計算装置100は、ディスプレイハウジング104に結合されたベースハウジング102を含み得る。ベースハウジング102は、下面103と、下面103の反対側であり、一般的に下面103と平行である上面101とを含み得る。例えば、キーボード130、トラックパッド132および他のそのような入力装置を含んでいる入力装置は、ベースハウジング102の上面101に設けられ得る。ベースハウジング102は、例えば、主ロジックボード(MLB:Main Logic Board)、中央処理装置(CPU)、メモリ、バッテリ、入力センサ、グラフィックカード、冷却機構、様々な外部接続を支持する構造などのような計算装置100の様々なコンポーネントを収納し得る。ディスプレイハウジング104は、外面107と、ベゼル表面105と、ディスプレイ112とを含み得る。ディスプレイ112は、ディスプレイハウジング104内に支持されている。ディスプレイ112は、ベゼル表面105においてディスプレイハウジング104の開口部を通してユーザの視野に晒されている。
【0010】
ベースハウジング102およびディスプレイハウジング104は少なくとも1つのヒンジアセンブリに結合され、例えば、回転可能に結合されていてもよく、ディスプレイハウジング104はヒンジアセンブリ106の周りを回転でき、かつベースハウジング102に対して相対的に移動できる。例示的な計算装置100のベースハウジング102およびディスプレイハウジング104の回転可能な結合によって、計算装置100は
図1Aに示されるラップトップモードから、
図1Bに示される閉じられた姿勢に、
図1Cに示されるタブレットモードに、そして
図1Dに示されるイーゼルモードに移行できる。少なくとも1つの開口部120またはポート120は、ベースハウジング102のヒンジアセンブリ106に対応する位置に、例えば、ベースハウジング102の周縁部に形成されている。ヒンジアセンブリ106を収納することに加えて、これらの開口部120は、ベースハウジング102内に設置された音声出力装置300によって生成される音のための音声出力ポート120またはスピーカーポート120を規定し得る。
図1A〜
図1Dに示される例示的な計算装置100は、単に議論と図示の簡単のために、2つのヒンジアセンブリ106を含んでいる。しかしながら、ディスプレイハウジングをベースハウジングに結合させるための、様々な異なる態様で配置されるより多くのまたはより少ないヒンジアセンブリを含む計算装置に、類似の原則が適用され得る。
【0011】
図1A〜
図1Dに示される例示的な計算装置100は、ディスプレイハウジング104をベースハウジング102に結合するヒンジアセンブリ106を含んでいる。しかしながら、本明細書に記載される原則は、上述されたヒンジに対応する領域以外の領域に形成された音声出力ポートまたはスピーカーポートを通って出力される音を生成する音声出力装置を有する様々な他の種類の計算装置に適用され得る。本明細書に記載される原則は、例えば、ベースハウジング内にディスプレイ機能を有しかつ分離しているディスプレイハウジングをベースハウジングに結合するヒンジアセンブリを有しないタブレット計算装置のような計算装置を含む様々な他の種類の計算装置に適用され得る。
【0012】
図2のブロックダイアグラムに図示されるように、
図1A〜
図1Dに示される例示的な計算装置100または上述の他の計算装置などの計算装置200のいくつかの実現例は、例えば、プロセッサ215、少なくとも1つの入力装置225、メモリ235、少なくとも1つのインターフェイス装置245、画像入力装置255、画像出力装置265、音声入力装置275および音声出力装置285を含み得る。入力装置225は、例えば、キーボード、トラックパッド、タッチスクリーンなどであり、外部入力をプロセッサ215によって処理するために受信する。インターフェイス装置245は、少なくとも1つの外部装置との通信を提供する。画像入力装置255は、例えば、カメラなどである。画像出力装置265は、例えば、ディスプレイなどである。音声入力装置275は、例えば、マイクロフォンなどである。音声出力装置285は、例えば、スピーカーなどである。計算装置200は、より多くのコンポーネントを含んでいてもよいし、より少ないコンポーネントを含んでいてもよい。
図2に示されるブロックダイアグラムは、単に例示的な計算装置200のいくつかのコンポーネントを図示するだけである。
【0013】
例示的なヒンジアセンブリ106および例示的な音声出力装置300またはスピーカー300を含む例示的な計算装置100のベースハウジング102の部分の部分的な上面視は、
図3Aに示される。
図1Aおよび
図1Bに示されるラップトップモードまたは閉モードの計算装置100において、
図3Bおよび
図3Dは、
図3AのA−A線に沿った部分的な断面図である。
図1Cに示されるタブレットモードの計算装置100において、
図3Cは、
図3AのA−A線に沿った部分的な断面図である。
図4Aは、
図3Aおよび
図3Bに示される音声出力装置300またはスピーカー300の実現例の斜視図である。
図4Bは、
図3Aおよび
図3Bに示される音声出力装置300またはスピーカー300の実現例の分解立体図である。
図4Cは、
図3Aおよび
図3Bに示される音声出力装置300またはスピーカー300の別の実現例の斜視図である。
図4Dは、
図3Aおよび
図3Bに示される音声出力装置300またはスピーカー300の別の実現例の分解立体図である。
【0014】
図3Aおよび
図3Bに示されるように、ヒンジアセンブリ106の本体部は、開口部120またはポート120内に配置されていてもよい。開口部120またはポート120は、ベースハウジング102において、例えば、ベースハウジング102の上面101の周縁部などに規定され得る。ヒンジアセンブリ106は、例えば、少なくとも1つのヒンジハウジング106Bに支持されている少なくとも1つのヒンジシャフト106Aを含み得る。いくつかの実施において、ヒンジシャフト106Aは、ヒンジハウジング106Bの反対側の端を通って外に延伸し、かつベースハウジング102およびまたはディスプレイハウジング104の内に延伸している。これにより、ヒンジアセンブリ106は、ベースハウジング102をディスプレイハウジング104に回転可能に結合している。
【0015】
いくつかの実現例において、ヒンジシャフト106Aの対向する端部はベースハウジング102に固定されるように結合され、ディスプレイハウジング104はヒンジハウジング106に固定されるように結合されている。これにより、ディスプレイハウジング104(およびヒンジハウジング106B)はヒンジシャフト106の周りを回転でき、ディスプレイハウジング104はベースハウジング102に対して相対的に回転できる。ヒンジシャフト106A、ヒンジハウジング106B、ベースハウジング102およびディスプレイハウジング104の結合のための他の配置も、ディスプレイハウジング104およびベースハウジング102の相対的な回転を提供し得る。
【0016】
いくつかの実現例において、ヒンジアセンブリ106は、ダブルバレルヒンジ構造を含み得る。ダブルバレルヒンジ構造において、ヒンジハウジング106Bは、例えば、第1バレル部と、第1ヒンジシャフトと、第2バレル部と、第2ヒンジシャフトとを含み得る。第1バレル部および第1ヒンジシャフトは、ベースハウジング102の開口部120の第1側面に結合されている。第2バレル部および第2ヒンジシャフトは、ディスプレイハウジング104の開口部の第1側面に結合されている。この種類のダブルバレルヒンジ構造において、ヒンジハウジングは、ベースハウジング102およびディスプレイハウジング104の両方に対して相対的に回転可能であり、ベースハウジング102の開口部120の第2面とディスプレイハウジング104の開口部の第2面とを、ベースハウジング102とディスプレイハウジング104との間にケーブルを通すことができるようにしていてもよい。
【0017】
いくつかの実現例において、音声出力装置300またはスピーカー300は、ベースハウジング102内に設置されていてもよい。音声出力装置300は、エンクロージャブラケット320に支持されている音声ドライバ310を含み得る。プレート330は、対応するエンクロージャブラケット320の端部を囲い込み、かつ音声出力装置300の後方体積を封止し、および/または後方体積を規定するために、エンクロージャブラケット320に隣接して配置され得る。アイソレーションパッド340は、音声出力装置300の動作中に生じる振動を吸収するために、プレート330の外面に配置され得る。いくつかの実現例において、アイソレーションパッド340は、例えば、粘着剤の層335または他の結合機構によってプレート330に結合され得る。コネクタ315は、音声出力装置300の動作を制御するために、ドライバ310を計算装置100のプロセッサコントローラに接続し得る。
【0018】
ドライバ310の頂部およびエンクロージャブラケット320の頂部は、ベースハウジング102の上面101と隣接するように配置されていてもよい。封止材350は、例えば、ドライバ310を取り囲みつつエンクロージャブラケット320上に配置されていてもよい。これにより、エンクロージャブラケット320とベースハウジング102の上面101との間の封止が提供されることによって、音声出力装置300の前方体積を規定する。このようにベースハウジング102の上面101が音声出力装置300の前方体積を境界づけているため、音声出力装置300の上面への追加の板(プレート330と類似の板)の必要性を排除することができる。これによって、一定の高さ(例えば、Z方向)を有するドライバ310および一定の高さ(例えば、Z方向)を有する前方体積について、音声出力装置300の全体の積み重なった高さ(例えば、
図3A〜
図3Dに図示される例におけるZ方向)を低減できる。したがって、計算装置100の厚みを低減できる。とくに、音声出力装置300が設置されているベースハウジング102の領域の厚みを低減できる。
【0019】
支持パッド370は、ベースハウジング102の開口部120に接するエンクロージャブラケット320の縁部に沿って開口部120の一部に配置され得る。
図3Bに示されるように、充填パッド360は、支持パッド370の縁部とエンクロージャブラケット320の対応する縁部との間に配置され得る。充填パッド360は、支持パッド370とエンクロージャブラケット320との間を埋める。充填パッド360は、計算装置100のベースハウジング102の開口部120に関して、音声出力装置300の望ましい位置を維持する。封止材350によるエンクロージャブラケット320とベースハウジング102の上面101との間の封止(例えば、
図3Bの領域B)は、音声出力装置300の前方体積を規定し、
図3Bの矢印Sに示されるように、ドライバ310によって生成された音をベースハウジング102の開口部120または音声出力ポート120を通って外に向かわせることができる。いくつかの実現例において、支持パッド370および充填パッド360は、ベースハウジング102の開口部120または音声出力ポート120を通って、ユーザに音が向かうように形成または成形され得る。
【0020】
図1Cおよび
図3Cに示されるように、計算装置100がタブレットモードであるとき、ディスプレイハウジング104の外面107は、ベースハウジング102の下面103に向かって配置され得る。このとき、ユーザは、ディスプレイハウジング104に支持されたディスプレイ112によって情報を入力または受け取ることができるようにディスプレイ112にアクセスすることができる。このとき、キーパッド130およびトラックパッド130を含むベースハウジング102の上面101は、ユーザから離れる方向を向いている。いくつかの実現例において、支持パッド370は、ベースハウジング102の上面101の平面を超えてベースハウジング102の外へと延伸している。そのため、計算装置100がタブレットモードのとき、支持パッド370は、例えば、テーブルまたはデスクなどの作業面の上において計算装置100の支持を提供し得る。ベースハウジング102の表面101の平面を越えて支持パッド370が延伸することによって、ベースハウジング102の表面101と作業面との間に隙間または間隔が設けられる。これによって、
図3Cの矢印Sの方向に示されるように、音は、ベースハウジング102の開口部120または音声出力ポート120を通って外に伝わり、ユーザに向かう。いくつかの実現例において、支持パッド370は、作業面において計算装置100に支持を提供できる硬い材料によって作られた硬質部370Aを含み得る。硬い材料は、例えば、アルミニウムまたは他の硬い材料などの金属材料である。いくつかの実施において、支持パッド370は、硬質部370Aの外面に取り付けられたカバー部370Bを含み得る。このように配置されたときに、カバー部370Bは、計算装置100が作業面の上を滑ることを抑制する牽引力を提供する材料から作られていてもよい。カバー部370Bの材料は、例えば、シリコーンゴム材料などである。カバー部370Bは、例えば、オーバーモールド工程、化学接着工程または他の取り付け機構によって、支持パッド370の硬質部370Aに取り付けられていてもよい。
【0021】
いくつかの実現例において、プレート330は、例えば、ステンレス鋼などの金属材料などの硬い材料から作られていてもよい。いくつかの実現例において、アイソレーションパッド340は、例えば、発泡材料などの衝撃を吸収できる弾力性を比較的に有する材料から作られていてもよい。いくつかの実現例において、充填パッド360は、支持パッド370の縁部とエンクロージャブラケット320の対応する縁部との間の隙間に合うように調整され得る、例えば、発泡材料などの弾力性を比較的に有する材料から作られていてもよい。
【0022】
いくつかの実現例において、支持パッド370とベースハウジング102の開口部120の対応する縁との隙間Gは、ポートを規定し得る。音声出力装置200によって生成された音は、ポートを通って、ベースハウジング102の外およびユーザへと向かい得る。いくつかの実現例において、隙間Gは、例えば、約1.0mm以下であってもよい。いくつかの実現例において、隙間Gは、約1.0mmよりも大きくてもよい。いくつかの実施において、
図3Dに示されるように、網目を有する板380、網380または他の種類の覆いが、隙間Gにわたって配置され得る。
【0023】
音声出力装置を含む計算装置において、本明細書に記載された実現例に関して、音声出力装置の前方体積は、計算装置のハウジングの向かい合っている内面によって部分的に規定され得る。これにより、別途のエンクロージャ板の必要性をなくすことができ、音声出力装置の全体の厚みを減らすことができる。いくつかの実現例において、音声出力ポートは、音声出力装置に対応する位置におけるハウジングの開口部によって規定され、さらに音声出力装置の全体の厚みを低減し得る。音声出力装置から音声出力ポートまでの経路は、音声出力装置によって生成された音声を音声出力ポートを通してユーザに向かう方向に導くことができる支持パッドによって部分的に規定され得る。また、支持パッドは、タブレットモードにて動作しているときに作業面の上において計算装置を支持する支持パッドとしても機能し得る。いくつかの実現例において、音声出力装置の後方体積を囲むエンクロージャ板に隣接するアイソレーションパッドを配置することによって、後方体積における擦れおよび騒音を減らし、または実質的に除去することができるため、音声出力装置によって出力される音質を向上できる。
【0024】
図5は、例示的な計算装置2000および携帯用計算装置2050を示しており、これらは、本明細書に記載された技術が用いられていてもよい。計算装置2000は、プロセッサ2002と、メモリ2004と、記憶装置2006と、メモリ2004および高速拡張ポート2010に接続する高速インターフェイス2008と、低速バス2014および記憶装置2006に接続する低速インターフェイス2012とを含む。コンポーネント2002、2004、2006、2008、2010および2012の各々は、さまざまなバスを使用して相互接続され、共通のマザーボード上にまたは他の態様で適宜実装されてもよい。プロセッサ2002は、計算装置2000内で実行するために命令を処理することができ、当該命令は、高速インターフェイス2008に結合されたディスプレイ2016などの外部入出力装置上にGUIのためのグラフィック情報を表示するためにメモリ2004内または記憶装置2006上に記憶された命令を含む。他の実現例では、複数のメモリおよび複数のタイプのメモリとともに、複数のプロセッサおよびまたは複数のバスが適宜使用されてもよい。また、複数の計算装置2000が接続されてもよく、各装置は(たとえば、サーババンク、ブレードサーバの群、またはマルチプロセッサシステムとして)必要な動作の一部を提供する。
【0025】
メモリ2004は、計算装置2000内の情報を記憶する。一実現例では、メモリ2004は、揮発性メモリユニットまたは複数の揮発性メモリユニットである。別の実現例では、メモリ2004は、不揮発性メモリユニットまたは複数の不揮発性メモリユニットである。また、メモリ2004は、磁気ディスクまたは光ディスクなどの別の形態のコンピュータ読取可能な媒体であってもよい。
【0026】
記憶装置2006は、計算装置2000に大容量記憶を提供することができる。一実現例では、記憶装置2006は、コンピュータ読取可能な媒体であってもよく、またはコンピュータ読取可能な媒体を含んでいてもよく、当該コンピュータ読取可能な媒体は、フロッピー(登録商標)ディスク装置、ハードディスク装置、光ディスク装置、またはテープ装置、フラッシュメモリ、または他の同様のソリッドステートメモリ装置、またはストレージエリアネットワークにおける装置もしくは他の構成を含む装置のアレイなどである。コンピュータプログラム製品が情報キャリアにおいて有形に具現化されてもよい。コンピュータプログラム製品は、実行されたときに上記の方法などの1つ以上の方法を実行する命令も含んでいてもよい。情報キャリアは、メモリ2004、記憶装置2006、またはプロセッサ2002上のメモリなどのコンピュータまたは機械読取可能な媒体である。
【0027】
高速コントローラ2008は、計算装置2000のための帯域幅を多用する動作を管理する一方、低速コントローラ2012は、より低い帯域幅を使用する動作を管理する。このような機能の割り当ては例示に過ぎない。一実現例では、高速コントローラ2008は、メモリ2004、ディスプレイ2016(たとえば、グラフィックスプロセッサまたはアクセラレータを介して)、およびさまざまな拡張カード(図示せず)を受け付けることができる高速拡張ポート2010に結合されている。当該実現例では、低速コントローラ2012は、記憶装置2006および低速拡張ポート2014に結合されている。さまざまな通信ポート(たとえば、USB、ブルートゥース(登録商標)、イーサネット(登録商標)、ワイヤレスイーサネット)を含み得る低速拡張ポートは、キーボード、ポインティング装置、スキャナなどの1つ以上の入出力装置、またはスイッチもしくはルータなどのネットワーキング装置に、たとえばネットワークアダプタを介して結合されてもよい。
【0028】
計算装置2000は、図に示されるように、いくつかの異なる形態で実現されてもよい。たとえば、計算装置2000は、標準的なサーバ2020として実現されてもよく、またはこのようなサーバの群の状態で複数回実現されてもよい。また、計算装置2000は、ラックサーバシステム2024の一部として実現されてもよい。また、計算装置2000は、ラップトップコンピュータ2022などのパーソナルコンピュータの状態で実現されてもよい。代替的に、計算装置2000からのコンポーネントは、装置2050などの携帯装置内の他のコンポーネント(図示せず)と結合されてもよい。このような装置の各々は、計算装置2000、2050のうちの1つ以上を含んでいてもよく、システム全体が、互いに通信する複数の計算装置2000、2050で構成されてもよい。
【0029】
計算装置2050は、いくつかあるコンポーネントの中で特に、プロセッサ2052と、メモリ2064と、ディスプレイ2054などの入出力装置と、通信インターフェイス2066と、送受信機2068とを含む。装置2050は、追加の記憶を提供するために、マイクロドライブまたは他の装置などの記憶装置も備えていてもよい。コンポーネント2050、2052、2064、2054、2066および2068の各々は、さまざまなバスを使用して相互接続され、コンポーネントのうちのいくつかは、共通のマザーボード上にまたは他の態様で適宜実装されてもよい。
【0030】
プロセッサ2052は、メモリ2064に記憶された命令を含む計算装置2050内の命令を実行することができる。プロセッサは、別個の複数のアナログおよびデジタルプロセッサを含むチップのチップセットとして実現されてもよい。プロセッサは、たとえばユーザインターフェイス、装置2050によって実行されるアプリケーション、および装置2050による無線通信の制御などの、装置2050の他のコンポーネント同士の協調を提供してもよい。
【0031】
プロセッサ2052は、ディスプレイ2054に結合された制御インターフェイス2058およびディスプレイインターフェイス2056を介してユーザと通信してもよい。ディスプレイ2054は、たとえばTFTLCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)またはOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイ、または他の適切なディスプレイ技術であってもよい。ディスプレイインターフェイス2056は、ディスプレイ2054を駆動してグラフィックおよび他の情報をユーザに提示するための適切な回路を備えていてもよい。制御インターフェイス2058は、ユーザからコマンドを受信し、それらを変換して、プロセッサ2052に発信してもよい。また、他の装置との装置2050の近接領域通信を可能にするように、外部インターフェイス2062がプロセッサ2052と通信する状態で設けられてもよい。外部インターフェイス2062は、たとえばいくつかの実現例では有線通信を提供してもよく、または他の実現例では無線通信を提供してもよく、複数のインターフェイスも使用されてもよい。
【0032】
メモリ2064は、計算装置2050内の情報を記憶する。メモリ2064は、コンピュータ読取可能な媒体もしくは複数のコンピュータ読取可能な媒体、揮発性メモリユニットもしくは複数の揮発性メモリユニット、または不揮発性メモリユニットもしくは複数の不揮発性メモリユニットのうちの1つ以上として実現することができる。また、拡張メモリ2074が設けられて、拡張インターフェイス2072を介して装置2050に接続されてもよく、拡張インターフェイス2072は、たとえばSIMM(シングルインラインメモリモジュール)カードインターフェイスを含んでいてもよい。このような拡張メモリ2074は、追加の記憶スペースを装置2050に提供してもよく、または装置2050のためのアプリケーションもしくは他の情報も記憶してもよい。具体的には、拡張メモリ2074は、上記のプロセスを実行または補完するための命令を含んでいてもよく、安全な情報も含んでいてもよい。したがって、たとえば、拡張メモリ2074は、装置2050のためのセキュリティモジュールとして提供されてもよく、装置2050の安全な使用を許可する命令でプログラムされてもよい。また、ハッキング不可能な態様でSIMMカードに識別情報を乗せるなど、追加情報とともに安全なアプリケーションがSIMMカードを介して提供されてもよい。
【0033】
メモリは、たとえば下記のフラッシュメモリおよびまたはNVRAMメモリを含んでいてもよい。一実現例では、コンピュータプログラム製品が情報キャリアにおいて有形に実施される。コンピュータプログラム製品は、実行されたときに上記の方法などの1つ以上の方法を実行する命令を含む。情報キャリアは、メモリ2064、拡張メモリ2074、またはプロセッサ2052上のメモリなどのコンピュータ読取可能なまたは機械読取可能な媒体であり、たとえば送受信機2068または外部インターフェイス2062を介して受信され得る。
【0034】
装置2050は、必要に応じてデジタル信号処理回路を含み得る通信インターフェイス2066を介して無線で通信してもよい。通信インターフェイス2066は、とりわけGSM(登録商標)音声電話、SMS、EMSもしくはMMSメッセージング、CDMA、TDMA、PDC、WCDMA(登録商標)、CDMA2000、またはGPRSなどのさまざまなモードまたはプロトコルの下で通信を提供してもよい。このような通信は、たとえば無線周波数送受信機2068を介して行われてもよい。また、ブルートゥース、WiFi、または他のこのような送受信機(図示せず)を使用するなどして短距離通信が行われてもよい。また、GPS(全地球測位システム)受信機モジュール2070は、さらなるナビゲーションおよび位置関連の無線データを装置2050に提供してもよく、当該データは、装置2050上で実行されるアプリケーションによって適宜使用されてもよい。
【0035】
また、装置2050は、オーディオコーデック2060を使用して音声通信してもよく、オーディオコーデック2060は、音声による情報をユーザから受信し、それを使用可能なデジタル情報に変換してもよい。同様に、オーディオコーデック2060は、話者を介するなどして、たとえば装置2050のハンドセットにおいて、ユーザにとって聞き取れる音声を生成してもよい。このような音声は、音声電話からの音声を含んでいてもよく、記録された音声(たとえば、音声メッセージ、音楽ファイルなど)を含んでいてもよく、装置2050上で動作するアプリケーションによって生成される音声も含んでいてもよい。
【0036】
計算装置2050は、図に示されるように、いくつかの異なる形態で実現されてもよい。たとえば、計算装置2050は、携帯電話2080として実現されてもよい。また、計算装置2050は、スマートフォン2082、パーソナルデジタルアシスタント、または他の同様の携帯装置の一部として実現されてもよい。
【0037】
本明細書に記載されているシステムおよび技術のさまざまな実現例は、デジタル電子回路、集積回路、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、およびまたはそれらの組み合わせによって実現されてもよい。これらのさまざまな実現例は、プログラム可能なシステム上で実行可能およびまたは解釈可能な1つ以上のコンピュータプログラムでの実現例を含み得て、当該プログラム可能なシステムは、記憶システムとデータおよび命令を送受信するように結合された、特殊目的であってもよくまたは汎用であってもよい少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサと、少なくとも1つの入力装置と、少なくとも1つの出力装置とを含む。
【0038】
(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーションまたはコードとしても知られている)これらのコンピュータプログラムは、プログラム可能なプロセッサのための機械命令を含み、ハイレベルの手続き型プログラミング言語およびもしくはオブジェクト指向プログラミング言語で実現されてもよく、ならびにまたは、アセンブリ言語機械言語で実現されてもよい。本明細書で使用されている「機械読取可能な媒体」「コンピュータ読取可能な媒体」という用語は、機械命令を機械読取可能な信号として受信する機械読取可能な媒体を含む、機械命令およびまたはデータをプログラム可能なプロセッサに提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、機器およびまたは装置(たとえば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジック装置(PLD))を指す。「機械読取可能な信号」という用語は、機械命令およびまたはデータをプログラム可能なプロセッサに提供するために使用される任意の信号を指す。
【0039】
ユーザとの相互作用を提供するために、本明細書に記載されているシステムおよび技術はコンピュータ上で実現されてもよく、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(たとえば、陰極線管(CRT)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、ユーザが入力をコンピュータに提供することができるキーボードおよびポインティング装置(たとえば、マウスまたはトラックボール)とを有する。ユーザとの相互作用を提供するために他の種類の装置も使用されてもよい。たとえば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(たとえば、視覚フィードバック、聴覚フィードバックまたは触覚フィードバック)であってもよく、ユーザからの入力は、音響入力、音声入力または触覚入力を含む任意の形態で受信されてもよい。
【0040】
本明細書に記載されているシステムおよび技術は、バックエンドコンポーネント(たとえば、データサーバ)を含むコンピューティングシステムで実現されてもよく、またはミドルウェアコンポーネント(たとえば、アプリケーションサーバ)を含むコンピューティングシステムで実現されてもよく、またはフロントエンドコンポーネント(たとえば、ユーザが本明細書に記載されているシステムおよび技術の実現例と相互作用できるグラフィカルユーザインターフェイスもしくはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータ)を含むコンピューティングシステムで実現されてもよく、またはこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネントもしくはフロントエンドコンポーネントのいずれかの組み合わせを含むコンピューティングシステムで実現されてもよい。システムのコンポーネント同士は、デジタルデータ通信の任意の形態または媒体(たとえば、通信ネットワーク)によって相互接続されてもよい。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)およびインターネットが挙げられる。
【0041】
コンピューティングシステムは、クライアントとサーバとを含み得る。クライアントおよびサーバは、一般に互いに離れており、典型的には通信ネットワークを介して相互作用する。クライアントおよびサーバの関係は、それぞれのコンピュータで実行されて互いにクライアント・サーバ関係を有するコンピュータプログラムにより生じる。
【0042】
いくつかの実現例において、
図20に示される計算装置は、仮想現実(VRヘッドセット/HMD装置)と相互作用するセンサを含み得る。例えば、計算装置2050または
図20に示される他の計算装置に含まれる少なくとも1つのセンサは、VRヘッドセット2090へ、または一般的には、VR空間へ入力を提供できる。センサは、タッチスクリーン、加速度計、ジャイロスコープ、圧力センサ、生体認証センサ、温度センサ、湿度センサおよび環境光センサを含んでもよいが、これらに限定されない。計算装置2050は、センサを使用して、VR空間への入力として使用できるVR空間内の計算装置の絶対位置および/または検出された回転数を決定することができる。例えば、計算装置2050は、コントローラ、レーザーポインタ、キーボード、武器などの仮想オブジェクトとしてVR空間に組み込まれてもよい。ユーザによるVR空間に組み込まれたときの計算装置/仮想オブジェクトの配置によって、ユーザは、VR空間において特定の方法によって仮想オブジェクトを見るための計算装置の配置をすることができる。例えば、仮想オブジェクトがレーザーポインタを表す場合、ユーザは実際のレーザーポインタであるように計算装置を操作できる。ユーザは、計算装置を左右、上下、円などに移動させ、レーザーポインタを使用するのと同様の方法で装置を使用できる。
【0043】
いくつかの実現例において、計算装置2050に含まれる、または計算装置2050に接続される少なくとも1つの入力装置は、VR空間への入力として使用され得る。入力装置は、タッチスクリーン、キーボード、少なくとも1つのボタン、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングデバイス、マウス、トラックボール、ジョイスティック、カメラ、マイク、入力機能を有するイヤホンまたはBUDS(商標登録)、ゲーミングコントローラ、または他の接続可能な入力装置を含んでいてもよい。計算装置がVR空間に組み込まれるときに計算装置2050に含まれる入力装置と相互作用するユーザは、VR空間において特定のアクションを発生させることができる。
【0044】
いくつかの実現例において、計算装置2050のタッチスクリーンは、VR空間におけるタッチパッドとしてレンダリングされ得る。ユーザは、計算装置2050のタッチスクリーンと相互作用できる。相互作用は、例えば、VRヘッドセット2090において、VR空間でレンダリングされたタッチパッドの動きとしてレンダリングされる。レンダリングされた動きは、VR空間における仮想オブジェクトを制御できる。
【0045】
いくつかの実現例施において、計算装置2050に含まれる少なくとも1つの出力装置は、VR空間内のVRヘッドセット2090のユーザに出力および/またはフィードバックを提供することができる。出力とフィードバックは、視覚的、触覚的または聴覚的であってもよい。出力および/またはフィードバックには、振動、少なくとも1つのライトまたはストロボのオンおよびオフまたは点滅およびまたは点灯、アラームの鳴動、チャイムの演奏、歌の演奏、および音声ファイルの演奏が含まれ得るが、これらに限られない。出力装置には、振動モータ、振動コイル、圧電装置、静電装置、発光ダイオード(LED)、ストロボおよびスピーカーが含まれ得るが、これらに限られない。
【0046】
いくつかの実現例において、計算装置2050は、コンピュータが生成した3D環境内における別のオブジェクトとして見え得る。ユーザによる計算装置2050との相互作用(例えば、回転、振動、タッチスクリーンのタッチ、タッチスクリーン上での指のスワイプ)は、VR空間内におけるオブジェクトとの相互作用として解釈され得る。VR空間内におけるレーザーポインタの例では、計算装置2050は、コンピュータが生成した3D環境内における仮想レーザーポインタとして表示される。ユーザが計算装置2050を操作する際に、VR空間内におけるユーザにはレーザーポインタの動きが見える。ユーザは、計算装置2050内またはVRヘッドセット上のVR環境内の計算装置2050との相互作用からフィードバックを受け取る。
【0047】
いくつかの実現例において、計算装置2050はタッチスクリーンを含み得る。例えば、ユーザはVR空間内における出来事とともに、タッチスクリーン上における出来事を模倣できる特定の方法によってタッチスクリーンと相互作用することができる。例えば、ユーザは、ピンチタイプの動きを利用することによってタッチスクリーンに表示されるコンテンツを拡大し得る。タッチスクリーン上におけるこのようなピンチタイプの動きによって、VR空間において提供される情報が拡大され得る。別の例においては、計算装置は、コンピュータによって生成された3D環境における仮想的な書籍としてレンダリングされ得る。VR空間において、書籍のページがVR空間に表示され得、タッチスクリーン上におけるユーザの指のスワイプは、仮想的な書籍のページをめくるひっくり返すと解釈され得る。各ページがめくられるひっくり返されると、ページの内容が変化することが見えることに加えて、ユーザには書籍のページをめくる音など音声フィードバックが提供され得る。
【0048】
いくつかの実現例において、計算装置に加えて、少なくとも1つの入力装置(マウス、キーボードなど)がコンピュータによって生成されたVR環境においてレンダリングされ得る。レンダリングされた入力装置(レンダリングされたマウス、レンダリングされたキーボードなど)は、VR空間内におけるオブジェクトを制御するようにVR空間にレンダリングされて使用され得る。
【0049】
計算装置2000は、ラップトップ、デスクトップ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームおよびその他の適切なコンピュータを含むがこれらに限定されない様々な形式のデジタルコンピュータおよび装置を表すことを意図されている。計算装置2050は、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、および同様の計算装置など様々な形態の携帯装置を表すことを意図されている。ここに示されているコンポーネント、それらの接続および関係、ならびにそれらの機能は、単なる例示を目的としており、この明細書において説明されおよび/または請求されている発明の実現を制限する意味するものではない。
【0050】
多くの実施の形態が説明された。それにも関わらず、本明細書の精神および範囲から逸脱することなく様々な修正がされ得ることを理解されたい。
【0051】
さらに、図に示されているロジックフローは、望ましい結果を得るために、示されている特定の順序または連続的な順序を必要としない。さらに、提供されたフローから他のステップが提供されてもよいし、ステップが削除されてもよいし、説明されたシステムに他のコンポーネントが追加または削除されてもよい。
【0052】
説明された実現例の特定の特徴が本明細書において説明されたように示されたが、多くの修正、置換、変更および均等物が当業者には想到されるだろう。したがって、添付の請求の範囲は、実現例の範囲内にある全てのこのような修正および変更を網羅することを意図していることを理解されたい。それらは限定ではなく例としてのみ提示されたものであり、形態および詳細に様々な変更を加えることができることを理解されたい。本明細書で説明される装置およびまたは方法の任意の一部は、相互に排他的な組合せを除いて、任意に組み合わせられ得る。本明細書において説明される実現例は、本明細書において説明される様々な実現例の機能、コンポーネントおよびまたは特徴の様々な組合せおよびまたは部分的な組合せを含み得る。
【0053】
追加の実現例は、下記の例にまとめられている。
例1:計算装置は、第1面および第1面の反対側の第2面を有するベースハウジングと、ベースハウジング上に含まれる少なくとも1つのユーザインターフェイス装置と、ベースハウジングの第1面に形成され、かつ少なくとも部分的に音声出力ポートを規定する開口部と、ベースハウジングの開口部に対応する位置においてベースハウジング内に設置された音声出力装置とを備え、音声出力装置は、エンクロージャブラケットと、エンクロージャブラケットの第1側面とベースハウジングの第1面との間に配置された封止材と、エンクロージャブラケットの第2側面に配置されたエンクロージャ板と、エンクロージャ板の第2側面とベースハウジングの第2面との間に配置されたアイソレーションパッドとを含んでいる。エンクロージャブラケットの第1側面、ベースハウジングの第1面および封止材は、音声出力装置の前方体積を規定している。エンクロージャ板およびエンクロージャブラケットの第2側面は、音声出力装置の後方体積を規定している。
【0054】
例2:例1の装置は、ヒンジアセンブリによってベースハウジングに回転可能に結合されたディスプレイハウジングをさらに備えている。ディスプレイハウジングは、外面と、外面の反対側のベゼル表面と、ベゼル表面の開口部に配置されたディスプレイ装置とを含んでいる。
【0055】
例3:例2の装置において、ベースハウジングの第1面の周縁部に開口部が設けられ、開口部の外縁部においてヒンジアセンブリがベースハウジングに結合されている。装置は、ヒンジアセンブリに隣接する開口部に配置された支持パッドと、支持パッドと開口部の内縁部との間に形成され、かつ音声出力ポートを規定する隙間とをさらに含んでいる。
【0056】
例4:例3の装置において、隙間は、エンクロージャブラケットの第1側面、ベースハウジングの第1面および封止材によって規定される音声出力装置の前方体積と連通している。これにより、前方体積において音声出力装置によって生成される音は、音声出力ポートを規定する隙間を通って計算装置から外に向かう。
【0057】
例5:例3または例4の装置において、支持パッドは、ベースハウジングの第1面の平面を越えて開口部から外に突出している。
【0058】
例6:例5の装置において、タブレットモードでは、ベースハウジングの第2面は、ディスプレイハウジングの外面と直接に向かうように配置されている。支持パッドは、作業面の上で計算装置を支持するように構成されている。音声出力装置によって生成される音は、音声出力ポートを通って外に向かい、ベースハウジングの第1面と作業面との間に形成される空間を通ってユーザに向かう。
【0059】
例7:例3〜例6のいずれかの装置において、支持パッドは、アルミニウム製の硬質部と、シリコーンゴム材料製のカバー部とを含んでいる。カバー部は、硬質部の外面に化学的に接着されている。
【0060】
例8:例2〜例7のいずれかの装置において、ヒンジアセンブリは、ディスプレイハウジングをベースハウジングに回転可能に結合する複数のヒンジアセンブリのひとつである。開口部は、ベースハウジングの複数の開口部のひとつである。複数の開口部は、複数のヒンジアセンブリに対応している。
【0061】
例9:例2〜例7のいずれかの装置において、ヒンジアセンブリは、ヒンジハウジングと、ヒンジハウジングとベースハウジングとの間に延伸している第1ヒンジシャフトと、ヒンジハウジングとディスプレイハウジングとの間に延伸している第2ヒンジシャフトとを含んでいる。ヒンジハウジングは、第1ヒンジシャフトおよび第2ヒンジシャフトの周りを選択的に回転可能である。
【0062】
例10:例1〜例9のいずれかの装置において、少なくとも1つのユーザインターフェイスは、キーボード、トラックパッドおよびタッチスクリーンディスプレイ装置のうち少なくとも1つを含んでいる。
【0063】
例11:計算装置は、ベースハウジングと、ヒンジアセンブリによってベースハウジングに結合されたディスプレイハウジングと、ベースハウジング内に設置された音声出力装置と、ベースハウジングに形成された開口部とを含んでいる。開口部は、音声出力装置と連通しつつ音声出力ポートを規定している第1部と、第1部に隣接している第2部とを含んでいる。ヒンジアセンブリは、開口部の第2部においてベースハウジングに結合されている。
【0064】
例12:例11の装置において、ベースハウジングは、第1面と、第2面と、第1面に配置された少なくとも1つのユーザ入力装置とを含んでいる。ディスプレイハウジングは、ディスプレイと、ディスプレイを取り囲むベゼル表面と、ベゼル表面の反対側に配置された外面とを含んでいる。開口部は、ベースハウジング内の音声出力装置に対応する位置においてベースハウジングの第1面の周縁部に設けられている。
【0065】
例13:例11または例12の装置において、音声出力装置は、エンクロージャブラケットと、エンクロージャブラケットに結合された音声ドライバと、エンクロージャブラケットの第1側面とベースハウジングの第1面との間に配置された封止材と、エンクロージャブラケットの第2側面に配置されたエンクロージャ板と、エンクロージャ板の第2側面とベースハウジングの第2面との間に配置されたアイソレーションパッドとを含んでいる。エンクロージャブラケットの第1側面、ベースハウジングの第1面および封止材は、音声出力装置の前方体積を規定している。エンクロージャ板およびエンクロージャブラケットの第2側面は、音声出力装置の後方体積を規定している。
【0066】
例14:例13の装置は、開口部に配置された支持パッドと、支持パッドと開口部の縁部との間に形成された隙間とをさらに備えている。支持パッドは、ベースハウジングの第1面の平面を越えて開口部から外に突出している。隙間は、音声出力ポートを規定する開口部の第1部と対応している。
【0067】
例15:例14の装置において、隙間は、エンクロージャブラケットの第1側面、ベースハウジングの第1面および封止材によって規定される音声出力装置の前方体積と連通している。これにより、前方体積において音声出力装置によって生成される音は、音声出力ポートを規定する隙間を通って計算装置から外に向かう。
【0068】
例16:例13〜例15のいずれかの装置において、ヒンジアセンブリは、開口部の外縁部においてベースハウジングに結合されている。装置は、ヒンジアセンブリと開口部の内縁部との間において開口部に配置された支持パッドと、支持パッドと開口部の内縁部との間に形成された隙間とをさらに備えている。隙間は、音声出力ポートを規定する開口部の第1部に対応している。
【0069】
例17:例16の装置において、ディスプレイハウジングは、ヒンジアセンブリの周りを、ベースハウジングに対して350度よりも大きい角度の範囲において回転できる。これにより、計算装置は、タブレットモードおよびラップトップモードのおいて動作可能である。タブレットモードにおいては、ベースハウジングの第2面がディスプレイハウジングの外面に直接に向かって配置されている。ラップトップモードにおいては、ベースハウジングの第1面がユーザによって定められた視野角においてディスプレイハウジングのベゼル表面から離れている。
【0070】
例18:例17の装置において、支持パッドは、ベースハウジングの第1面の平面を越えて開口部から外に突出している。これによって、タブレットモードにおいて、音声出力装置によって生成される音が音声出力ポートを規定する開口部の第1部を通って外に向かい、ベースハウジングの第1面と作業面との間に形成される空間を通ってユーザに向かいつつ、計算装置が作業面の上において支持パッドによって支持される。
【0071】
例19:例18の装置において、支持パッドは、アルミニウム製の硬質部と、シリコーンゴム材料製のカバー部とを含んでいる。カバー部は、硬質部の外面に化学的に接着されている。
【0072】
例20:上記の装置のいずれかにおいて、ヒンジアセンブリは、少なくとも1つのヒンジハウジングと、少なくとも1つのヒンジシャフトとを含んでいる。少なくとも1つのヒンジハウジングは、ベースハウジングまたはディスプレイハウジングのうち少なくとも1つに結合されている。少なくとも1つのヒンジシャフトは、少なくとも1つのヒンジハウジングを通って、ベースハウジングまたはディスプレイハウジングのうち少なくとも1つに延伸している。
【0073】
説明された実現例の特定の特徴は、本明細書で説明されたように示されたが、当業者は、多くの修正、置換、変更および均等物に想到するだろう。したがって、添付の請求の範囲は、実現例の範囲内にある全てのこのような修正および変更を網羅することを意図していることを理解されたい。それらは限定ではなく例としてのみ提示されたものであり、形態および詳細に様々な変更を加えることができることを理解されたい。本明細書で説明される装置および/または方法の任意の一部は、相互に排他的な組合せを除いて、任意に組み合わせられ得る。本明細書において説明される実現例は、本明細書において説明される様々な実現例の機能、コンポーネントおよび/または特徴の、組合せおよび/または部分的な組合せを含み得る。
計算装置は、ベースハウジング内に設置された音声出力装置を含み得る。音声出力装置の前方体積は、部分的に、計算装置のハウジングの向かい合っている内面によって規定され得る。音声出力ポートは、ハウジングの開口部によって規定され得る。いくつかの計算装置において、音声出力ポートを規定する開口部は、ハウジングをディスプレイに回転可能に結合するヒンジアセンブリを収容し得る。音声出力装置から音声出力ポートへの経路は、部分的には、支持パッドによって規定され得る。支持パッドは、音が音声出力ポートからユーザに向かって出ることをガイドする。また、タブレットモードにおける動作の際に、支持パッドは、作業面の上において計算装置を支持する支持パッドとしても機能し得る。